JP2005501190A6 - 引張材を除去可能な定着装置および引張材の除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンカーの構造を単純化してアンカーの機械的な信頼度を高め、引張材を内部に有する定着装置を使用することで設置作業の単純化と引抜き作業の容易性を提供する。
【解決手段】本発明は、引張材を引き抜くために、張力を除去する際に起こる反発力を利用することで、アンカーから除去用引張材を通して、引張材を除去可能な定着装置および引張材の除去方法に関する。本発明の、前述の特徴および他の利点により、除去ならびに設置が一層容易なものとなる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、引張材を引き抜くために、張力を除去する際に起こる反発力を利用することで、アンカーから除去用引張材を通して、引張材を除去可能な定着装置および引張材の除去方法に関する。本発明の、前述の特徴および他の利点により、除去ならびに設置が一層容易なものとなる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木または建築構造物の工事において設置される定着装置に関するもので、特に、設置が簡単で定着装置の目的達成後には簡単に引張材を除去することができる構造をなす引張材を除去可能な定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術においてアンカーは、建物建築工事に伴う地下構造物の構築のために、掘削して周辺地下の沈下を予防するために仮設した土留壁を支えるもので、アンカーの使われ方によって永久地盤アンカーと仮設地盤アンカーに区分される。永久地盤アンカーは、地下水の滲出地や傾斜地等に建築物やその他構造物を設置するに際して移動や変形を防止するために設置するアンカーであり、仮設地盤アンカーは、工事完了後に除去する地下固定構造物である。特に、永久地盤アンカーの場合は、都市地域が地価上昇および土地利用率を高めるために隣接地との境界線になるべく近接させて工事をする必要性が大きくなっていることから、地中に残留する引張材は地中障害物となって隣接地の開発工事に問題を引き起こすことがあり、地下補償権問題を惹起させている。従って、仮設地盤アンカーの設置および除去に対する関心が大きくなっており、これに対する技術発展が主になっている。
【0003】
以下に、アンカーに関連する従来技術を説明すると次のようである。
【0004】
1番目の従来技術(韓国内公開2001−0011265)は、ウェッジ(wedge)の数より遙かに多い数の引張材を定着させ、大きな定着荷重をかけることができるようにすることを目的とする従来技術である。
【0005】
最小限のウェッジにより最大限の引張材を受容して引張材の圧縮強度を最大限に利用することにより、特に大きな荷重が要求される構造物を確実に安定させることができる永久グラウンドアンカー用の定着装置を提供するためのものである。テーパとなった内周面を等分したところ毎にウェッジ筒側のウェッジ溝に対応するウェッジ溝を形成した本体に、前記内周面と同じテーパとされた外周面に前記ウェッジ溝に対応するウェッジ溝を、やはり前記と同じ方向にテーパとされた内周面に中央ウェッジのウェッジ溝に対応するウェッジ溝を形成したウェッジ筒を挿入し、ウェッジ筒にはその内周面に相応するテーパとされた逆円柱形で外周面に前記ウェッジ溝に対応するウェッジ溝を形成した中央ウェッジを挿入し、本体の先端に蓋を被せた永久グラウンドアンカーである。
【0006】
2番目の従来技術(韓国内公開2001−0016726)は、除去用の引張材を利用して設置された引張材を簡単に除去することができるようにすることを目的とする従来技術として、前記1番目の従来技術の引張材を除去することができない欠点を補完した除去可能な仮設地盤の定着装置および引張材の除去工法に関するものである。
【0007】
内周面の上側部に掛止壁が形成され、前記上側の分離掛止壁の中間部に中央通孔が形成されると共に複数個の外通孔が放射状に形成され、前記中央通孔の内周面における上側部に掛止突部が形成されるシリンダと、前記外通孔の上側部に挿入されて引張材を締結する複数個の緊張用ウェッジと、前記シリンダの中央通孔に挿入されて円筒形に形成されると共に内部上側にはテーパ形挿入部が形成され、内部下側には案内部が形成される中心材と、前記中心材のテーパ形挿入部に挿入され、引張材が挿入されて締結される引張材挿入孔が具備されるアンカー除去用の引張材ウェッジと、引張材ウェッジから引張材を分離させるために使用されるアンカー除去用の引張材ウェッジ止め材と、前記シリンダの下部を形成して引張材の通路を形成し、アンカー除去用の引張材結束ウェッジ止め材が位置する突部を形成するシリンダベースと、前記シリンダベースの防水リング固定突部に位置し、外部から水分やモルタル等がシリンダの内部へ浸透することを防止する防水リングおよびキャップと耐荷体を含んで構成されている。引張材の除去方法は、引張材の除去工程時に、アンカー除去用の引張材の引抜き力により中心材がアンカー緊張用の引張材ウェッジで発生する圧力に勝って掛止突部を破断させてその場で離脱する破断過程と、中心材のアンカー除去用の引張材ウェッジがアンカー除去用の引張材ウェッジ止め材と接触した後に、アンカー除去用の引張材ウェッジから引張材の引張材分離過程を行なって引張材を除去するようになっている。
【0008】
3番目の従来技術(実用新案登録20−0163598)は、引張材を簡単に設置して、特に設置された引張材を簡単に除去することができるようにするために構成された定着装置で、既存の定着装置に比べて構造も簡単で、引張材の除去において、部品数の減少に伴った製作および組立性の向上、軽量化、引張材の除去信頼度向上および専用引抜機なしに人力により手軽に引張材を除去することができるグラウンドアンカーの引張材除去用定着装置を提供することを目的とする。本体の後尾に嵌入した2個以上の引張材を本体内のウェッジで挟み、アンカー孔の外からの操作により引張材に対するウェッジ挟みを解除して引張材の除去が可能なようにしたものにおいて、本体の内周面の下端にウェッジ筒受の引張用突部を形成して、突部上にはウェッジ筒受の電線貫通用電線孔を穿孔し、熱分解性熱可塑性樹脂に電線が連結された電気発熱体が埋入されたドーナツ形ウェッジ筒受を前記突部に載置し、テーパ孔にはその円周を等分したところ毎に半円以下のウェッジ溝を形成したウェッジ筒を本体に挿入してウェッジ筒受に据え、外周のテーパ面に前記ウェッジ溝と同数のウェッジ溝が形成された単一体形のウェッジを前記ウェッジ筒に挿入してウェッジ筒受に据え、本体の先端には蓋を被せて固定して、蓋の覆板に穿孔されたボルト孔にボルトを嵌めて前記ウェッジの上端に締結したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前に説明したように、従来のアンカー関連技術は、アンカーの設備目的をなした後に、引張材を除去することができるように構成されたアンカーの発明が主となっている。
【0010】
1番目の従来技術(韓国内公開2001−0011265)において該従来技術は、ウェッジの数よりも遙かに多い数の引張材を定着させて大きな定着荷重をかけることができる長所があるが、後で設置された引張材を除去することができない顕著な欠点がある。
【0011】
2番目の従来技術(韓国内公開2001−0016726)において該従来技術は、除去用引張材を利用して設置された引張材を簡単に除去することができるようにするためのものであるが、アンカーの構造が複雑で構成部品数の増加と除去用引張材の追加に伴う製造原価の上昇、除去用引張材の引抜き作業が追加される欠点があり、特に形状が余りにも複雑で加工と組立難易度が高いという欠点があって作業効率性が低くなる。万一、除去用引張材が除去される前に操作の失敗等により除去用引張材が緩むように挟まった場合には、引張材の引抜き力が作用した際に滑って外れる可能性があり、こうなると後退しなければならない中心材が後退しないことにより緊張用引張材ウェッジが開かず、全ての引張材が除去不能状態になって残りの緊張用引張材を除去することができないという致命的な欠点がある。
【0012】
3番目の従来技術(実用新案登録20−0163598)において該従来技術は、既存の従来技術に比べて構造が簡単で設置が容易な反面、熱分解性熱可塑性樹脂に電線が連結された電気発熱体が埋入されることで引張材の除去時に電気装置を使用しなければならない段階を経るので、除去過程が煩わしく、アンカーの再使用時に熱分解性熱可塑性樹脂に電線が連結された電気発熱体を再び埋め込まなければならない欠点がある。
【0013】
従来技術の定着装置の場合、引張材設置後にこれを除去するために引張材に被覆を被せ、引抜き機等を利用して地中に仮設された引張材を除去するが、引張材の仮設において、引張材の離脱および変形を防ぐためにベンディング処理をするので引張材の除去に際して引抜き作業が困難であり、引張材を除去するのに大きな力が必要である。また、大きな力が必要な程に作業が危険である。
【0014】
【発明の目的】
従って本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するために創案したもので、アンカーの構造を単純化してアンカーの機械的な信頼度を高め、引張材を内部に有する定着装置を使用することで設置作業の単純化と引抜き作業の容易性を提供するところにその目的がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため本発明は、上部に3分割ウェッジの後退を止める弾力性がある手段と、前記弾力性がある手段と結合するキャップと、前記キャップと結合するシリンダと、前記シリンダの中央通孔に挿入されて単線引張材を結束する3分割ウェッジからなるアンカーと、引張材を内部に挿入する鋳物からなる耐荷体60と、前記アンカーと前記鋳物からなる耐荷体60を結合させる結合手段からなる引張材を除去可能な定着装置と、引張材の除去工程において、3分割ウェッジ支持用スプリングの保存力以上に反発力がアンカーに作用する段階と、前記引張材の反発力により3分割ウェッジ支持用スプリングが収縮される段階と、前記段階で生じたシリンダ内部の空間へアンカー内部の3分割ウェッジが後退する段階と、前記後退により3分割ウェッジの遊隔が開く段階と、前記後退した3分割ウェッジの復帰を阻止する止め用スプリングボルトの止め金により復帰が阻止される段階と、前記復帰が阻止された3分割ウェッジの遊隔を維持した状態で引張材から分離される段階と、前記アンカーの分離段階後に引張材を引き抜いて引張材を除去する段階を含む段階から構成された引張材を除去可能な定着装置の引張材の除去方法を特徴とする。
【0016】
【作用】
図1に示すように、本発明は、引張材除去用アンカー10と、引張材を内部に有する鋳物からなる耐荷体60、そして引張材除去用アンカー10と引張材を内部に有する鋳物からなる耐荷体60とを連結させる締結用ニップル20とソケット30から構成される。
【0017】
図2に示すように、引張材除去用アンカー10は、図2のシリンダ70と、シリンダ内部へ入っていく3分割ウェッジ110と、図3のキャップ120とウェッジ支持用スプリング130と、ウェッジの復帰を阻止する止め用スプリングボルト150から構成される。
【0018】
前記シリンダ70は、止め用スプリングボルト150を嵌めることができる止め用スプリングボルト穿孔80が両側に通っており、シリンダ70下端には締結装置のニップル20と連結することができる連結部100で構成されており、前記シリンダ70の上端には、ウェッジ支持用スプリング130とスプリングキャップ120が装着される。前記引張材除去用アンカー10の部品であるウェッジ支持用スプリング130は、弾性係数を調節して製作されたスプリングにより一定の荷重に耐えることができるように製作される。ウェッジの復帰を阻止する止め用スプリングボルト150は、図3に示すように、ボルトと前進用スプリング140、止め金170から構成されている。
【0019】
図4aに示すように、前記引張材除去用アンカー10と鋳物からなる耐荷体60を連結させる締結手段としてニップルとソケットであり、鋳物からなる耐荷体60と結合手段であるニップル20とソケット30が結合された状態である。図4aに示すように、ニップル20とソケット30からなる結合体180の中において引張材被覆40はソケット30までだけ挿入され、ニップル20以後には引張材だけが挿入され、引張材被覆はソケット30内部のニップル20の突部に引っ掛かる。
【0020】
ここで引張材被覆40は、引張材外部に被覆を施して、引抜き作業時に別途の引抜き装置が必要なくとも人の力で引抜き作業が可能なようにする。
【0021】
図4bに示すように、前記単方向ニップル200は、ニップル20とソケット30からなる結合体と類似した形態と機能をなし、一方は雄ねじとなっており、中間に係止突部があり、前記雄ねじがある側と引張材除去用アンカー10が結合される。
【0022】
図5に示すように、前記結合体180は、引張材を有する鋳物からなる耐荷体60の内部へ入って引張材を有する鋳物からなる耐荷体60の末端に位置し、シリンダ70の下端部の連結部100と結合し、これにより引張材除去用アンカー10と引張材を有する鋳物からなる耐荷体60が一体化される。
【0023】
【発明の実施の形態】
添付した図面を参照して、本発明に係る好適な実施例を詳細に説明すれば次のようである。
【0024】
図6aに示すように、前記引張材除去用アンカー10の作用は、単線として引張材除去用アンカー10に引張られて挿入された引張材を維持する。このとき、テーパ形の3分割ウェッジ110は、シリンダ70の内側部のテーパ形溝に挿入されて位置し、前記3分割ウェッジ110は、シリンダ70の下端の引張材挿入口90に挿入された引張材50と結合し、復元力が増加する程にシリンダ70の内側部の圧力が増加して3分割ウェッジ110の遊隔が狭くなり、これに伴って横圧力が増加して引張材50との結束力が増大する。
【0025】
図6bに示すのは、前記引張材除去用アンカー10に設置された引張材50が、引張力の除去による反発力でウェッジ支持用スプリング130の支持力に勝って3分割ウェッジ110を押し上げるようにし、3分割ウェッジ110の遊隔が増加して3分割ウェッジと引張材の間の横圧力が減少して結束力がなくなる段階である。このとき、3分割ウェッジにより固定されていた止め用スプリングボルト150の止め金160が、前進用スプリング140により拘束がなくなると同時にシリンダ70の内部へ前進し、3分割ウェッジの復帰を止める。結局、止め金に3分割ウェッジが引っ掛かるようにして、3分割ウェッジの横圧力と遊隔は維持され、引張材は簡単に除去が可能になる。
【0026】
特に、3分割ウェッジの支持用スプリング130は、一定の荷重以上である時にだけ圧着がなされて3分割ウェッジの後退を許容することで、それ以下の荷重や外部の衝撃、引張材のグラウティングの亀裂等により、3分割ウェッジの後退を止めるようにしてアンカーの機械的な信頼度を向上させる。
【0027】
図6cに示すのは、引張材がアンカーから完全に除去された状態を示し、3分割ウェッジがスプリングボルト150の止め金160に引掛かって復帰を阻止された状態である。
【0028】
図5に示す引張材を有する鋳物からなる耐荷体60は、中心の引張材を挿入する形態で既存の鋳物からなる耐荷体60の定着時に、外部からベンディング処理をしなければならない煩わしさがあるが、本発明の鋳物からなる耐荷体60は、引張材を内部に挿入する形態であるから、別途のベンディング処理を要しない。
【0029】
また、図1と図5に示すように、引張材除去用アンカーは、図2のシリンダ70の下部に結合手段と結合をすることができる連結部100を有しており、引張材除去用アンカー10と引張材を有する鋳物からなる耐荷体60を、単純操作により連結が可能であって作業性が優秀であり、機械的に安定している。
【0030】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、単線の引張材に使用される引張材除去用アンカーと、ベンディング処理を要しない鋳物からなる耐荷体、および引張材除去用アンカーと鋳物からなる耐荷体を結合させる結合手段からなるアンカーシステムにより、引張材除去用アンカーは従来技術のアンカーとは異なり、単線の引張材構造となっていて構造が簡単であり、アンカーの部品数を減らして製作費用を低減し、特に組立てと除去作業性が既存のアンカーに比べて顕著に優秀で作業時間を短縮させることができ、また単純構造となっているのでアンカーの機械的機能に対する信頼度がとても高い。
【0031】
内部に3分割ウェッジ支持用スプリングを装着して、外部の衝撃にも3分割ウェッジの移動を止めて引張材を結束する力を維持することができ、引張材除去作業においては従来技術のアンカーとは異なり、引張力の除去により発生する反発力を利用して簡単に除去することができる構造となっているため、引張材除去の作業時間を短縮させることができる。
【0032】
鋳物からなる耐荷体の場合、鋳物からなる耐荷体の内部に引張材を挿入して設置する構造を有することにより、引張材の変形および捻れを防止し、直接引張材の上にベンディング処理をしないので引張材の除去が簡単であり、設置作業もまた簡単である。
【0033】
また、従来技術のUターンアンカーとは異なって一字形の引張材を利用するので、グラウティング部分に別途の耐荷体を必要とせず、特に引張材の引抜き作業において、引抜き作業をする引張材の長さが半分に減少して簡単に除去が可能であり、また引抜かれた引張材は再び使用が可能で経済的にも優秀である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引張材を除去可能な定着装置の引張材除去用アンカーと締結手段および鋳物からなる耐荷体によりなる全体構成図である。
【図2】シリンダと緊張用ウェッジの分解図である。
【図3】引張材除去用アンカーの部品図である。
【図4a】ニップルとソケットの設置図である。
【図4b】多方向ニップルの設置図である。
【図5】鋳物からなる耐荷体の断面図である。
【図6a】引張材除去用アンカーの引張材設置図である。
【図6b】引張材除去用アンカーの引張材除去進行図である。
【図6c】引張材除去用アンカーの引張材除去完了図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木または建築構造物の工事において設置される定着装置に関するもので、特に、設置が簡単で定着装置の目的達成後には簡単に引張材を除去することができる構造をなす引張材を除去可能な定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術においてアンカーは、建物建築工事に伴う地下構造物の構築のために、掘削して周辺地下の沈下を予防するために仮設した土留壁を支えるもので、アンカーの使われ方によって永久地盤アンカーと仮設地盤アンカーに区分される。永久地盤アンカーは、地下水の滲出地や傾斜地等に建築物やその他構造物を設置するに際して移動や変形を防止するために設置するアンカーであり、仮設地盤アンカーは、工事完了後に除去する地下固定構造物である。特に、永久地盤アンカーの場合は、都市地域が地価上昇および土地利用率を高めるために隣接地との境界線になるべく近接させて工事をする必要性が大きくなっていることから、地中に残留する引張材は地中障害物となって隣接地の開発工事に問題を引き起こすことがあり、地下補償権問題を惹起させている。従って、仮設地盤アンカーの設置および除去に対する関心が大きくなっており、これに対する技術発展が主になっている。
【0003】
以下に、アンカーに関連する従来技術を説明すると次のようである。
【0004】
1番目の従来技術(韓国内公開2001−0011265)は、ウェッジ(wedge)の数より遙かに多い数の引張材を定着させ、大きな定着荷重をかけることができるようにすることを目的とする従来技術である。
【0005】
最小限のウェッジにより最大限の引張材を受容して引張材の圧縮強度を最大限に利用することにより、特に大きな荷重が要求される構造物を確実に安定させることができる永久グラウンドアンカー用の定着装置を提供するためのものである。テーパとなった内周面を等分したところ毎にウェッジ筒側のウェッジ溝に対応するウェッジ溝を形成した本体に、前記内周面と同じテーパとされた外周面に前記ウェッジ溝に対応するウェッジ溝を、やはり前記と同じ方向にテーパとされた内周面に中央ウェッジのウェッジ溝に対応するウェッジ溝を形成したウェッジ筒を挿入し、ウェッジ筒にはその内周面に相応するテーパとされた逆円柱形で外周面に前記ウェッジ溝に対応するウェッジ溝を形成した中央ウェッジを挿入し、本体の先端に蓋を被せた永久グラウンドアンカーである。
【0006】
2番目の従来技術(韓国内公開2001−0016726)は、除去用の引張材を利用して設置された引張材を簡単に除去することができるようにすることを目的とする従来技術として、前記1番目の従来技術の引張材を除去することができない欠点を補完した除去可能な仮設地盤の定着装置および引張材の除去工法に関するものである。
【0007】
内周面の上側部に掛止壁が形成され、前記上側の分離掛止壁の中間部に中央通孔が形成されると共に複数個の外通孔が放射状に形成され、前記中央通孔の内周面における上側部に掛止突部が形成されるシリンダと、前記外通孔の上側部に挿入されて引張材を締結する複数個の緊張用ウェッジと、前記シリンダの中央通孔に挿入されて円筒形に形成されると共に内部上側にはテーパ形挿入部が形成され、内部下側には案内部が形成される中心材と、前記中心材のテーパ形挿入部に挿入され、引張材が挿入されて締結される引張材挿入孔が具備されるアンカー除去用の引張材ウェッジと、引張材ウェッジから引張材を分離させるために使用されるアンカー除去用の引張材ウェッジ止め材と、前記シリンダの下部を形成して引張材の通路を形成し、アンカー除去用の引張材結束ウェッジ止め材が位置する突部を形成するシリンダベースと、前記シリンダベースの防水リング固定突部に位置し、外部から水分やモルタル等がシリンダの内部へ浸透することを防止する防水リングおよびキャップと耐荷体を含んで構成されている。引張材の除去方法は、引張材の除去工程時に、アンカー除去用の引張材の引抜き力により中心材がアンカー緊張用の引張材ウェッジで発生する圧力に勝って掛止突部を破断させてその場で離脱する破断過程と、中心材のアンカー除去用の引張材ウェッジがアンカー除去用の引張材ウェッジ止め材と接触した後に、アンカー除去用の引張材ウェッジから引張材の引張材分離過程を行なって引張材を除去するようになっている。
【0008】
3番目の従来技術(実用新案登録20−0163598)は、引張材を簡単に設置して、特に設置された引張材を簡単に除去することができるようにするために構成された定着装置で、既存の定着装置に比べて構造も簡単で、引張材の除去において、部品数の減少に伴った製作および組立性の向上、軽量化、引張材の除去信頼度向上および専用引抜機なしに人力により手軽に引張材を除去することができるグラウンドアンカーの引張材除去用定着装置を提供することを目的とする。本体の後尾に嵌入した2個以上の引張材を本体内のウェッジで挟み、アンカー孔の外からの操作により引張材に対するウェッジ挟みを解除して引張材の除去が可能なようにしたものにおいて、本体の内周面の下端にウェッジ筒受の引張用突部を形成して、突部上にはウェッジ筒受の電線貫通用電線孔を穿孔し、熱分解性熱可塑性樹脂に電線が連結された電気発熱体が埋入されたドーナツ形ウェッジ筒受を前記突部に載置し、テーパ孔にはその円周を等分したところ毎に半円以下のウェッジ溝を形成したウェッジ筒を本体に挿入してウェッジ筒受に据え、外周のテーパ面に前記ウェッジ溝と同数のウェッジ溝が形成された単一体形のウェッジを前記ウェッジ筒に挿入してウェッジ筒受に据え、本体の先端には蓋を被せて固定して、蓋の覆板に穿孔されたボルト孔にボルトを嵌めて前記ウェッジの上端に締結したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前に説明したように、従来のアンカー関連技術は、アンカーの設備目的をなした後に、引張材を除去することができるように構成されたアンカーの発明が主となっている。
【0010】
1番目の従来技術(韓国内公開2001−0011265)において該従来技術は、ウェッジの数よりも遙かに多い数の引張材を定着させて大きな定着荷重をかけることができる長所があるが、後で設置された引張材を除去することができない顕著な欠点がある。
【0011】
2番目の従来技術(韓国内公開2001−0016726)において該従来技術は、除去用引張材を利用して設置された引張材を簡単に除去することができるようにするためのものであるが、アンカーの構造が複雑で構成部品数の増加と除去用引張材の追加に伴う製造原価の上昇、除去用引張材の引抜き作業が追加される欠点があり、特に形状が余りにも複雑で加工と組立難易度が高いという欠点があって作業効率性が低くなる。万一、除去用引張材が除去される前に操作の失敗等により除去用引張材が緩むように挟まった場合には、引張材の引抜き力が作用した際に滑って外れる可能性があり、こうなると後退しなければならない中心材が後退しないことにより緊張用引張材ウェッジが開かず、全ての引張材が除去不能状態になって残りの緊張用引張材を除去することができないという致命的な欠点がある。
【0012】
3番目の従来技術(実用新案登録20−0163598)において該従来技術は、既存の従来技術に比べて構造が簡単で設置が容易な反面、熱分解性熱可塑性樹脂に電線が連結された電気発熱体が埋入されることで引張材の除去時に電気装置を使用しなければならない段階を経るので、除去過程が煩わしく、アンカーの再使用時に熱分解性熱可塑性樹脂に電線が連結された電気発熱体を再び埋め込まなければならない欠点がある。
【0013】
従来技術の定着装置の場合、引張材設置後にこれを除去するために引張材に被覆を被せ、引抜き機等を利用して地中に仮設された引張材を除去するが、引張材の仮設において、引張材の離脱および変形を防ぐためにベンディング処理をするので引張材の除去に際して引抜き作業が困難であり、引張材を除去するのに大きな力が必要である。また、大きな力が必要な程に作業が危険である。
【0014】
【発明の目的】
従って本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するために創案したもので、アンカーの構造を単純化してアンカーの機械的な信頼度を高め、引張材を内部に有する定着装置を使用することで設置作業の単純化と引抜き作業の容易性を提供するところにその目的がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため本発明は、上部に3分割ウェッジの後退を止める弾力性がある手段と、前記弾力性がある手段と結合するキャップと、前記キャップと結合するシリンダと、前記シリンダの中央通孔に挿入されて単線引張材を結束する3分割ウェッジからなるアンカーと、引張材を内部に挿入する鋳物からなる耐荷体60と、前記アンカーと前記鋳物からなる耐荷体60を結合させる結合手段からなる引張材を除去可能な定着装置と、引張材の除去工程において、3分割ウェッジ支持用スプリングの保存力以上に反発力がアンカーに作用する段階と、前記引張材の反発力により3分割ウェッジ支持用スプリングが収縮される段階と、前記段階で生じたシリンダ内部の空間へアンカー内部の3分割ウェッジが後退する段階と、前記後退により3分割ウェッジの遊隔が開く段階と、前記後退した3分割ウェッジの復帰を阻止する止め用スプリングボルトの止め金により復帰が阻止される段階と、前記復帰が阻止された3分割ウェッジの遊隔を維持した状態で引張材から分離される段階と、前記アンカーの分離段階後に引張材を引き抜いて引張材を除去する段階を含む段階から構成された引張材を除去可能な定着装置の引張材の除去方法を特徴とする。
【0016】
【作用】
図1に示すように、本発明は、引張材除去用アンカー10と、引張材を内部に有する鋳物からなる耐荷体60、そして引張材除去用アンカー10と引張材を内部に有する鋳物からなる耐荷体60とを連結させる締結用ニップル20とソケット30から構成される。
【0017】
図2に示すように、引張材除去用アンカー10は、図2のシリンダ70と、シリンダ内部へ入っていく3分割ウェッジ110と、図3のキャップ120とウェッジ支持用スプリング130と、ウェッジの復帰を阻止する止め用スプリングボルト150から構成される。
【0018】
前記シリンダ70は、止め用スプリングボルト150を嵌めることができる止め用スプリングボルト穿孔80が両側に通っており、シリンダ70下端には締結装置のニップル20と連結することができる連結部100で構成されており、前記シリンダ70の上端には、ウェッジ支持用スプリング130とスプリングキャップ120が装着される。前記引張材除去用アンカー10の部品であるウェッジ支持用スプリング130は、弾性係数を調節して製作されたスプリングにより一定の荷重に耐えることができるように製作される。ウェッジの復帰を阻止する止め用スプリングボルト150は、図3に示すように、ボルトと前進用スプリング140、止め金170から構成されている。
【0019】
図4aに示すように、前記引張材除去用アンカー10と鋳物からなる耐荷体60を連結させる締結手段としてニップルとソケットであり、鋳物からなる耐荷体60と結合手段であるニップル20とソケット30が結合された状態である。図4aに示すように、ニップル20とソケット30からなる結合体180の中において引張材被覆40はソケット30までだけ挿入され、ニップル20以後には引張材だけが挿入され、引張材被覆はソケット30内部のニップル20の突部に引っ掛かる。
【0020】
ここで引張材被覆40は、引張材外部に被覆を施して、引抜き作業時に別途の引抜き装置が必要なくとも人の力で引抜き作業が可能なようにする。
【0021】
図4bに示すように、前記単方向ニップル200は、ニップル20とソケット30からなる結合体と類似した形態と機能をなし、一方は雄ねじとなっており、中間に係止突部があり、前記雄ねじがある側と引張材除去用アンカー10が結合される。
【0022】
図5に示すように、前記結合体180は、引張材を有する鋳物からなる耐荷体60の内部へ入って引張材を有する鋳物からなる耐荷体60の末端に位置し、シリンダ70の下端部の連結部100と結合し、これにより引張材除去用アンカー10と引張材を有する鋳物からなる耐荷体60が一体化される。
【0023】
【発明の実施の形態】
添付した図面を参照して、本発明に係る好適な実施例を詳細に説明すれば次のようである。
【0024】
図6aに示すように、前記引張材除去用アンカー10の作用は、単線として引張材除去用アンカー10に引張られて挿入された引張材を維持する。このとき、テーパ形の3分割ウェッジ110は、シリンダ70の内側部のテーパ形溝に挿入されて位置し、前記3分割ウェッジ110は、シリンダ70の下端の引張材挿入口90に挿入された引張材50と結合し、復元力が増加する程にシリンダ70の内側部の圧力が増加して3分割ウェッジ110の遊隔が狭くなり、これに伴って横圧力が増加して引張材50との結束力が増大する。
【0025】
図6bに示すのは、前記引張材除去用アンカー10に設置された引張材50が、引張力の除去による反発力でウェッジ支持用スプリング130の支持力に勝って3分割ウェッジ110を押し上げるようにし、3分割ウェッジ110の遊隔が増加して3分割ウェッジと引張材の間の横圧力が減少して結束力がなくなる段階である。このとき、3分割ウェッジにより固定されていた止め用スプリングボルト150の止め金160が、前進用スプリング140により拘束がなくなると同時にシリンダ70の内部へ前進し、3分割ウェッジの復帰を止める。結局、止め金に3分割ウェッジが引っ掛かるようにして、3分割ウェッジの横圧力と遊隔は維持され、引張材は簡単に除去が可能になる。
【0026】
特に、3分割ウェッジの支持用スプリング130は、一定の荷重以上である時にだけ圧着がなされて3分割ウェッジの後退を許容することで、それ以下の荷重や外部の衝撃、引張材のグラウティングの亀裂等により、3分割ウェッジの後退を止めるようにしてアンカーの機械的な信頼度を向上させる。
【0027】
図6cに示すのは、引張材がアンカーから完全に除去された状態を示し、3分割ウェッジがスプリングボルト150の止め金160に引掛かって復帰を阻止された状態である。
【0028】
図5に示す引張材を有する鋳物からなる耐荷体60は、中心の引張材を挿入する形態で既存の鋳物からなる耐荷体60の定着時に、外部からベンディング処理をしなければならない煩わしさがあるが、本発明の鋳物からなる耐荷体60は、引張材を内部に挿入する形態であるから、別途のベンディング処理を要しない。
【0029】
また、図1と図5に示すように、引張材除去用アンカーは、図2のシリンダ70の下部に結合手段と結合をすることができる連結部100を有しており、引張材除去用アンカー10と引張材を有する鋳物からなる耐荷体60を、単純操作により連結が可能であって作業性が優秀であり、機械的に安定している。
【0030】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、単線の引張材に使用される引張材除去用アンカーと、ベンディング処理を要しない鋳物からなる耐荷体、および引張材除去用アンカーと鋳物からなる耐荷体を結合させる結合手段からなるアンカーシステムにより、引張材除去用アンカーは従来技術のアンカーとは異なり、単線の引張材構造となっていて構造が簡単であり、アンカーの部品数を減らして製作費用を低減し、特に組立てと除去作業性が既存のアンカーに比べて顕著に優秀で作業時間を短縮させることができ、また単純構造となっているのでアンカーの機械的機能に対する信頼度がとても高い。
【0031】
内部に3分割ウェッジ支持用スプリングを装着して、外部の衝撃にも3分割ウェッジの移動を止めて引張材を結束する力を維持することができ、引張材除去作業においては従来技術のアンカーとは異なり、引張力の除去により発生する反発力を利用して簡単に除去することができる構造となっているため、引張材除去の作業時間を短縮させることができる。
【0032】
鋳物からなる耐荷体の場合、鋳物からなる耐荷体の内部に引張材を挿入して設置する構造を有することにより、引張材の変形および捻れを防止し、直接引張材の上にベンディング処理をしないので引張材の除去が簡単であり、設置作業もまた簡単である。
【0033】
また、従来技術のUターンアンカーとは異なって一字形の引張材を利用するので、グラウティング部分に別途の耐荷体を必要とせず、特に引張材の引抜き作業において、引抜き作業をする引張材の長さが半分に減少して簡単に除去が可能であり、また引抜かれた引張材は再び使用が可能で経済的にも優秀である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引張材を除去可能な定着装置の引張材除去用アンカーと締結手段および鋳物からなる耐荷体によりなる全体構成図である。
【図2】シリンダと緊張用ウェッジの分解図である。
【図3】引張材除去用アンカーの部品図である。
【図4a】ニップルとソケットの設置図である。
【図4b】多方向ニップルの設置図である。
【図5】鋳物からなる耐荷体の断面図である。
【図6a】引張材除去用アンカーの引張材設置図である。
【図6b】引張材除去用アンカーの引張材除去進行図である。
【図6c】引張材除去用アンカーの引張材除去完了図である。
Claims (9)
- 上部に3分割ウェッジの後退を止める弾力性がある手段と、前記弾力性がある手段と結合するキャップと、前記キャップと結合するシリンダと、
前記シリンダの中央通孔に挿入されて引張材を結束する3分割ウェッジからなるアンカーと、
前記引張材を内部に挿入する鋳物からなる耐荷体と、
前記アンカーと前記鋳物からなる耐荷体を結合する結合手段からなる、
引張材を除去可能な定着装置。 - 前記アンカーは、
キャップと3分割ウェッジの間に、3分割ウェッジの後退を止める弾力性がある手段により3分割ウェッジ支持用スプリングが装着された、請求項1に記載の引張材を除去可能な定着装置。 - 前記アンカーは、
シリンダの下端横面に穿孔があり、前記穿孔に後退した3分割ウェッジの復帰を阻止する止め用スプリングボルトが挿入された、請求項1に記載の引張材を除去可能な定着装置。 - 前記アンカーは、
シリンダの下端部に前記結合手段と締結することができる結合部位を有する、請求項1に記載の引張材を除去可能な定着装置。 - 前記結合手段は、
アンカーと前記鋳物からなる耐荷体を結合させることができるニップルとソケットや、単方向ニップルである、請求項4に記載の引張材を除去可能な定着装置。 - 前記鋳物からなる耐荷体は、
内部に引張材を挿入させることができる形態で、末端に前記結合手段を内部へ挿入して前記アンカーと結合することができる結合部位を有している、請求項1に記載の引張材を除去可能な定着装置。 - 前記鋳物からなる耐荷体は、
内部に単線の引張材を挿入して一字形に定着装置を構成する、請求項1に記載の引張材を除去可能な定着装置。 - 前記鋳物からなる耐荷体は、
個別または複数で使用が可能な構造となっている、請求項6に記載の引張材を除去可能な定着装置。 - 引張材の除去工程において、
3分割ウェッジ支持用スプリングの保存力以上に反発力がアンカーに作用する段階と、
前記引張材の反発力により3分割ウェッジ支持用スプリングが収縮される段階と、
前記スプリングが収縮される段階にて生じたシリンダ内部の空間へアンカー内部の3分割ウェッジが後退する段階と、
前記3分割ウェッジの遊隔が開く段階と、
前記後退した3分割ウェッジが、3分割ウェッジの復帰を阻止する止め用スプリングボルトの止め金により復帰が阻止される段階と、
前記下降が阻止された3分割ウェッジが、遊隔を維持した状態で引張材から分離される段階と、
前記アンカーの分離段階後に引張材を引き抜いて引張材を除去する段階を含む、
引張材の除去方法。
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