JP2005350184A - チップ部品の供給分離方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続搬送されるワークとしてのチップ部品を高速で確実に分離する。
【解決手段】 チップ部品1を搬送するシュート20から回転円盤40上にチップ部品1を順次供給して分離するチップ部品の供給分離方法であって、シュート20から順次供給されるチップ部品1−1の次のチップ部品1−2をストッパ手段30で押圧して停止させた状態で前のチップ部品1−1を回転円盤40上に供給する。また、回転円盤40上へのチップ部品1−1の供給を検出する位置にセンサを配置し、前記センサでチップ部品1−1が検出されている期間は少なくともストッパ手段30によるチップ部品1−2の押さえを継続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、連続して供給されるチップ部品(チップ形電子部品)を1つ1つ分離し個別に供給するためのチップ部品の供給分離方法及び装置に関し、とくに振動式部品供給装置や測定装置等のワーク供給部に好適に用いることができるものである。
チップ部品供給におけるワーク分離方法として、パーツフィーダから連続回転する回転円盤にチップ部品を供給し、パーツフィーダのチップ部品供給速度と回転円盤の速度との間に速度差を設けることによりワーク分離を行う方法が知られている。
また、下記特許文献1には、ワークフィーダと間欠回転するターンテーブルとの間に設けられた分離機構を用い、ワークストッパと真空吸引によってワークを分離する構成を有するワークの搬送分離装置が提案されている。
特開2002−145445号公報
従来のパーツフィーダはワーク搬送速度のバラツキが大きくワークの供給量が変動する為、安全率を多くとり(つまりワーク供給能力に余裕を設けて)使用していた。
しかし、パーツフィーダと回転円盤との速度差を利用しワークの分離を行う場合、パーツフィーダのワーク供給の速度変動の影響をそのワーク供給を受ける装置(測定装置等)側も受けることとなり、装置処理量の変動要因となっていた(装置処理量はパーツフィーダ供給量に依存するため。)。
一方、上記特許文献1では、パーツフィーダとは別に分離機構部を設け、ワーク搬送溝と同一平面で分離処理が行われている。しかし、この方式ではターンテーブルが停止していないとワーク供給がうまく行なえず連続回転体へのワーク供給には向かない構造となっている。つまり、ターンテーブルにワーク収納溝を形成し、間欠駆動にてワークの分離供給を行なうことが前提条件となっている。また、ワークを真空吸引で吸着保持して分離を実現しているが、このような分離機構部では真空のオン/オフの切替えに時間を要し、通常のパーツフィーダのワーク供給能力には追従困難である。例えば1005チップサイズ(長さ1mm×幅0.5mm×高さ0.5mm)での供給能力は2000個/分以上有り、より小形のチップサイズではそれ以上である。その為パーツフィーダの能力に対し分離機構部の応答性が課題である。
本発明は、上記の点に鑑み、連続搬送されるワークとしてのチップ部品を高速で分離することが可能なチップ部品の供給分離方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本発明に係るチップ部品の供給分離方法は、チップ部品を搬送するシュートから回転円盤上にチップ部品を順次供給して分離する場合に、前記シュートから順次供給されるチップ部品の次のチップ部品をストッパ手段で押圧して停止させた状態で前のチップ部品を前記回転円盤上に供給するようにしている。
前記チップ部品の供給分離方法では、前記回転円盤上へのチップ部品の供給を検出する位置にセンサを配置し、前記センサでチップ部品が検出されている期間は少なくとも前記ストッパ手段によるチップ部品の押圧を継続するとよい。
前記チップ部品の供給分離方法では、前記回転円盤が溝無しのチップ部品載置面を有して連続回転し、該チップ部品載置面でチップ部品を受けるようにするとよい。
また、本発明に係るチップ部品の供給分離装置は、チップ部品を搬送するシュートと、該シュートから順次供給されるチップ部品を受ける回転円盤とを備え、さらに前記シュートから順次供給されるチップ部品の次のチップ部品を押圧して停止させるストッパ手段が設けられた構成としている。
前記チップ部品の供給分離装置では、前記回転円盤上へのチップ部品の供給を検出する位置にセンサが配置されており、前記センサでチップ部品が検出されている期間は前記ストッパ手段は少なくともチップ部品の押さえを継続する構成としてもよい。
また、前記チップ部品の供給分離装置において、前記ストッパ手段が圧電アクチュエータであるとよい。
また、前記チップ部品の供給分離装置において、前記回転円盤は溝無しのチップ部品載置面を有し、該チップ部品載置面でチップ部品を受ける構成であってもよい。
前記シュートは、振動式パーツフィーダのリニアフィーダ部で構成されていてもよいし、あるいは前記シュートが振動式パーツフィーダのリニアフィーダ部の前側に位置する無振動部を構成していてもよい。
本発明に係によれば、チップ部品を搬送するシュートから回転円盤上にチップ部品を順次供給して分離する構成とし、さらに前記シュートから順次供給されるチップ部品の次のチップ部品をストッパ手段で押圧して停止させた状態で前のチップ部品を前記回転円盤上に供給するため、高速の分離が可能であり、かつ分離を確実に行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、チップ部品の供給分離方法及び装置の実施の形態を図面に従って説明する。
図1乃至図4は本発明の実施の形態1であって、外観検査装置に適用した場合で説明する。これらの図において、チップ部品の供給分離装置10は、振動式パーツフィーダ11のリニアフィーダ部12で構成されているシュート20と、シュート20で搬送されるワークとしての直方体状チップ部品1を押圧して停止させる高速ストッパ手段30と、シュート20から供給される(落下される)チップ部品1を受ける連続回転の第1回転円盤40と、ワーク落下検出センサS0とを具備している。
また、図4に示すように、第1回転円盤40と第2回転円盤50とは共に水平面内で連続回転するものであり、外観検査を行うための直方体状チップ部品の搬送装置を構成しており、第1回転円盤40外縁部のチップ載置面(上面)41には前記シュート20からチップ部品1が順次供給されるようになっている。なお、チップ載置面41にはチップ部品を規制する溝はなく、チップ部品を載せる平坦な面である。
図1乃至図3に示すように、シュート20はチップ部品1を順次送り出す方形断面の搬送溝21を有しており、第1回転円盤40のチップ載置面41上方に配置されている。シュート20とチップ載置面41との間には干渉しないように僅かな隙間が設けられている。チップ部品1は搬送溝21の底面21a及び両方の側面21bで規制されながら前進するのであるが、第1回転円盤40上に落下するチップ部品1−1の直後のチップ部品1−2を停止させる位置に高速ストッパ手段30が配置されている。この高速ストッパ手段30は高速駆動が可能な図3の板ばね状圧電アクチュエータ31で構成され、その一端部は固定支持点32(支持部材の図示は省略)となっており、他端部が圧電効果により駆動される可動端部33であり、駆動時に板ばね状圧電アクチュエータ31が下向きに撓んで可動端部33が搬送溝21中のチップ部品1−2を押圧することで、これを停止させることができる。
図2に示すワーク落下検出センサS0はシュート20から第1回転円盤40のチップ載置面41に落下するチップ部品1−1を検出するものであり、図1の円35内をワーク落下検出センサS0のセンサ光が通過するように設定された発光側と受光側とが対になった光センサである。図1のように、チップ載置面41に最先端のチップ部品1−1が落下(一端が落下した状態も含む)して、円35内を通過するワーク落下検出センサS0の光を遮るとワーク落下検出センサS0はチップ部品の存在を検出する。そして、このワーク落下検出センサS0のチップ部品1−1検出を板ばね状圧電アクチュエータ31駆動のトリガーとする。つまり、ワーク落下検出センサS0がチップ部品1−1を検出すると、外部制御により板ばね状圧電アクチュエータ31が一定期間作動してチップ部品1−1の直後のチップ部品1−2を上から押圧して停止させ、その停止動作を少なくともチップ部品1−1が検出されている期間は継続する。チップ部品1−1が第1回転円盤40のチップ載置面41に完全に載った状態で移動してワーク落下検出センサS0で検出されなくなった後、板ばね状圧電アクチュエータ31の駆動は解除され、次のチップ部品が前進してチップ載置面41に落下し、以後同様の動作を繰り返す。なお、この間パーツフィーダ11自体の動作は継続されてチップ部品1−2の後方にチップ部品が送出されている。
前記板ばね状圧電アクチュエータ31でチップ部品が落下してから次のチップ部品が落下するまでの期間を一定値に制御することで、定量供給(単位時間当たりの供給個数の安定化)が可能であり、また、前記チップ部品を停止させる期間を短めに設定すれば、定量供給するチップ部品個数を多くし、前記チップ部品を停止させる期間を長めに設定すれば、定量供給するチップ部品個数を少なくすることができる。
なお、シュート20より第1回転円盤40にチップ部品1を供給する際、シュート20は、チップ部品1の底面及び両側面を規制する溝形状、つまり搬送溝21を形成したものとなっているが、シュート20からチップ部品1が出てチップ載置面41に供給される際に規制面が無くなると、第1回転円盤40のチップ載置面41に受け渡す際にチップ部品1が回転し、チップ部品姿勢がばらつく。このチップ部品1の姿勢ばらつきを改善するために、受け渡し位置でのチップ部品1の両側面を規制する目的で、シュート20の両方の側面21bの延長面をなすワーク姿勢規制ガイド25が固定配置されている。ガイド25には前記ワーク落下検出センサS0のセンサ光を遮らないように透孔又は切欠部が所望位置に形成されている。なお、前記ワーク姿勢規制ガイド25はシュート20の側面部分を延長することで当該ガイド25と一体に形成してもよい。
図4に示す第1回転円盤40及び第2回転円盤50は共に連続回転するものであり、第1回転円盤40のチップ載置面41には直方体状チップ部品1を吸着保持するために多数の吸着穴が開口していてチップ部品1をチップ載置面41の上面で真空吸着して移送する。第2回転円盤50は、その垂直面を成している円周面(外周側面)にて前記チップ載置面41上面に載った直方体状チップ部品1の側面を真空吸着で保持するものであり、そのために第2回転円盤50は垂直面を成す円周面に開口した多数の微小吸着穴を有する。第2回転円盤50は、第1回転円盤40とほぼ同じ周速で連続回転し、チップ部品1の移載では同じ移動方向に回転する(第2回転円盤50の回転方向自体は第1回転円盤40と反対方向となる)。また、第2回転円盤50は第1回転円盤40より上側にあり(第1回転円盤上面と第2回転円盤の下面には隙間があり)、平面配置では、第2回転円盤50の垂直な円周面は、第1回転円盤40のチップ載置面41の外縁より内側(第1回転円盤の中心軸側)にあり、第2回転円盤50の円周面を確実にチップ部品側面に当接させて移載可能な位置関係である。
チップ部品1の外観検査のために、CCDカメラ、ラインセンサ等の第1乃至第4カメラC1,C2,C3,C4が第1及び第2回転円盤40,50のチップ部品搬送経路に沿って設けられている。すなわち、第1回転円盤40のチップ部品1の搬送経路に対向して撮像手段としての第1カメラC1及び第2カメラC2が配置され、また、第2回転円盤50のチップ部品1の搬送経路に対向して第3カメラC3及び第4カメラC4が配置されている。第1カメラC1はチップ部品1の上面を撮像、検査(画像処理検査)し、第2カメラC2はチップ部品1の一方の側面を撮像、検査し、第3カメラC3はチップ部品1の下面を撮像、検査し、第4カメラC4はチップ部品1の他方の側面を撮像、検査するためのものである。
また、第1回転円盤40のチップ部品1の搬送経路に沿って第1乃至第8ワーク検出センサS1〜S8が固定配置されている。また、第2回転円盤50のチップ部品1の搬送経路に沿って第9乃至第14ワーク検出センサS9〜S14が固定配置されている。各センサS1〜S14は例えば発光側と受光側とが対になった光センサである。なお、第2回転円盤50に対応したセンサS9〜S14は、模式的に図4では水平配置の如く図示されているが、第2回転円盤50の垂直な円周面にチップ部品1が吸着されて搬送されるので、実際にはセンサS9〜S14は垂直方向(上下方向)に配置される。
さらに、センサ検出結果や各カメラの撮像、検査結果に基づいてチップ部品1を排出するために第1乃至第3アクチュエータA1〜A3が第1回転円盤40上のチップ部品1の搬送経路に対応して配置され、第4及び第5アクチュエータA4,A5が第2回転円盤10上のチップ部品1の搬送経路に対応して配置されている。各アクチュエータA1〜A5は、例えば微小ワークの排出動作を実現するために、圧電素子を利用したチップ部品排出機構等を採用する。なお、アクチュエータA4,A5では第2回転円盤50の垂直な円周面に吸着されたチップ部品を下方に落とす構成とする。
前記第1乃至第4カメラC1〜C4の手前に設けられた第3、第6、第9及び第12ワーク検出センサS3,S6,S9,S12は、連続搬送物を撮像する為のトリガー信号を発生するものである。また、前記第1乃至第5アクチュエータA1〜A5の手前に設けられた第2、第4、第7、第10及び第13ワーク検出センサS2,S4,S7,S10及びS13はワーク排出動作の為のトリガー信号を発生するものである。
本実施の形態において、チップ部品の外観検査を行う場合で全体的動作を説明する。
図1のように、チップ部品の分離供給装置10のシュート20先端部からワークとしての直方体状チップ部品1が第1回転円盤40外縁部のチップ載置面(上面)41に順次供給される。このとき、チップ部品の分離供給装置10側の高速ストッパ手段30によって、ワーク落下検出センサS0で最先端の落下チップ部品1−1が検出されている期間は少なくともチップ部品の停止(押圧)を継続する動作を行うことで、チップ部品1の供給は一定間隔の間欠供給動作となり、かつ第1回転円盤40はシュート20側のチップ部品の供給速度(前進速度)より速い周速で連続回転しているので、その速度差によりチップ載置面41上でのチップ部品1相互の間隔を十分大きな一定間隔として分離搬送できる。
第1回転円盤40のチップ載置面41に供給されたチップ部品1は、その下面が第1回転円盤40で真空吸着されることにより、円周上で整列して実質的に等間隔で安定姿勢を保ち搬送されて行く。
そして、第1及び第2ワーク検出センサS1,S2の前をチップ部品1が通過した際に、第1及び第2ワーク検出センサS1,S2の組は、通過したチップ部品が未整列(ピッチ不良)状態である場合に、このことを検出して第1アクチュエータA1を作動させ、未整列のチップ部品1を未整列部品回収部7を介してパーツフィーダ11に戻す。未整列部品回収部7はベルトコンベア等である。なお、チップ部品の分離供給装置10側の高速ストッパ手段30によって、チップ部品1の供給を一定間隔の間欠供給動作とすることで、ピッチ不良は大幅に低減されるから、それらの未整列部品回収のための機構を省略することも考えられる。
第1アクチュエータA1の前を通過した整列状態のチップ部品1は第3ワーク検出センサS3で通過検出後(連続搬送物を撮像する為、カメラ手前のセンサで撮像の為のトリガー信号を発生する)、第1カメラC1で上面が撮像、検査(画像処理検査)され、検査結果不良のチップ部品は第4ワーク検出センサS4で通過検出後(アクチュエータ手前のセンサで排出のためのトリガー信号を発生する)に第2アクチュエータA2で排出される。第5ワーク検出センサS5は排出確認用である。
上面検査後のチップ部品1はさらに第6ワーク検出センサS6で通過検出後、第2カメラC2で一方の側面が撮像、検査され、検査結果不良のチップ部品は第7ワーク検出センサS7で通過検出後に第3アクチュエータA3で排出される。第8ワーク検出センサS8は排出確認用である。
第3アクチュエータA3の前を通過したチップ部品1は固定整列ガイド55でチップ部品1の周回半径や姿勢が適正となるように案内され、第2回転円盤50への当接ポイントPに至る。
チップ部品受け渡しのための当接ポイントPでは、第2回転円盤50の垂直面に当接したチップ部品1は側面が吸着されて第2回転円盤50側に保持され、チップ部品1は第2回転円盤50の連続回転に伴って搬送されて行く。そして、第2回転円盤50に移載されたチップ部品1は第9ワーク検出センサS9で通過検出後、第3カメラC3で下面が撮像、検査され、検査結果不良のチップ部品は第10ワーク検出センサS10で通過検出後に第4アクチュエータA4で排出される。第11ワーク検出センサS11は排出確認用である。
下面検査後のチップ部品1はさらに第12ワーク検出センサS12で通過検出後、第4カメラC4で他方の側面が撮像、検査され、検査結果不良のチップ部品は第13ワーク検出センサS13で通過検出後に第5アクチュエータA5で排出される。第14ワーク検出センサS14は排出確認用である。そして、上面、一方の側面、下面、他方の側面の合計4面の検査が終了した良品のチップ部品1が良品排出位置Qに達し、ここで第2回転円盤50の真空吸引がオフされることでチップ部品1は排出、回収される。
この実施の形態1によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) チップ部品の分離供給装置10は高速ストッパ手段30を備えており、これを間欠駆動してチップ部品を押圧して停止する動作と解放する動作とを繰り返すことにより、確実に高速分離が可能である。
(2) ワーク落下検出センサS0で最先端の落下チップ部品1−1が検出されている期間は少なくともチップ部品の停止(押圧)を継続する動作を行い、かつチップ部品の落下の時間間隔を一定制御することで、パーツフィーダ11自体の振動の微妙な変化により供給量が変動することを防止でき、チップ部品1を一定間隔で間欠的に供給可能である。このため、チップ部品のピッチ不良に起因する各種測定ミスの発生を未然に防止できる。例えば、外観検査の場合、チップ部品のピッチ不良に起因するカメラによる外観検査不良を低減できる。
(3) チップ部品を間欠供給する場合の供給間隔は、ストッパ手段30の停止時間を外部制御で変えることで任意に設定できる。このため、パーツフィーダ11の供給能力に関わらず、定量供給するチップ部品個数を増減でき、多様な測定機器のワーク供給部として利用可能である。
(4) 高速ストッパ手段30として板ばね状圧電アクチュエータ31を用いることにより、印加電圧を変化させることで、チップ部品を押圧して停止させる動作、及び停止解除動作を高速で実行でき、パーツフィーダ11の供給能力に追従可能な高速分離が可能である。例えば、前記板ばね状圧電アクチュエータ31の応答速度は約6m秒サイクルであり、パーツフィーダの能力換算で約1万個/分に追従可能である。また、高速ストッパ手段の機構も簡素化できる。
上記実施の形態1では振動式パーツフィーダのリニアフィーダ部でシュートが構成され、ここにストッパ手段を設けた構成であるが、振動式パーツフィーダのリニアフィーダ部の前側に位置する無振動部でシュートを構成し、ここにストッパ手段を設ける構成としてもよい。この場合を本発明の実施の形態2として図5に示す。
図5において、振動式パーツフィーダのリニアフィーダ部12の前側に極めて近接して固定配置された無振動部でシュート60が構成され、このシュート60はチップ部品1を順次送り出す方形断面の搬送溝61を有している。搬送溝61はリニアフィーダ部12の搬送溝と同一断面で実質的に連続する溝を構成している。シュート60は、第1回転円盤40のチップ載置面41上方に位置し、シュート60とチップ載置面41との間には干渉しないように僅かな隙間が設けられている。チップ部品1は搬送溝61の底面及び両方の側面で規制されながら前進するのであるが、第1回転円盤40上に落下するチップ部品1−1の直後のチップ部品1−2を停止させる位置に高速ストッパ手段30が配置されている。また、チップ部品1が載置面41に落下する際の姿勢ばらつきを防止するためのワーク姿勢規制ガイド65が、シュート60の両方の側面の延長面としてシュート60に一体に形成されている。ガイド65にはワーク落下検出センサS0のセンサ光を遮らないように透孔又は切欠部が所望位置に形成されている。
なお、その他の構成及び作用効果は前述した実施の形態1と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
上記各実施の形態において、第1及び第2の回転円盤は連続回転するものとしたが、間欠回転する回転円盤を用いる場合にも本発明は適用可能である。
また、各実施の形態では、回転円盤の載置面よりもシュートが高い位置にあって、該シュートからチップ部品を前記回転円盤の載置面に落下させる場合を例示したが、本発明はシュートとチップ部品の供給を受ける回転円盤の載置面とが同じ高さ(同一平面)の場合にも適用可能である。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本発明の実施の形態1の正断面図である。 同平面図である。 実施の形態1の主要構成部分であるシュート及びストッパ手段を示す横断面図である。 実施の形態1の全体構成であって、外観検査装置を構成した平面図である。 本発明の実施の形態2の正断面図である。
符号の説明
1 チップ部品
10 チップ部品の供給分離装置
11 振動式パーツフィーダ
12 リニアフィーダ部
20,60 シュート
21 搬送溝
25,65 ワーク姿勢規制ガイド
30 高速ストッパ
31 圧電アクチュエータ
40 第1回転円盤
41 チップ載置面
50 第2回転円盤
A1〜A5 アクチュエータ
C1〜C4 カメラ
S0 ワーク落下検出センサ
S1〜S14 ワーク検出センサ

Claims (9)

  1. チップ部品を搬送するシュートから回転円盤上にチップ部品を順次供給して分離するチップ部品の供給分離方法であって、
    前記シュートから順次供給されるチップ部品の次のチップ部品をストッパ手段で押圧して停止させた状態で前のチップ部品を前記回転円盤上に供給することを特徴とするチップ部品の供給分離方法。
  2. 前記回転円盤上へのチップ部品の供給を検出する位置にセンサを配置し、前記センサでチップ部品が検出されている期間は少なくとも前記ストッパ手段によるチップ部品の押さえを継続する請求項1記載のチップ部品の供給分離方法。
  3. 前記回転円盤は溝無しのチップ部品載置面を有して連続回転し、該チップ部品載置面でチップ部品を受ける請求項1又は2記載のチップ部品の供給分離方法。
  4. チップ部品を搬送するシュートと、該シュートから順次供給されるチップ部品を受ける回転円盤とを備えるチップ部品の供給分離装置であって、
    前記シュートから順次供給されるチップ部品の次のチップ部品を押圧して停止させるストッパ手段が設けられていることを特徴とするチップ部品の供給分離装置。
  5. 前記回転円盤上へのチップ部品の供給を検出する位置にセンサが配置されており、前記センサでチップ部品が検出されている期間は前記ストッパ手段は少なくともチップ部品の押圧を継続する請求項4記載のチップ部品の供給分離装置。
  6. 前記ストッパ手段が圧電アクチュエータである請求項4又は5記載のチップ部品の供給分離装置。
  7. 前記回転円盤は溝無しのチップ部品載置面を有していて連続回転するものであり、該チップ部品載置面でチップ部品を受ける請求項4,5又は6記載のチップ部品の供給分離装置。
  8. 振動式パーツフィーダのリニアフィーダ部で前記シュートが構成されている請求項4,5,6又は7記載のチップ部品の供給分離装置。
  9. 前記シュートが振動式パーツフィーダのリニアフィーダ部の前側に位置する無振動部を構成する請求項4,5,6又は7記載のチップ部品の供給分離装置。
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