JP2005500425A - 着色されている1−ナフトールスルホン酸に基づくモノアゾ顔料 - Google Patents

着色されている1−ナフトールスルホン酸に基づくモノアゾ顔料 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(1)で表される新規モノアゾ化合物に関し、前記式中、RはH、Cl又はCHを表し;RはH又はClを表し;M2+はMg2+、Mn2+又はSr2+を表し;YはCOO又はSO を表し;Y=SO 、Y=Y=Y=H;又は、Y=SO 、Y=Y=Y=H;又は、Y=SO 、Y=Y=Y=H;又は、Y=SO 、Y=Y=Y=Hである。式(1)の化合物は、強い強度と優れた耐光性を特徴とする。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ナフトールスルホン酸に基づく新規アゾ顔料及びその調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一連のナフトールスルホン酸誘導体に由来するレーキングされた(laked)モノアゾ顔料は、例えば、顔料黄色104、顔料橙色19、顔料赤色60、66及び67として、基本的に公知である。それらは、印刷用インクなどのインク及びプラスチックの着色用として提案されている。しかしながら、これらの顔料の堅牢度特性が不充分であること、即ち、耐光性が劣り、色強度が不充分であることも知られている。
【0003】
改善された堅牢度特性を有する上記タイプの着色剤が、例えば、国際公開第98/13425号又は英国特許出願公開第1313147号に記載された。しかしながら、それらに記載されている顔料は、優れた耐光性と優れた色強度の両方を示すことはない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、優れた耐光性と優れた色強度の両方を兼ね備えた、レーキングされた黄色、橙色、褐色及び赤色のアゾ顔料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、前記目的が、驚くべきことに、本発明における置換基パターンを有するレーキングされたモノアゾ顔料によって達成されることを見いだした。
【0006】
従って、本発明は、式(1):
【0007】
【化1】
Figure 2005500425
[式中、
は、H、Cl又はCHであり、
は、H又はClであり、
2+は、Mg2+、Mn2+又はSr2+であり、
=COO又はSO
及び、
=SO 、Y=Y=Y=H; 又は、
=SO 、Y=Y=Y=H; 又は、
=SO 、Y=Y=Y=H; 又は、
=SO 、Y=Y=Y=H
である]
で表される化合物を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の目的のために好ましい化合物は:
化合物(1a)(式中、R=Cl、R=H、M2+=Sr2+、Y=COO、及び、Y=Y=Y=H、Y=SO );
化合物(1b)(式中、R=Cl、R=H、M2+=Mn2+、Y=COO、及び、Y=Y=Y=H、Y=SO );
化合物(1c)(式中、R=H、R=H、M2+=Sr2+、Y=COO、及び、Y=Y=Y=H、Y=SO ); 及び、
化合物(1d)(式中、R=CH、R=Cl、M2+=Mg2+、Y=SO 、及び、Y=Y=Y=H、Y=SO )
である。
【0009】
本発明の顔料は、式(2):
【0010】
【化2】
Figure 2005500425
で表されるアミンをジアゾ化し、次いで、式(3):
【0011】
【化3】
Figure 2005500425
で表されるナフトールスルホン酸とカップリングさせ、及び、マグネシウム塩、マンガン塩又はストロンチウム塩でレーキング(laking)することにより調製することができる。
【0012】
有用なアミンは、好ましくは、アントラニル酸、4-クロロアントラニル酸、4-メチルアントラニル酸、2-アミノ-5-クロロ-4-メチルベンゼンスルホン酸及び2-アミノ-4-メチルベンゼンスルホン酸である。
【0013】
前記ジアゾ化反応は、適切には、強鉱酸と一緒に短鎖アルカンの亜硝酸アルキル又は亜硝酸アルカリ金属を用いて行う。亜硝酸ナトリウムと塩酸が特に適している。前記反応は、−5℃〜+30℃、好ましくは、0℃〜10℃の温度範囲で行うことができる。必須ではないが、前記ジアゾ化は、非イオン性、アニオン性又はカチオン性の界面活性剤の存在下で行うことができる。場合により、天然又は合成の樹脂又は樹脂誘導体などの別の添加剤を用いることも可能である。
【0014】
式(3)のナフトールスルホン酸は、遊離酸として使用することができるか、又は、例えばアルカリ金属塩若しくはアンモニウム塩などの塩として用いることができる。カップリングは直説法又は逆法で行うことができるが、好ましくは、直接法で行う。即ち、最初に充填したカップリング成分にジアゾニウム塩を添加する。前記カップリング反応は、−5℃〜80℃、好ましくは、5℃〜25℃の温度範囲で、pH4〜pH14,特に、pH9〜pH12のpHで行うことができる。前記ジアゾ化反応と同様に、前記カップリングも、界面活性剤、樹脂及び樹脂誘導体又は慣習的な添加剤の存在下で行うことができる。一般に、前記カップリング成分は前記ジアゾニウム化合物に対して僅かに過剰量で使用し、好ましくは、1当量のジアゾ成分を1.02〜1.10当量のカップリング成分と反応させる。カップリング成分である1-ナフトール-3-スルホン酸、1-ナフトール-5-スルホン酸及び1-ナフトール-8-スルホン酸とのカップリングにより、パラ位で結合している少量の副生物とオルト位で結合している主成分が生成されることは知られている。副生物成分のフラクションは、0%〜20%の範囲であり得る。
【0015】
樹脂質のアルカリ可溶性助剤又はその混合物をカップリング中又はその後で且つレーキングの前又はレーキング中に添加することにより、顔料の分散性が改善される。有利には、前記樹脂質の助剤又はその混合物は、そのアルカリ水溶液の形態で使用する。有用な樹脂質の助剤には、天然樹脂及び合成樹脂が包含される。ロジン、不均化又は水素化ロジン及びロジン誘導体が有利である。市販されているロジン種に含まれているアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、ラエボピマル酸(laevopimaric acid)、デキストロピマル酸及びイソデキストロピマル酸などの天然の樹脂酸が好ましい。特に好ましいのは、市販されている樹脂であるロジンNであり、これは、樹脂酸のアビエチン酸、デヒドロアビエチン酸(dehydroabetic acid)、ネオアビエチン酸、パルストリン酸(palustric acid)、イソピマル酸、ピマル酸及びサンダラコピマル酸を含んでいる。または、特に好ましいのは、ロジンNに相当する市販製品である。列挙した樹脂及びその誘導体と同様に、高酸価を有する合成炭化水素樹脂又はアルキド樹脂を用いることもできる。上記で記載した樹脂は、好ましくは、カップリング反応の後で反応混合物に添加する。
【0016】
調製したカップリング生成物を、マグネシウム塩、マンガン塩若しくはストロンチウム塩又はそれらの水溶液を添加することによりレーキングする。前記金属塩の1つの水溶液を用いるのが好ましい。適する金属塩の例は、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、塩化ストロンチウム、硝酸ストロンチウム、硫酸マンガン(II)及び塩化マンガン(II)であり、塩化マグネシウム、塩化ストロンチウム又は硫酸マンガン(II)の金属塩水溶液が特に適している。前記レーキングは、有利には、25℃〜80℃の温度、好ましくは、50℃〜60℃の温度で行う。
【0017】
レーキングが終了した後、好ましくは、本発明の化合物を、水性媒体、水性-有機性媒体又は有機媒体中で、大気圧下又は大気圧より高い圧力下、特に前記樹脂質の助剤の存在下、80℃〜200℃の温度で、有利には1〜6時間、熱処理に付す。得られた顔料懸濁液を、次に、通常の方法で濾過し、プレスケーキを水で洗浄して塩を除去し、乾燥させ、粉砕することができる。
【0018】
式(1)の化合物は、天然由来又は合成された高分子有機材料、例えば、プラスチック、樹脂、ワニス、塗料、又は、電子写真のトナー及び顕色剤、並びに、印刷用インクなどのインクなどを着色するのに有用である。
【0019】
本発明の化合物で着色可能な高分子有機材料としては、例えば、セルロースエーテル及びセルロースエステル、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース又は酪酸セルロース、天然樹脂又は合成樹脂、例えば、付加重合樹脂又は縮合樹脂、例えば、アミノ樹脂、特に、尿素ホルムアルデヒド樹脂及びメラミンホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート、ポリオレフィン、例えば、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸エステル、ポリアミド、ポリウレタン又はポリエステル、ゴム、カゼイン、シリコーン及びシリコーン樹脂などの、単独のもの又はそれらを組み合わせたものなどがある。
【0020】
この点に関して、前記高分子有機化合物が、塑性変形可能な塊状物若しくは融解物であるか、又は、ドープ、ワニス、塗料若しくは印刷用インクの形態にあるかということは重要ではない。意図されて用途に応じて、本発明化合物は、ブレンドとして用いるか、又は、調製物若しくは分散液の形態で用いるのが有利である。着色しようとする高分子有機材料に基づいて、本発明の化合物は、0.05重量%〜30重量%、好ましくは、0.1重量%〜15重量%の量で使用する。
【0021】
本発明化合物は、電子写真用トナー及び顕色剤、例えば、一成分粉末トナー又は二成分粉末トナー(一成分顕色剤又は二成分顕色剤としても知られている)、磁性トナー、液体トナー、付加重合トナー(addition polymerization toner)及びスペシャルティートナー(specialty toners)などにおける着色剤としても有用である。
【0022】
典型的なトナーバインダーは、付加重合樹脂、重付加樹脂及び重縮合樹脂、例えば、スチレン、スチレンアクリレート、スチレンブタジエン、アクリレート、ポリエステル、フェノール-エポキシ樹脂、ポリスルホン及びポリウレタンの単独又はそれらを組み合わせたもの、並びに、それぞれ電荷制御剤、ワックス若しくは流動助剤(flow auxiliary)などのさらなる成分を含み得るか又は後でこれらの添加剤を用いて変性し得るポリエチレン及びポリプロピレンである。
【0023】
さらに、本発明化合物は、例えば、金属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、コンクリート、繊維材料、紙又はゴムなどから構成されている対象物を表面塗装するのに用いれられる粉末及び粉末コーティング、特に、摩擦電気又は界面動電によりスプレー可能な粉末コーティングにおける着色剤としても有用である。
【0024】
用いる粉末コーティング樹脂は、典型的には、慣習的な硬化剤と一緒に用いられるアクリル樹脂、ポリウレタン、カルボキシル及びヒドロキシル含有ポリエステル樹脂並びにエポキシ樹脂である。樹脂を組み合わせたものも用いることができる。例えば、エポキシ樹脂は、しばしば、カルボキシル及びヒドロキシル含有ポリエステル樹脂と組合せて用いられる。典型的な硬化剤成分(樹脂系に依存する)は、例えば、酸無水物、イミダゾール及びジシアンジアミドとその誘導体、ブロックイソシアネート、ビスアシルウレタン、フェノール及びメラミン樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、オキサゾリン並びにジカルボン酸である。
【0025】
本発明の化合物は、水性系及び非水性系に基づくインクジェット用のインクにおける着色剤としても有用であり、さらに、ホットメルトプロセスにより加工されるようなインクにおける着色剤としても有用である。
【0026】
本発明の化合物は、さらに、加法発色(additive color generation)用の色フィルターのみではなく減法発色(subtractive color generation)用の色フィルターのための着色剤としても有用である。
【0027】
本発明に従って調製された顔料のコーティング特性を評価するために、多くの種類の公知ワニスの中から、芳香族成分を含み且つ中油性の不乾性アルキド樹脂に基づいているアルキド-メラミン(AM)樹脂ワニスを選択した。
【0028】
本発明の顔料は、極めて優れた堅牢度特性を有しており、特に、優れた耐光性と優れた色強度の両方を有している。本発明の顔料は、環境上危険な重金属を全く含んでいない。本発明の顔料は、前記特性を有しているので、特に、印刷分野(特に、溶媒系(solventborne)印刷用インク、インクジェット用インクの製造)において着色剤として使用するのに適しており、さらに、ワニス、プラスチック、色フィルター及びトナーにおいて使用するのに適しており、及び、種子の着色に使用するのに適している。
【0029】
以下の本発明の実施例及び比較実施例において、「部」は、重量基準である。
【実施例】
【0030】
本発明実施例 ( )
(a) ロジンN溶液の調製
4000部の水に88部の水酸化ナトリウム水溶液(40%w/w)を添加して、90℃に加熱する。800部の固形ロジンN(Dujadwala and Company, Mumbai, India)を一度に少量ずつ約1時間かけて添加する。次いで、溶液が得られるまで約30分間加熱沸騰させ、水を加えて総量8000部のロジンN溶液とする。
【0031】
(b) ジアゾ化
51.5部の4-クロロアントラニル酸を350の水に懸濁させる。48.4部の水酸化ナトリウム水溶液(40%w/w)を添加して、全てのアミンが溶解するまで撹拌する。得られた溶液を10℃まで冷却し、51.8部の亜硝酸ナトリウム水溶液(40%w/w)を添加する。
【0032】
300部の水と108.8部の塩酸(30%w/w)を別の容器に入れ、氷を加えて5℃まで冷却する。最初に入れた酸/氷に、0℃〜5℃の温度で、撹拌しながら10〜15分間かけて、4-クロロアントラニル酸のアルカリ性溶液を滴下して加える。亜硝酸ナトリウム溶液を添加し、5℃〜10℃の温度で1時間撹拌する。次いで、スルファミン酸を添加することにより、余分な亜硝酸塩を無効にする。
【0033】
(c) カップリング
最初の充填物として、200部の水と500部の氷の混合物を供給する。この最初の充填物に撹拌しながら70.6部の1-ヒドロキシナフタレン-5-スルホン酸(L酸)を添加し、次いで、水酸化ナトリウム水溶液(40%w/w)を添加してpHを12〜13とする。得られた溶液に、(a)で得られた4-クロロアントラニル酸のジアゾニウム塩を5℃〜10℃の温度で15〜20分間かけて滴下して加え、次いで、1時間撹拌する。引き続き撹拌している間に、反応混合物の温度を約10℃から約20℃まで昇温させる。ジアゾニウム化合物が全く検出されず、僅かなカップリング成分のみが検出されるようになったら、(a)のように調製した150部のロジンN溶液を撹拌しながら添加し、さらに、10〜15分間撹拌する。次いで、塩酸(10%w/w)を用いて、pHを5〜6に調節する。
【0034】
(d) レーキング
得られた反応混合物を55℃に加熱する。95.1部の塩化ストロンチウムを300部の水に溶解させた溶液を前記温度で約10分間かけて滴下して加え、レーキングが完了するまで撹拌する(約30分間)。
【0035】
(e) 粗顔料の後処理
得られた粗顔料の懸濁液を、塩酸(30%w/w)を用いてpH4.0に調節し、次いで、1時間かけて95℃まで加熱し、95℃でさらに1時間撹拌する。その後、約30℃まで冷却し、顔料を濾過した後、得られたフィルターケーキを水で洗浄して塩を除去する。フィルターケーキを乾燥させ、粉砕して、138部の赤色顔料(化合物(1a))を得る。
【0036】
この顔料をAMワニスに組み入れて、コーティングを提供する。得られたコーティングは、オーバーコーティングに固着し、色強度及び耐光性に優れている。オーバーコーティングの堅牢度は、DIN54002の5点「汚染(staining)」グレイスケールで5である。
【0037】
本発明実施例 ( )
以下の点を除いて、本発明実施例(1)を繰り返す。
【0038】
使用するカップリング成分は70.6部の1-ヒドロキシナフタレン-8-スルホン酸である。
【0039】
レーキングは、90.6部の硫酸マンガン(II)を300部の水に溶解させた溶液を用いて行う。
【0040】
得られた顔料を、1800部のイソブタノールと800部の水の混合物中に懸濁させる。得られた懸濁液を1時間かけて89℃まで加熱し、さらに2時間89℃で維持する。その後、約30℃まで冷却し、顔料を濾過する。得られたフィルターケーキを乾燥させ、粉砕して、115部の褐色顔料(化合物(1b))を得る。
【0041】
本発明実施例 ( )
以下の点を除いて、本発明実施例(1)を繰り返す:
ジアゾ化: 最初の充填物として41.1部のアントラニル酸及び360部の水を充填し、121.0部の塩酸(30%w/w)と撹拌混合する。これを、次いで、氷を添加することにより2℃〜5℃に冷却し、62.2部の亜硝酸ナトリウム水溶液(40%w/w)を10〜15分間かけて滴下して加える。その後、5℃で1時間撹拌する。次いで、スルファミン酸を添加することにより余分な亜硝酸塩を無効にする。
【0042】
使用するカップリング成分は77.5部の1-ヒドロキシナフタレン-3-スルホン酸ナトリウム塩(アームストロングウィン酸のナトリウム塩)である。得られた顔料を、1250部のN-メチルピロリドン中に懸濁させる。得られた懸濁液を1時間かけて155℃まで加熱し、さらに1時間155℃で維持する。その後、懸濁液を約30℃まで冷却し、顔料を濾過する。得られたフィルターケーキを減圧下に80℃で一晩乾燥させ、粉砕して、136部の橙色顔料(化合物(1c))を得る。
【0043】
本発明実施例 ( )
以下の点を除いて、本発明実施例(1)を繰り返す
使用するジアゾ成分は66.4部の2-アミノ-5-クロロ-4-メチルベンゼンスルホン酸(CLT酸)である。
【0044】
使用するカップリング成分は70.6部の1-ヒドロキシナフタレン-4-スルホン酸(ネビルウィンテル酸)である。
【0045】
レーキングは、57.1部の塩化マグネシウムを300部の水に溶解させた溶液を用いて行う。
【0046】
これにより、144部の橙色顔料(化合物(1d))を得る。
【0047】
比較実施例 ( ) ( )
比較実施例 ( )
国際公開第98/13425号の実施例(2)に従い、2-アミノ-5-クロロ-4−メチルベンゼンスルホン酸(CLT酸)を2-ヒドロキシナフタレン-6-スルホン酸カリウム塩(シェファー酸のカリウム塩)にカップリングさせて、ストロンチウムを用いてレーキングする。
【0048】
比較実施例 ( )
国際公開第98/13425号の実施例(4)に従い、2-アミノ-5-クロロ-4−エチルベンゼンスルホン酸(ホモCLT酸)を2-ヒドロキシナフタレン-6-スルホン酸カリウム塩(シェファー酸のカリウム塩)にカップリングさせて、ストロンチウムを用いてレーキングする。
【0049】
比較実施例 ( )
英国特許出願公開第1313147号の実施例(2)に記載されている顔料を以下のように調製する。
(a) 2-アミノ-5-メチルベンゼンスルホン酸をジアゾ化し、次いで、1-ナフトール-4-スルホン酸にカップリングさせ、得られたカップリング生成物をカルシウムを用いてレーキングする。
(b) 2-アミノ-5-メチルベンゼンスルホン酸ジアゾ化し、次いで、2-ヒドロキシナフタレン-3-カルボン酸にカップリングさせ、得られたカップリング生成物をカルシウムを用いてレーキングする。
【0050】
前記本発明実施例と比較実施例で調製した顔料の色強度と耐光性を表(1)及び表(2)に記載する。
【0051】
【表1】
Figure 2005500425
【0052】
【表2】
Figure 2005500425
【0053】
色強度(FST)は、1部の着色顔料を1/3標準染色濃度(standard depth of shade)に調節するのに何部のTiOが必要かを示している(DIN 53235):1:x TiO
【0054】
耐光性は、DIN 54003に従って、8点ブルースケールに対して、フルシェード及びリダクションで測定した。「8」は、最も高い耐候性に相当し、「1」は最も低い耐光性に相当する。

Claims (7)

  1. 一般式(1):
    Figure 2005500425
    [式中、
    は、H、Cl又はCHであり、
    は、H又はClであり、
    2+は、Mg2+、Mn2+又はSr2+であり、
    =COO又はSO
    及び、
    =SO 、Y=Y=Y=H; 又は、
    =SO 、Y=Y=Y=H; 又は、
    =SO 、Y=Y=Y=H; 又は、
    =SO 、Y=Y=Y=H
    である]
    で表される化合物。
  2. 前記式中、
    =Cl、
    =H、
    2+=Sr2+
    =COO、及び、
    =Y=Y=H、Y=SO
    である、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記式中、
    =Cl、
    =H、
    2+=Mn2+
    =COO、及び、
    =Y=Y=H、Y=SO
    である、請求項1に記載の化合物。
  4. 前記式中、
    =H、
    =H、
    2+=Sr2+
    =COO、及び、
    =Y=Y=H、Y=SO
    である、請求項1に記載の化合物。
  5. 前記式中、
    =CH
    =Cl、
    2+=Mg2+
    =SO 、及び、
    =Y=Y=H、Y=SO
    である、請求項1に記載の化合物。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載されている化合物を調製する方法であって、一般式(2)で表されるアミンをジアゾ化すること、得られたジアゾニウム塩を一般式(3)で表されるナフトールスルホン酸とカップリングさせること、及び、得られたモノアゾ化合物をマグネシウム塩、ストロンチウム塩又はマンガン塩でレーキングすることを含んでなる前記方法。
    Figure 2005500425
  7. 高分子有機材料を着色するための、ワニス、塗料、印刷用インク、電子写真用トナー及び顕色剤、粉末及び粉末コーティング、印刷用インクを除くインクを着色するための、並びに、種子を着色するための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
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