JP2005353394A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】接触型の電極を有す電子機器において、人が充電器電極に触れ感電することを予防でき、かつ水や埃等が充電器電極に付着しておこる短絡を予防でき、さらに被充電機器を充電器に装荷する際に充電器電極に加わる衝撃によっておこる電極の劣化を予防できる、被充電機器と充電器とからなる電子機器を提供する。
【解決手段】充電可能な電池および充電のための充電端子を有する被充電機器と、該充電端子に通電するための電極部を有する充電器とからなり、該充電器に該被充電機器の装荷を検出する近接センサを備え、さらに、電極露出機構、または電極接触機構のいずれかを備える。
【選択図】図5
Description
多くの充電器の電極部は露出したままの構造になっており、その露出された電極には電圧がかかったままの状態になっていることが多い。
そこで、被充電機器に磁石を配置し、充電機器にホールICやリードスイッチなどの磁気センサを設けて、磁気センサが磁石を検知したときに電力供給を行い、感電の防止や電撃を防止したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電極を露出させず、コイルを用いて電磁誘導で被充電機器に電力を供給すると共に、機械的なスイッチを用いて充電器に被充電機器が装荷された時にのみ充電装置への電力供給を行う等の方法が開示されている。(特許文献2参照)
このような充電器には、被充電機器の電極(充電端子)との接触性を増すために、板バネのように弾性を持った電極を採用した構造が広く用いられている。
板バネのように弾性を持った電極には、ストローク量が増えるに従い、壊れやすくなるという問題がある。
特にコードレス掃除機やコードレススチームアイロン等の機器重量が重い電子機器において、使用者が充電器に被充電機器を装荷する際に電極に加わる衝撃により、接触性を増すための板ばね状の電極は塑性変形、もしくは磨耗してしまい、接触不良を招く問題がある。この問題は特に、掃除機やスチームアイロン等の自重の重い機器ほど顕著である。
本発明の目的は、上記の問題に鑑み、接触型の電極を有す電子機器において、充電器電極に触れることによって起こる感電を予防でき、水や埃等が充電器電極に付着しておこる短絡を予防でき、また、被充電機器を充電器に装荷する際に、充電器電極に加わる衝撃によっておこる電極の劣化を予防できる電子機器を提供することを課題とする。
また、請求項2に記載の電子機器は、充電可能な電池および充電のための充電端子を有する被充電機器と、該充電端子に通電するための電極部を有する充電器とからなり、該充電器に該被充電機器の装荷を検出する近接センサ、該近接センサの出力信号により該電極部を該充電端子に接触・離隔させる電極接触機構を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の電子機器は、請求項1から3のいずれかに記載の電子機器において、前記近接センサの出力信号により該電極部へ電力供給制御を行う電力供給制御部をさらに備えたことを特徴とする。
電極露出機構として、例えばシャッター等で電極をカバーする方法を用いることができる。このカバーにより、電極部への水や埃の浸入を防ぐことができ、人手に触れることもないため感電、短絡を防止することができる。また、電極の劣化を防止する効果もある。
電極接触機構は、充電器に被充電機器が完全に装荷されてから働く機構であり、完全に装荷された状態で充電器電極と被充電機器の充電端子との接触を図るので、被充電機器を充電器に装荷する際の衝撃は、充電器電極にはかからない。このため充電器電極の劣化を防止することが可能である。
本発明の電子機器としては、コードレス掃除機、コードレススチームアイロン、充電式テレビ等のような使用時にコンセントからの電力供給を受ける必要がない機器に用いられる。このような機器において、充電器と被充電機器とが完全に接触し、正しい位置に被充電機器が装荷されたことを把握して、電極露出機構、電極接触機構、又は電力供給制御部を制御することにより、感電や短絡を防止でき、更には電極の劣化につながる充電器電極への衝撃を無くすことができる。
装荷を把握するための検出手段としては、磁石と磁気検出素子の組み合わせ、または荷重センサを用いることができる。
荷重センサとしては、歪ゲージや圧電変換素子等を用いたものが利用でき、この中でもデジタル信号のhigh或いはlowの2値を出力信号とするものが好ましいが、アナログ電圧を出力信号とするものでも、その出力信号をコンパレータ等で2値化し使用することもできる。
充電器に被充電機器が完全に装荷されてから充電を開始するため、近接センサの出力変化を生じて電力供給制御を行うまでに、時間差を設けることも好ましい。
図1は本発明に係る電子機器における充電器についての一実施形態を説明するための模式図であり、図2は図1のA−A’における断面模式図である。また、図3は本発明に係る電子機器における被充電機器についての一実施形態を説明するための模式図であり、図4は図3のB−B’における外観図である。また、図5は図1に示される充電器に、図3に示される被充電機器が完全に装荷された状態を説明するための模式図である。
本実施形態は、AC-DCコンバータ1、磁気検出素子2、充電器電極の側面カバー3、充電器電極4、被充電機器を装荷するための溝5、電極露出機構制御部6、充電器電極部を露出もしくは格納するためのシャッター9、シャッター9にモータ7の動力を伝達するためのギヤ8、シャッター9を開閉するための動力を発生させるモータ7、二次電池10、被充電機器の充電端子11、被充電機器の充電端子11が納められた溝12、磁石13などで構成している。
荷重センサ使用の場合、本実施形態の電子機器は、二次電池を有する被充電機器、荷重センサ、充電器電極を露出させるための電極露出機構、電極露出機構制御部、を備えている。又この場合には、磁石を配置する必要はない。
前記実施形態は、充電器の電極部を覆っているシャッターを開閉させ、つまり電極露出機構を動作させ、板ばね状の電極をその弾性を利用して突出させ、被充電機器充電端子との接触を行わせたが、電極露出機構(シャッター)を用いずに、感電、水、埃等による短絡と電極劣化を防ぐための実施形態を以下に示す。前記実施形態と同じ構造のものは同じ図を用いて説明する。また、同じ機能を有するものは同じ符号を用いる。
図1は本発明に係る電子機器における充電器についての一実施形態を説明するための模式図であり、図6は図1のA−A’における断面模式図である。また、図3は本発明に係る電子機器における被充電機器についての一実施形態を説明するための模式図であり、図4は図3のB−B’における外観図である。また、図7は図1に示される充電器に、図3に示される被充電機器が完全に装荷された状態を説明するための模式図である。
本実施形態は、実施形態1と実施形態2の各機能を併せ持つ。
まず、被充電機器が装荷されていない状態では、図2に示すように、シャッター9が充電器の電極部を覆って充電器電極4を押し下げている。次に被充電機器が装荷されると、磁気検出素子2の出力信号によりモーター7を駆動して、ギヤ8を介してシャッター9を移動させる。シャッター9の移動にともなって、充電器電極は板ばね状電極の弾性により上方へ突出するが、同時に、充電器電極は電極の付け根を中心にして扇状に展開して、被充電機器充電端子11に近づいて接触する。つまり、充電器電極は、上下移動にともなって、側面視で開口面積が増減する構造の電極接触機構を備えている。
2 磁気検出素子
3 側面カバー
4 充電器電極
5 溝
6 電極露出機構制御部
7 モータ
8 ギヤ
9 シャッター
10 二次電池
11 被充電機器充電端子
12 溝
13 磁石
14 ラックギヤ
15 電力供給制御部
16 電極接触機構制御部
Claims (5)
- 充電可能な電池および充電のための充電端子を有する被充電機器と、該充電端子に通電するための電極部を有する充電器とからなり、該充電器に該被充電機器の装荷を検出する近接センサ、および該近接センサの出力信号により該電極部を露出・格納させる電極露出機構を備えたことを特徴とする電子機器。
- 充電可能な電池および充電のための充電端子を有する被充電機器と、該充電端子に通電するための電極部を有する充電器とからなり、該充電器に該被充電機器の装荷を検出する近接センサ、該近接センサの出力信号により該電極部を該充電端子に接触・離隔させる電極接触機構を備えたことを特徴とする電子機器。
- 充電可能な電池および充電のための充電端子を有する被充電機器と、該充電端子に通電するための電極部を有する充電器とからなり、該充電器に該被充電機器の装荷を検出する近接センサ、該近接センサの出力信号により該電極部を露出・格納させる電極露出機構、および該近接センサの出力信号により該電極部を該充電端子に接触・離隔させる電極接触機構を備えたことを特徴とする電子機器。
- 前記近接センサの出力信号により該電極部へ電力供給制御を行う電力供給制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
- 前記近接センサは、磁気または荷重を検出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
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