JP2005345326A - 傾き測定器 - Google Patents

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Abstract


【課題】
1つのレーザ光源を用いて水平、垂直方向の光束を発生させ、その両光束を用いて被測定物の測定面傾きを求める。
【解決手段】
1つのレーザ光源9からの光束をビームスプリッタ10に当て、その通過光束14を垂直方向の第1光路とし、他方の分離した光束16を水平方向の第2光路とする光学系を測定器本体1内に形成する。そしてこの第1と第2光路による光学系を予め垂直性、水平性の精度が保証された状態に調整する。傾きを測定するときは測定器本体1を被測定物上に設置し、前記2つの光束を被測定物で反射させ、その反射光束を前記ビームスプリッタ10を経由して本体内の受光部13に投影する。投影された光像の受光位置から、垂直、水平方向の傾きを測定する。



【選択図】 図1

Description

本発明は半導体レーザ光源からの光束を利用する傾き測定器に関するもので、この測定器を被測定物上に設置したとき設置面の水平方向と垂直方向の傾きを測定できるようにしたものである。
半導体レーザを光源として使用し、その光束を各種部材の組立加工時に墨出しラインとして利用するレーザ水準器は傾きを測定できる器材として多くの分野で使用されている。これはレーザ光束自身が持つ直線性の特徴が墨出しラインとしてよく機能し、それが評価を受ける因となっている。しかしその反面、問題として指摘されている点もいくつかある。その1つは水準器を設置する被測定物の設置面傾き程度である。この設置面の傾き程度を確認するため、一般的には気泡や重りなどの測定用補助材が水準器に装備されている。しかし気泡を利用する場合はJIS
7510−1993にも記されているように数m程度の長さに対する傾き精度であり、数10mの長さになる場合には対処することが出来ない。ジンバル構造として知られている重りを利用したものは、重りの揺れが静まるまでの時間が必要となる。そして重要なことの1つ目は水準器に取りつけた気泡などの測定用補助材と水準器から発せられたレーザ光束との間に、両者の連結精度を関連づける確実な保証が得られないままとなっていることである。そして2つ目は気泡などの補助材を使用すると測定時に個人によって読み取り誤差が生じることである。
別の問題としてレーザ光束自身が持つ欠点が指摘されている。それはレーザ光束の直径が墨出しラインの精度を左右してしまうことである。例えば高さが50mを超えるようなビルの建設現場で鉄骨などを組み立てていくとき、屋上側に取り付けた水準器から地上側にレーザ光束を発すると、地上側のレーザ光束直径は5〜10mmを超えてしまう場合が多い。つまり直径5〜10mmの範囲内で測定誤差が発生する可能性が残る。また垂直水平両方向に複数の墨出しラインを必要とするとき、複数の水準器を使用すれば各水準器毎の誤差が発生するだけでなく、そこから発生された複数の墨出しライン同志の水平性又は垂直性の精度を判定することが出来ない。
特開平11−153436号公報 特開2004−4086号公報
本発明は個人差の無い傾き測定が行えるようにするため、1つの半導体レーザ光源を使用して水平、垂直両方向の光束を同時的に発生させ、この発生した光束の水平性と垂直性の精度を常時保証できるようにした傾き測定器を求めることである。それも気泡や重りなどの補助材に頼ることなく、測定器を被測定物の測定面に設置したとき、その設置面の傾きを前記2つの光束によって容易に測定できるようにする事である。そして被測定物が50mを超えるようなときでもレーザ光束直径に煩わされない精度で傾きの測定ができるようにする事である。そして更に複数の墨出しラインを必要とするとき、それぞれのライン精度を測定し判定できるようにして複数のレーザ水準器を自由に扱えるようにすることである。
上記目的を達成するため本発明は1つの半導体レーザ光源と、このレーザ光源からの光束を垂直方向の第1光路光束とする第1コリメータレンズと、前記レーザ光源と第1コリメータレンズ間に設置される45度の反射面を持ったビームスプリッタと、このビームスプリッタ通過後の第1光路光束中に設置され、内部に液状反射材を封入し蓋板を透明体とした反射部と、前記ビームスプリッタで反射される前記レーザ光源からの光束を水平方向の第2光路光束とする第2コリメータレンズと、前記ビームスプリッタを通過し前記反射部で反射した第1光路の反転光束による光像とビームスプリッタで反射し外部反射材で反射した第2光路の反転光束による光像が前記ビームスプリッタ経由で投影される1つの受光部と、前記第1、第2コリメータレンズ、ビームスプリッタ、受光部の各本体取りつけ位置を調整し、前記2つの反転光束によって得られる受光部上の光像投影位置が同一点近傍になったとき、両光束の垂直性と水平性を保証する取りつけ位置として前記各光学部材を固定し、以後その状態を持続する中間部材、とで本体を構成し、前記本体を被測定物上に設置したとき、前記液状反射材で反射した第1光路光束の光像が予め定めた受光部上の光像投影位置内に投影されたとき、第2光路光束の水平性が得られるようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明によるものは請求項1記載の傾き測定器において、蓋板と底板を第1光路光束に対し予め角θだけ傾斜を持たせて構成した反射部としたことを特徴とする。
請求項3の発明によるものは請求項1、2記載の傾き測定器において、第1光路光束が通過する部分は透明体として反射部を構成し、この反射部の後段位置に第1光路光束の結像位置を延長するオートフォーカス式対物レンズを設置したことを特徴とする。
請求項4の発明によるものは請求項1記載の傾き測定器において、レーザ光源とビームスプリッタ間に設置され、光源からの中心光軸が通過するピンホールを有するピンホール板と、このピンホールを通過しビームスプリッタを経て反射部で反射した第1光路光束の反転光束を、前記ピンホール通過後に取り出してその光量を検出する第1光量検出部と、前記ピンホールを通過しビームスプリッタで反射された第2光路光束を取り出してその光量を検出する第2光量検出部を設置し、両検出部の検出光量を比較できるようにしたことを特徴とする。
本発明は1つの半導体レーザ光源を使用して水平、垂直方向の光束を同時的に発生させ、この発生した光束の水平性と垂直性の精度を常時保証出来るようにした測定器を提供することが出来る。それもこの測定器を被測定物の測定面に設置したとき、その設置面の傾きを前記2つの光束によって容易に測定することが出来る。それによって気泡や重りなどの補助材に頼ることなく個人差のない測定を行うことが出来る。そして複数の墨出しラインを必要とするとき、複数のレーザ水準器を設置してそれぞれのライン精度を測定して使用することが出来る。それによって複数の水準器を同一環境の中で使用することが出来る。これらによって全体的に傾きの測定精度を向上することが出来る。
そしてさらに使用時には測定器本体内に設置した反射部を測定時の基準面として使用するようにしたから、常時水平面基準精度を維持する事ができ経時変化の影響を受けにくい測定器を得ることが出来る。またオートフォーカス式対物レンズを上記反射部の後段に設置したので結像面位置を延長することができ、50mを超えるような場合でもレーザ光束の直径に煩わされない精度の高い測定を実施することが出来る。
以下に本発明に係わる傾き測定器について図面を参照しながら説明する。
まず本発明による傾き測定器の構成と内部光学系について説明する。図1は傾き測定器の内部光学系概略を示した説明用側断面図である。図において測定器本体1は調整用治具2上に設置される。治具2は水平台3と、この水平台3から直立させた垂直壁4からなり、両者の取りつけ部5は正確に90度の角度を持って構成される。そして垂直壁4と水平台3にはミラー6、7が固着され、その反射面は垂直、水平方向に正確に管理され基準精度面として機能する。本体1底部には複数の調整用精密ねじ8が中間部材として取りつけられ、その締め具合を調整することで水平台3上での本体高さ方向の位置や傾きを修正する。この本体1内部には後に説明する各種の光学部材が収容され光学系が形成される。その1つである半導体レーザ光源9は本体1上部に取り付けられ、そこから発せられた光束は本体1に取りつけられた45度の反射面を持つビームスプリッタ10を通過し、第1コリメータレンズ11で平行光束とされ、本体底部の窓12から水平台3上に固着された前記ミラー7に向かう。そしてそこで反射されて反転し、第1コリメータレンズ11を経てビームスプリッタ10の反射面で反射し、本体1の正面に取りつけた受光部13に達する。以後この光束を第1光路光束14という。
一方、光源9からの光束のうち前記ビームスプリッタ10反射面で分離し反射された光束は、そのまま水平方向に進んで第2コリメータレンズ15を通過し、平行光束となって治具2の垂直壁4に固着したミラー6で反射して反転する。そして第2コリメータレンズ15とビームスプリッタ10を通過して受光部13に達する。以後この光束を第2光路光束16という。これによって本体1内には第1光路光束14と第2光路光束16の光学系が形成され、本体外に設置した外部ミラー7、6でそれぞれ反射して、その反転した光束がビームスプリッタ10を経由して受光部13に向かう。受光部13はCCDやPSDなどによる光電変換部と、この光電変換部からの信号を受けて画像として表示する表示部とで構成される。従ってこの受光部13が前記2つの光路14、16からの光束を受け取ると、その2つの光束による光像を表示部上に表示する。そして表示された2つの像の集合状態から、垂直、水平方向の傾き精度を判定することになるが、その詳細については順次説明していく。尚、図において17は水平台3上での本体1位置を規定する金具である。また光源9を点灯するための電源やそのオン・オフを指令するスイッチなどは本体1に適宜取りつけられているものとして図では省略してある。
図2は受光部13の正面図である。受光部13は前記したように光電変換部と表示部18で構成される。表示部18には十字線などの指標19が設けられ、更に本体1と一体になっている取りつけ部20に設けた中間部材としての調整用精密ねじ21の締め具合を加減することで、本体上を上下、左右方向に移動出来るようになっている。それによって例えば外部ミラー7で反射され反転した第1光路の光束14(以下、反転光束という)が表示部18に表示されたとき、その表示像を指標19の交点と一致するよう調整することが出来る。勿論、第2コリメータレンズ15を通過し、外部ミラー6で反射してきた水平方向の第2光路による反転光束16が表示部18に表示されたとき、その像を指標19交点と一致するよう調整することもできる。従って第1光路光束14と第2光路光束16が正確に垂直、水平方向の光束として精度の保証された状態にあると仮定すれば、ビームスプリッタ10を通過して受光部13に向かう両反転光束14、16の光像は同一の光路を通り、予め調整した表示部18の指標19交点位置、若しくはその近傍位置に投影し表示させることが出来る。
このようにして構成した測定器本体1を被測定物の測定面に設置すると、その設置面に傾きがあれば傾きに応じて両光束の光像は指標19交点位置から移動する。従って光像投影位置と指標19の関係を表示部18で確認することで設置面の傾きを測定することが出来る。
受光部13の機能は上記の通りであるからCCDなどの光電変換部を廃し、すりガラスなどの表示部18だけで構成しても同等の働きを得ることが出来る。またCCDなどの光電変換部を設置したとすれば、表示部18を本体1から分離して独立させることもできる。このようにすれば本体1の設置場所と表示部18の確認作業をする場所を別にすることが出来る。尚、図に於いてMはねじ21の締め操作と連動して動作するマイクロメータ等のダイヤルで、表示部18を光像の投影位置に合わせるため移動させたとき、その移動量を数値として確認することが出来る。
次に上記した2つの光束14、16が垂直、水平方向に精度の保証された状態とするための光学系調整方法と確認作業について説明する。図3は第1光路の説明図で、そのAは本体1の側断面を示している。図において22aは遮蔽板で、これを一時的に本体1内に設置し、光源9からの光束がビームスプリッタ10で反射分離し90度方向を変えて水平方向に進む第2光路光束16を遮断する。そして測定器本体1を治具2の水平台3上に設置し光源9を点灯する。すると、その光束はビームスプリッタ10と、図3Aでは省略されている第1コリメータレンズ11を経て治具2上のミラー7に向かい反転する。そして第1コリメータレンズ11、ビームスプリッタ10を経て、その光像を受光部13に投影する。従ってミラー7で反射してビームスプリッタ10に戻る反転光束は、ビームスプリッタ10の反射面が第1光路14に対して正しく45度に設置されていれば、往路の光束と同じ光路を形成する。図では便宜上、復路の光束と往路の光束を別々の光路として示してある。
受光部13に投影されて表示部18に表示された第1光路14の光像を仮に図3Bの23とする。この図3Bは図2と同様に表示部18の正面を示しているが、ここに表示された像23は指標19の交点とずれている事が確認できる。そのため図2に示した中間部材としての精密ねじ21や、図3Aの本体底部ねじ8を用いて指標19に対する光像23の位置を調整して、図3Cの様に光像23と指標19交点を一致させる。この時の表示部18の移動量を必要に応じてダイヤルMで確認することが出来る。
こうして第1光路光束14と指標19の関係を調整したら遮蔽板22aを取り外す。しかし、この時点では未だ第1光路光束14とミラー7の反射面が、どのような傾きをもっているか確認されていない。つまりミラー7面に対して第1光路光束14が垂直性を有しているかということが確認されていないから、後に述べるような調整が必要となる。
図4はビームスプリッタ10の反射面位置や角度を調整する中間部材を示した説明用の側断面図である。ビームスプリッタ10は複数の調整用精密ねじ24によって保持具25に取りつけられる。保持具25は本体1に固着した取りつけ部26に固着される。図では紙面に対して垂直方向のねじ24は省略してあるが、ビームスプリッタ10の各面方向に設けたねじ24の締め具合を加減することでビームスプリッタ10の反射面角度や、前後、左右、上下方向の位置を修正する。
図5は第1光路光束14の垂直性と第2光路光束16の水平性を調整するときの原理を説明する光学系の側断面図である。図Aは、第1光路光束14が外部ミラー7に対して垂直性を持ち、ビームスプリッタの反射面10aが第1光路に対して正しく45度になるよう設置されたときの状態を示していて、コリメータレンズ11、15は省略してある。このような状態に設定されれば外部ミラー7で反射した第1光路14の反転光束は、反射面10aで90度反射して受光部13の位置27に投影される。この投影されたときの状態が前記図3Cの状態で、投影された光像23は指標19の交点と一致している。
一方、反射面10aで反射分離した第2光路光束16も外部ミラー6で反射して反転し受光部13に投影される。この場合前記したように反射面10aが第1光路光束14に対して正しく45度になるよう設置されているから、第2光路光束16は第1光路光束14に対し直角になるよう関係づけられる。それによって第2光路の光像23が投影される位置は第1光路14による光像投影位置と同じ位置、若しくはその近傍位置27となる。従って受光部13上では2つの光像23を重ねた状態で、若しくは近傍位置に集合した状態で光像を確認することが出来る。尚、図では反射面10aの説明を簡易化するためビームスプリッタ10をブロック状のビームスプリッタとしてではなく、次に説明する図6の場合も含めて平面状のビームスプリッタとして表記してある。
図Bは反射面10aが第1光路光束14に対してθ1だけ傾いて設置されたと仮定したときの状態を示している。反射面10aが第1光路14に対し角θ1傾いて設置されると、反射面10aを通過して直進した垂直の第1光路光束14が外部ミラー7で反射して反転してきたとき、反射面10aではθ1の角度に応じて反射されるから、図の矢印28方向に進み受光部13上の位置27aにその光像を投影する。この投影される位置27aは図Aの正規位置27に対し、角θ1に応じて変化した位置となるから、例えば図3Bの様な状態で表示部18に表示される。一方、反射面10aで図の矢印29方向に反射した第2光路光束16は、角θ1に応じて外部ミラー6上で反射し反転するが、その光束は受光部13の大きさが限定されたものであれば受光部のエリア外となってしまい光像として確認することが出来なくなる。このような場合、受光部13では第1光路光束14による光像23だけしか確認することが出来ない。
図Cは反射面10aがθ1と逆方向にθ2だけ傾いて設置されたと仮定したときの状態を示している。反射面10aが第1光路14に対し角θ2傾いて設置されると、反射面10aを通過して直進した垂直の第1光路光束14は、外部ミラー7で反転して図の矢印28b方向に進み受光部13上の位置27bに光像を投影する。この投影される位置27bは図Aの正規位置27に対し、角θ2に応じて変化した位置となる。一方、反射面10aで図の矢印29b方向に反射した第2光路光束16は、角θ2に応じて外部ミラー6上で反射し反転するが、その光束は受光部13のサイズが限定されていれば、そのエリア外になってしまうから、その像を確認することが出来ない。そのような場合、受光部13では第1光路光束14による光像23だけしか確認することが出来ない。
以上図B、Cの例のように垂直性が維持されている第1光路光束14が光学系として設定されていると仮定した場合、反射面10aを正しく45度に設置しなければ表示部18上の正規位置27に2つの光像23を表示することが出来ない。そのためθ1とθ2の角度を徐々に修正して反射面10aの位置を調整し、2つの光像23の投影位置と指標19が一致したとき、若しくは両像の投影位置が近傍位置に集合したとき反射面10aの位置を固定し、第1光路光束14に対する反射面10aの位置が取りあえず規定されたものとする。
図6も図5と同様に第1光路光束14と第2光路光束16の調整について説明する光学系の側断面図である。図Aは図5Aと異なり、第1光路14が正規の垂直光軸30に対して角θ3だけ傾き、反射面10aは正規光軸30に対して45度の位置に正しく設置されているとしたときの状態を示している。このような傾きθ3が生じていると反射面10aを通過した第1光路光束14は外部ミラー7で反射されるとき、その反転光束もθ3に応じて反射されるから、反射面10aで反射して受光部13に向かう光束31もθ3に応じた角度で進む。そのため受光部13の大きさが限定されていれば光束31は受光部13に到達することが出来ない。少なくとも正規の投影位置27に光像を向かわせることは出来ない。同様に反射面10aで反射した第2光路光束16も、角θ3に応じて外部ミラー6上で反射し反転するから、反転光束32は受光部13のエリア外に向かってしまい受光部13の正規位置27に光像を投影することが出来ない。従って表示部18上では第2光路光束16による光像23と第1光路光束14の光像を同一点近傍で確認することが出来ない。尚、反射光束31と32は互いに平行な光束となる。
図Bは第1光路14が正規の光軸30に対してθ3とは逆方向にθ4だけ傾いて設置されたと仮定したときの状態を示している。このような傾きθ4が生じていると反射面10aを通過した第1光路光束14は外部ミラー7で反射されるとき、その反転光束もθ4に応じて反射されるから、反射面10aで反射して受光部13に向かう光束33はθ4に応じた角度で進み、結局受光部13の正規位置27に到達することが出来ない。同じように反射面10aで反射した第2光路光束16も、角θ4に応じて外部ミラー6上で反射し反転するが、その反転光束34は受光部13のエリア外に向かってしまい受光部13の正規位置27に到達することが出来ない。従って表示部18上では第2光路光束16による光像23と第1光路光束14の光像を同一点近傍で確認することが出来ない。反射光束33と34は互いに平行な光束となる。
以上図A、Bの例のように、正規の光軸30に合わせて設置した反射面10aに対して第1光路光束14の光軸がθ3、θ4の角度を持っていれば、表示部18上で2つの光像23を同一点近傍で確認することが出来ない。そのため図1で示した光源9の位置を調整しながらθ3とθ4の角度を徐々に修正して光軸の角度を調整し、2つの光像23投影位置と指標19が一致したとき、若しくは両像の投影位置が近傍に集合したとき反射面10aに対する第1光路光束14光軸が取りあえず規定されたものとする。
第1光路光束14と第2光路光束16の調整は、上記した図5と図6の例だけでなく、各種の組み合わせが発生するであろうが、表示部18に投影される光像23の集合状況を確認しながら取りあえずの一次的な調整を実施する。
次に第1光路光束14の垂直性について再度確認する第二次の調整について説明する。図7はこの第二次調整を行うための第1光路光束の詳細説明図である。図において本体1に取りつけた光源1からの光は、図1などには示していないレンズ35によりピンホール板36のピンホール37に焦点を結び、ビームスプリッタ10に向かう。この光源1とビームスプリッタ10は、図6と図5で説明したようにして一次的な取りあえずの位置が調整されているから、ビームスプリッタ10で反射分離された第2光路光束16は、レンズ38を経てフォトダイオード等で構成された第2光量検出部39に向かい光量が検出される。レンズ38と第2光量検出部39は、第2コリメータレンズ15とビームスプリッタ10の間に設置されるハーフミラー(図示せず)からの光を受ける位置に設置される。第2光量検出部39で光量を検出したら前記位置調整した光源9の取付をゆるめ、本体1上で前後左右に微少量動かして第2光量検出部39の検出値が最大となる位置を求め、その時の光源1位置を仮固定する。
一方、ビームスプリッタ10を通過した第1光路光束14は、第1コリメータレンズ11で平行光束となり、水平台3上のミラー7で反射して反転し、第1コリメータレンズ11、ビームスプリッタ10を経てピンホール板36に向かう。このとき外部ミラー7に対する第1光路光束14の垂直性が図6で説明した調整を行った後も僅かな誤差が残っていれば、反転光束はピンホール37を通過することが出来ない。そのため前記した仮固定の光源9を再度移動したりピンホール板36を移動するなどして、外部ミラー7からの反転光束がピンホール37を通過するよう調整する。この調整はピンホール37を通過した光束がハーフミラー40によって取り出されてフォトダイオード等で構成した第1光量検出部41に向かう光量の検出値によって判断する。もし検出光量が少であれば第1光路14の光軸が外部ミラー7に対して未だ傾いているか、ピンホール37に対して第1光路14光軸位置が偏位している場合であると判断する。こうして第1光量検出部41が最大の光量を検出するまで調整をしたら、次に第1光量検出部41と第2光量検出部39の検出値を比較する。両検出値に差があれば調整を更に進め、両者が一致、若しくは近似した値になったら第1光路光束14は外部ミラー7に対して垂直性が保証された状態になったと判断する。
上記のようにして第1と第2の光量検出部41、39の検出値を比較しながら第1光路光束14の垂直性を確立し、その状態で光源9、ピンホール板36、ビームスプリッタ10など各光学部材の位置を固定する。そして図3で説明した表示部18と光像23の位置関係が図3Cの様な状態、若しくは指標19の交点位置近傍に2つの光像23が集合している状態になっていることを確認して、第二次の調整作業を終了する。尚、この作業の終了後、前記したピンホール板36は第1光路光束中から取り外しておくことが好ましい。
次に図8を用いて第2光路光束16の水平性を確認する第三次の調整について説明する。図は図1と同様に光学系の側断面を示していて、まず図3Aで示した遮蔽板22aを取り外した後に、垂直方向の第1光路光束14を遮断するための遮蔽板22bを本体1内に一時的に設置する。すると垂直方向に進む光束が遮断されると共に、ビームスプリッタ10の反射面で反射され進行方向を水平方向に変えた第2光路光束16が第2コリメータレンズ15を経て外部ミラー6まで直進する。外部ミラー6の反射面は調整用治具2として垂直壁4に平行になるよう予め管理され基準精度面となっているから、ミラー6で反射してビームスプリッタ10に戻る反転光束は、往路の光束と同じ光路を通ることになる。図では往路の光束16と復路の光束を便宜的に別々の光路として示してあるが、ビームスプリッタの反射面10aや第1光路14光軸が前記図5、6、7で説明したようにして調整されていれば、図3Cの様に指標19と光像23は一致するはずである。即ち、第1光路光束14の光像が予め定めた受光部上の光像投影位置内に投影されたとすれば、第2光路光束16の水平性も同時に得られるはずである。もし微妙な調整誤差が生じていたとすれば指標19の交点近傍に投影されている光像23の位置を確認して再調整の必要性を判断する。必要性がない場合は第1、第2光路光束14、16の垂直性と水平性が保証されたことになり、求める測定器1が得られる。こうして得られた測定器1を任意の被測定物上に設置すれば、その設置面に傾きがないとき指標19と2つの像23は近傍位置に集合して表示され、傾きがあれば垂直方向光束14の光像と水平方向光束16の光像は指標19から隔たりをもって表示される。従って以後は、設置面によって変化する両光像の表示位置から垂直と水平方向の傾きを判定すればよい。
再調整が必要な場合について図9を用いて説明する。図9は本体1内部の第2コリメータレンズ15の詳細と、後に述べる反射部45を示した側断面図である。図において第2コリメータレンズ15は本体1に固着した外部鏡筒46と、その外部鏡筒46内に収容される内部鏡筒47によって構成される。内部鏡筒47はコリメータレンズを保持していて、位置調整用精密ねじ48などの中間部材によって外部鏡筒46に取りつけられる。このねじ48の締め付け具合を加減すれば本体1に対する第2コリメータレンズの位置や角度を調整する事が出来る。従って水平方向に進む光束16の進行方向を微調する必要性が生じたときは、このコリメータレンズを調整すれば対処することが出来る。このようにして第2光路光束16の水平性を保証する第三次としての調整を終える。尚、図では省略してあるが第1コリメータレンズ11も同様な構成となっていて、図示してない中間部材としての精密ねじを加減することによって、第1コリメータレンズ11の位置や角度を調整して、垂直方向に進む光束14の進行方向を微調する事が出来る。
次に光像23の表示精度を維持する反射部について次に説明する。図9の45は、図1などでは省略してある反射部で、第1コリメータレンズ11の後段に設置され、その蓋板49aの光束14が通過する部分は透明体とされた反射セル49で構成される。反射セル49の内部には液状反射材50が封入され、取りつけ部51によって本体1に固着される。この液状反射材50は、例えばオイルのような液材であり、それは常に地上に対し水平を保つから第1光路光束14がこの面に達すると、そこで反射されて反転しビームスプリッタ10から受光部13に向かう。このとき反射セル49が本体1に対しどのような角度で設置されたとしても、内部に封入された液状反射材50は上記のようにその水平面精度を常に維持するから、第1光路14の垂直性が維持されている限り反転光束も正しく反射して受光部13に向かう。従って反射部45は外部ミラー7の代用として機能し、測定器1本体内に精度の保証された基準面を常に備えているのと同じ状態となる。このような反射部45を図8で説明した第三次調整後に本体1内に設置すれば、その設置時は第1光路14の垂直性を再チェックすることになる。
図10は表示部18上の光像と第1、第2コリメータレンズ11、15の関係を示した説明図である。本発明では上記してきたように表示部18に表示された光像23の位置と指標19の位置関係から測定面の傾きを測定する。そのため測定精度を高めるための1つの方法は、光像23の大きさを小さくして、指標19交点との一致精度が高まるようにすればよい。一致精度が高くなればそれだけ測定時の個人差を排除することにもなる。図においてDはコリメータレンズ11、15の直径で、fはその焦点距離、φは受光部13に投影された光像23の大きさである。このようなとき光像の大きさφは
φ=α×f/D×λ
で表現される。αは常数で通常1.22。λは波長で赤の時0.65μm、青の時0.45μmである。波長の長い光を使用するとそれだけφは大きくなる。コリメータレンズ11、15と受光部13の関係を上記式のようにして求め、
図9で示したような光学系を形成すれば、光像の大きさφを定めることが出来る。
次にこのような測定器を実際に使用するときの第1例について説明する。この測定器1を組立現場などに持参し、例えば水平度を計測しながら組み立てていく任意の基材H(図示せず)上に設置し光源9を点灯する。すると垂直方向の第1光路光束14は図9の反射部45内液状反射材50を照射し、そこで反射されて第1光路14を戻り受光部13に光像23を投影する。この時の光像23が図3Bのようであれば基材Hに傾きがあると判定する。そのため図3Cの様に指標19と光像23が一致するまで基材Hの傾きを修正していく。水平方向の光束16も基材Hに組み付けた任意基材V(図示せず)を照射し、それを外部の代用ミラーとしてそこからの反転光束をビームスプリッタ10から受光部13に向かわせる。そしてその光束の光像を表示部18上で確認すれば、基材Vの取りつけ精度を判断することが出来る。実際には表示部18上に2つの像23が表示されるから、その位置を確認しながら基材HやVの傾きを調整し図3Cのように両光像を一致させる。若しくは指標交点位置近傍に集合させる。このようにして基材HとVを固定すれば、両者は垂直性、水平性が保証された組立となる。
上記のようにこの測定器は、表示部18の指標19位置を予め基準となる位置に固定しておき、測定器を測定面に設置したときこの基準位置と表示部18に表示される光像23の位置を比較確認して、水平、垂直方向の傾きを判定する。そして実際の測定時には前記した図9の反射部45を常時使用するから、測定面に傾きがあれば第1光路光束14は垂直性が損なわれたまま水平性の維持されている液状反射材50表面に入射する。そのため反転光束は基準位置として定めた指標19位置に像を結ばせることが出来なくなって、傾きの発生していることを表示する。このように反射部45の設置は、基準面として使用した一方の外部ミラー7を測定器本体1内に常時設置しているのと同じ状態を作り出す。
次に使用例2について図11を用いて説明する。図Aにおいて測定器本体1は基材H1上に設置され、受光部13での光像と指標交点が一致する状態となっている。従来のレーザ水準器52は基材H2上に設置され、基材H2はこのレーザ水準器52が持つレベルでの水平方向精度が維持されている。レーザ水準器52の本体の窓部53には気泡54と刻み目55を持ち、レーザ光源56を内蔵している。刻み目55に対して気泡54が中心部に位置していれば基材H2の水平方向精度が出ていると判断される。この時水準器52のレーザ光源56を点灯すると、その光束57は目安用の墨出しラインとなる。しかしこの光束57は、従来例として前記したように刻み目55に対する気泡54位置との関係が保証されないままとなっている。そのためこのレーザ水準器52からの光束57を前記した測定器本体1内に取り込み、受光部13でその光像を受けるようにする。即ち、光束57を外部ミラー6からの第2光路光束16反転光束であるかのようにして測定器1の第2コリメータレンズ15から内部に取り込み、ビームスプリッタ10を経て受光部13に向かわせる。すると光束57の持つ水平性によっては、表示部18の指標交点と一致する場合が生じる。もし一致すれば光束57は水平性の保証された第2光路光束16と同じになり、基材H2の水平性を測定器1で測定したのと同じになり、その精度も測定器1で測定した場合と同じとなる。従って刻み目55に対する気泡54位置の読み取り時に生じる個人差を排除することになる。また指標19交点と一致しない場合は、測定器1の表示部18上で光束57の光像と指標19交点を比較しながら、基材H2の水平方向の傾きを調整する。
このように使用例2では、在来のレーザ水準器52と本発明の測定器1を併用するようにして、水準器52から発するレーザ光束57の水平性を測定できるようした。それによってあたかも在来レーザ水準器52は気泡54感度を上げたかのように作用する。
図11Bは複数の墨出しラインを必要とするため、図Aのレーザ水準器52を複数台52a、52b、52c、別々の基材H3、H4、H5上に設置したときの斜視図である。これら複数のレーザ水準器52a〜52cから発せられた光束57a、57b、57cを基材H1上に設置した1つの測定器1で順次受けとるようにすれば、その各光束57a〜57c同志の平行性と基材H3〜H5同志の平行性、基材H1と基材H3〜H5の平行性を測定することが出来る。これまで複数レーザ水準器同志の性能を比較することが困難とされていたが、1台の本測定器1を設置することで容易に解決することが出来る。つまりレーザ水準器52を子機とし、本測定器1を親機として使用することで複数台の水準器を同一環境の中で使用することが出来る。
次に図12を用いて使用例3について説明する。この図は図11Aと同様にレーザ水準器52の光路を説明するための側面図で、本測定器1を基材H1上に設置し、同じ基材H1上の台板58に設置したレーザ水準器52からの光束57を受けとる。光束57が受光部13に向かうとき、レーザ光源56の取りつけ具合によってはθ5の範囲で誤差が発生する。受光部13の光像を確認しながらこのθ5の誤差を補正するため水準器52の底部に取りつけた脚部59の高さやレーザ光源56の取りつけ具合を調整する。これによって脚部59は本体1底部の精密ねじ8と同じように中間部材として調整されるから、水準器52は刻み目55に対する気泡54位置とレーザ光束57の関係が保証されたものとなる。従って本測定器1はレーザ水準器52の調整用原器としても使用できる。
次に図13を用いて使用例4について説明する。この図は測定器1と複数のオートコリメータ60a、60b、60cを同じ基材H6上に設置したときの例を示した斜視図である。各オートコリメータ60は台座61と支柱62によって保持され、内部に収容したレーザ光源からの光束63a、63b、63cを1つの測定器1に向かわせる。測定器1は各光束63を順次受けてその光像毎に、表示部18での位置を確認しながらオートコリメータ60の高さと角度を調整する。そして各光束63の光像が指標19交点と一致したら、各光束63が互いに水平方向の精度が保証されたことになる。それによって各オートコリメータ60から発生した光束63の始端部位置は、仮想の基準ライン64上で統一されたことになる。この基準ライン64は基材H6面から同一寸法位置にあるということではなく、測定器1によって地上面に対して水平の位置が抽出されたということになる。
次に基準ライン64を使用して行う測定について説明する。測定器1の近域にポリゴンミラーを備えたスキャナ65を設置する。そしてこのポリゴンミラーを回転し、その反射光束66をオートコリメータ60側に向かわせる。ポリゴンミラーの第1面で反射した光束66が基準ライン64上を走査していけば、この第1面は面倒れなどのない正確な反射面となる。基準ライン64上を走査しているかという確認は、各オートコリメータ60からの各光束63とスキャナ65からの光束66が正しく交差しているかを監視すれば把握出来る。次にポリゴンミラーの第2面からの反射光束66が基準ライン64と一致するかを確認する。もし基準ライン64に対して傾きや曲がりなどのズレが生じていれば、そのずれ量が第2面の持つ不具合量となる。以後同じようにしてポリゴンミラーの各面について基準ライン64と比較していけば、このポリゴンミラーが持つ精度の実態を知ることが出来る。
このように本測定器1を用いて基準ライン64を設定し、このラインと比較することで被測定物、例えばポリゴンミラーの精度を確認することが出来る。それによってこれまでスキャナのような光発生機からの光束が持つ水平性を測定する有効な手段が見られなかったが、本測定器1を使用することで解決することが出来る。
図14は使用例5の説明図で平断面となっている。図において67はアダプタ鏡筒で、内部にレンズ67aとシリンドリカルレンズ67bが収容されている。そしてこの鏡筒67は本体1に対し図示してないビスなどによって装着自在に取りつけられ、必要時のみ取りつけられるようになっている。光源からの光束がビームスプリッタ10で反射され第2コリメータレンズ15で平行光束になると、この第2光路光束16はアダプタ鏡筒67内のレンズ67aを経てシリンドリカルレンズ67bの作用を受ける。それによって第2光路の光束16はライン状になって投影面68にライン68aとして投影される。従ってアダプタ鏡筒67の本体1に対する取りつけ精度を吟味すれば、水平性の保証された第2光路光束16を利用しているので、ライン69aを水平方向の精度が優れた墨出しラインとして利用できる。アダプタ鏡筒67を90度回転すれば垂直方向の墨出しラインとなる。
このようにアダプタ鏡筒67を本体1に装着自在として取りつけることで、傾き測定器1としての本体を墨出しライン発生機としても利用することが出来る。
以上、実施例1を使用例と共に説明してきた。この説明で明らかなように本発明は1つのレーザ光源9を用いて水平、垂直方向の光束14、16を同時的に発生させ、その両光束が正確な水平、垂直方向の水準光束となるよう予め調整治具2上で調整しておく。そして使用時には水平、垂直方向の光束による光像を精度判定用の確認材として利用する。それも本体1内に設置した反射部45の液状反射材50を外部ミラー7の代用として使用するから、測定器自身の精度を常時維持することがきる。
次に図15を用いて実施例2について説明する。この図は垂直方向の第1光路光束14を本体1外部にまで延長できるようにした光学系を備えた測定器の概略を示す説明用の側断面図である。図において実施例1と同じように光源9からの光束は、ビームスプリッタ10で第1光路14と第2光路16に分離される。ビームスプリッタ10、第1、第2のコリメータレンズ11、15、受光部13など各種光学部材には、実施例1で説明したような中間部材が付随しており、それらを用いて調整することで図3Cの様な光像23を表示部18上で得られる。反射部45は後に詳述するが、この例では図9とは異る形状の円錐状反射セル49bが取りつけ部70によって保持され、それが本体1に固定されて構成される。反射セル49bは図9と同様、内部に液状反射材50が封入され、垂直方向の光束14が通過する蓋板と底板は透明体で構成される。71は反射部45の後段位置に設置されたオートフォーカス式の対物レンズで、制御部72からの指令で動作する駆動部73と連結している。74はキーボードなどの入力部で、制御部72に各種の指令を伝達する。75、76は支柱で台座77に固定され、台座77は基台78に取りつけられる。支柱75、76には幾つかの垂直精度確認用の棒材79がボルトなどで取りつけられ、その先端には焦点板80が固定され、対物レンズ71がその焦点を結ぶ。棒材79の各長さは全て共通のL1で正しく管理され、焦点板80はアクリル板などで構成され、図16Aに平面図として示したように十字線などの指標81が設けられている。82は支柱75、76の上端と連結された固定基材で、この上に設置される本体1からの第1光路光束14を通す孔83が設けられている。
このような測定器1を用いて2つの支柱75、76の垂直度を測定する場合について説明する。測定器本体1を基材82上に設置したとき、測定器正面の表示部18に投影される2つの像23が図3Cのように指標19交点と一致するよう基材82の傾きを調整する。そして像23と指標19交点とが一致したら、入力部74から支柱75、76の測定する長さ方向の位置を指令する。この図15の例で最初に測定する位置は、支柱75の台座77上から長さL2の位置となっているから、入力部74からこの長さL2の値を入力する。すると制御部72は駆動部73より対物レンズ71に指令を与える。対物レンズ71は適宜本体1に支持されているものとして図ではその支持手段を省略してあるが、指令を受けた対物レンズ71は、レンズ位置を移動して支柱75の長さL2位置に固定されている棒材79先端の焦点板80aに第1光路光束14の焦点を結ぶ。図16Bにその光像84bを例として示したが、この例のように指標81の交点位置に対してずれていれば、そのずれ量分が支柱75に発生している傾きや曲がりなどの不具合と判断する。そして光像が84aのように指標81交点と一致していれば支柱75の第1測定位置L2は、正しく位置づけられていると判断する。焦点板80a上に結像する光像84は、オートフォーカス式の対物レンズ71によって常にピントのあった状態で焦点を結ぶから、鮮明な像を指標81と比較することが出来る。光像84bのように誤差が確認されたときは、適当な手段と方法で支柱75の傾きや曲がりを修正することになるが、ここではその説明を省略する。また焦点板80上に投影された像84のピント状態を調整するときは、入力部74から指令を与えてオートフォーカス式の対物レンズ71を第1光路光軸上で上下させればよい。
次に他方の支柱76第1測定位置を測定する。支柱76の第1測定位置は、台座77からら長さL3の位置にあるからL3を入力部74から入力する。すると制御部72が駆動部73に指令を出して対物レンズ71を移動し、L3位置に設置されている焦点板80bに光像を結ぶ。この時対物レンズ71からの光束は、支柱75の第1測定位置L2に設置された焦点板80aを通過した光束となるから、L2、L3間の長さが限定さたものであれば、焦点板80aを通過している光束と焦点板80b上に投影されている像84を同時に目視することが出来る。支柱76に傾きや曲がりなどの不具合がなければ、図16Bの像84aと同じ様に焦点板80bの指標81交点位置に像が投影される。このとき表示部18には2つの焦点板80a、80bからの反転光束が投影されるから、表示部18上でも焦点板80の状況を確認することが出来る。
次に支柱75に設定された第2測定位置での垂直性を計測するため、入力部74から長さL4を入力する。すると前記の時と同様に対物レンズ71が移動して焦点板80c上に像84を投影する。この場合も焦点板80cの指標81交点位置に像84aが投影されたとすれば、第1測定位置80aから第2測定位置80cまでの支柱75には、傾きや曲がりなどの不具合がない状態にあると確認する。
上記確認が終了したら支柱76の第2測定位置を測定するため、入力部74からL5を入力する。すると対物レンズ71が移動して第2測定位置L5に像を投影するが、この図の例では焦点板80dは右側に大きくずれた位置に配置された状態となっている。そのため焦点板80d上で像を確認することが出来ない。従って支柱76の第2測定位置L5近辺では大きな不具合があることを確認する。
次に入力部74からL6を入力して支柱75の第3測定位置について測定する。そして第1測定位置の焦点板80a、第2測定位置の焦点板80cと同様に、焦点板80eに投影された像と指標81交点位置との関係を確認する。その結果、図16Bのように指標81交点と像84aとが一致していれば、支柱75の第3測定位置近辺には傾きや曲がりのないことが確認される。
最後に支柱76の第3測定位置について測定するため、入力部74からL7を入力して対物レンズ71を指定された位置に移動し、焦点板80fに光像を投影する。すると図の例では焦点板80f位置が左方にずれた状態となっているので、焦点板80f上で像を確認することが出来ない。但し、図16Cでは便宜的に指標81交点位置から離れた位置に像84cを示してある。この仮に示した像84c位置から、支柱76の第3測定位置L7近辺では傾きや曲がりが発生していることが確認できる。
以上、図15を例として2つの支柱75、76のについて第1から第3の位置を測定する場合について説明してきたが、測定する位置やその数、支柱の設置数などは任意に定められる。そしてこの例では支柱75は正しく設置されているのに対し、他方の支柱76は途中で曲がりや傾きが発生したものとなっている。もしL2が50mを超えるような値になるときは、この曲がりや傾きは相当複雑になると予想される。しかし複雑な誤差が発生するような場合であったとしても、また精密測定を実施するため測定する位置の数を増やしたとしても、常に同じ条件による測定を実施していくことが出来る。
入力部74、制御部72、表示部18を1つのパソコンで代行する事も出来る。この時パソコンと測定器本体1はケーブルで接続されることになるが、1人の測定員がL2からL7の測定位置を順次移動しながら焦点板80を目視して測定していくことも出来る。従って例えば支柱75、76が50mを超えるような建物であるとし、L2からL7の測定位置を6階から1階までの各フロア相当部としたとき、その各階毎の支柱垂直度を1人の測定員が各階を移動しながら測定していくことができる。勿論、移動せずに停止したままで表示部18の像を確認することもできる。また支柱75、76の設置後に、測定時に用いた測定器1をそのまま基材82にボルトなどで固定しておけば、支柱の垂直方向精度の経時変化を測定時と同じ条件で測定することが出来る。これは地震後の精度確認時などにも利用することが出来る。
以上のようにこの第2実施例では、反射部45を通過した第1光路光束14を受けて結像面位置を延長するオートフォーカス式の対物レンズ71を設置したことを特徴としている。それによって第1光路光束14が延長され、その光路上に設定する測定点毎にピントを合わせた光像で測定を進めていくことが出来る。
図17は図15に示した反射部45の一部詳細説明図である。図Aにおいて円錐状の反射セル49bは保持材85に保持されて、さらに中間部材としての幾つかの精密ねじ86によって取りけ部70に取りけられる。精密ねじ86は既に説明した幾つかのねじ8、24、48と同様に、その締め具合によって反射セル49bの取りつけ部70に対する取りつけ状態を調整することが出来る。反射セル49bの蓋板87と底板88は、第1光路光束14が通過する部分は透明体として構成され、しかも第1光路光束14に対して角θ6の角度を持つよう予め傾斜をもって構成され、内部には液状反射材50が封入される。このような反射セル49bを第1光路光束14中に設置したとき、反射セル49bは本体1に対してどのような角度を持って取りつけられるか明確でない。勿論、どのような角度で取りつけられたとしても内部の液状反射材50は水平性を維持するから機能上の問題は生じない。しかしその取りつけ角度によっては第1光路光束14の調整に複雑さが伴ってしまう。
図Bはそれを説明する図で、図9の反射セル49が光束14に対して直角ではなく、仮にθ6の角度をもってに取りつけられたとする。すると第1光路光束14は、反射セル49の蓋板49a表面でθ6に応じて反射する光束14hと通過する光束14aとになる。通過した光束14aは、液状反射材50の水平面で反射する光束14jと通過する光束となる。反射した光束14jは角θ6にかかわらず、既に説明したように反転光束として受光部13に向かうが、この光束14jを図では通過光束14aと区別して別々の光路として示してある。液状反射材50を通過した光束14aは反射セル49の底板49c表面でθ6に応じた角度で反射する光束14kと通過する光束14mになる。通過した光束14mは図15の対物レンズ71方向に進む。89は参考用として示した反射セル49の中心軸である。このようにして反射セル49が角θ6傾いて本体1に取りつけられたとすれば、3つの反射光束14h、14j、14kが生じる。この光束のうち、第1光路光束14の反転光束となる光束14j以外は不用な反射光束となるが、この不用な光束14h、14kも受光部13に向かってしまう。
図17Cはθ6の角度で設置された反射セル49からの3つの反射光束14h、14j、14kが表示部18に表示されたときの一例を示している。図において指標19交点位置に表示された像23aを図Bの液状反射材50で反射した光束14jとすれば、像23hは反射セル49の蓋板49aで反射した光束14hによるものとなり、像23kは底板49cで反射した光束14kによるものとなる。しかしながら表示部18に3つの像が表示されると、どの像がどこで反射したものかは判断がしにくくなり、必要な像と不用な像が混同してしまう。反射面の角度θ6が大きくなると蓋板49aと底板49cでの反射光束14h、14kが表示部18の表示エリア外となってしまうときや、反射セルの内壁で反射を繰り返してしまうときなどが生じて、表示部18に投影される像が増減することになる。従って図9、15などで説明した第1光路14の調整には余分な作業を伴ってしまう。
図17Dは、図17Aに示した反射セル49bの説明図である。反射セル49bを取りつけ部70に取りつけ第1光路光束14中に設置したとき、どのように角度、傾きになっているかは前記のように予測することが出来ない。もし図17Aのように反射セル49bの中心軸と第1光路光束14とが一致する状態で設置されたと仮定すれば、蓋板87は水平面に対して角θ6の傾きを持つことになる。従って図16Bと同じ状態となり、3つの反射光束14h、14j、14kが反射セル49bで発生することになる。そのため図17Cのように表示部18に表示されるから、像23a、23h、23kの関係を見ながらθ6の傾きを調整していく。
この調整は図17Aの精密ねじ86を使用して行うが、この調整によって図17Dのように蓋板87と第1光路光束14が丁度90度になったとする。すると傾き角θ6は無くなって蓋板87、底板88での反射光束14h、14kは往路と同じ光路を通り、図17Eのように表示部18の指標19交点位置に像23aが表示される。この表示部18に表示された像23aを見て、反射セル49bが第1光路光束14に対して正しく設置されたと判断する。このように予めθ6の角度を持った蓋板87、底板88を取りつけて反射セル49bを構成し、それを第1光路14中に設置して反射光束14h、14kが発生するようにしたから、図17Cの様な状態を表示部18上に作り出し、光束14に対して蓋板87がθ6の角度を持って設置されていることを確認しながら、θ6の調整を行っていく。このことは図15のように対物レンズ71を設置して第1光路14を延長したとき、反射光14h、14kとして逸散する光量を少なくし効率よい光学系とすることが出来る。また反射セル49bの形状を円錐形としたので、内部に封入した液状反射材50が振動などによって揺れるのを低減することが出来る。
以上図に基づいて説明してきたが中間部材としての各精密ねじ8、21、24、48、86はそれと同等の機構に置換できることは当然であり、ねじだけに限定されるものではない。又、第1光路14中に設置したオートフォーカス式対物レンズ71を第2光路16中にも設置して、計測位置毎に焦点板80を取りつければ光束の径に煩わされない水平方向の測定を行うことが出来る。
本発明による傾き測定器の内部光学系概略を示した説明用側断面図。 受光部を説明するための正面図。 第1光路の説明図。 ビームスプリッタの取付位置を調整する中間部材の側断面図。 第1光路と第2光路の調整原理を説明する光学系側断面図。 第1光路と第2光路の調整原理を説明する2つめの光学系側断面図。 第1光路光束の第二次調整について説明する側断面図。 第2光路光束の第三次調整について説明する側断面図。 測定器本体内の反射部などを示した側断面図。 コリメータレンズと光像の関係を説明する図。 傾き測定器の使用例2を説明する図。 傾き測定器の使用例3を説明する図。 傾き測定器の使用例4を説明する図。 傾き測定器の使用例5を説明する平断面図。 実施例2を説明するための光学系概略図。 第1光路光束を延長したときの光像と焦点板の説明図。 図15の反射部を説明するための側断面図。
符号の説明
1・・・測定器本体 2・・・調整用治具 3・・・水平台 4・・・垂直壁 6・・・ミラー 7・・・ミラー 8・・・精密ねじ 9・・・半導体レーザ光源 10・・・ビームスプリッタ 11・・・第1コリメータレンズ 13・・・受光部 14・・・第1光路光束 15・・・第2コリメータレンズ 16・・・第2光路光束 18・・・表示部 19・・・指標 21・・・精密ねじ 22・・・遮蔽板 23・・・光像 24・・・精密ねじ 30・・・光軸 35・・・レンズ 36・・・ピンホール板 37・・・ピンホール 38・・・レンズ 39・・・第2光量検出部 41・・・第1光量検出部 45・・・反射部 46・・・外部鏡筒 47・・・内部鏡筒 48・・・精密ねじ 49・・・反射セル 50・・・液状反射材 52・・・レーザ水準器 54・・・気泡 56・・・レーザ光源 57・・・光束 59・・・脚部 60・・・オートコリメータ 64・・・仮想基準ライン 65・・・スキャナ 66・・・光束 67・・・アダプタ鏡筒 71・・・対物レンズ 72・・・制御部 73・・・駆動部 74・・・入力部 75・・・支柱 76・・・支柱 79・・・棒材 80・・・焦点板 81・・・指標 84・・・光像 86・・・精密ねじ 87・・・蓋板 88・・・底板

Claims (4)

  1. 1つの半導体レーザ光源と、このレーザ光源からの光束を垂直方向の第1光路光束とする第1コリメータレンズと、前記レーザ光源と第1コリメータレンズ間に設置される45度の反射面を持ったビームスプリッタと、このビームスプリッタ通過後の第1光路光束中に設置され、内部に液状反射材を封入し蓋板を透明体とした反射部と、前記ビームスプリッタで反射される前記レーザ光源からの光束を水平方向の第2光路光束とする第2コリメータレンズと、前記ビームスプリッタを通過し前記反射部で反射した第1光路の反転光束による光像とビームスプリッタで反射し外部反射材で反射した第2光路の反転光束による光像が前記ビームスプリッタ経由で投影される1つの受光部と、前記第1、第2コリメータレンズ、ビームスプリッタ、受光部の各本体取りつけ位置を調整し、前記2つの反転光束によって得られる受光部上の光像投影位置が同一点近傍になったとき、両光束の垂直性と水平性を保証する取りつけ位置として前記各光学部材を固定し、以後その状態を持続する中間部材、とで本体を構成し、前記本体を被測定物上に設置したとき、前記液状反射材で反射した第1光路光束の光像が予め定めた受光部上の光像投影位置内に投影されたとき、第2光路光束の水平性が得られるようにしたことを特徴とする傾き測定器。
  2. 蓋板と底板を第1光路光束に対し予め角θだけ傾斜を持たせて構成した反射部としたことを特徴とする前記請求項1記載の傾き測定器。
  3. 第1光路光束が通過する部分は透明体として反射部を構成し、この反射部の後段位置に第1光路光束の結像位置を延長するオートフォーカス式対物レンズを設置したことを特徴とする前記請求項1、2記載の傾き測定器。
  4. レーザ光源とビームスプリッタ間に設置され、光源からの中心光軸が通過するピンホールを有するピンホール板と、このピンホールを通過しビームスプリッタを経て反射部で反射した第1光路光束の反転光束を、前記ピンホール通過後に取り出してその光量を検出する第1光量検出部と、前記ピンホールを通過しビームスプリッタで反射された第2光路光束を取り出してその光量を検出する第2光量検出部を設置し、両検出部の検出光量を比較できるようにしたことを特徴とする前記請求項1記載の傾き測定器。
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