JP2005349793A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メンテナンスの手間を軽減する。
【解決手段】 インクジェットヘッド1からインクをパージするに当たり、用紙搬送機構10は、搬送ベルト11の搬送面がヘッド1のインク吐出面4aに対して傾斜した退避位置に変位する。その後、インク吐出面4aと搬送面との間にあって搬送面に沿ったインク受容位置にパージシート21を変位させる。インクジェットヘッド1のインク吐出面4aからパージシート21に対して吐出されたインクは、パージシート21に沿って流れ落ちる。
【選択図】 図14

Description

本発明は、印刷媒体にインクを吐出して印刷を行うインクジェット記録装置に関する。
インクジェットプリンタが備えるインクを吐出するためのインクジェットヘッドにおいては、インクが吐出される複数のノズルと、各ノズルに連通する複数の圧力室と、各圧力室に対応するように配置されている複数のアクチュエータとを備えたものが知られている。各アクチュエータを駆動すると、当該アクチュエータに対応する圧力室の容積が減少し、減少した容積分のインクがノズルから吐出される。このようなインクジェットヘッドにおいては、ノズルの内部に高粘度のインクがこびりついたり、インクタンクから流れてきた不純物や気泡が混入したりすることがある。このような状態になると、インクの吐出特性が乱れ、良好な印刷結果を得ることができなくなる。そのため、定期的に全てのノズルから多量のインクを吐出し、ノズル内に存在する高粘度インクや不純物や気泡を排出するパージ処理が行われる。
パージ処理により吐出されたインクを回収するため、インクジェットヘッドと用紙搬送機構の間のスペースにインクジェットヘッドのインク吐出面に対向するようにシートを配して、吐出されたインクを受容するようにした技術が知られている(特許文献1〜3)。この技術では、印字を行うときはシートは退避しており、パージ処理を行う際にシートがインク吐出面と対向する位置に移動して吐出されたインクを受容する。また、シートが可撓性を有しているため、シートを巻回して収容するなどして、シートの占有空間を小型化することができる。
特開2000−211159号公報 特開2003−63033号公報 特開2000−168062号公報
上述した技術では、シート上に吐出したインクを別途回収するものではないため、シート上のインクが用紙搬送機構上にタ零れ落ちないように、シートをインク吸収性のある媒体で構成するか(特許文献2、3)、または、シートとは別にインク吸収体を備える(特許文献1)ように構成している。従って、インクを廃棄するためには、所定量のインクを吸収するごとにシート又はインク吸収体を交換しなければならない。かかる交換作業は繁雑であり、インクジェットプリンタのメンテナンスを非常に手間がかかるものとしてしまう。
本発明の主たる目的は、シートに吐出されたインクを容易に回収し、廃棄することができるインクジェット記録装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出する複数のノズルが形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、記録媒体を搬送する搬送機構と、記録媒体が搬送される搬送面が前記インク吐出面に対して平行となる搬送位置と、前記搬送面が前記インク吐出面に対して傾斜した退避位置とを前記搬送機構が選択的に取り得るように、前記搬送機構を変位させる変位機構と、前記インクジェットヘッドから吐出されたインクを受容するシートと、前記搬送機構が前記搬送位置にあるときには前記シートを前記インク吐出面に対向しない記録許容位置に位置付け、前記搬送機構が前記退避位置にあるときには前記シートをその少なくとも一部が前記インク吐出面と前記搬送面との間にあって前記搬送面に沿ったインク受容位置に位置付けるシート移動機構と、前記インク受容位置に位置付けられた前記シートから流れ落ちるインクを受容するインク回収機構とを備えている。
本発明によると、記録媒体の搬送機構を退避位置に変位させ、その搬送面をインク吐出面に対して傾斜させたときに、インクを受容するシートがインク吐出面と搬送面との間にある搬送面に沿ったインク受容位置に位置付けられる。このため、シートをインク受容位置に位置付けるときは、搬送機構に邪魔されることなく、シートをインク吐出面に対して十分に傾斜させることができる。従って、シート上に吐出されたインクは自重によりインク回収機構に速やかに流れ込むため、インクをシート上に残留させることなく容易に回収することができる。また、インクの廃棄はインク回収機構に貯留されたインクを廃棄するだけでよいので、従来のようにシートを交換する繁雑な作業はなく、インクを容易に廃棄することができる。
本発明においては、前記搬送機構が、前記インク吐出面と平行な回転軸をそれぞれ有し、これらの前記回転軸が互いに平行である一組の第1回転部材と、前記一組の第1回転部材に巻き掛けられたエンドレスの搬送ベルトとを備え、前記搬送面が、前記搬送ベルトの前記一組の第1回転部材の間に平面状に延在する一対の延在面の一方により形成されていることが好ましい。これによると、搬送機構が簡単な構成を有しているため、搬送機構が搬送位置と退避位置とを選択的に取り得るように搬送機構を容易に変位させることができる。
また、本発明においては、前記シートは、前記インク受容位置に位置付けられたときは、前記搬送ベルトの前記一対の延在面の一方側に位置し、前記記録許容位置に位置付けられたときは、前記一対の延在面の他方側においてインク受容面が前記搬送面と反対向して位置することが好ましい。これによると、装置を大型化させることなく、シートをインク吐出面に対向しない記録許容位置に位置付けることができる。
また、本発明においては、前記変位機構が、前記回転軸と平行な枢支軸を中心に前記搬送機構を揺動させることがより好ましい。これによると、搬送機構の回動軸が固定されているため、搬送機構を搬送位置と退避位置とに精度良く位置決めすることができる。
さらに、本発明においては、前記シート移動機構が、前記搬送ベルトと前記シートとの間の距離が実質的に一定に保たれるように、前記シートを前記インク受容位置と前記記録許容位置との間で移動させることが好ましい。これによると、シートが搬送ベルトの回動軌跡に沿って移動するため、省スペース化を図ることができる。
加えて、本発明においては、前記シート移動機構が、前記一組の第1回転部材とそれぞれ同軸状に設けられた一組の第2回転部材と、前記一組の第2回転部材に巻き掛けられているとともに前記シートが取り付けられたシート移動用のエンドレスベルトとを備えており、前記第2回転部材は前記第1回転部材よりも大径であることが好ましい。これによると、シートが搬送ベルトの回動軌跡に沿って移動するため、シート移動機構を搬送機構とともに集約してより一層省スペース化を図ることができる。
また、本発明においては、前記インク回収機構は、前記シートから流れ落ちるインクを受容する廃インク受容トレイと、この廃インク受容トレイの下方に設けられた廃インクタンクとを備えており、前記廃インク受容トレイが、前記搬送機構が前記退避位置にあるときに前記インク受容位置に位置付けられた前記シートの下端部に対応する一端側が高くなるように傾斜して配置され、前記一端側から他端側に向けてその占有面積が徐々に大きくなるように複数の孔が形成されていることが好ましい。これによると、シートから流れ落ちたインクが廃インク容器の一部分に集中することなく全域に亘ってまんべんなく落下するため、廃インクの収容効率がよくなる。
さらに、本発明においては、前記インク回収機構は、前記記録許容位置に位置する前記シートの下方で且つ前記廃インク受容トレイの上方となる位置に設けられ、前記記録許容位置に位置する前記シートから落下したインクを受容するシートカバーをさらに備えていることが好ましい。これによると、シートカバーの下方に廃インクが落下することがなくなり、シートカバーの下方のスペースに基板等を設置してより一層省スペース化を図ることができる。
加えて、本発明において、前記シートカバーは、前記搬送機構が前記退避位置にあるときに、前記記録許容位置に位置付けられた前記シートと平行となる姿勢で位置することがより好ましい。これによると、シートカバーに落下した廃インクを効率よくインク受容トレイに落とし込むことができる。
また、本発明においては、前記インク吐出面を覆うように前記インクジェットヘッドに装着されるキャップと、前記キャップをキャッピングすることが可能なキャッピング位置と非キャッピング位置とに位置付けるキャップ移動機構とをさらに備えており、前記キャップ移動機構は、前記搬送機構が前記退避位置にあるときに前記キャップを前記非キャッピング位置から前記キャッピング位置に移動させ、その状態で、前記変位機構が前記搬送機構を前記退避位置から前記搬送位置に移動させることで前記キャップを前記インク吐出面に対向させることが好ましい。これによると、インクジェットヘッドのインク吐出面が乾燥するのを防止することができる。また、変位機構がキャップをインク吐出面に装着させるための機構を兼ねているため、一層省スペース化を図ることができる。
さらに、本発明においては、前記キャップ移動機構が、前記一組の第1回転部材とそれぞれ同軸状に設けられた一組の第3回転部材と、前記一組の第3回転部材に巻き掛けられるとともに前記キャップが取り付けられたキャップ搬送用のエンドレスベルトとを備えており、前記第3回転部材が前記第1回転部材よりも大径であるとともに、前記第2回転部材よりも小径であることがより好ましい。これによると、キャップが、シートの回動軌跡と搬送ベルトの回動軌跡との間の空間を移動するため、キャップ移動機構をシート移動機構と搬送機構とともに集約して、さらにより一層省スペースかを図ることができる。
加えて、本発明においては、インクジェット記録装置を制御する制御装置を更に備えており、前記制御装置はインクジェット記録装置の使用を停止する指令をうけたときに、前記搬送機構が前記退避位置に位置し、前記シートが前記インク受容位置に位置し、且つ前記キャップが前記キャッピング位置に位置するように、前記変位機構、前記シート移動機構及び前記キャップ移動機構を制御し、前記シートに向けてインクが吐出されるように前記インクジェットヘッドを制御し、前記シートを前記インク受容位置から前記記録許容位置に移動させるように前記シート移動機構を制御し、前記搬送機構を前記退避位置から前記搬送位置に移動させるように前記変位機構を制御することが好ましい。これによると、パージ動作及びキャッピングを効率よく行うことができる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係るインクジェットプリンタの概略図である。尚、図1においては、通常の印刷状態を示している。インクジェットプリンタ100は、印刷用紙(記録媒体)に対してインク滴を吐出することにより、印刷用紙上に所望の画像を形成するものであり、インク滴を吐出する4つのインクジェットヘッド1と、印刷用紙を搬送する用紙搬送機構10と、インクジェットプリンタ100のメンテナンスを行うためのメンテナンス機構20と、インクジェットプリンタ100の動作を制御する制御装置90とを備えている。
インクジェットヘッド1について図2及び図3を参照しつつ説明する。図2は、インクジェットヘッド1の短手方向の断面図である。図3は、インクジェットヘッド1のインク吐出面の外観図である。インクジェットヘッド1は制御装置90に制御されてインク滴を吐出するものであり、インク吐出面の長手方向が印刷用紙の搬送方向に直交する方向に延在するライン式のインクジェットヘッドである。4つのインクジェットヘッド1は、印刷用紙の搬送方向に沿って互いに隣接するように配置されており、各々がシアン、イエロー、マゼンタ、及びブラックの互いに異なるいずれかのインクを吐出するように構成されている。
図2及び図3に示すように、インクジェットヘッド1は直方体形状を有するブロック3と、直方体形状を有するヘッド本体2とを備えている。そして、ブロック3内には、ブロック3の長手方向に沿って形成されている2つのインク供給流路6が、ブロック3の短手方向に沿って配列されている。インク供給流路6は、ヘッド本体2と接続されている側の反対側に形成されている開口部からインクが流し込まれるインク流入流路6aと、インク供給流路6内のインクをヘッド本体2と接続されている位置に形成されている開口部からヘッド本体2に流し込むインク流出流路6bとをそれぞれ有している。
ヘッド本体2は、流路ユニット4とアクチュエータユニット5とが積層された積層構造を有している。流路ユニット4は、多数のノズル8が形成されたインク吐出面4aを備えている。このインク吐出面4aは水平になるように配置されている。また、流路ユニット4の内部にはノズル8とノズル8からインクを吐出させるための圧力室とを含む複数のインク流路が形成されている。アクチュエータユニット5は、流路ユニット4の圧力室の容積を低減させるためのアクチュエータを複数備えている。アクチュエータユニット5は、ブロック3と流路ユニット4との間に形成されている空隙に、各アクチュエータが各圧力室と対向するように配置されており、図示しないドライバICを介して制御装置90によって駆動される。制御装置90が各アクチュエータを駆動すると、当該アクチュエータに対応する圧力室の容積が減少し、減少した容積分のインクがノズル8から吐出される。
図1に戻って、用紙搬送機構10は、図中左方(以下「給紙側」と称す)から給紙された印刷用紙が、図中右方(以下「排紙側」と称す)に排出される印刷用紙の搬送経路を形成するように構成されている。また、用紙搬送機構10は、搬送面が搬送経路に沿って移動するように走行する用紙搬送ベルト11と、用紙搬送ベルト11を走行させる2つの用紙ベルトローラ12、13(一組の第1の回転部材)と、用紙搬送駆動プーリ14と、用紙搬送出力プーリ15と、用紙搬送伝達ベルト16と、用紙搬送モータ17と、搬送フレーム18とを備えている。
2つの用紙ベルトローラ12、13は、用紙搬送ベルト11を移動させるものであり、回転軸が互いに平行になるように配置されている。用紙搬送ベルト11は2つの用紙ベルトローラ12、13に巻き掛けられたリング状のエンドレスベルトである。図1に示されるように、用紙搬送ベルト11は用紙ベルトローラ12、13の間において、インク吐出面4aに平行に平面状に延在する一対の延在面11a、11bを有しており、これらのうち、インク吐出面4aに近接する延在面11aが用紙の搬送面を形成している。また、用紙搬送ベルト11の外周面すなわち搬送面にはシリコーン処理が施されており、印刷用紙を、用紙搬送ベルト11の搬送面にその粘着力により保持させながら、用紙ベルトローラ12の回転によって給紙側から排出側に向けて搬送できるようになっている。用紙搬送駆動プーリ14は、用紙ベルトローラ12を駆動するものであり、用紙ベルトローラ12に同軸状に支持されている。用紙搬送出力プーリ15は、用紙搬送モータ17の回転力を出力するものであり、用紙搬送モータ17の出力軸に同軸状に支持されている。用紙搬送伝達ベルト16は、用紙搬送出力プーリ15が出力した回転力を用紙搬送駆動プーリ14に伝達するものであり、用紙搬送駆動プーリ14及び用紙搬送出力プーリ15に巻き掛けられている。用紙搬送モータ17は、制御装置90の指示に基づいて動作するものである。搬送フレーム18は、用紙ベルトローラ12、13を支持するものであり、印刷用紙の搬送方向に延在しているとともに、幅方向の断面が凹形状を有している。また、搬送フレーム18は、用紙搬送機構10における印刷用紙の搬送面に対して直交する方向に変位可能となっている。搬送フレーム18の幅方向両端の側壁には用紙ベルトローラ12、13が支持されている。
次に、メンテナンス機構20について説明する。メンテナンス機構20は、インクジェットヘッド1をメンテナンスするためのものであり、変位機構30と、パージシート21と、シート移動機構50と、キャップ22と、キャップ移動機構60と、シートカバー70と、廃インクトレイ71と、廃インクタンク72と、メンテナンスモータ80とを備えている。ここで、シートカバー70と廃インクトレイ71と廃インクタンク72とは、後述するように、パージシート21上に吐出されたインクを回収するためのものであり、これらにより、インク回収機構が構成されている。また、メンテナンスモータ80は、後述するように、制御装置90の指示に基づいて、変位機構30、シート移動機構50、及びキャップ移動機構60を駆動するための駆動源である。
変位機構30について、図4をさらに参照しつつ説明する。図4は、用紙搬送機構10及び変位機構30をインク吐出面4aの反対側からみた図である。図1及び図4に示すように変位機構30は、用紙搬送機構10を変位させるものであり、揺動機構26と、昇降機構27とを備えている。揺動機構26は、用紙搬送機構10が揺動するように変位させるものであり、揺動ベルト33と、揺動駆動ローラ34、35と、揺動駆動プーリ36と、揺動クラッチ37と、揺動出力プーリ38と、揺動伝達ベルト39とを備えている。
変位フレーム31は、用紙搬送機構10を支持するものであり、図示しないシャーシに対して揺動軸(枢支軸)32を中心に揺動可能となっている。揺動軸32は、変位フレーム31の給紙側に配置されている。揺動ベルト33は、変位フレーム31を揺動させるためのものであり、その一部が変位フレーム31に固定されているとともに、揺動駆動ローラ34、35に巻き掛けられている。揺動駆動ローラ34、35は、図示しないシャーシに回動自在に設けられている。揺動駆動プーリ36は、揺動駆動ローラ34を駆動するものであり、揺動駆動ローラ34に同軸状に連結された状態で配置されている。揺動クラッチ37は、制御装置90からの指示に基づいて、揺動出力プーリ38と用紙搬送モータ17の出力軸とを連結及び分離するものである。揺動出力プーリ38は、用紙搬送モータ17の回転力を出力するためのものである。揺動伝達ベルト39は、揺動出力プーリ38の回転を揺動駆動プーリ36に伝達するものであり、揺動駆動プーリ36及び揺動出力プーリ38に巻き掛けられている。
揺動機構26の動作について図5をさらに参照しつつ説明する。図5は、揺動機構26の動作状態を示す図である。図5に示すように、制御装置90の指示に基づいて、揺動クラッチ37が駆動されると、用紙搬送モータ17の回転力が揺動出力プーリ38に出力される。揺動出力プーリ38に回転力が出力されると、揺動伝達ベルト39及び揺動駆動プーリ36を介して揺動駆動ローラ34が駆動される。揺動駆動ローラ34が駆動されると、揺動ベルト33が駆動され、これに固定されている変位フレーム31が揺動軸32を中心に揺動する。これにより、変位フレーム31に支持されている用紙搬送機構10は、用紙搬送ベルト11の搬送面がインク吐出面4aに対して平行となる搬送位置(図1)と、用紙搬送ベルト11の搬送面がインク吐出面4aに対して排紙側に下方に傾斜した退避位置(図5)とを選択的に取り得る。尚、通常の印刷状態においては、用紙搬送機構10が搬送位置に配置されている。
図1及び図4に戻って、昇降機構27は、用紙搬送機構10を印刷用紙の搬送面に対して直交する方向に変位させるものであり、4つの昇降カム41と、カムシャフト42、43と、カム連結ベルト44と、カム駆動ローラ45、46と、昇降クラッチ47と、昇降出力プーリ48と、昇降伝達ベルト49a、49bとを備えている。
4つの昇降カム41は、楕円形状を有する偏芯カムであり、変位フレーム31と、搬送フレーム18とに狭持されるように、及び各昇降カム41の偏芯方向が全て一致するように配置されている。カムシャフト42、43は、昇降カム41を駆動するためのものであり、各カムシャフト42、43に2つの昇降カム41がそれぞれ接続されている。カム連結ベルト44は、カムシャフト42、43を同期させるものであり、カムシャフト42、43の端部に巻き掛けられている。カム駆動ローラ45、46は、カムシャフト42、43を駆動するためのものであり、カム駆動ローラ45がカムシャフト42に同軸状に連結されている。また、カム駆動ローラ46は、さらに同軸状に連結されているサブローラ46aを備えている。昇降クラッチ47は、制御装置90からの指示に基づいて、昇降出力プーリ48と用紙搬送モータ17の出力軸と連結及び分離するものである。昇降出力プーリ48は、用紙搬送モータ17の回転力を出力するためのものである。昇降伝達ベルト49a、49bは、昇降出力プーリ48が出力した回転力をカム駆動ローラ45に伝達するためのものであり、昇降伝達ベルト49aは昇降出力プーリ48及びカム駆動ローラ46に巻き掛けられ、昇降伝達ベルト49bはサブローラ46a及びカム駆動ローラ45に巻き掛けられている。
昇降機構27の動作について図6をさらに参照しつつ説明する。図6は、昇降機構27の動作状態を示す図である。制御装置90の指示に基づいて、昇降クラッチ47が駆動されると、用紙搬送モータ17の回転力が昇降出力プーリ48に出力される。昇降出力プーリ48に回転力が出力されると、昇降伝達ベルト49a、49b及びカム駆動ローラ45、46を介してカムシャフト42が駆動される。カムシャフト42が駆動されると、カム連結ベルト44を介してカムシャフト43が、カムシャフト42と同期して駆動される。カムシャフト42、43が同期して駆動されると、4つの昇降カム41が同期して駆動される。昇降カム41の変位方向により搬送フレーム18と変位フレーム31との距離が変化して、用紙搬送機構10が印刷用紙の搬送方向に直交する方向に変位する。そして、図6に示すように、昇降カム41の長手方向が印刷用紙の搬送方向に直交する方向に沿うように、昇降カム41が変位すると、用紙搬送機構10がインク吐出面4aに対して最も近くなる上方位置に配置される。昇降カム41の長手方向が印刷用紙の搬送方向に沿うように、昇降カム41が変位すると、用紙搬送機構10がインク吐出面4aに対して最も遠くなる下方位置に配置される。昇降機構27により、通常の印刷状態においては、用紙搬送機構10が下方位置に配置されている(図1参照)。
次に、パージシート21、シート移動機構50、キャップ22、及びキャップ移動機構60についてさらに図7及び図8を参照しつつ説明する。図7は、図1における用紙搬送機構10付近の拡大図である。図8は図7に示す矢印VIIIから見た図である。図7及び図8に示すように、パージシート21は、インクジェットヘッド1のインク吐出面4aに対向するインク受容位置に配置されたときに、パージ動作によりインクジェットヘッド1から吐出されたインク滴を受容する矩形状のシートであり、可撓性を有している。パージシート21のインク吐出面4aと対向する面には撥液処理が施されている。シート移動機構50は、制御装置90からの指示に基づいてパージシート21を移動させるものであり、2つのシートローラ52、53(一組の第2の回転部材)と、シート移動ベルト54と、シート駆動ギア55と、シートギア駆動機構56とを備えている。
シートローラ52、53は、パージシート21を移動させるためのものであり、用紙ベルトローラ12、13の外側に同軸状に配置されているとともに、回転軸が互いに平行となっている。また、シートローラ52、53の外径は、用紙ベルトローラ12、13の外径よりも大きくなっている。また、シートローラ52、53は、用紙ベルトローラ12、13に対して回転自在となっている。シート移動ベルト54は、シートローラ52、53の各端部にそれぞれ巻き掛けられている2つのベルトであり、各シート移動ベルト54が、パージシート21の両端部に接続されている。シート駆動ギア55は、シートローラ52を駆動するものであり、シートローラ52に同軸状に連結された状態で配置されている。シートギア駆動機構56は、制御装置90からの指示に基づいて、メンテナンスモータ80の回転力をシート駆動ギア55に伝達するものである。
シートギア駆動機構56について図9及び図10を参照しつつ説明する。図9はシートギア駆動機構56及び後述するキャップギア駆動機構66の上面図である。図10は、図9に示す矢印Xの方向からみた図である。図9及び図10に示すように、シートギア駆動機構56は、太陽ギア101と、遊星ギア102と、連結プレート103と、シートソレノイド104とを備えている。太陽ギア101はメンテナンスモータ80の出力軸に連結されているギアである。遊星ギア102は、太陽ギア101と噛み合った状態で配置されているとともに、シート駆動ギア55と噛み合ったとき、シート駆動ギア55を駆動するギアである。連結プレート103は、太陽ギア101と遊星ギア102とを噛み合った状態で連結するとともに、遊星ギア102を揺動可能に支持する部材である。また、連結プレート103は、一方向に延在した薄板状の部材であり、その中央に太陽ギア101が、その一端部に遊星ギア102がそれぞれ回転自在に取り付けられている。さらに、連結プレート103の反対側の端部には長孔が形成されている。シートソレノイド104は、制御装置90の指示に基づいて伸縮駆動するものであり、その端部が連結プレート103の長孔に係合している。
従って、シートソレノイド104が伸縮駆動することにより、連結プレート103が、太陽ギア101を中心として揺動する。これにより、連結プレート103の端部に支持されている遊星ギア102が太陽ギア101の周囲を回るように揺動する。具体的には、シートソレノイド104が伸びているとき、遊星ギア102が、シート駆動ギア55から離れる方向に揺動する(図10の破線部参照)。シートソレノイド104が収縮しているとき、遊星ギア102が、シート駆動ギア55に噛み合う方向に揺動する(図10の実線部参照)。メンテナンスモータ80が回転しているときには、これに連結されている太陽ギア101が回転するとともに、太陽ギア101と噛み合っている遊星ギア102が回転する。
制御装置90の指示に基づいて、シートソレノイド104が収縮すると、遊星ギア102がシート駆動ギア55に噛み合うように連結される。さらに、制御装置90の指示に基づいて、メンテナンスモータ80が回転すると、太陽ギア101及び遊星ギア102を介してシート駆動ギア55が回転する。シート駆動ギア55が回転すると、シートローラ52及びシート移動ベルト54が駆動されてパージシート21が移動する。これにより、パージシート21はインク吐出面4aに対向に対向するインク受容位置と、シート移動ベルト54の円周軌道におけるインク受容位置の反対側となる位置(インク吐出面4aに対向しない位置)である記録許容位置とを選択的に取り得る。パージシート21が記録許容位置にあるときには、用紙搬送ベルト11のインク吐出面4aから離れた側の延在面11bに近接し、パージシート21のインク受容面は用紙の搬送面を形成する延在面11aの表面とは反対向きとなり、パージシート21がインク受容位置にあるときには、用紙搬送ベルト11のインク吐出面4aに近づく側の延在面11aに近接し、パージシート21のインク受容面は延在面11aの表面と同じ向きとなる。このとき、パージシート21は、用紙搬送ベルト11の外周面とパージシート21との間の距離が一定に保たれるように、用紙搬送ベルト11の回動軌跡の周囲に沿ってインク受容位置と記録許容位置との間を移動している。
図7及び図8に戻って、キャップ22は、インクジェットヘッド1のインク吐出面4aに対向するように配置されてインク吐出面4aをキャッピングするものであり、矩形状を有しているとともに、その面上に各インク吐出面4aの縁部に沿うように形成された4つのリブ22aを有している。キャップ移動機構60は、キャップ22を移動させるためのものであり、2つのキャップローラ62、63(一組の第3の回転部材)と、キャップ移動ベルト64と、キャップ駆動ギア65と、キャップギア駆動機構66と、キャップ押圧機構67とを備えている。
キャップローラ62、63は、シートローラ52、53の外側に同軸状に配置されているとともに、回転軸が互いに平行となっている。また、キャップローラ62、63の外径は、シートローラ52、53の外径よりも小さく、用紙ベルトローラ12、13の外径よりも大きくなっている。そして、キャップローラ62、63は、用紙ベルトローラ12、13及びシートローラ52、53に対して回転自在となっている。キャップ移動ベルト64は、キャップローラ62、63の各端部にそれぞれ巻き掛けられている2つのベルトであり、それぞれ、キャップ22の両端部に固定されている。キャップ駆動ギア65は、キャップローラ62を駆動するものであり、キャップローラ62に同軸状に連結された状態で配置されている。キャップギア駆動機構66は、制御装置90からの指示に基づいて、メンテナンスモータ80の回転力をキャップ駆動ギア65に伝達するものである。
キャップギア駆動機構66について再び図9及び図10を参照しつつ説明する。キャップギア駆動機構66は、シートギア駆動機構56と実質的に同一の構成となっている。図9及び図10に示すように、キャップギア駆動機構66は、太陽ギア111と、遊星ギア112と、連結プレート113と、キャップソレノイド114とを備えている。太陽ギア111はメンテナンスモータ80の出力軸に連結されているギアである。遊星ギア112は、太陽ギア111と噛み合った状態で配置されているとともに、キャップ駆動ギア65と噛み合ったとき、キャップ駆動ギア65を駆動するギアである。連結プレート113は、太陽ギア111と遊星ギア112とを噛み合った状態で連結するとともに、遊星ギア112を揺動可能に支持する部材である。また、連結プレート113は、一方向に延在した薄板状の部材であり、その中央に太陽ギア111が、その一端部に遊星ギア112がそれぞれ回転自在に取り付けられている。さらに、連結プレート113の反対側の端部には長孔が形成されている。キャップソレノイド114は、制御装置90の指示に基づいて伸縮駆動するものであり、その端部が連結プレート113の長孔に係合している。
従って、キャップソレノイド114が伸縮駆動することにより、連結プレート113が、太陽ギア111を中心として揺動する。これにより、連結プレート113の端部に支持されている遊星ギア112が太陽ギア111の周囲を回るように揺動する。具体的には、キャップソレノイド114が伸びているとき、遊星ギア112が、キャップ駆動ギア65から離れる方向に揺動する。キャップソレノイド114が収縮しているとき、遊星ギア112が、キャップ駆動ギア65に噛み合う方向に揺動する。メンテナンスモータ80が回転しているときには、これに連結されている太陽ギア111が回転するとともに、太陽ギア111と噛み合っている遊星ギア112も回転する。
キャップ押圧機構67は、後述するように、キャップ22がインク吐出面4aを押圧したときに、押圧力をインク吐出面4aに効率よく伝達させるためのものであり、用紙搬送ベルト11の環状内側にインク吐出面4aに対向するように配置されている。また、キャップ押圧機構67は、インク吐出面4a側に配置されている上板68、反対側に配置されている下板69、上板68と下板69との間に配置されている複数のバネ73とを備えている。
制御装置90の指示に基づいて、キャップソレノイド114が収縮すると、遊星ギア112がキャップ駆動ギア65に噛み合うように連結される。さらに、制御装置90の指示に基づいて、メンテナンスモータ80が回転すると、太陽ギア111及び遊星ギア112を介してキャップ駆動ギア65が回転する。キャップ駆動ギア65が回転すると、キャップローラ62及びキャップ移動ベルト64が駆動されてキャップ22が移動される。これにより、キャップ22はインク吐出面4aに対向するキャッピング位置と、キャップ移動ベルト64の円周軌道におけるキャッピング位置の反対側となる位置(インク吐出面4aに対向しない位置)である非キャッピング位置とを選択的に取りうる。このとき、キャップ22は、用紙搬送ベルト11の外周面とキャップ22との間の距離が一定に保たれるように、用紙搬送ベルト11の回動軌跡の周囲に沿ってキャッピング位置と非キャッピング位置との間を移動している。
図1に戻って、シートカバー70は、記録許容位置に配置されたパージシート21から、付着しているインクが落下したときに当該インクを受容するものである。また、シートカバー70は、搬送フレーム18に支持されており、変位機構30により、用紙搬送機構10が退避位置に変位したときに、インク吐出面4aに対して排紙側に傾斜した位置を取る。
廃インクトレイ71についてさらに図11を参照しつつ説明する。図11は、廃インクトレイ71を用紙搬送機構10側から見た図である。図1及び図11に示すように、廃インクトレイ71は、後述するパージ動作時において、用紙搬送機構10が退避位置に変位したときに、パージシート21から流れ落ちたインクを受容するものである。また、廃インクトレイ71は、排紙側から給紙側に亘って延在している矩形状を有しており、シート移動機構50の下方において、排紙側から給紙側に向かって下方に傾斜するように配置されている。さらに、廃インクトレイ71の底面には、排紙側から給紙側に向かって、径が徐々に大きくなる(占有面積が徐々に大きくなる)複数の廃インク流出孔76が形成されている。
廃インクタンク72は、廃インクトレイ71の廃インク流出孔76から流れ落ちてくる廃インクを受容するものであり、廃インクトレイ71のさらに下方に対向するように配置されている。廃インクタンク72内には吸引性を有する部材(図示せず)が配置されている。
次に、制御装置90の内部構成について図12を参照しつつ説明する。図12は、制御装置90の内部構成を示すブロック図である。図12に示すように、制御装置90は、CPU(Central Processing Unit)141と、ROM(Read Only Memory)142と、RAM(Random-Access Memory)143と、イメージメモリ144と、インターフェース145と、G/A161と、搬送モータ駆動回路162と、揺動クラッチ駆動回路163、昇降クラッチ駆動回路164と、メンテナンスモータ駆動回路165と、キャップソレノイド駆動回路166と、シートソレノイド駆動回路167と、操作パネル168と、これらを接続するデータバス169とを備えている。
CPU141は、各種コマンドに従って演算処理を行うものである。ROM142は、CPU141が処理すべきコマンド群により構成されるプログラム等が記憶されている不揮発性メモリである。CPU142は、ROM142に記憶されているプログラムを順次実行することによりインクジェットプリンタ100を制御することができる。RAM143は、CPU141がプログラムを実行する際に使用するデータの一時記憶用の揮発性メモリである。イメージメモリ144は、インクジェットプリンタ100が印刷すべき画像のデータが記憶されるメモリである。インターフェース145は、コンピュータ等の外部機器が接続されるものである。G/A161は、印刷すべき画像データをインクジェットヘッド1のアクチュエータユニット5を駆動するために、各インクジェットヘッド1が備えるドライバIC171に信号を出力するためのものである。
搬送モータ駆動回路162は、用紙搬送モータ17を駆動するためのものである。揺動クラッチ駆動回路163は、揺動クラッチ37を駆動するためのものである。昇降クラッチ駆動回路164は、昇降クラッチ47を駆動するためのものである。メンテナンスモータ駆動回路165は、メンテナンスモータ80を駆動するためのものである。キャップソレノイド駆動回路166は、キャップソレノイド114を駆動するためのものである。シートソレノイド駆動回路167は、シートソレノイド104を駆動するためのものである。操作パネル168は、ユーザがインクジェットプリンタ100を操作するためのユーザインターフェースである。データバス169は、上述した各ユニットを電気的に接続するデータ転送用ライン群である。制御装置90内の全てのデータはデータバス169を介して転送される。
次に、メンテナンス機構20の動作について図面を参照しつつ説明する。メンテナンス機構20の動作としては、パージ動作と、キャッピング動作と、パージとキャッピングとを連続して行わせる動作とがある。パージ動作について図1、図13及び図14を参照しつつ説明する。図13及び図14は、パージ動作を示す図である。パージ動作とは、定期的にインクジェットヘッド1の全てのノズル8から多量のインクを吐出し、ノズル8内に存在する高粘度インクや不純物や気泡を排出する動作である。ノズル8の内部に高粘度のインクがこびりついたり、不純物や気泡が混入したりしたときは、インク滴の吐出特性が乱れ、良好な印刷結果を得ることができなくなるため、パージ動作を行う必要がある。
図1に示す通常の印刷状態において、用紙搬送機構10が、揺動機構26により搬送位置に位置付けられているとともに、昇降機構27により下方位置に位置付けられている。また、パージシート21が、シート移動機構50により記録許容位置に位置付けられている。さらに、キャップ22がキャップ移動機構60により非キャッピング位置に位置付けられている。このとき、シートギア駆動機構56の遊星ギア102が、シート駆動ギア55と噛み合わない位置に位置しており、キャップギア駆動機構66の遊星ギア112が、キャップ駆動ギア65と噛み合わない位置に位置している。
上述した通常の印刷状態において、制御装置90がパージ動作を行うと判断したとき、図13に示すように、制御装置90が、揺動機構26を駆動して用紙搬送機構10を搬送位置から退避位置に変位させる。つまり、制御装置90が、揺動クラッチ37を駆動して用紙搬送モータ17の出力軸と揺動出力プーリ38とを連結し、さらに、用紙搬送機構10が退避位置に位置付けられるまで用紙搬送モータ17を駆動する。次に、制御装置90が、シート移動機構50を駆動してパージシート21を記録許容位置からインク受容位置に移動させる。つまり、制御装置90が、シートソレノイド104を収縮するように駆動してシート駆動ギア55と噛み合うように遊星ギア102を揺動させ、その状態で、パージシート21がインク受容位置に位置付けられるまでメンテナンスモータ80を駆動する。このように、用紙搬送機構10が退避位置に位置付けられ、パージシート21がインク受容位置に位置付けられているとき、パージシート21とシートカバー70とは、用紙搬送ベルト11の搬送面に沿って、排紙側に向かって下方に傾斜している。
そして、図14に示すように、制御装置90が、インクジェットヘッド1のアクチュエータユニット5を駆動して全てのノズル8から大量のインクを吐出する。ノズル8から吐出されたインクはインク受容位置に配置されたパージシート21に一旦受容されるが、パージシート21が排紙側に向かって下方に傾斜しているため、パージシート21が受容したインクはパージシート21の表面を排紙側に向かって流れていく。パージシート21の表面を流れていくインクは、用紙搬送機構10の端部から流れ落ちて廃インクトレイ71に受容される。廃インクトレイ71に受容されたインクは、廃インクトレイ71の傾斜に沿って、給紙側に向かって流れていく。このとき、廃インクトレイ71上のインクが廃インク流出孔76から廃インクタンク72に流れ落ちていく。
パージシート21上のインクが全て流れ落ちると、逆の手順でインクジェットプリンタ100を通常の印刷状態に復帰させる。まず、制御装置90が、シート移動機構50を駆動してパージシート21をインク受容位置から記録許容位置に移動させる。つまり、制御装置90が、パージシート21が記録許容位置に位置付けられるまでメンテナンスモータ80を駆動する。その後、制御装置90が、シートソレノイド104を伸ばすように駆動してシート駆動ギア55と噛み合わないように遊星ギア102を揺動する。パージシート21が記録許容位置に位置付けられると、制御装置90が、揺動機構26を駆動して用紙搬送機構10を退避位置から搬送位置に変位させる。つまり、用紙搬送機構10が搬送位置に位置付けられるまで用紙搬送モータ17を駆動する。用紙搬送機構10が搬送位置に位置付けられると、制御装置90が、揺動クラッチ37を駆動して用紙搬送モータ17の出力軸と揺動出力プーリ38とを分離する。以上でパージ動作を完了する。
次に、キャッピング動作について図15及び図16を参照しつつ説明する。図15及び図16は、キャッピング動作を示す図である。キャッピング動作とは、インクジェットヘッド1のインク吐出面をキャップ22で封止する動作である。インクジェットプリンタの電源を遮断し、長時間のインクを吐出しない場合は、ノズル8内のインクが乾燥して高粘度化し、ノズル詰まりの原因となるため、空気にさらされないようにインク吐出面4aを封止する必要がある。
上述した通常の印刷状態において、制御装置90がキャッピング動作を行うと判断したとき、図15に示すように、制御装置90が、揺動機構26を駆動して用紙搬送機構10を搬送位置から退避位置に変位させる。つまり、制御装置90が、揺動クラッチ37を駆動して用紙搬送モータ17の出力軸と揺動出力プーリ38とを連結し、さらに、用紙搬送機構10が退避位置に位置付けられるまで用紙搬送モータ17を駆動する。そして、用紙搬送機構10が退避位置に位置付けられると、制御装置90が、揺動クラッチ37を駆動して用紙搬送モータ17の出力軸と揺動出力プーリ38とを分離する。次に、制御装置90が、キャップ移動機構60を駆動してキャップ22を非キャッピング位置からキャッピング位置に移動させる。つまり、制御装置90が、キャップソレノイド114を収縮するように駆動してキャップ駆動ギア65と噛み合うように遊星ギア112を揺動し、その状態で、キャップ22がキャッピング位置に位置付けられるまでメンテナンスモータ80を駆動する。
図16に示すように、キャップ22がキャッピング位置に位置付けられると、制御装置90が、揺動機構26を駆動して用紙搬送機構10を退避位置から搬送位置に変位させる。つまり、制御装置90が、用紙搬送機構10が搬送位置に位置付けられるまで用紙搬送モータ17を駆動する。用紙搬送機構10が搬送位置に位置付けられたとき、キャップ22が、インク吐出面4aと対向している。そして、制御装置90が、昇降機構27を駆動して用紙搬送機構10を下方位置から上方位置に移動させる。つまり、制御装置90が、昇降クラッチ47を駆動して用紙搬送モータ17の出力軸と昇降出力プーリ48とを連結し、さらに、用紙搬送機構10が上方位置に配置されるまで用紙搬送モータ17を駆動する。すると、キャップ22がインク吐出面4aとキャップ押圧機構67の上板68とで挟持され、キャップ22がインク吐出面4aを押圧する。このとき、キャップ押圧機構67のバネ73の付勢により、キャップ22が適正な圧力でインク吐出面4aを押圧する。これにより、キャップ22のリブ22aがインク吐出面4aの周縁に密着し確実に封止される。
制御装置90がキャッピングを解除すると判断したときは、逆の手順でインクジェットプリンタ100を通常の印刷状態に復帰させる。まず、制御装置90が、昇降機構27を駆動して用紙搬送機構10を上方位置から下方位置に移動させる。つまり、制御装置90が、用紙搬送機構10が下方位置に位置付けられるまで用紙搬送モータ17を駆動し、用紙搬送機構10が下方位置に位置付けられると、昇降クラッチ47を駆動して用紙搬送モータ17の出力軸と昇降出力プーリ48とを分離する。そして、制御装置90が、揺動機構26を駆動して用紙搬送機構10を搬送位置から退避位置に変位させる。つまり、制御装置90が、揺動クラッチ37を駆動して用紙搬送モータ17の出力軸と揺動出力プーリ38とを連結し、用紙搬送機構10が退避位置に位置付けられるまで用紙搬送モータ17を駆動する。その後、制御装置90が、キャップ移動機構60を駆動してキャップ22を非キャッピング位置に移動させる。つまり、制御装置90が、キャップ22が非キャッピング位置に位置付けられるまでメンテナンスモータ80を駆動する。キャップ22が非キャッピング位置に位置付けられると、再び、制御装置90が、揺動機構26を駆動して用紙搬送機構10を搬送位置に変位させる。以上でキャッピング動作を完了する。
次に、パージとキャッピングとの連続動作について図17を参照しつつ説明する。図17は、パージとキャッピングとの連続動作を示す図である。上述した通常の印刷状態において、制御装置90がこの連続動作を行うと判断したとき、まず、図17に示すように、制御装置90が、揺動機構26を駆動して用紙搬送機構10を搬送位置から退避位置に変位させる。つまり、制御装置90が、揺動クラッチ37を駆動して用紙搬送モータ17の出力軸と揺動出力プーリ38とを連結し、さらに、用紙搬送機構10が退避位置に位置付けられるまで用紙搬送モータ17を駆動する。次に、制御装置90が、シート移動機構50を駆動してパージシート21を記録許容位置からインク受容位置に移動させるとともに、キャップ移動機構60を駆動してキャップ22を非キャッピング位置からキャッピング位置に移動させる。つまり、制御装置90が、シートソレノイド104及びキャップソレノイド114を収縮するように駆動して、シート駆動ギア55と噛み合うように遊星ギア102を揺動し、キャップ駆動ギア65と噛み合うように遊星ギア112を揺動する。そして、制御装置90が、パージシート21がインク受容位置に位置付けられ、キャップ22がキャップ位置に位置付けられるまでメンテナンスモータ80を駆動する。用紙搬送機構10が退避位置に位置付けられ、パージシート21がインク受容位置に位置付けられたとき、パージシート21は用紙搬送ベルト11の搬送面に沿って、排紙側が下方になるように傾斜している。そして、前述のように、制御装置90がインクジェットヘッド1のアクチュエータユニット5を駆動して全てのノズル8から大量のインクを吐出する。パージシート21上のインクが全て流れ落ちると、制御装置90が、シート移動機構50を駆動してパージシート21を記録許容位置に移動させる。その後、キャッピング動作がなされるが、これは前述のキャッピング動作と同様である。以上でパージとキャッピングとの連続動作を完了する。
上述した実施の形態によると、パージ動作時において搬送機構10の搬送面に沿ってパージシート21が傾斜しており、パージシート21が受容したインクがパージシート21に沿って流れ落ちる。このため、パージシート21を交換する必要がなくなるため、メンテナンスの手間を軽減することができる。また、変位機構30は搬送ベルト11の搬送面がインク吐出面4aに対して傾斜するように搬送機構10を変位させるため、搬送ベルト11の搬送面をインク吐出面4aに対して平行となるように搬送機構10を変位させる場合と比較して搬送機構10が変位のために占有する空間を小さくすることができる。これにより、インクジェットプリンタ100内の省スペース化を図ることができる。
本実施の形態においては、用紙搬送機構10が用紙搬送ベルト11を用紙ベルトローラ12、13に巻き掛けるという簡単な構成となっているため、用紙搬送機構10を容易に変位させることができる。
また、本実施の形態においては、揺動機構26が、揺動軸32を中心に用紙搬送機構10を揺動させるため、用紙搬送機構10を搬送位置と退避位置とに精度良く位置決めすることができる。
さらに、本実施の形態においては、シート移動機構50が、用紙搬送ベルト11の外周面とパージシート21との間の距離が一定に保たれるように、パージシート21を用紙搬送ベルト11の回動軌跡に沿って移動させる。また、キャップ移動機構60が、用紙搬送ベルト11の外周面とキャップ22との間の距離が一定に保たれるように、キャップ22を用紙搬送ベルト11の回動軌跡に沿って移動させる。このため、シート移動機構50及びキャップ移動機構60を用紙搬送機構10とともに集約して省スペース化を図ることができる。
また、本実施の形態においては、パージ動作を行ったとき、パージシート21から流れ落ちたインクが、廃インクトレイ71を介して廃インクタンク72の一部分に集中することなく廃インクタンク72全域に亘ってまんべんなく落下するため、廃インクの収容効率がよくなる。
さらに、本実施の形態においては、シートカバー70を備えているため、シートカバー70の下方、つまり用紙搬送機構10の下方のスペースに基板等を設置することができる。これにより一層省スペース化を図ることができる。
加えて、本実施の形態において、シートカバー70は、用紙搬送機構10が退避位置にあるときに、排紙方向に向かって下方に傾斜するように配置されるため、シートカバー70に落下した廃インクを効率よく流し出すことができる。
また、本実施の形態においては、変位機構30をインク吐出面4aにキャップ22を装着させることにも利用できるため、機構が兼務され、一層省スペース化を図ることができる。
加えて、本実施の形態においては、制御装置90が行うパージとキャッピングとの連続動作により、パージとキャッピングとを効率よく行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述した実施の形態においては、用紙搬送機構10が用紙搬送ベルト11を用紙ベルトローラ12、13に巻き掛けるという構成になっているが、印刷用紙が搬送可能であれば他の構成で印刷用紙を搬送してもよい。
また、上述した実施の形態においては、揺動機構26が揺動軸32を中心として用紙搬送機構10を傾斜させる構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、揺動機構26がリンク機構などを用いて用紙搬送機構10を傾斜させる構成であってもよい。
さらに、上述した実施の形態においては、パージシート21が用紙搬送ベルト11の外周面とパージシート21との間の距離が一定に保たれるように、用紙搬送ベルト11の回動軌跡の周囲に沿って移動する構成であるが、このような構成に限定されるものではなく、パージシートが用紙搬送ベルト11の回動軌跡と異なる軌跡に沿って移動する構成でもよい。例えば、パージシートがシャフトに巻き取られた状態を印刷許容位置とし、インク吐出面4aと対向するようにシャフトから引き出された状態をインク受容位置とするようにパージシートを移動する構成であってもよい。
加えて、上述した実施の形態においては、廃インクトレイ71を備える構成であるが、廃インクトレイ71を備えない構成でもよい。このとき、パージシート21の下方傾斜方向の端部に小型のトレイを備え、パージシート21の移動とともにトレイを移動させながらトレイ内のインクを廃インクタンク72全域に流し落とす構成にすることが好ましい。
また、上述した実施の形態においては、シートカバー70を備える構成であるが、シートカバー70を備えない構成でもよい。
さらに、上述した実施の形態においては、キャップ22及びキャップ移動機構60を備える構成であるが、キャップ22及びキャップ移動機構60を備えない構成でもよい。
本発明の一実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略図である。 図1に示すインクジェットヘッドの短手方向の断面図である。 図1に示すインクジェットヘッドのインク吐出面の外観図である。 図1に示す搬送機構及び変位機構をインク吐出面の反対側からみた図である。 図1に示す揺動機構の動作状態を示す図である。 図1に示す昇降機構の動作状態を示す図である。 図1に示す用紙搬送機構の拡大図である。 図7に示す矢印VIIIから見た図である。 図1に示すシートギア駆動機構及びキャップギア駆動機構の拡大である。 図9に示す矢印Xから見た図である。 図1に示す廃インクトレイを用紙搬送機構側から見た図である。 図1に示す制御装置の内部構成を示す図である。 図1に示すメンテナンス機構のパージ動作を示す図である。 図1に示すメンテナンス機構のパージ動作を示す図である。 図1に示すメンテナンス機構のキャッピング動作を示す図である。 図1に示すメンテナンス機構のキャッピング動作を示す図である。 図1に示すメンテナンス機構のパージ及びキャッピング動作を示す図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
4 流路ユニット
4a インク吐出面
8 ノズル
10 用紙搬送機構
11 用紙搬送ベルト
12 用紙ベルトローラ
17 用紙搬送モータ
20 メンテナンス機構
21 パージシート
22 キャップ
26 揺動機構
27 昇降機構
30 変位機構
32 揺動軸
50 シート移動機構
56 シートギア駆動機構
60 キャップ移動機構
66 キャップギア駆動機構
80 メンテナンスモータ
90 制御装置
100 インクジェットプリンタ

Claims (12)

  1. インクを吐出する複数のノズルが形成されたインク吐出面を有するインクジェットヘッドと、
    記録媒体を搬送する搬送機構と、
    記録媒体が搬送される搬送面が前記インク吐出面に対して平行となる搬送位置と、前記搬送面が前記インク吐出面に対して傾斜した退避位置とを前記搬送機構が選択的に取り得るように、前記搬送機構を変位させる変位機構と、
    前記インクジェットヘッドから吐出されたインクを受容するシートと、
    前記搬送機構が前記搬送位置にあるときには前記シートを前記インク吐出面に対向しない記録許容位置に位置付け、前記搬送機構が前記退避位置にあるときには前記シートをその少なくとも一部が前記インク吐出面と前記搬送面との間にあって前記搬送面に沿ったインク受容位置に位置付けるシート移動機構と、
    前記インク受容位置に位置付けられた前記シートから流れ落ちるインクを受容するインク回収機構とを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記搬送機構が、
    前記インク吐出面と平行な回転軸をそれぞれ有し、これらの前記回転軸が互いに平行である一組の第1回転部材と、
    前記一組の第1回転部材に巻き掛けられたエンドレスの搬送ベルトとを備え、
    前記搬送面が、前記搬送ベルトの前記一組の第1回転部材の間に平面状に延在する一対の延在面の一方により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記シートは、前記インク受容位置に位置付けられたときは、前記搬送ベルトの前記一対の延在面の一方側に位置し、前記記録許容位置に位置付けられたときは、前記一対の延在面の他方側においてインク受容面が前記搬送面と反対向して位置することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記変位機構は、前記回転軸と平行な枢支軸を中心に前記搬送機構を揺動させることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記シート移動機構は、前記搬送ベルトと前記シートとの間の距離が実質的に一定に保たれるように、前記シートを前記インク受容位置と前記記録許容位置との間で移動させることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記シート移動機構は、前記一組の第1回転部材とそれぞれ同軸状に設けられた一組の第2回転部材と、前記一組の第2回転部材に巻き掛けられているとともに前記シートが取り付けられたシート移動用のエンドレスベルトとを備えており、
    前記第2回転部材は前記第1回転部材よりも大径であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記インク回収機構は、前記シートから流れ落ちるインクを受容する廃インク受容トレイと、この廃インク受容トレイの下方に設けられた廃インクタンクとを備えており、
    前記廃インク受容トレイは、前記搬送機構が前記退避位置にあるときに前記インク受容位置に位置付けられた前記シートの下端部に対応する一端側が高くなるように傾斜して配置され、前記一端側から他端側に向けてその占有面積が徐々に大きくなるように複数の孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記インク回収機構は、前記記録許容位置に位置する前記シートの下方で且つ前記廃インク受容トレイの上方となる位置に設けられ、前記記録許容位置に位置する前記シートから落下したインクを受容するシートカバーをさらに備えていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記シートカバーは、前記搬送機構が前記退避位置にあるときに、前記記録許容位置に位置付けられた前記シートと平行となる姿勢で位置することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記インク吐出面を覆うように前記インクジェットヘッドに装着されるキャップと、前記キャップをキャッピングすることが可能なキャッピング位置と非キャッピング位置とに位置付けるキャップ移動機構とをさらに備えており、
    前記キャップ移動機構は、前記搬送機構が前記退避位置にあるときに前記キャップを前記非キャッピング位置から前記キャッピング位置に移動させ、その状態で、前記変位機構が前記搬送機構を前記退避位置から前記搬送位置に移動させることで前記キャップを前記インク吐出面に対向させることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記キャップ移動機構は、前記一組の第1回転部材とそれぞれ同軸状に設けられた一組の第3回転部材と、前記一組の第3回転部材に巻き掛けられるとともに前記キャップが取り付けられたキャップ搬送用のエンドレスベルトとを備えており、
    前記第3回転部材は前記第1回転部材よりも大径であるとともに、前記第2回転部材よりも小径であることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. インクジェット記録装置を制御する制御装置を更に備えており、
    前記制御装置は、インクジェット記録装置の使用を停止する指令をうけたときに、
    前記搬送機構が前記退避位置に位置し、前記シートが前記インク受容位置に位置し、且つ前記キャップが前記キャッピング位置に位置するように、前記変位機構、前記シート移動機構及び前記キャップ移動機構を制御し、
    前記シートに向けてインクが吐出されるように前記インクジェットヘッドを制御し、
    前記シートを前記インク受容位置から前記記録許容位置に移動させるように前記シート移動機構を制御し、
    前記搬送機構を前記退避位置から前記搬送位置に移動させるように前記変位機構を制御することを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置。
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