JP2005350233A - 紙葉類の処理装置 - Google Patents
紙葉類の処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005350233A JP2005350233A JP2004173858A JP2004173858A JP2005350233A JP 2005350233 A JP2005350233 A JP 2005350233A JP 2004173858 A JP2004173858 A JP 2004173858A JP 2004173858 A JP2004173858 A JP 2004173858A JP 2005350233 A JP2005350233 A JP 2005350233A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transport
- take
- paper sheet
- conveyance
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
【課題】 紙葉類など紙葉類の搬送状態を検知し、その検知結果に基づいて装填された紙葉類の取出位置を自動的に設定することができる紙葉類処理装置を提供することができる紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】 この紙葉類処理装置は、同一形状の前記紙葉類Pを装填する移動可能な装填部を有する供給部2と、この供給部2によって供給された前記紙葉類Pを1枚ずつ搬送路に取り出す取出部3と、この取出部3で取り出されて搬送される前記紙葉類Pの搬送状態を検知する搬送状態検知部4とを有する。そして、この搬送状態検知部4の検知結果に基づいて取出搬送制御部86は、前記装填部に装填された前記紙葉類Pを搬送路に対して上下に移動するバックアッププレート21並びに左右に移動するAブロック22及びBブロック23を制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】 この紙葉類処理装置は、同一形状の前記紙葉類Pを装填する移動可能な装填部を有する供給部2と、この供給部2によって供給された前記紙葉類Pを1枚ずつ搬送路に取り出す取出部3と、この取出部3で取り出されて搬送される前記紙葉類Pの搬送状態を検知する搬送状態検知部4とを有する。そして、この搬送状態検知部4の検知結果に基づいて取出搬送制御部86は、前記装填部に装填された前記紙葉類Pを搬送路に対して上下に移動するバックアッププレート21並びに左右に移動するAブロック22及びBブロック23を制御する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、紙葉類の取り出し性能を向上させる機構を有する紙葉類処理装置に関する。
例えば、従来の紙葉類処理装置は、操作員によって操作される操作部と、この操作部の指示に基づいて処理した紙葉類の集計作業などを行う主制御部と、この主制御部によって制御されて搬送される紙葉類を区分処理する紙葉類処理部とを有している。
また、この紙葉類処理部は、複数の紙葉類を一括して装填する装填部を有する供給部、この供給部から1枚ずつ取り出して搬送路に供給する取出部、この取出部によって取り出された紙葉類を検知する検知部、この検知部の検知結果に基づいて当該紙葉類を区分して集積する集積部、及び施封部で構成される。
上記検知部は、上記搬送される紙葉類の搬送状態を検知する搬送状態検知部、この搬送状態検知部による検知の結果、正常に搬送された紙葉類の真偽、正損を検知する真偽検知部・正損検知部、及び厚さ検知部などで構成される。
上記紙葉類処理装置の供給部及び取出部は、取り扱う紙葉類の形状によって紙葉類を取り揃えて装填するためのガイド位置や整位するためのブロック位置を初期位置に設定する必要がある。従来これらガイド位置やブロック位置は、当該装置を操作する操作員が取り扱う券種に応じて手動によって設定するか、又は操作パネルなどから取り扱う券種を設定することによって、これらガイド位置やブロック位置が設定されていた(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上記従来の紙葉類処理装置の供給部及び取出部は、券種及び正損の程度など取り扱う紙葉類の種類、環境温湿度及び当該取出部の部品の消耗などによって取り出し性能が左右される。その結果、上記初期設定では紙葉類の搬送位置ずれや搬送ピッチ詰まりが発生することがあった。そのため、操作員がこれらの搬送情報を入手し、この搬送情報に基づいて当該取出部を調整していた。さらにこの調整を行う調整者には熟練した専門家を必要とするという問題があった。
特開平8―16885号公報(第5頁、第1図、第5図)
従来の紙葉類処理装置の取出部は、取り出される紙葉類の種類、当該取出部の部品の消耗、又は搬送される紙葉類の搬送位置によって変化する。従って、この取出部の調整者には、熟練した専門家を必要とするという問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、紙葉類など紙葉類の搬送状態を検知し、その検知結果に基づいて紙葉類の取出位置を自動的に設定することができる紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を装填すると共に移動可能に設けられた装填部と、この装填部に装填された前記紙葉類を1枚ずつ搬送路に取り出す取出手段と、この取出手段で取り出された前記紙葉類を前記搬送路に沿って搬送する搬送部と、搬送される前記紙葉類の搬送状態を検知する搬送状態検知手段と、この搬送状態検知手段の検知結果に基づいて前記装填部を前記搬送部の搬送方向と直交する方向に移動することによって前記紙葉類の搬送位置を制御する取出搬送制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、紙葉類の搬送状態を検知し、その検知結果に基づいて紙葉類の取出位置を自動的に設定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施例による紙葉類Pを区分処理する紙葉類処理装置1の構成図である。図2は、供給部2及び取出部3の機構部を説明する図である。図3は、紙葉類処理装置を制御する制御部の構成を示すブロック図である。以下、図1乃至図3を参照して紙葉類処理装置の構成を説明する。
紙葉類処理装置1は、操作員が装置の操作を行う操作部83を有し、この操作部83の操作によって処理された紙葉類Pの集計作業などを行う主制御部81と、この主制御部81によって制御されて搬送される紙葉類Pを区分処理する紙葉類処理部とから構成される。この紙葉類処理装置1によって区分処理された紙葉類Pの結果は表示部84に表示される。
また、この紙葉類処理部は、複数枚の紙葉類Pを一括して装填する装填部を有する供給部2、この供給部2から紙葉類Pを1枚ずつ取り出して搬送路41に供給する取出部3、この取出部3によって取り出された紙葉類Pを搬送路41に沿って搬送する搬送部、この搬送部によって搬送された紙葉類Pを検知する検知部、この検知部の検知結果に基づいて当該紙葉類Pを区分して集積する集積部7、及び施封部(図示しない)を有している。
上記供給部(供給手段)2は、一括して紙葉類Pを装填する装填部と、この装填部を移動する取出搬送制御部86を有している。
この装填部は、装填された紙葉類Pの一方の面を積載するバックアッププレート(底面部)21、紙葉類Pの搬送方向に沿って紙葉類Pの側端部に立位したAブロック22及びBブロック23からなる側面部を有している。
上記取出搬送制御部(取出搬送制御手段)86は、バックアッププレート21を前記紙葉類Pの積載方向である上下に移動することができ、さらにAブロック22及びBブロック23を紙葉類Pの搬送方向と直交する方向である左右に各個別に移動することができる。
すなわち、上記Aブロック22は、搬送方向に向かって右側に配置され、取り出される紙葉類Pの右側の搬送位置を設定する。また、Bブロック23は、搬送方向に向かって左側に配置され、取り出される紙葉類Pの左側の搬送位置を設定する。
上記取出部(取出手段)3は、上記Aブロック22及びBブロック23の間に配置された取出ローラ31からなり、装填された紙葉類Pを1枚ずつ取り出して搬送路41に供給する。なお、この取出ローラ31は後述する取出搬送制御部86によって制御される。
上記搬送部は、搬送ローラ(図示しない)・搬送ベルト(図示しない)などで構成される搬送路41、及びこれらを駆動する動モータ(図示しない)・駆動回路88などからなり、紙葉類Pを搬送する。
上記検知部は、搬送される紙葉類Pの搬送状態を検知する搬送状態検知部4、紙葉類Pの真偽(本物の真券か、偽物の偽券か)若しくは正損(再流通可能な正券か、再流通不可能な損券か)を検知する真偽検知部・正損検知部5、及び紙葉類Pの厚さを検知する厚さ検知部6を有している。
上記搬送状態検知部4は、紙葉類Pが搬送される搬送路41上の搬送位置、搬送スキュー及び搬送ギャップなどの搬送状態を検知する。上記搬送位置は、紙葉類Pが搬送されたときの当該紙葉類Pの搬送中心を計測して算出される。また、搬送スキューは、上記紙葉類Pが搬送されたときの当該紙葉類Pの搬送方向に対する当該紙葉類Pの搬送傾きを計測して算出される。さらに、上記搬送ギャップは、上記搬送路41上を前に搬送された第1の紙葉類Pの搬送方向後端と、次に搬送された第2の紙葉類Pの搬送方向先端との距離を計測して算出される。
上記真偽検知部・正損検知部5は、搬送される紙葉類Pの物理的特性検知部、磁気検知部、パターン検知部などの検知手段で構成される。例えば、物理的特性検知部は、紙葉類Pに含有される蛍光特性や赤外線特性を検知する検知器(図示しない)で構成され、これらの検知器によって紙葉類Pの物理的特性を検出する。また、磁気検知部は、紙葉類Pに含有される磁性体量を検知する検知器(図示しない)で構成され、この検知器によって紙葉類Pの磁性体量を検知する。さらに、パターン検知部は、紙葉類Pに印刷されている表裏の模様を検知する反射光及び透過光を検知する検知器で構成され、この検知器によって紙葉類Pの種類(以下、券種と称する)並びに搬送される紙葉類Pの搬送の向きである表裏(表/裏)及び正逆(正立/倒立)が検知される。
上記真偽検知部・正損検知部5は、真偽検知部で真券と判別された紙葉類Pが再流通可能である場合に正券と判別し、再流通不可能である場合に損券と判別する。正券と判別された紙葉類Pは、主制御部81の指示によって振り分けゲートG1が左(反時計方向)に回動され、さらに振り分けゲートG2が右側(時計方向)に回動されて正券集積部71に集積される。また、損券と判別された紙葉類は、主制御部81の指示によって振り分けゲートG1が左側(反時計方向)に回動され、さらに振り分けゲートG2が左側(反時計方向)に回動されて損券集積部72に集積される。
厚さ検知部6は、紙葉類Pの厚さを検知する。この検知の結果、例えば紙葉類Pが2枚重なって搬送された場合は、この厚さ検知部6によって2枚取りが検知され排除券となり、主制御部81の指示によって振り分けゲートG1が右側(時計方向)に回動されて排除券集積部9に集積される。
また、上記搬送状態検知部4、真偽検知部・正損検知部5又は厚さ検知部6で排除券と判別された紙葉類Pは紙葉類振り分けゲートG1が右側に回動されて排除券集積部9に集積される。
次に、図3を参照して制御部8の構成を説明する。制御部8は、主制御部81、総合判定部82、取出搬送制御部86、ゲート制御部87及び駆動回路88を有している。
主制御部81は、CPU(図示しない)、メモリ85を有し、上記総合判定部82から紙葉類Pの判別結果を入力し、取出搬送制御部86、ゲート制御部87及び駆動回路88を制御する。
上記取出搬送制御部(取出搬送制御手段)86は、本発明の主要部分である供給部2に紙葉類Pを装填する装填部の位置を設定することによって、搬送される紙葉類Pの搬送位置を自動的に設定する。さらに、取出部3の取出ローラ31と、この取出ローラ31によって取り出される紙葉類Pとの取り出し間隔Lを制御して、先に取り出された紙葉類Pの先端と、次に取り出された紙葉類Pの後端との間隔である搬送ギャップGを自動的に設定する。
上記ゲート制御部87は、上記総合判定部82によって区分された区分情報に基づき、振り分けゲートG1、G2などを回動する。そして、搬送される紙葉類Pを正券集積部71、損券集積部72又は排除券集積部9に振り分ける。
駆動回路88は、集積部7に搬送される紙葉類Pを正券、損券毎に100枚毎に区分して集積する。これら集積された紙葉類を施封部に搬送し、それぞれ紙帯で施封する。
次に、紙葉類処理装置1の取出搬送制御部86の動作を説明する。図4は取出部3の取り出し位置の動作を説明する図である。紙葉類Pは装填部のバックアッププレート21の上に1取引毎に例えば1000枚一括して供給される。この際、操作員は図示矢印Cで示す搬送方向の右側に配置されたAブロック22及びCブロック24に紙葉類Pの端面を整位して供給する。Aブロック22及びBブロック23は搬送方向Cに対し右側(図示矢印XR)、及び左側(図示矢印XL)に移動可能に設置される。
上記Aブロック22の配置位置CNTRは、Aブロック22の位置を設定するための計測原点ZRを基準にして計測され、この配置位置CNTRが初期設定値になるように取出搬送制御部86によって移動されて配置されている。
上記Bブロック23の配置位置CNTLは、Bブロックの位置を設定するための計測原点ZLを基準にして計測され、この配置位置CNTLが初期設定値になるように取出搬送制御部86によって移動されて配置されている。
上記バックアッププレート21は、このバックアッププレート21に積載された一番上の紙葉類Pの位置が取出位置検知センサ32によって検知され、当該紙葉類Pと取出ローラ31表面との取出ギャップLが設定値になるように取出搬送制御部86によって制御された位置に配置される。従って紙葉類Pが取出ローラ31によって取り出されることにより紙葉類Pの積載量が減少するとバックアッププレート21は上記取出ギャップLを設定値に保つために、次第に上昇することになる。
上記取出位置検知センサ32は、支点34を中心に回動可能な支持体で構成される。そして、この支持体の一方の端に、取り出される紙葉類Pと接触して回転する回転ローラ33を配置し、この回転ローラ33が紙葉類Pの積載位置によって初期設定値から移動するとき、この支持体の被検出端35がこの移動量に比例して変化する。この被検出端35の位置を検知する位置センサ36によって回転ローラ33の位置が初期設定値からどのように移動したかが検知される。上記回転ローラ33の初期設定値は、取出位置検知センサ32の被検出端35が位置センサ36のSの位置にある。もし、紙葉類Pの残量が少なくなり紙葉類Pの積載位置がPL側に移動した場合、回転ローラ33が図示矢印PLの方向に移動し、取出位置検知センサ32の被検出端35は位置センサ36のLの位置になる。同様に、もし紙葉類Pの積載位置がPH側に移動した場合、回転ローラ33が図示矢印PHの方向に移動し、取出位置検知センサ32の被検出端35は位置センサ36のHの位置になる。
次に、図5に示す取出搬送制御部86の搬送位置ずれ補正のフローチャートを参照して搬送位置ずれ補正を説明する。
最初に、装置の搬送中心CNT1の設定方法を説明する。装置の搬送中心CNT1は、紙葉類Pの券種によって設定される搬送方向と垂直方向の長さ(紙葉類Pの幅に)によって決定される(S1)。
次に、Aブロック22は計測原点ZRからの距離CNTRが計測され(S2)、Bブロック23は計測原点ZLからの距離CNTLが計測される(S3)。取出搬送制御部は、これらCNTR、CNTLが同じ値になるように設定する。例えば、Aブロック、Bブロックの取り付け位置が標準状態であれば、例えば、計測の制度を0.1mmとしたときのカウント値は、数式(1)で示す値になる。
CNTR=CNTL=300・・・・・(1)
CNTR:計測原点ZRからAブロックまでの長さ。
CNTL:計測原点ZLからBブロックまでの長さ。
CNTR=CNTL=300・・・・・(1)
CNTR:計測原点ZRからAブロックまでの長さ。
CNTL:計測原点ZLからBブロックまでの長さ。
次に、このようにして設定された供給部2の装填部に装填された紙葉類Pは、バックアップローラ31によって1枚ずつ取り出されて搬送される。このとき搬送された紙葉類Pの搬送位置ずれ量SLが搬送状態検知部4によって算出される。この搬送位置ずれ量SLを用いて数式(2)に示す紙葉類の搬送中心CNT1が算出される(S4)。
CNT2=CNT1±SL・・・・・・・・・・・(2)
+SL:紙葉類の搬送中心がBブロック側にずれている。
−SL:紙葉類の搬送中心がAブロック側にずれている。
CNT2=CNT1±SL・・・・・・・・・・・(2)
+SL:紙葉類の搬送中心がBブロック側にずれている。
−SL:紙葉類の搬送中心がAブロック側にずれている。
次に、上記搬送位置ずれ量SLを補正するための位置ずれ補正量を算出する(S5)。
次に、上記搬送位置ずれ量SLを補正する搬送位置ずれ量補正手段を説明する。上述した搬送位置ずれ量算出手段によって、上記装置の搬送中心CNT1、紙葉類Pの搬送中心CNT2、及び搬送位置ずれ量SLが測定精度0.1mmで計測される。さらに搬送位置ずれ量SLの負号が算出される。
この算出された搬送位置ずれ量SLが、設定された許容値以内であるか判別される(S6)。この判別の結果、搬送位置ずれ量SLが許容値内のとき(S6のYes)、搬送位置ずれ量SLの符号が判別される(S7)。この判別の結果搬送位置ずれ量SLが負の場合は(S8)、紙葉類Pの搬送中心がAブロック側にずれているため、Bブロック側に移動することによって紙葉類Pの搬送中心CNT2を補正する(S8)。すなわち、この搬送位置ずれ量SLを補正するには、搬送位置ずれ量SLに相当する量だけAブロック22及びBブロック23を図示矢印XL方向に移動することになる。
また、符号の判別の結果、搬送位置ずれ量SLが正の場合は、紙葉類の搬送中心がBブロック側にずれているため、Aブロック側に移動することによって紙葉類Pの搬送中心CNT2を補正する(S9)。すなわち、この搬送位置ずれ量SLを補正するには、この搬送位置ずれ量SLに相当する量だけAブロック22及びBブロック23を図示矢印XR方向に移動することになる。
次に、図7(1)に示す具定例を参考にして搬送位置ずれ量SLの説明を行う。紙葉類の搬送中心CNT2が2mmBブロック側にずれている場合を示す。この場合、数式(2)に示すCNT2は数式(3)で示す値になる。
CNT2=CNT1+SL=320・・・・・・・(3)
SL:搬送位置ずれ量。
CNT1:装置の搬送中心。
CNT2:紙葉類の搬送中心。
CNT2=CNT1+SL=320・・・・・・・(3)
SL:搬送位置ずれ量。
CNT1:装置の搬送中心。
CNT2:紙葉類の搬送中心。
従って、この場合は、紙葉類の搬送中心CNT2を搬送位置ずれ量SL(=2mm)だけ図示矢印XR方向に移動することになる。
次に、図6に示す取出搬送制御部86の搬送ギャップ補正のフローチャート、及び図7(2)を参照して搬送ギャップ補正を説明する。前に搬送された紙葉類P1の後端と次に搬送された紙葉類P2の先端の間隔である搬送ギャップGが、上記搬送状態検知部4によって算出され、取出搬送制御部86に通知される(S11)。この搬送ギャップGが標準搬送ギャップGstに対してどの程度ずれているかを比較するために、このときの搬送ギャップGと、設定されている標準搬送ギャップGstから許容値dGを差し引いた第1の修正標準搬送ギャップ(Gst−dG)を算出する(S12)。また、標準搬送ギャップGstに許容値を加算した第2の修正標準搬送ギャップ(Gst+dG)を算出する(S13)。
次に、搬送ギャップGと第1の修正標準搬送ギャップ(Gst−dG)、及び搬送ギャップGと第2の修正標準搬送ギャップ(Gst+dG)とを比較する(S14、搬送ギャップ比較手段)。
この比較の結果、数式(6)が成立する場合の当該搬送ギャップGは、標準搬送ギャップGstからの許容値dG以内に入っており正常な取り出しピッチになっている。また、数式(5)が成立する場合の当該搬送ギャップGは、長すぎて正常な取り出しピッチになっていない。また、数式(7)が成立する場合の当該搬送ギャップGは、短すぎて正常な取り出しピッチになっていない。
取出搬送制御部86は、紙葉類間の搬送ギャップGが下式(5)を満たす回数を係数する(S15、長すぎ計数手段)。この計数結果が所定回数(例えば5回)を超える場合には(S16のYes)、紙葉類の取り出しピッチが遅すぎて搬送ギャップGが長すぎるので上記バックアッププレート21を上昇させ、例えば、取出ギャップLを0.5mm小さくする(S17、取出位置補正手段)。
また、紙葉類間の搬送ギャップGが数式(7)を満たす回数を計数する(S18、短すぎ計数手段)。この計数結果が所定回数(例えば5回)を超える場合には(S19のYes)、紙葉類の取り出しピッチが速すぎるので上記バックアッププレート21を下降させ、例えば、取出ギャップLを0.5mm大きくする(S20、取出位置補正手段)。さらに、2枚取り回数が所定回数(例えば5回)を超える場合には紙葉類Pと取出ローラ31との取出ギャップL(図5参照)が短すぎるため、0.5mm下降させる。
(Gst−dG)≦G≦(Gst+dG)・・・・・・・・(4)
(Gst+dG)−G<0:搬送ギャップが長すぎ・・・・(5)
0<G−(Gst+dG)・・・・・・・・・・・・・・・(6)
(Gst−dG)−G>0:搬送ギャップが短すぎ・・・・(7)
0>G−(Gst−dG)・・・・・・・・・・・・・・・(8)
G:前に搬送された紙葉類P1の後端と次に搬送された紙葉類P2の先端との搬送ギャップ。
Gst:前に搬送された紙葉類の後端と次に搬送された紙葉類の先端との標準搬送ギャップ。
dG:標準搬送ギャップGstと搬送ギャップGとの差。
Gst−dG:第1の修正標準搬送ギャップ。
Gst+dG:第2の修正標準搬送ギャップ。
(Gst−dG)≦G≦(Gst+dG)・・・・・・・・(4)
(Gst+dG)−G<0:搬送ギャップが長すぎ・・・・(5)
0<G−(Gst+dG)・・・・・・・・・・・・・・・(6)
(Gst−dG)−G>0:搬送ギャップが短すぎ・・・・(7)
0>G−(Gst−dG)・・・・・・・・・・・・・・・(8)
G:前に搬送された紙葉類P1の後端と次に搬送された紙葉類P2の先端との搬送ギャップ。
Gst:前に搬送された紙葉類の後端と次に搬送された紙葉類の先端との標準搬送ギャップ。
dG:標準搬送ギャップGstと搬送ギャップGとの差。
Gst−dG:第1の修正標準搬送ギャップ。
Gst+dG:第2の修正標準搬送ギャップ。
上記数式(5)は、数式(6)と同じであることから、搬送ギャップGからこの搬送ギャップGの標準値である標準搬送ギャップGstに許容値dGを加えた第2の修正標準搬送ギャップ(Gst+dG)を差し引いた値が正の値になった場合は(数式(6)参照)、搬送される紙葉類P間の搬送ギャップGが搬送ギャップ長すぎと判別される。
上記数式(7)は、数式(8)と同じであることから、搬送ギャップGからこの搬送ギャップの標準値である標準搬送ギャップGstから許容値dGを差し引いた第1の修正標準ギャップ(Gst−dG)を差し引いた値が負の値になった場合は(数式(7)参照)、搬送される紙葉類P間の搬送ギャップGが搬送ギャップ短すぎと判別される。
以上述べたように本実施例によれば、紙葉類の搬送状態を検知し、その検知結果に基づいて装填された紙葉類の取出位置を自動的に設定することができる。
P、P1、P2 紙葉類
CNT1 装置の搬送中心
CNT2 紙葉類の搬送中心
G 搬送ギャップ
L 取出ギャップ
ZR、ZL 計測原点
1 紙葉類処理装置
2 供給部
21 バックアッププレート
22 Aブロック
23 Bブロック
3 取出部
31 取出ローラ
4 搬送状態検知部
5 真偽検知部・正損検知部
6 厚さ検知部
7 集積部
71 正券集積部
72 損券集積部
8 制御部
81 主制御部
82 総合判定部
83 操作部
86 取出搬送制御部
87 ゲート制御部
CNT1 装置の搬送中心
CNT2 紙葉類の搬送中心
G 搬送ギャップ
L 取出ギャップ
ZR、ZL 計測原点
1 紙葉類処理装置
2 供給部
21 バックアッププレート
22 Aブロック
23 Bブロック
3 取出部
31 取出ローラ
4 搬送状態検知部
5 真偽検知部・正損検知部
6 厚さ検知部
7 集積部
71 正券集積部
72 損券集積部
8 制御部
81 主制御部
82 総合判定部
83 操作部
86 取出搬送制御部
87 ゲート制御部
Claims (6)
- 紙葉類を装填すると共に移動可能に設けられた装填部と、
この装填部に装填された前記紙葉類を1枚ずつ搬送路に取り出す取出手段と、
この取出手段で取り出された前記紙葉類を前記搬送路に沿って搬送する搬送部と、
搬送される前記紙葉類の搬送状態を検知する搬送状態検知手段と、
この搬送状態検知手段の検知結果に基づいて前記装填部を前記搬送部の搬送方向と直交する方向に移動することによって前記紙葉類の搬送位置を制御する取出搬送制御手段と
を有することを特徴とする紙葉類処理装置。 - 前記装填部は、
前記紙葉類を積載すると共に、前記紙葉類の積載方向に移動する底面部と、
前記紙葉類の搬送方向に沿って設けられ、前記搬送方向と直行する方向に移動する側面部とを備え、
前記取出搬送制御手段は、
前記底面部を前記紙葉類の積載方向に移動させ、かつ、前記側面部を前記搬送方向と直交する方向に移動させるように制御することを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。 - 前記取出手段は、
前記装填部の搬送方向先端に配置され、前記装填部に装填された前記紙葉類の表面を押圧又は吸引して搬送方向に取り出す取出ローラと、
この取出ローラの回転を制御する前記取出搬送制御手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。 - 前記取出搬送制御手段は、
前記搬送路の搬送方向に対する搬送中心と、前記搬送状態検知部で検知した前記紙葉類の搬送中心との差からなる搬送位置ずれ量を算出する搬送位置ずれ算出手段と、
この搬送位置ずれ算出手段によって算出測された搬送位置ずれ量が最小値になるように前記装填部を移動する搬送位置ずれ補正手段と、
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の紙葉類処理装置。 - 前記取出搬送制御手段はさらに、
前記搬送状態検知部で検知した搬送ギャップと、この搬送ギャップの標準値である標準搬送ギャップから許容値を差し引いた第1の修正標準搬送ギャップとを比較する搬送ギャップ比較手段と、
この搬送ギャップ比較手段による比較の結果、前記搬送ギャップが短いとき、搬送ギャップ短すぎと判別し、この搬送ギャップ短すぎの発生回数を計数する短すぎ計数手段と、
この短すぎ係数手段による係数の結果、所定回数に達した場合は前記装填部の底面部を所定値、前記取出ローラ表面に近づけることによって前記装填された紙葉類と、前記取出ローラ表面との間隔である取出ギャップを大きくする取出位置補正手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。 - 前記取出搬送制御手段はさらに、
前記搬送状態検知部で検知した搬送ギャップと、この搬送ギャップの標準値である標準搬送ギャップから許容値を差し引いた第1の修正標準搬送ギャップとを比較する比較手段と、
この搬送ギャップ比較手段による比較の結果、前記搬送ギャップが長い場合、搬送される前記紙葉類間の搬送ギャップを搬送ギャップ長すぎと判別し、この搬送ギャップ長すぎの発生回数を計数する長すぎ計数手段と、
この長すぎ係数手段による係数の結果、所定回数に達した場合は前記装填部の底面部を所定値、前記取出ローラ表面から遠ざけることによって前記装填された紙葉類と、前記取出ローラ表面との間隔である取出ギャップを小さくする取出位置補正手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004173858A JP2005350233A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 紙葉類の処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004173858A JP2005350233A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 紙葉類の処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005350233A true JP2005350233A (ja) | 2005-12-22 |
Family
ID=35585022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004173858A Pending JP2005350233A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 紙葉類の処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005350233A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010208729A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Ricoh Co Ltd | 給紙装置、画像形成装置 |
JP2011018252A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Hitachi Omron Terminal Solutions Corp | 紙葉類取扱装置、自動取引装置 |
-
2004
- 2004-06-11 JP JP2004173858A patent/JP2005350233A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010208729A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Ricoh Co Ltd | 給紙装置、画像形成装置 |
JP2011018252A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Hitachi Omron Terminal Solutions Corp | 紙葉類取扱装置、自動取引装置 |
CN103303710A (zh) * | 2009-07-10 | 2013-09-18 | 日立欧姆龙金融系统有限公司 | 纸张类处理装置、自动交易装置 |
CN103303710B (zh) * | 2009-07-10 | 2015-09-09 | 日立欧姆龙金融系统有限公司 | 纸张类处理装置、自动交易装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3297164B2 (ja) | 紙葉類搬送装置 | |
US7568695B2 (en) | Sheet feeder and jam detecting method | |
US6012564A (en) | Paper processing apparatus | |
US7950655B2 (en) | Apparatus and method for controlling various kinds of paper media with skew sensing | |
JP6360307B2 (ja) | シート給送装置、原稿給送装置、画像読取装置 | |
JP2006350820A (ja) | 紙葉類識別装置 | |
JP6009673B2 (ja) | 紙葉類処理装置 | |
US20150066188A1 (en) | Sheet processing system and sheet processing method | |
JP2004083172A (ja) | 紙葉類厚さ検知装置 | |
JP3432860B2 (ja) | 紙葉類のスキュー制御搬送装置 | |
JP2005350233A (ja) | 紙葉類の処理装置 | |
JP2007087219A (ja) | 紙葉類処理装置及び正損判別レベル設定方法 | |
JP3277018B2 (ja) | 紙幣処理装置 | |
JP2014123210A (ja) | 紙葉類処理システム及び紙葉類処理方法 | |
JP4799080B2 (ja) | 紙葉類集積装置 | |
JP3243042B2 (ja) | 搬送装置 | |
JP2018030728A (ja) | シート給送装置及び画像読取装置 | |
WO2011092824A1 (ja) | 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法 | |
JP2006103848A (ja) | 紙葉類の供給機構 | |
JP3249184B2 (ja) | 搬送装置 | |
JP2003312895A (ja) | 重走検知装置 | |
KR102312676B1 (ko) | 지폐계수모듈 및 지폐계수모듈의 제어방법 | |
KR100489551B1 (ko) | 다수 국가의 유가증권 인식 계수 장치 및 그 방법 | |
JPH06206647A (ja) | 搬送装置 | |
JP2008143633A (ja) | 集積装置 |