JP6601529B2 - 電動歯ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシヘッドが往復回転運動するように構成された電動歯ブラシに関する。
電動歯ブラシとして、ブラシヘッドが往復直線運動するように構成されたスライド式の電動歯ブラシと、ブラシヘッドが往復回転運動するように構成された回転式の電動歯ブラシとが広く実用化されている。
回転式の電動歯ブラシとしては、出力軸の往復直線運動をブラシヘッドの往復回転運動に変換するヘッド側変換部を備えた電動歯ブラシ(例えば、特許文献1参照。)が広く実施されているが、モータの回転軸の回転運動をレバー支軸の一端部の揺動運動に変換する第一運動変換機構と、レバー支軸の他端部の揺動運動をブラシ体の往復回転運動に変換する第二運動変換機構とを備えた電動歯ブラシ(例えば、特許文献2参照。)なども提案されている。
特許文献1記載の電動歯ブラシのヘッド側変換部では、ブラシヘッドの抜け止めを兼ねる1対のクランクアームをブラシヘッドに設け、該クランクアームの一方に凹部を形成し、該凹部にジョイントの先端の屈曲部を嵌合させて連結し、ジョイントの基端部を連結棒の先端部に傾動自在に連結し、駆動部の出力軸により連結棒を往復直線運動させることで、ジョイントを介してブラシヘッドを往復回転運動できるように構成されている。
また、特許文献1記載の電動歯ブラシでは、柄体に対するブラシヘッドの組み付け作業の作業性を向上するため、柄本体の先端側部分の後部に開口部を設け、該開口部を閉塞するように蓋部材を着脱可能に設け、開口部を通じてジョイントの先端部を凹部に嵌合させるなどの組付作業を行えるように構成している。
更に、特許文献1には、柄本体に対する蓋部材の取付構造として、蓋部材の基端部に下方へ突出状に延びる係止片を設け、柄本体の先端部に第1係止部を設け、蓋部材の先端部に第1フックを設け、蓋部材の基端側部分の左右両側部に第2係止部を設け、柄本体に左右両側部に第2フックを設けたものが提案されている。
特許第3957576号公報 特許第4306230号公報
ところで、特許文献1記載の電動歯ブラシでは、柄本体に対して蓋部材を組み付けるときには、先ず係止片を開口部の基端部から柄本体内に斜めに挿入し、次に蓋部材の基端部を中心に、蓋部材の先端部を柄本体側へ回動させて、第1フックを第1係止部に係合させるとともに、第2フックを第2係止部に係合させて、柄本体に対して蓋部材を組み付けることになるが、第1フックを第1係止部に係合させるとともに、第2フックを第2係止部に係合させるときに、蓋部材を柄本体側へ押し操作しながら、蓋部材を柄本体の長さ方向の基端側へ押し操作する必要があり、2方向への押し操作を同時に行う必要があることから、組付作業に手間取るという問題があった。
また、特許文献1記載のように、ブラシヘッドを回転自在に支持するためのヘッド支軸を蓋部材側に固着する場合には、柄本体に対して蓋部材を組付けるため、係止片を柄本体内に斜めに挿入し、蓋部材の基端部を中心に蓋部材の先端部を柄本体側へ回動させたときに、ヘッド支軸の先端部がブラシヘッドに干渉することから、ブラシヘッドの軸孔に対するヘッド支軸の挿入作業に手間取るという問題がある。この問題を解消するため、蓋部材の上下方向の長さを極力長く設定しているが、このように構成すると、蓋部材の成形時に変形が発生し易くなり、またブラッシング時における蓋部材の撓み量が大きくなって、柄本体内に配置される動力伝達部の摩擦抵抗が増大するという問題がある。
更に、特許文献1記載の電動歯ブラシでは、植毛台に設けた回転軸の後面に、半径方向外方側へ突出する抜け止めを兼ねる1対のクランクアームを設け、このクランクアームの後面にジョイントを連結して、駆動部の動力を伝達している関係上、ジョイントの厚さ分だけ、ヘッド部が前後方向に大型になるという問題もある。また、駆動部の動力をクランクアームに伝達する関係上、ヘッド支軸の先端部と、ブラシヘッドに対する駆動部からの動力の作用点間の距離が、回転軸に対して動力を伝達する場合と比較して、クランクアームの厚さ分だけ大きくなる。このため、駆動部からの動力をブラシヘッドの回転運動に変換するときに、ヘッド支軸の先端部を中心としたモーメントが大きくなり、ブラシヘッドが揺動し易くなって、クランクアームの先端部が前後方向へ振動したり、クランクアームがその長さ方向を中心軸とした回転方向へ振動したりするという問題があり、ブラシヘッドの作動の安定性が低下するとともに、クランクアームと支持壁部との接触によって摩擦抵抗が増大して、消費電力が増大するという問題がある。
本発明の目的は、柄本体に対する蓋部材の組み付け作業の作業性を向上でき、しかも柄本体に対する蓋部材の組付精度及び組付強度を向上して、成形時における蓋部材の変形や、ブラッシング時における蓋部材の撓みにより、柄本体内に配置される動力伝達部の摩擦抵抗が増大するという不具合を防止し得る電動歯ブラシを提供することである。
本発明は、以下の発明を包含する。
1) 本体ケースに内装した駆動部と、前記本体ケースから延びる柄体と、前記柄体の先端側部分の前面側に設けたブラシヘッドと、前記ブラシヘッドが往復回転運動するように、前記駆動部の動力を前記ブラシヘッドに伝達する動力伝達部とを備えた電動歯ブラシにおいて、前記柄体は、先端側後部に開口部を有する柄本体と、前記開口部を閉塞するように前記柄本体に取り付けられた蓋部材とを備え、前記蓋部材の基端部に、前記開口部の基端部から前記柄本体内に挿入されて、前記蓋部材の基端部を前記柄本体に係止する係止片が突出状に設けられ、前記柄本体の長さ方向の途中部に、相互に係合可能な第1フックと第1係止部のうちの一方が設けられ、前記蓋部材の長さ方向の途中部に、相互に係合可能な前記第1フックと前記第1係止部のうちの他方が設けられ、前記蓋部材は、前記係止片を前記開口部の基端部から前記柄本体内に挿入して、前記蓋部材の基端部の回動中心Pを中心に該蓋部材を回動させ、前記第1フックを前記第1係止部に係合させることによって前記柄本体に組み付けられ、前記第1フックと前記第1係止部の少なくとも一方に、前記第1フックを前記第1係止部に係合させるときにおける、前記蓋部材の前記柄本体側への押し操作に連動して、前記蓋部材を前記柄本体の基部側へ押し操作する操作面が形成されている、ことを特徴とする電動歯ブラシ。なお、本明細書において、往復回転運動とは、ブラシヘッドが正転方向に一定角度だけ回転した後、逆転方向に同じ角度だけ回転するという回転運動を繰り返して行う運動を意味する。
この電動歯ブラシでは、柄本体に対して蓋部材を組み付けるときには、先ず係止片を開口部の基端部から柄本体内に斜めに挿入する。次に、蓋部材の基端部を中心に、蓋部材の先端部が柄本体側へ回動するように、蓋部材を柄本体側(前側)へ押し操作することで、第1フックを第1係止部に係合させて、柄本体に対して蓋部材を組み付けることになる。このとき、第1フックの先端部が第1係止部の先端部に当接して、第1フックが弾性変形して第1係止部に係合するが、第1フックと第1係止部の少なくとも一方には操作面が形成されているので、蓋部材を柄本体側へ押し操作するだけで、該押し操作力の一部により操作面を介して蓋部材が柄本体の基端部側へ押し操作されながら、第1フックが第1係止部に係合されて、柄本体に蓋部材が取り付けられることになる。このため、第1フックを第1係止部に係合させるときに、蓋部材を柄本体へ操作しながら、蓋部材を柄本体の基端部側へ操作するという、煩雑な作業が不要となり、柄本体に対して蓋部材を容易に且つ円滑に組み付けることが可能となり、柄本体に対する蓋部材の組み付け作業の作業性を向上できる。また、第1フックと第1係止部との係合により、蓋部材の長さ方向の途中部を柄本体に固定できるので、蓋部材の長さを長く設定した場合でも、柄本体に対する蓋部材の組付精度及び組付強度を向上でき、成形時における蓋部材の変形や、ブラッシング時における蓋部材の撓みにより、柄本体内に配置される動力伝達部において摩擦抵抗が増大するという不具合を防止できる。
2) 前記ブラシヘッドの回転中心に軸孔が形成され、前記蓋部材に、前記軸孔に装着されて、前記ブラシヘッドを回転自在に枢支するヘッド支軸が設けられている前記1)に記載の電動歯ブラシ。このように、蓋部材にヘッド支軸を設けると、蓋部材とともにヘッド支軸を組付けることができるので、ヘッド支軸の組み付け作業の作業性を向上できる。一方、柄本体に対する蓋部材の組み付け時には、ヘッド支軸の先端部がブラシヘッドと干渉しないように、ブラシヘッドを柄本体の先端側へ微小移動させた状態で、ヘッド支軸の先端部を軸孔に挿入して組み付ける必要がある。しかし、前述のように本発明では、柄本体に対する蓋部材の組付精度及び組付強度を向上でき、動力伝達部における摩擦抵抗を増大させることなく蓋部材の長さを長く設定できるので、蓋部材の基端部からヘッド支軸までの距離を長く設定することで、蓋部材の組み付け時におけるヘッド支軸とブラシヘッドとの干渉寸法(前記ブラシヘッドの微小移動の寸法)を小さく設定し、柄本体に対する蓋部材の組み付け作業の作業性を向上できる。しかも、干渉寸法を少なくできるので、ブラシヘッドの後部が挿通する柄本体の開口面積を小さく設定して、柄本体におけるブラシヘッドの支持部の強度剛性を高めることができる。
3) 前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記ヘッド支軸までの距離α1が、20mm〜40mmに設定されている前記2)に記載の電動歯ブラシ。このように距離α1を設定して蓋部材の長さを長く構成することで、蓋部材の組み付け時におけるヘッド支軸とブラシヘッドとの干渉寸法を小さく設定して、柄本体に対する蓋部材の組み付け作業の作業性を向上できる。
4) 前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記ヘッド支軸の先端部までの、前記ヘッド支軸の軸方向に対する距離γ1が4mm〜8mmに設定されている前記2)又は3)に記載の電動歯ブラシ。このように距離γ1を設定することで、蓋部材の組み付け時における干渉寸法を小さく設定して、柄本体に対する蓋部材の組み付け作業の作業性を向上できる。
5) 前記蓋部材の組み付け時に、前記ヘッド支軸の先端部が前記ブラシヘッドの軸孔に挿入されてから、前記第1フックが前記第1係止部に当接される位置関係となるように、前記ヘッド支軸、前記軸孔、前記第1フック及び前記第1係止部が設けられている前記2)〜4)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。このように構成することで、ヘッド支軸が軸孔に確実に挿入されるように、蓋部材を柄本体に組み付けることができる。
6) 前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記第1フックのフック部の先端までの、前記第1フックの長さ方向と直交方向に対する距離α2が4mm以上に設定されている前記1)〜5)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。距離α2は、第1フックの折れを防止して、第1フックと第1係止部とが適正に嵌合するように、4mm以上に設定することが好ましい。
7) 前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記第1フックの先端部までの、前記第1フックの長さ方向に対する距離γ2が2mm〜4mmに設定されている前記1)〜6)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。距離γ2は、第1フックの折れを防止して、第1フックと第1係止部とが適正に嵌合するように、0mm〜4mmに設定することが好ましい。
8) 前記第1フック及び前記第1係止部の操作面が、半径0.2mm以上の円弧面で構成されている前記1)〜7)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。操作面を円弧面で構成する場合には、該円弧面の半径は、第1フックと第1係止部とが適正に嵌合するように、0.2mm以上に設定することが好ましい。
9) 前記第1フックを前記第1係止部に係合させるときにおける、前記第1フックの先端部と第1係止部の先端部との当接面の接線方向と、前記第1フックの突出方向とのなす角度の余角からなる接触角θが12°〜60°となるように、前記操作面が形成されている前記1)〜8)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。このように構成することで、蓋部材の組み付け時、第1フックを第1係止部に係合させるために、蓋部材を前方へ押し操作した際に、該押し操作力の一部により蓋部材を柄本体の基端部側へ押し操作して、蓋部材を柄本体の適正位置に確実に組み付けることができる。
10) 前記柄本体の先端部に相互に係合可能な第2フックと第2係止部のうちの一方が設けられ、前記蓋部材の先端部に相互に係合可能な前記第2フックと前記第2係止部のうちの他方が設けられている前記1)〜9)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。この場合には、第2フックと第2係止部との係合により、蓋部材の先端部を柄本体の先端部の適正位置に精度よく強固に組み付けることができ、柄本体内に配置される動力伝達部の摩擦抵抗が増大するという不具合を一層効果的に防止できる。
11) 前記柄本体の長さ方向の途中部の左右両側部に、相互に係合可能な第3フックと第3係止部のうちの一方が設けられ、前記蓋部材の長さ方向の途中部の左右両側部に、相互に係合可能な前記第3フックと前記第3係止部のうちの他方が設けられている前記1)〜10)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。この場合には、第3フックと第3係止部との係合により、蓋部材の途中部を柄本体の途中部の適正位置に精度よく強固に組み付けることができ、柄本体内に配置される動力伝達部の摩擦抵抗が増大するという不具合を一層効果的に防止できる。
12) 前記柄本体の開口部の外周部と前記蓋部材の外周部との嵌合部にあいじゃくり部が設けられている前記1)〜11)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。このように構成すると、柄本体と蓋部材の上下方向や左右方向へのズレを防止して、柄本体内に配置される動力伝達部の摩擦抵抗が増大するという不具合を一層効果的に防止できる。
13) 前記動力伝達部が、前記駆動部の出力軸の往復直線運動を、前記ブラシヘッドの往復回転運動に変換するヘッド側変換部を備えている前記1)〜12)のいずれかに記載の電動歯ブラシ。この場合には、ヘッド側変換部により、駆動部の出力軸の往復直線運動をブラシヘッドの往復回転運動に変換して、回転式の電動歯ブラシを実現できる。また、ヘッド側変換部を備えていない替えブラシを出力軸に取り付けることで、ブラシヘッドを往復直線運動させることもできるので、替えブラシの交換により回転式とスライド式とに切り替え可能な電動歯ブラシを実現できる。
14) 前記ヘッド側変換部は、前記出力軸とともに往復直線運動可能な連結棒と、前記連結棒と前記ブラシヘッド本体間に配置されて、前記連結棒側の基部が前記柄体に回転自在に枢支された揺動レバーと、前記連結棒の往復直線運動を前記揺動レバーの往復回転運動に変換する第1変換部と、前記揺動レバーの往復回転運動を前記ブラシヘッド本体の往復回転運動に変換する第2変換部とを備え、前記第1フック及び前記第1係止部が、前記柄体内の前記揺動レバーの基端部側において、前記揺動レバーの近くに配置されている前記13)に記載の電動歯ブラシ。このように構成すると、柄体に対して回転自在な揺動レバーを連結棒とブラシヘッド間に設けるので、ブラシヘッドの最大回転角度を従来の電動歯ブラシと同様に十分に確保しつつ、連結棒及び出力軸の往復直線運動のストロークを小さくできる。このため、ブラシヘッドの最大回転角度を十分に確保して、清掃性を十分に確保しつつ、連結棒及び出力軸の往復直線運動のストロークを小さくして、連結棒及び出力軸を往復直線運動させるための運動エネルギを少なくできるとともに、連結棒及び出力軸と柄体との摩擦エネルギを少なくして、電動歯ブラシの消費電力を低減できる。なお、揺動レバーを設けると、それを往復回転運動させるための運動エネルギが余分に発生する。しかし、該運動エネルギは、連結棒及び出力軸のストロークが短くなることによる運動エネルギ及び摩擦エネルギの減少よりも小さいことから、電動歯ブラシ全体としては消費電力を低減できることになる。また、揺動レバーは、その基部を柄体に対して回動自在に枢支していることから、柄体における揺動レバーの枢支部分には比較的大きな力が作用する。このため、本発明のように、揺動レバーの基端部側において、揺動レバーの近くに第1フックと第1係止部とを設けることで、揺動レバーを安定的に枢支できるとともに、枢支部分における蓋部材と柄本体との結合強度を向上できる。
15) 前記ブラシヘッドは、複数の植毛孔が設けられた植毛台と、前記植毛台から後方へ突出して、前記柄体における前記植毛台の後面側に設けた支持壁部を貫通する嵌合軸部とを有するブラシヘッド本体とを備え、前記嵌合軸部の後部に前記ヘッド側変換部が連結されている前記13)又は14)に記載の電動歯ブラシ。このように構成すると、特許文献1のようにクランクアームに動力を伝達する場合と比較して、ヘッド支軸の先端部と、ブラシヘッドに対する駆動部からの動力の作用点間の距離を短くできる。このため、駆動部からの動力によりブラシヘッドを往復回転運動させるときにおける、ブラシヘッドに作用するヘッド支軸の先端部を中心としたモーメントを小さくして、該モーメントによるブラシヘッドの振動を小さくでき、ブラシヘッドの振動を小さくできるので、ブラシヘッドの作動の安定性を向上できるとともに消費電力を低減できる。
16) 両端部が前記嵌合軸部から外方側へ突出し、前方への移動が前記支持壁部で受け止められて、前記ブラシヘッド本体を抜け止めする抜け止め片が、前記嵌合軸部の後端部に直径方向に設けられ、前記嵌合軸部の後部における、前記抜け止め片よりも前記柄本体の基部側に前記ヘッド側変換部が連結されている前記15)に記載の電動歯ブラシ。この場合には、抜け止め片の両端部が支持壁部に対して後方より当接することで、ブラシヘッドが柄本体に対して抜け止めされることになる。また、ヘッド支軸の前端部を中心にブラシヘッドが微小傾動した際には、抜け止め片の両端部が支持壁部の後面に当接して、支持壁部の後面上を摺動することで、ブラシヘッドを傾動させようとする荷重が受け止められる。更に、嵌合軸部の後部における、抜け止め片よりも柄本体の基部側にヘッド側変換部が連結されているので、抜け止め片にヘッド側変換部を連結する場合と比較して、ヘッド側変換部における、嵌合軸部との連結部分の厚さ分だけ、ヘッド部を前後方向に小型に構成することができ、口腔内におけるヘッド部の操作性を向上できるので、例えば大臼歯の裏側の清掃性を向上できる。更にまた、抜け止め片の厚さ分だけ、ヘッド支軸の先端部と、ブラシヘッドに対する駆動部からの動力の作用点間の距離を短くできるので、動力伝達部からの動力によりブラシヘッドを往復回転運動させるときにおける、ブラシヘッドに作用するヘッド支軸の先端部を中心としたモーメントを小さくして、該モーメントによるブラシヘッドの振動を小さくでき、ブラシヘッドの作動の安定性を向上できる。また、ブラシヘッドの振動が小さくなるので、抜け止め片と支持壁部との接触を少なくできるとともに、両者の接触による摩擦抵抗を少なくして、消費電力を低減できる。
17) 前記ヘッド側変換部は、基部が前記柄体に回転自在に枢支され、先端部が前記嵌合軸部の後部における、前記抜け止め片よりも前記柄本体の基部側に連結された揺動レバーを備えている前記16)に記載の電動歯ブラシ。このように構成することで、ブラシヘッドの往復回転運動の回転角度を十分に確保できる。
18) 前記嵌合軸部の後部における、前記抜け止め片よりも前記柄本体の基部側に、半径方向へ延びる溝部からなるガイド部が設けられ、前記揺動レバーの先端部に前記ガイド部に移動自在に嵌合する連結ピンが設けられている前記17)に記載の電動歯ブラシ。
本発明に係る電動歯ブラシによれば、柄本体に対する蓋部材の組み付け作業の作業性を向上でき、しかも柄本体に対する蓋部材の組付精度及び組付強度を向上して、成形時における蓋部材の変形や、ブラッシング時における蓋部材の撓みにより、柄本体内に配置される動力伝達部の摩擦抵抗が増大するという不具合を効果的に防止できる。
電動歯ブラシの斜視図 替えブラシを取り外した状態での電動歯ブラシの斜視図 電動歯ブラシの駆動部の説明図 替えブラシの分解斜視図 替えブラシの正面図 図6(A)は蓋部材の正面図、図6(B)は蓋部材を取り外した状態での柄本体の背面図 図5のVII-VII線断面図 図5のVIII-VIII線断面図 図5のIX-IX線断面図及びその要部拡大図 図10(A)はブラシヘッドと揺動レバーと連結棒の連結状態での斜視図、図10(B)はブラシヘッドと揺動レバーと連結棒の分解斜視図 図11(A)、図11(B)、図11(C)はそれぞれヘッド側変換部の作動説明図 連結棒及び揺動レバーを取り外した状態での図6のXII-XII線断面図 図5のXIII-XIII線断面図 図5のXIV-XIV線断面図 蓋部材の組み付け方法の説明図 距離γ1と干渉寸法ΔLとの関係を示すグラフ
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、ブラシヘッド側を上側にし、毛束の植設側を前側にして、電動歯ブラシを縦向姿勢に配置した状態を基準に、上下方向及び前後左右方向を定義して説明する。
図1、図2に示すように、電動歯ブラシ10は、持ち手を兼ねる本体装置11と、本体装置11に着脱自在に取り付けられた替えブラシ30とを備えている。
≪本体装置≫
本体装置11は、図1〜図3に示すように、手で把持可能な本体ケース12と、本体ケース12の上部に内装した駆動部13と、本体ケース12の下部に内装した一次電池又は二次電池からなる電池14とを備えている。電池14として、一次電池を用いる場合には、電池14を本体ケース12に対して交換可能に内装することになり、また二次電池を用いる場合には、本体ケース12の下端部内に誘導コイルを内装し、本体装置11を充電器にセットすることで、無接点で誘導コイルに誘導電流を発生させて、電池を充電できるように構成することもできる。
<駆動部>
駆動部13は、図3に示すように、ガイド部材15に沿って上下方向に移動自在に設けた出力軸16と、出力軸16の下方に設けたモータ17と、出力軸16とモータ17間に配置されて、モータ17の回転軸18の回転運動を出力軸16の上下方向の往復直線運動に変換する本体側変換部20とを備えている。
<本体側変換部>
本体側変換部20について説明すると、モータ17の回転軸18には駆動ギヤ21が固定され、回転軸18の上方には回転軸18と直交方向のギヤ支軸22が設けられ、ギヤ支軸22には駆動ギヤ21に噛合するリングギヤ23が支持されている。リングギヤ23にはギヤ支軸22の中心から一定の偏心距離Eだけ偏心させた位置に中心を有するカム軸24が突出状に形成され、出力軸16の下端部にはカム軸24が内嵌する長穴25aを有する従動部材25が固定されている。そして、モータ17の回転軸18が回転すると、駆動ギヤ21を介してリングギヤ23が回転し、カム軸24が従動部材25の長穴25a内においてギヤ支軸22を中心として偏心回転し、カム軸24の回転時における上下方向の成分のみが従動部材25に伝達されて、カム軸24の中心とギヤ支軸22の中心間の偏心距離Eの2倍のストロークで、出力軸16が、図3に矢印Aで示すように、上下方向に往復直線運動することになる。
なお、本体装置11としては、出力軸16を往復直線運動し得るものであれば、任意の構成のものを採用することができる。例えば駆動部13として、コイルと永久磁石とを有するリニアアクチュエータを備えさせ、コイルに交番電流を流すことで、出力軸16を往復直線運動可能に構成したリニア式の駆動部を有するものを採用することもできる。
≪替えブラシ≫
替えブラシ30は、図1、図2、図4に示すように、本体ケース12から上方へ延びる柄体31と、柄体31の先端部に設けたブラシヘッド40と、駆動部13の出力軸16の往復直線運動を、ブラシヘッド40の往復回転運動に変換するヘッド側変換部50とを備えている。なお、動力伝達部は、本体側変換部20とヘッド側変換部50などから構成されている。
<柄体>
柄体31について説明すると、図4〜図7に示すように、柄体31は、上部の後面側(先端側後部)に開口部33を設けた中空筒状の柄本体32と、柄本体32の開口部33を閉塞するように柄本体32に着脱可能に取り付けた蓋部材70とを備え、柄本体32及び蓋部材70は合成樹脂材料を用いた成形品で構成されている。替えブラシ30は、柄本体32に対してヘッド側変換部50及びブラシヘッド40を組み付けた状態で、柄本体32に対して蓋部材70を取り付けることで組み立てられている。
図2に示すように、柄本体32の下端部には内嵌筒部32aが形成され、本体ケース12の上端部にはカバー筒35が固定され、柄体31は、内嵌筒部32aをカバー筒35に内嵌固定することで、本体ケース12に着脱自在で且つ出力軸16の軸方向に相対移動不能に取付けられている。
<ブラシヘッド>
ブラシヘッド40は、図10に示すように、柄体31の先端部に回転自在に設けたブラシヘッド本体41と、ブラシヘッド本体41の植毛台42に植設された複数の毛束43からなるブラシ部44とを備えている。
ブラシ部44は、合成樹脂製の複数本のフィラメントを束ねてなる毛束43を、植毛台42に形成した1乃至複数個の植毛孔42aに植設固定した周知の構成のものである。なお、毛束43は、図面では1つの塊として描写したが、実際には複数本のフィラメントを束ねて構成されている。
ブラシヘッド本体41は、円板状の植毛台42と、植毛台42の後面中央部に後方へ突出状に設けた嵌合軸部45と、嵌合軸部45の後面に後方へ突出状に略直径方向に設けた抜け止め片46と、抜け止め片46と略直交する嵌合軸部45の半径方向に形成した溝部からなる第2ガイド部47とを備えている。
柄体31に対するブラシヘッド本体41の取付構造について説明すると、図4〜図9に示すように、柄本体32の先端部にはブラシヘッド本体41の後面側に配置されるヘッド支持部32bが設けられ、ヘッド支持部32bの前面側には植毛台42の略厚さ分だけ後方へ段落ちした位置に支持壁部37が形成されている。支持壁部37の中央部には嵌合軸部45が遊嵌状に挿通する貫通孔37aが形成されるとともに、貫通孔37aから上下方向に延びる1対の切欠部37bが形成されている。抜け止め片46の両端部には嵌合軸部45の半径方向外方側へ突出する抜け止め部46aが形成され、ブラシヘッド本体41は、1対の抜け止め部46aを1対の切欠部37bに挿通させるとともに、貫通孔37aに嵌合軸部45を遊嵌状に装着した状態で、ブラシヘッド本体41を約90°回転させることで、一定角度の範囲内において、抜け止め部46aの前方への移動が支持壁部37により規制されて、柄本体32に対して往復回転自在に抜け止めされている。
蓋部材70の上部には軸受部70aが前方へ突出状に設けられ、軸受部70aには前方へ延びる金属製のヘッド支軸49が固着され、ブラシヘッド本体41にはヘッド支軸49が内嵌する軸孔41aが形成され、ブラシヘッド本体41はヘッド支軸49に回転自在に枢支されている。ブラシヘッド本体41は、抜け止め片46が支持壁部37と軸受部70a間に一定のクリアランスをあけて保持されることで、ヘッド支軸49の軸方向にほとんど移動しないように柄体31に組み付けられている。なお、ブラシヘッド本体41の取付構造としては、ブラシヘッド本体41を柄体31に対して往復回転運動可能に保持できる構成であれば、上述した以外の取付構造を採用することもできる。
図8、図9に示すように、植毛台42のうちの軸孔41aの形成位置における植毛孔42aは省略され、ヘッド支軸49の前端部は、植毛台42の後面よりも前側、より好ましくは植毛孔42aの奥端部よりも前側、更に好ましくはヘッド支軸49の前端部が植毛台42を突き抜けない範囲で、極力前側に配設されている。このように、植毛台42の後面からヘッド支軸49の前端部までの距離L1をできるだけ長く設定することで、ブラシヘッド本体41に対するヘッド支軸49の挿入深さL2を十分に確保しつつ、替えブラシ30の先端側部分を構成する、毛束43を除いたヘッド部34の厚さBTを薄くして、大臼歯の裏側の清掃性を向上できるように構成されている。
また、このようにヘッド支軸49の前端部を植毛台42の後面よりも前側に配置させると、植毛台42の後面よりも後側に配置させる場合と比較して、ブラシヘッド40に対して斜め後方へのブラッシング圧が作用したときにおける、ブラシヘッド本体41と柄本体32との接触による摩擦抵抗を低減できる。つまり、ブラシヘッド40に対して斜め後方へのブラッシング圧が作用すると、ブラシヘッド40はヘッド支軸49の前端部を中心として揺動し、ブラシヘッド40に作用する斜め後方への荷重が軸受部70aで受け止められるとともに、一方の抜け止め部46aの前面が支持壁部37の後面に接触し、このときの接触圧に応じてブラシヘッド40の回転を止めようとする摩擦抵抗が発生する。しかし、ヘッド支軸49の前端部を植毛台42の後面よりも前側に配置すると、ブラシヘッド40が、例えば図9に仮想線で示すように揺動した場合に、支持壁部37の後面に対する抜け止め部46aの接触方向のなす角度θ1が、ヘッド支軸49の前端部を植毛台42の後面位置に配置させた場合の角度θ2よりも小さくなり、その分摩擦抵抗が小さくなって、消費電力を節減できることになる。ただし、ヘッド支軸49の前端部は、植毛台42の後面よりも前側に配置させることが好ましいが、後側に配置させることもできる。
<ヘッド側変換部>
ヘッド側変換部50は、図4、図6〜図11に示すように、出力軸16とともに往復直線運動可能な連結棒51と、連結棒51とブラシヘッド本体41間に配置されて、連結棒51側の基部が柄体31に回転自在に枢支された揺動レバー52と、連結棒51の往復直線運動を揺動レバー52の往復回転運動に変換する第1変換部53と、揺動レバー52の往復回転運動をブラシヘッド本体41の往復回転運動に変換する第2変換部54とを備えている。
(連結棒)
連結棒51について説明すると、柄体31内には柄体31の下端部から上端側へ延びる連結棒51が上下移動自在に内装され、連結棒51の下端部には出力軸16を着脱可能に外嵌する嵌合筒部55が形成されている。嵌合筒部55の下半部は、上下方向に延びる1対のスリット56により半筒状の分割筒55aに分割構成され、分割筒55aの内面の下端近傍部には内側へ突出する係合突部57が形成され、嵌合筒部55には分割筒55aを相互に接近する方向へ付勢可能なコイルバネ59が外装され、出力軸16の上端部を嵌合筒部55に内嵌させると、分割筒55aの素材の弾性及びコイルバネ59の付勢力により係合突部57が出力軸16に形成した係合溝16aに係合して、連結棒51が出力軸16に対して軸方向に相対移動不能に連結されるように構成されている。
(揺動レバー)
柄本体32の前壁部における植毛台42よりもやや下側の右部には後方へ延びるレバー支軸60が固定され、蓋部材70にはレバー支軸60の後端部を保持する軸受部70bが設けられている。レバー支軸60は蓋部材70と柄本体32の前壁部間に架設状に固定され、レバー支軸60の途中部には上方へ延びる揺動レバー52がその基部において回転自在に枢支されている。
(第1変換部)
第1変換部53について説明すると、揺動レバー52の基部には側方へ延びる連結部52aが設けられ、連結部52aの基端部には左右方向に細長い長穴からなる第1ガイド部61が形成されている。
連結棒51の上端部には左側へオフセットしたオフセット部58が形成され、オフセット部58の端部には第1ガイド部61に回転自在で且つ第1ガイド部61に沿って移動自在に嵌合する第1連結ピン62が固定され、連結棒51が上下方向に往復直線運動することで、揺動レバー52がレバー支軸60を中心に往復回転運動するように構成されている。
(第2変換部)
第2変換部54について説明すると、嵌合軸部45には半径方向の下方側へ延びて下端部を開口させた溝部からなる第2ガイド部47が形成され、揺動レバー52の先端部には第2ガイド部47に回転自在で且つ第2ガイド部47に沿って移動自在に嵌合する第2連結ピン63が前方へ突出状に固定され、揺動レバー52がレバー支軸60を中心として往復回転運動することで、ブラシヘッド40がヘッド支軸49を中心に往復回転運動するように構成されている。
ヘッド支軸49とレバー支軸60と第1連結ピン62と第2連結ピン63とは平行に配置されている。ただし、任意の組み合わせで角度を付けて配置することも可能である。
ヘッド支軸49を中心としたブラシヘッド40の最大回転角度θ3は、任意に設定可能であるが、大きすぎるとヘッド側変換部50の構成が複雑になり、小さすぎると清掃性が低下するので、40°〜85°の範囲内に設定することが望ましく、45°〜80°の範囲内に設定することが更に望ましい。
このヘッド側変換部50では、連結棒51が、図11(A)に示す上限位置から、図11(B)に示す中間位置を経て、図11(C)に示す下限位置まで、矢印A1の方向へ下降すると、第1変換部53の第1連結ピン62と第1ガイド部61とを介して、揺動レバー52がレバー支軸60を中心に矢印B1の方向へ回動し、第2変換部54の第2連結ピン63と第2ガイド部47とを介して、ブラシヘッド40がヘッド支軸49を中心に矢印C1の方向へ回転し、図11(C)に示す位置まで揺動レバー52及びブラシヘッド40が回転する。一方、連結棒51が、図11(C)に示す下限位置から、図11(B)に示す中間位置を経て、図11(A)に示す上限位置まで、矢印A2の方向へ上昇すると、第1変換部53の第1連結ピン62と第1ガイド部61とを介して、揺動レバー52がレバー支軸60を中心に矢印B2の方向へ回動し、第2変換部54の第2連結ピン63と第2ガイド部47とを介して、ブラシヘッド40がヘッド支軸49を中心に矢印C2の方向へ回転し、図11(A)に示す位置まで揺動レバー52及びブラシヘッド40が回転する。このため、連結棒51が上下方向に往復直線運動すると、揺動レバー52がレバー支軸60を中心に左右方向に一定角度だけ往復回転運動するとともに、ブラシヘッド40がヘッド支軸49を中心として一定角度だけ往復回転運動することになる。このように、揺動レバー52を用いたヘッド側変換部50により、連結棒51の往復直線運動をブラシヘッド40の往復回転運動に変換するので、ブラシヘッド40の最大回転角度θ3を従来の電動歯ブラシと同様に十分に確保しつつ、連結棒51及び出力軸16の往復直線運動のストロークSを小さくできる。
このため、ブラシヘッド40の最大回転角度θ3を十分に確保して、清掃性を十分に確保しつつ、連結棒51及び出力軸16の往復直線運動のストロークSを小さくして、連結棒51及び出力軸16を往復直線運動させるための運動エネルギを少なくできるとともに、連結棒51及び出力軸16と柄本体32との摩擦エネルギを少なくして、電動歯ブラシ10の消費電力を低減できる。
また、ヘッド側変換部50を備えていない周知の替えブラシ30を出力軸16に取付けることで、ブラシヘッド40を出力軸16とともに往復直線運動させることもでき、替えブラシ30の交換により回転式とスライド式とに切り替え可能な電動歯ブラシ10を構成できる。
更に、嵌合軸部45に溝部からなる第2ガイド部47を形成し、この第2ガイド部47に第2連結ピン63を嵌合させているので、揺動レバー52の先端部と抜け止め部46aとをブラシヘッド40の軸方向の同じ位置に配置させることが可能となり、またヘッド支軸49の先端部を植毛台42の後面よりも前側に配置させているので、ヘッド部34の厚さBTを、例えば特許文献1記載のような構成のヘッド部よりも、1mm〜4mmだけ薄肉に構成することができる。そして、このようにヘッド部34の厚さBTを薄くできるので、口腔内におけるヘッド部34の操作性を向上して、例えば大臼歯の裏側の清掃性を向上できる。
また、揺動レバー52と嵌合軸部45との連結部としての第2ガイド部47と第2連結ピン63との嵌合部が、抜け止め片46の厚さ分だけ、ヘッド支軸49の先端側に接近配置されるので、ヘッド支軸49を中心としたブラシヘッド40に対する動力伝達時のモーメントを小さくして、作動時におけるブラシヘッド40の振動を低減できるとともに、抜け止め片46と支持壁部37との接触を少なくできるとともに、両者の接触による摩擦抵抗を少なくできる。このため、この電動歯ブラシ10では、ブラシヘッド40の作動の安定性を向上できるとともに消費電力を低減できる。
ただし、動力伝達部としては、モータ17の回転運動やリリアアクチュエータの往復直線運動を、ヘッド支軸49を中心としたブラシヘッド40の往復回転運動に変換できるものであれば任意の構成のものを採用できる、例えば、ヘッド側変換部50として、特許文献1記載の電動歯ブラシ10のように、ブラシヘッド40の抜け止めを兼ねる1対のクランクアームをブラシヘッド40に設け、該クランクアームの一方に凹部を形成し、該凹部にジョイントの先端の屈曲部を嵌合させて連結し、ジョイントの基端部を連結棒51の先端部に傾動自在に連結し、駆動部13の出力軸16により連結棒51を往復直線運動させることで、ジョイントを介してブラシヘッド40を往復回転運動するように構成したものを採用することもできる。また、本体装置11としては、出力軸16を往復直線運動するように構成したものだけでなく、出力軸を回転運動、往復回転運動または揺動運動するように構成したものを採用することも可能である。更に、ヘッド側変換部50としては、ヘッド支軸49の先端部の位置を植毛台42の後面よりも前側に配置したものであれば、出力軸16の往復直線運動、回転運動、往復回転運動又は揺動運動などの運動を、ヘッド支軸49を中心としたブラシヘッド40の往復回転運動に変換し得る、任意の構成のものを採用することができる。例えば、特許文献2記載のように、モータ17の回転運動を、レバー支軸60の一端部の揺動運動に変換する第一運動変換機構と、レバー支軸60の他端部の揺動運動をブラシ体の回転往復運動に変換する第二運動変換機構とを備えたものなど、任意の構成のものを採用することも可能である。
(蓋部材の取付構造)
蓋部材70の取付構造について説明すると、図4〜図9、図12〜図15に示すように、蓋部材70の下端部(基端部)には、開口部33の下端部(基端部)から柄本体32内に挿入されて、蓋部材70の基端部を柄本体32に係止する左右1対の係止片71が突出状に設けられている。
柄本体32の長さ方向の途中部には略U字状の第1係止部72が、柄本体32の長さ方向と略直交する平面内に設けられ、第1係止部72は、揺動レバー52の下側において、柄本体32の前壁部の右部に後方へ突出状に設けられている。蓋部材70の長さ方向の途中部には第1係止部72に係合可能な第1フック73が前方へ向けて突出状に設けられ、第1フック73はフック部73aが上側に向くように配置されて、フック部73aが第1係止部72に下側から係合するように構成されている。第1係止部72の先端部には操作面72bが形成され、第1フック73の先端部には操作面73bが形成され、第1係止部72に第1フック73を係合させるときに、両者の操作面72b、73bが当接して、蓋部材70を前方へ押し操作する操作力の一部が、蓋部材70を下方へ操作する操作力に変換されるように構成されている。ただし、蓋部材70に第1係止部72を設け、柄本体32に第1フック73を設け、第1フック73の下側にフック部73aを設け、第1フック73の下側に第1係止部72が係合するように構成することもできる。また、操作面72b、73bは、第1フック73と第1係止部72の少なくとも一方に設けることができる。
なお、符号74は、柄本体32及び蓋部材70に形成した水抜き孔であるが、第1フック73の上側に形成される水抜き孔74は、第1フック73のフック部73aを成形する金型の抜き孔によって形成されている。
柄本体32の上端部(先端部)には下側へ向けて突出する第2係止部75が形成され、蓋部材70の先端部には第2係止部75に係合可能な第2フック76が形成され、第2フック76は第2係止部75に下側から係合するように構成されている。ただし、柄本体32に第2フック76を設け、蓋部材70に第2係止部75を設けることも可能である。
第1フック73よりもやや下側において蓋部材70の長さ方向の途中部には、略U字状の左右1対の第3係止部77が上下方向に沿って前方へ向けて突出状に設けられている。柄本体32の左右の側壁部には、第3係止部77に係合可能な左右1対の第3フック78が内側へ向けて突出状に形成されている。ただし、蓋部材70に第3フック78を設け、柄本体32に第3係止部77を設けることも可能である。
柄本体32の開口部33の外周部と前記蓋部材70の外周部には相互に嵌合するあいじゃくり部79が設けられ、柄本体32に蓋部材70を組付けた状態で、あいじゃくり部79により、柄本体32と蓋部材70とが上下左右に相対移動しないように構成されている。
蓋部材70は、図15に示すように、その下端部の回動中心Pを中心として回動させて、柄本体32に組み付けられるが、このときヘッド支軸49の先端部がブラシヘッド本体41に干渉しないで軸孔41aに挿入されるように、ブラシヘッド本体41の嵌合軸部45は、支持壁部37の貫通孔37aに遊嵌状に挿通され、蓋部材70の取り付け前において、ブラシヘッド本体41は、図12に示すように、柄本体32に対して干渉寸法ΔLだけ上方へ微小移動可能に組み付けられている。
ここで、干渉寸法ΔLは、図15、図16に示すように、回動中心Pからヘッド支軸49までの距離α1が長くなると減少し、回動中心Pからヘッド支軸49の先端部までの、ヘッド支軸49の軸方向に対する距離γ1が長くなると増大する傾向を示すので、干渉寸法ΔLを小さく設定して蓋部材70の組み付け作業の作業性を向上するため、距離α1は極力長く設定することが好ましく、距離γ1は極力短く設定することが好ましい。具体的には、距離α1は20mm〜40mmに設定し、距離γ1は4mm〜8mmに設定することになる。
第1フック73及び第1係止部72と、ヘッド支軸49及び軸孔41aとの位置関係は、図15に示すように、蓋部材70の組み付け時に、ヘッド支軸49の先端部がブラシヘッド40の軸孔41aに挿入されてから、第1フック73が第1係止部72に当接される位置関係に配置され、蓋部材70を柄本体32に組み付けた状態で、ヘッド支軸49が軸孔41aに確実に挿入されるように構成されている。
蓋部材70の組み付け時における回動中心Pから、第1フック73のフック部73aの先端までの、第1フック73の長さ方向と直交方向に対する距離α2は、第1フック73の折れを防止して、第1フック73と第1係止部72とが適正に嵌合するように、4mm以上に設定することが好ましく、10mm〜20mmに設定することがより好ましい。
蓋部材70の組み付け時における回動中心Pから、第1フック73の先端部までの、第1フック73の長さ方向に対する距離γ2は、第1フック73の折れを防止して、第1フック73と第1係止部72とが適正に嵌合するように、0mm〜4mmに設定することが好ましく、2mm〜3mmに設定することがより好ましい。
操作面72b、73bは、途中が外方へ突出する円弧面などの曲面やテーパ面で構成され、第1フック73を第1係止部72に係合させるときにおける、第1フック73の先端部と第1係止部72の先端部との当接部の接線方向と、第1フック73の突出方向とのなす角度の余角からなる接触角θが、12°〜60°となるように傾斜状に形成され、蓋部
材70の組み付け時、第1フック73を第1係止部72に係合させるために、蓋部材70を前方へ押し操作した際に、該押し操作力の一部により蓋部材70を柄本体32の基端部側へ押し操作して、蓋部材70を柄本体32の適正位置に確実に組み付けることができるように構成されている。
第1係止部72の操作面72bと第1フック73の操作面73bを円弧面で構成する場合には、その半径R1,R2は、0.2mm以上に設定することが好ましく、0.5mm〜1.5mmに設定することがより好ましい。
第1フック73及び第1係止部72は、柄体31内の揺動レバー52の基端部側において揺動レバー52の近くに配置され、これにより揺動レバー52の枢支分部における蓋部材70と柄本体31との結合強度を向上でき、蓋部材70と柄本体31間に揺動レバー52を安定的に枢支できる。なお、揺動レバー52の近くにとは、第3フック78及び第3係止部77よりも揺動レバー52の近くであって、第1フック73と第1係止部72との係合部の中心とレバー支軸61の中心間の距離が7mm以下の位置を意味する。
(柄体の組付方法)
先ず、図4に示すように、柄本体32に対してヘッド側変換部50及びブラシヘッド40を組み付け、この状態で蓋部材70の係止片71を柄本体32内に斜めに挿入するとともに、図12に示すように、ブラシヘッド40を、蓋部材70が組み付けられた状態における仮想線で図示の位置から、干渉寸法ΔLだけ上側へ微小移動させた、実線で図示の位置へ移動させる。
次に、図15に示すように、蓋部材70の下端部の回動中心Pを中心として、蓋部材70の先端部が柄本体32側へ回動するように、蓋部材70を柄本体32側(前側)へ押し操作する。これにより、ヘッド支軸49の先端部が軸孔41aに挿入され、次に第1フック73が第1係止部72に係合されるとともに、第3フック78が第3係止部77に係合され、次に第2フック76が第2係止部75に係合されて、柄本体32に対して蓋部材70が組み付けられることになる。また、あいじゃくり部79は、蓋部材70の回動操作により、下側から順次相互に嵌合されることになる。
このように柄本体32に対して蓋部材70を組付けると、第1フック73が第1係止部72に係合するときに、第1フック73の先端部が第1係止部72の先端部に当接して、第1フック73が弾性変形し、第1フック73が第1係止部72に係合することになるが、第1フック73と第1係止部72の少なくとも一方には操作面72b、73bが形成されているので、図15に示すように、蓋部材70を柄本体32側へ押し操作するだけで、該押し操作の操作力Fの一部により操作面72b、73bを介して蓋部材70が柄本体32の下側(基端部側)へ押し操作されながら、第1フック73が第1係止部72に係合されて、柄本体32に蓋部材70が取り付けられることになる。このため、第1フック73を第1係止部72に係合させるときに、蓋部材70を柄本体32へ操作しながら、柄本体32の基端部側へ操作するという、煩雑な作業が不要となり、柄本体32に対して蓋部材70を容易に且つ円滑に組み付けることが可能となり、柄本体32に対する蓋部材70の組み付け作業の作業性を向上できる。
また、第1フック73と第1係止部72との係合により、蓋部材70の長さ方向の途中部を柄本体32に固定でき、また第3フック78と第3係止部77との係合によっても、蓋部材70の長さ方向の途中部を柄本体32に固定できるので、蓋部材70の長さを長く設定した場合でも、蓋部材70を柄本体32の適正位置に精度良く強固に組み付けることができる。このため、成形時における蓋部材70の変形や、ブラッシング時における蓋部材70の撓みにより、ヘッド側変換部50において摩擦抵抗が増大するという不具合を防止できる。また、第2フック76と第2係止部75との係合により、蓋部材70の先端部を柄本体32の先端部の適正位置に精度よく強固に組み付けることができ、ヘッド側変換部50において摩擦抵抗が増大するという不具合を一層効果的に防止できる。更に、柄本体32の開口部33の外周部と前記蓋部材70の外周部との嵌合部にあいじゃくり部79が設けられているので、柄本体32と蓋部材70の上下方向や左右方向へのズレを防止して、ヘッド側変換部50において摩擦抵抗が増大するという不具合を一層効果的に防止できる。
更に、ヘッド支軸49の組み付け作業の作業性を向上するため、ヘッド支軸49が蓋部材70に固定されているが、図15に示す距離α1を長く設定するとともに、距離γ1を短く設定しているので、蓋部材70の組み付け時におけるヘッド支軸49とブラシヘッド40との干渉寸法ΔLを小さく設定して、柄本体32に対する蓋部材70の組み付け作業の作業性を向上できる。しかも、このように干渉寸法ΔLを短くすると、ブラシヘッド本体41の嵌合軸部45と支持壁部37の貫通孔37a間の隙間を少なくして、その分支持壁部37の強度剛性を高めることができる。
次に、第1係止部72及び第1フック73の構成を決定するために行った評価試験について説明する。
第1試験体として、表1に示すように、第1係止部72及び第1フック73の操作面72b、73bをそれぞれ円弧面で構成し、第1フック73の操作面73bの円弧の半径R2を1mmに設定するとともに、回動中心Pからフック部73aの先端部までの距離α2を14.6mmに設定し、第1係止部72の操作面72bの円弧の半径R1を0.3mm、0.2mm、0.1mmに、また第1フック73の突出長さγ2を2mm、3mm、4mmにそれぞれ設定した、9種類の柄体31を製作した。
第2試験体として、第1係止部72及び第1フック73の操作面72b、73bをそれぞれ円弧面で構成し、第1係止部72の操作面72bの円弧の半径R1を1mmに設定するとともに、回動中心Pからフック部73aの先端部までの距離α2を14.6mmに設定し、第1フック73の操作面73bの円弧の半径R2を0.3mm、0.2mm、0.1mmに、また第1フック73の突出長さγ2を2mm、3mm、4mmにそれぞれ設定した、9種類の柄体31を製作した。
第3試験体として、第1係止部72及び第1フック73の操作面72b、73bをそれぞれ円弧面で構成し、両操作面72b、73bの円弧の半径R1、R2をそれぞれ1mmに設定するとともに、回動中心Pからフック部73aの先端部までの距離α2を14.6mm、9.6mm、4.8mmに、また第1フック73の突出長さγ2を2mm、3mm、4mmにそれぞれ設定した、9種類の柄体31を製作した。
そして、これら27種類の試験体における、柄本体32に対する蓋部材70の組付性を評価した。その結果を、表1に示す。また、各試験体における、第1フック73の操作面73bが第1係止部72の操作面72bに当接したときの接触角θを求めて表1に記載した。
(評価基準)
表1中の記号「○」「△」「×」「××」は、次のような評価を表す。
「○」:問題なく組み付けることができ、組付性が良好であった場合
「△」:組付け可能であるが、嵌合が硬く、組付性があまり良くない場合
「×」:嵌合が硬すぎて組み付け困難であった場合
「××」:第1フック73の先端部の平坦面73cが第1係止部72の操作面72bに当接して、嵌合不能な場合
Figure 0006601529
表1から、第1フック73の突出長さγ2は短くなるにしたがって、組付性が良好になる傾向を示し、2mm〜4mmに設定することが好ましいとが分かる。また、操作面72b、73bの半径R1,R2は、大きくなるにしたがって、組付性が良好になる傾向を示し、0.2mm以上に設定することが好ましいことが分かる。更に、距離α2は、組付性を確保するため、4mm以上に設定することが好ましいことが分かる。接触角θは、組付性を確保するため、12°〜60°に設定することが好ましいことが分かる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
10 電動歯ブラシ
11 本体装置
12 本体ケース
13 駆動部
14 電池
15 ガイド部材
16 出力軸
16a 係合溝
17 モータ
18 回転軸
20 本体側変換部
21 駆動ギヤ
22 ギヤ支軸
23 リングギヤ
24 カム軸
25 従動部材
25a 長穴
30 替えブラシ
31 柄体
32 柄本体
32a 内嵌筒部
32b ヘッド支持部
33 開口部
34 ヘッド部
35 カバー筒
37 支持壁部
37a 貫通孔
37b 切欠部
40 ブラシヘッド
41 ブラシヘッド本体
41a 軸孔
42 植毛台
42a 植毛孔
43 毛束
44 ブラシ部
45 嵌合軸部
46 抜け止め片
46a 抜け止め部
47 第2ガイド部
49 ヘッド支軸
50 ヘッド側変換部
51 連結棒
52 揺動レバー
52a 連結部
53 第1変換部
54 第2変換部
55 嵌合筒部
55a 分割筒
56 スリット
57 係合突部
58 オフセット部
59 コイルバネ
60 レバー支軸
61 第1ガイド部
62 第1連結ピン
63 第2連結ピン
70 蓋部材
70a 軸受部
70b 軸受部
71 係止片
72 第1係止部
72b 操作面
73 第1フック
73a フック部
73b 操作面
73c 平坦面
74 水抜き孔
75 第2係止部
76 第2フック
77 第3係止部
78 第3フック
79 あいじゃくり部

Claims (16)

  1. 本体ケースに内装した駆動部と、前記本体ケースから延びる柄体と、前記柄体の先端側部分の前面側に設けたブラシヘッドと、前記ブラシヘッドが往復回転運動するように、前記駆動部の動力を前記ブラシヘッドに伝達する動力伝達部とを備えた電動歯ブラシにおいて、
    前記柄体は、先端側後部に開口部を有する柄本体と、前記開口部を閉塞するように前記柄本体に取り付けられた蓋部材とを備え、
    前記蓋部材の基端部に、前記開口部の基端部から前記柄本体内に挿入されて、前記蓋部材の基端部を前記柄本体に係止する係止片が突出状に設けられ、
    前記柄本体の長さ方向の途中部に、相互に係合可能な第1フックと第1係止部のうちの一方が設けられ、前記蓋部材の長さ方向の途中部に、相互に係合可能な前記第1フックと前記第1係止部のうちの他方が設けられ、
    前記蓋部材は、前記係止片を前記開口部の基端部から前記柄本体内に挿入して、前記蓋部材の基端部の回動中心Pを中心に該蓋部材を回動させ、前記第1フックを前記第1係止部に係合させることによって前記柄本体に組み付けられ、
    前記ブラシヘッドの回転中心に軸孔が形成され、前記蓋部材に、前記軸孔に装着されて、前記ブラシヘッドを回転自在に枢支するヘッド支軸が設けられ、
    前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記ヘッド支軸までの距離α1が、20mm〜40mmに設定され、
    前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記第1フックのフック部の先端までの、前記第1フックの長さ方向と直交方向に対する距離α2が4mm以上20mm以下に設定され、
    前記第1フックと前記第1係止部の少なくとも一方に、前記第1フックを前記第1係止部に係合させるときにおける、前記蓋部材の前記柄本体側への押し操作に連動して、前記蓋部材を前記柄本体の基部側へ押し操作する操作面であって、前記第1フックの先端部と第1係止部の先端部との当接面の接線方向と、前記第1フックの突出方向とのなす角度の余角からなる接触角θが12°〜60°の、外方へ突出する曲面からなる操作面が形成されている、
    ことを特徴とする電動歯ブラシ。
  2. 前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記ヘッド支軸の先端部までの、前記ヘッド支軸の軸方向に対する距離γ1が4mm〜8mmに設定されている請求項記載の電動歯ブラシ。
  3. 前記蓋部材の組み付け時に、前記ヘッド支軸の先端部が前記ブラシヘッドの軸孔に挿入されてから、前記第1フックが前記第1係止部に当接される位置関係となるように、前記ヘッド支軸、前記軸孔、前記第1フック及び前記第1係止部が設けられている請求項1又は2記載の電動歯ブラシ。
  4. 前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記第1フックのフック部の先端までの、前記第1フックの長さ方向と直交方向に対する距離α2が10mm以上20mm以下に設定されている請求項1〜のいずれか1項記載の電動歯ブラシ。
  5. 前記蓋部材の組み付け時における回動中心Pから、前記第1フックの先端部までの、前記第1フックの長さ方向に対する距離γ2が0mm〜4mmに設定されている請求項1〜のいずれか1項記載の電動歯ブラシ。
  6. 前記第1フック及び前記第1係止部の操作面が、半径0.2mm以上の円弧面で構成されている請求項1〜のいずれか1項記載の電動歯ブラシ。
  7. 記接触角θが21.49°〜60°である請求項1〜のいずれか1項記載の電動歯ブラシ。
  8. 前記柄本体の先端部に相互に係合可能な第2フックと第2係止部のうちの一方が設けられ、前記蓋部材の先端部に相互に係合可能な前記第2フックと前記第2係止部のうちの他方が設けられている請求項1〜のいずれか1項記載の電動歯ブラシ。
  9. 前記柄本体の長さ方向の途中部の左右両側部に、相互に係合可能な第3フックと第3係止部のうちの一方が設けられ、前記蓋部材の長さ方向の途中部の左右両側部に、相互に係合可能な前記第3フックと前記第3係止部のうちの他方が設けられている請求項記載の電動歯ブラシ。
  10. 前記柄本体の開口部の外周部と前記蓋部材の外周部との嵌合部にあいじゃくり部が設けられている請求項1〜のいずれか1項記載の電動歯ブラシ。
  11. 前記動力伝達部が、前記駆動部の出力軸の往復直線運動を、前記ブラシヘッドの往復回転運動に変換するヘッド側変換部を備えている請求項1〜10のいずれか1項記載の電動歯ブラシ。
  12. 前記ヘッド側変換部は、前記出力軸とともに往復直線運動可能な連結棒と、前記連結棒と前記ブラシヘッド本体間に配置されて、前記連結棒側の基部が前記柄体に回転自在に枢支された揺動レバーと、前記連結棒の往復直線運動を前記揺動レバーの往復回転運動に変換する第1変換部と、前記揺動レバーの往復回転運動を前記ブラシヘッド本体の往復回転運動に変換する第2変換部とを備え、前記第1フック及び前記第1係止部が、前記柄体内の前記揺動レバーの基端部側において、前記揺動レバーの近くに配置されている請求項11記載の電動歯ブラシ。
  13. 前記ブラシヘッドは、複数の植毛孔が設けられた植毛台と、前記植毛台から後方へ突出して、前記柄体における前記植毛台の後面側に設けた支持壁部を貫通する嵌合軸部とを有するブラシヘッド本体とを備え、前記嵌合軸部の後部に前記ヘッド側変換部が連結されている請求項11又は12記載の電動歯ブラシ。
  14. 両端部が前記嵌合軸部から外方側へ突出し、前方への移動が前記支持壁部で受け止められて、前記ブラシヘッド本体を抜け止めする抜け止め片が、前記嵌合軸部の後端部に直径方向に設けられ、前記嵌合軸部の後部における、前記抜け止め片よりも前記柄本体の基部側に前記ヘッド側変換部が連結されている請求項13記載の電動歯ブラシ。
  15. 前記ヘッド側変換部は、基部が前記柄体に回転自在に枢支され、先端部が前記嵌合軸部の後部における、前記抜け止め片よりも前記柄本体の基部側に連結された揺動レバーを備えている請求項14記載の電動歯ブラシ。
  16. 前記嵌合軸部の後部における、前記抜け止め片よりも前記柄本体の基部側に、半径方向へ延びる溝部からなるガイド部が設けられ、前記揺動レバーの先端部に前記ガイド部に移動自在に嵌合する連結ピンが設けられている請求項15記載の電動歯ブラシ。
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