JP2005351960A - 撮像装置 - Google Patents

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眞人 西澤
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Abstract

【課題】 小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることのできる撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 被写体を撮像する固体撮像素子13と、固体撮像素子13の手ぶれ量を検出する手ぶれ量検出素子14、15と、手ぶれ量検出素子14、15の出力に基づき手ぶれを判定する手ぶれ判定回路16と、手ぶれ判定回路16の結果により固体撮像素子13の露光開始タイミングを出力する露光制御回路17と、露光制御回路17からの露光開始タイミングにより撮像素子13の露光開始を行う撮続素子駆動回路18とを備える。手ぶれ検出は手ぶれ量検出素子15のみでもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、手ぶれによる画像劣化低減機能を有する撮像装置に関するものである。
近年、デジタルスチルカメラ、携帯電話内蔵用カメラなど、固体撮像素子を用いた静止画撮像カメラの普及が著しい。これらのカメラにおいては、解像度を上げるために固体撮像素子の多画素化が進む一方で、装置を小型化するために、撮像素子の小型化も進み、結果的に撮像素子の1画素の大きさは小さくなっている。同じ露光時間中に1画素で蓄積できる電荷量は、撮像素子の1画素の大きさが小さいほど小さくなり、感度が下がる。従って、1画素の大きさが大きい撮像素子と、小さい撮像素子を比べると、同じレンズ、同じ絞り量の場合、1画素の大きさが小さい撮像素子を用いた場合の方が露光時間を長くする必要がある。このような理由から、露光時間が長くなることによる手ぶれが発生しやすくなってきており、手ぶれを補正する手段の必要性が増加している。
手ぶれを補正する方式として、手ぶれ量をセンサで検出し、手ぶれによる光軸のずれを打ち消すように、レンズ系の一部を駆動する防振系の制御装置(例えば特許文献1参照)、またはCCDを2次元に駆動する2次元駆動装置(例えば、特許文献2参照)を用いて光学的に補正する撮像装置が知られている。
特開昭62−47013号公報 特開平6−46314号公報
しかしながら、上記従来の撮像装置では、レンズ系の一部やCCDを駆動する駆動回路が必要なので、装置や駆動電力がそれなりに大きくなるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることのできる撮像装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の撮像装置は、被写体を撮像する固体撮像手段と、前記固体撮像手段の手ぶれ量を検出する少なくとも1つの手ぶれ量検出手段と、前記手ぶれ量検出手段の出力に基づき手ぶれを判定する手ぶれ判定手段と、前記手ぶれ判定手段の結果により前記固体撮像手段の露光開始を制御する露光制御手段とを備えた構成を有する。
この構成により、撮像装置の手ぶれの小さいときに露光を行うことができ、小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることができる。
また、本発明の撮像装置は、前記固体撮像手段の露光動作を開始させるシャッタースイッチと、前記露光制御手段からの露光開始タイミング信号を受けて前記固体撮像手段の露光を開始させる撮像駆動手段とを備えたことを特徴とする。この構成により、撮像装置の手ぶれの小さいときに露光を行うことができ、小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることができる。
また、本発明の撮像装置は、前記手ぶれ判定手段が、前記手ぶれ量検出手段の出力値が閾値以下になった場合に手ぶれが小さいと判定することを特徴とする。この構成により、小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることができる。
また、本発明の撮像装置は、前記露光制御手段が、前記手ぶれ判定手段が手ぶれが小さいと判断した場合に露光制御を開始することを特徴とする。この構成により、小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることができる。
また、本発明の撮像装置は、前記露光制御手段が、前記シャッタースイッチのオン動作後の所定時間経過後には、強制的に露光制御を開始することを特徴とする。この構成により、画像に影響を与えるような手ぶれは主にシャッターを押した時に発生するので、それ以降は多少の手ぶれが検出されても露光を開始させることにより、手ぶれが継続した場合の露光禁止を防止することができる。
また、本発明の撮像装置は、前記手ぶれ量検出手段が、角速度センサであることを特徴とする。この構成により、角速度センサの時間積分により手ぶれを感度良く検出することができる。
また、本発明の撮像装置は、前記手ぶれ量検出手段が、前記固体撮像手段の水平方向のX軸の時計回り方向の角速度を検出する角速度センサと、前記固体撮像手段の垂直方向のY軸の時計回り方向の角速度を検出する角速度センサとを備えたことを特徴とする。この構成により、固体撮像手段の水平方向のX軸の時計回り方向の角速度と、固体撮像手段の垂直方向のY軸の時計回り方向の角速度とを感度良く検出することができる。
また、本発明の撮像装置は、被写体を撮像する固体撮像手段と、前記固体撮像手段の露光動作を開始させるシャッタースイッチと、前記シャッタースイッチのオン動作後の所定時間経過後に前記固体撮像手段の露光開始を制御する露光制御手段とを備えた構成を有している。この構成により、画像に影響を与えるような手ぶれは主にシャッターを押した時に発生するので、シャッターを押した後の所定時間経過後に露光を開始することにより、撮像装置の手ぶれの小さいときに露光を行うことができ、小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることができる。
また、本発明の撮像装置は、前記シャッタースイッチのオン動作後の所定時間が、露光時間、ズームの焦点距離、保存時画素数、画像符号化の圧縮率のいずれかにより決定することを特徴とする。この構成により、シャッタースイッチのオン動作後の所定時間を適正に決定することができる。
また、本発明は、上記のいずれかの撮像装置を備えたカメラ付携帯電話装置であり、手ぶれが発生しやすいカメラ付携帯電話装置でも、手ぶれの小さいときに露光を行うことができるので、小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることができる。
本発明の撮像装置によれば、固体撮像手段の手ぶれ量を検出する少なくとも1つの手ぶれ量検出手段と、手ぶれ量検出手段の出力に基づき手ぶれを判定する手ぶれ判定手段と、手ぶれ判定手段の結果により固体撮像手段の露光開始を制御する露光制御手段とを備えているので、撮像装置の手ぶれの小さいときに露光を行うことができ、小型かつ低消費電力で、手ぶれによる影響の小さい画像が得られる撮像装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における撮像装置の構成を示すブロック図である。図1において、被写体11はレンズ12により固体撮像素子13上に結像する。固体撮像素子13の画像信号は図示されない画像処理回路により処理されて表示装置に表示される。ここで、撮像素子13の水平方向の軸をX軸、垂直方向の軸をY軸、鉛直方向の軸をZ軸とし、図示したように定める。手ぶれ量検出素子14、15は本実施の形態1においては角速度センサを用いている。手ぶれ量検出素子14はY軸の時計回り方向の角速度を正として出力する。手ぶれ量検出素子15はX軸の時計回り方向の角速度を正として出力する。手ぶれ量検出素子14、15の出力は手ぶれ判定回路16に入力される。手ぶれ判定回路16は手ぶれ量検出素子14,15の出力が決められた値以下になり、撮像素子13が手ぶれを起こしていないと判定した場合に、その結果を露光制御回路17に出力する。シャッター19は、シャッターを切ったときにオンになるシャッタースイッチである。露光制御回路17には、シャッター19のオンオフ情報も入力され、シャッター19をオンした後、手ぶれが少ない、あるいは手ぶれを起こしていないと判断した露光開始タイミング信号を撮像駆動手段である撮像素子駆動回路18に出力し、撮像素子駆動回路18は露光開始タイミング信号を受けると、固体撮像素子13が露光を開始するように駆動パルスを発生する。
なお、本実施の形態1において、手ぶれ量検出素子14、15に角速度センサを用いているが、撮像装置の手ぶれを検出することが可能な、加速度センサ、速度センサ等、公知の物理量センサを各種用いることができる。さらに、手ぶれ判定回路16、露光制御回路17および撮像素子駆動回路18は、所定の動作を行うものであれば、必ずしもハードウェアで構成されていなくても、ソフトウェアで構成してもよく、図示しない演算装置等で実行されるものであってもよい。
次に、本実施の形態1における撮像装置の動作について詳細に説明する。本実施の形態1において、撮像装置は携帯電話に組み込まれたものであり、図2のカメラ付携帯電話21としての外観をなしている。カメラ付携帯電話の外側面にレンズ12が配置されており、外側面のレンズ12を被写体に向けて、内側面の液晶画面22で画像の確認ができる。内側面のシャッター19を押すことにより、静止画像をカメラ付携帯電話21に取り込むことができる。図1で示した構成要素はカメラ付携帯電話21の中に組み込まれている。また、図1で示したX軸、Y軸、Z軸は、図2に示すように、長手方向を上下方向とした通常の使用状態において、レンズ12の水平方向の軸をX軸、垂直方向の軸をY軸、光軸方向をZ軸と定義されている。
図2で示したカメラ付携帯電話21を長手方向を上下方向にして手に持ってシャッター19を押したときの状態を図3に示している。カメラ付携帯電話21を手に持ってシャッター19を押すと、カメラ付携帯電話21は、図3に実線で示された位置P1から破線で示された位置P2まで手ぶれにより移動する。シャッター19を押す前のX軸、Y軸、Z軸は、シャッター19を押し込んだときには、X’軸、Y’軸、Z’軸に空間的に移動する。
以上の手ぶれの状態を図4を用いて説明する。図4はカメラ付携帯電話41を横から見た状態を示しており、カメラ付携帯電話41のシャッターを押す前の位置P1とシャッターを押した後の位置P2の関係から、撮像装置44の位置移動は、回転支点43を中心とした半径L、角度Δθの回転運動とすることができる。これを、シャッターを押す前のカ
メラ付携帯電話41におけるX軸、Y軸、Z軸からみれば、X軸の時計回りにΔθの回転
と、Z軸の正の方向にΔZの移動とY軸の負の方向にΔYの移動とに分解することができ
る(ただし、ここで、Δθ、ΔZ、ΔYは正の数とする)。
ここで、手ぶれの成分Δθ、ΔZ、ΔYそれぞれに対する画像の影響を考える。本実施
の形態1においては、固体撮像素子13はCCD型であり、水平画素数1280画素、垂直画素数960画素、画素ピッチ3.125μmの正方画素を有し、RGBベイヤー配列の色フィルターが画素上に構成されているものを使っている。レンズ12としては、焦点距離4.3mm、F値2.8、被写界深度2m〜∞m、水平画角51度、垂直画角39度なる特性を持つものである。また、回転支点43から撮像装置44中心までの距離Lを20cm、シャッターを押したことによる手ぶれの角度Δθを5度、被写体42と撮像装置
44までの距離Kを3mとする。
また、画像に手ぶれの影響があるかないかは、手ぶれによる固体撮像素子13の撮像面上での像の移動量が2画素より大きいか小さいかにより判断する。これは、本実施の形態1においてはRGBベイヤー配列の色フィルターが構成されたカラーカメラ用撮像素子を用いており、色フィルターの空間繰り返し数である2画素周期の空間周波数成分を略0にする空間フィルターを信号処理に組み込まれているため、手ぶれによる像の移動量が2画素より小さい場合には視覚上目立たないことによる。この周期や、手ぶれの判定は、使用する撮像装置によって適宜選択できる。さらには、手ぶれによる像の移動量が2画素より大きくても良い場合には、手ぶれ判断の閾値を変更することも可能である。
図4において、手ぶれが発生した際の撮像装置のZ方向への移動量ΔZは、
ΔZ=L・sinΔθ (1−1)
となり、Y方向への移動量ΔYは、
ΔY=L・(1−cosΔθ) (1−2)
となる。
Δθ=5度、L=20cmを代入すると、ΔZ≒17mm、ΔY≒1.1mmとなる。
手ぶれの成分、ΔZ、ΔY、Δθによる、画像への影響の度合いは以下のようになる。
ΔZによる影響には2種類ある。ひとつは被写体42までの距離が変わることによるピン
トのぼけであり、もうひとつは被写体42までの距離が変わることによる像の倍率変化である。被写体42までの距離が変わることによるピントのぼけは、レンズの被写界深度が2m〜∞mなので、被写体42までの距離が3mから、2.983mに変わっても問題にならない。
被写体42までの距離が変わることによる像の倍率変化に関しては、レンズの焦点距離f、被写体42までの距離Kと像倍率Mの間には、
K=f/M (2)
なる関係が知られているので、これにf、Kを代入すると倍率Mは0.0014333となる。手ぶれにより被写体42までの距離Kが2.983mに変わったとき、倍率Mは、0.0014415となり、被写体42までの距離Kが変わったことによる倍率の比は1.0057になる。
被写体42が水平方向にいっぱいに撮像されており、従って撮像素子面上で水平方向に1280画素ほどに広がっているものの場合、中心付近では撮像素子面上の被写体像の大きさの変化による被写体像の移動量は小さいものの、撮像素子の水平の端では撮像素子面上の被写体像の大きさの変化による被写体像の移動量は大きい。固体撮像素子の水平の端は中心から640画素であり、倍率の比が1.0057なので、撮像素子面上の被写体像の大きさの変化による被写体像の移動量は、
640画素×(1.0057−1)≒3.5画素 (3)
と約3.5画素の移動量となり、手ぶれの影響が画像に現れるがその度合いは軽微である。
次にΔYによる手ぶれの影響については、カメラが垂直に動くことによる撮像素子面上
での被写体像の移動によるものである。撮像装置のY軸方向のΔYの動きは、相対的に、
撮像装置が固定していて、被写体がY軸方向に−ΔY動いたことと同じである。このとき
の影響は、前述式(2)の像倍率の関係から求めることができる。すなわち、前述したように、3mの位置に被写体がある場合、像倍率は0.0014333倍となる。3mの位置の被写体の−ΔYの動きは撮像素子面上では像倍率を掛けたものとなり、ΔYが1.1
mmなので、
1.1mm×0.0014333=0.0015766mm (4)
から、撮像素子面上の被写体像の移動量としては1.57μmとなる。本実施の形態1において、固体撮像素子の画素は3.125μmの正方画素なので、1.57μmの被写体像の移動量は0.5画素程度の移動量となり、手ぶれによる影響がない。
次にX軸周りの回転Δθの影響については、撮像装置が回転することによる撮像素子面
上での被写体像の移動によるものである。図5を用いてX軸周りのにΔθの回転が起こっ
たときの影響を説明する。被写体51は、焦点距離fより充分に大きいので、被写体51の中心から出た光線は平行光となり、レンズ52に入射するとみなすことができる。レンズ52を通った光線は手ぶれのないときには、固体撮像素子53の中心に結像する。一方、手ぶれによりX軸周りにΔθの回転のある状態では、固体撮像素子53の中心から、f
・tan(Δθ)だけ結像位置がずれる。本実施の形態1においては、前述したとおり、f
=4.3mm、Δθ=5度であるので、これを代入して、
f・tan(Δθ)=4.3mm×tan(5)≒0.38mm (5)
となり、0.38mmの被写体像の移動がある。これは固体撮像素子53の1画素が3.125μm正方であるので、120画素の移動となり、手ぶれによる影響があり、それはΔZ、ΔYによる影響に比べて大きい。
このように、図3に示した本実施の形態1におけるカメラ付携帯電話21の例において、Δθの手ぶれが発生したとき、図4に示すΔZ、ΔY、Δθによる手ぶれ成分に分けら
れ、Δθによる影響が一番大きいことを示した。図1における手ぶれ量検出素子15とし
て、角速度センサを用いたのは、角速度センサの時間積分を行うことによりΔθを求める
ことができるので、手ぶれによる影響が最も大きい成分を感度良く検出するためである。
図6は、角速度センサを手ぶれ量検出素子15として用いた場合の、カメラ付携帯電話21においてシャッター19を約1秒押し込んだときの、センサ出力と時間の関係を示している。図6において、シャッター19を押し始めてから、0.1秒後に手ぶれ量検出素子15の動作が立ち上がっている。これは、シャッター19用に用いたスイッチに機械的な遊びがあり、またスイッチをオフにする方向に押し返す力が働くようになっているので、シャッター19を押す力を加えても、回路的にオンになるまでに時間がかかるためである。また、回路がオンになった後、0.3秒後までは角速度が大きく、また変化が激しいが、0.3秒後から1.2秒後までは、シャッターを押し込んで安定している状態なので、角速度は略0になっている。1.2秒後から1.5秒後までは、押し込んでいるシャッター19から指を放すために再び角速度が大きく、また変化が激しくなっている。
本実施の形態1においては、シャッター19を押して、手ぶれ量検出素子15がオンになった後、0.1秒毎に角速度を計測し、角速度が±TH(閾値、ここでは“2”に設定している)以内の状態が2回連続した後、手ぶれ判定回路16は手ぶれがないと判定し、露光制御回路17により露光を開始するようにしている。図6の場合、手ぶれ量検出素子15がオンになった後0.1秒後、0.2秒後の角速度の大きさはTHより大きい。0.3秒後、0.4秒後と角速度の大きさがTHより小さい状態が連続するので、0.4秒後から露光を開始する。このように露光を制御することにより、シャッター19を押した直後の角速度が大きい、すなわち手ぶれが起こっている状態では露光を行わず、角速度が小さい、すなわち手ぶれが起こっていない状態で露光を行うことができる。
本実施の形態1で用いたCCDとレンズの組み合わせにおいて、室内蛍光灯照明下のおよそ500luxの明るさのときに、露光時間は1/100秒となる。角速度が閾値THぎりぎりの大きさの2deg/secであったとき、露光時間中の角移動量Δθは角速度×時間か
ら求められ、
2(deg/sec)×1/100(sec)=0.02(deg) (6)
となり、0.02度の角移動量Δθとなる。
また、前述したように、角移動量Δθによる手ぶれは、f・tan(Δθ)であり、
4.3mm×tan(0.02)≒ 1.5μm (7)
となり、撮像素子面上の被写体像の移動量は1.5μmとなる。
本実施の形態1において、固体撮像素子13の画素は3.125μm正方なので、Δθ
による影響は1画素の半分以下であり、手ぶれによる画像への影響はない。ただし、本実施の形態1において、手ぶれが継続する場合には露光が開始されないという問題が生じる可能性があるので、露光制御回路17はシャッター19がオンになって後、0.7秒を過ぎても手ぶれが小さいと判断されない場合は、強制的に露光を開始するようにしている。
このように、本発明の実施の形態1によれば、手ぶれ量検出素子14、15を用い、手ぶれ判定回路16が手ぶれが小さいと判定した場合に、その結果をもとに露光制御回路17が露光開始タイミングを撮像素子駆動回路18に送って露光を開始するので、撮像装置の手ぶれの小さいときに露光を行うことができ、手ぶれによる影響の小さい画像を得る撮像装置を提供することができる。
なお、本実施の形態1において、手ぶれの量が小さい状態として、0.1秒毎の角速度が閾値TH以下の大きさが2回連続した場合としたが、角速度の測定間隔が0.1秒に限定されるものではなく、また閾値TH以下となる角速度が2回連続でなく、1回で露光を開始しても、3回以上連続したときとしてもよい。
また、角速度の変化が激しいときに、偶発的に角速度が小さい時点を計測してしまうことにより、手ぶれが発生しているにもかかわらず露光を開始してしまうのを避けるために、角速度の絶対値の移動平均をとるなどしてもよい。
さらに、手ぶれ量の小さい状態を検出する方法として、閾値を設けずに、角速度の絶対値の極小点を求めて露光を始めるなど、公知の方式と組み合わせてもよい。
また、前述したように、手ぶれを検出する手ぶれ検出素子としては、角速度センサ以外の位置情報を検出する公知のセンサを用いてもよいし、センサの微分値や積分値を手ぶれの判定に用いてもよい。例えば角速度センサの積分は移動角度になるので、これを用いた場合には、任意の時間毎の移動角度の変化量が小さいときに手ぶれが小さいと判断してもよい。
また、手ぶれが小さいと判断されて後露光を始める以外にも、手ぶれが小さいと判断された直前に露光されているか、手ぶれが小さいと判断されたときに露光途中である画像を得るようにしても、本実施の形態1を用いない場合より手ぶれによる影響の小さい画像を得ることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2の撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態2が図1の実施の形態1と異なるのは、手ぶれ量検出素子14、15および手ぶれ判定回路16を備えていないことであり、他の構成は図1と同じなので、図1と同じ構成要素については同じ符号を用いて重複した説明を省略する。図7において、露光制御回路17はシャッター19のオン信号を入力し、内蔵タイマーにより手ぶれが収まるまでの所定時間が経過してから、露光開始タイミングを撮像装置駆動回路18に出力する。撮像素子駆動回路18は露光開始タイミングを受けると、固体撮像素子13が露光を開始するように駆動パルスを発生する。
図6に示したように、シャッター19を押してオンになってからから、0.3秒経過すれば、通常の場合は撮像装置の手ぶれは小さくなる。露光制御回路17は、シャッター19のオン信号を検知してから0.4秒後から露光開始信号を撮像素子駆動回路18に出力する。撮像素子駆動回路18は、露光開始信号を検出して、固体撮像素子13の露光を開始する。
このような構成をとることで、シャッター19を押した直後の手ぶれの大きい期間に露光せず、手ぶれが小さくなってから露光を開始するので、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることができる。
なお、本発明の実施の形態2において、シャッター19がオンになってから、露光を開始するまで0.4秒としたが、撮像装置の大きさや質量、シャッターの構造などによって、最適な任意の時間としてもよいし、ズームレンズの焦点距離や露光時間、保存時画素数、画像符号化の圧縮率など撮像装置の種々のパラメータや、撮像装置の縦撮り、横撮りの情報などを取得して決定し、可変とするようにしてもよい。
また、露光制御回路17および撮像素子駆動回路18は、所定の動作を行うものであれば、必ずしもハードウェアで構成されていなくても、ソフトウェアで構成され、図示しない演算装置等で実行されるものであってもよい。
さらに、本発明の実施の形態1および2に記載した方式により露光するときに、公知の手ぶれ補正方式を併用してもよい。
また、露光期間が例えば1/1000秒と短く、手ぶれの影響が少ない場合に、適応的に本発明をオフするようにしてもよい。
本発明にかかる撮像装置は、手ぶれによる影響の小さい画像を得ることが、小型かつ低消費電力で実現可能になるので、手ぶれによる画像劣化を低減する露光制御回路を有した撮像装置等として有用である。
本発明の実施の形態1における撮像装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における撮像装置の外観図 本発明の実施の形態1における撮像装置の手ぶれを示す斜視図 本発明の実施の形態1における撮像装置の手ぶれを説明する模式図 (a)本発明の実施の形態1における撮像装置の回転による手ぶれのない状態を説明する模式図、(b)本発明の実施の形態1における撮像装置の回転による手ぶれのある状態を説明する模式図 本発明の実施の形態1における撮像装置の手ぶれに時間変化を示す特性図 本発明の実施の形態2における撮像装置の構成を示すブロック図
符号の説明
11 被写体
12 レンズ
13 固体撮像素子
14 手ぶれ量検出素子
15 手ぶれ量検出素子
16 手ぶれ判定回路
17 露光制御回路
18 撮像素子駆動回路
19 シャッター
21 カメラ付携帯電話
22 液晶画面
41 カメラ付携帯電話
42 被写体
43 回転支点
51 被写体
52 レンズ
53 固体撮像素子

Claims (10)

  1. 被写体を撮像する固体撮像手段と、前記固体撮像手段の手ぶれ量を検出する少なくとも1つの手ぶれ量検出手段と、前記手ぶれ量検出手段の出力に基づき手ぶれを判定する手ぶれ判定手段と、前記手ぶれ判定手段の結果により前記固体撮像手段の露光開始を制御する露光制御手段とを備えた撮像装置。
  2. 前記固体撮像手段の露光動作を開始させるシャッタースイッチと、前記露光制御手段からの露光開始タイミング信号を受けて前記固体撮像手段の露光を開始させる撮像駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記手ぶれ判定手段は、前記手ぶれ量検出手段の出力値が閾値以下になった場合に手ぶれが小さいと判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記露光制御手段は、前記手ぶれ判定手段が手ぶれが小さいと判断した場合に露光制御を開始することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記露光制御手段は、前記シャッタースイッチのオン動作後の所定時間経過後には、強制的に露光制御を開始することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記手ぶれ量検出手段は、角速度センサであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記手ぶれ量検出手段は、前記固体撮像手段の水平方向のX軸の時計回り方向の角速度を検出する角速度センサと、前記固体撮像手段の垂直方向のY軸の時計回り方向の角速度を検出する角速度センサとを備えたことを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 被写体を撮像する固体撮像手段と、前記固体撮像手段の露光動作を開始させるシャッタースイッチと、前記シャッタースイッチのオン動作後の所定時間経過後に前記固体撮像手段の露光開始を制御する露光制御手段とを備えた撮像装置。
  9. 前記シャッタースイッチのオン動作後の所定時間は、露光時間、ズームの焦点距離、保存時画素数、画像符号化の圧縮率のいずれかにより決定することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の撮像装置を備えたカメラ付携帯電話装置。
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