JP2005344950A - 換気置換空調装置 - Google Patents

換気置換空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005344950A
JP2005344950A JP2004162303A JP2004162303A JP2005344950A JP 2005344950 A JP2005344950 A JP 2005344950A JP 2004162303 A JP2004162303 A JP 2004162303A JP 2004162303 A JP2004162303 A JP 2004162303A JP 2005344950 A JP2005344950 A JP 2005344950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
casing
cooling panel
outlet
replacement ventilation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004162303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4557207B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Higuchi
祥明 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2004162303A priority Critical patent/JP4557207B2/ja
Publication of JP2005344950A publication Critical patent/JP2005344950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4557207B2 publication Critical patent/JP4557207B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F7/00Ventilation
    • F24F2007/004Natural ventilation using convection

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Abstract

【課題】置換換気空調装置であって、置換換気空調を補うために、対流を生じさせるとともに放射冷却を行い、かつ置換換気効果と、対流効果及び放射冷却効果とをバランスよくかつ簡易に組合わせることが可能なものを提供する。
【解決手段】吸込口と、吹出口と、これら両口を連通する送風路内に設置した送風手段とを有し、上記吹出口を、開口面全体から均等に空気を吹出す置換換気用吹出口とした置換換気空調装置において、上記吹出口12を、装置前面6下部に設け、かつ該吹出口上方の装置前面部分にコールドドラフト発生手段を兼ねた放射冷却パネル14を形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、換気置換空調装置に関する。
近年、室内の汚れた空気を攪拌せずに排気するために、パンチングパネルなどの整流手段付きの吹出口を床側に設け、該吹出口から例えば0.5m/s程度の低速で空気を吹き込む置換換気空調が行われており(特許文献1)、又、その置換換気空調装置として、腰面形の空気チャンバの前面を、吹出口と輻射パネルとを兼ねた多孔質金属パネルとしたものが提案されている(特許文献2)。
特許文献1の空調方法及び特許文献2の空調装置は、室内の空気を攪拌しないにようにしているため、床面から離れるに従って高温となる空気層が形成され、その温度勾配が大となると足元が冷たく頭部が暑いという不快感を生じ、これを避けるために、空調空気の吹出し速度を大とすると、搬送動力が大となるという不都合を生ずる。
該不都合の解消のため、本出願人は、図11の如く部屋の床側に置換換気用の吹出口101を設けるとともに、衝立型放射冷却パネル100の表面からコールドドラフトを流下させることで部屋上部の熱気を上記冷却パネルへ誘引し、置換換気効果を損なわない程度に空気を対流させる置換換気空調システムを先に出願した(特願2003−290430号)。
特開2001−4163号 特開2000−121099号 特開2003−148759号
上記特願2003−290430号の先願発明は、従来の概念では快適な空調環境の阻害要因であったコールドドラフトを制御し、居住空間内に対流を生じさせて対流効果と置換換気効果とを組み合わせて温度勾配の緩やかな快適な冷房空間を実現するシステムであるが、そのための装置としては未だ改善すべき点があった。
例えば多数の居住者が働くオフィス空間などでは、放射冷却パネルから遠くにいる人に合わせて冷却パネルの冷房強度を大とすると、冷却パネル表面から流下したコールドドラフトが冷却パネルの近くにいる人の足元に到達し、たとえ夏場であっても寒気を感じさせるおそれがある。
これを防止するためには、放射冷却パネルと居住者との間に置換換気用の床吹出口を配置するなどして、コールドドラフトが居住者の足元に直接当たらないようにすればよいが、それでは放射冷却パネルと置換換気用吹出口とのレイアウトの設定及び変更が面倒であり、又放射・対流効果と置換換気効果とのバランスをとることも難しい。
又、コールドドラフトの発生手段として放射冷却パネルを室内に設置する場合に、仮に該放射冷却パネルへの冷水供給管と、冷風発生手段への冷水供給管とを、それぞれ別個に配管するとすれば設備の構築にコストがかかり、好ましくない。
本出願人は、これら諸問題の解決手段を鋭意検討し、一つの装置の前面下部に置換換気用吹出口を、又、該吹出口上方の前面部分に放射冷却パネルをそれぞれ形成させることが、対流効果を併用した置換換気装置の構成として最も有効であると考えるに至った。これと一見類似する構造としては、例えば主として暖房用の空調装置において、ケーシングの前面の下部に吹出口を、前面上部に輻射(放射)パネルをそれぞれ構成したものが知られているが(特許文献3)、これは、単に居住者の足元へ、置換換気空調の場合と比べて大風量の比重の小さい温風を床側へ送風し、該温風が天井側へ上昇することで対流を生ずるものであり、本出願人が提案する如く、放射パネルによって、対流を発生させるためのものではない。
即ち、本発明の目的は、置換換気空調装置において、置換換気空調を補うために、対流を生じさせるとともに放射冷却を行い、かつ置換換気効果と、対流効果及び放射冷却効果とをバランスよくかつ簡易に組合わせるため、上記吹出口を、装置前面下部に設け、かつ該吹出口上方の装置前面部分にコールドドラフト発生手段を兼ねた放射冷却パネルを形成したものを提案することにある。
第1の手段は、吸込口と、吹出口と、これら両口を連通する送風路内に設置した送風手段とを有し、上記吹出口を、開口面全体から均等に空気を吹出す置換換気用吹出口とした置換換気空調装置において、上記吹出口12を装置前面6下部に設け、かつ該吹出口上方の装置前面部分に放射冷却パネル14を形成している。
上記構成において、本発明の装置は、少なくとも上記放射冷却パネル14から発生するコールドドラフトの案内面として前面を形成する前壁部分と、送風路形成部材とを有するものであれば足り、必ずしも装置外面を画成するケーシングを有する必要はない。又、「送風路」は、後述の如く置換換気装置のケーシング内部全体で形成しても良いが、吸込口と吹出口とを連通するダクトとしても良い。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ上記置換換気用吹出口12を、その開口面の近傍の送風路部分に、吹出口全体からの送風を均一化させる整流手段24を設置することで形成している。
ここで「整流手段」とは、上記送風手段の下流の高速流部分とその周囲の低速流部分との風速を均一化するために用いるものであれば良く、例えば吹出口内部又はその近傍に設置したパンチングプレート、フィルタ、或いは邪魔板などで構成することができる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつコールドドラフト発生手段を兼ねた放射冷却パネル14の裏面に該放射冷却パネルと送風路20内の空気との双方を冷却する冷却手段26を設けている。
「冷却手段」とは、放射冷却パネルと平行に配管された冷媒管のような熱交換器であっても良く、又、ベルチェ素子の如く電力で冷熱を発生する手段であっても良い。
尚、上記冷却手段は、放射冷却パネルと送風路内の空気とのうち少なくとも一方を露点以下の温度(例えば12℃)に冷却可能なものとすることができる。
第4の手段は、第1の手段乃至第3の手段の何れかを有し、かつ上記冷却手段26で放射冷却パネル14の一半部を冷却させるとともに、冷却手段26を通過した送風路20内の気流を、放射冷却パネル14の他半部裏面に接触させて、該気流から過剰な冷熱を放射冷却パネル側へ回収するように構成している。
第5の手段は、第1の手段乃至第4の手段の何れかを有し、かつ上記放射冷却パネル14を、箱形のケーシング2の前面上部に、又、上記吹出口12をケーシング2前面下部にそれぞれ形成し、かつ該ケーシング他面に開口する吸込口10から放射冷却パネル14の裏面側を経由して吹出口12へ連通する送風路20をケーシング2内部で形成し、上記放射冷却パネル14の裏面側に上記冷却手段26として冷媒管26aを配管している。
ここで「冷媒管」は、広く冷却用媒体を運搬するための管であり、例えばフロンガスの他、冷水、水和物スラリー、氷スラリーなどを運搬するものとすることができる。
尚、該構成において、「吸込口」は、ケーシング2の頂面8又は後面4乃至側面の各上部に開口しておくとよく、そうすることで、ケーシング2前面からのコールドドラフトの流下と該前面への室内空気の吸引の流れを乱さずに、吸込口10から外気を吸い込むことが出来る。
第6の手段は、第5の手段を有し、かつ上記ケーシング2を移動可能な床置き型とし、かつ上記冷媒管26aを外部の冷媒供給源へ接続するための接続口18、18を有している。
第7の手段は、第5の手段又は第6の手段を有し、かつ上記ケーシング2の前面6のうち、少なくとも放射冷却パネル14上端から吹出口12上端に亘る部分を、面一な垂直平面としている。
ここで「垂直平面」とは、放射冷却パネル14の冷熱によって発生するコールドドラフトを、コアンダ効果によって当該面に沿って流下させることが可能な程度に平らな面であれば足り、完全な平面である必要はない。
第8の手段は、第5の手段乃至第7の手段を有し、かつ上記放射冷却パネル14を、低放射率素材で形成している。
この低放射率素材は、放射率0.1から0.5の低放射率素材、より好ましくは放射率0.3から0.5の低放射率素材とすることができる。
第9の手段は、第5の手段乃至第8の手段を有し、かつ上記ケーシング前面6と同様に、ケーシング2の後面4下部に置換換気用の吹出口12を開口するとともに、該吹出口上方の後面部分に放射冷却パネル14を形成して、該放射冷却パネル裏面に冷媒管26aを配管し、かつケーシング頂面に開口した吸込口10から吸引した外気を、ケーシング前面側及び後面側の双方の冷媒管26aで冷却して、前後両側の吹出口12、12から吹き出すように構成している。
第10の手段は、第5の手段乃至第9の手段を有し、かつ上記ケーシング2内の送風路20の途中部分を、上記冷媒管26aによって冷却される第1流路20a及び冷却されない第2流路20bに並列的に分岐し、これら第1、第2流路20a,20bを通過する冷気及び温気を混合させて吹出口から吹き出すように構成している。
尚、第1、第2流路20a,20bを区画する手段として、例えばケーシング2内部に仕切り板40を設けても良い。又、冷気の流路である第1流路は、一つの流路である必要はなく、例えば上記第9の手段で述べた如くケーシング2の前後両側に冷却手段26、26を形成した場合に、各冷却手段によってそれぞれ冷却される2つの第1流路を設けても良い。
第1の手段は、如上の構成を有し、次の構成を奏する。
○置換換気空調装置の前面6に、吹出口12と、コールドドラフトを発生する機能を有する冷却パネル14とを設けたから、置換換気効果、放射冷却効果、及びコールドドラフト利用による対流効果を組み合わせて温度勾配が緩やかな快適な空調環境を実現できる。
○上記装置前面6の下端部に吹出口12を開口し、該吹出口上方の前面部分に放射冷却パネル14を形成したから、該冷却パネルからのコールドドラフトを吹出口12からの吹出し空気と確実に混合させて居住者の足元への冷風の吹き付けを防止できる。
○一つのケーシング2に吹出口12と放射冷却パネル14とを設けたから、これら両者の位置関係を各空調エリア毎に設計する必要がなく、冷却設備の設置が容易である。
第2の手段によれば、上記吹出口12近傍の送風路部分に、吹出口全体からの送風を均一化させる整流手段24を設けたから、適切な置換換気効果が得られる。
第3の手段によれば、上記放射冷却パネル14の裏面に該放射冷却パネルと送風路20内の空気との双方を冷却する冷却手段26を設けたから、放射冷却パネルへの冷媒供給管と冷風発生のための冷媒供給管とを別々に配管する必要がなく、簡易で廉価な構成で置換換気効果、対流効果、及び輻射効果が得られる。
第4の手段によれば、次の効果を奏する。
○冷媒管26aを通過した気流を放射冷却パネル14他半部に接触させて過剰な冷熱を該放射冷却パネル14 他半部側へ回収するから、例えば送風路内の空気を露点以下の温度(例えば12℃)に下げて冷房除湿効果を発揮するようにした場合に、冷却手段を通過して過度に冷却された空気の温度を、吹出し空気としての適温(20〜22℃)まで温度を上昇させて適度な冷風を室内に供給することができる。
○冷却手段を通過した冷え過ぎの空気の温度上昇のために、特別に温熱ヒーターなどの加熱手段を必要とせず、逆にその空気の冷熱を回収して放射冷却パネル14の冷却に再利用するから、エネルギー効率が良く、ランニングコストを低減できる。
第5の手段によれば、ケーシング2内に、吸込口10と吹出口12とを連通させる送風路20を設けて一つの空調ユニットとして構成したから、取り扱いが容易である。
第6の手段によれば、上記ケーシング2を移動可能な床置き型としたから、冷房設備のレイアウト変更が容易である。
第7の手段によれば、放射冷却パネル14上端から吹出口12上端に亘るケーシング前面部分を面一な垂直平面としたから、コアンダ効果を利用してコールドドラフトを吹出口12へ導き、吹出し空気と十分に混合させて質の高い空調を実現できる。
第8の手段によれば、上記放射冷却パネル14を、低放射率素材で形成したから、放射冷却パネル14に供給される冷熱のうち放射効果に使用する割合を抑制することで、コールドドラフト発生による対流効果を大とすることができる。
第9の手段によれば、上記ケーシングの前後両面に放射冷却パネル14及び吹出口12を設けたから、簡単な構成で装置の前後双方に対して効果的な冷却効果を発揮する。
第10の手段によれば、上記第1流路20aからの冷気と第2流路20bからの温気とを混合させて吹出口12から吹き出すから、該吹出口からの吹出し空気の温度が下がり過ぎないようにすることができる。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態に係る置換換気装置を示している。
該装置は、ケーシング2と、送風手段22と、整流手段24と、冷却手段26とを具備している。
ケーシング2は、左右巾広の長方体形状であり、このケーシングの後面4上部に吸込口10を、又、ケーシングの前面6下部に吹出口12を、それぞれ開口するとともに、該吹出口上方のケーシング前面部分には放射冷却パネル14を形成している。上記吸込口10には、空気清浄化用のフィルタ16を設置すると良い。又上記吹出口12は、置換換気空調用吹出口として広口に形成しており、その左右方向には、図示の如くケーシング前面の左右巾のほぼ全長に亘って形成すると良く、又その上下方向の巾は例えば20乃至30cm程度とすると良い。又、上記ケーシング2は、断熱ボードなどで形成することができる。
尚、放射冷却パネル14は、熱伝導性の板であって、一般には、放射効果を高めるために非金属などの高放射率素材で形成し、或いは金属の表面に高放射率素材をコーティングしたものを用いることが多いが、本発明の場合には、必要により、コールドドラフトによる対流効果を高めるために、放射率0.3乃至0.5程度の光沢のある金属、例えばアルミニウムとしても良い。又、アルミニウム表面を良く磨いたアルミ鏡面とすることで放射率を0.1程度とすることができる。
又、上記ケーシング2の適所(図示例では側面)には、後述の冷媒管と連通する接続口18を形成する。該接続口は、外部の冷源からの冷媒供給ラインの端部を着脱自在に設けると良い。更に又、上記ケーシング2の内部は、吸込口10と吹出口12とを連通する送風路20に形成している。
送風手段22は、上記送風路内に吹出口12の後方側に位置させて設置する。但し送風手段の設置場所は送風路20内で適宜変更することができる。図示例では送風手段を送風ファンとしている。
整流手段24は、上記吹出口12内に嵌め込んだパンチングプレートであり、該パンチングプレートを介して吹出す気流の風速が吹出口12全体に亘ってほぼ均一化されるように構成している。
冷却手段26は、図2に示す如く上記放射冷却パネル14の裏面側に、該放射冷却パネルと送風路20内の空気との双方を冷却するように設ける。
図示例の冷却手段は、放射冷却パネル14の裏面に縦設した放熱板としての複数のフィン26b…と、これらのフィンを貫通して、放射冷却パネルの上端部と下端部との間を左右に蛇行しながら延びる冷媒管26aとからなり、上記各フィン26bの一端部を放射冷却パネル14の裏面に当接するとともに、他端部を冷媒管26aの後方へ突出し、各フィン26b間を流れる空気と放射冷却パネル14とに冷熱を供給するように構成している。尚、図示例のうち上記フィン26bの構造は、既述特許文献3において輻射パネル及び送風路内空気を加熱するために用いられているものと基本的に同じである。又、図示例では、上記冷媒管を、放射冷却パネルの上端部側から下端部側へ蛇行しながら延びる前列と、該前列下端側から放射冷却パネルの上端部側へ蛇行しながら延びる後列とで形成しているが、冷媒管を、1列乃至3列以上の複数列で形成しても良い。
上記冷却手段26は、例えば室温の設定が26℃であれば、放射冷却面の表面温度が16〜20℃に、又、吹出し温度が20〜22℃程度になるように構成するとよい。上記冷却手段26から送風路20へ伝導される冷熱と、冷却手段から放射冷却パネル14へ伝導される冷熱との割合は、例えば上記各フィン26bの長さや枚数によって調整することもでき、更には、後述の第2、第3実施形態の構成によっても調整することができる。尚、上記冷却手段26は、送風路20内の空気を除湿させるために露点以下に冷却可能に設けることもできる。もっとも、この場合には上記冷媒管26a及びフィン26bの下方にドレインパン(図示せず)を設け、かつ冷却手段を通過した強い冷気を、吹出し空気として適した温度まで上昇させる冷熱除去機構を設けることが望ましい。かかる機構に関しては、後述する。
上記構成において、送風手段22を駆動させると、居住域上部に溜まった温気の空気をフィルタ16付きの吸込口10からケーシング2内へ吸込み、該空気はケーシング内部で形成された送風路20を通過して、整流手段24付きの吹出口12から室内の床側へ徐々に吹き出される。この吹出し空気は、室内の淀んだ空気を徐々に押し上げ、天井側まで押し上げられた空気は、上記吸込口10へ吸込まれ、こうして室内空気が順次清浄な空気に置き換えられる。
又、図示しない冷源から冷媒を供給すると、該冷媒は冷媒管26aを通過しながら、フィン26b…及び放射冷却パネル14を冷却する。そして冷媒管26aとフィン26b…とは、その表面に接する気流から熱を奪い、仮に室温の設定温度が26℃であれば好ましくは23℃程度の緩い冷気として、当該気流を吹出口12から室内へ供給する。又、放射冷却パネル14は、16℃程度のコールドドラフトを生じさせる。該コールドドラフトは、当該パネル前面に沿って流下して上記吹出口から吹き出す弱い冷気と混合し、適当な温度の気流として室内へ吹出されるとともに、部屋上部の熱気を放射冷却パネル14側へ吸引し、本願装置付近において補助的に対流を生じさせる。更に放射冷却パネル14は、室内に存する熱源からの放射熱を吸収する。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。これらの実施形態のうち本実施形態と同じ構成の部分は同一符号を付することで説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態は、例えば上記冷却手段26によって送風路20内の空気を露点温度以下に冷却可能とした場合に、過剰に冷えた空気をそのまま吹出口から吹出すことを防止するために、上記放射冷却パネル14の上半部裏面にのみ冷却手段26を設け、かつ該冷却手段を通過した気流を、放射冷却パネル14の下半部裏面に接触させ、該気流が有する過剰な冷熱を該放射冷却パネル側へ回収するように構成したものである。このようにするために送風手段は、上記冷却手段26の下端部付近に、上記気流を放射冷却パネル14裏面へ吹きつけるように設置している。又、上記冷却手段の冷媒管26a及びフィン26bの下方には、ドレインパン32を設置する。このドレインパン32は、上記ケース2の左右側壁内面へ固定させても良い。
図6は、本発明の第3の実施形態を示している。該形態は、上記冷却手段26による送風路20内気流の過剰冷却を阻止するための他の形態であって、上記送風路20の上下方向中間部分に放射冷却パネル14と平行な仕切り板40を縦設し、該仕切り板と放射冷却パネル14との間に、上記冷却手段26によって冷却される第1流路20aを、仕切り板40とケーシング2の後壁との間に、冷却手段26によって冷却されない第2流路20bをそれぞれ互いに並列に形成したものである。この構成によれば、第2流路20b内の気流を冷却手段26から遮断しており、又、第1流路20a内の気流も冷却手段26の熱媒の温度よりも低温になることはないので、第1、第2流路の流路面積S1,S2の割合に応じて、第1流路からの冷気と第2流路からの温気の混合空気の温度を調整することができる。その流路面積の割合は、各流路内を通過した空気の温度をそれぞれT1、T2とし、吹出し空気の設定温度Tsとし、更に各流路内の平均流速をv1、v2とすると、熱量授受の条件式(T2−Ts)×v2×S2=(Ts−T1)×v1×S1より、次式で与えられる。
[数式1]
(S2/S1)=(Ts−T1)×v1/[(T2−Ts)×v2]
尚、上記仕切り板40は、断熱素材で形成するとよく、又、その両端部は、上記ケーシングの側壁内面に固定させると良い。
又図示例では、流路の分岐点において第1流路20aと第2流路20bとの各風量の割合を調整するための風量調整用ダンパー42を付設し、該ダンパーにより設定温度の高低に応じて第2流路20bの流量の大小を調整すること、換言すれば設定温度が高いほど第2流路20b内の流量が大きくなるようにすることが可能に設けている。上記風量調整ダンパー42は、図示しない制御装置などにより、或いは手動によって操作することができる。
図7は、本発明の第4の実施形態を示している。この実施形態は、ケーシング2の後面側にも、放射冷却パネル14及び冷却手段26を設け、かつケーシング2の頂面8に吸込口10を形成したものである。図示例では、ケーシング2の内部に各放射冷却パネルに平行な2枚の仕切り板40,40を設け、各放射冷却パネルと対向する仕切り板との間に一対の第1流路20aを、又、両仕切り板40,40の間に第2流路20bをそれぞれ形成している。もっとも上記両仕切り板は省略することができる。又、ケーシング2の前後両側の放射冷却パネル14及び冷却手段26を前後対称に形成しても良い。尚、この実施形態では、吹出口12は、ケーシング2の前面下部にのみ開口している。
又、特に図示はしないが本実施形態でも、第3実施形態と同様に風量調整用ダンパーを付設することができる。
図8は、本発明の第5の実施形態を示している。この実施形態では、図7の装置において、上記頂面に開口する吸込口10の下方に送風手段22を配置し、上記ケーシング2の前後両面4,6下部に吸込口10を開口したものである。
図9及び図10は本発明の一実施例に係る装置を示している。
この実施例の装置は、既述冷却手段26の構成としていわゆる冷却コイルを組み込んだものである。この冷却コイルは、枠棒36…で4隅を連結された左右枠板34,34の間に、左右に蛇行する冷媒管26aを架設してなるもので、各冷媒管26aは枠板26a間の直管部分と、枠板外方の曲管28とで形成されており、各冷媒管の直管部分各端部に上記曲管28を嵌合させ、接合している。
本実施例では、上部を除く放射冷却パネル14の裏面から複数のフィン26b…を、図9に示す如くケーシング2の後壁側へ突出し、これらフィン26bに対して、冷却コイルの左右側板34を上前方へ傾斜させて冷却コイルを取付けている。このためには、上記冷却コイルの枠棒36…及び冷媒管26aの直管部分を挿通させるための挿通孔を開口し、これら挿通孔内へ冷却コイルの枠棒36…及び冷媒管26aの直管部分を嵌挿させた後に、上記枠棒36…の両端部に左右側板34,34を、又冷媒管26aの直管部分に上記極管28をそれぞれ取付ければ良い。
又上記ケーシング2内部の後半側には、上記各フィン26b…の後半部下方に位置させてドレインパン28を設置している。
上記構成によれば、吸込口10から吸入された空気は、上記冷却コイルを横切って各冷媒管26a及びフィン26bに接触して冷却除湿され、放射冷却パネル14の下部裏面に接触して該放射冷却パネルに対して冷熱の過剰分を放出した後、吹出口12から吹出される。又、上記冷媒管26a及びフィン26bに付着した水滴はドレインパン内へ滴下する。
本発明の第1の実施形態に係る置換換気空調装置の正面図である。 図1装置の横断面図である。 図1装置の縦断面図である。 図1装置の使用例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る置換換気装置の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る置換換気装置の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る置換換気装置の縦断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る置換換気装置の縦断面図である。 本発明の実施例に係る置換換気装置の側面図である。 図9の装置の一部切欠き斜視図である。 本出願人が本発明に先行して出願した先願の置換換気システムの概念図である。
符号の説明
2…ケーシング 4…後面 6…前面 8…頂面 10…吸込口 12…吹出口
14…放射冷却パネル14…フィルタ 18…接続口 20…送風路
20a…第1流路 20b…第2流路 22…送風手段
24…整流手段 26…冷却手段 26a…冷媒管 26b…フィン 28…曲管
32…ドレインパン 34…枠板 36…枠棒 40…仕切り板 42…風量調整ダンパ

Claims (10)

  1. 吸込口と、吹出口と、これら両口を連通する送風路内に設置した送風手段とを有し、上記吹出口を、開口面全体から均等に空気を吹出す置換換気用吹出口とした置換換気空調装置において、上記吹出口12を装置前面6下部に設け、かつ該吹出口上方の装置前面部分に放射冷却パネル14を形成したことを特徴とする、置換換気空調装置。
  2. 上記置換換気用吹出口12を、その開口面の近傍の送風路部分に、吹出口全体からの送風を均一化させる整流手段24を設置することで形成したことを特徴とする、請求項1記載の置換換気空調装置。
  3. コールドドラフト発生手段を兼ねた放射冷却パネル14の裏面に該放射冷却パネルと送風路20内の空気との双方を冷却する冷却手段26を設けたことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の置換換気空調装置。
  4. 上記冷却手段26で放射冷却パネル14の一半部を冷却させるとともに、冷却手段26を通過した送風路20内の気流を、放射冷却パネル14の他半部裏面に接触させて、該気流から過剰な冷熱を放射冷却パネル側へ回収するように構成したことを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の置換換気空調装置。
  5. 上記放射冷却パネル14を、箱形のケーシング2の前面上部に、又、上記吹出口12をケーシング2前面下部にそれぞれ形成し、かつ該ケーシング他面に開口する吸込口10から放射冷却パネル14の裏面側を経由して吹出口12へ連通する送風路20をケーシング2内部で形成し、上記放射冷却パネル14の裏面側に上記冷却手段26として冷媒管26aを配管したことを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の置換換気空調装置。
  6. 上記ケーシング2を移動可能な床置き型とし、かつ上記冷媒管26aを外部の冷媒供給源へ接続するための接続口18、18を有することを特徴とする、請求項5記載の置換換気空調装置。
  7. 上記ケーシング2の前面6のうち、少なくとも放射冷却パネル14上端から吹出口12上端に亘る部分を、面一な垂直平面としたことを特徴とする、請求項5又は請求項6記載の置換換気空調装置。
  8. 上記放射冷却パネル14を、低放射率素材で形成したことを特徴とする、請求項5乃至請求項7の何れかに記載の置換換気空調装置。
  9. 上記ケーシング前面6と同様に、ケーシング2の後面4下部に置換換気用の吹出口12を開口するとともに、該吹出口上方の後面部分に放射冷却パネル14を形成して、該放射冷却パネル裏面に冷媒管26aを配管し、かつケーシング頂面に開口した吸込口10から吸引した外気を、ケーシング前面側及び後面側の双方の冷媒管26aで冷却して、前後両側の吹出口12、12から吹き出すように構成したことを特徴とする、請求項5乃至請求項8の何れかに記載の置換換気空調装置。
  10. 上記ケーシング2内の送風路20の途中部分を、上記冷媒管26aによって冷却される第1流路20a及び冷却されない第2流路20bに並列的に分岐し、これら第1、第2流路20a,20bを通過した冷気及び温気を混合させて吹出口から吹き出すように構成したことを特徴とする、請求項5乃至請求項9の何れかに記載の置換換気空調装置。
JP2004162303A 2004-05-31 2004-05-31 換気置換空調装置 Expired - Fee Related JP4557207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004162303A JP4557207B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 換気置換空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004162303A JP4557207B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 換気置換空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005344950A true JP2005344950A (ja) 2005-12-15
JP4557207B2 JP4557207B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=35497503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004162303A Expired - Fee Related JP4557207B2 (ja) 2004-05-31 2004-05-31 換気置換空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4557207B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100451469C (zh) * 2006-12-01 2009-01-14 清华大学 一种动力置换通风送风装置
JP2012197992A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 空調装置
JP2013245827A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Sharp Corp 輻射式空気調和機
JP2020051684A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 株式会社大林組 空調機器

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6329025U (ja) * 1986-08-11 1988-02-25
JPH07119999A (ja) * 1993-10-29 1995-05-12 Tokyo Gas Co Ltd 輻射パネル型冷暖房放熱器
JPH07190400A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Toshiba Corp 空気調和装置
JPH09310877A (ja) * 1996-05-24 1997-12-02 Sanden Corp 空気調和装置
JPH10141689A (ja) * 1996-11-06 1998-05-29 Shinko Kogyo Co Ltd 輻射式の空調装置
JP2000121099A (ja) * 1998-10-14 2000-04-28 Sumitomo Constr Co Ltd 置換換気式空気調和装置
JP2001004163A (ja) * 1999-06-18 2001-01-12 Shimizu Corp 空調方法
JP2003148759A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6329025U (ja) * 1986-08-11 1988-02-25
JPH07119999A (ja) * 1993-10-29 1995-05-12 Tokyo Gas Co Ltd 輻射パネル型冷暖房放熱器
JPH07190400A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Toshiba Corp 空気調和装置
JPH09310877A (ja) * 1996-05-24 1997-12-02 Sanden Corp 空気調和装置
JPH10141689A (ja) * 1996-11-06 1998-05-29 Shinko Kogyo Co Ltd 輻射式の空調装置
JP2000121099A (ja) * 1998-10-14 2000-04-28 Sumitomo Constr Co Ltd 置換換気式空気調和装置
JP2001004163A (ja) * 1999-06-18 2001-01-12 Shimizu Corp 空調方法
JP2003148759A (ja) * 2001-11-14 2003-05-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100451469C (zh) * 2006-12-01 2009-01-14 清华大学 一种动力置换通风送风装置
JP2012197992A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 空調装置
JP2013245827A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Sharp Corp 輻射式空気調和機
JP2020051684A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 株式会社大林組 空調機器
JP7433754B2 (ja) 2018-09-27 2024-02-20 株式会社大林組 空調機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4557207B2 (ja) 2010-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101224372B1 (ko) 냉난방유닛 및 냉난방장치
CN201363836Y (zh) 机房空调系统
JP6512658B2 (ja) 放射空調システム
JP3936962B1 (ja) 輻射空調ユニット
JP2005172309A (ja) 送風装置および室用空調システム
CN210441329U (zh) 空气式放射空调机
JP4557207B2 (ja) 換気置換空調装置
JP3883195B2 (ja) 放射冷却空調方式を併用した置換換気空調システム
CN108758818A (zh) 利用气膜换热的固壁辐射对流空调
JP2000121099A (ja) 置換換気式空気調和装置
JP2010032067A (ja) 空気調和機
JP5396248B2 (ja) 個別空間用空調システム
JP2015094500A (ja) 放熱器及びこれを用いた空調システム
EP0834705A1 (en) Convector
JP4729874B2 (ja) 空気調和機
JP7223508B2 (ja) 空調設備
CN208536150U (zh) 利用气膜换热的固壁辐射对流空调
JP2012251745A (ja) 高負荷空調システム
JP4424532B2 (ja) 放射方式併用の対流型空調システム
CN217685369U (zh) 空调室内机
JP7433754B2 (ja) 空調機器
JP2008185313A (ja) 店舗用空調装置
JPH09159242A (ja) 空調換気装置
JP2024024563A (ja) 恒温恒湿装置
FI89409B (fi) Ventilationsfoerfarande och ventilationsanordning

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4557207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees