JP2005353396A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】構成を簡素にし、操作を容易にして燃料処理装置内に残っている未燃ガス等を確実にしてより早く系外パージさせる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る燃料電池システムは、原燃料を水素リッチな改質ガスに改質させる燃料処理装置13と、この燃料処理装置13から生成される水素リッチな改質ガスを酸化剤と化学反応させて電力を発生させる燃料電池本体12とを備えるとともに、前記燃料処理装置13に水蒸気導入配管21aからの水蒸気を供給して残留ガスを系外パージさせる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係る燃料電池システムは、原燃料を水素リッチな改質ガスに改質させる燃料処理装置13と、この燃料処理装置13から生成される水素リッチな改質ガスを酸化剤と化学反応させて電力を発生させる燃料電池本体12とを備えるとともに、前記燃料処理装置13に水蒸気導入配管21aからの水蒸気を供給して残留ガスを系外パージさせる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、運転停止時、プラント内に残留する未燃ガス等を確実に系外パージしてプラントを安全状態に維持させる燃料電池システムに関する。
近時、高効率のエネルギ変換装置として燃料電池が脚光を浴びている。
この燃料電池は、幾つかのタイプのものが稼動または研究開発中であるが、その中でも電解質としてプロトンを用いた固体高分子型燃料がコンパクトな構造で、高出力密度が得られ、しかも簡易なシステムで運転が可能なことから定置分散電源用だけでなく、宇宙用、車両用、さらに家庭用などの電力供給源として注目されている。
このように、注目度合が著しく高い燃料電池は、例えば図6に示すように、大別して、燃料電池本体1、燃料改質器2、パージ装置3等を備える構成になっている。
燃料電池本体1は、例えばプロトン導電性の固体高分子膜4cを触媒層付きのガス拡散電極4で挟む膜電極複合体を備えるとともに、その両外側に集電体としてのガス供給溝を備えるガス透過性の低い材料で作製されるセパレータ5a,5bとを交互に積層状に配置して構成されている。
また、ガス拡散電極4は、片面が燃料極4a、反対側の片面が酸化剤極(空気極)4bを備えており、水素を主成分とする燃料ガスと空気とがセパレータ5a,5bのガス供給溝を介してそれぞれ区分けして供給されている。
燃料極4aでは、供給した燃料ガスに含まれる水素が水素イオンと電子に解離する。
その際、水素イオンは固体高分子膜4cをとおり、また電子は外部回路を通り酸化剤極4bにそれぞれ移動する。
一方、酸化剤極4bでは、供給した空気中の酸素と上述の水素イオンおよび電子が電気化学的に反応して水を生成する。このとき、外部回路を通った電子は電流となり、電力を供給する。
また、燃料改質器2は、都市ガス等の炭化水素系燃料から水素を主成分とする燃料ガスを生成しており、都市ガス等に含まれている硫黄分を水添脱硫等の手段で除去後、触媒の化学反応促進により、例えば水蒸気を加えて炭化水素系燃料を水素を主成分とする燃料ガスに改質させている。
一方、パージ装置3は、例えば窒素等の不活性ガス供給装置6、不活性ガス弁7を備え、燃料供給系統8の燃料弁10の下流側に接続し、運転停止時、燃料電池本体1、燃料改質器2、燃料供給系統8のそれぞれに残っている凝縮水や未燃の水素ガス等を不活性ガス供給装置6からの不活性弁7を介して供給される不活性ガスで系外にパージさせている。
このように、従来の燃料電池においては、未燃料の水素ガスによる爆発事故や凝縮水による腐食等に対処させ、系外パージを行っている。
また、系外パージの別の手段として、例えば特開2000−277137号公報に見られるように、パージ用ガスとして、空気を可燃性ガスと反応させて酸素を消費させることによって生成される窒素および二酸化炭素を主成分とするガスを用いて、運転停止時、未燃ガスをパージさせるものが提案されている。
また、系外パージの、さらに別の手段として、例えば特開2002−151124号公報に開示されているように、運転停止時、改質器内の改質ガスを水蒸気でパージさせた後、改質触媒層の温度が原料ガスの熱分解が起らない温度以下で、しかも水蒸気の凝縮温度以上に低下させた後、原料ガスを供給して改質器内の水蒸気をパージさせるものが提案されている。
特開2000−277137号公報
特開2002−151124号公報
図6で示した従来の燃料電池発電プラントでは、燃料供給系の未反応による可燃ガスの残留に基づく爆発性、凝縮水の残留に基づく機器部品の腐食性、あるいは機器に被覆した触媒の損傷、さらに酸素ガスに基づく触媒の酸化のために活性化の低下を招くこと等を考慮して運転停止の際、窒素等の不活性ガスを用いて可燃ガスや凝縮水を系外にパージさせていた。
しかし、図6で示したパージ手段では、窒素ガス等の不活性ガス供給設備を必要とするために、システムの複雑化、大型化、イニシャルコスト高、ランニングコスト高を招くとともに、多くの付帯設備を必要とするなど、システムのコンパクト化の要請に逆行する問題点を持っていた。
また、家庭に燃料電池を設置する場合、不活性ガス供給設備を必要とするプラントは受け入れられ難く、家庭用への適用、拡販の阻害要因になっていた。
一方、特開2000−277137号公報に開示された技術は、空気と可燃性ガスを酸化反応させてパージガスを生成するので、パージガス用ボンベが不要となり、設備を簡素化、コンパクト化させる点で有益である。
しかし、この技術は、空気を使用するため、触媒活性金属に吸着した硫黄を下流側に流出させる虞があり、活性のある触媒が活性を失う心配がある。
また、この技術は、生成したパージガスに酸素や可燃成分を含ませないことが必要であるが、現実的には難しく、火災や爆発を引き起こす虞がある。
他方、特開2002−151124号公報に開示された技術は、残留未燃ガスを水蒸気でパージさせた後、再び原料ガスで水蒸気をパージさせた、いわゆる2工程を伴った運転停止を行っているため、停止時間に長時間を要し、運転作業員により多くの作業時間を強いる問題があった。
また、残留未燃ガスを水蒸気を用いてパージさせる場合、パージ中に生成されるドレンを適切に処理しておかないと、ドレンによる機器、部材等の侵食発生の問題があった。
本発明は、このような事情を踏まえてなされたものであり、構成を簡素にし、操作を容易にして燃料処理装置内に残っている未燃ガス等を確実かつより早く系外にパージさせるとともに、パージ中に生成されるドレンを適切に処理してより長く安定運転を続行させることのできる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、原燃料を水素リッチな燃料に改質させる改質反応工程及び改質燃料に含まれる一酸化炭素の濃度を低くさせる反応工程を含む燃料処理系において、燃料処理運転終了後に前記燃料処理系に水蒸気を供給し、前記燃料処理系内の残留ガス及びドレンを系外パージさせるものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、原燃料を水素リッチな燃料に改質させる改質器と、改質燃料に含まれる一酸化炭素の濃度を低くさせるシフト反応器と、さらに前記改質燃料に含まれる一酸化炭素の濃度をより一層低くさせる一酸化炭素選択酸化反応器とで構成するものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、残留ガスを系外パージさせるための水蒸気は、水蒸気導入配管により供給されるものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、水蒸気導入配管は、改質器の入口側、改質器の出口側とシフト反応器の入口側との間、シフト反応器の出口側と一酸化炭素選択酸化反応器の入口側との間、一酸化炭素選択酸化反応器の出口側と燃料電池本体の入口側との間のうち、少なくともいずれか1つ以上に接続させたものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、残留ガスを系外パージする際に生成されるドレンと運転中、反応器で改質される反応ガスとを区分け処理する手段のうち、ドレンを処理排出する手段は、改質器、シフト反応器および一酸化炭素選択酸化反応器のうち、少なくとも1つ以上の反応器に設けられ、ドレン弁とドレン管とを備えたドレン排出装置であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、ドレン排出装置のドレン管は、反応器の底部に接続させたものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、残留ガスを系外パージする際に生成されるドレンと、運転中、反応器で改質される反応ガスとを区分け処理する排出手段のうち、反応ガスを処理排出する手段は、改質器、シフト反応器および一酸化炭素選択酸化反応器のそれぞれの反応器に設けられ、反応ガス排出管と天板とで構成した反応ガス排出装置であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、反応ガス排出装置の反応ガス排出管は、反応器の底部から嵩上げして接続させたものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、反応ガス排出装置の天板は、山形形状に形成したものである。
また、本発明に係る燃料電池システムは、上述の目的を達成するために、請求項10に記載したように、ドレン排出装置のドレン管の下方に電磁弁を設け、残留ガスパージ工程終了後、前記電磁弁を開くものである。
本発明に係る燃料電池システムは、反応器内等の残留ガスをパージさせる際、水蒸気による一工程のみのパージを行うので、触媒の活性能力を充分に維持させたままパージ時間を短縮させることができる。
また、本発明に係る燃料電池のシステムは、ドレンと反応ガスを別々に排出させる手段を備えたので、反応ガスのドレンによる流れを阻害させることもなく、反応ガスの燃料改質または一酸化炭素の二酸化炭素への反応を良好に促進させることができる。
以下、本発明に係る燃料電池システムの実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
なお、本発明に係る燃料電池システムを容易に理解するために、その説明に先立ち、先ず、一般的な燃料電池システムを説明し、本発明に係る燃料電池システムの残留ガスパージの理解への補足とする。
図1は、一般的な燃料電池システムを示す概略系統図である。
燃料電池システムは、原燃料の硫黄を除去し、原燃料を水蒸気改質させるとともに、水蒸気改質中に生成する一酸化炭素(CO)を除去する燃料処理装置13と、水蒸気改質させた燃料ガスと空気中の酸素とを電気化学的に反応させ、その際に発生する直流電力を取り出す燃料電池本体12とを備える構成になっている。
また、燃料電池システムは、起動運転時、硫黄除去後の原燃料を、直接、燃料電池本体12に供給する起動運転用燃料供給配管15と、通常運転時、硫黄除去後の原燃料を、燃料処理装置13を介して燃料電池本体12に切り替えて供給する通常運転用燃料供給配管16と、燃料電池本体12で未反応のアノード排ガスを燃料処理装置13の改質器18に吸熱反応用熱源として供給する燃料ガス回収系統17とを備えている。
一方、燃料処理装置13は、原燃料の流れに沿って順に、脱硫器11、改質器18、シフト反応器19、一酸化炭素選択酸化反応器20を備え、脱硫器11で原燃料の硫黄を除去し、硫黄除去後の原燃料に水蒸気を加えて改質器18で燃料ガス回収系統17から供給されるアノード排ガスの吸熱反応用熱源の下、水蒸気改質させ、水蒸気改質後の燃料ガスのうち、一酸化炭素(CO)の濃度をシフト反応器19で低下させ、さらに一酸化炭素除去器20で一酸化炭素を二酸化炭素に変成させて燃料電池本体12に水素リッチな燃料ガスを供給している。
燃料電池本体12は、燃料極(アノード極)、空気極(カソード極)等を備え、燃料極に供給された燃料処理装置13からの水素リッチな燃料ガスと、空気極に供給されたプロア等を介して外部からの空気とで化学反応させ、その際生成された電子を集めて直流電力として供給している。
なお、燃料処理装置13は、改質器18で原燃料を水素リッチな燃料ガスに改質させる際、水蒸気改質させることで説明したが、この例に限らず、改質器18で原燃料を水素リッチな燃料ガスに改質させる際、部分酸化反応方式あるいはオートサーマル反応方式に代えてもよい。
このような構成を備える燃料電池システムにおいて、本実施形態は、原燃料の流れに沿って順に、改質器18、シフト反応器19、一酸化炭素選択酸化反応器20、燃料電池本体12を配置する燃料処理装置13のうち、例えば、改質器18の入口側に水蒸気導入配管21aを接続させ、燃料処理装置13の運転終了後、水蒸気導入配管21aを介して燃料処理装置13内に残っている残留ガスを系外パージさせる水蒸気を供給するとともに、パージ中に生成されるドレンを系外に排出させるドレン排出装置33を備えたものである。
改質器18の入口側に水蒸気導入配管21aを設けたのは、改質器18自身が高温領域であり、この高温領域に対し、水蒸気の流量を多くすると流速も速くなり、燃料処理装置13内の残留ガスをより良好に系外パージさせることができることに基づく。
図3は、燃料処理装置13に残留する残留ガスに水蒸気パージを実施した場合の改質器出口側でのガス分析結果を基に、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)との比で示した排ガス燃焼範囲・排ガス組成線図である。
一般に、燃料電池システムにおいては、可燃性ガスと空気とからなる危険性の高い混合ガスに対し、窒素や炭酸ガス等の不活性ガスを混合させると、加えた不活性ガスの流量に応じて燃焼範囲が変わることが知見されている。このため、残留ガスに不活性ガスを加えた場合、不活性ガスを加えた残留ガスの可燃範囲を定めることは不正確になる。
ところが、水蒸気の場合、その流量の大小に影響を受けることなく、水蒸気を含んだ残留ガスの可燃範囲と非可燃範囲とははっきり区分けされる。
一方、燃料処理装置13内の残留ガスは、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)とが95%以上を占めており、残留ガス中、二酸化炭素(CO2)と水素(H2)とを残留ガスの主成分と扱っても可燃範囲、非可燃範囲を定める場合、影響は与えないと考えられている。
このような事象から、図3に示すように、実験データをプロットしてみると、水蒸気パージ後、5分経過すると、残留ガス(排ガス)は、非可燃ガスになっていることがわかった。
したがって、燃料処理装置13は、残留ガスを系外パージする際、水蒸気を用いても安全性の維持が保証されたことがわかった。
上述の構成を備えた燃料処理装置13において残留ガスを系外パージさせる場合、本実施形態は、図1に示すように、燃料電池本体12の入口側に設けた三方弁28のうち、ポートaを開弁させるか、あるいはポートbを開弁させた後、水蒸気導入配管21aから水蒸気を供給し、供給した水蒸気を順方向(燃料ガスの流れ方向)に沿って流し、この間、燃料処理装置13内に残る残留ガスを押圧し、三方弁28のポートaあるいはポートbから残留ガスを系外にパージする。
なお、本実施形態は、三方弁28に限らず、二方弁を燃料電池本体12の入口側に2個設け、これら2個の二方弁のうち、いずれか一方を適宜使い分け、大気に直接あるいは燃料電池本体12から燃料ガス回収系統17、改質器18を経由して系外パージさせてもよい。
また、本実施形態は、燃料処理装置13内の残留ガスを順方向(燃料ガスの流れ方向)に沿って系外パージさせたが、この例に限らず、例えば一酸化炭素選択酸化反応器20の出口側から水蒸気を供給し、供給した水蒸気を逆方向(燃料ガスの流れと逆方向)に沿って流し、改質器18の入口側に設けたパージ管30のパージ弁30aから残留ガスを系外パージさせてもよい。この場合、三方弁28のポートaおよびポートbは閉じられる。
このように、本実施形態は、燃料処理装置13の改質器18の入口側に水蒸気導入配管21aを設け、この水蒸気導入配管21aを介して水蒸気を供給するとともに、改質器18の高温領域に対し、高温かつ多量の水蒸気を供給して流速を高める一方、水蒸気のみの一工程による残留ガスの系外パージを実施する構成にしたので、水蒸気の高温かつ多量の下、残留ガスを確実に系外にパージさせて、再起動の際の残留ガスによる火災、爆発等の危険を未然に防止することができ、水蒸気のみの一工程によりパージ運転時間を短くすることができる。
なお、本実施形態は、燃料処理装置13の改質器18の入口側に水蒸気導入配管21aを設けて燃料処理装置13内の残留ガスを系外パージすることを説明したが、この例に限らず、図2に示すように、改質器18の出口側とシフト反応器19の入口側との間に水蒸気導入配管21bを接続させてもよく、あるいはシフト反応器19の出口側と一酸化炭素選択酸化反応器20の入口側との間に水蒸気導入配管21cを接続させてもよく、さらには一酸化炭素選択酸化反応器20の出口側と燃料電池本体12の入口側との間に水蒸気導入配管21dを接続させてもよい。
この場合、改質器18、シフト反応器19、一酸化炭素選択酸化反応器20のうち、少なくともいずれかに残留ガスパージ用として水蒸気導入配管21a,21b,…を介して供給される水蒸気は、プラント内に設置する、例えば蒸発器等を供給源として確保されている。
図4は、本発明に係る燃料電池のシステムの第2実施形態を説明する際に使用する改質器、シフト反応器、一酸化炭素選択酸化反応器のうち、いずれかの反応器を示す概念図である。
本実施形態に係る、例えばシフト反応器等の反応器は、上流側に反応ガス入口22を備え、下流側に反応ガス出口23を備える容器本体24内に、層状に配置する触媒25を充填するとともに、触媒25の反応ガス入口22側に入口側目皿26を、触媒25の反応ガス出口23側に出口側目皿27をそれぞれ備え、反応ガスを入口側目皿26から出口側目皿27に向って反応ガスを流す構成にしたものである。
また、本実施形態に係る反応器は、容器本体24の底部に集められたドレンを系外にブローさせるドレン排出装置33を設ける一方、運転中、触媒25の作用によって燃料改質または一酸化炭素を少なくさせた反応ガスを次の機器に供給する反応ガス排出装置34を設けたものである。
ドレン排出装置33は、例えば、電磁弁等のドレン弁31とドレン配管32とで構成し、ドレン配管32を容器本体24の底板と同一平坦面上に接続させている。
また、反応ガス排出装置34は、容器本体24の底板から嵩上げされた反応ガス排出管35と山形状の天板36とで構成し、ドレンを流入させない構成にしている。
このような構成を備える反応器において、反応ガス入口22を介して空間28aに供給された反応ガスは、入口側目皿26,26の間を通って触媒25に流れ、ここで触媒反応作用の下で、燃料改質または反応ガス(燃料ガス)に含まれる一酸化炭素を二酸化炭素(CO2)に変成させるとともに、変成させた二酸化炭素(CO2)を含む反応ガス(燃料ガス)を出口側目皿27に向って流し、この間、反応ガスとドレンとを分離させ、分離させたドレンをドレン排出装置33を介して系外ブローさせるとともに、反応ガスを反応ガス排出装置34を介して次の反応器、例えば一酸化炭素選択酸化反応器に供給される。
その際、ドレン配管32に設けた、例えば電磁弁等のドレン弁31は、図5に示すように、プラントの運転状態に応じて「開」,「閉」が行われる。ここで、ドレン弁31を、完全停止時、「開」としたのは、容器本体24の底部に溜まったドレンを抜き出すためである。
また、ドレン弁31を、起動状態、発電状態、停止状態のそれぞれで「閉」としたのは、反応ガスがドレン排出装置33を伝わって系外に流出することを防止するためである。
このように、本実施形態は、反応器にドレン排出装置33と反応ガス排出装置34を設け、ドレンと反応ガスとを区分け、処理させ、ドレンによって反応ガスの流れを阻害させない構成にしたので、次の機器での触媒の活性能力を充分に発揮させ反応ガスのより効果的な改質または一酸化炭素除去を行わせることができる。
1 燃料電池本体
2 燃料改質器
3 パージ装置
4 ガス拡散電極
4a 燃料極
4b 酸化剤
4c 固体高分子膜
5a,5b セパレータ
6 不活性ガス供給装置
7 不活性ガス弁
8 燃料供給系統
9 排気管
11 脱硫器
12 燃料電池本体
13 燃料処理装置
15 起動運転用燃料供給配管
16 通常運転用燃料供給配管
17 燃料ガス回収系統
18 改質器
19 シフト反応器
20 一酸化炭素選択酸化反応器
21a,21b,21c,21d 水蒸気導入配管
21e ドレン排出装置
22 反応ガス入口
23 反応ガス出口
24 容器本体
25 触媒
26 入口側目皿
27 出口側目皿
28 三方弁
30 パージ管
30a パージ弁
31 ドレン弁
32 ドレン管
33 ドレン排出装置
34 反応ガス排出装置
35 反応ガス排出管
36 天板
2 燃料改質器
3 パージ装置
4 ガス拡散電極
4a 燃料極
4b 酸化剤
4c 固体高分子膜
5a,5b セパレータ
6 不活性ガス供給装置
7 不活性ガス弁
8 燃料供給系統
9 排気管
11 脱硫器
12 燃料電池本体
13 燃料処理装置
15 起動運転用燃料供給配管
16 通常運転用燃料供給配管
17 燃料ガス回収系統
18 改質器
19 シフト反応器
20 一酸化炭素選択酸化反応器
21a,21b,21c,21d 水蒸気導入配管
21e ドレン排出装置
22 反応ガス入口
23 反応ガス出口
24 容器本体
25 触媒
26 入口側目皿
27 出口側目皿
28 三方弁
30 パージ管
30a パージ弁
31 ドレン弁
32 ドレン管
33 ドレン排出装置
34 反応ガス排出装置
35 反応ガス排出管
36 天板
Claims (10)
- 原燃料を水素リッチな燃料に改質させる改質反応工程及び改質燃料に含まれる一酸化炭素の濃度を低くさせる反応工程を含む燃料処理系において、燃料処理運転終了後に前記燃料処理系に水蒸気を供給し、前記燃料処理系内の残留ガス及びドレンを系外パージさせることを特徴とする燃料電池システム。
- 原燃料を水素リッチな燃料に改質させる改質器と、改質燃料に含まれる一酸化炭素の濃度を低くさせるシフト反応器と、さらに前記改質燃料に含まれる一酸化炭素の濃度をより一層低くさせる一酸化炭素選択酸化反応器とで構成することを特徴とする請求項1の燃料電池システム。
- 残留ガスを系外パージさせるための水蒸気は、水蒸気導入配管により供給されることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 水蒸気導入配管は、改質器の入口側、改質器の出口側とシフト反応器の入口側との間、シフト反応器の出口側と一酸化炭素選択酸化反応器の入口側との間、一酸化炭素選択酸化反応器の出口側と燃料電池本体の入口側との間のうち、少なくともいずれか1つ以上に接続させたことを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
- 残留ガスを系外パージする際に生成されるドレンと運転中、反応器で改質される反応ガスとを区分け処理する手段のうち、ドレンを処理排出する手段は、改質器、シフト反応器および一酸化炭素選択酸化反応器のうち、少なくとも1つ以上の反応器に設けられ、ドレン弁とドレン管とを備えたドレン排出装置であることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
- ドレン排出装置のドレン管は、反応器の底部に接続させたことを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
- 残留ガスを系外パージする際に生成されるドレンと、運転中、反応器で改質される反応ガスとを区分け処理する排出手段のうち、反応ガスを処理排出する手段は、改質器、シフト反応器および一酸化炭素選択酸化反応器のそれぞれの反応器に設けられ、反応ガス排出管と天板とで構成した反応ガス排出装置であることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
- 反応ガス排出装置の反応ガス排出管は、反応器の底部から嵩上げして接続させたことを特徴とする請求項7記載の燃料電池システム。
- 反応ガス排出装置の天板は、山形形状に形成したことを特徴とする請求項7記載の燃料電池システム。
- ドレン排出装置のドレン管の下方に電磁弁を設け、残留ガスパージ工程終了後、前記電磁弁を開くことを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004172400A JP2005353396A (ja) | 2004-06-10 | 2004-06-10 | 燃料電池システム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005353396A true JP2005353396A (ja) | 2005-12-22 |
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JP2004172400A Pending JP2005353396A (ja) | 2004-06-10 | 2004-06-10 | 燃料電池システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005353396A (ja) |
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