JP2005346218A - データバックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 格納場所10内のデータを格納場所20内に複製する複製処理を、所定のタイミングで、コンピュータ30に実行させることによりデータのバックアップを行う。中断推測部40は、コンピュータ30の状態が、操作入力が所定時間途絶える、あるいは、CPU負荷や通信負荷が所定レベル以下になる、などの推測条件Cに合致した場合、オペレータMによる作業が中断したとの推測を行う。バックアップ制御部50は、この中断推測が行われたときに、コンピュータ30に対してバックアップ処理の実行を指示する。コンピュータ30の状態が、推測条件Cに合致しなくなった場合、中断推測部40は、オペレータMによる作業が再開したとの推測を行う。バックアップ制御部50は、この再開推測が行われたときに、バックアップ処理の中止を指示する。
【選択図】 図1
Description
コンピュータに対するオペレータの作業が中断していることを、所定の推測条件に基づいて推測する中断推測部と、
この中断推測部によって中断推測が行われていることを条件として、コンピュータに、所定のバックアップ対象データに関する複製処理の実行指示を与えるバックアップ制御部と、
を設けるようにしたものである。
中断推測部が、所定の推測条件が満たされなくなったときに、オペレータの作業が再開したものと推測する機能を更に有し、
バックアップ制御部が、中断推測部による再開推測が行われたときに、実行中の複製処理を所定のタイミングで中止する中止指示を与える機能を更に有するようにしたものである。
中断推測部が、コンピュータ用入力機器に対する操作入力を監視する機能を有し、所定時間にわたって入力機器に対する操作入力が無いことを推測条件として、中断推測を行うようにしたものである。
中断推測部が、コンピュータに組み込まれているスクリーンセーバープログラムの起動状態を監視する機能を有し、スクリーンセーバープログラムが起動中であること、もしくは、スクリーンセーバープログラムが起動中であり、かつ、起動してから所定時間経過していることを推測条件として、中断推測を行うようにしたものである。
中断推測部が、コンピュータに組み込まれているCPUの負荷を監視する機能を有し、当該負荷が所定レベル以下であることを推測条件として、中断推測を行うようにしたものである。
中断推測部が、コンピュータに接続されている通信回線上の通信負荷を監視する機能を有し、当該負荷が所定レベル以下であることを推測条件として、中断推測を行うようにしたものである。
中断推測部が、コンピュータ用入力機器に対する操作入力を監視する機能と、コンピュータに対して与えられるプリント命令を監視する機能とを有し、プリント命令が与えられた時点から所定時間が経過しており、かつ、入力機器に対する操作入力が無いことを推測条件として、中断推測を行うようにしたものである。
オペレータごとに設定された固有のパラメータを記録した情報記録媒体に記録されているパラメータを読み出し、これを中断推測部に伝達するパラメータ読出部を更に設け、
中断推測部が、パラメータに応じて定まる推測条件に基づいて中断推測を行うようにしたものである。
コンピュータに組み込まれているCPUの負荷を監視するCPU負荷監視部と、
CPUの負荷が大きいときには、単位時間あたりのデータ転送量が小さくなり、負荷が小さいときには、単位時間あたりのデータ転送量が大きくなるように、コンピュータに、所定のバックアップ対象データに関する複製処理の実行指示を与えるバックアップ制御部と、
を設けるようにしたものである。
コンピュータに接続されている通信回線上の通信負荷を監視する通信負荷監視部と、
通信負荷が大きいときには、単位時間あたりのデータ転送量が小さくなり、通信負荷が小さいときには、単位時間あたりのデータ転送量が大きくなるように、コンピュータに、所定のバックアップ対象データに関する複製処理の実行指示を与えるバックアップ制御部と、
を設けるようにしたものである。
バックアップ対象データを、ボリューム単位、フォルダ単位、ファイル単位、もしくはこれらの一部を構成するデータ単位で、予め設定する対象データ設定部を更に設け、
バックアップ制御部が、対象データ設定部に設定されているバックアップ対象データについて複製処理の実行指示を与えるようにしたものである。
本発明の第1の着眼点は、コンピュータに対するオペレータの作業が中断している時間帯に、バックアップ処理を自動的に実行する、という点にある。前述したように、従来の一般的な自動データバックアップ装置では、たとえば、深夜12時というように、予め定められた時間帯に自動的にバックアップ処理を実行する仕組となっているため、オペレータが作業中であるにもかかわらず、バックアップ処理が実行されてしまう可能性があり、操作性の低下を招いていた。ここで述べる第1の着眼点によれば、バックアップ処理は、オペレータの作業が中断している時間帯に行われるため、バックアップ処理により、操作性に影響が及ぶことはなくなる。
前述したとおり、中断推測部40による中断推測とは、オペレータMがコンピュータ30に対する作業を中断しているであろう、という推測を意味しており、中断推測部40は、コンピュータ30の動作を監視した結果、所定の推測条件Cが満足されているか否かによって、この中断推測を行うことになる。そこで、ここでは、中断推測部40による中断推測の具体的な手法をいくつか述べることにする。
図2は、操作入力を監視する手法により中断推測を行う実施例を説明するブロック図である。この実施例では、中断推測部40に、コンピュータ用入力機器31に対する操作入力を監視する機能をもたせておき、推測条件C1として、所定時間にわたってこのコンピュータ用入力機器31に対する操作入力が無い、という条件を設定しておく。コンピュータ用入力機器31としては、マウスやキーボードが用いられるのが一般的である。たとえば、10分間にわたってマウスもしくはキーボードに対する操作入力が無い、という推測条件C1を設定しておけば、オペレータMが最後にマウスもしくはキーボードを操作してから10分経過した時点で、当該推測条件C1が満足されたことになり、中断推測部40による中断推測が行われ、バックアップ制御部50へと伝えられる。
図3は、スクリーンセーバープログラムの起動状態を監視する手法により中断推測を行う実施例を説明するブロック図である。この実施例では、中断推測部40に、コンピュータ30に組み込まれているスクリーンセーバープログラム32の起動状態を監視する機能をもたせておき、推測条件C2として、このスクリーンセーバープログラム32が起動中である、という条件を設定しておく。この推測条件C2は、上述した推測条件C1とほぼ等価な条件になる。現在市販されている一般的なパソコンのOSシステムには、スクリーンセーバープログラム32が組み込まれている。一般的なスクリーンセーバープログラム32は、オペレータからの操作入力が所定時間なかった場合に起動するように設定されており、スクリーンセーバープログラム32が起動した場合、オペレータが作業を中断している蓋然性が高く、スクリーンセーバープログラム32が起動中である、という推測条件C2は、中断推測を行う条件として非常に有用である。
図4は、CPUの負荷を監視する手法により中断推測を行う実施例を説明するブロック図である。この実施例では、中断推測部40に、コンピュータ30に組み込まれているCPU33の負荷を監視する機能をもたせておき、推測条件C4として、当該負荷が所定レベル以下である、という条件を設定しておく。CPU33の負荷は、オペレータから指示された処理を実行している最中は高くなり、処理を完了した後は低くなる。したがって、CPU33の負荷が所定レベル以下を維持している場合は、オペレータが作業を中断している状態であると推測することが可能である。逆に、負荷が所定レベルを越えた場合には、オペレータの作業が再開したと推測することが可能である。したがって、CPU33の負荷が所定レベル以下になったときにバックアップ処理を実行する、という手法は、極めて論理的な手法である。
図5は、通信負荷を監視する手法により中断推測を行う実施例を説明するブロック図である。この実施例では、中断推測部40に、コンピュータ30内の通信部34に接続されている通信回線上の通信負荷を監視する機能をもたせておき、推測条件C5として、当該通信負荷が所定レベル以下である、という条件を設定しておく。通信負荷は、オペレータからの指示により、通信部34が外部と通信している最中は高くなり、通信を完了した後は低くなる。したがって、コンピュータ30が、専ら通信の用途に利用される装置であった場合(たとえば、Webブラウザを主たるアプリケーションプログラムとして利用するコンピュータの場合)、通信負荷が所定レベル以下を維持している場合は、オペレータが作業を中断している状態であると推測することが可能である。逆に、負荷が所定レベルを越えた場合には、オペレータの作業が再開したと推測することが可能である。したがって、通信負荷が所定レベル以下になったときにバックアップ処理を実行する、という手法は、極めて論理的な手法である。なお、ここでも通信負荷を評価する際には、所定期間内の平均値をとるようにするのが好ましい。
図6は、プリント命令を監視する手法により中断推測を行う実施例を説明するブロック図である。この実施例では、中断推測部40に、コンピュータ用入力機器31に対する操作入力を監視する機能と、コンピュータ30に対して与えられるプリント命令を監視する機能とをもたせておき、推測条件C6として、プリント命令が与えられた時点から所定時間が経過しており、かつ、入力機器31に対する操作入力が無い、という条件を設定しておく。なお、図示のプリント命令実行部35は、コンピュータ30内のプリント命令実行機能を1つのブロックとして具現化して示したものであり、実際には、このプリント命令実行部35は、プリント処理を行うためのソフトウエアとして用意されている。
図7は、パラメータに応じて異なる推測条件を設定する変形例を説明するブロック図である。ここで述べる手法は、これまで述べてきた種々の手法のいずれにも適用可能な変形例である。上述したように、中断推測部40内には、様々な推測条件を設定することができるが、この推測条件には、所定時間や負荷レベルなど、所定の数値が含まれており、この数値をどの程度の値に設定するかは、中断推測の確実性を左右する重大なファクターになる。たとえば、上述の(1) で述べた操作入力を監視する手法の場合、操作入力が無かった所定時間を5分間に設定するか、10分間に設定するか、によって、中断推測の確実性は変わってくる。また、上述の(3) で述べたCPUの負荷を監視する手法の場合、閾値となる負荷レベルの値をどの程度に設定するかによって、中断推測の確実性は変わってくる。
これまで述べてきた第1の実施形態の着眼点は、コンピュータに対するオペレータの作業が中断しているか否かを推測し、中断していると推測された場合に、バックアップ処理を自動的に実行する、という点にある。これに対して、ここで述べる第2の実施形態の着眼点は、若干異なっている。すなわち、この第2の実施形態の着眼点は、コンピュータ30のCPUの負荷あるいは通信負荷を監視し、この負荷に応じたデータ転送量でバックアップを行う、という点にある。
20…第2の格納場所
30…コンピュータ
31…コンピュータ用入力機器(マウス・キーボード)
32…スクリーンセーバープログラム
33…CPU
34…通信部
35…プリント命令実行部
40…中断推測部
50…バックアップ制御部
60…対象データ設定部
70…パラメータ読出部
80…CPU負荷監視部
85…バックアップ制御部
90…通信負荷監視部
95…バックアップ制御部
C,C1〜C6…推測条件
M,M1…オペレータ
P1…パラメータ
V1〜V5…記憶装置(ボリューム)
Claims (12)
- 第1の格納場所に格納されているデータを第2の格納場所に複製する複製処理を、所定のタイミングで、コンピュータに実行させることにより、データのバックアップを行うデータバックアップ装置であって、
前記コンピュータに対するオペレータの作業が中断していることを、所定の推測条件に基づいて推測する中断推測部と、
前記中断推測部によって中断推測が行われていることを条件として、前記コンピュータに、所定のバックアップ対象データに関する前記複製処理の実行指示を与えるバックアップ制御部と、
を備えることを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1に記載のデータバックアップ装置において、
中断推測部が、所定の推測条件が満たされなくなったときに、オペレータの作業が再開したものと推測する機能を更に有し、
前記バックアップ制御部が、前記中断推測部による再開推測が行われたときに、実行中の複製処理を所定のタイミングで中止する中止指示を与える機能を更に有することを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1または2に記載のデータバックアップ装置において、
中断推測部が、コンピュータ用入力機器に対する操作入力を監視する機能を有し、所定時間にわたって前記入力機器に対する操作入力が無いことを推測条件として、中断推測を行うことを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1または2に記載のデータバックアップ装置において、
中断推測部が、コンピュータに組み込まれているスクリーンセーバープログラムの起動状態を監視する機能を有し、前記スクリーンセーバープログラムが起動中であること、もしくは、前記スクリーンセーバープログラムが起動中であり、かつ、起動してから所定時間経過していることを推測条件として、中断推測を行うことを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1または2に記載のデータバックアップ装置において、
中断推測部が、コンピュータに組み込まれているCPUの負荷を監視する機能を有し、当該負荷が所定レベル以下であることを推測条件として、中断推測を行うことを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1または2に記載のデータバックアップ装置において、
中断推測部が、コンピュータに接続されている通信回線上の通信負荷を監視する機能を有し、当該負荷が所定レベル以下であることを推測条件として、中断推測を行うことを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1または2に記載のデータバックアップ装置において、
中断推測部が、コンピュータ用入力機器に対する操作入力を監視する機能と、コンピュータに対して与えられるプリント命令を監視する機能とを有し、プリント命令が与えられた時点から所定時間が経過しており、かつ、前記入力機器に対する操作入力が無いことを推測条件として、中断推測を行うことを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のデータバックアップ装置において、
オペレータごとに設定された固有のパラメータを記録した情報記録媒体に記録されているパラメータを読み出し、これを中断推測部に伝達するパラメータ読出部を更に備え、
中断推測部が、前記パラメータに応じて定まる推測条件に基づいて中断推測を行うことを特徴とするデータバックアップ装置。 - 第1の格納場所に格納されているデータを第2の格納場所に複製する複製処理を、コンピュータに実行させることにより、データのバックアップを行うデータバックアップ装置であって、
前記コンピュータに組み込まれているCPUの負荷を監視するCPU負荷監視部と、
前記負荷が大きいときには、単位時間あたりのデータ転送量が小さくなり、前記負荷が小さいときには、単位時間あたりのデータ転送量が大きくなるように、前記コンピュータに、所定のバックアップ対象データに関する前記複製処理の実行指示を与えるバックアップ制御部と、
を備えることを特徴とするデータバックアップ装置。 - 第1の格納場所に格納されているデータを第2の格納場所に複製する複製処理を、コンピュータに実行させることにより、データのバックアップを行うデータバックアップ装置であって、
前記コンピュータに接続されている通信回線上の通信負荷を監視する通信負荷監視部と、
前記負荷が大きいときには、単位時間あたりのデータ転送量が小さくなり、前記負荷が小さいときには、単位時間あたりのデータ転送量が大きくなるように、前記コンピュータに、所定のバックアップ対象データに関する前記複製処理の実行指示を与えるバックアップ制御部と、
を備えることを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1〜10のいずれかに記載のデータバックアップ装置において、
バックアップ対象データを、ボリューム単位、フォルダ単位、ファイル単位、もしくはこれらの一部を構成するデータ単位で、予め設定する対象データ設定部を更に備え、
バックアップ制御部が、前記対象データ設定部に設定されているバックアップ対象データについて複製処理の実行指示を与えることを特徴とするデータバックアップ装置。 - 請求項1〜11のいずれかに記載のデータバックアップ装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムもしくは当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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JP2004162743A JP2005346218A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | データバックアップ装置 |
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