JP2005354388A - 光制御型フェーズドアレイアンテナ装置 - Google Patents

光制御型フェーズドアレイアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の方向にヌルを形成することができる光制御型フェーズドアレイアンテナ装置を得る。
【解決手段】信号光、ローカル光を出力する光源1、光分配器2、光周波数変換器20、マイクロ波信号源21と、信号光ビームを空間に出射するビーム光出射装置4aと、信号光ビームの空間強度分布に強度変調を行う空間光変調器11と、信号光ビームをフーリエ変換するフーリエ変換レンズ12と、ローカル光ビームを空間に出射するビーム光出射装置4bと、前記ローカル光ビームの空間位相分布を二分した領域間で180度の位相差を重畳する空間光位相分布変換器23と、信号光ビームとローカル光ビームを重ね合わせ合成ビームとするビーム合成器15と、前記合成ビームをサンプリングする光ファイバアレイ31と、前記アレイ31の出力をヘテロダイン検波し、マイクロ波信号に変換する光電変換器32などを設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、アレイアンテナから放射、または受信するマイクロ波ビームを、光波により制御する光制御型フェーズドアレイアンテナ装置に関するものである。
従来の光制御型マイクロ波位相形成装置として、マイクロ波信号の周波数だけ周波数が異なる第1と第2のビーム光を放射し、第1のビーム光を信号光として、空間光変調器によりアレイアンテナからの放射ビームのパターンに対応した分布の信号光ビームに変換し、フーリエ変換レンズにより空間的にフーリエ変換するとともに、第2のビーム光を、ローカル光ビームとし、前記の信号光ビームと空間的に重ね合わせ、重ね合わされた合成ビーム光を光ファイバアレイにより空間的にサンプリングし、そのサンプリング光を複数の光電変換器によるヘテロダイン検波により、複数のマイクロ波信号に変換した後、各々のマイクロ波信号をアレイアンテナを用いて空間に放射するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−44202号公報(第1図)
アレイアンテナからの送信もしくは受信ビームにより、目標の方位測定するレーダ装置などでは、高精度な方位測定を行うために、アンテナビームの強度分布が急峻に変化するヌル(零点)近傍の利用は有効である。
従来の光制御型フェーズドアレイアンテナ技術においては、空間光変調器で形成したパターンがアンテナ放射パターンとなるので、アンテナ放射パターンまたは受信パターンにヌルを形成するには、空間光変調器上にヌルを含んだ強度分布を形成する。しかしながら、従来の構成では、空間光変調器の空間分解能が有限であること、サンプリング用光ファイバアレイおよびアレイアンテナの素子数及びサイズが有限であること、かつ各ファイバ及びアンテナ素子が離散的に設置されていることから、急峻なヌルを形成することができず、方位測定精度を高められないという課題があった。
さらに、上記のような課題があるために、単一の応答パルスにより方位測定を行うモノパルスレーダに必要な、Δパターンビーム及びΣパターンビームを同時に形成できないという課題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、所望の方向にヌルを形成することができ、さらに、モノパルスレーダの実現に必要なビームパターンを形成することができる光制御型フェーズドアレイアンテナ装置を得るものである。
この発明に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置は、マイクロ波周波数で離調した信号光及びローカル光の二つのレーザ光を出力する光出力装置と、前記光出力装置から出力された信号光を信号光ビームとして空間に出射する第1のビーム光出射装置と、前記信号光ビームの空間強度分布に強度変調を行う空間光変調器と、前記空間光変調器で変調された信号光ビームを空間的にフーリエ変換するフーリエ変換レンズと、前記光出力装置から出力されたローカル光をローカル光ビームとして空間に出射する第2のビーム光出射装置と、前記ローカル光ビームの空間位相分布を二分した領域間で180度の位相差を重畳する空間光位相分布変換器と、前記フーリエ変換レンズからの信号光ビーム及び前記空間光位相分布変換器からのローカル光ビームを空間的に重ね合わせ合成ビームとするビーム合成器と、前記合成ビームを空間的にサンプリングする光ファイバアレイと、前記光ファイバアレイの出力をヘテロダイン検波することにより、マイクロ波信号に変換する光電変換器と、前記光電変換器により変換されたマイクロ波信号を空間に放射するアレイアンテナとを設けたものである。
この発明に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置は、所望の方向にヌルを形成することができ、さらに、モノパルスレーダの実現に必要なビームパターンを形成することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置について図1から図3までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。また、図2は、この発明の実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の空間光位相分布変換器上の領域を簡易的に示す図である。さらに、図3は、この発明の実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の指向性を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置は、マイクロ波周波数で離調した信号光とローカル光の二つのレーザ光を出力する光出力装置(光源1、光分配器2、光周波数変換器20、マイクロ波信号源21)と、上記光出力装置から出力された信号光を信号光ビーム10として空間に出射するビーム光出射装置4aと、上記信号光ビーム10の空間強度分布に強度変調を行う空間光変調器11と、上記空間光変調器11で変調された信号光ビーム10を空間的にフーリエ変換するフーリエ変換レンズ12と、上記光出力装置から出力されたローカル光をローカル光ビーム22として空間に出射するビーム光出射装置4bと、上記ローカル光ビーム22の空間位相分布を二分した領域間で180度の位相差を重畳する空間光位相分布変換器23と、上記信号光ビーム10とローカル光ビーム22とを空間的に重ね合わせ合成ビームとするビーム合成器15と、上記合成ビームを空間的にサンプリングする光ファイバアレイ31と、上記光ファイバアレイ31の出力をヘテロダイン検波することにより、マイクロ波信号に変換する複数の光電変換器32と、光電変換されたマイクロ波信号を空間に放射する複数のアンテナ素子からなるアレイアンテナ35とが設けられている。
つぎに、この実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、光源1から放射される光を光分配器2により二つに分岐し、一方を信号光として、例えば光ファイバ、レンズなどにより構成されたビーム光出射装置4aを介して、所定のビーム幅の信号光ビーム10に変換して、空間に出射する。
空間に出射した信号光ビーム10は、空間光変調器11に入力する。この空間光変調器11は入射した信号光ビーム10を、アレイアンテナ35から放射させるマイクロ波ビームの方向に対応した強度分布の信号光ビーム10に変換し、再び空間に出射する。空間光変調器11としては、例えば液晶を用いたものが既に実用化されている。
フーリエ変換レンズ12は、空間光変調器11のビーム出射面がフーリエ変換レンズ12の前側焦点面となる位置に設置される。空間光変調器11を出射した信号光ビーム10は、フーリエ変換レンズ12を透過、回折し、ビーム合成器15に入射する。このとき、信号光ビーム10は、フーリエ変換レンズ12により、その振幅分布及び位相分布は空間的にフーリエ変換される。なお、信号光ビーム10の等位相面14は、太線で表わす。
一方、光源1から放射し、光分配器2により分岐した他方の分岐光は、光周波数変換器20により、マイクロ波信号源21によるマイクロ波周波数相当で周波数偏移させて、ローカル光として出力する。このような、光周波数変換器20として、音響光学効果を用いた光周波数シフタなどがある。ローカル光は、光ファイバ、レンズなどにより構成されたビーム光出射装置4bを介して、所定のビーム幅のローカル光ビーム22に変換して、空間に出射する。
空間に出射したローカル光ビーム22は、空間光位相分布変換器23に入力する。この空間光位相分布変換器23を出力したローカル光ビーム22は、ビーム合成器15に入射し、信号光ビーム10と空間的に重ね合わされ、合成ビーム光となる。なお、空間光位相分布変換器23の入力前後のローカル光ビーム22の等位相面25および等位相面26は、太線で表わす。
合成ビーム光は、上記のフーリエ変換レンズ12の後側焦点面を入射面とする光ファイバアレイ31の各光ファイバに入射し、空間的にサンプリングされる。光ファイバアレイ31は、所定の間隔をおいて、光ファイバの長手方向が平行になるように、並置された複数本の光ファイバから構成される。光ファイバアレイ31の入射端には、各光ファイバへの合成ビーム光の結合効率を高めるためにレンズアレイを備えても良い。
光ファイバアレイ31を構成する各光ファイバに入射した各合成光は、光ファイバ中を伝搬し、各光ファイバの出射端側に接続した各光電変換器32に入力され、ヘテロダイン検波によりマイクロ波信号に変換さる。なお、光電変換マイクロ波信号の等位相面33は、太線で表わす。マイクロ波信号の周波数は、マイクロ波信号源21の周波数に対応する。マイクロ波信号は必要に応じて、マイクロ波増幅器などを介してアレイアンテナ35の各アンテナ素子に給電し、マイクロ波5となる。
以上の構成において、アレイアンテナ35から放射するマイクロ波ビーム5の形状について1次元の場合について説明する。
図2は、空間光位相分布変換器23の出射面における、光ファイバアレイ31の空間光位相分布変換器23への投影部分50を示したものである。図2では、4素子のリニアアレイアンテナ及びそれに対応する4素子の光ファイバアレイ31で説明する。
光ファイバアレイ31の各光ファイバが並ぶ方向をX軸とおき、光ファイバアレイ31の中心及び光軸27を原点とする。空間光位相分布変換器23では、等位相分布25で入射したローカル光ビーム22の位相分布を、領域1(X>0、図2中の51)と、領域2(X<0、図2中の52)間で180度の位相差をもつ位相分布26のローカルビーム光22に変換する。
空間光位相分布変換器23を実現する手段としては、光源の波長の2分の1÷透明板屈折率の厚み段差をもつ透明板にビーム光を透過させる装置や、光源の波長の4分の1の段差をなすミラーに垂直方向からビーム光を入射、反射させる装置などにより実現できる。
以上により、各光電変換器32へ入射する信号光の位相分布は、空間光変調器11で与えた強度分布で決まる位相勾配をなす。この位相勾配は、アレイアンテナ35から放射するビーム方向に対応する。
一方、ローカル光の位相分布は、アレイアンテナ35の中心素子に対して、180度の位相差をなす。従って、各光電変換器32でヘテロダイン検波されたマイクロ波信号の位相分布は、アレイアンテナ35を構成する中心のアンテナ素子で信号光の位相分布(ビーム方向に対応した位相勾配)に180度のオフセットを与えた分布をなす。
このように、アレイアンテナ35の中心素子を基準に、各アンテナ素子から放射するマイクロ波信号の位相は反転しているため、主ビーム方向で打ち消し合いヌルが形成され、図3のように空間光変調器11で定めた方向でヌル(極小)をなす指向性40となる。
以上のように、ローカル光ビーム22の空間位相でヌル形成に必要な位相分布を形成し、信号光ビーム10を形成する空間光変調器11で設定した強度分布によりビームの方向を制御するので、アレイアンテナ35から放射するマイクロ波ビーム5に対し、ヌルの形成、方向を独立に制御することができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置について図4を参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態2に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。
図4において、この実施の形態2に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置は、上記実施の形態1の構成の他に、上記複数の光電変換器32と複数のアンテナ素子の間に設けられ、アンテナで受信したマイクロ波信号の周波数及び位相を中間周波数信号に変換する複数のマイクロ波ミキサ34と、周波数及び位相が変換された複数の中間周波数出力信号をベクトル加算する中間周波数信号合成器36と、IF信号の出力端子38とが設けられている。
上記の実施の形態1は、アレイアンテナ35からヌルを含むマイクロ波ビームを送信する構成に関するものであるが、この実施の形態2では、受信ビーム指向性の特定方向にヌルを形成させる構成について図4を用いて説明する。なお、上記実施の形態1と同一の構成要素については説明を省略する。
アレイアンテナ35を構成する各アンテナ素子と、光電変換器32間に設置したマイクロ波ミキサ34により、各アンテナ素子が受信したマイクロ波信号をRF入力とし、各光電変換器32の出力信号をローカル信号入力として、IF(中間周波数)信号を出力する。IF信号の周波数は、アンテナ受信マイクロ波信号の周波数と、光電変換信号(ローカル信号)の周波数との差になる。なお、ローカル信号の周波数は、マイクロ波信号源21の周波数に相当する。
IF信号の位相は、アンテナ受信マイクロ波信号の位相と、ローカル信号の位相差となる。各ミキサ34から出力したIF信号をIF信号合成器36に入力しベクトル加算する。このとき、アレイアンテナ35の各アンテナ素子で受信した各マイクロ波信号の位相勾配と、各光電変換器32の出力信号の位相勾配が同じときにIF信号合成器36からの出力信号は同相加算され最大となり、それ以外のときには打ち消しあい小さくなる。
従って、空間光変調器11で設定した強度分布に対応した方向から、マイクロ波ビームがアレイアンテナ35に入射したとき、IF信号合成器36の出力は最大となり、それ以外のときには出力は小さくなる。
このとき、前述の実施の形態1と同様に、ローカル光ビーム22に対し空間光位相分布変換器23により光電変換器32の出力位相勾配に、中心の素子を基準に180度の位相オフセットを与えたビーム光に変換すると、受信ビームの指向性にヌルの形成、方向制御をすることができる。なお、空間光位相分布変換器23の入力前後のローカル光ビーム22の等位相面25および等位相面26は、太線で表わす。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置について図5から図7までを参照しながら説明する。図5は、この発明の実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。また、図6は、この発明の実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置のIFローカル信号のスペクトル分布を簡易的に示す図である。さらに、図7は、この発明の実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の指向性を示す図である。
図5において、この実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置は、信号光と、信号光に対して第1のマイクロ波周波数で離調した第1のローカル光(Σビーム用ローカル光)と、第2のマイクロ波周波数で離調した第2のローカル光(Δビーム用ローカル光)の三つのレーザ光を出力する光出力装置(光源1、光分配器2、光周波数変換器20b、20c、マイクロ波信号源21b、21c)と、上記光出力装置から出力された信号光を信号光ビーム10として空間に出射するビーム光出射装置4aと、上記信号光ビーム10の空間強度分布に強度変調を行う空間光変調器11と、上記空間光変調器11で変調された信号光ビーム10を空間的にフーリエ変換するフーリエ変換レンズ12と、上記光出力装置から出力された第1のローカル光を第1のローカル光ビームとして空間に出射するビーム光出射装置4bと、上記光出力装置から出力された第2のローカル光を第2のローカル光ビームとして空間に出射するビーム光出射装置4cと、上記第2のローカル光ビームの空間位相分布を二分した領域間で180度の位相差を重畳する空間光位相分布変換器23cと、上記信号光ビーム10と上記第1のローカル光ビームと上記第2のローカル光ビームとを空間的に重ね合わせ合成ビームとするビーム合成器15a、15bと、上記合成ビームを空間的にサンプリングする光ファイバアレイ31と、光ファイバアレイ31の出力をヘテロダイン検波することにより、第1のマイクロ波信号(Σビーム用信号のマイクロ波信号(周波数f1))と第2のマイクロ波信号(Δビーム用信号のマイクロ波信号(周波数f2))に変換する複数の光電変換器32と、上記複数の光電変換器32とアレイアンテナ35を構成する複数のアンテナ素子の間に設けられ、各アンテナ素子で受信したマイクロ波信号の周波数及び位相を、第1のマイクロ波信号により第1の中間周波数信号に変換し、かつ第2のマイクロ波信号により第2の中間周波数信号に変換する複数のマイクロ波ミキサ34と、周波数変換された複数の中間周波数信号をベクトル加算する中間周波数信号合成器36と、ベクトル加算された第1の中間周波数信号と第2の中間周波数信号とを周波数により分離するバンドパスフィルタ(周波数分離装置)37と、出力端子38a及び38bとが設けられている。
つぎに、この実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施形態2では、アレイアンテナ35の受信ビームに対し、特定方向にヌルをなす指向性を形成するものであるが、この実施の形態3では、単一の受信ビームにより、受信ビームの方位測定するモノパルス受信方式を実現する構成について図5を用いて説明する。なお、上記実施の形態1及び2と同一の構成要素については説明を省略する。
光分配器2から出力したローカル光を二分岐し、一方をΣビーム用ローカル光と、他方をΔビーム用ローカル光とする。Σビーム用ローカル光は、上記実施の形態1及び2と同様に、第1の光周波数変換器20bにより第1のマイクロ波信号源21bから出力したマイクロ波の周波数f1相当で周波数偏移させた後、ビーム光出射装置4bを介して、所定のビーム幅のΣビーム用ローカル光ビーム22bに変換して空間に出射する。
一方、Δビーム用ローカル光は、第2の光周波数変換器20cにより、第2のマイクロ波信号源21cから出力した第1のマイクロ波周波数と異なる第2のマイクロ波周波数f2相当で周波数偏移させた後、ビーム光出射装置4cを介して、所定のビーム幅のΔビーム用ローカル光ビーム22cに変換して空間に出射する。
空間に出射したΔビーム用ローカル光ビーム22cを、空間光位相分布変換器23cにより、ビーム光内で空間位相分布に180度の位相オフセットが付加されたビーム光に変換する。なお、なお、空間光位相分布変換器23cの入力前後のΔビーム用ローカル光ビーム22cの等位相面25および等位相面26は、太線で表わす。
変換後のΔビーム用ローカル光ビーム22cは、ビーム合成器15bによりΣビーム用ローカル光ビーム22bと合成され、この合成ビーム光は、ビーム合成器15aにより信号光ビーム10と合成され、合成ビーム光として、光ファイバアレイ31により空間的にサンプリングされ、各光電変換器32によりヘテロダイン検波され、マイクロ波信号を発生する。
各光電変換器32では、Σビーム用ローカル光22bと信号光10とがヘテロダイン検波されたΣビーム用信号のマイクロ波信号(周波数f1)と、Δビーム用ローカル光22cと信号光10とがヘテロダイン検波されたΔビーム用信号のマイクロ波信号(周波数f2)が発生する。
アレイアンテナ35の各アンテナ素子により受信したマイクロ波信号(周波数frとする)は、各ミキサ34によりΣビーム用信号によるΣビーム用IF信号(周波数f1−fr)と、Δビーム用信号によるΔビーム用IF信号(周波数f2−fr)の2つのIF信号に変換される。各IF信号はIF信号合成器36により、各々ベクトル加算する。
IF信号合成器36の出力のスペクトルの配置を模式的に図6に示す。図6のように、Σビーム用IF信号45とΔビーム用IF信号46は異なる周波数となるので、周波数領域で分離することができる。
IF信号合成器36の出力をバンドパスフィルタ37に入力し、周波数f1−fr成分を第1の出力端子38aに、周波数f2−fr成分を第2の出力端子38bに出力する。
以上のように、Σビーム用、Δビーム用の指向性を同時に形成し、分離出力することができるので、第1の出力端子38a及び第2の出力端子38bの出力をモニタすることにより、図7に示すような指向性41のΣビームと、指向性42のΔビームを同時に受信することができる。
これにより、例えば、一回の送信電波に対する反射波のΣビーム用受信信号及びΔビーム用受信信号の出力信号の強度差から目標の方位を測定する、所謂モノパルスレーダ機能をもつ光制御型フェーズドアレイアンテナ装置を実現できる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置について図8から図10までを参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。また、図9は、この発明の実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の空間光位相分布変換器上の領域を簡易的に示す図である。さらに、図10は、この発明の実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置のIFローカル信号のスペクトル分布を簡易的に示す図である。
図8において、この実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置は、信号光と、信号光に対して第1のマイクロ波周波数で離調した第1のローカル光(Σビーム用ローカル光)と、第2のマイクロ波周波数で離調した第2のローカル光(水平方向Δビーム用ローカル光)と、第3のマイクロ波周波数で離調した第3のローカル光(鉛直方向Δビーム用ローカル光)の四つのレーザ光を出力する光出力装置(光源1、光分配器2、光周波数変換器20b、20c、20d、マイクロ波信号源21b、21c、21d)と、上記光出力装置から出力された信号光を信号光ビーム10として空間に出射するビーム光出射装置4aと、上記信号光ビーム10の空間強度分布に強度変調を行う空間光変調器11と、上記空間光変調器11で変調された信号光ビーム10を空間的にフーリエ変換するフーリエ変換レンズ12と、上記光出力装置から出力された第1のローカル光を第1のローカル光ビームとして空間に出射するビーム光出射装置4bと、上記光出力装置から出力された第2のローカル光を第2のローカル光ビームとして空間に出射するビーム光出射装置4cと、上記光出力装置から出力された第3のローカル光を第3のローカル光ビームとして空間に出射するビーム光出射装置4dと、上記第2のローカル光ビームの空間位相分布を水平方向で二分した領域間で180度の位相差を重畳する空間光位相分布変換器23cと、上記第3のローカル光ビームの空間位相分布を鉛直方向で二分した領域間で180度の位相差を重畳する空間光位相分布変換器23dと、上記信号光ビームと、上記第1のローカル光ビームと、上記第2のローカル光ビームと、上記第3のローカル光ビームとを空間的に重ね合わせ合成ビームとするビーム合成器15a、15b、15cと、上記合成ビームを空間的にサンプリングする光ファイバアレイ31と、光ファイバアレイ31の出力をヘテロダイン検波することにより、第1のマイクロ波信号と、第2のマイクロ波信号と、第3のマイクロ波信号に変換する複数の光電変換器32と、複数の光電変換器32とアレイアンテナ35を構成する複数のアンテナ素子の間に設けられ、各アンテナ素子で受信したマイクロ波信号の周波数及び位相を、第1のマイクロ波信号により第1の中間周波数信号に変換し、かつ第2のマイクロ波信号により第2の中間周波数信号に変換し、かつ第3のマイクロ波信号により第3の中間周波数信号に変換する複数のマイクロ波ミキサ34と、周波数変換された複数の中間周波数信号をベクトル加算する中間周波数信号合成器36と、ベクトル加算された第1の中間周波数信号(Σビーム用IF信号)と第2の中間周波数信号(水平方向Δビーム用IF信号)と第3の中間周波数信号(鉛直方向Δビーム用IF信号)とを周波数により分離するバンドパスフィルタ(周波数分離装置)37と、出力端子38a、38b及び38cとが設けられている。
つぎに、この実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の動作について図面を参照しながら説明する。
上記の実施の形態3は、1次元のモノパルスの形成に関するものであるが、この実施の形態4では、2次元のモノパルス形成させる構成について図8を用いて説明する。なお、既に説明した構成要素と同一の構成要素については説明を省略する。
光分配器2から出力したローカル光を3分岐し、一つをΣビーム用ローカル光と、他の一つを水平方向Δビーム用ローカル光と、他方を鉛直方向Δビーム用ローカル光とする。
Σビーム用ローカル光は、上記実施の形態3と同様に、第1の光周波数変換器20bにより第1のマイクロ波信号源21bから出力した第1のマイクロ波周波数f1相当で周波数偏移させた後、ビーム光出射装置4bを介して、所定のビーム幅のΣビーム用ローカル光ビーム22bに変換して空間に出射する。
一方、水平方向Δビーム用ローカル光は、第2の光周波数変換器20cにより、第2のマイクロ波信号源21cから出力した第1のマイクロ波周波数と異なる第2のマイクロ波周波数f2相当で周波数偏移させた後、ビーム光出射装置4cを介して、所定のビーム幅の水平方向Δビーム用ローカル光ビーム22cに変換して空間に出射する。空間に出射した水平方向Δビーム用ローカル光ビーム22cは、第1の空間光位相分布変換器23cに入射する。
また、鉛直方向Δビーム用ローカル光は、第3の光周波数変換器20dにより、第3のマイクロ波信号源21dから出力した第1及び第2のマイクロ波周波数と異なる第3のマイクロ波周波数f3相当で周波数偏移せた後、ビーム光出射装置4dを介して、所定のビーム幅の鉛直方向Δビーム用ローカル光ビーム22dに変換して空間に出射する。空間に出射した垂直方向Δビーム用ローカル光ビーム22dは、第2の空間光位相分布変換器23dに入射する。
ここで、空間光位相分布変換器23c及び23dの出射面における、例えば、4×4素子の2次元状に配した光ファイバアレイ31の空間光位相分布変換器23c及び23dへの投影部分50を図9に示す。光軸を原点に、水平方向をX軸、鉛直方向をY軸とする。
第1の空間光位相分布変換器23cでは、領域1及び3(X>0、図9中の51、53)と、領域2と4(X<0、図9中の52、54)との間で、水平方向Δビーム用ローカル光ビーム22cに180度の位相差を与えて出力する。
一方、第2の空間光位相分布変換器23dでは、領域1及び2(Y>0、図9中の51、52)と、領域3と4(Y<0、図9中の53、54)との間で、鉛直方向Δビーム用ローカル光ビーム22dに180度の位相差を与えて出力する。
空間光位相分布変換器23cから出力した水平方向Δビーム用ローカル光ビーム22c、及び、空間光位相分布変換器23dから出力した鉛直方向Δビーム用ローカル光ビーム22d、及び、Σビーム用ローカル光ビーム22b、及び、信号光ビーム10は、ビーム合成器15a、15b、15cにより合成され、合成ビーム光として、入射面を2次元に並んだ光ファイバアレイ31により空間的にサンプリングされ、光電変換器32によりヘテロダイン検波され、マイクロ波信号を発生する。
各光電変換器32では、Σビーム用ローカル光と信号光とがヘテロダイン検波されたΣビーム用信号のマイクロ波信号(周波数f1)と、水平方向Δビーム用ローカル光と信号光とがヘテロダイン検波された水平方向Δビーム用信号のマイクロ波信号(周波数f2)と、鉛直方向Δビーム用ローカル光と信号光とがヘテロダイン検波された鉛直方向Δビーム用信号のマイクロ波信号(周波数f3)が発生する。
アレイアンテナ35により受信したマイクロ波信号(周波数frとする)は、各ミキサ34によりΣビーム用信号によるΣビーム用IF信号(周波数f1−fr)と、水平方向Δビーム用信号による水平方向Δビーム用IF信号(周波数f2−fr)と、鉛直方向Δビーム用信号による鉛直方向Δビーム用IF信号(周波数f3−fr)の3つのIF信号に変換される。各IF信号はIF信号合成器36により、各々ベクトル加算する。
IF信号合成器36の出力信号のスペクトルの配置を図10に示す。図10のように、Σビーム用IF信号45と、水平方向Δビーム用IF信号46、鉛直方向Δビーム用IF信号47は、お互いに異なる周波数となるので、周波数領域で分離することができる。
IF信号合成器36の出力をバンドパスフィルタ37に入力し、周波数f1−fr成分を第1の出力端子38aに、周波数f2−fr成分を第2の出力端子38bに、周波数f3−fr成分を第3の出力端子38cに出力する。
以上のように、Σビーム用、水平方向Δビーム用、鉛直方向Δビーム用の指向性を形成し、分離出力することができるので、第1、第2、第3の出力端子38a、38b及び38cの出力をモニタすることにより、2次元のモノパルスビームを形成することができるので、目標の方位、仰角を同時に測定することが可能な、光制御型フェーズドアレイアンテナ装置を実現できる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置について図11を参照しながら説明する。図11は、この発明の実施の形態5に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。
上記の実施の形態4と同一の構成要素に関しては、説明を省略する。
図11において、この実施の形態5に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置は、上記実施の形態4の空間光位相分布変換器23c、及び空間光位相分布変換器23dの代わりに、ビーム光出射装置4bとビーム合成器15bとの間に設けられ、第1のローカル光ビームを位相変調して所望の空間位相分布に変換する空間光位相変調器24bと、ビーム光出射装置4cとビーム合成器15cとの間に設けられ、第2のローカル光ビームを位相変調して所望の空間位相分布に変換する空間光位相変調器24cと、ビーム光出射装置4dとビーム合成器15cとの間に設けられ、第3のローカル光ビームを位相変調して所望の空間位相分布に変換する空間光位相変調器24dとが設けられている。
ビーム光出射装置4bによりΣビーム用ローカル光ビーム22bに変換し、空間に出射したΣビーム用ローカル光ビーム22bは、空間光位相変調器24bに入射し、空間位相分布を変換して出力する。
ビーム光出射装置4cにより水平方向Δビーム用ローカル光ビーム22cに変換し、空間に出射した水平方向Δビーム用ローカル光ビーム22cは、空間光位相変調器24cに入射し、空間位相分布を変換して出力する。
さらに、ビーム光出射装置4dにより鉛直方向Δビーム用ローカル光ビーム22dに変換し、空間に出射した鉛直方向Δビーム用ローカル光ビーム22dは、空間光位相変調器24dに入射し、空間位相分布を変換して出力する。
それぞれ、空間光位相変調器24b、24c、24dから出力した各ビーム光、及び、信号光ビーム10は、ビーム合成器15a、15b、15cにより、合成され合成ビーム光として光ファイバアレイ31により空間的にサンプリングされる。
このとき、空間光位相変調器24cでは、領域1及び3(X>0、図9中の51、53)と、領域2と4(X<0、図9中の52、54)との間で、水平方向Δビーム用ローカル光ビーム22cに180度の位相差を与えて出力する。
一方、空間光位相変調器24dでは、領域1及び2(Y>0、図9中の51、52)と、領域3と4(Y<0、図9中の53、54)との間で、鉛直方向Δビーム用ローカル光ビーム22dに180度の位相差を与えて出力する。
さらに、各空間光位相変調器24b、24c及び24dでは、上記の180度の位相差に加えて、各光ファイバ投影部分毎に、サンプリング用光ファイバアレイ31を構成する各光ファイバの長さ、各光電変換器32と各ミキサ34間の各マイクロ波伝送路長、及びアレイアンテナ35の各アンテナ素子と各ミキサ34の間の各マイクロ波伝送路長の差異による位相変位相当の位相差を持つ位相分布を付加して出力する。
上記で説明した空間光位相変調器24b、24c及び24dとしては、例えば、液晶により実用化されており、これにより、柔軟な位相分布の制御を行うことができる。例えば、上述のように、各光ファイバ長、マイクロ波伝送路の伝送路長の温度による変動、各ビーム光出射装置の収差を補正することも可能な、モノパルスビーム形成可能な光制御フェーズドアレイアンテナ装置を実現できる。
この発明の実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の空間光位相分布変換器上の領域を簡易的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の指向性を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置のIFローカル信号のスペクトル分布を簡易的に示す図である。 この発明の実施の形態3に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の指向性を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の空間光位相分布変換器上の領域を簡易的に示す図である。 この発明の実施の形態4に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置のIFローカル信号のスペクトル分布を簡易的に示す図である。 この発明の実施の形態5に係る光制御型フェーズドアレイアンテナ装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 光源、2 光分配器、4a、4b、4c、4d ビーム光出射装置、11 空間光変調器、12 フーリエ変換レンズ、15、15a、15b、15c ビーム合成器、20、20b、20c、20d 光周波数変換器、21、21b、21c、21d マイクロ波信号源、23、23c、23d 空間光位相分布変換器、24b、24c、24d 空間光位相変調器、31 光ファイバアレイ、32 光電変換器、34 マイクロ波ミキサ、35 アレイアンテナ、36 中間周波数信号合成器、37 バンドパスフィルタ、38a、38b、38c 出力端子。

Claims (5)

  1. マイクロ波周波数で離調した信号光及びローカル光の二つのレーザ光を出力する光出力装置と、
    前記光出力装置から出力された信号光を信号光ビームとして空間に出射する第1のビーム光出射装置と、
    前記信号光ビームの空間強度分布に強度変調を行う空間光変調器と、
    前記空間光変調器で変調された信号光ビームを空間的にフーリエ変換するフーリエ変換レンズと、
    前記光出力装置から出力されたローカル光をローカル光ビームとして空間に出射する第2のビーム光出射装置と、
    前記ローカル光ビームの空間位相分布を二分した領域間で180度の位相差を重畳する空間光位相分布変換器と、
    前記フーリエ変換レンズからの信号光ビーム及び前記空間光位相分布変換器からのローカル光ビームを空間的に重ね合わせ合成ビームとするビーム合成器と、
    前記合成ビームを空間的にサンプリングする光ファイバアレイと、
    前記光ファイバアレイの出力をヘテロダイン検波することにより、マイクロ波信号に変換する光電変換器と、
    前記光電変換器により変換されたマイクロ波信号を空間に放射するアレイアンテナと
    を備えたことを特徴とする光制御型フェーズドアレイアンテナ装置。
  2. 前記光電変換器と前記アレイアンテナの間に設けられ、前記アレイアンテナで受信したマイクロ波信号の周波数及び位相を中間周波数信号に変換するマイクロ波ミキサと、
    前記マイクロ波ミキサにより変換された複数の中間周波数信号をベクトル加算する中間周波数信号合成器と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の光制御型フェーズドアレイアンテナ装置。
  3. 信号光、前記信号光に対して第1のマイクロ波周波数で離調した第1のローカル光、及び前記信号光に対して第2のマイクロ波周波数で離調した第2のローカル光の三つのレーザ光を出力する光出力装置と、
    前記光出力装置から出力された信号光を信号光ビームとして空間に出射する第1のビーム光出射装置と、
    前記信号光ビームの空間強度分布に強度変調を行う空間光変調器と、
    前記空間光変調器で変調された信号光ビームを空間的にフーリエ変換するフーリエ変換レンズと、
    前記光出力装置から出力された第1のローカル光を第1のローカル光ビームとして空間に出射する第2のビーム光出射装置と、
    前記光出力装置から出力された第2のローカル光を第2のローカル光ビームとして空間に出射する第3のビーム光出射装置と、
    前記第2のローカル光ビームの空間位相分布を二分した領域間で180度の位相差を重畳する空間光位相分布変換器と、
    前記第1のローカル光ビーム及び前記第2のローカル光ビームを空間的に重ね合わせ第1の合成ビームとする第1のビーム合成器と、
    前記フーリエ変換レンズからの信号光ビーム及び前記第1のビーム合成器からの第1の合成ビームを空間的に重ね合わせ第2の合成ビームとする第2のビーム合成器と、
    前記第2の合成ビームを空間的にサンプリングする光ファイバアレイと、
    前記光ファイバアレイの出力をヘテロダイン検波することにより、第1のマイクロ波信号及び第2のマイクロ波信号に変換する光電変換器と、
    前記光電変換器とアレイアンテナの間に設けられ、前記アレイアンテナで受信したマイクロ波信号の周波数及び位相を、前記第1のマイクロ波信号により第1の中間周波数信号に変換し、かつ前記第2のマイクロ波信号により第2の中間周波数信号に変換するマイクロ波ミキサと、
    前記マイクロ波ミキサにより変換された前記第1及び第2の中間周波数信号をベクトル加算する中間周波数信号合成器と、
    前記中間周波数信号合成器によりベクトル加算された第1及び第2の中間周波数信号を周波数分離する周波数分離装置と
    を備えたことを特徴とする光制御型フェーズドアレイアンテナ装置。
  4. 信号光、前記信号光に対して第1のマイクロ波周波数で離調した第1のローカル光、前記信号光に対して第2のマイクロ波周波数で離調した第2のローカル光、及び前記信号光に対して第3のマイクロ波周波数で離調した第3のローカル光の四つのレーザ光を出力する光出力装置と、
    前記光出力装置から出力された信号光を信号光ビームとして空間に出射する第1のビーム光出射装置と、
    前記信号光ビームの空間強度分布に強度変調を行う空間光変調器と、
    前記空間光変調器で変調された信号光ビームを空間的にフーリエ変換するフーリエ変換レンズと、
    前記光出力装置から出力された第1のローカル光を第1のローカル光ビームとして空間に出射する第2のビーム光出射装置と、
    前記光出力装置から出力された第2のローカル光を第2のローカル光ビームとして空間に出射する第3のビーム光出射装置と、
    前記光出力装置から出力された第3のローカル光を第3のローカル光ビームとして空間に出射する第4のビーム光出射装置と、
    前記第2のローカル光ビームの空間位相分布を水平方向で二分した領域間で180度の位相差を重畳する第1の空間光位相分布変換器と、
    前記第3のローカル光ビームの空間位相分布を鉛直方向で二分した領域間で180度の位相差を重畳する第2の空間光位相分布変換器と、
    前記第2のローカル光ビーム及び前記第3のローカル光ビームを空間的に重ね合わせ第1の合成ビームとする第1のビーム合成器と、
    前記第1のローカル光ビーム及び前記第1の合成ビームを空間的に重ね合わせ第2の合成ビームとする第2のビーム合成器と、
    前記フーリエ変換レンズからの信号光ビーム及び前記第2のビーム合成器からの第2の合成ビームを空間的に重ね合わせ第3の合成ビームとする第3のビーム合成器と、
    前記第3の合成ビームを空間的にサンプリングする光ファイバアレイと、
    前記光ファイバアレイの出力をヘテロダイン検波することにより、第1のマイクロ波信号、第2のマイクロ波信号、及び第3のマイクロ波信号に変換する光電変換器と、
    前記光電変換器とアレイアンテナの間に設けられ、前記アレイアンテナで受信したマイクロ波信号の周波数及び位相を、前記第1のマイクロ波信号により第1の中間周波数信号に変換し、前記第2のマイクロ波信号により第2の中間周波数信号に変換し、かつ前記第3のマイクロ波信号により第3の中間周波数信号に変換するマイクロ波ミキサと、
    前記マイクロ波ミキサにより変換された前記第1、第2及び第3の中間周波数信号をベクトル加算する中間周波数信号合成器と、
    前記中間周波数信号合成器によりベクトル加算された第1、第2及び第3の中間周波数信号を周波数分離する周波数分離装置と
    を備えたことを特徴とする光制御型フェーズドアレイアンテナ装置。
  5. 前記第1及び第2の空間光位相分布変換器の代わりに、
    前記第2のビーム光出射装置と前記第2のビーム合成器の間に設けられ、前記第1のローカル光ビームを位相変調して所望の空間位相分布に変換する第1の空間光位相変調器と、
    前記第3のビーム光出射装置と前記第1のビーム合成器の間に設けられ、前記第2のローカル光ビームを位相変調して所望の空間位相分布に変換する第2の空間光位相変調器と、
    前記第4のビーム光出射装置と前記第1のビーム合成器の間に設けられ、前記第3のローカル光ビームを位相変調して所望の空間位相分布に変換する第3の空間光位相変調器と
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の光制御型フェーズドアレイアンテナ装置。
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