JP2005349147A - 球体で足裏を押圧するマッサージ器具 - Google Patents

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重樹 大寺
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Abstract

【課題】 自らの力で足裏をマッサージする場合には労力に対する過度の負担が筋肉に残る恐れがある。この発明においては、利用者が行う軽度の運動のみで足裏のマッサージ効果が得られる健康器具を提供する。
【解決手段】 この発明はガイド溝の上に置いた球体に足先を乗せて、下肢を前方向に押し出す運動を繰り返すことで、球体が無為に横方向へ逃げることなく足裏に刺激を加えることを特徴とする。足裏への押圧が弾力的に伝わる仕組みとして、ガイド溝の表面に弾力性に富む緩衝材を貼り付けた。押圧に要する脚部の運動量が最小になる仕組みとして、ガイド溝の底面を角度10度から20度の範囲で前上がりの勾配とした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、球体を用いて足裏をマッサージする健康器械に関するものである。
自らの力で足裏をマッサージする器具としては、揉む、叩く、押さえる等の様々な方法がとられてきたが、従来の器具は一定のマッサージ効果を得るための代償として大きな労力を必要としたので、労力を軽減するさらなる改良が求められてきた。
利用者の軽度の運動をもって足裏のマッサージ効果が得られる健康器具を提供する。また、押圧に要する脚部の運動量を最小限にして、足裏マッサージに要する労力が筋肉に対して過度な負担とならない仕組みを取り入れる。
この発明の器具は、利用者が任意の椅子もしくはソファー等に座った状態で使用することに特定して、足裏への押圧は利用者の下肢の重量とそれに加える利用者自らの若干の筋肉運動によって調整するものとした。さらに、足裏への押圧を弾力的に伝達する仕組みとして、ガイド溝の表面に弾力性に富む緩衝材を貼り付けるものとした。押圧に要する脚部の運動量を最小限に留める手法として、ガイド溝の底面を角度10度から20度の範囲で前上がりの勾配とした。
この発明はガイド溝の上に置いた球体に足先を乗せて、下肢を前方向に押し出す運動を繰り返すことで、球体を通して足裏に刺激を加えることを特徴とする。この動作の様態は緊張を解いた状態で、かつ最小限の労力をもって行うことのできる運動であり、効率的なマッサージ効果を引き出すことを可能にするものである。
この発明の器具は、〔図1〕に示すとおり、ガイド溝(1)を有する基盤と足裏に押圧の刺激を与える球体(2)の二つの部材により構成する。
この発明の器具は、利用者が任意の椅子もしくはソファー等に座った状態で使用することに特定し、基盤は足裏マッサージを行うために床もしくは畳上に設置する。
基盤の上面は縦方向を軸とするガイド溝(1)を成形して、足裏で球体(2)を転がす際に球体(2)が無為に横方向に逃げることを防止する、あるいは球体(2)が基盤から容易に落下しない状態で転がるようにする。
足裏への加圧を弾力的に伝達する仕組みについて説明する。足裏が球体の硬度を直接に感じると、脚部の筋肉は緊張を生じてマッサージ効果は半減する。したがって、足裏に伝わる押圧の感触を緩和する仕組みとして、ガイド溝(1)の表面に弾力性に富む緩衝材(3a)及び緩衝材(3b)を貼り付ける。緩衝材(3a)は緩衝材の下層として樹脂状の伸縮に富む素材を使用し、緩衝材(3b)は表層として足裏の感触を満足する布状の通気性に富んだ材料で被覆する。
押圧に要する脚部の運動量を最小限にして、足裏マッサージに要する労力が負担にならない仕組みを説明する。〔図4〕に示すとおり、膝関節11aを固定した状態で下肢を垂らし、足裏を球体(2)に乗せながら下肢を前方向に押し出すと、球体(2)の直下の点11bは円弧の軌跡を描きながら点11cの位置に到達する。したがって、この軌跡に添ってガイド溝(1)の底面を設定すれば、下肢は最小の労力で前後への往復運動を行うことができる。ここで、足裏の形状は単に平坦ではなく、ほぼ中央部に土踏まずの部位を有するから、足裏がより均等な圧力で球体に接する状態であるためには、ガイド溝(1)の底部の点11bと点11cの二点を直線で結ぶ方が効果が大きいと認められる。したがって、この発明においてはガイド溝(1)の底面の線形を直線にとり、勾配角度は10度から20度の範囲で定めるものとする。
球体(2)は足裏に一定の押圧感を感じさせるために、その直径は少なくともゴルフボールの直径と同程度もしくはそれより大きくとり、単位体積重量は1.0から1.5程度の範囲で制作する。球体(2)は足裏に接触して刺激する材料であるから、全面に凹状の窪みを設ける、あるいは凸状の突起を列べるものなど、足裏のマッサージの強度を調整する用として複数を準備する。球体(2)の保管は基盤内に設ける保管箱(5)に収納する。
ガイド溝(1)の底面の前上がりの勾配角度を定めた経緯は次による。足先を乗せた球体(2)を踵から爪先まで転がす場合の膝関節の振幅角度は、一般に標準的な体型から推して概ね30度である。〔図5〕を用いて説明すると、点11aの内角を30度とする場合、点11bと点11cの内角はそれぞれ75度となるから、マッサージ器具の床面とガイド溝(1)の底面が挟む角度は15度である。したがって、ガイド溝(1)の勾配は15度を平均として、10度から20度の範囲をもって勾配角度とするものとする。
この発明の図示はガイド溝(1)を1本としているが、ガイド溝(1)を平行に2本列べることによって両足を同時にマッサージする器具を提供することも可能である。
本発明の斜視図である。 本発明の側面方向の断面図である。 〔図2〕に図示する(Xa−Xb)の断面図である。 膝関節11aを固定して球体を転がす際の球体の軌跡の概念図である。 〔図4〕の角度を説明する状態図である。
符号の説明
1:ガイド溝
2:球体
3a:緩衝材(下層)
3b:緩衝材(表層)
4:基盤材
5:球体保管箱
6:保管箱扉
7:滑り止め
11a:膝関節の点
11b:下肢を垂らした状態の球体の直下の点
11c:下肢を前方向に押し出した時に到達する球体の直下の点

Claims (1)

  1. (イ)基盤の上面に球体が転がるためのガイド溝を成形し、ガイド溝の表面に緩衝材を貼り付ける。
    (ロ)ガイド溝の底面は角度10度から20度の範囲で前上がりの勾配を有する。
    (ハ)足裏の押圧は全面に凹凸を有する球体をもって行い、球体はガイド溝の上に置いて使用する。
    以上のような構造を特徴とする足裏用のマッサージ器具
JP2004198654A 2004-06-08 2004-06-08 球体で足裏を押圧するマッサージ器具 Pending JP2005349147A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104814750A (zh) * 2015-04-24 2015-08-05 汪毅 足趾筋力训练测定装置

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