JP2005346840A - 落下検出装置、ハードディスク装置、落下検出方法 - Google Patents

落下検出装置、ハードディスク装置、落下検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005346840A
JP2005346840A JP2004165744A JP2004165744A JP2005346840A JP 2005346840 A JP2005346840 A JP 2005346840A JP 2004165744 A JP2004165744 A JP 2004165744A JP 2004165744 A JP2004165744 A JP 2004165744A JP 2005346840 A JP2005346840 A JP 2005346840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
value
vector
falling
hdd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004165744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4172425B2 (ja
Inventor
Yoshio Matsumoto
吉生 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004165744A priority Critical patent/JP4172425B2/ja
Priority to US11/144,317 priority patent/US7190540B2/en
Publication of JP2005346840A publication Critical patent/JP2005346840A/ja
Priority to US11/657,891 priority patent/US7301723B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4172425B2 publication Critical patent/JP4172425B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】Gセンサが重心位置にない場合や回転落下の場合も適切に落下判定できるようにする。
【解決手段】
検出されたX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度と、この各加速度のベクトル合成値の両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定する。即ち、X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度の全部が所定時間安定しているという条件が整わない場合や、ベクトル合成値が1Gとみなす所定範囲から外れた状態で、所定時間、変化が観測されなくなった場合に落下していると判定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、機器が落下していることを検出する落下検出装置、落下検出方法に関し、またこれを用いたハードディスク装置に関するものである。
特許第3441668号公報
近年、HDD(ハードディスクドライブ)の大容量化や小型化が進み、多様な電子機器においてHDDが採用されるに至っている。
特に大容量であることを生かして例えばビデオカメラ、ビデオレコーダ、オーディオレコーダ/プレーヤなどのAV機器において広く採用され、更には小型化の促進により、携帯型AV機器においても利用されている。
ところでHDDでは、ハードディスクに対するデータの再生又は記録を行うときにハードディスクが回転し、磁気ヘッドとハードディスクとの間に空気が巻き込まれ、磁気ヘッドが浮き上がる構成とされている。したがって、電源が急激に切断されてハードディスクの回転が停止すると、磁気ヘッドとハードディスクとの間に空気が巻き込まれなくなるために磁気ヘッドがハードディスクと接触して、記録面を傷つけて記録データを破壊したり、ヘッドが損傷されるという不都合が生じる。
このような不都合を回避するために、HDDには、電源が切断されたときに磁気ヘッドをハードディスクと対向しない位置に退避させるオートリトラクト(Auto Retract)機能が備えられているものが多い。
また、例えば装置が落下した際の衝撃などにより、ハードディスクと対向した位置にある磁気ヘッドがハードディスクと衝突する場合も、磁気ディスクの記録面を大きく傷つけ、記録データを破壊したり、磁気ヘッドが損傷することもある。特に携帯型機器にHDDが内蔵された場合、落下の危険は大きい。
そこで携帯型電子機器等では、例えばメカダンパーを設けて衝撃からの保護を図るとともに、メカダンパーのみでは対応しきれない落下衝撃によるHDDの破壊を回避するために、落下を認識してHDDに供給する動作電源をオフとすることにより、落下時にオートリトラクト機能を利用して磁気ヘッドをハードディスクと対向しない位置に退避させるようにされているものがある。
この場合、落下を認識する方法としては、同一平面にない少なくとも3方向(互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の各方向)の加速度を検出して合成した合成加速度ベクトルの大きさを求め、合成加速度ベクトルの大きさが0G近傍で所定の時間安定することを検出することによって認識する方法が提案されており、例えば、上記特許文献1にも記載されている。
この方法では、HDDが破壊されない限界とされている25cm上からの自由落下を想定し、合成加速度ベクトルの大きさが0G近傍で安定している時間が所定時間(例えば100m秒)以上であれば携帯型電子機器が落下していると判定し、磁気ヘッドをハードディスクと対向しない位置に退避させている。
ところが、このような方法では次の問題が残されている。
上記のように、X軸、Y軸、Z軸の各方向のベクトル和を取り、そのベクトル和が「0G」付近を検出し、その値が一定期間連続した場合、落下判定しているが、これは理想的な条件下でのみ正確な判定となる。理想的な条件とは、X軸、Y軸、Z軸の各加速度を検出する加速度センサ(Gセンサ)が機器の重心に配置されており、しかも機器が回転せずに落下した場合である。図5,図6で説明する。
図5は、機器が静止している状態でのGセンサの出力、即ちX軸、Y軸、Z軸の各センサ出力及びベクトル和の例を示している。静止状態では、破線で示す各軸のセンサ出力は一定値をとり、この例の場合、X軸、Y軸のセンサ出力は0G付近、Z軸のセンサ出力は1G付近となっている。なお、静止状態において各軸のセンサ出力がとる値は、その際の機器の姿勢によるものとなる。
そしてX軸、Y軸、Z軸のベクトル和は、実線で示すように1Gとなる。
なお、検出時間t1は、例えば100ms程度とされ、もし、この検出時間t1だけ継続して、ベクトル和が0G近傍となれば、期間t2で落下と判定され、期間t3でヘッド退避動作が行われる。図5の場合、ベクトル和は1Gで安定しているため、落下とは判定されない。
図6に、上記の理想的な状態で落下した場合のベクトル和の変動を示す。
図示するように、ベクトル和の値は落下が開始された直後に低下していき、落下中はほぼ0Gとなる。この場合、期間t1の間、継続してベクトル和が0G付近となるため、期間t2に落下と判定され、期間t3でヘッド退避動作が行われる。
ところが、理想状態にない場合は、必ずしもこの図6のようにはならない。即ちGセンサが機器の重心に配置されていない場合や、落下時に回転動作を伴った場合である。
図7は、回転落下時のベクトル和を示しているが、回転落下時も、ベクトル和の値は或る値に安定する。ところが、その安定した状態の値は必ずしも0G付近とはならない。図7のような値をとるのは、回転状態やGセンサ配置位置による一例にすぎないが、この安定状態の値が0Gから離れる(1G付近となる)と、落下と検出されなくなる。
特に、むやみに落下と判定されて退避動作が必要以上に頻繁に行われないように、1G付近では、一点鎖線で示すように不感帯が設けられ、この間は、1Gとみなすようにしているが、もし、落下時のベクトル和がこの不感帯の範囲内で安定すると、落下しているにもかかわらず落下判定がなされない、つまり退避動作ができないことになる。
図8は、回転落下時にベクトル和が1G付近で安定してしまった場合を示している。回転落下時にX軸、Y軸、Z軸の各センサ出力が破線のように変動し、このようにベクトル和が1G付近となってしまうことがある。この場合、落下と判定されずにヘッド退避が行われないため、落下衝撃によりHDDが破壊されてしまうおそれが生ずる。
携帯型機器としてのHDDプレーヤ/レコーダを考えた場合、機器の小型化は重要であり、そのための内部構成の実装制約から、Gセンサを機器の重心位置に配置できないことが多い。また携帯機器としての使用状況を考えれば、回転落下が頻発することが予想される。
つまり、従来のようにベクトル和が所定時間0G付近となることにより落下と判定する方式は、適切な落下判定ができない場合があり、特に携帯型の機器には不向きであるという問題がある。
一方で、回転落下を検出するためには回転検出センサを別に設けることも考えられるが、その回転検出センサの搭載により、小型化の困難性、コストアップ等が生じ、特に携帯用の小型の機器には不利となる。
そこで本発明は、Gセンサが重心位置に配置されない場合や落下時に回転を伴う場合にも、正確に落下判定できるようにすることを目的とする。
本発明の落下検出装置は、互いに直交するX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度を検出するセンサ手段と、上記センサ手段により検出されるX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度のベクトル合成値を算出する合成値算出手段と、上記センサ手段で得られるX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度と、上記合成値算出手段で得られるベクトル合成値の両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定する判定手段とを備える。
また上記判定手段は、所定時間、上記X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度の全てが変動していない状態であるという条件が整わなければ、落下していると判定する。
さらに上記判定手段は、上記ベクトル合成値が1Gとみなす所定範囲から外れた状態で、所定時間、変化が観測されなくなった場合も、落下していると判定する。
本発明のハードディスク装置は、上記落下検出装置を備えたハードディスク装置であり、ハードディスクに対して記録再生を行う記録再生ヘッド手段と、互いに直交するX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度を検出するセンサ手段と、上記センサ手段により検出されるX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度のベクトル合成値を算出する合成値算出手段と、上記センサ手段で得られるX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度と、上記合成値算出手段で得られるベクトル合成値の両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定する判定手段と、上記判定手段により落下と判定された場合に、上記記録再生ヘッド手段を、上記ハードディスクと接触しない状態に退避させる退避手段とを備える。
本発明の落下検出方法は、互いに直交するX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度を検出する検出ステップと、上記検出ステップで検出されたX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度のベクトル合成値を算出する合成値算出ステップと、上記検出ステップで検出されたX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度と、上記合成値算出ステップで得られたベクトル合成値の両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定する判定ステップとを備える。
上記判定ステップでは、所定時間、上記X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度の全てが変動していない状態であるという条件が整わなければ、落下していると判定する。
さらに上記判定ステップでは、上記ベクトル合成値が1Gとみなす所定範囲から外れた状態で、所定時間、変化が観測されなくなった場合も、落下していると判定する。
上述のように、センサ手段が機器の重心にない場合、回転して落下したときにベクトル和(ベクトル合成値)が必ずしも0G付近にならないが、X軸、Y軸、Z軸の個々のセンサ出力は、少なくともその一部又は全部が変動する。従って、個々のセンサ出力(加速度)を監視すれば、回転落下時等の落下検出が可能となる。
本発明によれば、ベクトル合成値と、X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度との両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定する。ベクトル合成値が0G近傍となれば、落下状態と判定して良い。また理想状態にない場合の落下時において、ベクトル合成値が0G近傍で安定しない場合でも、X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度の一部又は全部は変動しているため、X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度の全てが変動していない状態であるという条件が整わなければ、落下していると判定するできる。
つまり、ベクトル合成値と、X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度との両方の変動状況を監視して落下判定することで、センサ手段が重心位置にない場合や回転落下時の非理想状態を含めて、正確に落下判定ができるようになるという効果がある。
そして、このような落下判定をハードディスク装置に採用すれば、落下時のヘッド退避を確実に実行でき、HDDの破損防止や記録されたデータの保護に好適となる。
また、特に小型携帯型の機器に好適となる。即ち、回転落下を含めて落下検出を確実にできるため、回転落下が頻発する携帯型機器における保護機能を正確に発動させることができ、携帯型ハードディスク装置などではHDDの保護機能を高めることができる。
さらに、センサ手段を必ずしも重心位置に配置しなくてもよいことになるため、実装配置設計の自由度が広がり、特に小型化を目的とした設計に有利となる。また、回転落下の検出のために専用の回転センサが不要であることも、小型化やコストダウンに有利となる。
以下、本発明の実施の形態として、携帯用のハードディスク装置を説明する。これは特に映像信号や音声信号をHDDに記録/再生できるHDD内蔵の携帯型AV(Audio-Visual)レコーダとする。
図1は、実施の形態のHDD内蔵AVレコーダのブロック図であり、特にユーザーにとってHDD内蔵ビデオカメラとして使用される機器の例としている。
このHDD内蔵AVレコーダでは、被写体の撮像のための部位としてレンズ系20及びカメラモジュール21が設けられる。
被写体からの光はレンズ系20を介して、カメラモジュール21におけるセンサ部22に入射される。センサ部22は、CCDセンサアレイ、又はCMOSセンサアレイとして多数の画素を構成する固体撮像素子部や、固体撮像素子部を駆動する垂直走査回路、水平走査回路、読み出しアンプ、AGC回路、A/D変換器等を有する。そして固体撮像素子部はレンズ系1を介して入射される被写体からの光を光電変換し、各画素の信号として出力する。各画素から出力される画素信号は垂直転送及び水平転送されて1フレームの画像を構成する撮像画像信号ストリームとされる。
センサ部2で読み出された撮像画像信号は、信号処理/コントロール部21で処理される。信号処理/コントロール部21は、撮像画像信号に対してクランプ処理、欠陥補正処理、ホワイトバランス処理、Y/C処理部12などを実行し、さらに所定の映像フォーマットのビデオデータへのエンコードを行って、システム処理部9に出力する。所定の映像フォーマットとは、例えばRGBフォーマット、YUVフォーマット(Y:輝度信号、U:B−Y色差信号、V:R−Y色差信号)、或いはNTSCフォーマットなどである。
また信号処理/コントロール部21は、レンズ系20におけるフォーカス制御、ズーム制御、露光調整、センサ部22に対する制御信号生成(垂直同期信号、水平同期信号等)の処理も行う。
また、このHDD内蔵AVレコーダには、オーディオ入出力のためにマイクアンプ24,A/D変換器25,エンコーダ26、オーディオアンプ27,D/A変換器28、デコーダ29が設けられる。
マイクアンプ24には、接続された(もしくは当該HDD内蔵AVレコーダに内蔵された)マイクロフォンからの音声信号が入力される。マイクアンプ24で所定のゲインが与えられたマイク入力音声信号は、A/D変換器25でデジタルオーディオデータとされ、エンコーダ26で所定の信号フォーマットにエンコードされる。そしてシステム処理部9に供給される。
また、システム処理部9からは、再生出力するオーディオデータがデコーダ29に供給される。デコーダ29は、供給されたオーディオデータに対してデコード処理を行い、例えばリニアPCMデータとしてD/A変換器28に供給する。そしてD/A変換器28でアナログ音声信号とされ、オーディオアンプ27でイコライジングや増幅処理が施され、ヘッドフォン出力音声として出力されたり、スピーカ出力音声として出力される。
例えば1つのLSIで形成されるシステム処理部9は、カメラモジュール21から供給されるビデオデータや、エンコーダ26から供給されるオーディオデータについて、後述するHDD40に記録するための処理や、HDD40から読み出したオーディオデータ/ビデオデータについての出力のための処理を行う。
システム処理部9におけるカメラインターフェース10は、カメラモジュール21からのビデオデータの入力処理を行う。
オーディオコーデックインターフェース14は、エンコーダ26からのオーディオデータの入力処理、及びデコーダ29へのオーディオデータの出力処理を行う。
メモリインターフェース11は、メモリコントローラ15の制御に従って、HDD40の記録再生データについてバッファメモリ19への読出/書込を行う。例えばHDD40への記録のためにカメラモジュール21から供給されるビデオデータや、エンコーダ26から供給されるオーディオデータは、一旦、メモリインターフェース11によりバッファメモリ19へバッファリングされる。そして所要の処理が施され、HDD40側へ記録データとして供給されることになる。
またHDD40から読み出されたデータは、バッファメモリ19にバッファリングされながら、所定のタイミングで読み出されて出力処理される。
JPEGエンコーダ/デコーダ12は、HDD40に記録するデータをJPEGフォーマットで圧縮エンコードする。またHDD40から読み出されたJPEGフォーマットのデータについてデコードを行う。
USBインターフェース13は、USB接続部18を介して接続された外部機器、例えばパーソナルコンピュータ等とのデータ通信インターフェース処理を行う。もちろんHDD40から読み出されたデータをUSB接続部18を介して外部機器に送信出力させる処理や、或いは外部機器からUSB接続部18に供給されたデータを取り込んで、HDD40に記録させるための処理も行う。
CPUインターフェース16は、当該HDD内蔵AVレコーダの全体の制御を行うCPU1とのインターフェース処理を行う。CPU1からの制御信号は、CPUインターフェース16により受信され、システム処理部9内の各部位の動作が制御される。またシステム処理部9内で得られた必要な情報はCPUインターフェース16を介してCPU1に供給される。
HDDインターフェース17は、HDD40への記録データの出力処理及びHDD40からの再生データの入力処理を行う。また記録の際のデータフォーマット、例えばエラー訂正符号ブロック化や、再生時のエラー訂正処理なども行う。
このHDD内蔵AVレコーダにおいては、ハードディスクスクユニット(HDユニット)4が設けられ、HDユニット4内のHDD(ハードディスクドライブ)40においてビデオデータやオーディオデータが記録/再生される。HDD40には、図2で後述するように磁気ディスクとしてのハードディスクや、ハードディスクに対して記録再生する磁気ヘッド等が設けられる。
またHDユニット4には、ヘッド退避処理部45が設けられる。このヘッド退避処理部45は、いわゆるオートリトラクト機能として、動作電源が遮断された際にHDD40における磁気ヘッドを、ハードディスクに相対しない位置に退避させる処理を実行する。
電源回路30は、当該HDD内蔵AVレコーダ内の各部に対して必要な動作電源電圧V1,V2・・・を生成する。
このHDD内蔵AVレコーダでは、例えば商用交流電源をDC電圧に変換するACアダプタからのDC電圧や、内蔵バッテリ32(例えば二次電池)を電源としており、電源回路30は、ACアダプタもしくはバッテリ32からのDC電圧に対してDC/DCコンバートを行って、必要な動作電源電圧V1,V2・・を生成する。
また充電回路31は、ACアダプタからのDC電圧によりバッテリ32を充電させる処理を行う。
なお、この例では特に電源回路30からの動作電源電圧V4を、HDD4の動作電源電圧としているが、この動作電源電圧V4は、HDD電源スイッチ33を介してHDユニット4に供給される。CPU1によってHDD電源スイッチ33がオン/オフ制御されることにより、HDユニット4に対する動作電源のオン/オフが行われる。
CPU1は操作部5によるユーザーの操作や、動作プログラムに応じて装置全体の制御を行う。またユーザーインターフェースのために必要な表示動作を表示部6において実行させる。
フラッシュメモリ7は、CPU1の動作プログラムの記憶、制御処理のために必要な定数、係数などが記憶される。
RAM8はCPU1のワーク領域として用いられたり、動作過程での必要な情報の記憶に用いられる。
HDD内蔵AVレコーダ内には、Gセンサ2が搭載されている。Gセンサ2には、図中に示す互いに直交する3次元の各軸である、X軸、Y軸、Z軸のそれぞれについての加速度を検出する構成とされる。X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの加速度としてのX値、Y値、Z値は、それぞれA/D変換器3でデジタルデータとされ、CPU1に供給される。
HDD40の構成を図2に示す。
図2(a)(b)に示すように、HDD40は記録媒体として磁気ディスク41を備え、この磁気ディスク41はスピンドルモータ42によって回転される。また回動型アクチュエータ43として、リニアモータ型の駆動部43a、駆動部43aによって回動されるアーム43b、アーム43bの先端寄りの位置に図示しないジンバル機構によって支持された磁気ヘッド43c、アーム43bの先端部から突出したロードプレート43dを備える。
また、磁気ディスク41に隣接した位置で磁気ヘッド43cの移動軌跡上に位置するようにランプ44が設けられている。図2(c)のようにランプ44は台状をしており、その上面が磁気ディスク41側へ下がるように傾斜した傾斜部44a、傾斜部44aの磁気ディスク41と反対側に連続したレスト部44bを有する。傾斜部44aの磁気ディスク41側の端部の高さは磁気ディスク41の記録面41aとほぼ同じか僅かに低い高さに位置し、レスト部44bは傾斜部44a側の端部44を除いて磁気ディスク41の記録面41aと平行で、且つ、記録面41aより高い位置に位置している。また、傾斜部44aの磁気ディスク41側の端部と反対側の端部よりやや低い位置に位置している。そして、ランプ部44bの傾斜部44a側の端部44cはなだらかに凹状に湾曲した状態で傾斜部44aに連続している。
このHDD40において、磁気ディスク41に対する信号の書き込み及び読み出しは、スピンドルモータ42によって回転されている磁気ディスク41の記録面41aに対して磁気ヘッド43cが僅かに浮上して移動するにように駆動部43aによってアーム43bを回動させながら行う(図2(a)参照)。そして、磁気ディスク41に対する信号の書き込み及び読取を行わないときは、アーム43bの先端部のロードプレート43dをランプ44のレスト部44bに載置した状態とする(図2(b)(c)参照)。
詳しくは後述するが、Gセンサ2によって検出された3軸加速度に基づいて、CPU1は落下検出処理を行う。HDD内蔵AVレコーダの落下状態が検出された場合、CPU11は、HDD電源スイッチ33をオフとする。するとHDD40に対する動作電源電圧が遮断されるが、それによってヘッド退避処理部45はオートリトラクト機能としてのヘッド退避処理を実行する。その場合の退避は、アーム43bを図2(b)に示す状態とするものとなる。すなわち、作動中(図2(a)の状態にあるとき)に落下が検知されたときは、駆動部43aがヘッド退避処理部45に制御され、アーム43bを速やかに図2(b)の位置まで回動させる。すると、アーム43bの先端のロードプレート43dがランプ44の傾斜部44aを滑り上がり、傾斜部44aの最上部を越えてレスト部44bに載置された状態となる。レスト部44bは磁気ディスク41の外側に位置し、且つ、磁気ディスク41の記録面41aより十分に高い位置にあるため、強い衝撃によりアーム43bが撓むことがあっても、磁気ヘッド43cが磁気ディスク41の記録面41aに衝突するようなことは無い。また、駆動部43aはリニアモータ型であるので、退避時には大きな電力によってアーム43bを図2(b)に示す位置に電磁的にロックすれば、強い衝撃があっても、アーム43bが傾斜部44aの最後部を乗り越えて磁気ディスク41側に戻ってしまうこともない。
なお、再び作動させるときには、アーム43bを回動させることによって、ロードプレート43dがレスト部44bの凹湾曲部44cを滑り上がり、さらに傾斜部44aを経て、磁気ディスク41の方へと移動して行く。
なお、このようにヘッド退避が行われるのは、落下検出時だけでない。HDD40での記録再生アクセスが行われていないときも、図2(b)の状態に退避される。例えばHDD40に対するアクセスが行われていない期間は、CPU1はHDD電源スイッチ33をオフとする。するとHDD40においてはヘッド退避が行われて、非動作時に衝撃等が加わって磁気ヘッド43cが磁気ディスク41に衝突することが避けられるとともに、省電効果も得られる。さらには、それによってHDD40の非動作時には後述する落下検出を行うことも不要となり、CPU1の処理負担も減る。そしてそれも省電効果につながる。特に携帯型の機器では電力消費を削減することが重要であるため、非動作時にHDD電源スイッチ33をオフとすることは有効である。
ところで磁気ヘッド43cの退避動作自体は、上記以外にも各種の例が考えられる。例えば、作動中におけるアーム43bの位置のまま、それ以上は磁気ディスク41の方へ行かないように、又は、僅かに磁気ディスク41から離間するように電磁的に位置を強制する等種々の手段が考えられる。
または、磁気ヘッド43cと磁気ディスク41との間に接触阻止手段を位置させることも考えられる。例えば、磁気ヘッド43c又は磁気ヘッド43cを支持したアーム43bに係合部を設け、落下状態が検出された場合に、接触阻止手段として被係合部が突出してきて、該被係合部と上記係合部とが係合することにより磁気ヘッドと磁気ディスクとの接触を回避するような機構も可能である。
例えば以上のような構成のHDD内蔵AVレコーダにおいて、装置の落下状態を判定する動作を説明する。
CPU1は、落下状態を検出するための処理として、図3の検知処理と図4の落下判定処理を行う。
図4は、CPU1がGセンサ2の検出値、即ちX値、Y値、Z値を取り込む処理となる。CPU1は、例えばセンサ出力値のサンプリングを5ms毎に行うものとする。
CPU1はHDD40において記録再生アクセスが開始されると、図3の処理を開始する。まずステップF101で5msタイマをスタートさせる。但し、ステップF102でHDD動作中ではないと判別されたら、ステップF103に進んでタイマをリセットし、処理を終える。ここでHDD動作中でないとは、記録再生アクセスが行われていない状態であり、HDD電源スイッチ33がオフされた場合か、或いは電源オフはされていないが、磁気ヘッド43cが図2(b)の状態とされた場合である。上記したように、図2(b)の退避状態にあるときは、落下検出によるヘッド退避動作が不要となるためである。
HDD動作期間中は、CPU1はステップF104で5msタイマによる5ms経過を監視する。そして5msが経過した時点でステップF105に進み、5msタイマをリセットし再びカウントスタートさせると共に、ステップF106で、Gセンサ2,A/D変換器3からのX値、Y値、Z値を取り込む。
ここで、取り込んだ今回のX値をレジスタXNとして保持する。同様にY値、Z値をレジスタYN、ZNとして保持する。
続いてステップF107では、絶対値としてのベクトル和を算出する。即ちレジスタXN、YN、ZNとして取り込んだX値、Y値、Z値を加算してベクトル和VNとする。
ステップF108では、前回サンプルしたX値、Y値、Z値と、今回サンプルしたX値、Y値、Z値の差分、及び前回のベクトル和と今回のベクトル和の差分を算出する。
前回のX値、Y値、Z値、及びベクトル和は、レジスタXP、YP、ZP、VPとして保持されている(ステップF109による)。そのため、
X値の差分dx=XN−XP
Y値の差分dy=YN−YP
Z値の差分dz=ZN−ZP
ベクトル和の差分dv=VN−VP
として算出する。
なお、ステップF109で、レジスタXN、YN、ZN、VNに保持された今回のX値、Y値、Z値、ベクトル和を、5ms後となる次回の処理において前回の値として用いるために、レジスタXP、YP、ZP、VPに保持させる。
各差分dx、dy、dz、dvが得られたら、それぞれについて、変化の有無を調べる。
まずステップF110で、ベクトル和の差分dvを、閾値Thvと比較する。閾値Thvは、ベクトル和の値として、前回と今回に変化が無いとみなす上限値である。従って、dv≦Thvであれば、ベクトル和の変化が生じてないと判断し、そのときはステップF111でベクトル和に対して用意された変数FVをインクリメントする。
一方、dv>Thvであれば、ベクトル和に変化が生じているとし、そのときはステップF112で変数FVをリセットする。
同様の処理を各差分dx、dy、dzについても行う。
即ちステップF113で、X値の差分dxを、変化有無判定の閾値Thxと比較し、dx≦Thxであれば、X値の変化が生じてないとして、ステップF114でX値に対して用意された変数Fxをインクリメントする。dx>Thxであれば、X値に変化が生じているとし、ステップF115で変数Fxをリセットする。
またステップF116で、Y値の差分dyを、変化有無判定の閾値Thyと比較し、dy≦Thyであれば、Y値の変化が生じてないとして、ステップF117でY値に対して用意された変数Fyをインクリメントする。dy>Thyであれば、Y値に変化が生じているとし、ステップF118で変数Fyをリセットする。
またステップF119で、Z値の差分dzを、変化有無判定の閾値Thzと比較し、dz≦Thzであれば、Z値の変化が生じてないとして、ステップF120でZ値に対して用意された変数Fzをインクリメントする。dz>Thzであれば、Z値に変化が生じているとし、ステップF121で変数Fzをリセットする。
以上の処理を経てステップF102に戻る。そしてステップF104で5ms経過と判断されたらステップF105以降、同様の処理を行う。
この図3の処理が行われることで、X値、Y値、Z値、ベクトル和のそれぞれは、変動が無く安定していれば、それぞれに対応する変数Fx、Fy、Fz、FVの値が大きくなっていく。5ms毎の処理であるため、例えば変数Fxの値が「20」となっていれば、100msの期間、X値が安定していることを示すものとなる。
CPU1は、HDD動作中に、この図3の処理を継続するとともに、図4の落下判定処理を行っている。
まずステップF201では、ベクトル和の値、つまりレジスタVNに保持された値が、1G付近にあるか否かを判別する。1G付近とは、例えば図7に示した不感帯の範囲内の値である。
例えば当該HDD内蔵AVレコーダが落下している場合においては、図6或いは図7で説明したように、ベクトル和の値が1G付近ではない或る値で安定する場合がある。
そこでベクトル和の値が1G付近ではないと判断された場合は、ステップF202に進んで、変数FVの値を確認し、100msの期間、安定しているか否かを判別する。即ち変数FVの値が「20」に達しているか否かを確認する。
変数FVの値が「20」に達していない場合は、落下による加速度変動の可能性はあるが、まだ図6,図7における検出時間t1を経過していない場合であるため、ステップF201に戻る。
ベクトル和が1G付近にない状態のまま、ステップF202で変数FVが「20」に達している場合は、100msの期間、1G付近以外でベクトル和が安定していたと判断できる。それは、図5のように理想状態で落下しているか、或いは図6のように回転落下している場合であると判断して良いため、ステップF203に進み、落下中と判断する。そしてHDD40のヘッド退避処理を行う。つまりCPU1はHDD電源スイッチ33をオフとし、オートリトラクト機能によるヘッド退避を実行させる。
ステップF201でベクトル和が1G付近にあると判断された場合はステップF204に進む。ベクトル和が1G付近となるのは、図5のように静止状態にあるか、或いは回転落下中にベクトル和が1G付近で安定してしまった場合である。
まずステップF204で、変数FVの値を確認し、100msの期間、ベクトル和の値が安定しているか否かを判別する。即ち変数FVの値が「20」に達しているか否かを確認する。
この場合、変数FVの値が「20」に達していない場合とは、落下が発生した直後でベクトル和が変化している期間か、或いは落下中であってベクトル和が安定しても、まだ図8の検出時間t1を経過していない期間であるため、ステップF201に戻る。
ステップF204で変数FVの値が「20」に達しており、つまり100msの期間以上、ベクトル和の値が安定していると判断したら、ステップF205で、変数Fx、Fy、Fzの値をそれぞれ確認する。
もしここで、変数Fx、Fy、Fzの全てが安定している場合、つまり、変数Fx、Fy、Fzの全てが「20」以上であれば、100ms以上の期間、X値、Y値、Z値の全てが変化していないものであり、図5の静止状態と判断できる。このため変数Fx、Fy、Fzの全てが「20」以上であればステップF206に進んで静止状態と判定する。
一方、回転落下中の場合は、図8に示したように、X値、Y値、Z値は変動する。図8は一例であり、回転姿勢や回転速度、或いは機器内でのGセンサ2の設置位置などによって変動の仕方は変わり、またX値、Y値、Z値の全てが変動するわけではないが、X値、Y値、Z値の全部が安定している状態とはならない。例えば図8の例ではX値とY値が連続的に変動している。ベクトル和が一定であることを考えれば、回転落下中の多くの場合は、X値、Y値、Z値のうちの2つ、或いは3つ全てが変動していると考えることができる。
つまり回転落下が生じていれば、上記図3の処理において、変数Fx、Fy、Fzの一部或いは全部が、繰り返しリセットされることになる。
従って、変数Fx、Fy、Fzのいずれか1つでも、「20」に満たなければ(即ち全てが100msの期間安定しているという条件が整わない場合は)、或る軸方向での加速度変動が生じているとし、これは回転落下中であると判断して良い。そこでステップF207に進み、落下中と判断するとともに、HDD40のヘッド退避処理を行う。つまりCPU1はHDD電源スイッチ33をオフとし、オートリトラクト機能によるヘッド退避を実行させる。
以上の図4の処理をCPU1が行うことにより、回転を伴わないで落下しても、或いは回転落下しても、それらの落下を正しく検知でき、ヘッド退避を実行させることができる。
即ち、図4の処理では、回転を伴わない落下、或いは回転を伴ったとしてもベクトル和が1G付近以外で安定した場合は、ステップF201〜F203で落下判定でき、また回転落下であってベクトル和が1G付近以外で安定した場合でも、ステップF204〜F207で落下判定できる。
なお、図4に示した落下判定処理は一例であり、他にも処理例は考えられる。例えば最初に変数FVの値(ベクトル和が所定時間安定しているか否か)を判別し、ベクトル和が安定していたら1G付近であるか否かを判別し、1G付近でなければ落下判定、1G付近であれば変数Fx、Fy、Fzを確認して落下/静止判定しても良い。
また、ステップF202,F204でのベクトル和の安定の判断時間を100msとするのは一例であり、これは適切な時間が設定されればよい。もちろんステップF205でのX値、Y値、Z値についての安定/変動の判断時間も100msでなくてもよく、またその時間を必ずしもステップF202,F204でのベクトル和の安定の判断時間と同一としなくても良い。
以上の実施の形態の説明からわかるように、X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度とそのベクトル合成値との両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定することで、Gセンサ2が装置内の重心位置にない場合や回転落下時の非理想状態を含めて、正確に落下判定ができるようになる。そして、このような落下判定により、落下時のHDD40のヘッド退避を確実に実行でき、HDD40の破損防止や記録されたデータの保護に好適となる。
また、特に小型携帯型の機器に好適といえる。即ち、回転落下を含めて落下検出を確実にできるため、回転落下が頻発する携帯型機器における保護機能を正確に発動させることができ、本例のように携帯型のHDD内蔵AVレコーダなどではHDD40の保護機能を高めることができる。
さらに、Gセンサ2を必ずしも重心位置に配置しなくてもよいことになるため、実装配置設計の自由度が広がり、特に小型化を目的とした設計に有利となる。また、回転落下の検出のために専用の回転センサが不要であることも、小型化やコストダウンに有利となる。
ところで本発明のハードディスク装置としては、多様な機器に適用できる。
例えば携帯型AV機器としても、図1のような撮像機能を備えたものではなく、HDDを内蔵したオーディオプレーヤ・レコーダとしてもよい。またPDAや携帯用パーソナルコンピュータなどとしても本発明を適用できる。さらには、携帯型機器に限らず、据置型の機器において採用することも可能である。即ち、本発明のハードディスク装置は、HDDを内蔵するあらゆる機器として実現できる。
また本発明のハードディスク装置は、HDDを固定的に内蔵するものだけでなく、着脱式のHDDを装着する機器であっても良い。
さらに本発明の落下検出装置、落下検出方法は、ハードディスク装置以外にも適用できる。例えば光ディスク、光磁気ディスクなどの記録媒体に対して記録再生を行う機器においては、光ピックアップからのレーザー照射を行って記録を行っている際に、落下衝撃が加わると、記録用の高いレーザパワーのままでトラッキング外れが生じ、隣接するトラックの記録データを破壊してしまうおそれがある。そこで本発明の落下検出装置、落下検出方法を採用して、落下を的確に検出し、その場合に即座にレーザ出力を止める(或いはレーザパワーをダウンさせる)などの処理を行うようにすることは非常に好適である。
また、ミニディスクやMOディスクなどの光磁気ディスクに対応する記録再生装置など、HDD以外にも磁気ヘッドを備える装置が各種存在するが、そのような装置における磁気ヘッドの退避、或いは他のデータ保護の動作を行うための落下検出にも、本発明は適用できる。
もちろん、光ディスク装置や光磁気ディスク装置以外でも、落下衝撃に備えて何らかの動作を行う機器であれば、本発明は好適となる。
本発明の実施の形態のHDD記録再生装置のブロック図である。 実施の形態のハードディスクドライブの説明図である。 実施の形態のセンサ出力の検知処理のフローチャートである。 実施の形態の落下判定処理のフローチャートである。 静止状態でのセンサ出力及びベクトル和の説明図である。 理想状態での落下時のベクトル和の説明図である。 回転落下時のベクトル和の説明図である。 回転落下時のベクトル和及びセンサ出力の説明図である。
符号の説明
1 CPU、2 Gセンサ、3 A/D変換器、4 HDユニット、9 システム処理部、16 CPUインターフェース、17 HDDインターフェース、30 電源回路、33 HDD電源スイッチ、40 HDD、45 ヘッド退避処理部

Claims (9)

  1. 互いに直交するX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度を検出するセンサ手段と、
    上記センサ手段により検出されるX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度のベクトル合成値を算出する合成値算出手段と、
    上記センサ手段で得られるX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度と、上記合成値算出手段で得られるベクトル合成値の両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする落下検出装置。
  2. 上記判定手段は、
    所定時間、上記X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度の全てが変動していない状態であるという条件が整わなければ、落下していると判定することを特徴とする請求項1に記載の落下検出装置。
  3. 上記判定手段は、さらに、上記ベクトル合成値が1Gとみなす所定範囲から外れた状態で、所定時間、変化が観測されなくなった場合も、落下していると判定することを特徴とする請求項2に記載の落下検出装置。
  4. ハードディスクに対して記録再生を行う記録再生ヘッド手段と、
    互いに直交するX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度を検出するセンサ手段と、
    上記センサ手段により検出されるX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度のベクトル合成値を算出する合成値算出手段と、
    上記センサ手段で得られるX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度と、上記合成値算出手段で得られるベクトル合成値の両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段により落下と判定された場合に、上記記録再生ヘッド手段を、上記ハードディスクと接触しない状態に退避させる退避手段と、
    を備えることを特徴とするハードディスク装置。
  5. 上記判定手段は、
    所定時間、上記X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度の全てが変動していない状態であるという条件が整わなければ、落下していると判定することを特徴とする請求項4に記載のハードディスク装置。
  6. 上記判定手段は、さらに、上記ベクトル合成値が1Gとみなす所定範囲から外れた状態で、所定時間、変化が観測されなくなった場合も、落下していると判定することを特徴とする請求項5に記載のハードディスク装置。
  7. 互いに直交するX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度を検出する検出ステップと、
    上記検出ステップで検出されたX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度のベクトル合成値を算出する合成値算出ステップと、
    上記検出ステップで検出されたX軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度と、上記合成値算出ステップで得られたベクトル合成値の両方の変動状況を監視して落下しているか否かを判定する判定ステップと、
    を備えることを特徴とする落下検出方法。
  8. 上記判定ステップでは、
    所定時間、上記X軸,Y軸,Z軸の各方向の加速度の全てが変動していない状態であるという条件が整わなければ、落下していると判定することを特徴とする請求項7に記載の落下検出方法。
  9. 上記判定ステップでは、さらに、上記ベクトル合成値が1Gとみなす所定範囲から外れた状態で、所定時間、変化が観測されなくなった場合も、落下していると判定することを特徴とする請求項7に記載の落下検出方法。
JP2004165744A 2004-06-03 2004-06-03 落下検出装置、ハードディスク装置、落下検出方法 Expired - Fee Related JP4172425B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004165744A JP4172425B2 (ja) 2004-06-03 2004-06-03 落下検出装置、ハードディスク装置、落下検出方法
US11/144,317 US7190540B2 (en) 2004-06-03 2005-06-03 Portable apparatus having head retracting function and head retracting method
US11/657,891 US7301723B2 (en) 2004-06-03 2007-01-25 Portable apparatus having head retracting function and head retracting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004165744A JP4172425B2 (ja) 2004-06-03 2004-06-03 落下検出装置、ハードディスク装置、落下検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005346840A true JP2005346840A (ja) 2005-12-15
JP4172425B2 JP4172425B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=35499061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004165744A Expired - Fee Related JP4172425B2 (ja) 2004-06-03 2004-06-03 落下検出装置、ハードディスク装置、落下検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4172425B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184023A (ja) * 2006-01-04 2007-07-19 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ディスク・ドライブ及びその制御方法
JP2007257808A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Oki Electric Ind Co Ltd 落下検出装置
JP2007336243A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Casio Comput Co Ltd 撮像装置及びそのプログラム
WO2007148246A1 (en) * 2006-06-21 2007-12-27 Nxp B.V. A sensor for sensing accelerations
US7379260B2 (en) 2006-06-09 2008-05-27 Fujitsu Limited Control apparatus, storage device, and head retracting method
JP2008522189A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 落下検出のためのシステム及び方法
US7397626B2 (en) 2006-06-14 2008-07-08 Fujitsu Limited Storage device, continuous-vibration detecting method, and control apparatus
US7495858B2 (en) 2005-12-28 2009-02-24 Sony Corporation Information processing apparatus having built-in hard disk drive and head retraction processing method of built-in hard disk drive
WO2010010781A1 (ja) * 2008-07-23 2010-01-28 株式会社村田製作所 落下検知装置、磁気ディスク装置および携帯電子機器
US7970572B2 (en) 2007-12-27 2011-06-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of detecting free fall and apparatus to detect free fall using the method
US8804271B2 (en) 2010-04-27 2014-08-12 Sony Corporation Information processing apparatus and head evacuation processing method therefor
JP2016100029A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 日本電気株式会社 ハードディスク接続装置、ハードディスクキャリア装置およびハードディスク抜去防止方法
CN111521843A (zh) * 2019-02-01 2020-08-11 精工爱普生株式会社 传感器系统和传感器的落下判定方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522189A (ja) * 2004-12-01 2008-06-26 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 落下検出のためのシステム及び方法
US7495858B2 (en) 2005-12-28 2009-02-24 Sony Corporation Information processing apparatus having built-in hard disk drive and head retraction processing method of built-in hard disk drive
JP2007184023A (ja) * 2006-01-04 2007-07-19 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ディスク・ドライブ及びその制御方法
JP2007257808A (ja) * 2006-03-27 2007-10-04 Oki Electric Ind Co Ltd 落下検出装置
US7379260B2 (en) 2006-06-09 2008-05-27 Fujitsu Limited Control apparatus, storage device, and head retracting method
US7397626B2 (en) 2006-06-14 2008-07-08 Fujitsu Limited Storage device, continuous-vibration detecting method, and control apparatus
JP2007336243A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Casio Comput Co Ltd 撮像装置及びそのプログラム
US8862422B2 (en) 2006-06-21 2014-10-14 Nxp B.V. Sensor for sensing accelerations
WO2007148246A1 (en) * 2006-06-21 2007-12-27 Nxp B.V. A sensor for sensing accelerations
US7970572B2 (en) 2007-12-27 2011-06-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of detecting free fall and apparatus to detect free fall using the method
WO2010010781A1 (ja) * 2008-07-23 2010-01-28 株式会社村田製作所 落下検知装置、磁気ディスク装置および携帯電子機器
JP4905592B2 (ja) * 2008-07-23 2012-03-28 株式会社村田製作所 落下検知装置、磁気ディスク装置および携帯電子機器
US8804271B2 (en) 2010-04-27 2014-08-12 Sony Corporation Information processing apparatus and head evacuation processing method therefor
JP2016100029A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 日本電気株式会社 ハードディスク接続装置、ハードディスクキャリア装置およびハードディスク抜去防止方法
CN111521843A (zh) * 2019-02-01 2020-08-11 精工爱普生株式会社 传感器系统和传感器的落下判定方法
CN111521843B (zh) * 2019-02-01 2022-09-09 精工爱普生株式会社 传感器系统和传感器的落下判定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4172425B2 (ja) 2008-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7301723B2 (en) Portable apparatus having head retracting function and head retracting method
JP4172425B2 (ja) 落下検出装置、ハードディスク装置、落下検出方法
JP4412389B2 (ja) データ記録装置及びその制御方法、並びにコンピュータ・プログラム
US7796158B2 (en) Disk type image pickup apparatus
JPWO2005106503A1 (ja) 電子機器及び落下検出方法
JP2007178295A (ja) 落下検出装置及び落下検出方法
JP4653609B2 (ja) 記録装置
US8079260B2 (en) Fall detection apparatus
JP2007334987A (ja) ヘッド退避装置、記憶装置およびヘッド退避方法
JP4518174B2 (ja) 記録装置および駆動状態制御方法
US20080279537A1 (en) Information Recording/Reproducing Apparatus
CN111787200B (zh) 一种镜头的防摔保护系统、保护方法及影像采集设备
JP2008251129A (ja) 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2009140539A (ja) 携帯型電子機器
WO2001020901A1 (fr) Camera munie d'un support rotatif
JP2007035156A (ja) データ記録装置、データ記録方法、データ記録プログラムおよび記録媒体
US20220174199A1 (en) Image pickup apparatus that drives movable unit so as to be displaced relatively to fixed unit, electronic apparatus that drives movable unit so as to be displaced relatively to fixed unit, and control methods therefor
JP2009141496A (ja) 携帯型電子機器
JP2007052824A (ja) 磁気記録媒体保護装置
JP2001143371A (ja) ディスク媒体の保護装置
JP2008022060A (ja) 撮影装置及び撮影装置の制御方法
JP2003346444A (ja) ディスク装置およびヘッド制御方法
JP5146666B2 (ja) 撮像装置
JP2007184014A (ja) 情報記録再生装置及びディスク装置
JP2005174372A (ja) データ記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080722

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080804

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees