JP2005349778A - 加飾方法および加飾部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属材を含有するメタリックインクを用いて、金属調の鏡面光沢が得られるようにする。
【解決手段】 素材表面に印刷したときにその素材表面に平行に配列する金属材が含有されたメタリックインクをベースフィルム1の表面に印刷してメタリック層2を形成すると共に、このメタリック層2の表面に接着層5を設けて加飾用転写フィルム6を形成し、この加飾用転写フィルム6の接着層5を加飾面である上側偏光板8の表面に接着させてベースフィルム1を剥離する。これにより、メタリックインク中の金属材をベースフィルム1の表面に連続的に整列させた状態で、メタリック層2を上側偏光板8の表面に接着層5によって設けることができる。このため、金属材を含有するメタリックインクを用いても、加飾面である上側偏光板8の表面に設けられたメタリック層2によって、金属調の鏡面光沢を得ることができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 素材表面に印刷したときにその素材表面に平行に配列する金属材が含有されたメタリックインクをベースフィルム1の表面に印刷してメタリック層2を形成すると共に、このメタリック層2の表面に接着層5を設けて加飾用転写フィルム6を形成し、この加飾用転写フィルム6の接着層5を加飾面である上側偏光板8の表面に接着させてベースフィルム1を剥離する。これにより、メタリックインク中の金属材をベースフィルム1の表面に連続的に整列させた状態で、メタリック層2を上側偏光板8の表面に接着層5によって設けることができる。このため、金属材を含有するメタリックインクを用いても、加飾面である上側偏光板8の表面に設けられたメタリック層2によって、金属調の鏡面光沢を得ることができる。
【選択図】 図4
Description
この発明は、金属調の加飾を施すための加飾方法およびその加飾部材に関する。
例えば、腕時計の文字板においては、光透過性を有するフィルムの表面または裏面に、アルミニウム箔の小片からなる金属材が顔料として含有されたメタリックインクを印刷してメタリック層を形成し、このメタリック層によって金属調の加飾を施したものがある。
特開平10−26670号公報
しかしながら、このような従来の腕時計の文字板では、光透過性を有するフィルムの表面または裏面に直接メタリックインクを印刷してメタリック層を形成しているため、メタリック層によって金属調の加飾が得られても、メタリックインク中に含有されたアルミニウム箔の小片からなる金属材が平面的に配列せず、互いに重なって傾きやすく、このため金属調の鏡面光沢が得られないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、金属材を含有するメタリックインクを用いて、金属調の鏡面光沢を得ることができる加飾方法および加飾部材を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図1〜図19に示すように、素材表面(ベースフィルム1、肉盛層11、カラーインク層21、微細な凹凸層30)に印刷したときに前記素材表面に平行に配列する金属材(3)が含有されたメタリックインク(4)をベースフィルム(1)の表面側に印刷してメタリック層(2)を形成すると共に、このメタリック層の表面側に接着層(5)を設けて加飾用転写フィルム(6、12、22、31)を形成し、この加飾用転写フィルムの前記接着層を加飾面(上側偏光板8の表面)に接着させた後、前記ベースフィルムを剥離して前記加飾面に前記メタリック層を形成することを特徴とする加飾方法である。
請求項2に記載の発明は、図6〜図10に示すように、前記メタリック層(2)の表裏面のうち、少なくとも一方の面に光透過性を有するインクを印刷して肉盛層(11)を形成することを特徴とする請求項1に記載の加飾方法である。
請求項3に記載の発明は、図11〜図15に示すように、前記ベースフィルム(1)と前記メタリック層(2)との間に光透過性を有するカラーインク層(21)を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の加飾部材である。
請求項4に記載の発明は、図16〜図19に示すように、前記ベースフィルム(1)の表面に微細な凹凸層(30)を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加飾方法である。
請求項5に記載の発明は、図1〜図19に示すように、素材表面(ベースフィルム1、肉盛層11、カラーインク層21、微細な凹凸層30)に印刷したときにその素材表面に平行に配列する金属材(3)が含有されたメタリックインク(4)をベースフィルム(1)の表面側に印刷してメタリック層(2)を形成すると共に、このメタリック層の表面側に接着層(5)を形成したことを特徴とする加飾部材(加飾用転写フィルム6、12、22、31)である。
請求項1に記載の発明によれば、素材表面に印刷したときにその素材表面に平行に配列する金属材が含有されたメタリックインクをベースフィルムの表面側に印刷してメタリック層を形成すると共に、このメタリック層の表面側に接着層を設けて加飾用転写フィルムを形成し、この加飾用転写フィルムの接着層を加飾面に接着させてベースフィルムを剥離することにより、メタリックインク中の金属材をベースフィルムの面方向に連続的に整列させた状態で、メタリック層を接着層によって加飾面に設けることができ、これにより金属材を含有するメタリックインクを用いても、金属調の鏡面光沢を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、メタリック層の表裏面のうち、少なくとも一方の面に光透過性を有するインクを印刷して肉盛層を形成することにより、この光透過性を有するインクからなる肉盛層によってメタリック層を立体的に表現することができ、これにより立体感のある鏡面光沢を得ることができ、より一層、装飾性の高いものを得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ベースフィルムとメタリック層との間に光透過性を有するカラーインク層を形成することにより、この光透過性を有するカラーインク層によってメタリック層をカラー化することができ、これにより金属調の鏡面光沢をカラーで表現することができ、これによっても装飾性を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ベースフィルムの表面に微細な凹凸層を形成することにより、このベースフィルムの表面側に印刷されるメタリック層または肉盛層もしくはカラーインク層に微細な凹凸を転写することができ、これによりヘアーライン模様やホーニング模様などの各種の模様を金属調の鏡面光沢に付加することができ、これによっても装飾性を高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、素材表面に印刷したときにその素材表面に平行に配列する金属材が含有されたメタリックインクをベースフィルムの表面側に印刷してメタリック層を形成すると共に、このメタリック層の表面側に接着層を形成したので、請求項1に記載の発明と同様、接着層を加飾面に接着させてベースフィルムを剥離することにより、メタリックインク中の金属材をベースフィルムの面方向に連続的に整列させた状態で、メタリック層を接着層によって加飾面に設けることができ、これにより金属調の鏡面光沢を得ることができるほか、特にベースフィルムを透明な合成樹脂で形成した場合には、接着層を加飾面に接着させた状態で、ベースフィルムを剥離しなくても、ベースフィルムを通してメタリック層を視認することができるので、これによっても金属調の鏡面光沢を得ることができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図5を参照して、この発明の加飾方法および加飾部材の実施形態1について説明する。この実施形態1では、加飾方法を説明しながら加飾部材についても説明する。
まず、図1に示すように、ベースフィルム1の上面にメタリック層2を形成する。このメタリック層2は、図2に示すように、アルミニウムなどの金属箔の小片からなる金属材3が顔料として含有された流動性を有するメタリックインク4からなる。このメタリックインク4は、ベースフィルム1の上面に印刷されると、メタリックインク4中の金属材3のうち、特にベースフィルム1の上面に接触する金属材3がベースフィルム1の上面に平行に配列される。また、ベースフィルム1は、メタリックインク4がのりにくいシリコーンやフッ素などの合成樹脂で形成され、離形紙としての機能を有している。
以下、図1〜図5を参照して、この発明の加飾方法および加飾部材の実施形態1について説明する。この実施形態1では、加飾方法を説明しながら加飾部材についても説明する。
まず、図1に示すように、ベースフィルム1の上面にメタリック層2を形成する。このメタリック層2は、図2に示すように、アルミニウムなどの金属箔の小片からなる金属材3が顔料として含有された流動性を有するメタリックインク4からなる。このメタリックインク4は、ベースフィルム1の上面に印刷されると、メタリックインク4中の金属材3のうち、特にベースフィルム1の上面に接触する金属材3がベースフィルム1の上面に平行に配列される。また、ベースフィルム1は、メタリックインク4がのりにくいシリコーンやフッ素などの合成樹脂で形成され、離形紙としての機能を有している。
この後、図3に示すように、メタリック層2の上面に接着剤を塗布して接着層5を形成する。これにより、ベースフィルム1の上面にメタリック層2と接着層5とが積層された加飾用転写フィルム6が形成される。この加飾用転写フィルム6は、それ自体が商品として取り扱われる加飾部材として用いることができる。
そして、図4に示すように、加飾用転写フィルム6を上下反転させ、この状態で加飾用転写フィルム6の接着層5を加飾面である液晶表示素子の上面、つまり液晶表示素子の上側の透明基板7の上面に設けられた上側偏光板8の上面に加圧して接着する。このときに、メタリックインク4中の金属材3がベースフィルム1の表面(図4では下面)に沿って連続的に整列される。この後、図5に示すように、ベースフィルム1を剥離すると、加飾面である上側偏光板8の上面にメタリック層2が接着層5によって転写される。この場合、メタリック層2は、上側偏光板8の上面における液晶表示素子の表示領域を除いた部分に設けられ、液晶表示素子に表示された情報が外部から見るようになっている。
このように、この加飾方法によれば、メタリックインク4中の金属材3をベースフィルム1の表面(図4では下面)に連続的に整列させた状態で、メタリック層2を加飾面である上側偏光板8の上面に接着層5によって設けることができる。このため、金属材3を含有するメタリックインク4を用いても、加飾面である上側偏光板8の上面に設けられたメタリック層2の金属材3がベースフィルム1の面方向に連続的に整列された状態で、ベースフィルム1が剥離されるので、このメタリック層2によって金属調の鏡面光沢を得ることができる。
(実施形態2)
次に、図6〜図10を参照して、この発明の加飾方法および加飾部材の実施形態2について説明する。この実施形態2においても、加飾方法を説明しながら加飾部材についても説明する。なお、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この加飾方法では、まず、図6に示すように、ベースフィルム1の上面に光透過性を有するインクを部分的に印刷して肉盛層11を形成する。この後、図7に示すように、この肉盛層11の上面にメタリック層2を形成する。
次に、図6〜図10を参照して、この発明の加飾方法および加飾部材の実施形態2について説明する。この実施形態2においても、加飾方法を説明しながら加飾部材についても説明する。なお、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この加飾方法では、まず、図6に示すように、ベースフィルム1の上面に光透過性を有するインクを部分的に印刷して肉盛層11を形成する。この後、図7に示すように、この肉盛層11の上面にメタリック層2を形成する。
このときにも、図2に示したように、金属材3が含有されたメタリックインク4を肉盛層11の上面に印刷すると、メタリックインク4中の金属材3のうち、特に肉盛層11の上面に接触する金属材3が肉盛層11の上面に平行に配列される。この後、図8に示すように、メタリック層2の上面に接着剤を塗布して接着層5を形成する。これにより、ベースフィルム1の上面に、肉盛層11、メタリック層2、および接着層5が順に積層された加飾用転写フィルム12が形成される。この加飾用転写フィルム12も、実施形態1と同様、それ自体が商品として取り扱われる加飾部材として用いることができる。
そして、図9に示すように、加飾用転写フィルム12を上下反転させ、この状態で加飾用転写フィルム12の接着層5を加飾面である液晶表示素子の上側偏光板8の上面に加圧して接着する。このときにも、メタリックインク4中の金属材3が肉盛層11の表面(図9では下面)に連続的に整列される。この後、図10に示すように、ベースフィルム1を剥離すると、加飾面である上側偏光板8の上面にメタリック層2と肉盛層11とが積層された状態で接着層5によって転写される。この場合にも、メタリック層2と肉盛層11とは、上側偏光板8の上面における液晶表示素子の表示領域を除いた部分に設けられ、液晶表示素子に表示された情報が見るようになっている。
このように、この加飾方法においても、メタリックインク4中の金属材3を肉盛層11の表面(図10では下面)に連続的に整列させた状態で、メタリック層2を肉盛層11に積層させて加飾面である上側偏光板8の上面に接着層5によって設けることができる。このため、金属材3を含有するメタリックインク4を用いても、加飾面である上側偏光板8の上面に設けられたメタリック層2によって、金属調の鏡面光沢を得ることができるほか、特に光透過性を有するインクからなる肉盛層11によって、メタリック層2を立体的に表現することができ、これにより立体感のある鏡面光沢を得ることができ、より一層、装飾性の高いものを得ることができる。
なお、上記実施形態2では、ベースフィルム1の上面に光透過性を有するインクからなる肉盛層11を形成し、この肉盛層11の上面にメタリック層2を形成した場合について述べたが、これに限らず、例えばベースフィルム1の上面にメタリック層2を形成し、このメタリック層2の上面に光透過性を有するインクからなる肉盛層11を形成するようにしても良い。このようにメタリック層2の上面に肉盛層11を形成しても、実施形態2と同様、肉盛層11によってメタリック層2を立体的に表現することができ、これにより立体感のある鏡面光沢を得ることができる。
(実施形態3)
次に、図11〜図15を参照して、この発明の加飾方法および加飾部材の実施形態3について説明する。この実施形態3においても、加飾方法を説明しながら加飾部材についても説明する。また、この場合にも、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この加飾方法では、まず、図11に示すように、ベースフィルム1の上面に光透過性を有するカラーインクを部分的に印刷してカラーインク層21を形成する。この後、図12に示すように、このカラーインク21の上面にメタリック層2を形成する。
次に、図11〜図15を参照して、この発明の加飾方法および加飾部材の実施形態3について説明する。この実施形態3においても、加飾方法を説明しながら加飾部材についても説明する。また、この場合にも、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この加飾方法では、まず、図11に示すように、ベースフィルム1の上面に光透過性を有するカラーインクを部分的に印刷してカラーインク層21を形成する。この後、図12に示すように、このカラーインク21の上面にメタリック層2を形成する。
このときにも、図2に示したように、金属材3が含有されたメタリックインク4をカラーインク層21の上面に印刷すると、メタリックインク4中の金属材3のうち、特にカラーインク層21の上面に接触する金属材3がカラーインク層21の上面に平行に配列される。この後、図13に示すように、メタリック層2の上面に接着剤を塗布して接着層5を形成する。これにより、ベースフィルム1の上面にカラーインク層21、メタリック層2、および接着層5が順に積層された加飾用転写フィルム22が形成される。この加飾用転写フィルム22も、実施形態1と同様、それ自体が商品として取り扱われる加飾部材として用いることができる。
そして、図14に示すように、加飾用転写フィルム22を上下反転させ、この状態で加飾用転写フィルム22の接着層5を加飾面である液晶表示素子の上側偏光板8の上面に加圧して接着する。このときにも、メタリックインク4中の金属材3がカラーインク層21の表面(図14では下面)に連続的に整列される。この後、図15に示すように、ベースフィルム1を剥離すると、加飾面である上側偏光板8の上面にメタリック層2とカラーインク層21とが積層された状態で接着層5によって転写される。この場合にも、メタリック層2とカラーインク層21とは、上側偏光板8の上面における液晶表示素子の表示領域を除いた部分に設けられ、液晶表示素子に表示された情報が見るようになっている。
このように、この加飾方法においても、メタリックインク4中の金属材3をカラーインク層21の表面(図15では下面)に連続的に整列させた状態で、メタリック層2とカラーインク層21とを積層させた状態で接着層5によって加飾面である上側偏光板8の上面に設けることができる。このため、金属材3を含有するメタリックインク4を用いても、加飾面である上側偏光板8の上面に設けられたメタリック層2によって、金属調の鏡面光沢を得ることができるほか、特に光透過性を有するカラーインク層21によってメタリック層2をカラー化することができ、これにより金属調の鏡面光沢をカラーで表現することができ、これによっても装飾性を高めることができる。
なお、上記実施形態3では、ベースフィルム1の上面にカラーインク層21とメタリック層2とを積層した場合について述べたが、これに限らず、例えばベースフィルム1の上面に、カラーインク層21とメタリック層2とを積層するほかに、実施形態2で述べた光透過性を有するインクからなる肉盛層11をも積層させた3層構造でも良い。このようにすれば、金属調の鏡面光沢をカラーで表現することができると共に立体的にも表現することができ、より一層、複合的な装飾効果を得ることができる。
(実施形態4)
次に、図16〜図19を参照して、この発明の加飾方法および加飾部材の実施形態4について説明する。この実施形態4においても、加飾方法を説明しながら加飾部材についても説明する。また、この場合にも、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この加飾方法では、まず、図16に示すように、ベースフィルム1の上面に微細な凹凸層30を形成する。この後、微細な凹凸層30の上面に金属材3を含有するメタリックインク4を印刷してメタリック層2を形成する。
次に、図16〜図19を参照して、この発明の加飾方法および加飾部材の実施形態4について説明する。この実施形態4においても、加飾方法を説明しながら加飾部材についても説明する。また、この場合にも、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この加飾方法では、まず、図16に示すように、ベースフィルム1の上面に微細な凹凸層30を形成する。この後、微細な凹凸層30の上面に金属材3を含有するメタリックインク4を印刷してメタリック層2を形成する。
これにより、メタリック層2の下面にベースフィルム1の微細な凹凸層30が転写される。このときにも、メタリックインク4中の金属材3のうち、ベースフィルム1の上面側に位置する金属材3がベースフィルム1の上面に形成された凹凸層30の凹凸に沿って平行に配列される。この後、図17に示すように、メタリック層2の上面に接着剤を塗布して接着層5を形成する。これにより、ベースフィルム1の微細な凹凸層30の上面にメタリック層2と接着層5とが順に積層された加飾用転写フィルム31が形成される。この加飾用転写フィルム31も、実施形態1と同様、それ自体が商品として取り扱われる加飾部材として用いることができる。
そして、図18に示すように、加飾用転写フィルム31を上下反転させ、この状態で加飾用転写フィルム31の接着層5を加飾面である液晶表示素子の上側偏光板8の上面に加圧して接着する。このときにも、メタリックインク4中の金属材3がベースフィルム1の凹凸層30の凹凸に応じて連続的に整列される。この後、図19に示すように、ベースフィルム1を剥離すると、加飾面である上側偏光板8の上面に微細な凹凸層32が転写されたメタリック層2が形成される。この場合にも、メタリック層2は、上側偏光板8の上面における液晶表示素子の表示領域を除いた部分に設けられ、液晶表示素子に表示された情報が見るようになっている。
このように、この加飾方法においても、メタリックインク4中の金属材3が凹凸層30の凹凸に応じて連続的に整列された状態で、微細な凹凸層32が上面に形成されたメタリック層2を接着層5によって加飾面である上側偏光板8の上面に設けることができる。このため、金属材3を含有するメタリックインク4を用いても、加飾面である上側偏光板8の上面に設けられたメタリック層2によって、金属調の鏡面光沢を得ることができるほか、特にメタリック層2の上面に微細な凹凸層32が転写されていることにより、この微細な凹凸層32によってヘアーライン模様やホーニング模様などの各種の模様を金属調の鏡面光沢に付加することができ、これによっても装飾性を高めることができる。
なお、上記実施形態4では、ベースフィルム1の微細な凹凸層30の上面にメタリック層2を形成した場合について述べたが、これに限らず、例えばベースフィルム1の微細な凹凸層30の上面に、光透過性を有するインクからなる肉盛層11、またはカラーインク層21、もしくはその両者を介してメタリック層2を積層した構造でも良い。このようにすれば、ベースフィルム1の微細な凹凸層30が肉盛層11やカラーインク層21に転写されることにより、実施形態4と同様、ヘアーライン模様やホーニング模様などの各種の模様を金属調の鏡面光沢に付加することができると共に、その模様および鏡面光沢をカラーで且つ立体的にも表現することができ、これにより、より一層、複合的な装飾効果を得ることができる。
また、上記実施形態1〜4およびその各変形例では、メタリックインク4に含有させる金属材3としてアルミニウムを用いたがアルミニウムに限らず、銀、クロム、ニッケル、スズ、亜鉛、鉛、パラジウム、ロジウム等であっても良い。更に、上記実施形態1〜4およびその各変形例では、加飾部材である加飾用転写フィルム6、12、22、31を加飾面に接着させた後、ベースフィルム1を剥離しているが、これに限らず、例えばベースフィルムを透明な合成樹脂で形成すれば、加飾用転写フィルム6、12、22、31を加飾面に接着させた状態で、ベースフィルムを剥離しなくても、このベースフィルムを通してメタリック層2を視認することができ、これにより金属調の鏡面光沢を得ることができるほか、このベースフィルムをメタリック層2の保護膜としても使用することができる。
さらに、上記実施形態1〜4およびその各変形例では、加飾面が液晶表示素子の上側偏光板8である場合について述べたが、これに限らず、例えば時計の文字板などの表示部材でも良く、また時計の表示部材に限らず、携帯電話機、電子辞書、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などの電子機器の表示部材であっても良い。
1 ベースフィルム
2 メタリック層
3 金属材
4 メタリックインク
5 接着層
6、12、22、31 加飾用転写フィルム
8 上側偏光板
11 肉盛層
21 カラーインク層
30、32 微細な凹凸層
2 メタリック層
3 金属材
4 メタリックインク
5 接着層
6、12、22、31 加飾用転写フィルム
8 上側偏光板
11 肉盛層
21 カラーインク層
30、32 微細な凹凸層
Claims (5)
- 素材表面に印刷したときに前記素材表面に平行に配列する金属材が含有されたメタリックインクをベースフィルムの表面側に印刷してメタリック層を形成すると共に、このメタリック層の表面側に接着層を設けて加飾用転写フィルムを形成し、この加飾用転写フィルムの前記接着層を加飾面に接着させた後、前記ベースフィルムを剥離して前記加飾面に前記メタリック層を形成することを特徴とする加飾方法。
- 前記メタリック層の表裏面のうち、少なくとも一方の面に光透過性を有するインクを印刷して肉盛層を形成することを特徴とする請求項1に記載の加飾方法。
- 前記ベースフィルムと前記メタリック層との間に光透過性を有するカラーインク層を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の加飾方法。
- 前記ベースフィルムの表面に微細な凹凸層を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の加飾方法。
- 素材表面に印刷したときに前記素材表面に平行に配列する金属材が含有されたメタリックインクをベースフィルムの表面側に印刷してメタリック層を形成すると共に、このメタリック層の表面側に接着層を形成したことを特徴とする加飾部材。
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