JP2005502425A - 歯ブラシ - Google Patents

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ミカエル ドゥロスレール,
トーマス フリッシュ,
ミカエル ハルムズ,
アルミン シュヴァルツ−ハート−マン,
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ブラウン ゲーエムベーハー
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Abstract

本発明は、ハンドピースと、ハンドピースのヘッド部に配置されると共に、自身の回転軸線の周りに回転自在である毛ホルダと、毛ホルダのための駆動機構とを有し、駆動機構は、ハンドピースに配設されるモータと、モータからの駆動運動を毛ホルダに伝達する伝達部材とを含んでいる電気歯ブラシに関する。本発明によると、駆動ロッカーは、伝達部材として設けられており、複数の軸線において揺動するように配設されており、及びそれがタル形路を略横切るようにモータにより駆動される。駆動ロッカー及び毛ホルダの間の結合部は、毛ホルダの回転軸線に平行な関節軸線を中心とする継手式に実現されている。簡単な組立て及びモータの省スペース装着のため、歯ブラシハウジング部に挿入しうると共にモータを支持するためそこに装着されるモータ支持シャシーが設けられている。
【選択図】図2

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドピースと、該ハンドピースのヘッド部に配置されると共に、自身の回転軸線の周りに回転自在である毛ホルダとを有し、駆動機構は、該ハンドピースに配設されるモータと、該モータからの駆動運動を前記毛ホルダに伝達する伝達部材とを含んでいる電気歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
上述した種類の歯ブラシは、国際公開WO 01/19281A2から知られており、それによると、大体丸い毛集合体は、回転揺動式に駆動可能であって、ブラシヘッド内に回転自在に配置された毛ホルダは、歯車に取り付けられたクランクにより長手方向に前後に駆動される伝達部材に結合されている。しかしながら、この種のクランク駆動装置は、比較的に大きなスペースを必要とする。更に、クランク駆動装置が必要とする諸構成要素のため、それは複雑且つ高価であるから、高く価格設定された歯ブラシにのみ実際に使用される。
【0003】
モータの回転駆動運動を伝達部材により毛ホルダに伝達する電気歯ブラシは、米国特許第4,149,291号から既知である。この伝達部材は、一端で駆動軸に偏心して結合されると共に、他端でリングベアリングにより支持され、そこでハンドピースを出るので、円錐駆動運動を描く。特別のほぼ楕円の運動を伝達部材に着座した着脱式のブラシ部材に伝えるために、伝達部材は、1つの軸線に沿って曲がるスプリングを含んでいるので、伝達部材の円錐駆動運動は、この1つの軸線において限られた程度だけ伝達されるに過ぎない。しかし、伝達部材の高性能の設計のため、この駆動装置は複雑で高価である。加えて、そのスプリング駆動の構成のため、それは疲労する傾向がある。更に、歯ブラシヘッドの楕円駆動運動は多くの点で不利である。
【0004】
ドイツ国特許DE 20112320 U1は、別の電気歯ブラシについて記載しており、この歯ブラシにおいて、毛集合体が取り付けられた毛ホルダは、中空ブラシ柄部の内側に配置された駆動ロッカーの一端部にリジッドに配設されている。この駆動ロッカーは、複数の軸線において揺動するように配設されており、そして駆動ロッカーの他端部で該ロッカーとブラシ柄部の内壁との間に配設された圧電素子により2つの軸線において揺動するように作動を促される。しかしながら、ロッカー端部にしっかり取り付けられた毛ホルダは、相対的に小さな束縛された運動のみを行う。特に、それ自身が関係している毛集合体を回す回転運動は、歯の手入れに関して最適の結果を生む程度まで行われることができない。
【発明の開示】
【0005】
従って、本発明の根底にある目的は、先行技術の欠点を解消すると共に先行技術を改良する利点のある、冒頭に記載した種類の改良型歯ブラシを創出することである。好ましいのは、歯ブラシが生産するのに非常に安価であり、それでもなお効果的な駆動機構を含んでいるように創出されるべきことである。
【0006】
この目的は、請求項1に従う歯ブラシをにより本発明に基づいて解決される。本発明の好適な実施形態は、従属請求項の対象になっている。
【0007】
従って、本発明によれば、伝達部材が設けられていて、これは、複数の軸線において揺動可能であるように配置されると共に、ダブルコーンもしくはタル形に近い運動を行うようにモータにより駆動可能である。駆動ロッカー及び毛ホルダの間の結合部は、毛ホルダの回転軸線と平行な関節軸線の周りに継手式に形成される。伝達ロッカーの端部は円形又は楕円形の運動を描く。しかし、ドイツ国特許DE20112320 U1とは違って、毛ホルダは、伝達ロッカーの端部に剛に取り付けられていないので、直接に対応する運動を行わない。毛ホルダは、固定の回転軸線の周りに回転自在に支持されると共に、また、歯ブラシのハウジングのヘッド部又はハンドピースのところでロッカーとの結合部から分離されている。伝達ロッカーとのこの結合部は、毛ホルダの回転軸線の周りの回転揺動を可能にする。
【0008】
伝達ロッカーは、ベアリングの左側及び右側に位置した駆動ロッカーの2つの部分の各々が頂点をベアリングの領域中に位置させているコーン、特に円形コーンの包絡線をトラバースするような方法で、その自由端間の部分において支持されている。
【0009】
本発明の改良において、毛ホルダの回転軸線と平行な平面における駆動ロッカーの運動の少なくとも一部は伝達されないことが講じられている。関節軸線の周りのその関節の他に、毛ホルダ及び伝達部材の間の関節結合部は、毛ホルダに対する伝達部材の対応する自由な運動、特に、関節軸線に沿う駆動ロッカー及び毛ホルダ間の並進運動を許容する更なる自由度を有しうる。このために、好ましくはブラシヘッドに面する駆動ロッカーの端部は、溝形状の凹部によりブラシヘッドと結合することができ、該凹部が溝に沿った駆動ロッカーの自由端の長手方向運動を無効にして、この溝に対して基本的に垂直な運動のみが駆動ロッカーによりブラシヘッドに伝達される効果を奏する。
【0010】
本発明の別の改良において、毛ホルダは、同毛ホルダの回転軸線にそって変位可能なようにハンドピースに装着されていてよく、毛ホルダの第2の駆動運動、特に、毛の主軸線に平行な往復運動を可能にする。このため、毛ホルダに向かい合う駆動ロッカーの端部の円運動は、2つの軸線において毛ホルダに伝達される。毛ホルダに最も近い駆動ロッカーの端部の運動は、毛ホルダの回転軸線周りの回転運動に変換される他に、毛ホルダにその回転軸線の方向にも伝えられるので、毛ホルダは、その回転軸線に沿って前後並進運動を行う。この目的で、毛ホルダ及び駆動ロッカーの間の関節結合部は、関節軸線に沿った効果的な伝達手段を具備しており、これが関節軸線に沿った駆動ロッカーの対応の運動の少なくとも幾分かを毛ホルダに伝達する。駆動ロッカーは、毛ホルダにある凹部に嵌合しているのが好ましく、関節軸線に沿ったこの凹部の長手方向延長部は、毛ホルダに向かい合う駆動ロッカーの端部の同じ方向への運動の振幅よりも小さい。
【0011】
毛ホルダの運動は、従って、毛ホルダに向かい合う駆動ロッカーの端部が着座する毛ホルダの凹部を幅広にすると共に延長することにより制御しうる。毛ホルダに向かい合う駆動ロッカーの端部が毛ホルダの回転軸線に平行なスロットの態様で延びる凹部に着座していれば、駆動ロッカーの運動、即ち、毛ホルダの回転軸線に平行なその運動の成分は、部分的にのみ、或いはスロットの長さに少しも左右されず、毛ホルダに伝達される。対照的に、毛ホルダの回転軸線に対して垂直な駆動ロッカーの運動の成分は、毛ホルダの回転揺動運動に完全に変換される。
【0012】
他方、毛ホルダに向かい合う駆動ロッカーの端部が毛ホルダの回転軸線に対して垂直に延びるスロット式凹部に着座していれば、駆動ロッカーの駆動運動、即ち、毛ホルダの回転軸線に対して垂直なその運動の成分は、スロットの長さに依存して、毛ホルダの回転軸線の周りのその回転運動に部分的にのみ変換されるか、或いは少しも変換されない。その間、毛ホルダの回転軸線に平行な洗浄運動は、完全に伝達される。伝達される諸運動成分の各要素は、駆動ロッカーの端部が着座する毛ホルダの凹部の楕円形状と共にそれ相応に変更されうる。
【0013】
本発明の改良において、毛ホルダの回転軸線は、基本的に毛ホルダの中央を、その毛により規定される主軸線に対して同時に基本的に平行に、延びている。これは、毛ホルダが自身で内側に曲がることを可能にする。毛ホルダがまた回転軸線に沿って変位可能であれば、往復運動も行われることができる。伝達部材のタル形状の往復運動が十分な利点のため使用されるべきであれば、毛ホルダは、関節軸線の方向に何ら基本的に遊びなしに伝達ロッカーに固定することができるのに対し、駆動ロッカー及び毛ホルダの間の結合部は、毛ホルダの回転軸線に平行な方向に関節式に、特にソケット継手の形で形成され、それにより、伝達ロッカーの循環路により惹起される角度オフセットを可能にする。これは、歯ブラシハウジングでの毛ホルダのその固定の回転軸線を中心とする揺動回転運動という結果になる。回転軸線に沿った往復運動もまた発生される。伝達部材のタル形状運動は、2つの軸線における毛ホルダの運動に変換される。
【0014】
伝達ロッカー自体は、長手方向軸線の周りに回転することも、長手方向軸線に沿って並進されることもないのが有利であり、かくして簡単なベアリング手段と、モータへの伝達部材の簡単な結合との提供を可能とし、次には駆動機構がかなり簡単に且つ安価に製造されることを可能にする。加えて、駆動機構のために簡単なシールを設けることができる。特に、駆動ロッカーを歯ブラシハウジングから遮断するためのシールは、駆動ロッカーのベアリングにより形成することができる。これは、伝達ロッカー及びハウジングの間に遮断層を形成するように配設されるベアリングリング又はスリーブとして形成することができる。ベアリングの領域におけるこの種の遮断体は、水分及び垢又は磨歯剤がブラシヘッド部から歯ブラシのハンドピース部に入り込むのを防止する。遮断体は、できるだけ簡単且つ恒久的であるように設計されているので、駆動ロッカーとベアリング又は遮断体との間の相対運動は実質的に排除される。特に、ベアリング又は遮断体に関する駆動ロッカーの並進又は回転運動は起こらない。駆動ロッカーが行う唯一の運動は、頂点がベアリング又は遮断体の領域に位置する又は集束するダブルコーンをトラバースすることからなる。従って、歯ブラシハウジングに弾性材料をスプレーすることによって駆動ロッカーのためのベアリングを創生することが例えば可能である。更に。駆動ロッカーのためのベアリング又は遮断体はまた、駆動ロッカーの上に設置されるゴムカラー、O−リング又は類似物を使用することが保証されている。
【0015】
毛ホルダの駆動運動の振幅を調整可能とするために、伝達部材のベアリングをモータと毛ホルダとの間で長手方向に可動とすることが提供されているので、レバー比は伝達ロッカー上でそれ相応に変更される。特に、滑動自在のベアリングリングが使用されうる。
【0016】
モータに向かい合う駆動ロッカーの端部は、カム機構を介してモータ軸に結合される。駆動ロッカーは、好ましくは、モータ軸上に非回転式に設けられたカムにソケット継手の方法で関節により接続されうるので、駆動ロッカーのモータ側端部は円形軌道に沿って駆動される。モータ軸に対して偏心し整列した凹部がモータ軸にあるカム要素に設けられ、そこに伝達部材が着座していれば、特に簡単な構成が達成される。実際上、円錐運動を可能とするため、凹部は、円錐形の形状であるか、或いはさもなければ駆動ロッカーの方向に朝顔形に開いている。
【0017】
有利な点は、駆動ロッカーの端部の一方がモータ軸にあるカムに直結され、他方が毛ホルダに直結されることである。駆動機構を構成する構成要素の数はこうして最小に保持される。
【0018】
もちろん、駆動ロッカーは、実質的に剛に構成されていてよいので、そのためモータにより発生された駆動ロッカーの一端部での運動がレバー比に従って他端部で毛ホルダに伝達される。しかし、駆動ロッカーは、ばね鋼の線材、或いはプラスチック製ロッド又は類似物のようなばね特性を有するその他の材料からも形成することができる。これは、歯を磨くために歯ブラシを使用している間に、例えば、毛ホルダが遮られると、過剰な駆動圧力のために駆動機構を損傷させてしまうかもしれない過負荷から保護するのに使用しうる。駆動ロッカーは、突起、角部又はその類似物が何もない真直ぐなロッドとして構成されるのが好ましい。
【0019】
実際的には、駆動軸を備えたモータは、歯ブラシと長手方向に整列されていると共に、ハンドピースの内部に配置されている。これは、最小寸法のコンパクトな構成を可能とする。
【0020】
この点に関し、前から知られている手持ち式歯ブラシの更なる欠点は、今までに、駆動モータのための装着及びベアリング構造が不満足なことであると分かっていた。幾つかの高価で複雑な解決策が提案されてきたが、それらはより安価な歯ブラシにおいて使用するのには適していない。その他の既知装置は大きすぎることが多い。
【0021】
モータを取り付ける簡単な方法と、それを固定するための、最小のスペースを必要とする手段とを提供するために、モータを支持するためのシャシーが装着されると共に歯ブラシハウジング部の内側に取付け可能であり、そして、モータがシャシーに固定されたときに、それは、対応の歯ブラシハウジング部にある前開口を経てこの歯ブラシハウジング部内に歯ブラシに関して長手方向に挿入されることができ、そこで所定位置にしっかりロックされる。これは取付けが相当に簡素化されることを可能にする。この機構は、歯ブラシハウジングの内部に容易に挿入されると共に、そこで所定位置にロックしうる実質的に事前装着式の駆動カートリッジである。シャシーは、追加の構成要素を使用することなく歯ブラシハウジングに取り付けうるのが有利である。取付けは、直線的であり、回すか或いはねじる運動を必要とせず、そして特に容易且つ迅速に行いうる。例えば、差込み式留め具を係合するのに要求されるようなねじり運動は、不要である。もちろん、モータのための特別なベアリング及び装着装置は、前述したタル形の駆動運動に関係ないことが有利であり、従って、それ自体で本発明の対象物を構成している。
【0022】
特に、シャシーは、モータだけでなく、電気接点をもつスイッチユニットを支持すると共に、電池室を具備しており、その中に電池又は充電式バッテリー或いは類似物が挿入されうる。モータ、電池及びスイッチユニットを含め、事前装着ユニット全体は、カートリッジのように歯ブラシハウジング内に捩ることなく直線運動で押し入れることができる。このような運動により始動されるロック機構は、駆動ユニット全体を所定位置を自動的にロックする。
【0023】
本発明の改良において、少なくとも1つのばね荷重式ラッチフックは、シャシー及び歯ブラシハウジング部に設けられていて、このシャシーが軸方向に挿入されるときに協働するラッチ用切欠きに係合する。ラッチフック及びそれらの相手方は、シャシー及び歯ブラシハウジングと一体に形成されるのが好ましい。装着のときに、別の固定手段は、供給されたり考慮されたりする必要がない。
【0024】
いかなる場合でも、ラッチフックは歯ブラシハウジングに設けられていてよく、シャシーにある切欠きに係合する。しかし、本発明の改良点において、フックはシャシーに設けられているので、シャシーが挿入されるときに、それらは、先ず内側に曲がり、歯ブラシハウジングにあるラッチ用切欠きに達するまでハウジングに接してその内側を滑動し、切欠きのところでそれらの初期位置へ曲げ戻る。この簡単な構成は、ラッチ舌状部を内方へ押すことにより係合を解除することを確実にするのに役立ちうるので、シャシーは引き出すことが可能となり、ユニットは分解されうる。ラッチフックが跳ねて入るラッチ用切欠きは、歯ブラシハウジングにある穿孔として構成しうる。
【0025】
取り付けられたモータをもつシャシーがハウジングに関して遊びなしに正確に位置付けられるのを確実にするため、ばね要素をシャシーと歯ブラシハウジングとの間に配置させることができるので、それは、シャシーが軸方向に挿入されるときに弾性的に変形すると共に、シャシー及び歯ブラシハウジングの間に軸方向のプレテンションをもたらす。ラッチ個所はこうして、ラッチ用切欠きがラッチフックよりも大きくても、ばね張力下に確定位置に固定される。これはまた、許容差についての補償を可能にする。ばね張力は、ラッチ個所が常にラッチフックのアンダーカット面にあるという結果を生ずる。
【0026】
別のばね要素をシャシーと歯ブラシハウジングとの間に導入することも同様に可能であるかもしれない。しかし、本発明の改良点において、ばね要素は、シャシー及び/又は歯ブラシハウジングと一体に形成されている。特に、ばねクリップをシャシーに設けることができ、これは、板ばね流にハウジングにおいて向き合う表面を押圧する。ばねクリップは、シャシーはハウジング内に挿入されるときのその先導端に配置されるのが好ましい。
【0027】
不正な整列でシャシーが挿入されるのを防止するために、シャシーが1整列状態でのみ挿入されるのを可能にする係合規準手段が設けられていることが好ましい。特に、回転係合規準手段を設けることができ、こうしてシャシーが間違った方向に装着されるのを防止する。これは、スイッチユニットがそのためハウジングに設けられた凹部又は対応の軟質プラスチック部の下に並ぶようにシャシーがハウジング中に常に挿入されるのを確実にするのに役立ちうる。
【0028】
本発明の改良において、特に内方のリブの形である挿入ガイドがシャシー及び/又は歯ブラシハウジング部に設けられている。この挿入ガイドは、2つの部分を正しい整列にしながら挿入が行われることを確実にする。しかし、それは捩りを防止する手段としてもまた役立ち、モータが運転しているときに発生される反力を吸収する。軸方向の力のみがシャシーと歯ブラシハウジングとの間のラッチ個所に影響を及ぼす。
【0029】
駆動カートリッジを収容する歯ブラシハウジングをシールするために、ハウジングキャップは、歯ブラシハウジングにある開口を覆い設置されると共に、特に、確実なロックにより固定されうる。このハウジングキャップは次にシャシーに設けられた電池室を覆っているのが好ましく、ハウジングキャップを取り除いたときに電池室の電池を交換することができる。
【0030】
歯ブラシのブラシヘッドは、種々の歯磨きの嗜好性又は状態又は運動に適応することができる。本発明の一実施形態によると、ブラシヘッドは、駆動される毛ホルダに可動に配置された唯1つの毛集合体をもっていてよい。
【0031】
本発明の別の実施形態によると、ブラシヘッドは、少なくとも1つの静止している毛集合体と、毛ホルダに配置される少なくとも1つの可動の毛集合体とを具備している。歯磨きは静止している毛集合体をもつ通常の手持ち式歯ブラシと同様に行われるが、可動の毛集合体は、更なる電動歯磨き効果を提供する。
【0032】
可動の毛集合体は、ほぼ円形の形状でよく、また、この円の中心点の周りの回転振動運動で駆動されることができる。静止している毛集合体に関する可動の毛集合体の配置は変更しうる。例えば、可動の毛集合体は、2つの静止している毛集合体の間に配置しうる。本発明の好適な実施形態によると、回転駆動可能な可動の毛集合体は、ブラシヘッドの前面先端に配置され、一方、静止している毛集合体は、その近くではあるが、ハンドピースに最も近い可動の毛集合体の側にのみ配置される。
【0033】
本発明の更なる目的、利点、特徴及び応用可能性は、添付図面に関する本発明の好適な実施形態の以下の記載から明らかとなろう。ここに記載及び/又は描写された全ての特徴は、個別であろうと、或いはそれらの重要な組合わせであろうと、それらが請求項において表現されている方法或いはそれらに対する言及に関係なく、本発明の対象物を構成している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
図面に示された歯ブラシは、ハンドピース1と、ブラシチューブ3によりこのハンドピース1に接続された歯ブラシヘッド2とを含んでいる。ハンドピース1において一方が他方の後方に配設されているのは、電池室5と電気モータ4であり、電気モータ4は、ハウジング6の内部で電池室5とブラシチューブ3との間に配置されている。このモータ4は、ハウジング6に設けられたスイッチ要素7を使用してオン・オフしうる。
【0035】
毛ホルダ8は、以下に説明されるように、ブラシヘッド2に可動に支持されその上で運動する。ブラシチューブ3の内部に配置された伝達部材9は、モータ4からの動力を毛ホルダ8(図2及び図3参照)に伝達する。
【0036】
モータ4は、そのモータ軸10と共に、ハウジング6の内部で歯ブラシに関して長手方向に配設されている。例示した実施形態においては剛な金属棒として構成された駆動ロッカー12が伝達部材として設けられている。駆動ロッカー12は、複数の軸線において傾動可能なようにモータ4と毛ホルダ8との間に配置されている。図4に示すように、スリーブもしくはリング状のベアリング部材13が設けられていて、駆動ロッカー12を囲んでいる。このリング状の固定要素は、駆動ロッカーが歯ブラシの長手方向に垂直な平面にある旋回軸線を中心として、複数の軸線において運動することを可能にする。
【0037】
駆動ロッカーのレバー比を調節することができるようにするため、ベアリング部材13は、長手方向11に移動、特に滑動できるように、配置されうる。他方、図2及び図3に示された実施形態において、ベアリング部材13は、プラグ式にブラシチューブ内に固定されている。この部材が移動するのを可能とするため、部材13の延長部は、チューブ内で長手方向にベアリング部材13を変位させるのに使用しうる作動部材としての機能を果すため、ブラシチューブにある開口(図示せず)から突出していてよい。ベアリング部材13には、駆動ロッカー12を囲んでシールするように包む弾性材料から形成されたリングがある。外に向かって、リングもしくはベアリング部材13はまた延びており、即ち、ハウジング6に沿ってシール式に配置されているので、モータ4が配置されたハウジング6の内部は、ブラシヘッド2から隔離されている。こうして、モータ4は、ハウジングに貫入する可能性のある水から遮断される。
【0038】
駆動ロッカー12は、カム14を経由してモータ4に連絡している。カム15は、ブッシュとして形成されると共に、モータ軸10に固定式に配置されている。図4に示すように、カム15に設けられた凹部16は、モータ軸10に対して偏心していると共に、駆動ロッカー12のモータ側端部を受け入れている。この凹部16は、駆動ロッカー12がカム15に関して傾斜運動を行うことができるような態様で形成されている。図2及び図3に示すように、凹部16は朝顔形のような形状に作られていて、その口部は、駆動ロッカー12に向いており、ロッカーが駆動されるときに起きる角変位を可能にしている。特に、モータカムは、モータ軸10に対して偏心している対応の有効な状態又は十分な直径を有する穴を具備することができる。駆動ロッカー12は、こうして関節継手によりカム15に接続される。
【0039】
カム15との関節継手により駆動ロッカー12に引き起こされる駆動運動は、図5に例示されている。モータ側の端にある駆動ロッカー12の端部は、カム15にある凹部16の運動に基づいてモータ軸の周りの円形路を運動する。ベアリング部材13の形態であるモータ及び毛ホルダの間の駆動ロッカー12のベアリングは、駆動ロッカー12を単一位置で固定するので、駆動ロッカー12の駆動運動はダブルコーンもしくはタル形路を描き、そして集束する双方のコーンの頂点はベアリング部材13の領域内にある。レバー比は、図5に矢印17で指示されているように、ベアリング部材13をモータ軸に向かって長手方向に移動させることによって変更されうる。ベアリング部材13の位置に左右されるが、毛ホルダと接続する駆動ロッカー12の端部は、モータに最も近い駆動ロッカー12の端部により描かれる円よりも小さいか、大きいか、或いは同じ寸法の円を描くように仕向けられうる。
【0040】
毛ホルダ8は、ハウジングのブラシヘッド部に支持されていて、駆動ロッカー12には取り付けられていない。図3に示すように、毛ホルダ8は、同毛ホルダが設けられたブラシヘッドに係止される図3に示されるような軸ピンの形を有する、同毛ホルダの回転軸線18の周りに回転しうるように配置されている。毛ホルダの回転軸線18は任意の角度に設定しうる。それは、歯ブラシの長手方向軸線に対して垂直に延びるのが好ましい。図示の実施形態において、それは、歯ブラシの長手方向軸線11に対して直角であると共に、毛ホルダの中心を通っており、それにより円形の毛集合体19の対称軸線を大体形成している。
【0041】
駆動ロッカー12の駆動運動を毛ホルダ8に対する希望の駆動運動に変換するため、毛ホルダ8と駆動ロッカー12との間に、図面において数字20で指示された関節結合部が設けられている。この結合部20は、自由度の数の鍵である。一方では、それは、毛ホルダの回転軸線18に平行な関節軸線21の周りの毛ホルダ8と駆動ロッカー12の端部との間の傾斜運動を許容する。また、それは、関節軸線21に沿った毛ホルダ8と駆動ロッカー12の端部との間の並進運動を許容する。更に、結合部は、駆動ロッカー12の長手方向への、毛ホルダ8及び駆動ロッカー12間の補正運動を可能にする、即ち、駆動ロッカー12は、毛ホルダ8から長手方向に引っ込めうる。
【0042】
図2及び図3に最も良く示すように、駆動ロッカー12の毛ホルダ側端部は、半球形殻体として造形もしくは形成されている。毛ホルダ8の外側面に形成されると共に毛ホルダの回転軸線18に平行に延びる受入れスロット22は、駆動ロッカー12を収容するために毛ホルダ8に設けられている。図2に示すように、この受入れスロット22は、駆動ロッカー12の端部の挿入を容易にするため、右側及び左側に挿入用面取り辺を具備している。他方、駆動ロッカー12の半球形殻体の端部と共に、駆動ロッカー12の方向に朝顔形に開くスロットの形状はまた、関節軸線21(図3参照)の周りのこれら2つの構成要素間の関節運動を可能にする。駆動ロッカー12は毛ホルダ8にあるスロット22において前後に滑動できるので、毛ホルダの回転軸線8に対して垂直な円錐運動の成分のみが伝達される。図3において垂直に示されている円錐運動の成分は、やはりスロット又は切欠き形の吸収機構22により吸収される。毛ホルダの回転軸線に平行な駆動ロッカーの運動は効果がない。これは図6に特に示されている。
【0043】
図7は、毛ホルダ及び駆動ロッカー12間の代わりの結合部を示している。この場合、ソケット式結合部が設けられており、これが毛ホルダの回転軸線18に対し垂直且つ平行な駆動ロッカーの駆動運動を伝達する。図7に示すように、駆動ロッカー12の毛ホルダ側端部は、毛ホルダ8にある位置決め穴23中に据えられており、該位置決め穴は、朝顔形に開いて漏斗形状になるか、或いは駆動ロッカー12に向かい面取り又は丸みが付けられていて、毛ホルダ8及び駆動ロッカー間の対応の角度ずれを可能にしている。駆動ロッカー12の端部は、上述した実施形態のように半球形の殻体として形成されていることが好ましい。
【0044】
上述した実施形態とは違って、毛ホルダ8は、回転軸線18の周りに回転しうるようにだけでなく、回転軸線18に沿って運動しうるように装着されているので、毛ホルダ8とそこに設けられた毛集合体とは、図7に矢印23及び24で指示されたように、回転軸線8の周りの揺動回転運動だけでなく、往復運動も行いうる。他の全ての点で、毛ホルダ8の装着は前に述べたのと同様である。
【0045】
受入れ穴25が垂直方向に、即ち、毛ホルダの回転軸線18に沿って若干楕円状に細長ければ、完全揺動において、対応する比の運動(travel)が伝達される。そのように望まれれば、回転揺動運動もまた制限しうる。このため、水平方向に若干楕円状に細長い穴が必要とされるであろう。駆動ロッカーが着座する毛ホルダの凹部の整列及び形状は、運動又は駆動運動の伝達を制御するのに使用しうる。
【0046】
前述したダブルコーンもしくはタル形の駆動運動から多くの利点が得られる。何ら追加の鋼製ピン又は類似物のない簡単なモータカムを使用することができ、伝達部材は、カムの簡単な凹部中に着座する。伝達部材は、例えば、線材の形の単純な真直ぐのロッドとすることができる。伝達部材は真直ぐであるから、簡単に組み立てをすることができる。ハウジングの長さ許容差は、モータカムと、被動部材への結合部との対応の幾何学的配列によって補正される。2.5mmまでの許容差は、困難なしに補正されうる。伝達部材についてのベアリング装置は非常に簡単であるが、その回転軸線周りの毛ホルダの揺動運動に並進成分を加えることがそれでも可能であり、これは、歯を磨くために往復動作をもたらす効果を有する。揺動の角度はまた、駆動ロッカーのベアリング位置を変えることにより調節することもできる。
【0047】
図3に示されているように、毛ホルダ8は、回転駆動のため円形の形であることが好ましい。毛ホルダに設けられる毛束は種々の傾斜で配列しうる。図3によると、周囲に配置された束は外側に円錐状に延びる僅かな角度に設定されているのに対し、中心へと向かう束は毛ホルダの回転軸線にほぼ平行に配置されている。
【0048】
図7に示すように、可動の毛集合体19は、歯ブラシの前端に配置されている。毛束がブラシヘッド2に固定的に取り付けられる、静止している毛集合体26は、ブラシチューブ3側に隣接して配置されている。毛束は、種々の配列で分散させることができる。図3によると、それらは歯ブラシの長手方向軸線に沿って反対方向に傾けられている。毛束の先端は異なる高さを示していることが好ましく、これは可動の毛集合体にも当てはまりうる。
【0049】
歯ブラシハウジング6の内部に電気モータ4を支持するためにシャーシ27が設けられており、このシャーシは、電気モータ4の基台として機能すると共に、歯ブラシハウジング6に取り付けられている。歯ブラシハウジング6及びシャーシ27の双方は、射出成形されたプラスチック部品から製作されており、また、双方は、大まかに言うと、多少円形のプロフィールをもつ細長い形状を有している。図8に示すように、このシャーシ27は、区画室として構成されモータを固定するための部分28を含んでおり、区画室内にほぼ円筒形の電気モータがぴったりはめ込まれている。モータを固定する部分28の軸方向後方で、シャーシ27は、電池又は類似物を挿入しうる電池室29として形成されており、その前面がモータ4の背面に当接するようになっている。ばね荷重式の電気接点30は電池室29の軸方向端部のところでシャーシ27に設けられている。
【0050】
電気モータ4をオン・オフに切り換えできるようにするため、電流遮断器31が設けられており、これもまたシャシー27に取り付けられている。図9及び図10に示すように、電流遮断器31は、接点を開くためのフック形の張出し部を有するロッカースイッチとして形成されている。それが対応の方法で作動されるときに、電流遮断器31は、電池室21内の電池と電気接点30の1つとの間の接触を遮断する。図示の実施形態において、電流遮断器31の作動により電池が後方、即ち、図10において右方に向かい動かされるので、それは前方の電気接点から外される。電池室29の長さは、電池が移動され電気接点から離れるのを可能にするように設計されている。電流遮断器であるロッカー31は、軸方向に延びると共に、歯ブラシにある作動凹部の直下に位置するように配設されている。作動凹部は、ハウジングにあるこの作動凹部を封止すると共に電流遮断器31が弾性変形により作用するのを許容する(図10参照)軟質プラスチック膜により覆われている。電流遮断器であるロッカーは、それ自体の張力を受けて、電池がその対応の接点との接続を断つ位置へと戻る。装置は、遮断器であるロッカーの位置の前又は後のどちらかで圧力が接点ハウジングにある作動凹部を介して加えられるように配設されていて、単に親指で押すことでどちらの方向への作動を可能にする。
【0051】
取り付けられた電気モータ4、電池室29に挿入された電池、電気接点、及び電流遮断器31の形のスイッチユニットと共に、駆動カートリッジの形態の事前組立てされた駆動ユニットを構成するシャシー27は、直線運動で歯ブラシのハウジング6中に背面から特に容易に挿入しうる。歯ブラシのハウジング6は、前部又は端部の開口33を有していて、事前組立てされた駆動カートリッジは、この開口を介して後側から挿入されうる。
【0052】
所望の整列での正確な挿入を確実にするため、挿入ガイド33がハウジング6とシャシー27との間に設けられている。図9に示すように、ガイドリブ34は、シャシー27の外側面上にほぼ直径方向に対峙して設けられていて、該シャシー27から半径方向に突き出ている。挿入溝又はリブは、これらリブに対応するハウジング6の内壁に設けられていて、その中に又は間に、シャシーにあるガイドリブ34が挿入される。ガイドリブ34がハウジング6にある相手の溝又はリブの間に挿入されなければ、それらは挿入を不可能にする。従って、それらは、シャシー27が正しい整列になっていればそれが挿入されうるだけであることを保証する規準手段を構成する。同時に、それらは、シャシー、そこに取り付けられたモータ、及びスイッチユニットがハウジング中でねじれるのを防止する。
【0053】
取り付けられた諸駆動要素をもつシャシー27は、別個の固定手段なしに確実なロックによってハウジング6内に固定されている。係合個所は、ハウジング6とシャシー27との間に設けられる。図8及び図9に示すように、半径方向外側に曲がっているラッチフック35は、シャシー27の外側面に設けられていて、シャシー27が挿入されるときにハウジング壁に押し付けられる。シャシー27が極端に挿入されると、ラッチフック35が半径方向の内側に曲がるか、或いはハウジング6の対応するハウジング壁が半径方向の外側に曲がる。シャシー27が正しい位置にある場合、ラッチフック35は、ハウジング壁にある相手の切欠き又はラッチ用凹部36に係合する。図11に示すように、2つの穿孔がハウジング壁に設けられていて、ラッチ用凹部36を形成している。簡単なスナップ式係合のために、ラッチ用凹部はラッチフック35よりも若干大きく形成されているので、フックは、容易に所定位置に嵌め込まれる。たとえそうであっても正確な着座を確実にするため、また、許容差に対する補正を可能にするため、シャシー27は、その正確な位置においてプレストレスされている。シャシー27は、ばね装置37により後方に、即ち、ハウジング外へ押される。もちろん、シャシー27は、実際にはハウジングの外に押し出されることはなく、ラッチフック35によりラッチ用凹部36にある対応の対向面に押圧されるので、シャシー27は、常にその正しい位置にある。この正しい位置はラッチフック35のロック側面により決められる。例示した実施形態において、ばね装置37は、シャシー27上に一体に作られている。2つのばね荷重クリップ式留め具38(図8及び図9参照)は、シャシーの前面に配置されると共に、軸線方向に弾性的に変形するように設計されている。ストッパ39はハウジング6の内側に設けられており、クリップ式留め具38は、それに対して、シャシー27がハウジング6内に十分に挿入されたときに、押し付けられる。これにより、クリップ式留め具が弾性的に変形されると共に、正しい位置にあるシャシー27に対し事前張力が及ぼされる。
【0054】
シャシー27が挿入されつつあるときに、或いはその直後に、駆動ロッド9は、モータ軸10に設置されたカム15連結される。この時点で、伝達ロッド9が着座する凹部16は伝達ロッド9の方向に朝顔形に広がっていることが有用である(図10参照)。これは伝達ロッド9が凹部16を通過することを容易にする。
【0055】
図11に示すように、組み立てられたとき、電池室29をもつシャシー27は、前ハウジング部の後方から突出している。ハンドピースは2つのハウジング部からなる。シャシーが挿入されて取り付けられるハウジング部は、シャシー27の突出部の上を滑り前ハウジング部に螺着されるハウジングキャップ40で閉じられている(図1参照)。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】回転自在に駆動可能の1つの毛集合体及び静止している1つの毛集合体を有する本発明による電気歯ブラシの斜視図である。
【図2】図1の歯ブラシの長手方向断面である。
【図3】90°回転された、歯ブラシの長手方向対称面に対応する図1の歯ブラシの長手方向断面である。
【図4】先行する図における歯ブラシの可動の毛集合体用の駆動装置の概略拡大斜視表示であり、毛ホルダ及びモータの間にある駆動ロッカーのためのベアリングを示している。
【図5】動力伝達における静的及び動的関係の概略表示であり、モータ及び毛ホルダ間の伝達部材のダブルコーン形駆動運動を例示している。
【図6】毛ホルダの断面拡大図であり、本発明の第1実施形態による毛ホルダ及び伝達部材間の結合部を示している。
【図7】毛ホルダの拡大断面表示であり、本発明の別の実施形態による毛ホルダ及び伝達部材間の結合部を示している。
【図8】図1の歯ブラシの部分斜視図であり、モータが取り付けられた状態で歯ブラシハウジングに挿入しうるシャシーと、スイッチユニットと、装着前の電池室とを示している。
【図9】図8に類似する図1の歯ブラシの斜視図であり、ハウジング及びシャシーを側面で示している。
【図10】先行する図の歯ブラシの一部の長手方向の図であり、組立て後の歯ブラシハウジングの内部にモータを支持するシャシーの配列を示している。
【図11】電池室のカバーが螺着されていない状態での、先行する図の歯ブラシの一部の側面図であり、モータを支持するシャシーと歯ブラシハウジングとの間のラッチフックの形のロック装置を示している。
【図12】図10の線A−Aに沿う横断面である。

Claims (19)

  1. ハンドピース(1)と、該ハンドピース(1)のヘッド部(2)に配置されると共に、自身の回転軸線(18)の周りに回転自在である毛ホルダ(8)とを有すると共に、該毛ホルダのための駆動装置(4,9)を備え、該駆動装置は、前記ハンドピースに配設されるモータ(4)と、該モータからの駆動運動を前記毛ホルダに伝達する伝達部材(9)とを含んでいる電気歯ブラシにおいて、駆動ロッカー(12)は、伝達部材(9)として設けられており、複数の軸線において揺動するように配設されており、及びそれがタル形路を実質的に横切るように前記モータにより駆動されること、並びに前記駆動ロッカー(12)及び前記毛ホルダ(8)の間の結合部(20)は、前記毛ホルダの回転軸線(18)に平行な関節軸線(21)の周りに継手式に実現されていることを特徴とする電気歯ブラシ。
  2. 前記毛ホルダ(8)及び前記伝達部材(9)の間の前記関節結合部(20)は、前記関節軸線(21)の周りの関節以外にも更なる自由度を可能として、特に前記回転軸線(21)に沿う前記駆動ロッカー(12)及び前記毛ホルダ間の並進運動を可能としており、前記駆動ロッカー(12)は前記毛ホルダ(8)にある切欠き形状の凹部(22)に好ましくは着座している、請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記毛ホルダ(8)は、前記毛ホルダの回転軸線(18)に沿って運動しうるように前記ハンドピース(1)に配設されており、前記毛ホルダ(8)及び前記駆動ロッカー(12)の間の前記関節結合部(20)は、前記関節軸線(21)に沿う前記駆動ロッカーの対応の運動のうちの少なくとも幾分かを前記毛ホルダ(8)に伝達する効果的な伝達手段を備えており、前記駆動ロッカー(12)は、前記関節軸線(21)に沿った長手方向延長部が前記関節軸線に沿った前記駆動ロッカーの運動の振幅よりも小さい凹部(22,25)中に好ましくは着座している、請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記毛ホルダ(8)は、前記関節軸線(21)に沿って実質的に何ら遊びなしに駆動ロッカー(12)上に着座している請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  5. 前記伝達部材(9)のモータ側端部は、カム機構を介してモータ(4)に結合されると共に、駆動軸(10)に回転不可に固定されたカム(15)により関節式に直接に制御されるのが好ましく、前記伝達部材(9)のモータ側端部が円形軌道において駆動可能であるようになっている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  6. 前記歯ブラシに関して長手方向に変位可能な、好ましくは滑動自在のベアリングリングであるベアリング部材(13)が設けられていて、前記モータ及び前記毛ホルダの間の前記伝達部材を支承している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  7. 前記伝達部材(9)を歯ブラシハウジング(6)から隔離するため伝達ベアリングから特に形成されたシール(14)が設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  8. 前記伝達部材(9)は、突出部、角部又は類似物を有していない単純な真直ぐの線材として形成されるのが好ましい、一体形の剛なロッドである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  9. 前記モータ(4)は、その駆動軸(10)を前記歯ブラシに関して長手方向にして前記ハンドピース(1)の内部に支持されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  10. 特に請求項1〜9のいずれか1項、特に請求項1の前提部分に記載の、モータ(4)を有する歯ブラシであって、該モータを固定するために歯ブラシハウジング部(6)の内側に装着可能のモータ支持シャシー(27)が設けられており、該シャシー(27)は、取り付けられた前記モータ(4)と共に、前記歯ブラシハウジング部にある前開口を通り前記歯ブラシに関し長手方向に前記歯ブラシハウジング中に挿入し、そこに固定しうる、歯ブラシ。
  11. 前記シャシーは、直線運動で挿入されるときに、前記歯ブラシハウジングと自動的に係合する、請求項10に記載の歯ブラシ。
  12. 前記シャシーは、電池室(29)を有すると共に、スイッチユニット(31)を支持しており、前記シャシーは、前記モータ、電池及びスイッチユニットと共に、事前組立てユニットとして前記歯ブラシハウジング部(6)中に挿入しうる、請求項10又は11に記載の歯ブラシ。
  13. 可動の電流遮断器(31)がスイッチユニットとして前記シャシー(27)に設けられており、該電流遮断器が作動されて前記電池室内の電池の電池接点(30)からの切断を生じさせる、請求項10〜12のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  14. 回転規準手段(Drehcodierung)(34)が前記シャシー(27)及び/又は前記歯ブラシハウジング部(6)に設けられていて、これにより前記シャシーが前記歯ブラシハウジング部に関して1整列状態でのみ挿入されるのを可能にする、請求項10〜13のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  15. 特に長手方向のリブ(34)の形態である挿入ガイド(33)が前記シャシー(27)及び/又は前記歯ブラシハウジング部(6)に設けられている、請求項10〜14のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  16. ハウジングキャップ(40)が、前記シャシー(27)を挿入しうる前記歯ブラシハウジングの開口に取り付けられ、特に螺着されており、該ハウジングキャップ(40)は、好ましくは前記シャシー(27)の前記電池室を囲んでいる、請求項10〜15のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  17. 可動の毛集合体が1つのみ前記毛ホルダ(8)に設けられている、請求項1〜16のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  18. 前記ブラシのヘッドは、前記毛ホルダ(8)上に、少なくとも1つの静止している毛集合体(26)と1つの可動の毛集合体(19)を有している、請求項1〜17のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  19. 可動の毛集合体は、ほぼ円形の形であると共に、回転揺動式に駆動されうるように配設され、及び/又は、前記ブラシのヘッド(2)の前端上に配設される、請求項1〜18のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
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