JP2005348116A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送信パワーアンプの電力付加効率の改善を実現できる無線通信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 入力された信号を増幅する送信パワーアンプ2と前記増幅された信号を送信するための送信アンテナ3とを夫々に含む3系統の送信系(11、12、13)を備え、互いに内容の異なる3つの情報を同時に送信するMIMO伝送方式に使用可能な無線通信装置において、MIMO伝送方式を用いずに単一の情報を送信する際に、前記3系統の送信系に含まれる3つの送信パワーアンプ2を用い、各送信パワーアンプ2に対応する送信アンテナ3の夫々から同一の信号を同時に送信することにより、送信信号の電力を分散して送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、送信機から受信機に情報を無線で伝送する無線通信装置に関する。特に、MIMO(Multiple Input Multiple Output;多入力多出力)伝送方式の無線通信装置に関する。
近年の無線通信装置の中には、アンテナと送受信回路から成る系統を複数備えたものが増えてきている。例えば、送信側は1系統のままでありながら、受信側を2系統以上にしたものとして、いわゆるダイバーシティ受信方式の無線通信装置がある。中でも特に注目されているものとして、次世代無線LAN(Local Area Network)や第4世代携帯電話において実用化が期待されるMIMO伝送方式の無線通信装置がある。
以下に、MIMO伝送方式について簡単に説明を行う。MIMO伝送方式は、多数の文献中に開示された公知の高速無線通信技術であって、複数(m本;mは2以上の整数)の送信アンテナから互いに内容の異なるm種類の情報に係る送信信号を同一周波数上で同時に送信して(並列送信して)、それを複数の(n本;nは2以上の整数)の受信アンテナで同時に受信し、見掛け上は混信を起こしているn通りの受信信号に対し必要な計算処理を施すことで、混信前のm種類の情報を復元する伝送方式である。この伝送方式を用いれば、周波数の占有帯域幅を増やすことなく、伝送レートのみをm倍に高速化することができる。
図7は、m=n=3とした場合のMIMO伝送方式に用いられる無線通信装置の構成を示すブロック図である。図7における無線通信装置は、送信機100と受信機200から構成されている。
送信機100は、第1の送信系110(以下、単に「送信系110」と記すことがある)、第2の送信系120(以下、単に「送信系120」と記すことがある)、及び第3の送信系130(以下、単に「送信系130」と記すことがある)の3つの送信系から構成されている。送信系110、120及び130の夫々は、送信されるべき情報に関する原信号に変調を与える変調器等から成り、後段の送信パワーアンプ2に変調された信号を出力する送信回路101と、入力された信号を増幅する送信パワーアンプ102と、送信パワーアンプ2により増幅された信号を受信機200に対して送信するための送信アンテナ103と、から概略構成されており、送信系110と送信系120と送信系130の内部構成は同様となっている。
受信機200は、第1の受信系210(以下、単に「受信系210」と記すことがある)、第2の受信系220(以下、単に「受信系220」と記すことがある)、及び第3の受信系230(以下、単に「受信系230」と記すことがある)の3つの受信系から構成されている。受信系210、220及び230の夫々は、送信機100の備える各送信系から送信される送信信号を受信するための受信アンテナ4と、受信アンテナ4が受信した信号を復調する復調器等から成る受信回路5と、から概略構成されており、受信系210と受信系220と受信系230の内部構成は同様となっている。
尚、図7における矢印付きの破線300は、3つの送信系と3つの受信系との間の混信を含む電波伝搬の様子を模式的に示したものである。
図8は、3系統の送信系110、120及び130が送信する信号のスペクトルを模式的に示したものである。同図中では、上から第1の送信系110が送信する信号のスペクトル301、第2の送信系120が送信する信号のスペクトル302、第3の送信系130が送信する信号のスペクトル303を示している。スペクトル301、302及び303に対応する信号は、夫々共通の周波数成分を有しているが、夫々異なる信号である、即ち、3系統の送信系は、夫々異なる信号(スペクトル301、302及び303に対応する信号)を、同じ周波数上で重ねて送信する。また、スペクトル301、302及び303に対応する各信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)変調方式にて変調された信号(OFDM変調信号)であり、5ギガヘルツ(GHz)帯の信号である。
OFDM変調方式は、送るべき情報を複数の搬送波に分割して送信するマルチキャリア伝送方式の一種であり、図8のスペクトル301、302及び303に対応する各信号は、夫々9本のサブキャリアから成るマルチキャリア信号を想定している。即ち、スペクトル301、302及び303に対応する各信号は、夫々、送るべき情報を9本のサブキャリアに分割したマルチキャリア信号として送信される。
また、図7及び図8に示すように、複数(図7では3つ)の送信系の夫々が異なる信号を同一周波数上で同時に送信し、それを複数の(図7では3つ)の受信アンテナ4で同時に受信するという、本来のMIMO伝送方式を用いた動作を、以下「MIMO動作」といい、そのような動作を行う時を「MIMO動作時」という。
ところで、MIMO伝送方式に使用可能なように設計された無線通信装置の大半は、旧来のMIMO伝送方式で使用されない(或は、使用できない)装置との間で互換性を確保する必要から、旧来のMIMO伝送方式と異なる伝送方式(非MIMO伝送方式)でも動作可能なよう設計されているのが一般的である。このような、非MIMO伝送方式における動作は、通常、図7における送信系と受信系を夫々1つずつ残して他の送信系及び受信系を停止させることで実現される。即ち、非MIMO伝送方式における動作は、例えば、送信系120、送信系130、受信系220及び受信系230を停止させ、1系統の送信系110と1系統の受信系210との間で旧来通りの1対1の通信を行うことで実現される。
図9は、この1対1の通信を行う際において、3系統の送信系(110、120、130)が送信する信号のスペクトルを模式的に示したものである。同図中では、上から第1の送信系110が送信する信号のスペクトル401、第2の送信系120が送信する信号のスペクトル、第3の送信系130が送信する信号のスペクトルを示している。同図の如く、第1の送信系110のみが信号を送信しており、第2の送信系120及び第3の送信系130は信号の送信を行っていない。
尚、MIMO伝送方式を用いない動作を、上記「MIMO動作」に対応させて、以下「非MIMO動作」といい、「非MIMO動作」を行う時を「非MIMO動作時」という。
上述したような、OFDM変調信号をMIMO伝送方式で伝送する構成は、下記非特許文献1に開示されている。また、下記非特許文献1には、フェージング環境下において各サブチャネル間で生じる受信電力の不均一を打ち消すために、送信される複数の信号スペクトルの電力を不均一に調整する構成が開示されている。
また、OFDM変調方式以外のマルチキャリア伝送方式としては、第4世代携帯電話用に研究されているVSF−CDMA(Variable Spreading Factor-Code Division Multiple Access/可変拡散率−符号領域多重)方式等があり、このVSF−CDMA方式は、例えば下記非特許文献2に開示されている。
鶴田、他2名、「MIMO−OFDM伝送における平均誤り率最小規範に基づく最適電力分配」、電子情報通信学会2003年ソサイエティ大会講演論文集、平成15年9月10日、B−5−30(論文番号) 川村、他2名、「上りリンクVSF−CDMAブロードバンド無線アクセスにおける予約パケットを用いる適応送信タイミング制御」、電子情報通信学会2003年ソサイエティ大会講演論文集、平成15年9月10日、B−5−94(論文番号)
しかしながら、従来のMIMO伝送方式無線通信装置を、上述のように非MIMO動作にも対応させようとした場合、送信パワーアンプの効率が劣化するという問題が生じる。この問題は、電波法などの各国の法律によって、送信機からの送信パワーの上限が制限されていることに由来しており、以下その理由を図7、図8及び図9を用いて説明する。また、本明細書においては、以下、送信パワーの上限が100ミリワット(mW)であるとして説明を行う。
MIMO動作時においては、スペクトル301、302及び303に対応する信号(図8参照)を同時に送信することになるが、送信電力を均等配分したとすると、スペクトル301〜303に対応する3つの信号の最大電力は、夫々約33mWとなる(なぜなら、100mW÷3≒33mW)。これに対し、非MIMO動作時においては、第1の送信系110から送信されるスペクトル401(図9参照)に対応する信号の最大電力は、100mWとなる(なぜなら、図7の第2の送信系120及び第3の送信系130は停止しているため)。
即ち、第1の送信系110を構成する送信パワーアンプ102だけに着目すれば、MIMO動作時か非MIMO動作時かで、扱う動作電力レベルが3倍(33mWと100mW)も異なることになる。このような動作電力レベルの変動は、一般的にパワーアンプ(送信パワーアンプ102等)の効率の低下を招くこととなるが、この効率の低下について、図10を用いて考察する。
図10は、送信パワーアンプ102における出力電力と効率との関係を表わしたものである。図10において、横軸は出力電力であり、曲線501及び曲線502は、夫々送信パワーアンプ102の利得(単位は[dB])特性、及び電力付加効率(PAE;単位は[%])の特性を示している。
図10に示す如く、電力付加効率は、出力電力が増加するに従って高くなり、飽和出力電力Psat1(送信パワーアンプ102が出力できる最大の電力)付近で最大値をとなる。しかしながら、飽和出力電力Psat1付近(同図中の破線503で囲まれた領域)では、利得特性の直線性が悪く、出力する信号波形に大きな歪みが生じてしまうため、通常、送信パワーアンプ102は、飽和出力電力Psat1よりも幾分低い出力電力で動作させることになる。この飽和出力電力Psat1と実際に動作させる出力電力(動作出力電力)の差はバックオフと呼ばれる。
ここで、非MIMO動作時における第1の送信系110を構成する送信パワーアンプ102のバックオフをB1とし、その時の動作出力電力及び電力付加効率を、夫々P1及びE1とする。またMIMO動作時における送信系110、120及び130を構成する各送信パワーアンプ102のバックオフをB2とし、その時の夫々の動作出力電力をP2、電力付加効率をE2とする。
今、非MIMO動作時において第1の送信系110を構成する送信パワーアンプ102の動作電力レベルを100mWとする場合は、飽和出力電力Psat1からバックオフB1分を差し引いた動作出力電力P1を100mWに設計することになる。尚、例えばIEEE802.11規格のようにOFDM変調方式を採用した場合、このバックオフB1を比較的大きくする必要があるため、電力付加効率は比較的低くならざるを得ない(信号の平均電力と瞬時最大電力との比が比較的大きく、また許容される歪みが比較的小さいことに起因する)。
そして、非MIMO動作時から、MIMO動作時に移行した場合を考える。この時、第1の送信系110を構成する送信パワーアンプ102の動作出力電力はP2となり、上述のように送信電力を均等配分したとすると、各送信パワーアンプ102の動作出力電力は夫々33mWにまで低下する。即ち、各送信パワーアンプ102は、非MIMO動作時よりも更に大きくバックオフB2を取った動作出力電力P2にて動作することになり、電力付加効率はかなり低い値(E2)まで落ち込むことになってしまう。
このような事情から、従来のMIMO伝送方式無線通信装置は、非MIMO動作にも対応させようとした場合、送信パワーアンプの効率が著しく劣化するという問題を有していた。
また、非特許文献1に記載の従来構成例は、フェージング環境下において各サブチャネル間で生じる受信電力の不均一を打ち消すことを目的として、送信される複数の信号スペクトルの電力を不均一に調整するものであって、上述したような送信パワーアンプの効率の劣化の問題を解消するものではない。
本発明は、上記の点に鑑み、送信パワーアンプの電力付加効率の改善を実現できる無線通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る無線通信装置は、入力された信号を増幅する送信アンプと前記増幅された信号を送信するための送信アンテナとを夫々に含む送信系をM系統(Mは2以上の整数)備え、互いに内容の異なる複数の情報を同時に送信する伝送方式に使用可能な無線通信装置において、前記伝送方式を用いずに、単一の情報を送信する際に、前記M系統の送信系に含まれる複数の送信アンプを用い、送信信号の電力を分散して送信することを特徴とする。
一般的に、無線通信装置全体からの送信パワーは上限が規格等により定められており、前記伝送方式の使用/未使用の双方において前記送信パワーが前記上限になるように送信アンプを用いる場合、従来例では送信アンプの電力付加効率の低下を招いていた。これは、前記伝送方式の未使用時において、単一の送信アンプが前記上限の送信パワーを出力していたため、前記伝送方式の使用/未使用間で送信アンプの動作出力電力の変動が大きくなっていたことに起因する。
しかしながら、上記本発明の構成によれば、前記伝送方式により情報を送信する際、複数の送信アンプが用いられ、複数の情報が並列送信される。また、前記伝送方式を用いずに単一の情報を送信する際も、複数の送信アンプが用いられ、送信信号の電力が分散される。
つまり、前記伝送方式を用いたときも、前記伝送方式を用いないときも複数の送信アンプが動作し、その複数の送信アンプの夫々に対応する送信アンテナの夫々から送信信号が放射される。
従って、各送信アンプにおいて、前記伝送方式の使用/未使用間の動作出力電力の変動を、従来例に比べて小さく抑えることができため、各送信アンプの効率の改善が実現される。
また、具体的には、前記伝送方式を用いずに、前記単一の情報を送信する際に、前記複数の送信アンプを用い、前記複数の送信アンプに対応する複数の前記送信アンテナの夫々から同一の信号波形を有する信号を同時に送信することにより、送信信号の電力を分散して送信するようにするとよい。
ここで、上記「同一の信号波形」は、信号の強度を含まない概念であり、信号の強度を同じくすれば「同一の信号」と同義となる。
また、例えば、前記複数の送信アンプは、前記M系統の送信系に含まれる全ての送信アンプに相当するようにしてもよい。
また、例えば、前記伝送方式を用いずに、前記単一の情報を送信する際に、前記複数の送信アンプを用い、送信信号の電力を均等な電力配分で分散して送信するようにしてもよい。
これにより、各送信アンプの効率の改善がより最適化される。尚、ここにおける「均等」とは、「完全に均一」という意味ではなく、配分の誤差等、若干のばらつきを含む概念である。
また、例えば、前記単一の情報に対応する変調された信号は、N本(Nは2以上の整数)のサブキャリアから成るマルチキャリア信号であって、前記伝送方式を用いずに、前記単一の情報を送信する際に、前記M系統の送信系の内の複数の送信系に対して前記N本のサブキャリアを分散させて割り当て、前記複数の送信系の夫々が互いに異なるサブキャリアを独立に増幅して送信するようにしてもよい。
送信アンプが増幅すべき信号がマルチキャリア信号である場合、送信アンプにおける瞬時の動作出力電力の変動が比較的大きいため、バックオフを比較的大きく確保する必要がある。そして、マルチキャリア信号を構成するサブキャリアの本数が増えれば増えるほど、確保すべきバックオフを大きくする必要があるが、上記構成においては前記伝送方式を用いないとき、複数の送信系にサブキャリアが分散されて割り当てられて各送信系の送信アンプが増幅すべきサブキャリアの本数が削減されるため、バックオフを小さくすることができる。
この際、各送信アンプの動作出力電力を同じ値に維持したまま、前記複数の送信系の夫々に備えられた前記送信アンプの各飽和出力電力を、前記伝送方式を用いるときの各飽和出力電力より小さくすることにより、バックオフが縮小されると共に各送信アンプの効率が更に改善される。
また、例えば、前記複数の送信系は、前記M系統の送信系の全てに相当するようにしてもよい。
また、前記伝送方式を用いずに、前記単一の情報を送信する際に、前記複数の送信系に割り当てられる前記サブキャリアの本数の各送信系間におけるばらつきが、最小になるように、前記N本のサブキャリアを分散させて割り当てるとよい。
これにより、各送信アンプの効率の改善がより最適化される。
また、具体的に例を挙げれば、前記伝送方式は、MIMO伝送方式である。
上述した通り、本発明に係る無線通信装置によれば、送信パワーアンプの電力付加効率の改善を実現することができる。
<<第1実施形態>>
以下、本発明に係る無線通信装置の第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。図1において、図7と同一の部分には同一の符号を付しており、その詳細な説明を省略する場合がある。図1における無線通信装置は、送信機10と受信機20とから構成されている。
送信機10は、第1の送信系11(以下、単に「送信系11」と記すことがある)、第2の送信系12(以下、単に「送信系12」と記すことがある)、及び第3の送信系13(以下、単に「送信系13」と記すことがある)の3つの送信系から構成されている。送信系11、12及び13の夫々は、送信されるべき情報に関する原信号に変調を与える変調器等から成り、後段の送信パワーアンプ2に変調された信号を出力する送信回路1と、入力された信号を増幅する送信パワーアンプ(送信アンプ)2と、送信パワーアンプ2により増幅された信号を受信機20に対して送信するための送信アンテナ3と、から概略構成されており、送信系11と送信系12と送信系13の内部構成は後に特記する以外、同様となっている。
受信機20は、第1の受信系21(以下、単に「受信系21」と記すことがある)、第2の受信系22(以下、単に「受信系22」と記すことがある)、及び第3の受信系23(以下、単に「受信系23」と記すことがある)の3つの受信系から構成されている。受信系21、22及び23の夫々は、送信機10の備える各送信系から送信される送信信号を受信するための受信アンテナ4と、受信アンテナ4が受信した信号を復調する復調器等から成る受信回路5と、から概略構成されており、受信系21と受信系22と受信系23の内部構成は同様となっている。
図1における無線通信装置は、図7における無線通信装置と同様に、MIMO伝送方式にて情報を伝送可能となっている。MIMO動作時においては、送信系11、12及び13が備える各送信アンテナ3から互いに内容の異なる情報に係る送信信号が同一周波数上で同時に送信され(並列送信され)、その送信された信号を受信系21、22及び23が備える各受信アンテナ4で同時に受信する。換言すれば、第1の送信系11の送信アンテナ3、第2の送信系12の送信アンテナ3、及び第3の送信系13の送信アンテナ3から、夫々第1の情報に関する信号、第2の情報に関する信号、及び第3の情報に関する信号(第1の情報、第2の情報及び第3の情報は、互いに内容の異なる情報である)が同一周波数上で同時に送信され、受信系21、22及び23が備える各受信アンテナ4は、夫々第1の情報に関する信号、第2の情報に関する信号、及び第3の情報に関する信号を同時に受信する。
そして、受信機の備える図示されない復元部で、見掛け上は混信を起こしている3通りの受信信号に対し必要な計算処理を施され、混信前の3種類の情報(第1の情報、第2の情報及び第3の情報)が復元される。
図1における無線通信装置が、OFDM変調方式を採用する場合、MIMO動作時において第1の送信系11が送信する信号のスペクトル、第2の送信系12が送信する信号のスペクトル、及び第3の送信系13が送信する信号のスペクトルは、夫々図8におけるスペクトル301、スペクトル302、及びスペクトル303と同じであり、3系統の送信系(11、12、13)は、夫々異なる信号(スペクトル301、スペクトル302、及びスペクトル303に対応する信号)を、同じ周波数上で同時に送信することになる。尚、MIMO動作時及び非MIMO動作時の双方において、信号の送信にあたり、OFDM変調方式を用いても良いし、それ以外の方式を用いても良い。以下の説明においては、OFDM変調方式を用いて通信を行うものとする。
(非MIMO動作の説明)
次に、図1における無線通信装置の非MIMO動作について説明する。非MIMO動作時においては、MIMO伝送方式は用いられず、MIMO伝送方式が複数の情報を同一周波数上で並列送信するのに対して、単一の情報のみが送信機10から受信機20に対して送信される。従って、第1の情報と第2の情報とから成る2つの情報を送信する場合は、第1の情報と第2の情報は並列送信されず、時分割で送信されることになる。
図2は、非MIMO動作時における本実施形態の無線通信装置の構成を示すブロック図である。今、単一の情報である「情報A」を非MIMO動作で送信するとする。非MIMO動作時においては、送信系12及び送信系13の各送信回路1は、低消費電力化のためその動作を停止させるが、送信系12及び送信系13の各送信パワーアンプ2は停止することなく動作を行う。
そして、第1の送信系11の送信回路1の出力信号を、送信系11、12及び13の各送信パワーアンプ2に与えるようにする。この際、送信系11、12及び13の各送信アンテナ3から放射される電力が均等となるように、且つ各送信アンテナ3から放射される電力の合計が上限の100mWを超えないように、第1の送信系11の送信回路1の出力信号を送信系11、12及び13の備える各送信パワーアンプ2(以下、送信系11、12及び13の各送信パワーアンプ2を単に「各送信パワーアンプ2」と記すことがある)に分配する。これにより、送信系11、12及び13の各送信アンテナ3から、「情報A」に関する、互いに同一の送信信号が同時に放射される。
つまり、非MIMO動作にて(MIMO伝送方式を用いずに)単一の情報「情報A」を送信する際、3つの送信パワーアンプ2を用い、その3つの送信パワーアンプ2の夫々に接続された送信パワーアンテナ3の夫々から、互いに同一の信号を同時に送信することにより、送信機10全体から送信される送信信号の電力を均等な配分で分散させるのである。尚、ここにおける「均等」とは、「完全に均一」という意味ではなく、配分の誤差等、若干のばらつきを含む概念である。
非MIMO動作時において、受信機20では、第2の受信系22及び第3の受信系23が夫々の動作を停止し、第1の受信系21のみが動作する。そして、受信系21の受信アンテナ4は、送信系11、12及び13の各送信アンテナ3から送信された信号を受信し、受信系21の受信回路5にて復調等がなされることになる。
非MIMO動作時に、第1の送信系11の送信回路1の出力信号を、送信系11、12及び13の各送信パワーアンプ2に与えるには、例えば、第1の送信系11の備える送信回路1の出力側と、第2の送信系12の備える送信パワーアンプ2の入力側及び第3の送信系13の備える送信パワーアンプ2の入力側の夫々とを接続するスイッチ(不図示)設けると共に、該スイッチを非MIMO動作時にオン、MIMO動作時にオフするようにしておけばよい。尚、図2においては、第2の送信系12が備える送信回路1の出力側と第2の送信系12が備える送信パワーアンプ2の入力側とが未接続となっていると共に、第3の送信系13が備える送信回路1の出力側と第3の送信系13が備える送信パワーアンプ2の入力側とが未接続となっているが、それらは必ずしも未接続とする必要はなく、図1にように接続したままでもよい。
また、上述したように、非MIMO動作時においては、1つの受信系が動作しておればよいため、受信機としては、受信機20ではなく、もともと1つの受信系(例えば、第1の受信系21)しか備えていない受信機を用いることもできる。勿論、ダイバーシティ受信方式を採用している受信機を、受信機20に代えて用いても良い。この場合は、2以上の受信アンテナにて、送信系11、12及び13の各送信アンテナ3から送信された信号を受信することになる。
(効率改善の理由説明)
次に、上述のように構成された図1の無線通信装置において、送信パワーアンプ2の効率が、従来例に比べ改善される理由を説明する。上述したように、送信機10全体から放射される送信信号の送信パワーの上限が100mWであるとして説明を行う。
本実施形態の無線通信装置のMIMO動作時においては、スペクトル301、302及び303に対応する信号(図8参照)を同時に送信することになり、送信電力を均等配分したとすると、スペクトル301〜303に対応する3つの信号の最大電力は、夫々約33mW(100mWの3分の1)となる。即ち、各送信パワーアンプ2の動作出力電力は、全て約33mW(100mWの3分の1)となる(この点は図7におけるものと同様である)。
そして、非MIMO動作時においては、送信系11、12及び13の各送信アンテナ3から放射される電力が均等となるように、第1の送信系11の送信回路1の出力信号が送信系11、12及び13の各送信パワーアンプ2に分配される。従って、非MIMO動作時における送信パワーの最大値を100mWにするには、各送信パワーアンプ2の動作出力電力を、全て約33mW(100mWの3分の1)にすればよいことになる。
つまり、各送信パワーアンプ2の動作出力電力は、MIMO動作時においても非MIMO動作時においても、約33mW(100mWの3分の1)で一定とすることができるのである。
図3は、本実施形態における各送信パワーアンプ2における出力電力と効率との関係を表わしたものである。図3において、横軸は出力電力であり、曲線51及び曲線52は、夫々、各送信パワーアンプ2の利得(単位は[dB])特性、及び電力付加効率(PAE;単位は[%])の特性を示している。
図3に示す如く、電力付加効率は、出力電力が増加するに従って高くなり、飽和出力電力Psat2(送信パワーアンプ2が出力できる最大の電力)付近で最大値をとなるのは、図10における曲線502で示した送信パワーアンプ102(図7参照)の電力付加効率と同様である。
ここで、本実施形態における各送信パワーアンプ2は、MIMO動作時及び非MIMO動作時の双方における動作出力電力が約33mW(100mWの3分の1)であるので、MIMO動作時及び非MIMO動作時の双方におけるバックオフは、共通のB3(図3参照)と設定できる。バックオフをB3とした時の動作出力電力及び電力付加効率を、夫々P3及びE3とする。
動作出力電力P3(約33mW)が、従来例の非MIMO動作時における動作出力電力P1(図10)である100mWより小さいため、送信パワーアンプ2における飽和出力電力Psat2を、従来例の送信パワーアンプ102(図7)における飽和出力電力Psat1(図10)よりも小さく設定して送信パワーアンプ2は構成される。
そして、送信パワーアンプ2のバックオフB3は、図10におけるバックオフB1と同じ(または略同じ)値に設定できる。以下、バックオフB1とバックオフB3は等しいものとして説明する。そうすると、電力付加効率E3は、従来例の送信パワーアンプ102(図7)の非MIMO動作時の電力付加効率E1と同じ(または、同程度)となる。
しかしながら、MIMO動作時においては、送信パワーアンプ2と従来例の送信パワーアンプ102(図7)の電力付加効率に大きさ差が現れる。MIMO動作時においては、従来例の送信パワーアンプ102(図7)の電力付加効率はE1からE2に大きく低下する一方、本実施形態の送信パワーアンプ2の電力付加効率はE3と非MIMO動作時と同じだからである。このように、本実施形態における送信パワーアンプ2の電力付加効率は、従来例におけるものと比べて大幅に改善される。
<<第2実施形態>>
次に、本発明に係る無線通信装置の第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。第2実施形態における無線通信装置の構成は、図1におけるものと同様であるため、その説明を省略する。また、第2実施形態におけるMIMO動作は、第1実施形態におけるものと同様である。第2実施形態の無線通信装置が第1実施形態の無線通信装置と相違する点は、非MIMO動作時においてOFDM変調方式を採用した場合に、電力の分散の方法を更に最適化する点にある。
従って、本実施形態の特異な点である非MIMO動作について説明する。非MIMO動作時における本実施形態の無線通信装置の構成は、図1と同様であって、第1実施形態の非MIMO動作時におけるそれ(図2)とは異なる。今、単一の情報である「情報B」を、非MIMO動作でOFDM変調方式を用いて送信するとする。また、「情報B」をOFDM変調方式で変調した場合、そのOFDM変調信号は9本のサブキャリアから成るマルチキャリア信号(このマルチキャリア信号を、以下「マルチキャリア信号B」という)となるとする。つまり、送られるべき「情報B」は、9本のサブキャリアに分割されたマルチキャリア信号Bとして送信される。
本実施形態では、その9本のサブキャリアを3系統の送信系11、12及び13に均等な本数で(即ち、3本ずつ)分配する(分散させて割り当てる)。この分配の様子を、図4を用いて説明する。図4は、3系統の送信系11、12及び13が送信する信号のスペクトルを模式的に示したものである。同図中では、上から第1の送信系11が送信する信号のスペクトル31、第2の送信系12が送信する信号のスペクトル32、第3の送信系13が送信する信号のスペクトル33を示している。スペクトル31、32及び33に対応する信号は、夫々3本ずつのサブキャリアから成り、互いに搬送波の周波数が異なる。そして、スペクトル31、32及び33を合成すれば、上記マルチキャリア信号Bとなるようになっている。尚、スペクトル31、32及び33に対応する各信号は、図8と同様、5GHz帯の信号である。
このように、非MIMO動作にて(MIMO伝送方式を用いずに)単一の情報「情報B」を送信する際、3系統の送信系11、12及び13に対して3本ずつサブキャリアを分散させて割り当て、3系統の送信系11、12及び13が夫々互いに異なるサブキャリアを独立に増幅して送信する。この際、各送信パワーアンプ2の動作出力電力は、全て約33mW(100mWの3分の1)となっている。
図5は、本実施形態における各送信パワーアンプ2における出力電力と効率との関係を表わしたものである。図5において、横軸は出力電力であり、曲線51は送信パワーアンプ2の利得(単位は[dB])特性を示している。曲線52は、MIMO動作時における各送信パワーアンプ2の電力付加効率の特性を示している。図5における曲線51と曲線52は、図3におけるものと同様のものである。
MIMO動作時においては、第1実施形態におけるものと同様、各送信パワーアンプ2の動作出力電力P3は全て約33mW(100mWの3分の1)となっており、バックオフ及び電力付加効率は、夫々B3及びE3となっている。そして、上述したように非MIMO動作時においても、各送信パワーアンプ2の動作出力電力P3は全て約33mW(100mWの3分の1)であるため、MIMO動作であるか非MIMO動作であるか拘らず各送信パワーアンプ2の動作出力電力は変動しない。従って、第1実施形態におけるものと同様の理由により、MIMO動作時における電力付加効率の大幅な改善が実現できる(本実施形態の第1の効果)。
また、非MIMO動作時、各送信パワーアンプ2の飽和出力電力がMIMO動作時におけるPsat2からPsat3(Psat2>Psat3)に引き下げられる。各送信パワーアンプ2の飽和出力電力を引き下げる手法としては、多数の文献に開示されている公知の手法を用いればよいため、その手法の説明は省略する。
曲線53は、飽和出力電力がPsat3に引き下げられた場合における各送信パワーアンプ2の電力付加効率の特性を示すものである。飽和出力電力がPsat2からPsat3に引き下げられたにも拘らず、各送信パワーアンプ2の動作出力電力を約33mWに維持するということは、非MIMO動作時における各送信パワーアンプ2のバックオフがB3からB4に縮小(B3>B4)されることを意味しているが、各送信パワーアンプ2が増幅すべきサブキャリアの本数が1/3に削減される(なぜなら、3本/9本=1/3)ため問題は発生しない。この問題が発生しない理由を以下に説明する。
OFDM変調方式等により変調されたマルチキャリア信号は、刻一刻と変化する各サブキャリア相互の位相差に応じてサブキャリア同士が互いに信号を強めあったり弱めあったりするため、送信パワーアンプの瞬時の動作出力電力の変動が極めて大きい(例えば、各サブキャリアの信号が同位相で重畳された場合、瞬時的な信号の振幅が平均値より極度に大きくなる)。
そして、この瞬時の変動までをも見込んで送信パワーアンプを線形領域で動作させる(信号の歪みを規格等で定められた許容範囲に抑えつつ増幅する)必要があるため、比較的大きなバックオフをとる必要があるのであるが(本実施形態においては、1つの送信パワーアンプ2にて9本のサブキャリアを増幅するにはバックオフをB3とする必要がある)、本実施形態の非MIMO動作時においては、各送信パワーアンプ2が増幅すべきサブキャリアの本数が1/3に削減されている。従って、上述の瞬時の変動が小さく抑えられ、バックオフをB4にまで縮小しても各送信パワーアンプ2は線形領域で動作するので、バックオフを縮小したことによる問題が発生しないのである。
尚、上述の説明から理解されるように、各送信パワーアンプ2が増幅すべきサブキャリア数を少なくすればするほど、上述の瞬時の変動が小さく抑えられるため、バックオフを縮小することができる。
本実施形態における無線通信装置においては、非MIMO動作時においてバックオフがB3からB4に縮小されることにより、電力付加効率がE3からE4(E3<E4)に更に改善される(本実施形態の第2の効果)。また、電力付加効率E3と従来例の非MIMO動作時の電力付加効率E1(図10)は同じであるため、E1<E4が成立する。従って、非MIMO動作時における電力付加効率(E4)を図7に示す従来例のもの(E1)より大幅に改善することができるとも言える。
(第3実施形態)
上述の第2実施形態は、2本以上のサブキャリアから成るマルチキャリア信号を扱う通信システムに広く適用可能であり、OFDM変調方式に限定されるものではない。以下に、一例としてVSF−CDMA方式を採用した場合の第2実施形態の変形例を第3実施形態として説明する。
図6は、VSF−CDMA方式を採用した場合に送信機10から送信される信号のスペクトルを模式的に示したものである。その信号は、帯域幅が20メガヘルツ(MHz)のCDMA信号に対応するスペクトル61及び62を周波数軸上で2キャリア分並べることにより構成され、合計帯域幅は40MHzとなっている。VSF−CDMA方式も送るべき情報を複数の搬送波に分割して送信するマルチキャリア伝送方式の一種であり、送るべき情報は2本のサブキャリア(61、62)に分割したマルチキャリア信号として送信される。
図6に示すような信号を扱う場合、以下の(1)及び(2)に示すように第2実施形態を変形すればよい(第3実施形態は第2実施形態の変形例であるため、変形した部分のみを記す)。尚、MIMO動作については、第2実施形態におけるものと同様である。
(1)非MIMO動作時において、第1の送信系11が、1キャリア分のスペクトル61を送信すると共に、第2の送信系12が、1キャリア分のスペクトル62を送信する。
(2)また、送信すべき信号が2本のサブキャリアから成るマルチキャリア信号であるので、非MIMO動作時において送信系13は停止させてもよい。尚、MIMO動作時においても送信系13を使用しないなら、送信系13を省略してもよい。
<<その他、変形等>>
上記実施形態においては、送信系及び受信系が共に3系統の無線通信装置を例に挙げたが、本発明は勿論、その「3」という数字に限定されるものではない。また、図4や図8では、マルチキャリア信号が9本のサブキャリアから成るものを例示し、図6では、マルチキャリア信号が2本のサブキャリアから成るものを例示したが、本発明は勿論、そのような数字に限定されるものではない。
(電力分散は均等でなくてもよい;第1実施形態)
また、上述の第1実施形態においては、非MIMO動作時に送信系11、12及び13の各送信アンテナ3から放射される電力が均等となるように、第1の送信系11の送信回路1の出力信号を各送信パワーアンプ2に分配した。各送信パワーアンプ2の電力付加効率を改善するという観点からは「均等」に分配するのが望ましいのであるが、必ずしも均等とする必要はない。例えば、非MIMO動作時において、送信系11、12及び13の各送信パワーアンプ2の動作出力電力が、夫々30mW、30mW及び40mW(30mW+30mW+40mW=100mW)となるように、送信信号の電力を分散してもよい。このようにしても、図7に示す従来例より格段に電力付加効率の改善が見込めるからである。
尚、この場合(分配が均等でない場合)、信号の強度まで考慮すれば、送信系11、12及び13の各送信アンテナ3から、互いに「同一の信号」が放射されるとは言えない。しかし、各送信アンテナ3から放射される信号の夫々は、送信系11の送信回路1からの同一の信号を増幅したものなのであるから、互いに同一の信号波形を有していると言える。ここにおける「同一の信号波形」は、信号の強度を含まない概念であり、信号の強度を同じくすれば「同一の信号」と同義となる。従って、本発明の特徴の一要素は、各送信アンテナ3から同一の信号波形を有する信号を同時に送信することより、送信信号の電力が分散される、とも表現することができる。
(電力分散は均等でなくてもよい;第2実施形態)
また、上述の第2実施形態においては、非MIMO動作時に9本のサブキャリアを3系統の送信系11、12及び13に均等な本数で(即ち、3本ずつ)分配した。各送信パワーアンプ2の電力付加効率を改善するという観点からは「均等」に分配するのが望ましいのであるが、必ずしも均等とする必要はない。例えば、非MIMO動作時において、送信系11、12及び13に、夫々2本、3本及び4本のサブキャリアを分配するようにしてもよい。このようにしても、図7に示す従来例より格段に電力付加効率の改善が見込めるからである。
また、マルチキャリア信号が例えば10本から成る場合は、送信系11、12及び13に、夫々4本、3本及び3本のサブキャリアを分配するとよい。このようにすれば、分配されるサブキャリアの本数のばらつきは最小となって、最も「均等」に分配する状態と近くなるからである。即ち、3系統の送信系に割り当てられるサブキャリアの本数の各送信系間におけるばらつき(4本―3本=1本)が、最小になるように、10本のサブキャリアを分散させて割り当てるのが最も好ましい。
(全ての送信パワーアンプ、送信系を用いる必要性)
また、上述の第1実施形態及び第2実施形態においては、非MIMO動作時に、送信系11、12及び13に備えられる送信パワーアンプ2を全て用いて、送信信号の電力を分散する例を示したが、必ずしも全ての送信パワーアンプ2を用いる必要はない。
例えば、第1実施形態においては、非MIMO動作時、送信系11及び送信系12の備える送信パワーアンプ2を動作出力電力50mWで動作させると共に、送信系13の備える送信パワーアンプ3を停止させるようにしてもよい。
また、例えば第2実施形態においては、非MIMO動作で9本のサブキャリアから成るマルチキャリア信号を送信するにあたり、送信系11及び送信系12に夫々5本及び4本のサブキャリアを分配すると共に、送信系13を停止させるようにしてもよい。
(MIMO伝送方式は一例)
上記実施形態の全ての無線通信装置は、MIMO伝送方式を用いることを前提としているが、MIMO伝送方式はあくまで一例であり、本発明はMIMO伝送方式を用いることのない無線通信装置にも適用可能である。
つまり、送信系11、12及び13から成る3系統の送信系を備え、互いに内容の異なる3つの情報を並列送信する(同時に送信する)伝送方式(以下、この伝送方式を「伝送方式α」という)に使用可能な無線通信装置(以下、この無線通信装置を「無線通信装置α」という)において、その伝送方式αを用いることなく、単一の情報を送信する際に、上述の実施形態における非MIMO動作と同様の動作を行うようにすればよい。この伝送方式αは、MIMO伝送方式の上位概念にあたる。勿論、上記「3」の数に限定されるものではない。
例えば、上記無線通信装置αにおいて、伝送方式αを用いた場合は、3系統の送信系(11、12、13)から互いに内容の異なる3つの情報が並列送信されるため、送信パワーの上限100mWを遵守するためには、1つの送信系から約33mWの電力の信号が放射される。そして、伝送方式αを用いることなく単一の情報を送信する際には、上述の実施形態における非MIMO動作のように、複数の送信パワーアンプ2を用いて送信信号の電力を分散するのである。このようにすることにより、上述の実施形態における無線通信装置と同様の効果が得られる。
本発明に係る無線通信装置は、携帯電話、無線LAN等に好適である。
本発明の第1実施形態に係る無線通信装置のブロック図である。 非MIMO動作時における図1の無線通信装置のブロック図である 図1の各送信パワーアンプにおける出力電力と効率との関係を表わした図である。 非MIMO動作時において、図1の各送信系が送信する信号のスペクトルを模式的に示した図である。 本発明の第2実施形態の各送信パワーアンプにおける出力電力と効率との関係を表わした図である。 本発明の第3実施形態の送信機から送信される信号のスペクトルを模式的に示した図である。 従来の無線通信装置のブロック図である。 MIMO動作時において、送信機から送信される信号のスペクトルを模式的に示した図である。 非MIMO動作時に、図7の送信機から送信される信号のスペクトルを模式的に示した図である。 図7の各送信パワーアンプにおける出力電力と効率との関係を表わした図である。
符号の説明
1 送信回路
2 送信パワーアンプ(送信アンプ)
3 送信アンテナ
4 受信アンテナ
5 受信回路
10 送信機
11 第1の送信系
12 第2の送信系
13 第3の送信系
20 受信機
21 第1の受信系
22 第2の受信系
23 第3の受信系

Claims (8)

  1. 入力された信号を増幅する送信アンプと前記増幅された信号を送信するための送信アンテナとを夫々に含む送信系をM系統(Mは2以上の整数)備え、互いに内容の異なる複数の情報を同時に送信する伝送方式に使用可能な無線通信装置において、
    前記伝送方式を用いずに、単一の情報を送信する際に、
    前記M系統の送信系に含まれる複数の送信アンプを用い、送信信号の電力を分散して送信することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記伝送方式を用いずに、前記単一の情報を送信する際に、
    前記複数の送信アンプを用い、前記複数の送信アンプに対応する複数の前記送信アンテナの夫々から同一の信号波形を有する信号を同時に送信することにより、送信信号の電力を分散して送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記複数の送信アンプは、前記M系統の送信系に含まれる全ての送信アンプに相当することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記伝送方式を用いずに、前記単一の情報を送信する際に、
    前記複数の送信アンプを用い、送信信号の電力を均等な電力配分で分散して送信することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の無線通信装置。
  5. 前記単一の情報に対応する変調された信号は、N本(Nは2以上の整数)のサブキャリアから成るマルチキャリア信号であって、
    前記伝送方式を用いずに、前記単一の情報を送信する際に、
    前記M系統の送信系の内の複数の送信系に対して前記N本のサブキャリアを分散させて割り当て、前記複数の送信系の夫々が互いに異なるサブキャリアを独立に増幅して送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  6. 前記複数の送信系は、前記M系統の送信系の全てに相当することを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記伝送方式を用いずに、前記単一の情報を送信する際に、
    前記複数の送信系に割り当てられる前記サブキャリアの本数の各送信系間におけるばらつきが、最小になるように、前記N本のサブキャリアを分散させて割り当てることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記伝送方式は、MIMO伝送方式であることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載の無線通信装置。
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