JP2005351809A - 観察装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 試料の同様のパターン部分を観察点とする場合にも効率よく観察を行える観察装置を提供する。
【解決手段】 試料10Aの一部領域に関わる画像信号を生成する生成手段15,18と、試料の複数の観察点に一部領域を順に移動させる移動手段12,13,17,23と、一部領域が複数の観察点のうち任意の1つに停止している間、生成手段により生成された画像信号に基づいて、1つの観察点の画像を表示する第1表示手段22,23と、一部領域が1つの観察点から他の観察点に向けて移動している間、1つの観察点の画像をフリーズ状態で表示する第2表示手段22,23と、第1表示手段と第2表示手段との各々により表示される画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定する設定手段23とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 試料10Aの一部領域に関わる画像信号を生成する生成手段15,18と、試料の複数の観察点に一部領域を順に移動させる移動手段12,13,17,23と、一部領域が複数の観察点のうち任意の1つに停止している間、生成手段により生成された画像信号に基づいて、1つの観察点の画像を表示する第1表示手段22,23と、一部領域が1つの観察点から他の観察点に向けて移動している間、1つの観察点の画像をフリーズ状態で表示する第2表示手段22,23と、第1表示手段と第2表示手段との各々により表示される画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定する設定手段23とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、試料を観察するために試料の予め定めた観察点の画像を取得して表示する観察装置に関する。
従来の観察装置では、例えば撮像素子に対して試料を移動させながら、試料の複数の観察点の画像を順に取得し、各画像を表示装置にフリーズ状態(またはスルー状態)で表示させることで、試料の観察が行われる(例えば特許文献1を参照)。また、表示装置には、通常、試料の観察点の画像の他に、観察点の間を移動している間の画像がスルー状態で表示される。移動中の画像は、試料の観察には無関係な画像である。このため、観察に無関係な画像の代わりに、移動中も継続して前の観察点の画像をフリーズ状態で表示させることが提案された(例えば特許文献2を参照)。この技術によれば、次の観察点に向けての移動が完了するまでの間、前の観察点の画像が継続的に表示される。そして、移動完了後、表示画像が更新される。
特開2001−174418号公報
特開平11−359871号公報
しかしながら、例えばウエハのような試料の場合、表面に周期的なパターンを持つ場合が多く、複数の観察点として同様のパターン部分が指定されることも多い。同様のパターン部分を観察点とする場合には、次の観察点に向けての移動完了後、表示画像を更新しても、その内容が類似しているため、操作者に表示画像の更新(つまり次の観察点の観察開始のタイミング)を認識させることが難しい。したがって、同様のパターン部分を観察点とする場合には、観察効率が低下してしまうという問題があった。
本発明の目的は、試料の同様のパターン部分を観察点とする場合にも効率よく観察を行える観察装置を提供することにある。
請求項1に記載の観察装置は、試料の一部領域に関わる画像信号を生成する生成手段と、前記試料の複数の観察点に前記一部領域を順に移動させる移動手段と、前記一部領域が前記複数の観察点のうち任意の1つに停止している間、前記生成手段により生成された前記画像信号に基づいて、前記1つの観察点の画像を表示する第1表示手段と、前記一部領域が前記1つの観察点から他の観察点に向けて移動している間、前記1つの観察点の画像をフリーズ状態で表示する第2表示手段と、前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定する設定手段とを備えたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の観察装置において、前記設定手段は、前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の色に基づいて、前記表示形態を視覚的に異なる形態に設定するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の観察装置において、前記設定手段は、前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の明るさに基づいて、前記表示形態を視覚的に異なる形態に設定するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の観察装置において、前記設定手段は、前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の明るさに基づいて、前記表示形態を視覚的に異なる形態に設定するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の観察装置において、前記設定手段は、前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の少なくとも一方に所定の画像を重畳することにより、前記表示形態を視覚的に異なる形態に設定するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の観察装置において、前記1つの観察点に対する観察の終了を示す信号を出力する出力手段と、前記観察の終了を示す信号に基づいて、前記1つの観察点の画像の表示を前記第1表示手段による表示から前記第2表示手段による表示に切り替えると共に、前記移動手段による移動を開始させる第1制御手段とを備えたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の観察装置において、前記1つの観察点に対する観察の終了を示す信号を出力する出力手段と、前記観察の終了を示す信号に基づいて、前記1つの観察点の画像の表示を前記第1表示手段による表示から前記第2表示手段による表示に切り替えると共に、前記移動手段による移動を開始させる第1制御手段とを備えたものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の観察装置において、前記移動手段による移動が完了したときに、前記第2表示手段による表示から前記第1表示手段による表示に切り替える第2制御手段とを備えたものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の観察装置において、前記1つの観察点の周辺領域に対する観察を指示する指示手段を備え、前記移動手段は、前記指示手段からの指示に基づいて、前記周辺領域に前記一部領域を移動させ、前記第1表示手段は、前記指示手段からの指示に基づいて、前記周辺領域の画像を表示するものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の観察装置において、前記1つの観察点の周辺領域に対する観察を指示する指示手段を備え、前記移動手段は、前記指示手段からの指示に基づいて、前記周辺領域に前記一部領域を移動させ、前記第1表示手段は、前記指示手段からの指示に基づいて、前記周辺領域の画像を表示するものである。
本発明の観察装置によれば、試料の同様のパターン部分を観察点とする場合にも効率よく観察を行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
ここでは、観察装置の一例として外観検査装置を説明する。
第1実施形態の外観検査装置10は、図1に示すように、制振ユニット11の上にXYθステージ12とウエハホルダ13とが順に配置され、さらに、不図示の固定部材を介して制振ユニット11の上に対物レンズ14とカメラ15とを含む顕微鏡が配置されたものである。また、制振ユニット11の上にはプリアライメント用のセンサ16も配置される。制振ユニット11は、外部からの機械的な振動を遮断するための機構である。
(第1実施形態)
ここでは、観察装置の一例として外観検査装置を説明する。
第1実施形態の外観検査装置10は、図1に示すように、制振ユニット11の上にXYθステージ12とウエハホルダ13とが順に配置され、さらに、不図示の固定部材を介して制振ユニット11の上に対物レンズ14とカメラ15とを含む顕微鏡が配置されたものである。また、制振ユニット11の上にはプリアライメント用のセンサ16も配置される。制振ユニット11は、外部からの機械的な振動を遮断するための機構である。
外観検査装置10の試料は、ウエハ10Aであり、不図示のウエハ搬送機構によってウエハホルダ13の上に載置される。このウエハ10Aは、外観検査装置10による後述の観察工程が終了すると、ウエハ搬送機構によってウエハホルダ13から回収される。外観検査装置10による観察工程では、概略、ウエハ10Aの予め定めた観察点A,B,C,…(図2参照)の画像が順に取得される。
なお、外観検査装置10の制振ユニット11とXYθステージ12とウエハホルダ13と顕微鏡(14,15)とセンサ16と不図示のウエハ搬送機構は、その周囲を壁によって覆われ、クリーンルーム内に設置されている。この壁によりウエハ10Aの搬送経路の全てが囲われ、ウエハ10Aへの浮遊物(大気中に浮遊するゴミなど)の付着を確実に防止できる。ただし壁があることによって操作者は装置内部の状態(例えばXYθステージ12の移動/停止の状態)を直接的に把握することが困難になる。
外観検査装置10には、その他、XYθステージ12に接続された位置制御部17と、カメラ15に接続された画像処理部18と、操作部19と、確認スイッチ20と、表示装置22と、制御装置23とが設けられる。制御装置23には、図3に示すように、メモリ31と、切替スイッチ32〜34と、表示制御部35とが設けられる。
次に、外観検査装置10の各構成要素について順に説明する。
次に、外観検査装置10の各構成要素について順に説明する。
対物レンズ14は、ウエハ10Aの一部領域の像(例えば拡大像)を形成する光学系である。一部領域は、対物レンズ14の直下に位置する局所領域であり、その中心付近に光軸4Aを含む。この一部領域内には、ウエハ10Aの移動により、例えば図2に示す観察点A,B,C,…の何れかを位置決めすることができる(詳細は後述する)。例えば観察点Aが位置決めされると、対物レンズ14の像面には、観察点Aの像が形成される。
カメラ15の内部には、不図示の撮像素子が設けられている。カメラ15は、撮像素子の撮像面が対物レンズ14の像面と一致するように配置される。そして、対物レンズ14の像面に形成された一部領域の像(例えば観察点Aの像)を撮像し、撮像信号を画像処理部18に出力する。
また、カメラ15には、撮像信号の明るさを一定に保つための機能(オートゲインコントロール機能)が組み込まれている。この機能を以下「AGC機能」という。AGC機能は、撮像信号の全体または一部の画素の明るさ(信号レベル)を検出し、この検出結果に基づいて撮像信号の増幅度を変更するものである。AGC機能を組み込むことで、後述の表示装置22に表示される画像の明るさを一定に保つことができる。
また、カメラ15には、撮像信号の明るさを一定に保つための機能(オートゲインコントロール機能)が組み込まれている。この機能を以下「AGC機能」という。AGC機能は、撮像信号の全体または一部の画素の明るさ(信号レベル)を検出し、この検出結果に基づいて撮像信号の増幅度を変更するものである。AGC機能を組み込むことで、後述の表示装置22に表示される画像の明るさを一定に保つことができる。
画像処理部18は、カメラ15から出力される撮像信号にγ処理などの画像処理を施して、ウエハ10Aの一部領域(光軸4Aを含む局所領域)に関わる画像信号を生成する。この画像信号は、例えば観察点Aに関わる画像信号であり、制御装置23に出力される。カメラ15および画像処理部18は、請求項の「生成手段」に対応する。
画像処理部18の出力端子は、R色の画像信号を出力する端子と、G色の画像信号を出力する端子と、B色の画像信号を出力する端子との3つである。各々の出力端子は、図3に示すように、制御装置23の切替スイッチ32〜34のE端子に接続されている。各々のE端子は、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号を入力する端子である。
画像処理部18の出力端子は、R色の画像信号を出力する端子と、G色の画像信号を出力する端子と、B色の画像信号を出力する端子との3つである。各々の出力端子は、図3に示すように、制御装置23の切替スイッチ32〜34のE端子に接続されている。各々のE端子は、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号を入力する端子である。
また、切替スイッチ32〜34の各々には、E端子の他に、F端子とG端子とが設けられている。F端子の各々は、メモリ31を介して、画像処理部18からのG色の画像信号を入力する端子である。G端子の各々は、E端子に入力されたR色,G色,B色の画像信号またはF端子に入力されたG色の画像信号を表示装置22に出力する端子である。
切替スイッチ32〜34のG端子にE端子を接続するかF端子を接続するかの選択は、表示制御部35からの制御信号に基づいて切り替えられる。つまり、切替スイッチ32〜34では、E端子とF端子との何れか一方が選択的にG端子に接続される。そしてG端子に接続された方(E端子またはF端子)の画像信号が表示装置22に出力される。
切替スイッチ32〜34のG端子にE端子を接続するかF端子を接続するかの選択は、表示制御部35からの制御信号に基づいて切り替えられる。つまり、切替スイッチ32〜34では、E端子とF端子との何れか一方が選択的にG端子に接続される。そしてG端子に接続された方(E端子またはF端子)の画像信号が表示装置22に出力される。
メモリ31は、例えば書き込みと読み出しが同時に行える記憶素子であり、少なくとも1フレーム分のG色の画像信号を記憶可能な容量を有している。メモリ31への画像信号の書き込みは、表示制御部35からの制御信号に基づいて許可/禁止される。
ここで、切替スイッチ32〜34のF端子がG端子に接続されているとき、表示装置22には、メモリ31に書き込まれた1フレーム分のG色の画像信号(例えば観察点Aに関わるG色の画像信号)に基づいて、G色の濃淡観察画像(例えば観察点Aの画像のG色成分)がフリーズ状態で表示される。つまり、表示装置22にはG色の濃淡静止画像が表示される。そして、メモリ31に新たなG色の画像信号(1フレーム分)が書き込まれると、メモリ31の記憶内容の更新に応じて、表示装置22におけるG色の濃淡静止画像も更新される。
ここで、切替スイッチ32〜34のF端子がG端子に接続されているとき、表示装置22には、メモリ31に書き込まれた1フレーム分のG色の画像信号(例えば観察点Aに関わるG色の画像信号)に基づいて、G色の濃淡観察画像(例えば観察点Aの画像のG色成分)がフリーズ状態で表示される。つまり、表示装置22にはG色の濃淡静止画像が表示される。そして、メモリ31に新たなG色の画像信号(1フレーム分)が書き込まれると、メモリ31の記憶内容の更新に応じて、表示装置22におけるG色の濃淡静止画像も更新される。
また、切替スイッチ32〜34のE端子がG端子に接続されているとき、表示装置22には、画像処理部18から連続的に出力される複数フレーム分のR色,G色,B色の画像信号(例えば観察点Aに関わるR色,G色,B色の画像信号)に基づいて、カラー観察画像(例えば観察点Aのカラー画像)がスルー状態で表示される。つまり、表示装置22にはカラー動画像(ライブ画像)が表示される。
このように、外観検査装置10の制御装置23では、切替スイッチ32〜34のF端子がG端子に接続されているときに1フレーム分のG色の画像信号を取得して表示装置22に出力し、E端子がG端子に接続されているときに複数フレーム分のR色,G色,B色の画像信号を連続的に取得して表示装置22に出力している。
制御装置23における画像信号の取得状態の切り替え(つまり切替スイッチ32〜34のF端子またはE端子の選択)は、表示制御部35が位置制御部17と操作部19と確認スイッチ20からの出力(後述)を参照して生成した制御信号に基づいて行われる。
制御装置23における画像信号の取得状態の切り替え(つまり切替スイッチ32〜34のF端子またはE端子の選択)は、表示制御部35が位置制御部17と操作部19と確認スイッチ20からの出力(後述)を参照して生成した制御信号に基づいて行われる。
また、表示装置22は、制御装置23における画像信号の取得状態の切り替え(つまり切替スイッチ32〜34のF端子またはE端子の選択)に応じて、G色の濃淡観察画像をフリーズ状態で表示、または、カラー観察画像をスルー状態で表示する。なお、表示装置22と制御装置23とは、各々、請求項の「第1表示手段」「第2表示手段」と「設定手段」とに対応する。
外観検査装置10のXYθステージ12は、ウエハホルダ13と共にウエハ10AをXYθ方向に移動させるための機構である。図1において、X方向は紙面に平行な左右方向、Y方向は紙面に垂直な方向、θ方向はXY方向に垂直な軸(対物レンズ14の光軸4Aに平行な軸)を中心とする回転方向である。
XYθステージ12に接続された位置制御部17は、制御装置23からの制御信号に基づいてXYθステージ12をXY方向またはθ方向に駆動する。XY方向への駆動は、ウエハ10Aの観察時およびプリアライメント時に行われる。またθ方向への駆動は、プリアライメント時に行われる。ウエハホルダ13とXYθステージ12と位置制御部17と制御装置23は、請求項の「移動手段」に対応する。
XYθステージ12に接続された位置制御部17は、制御装置23からの制御信号に基づいてXYθステージ12をXY方向またはθ方向に駆動する。XY方向への駆動は、ウエハ10Aの観察時およびプリアライメント時に行われる。またθ方向への駆動は、プリアライメント時に行われる。ウエハホルダ13とXYθステージ12と位置制御部17と制御装置23は、請求項の「移動手段」に対応する。
ここで、ウエハ10Aの観察時、XYθステージ12のXY方向への駆動は、ウエハ10Aの観察点A,B,C,…(図2)の何れかを対物レンズ14の直下(光軸4A上)に移動させるために行われる。これは、外観検査装置10のカメラ15による撮像対象の一部領域をウエハ10Aの観察点A,B,C,…に移動させることに相当する。
また、位置制御部17には、観察点A,B,C,…(図2)の各々が対物レンズ14の直下に位置するときのXYθステージ12のXY位置が“目標位置”として予め記憶されている。そして、この目標位置にしたがって、XYθステージ12のXY方向への駆動が行われる。さらに、XYθステージ12が目標位置に到達したとき、位置制御部17は、制御装置23の表示制御部35(図3)に対して、到達信号を出力する。
また、位置制御部17には、観察点A,B,C,…(図2)の各々が対物レンズ14の直下に位置するときのXYθステージ12のXY位置が“目標位置”として予め記憶されている。そして、この目標位置にしたがって、XYθステージ12のXY方向への駆動が行われる。さらに、XYθステージ12が目標位置に到達したとき、位置制御部17は、制御装置23の表示制御部35(図3)に対して、到達信号を出力する。
ところで、XYθステージ12が目標位置に到達すると、外観検査装置10では、そのときの衝撃に起因して機械的な振動が発生し、ウエハ10Aとカメラ15の撮像面との相対的な位置関係が変動してしまう。その結果、カメラ15から出力される撮像信号も、画像処理部18から出力される画像信号も、時間的に変動する不安定なものとなる。そして、この不安定な画像信号が制御装置23のメモリ31と切替スイッチ32〜34のE端子に入力される。
しかし、第1実施形態の外観検査装置10では、XYθステージ12が目標位置に到達したことによる振動が収束するまでの期間、制御装置23による不安定な画像信号の取得を禁止する。すなわち、制御装置23の切替スイッチ32〜34のF端子をG端子に接続させ、かつ、メモリ31への画像信号の書き込みを禁止させる。そして振動が収束した後、安定した画像信号を制御装置23が取得するようになっている(詳細は後述する)。
振動が収束したタイミングは、表示制御部35(図3)が上記した位置制御部17からの到達信号を基準にして検出する。例えば、到達信号を受け取ってからの経過時間を計測し、この経過時間が所定時間(装置ごとの振動の収束特性に応じて予め設定された時間)を超えた時点で、このタイミングを「振動が収束したタイミング」として検出することができる。「振動が収束したタイミング」とは、XYθステージ12による移動が完了したタイミングに相当する。「振動が収束したタイミング」以降で、次の観察点への移動開始までの間は、停止状態に相当する。
構成説明の最後に、操作部19と確認スイッチ20について説明する。
操作部19は、例えばジョイスティックであり、操作者がウエハ10Aの観察点の周辺領域を観察したいときに手動で操作される。この操作の結果、操作部19から制御装置23には、所望の周辺領域を対物レンズ14の直下に移動させるために必要な移動量の指令が入力される。操作部19は、周辺領域に対する観察を指示する手段である。確認スイッチ20は、操作者がウエハ10Aのある観察点の観察を終了して次の観察点の観察に移行したいときに手動で操作される。確認スイッチ20から表示制御部35には、観察の終了を示す信号が出力される。
操作部19は、例えばジョイスティックであり、操作者がウエハ10Aの観察点の周辺領域を観察したいときに手動で操作される。この操作の結果、操作部19から制御装置23には、所望の周辺領域を対物レンズ14の直下に移動させるために必要な移動量の指令が入力される。操作部19は、周辺領域に対する観察を指示する手段である。確認スイッチ20は、操作者がウエハ10Aのある観察点の観察を終了して次の観察点の観察に移行したいときに手動で操作される。確認スイッチ20から表示制御部35には、観察の終了を示す信号が出力される。
次に、第1実施形態の外観検査装置10によるウエハ10Aの観察工程について説明する。この説明に当たり、図4のタイミングチャートを参照する。図4には、例えばウエハ10Aの観察点A,B,C(図2)の画像をA→B→Cの順に取得する場合のタイミングが示されている。観察点A,B,Cの位置や観察順序は、予め登録されたレシピまたは操作者の入力によって指定されたものである。
まず初めに、制御装置23は、位置制御部17に制御信号を出力して、ウエハ10Aのプリアライメントを行う。このとき位置制御部17は、XYθステージ12をXY方向に駆動して、ウエハ10Aの外縁部をセンサ16の直下に移動させる。そして、この状態でXYθステージ12をθ方向に駆動して、ウエハ10Aを回転させる。
したがって、センサ16から制御装置23には、ウエハ10Aの外縁部の形状変化に関する検出信号が出力される。制御装置23は、センサ16の出力に基づいて、ウエハ10Aとウエハホルダ13の中心ずれ量を算出する。中心ずれ量は、ウエハ10Aの観察工程でXYθステージ12の目標位置を補正するために用いられる。そして、プリアライメントの最後に、ウエハ10Aの外縁部のノッチ方向が所定方向に位置決めされる。
したがって、センサ16から制御装置23には、ウエハ10Aの外縁部の形状変化に関する検出信号が出力される。制御装置23は、センサ16の出力に基づいて、ウエハ10Aとウエハホルダ13の中心ずれ量を算出する。中心ずれ量は、ウエハ10Aの観察工程でXYθステージ12の目標位置を補正するために用いられる。そして、プリアライメントの最後に、ウエハ10Aの外縁部のノッチ方向が所定方向に位置決めされる。
プリアライメントの終了後、制御装置23は、ウエハ10Aの1つ目の観察点Aの画像を取得するため、位置制御部17に制御信号を出力する。このとき位置制御部17は、予め記憶している観察点A用の目標位置を読み出し、プリアライメント時に算出した中心ずれ量で補正し、補正後の目標位置(A)に基づいてXYθステージ12を駆動して、観察点Aを対物レンズ14の直下に移動させる(図4の期間H1)。
このとき表示制御部35は、メモリ31への画像信号の書き込みを禁止すると共に、切替スイッチ32〜34のF端子を選択してG端子に接続している。したがって、表示装置22には、何の画像も表示されない。つまり、XYθステージ12の移動中の画像(ウエハ10Aの観察とは無関係な画像)が表示装置22に表示されることはない。
そして、XYθステージ12が目標位置(A)に到達し、観察点Aが対物レンズ14の直下に到達すると、位置制御部17は、制御装置23の表示制御部35に対して、到達信号を出力する。なお、この時点でも、メモリ31への画像信号の書き込みは禁止され、切替スイッチ32〜34のF端子がG端子に接続されている。
そして、XYθステージ12が目標位置(A)に到達し、観察点Aが対物レンズ14の直下に到達すると、位置制御部17は、制御装置23の表示制御部35に対して、到達信号を出力する。なお、この時点でも、メモリ31への画像信号の書き込みは禁止され、切替スイッチ32〜34のF端子がG端子に接続されている。
したがって、観察点Aが対物レンズ14の直下に到達(つまりXYθステージ12が目標位置(A)に到達)したことによる振動が発生し、ウエハ10Aとカメラ15との相対的な位置関係が変動し、画像処理部18から制御装置23のメモリ31と切替スイッチ32〜34のE端子に入力される画像信号が不安定なものとなっても、表示装置22に不鮮明な画像が表示されることはない。
表示制御部35は、位置制御部17から到達信号を受け取ると、振動が収束するタイミングTAを検出し、このタイミングTA(安定した画像を取得できると判断した時点)で切替スイッチ32〜34を制御し、F端子に代えてE端子をG端子に接続させる。したがって、表示装置22には、観察点Aのカラー観察画像がスルー(動画)状態で表示される。つまり、観察点Aのカラー動画像が表示される。この画像は、時間的な変動成分を含まない安定したものである。このため操作者は、鮮明なカラー動画像により観察点Aの観察(良・不良の判断)を快適に行うことができる。
また、振動が収束したタイミングTAで、表示制御部35はメモリ31を制御し、メモリ31へのG色の画像信号の書き込みを許可する。書き込まれるG色の画像信号は、観察点Aに関わるG色の画像信号であり、時間的な変動成分を含まない安定したものである。メモリ31への書き込み許可の状態は、観察点Aの観察中、継続される。そしてメモリ31の記憶内容は、画像処理部18から画像信号が出力される度に更新される。
その後、観察点Aの観察が終了し、操作者によって確認スイッチ20が操作されると、制御装置23は、次の観察点Bの画像を取得するため、位置制御部17を制御する。位置制御部17は、上記と同様に、観察点B用の目標位置を読み出し、中心ずれ量で補正した後の目標位置(B)に基づいてXYθステージ12を駆動して、観察点Bを対物レンズ14の直下に移動させる(図4の期間H2)。
また、確認スイッチ20が操作されると、制御装置23は、XYθステージ12を駆動する前に、切替スイッチ32〜34を制御してF端子をG端子に接続させると同時に、メモリ31への書き込みを禁止する。その結果、表示装置22における表示画像が切り替えられ、確認スイッチ20が操作された時点の観察点AのG色の濃淡観察画像がフリーズ状態で表示される。このため、XYθステージ12の移動中の画像(ウエハ10Aの観察とは無関係な画像)が表示装置22に表示されることはない。
さらに、第1実施形態の外観検査装置10では、観察点Aの観察中(図4の期間K1)に観察点Aのカラー画像を表示し、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)に観察点AのG色の濃淡画像を表示する、つまり、観察中と移動中とで画像の色を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定した。したがって、表示装置22に表示された画像の色の変化(カラー→G色)に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の停止状態→移動状態)を容易に把握することができる。
その後、XYθステージ12が目標位置(B)に到達し、観察点Bが対物レンズ14の直下に到達すると、位置制御部17は、表示制御部35に到達信号を出力する。この時点でも、メモリ31への画像信号の書き込みは禁止され、切替スイッチ32〜34のF端子が選択的にG端子に接続されている。
したがって、観察点Bが対物レンズ14の直下に到達(つまりXYθステージ12が目標位置(B)に到達)したことによる振動が発生し、ウエハ10Aとカメラ15との相対的な位置関係が変動し、画像処理部18から制御装置23のメモリ31と切替スイッチ32〜34のE端子に入力される画像信号が不安定なものとなっても、表示装置22には前の観察点Aの鮮明な画像がフリーズ状態で継続して表示され、不鮮明な画像が表示されることはない。
したがって、観察点Bが対物レンズ14の直下に到達(つまりXYθステージ12が目標位置(B)に到達)したことによる振動が発生し、ウエハ10Aとカメラ15との相対的な位置関係が変動し、画像処理部18から制御装置23のメモリ31と切替スイッチ32〜34のE端子に入力される画像信号が不安定なものとなっても、表示装置22には前の観察点Aの鮮明な画像がフリーズ状態で継続して表示され、不鮮明な画像が表示されることはない。
表示制御部35は、位置制御部17から到達信号を受け取ると、振動が収束するタイミングTBを検出し、このタイミングTBで切替スイッチ32〜34を制御し、F端子に代えてE端子をG端子に接続させる。したがって、この時点で、表示装置22における表示画像が切り替えられ、観察点Bのカラー観察画像がスルー(動画)状態で表示される。つまり、観察点Bのカラー動画像が表示される。この画像は、時間的な変動成分を含まない安定したものである。このため操作者は、鮮明なカラー動画像により観察点Bの観察(良・不良の判断)を快適に行うことができる。
第1実施形態の外観検査装置10では、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(図4の期間H2)に観察点AのG色の濃淡画像を表示し、観察点Bの観察中(期間K2)に観察点Bのカラー画像を表示する、つまり、移動中と観察中とで画像の色を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定した。したがって、表示装置22に表示された画像の色の変化(G色→カラー)に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の移動状態→停止状態)を容易に把握することができる。
さらに、ウエハ10Aの表面に周期的なパターンが形成され、観察点A,観察点Bとして同様のパターン部分が指定された場合でも、画像の色の変化(G色→カラー)に応じて、表示画像の切り替え(つまり次の観察点Bの観察開始のタイミング)を容易に認識させることができる。したがって、観察点Bが前の観察点Aと同様のパターン部分であっても、観察点Bの観察を効率よく行うことができる。
また、上記の振動が収束したタイミングTBで、表示制御部35はメモリ31を制御し、メモリ31へのG色の画像信号の書き込みを許可する。書き込まれるG色の画像信号は、観察点Bに関わるG色の画像信号であり、時間的な変動成分を含まない安定したものである。メモリ31への書き込み許可の状態は、観察点Bの観察中、継続される。そしてメモリ31の記憶内容は、画像処理部18から画像信号が出力される度に更新される。
その後、操作者によって操作部19が操作されると、制御装置23は、メモリ31への書き込みを禁止し、現在の観察点Bの周辺領域を観察するため、操作部19からの指令に基づいて位置制御部17を制御する。位置制御部17は、制御装置23からの制御信号に基づいて、操作部19の操作量で決定される移動量だけ、XYθステージ12を駆動する(図4の期間H3)。切替スイッチ32〜34はE端子がG端子に接続された状態のまま保たれる。
したがって、表示装置22には、観察点Bの周辺領域のカラー観察画像がスルー(動画)状態で表示される。つまり、観察点Bの周辺領域のカラー動画像が表示される。操作者は、観察点Bの周辺領域の観察(良・不良の判断)を快適に行うことができる。なお、メモリ31への画像信号の書き込みは禁止状態のため、メモリ31の記憶内容は観察点Bの画像信号のまま保たれる。
その後、操作者によって確認スイッチ20が操作されると、制御装置23は、次の観察点Cの画像を取得するため、位置制御部17を制御する。位置制御部17は、上記と同様に、観察点C用の目標位置を読み出し、中心ずれ量で補正した後の目標位置(C)に基づいてXYθステージ12を駆動して、観察点Cを対物レンズ14の直下に移動させる(図4の期間H4)。
また、確認スイッチ20が操作されると、制御装置23は、XYθステージ12を駆動する前に、切替スイッチ32〜34を制御してF端子をG端子に接続させると同時に、メモリ31への書き込みを禁止する。その結果、表示装置22における表示画像が切り替えられ、操作部19が操作された時点の観察点BのG色の濃淡観察画像がフリーズ状態で表示される。このため、XYθステージ12の移動中の画像(ウエハ10Aの観察とは無関係な画像)が表示装置22に表示されることはない。
さらに、第1実施形態の外観検査装置10では、観察点Bの観察中(図4の期間K2)と周辺領域の観察中(期間H3)に各々のカラー画像を表示し、観察点B(または周辺領域)から次の観察点Cに向けての移動中(期間H4)に観察点BのG色の濃淡画像を表示する、つまり、観察中と移動中とで画像の色を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定した。したがって、表示装置22に表示された画像の色の変化(カラー→G色)に応じて、装置内部の状態を容易に把握することができる。
その後、XYθステージ12が目標位置(C)に到達し、観察点Cが対物レンズ14の直下に到達すると、位置制御部17は、表示制御部35に到達信号を出力する。この時点でも、メモリ31への画像信号の書き込みは禁止され、切替スイッチ32〜34のF端子が選択的にG端子に接続されている。
したがって、観察点Cが対物レンズ14の直下に到達(つまりXYθステージ12が目標位置(C)に到達)したことによる振動が発生し、ウエハ10Aとカメラ15との相対的な位置関係が変動し、画像処理部18から制御装置23のメモリ31と切替スイッチ32〜34のE端子に入力される画像信号が不安定なものとなっても、表示装置22には前の観察点Bの鮮明な画像がフリーズ状態で継続して表示され、不鮮明な画像が表示されることはない。
したがって、観察点Cが対物レンズ14の直下に到達(つまりXYθステージ12が目標位置(C)に到達)したことによる振動が発生し、ウエハ10Aとカメラ15との相対的な位置関係が変動し、画像処理部18から制御装置23のメモリ31と切替スイッチ32〜34のE端子に入力される画像信号が不安定なものとなっても、表示装置22には前の観察点Bの鮮明な画像がフリーズ状態で継続して表示され、不鮮明な画像が表示されることはない。
表示制御部35は、位置制御部17から到達信号を受け取ると、振動が収束するタイミングTCを検出し、このタイミングTCで切替スイッチ32〜34を制御し、F端子に代えてE端子をG端子に接続させる。したがって、この時点で、表示装置22における表示画像が切り替えられ、観察点Cのカラー観察画像がスルー(動画)状態で表示される。つまり、観察点Cのカラー動画像が表示される。この画像は、時間的な変動成分を含まない安定したものである。このため操作者は、鮮明なカラー動画像により観察点Cの観察(良・不良の判断)を快適に行うことができる。
第1実施形態の外観検査装置10では、観察点B(または周辺領域)から次の観察点Cに向けての移動中(図4の期間H4)に観察点BのG色の濃淡画像を表示し、観察点Cの観察中(期間K3)に観察点Cのカラー画像を表示する、つまり、移動中と観察中とで画像の色を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定した。したがって、表示装置22に表示された画像の色の変化(G色→カラー)に応じて、装置内部の状態を容易に把握することができる。
さらに、ウエハ10Aの表面に周期的なパターンが形成され、観察点B,観察点Cとして同様のパターン部分が指定された場合でも、画像の色の変化(G色→カラー)に応じて、表示画像の切り替え(つまり次の観察点Cの観察開始のタイミング)を容易に認識させることができる。したがって、観察点Cが前の観察点Bと同様のパターン部分であっても、観察点Cの観察を効率よく行うことができる。
上記したように、第1実施形態の外観検査装置10では、ウエハ10Aの同様のパターン部分を観察点A,B,C,…(図2)とする場合にも、操作者が既に観察終了した箇所について再び観察してしまうといった無駄な事態を防止することができ、操作者の負担を軽減できるため、観察効率が向上する。また、パターンの無いウエハ10Aの場合にも同様の効果が得られる。さらに、第1実施形態では、画像の色を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定するため、構成が複雑化することはない。
なお、上記の第1実施形態では、次の観察点に向けて移動している間の画像を「G色」の画像信号に基づいて表示する例を説明したが、他の色(R色やB色)の画像信号を用いても構わない。また、複数の色の画像信号から線形演算により新たに生成した色(RGB以外の色)の画像信号を用いても構わない。
(第2実施形態)
第2実施形態の外観検査装置は、第1実施形態の外観検査装置10の制御装置23(図3)に代えて、図5の制御装置40を設けたものである。制御装置40には、メモリ41と、減衰部42と、切替スイッチ32〜34と、表示制御部35とが設けられる。切替スイッチ32〜34と表示制御部35の構成は上記と同様である。ここでは、メモリ41と減衰部42について説明する。
(第2実施形態)
第2実施形態の外観検査装置は、第1実施形態の外観検査装置10の制御装置23(図3)に代えて、図5の制御装置40を設けたものである。制御装置40には、メモリ41と、減衰部42と、切替スイッチ32〜34と、表示制御部35とが設けられる。切替スイッチ32〜34と表示制御部35の構成は上記と同様である。ここでは、メモリ41と減衰部42について説明する。
第2実施形態の外観検査装置では、メモリ41と減衰部42を介して、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号が切替スイッチ32〜34の各々のF端子に入力される。なお、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号は、第1実施形態と同様、切替スイッチ32〜34の各々のE端子にも入力される。このため、切替スイッチ32〜34の各々のG端子は、E端子またはF端子に入力されたR色,G色,B色の画像信号を表示装置22に出力する端子となる。
メモリ41は、少なくとも1フレーム分のR色,G色,B色の画像信号を記憶可能な容量を有し、例えば書き込みと読み出しが同時に行える記憶素子である。メモリ41への画像信号の書き込みは、表示制御部35からの制御信号に基づいて許可/禁止される。減衰部42は、メモリ41から出力されるR色,G色,B色の画像信号のレベルを予め定めた比率で減衰させた後、切替スイッチ32〜34の各々のF端子に出力する。
したがって、切替スイッチ32〜34のF端子がG端子に接続されているとき、表示装置22には、メモリ41に書き込まれた1フレーム分のR色,G色,B色の画像信号(例えば観察点Aに関わる画像信号)に基づいて、カラー観察画像がフリーズ状態で表示される。つまり、表示装置22にはカラー静止画像が表示される。ただし、この場合のカラー静止画像の明るさは、減衰部42での減衰比率によって決定され、切替スイッチ32〜34のE端子がG端子に接続されているときのカラー動画像より暗くなる。
このように、第2実施形態の外観検査装置の制御装置40では、切替スイッチ32〜34のF端子がG端子に接続されているときに1フレーム分の減衰されたR色,G色,B色の画像信号を取得して表示装置22に出力し、E端子がG端子に接続されているときに複数フレーム分の減衰されないR色,G色,B色の画像信号を連続的に取得して表示装置22に出力する。
第2実施形態の外観検査装置によるウエハ10Aの観察工程(図4参照)では、観察点Aの観察中(期間K1)に観察点Aの明るいカラー動画像が表示された後、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)に観察点Aの暗いカラー静止画像が表示される。つまり、観察中と移動中とで画像の明るさを変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の明るさの変化(明→暗)に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の停止状態→移動状態)を容易に把握することができる。
また、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)に観察点Aの暗いカラー静止画像が表示された後、観察点Bの観察中(期間K2)と周辺領域の観察中(期間H3)に各々の明るいカラー動画像が表示される。つまり、移動中と観察中とで画像の明るさを変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の明るさの変化(暗→明)に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の移動状態→停止状態)を容易に把握することができる。
さらに、ウエハ10Aの表面に周期的なパターンが形成され、観察点A,観察点Bとして同様のパターン部分が指定された場合でも、画像の明るさの変化(暗→明)に応じて、表示画像の切り替え(つまり次の観察点Bの観察開始のタイミング)を容易に認識させることができる。したがって、観察点Bが前の観察点Aと同様のパターン部分であっても、観察点Bの観察を効率よく行うことができる。
そして、観察点Bの観察に続いて次の観察点Cの観察を行う場合にも、上記と同様の表示画像の明暗の切り替えが行われる。したがって、表示画像の明暗に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の移動/停止の状態)を容易に把握することができる。また、観察点Cが前の観察点Bと同様のパターン部分であっても、観察点Cの観察を効率よく行うことができる。
上記したように、第2実施形態の外観検査装置では、ウエハ10Aの同様のパターン部分を観察点A,B,C,…(図2)とする場合にも、操作者が既に観察終了した箇所について再び観察してしまうといった無駄な事態を防止することができ、操作者の負担を軽減できるため、観察効率が向上する。また、パターンの無いウエハ10Aの場合にも同様の効果が得られる。さらに、第2実施形態では、画像の明るさを変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定するため、観察中だけでなく移動中にも常にカラー画像を表示させることができ、操作者に色覚障害があるような場合にも好適な装置となる。
(第3実施形態)
第3実施形態の外観検査装置は、第2実施形態の外観検査装置の制御装置40(図5)に代えて、図6の制御装置50を設けたものである。制御装置50には、メモリ41と、切替スイッチ32〜34と、表示制御部35と、オーバーレイ制御部51と、加算器52〜54とが設けられる。メモリ41と切替スイッチ32〜34と表示制御部35の構成は上記と同様である。ここでは、メモリ41の接続状態とオーバーレイ制御部51と加算器52〜54について説明する。
(第3実施形態)
第3実施形態の外観検査装置は、第2実施形態の外観検査装置の制御装置40(図5)に代えて、図6の制御装置50を設けたものである。制御装置50には、メモリ41と、切替スイッチ32〜34と、表示制御部35と、オーバーレイ制御部51と、加算器52〜54とが設けられる。メモリ41と切替スイッチ32〜34と表示制御部35の構成は上記と同様である。ここでは、メモリ41の接続状態とオーバーレイ制御部51と加算器52〜54について説明する。
第3実施形態の外観検査装置では、メモリ41を介して(図5のような減衰部42を介さずに)、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号が切替スイッチ32〜34の各々のF端子に入力される。なお、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号は、第1実施形態や第2実施形態と同様、切替スイッチ32〜34の各々のE端子にも入力される。このため、切替スイッチ32〜34の各々のG端子は、E端子またはF端子に入力されたR色,G色,B色の画像信号を出力する端子となる。
オーバーレイ制御部51は、表示制御部35から指示されたタイミングで、所定の画像信号(例えば図7に示すような文字画像55に対応する画像信号)を加算器52〜54に出力する。加算器52〜54の各々は、切替スイッチ32〜34のG端子の各々に接続され、G端子からの画像信号とオーバーレイ制御部51からの画像信号とを加算した後、表示装置22に出力する。
第3実施形態の外観検査装置では、切替スイッチ32〜34のF端子がG端子に接続されているとき、オーバーレイ制御部51から加算器52〜54に所定の画像信号(図7参照)が出力される。このため、表示装置22には、メモリ41に書き込まれた1フレーム分のR色,G色,B色の画像信号(例えば観察点Aに関わる画像信号)と、オーバーレイ制御部51からの画像信号とに基づいて、例えば図7に示すような「FRZ」の文字画像55が重畳されたカラー観察画像がフリーズ状態で表示される。つまり、表示装置22にはカラー静止画像(文字画像55あり)が表示される。
また、切替スイッチ32〜34のE端子がG端子に接続されているとき、オーバーレイ制御部51からの画像信号(図7参照)の出力は停止される。このため、表示装置22には、画像処理部18から連続的に出力される複数フレーム分のR色,G色,B色の画像信号(例えば観察点Aに関わる画像信号)に基づいて、カラー観察画像がスルー状態で表示される。つまり、表示装置22にはカラー動画像(重畳表示なし)が表示される。
第3実施形態の外観検査装置によるウエハ10Aの観察工程(図4参照)では、観察点Aの観察中(期間K1)に観察点Aの明るいカラー動画像(重畳表示なし)が表示された後、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)に観察点Aの明るいカラー静止画像(文字画像55あり)が表示される。つまり、観察中と移動中とで画像に対する重畳表示の有無を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の重畳表示の変化(無→有)に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の停止状態→移動状態)を容易に把握することができる。「FRZ」の文字画像55は、移動中であることを示す画像である。
また、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)に観察点Aの明るいカラー静止画像(文字画像55あり)が表示された後、観察点Bの観察中(期間K2)と周辺領域の観察中(期間H3)に各々の明るいカラー動画像(重畳表示なし)が表示される。つまり、移動中と観察中とで画像に対する重畳表示の有無を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の重畳表示の変化(有→無)に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の移動状態→停止状態)を容易に把握することができる。
さらに、ウエハ10Aの表面に周期的なパターンが形成され、観察点A,観察点Bとして同様のパターン部分が指定された場合でも、画像の重畳表示の変化(有→無)に応じて、表示画像の切り替え(つまり次の観察点Bの観察開始のタイミング)を容易に認識させることができる。したがって、観察点Bが前の観察点Aと同様のパターン部分であっても、観察点Bの観察を効率よく行うことができる。
そして、観察点Bの観察に続いて次の観察点Cの観察を行う場合にも、上記と同様の表示画像の重畳表示の切り替えが行われる。したがって、表示画像の重畳表示の有無に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の移動/停止の状態)を容易に把握することができる。また、観察点Cが前の観察点Bと同様のパターン部分であっても、観察点Cの観察を効率よく行うことができる。
上記したように、第3実施形態の外観検査装置では、ウエハ10Aの同様のパターン部分を観察点A,B,C,…(図2)とする場合にも、操作者が既に観察終了した箇所について再び観察してしまうといった無駄な事態を防止することができ、操作者の負担を軽減できるため、観察効率が向上する。また、パターンの無いウエハ10Aの場合にも同様の効果が得られる。さらに、第3実施形態では、画像に対する重畳表示の有無を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定するため、観察中だけでなく移動中にも常に明るいカラー画像を表示させることができ、移動中における観察も可能となる。また、操作者に色覚障害があるような場合にも好適な装置となる。
なお、上記の第3実施形態では、移動中(図4の期間H2,H4,…)の画像のみに重畳表示を行ったが、観察中(期間K1,K2,…)の画像のみに重畳表示を行ってもよい。この場合は、観察中であることを示す画像を重畳させることが好ましい。また、移動中と観察中との双方に異なる画像を重畳させてもよい。
(第4実施形態)
第4実施形態の外観検査装置は、第1実施形態の外観検査装置10の制御装置23(図3)に代えて、図8の制御装置60を設けたものである。制御装置60は、図3の制御装置23の構成に加えて図6と同様のメモリ41を設け、メモリ41の追加に応じて3つの入力端子(E端子,F端子,H端子)を有する切替スイッチ62〜64を図3の切替スイッチ32〜34に代えて設けたものである。制御装置60のメモリ31,41と表示制御部35の構成は上記と同様である。ここでは、メモリ31,41の接続状態と切替スイッチ62〜64について説明する。
(第4実施形態)
第4実施形態の外観検査装置は、第1実施形態の外観検査装置10の制御装置23(図3)に代えて、図8の制御装置60を設けたものである。制御装置60は、図3の制御装置23の構成に加えて図6と同様のメモリ41を設け、メモリ41の追加に応じて3つの入力端子(E端子,F端子,H端子)を有する切替スイッチ62〜64を図3の切替スイッチ32〜34に代えて設けたものである。制御装置60のメモリ31,41と表示制御部35の構成は上記と同様である。ここでは、メモリ31,41の接続状態と切替スイッチ62〜64について説明する。
切替スイッチ62〜64の3つの入力端子(E端子,F端子,H端子)のうち、E端子の各々は、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号を入力する端子である。F端子の各々は、メモリ31を介して、画像処理部18からのG色の画像信号を入力する端子である。H端子の各々は、メモリ41を介して、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号を入力する端子である。G端子の各々は、E端子またはH端子に入力されたR色,G色,B色の画像信号、またはF端子に入力されたG色の画像信号を表示装置22に出力する端子である。
切替スイッチ62〜64のG端子にE端子,F端子,H端子の何れを接続するかの選択は、表示制御部35からの制御信号に基づいて切り替えられる。切替スイッチ62〜64では、E端子,F端子,H端子の何れか1つが選択的にG端子に接続される。そしてG端子に接続された入力側の端子(E端子,F端子,H端子の何れか1つ)の画像信号が表示装置22に出力される。
切替スイッチ62〜64のF端子がG端子に接続されているとき、表示装置22には、メモリ31に書き込まれたG色の画像信号に基づいて、G色の濃淡観察画像がフリーズ状態で表示される。つまり、G色の濃淡静止画像が表示される。
さらに、切替スイッチ62〜64のH端子がG端子に接続されているとき、表示装置22には、メモリ41に書き込まれたR色,G色,B色の画像信号に基づいて、カラー観察画像がフリーズ状態で表示される。つまり、カラー静止画像が表示される。
さらに、切替スイッチ62〜64のH端子がG端子に接続されているとき、表示装置22には、メモリ41に書き込まれたR色,G色,B色の画像信号に基づいて、カラー観察画像がフリーズ状態で表示される。つまり、カラー静止画像が表示される。
また、切替スイッチ62〜64のE端子がG端子に接続されているとき、表示装置22には、画像処理部18からのR色,G色,B色の画像信号に基づいて、カラー観察画像がスルー状態で表示される。つまり、カラー動画像(ライブ画像)が表示される。
第4実施形態の外観検査装置によるウエハ10Aの観察工程では、図9のタイミングチャートに示す通り、観察点Aの観察中(期間K1)に、切替スイッチ62〜64のH端子がG端子に接続され、表示装置22に観察点Aのカラー静止画像が表示される。そして、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)には、切替スイッチ62〜64のF端子がG端子に接続され、表示装置22に観察点AのG色の濃淡静止画像が表示される。つまり、観察中と移動中とで画像の色を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の色の変化(カラー→G色)に応じて、装置内部の状態を容易に把握することができる。
第4実施形態の外観検査装置によるウエハ10Aの観察工程では、図9のタイミングチャートに示す通り、観察点Aの観察中(期間K1)に、切替スイッチ62〜64のH端子がG端子に接続され、表示装置22に観察点Aのカラー静止画像が表示される。そして、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)には、切替スイッチ62〜64のF端子がG端子に接続され、表示装置22に観察点AのG色の濃淡静止画像が表示される。つまり、観察中と移動中とで画像の色を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の色の変化(カラー→G色)に応じて、装置内部の状態を容易に把握することができる。
また、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)に観察点AのG色の濃淡静止画像が表示された後、観察点Bの観察中(期間K2)には、再び切替スイッチ62〜64のH端子がG端子に接続され、表示装置22に観察点Bのカラー静止画像が表示される。また、観察点Bの周辺領域の観察中(期間H3)には、切替スイッチ62〜64のE端子がG端子に接続され、周辺領域のカラー動画像が表示される。つまり、移動中と観察中とで画像の色を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の色の変化(G色→カラー)に応じて、装置内部の状態を容易に把握することができる。
さらに、ウエハ10Aの表面に周期的なパターンが形成され、観察点A,観察点Bとして同様のパターン部分が指定された場合でも、画像の色の変化(G色→カラー)に応じて、表示画像の切り替え(つまり次の観察点Bの観察開始のタイミング)を容易に認識させることができる。したがって、観察点Bが前の観察点Aと同様のパターン部分であっても、観察点Bの観察を効率よく行うことができる。
なお、メモリ31への書き込みは、観察点Aの観察中(期間K1)に許可され、移動中(期間H2)に禁止され、観察点Bの観察中(期間K2)に許可され、周辺領域の観察中(期間H3)に禁止される。期間K1のうち確認スイッチ20が操作された時点でメモリ31に書き込まれたG色の画像信号は、次の期間H2でのフリーズ表示に用いられる。また、期間K2のうち操作部19が操作された時点でメモリ31に書き込まれたG色の画像信号は、後の期間H4(観察点Bから次の観察点Cに向けての移動中)でのフリーズ表示に用いられる。
一方、メモリ41への書き込みは、観察点Aの観察中(期間K1)に禁止され、移動中(期間H2)に許可され、観察点Bの観察中(期間K2)に禁止され、周辺領域の観察中(期間H3)に許可される。期間H2のうちタイミングTB(振動が収束したタイミング)でメモリ41に書き込まれたR色,G色,B色の画像信号は、次の期間K2でのフリーズ表示に用いられる。期間H3でメモリ41に書き込まれた画像信号は、メモリ41が後の期間H4でも書き込み許可の状態に保たれるため、実際の表示には用いられない。
そして、観察点Bの観察に続いて次の観察点Cの観察を行う場合にも、上記と同様の表示色の切り替えが行われる。したがって、表示色(G色/カラー)に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の移動/停止の状態)を容易に把握することができる。また、観察点Cが前の観察点Bと同様のパターン部分であっても、観察点Cの観察を効率よく行うことができる。
上記したように、第4実施形態の外観検査装置では、ウエハ10Aの同様のパターン部分を観察点A,B,C,…(図2)とする場合にも、操作者が既に観察終了した箇所について再び観察してしまうといった無駄な事態を防止することができ、操作者の負担を軽減できるため、観察効率が向上する。また、パターンの無いウエハ10Aの場合にも同様の効果が得られる。
(第5実施形態)
第5実施形態の外観検査装置は、第3実施形態の外観検査装置と同様、図6の制御装置50を備えている。ただし、表示制御部35による切替スイッチ32〜34とオーバーレイ制御部51の制御タイミングが相違している。ここでは、図10のタイミングチャートを参照し、ウエハ10Aの観察工程の別の例を説明する。
(第5実施形態)
第5実施形態の外観検査装置は、第3実施形態の外観検査装置と同様、図6の制御装置50を備えている。ただし、表示制御部35による切替スイッチ32〜34とオーバーレイ制御部51の制御タイミングが相違している。ここでは、図10のタイミングチャートを参照し、ウエハ10Aの観察工程の別の例を説明する。
第5実施形態の外観検査装置による観察工程では、観察点Aの観察中(期間K1)に、切替スイッチ32〜34のE端子とF端子とが順にG端子に接続され、オーバーレイ制御部51から加算器52〜54への画像信号の出力が停止され、表示装置22に観察点Aのカラー動画像とカラー静止画像とが順に表示される(何れも重畳表示なし)。そして、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)には、F端子が継続的にG端子に接続され、オーバーレイ制御部51から加算器52〜54への画像信号の出力が行われ、表示装置22に観察点Aのカラー静止画像(重畳表示あり)が表示される。つまり、観察中と移動中とで画像に対する重畳表示の有無を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の重畳表示の変化(無→有)に応じて、装置内部の状態を容易に把握することができる。
また、観察点Aから次の観察点Bに向けての移動中(期間H2)に観察点Aのカラー静止画像(重畳表示あり)が表示された後、観察点Bの観察中(期間K2)には、再びE端子とF端子とが順にG端子に接続され、オーバーレイ制御部51からの画像信号の出力が停止され、表示装置22に観察点Bのカラー動画像とカラー静止画像とが順に表示される(何れも重畳表示なし)。また、観察点Bの周辺領域の観察中(期間H3)には、E端子がG端子に接続され、周辺領域のカラー動画像(重畳表示なし)が表示される。つまり、移動中と観察中とで画像に対する重畳表示の有無を変更して画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定している。したがって、表示装置22に表示された画像の重畳表示の変化(有→無)に応じて、装置内部の状態を容易に把握することができる。
さらに、ウエハ10Aの表面に周期的なパターンが形成され、観察点A,観察点Bとして同様のパターン部分が指定された場合でも、画像の重畳表示の変化(有→無)に応じて、表示画像の切り替え(つまり次の観察点Bの観察開始のタイミング)を容易に認識させることができる。したがって、観察点Bが前の観察点Aと同様のパターン部分であっても、観察点Bの観察を効率よく行うことができる。
なお、メモリ31への書き込みは、観察点Aの観察中(期間K1)の初めに1フレーム分だけ許可された後、直ぐに禁止状態に切り替えられ、移動中(期間H2)に禁止される。また、観察点Bの観察中(期間K2)の初めに1フレーム分だけ許可された後、直ぐに禁止状態に切り替えられ、周辺領域の観察中(期間H3)に許可される。期間K1の初めにメモリ31に書き込まれたR色,G色,B色の画像信号は、同じ期間K1でのフリーズ表示と次の期間H2でのフリーズ表示に用いられる。期間K2の初めにメモリ31に書き込まれたR色,G色,B色の画像信号は、同じ期間K2でのフリーズ表示に用いられる。期間H3でメモリ31に書き込まれたR色,G色,B色の画像信号は、次の期間H4(観察点Bから次の観察点Cに向けての移動中)でのフリーズ表示に用いられる。
そして、観察点Bの観察に続いて次の観察点Cの観察を行う場合にも、上記と同様の表示画像の重畳表示の切り替えが行われる。したがって、表示画像の重畳表示の有無に応じて、装置内部の状態(XYθステージ12の移動/停止の状態)を容易に把握することができる。また、観察点Cが前の観察点Bと同様のパターン部分であっても、観察点Cの観察を効率よく行うことができる。
上記したように、第5実施形態の外観検査装置では、ウエハ10Aの同様のパターン部分を観察点A,B,C,…(図2)とする場合にも、操作者が既に観察終了した箇所について再び観察してしまうといった無駄な事態を防止することができ、操作者の負担を軽減できるため、観察効率が向上する。また、パターンの無いウエハ10Aの場合にも同様の効果が得られる。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、ウエハ10Aを試料とする外観検査装置を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、液晶基板を試料とする検査装置や、基板に実装された電子部品を試料として観察する検査装置など、試料の局所領域を観察・検査する装置であれば、本発明を適用できる。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、ウエハ10Aを試料とする外観検査装置を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、液晶基板を試料とする検査装置や、基板に実装された電子部品を試料として観察する検査装置など、試料の局所領域を観察・検査する装置であれば、本発明を適用できる。
また、上記した実施形態では、撮像素子に対して試料を移動させたが、試料を固定して撮像素子を移動させても構わない。また、試料と撮像素子との両方を移動させてもよい。つまり、試料と撮像素子とを相対移動させる装置であれば、本発明を適用できる。
10 外観検査装置
10A ウエハ
11 制振ユニット
12 XYθステージ
13 ウエハホルダ
14 対物レンズ
15 カメラ
16 プリアライメント用のセンサ
17 位置制御部
18 画像処理部
19 操作部
20 確認スイッチ
22 表示装置
23,40,50,60 制御装置
31,41 メモリ
32,33,34,62,63,64 切替スイッチ
35 表示制御部
42 減衰部
51 オーバーレイ制御部
52,53,54 加算器
55 文字画像
10A ウエハ
11 制振ユニット
12 XYθステージ
13 ウエハホルダ
14 対物レンズ
15 カメラ
16 プリアライメント用のセンサ
17 位置制御部
18 画像処理部
19 操作部
20 確認スイッチ
22 表示装置
23,40,50,60 制御装置
31,41 メモリ
32,33,34,62,63,64 切替スイッチ
35 表示制御部
42 減衰部
51 オーバーレイ制御部
52,53,54 加算器
55 文字画像
Claims (7)
- 試料の一部領域に関わる画像信号を生成する生成手段と、
前記試料の複数の観察点に前記一部領域を順に移動させる移動手段と、
前記一部領域が前記複数の観察点のうち任意の1つに停止している間、前記生成手段により生成された前記画像信号に基づいて、前記1つの観察点の画像を表示する第1表示手段と、
前記一部領域が前記1つの観察点から他の観察点に向けて移動している間、前記1つの観察点の画像をフリーズ状態で表示する第2表示手段と、
前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の表示形態を視覚的に異なる形態に設定する設定手段とを備えた
ことを特徴とする観察装置。 - 請求項1に記載の観察装置において、
前記設定手段は、前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の色に基づいて、前記表示形態を視覚的に異なる形態に設定する
ことを特徴とする観察装置。 - 請求項1に記載の観察装置において、
前記設定手段は、前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の明るさに基づいて、前記表示形態を視覚的に異なる形態に設定する
ことを特徴とする観察装置。 - 請求項1に記載の観察装置において、
前記設定手段は、前記第1表示手段と前記第2表示手段との各々により表示される前記画像の少なくとも一方に所定の画像を重畳することにより、前記表示形態を視覚的に異なる形態に設定する
ことを特徴とする観察装置。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の観察装置において、
前記1つの観察点に対する観察の終了を示す信号を出力する出力手段と、
前記観察の終了を示す信号に基づいて、前記1つの観察点の画像の表示を前記第1表示手段による表示から前記第2表示手段による表示に切り替えると共に、前記移動手段による移動を開始させる第1制御手段とを備えた
ことを特徴とする観察装置。 - 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の観察装置において、
前記移動手段による移動が完了したときに、前記第2表示手段による表示から前記第1表示手段による表示に切り替える第2制御手段とを備えた
ことを特徴とする観察装置。 - 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の観察装置において、
前記1つの観察点の周辺領域に対する観察を指示する指示手段を備え、
前記移動手段は、前記指示手段からの指示に基づいて、前記周辺領域に前記一部領域を移動させ、
前記第1表示手段は、前記指示手段からの指示に基づいて、前記周辺領域の画像を表示する
ことを特徴とする観察装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004174337A JP2005351809A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 観察装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004174337A JP2005351809A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 観察装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005351809A true JP2005351809A (ja) | 2005-12-22 |
Family
ID=35586414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004174337A Withdrawn JP2005351809A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 観察装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005351809A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008105448A1 (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-04 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | 外観検査装置の確認画面表示方法 |
JP2016208368A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | 富士通テン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法および車載装置 |
-
2004
- 2004-06-11 JP JP2004174337A patent/JP2005351809A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008105448A1 (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-04 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | 外観検査装置の確認画面表示方法 |
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