JPH095816A - 手振れ軽減カメラ - Google Patents

手振れ軽減カメラ

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Publication number
JPH095816A
JPH095816A JP15341595A JP15341595A JPH095816A JP H095816 A JPH095816 A JP H095816A JP 15341595 A JP15341595 A JP 15341595A JP 15341595 A JP15341595 A JP 15341595A JP H095816 A JPH095816 A JP H095816A
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JP
Japan
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camera shake
camera
exposure
mode
shake
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JP15341595A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsumoto
寿之 松本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】撮影者の意図的なモード選択を可能にし、該モ
ードに応じて露光開始タイミングを制御することで手振
れの影響を軽減することを目的とする。 【構成】手振れを検出するX軸,Y軸回り手振れ検出部
10,11と、この検出部の出力に基づいてフィルム上
での像移動に相当する手振れ量を演算する手振れ量演算
部12と、撮影者のレリーズ操作後の露光遅延時間を計
測する遅延時間計測部20と、上記露光遅延時間が所定
時間に達するか、上記手振れ量演算部12の出力が所定
値以下になるかのいずれか早いタイミングで露光を開始
する露光部15と、シャッタチャンス優先モードと、手
振れ軽減優先モードのいずれかを選択するモード設定部
16と、選択されたモードに応じて上記露光部15の制
御を行う露光制御部14とを具備した構成となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカメラなどの撮
像装置に係り、特に撮影する際の撮影者の手振れを検出
し、当該手振れが小さくなるタイミングまで露光開始を
遅延させる事で手振れの影響を軽減することを特徴とす
る手振れ軽減カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ等による撮影時に生じる撮
影者の手振れの影響を軽減する為に種々の技術が提案さ
れている。例えば、積極的に手振れを補正するものとし
て、検出した手振れを相殺するように光学系の一部を光
軸と直交する方向に変位させ、フィルム面での被写体像
を安定させる技術は既に公知である。
【0003】更に、例えば特開平5−204019号公
報では、手振れ補正を優先する「補正優先モード」と、
撮影(シャッタチャンス)を優先する「撮影優先モー
ド」とを有し、手振れが補正範囲外にあるときには補正
優先モードでは補正範囲内になるまで露光開始を遅らせ
るが、撮影優先モードではシャッタチャンスを優先する
ために補正せずに露光を開始する手振れ補正に関する技
術が開示されている。
【0004】一方、撮影者の手振れを検出し、撮影者が
レリーズ釦を操作した後、直ぐに露光開始せずに、手振
れが小さくなるタイミングまで露光開始を遅らせること
により手振れを軽減するカメラに関する技術も開示され
ている。
【0005】例えば、特開平3−92830号公報や米
国特許5150150号では、検出した手振れが所定値
以下で且つ減少傾向にあるタイミングで露光を開始する
技術が開示されている。この他、特開昭63−5353
1号公報や特開昭64−86122号公報、特開平4−
265958号公報では、手振れが小さくなるタイミン
グまで露光開始を遅らせることで手振れを軽減する技術
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−204019号公報に開示された手振れ補正に
関する技術では、防振性能は優れているもののカメラの
小型化や低コスト化が困難である為、製品化に適してい
なかった。更に、撮影優先モードでは、手振れが補正範
囲外、即ち手振れが大きいときにも露光を開始してしま
う為、かかる場合に確実に手振れの影響を受けた写真に
なってしまうといった問題もある。
【0007】また、上記特開平3−92830号公報等
により開示された、撮影者の手振れが所定値以下になる
タイミングまで露光開始を遅らせることによって手振れ
を軽減するカメラに関する公知技術では、許容し得る最
大レリーズタイムラグについて何も言及されていない。
この許容最大レリーズタイムラグを短く設定しておけ
ば、手振れが小さくなるタイミングを探す時間が短くな
るために、手振れ軽減効果は小さくなるが、シャッタチ
ャンスを逃がす場面は少なくなる。逆に、許容最大レリ
ーズタイムラグを長く設定しておけば、手振れ軽減効果
は大きくなるが、シャッタチャンスを逃がす場面は多く
なる。
【0008】また、許容最大レリーズタイムラグを一定
とした場合でも、上記所定値を大きめに設定しておけば
手振れ軽減効果は小さくなるが、シャッタが切れ易くな
るのでシャッタチャンスを逃がす場面は少なくなる。逆
に上記所定値を小さめに設定しておけば手振れ軽減効果
は大きくなるが、シャッタチャンスを逃がす場面は多く
なる。即ち、動いている被写体を撮影する場合のように
シャッタチャンスを逃がしたくない場合と、風景写真の
ようにシャッタチャンスを心配する必要のない被写体に
おいて十分な手振れ軽減効果を得たい場合とがあること
は明白であるが、撮影者の手振れが所定値以下になるタ
イミングまで露光開始を遅らせることによって手振れを
軽減する従来技術に係るカメラでは、このような撮影者
の選択が反映されていないといった問題点がある。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、手振れが小さくなる
タイミングまで露光開始を遅らせることによって手振れ
を軽減するカメラにおいて、手振れ軽減効果よりもシャ
ッタチャンスを優先するシャッタチャンス優先モード
と、シャッタチャンスよりも手振れ軽減効果を優先する
防振効果優先モードとを設け、撮影者の意図的なモード
選択を可能にした手振れ軽減カメラを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様による手振れ軽減カメラは、手
振れを検出する手振れ検出手段と、この検出手段の出力
に基づいてフィルム上での像移動に相当する手振れ量を
演算する手振れ量演算手段と、撮影者のレリーズ操作後
の露光遅延時間を計測する遅延時間計測手段と、上記露
光遅延時間が所定時間に達するか、上記手振れ量演算手
段の出力が所定値以下になるかのいずれか早いタイミン
グで露光を開始する露光開始手段と、手振れ軽減効果よ
りもシャッタチャンスを優先する第1のモードか、シャ
ッタチャンスよりも手振れ軽減効果を優先する第2のモ
ードのいずれかを選択するモード選択手段と、このモー
ド選択手段によって選択されたモードに応じて上記露光
開始手段の制御を行う制御手段とを具備したことを特徴
とする。
【0011】そして、第2の態様による手振れ軽減カメ
ラは、上記制御手段は、上記第2モードが選択された場
合に比べ第1モードが選択された場合の方が、上記所定
時間を短く設定して、上記露光開始手段を制御すること
を特徴とする。
【0012】さらに、第3の態様による手振れ軽減カメ
ラは、上記制御手段は、上記第2モードが選択された場
合に比べ第1モードが選択された場合の方が、上記所定
値を大きく設定して、上記露光開始手段を制御すること
を特徴とする。
【0013】
【作用】即ち、本発明の第1の態様による手振れ軽減カ
メラでは、手振れ検出手段により手振れが検出され、手
振れ量演算手段により、この検出手段の出力に基づいて
フィルム上での像移動に相当する手振れ量が演算され、
遅延時間計測手段により撮影者のレリーズ操作後の露光
遅延時間が計測され、露光開始手段により上記露光遅延
時間が所定時間に達するか、上記手振れ量演算手段の出
力が所定値以下になるかのいずれか早いタイミングで露
光が開始され、モード選択手段により手振れ軽減効果よ
りもシャッタチャンスを優先する第1のモードかシャッ
タチャンスよりも手振れ軽減効果を優先する第2のモー
ドのいずれかが選択され、制御手段によりこのモード選
択手段によって選択されたモードに応じて上記露光開始
手段の制御が行われる。
【0014】そして、第2の態様による手振れ軽減カメ
ラでは、上記制御手段により、上記第2モードが選択さ
れた場合に比べて第1モードが選択された場合の方が上
記所定時間が短く設定され、上記露光開始手段が制御さ
れる。
【0015】さらに、第3の態様による手振れ軽減カメ
ラでは、上記制御手段により、上記第2モードが選択さ
れた場合に比べて第1モードが選択された場合の方が上
記所定値が大きく設定されて、上記露光開始手段が制御
される。
【0016】
【実施例】先ず、実施例について説明する前に、実施例
についての理解を容易にするために、カメラにおけるX
YZ軸、及びカメラに加わる角速度とフィルム面上の被
写体像移動速度との対応関係について説明する。
【0017】図2はカメラの外観の様子と該カメラにお
けるXYZ軸を示す図である。同図に示されるように、
撮影光学系2の光軸方向をZ軸とし、このZ軸を通りZ
軸に直交する左右方向をX軸とし、同じくZ軸を通りZ
軸に直交する上下方向をY軸とする。そして、上記各軸
回りの回転角成分をそれぞれθx,θy,θzとする。
手振れ検出センサとしては、角速度センサや加速度セン
サ、角度センサ及びオートフォーカス(AF;Auto Focus)
用センサを兼用したもの等を採用することができるが、
ここでは、例えば特開平2−51066号公報に開示さ
れているような振動ジャイロである角速度センサ3x,
3yを使用するものとし、それぞれ回転角θx,θyの
変化量、即ち角速度ωx,ωyの検出を行うものとす
る。
【0018】ここで、図3はカメラ本体1が回転角θx
だけ手振れによって回転した場合の像のYZ平面上での
移動状態を示す簡略図であり、符号130は被写体とす
る。カメラ本体1が手振れによってθxだけ回転する
と、撮影光学系2は撮影光学系2の位置から撮影光学系
2´の位置まで回転し、フィルム面131もCD面の位
置まで回転する。このとき、フィルム面131上の中心
位置132にあった被写体130の像がθxだけ回転し
たCD面上の位置132´まで移動する。尚、同図中で
撮影光学系2の焦点距離をf、その被写体側焦点から被
写体130までの距離をL、その像側焦点から像位置1
32までの距離をL´及び撮影光学系の厚さをΔとし、
このΔはLに比べて十分無視できるとしている。このと
き、手振れ量、つまりフィルム面131上の像移動量Δ
Yは次式で示される。
【0019】ΔY=(1+β)2 ・θx・f …(1) 但し、βは撮影倍率でβ=f/Lであり、θxはrad
単位である。しかしながら、マクロ撮影等の近距離撮影
を除いては、βは1より十分小さいので上記(1)式は
次式のように簡単になる。
【0020】
【数1】
【0021】尚、結像面はY軸に対して角度θxだけ傾
くが、一般にθxは0.1deg以下であると考えられ
ているので、ピントズレの問題は特に大きな問題にはな
らない。Y軸回りの手振れ量に関しても同様の式となる
ので説明を省略する。次に上記(1),(2)式を時間
微分すると次式で示される。
【0022】
【数2】
【0023】上式において、d(θx)/dtは角速度
ωxそのものであり、X軸回り角速度センサ3xの出力
をそのまま充当することができる。また、d(ΔY)/
dtはωxの角速度が発生した場合のY軸方向の像移動
速度となる。このようにカメラの手振れ角速度はフィル
ム面上の像移動速度と密接な関係があり、更に露光時間
と像移動速度からフィルム面の像移動量ΔYも容易に求
めることができる。
【0024】以下、図面を参照して、上記原理に基づく
本発明の実施例について説明する。図1は本発明の実施
例に係る手振れ軽減カメラの概念図である。同図に示さ
れるように、X軸回り手振れ検出部10及びY軸回り手
振れ検出部11の出力は手振れ量演算部12の入力に接
続されており、該手振れ量演算部12の出力は手振れ量
判断部13の入力に接続されている。一方、モード設定
部16の出力は手振れ許容値設定部17の入力及び遅延
時間許容値設定部18の入力に接続されており、該手振
れ許容値設定部17の出力は手振れ量判断部13の入力
に接続されている。遅延時間計測部20の出力は上記遅
延時間判断部19の入力に接続されており、遅延時間判
断部19及び手振れ量判断部13の出力は露光制御部1
4の入力に接続されている。そして、この露光制御部1
4の出力は露光部15の入力に接続されている。
【0025】このような構成において、X軸回り手振れ
検出部10は上述した角速度センサ3Xによって構成さ
れ、カメラのX軸回りの手振れ(角速度)を検出する。
同様に、Y軸回り手振れ検出部11は上述した角速度セ
ンサ3Yによって構成され、カメラのY軸回りの手振れ
を検出する。手振れ量演算部12は、X軸回り手振れ検
出部10、Y軸回り手振れ検出部11により検出された
手振れ情報に基づいて像移動速度(上記(3),(4)
式)若しくは像移動量をフィルム面上の手振れに関する
量として演算する。手振れ量判断部13は、手振れ量演
算部12により検出された手振れ量が所定値以下である
かを判断し、所定値以下であると判断された場合は現在
の手振れが小さい状態にあるので、露光制御部14に露
光開始信号を出力する。
【0026】一方、モード設定部16は、カメラ本体に
設けられた手振れ軽減モード切換釦であり、撮影者の意
図的な選択により、手振れ軽減効果よりもシャッタチャ
ンスを優先するシャッタチャンス優先モードと、シャッ
タチャンスよりも手振れ軽減効果を優先する防振効果優
先モードとを選択する。手振れ許容値設定部17及び遅
延時間許容値設定部18では、モード設定部16で設定
した各モードに対応する手振れ許容値及び遅延時間許容
値を設定する。遅延時間計測部20は撮影者のレリーズ
操作後の露光遅延時間を計測し、遅延時間判断部19
は、該遅延時間が遅延時間許容値設定部18で設定した
所定時間に達すると露光制御部14に露光開始信号を出
力する。露光制御部14は露光の制御を行う回路であ
り、露光部15を制御してシャッタを一定時間開口す
る。
【0027】次に図4には本発明をレンズシャッタのコ
ンパクトカメラに適用した場合の手振れ軽減カメラの構
成を示し説明する。同図に示されるように、カメラ全体
のシーケンス制御や各種演算を行うメインマイクロコン
ピュータ(以下、MCOMと略記する)20には、種々
の回路が電気的に接続されている。表示部21は動作モ
ード表示や該MCOM39の算出データを表示する回路
であり、この実施例では液晶表示素子が用いられてい
る。操作スイッチ22は、レリーズスイッチやメインス
イッチ、ズームスイッチ及びモードスイッチ等のカメラ
上の全てのスイッチを含んでいる。
【0028】DXコード読取部23はフィルム24のパ
トローネ上のDXコードを読取り、当該フィルム24の
感度情報をMCOM39に出力する回路である。測光部
25は不図示の光電変換素子の光電流を処理し、被写体
の輝度を演算して輝度情報をMCOM39に出力する回
路である。測距部26は赤外光投受光素子と処理回路か
らなるオートフォーカス用被写体距離演算部である。こ
の測距部26の出力に基づいて、MCOM39はレンズ
駆動量を演算し、焦点調節制御部27にて被写体にピン
トが合う位置までレンズ28を光軸の前後に駆動する。
【0029】さらに、撮影者がズームスイッチを押すこ
とによって発生するズーミング情報に基づいて、ズーム
制御部29はズーム調節レンズ30を移動してズーム調
整すると共に、設定したズーム位置(焦点距離)の情報
をMCOM39に送る。尚、上記レンズ31,32は固
定であり、レンズ28,30〜32は撮影光学系2を構
成する。
【0030】フィルム巻上巻戻制御部33はフィルム2
4の巻上げ、及び巻戻しを制御する回路であり、シャッ
タ制御部34はレンズシャッタ16の開閉を制御する回
路である。不揮発性ROM35は、工場でのカメラ製造
後の調整段階で決定する定数等のソフトウェア作成後に
決定する定数等を書き込む所謂EEPROMである。D
C/DCコンバータ36は電池37の電圧を安定化して
システム全体に電源供給する回路であり、発振子38は
MCOM39の動作クロックを生成する。
【0031】次に図5を参照して、X軸回りとY軸回り
の手振れを検出する上記X軸回り手振れ検出部10,Y
軸回り手振れ検出部11について詳細に説明する。同図
に於いて、X軸回りの手振れを検出する角速度センサ3
xの出力は増幅回路40で数十倍に増幅されると共に、
増幅回路40内の不図示の基準電圧Vref生成回路に
よって、静止時の出力がVrefにオフセットさせる。
さらに、ハイパスフィルタ(HPF)41とローパスフ
ィルタ(LPF)42を介してカメラに加わる角速度と
して出力される。この時系列的な波形例を図6(a)に
参考の為に示している。図6(a)は0.3Vが角速度
1(deg/sec)の換算で観測した例であるので、
5Vで17.2(deg/sec)の換算となる。
【0032】ここで、HPF41を使用する理由は温度
ドリフトを除去する為である。この温度ドリフトとは、
温度変化に伴って角速度センサ出力が緩やかに変化する
もので、角速度センサに原理的に発生する現象である。
このドリフト現象を押さえる技術は種々あるが、ドリフ
トの周波数は手振れの周波数よりも十分低いので、HP
Fを使用する技術が最も簡単である。また、LPF42
は単に高周波ノイズ低減のために設けてある。Y軸回り
の手振れ検出部11も同様の構成である。
【0033】MCOM39内に設けられた手振れ量演算
手段12はA/Dコンバータ46,47と手振れ量合成
部48とで構成され、このA/Dコンバータ46,47
はアナログ信号であるLPF42,45の出力をMCO
M39内で演算できるようにデジタル信号に変換する。
例えば0V〜5Vの信号を8bitでA/D変換し、上
記の基準電圧Vrefを5Vの半分の2.5Vと設定す
ると、Vref(16進数デジタル値で80H)のとき
は角速度零を示し、80Hとデジタル値との差が角速度
の絶対値を示し、80Hとの大小が角速度の方向を示
す。さらに、手振れ量合成部48はA/Dコンバータ4
6,47からそれぞれX軸とY軸回り角速度の絶対値を
演算して次式で合成する。
【0034】
【数3】
【0035】上記(5)式の概念を示すベクトル図を図
6(c)に示し、合成した角速度の絶対値のアナログ的
な波形例を図6(b)に参考の為に示している。尚、上
記(5)式中の平方根はカメラ内のワンチップマイコン
では計算が困難であるので、上記(5)式を2乗した形
で評価するか、二項定理を用いて近似的に展開すればよ
いし、合成せずに手振れ評価する場合にはX軸回りの角
速度とY軸回りの角速度を独立してその大きさを評価す
ればよい。
【0036】ここでは、合成して評価する実施例を示
す。上記(5)式の演算結果は上記上記(3),(4)
式に示したようにフィルム上での像移動速度に変換する
ことができる。焦点距離fはズーム制御部29から情報
により得られるので、次に続く手振れ量判断部13での
評価は、カメラに加えられた角速度の絶対値でも像移動
速度の絶対値でも評価可能であるが、ここではカメラに
加えられた角速度の絶対値、即ち図6(b)の縦軸の大
きさで行うことにする。
【0037】以下、図7のフローチャートを参照して、
本発明をレンズシャッタカメラに適用した手振れ軽減カ
メラの全体の動作を説明する。撮影者によりカメラのメ
インスイッチがオンされると、MCOM39がパワーオ
ンリセットされて動作を開始し、先ずI/Oポートの初
期化とRAMの初期化等を行う(ステップS1)。そし
て、閃光発光部18(ストロボ)の充電を充電完了する
まで行う(ステップS2,S3)。続いて、1stレリ
ーズスイッチがオンされるまで待機する(ステップS
4)。本発明のカメラはレリーズが2段階になってお
り、レリーズ釦の半押し(1stレリーズ)で焦点検出
等を行い、全押し(2ndレリーズ)で露光に至るもの
とする。
【0038】1stレリーズスイッチがオンされると、
測光部25から被写体の輝度情報を入力し、該情報とフ
ィルム感度情報からシャッタスピードを算出する(ステ
ップS5)。さらに、測距部26にて被写体距離を演算
し、合焦に必要な合焦用レンズ28の駆動量を演算する
(ステップS6)。
【0039】続いて、MCOM39は2ndレリーズス
イッチがオンになっているか判定する(ステップS
7)。2ndレリーズスイッチがオフであれば、続くス
テップS8にて再度1stレリーズスイッチの状態を判
定し、1stレリーズスイッチがオンであればステップ
S7に戻って2ndレリーズスイッチがオンされるまで
待機するが、1stレリーズスイッチもオフであればレ
リーズ釦から撮影者の指が離れているのでステップS2
に戻る。ステップS7にて2ndレリーズスイッチがオ
ンであれば合焦用レンズ28をステップS6で演算した
駆動量だけ駆動してピントを合わせる(ステップS
9)。このステップS9の駆動時間は、被写体距離によ
って異なるが、数十ms〜百数十msを要する。
【0040】続いて、MCOM39は後述するサブルー
チン“防振”を実行する(ステップS10)。該サブル
ーチンについては各実施例毎に詳細に後述する。続い
て、MCOM39はシャッタの開口時間を計測するシャ
ッタタイマの計時を開始させ(ステップS11)、シャ
ッタの開口を開始する(ステップS12)。続いて、シ
ャッタ開口時間がステップS5で演算した値まで達する
まで待機し(ステップS13)、達していればシャッタ
を閉鎖し(ステップS14)、1コマ巻上げを行い(ス
テップS15)、動作を終了する。
【0041】以下、上記防振のアルゴリズム及びサブル
ーチン“防振”の動作についての第1乃至第3の実施例
を示し説明する。先ず、図8を参照して、本発明の第1
の実施例による防振のアルゴリズムを説明する。図8
(a)は手振れ量演算部13に入力される合成角速度の
絶対値の一例を示しており、横軸は時間(ms)、縦軸
は合成角速度(deg/s)を示している。この図8
(a)のTHB1は手振れ量演算部13での判断に用い
られる手振れのしきい値(THreshold)である。このしき
い値THB1は焦点距離や設定シャッタスピードに応じ
て変化し、以下のようにして概算される。
【0042】即ち、例えばサービスサイズの写真ではフ
ィルム上で100μm以内のぶれ量であれば主観的では
あるが大振れとは言えず、焦点距離f=150mm、シ
ャッタスピード1/30s(32ms)で防振するとす
れば、上記(4)式を変形して、
【0043】
【数4】 となる。よって、上記(7)式よりTHB1のωx値は
0.02(rad/s)=1.2(deg/s)と求ま
る。焦点距離やシャッタスピードによって変化する値で
あるので、焦点距離とシャッタスピード決定後にROM
のテーブル若しくはEEPROM35から読み込まれ
る。同様に、撮影者が2ndレリーズスイッチをオンし
てから露光開始までの許容し得る最大レリーズタイムラ
グのしきい値をTHT1としている。手振れの周波数域
からすれば、約500ms以内には手振れの小さいタイ
ミングが存在することが多く、また約500msのシャ
ッタタイムラグは露光が遅れることへの違和感が気にな
らない最大の時間である。よって、ここではTHT1を
約500msとしている。
【0044】この第1実施例では、手振れ軽減効果より
もシャッタチャンスを優先するモードを防振オフ、即ち
通常のカメラの露光動作であるとする。シャッタチャン
スよりも手振れ軽減効果を優先するモードでは、手振れ
が小さくなるタイミングまで露光を遅らせる。これらモ
ードの選択は、操作スイッチ22に設けられたモード選
択スイッチを操作することにより、選択されたモードは
液晶表示部21に表示される。従って、撮影者が2nd
レリーズスイッチをオンすると(図8(b))、測光や
測距等の後にレンズの繰出しを行って合焦させ(図8
(c))、防振動作を開始し、手振れ量判断部13では
現在の手振れがTHB1以下であるかを判断し、THB
1以下であると判断されると露光を開始する(図8
(e))。シャッタチャンス優先モードではレンズ駆動
終了後に露光開始する(図(d))。
【0045】以下、図9のフローチャートを参照して、
この第1の実施例によるサブルーチン“防振”の動作を
説明する。先ずMCOM39はモードの判定を行う(ス
テップS20)。防振オフモード、即ちシャッタチャン
ス優先モードが設定されているときは、図7のステップ
S11にリターンする。手振れ軽減効果優先モードが設
定されているときは、MCOM39は時間しきい値TH
T1とぶれしきい値THB1をそれぞれ読み込む(ステ
ップS21,22)。
【0046】そして、MCOM39は、5msタイマの
計時を開始させる(ステップS23)。この5msと
は、手振れ量判断や大振れ判断を行う間隔であり、手振
れの周波数は十数Hz以下であると考えると5msに一
回の判定で十分である。
【0047】さらに、2ndレリーズスイッチがオンさ
れてから露光開始までの露光の遅延時間を計測するタイ
マの計時を開始させる(ステップS24)。そして、現
在の手振れ量を手振れ量演算部12から読み込み(ステ
ップS25)、現在の手振れ量がTHB1以下であるか
即ち手振れが小さくなっているかを判定する(ステップ
S26)。ここで、THB1以下であると判定したなら
ば、露光を開始してよいので図7のステップS11にリ
ターンする。
【0048】一方、手振れが小さくなっていないと判定
したならば、2ndレリーズスイッチがオンされた後の
遅延時間がTHT1に達しているか判定する(ステップ
S27)。遅延時間がTHT1に達していれば、これ以
上露光を遅らせることはシャッタの切れないカメラとな
ってしまい、カメラの仕様上好ましくないのでリターン
する。しかし、遅延時間がTHT1に達していなけれ
ば、ステップS23で開始した5msタイマがオーバフ
ローするまで待機し(ステップS28)、オーバフロー
すると5msタイマをリセットして(ステップS2
9)、上記ステップS25に戻り、防振動作を継続す
る。
【0049】次に図10を参照して、第2の実施例の防
振のアルゴリズムを説明する。前述した第1の実施例で
は、シャッタチャンス優先モードでは全く手振れ軽減を
行わないので、同モードでは手振れ写真になる可能性が
あったが、第2の実施例ではシャッタチャンス優先モー
ドでも手振れ軽減を行うことを特徴とする。
【0050】即ち、図10(a)に示されるように、特
に初心者においては2ndレリーズスイッチをオンした
時の押圧力によって、その直後の手振れが大きい場合が
多く、シャッタチャンス優先モードでもシャッタチャン
スを著しく逃がさない程度に手振れ軽減を行った方がよ
い。第2の実施例では、手振れ軽減優先モードにおける
最大レリーズタイムラグのしきい値をTHT1とし、シ
ャッタチャンス優先モードにおけるそれをTHT1より
短いTHT2としている。手振れのしきい値は、両モー
ドともTHB1で同じである。
【0051】しきい値THT1,THT2の設定値の基
準は、THT1は上記第1の実施例で説明したように5
00msを基準とするが、THT2は2ndレリーズス
イッチがオンからレンズ駆動終了後まで既に百数十ms
経過しているので300ms前後がよい。300ms経
過すれば、2ndレリーズスイッチがオンした直後の大
きな手振れが避けられる可能性が大きい。
【0052】従って、第2の実施例では、第1の実施例
と同様に、撮影者が2ndレリーズスイッチをオンする
と(図10(b))、測光や測距等の後にレンズの繰出
しを行って合焦させ(図10(c))、防振動作を開始
し、手振れ量判断部13では現在の手振れがTHB1以
下であるかを判断し、THB1以下であると判断される
と露光を開始する(図10(d),(e))。
【0053】このように、図10では、シャッタチャン
ス優先モードでは手振れがTHB1以下になる以前に最
大レリーズタイムラグに達してしまい、露光を開始した
例を示しているが、手振れがTHB1以下になれば直ち
に露光を開始することは勿論である。
【0054】以下、図11のフローチャートを参照し
て、第2の実施例に係わるサブルーチン“防振”の動作
を説明する。尚、第1の実施例と同様の動作を行うステ
ップには同一番号を付し、ここでは説明を省略する。
【0055】この動作では、設定されたモードによって
最大レリーズタイムラグのしきい値が異なるので、各し
きい値を読み込み(ステップS21,30)、同一の変
数THTに読み込む(ステップS31,32)。以後、
上記第1の実施例と同様のステップをたどり、ぶれしき
い値THB1による手振れ判断を行い(ステップS2
6)、時間しきい値THTによる2ndレリーズスイッ
チがオンされた後の経過時間判断(ステップS33)を
行う。
【0056】次に図12を参照して第3の実施例の防振
のアルゴリズムを説明する。第3の実施例では、手振れ
軽減優先モードにおける手振れのしきい値をTHB1と
し、シャッタチャンス優先モードにおけるしきい値をT
HB1より大きいTHB2としている。最大レリーズタ
イムラグのしきい値は両モードともTHT1で同じであ
る。しきい値THB1,THB2の設定値の基準は、T
HB1は上記第1の実施例で説明した値を基準とする
が、THB2はTHB1の約1.5倍と設定するとTH
B2は焦点距離150mmでは約150μmとなる。
【0057】前述した第1及び第2実施例と同様に、撮
影者が2ndレリーズスイッチがオンされると(図12
(b))、測光や測距等の後にレンズの繰出しを行って
合焦させ(図12(c))、防振動作を開始し、手振れ
量判断部13では現在の手振れが各モード毎のしきい値
以下であるかを判断し、しきい値以下であると判断され
ると露光を開始する(図12(d),(e))。最大レ
リーズタイムラグがTHT1に達すると露光を開始する
が、シャッタチャンス優先モードでは手振れのしきい値
が大きいので最大レリーズタイムラグに達することは殆
どなく、タイムラグは小さい。
【0058】以下、図13のフローチャートを参照し
て、第3の実施例に係るサブルーチン“防振”の動作を
説明する。尚、上記第1及び第2実施例と同様のステッ
プには同一番号を付し、ここでは説明を省略する。設定
されたモードにより手振れのしきい値が異なるので、各
しきい値を読み込み(ステップS22,34)、同一の
変数THBに読み込む(ステップS35,36)。以
後、第1の実施例と同様のステップをたどり、手振れ判
断(ステップS37)と2ndレリーズ後の経過時間判
断(ステップS27)を行う。
【0059】ここで、上記第1乃至第3の各実施例にお
ける液晶表示部21の表示例は図14に示される通りで
ある。即ち、図14(a)は上記第1の実施例における
表示例であり、符号50は手振れ軽減モードがOFFの
状態を示し、カメラは通常のタイミングの露光を行う。
第1の実施例ではシャッタチャンス優先モードを示して
いる。符号51は手振れ軽減優先モードであることを示
している。
【0060】これに対して、図14(b)は上記第2,
第3の実施例における表示例であり、符号50は手振れ
軽減モードOFFの状態を示す。符号51はシャッタチ
ャンス優先モードであることを示す。符号52は手振れ
軽減優先モードであることを示し、シャッタチャンス優
先モードよりも手振れ軽減効果が大きいことをイメージ
している。
【0061】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸
脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿
論である。例えば、本発明で採用する手振れ検出センサ
は、角速度センサでなくてもよく、カメラの回転が検出
できるものであればよい。
【0062】さらに、上記各実施例のステップS25で
特開平5−204012号公報の波形予測技術を使用し
て、現在の手振れの代わりに予測した手振れを読み込ん
でもよい。即ち、同技術により現在より数ms後の波形
の予測して、現在の手振れの代わりに数ms後の予測結
果をしきい値TH1,TH2と比較する。これによっ
て、少しでも未来の波形に基づく防振ができるので防振
精度が高くなる。
【0063】そして、メインマイクロコンピュータと別
に防振用のサブマイクロコンピュータを設けるとコスト
が高くなるが、より高精度に防振できる。メインマイク
ロコンピュータがレンズ駆動をしているときに並行して
サブマイクロコンピュータが防振を行うようにすると防
振の時間が短縮することができる。
【0064】また、各実施例は本発明をレンズシャッタ
のカメラに適用した場合で説明したが、一眼レフレック
スカメラにも適用できることは勿論である。その場合
は、シャッタやミラーや絞りの制御等が異なるのみであ
る。
【0065】尚、本発明の上記実施態様によれば、以下
のごとき構成が得られる。 (1)手振れを検出する手振れ検出手段と、この手振れ
検出手段の出力に基づく値が所定値以下となる際に露光
を許可する露光許可手段と、を具備する手振れ軽減カメ
ラにおいて、手振れ軽減効果よりもシャッタチャンスを
優先する第1モードと、シャッタチャンスよりも手振れ
軽減効果を優先する第2モードのいずれかを選択するモ
ード選択手段と、この選択手段による選択に応じて上記
所定値の値を設定する設定手段と、を具備したことを特
徴とする手振れ軽減カメラ。 (2)上記第1モードが選択された際の上記所定値の方
が上記第2モードが選択された際の上記所定値よりも大
きいことを特徴とする上記(1)に記載の手振れ軽減カ
メラ。 (3)手振れを検出する手振れ検出手段と、この手振れ
検出手段の出力に基づく値が所定値以下となる際に露光
を許可する露光許可手段と、撮影者のレリーズ操作後の
露光遅延時間を計測する遅延時間計測手段と、この遅延
時間計測手段によって計測時間が所定時間に達する前に
上記露光許可手段によって露光許可がなされない場合
に、強制的に露光を開始させるリミッタ手段と、を具備
する手振れ軽減カメラにおいて、手振れ軽減効果よりも
シャッタチャンスを優先する第1モードと、シャッタチ
ャンスよりも手振れ軽減効果を優先する第2モードのい
ずれかを選択するモード選択手段と、この選択手段によ
る選択に応じて上記所定時間の値を設定する設定手段
と、を具備したことを特徴とする手振れ軽減カメラ。 (4)上記第1モードが選択された際の上記所定値の方
が上記第2モードが選択された際の上記所定値の値より
短いことを特徴とする上記(3)に記載の手振れ軽減カ
メラ。 (5)上記第1モードが選択された際の上記所定時間は
レンズのピント合わせに要する所用時間であることを特
徴とする上記(3)に記載の手振れ軽減カメラ。 (6)撮影者の手振れの影響が小さくなるタイミングで
露光を開始させる手振れ軽減カメラにおいて、シャッタ
チャンス優先モード及び防振優先モードの選択手段を有
し、このモード選択に応じて上記露光開始のタイミング
を変更することを特徴とする手振れ軽減カメラ。 (7)上記手振れ軽減カメラは、上記選択されたモード
を表示する表示手段を有することを特徴とする上記
(6)に記載の手振れ軽減カメラ。 (8)手振れを検出する手振れ検出手段と、該検出手段
の出力に基づいてフィルム上での像移動に相当する手振
れ量を演算する手振れ量演算手段と、撮影者のレリーズ
操作後の露光遅延時間を計測する遅延時間計測手段と、
該遅延時間が所定時間に達するか、該手振れ量演算手段
の出力が所定値以下になるかのいずれか早いタイミング
で露光を開始する制御手段と、手振れ軽減効果よりもシ
ャッタチャンスを優先する第1のモードかシャッタチャ
ンスよりも手振れ軽減効果を優先する第2のモードかを
選択する選択手段と、を具備したことを特徴とする手振
れ軽減カメラ。 (9)上記第1のモードにおける上記所定時間は、上記
第2のモードにおける上記所定時間よりも短くしたこと
を特徴とする上記(8)に記載の手振れ軽減カメラ。 (10)上記第1のモードにおける上記所定値は、上記
第2のモードにおける上記所定値よりも大きくしたこと
を特徴とする上記(8)に記載の手振れ軽減カメラ。 (11)上記第1のモードは手振れ軽減を全く行わない
ことを特徴とする上記(8)に記載の手振れ軽減カメ
ラ。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
手振れが小さくなるタイミングまで露光開始を遅らせる
ことによって手振れを軽減するカメラにおいて、手振れ
軽減効果よりもシャッタチャンスを優先するシャッタチ
ャンス優先モードと、シャッタチャンスよりも手振れ軽
減効果を優先する防振効果優先モードとを持ち、被写体
によってシャッタチャンスを優先したい場合と手振れ軽
減を優先したい場合によて、撮影者の意図的なモード選
択を可能にした手振れ軽減カメラを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手振れ軽減カメラの概念図である。
【図2】カメラの外観と該カメラにおけるXYZ軸を示
す図である。
【図3】カメラ本体1が回転角θxだけ手振れによって
回転した場合の像のYZ平面上での移動状態を示す簡略
図である。
【図4】本発明をレンズシャッタのコンパクトカメラに
適用した場合の手振れ軽減カメラの構成を示す図であ
る。
【図5】X軸回りとY軸回りの手振れを検出する上記X
軸回り手振れ検出部10,Y軸回り手振れ検出部11の
詳細な構成を示す図である。
【図6】(a)はLPFの出力波形を示す図であり、
(b)は合成角速度の絶対値を示す図であり、(c)は
X,Y軸回りの各速度を合成した角速度を示す図であ
る。
【図7】本発明をレンズシャッタカメラに適用した手振
れ軽減カメラの全体の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図8】第1の実施例による防振のアルゴリズムを説明
するための図である。
【図9】第1の実施例によるサブルーチン“防振”の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図10】第2の実施例による防振のアルゴリズムを説
明するための図である。
【図11】第2の実施例によるサブルーチン“防振”の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】第3の実施例による防振のアルゴリズムを説
明するための図である。
【図13】第3の実施例によるサブルーチン“防振”の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】各実施例における液晶表示部21の例を示す
図である。
【符号の説明】
1…カメラ本体、2…撮影レンズ、3…角速度センサ、
10…X軸回り手振れ検出部、11…Y軸回り手振れ検
出部、12…手振れ量演算部、13…手振れ量判断部、
14…露光制御部、15…露光部、16…モード設定
部、17…手振れ許容値設定部、18…遅延時間許容値
設定部、19…遅延時間判断部、20…遅延時間計測
部、21…表示部、22…操作スイッチ、23…DXコ
ード読取部、24…フィルム、25…測光部、26…測
距部、27…焦点調節制御部、28…レンズ、29…ズ
ーム制御部、30…ズーム調節レンズ、31,32…レ
ンズ、33…フィルム巻上巻戻制御部、34…シャッタ
制御部、35…不揮発性ROM、36…DC/DCコン
バータ、37…電池、38…発振子、39…メインマイ
クロコンピュータ(MCOM)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手振れを検出する手振れ検出手段と、 この検出手段の出力に基づいてフィルム上での像移動に
    相当する手振れ量を演算する手振れ量演算手段と、 撮影者のレリーズ操作後の露光遅延時間を計測する遅延
    時間計測手段と、 上記露光遅延時間が所定時間に達するか、上記手振れ量
    演算手段の出力が所定値以下になるかのいずれか早いタ
    イミングで露光を開始する露光開始手段と、 手振れ軽減効果よりもシャッタチャンスを優先する第1
    のモードと、シャッタチャンスよりも手振れ軽減効果を
    優先する第2のモードのいずれかを選択するモード選択
    手段と、 このモード選択手段によって選択されたモードに応じて
    上記露光開始手段の制御を行う制御手段と、を具備した
    ことを特徴とする手振れ軽減カメラ。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記第2モードが選択
    された場合に比べ第1モードが選択された場合の方が、
    上記所定時間を短く設定して、上記露光開始手段を制御
    することを特徴とする請求項1に記載の手振れ軽減カメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記第2モードが選択
    された場合に比べ第1モードが選択された場合の方が、
    上記所定値を大きく設定して、上記露光開始手段を制御
    することを特徴とする請求項1に記載の手振れ軽減カメ
    ラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005351960A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2007079598A (ja) * 2006-11-02 2007-03-29 Mitsubishi Electric Corp カメラ付き携帯端末機器
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