JP2005500272A - カンナビノイドの合成 - Google Patents

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Abstract

本発明は、化合物(B)を化合物(C)と反応させることを含んでなる、化合物(A)の製造方法に関する。開環反応がさらに必要になることもある。本発明はさらに、式(B)のある種の新規な化合物に関する。

Description

【発明の具体的説明】
【0001】
本発明は、(−)−Δ−テトラヒドロカンニビノールおよび関連するカンニビノイド化合物の製造に使用できる新規な製法に関する。本発明はさらに本製法に使用する新規な化合物に関する。
【0002】
(−)−Δ−テトラヒドロカンニビノール(Δ−THC)は、インド大麻の活性成分である。Δ−THC)は、AIDSや癌の化学療法患者の間で食欲を刺激するための吸入および経口薬として治療的に使用される。薬理学的活性を示す関連するカンニビノイド化合物も知られている。特に、Δ−THCの水溶性類似体を製造する試みもなされている(The Total Synthesis of Natural Products, Vol. 4, John ApSimon, Wiley, 1981, pp 239-243の「The Total Synthesis of Cannibinoids」)。
【化1】
Figure 2005500272
Δ−THCの化学的合成および単離は共に挑戦し甲斐のある仕事である。Δ−THCは沸点が非常に高い、粘性の液体である。この物質は、酸触媒作用による異性化を受けて熱力学的により安定したΔ異性体に非常に変化し易く、酸素により容易に酸化されて不活性なカンニビノールになり、光および熱に敏感である。これらのファクターのすべてが、特に工業的規模で精製を困難にしており、クロマトグラフィーが一般的に使用されている。
【化2】
Figure 2005500272
Δ−THCの従来の合成は、時間がかかるか、または低収率である傾向がある。ほとんどの場合、偏光性テルペンのレゾルシノール誘導体へのカップリングが関与している。カップリングに選択性の無いことが第一の難点になっている。酸触媒作用によるカップリングは、一般的に生成物の混合物をもたらす(Crombie et al, J Chem. Soc. Perkin Trans. I, 1988, 1243)。塩基触媒作用によるカップリング反応を利用して選択性の問題を回避する試みでは、全体的な合成がより長くなっている(Rickards et al, J. Org. Chem. 1984, 49 572)。偏光性テルペンを使用しない合成ではラセミ生成物が得られている(Childers et al, J. Org. Chem. 1984, 49 5276)。
【0003】
見たところ最良の公知の方法(米国特許第5,227,537号明細書)で、Stossは、(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(1)とオリベトール(2)の酸触媒作用によるカップリングを中間体のフリーデル−クラフツ生成物(3)で停止させ、中間体(3)を単離し、ZnBrを使用して(24時間CHCl還流)良好な収率でΔ−THCに転化できることを特許権請求している。本発明者らは、この図式で幾つかの問題に直面している。最初のp−トルエンスルホン酸の触媒作用によるフリーデル−クラフツ反応は、Stossの条件下で中間体(3)で効果的に停止させるのが困難であり、中間体(3)と閉環生成物であるΔ−THCの混合物を形成した。開示された条件下では、形成されたΔ−THCがすべてΔ−THCに異性化される様である。工業的製法の最終工程で重金属、例えばZnBr、を使用することは、生成物中に痕跡量の金属を残すことがあるので非常に好ましくなく、これは製薬には特に好ましくない。従って、Stossの方法は、Δ−THCの収率または純度において、Δ−THCに直接向かう1工程(one-pot)カップリングに対して実際的な優位性が全く無いと思われる。Razdanは、(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(1)をオリベトール(2)とカップリングさせ、Δ−THCを製造する1工程方法を開示している(Razdan et al, Tet. Lett. 1983 24 3129)。この方法にも幾つかの問題があり、酸として14当量近くのZnBrを使用し、6当量のオリベトール(2)を使用している。これらの条件下でも、収率は(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(1)に対して28%に過ぎない。
【化3】
Figure 2005500272
この様に、時間がかからず、実際的で、高収率の、工業的規模で実行できるΔ−THCの合成が求められている。これが本発明が目的とする所である。
【0004】
そこで、本発明は、一般式A:
【化4】
Figure 2005500272
〔上記式中、
、RおよびRは独立してH、アルキル、または置換されたアルキルであり、
〜Rは独立してH、OH、OR’(R’はアルキル、アリール、置換されたアルキルまたはアリール、シリル、アシル、またはホスホネートである)、アルキル、置換されたアルキル、アリール、アシル、ハロゲン化物、アミン、ナイトレート、スルホネートまたはホスホネートである〕
の化合物の製造方法であって、
化合物B:と、化合物C:
【化5】
Figure 2005500272
(上記式中、
はH、アルキル、アリール、アシルまたはシリルであり、
はアルキル、アリールまたはアシルであり、
、R、RおよびR〜Rは上記で定義した通りである)
とを反応させることを含んでなり、必要な場合に、閉環反応とを含んでなる、方法を提供する。好ましくは、化合物Bと化合物Cの反応は酸触媒の存在下で行う。
【0005】
置換されたアルキル基は、ハロゲン化物、ヒドロキシル、アミンおよびチオールの様な置換基を含むことができる。アルキル基は飽和化または不飽和化された、非環式または環状でよい。
【0006】
化合物Bは、Stossの方法で使用されている(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオールに類似している。しかし、化合物Bはジオールではなく、一個以上のエーテルまたはエステル基を含む。Rはアルキル、アリールまたはアシルであり、好ましくはRは独立してアルキル、アリールまたはアシルである。
【0007】
好ましい実施態様では、Rはアシルであり、ORはエステル基である。好適なエステル基には、アセテート、プロピオネート、ブチレート、トリメチルアセテート、フェニルアセテート、フェノキシアセテート、ジフェニルアセテート、ベンゾエート、p−ニトロベンゾエート、フタレートおよびスクシネートが挙げられる。
【0008】
特に好ましい実施態様では、化合物Bがジエステルになる様に、RおよびRの両方がアシル基である。2個のエステル基は、独立して、アセテート、プロピオネート、ブチレート、トリメチルアセテート、フェニルアセテート、フェノキシアセテート、ジフェニルアセテート、ベンゾエート、p−ニトロベンゾエート、フタレートおよびスクシネートから適宜選択することができる。特に好ましい化合物は、OR=OR=ジフェニルアセテートを有する。
【化6】
Figure 2005500272
式中、R、RおよびRは、RおよびRから独立して変えることができ、生成物である化合物Aの構造に影響する。RはMeまたはHであるのが好適であり、好ましくはMeである。RおよびRはMeまたはCHOHであるのが好適であり、好ましくはMeである。
【0009】
化合物Cはフェノール系化合物であり、好ましくはレゾルシノール誘導体、例えばオリベトール(3)、である。
【0010】
は好ましくはOR”であり、ここでR”はH、アルキル、置換されたアルキル、ア
シルまたはシリルである。最も好ましくはRはOHである。
【0011】
好ましくは、RおよびRはHである。
【0012】
はアルキル基または置換されたアルキル基であるのが好適である。好ましい実施態様では、RはC11である。Rは、水溶性を強化する基、例えばケトン、エステル、ヒドロキシルまたはアミン基、を含むことができる。本発明の一実施態様では、Rはチオケタール(これはさらにアルデヒドに転化し得る)を含む。
【0013】
最も好ましくは、化合物Cはオリベトール(3)であり、その際、RはOHであり、RはHであり、RはC11であり、RはHである。
【0014】
1当量の化合物Bを約1当量の化合物Cと反応させるのが好適である。
【0015】
本発明の好ましい実施態様では、化合物Bは(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(R=Me、R=Me、R=Me)のエーテルまたはエステルであり、化合物Cはオリベトール(R=OH、R=H、R=C11、R=H)であり、生成物である化合物AはΔ−THCである。
【化7】
Figure 2005500272
そこで、本発明はΔ−THCの新規な合成方法を提供する。
【0016】
本発明は、化合物Aを製造するための1工程および2工程製法の両方を提供する。1工程製法では、化合物Bと化合物Cの反応が化合物Aを直接製造する。1工程製法では、約1当量、例えば0.8〜1.5当量、の酸触媒を使用するのが好適である。好ましくは、反応は0℃未満、最も好ましくは−20℃〜0℃で行う。
【0017】
2工程製法では、化合物Bと化合物Cの反応が開環した生成物である化合物Dを製造する。
【化8】
Figure 2005500272
2工程製法に関して、1当量未満、好ましくは0.1〜0.5当量、の酸を使用するのが好適である。反応は、好ましくは0℃未満で、より好ましくは−10℃未満で行う。次いで、閉環工程を行う。閉環工程に好適な試薬は、酸、例えばBF(OEt)またはTsOH、を包含する。2工程製法で得られる優位性の一つは、化合物Dが結晶性の固体である場合、中間体の精製が簡潔であり、高純度の最終生成物である化合物Aが得られることである。
【0018】
本発明は、Δ−THCの製造に使用できる1工程および2工程合成を提供する。これらの合成は、先行技術の方法と比較して、選択性および収率が改善されている。発生する異性体の量は少なく、精製が簡単である。フェノール系反応物(化合物C)は過剰に使用しない。本製法は工業的製法にスケールアップするのに適している。
【0019】
好ましくは、Δ−THC合成の収率は50%を超え、より好ましくは収率は75%を超える。本製法は、高純度のΔ−THCも提供する。好ましくは、Δ−THCは70%を超える純度で、より好ましくは90%を超える純度で得られる。反応生成物をさらに精製するには、この分野で公知の方法を使用することができる。
【0020】
本発明の製法は、極性の非プロトン性溶剤、好ましくは塩化メチレン、中で行うのが好適である。
【0021】
好適な酸触媒は、ほとんどのルイス酸を包含する。非金属性触媒、例えばBF.OEt、およびトルエンスルホン酸が好ましい。非金属性触媒は、生成物中に金属残留物が含まれる可能性が無いので、StossやRazdanの方法で使用されている亜鉛触媒よりも有利である。BF.OEtは、反応混合物から簡単に除去され、p−TsOHよりもΔ−THCからΔ−THCへの異性化を引き起こし難いので、好ましい。約1当量、例えば0.1〜1.5当量、またはそれ以下の触媒を使用する。これは、14当量の酸を使用するRazdanの方法に対する明らかな改良である。
【0022】
生成物である化合物Aを反応混合物から単離する手順は当業者には良く知られている。クロマトグラフィーを使用して生成物を精製することができる。
【0023】
構造Bのある種の化合物は新規であり、本発明で使用した場合に特に有利である。ORおよびORの両方が、独立して、アセテート、プロピオネート、ブチレート、トリメチルアセテート、フェニルアセテート、フェノキシアセテート、ジフェニルアセテート、ベンゾエート、p−ニトロベンゾエート、フタレートおよびスクシネートから選択される(ただし、ORおよびORの一方だけがアセテートである)化合物は、本発明のもう一つの態様を代表する。好ましくは、これらの基は、化合物Bが固体になる様に選択する。好ましくはORとORの両方がジフェニルアセテートである。好ましくは、R、RおよびRはMeである。
【0024】
化合物Bは様々な方法により製造できる。R=Hまたはシリルである化合物は、エポキシド(5)をアルコール、カルボン酸またはアルコールおよびカルボン酸のシリル化された誘導体で開環することにより製造できる。この型の反応は、本発明者らによる審査中の特許出願中に開示されている。
【化9】
Figure 2005500272
およびRの両方が同一である化合物は、対応するジオール(6)を酸無水物または塩化物と塩基触媒反応させることにより製造することができる。
【化10】
Figure 2005500272
がHまたはシリルではなく、RおよびRが異なっている化合物は、モノ−エーテルまたはモノ−エステル(7)をエーテルまたは塩化物と塩基触媒反応させることにより製造することができる。
【化11】
Figure 2005500272
下記の例は本発明を例示するが、制限するものではない。
【0025】
一般的な実験の詳細
無水溶剤はAldrich Chemical Company (Milwaukee, WI, USA)から購入した。Δ−THCおよびΔ−THCの試料はRBI/Sigma (Natick, MA, USA)から購入した。(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオールは、本発明者らによる審査中の特許出願中に開示されている様にして製造した。TLCプレート(シリカゲルGF、250ミクロン、10x20cm)はAnaltech (Newark, DE, USA)から購入した。TLCは短波長UVの下で、次いで硝酸セリウムアンモニウム/硫酸をスプレーし、加熱することにより、目に見える様にした。カラムクロマトグラフィーは、Aldrich Chemical Companyから購入したTLC等級シリカゲルを使用して行った。NMRスペクトルはBruker300MHz計器で得た。ここに報告するHPLC面積百分率は補正していない。HPLCはShimadzu LC-10ADで行った。
【0026】
例1a
Δ −THCを製造するためのビス(ジフェニルアセテート)化合物(4)とオリベトール(3)の1工程反応
ビス(ジフェニルアセテート)化合物(4)の製造
【化12】
Figure 2005500272
攪拌棒を備えた25ml三口丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。ピリジン(12ml)を加え、淡黄色の溶液を攪拌した。ジフェニルアセチルクロライド(5.69g、4.2当量)を加えた。溶液は褐色に変化した。N,N−ジメチルアミノピリジン(0.1435g、0.2当量)を加えた。混合物を1時間攪拌した。(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(1.00g)を加えた。混合物は明るい色になり、固体が沈殿した。このスラリーを室温で一晩攪拌した。水で反応を停止させた。混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を一つに合わせ、2M HCl、飽和化されたNaHCO、および飽和化されたNaCl(aq.)で洗浄し、NaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、オレンジ色のオイルを得た。オイルを高温のメタノールに溶解させ、冷却して結晶化させた。白色固体を集め、低温のメタノールで2回洗浄した。減圧下で乾燥させた後、収量は3.282g(収率76.8%)であった。HNMR(CDCl):δ(ppm):7.4−7.2(m,20H)、5.89−5.84(dd,1H)、5.51−5.47(dd,1H)、4.90(s,2H)、2.7−2.6(m,1H)、2.0−1.9(m,2H)、1.7−1.6(m,1H)、1.43(s,3H)、1.42(s,3H)、1.40(s,3H)、1.35−1.2(m,1H)。13CNMR:δ(ppm)171.47、171.44、139.06、138.84、132.38、128.64、128.56、128.51、128.46、128.28、127.11、127.07、127.02、85.12、80.91、58.32、57.86、44.42、33.81、25.41、23.32、22.81、21.41。M.p.111℃。元素分析:81.66%C、6.59%H。R(20%EtOAc/ヘキサン):0.54。[α] 25=+61.5°(c=1.00、CHCl)。IR(KBr、cm−1):3061、3028、1720.5(カルボニル伸縮)。
【0027】
1工程反応
攪拌棒を備えた25ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。ビス(ジフェニルアセテート)(4)(279mg、0499ミリモル)およびオリベトール(90mg)を加えた。無水CHCl(8ml)を加え、攪拌した。溶液を内部温度−5℃に冷却した。BF(OEt)(64μl、1.0当量)を加えた。溶液の色が徐々に濃くなり、オレンジ色になった。30分後、10%NaCO(10ml)で反応を停止させた。層を分離し、有機層を2x5mlの10%NaCOで洗浄した。水層を一つに合わせ、CHClで2回抽出した。有機層を一つに合わせ、水および飽和化されたNaCl溶液で洗浄し、次いでNaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、明黄色のオイルを得た。オイルをTLCメッシュシリカ5g上でクロマトグラフィー処理し、Δ−THC135.2mg(86.1%)を得た。NMRは少量の溶剤が存在することを示していた。HPLCは96.6面積%のΔ−THCを示した。HNMRは発表されている報告および市販の試料と一致していた。13CNMR(CDCl):δ(ppm)154.81、154.16、142.82、134.41、123.74、110.11、107.54、77.18、45.83、35.47、33.58、31.52、31.17、30.63、27.58、25.03、23.34、22.53、19.28、13.99。HPLC R.T.:28.34分。R(10%MTBE/ヘキサン):0.30。[α] 25=−174.2°(c=1.16、EtOH)。
【0028】
例1b
開環中間体を製造するためのビス(ジフェニルアセテート)(4)化合物とオリベトールの反応
ビス(ジフェニルアセテート)(4)は例1aと同様にして製造した。
【0029】
攪拌棒を備えた25ml二口丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。ビス(ジフェニルアセテート)(4)(279mg、0499ミリモル)およびオリベトール(90mg)を加えた。無水CHCl(8ml)を加えた。溶液を攪拌して固体を溶解させ、次いで内部温度−20℃に冷却した。BF(OEt)(16μl、0.25当量)を加えた。溶液を12分間攪拌し、次いで、10%NaCO(aq.)(6ml)で反応を停止させた。混合物をCHClで2回抽出した。有機層を一つに合わせ、水および飽和化されたNaClで洗浄し、NaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、オイルを得た。TLCメッシュシリカゲル10g上でクロマトグラフィー処理(2%MTBE/ヘキサン−15%)し、Δ−THC(画分16−22、31.4mg、収率20.0%)を得たが、主要生成物はジフェニルアセテートトリオール(化合物Dに対応する開環生成物)(画分24−37、160mg、収率60.7%)であった。HNMR(CDCl):δ(ppm)7.26−71.8(m,10H)、6.26(br s,1H)、6.04(br s,1H)、5.35(s,1H)、4.51(s,1H)、3.92(br d,1H)、2.43−2.36(m,3H)、2.1−1.9(m,2H)、1.79(m,1H)、1.71(s,3H)、1.6−1.4(m,2H)、1.44(s,3H)、1.42(s,3H)、1.3−1.2(m,4H)、0.85(t,3H)。13CNMR(CDCl)δ(ppm)171.56、142.87、139.24、139.08、128.64、128.36、128.31、126.92、126.89、124.93、115.43、87.27、57.53、45.94、35.43、33.46、31.51、30.60、29.96、24.04、23.34、23.20、23.17、22.48、13.97。R(20%EtOAc/ヘキサン):0.48。[α] 25=−45.9°(c=1.298、CHCl)。元素分析:78.69%C、8.93%H。
【0030】
例2a
Δ −THCを製造するためのモノアセテート化合物(8)とオリベトールの1工程反応
【化13】
Figure 2005500272
攪拌棒を備えた25ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。モノアセテート(8)(109mg)およびオリベトール(92.5mg)を加えた。無水CHCl(8ml)を加え、攪拌した。溶液を内部温度−5℃に冷却した。BF(OEt)(65μl、1.0当量)を加えた。溶液の色が徐々に濃くなり、オレンジ色になった。24分後、10%NaCOで反応を停止させた。層を分離し、水層をCHClで2回抽出した。有機層を一つに合わせ、水および飽和化されたNaCl溶液で洗浄し、次いでNaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、オイルを得た。HPLCは64.0面積%のΔ−THCを示した。オイルをTLCメッシュシリカ20g上でクロマトグラフィー処理し、Δ−THC58.7mg(36.3%)を得た。HNMRは発表されている報告および市販の試料と一致していた。
【0031】
例2b
開環中間体を製造するためのモノアセテート化合物(8)とオリベトールの反応
攪拌棒を備えた25ml二口丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。モノアセテート(8)(109mg、0514ミリモル)およびオリベトール(92.5mg)を加えた。無水CHCl(8ml)を加えた。溶液を攪拌して固体を溶解させ、次いで内部温度−20℃に冷却した。BF(OEt)(16μl、0.25当量)を加えた。溶液を45分間攪拌し、次いで、10%NaCO(aq.)(4ml)で反応を停止させた。混合物をCHClで2回抽出した。有機層を一つに合わせ、水で洗浄し、NaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、無色のオイルを得た。シリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、アセチルトリオール(化合物Dに対応する開環生成物)90.5mg(収率47.0%)を得た。HNMR(CDCl):δ(ppm):6.22(br m,2H)、5.76(br s,2H)、5.36(s,1H)、4.00(br d,1H)、2.67(dt,1H)、2.40(t,2H)、2.26−2.16(m,1H)、2.07−1.90(m,2H)、1.73(s,3H)、1.51(s,3H)、1.49(s,3H)、1.42(s,3H)、1.32−1.24(m,4H)、0.85(t,3H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)170.83、142.69、138.03、124.99、115.42、85.90、44.29、35.38、33.47、31.49、30.66、30.09、25.16、24.65、23.17、22.57、22.43、21.84、13.95。R(20%EtOAc/ヘキサン):0.37。
【0032】
例3a
Δ −THCを製造するためのモノメトキシ化合物(9)とオリベトールの1工程反応
【化14】
Figure 2005500272
攪拌棒を備えた25ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。モノメトキシ化合物(9)(91.9mg)およびオリベトール(90mg)を加えた。無水CHCl(8ml)を加え、攪拌した。溶液を内部温度−5℃に冷却した。BF(OEt)(16μl、0.25当量)を加えた。1時間後、さらに16μlを加えた。2時間後、さらに32μlを加えた。溶液の色が徐々に濃くなり、オレンジ色になった。TLCはΔ−THCと開環生成物の混合物および主要スポットを示した。10%NaCOで反応を停止させた。層を分離し、有機層を水および飽和化されたNaClで洗浄し、次いでNaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、オイルを得た。
【0033】
例3b
開環中間体を製造するためのモノメトキシ化合物とオリベトールの反応
攪拌棒を備えた5ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。無水塩化メチレン1.5ml中に入れたモノメトキシ化合物(9)(33.5mg)を加えた。オリベトール(32.7mg)および硫酸マグネシウム(134mg)を加えた。p−トルエンスルホン酸一水和物(34.6mg)を加えた。スラリーを室温で30分間攪拌した。固体のNaHCO(100mg)加え、攪拌した。固体を濾別した。溶液を5%NaHCO(aq.)で1回洗浄した。水性の洗浄液をCHClで1回抽出した。有機層を一つに合わせ、水で洗浄し、NaSOで除湿した。溶液を減圧下で濃縮し、シリカゲル上でクロマトグラフィー処理した。メトキシトリオール(化合物Dに対応する開環生成物)の無色オイル(35.3mg、収率56.0%)を得た。HNMR(CDCl):δ(ppm)7.90(br s,1H)、6.68(br s,1H)、6.33−6.21(br d,2H)、5.75(s,1H)、3.74(s,1H)、3.20(s,3H)、2.44(t,2H)、2.07(br s,2H)、2.00−1.77(m,3H)、1.80(s,3H)、1.54(m,2H)、1.31(m,3H)、1.14(s,3H)、1.13(s,3H)、0.87(t,3H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)186.50、169.63、166.85、143.41、140.11、123.58、79.32、48.63、48.05、35.51、32.62、31.52、30.63、27.76、23.74、23.01、22.53、21.95、20.39、13.99。元素分析:73.3%C、8.80%H。R(10%EtOAc/ヘキサン):0.25。[α] 25=−22.7°(c=0.088、CHCl)。
【0034】
例4
Δ −THCを製造するためのジアセテート(10)とオリベトールの1工程反応
ジアセテート(10)の製造
【化15】
Figure 2005500272
攪拌棒を備えた100ml三口丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(10.00g)を加えた。トリエチルアミン(68.7ml、8.4当量)を加え、スラリーを攪拌した。N,N−ジメチルアミノピリジン(1.435g、0.2当量)を加えた。無水酢酸(23.3ml)を滴下漏斗に入れ、15分間かけて徐々に加えた。黄色の溶液が均質になった。溶液を内部温度35℃に温め、2.5時間攪拌し、次いでさらに3時間40℃に昇温させ、次いで室温で13時間攪拌した。氷中で冷却しながら、水で反応を停止させた。混合物をヘキサンで3回、酢酸エチルで1回抽出した。有機層を一つに合わせ、飽和化されたNaCl(aq.)で洗浄し、NaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、オレンジ色のオイルを得た。TLCメッシュシリカ50g上でクロマトグラフィー処理し、ジアセテート(10)を無色のオイルとして得た(12.3g、82.3%)。オイルをドライアイス中で冷却して凍結させ、次いで固体をスパチュラで粉砕した。室温に暖めたが、白色の固体のままであった。HNMR(CDCl):δ(ppm):5.84(dd,1H)、5.54(dd,1H)、2.70(m,1H)、2.05−1.8(m,3H)、1.85(s,6H)、1.68(m,1H)、1.40(s,3H)、1.30(s,3H)、1.29(s,3H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)169.95、169.89、132.40、127.88、83.79、79.73、43.62、33.85、25.26、23.10、22.74、22.05、21.49。m.p.28−31℃。元素分析:65.26%C、8.61%H。R(20%EtOAc/ヘキサン):0.52。[α] 25=+73.5°(c=0.99、CHCl)。
【0035】
1工程反応
攪拌棒を備えた25ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。ジアセテート(10)(126.9mg、0499ミリモル)およびオリベトール(90mg、0.499ミリモル)を加えた。無水CHCl(8ml)を加え、攪拌した。溶液を内部温度−5℃に冷却した。BF(OEt)(64μl、1.0当量)を加えた。溶液の色が徐々に濃くなり、赤色になった。15分後、10%NaCOで反応を停止させた。層を分離し、有機層を10%NaCOで洗浄した。水層を一つに合わせ、CHClで1回抽出した。有機層を一つに合わせ、水および飽和化されたNaCl溶液で洗浄し、次いでNaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、タンニン状の(tannish)オイル(0.132mg)を得た。HPLCは88.8面積%のΔ−THCを示した。シリカゲル上でクロマトグラフィー処理し、Δ−THC95.9mg(収率61.0%)を得た。HPLCは94.9面積%のΔ−THCを示した。
【0036】
例5
Δ −THCを製造するためのジベンゾエート(11)とオリベトールの1工程反応
ジベンゾエート(11)の製造
【化16】
Figure 2005500272
攪拌棒を備えた25ml三口丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(1.00g)を加えた。ピリジン(6ml、12.6当量)を加え、淡黄色の溶液を攪拌した。N,N−ジメチルアミノピリジン(0.1435g、0.2当量)を加えた。塩化ベンゾイル(2.73ml、4当量)を加えた。10分後、固体が沈殿した。スラリーを室温で一晩攪拌した。水で反応を停止させた。混合物をCHClで3回抽出した。有機層を一つに合わせ、水および飽和化されたNaCl(aq.)で洗浄し、NaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮した。オイルをTLCメッシュシリカ25g上でクロマトグラフィー処理し、無色のオイルを得た。オイルをドライアイス中で冷却したところ凍結したが、室温に温めると融解した。HNMR(CDCl):δ(ppm):8.0(dt,4H)、7.51(m,2H)、7.40(dt,4H)、6.16(dd,1H)、5.88(dd,1H)、3.00(m,1H)、2.29(m,2H)、2.02(m,1H)、1.70(s,3H)、1.62(s,3H)、1.60(s,3H)、1.25(m,1H)。13CNMR(CDCl)δ(ppm):165.53、132.80、132.53、132.50、131.77、131.63、129.40、129.36、128.39、128.22、128.16、80.64、44.55、34.09、25.81、23.50、23.10、22.59、21.99、14.14、14.05。元素分析:76.21%C、6.97%H。R(20%EtOAc/ヘキサン):0.57。
【0037】
1工程反応
攪拌棒を備えた25ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。ジベンゾエート(11)(189mg、0499ミリモル)およびオリベトール(90mg)を加えた。無水CHCl(8ml)を加え、攪拌した。溶液を内部温度−5℃に冷却した。BF(OEt)(64μl、1.0当量)を加えた。溶液の色が徐々に濃くなり、赤色になった。15分後、10%NaCOで反応を停止させた。層を分離し、有機層を水および飽和化されたNaCl溶液で洗浄し、次いでNaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、オイルを得た。HPLCは78.8面積%のΔ−THCを示した。
【0038】
例6
Δ −THCを製造するためのジ−p−ニトロベンゾエート(12)とオリベトールの1工程反応
ジ−p−ニトロベンゾエート(12)の製造
【化17】
Figure 2005500272
攪拌棒を備えた25ml三口丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(1.00g)を加えた。ピリジン(6ml、12.6当量)を加え、淡黄色の溶液を攪拌した。N,N−ジメチルアミノピリジン(0.1435g、0.2当量)を加えた。塩化p−ニトロベンゾイル(4.58ml、4.2当量)を加えた。数分後、固体が沈殿した。ピリジン(12ml)をさらに加えた。スラリーを室温で一晩攪拌した。水で反応を停止させた。混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を一つに合わせ、飽和化されたNaCl(aq.)で2回洗浄し、NaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、明黄色の固体を得た。固体をイソプロピルアルコールから再結晶させ、減圧下で乾燥させた。収量は3.303g(収量120%)で、NMRにより明らかにピリジンおよびイソプロピルアルコールをなお含んでいた。固体をさらに乾燥させ、次いで酢酸エチル/ヘキサンから再結晶させ、明るい色の固体(1.89g、68.7%)を得た。それでも、HNMR(d−アセトン)はアリールプロトンが多過ぎることを示していた。HNMR(CDCl):δ(ppm):8.3−8.2(m,4H)、8.2−8.1(m,4H)、6.14(dd,1H)、5.88(d,1H)、3.04(m,1H)、2.29(m,2H)、2.00(m,1H)、1.70(s,3H)、1.62(s,3H)、1.60(s,3H)、1.67−1.65(m,2H)。13CNMR(CDCl)δ(ppm):164.275、164.244、151.00、133.00、131.46、131.09、131.04、129.29、124.00、123.96、87.04、82.75、45.00、34.55、26.10、23.83、23.45、22.64。m.p.>200℃(分解)。元素分析:59.68%C、4.71%H、6.07%N。R(20%EtOAc/ヘキサン):0.41。[α] 25=+38.0°(c=0.21、CHCl)。
【0039】
1工程反応
攪拌棒を備えた10ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。ジ−p−ニトロベンゾエート(12)(116.5mg)およびオリベトール(45mg)を加えた。無水CHCl(4ml)を加え、攪拌した。溶液を内部温度−5℃に冷却した。BF(OEt)(32μl、1.0当量)を加えた。曇った溶液の色が徐々に濃くなり、オレンジ色になった。2時間後、10%NaCOで反応を停止させた。層を分離し、有機層を水および飽和化されたNaClで洗浄し、次いでNaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮し、黄色のオイルを得た。HPLCは71.5面積%のΔ−THCを示した。

Claims (18)

  1. 一般式A:
    Figure 2005500272
    〔上記式中、
    、RおよびRは独立してH、アルキル、または置換されたアルキルであり、
    〜Rは独立してH、OH、OR’(R’はアルキル、アリール、置換されたアルキルまたはアリール、シリル、アシル、またはホスホネートである)、アルキル、置換されたアルキル、アリール、アシル、ハロゲン化物、アミン、ナイトレート、スルホネートまたはホスホネートである〕
    の化合物の製造方法であって、
    化合物B:と、化合物C:
    Figure 2005500272
    (上記式中、
    はH、アルキル、アリール、アシルまたはシリルであり、
    はアルキル、アリールまたはアシルであり、
    、R、RおよびR〜Rは上記で定義した通りである)
    とを反応させることを含んでなり、必要な場合に、閉環反応とを含んでなる、方法。
  2. がアルキル、アリールまたはアシルである、請求項1に記載の方法。
  3. がアシル基である、請求項1または2に記載の方法。
  4. ORが、アセテート、プロピオネート、ブチレート、トリメチルアセテート、フェニルアセテート、フェノキシアセテート、ジフェニルアセテート、ベンゾエート、p−ニトロベンゾエート、フタレートまたはスクシネートから選択されたエステル基である、請求項3に記載の方法。
  5. およびRがアシル基である、請求項1に記載の方法。
  6. ORおよびORが、独立してアセテート、プロピオネート、ブチレート、トリメチルアセテート、フェニルアセテート、フェノキシアセテート、ジフェニルアセテート、ベンゾエート、p−ニトロベンゾエート、フタレートまたはスクシネートから選択されたエステル基である、請求項5に記載の方法。
  7. ORおよびORがジフェニルアセテートである、請求項6に記載の方法。
  8. 、RおよびRがメチルである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. がOR”(上記式中、R”がH、アルキル、置換されたアルキル、アシルまたはシリルである)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. がOHである、請求項9に記載の方法。
  11. およびRがHである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. がC11である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 化合物AがΔ−THCであり、
    化合物Bが(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオールのエーテルまたはエステルであり、
    化合物Cがオリベトールである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 化合物Bと化合物Cの前記反応が酸触媒の存在下で行われる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記酸触媒が非金属系である、請求項14に記載の方法。
  16. 0.1〜1.5当量の酸が使用される、請求項14または15に記載の方法。
  17. 構造B
    Figure 2005500272
    [式中、ORおよびORは、独立して、アセテート、プロピオネート、ブチレート、トリメチルアセテート、フェニルアセテート、フェノキシアセテート、ジフェニルアセテート、ベンゾエート、p−ニトロベンゾエート、フタレートおよびスクシネートから選択される(ただし、ORおよびORの一方だけがアセテートである)]
    により表される化合物。
  18. ORおよびORがジフェニルアセテートである、請求項17記載の化合物。
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