JP2024024563A - 恒温恒湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯蔵室内のファン吸込側の温度を均一化させ、貯蔵室内の温度を均一化させ易い恒温恒湿装置を提供する。【解決手段】恒温恒湿装置10は、貯蔵室22と、加温ヒーター28を有する暖気通路TWと、貯蔵室22に隣接する循環用のファン25と、貯蔵室22と暖気通路TWとの間に配置されるファンカバー24とを備え、ファン25により吸い込んだ貯蔵室22内の空気を、暖気通路TW及び加温ヒーター28を介して貯蔵室22に供給する構成を備え、加温ヒーター28を介さずに、暖気通路TWと貯蔵室22とを連通させるショートサイクル発生機構を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、恒温恒湿装置に関する。
特許文献1は、恒温恒湿装置の一つとして、ドーナッツやパン生地等の食品を発酵させるための発酵装置を開示する。この発酵装置は、貯蔵室と、ヒーターを有する暖気通路と、貯蔵室に隣接する循環用のファンとを備え、ファンにより貯蔵室内の空気を吸い込み、暖気通路を介して貯蔵室に供給する。
特開平05-284894号公報
本開示は、貯蔵室内の温度を均一化させ易い恒温恒湿装置を提供する。
本開示における恒温恒湿装置は、貯蔵室と、ヒーターを有する暖気通路と、前記貯蔵室に隣接する循環用のファンと、前記貯蔵室と前記暖気通路との間に配置されるファンカバーとを備え、前記ファンにより吸い込んだ前記貯蔵室内の空気を、前記暖気通路及び前記ヒーターを介して前記貯蔵室に供給する恒温恒湿装置において、前記ヒーターを介さずに、前記暖気通路と前記貯蔵室とを連通させるショートサイクル発生機構を備える。
本開示における恒温恒湿装置は、ショートサイクルの流れによって空気を攪拌し、貯蔵室内の温度を均一化させ易くなる。
実施の形態1における恒温恒湿装置の斜視図 実施の形態1における恒温恒湿装置の正面側からの内部構造を示す図 図2のA-A断面図 図2のB-B断面図 循環用ファンを周辺構成と共に背側から示す斜視図 ファンカバーを前側から示す斜視図 吹出ダクトを周辺構成と共に示す側断面図 案内部材の斜視図 案内部材の位置決め部を周辺構成と共に示す斜視図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、恒温恒湿装置において、貯蔵室と、ヒーターと、循環用のファンとを備え、ファンにより貯蔵室内の空気を吸い込み、ヒーターを介して温風を貯蔵室に供給する技術があった。
しかし、従来の技術は、貯蔵室内の一部に温風が行き届かず、貯蔵室内に温度が低い領域が生じる要因があった。
そこで、本開示は、貯蔵室内の温度を均一化させ易い恒温恒湿装置を提供する。
また、発明者らが本開示に想到するに至った当時、恒温恒湿装置において、貯蔵室の開口を開閉する扉を備え、扉裏に、貯蔵室に向けて斜め上方に突出する風向板を設ける技術があった。
しかし、従来の技術は、扉を開けたときに扉裏から風向板が突出しているため、貯蔵物の出し入れ時に風向板が邪魔になることがあった。
そこで、本開示は、更に、貯蔵室内の温度等の環境の均一化に有利であり、かつ、貯蔵物の出し入れ作業をし易くした恒温恒湿装置、及び案内部材を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図面を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.全体構成]
図1は、実施の形態1における恒温恒湿装置の斜視図であり、図2は、実施の形態1における恒温恒湿装置の正面側からの内部構造を示す図である。図3は、図2のA-A断面図であり、図4は、図2のB-B断面図である。
本明細書の説明において、恒温恒湿装置10の前後及び左右等の各方向については、図1、図2を基準にして用いる。例えば、図1及び図2の左右は、恒温恒湿装置10の左右に対応する。また、恒温恒湿装置10の前面及び後面は、それぞれ正面及び背面とも称される。
恒温恒湿装置10は、ドーナッツ生地やパン生地等からなる食品1に対し、フリーズ-リタード(解凍)-予熱-発酵の各運転を行う装置であり、ドウコンディショナー(Dought Conditioner)とも称される。なお、食品1は、貯蔵物、発酵対象物、及び、対象物等と言うこともできる。
図1に示すように、恒温恒湿装置10は、前面が開放した断熱箱体2を有する本体3を備えている。本体3には、断熱箱体2の前面開口を開閉する扉4が取り付けられる。断熱箱体2は、発泡タイプの断熱材で断熱された構成であり、扉4は、断熱材で断熱された断熱扉に形成されている。本体3の左右一方側(本構成では断熱箱体2の左側)には、機械室5(図2)が設けられている。
機械室5には、図2及び図4に示すように、冷凍装置を構成する圧縮機6、凝縮器7、凝縮器用ファン7F、蒸発器8及び蒸発器用ファン8Fが配置される。図2に示すように、断熱箱体2の左側面上部は開口し、この開口を外側から塞ぐかたちで、機械室5の上方に補助断熱材9が設けられている。この補助断熱材9内に蒸発器8及び蒸発器用ファン8Fが配置されている。補助断熱材9内の空間は、冷気通路仕切板9Aで仕切られた冷気吐出ダクト9Bを介して後述する冷気通路TCに連通している。
図1に示すように、機械室5は、恒温恒湿装置10の外装の一部を構成するパネル5Pで囲われ、パネル5Pの前面にコントロールパネル5CPが設けられている。
コントロールパネル5CPは、恒温恒湿装置10の各部を制御する制御装置100と電気的に接続され、ユーザからの各種指示を入力したり、動作状態等を表示したりする機能を有している。制御装置100は、コントロールパネル5CPを介して入力した指示、及び、恒温恒湿装置10の各部の状態を検出するセンサ群101の検出結果に基づき、恒温恒湿装置10の各部を制御する。
本構成では、制御装置100が恒温恒湿装置10に内蔵された構成である。但し、この構成に限定されず、制御装置100が恒温恒湿装置10外に設けられ、制御装置100によって恒温恒湿装置10が遠隔制御される構成にしてもよい。
図2及び図3に示すように、断熱箱体2内には、断熱箱体2の内面との間に、冷気通路TCとなる隙間を空けて内箱21が配置される。内箱21は、前面が開口する箱形状に形成され、熱伝導性を有する材料で形成されている。
内箱21内には、前面が開放する貯蔵室22が設けられる。貯蔵室22の上方には、内箱21との間に、下流側の暖気通路TWとなる隙間を空けて上部ダクト板23が配置される。また、貯蔵室22の後方(背側)には、内箱21との間に、上流側の暖気通路TWとなる隙間を空けてファンカバー24が配置される。このようにして、上部ダクト板23とファンカバー24とによって、貯蔵室22の背側から上方に渡って連続する暖気通路TWが区画される。
貯蔵室22の両側壁を構成する内箱21の両側内面には、上下方向に間隔を空けて複数段のレール41が設けられる。左右のレール41は、貯蔵室22内を前後左右に延在する棚板42を、前後にスライド自在に支持する。棚板42は、空気が通過可能な網状の板材からなり、ドーナツ網、及び、スクリーン等とも称される。また、レール41は、ドーナツ網受けと称される場合もある。
本構成の恒温恒湿装置10は、上下方向に間隔を空けて6段の棚板42を配置可能である。各棚板42には、左右及び前後に間隔を空けて、複数の食品1を並べることが可能であり、例えば、図4に示すように、左右に5個、奥行き方向に5個からなる計25個の食品1が配置される。なお、図2には、説明の便宜上、配置された食品1の一部だけを示している。なお、食品1のサイズ、数及び形状は適宜に変更可能である。
ファンカバー24を挟んで貯蔵室22の反対側、つまり、貯蔵室22の背側の暖気通路TWには、循環用のファン25(以下、循環用ファン25と言う)、加湿器26、及び排気用ダンパー27が配置される。
図5は、循環用ファン25を周辺構成と共に背側から示す斜視図である。
図2及び図5に示すように、循環用ファン25は、左右に間隔を空けて配置されている。各循環用ファン25は、ファンカバー24を介して循環用ファン25前方の空気を吸い込み、循環用ファン25の遠心方向に送風する。なお、図3には循環用ファン25による空気の流れを矢印で示している。
加湿器26は、循環用ファン25の下方かつ左側の領域に配置され、制御装置100の制御の下、循環用ファン25によって吸い込まれた空気を加湿する。加湿器26は、水を貯留するタンク26Aと、加湿用のヒーター26B(以下、加湿ヒーター26Bと言う)とを備えた加熱式であるが、この構成に限定しなくてもよい。排気用ダンパー27は、循環用ファン25の下方かつ右側の領域に配置され、制御装置100の制御の下、冷気通路TCに連通する排気口を開閉する。
図2に示すように、暖気通路TWの下流側(内箱21の上方)には、加温用のヒーター28(以下、加温ヒーター28と言う)が配置される。加温ヒーター28は、制御装置100の制御の下、暖気通路TWを流れる空気を加熱する。そのため、図3に示すように、循環用ファン25が図3の上方等に送風した空気は、暖気通路TWの下流にて加温ヒーター28で加熱される。加温ヒーター28で加熱された空気は、暖気通路TWの最下流に位置する連絡用吹出部31Fに供給される。
内箱21の上方には、除湿用のファン29(以下、除湿用ファン29と言う)が設けられる。除湿用ファン29は、制御装置100の制御の下、冷気通路TC内の空気を内箱21に導入することで貯蔵室22を除湿することが可能である。
扉4の内面(貯蔵室22側の面)には、連絡用吹出部31Fに連通する吹出ダクト31を区画する吹出ダクト板32が設けられる。吹出ダクト31は、貯蔵室22の前面側にて、上下に延在し、連絡用吹出部31Fからの空気を上方から下方へと案内する空間である。
吹出ダクト板32には、上下に間隔を空けて、吹出口32Aと風向板32Bとが設けられる。吹出口32Aは、貯蔵室22の左右に渡って設けられ、連絡用吹出部31Fから吹出ダクト31に流入した空気を、各吹出口32Aから貯蔵室22へと吹き出す。風向板32Bは、吹出ダクト板32における貯蔵室22の反対側(前側)に設けられ、吹出ダクト31内の空気を各吹出口32Aに導く分流機能、及び、各吹出口32Aから吹き出す空気の風向きを調整する機能を有している。
各吹出口32A、及び各風向板32Bの位置及び形状は、各棚板42で仕切られた空間のそれぞれに空気を送風できるように構成されている。本構成では、図3に示すように、各吹出口32A及び各風向板32Bは、各棚板42の前上方の位置から各棚板42に向けて斜め下方に空気を吹き出すように構成されている。また、各風向板32Bは、最上段から順に長くなっており、連絡用吹出部31Fからの空気が上段に行き過ぎないようにしている。なお、各風向板32Bの傾斜角度は同じである。但し、各風向板32Bの形状や傾斜角度は適宜に変更してもよい。
以上の構成により、循環用ファン25の運転により、加温ヒーター28によって加熱され、加湿器26により加湿された空気(調整空気、加熱気、温風と言うこともできる)が、暖気通路TW、連絡用吹出部31F、及び吹出ダクト31を経て貯蔵室22に供給され、循環用ファン25によって吸引される。これにより、暖気通路TWと貯蔵室22との間を空気が循環し、貯蔵室22内の温度及び湿度を上昇させることが可能になる。また、除湿用ファン29の運転、及び排気用ダンパー27の開閉により、冷気通路TC内の冷気が貯蔵室22に導入され、貯蔵室22内の除湿等が可能になる。
制御装置100は、センサ群101に含まれる温度センサ、及び湿度センサにより、貯蔵室22の温度及び湿度を取得し、貯蔵室22が所定の目標温度及び目標湿度となるように各部を制御する。これにより、恒温恒湿装置10は、貯蔵室22を、解凍、余熱、及び発酵のそれぞれに適した環境にする運転が可能である。
また、冷凍装置を構成する圧縮機6、凝縮器7、凝縮器用ファン7F、蒸発器8及び蒸発器用ファン8F等の運転により、低温低湿の空気(以下、冷気と言う)が生成される。この冷気が、内箱21周囲の冷気通路TCを図2の右回りに循環することで、貯蔵室22内が冷却される。制御装置100は、センサ群101に含まれる温度センサにより貯蔵室22の温度等を取得し、貯蔵室22を、フリーズに適した目標温度等に制御する。これにより、恒温恒湿装置10は、貯蔵室22を、フリーズに適した環境にする運転が可能である。
[1-2.ファンカバー24及びその周辺の構成]
図6は、ファンカバー24を前側(貯蔵室22側)から示す斜視図である。
ファンカバー24には、循環用ファン25の前面に対応する領域AR0に吸込口111(以下、第1吸込口111と言う)が形成される。吸込口111は上下及び左右に間隔を空けて多数設けられている。循環用ファン25が回転した場合、これら第1吸込口111から貯蔵室22内の空気が吸い込まれ、暖気通路TWに排出されることで、貯蔵室22と暖気通路TWとの間を空気が循環する。この循環する空気は、加温ヒーター28によって加熱され、貯蔵室22内の温度の調整に利用される。そのため、循環する空気が十分に行き届かない領域が発生すると、その領域に置かれた食品1の発酵が進まない等の事態を招いてしまう。
図3に示すように、循環用ファン25は、貯蔵室22に対して水平方向一方側に相当する背面に配置され、暖気通路TWからの空気は、上方から貯蔵室22の水平方向他方側に相当する前側へ流入する。そのため、暖気通路TWの形状や風量等にも依存するが、暖気通路TWからの空気は、貯蔵室22内の一部に十分に届かないおそれがある。
発明者等が検討したところ、貯蔵室22のうち、循環用ファン25の吸込側かつ下方に位置する所定領域S(図3参照)に、加温ヒーター28により加熱された空気が十分に届かず、相対的に低温になることが判った。
本構成において、所定領域Sは、最下段(6段目)の棚板42と、この棚板42に隣接する棚板42(5段目の棚板42)の領域であって、かつ、ファン吸込側の領域である。
そこで、本構成では、図3に符号WSで示すように、循環用ファン25が送風した空気の一部を、所定領域Sを経由してショートサイクルで導くように、ファンカバー24の一部に、図6に示すショートサイクル用吸込口112(以下、第2吸込口112と言う)を設けている。図3に符号WSで示すショートサイクルの空気の流れによって、ファン吸込側の空気を攪拌したり、加温ヒーター28を通った高温の空気を所定領域S内に引き込んだりすることが可能になり、所定領域Sを含むファン吸込側の温度を均一化させることができる。
第2吸込口112及びその周辺構成について説明する。
第2吸込口112は、循環用ファン25の送風側と吸込側とを区画するファンカバー24に対し、循環用ファン25の送風側と吸込側とを直接つなぐことが可能な範囲に設けられる。これによって、循環用ファン25が送風した空気の一部をショートサイクルで循環用ファン25の吸込側に導くことができる。さらに、第2吸込口112は、その範囲のうち、ショートサイクルの空気が、所定領域Sを含む領域の空気を攪拌する位置に設けられる。なお、ファンカバー24及び第2吸込口112は、本開示の「ショートサイクル発生機構」に相当している。
本構成の第2吸込口112は、図3に示すように、所定領域Sに対向する範囲のうち、循環用ファン25から相対的に離間する離間側第2吸込口112Aと、循環用ファン25に相対的に近接する近接側第2吸込口112Bとを備えている。
ここで、図6には、最下段の棚板42に対向する領域のうち、加湿器26に近接する領域AR6Lと、加湿器26に近接しない領域AR6R(排気用ダンパー27に対向する領域に相当)とをそれぞれ示している。さらに、図6には、最上段の棚板42に対向する領域AR1,最下段に隣接する5段目の棚板42に対向する領域AR5も示している。なお、領域AR0は、2段目から4段目の棚板42に対向する領域に相当している。
離間側第2吸込口112Aについては、最下段の棚板42に対向し、かつ加湿器26に近接する領域AR6Lに形成され、領域AR6Lに隣接する領域AR6Rには、離間側第2吸込口112Aを含む吸込口は形成されていない。
仮に、領域AR6Rに吸込口を形成すると、加湿器26が抵抗となる分、領域AR6Lの吸込口よりも、領域AR6Rの吸込口に空気が流れ易くなる。言いかえれば、ファンカバー24に対して均一に吸込口を形成すると、ファンカバー24と貯蔵室22との間かつ循環用ファン25の下部の空間に配置される機器の種類や大きさ、配置等の影響により、ファンカバー24の各吸込口の間に、ショートサイクルの風量のアンバランスが生じることがある。このようなショートサイクルの風量のアンバランスは、ファンカバー24の各箇所に設ける吸込口の数を調整することにより改善することが可能である。本構成では、領域AR6Lに隣接する領域AR6Rに吸込口を形成しないことで、領域AR6Rと、加湿器26に近接する領域AR6Lとの間におけるショートサイクルの風量のアンバランスを改善することにより、加湿器26に近接する領域AR6Lを適切に加温できるようにしている。特に、本構成では、加湿器26がファンカバー24の領域AR6Lと内箱21の背面との間の空間をほぼ占有しているので、領域AR6Lを適切に加温することが、貯蔵室22内の適切な加温に好適である。また、加湿器26に近接する領域AR6Lに回る風は、ショートサイクルの空気を含むので、領域AR6Lを含む広範囲の空気を攪拌でき、例えば、最下段の棚板42周辺を含む範囲についても適切かつ一定温度に加温し易くなる。
なお、適切な加温が可能な範囲で、領域AR6Rにも、離間側第2吸込口112Aを設けるようにしてもよい。例えば、領域AR6L,AR6R及びその周辺の温度のアンバランスを低減するように、領域AR6L,AR6Rのそれぞれに対し、離間側第2吸込口112Aの数、サイズ、及び位置等を調整するようにしてもよい。
近接側第2吸込口112Bについては、ファンカバー24の略全幅に渡って設けられている。そのため、5段目の棚板42及びその周囲に渡って、ショートサイクルの空気を流し、温度を均一化させやすくなる。なお、温度を適切に調整できる範囲で、近接側第2吸込口112Bの数、サイズ、及び位置等を変更してもよい。
最上段の棚板42に対向する領域AR1には、吸込口を設けていない。上記したように、暖気通路TWからの空気は、上方から前記貯蔵室22の水平方向他方側へ流入するので、最上段の棚板42の領域が相対的に高温になりやすい。そのため、最上段の棚板42に対向する領域AR1に吸込口を設けないことで、最上段の棚板42の領域の温度上昇を抑制し、他の棚板42の領域と温度を均一化させ易くしている。
このように、貯蔵室22内の温度を均一化させるように空気の送付量及び流れを発生させることで、貯蔵室22内の温度に加え、湿度等の環境の均一化にも有利となる。
[1-3.ファンカバー24に関連する効果]
このように、本構成では、ファンカバー24に第2吸込口112を設けることによって、循環用ファン25が送風した空気の一部を、貯蔵室22における循環用ファン25の吸込側領域にショートサイクルで導くショートサイクル発生機構を実現している。これにより、ショートサイクルの流れによって循環用ファン25の吸込側の温度を均一化させることができ、貯蔵室22内の温度を均一化させ易くなる。また、簡易な構成でショートサイクル発生機構を実現でき、部品点数の増大を回避できる。
なお、貯蔵室22内の温度を均一化させることが可能な範囲で、ショートサイクル発生機構によるショートサイクルの流れは適宜に変更してもよい。すなわち、ショートサイクル発生機構は、加温ヒーター28を介さずに、暖気通路TWと貯蔵室22とを連通させることによって、貯蔵室22内の空気を攪拌し、貯蔵室22内の温度を均一化させるものであればよい。
また、本構成では、貯蔵室22のうち、暖気通路TWからの空気が相対的に届かない所定領域Sに、ショートサイクルの流れを発生させる。これにより、暖気通路TWからの空気が相対的に届き難い所定領域Sの温度低下を積極的に抑制でき、貯蔵室22内の温度の均一化により有利である。
また、本構成の恒温恒湿装置10は、加温ヒーター28、及び暖気通路TWが、貯蔵室22の上部に配置され、ファンカバー24の循環用ファン25の取付位置の下部に、ショートサイクル用吸込口として機能する第2吸込口112を備えた構成である。
一般的に、加温ヒーター28、及び暖気通路TWが、貯蔵室22の上部に配置される場合、加温ヒーター28で加温された空気が相対的に届きにくい所定領域Sが、ファンカバー24の循環用ファン25の取付位置の下部周辺等にでき易い。これに対し、第2吸込口112により、所定領域Sにショートサイクルの流れを発生させるので、所定領域Sの温度低下を積極的に抑制できる。つまり、本構成の恒温恒湿装置10は、加温ヒーター28、及び暖気通路TWが、貯蔵室22の上部に配置された構成の下、所定領域Sを含む貯蔵室22内の温度を均一化させるのに好適な構成である。
また、循環用ファン25は、貯蔵室22に対して水平方向一方側に相当する背面に配置され、暖気通路TWからの空気は、上方から貯蔵室22の水平方向他方側に相当する前側に流入し、ショートサイクル発生機構は、貯蔵室22における水平方向一方側かつ下部に位置する所定領域Sに、ショートサイクルの流れを発生させている。この構成によれば、暖気通路TWからの空気は、貯蔵室22における水平方向一方側かつ下部に位置する所定領域Sに行き届きにくいものの、所定領域Sにショートサイクルの流れを発生させることで、所定領域Sに暖気通路TWからの空気を引き込むことができる。したがって、貯蔵室22内の温度の均一化により有利である。
また、ファンカバー24には、貯蔵室22と暖気通路TWとの間に空気を循環させるための第1吸込口111が設けられる。これにより、簡易な構成で、循環用ファン25の回転により、貯蔵室22と暖気通路TWとの間に空気を循環させることができる。
また、貯蔵室22は、上下方向に間隔を空けて複数段の棚板42を配置可能であり、ファンカバー24には、最上段の棚板42に対応する領域には、第2吸込口112を含む吸込口が設けられず、他の棚板42に対応する領域に、第1吸込口111が設けられる。これにより、暖気通路TWからの空気が、最上段の棚板42の領域に届く量を抑えることができ、最上段の棚板42の領域が相対的に高温となる事態を抑制できる。
また、循環用ファン25の周辺に加湿器26を備え、ファンカバー24は、貯蔵室22と加湿器26との間に延在し、ファンカバー24には、循環用ファン25による空気が、加湿器26の周囲に相対的に多く流れるように、加湿器26に対向する領域AR6Lに、第2吸込口112が設けられると共に、加湿器26に対向する領域AR6Lに隣接する領域AR6Rには、前第2吸込口112を含む吸込口が設けられない。これにより、加湿器26に近接する領域AR6Lを適切に加温できる。
なお、上記のショートサイクルの流れを発生可能であれば、ショートサイクル発生機構の構成は上記構成に限定されない。また、ショートサイクルの流れを発生させるための部材を適宜に追加、変更、置き換え、省略等してもよい。
また、ショートサイクル発生機構を、図1等に示す恒温恒湿装置10に設ける場合を説明したが、これに限定されない。要するに、循環用ファン25により貯蔵室22内の空気を吸い込み、暖気通路TWを介して貯蔵室22に供給する恒温恒湿装置に、ショートサイクル発生機構を設けるようにすればよい。
[1-4.吹出ダクト31及びその周辺の構成]
図7は、貯蔵室22の前面側に位置する吹出ダクト31を周辺構成と共に示す側断面図である。吹出ダクト31は、本開示の「ダクト空間」に相当する。なお、図7には、暖気通路TWから貯蔵室22への空気の流れを矢印で示している。吹出ダクト31を区画する吹出ダクト板32は、扉4と一体である。そのため、吹出ダクト31と扉4とは一体に開閉する。本構成の吹出ダクト板32は、扉4の最も背側の面を構成している。
吹出ダクト板32には、上記したように、上下に間隔を空けて吹出口32Aと風向板32Bが設けられている。各吹出口32Aは、上下方向に間隔を空けて配置される複数段の棚板42のそれぞれの領域に向けて開口している。各吹出口32Aの風向きは、風向板32Bによって調整される。
風向板32Bは、吹出ダクト板32から扉4の前面に向けて斜め上方に突出する傾斜部材に形成されている。そのため、風向板32Bは、吹出ダクト板32から貯蔵室22側に突出していない。したがって、扉4を開いても風向板32Bが突出せず、風向板32Bが食品1の出し入れの邪魔にならない。
この風向板32Bは、吹出ダクト31内の空気の一部を、吹出口32Aに向けて斜め下方に案内することで、吹出口32Aから各棚板42の領域に向けて空気を吹き出す。
本構成の貯蔵室22には、図7及び図3に示すように、棚板42の前部上方に板状の案内部材151を、それぞれ配置可能である。図7に示すように、案内部材151は、吹出口32Aからの空気の少なくとも一部を、貯蔵室22の奥側(扉4の反対側に相当)に案内する部材であり、レールダクトとも称される。なお、各吹出口32A、及び案内部材151はそれぞれ同形状である。
図8は、案内部材151の斜視図である。
図7及び図8に示すように、案内部材151は、棚板42に沿って前後方向に延在する平板部152と、平板部152の前後方向一方の端部につながって案内部材151の前端部を構成する第1端部153と、平板部152の前後方向他方の端部につながって案内部材151の後端部を構成する第2端部154とを一体に備えている。各案内部材151(少なくとも、それらの平板部152)は、それぞれの案内部材151の下部に配置可能な、対応する棚板42と略平行に配置可能である。
平板部152は、貯蔵室22の幅方向(左右方向)に渡って延在する平板形状に形成されている。平板部152の長手方向は、貯蔵室22の幅方向に相当し、平板部152の短手方向は、貯蔵室22の前後方向(奥行き方向)に相当している。平板部152の長手方向の長さは、貯蔵室22の幅や棚板42の幅と略同一である。また、平板部152の短手方向の長さは、貯蔵室22の一内面に相当する背面から、その対向面に相当する前面へ向かう方向における棚板42の長さよりも短い。
平板部152には、前後及び左右に間隔を開けてスリット155が設けられている。各スリット155は、平板部152を貫通する開口であり、棚板42の前後方向に相対的に長い長孔形状に形成されている。例えば、案内部材151は、各スリット155が形成された一枚の金属板を折り曲げ成形することによって容易に製作可能である。なお、案内部材151の材質は金属材料に限定しなくてもよい。
第1端部153は、案内部材151の前方かつ斜め上方に向けて突出する傾斜板部に形成されることにより、平板部152における吹出ダクト31側の一端部から吹出ダクト31の上流側に向けて屈曲する傾斜板部となる。図7には、棚板42の最も前位置に配置される食品1を符号1Aで示し、2番目に配置される食品1を符号1Bで示し、3番目に配置される食品1を符号1Cで示している。
図7に示すように、案内部材151は、吹出ダクト31側に偏在して配置される。第1端部153は、案内部材151を貯蔵室22に配置した場合に吹出口32Aに向けて斜め上方に突出する形状であって、その前端PFを、棚板42及び最前位置の食品1Aよりも、吹出口32Aに近い位置に位置させる形状に形成されている。これにより、食品1Aや食品1Bに直接当たる風が低減される。
また、第1端部153によって案内された空気は、案内部材151の上面に沿って後方に案内されることで、食品1C及びその後ろにある食品1が存在する領域に案内される。これにより、食品1C及びその後ろにある食品に流す風量を増やすことができる。このように、食品1Aや食品1Bに直接当たる風が低減され、食品1C及びその後ろにある食品に流す風量を増やすことができるので、食品1A~1C、及びその後ろにある食品1の発酵等のばらつきを抑制することができる。
また、第1端部153によって案内された空気の一部は、スリット155を通って案内部材151と棚板42との間の空間に供給される。そのため、吹出口32Aからの空気を、食品1A、1Bの周囲にも適度に送ることができる。これにより、食品1A~1C、及び食品1C以降の食品1のそれぞれへの風当たりや温度をより揃えることができ、食品1A~1C、及びその後ろにある食品1の発酵等のばらつきをより抑制することができる。
すなわち、本構成では、最前位置の食品1Aを含む棚板42の領域への風当たりや温度等の環境を揃えるように、第1端部153の長さ及び傾斜角度、案内部材151の前端PFから後端PRまでの長さLX、スリット155の形状、数及びピッチ等が設定される。なお、吹出口32Aからの空気の向き、風量等に応じて、第1端部153の形状、案内部材151の長さLX、及びスリット155の形状及び数等を適宜に変更してもよい。
案内部材151の後端部を構成する第2端部154は、第1端部153と前後対称形状に形成されている。つまり、第2端部154は、案内部材151の後方かつ斜め上方に向けて突出する傾斜板部に形成されている。そのため、案内部材151は、この案内部材151の前後中心PCを基準にして前後対称形状となり、より具体的には、前後中心PCを通って左右に延在する平面MXを基準にして、面対称形状となっている。
続いて、案内部材151の配置について説明する。
図8に示すように、案内部材151の左右端部には、この案内部材151を貯蔵室22に位置決めするための位置決め部156が形成されている。本構成の位置決め部156は、前後方向に間隔を開けて形成された矩形の孔である。
図9は、案内部材151の位置決め部156を周辺構成と共に示す斜視図である。図9に示すように、貯蔵室22には、各棚板42の領域において、案内部材151の位置決め部156を通すことが可能な複数の突出部22Tと、位置決め部156を突出部22Tに通した状態で案内部材151の両側部が載置される載置部とが設けられている。なお、図9には、貯蔵室の左側だけを示しているが、貯蔵室の右側にも、同一の突出部22Tと載置部とが存在する。
複数の突出部22Tは、前後方向に間隔を空けて配置され、上方に突出する矩形断面の突出形状を有している。そのため、突出部22Tに対し、上方から、案内部材151の各位置決め部156を通すことで、案内部材151の前後及び左右の位置が決定され、案内部材151を図7及び図9に示す位置に位置決めできる。また、案内部材151を上方に移動させることによって、突出部22Tから位置決め部156を容易に抜くことができる。したがって、案内部材151を容易に着脱することが可能である。
また、案内部材151の位置決め部156は、案内部材151の前後の向きを逆にしても、上記突出部22Tに通すことができる。本構成では、案内部材151が、案内部材151の前後中心PCを基準にして前後対称形状となっているので、案内部材151の前後の向きを逆にしても、逆にしない場合と同形状となり、図7に示すように空気を案内することができる。したがって、案内部材151の取り付け時に、案内部材151の前後の向きは問わない。
なお、案内部材151を貯蔵室22に位置決めする構造は、上記構造に限定されず、他の構造を適用してもよい。
[1-5.案内部材151に関連する効果]
本構成では、棚板42の上方に配置可能な案内部材151を備え、案内部材151は、吹出ダクト31側に偏在して配置可能であるので、吹出ダクト31側の貯蔵物である食品1A等への風当たりを低減し、風当たりの違いに起因する温度等の環境の違いを低減できる。したがって、各食品1の発酵等のばらつきを低減することができる。また、案内部材151は棚板42の上方に設けられるので、貯蔵物や棚板42を出し入れする際に、案内部材151が邪魔になり難い。例えば、貯蔵室22の開口を開閉する扉4を有する場合に、扉4の裏から風向板を突出させることなく食品1A等への風当たりを低減できるので、貯蔵室22内の風当たりや温度等の環境の均一化に有利であり、かつ、扉4を開けた状態での食品1や棚板42の出し入れ作業をし易くなる。
また、案内部材151の短手方向の長さは、貯蔵室22の一内面からその対向面へ向かう方向における棚板42の長さよりも短く、案内部材151は、貯蔵室22に着脱自在である。この構成によれば、案内部材151の短手方向において、案内部材151を、棚板42に対して吹出ダクト31側に偏在して配置することで、棚板42における吹出ダクト31側の貯蔵物である食品1Aや食品1Bに直接当たる風が低減され、吹出ダクト31から離れた貯蔵物である食品1C等に流す風量を増やすことができ、各食品1の温度等の環境を均一化し易くなる。また、案内部材151を取り外すことで、貯蔵室22や案内部材151のメンテナンスがし易くなる。また、食品1等の配置によって、案内部材151の配置が好ましくない事態が生じた場合、案内部材151を取り外して恒温恒湿装置10を使用することも可能である。
案内部材151は、平板部152と、平板部152における吹出ダクト31側の一端部から吹出ダクト31の上流側に向けて屈曲する第1端部153とを有する。これにより、吹出ダクト31側からの空気を、第1端部153により、吹出ダクト31側の食品1への風当たりを抑制しつつ、平板部152により、吹出ダクト31から離れた食品1に向けて効果的に案内できる。また、平板部152と第1端部153との間に曲げが存在するので、案内部材151の強度向上に有利である。
なお、第1端部153は、本開示の「傾斜板部」に相当し、平板部152は、本開示の「本体部」に相当する。また、案内部材151の前後の向きを逆にした場合は、第2端部154が本開示の「傾斜板部」に相当する。
また、平板部152を貫通するスリット155を有するので、平板部152に沿って流れる空気の一部を、スリット155を介して、平板部152の反対側の空間にも供給でき、貯蔵物への風当たりや温度等の環境をより均一化し易くなる。
また、案内部材151は、案内部材151の前後中心PCを基準にして対称形状であるので、前後方向を逆に配置しても案内部材151は同形状となる。これにより、案内部材151の取り付け時に、案内部材151の前後の向きは問わないようにできる。なお、前後中心PCは、本開示の「平板部152(本体部)における吹出ダクト31(ダクト空間)側の一端部から、吹出ダクト31の反対側の他端部への方向に直交する所定方向の中心」に相当する。
また、吹出ダクト31は、暖気通路TW及び加温ヒーター28から供給される空気の吹出口32Aを備えるので、案内部材151によって、吹出ダクト31側の貯蔵物への高温の空気の風当たりを適切に低減できる。また、吹出ダクト31を、扉4に有するので、扉4の裏から風向板を突出させることなく、貯蔵室22内の環境の均一化を図ることができ、扉4を開けた状態での貯蔵物や棚板42の出し入れ作業をし易くなる。
また、複数の棚板42、及び複数の案内部材151が貯蔵室22に配置可能であり、複数の吹出口32Aを扉4に備え、扉3における吹出口32Aのそれぞれを、対応する案内部材151の上方に備えている。これにより、吹出口32Aのそれぞれから各棚板42の貯蔵物への風当たりを適度に低減し、貯蔵室22内の温度等の環境の均一化に有利であり、かつ、扉4を開けた状態での貯蔵物や棚板42の出し入れ作業をし易くなる。
(他の実施の形態)
なお、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、特許請求の範囲、又はその均等の範囲において、種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
なお、案内部材151は上記の形状に限定されず、吹出口32Aからの空気の少なくとも一部を、貯蔵室22の扉4の反対側に案内可能な範囲で適宜に変更してもよい。例えば、案内部材151は、貯蔵室22と略同一幅の形状に限定されず、それより短くてもよい。また、案内部材151を、図1等に示す恒温恒湿装置10に設ける場合を説明したが、これに限定されない。要するに、貯蔵室22と、貯蔵室22の開口を開閉する扉4とを備え、加温ヒーター28を有する暖気通路TWと貯蔵室22との間に空気を循環させる恒温恒湿装置に、案内部材151を設けるようにすればよい。例えば、恒温恒湿装置は、食品1以外の貯蔵物を貯蔵する装置でもよい。さらには、吹出口32Aを、貯蔵室22の扉4(恒温恒湿装置10の前面・正面)に設け、循環用ファン25及びファンカバー24を、貯蔵室22の背面(恒温恒湿装置10の後面・背面)に設ける場合について説明したが、扉4からみて貯蔵室22の一方の側面に吹出口32Aを設け、他方の側面に循環用ファン25及びファンカバー24を設けてもよい。
(付記)
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。
(技術1)貯蔵室と、ヒーターを有する暖気通路と、前記貯蔵室に隣接する循環用のファンと、前記貯蔵室と前記暖気通路との間に配置されるファンカバーとを備え、前記ファンにより吸い込んだ前記貯蔵室内の空気を、前記暖気通路及び前記ヒーターを介して前記貯蔵室に供給する恒温恒湿装置において、前記ヒーターを介さずに、前記暖気通路と前記貯蔵室とを連通させるショートサイクル発生機構を備える恒温恒湿装置。
この構成により、ショートサイクルの流れによって空気を攪拌し、貯蔵室内の温度を均一化させ易くなる。
(技術2)前記ファンは、前記貯蔵室に対して水平方向一方側に配置され、前記暖気通路からの空気は、上方から前記貯蔵室の水平方向他方側へ流入し、前記ショートサイクル発生機構は、前記貯蔵室における水平方向一方側かつ下部に位置する所定領域に、前記ファンが送風した空気の一部を、前記ヒーターを介さずに前記ファンに戻すショートサイクルの流れを発生させる技術1に記載の恒温恒湿装置。
この構成により、暖気通路からの空気が相対的に届き難い所定領域の温度低下を積極的に抑制でき、貯蔵室内の温度の均一化により有利である。
(技術3)前記ファンカバーには、前記ショートサイクルの流れを発生させるショートサイクル用吸込口が設けられている技術2に記載の恒温恒湿装置。
この構成により、簡易な構成でショートサイクル発生機構を実現でき、部品点数の増大を回避できる。
(技術4)前記ファンカバーには、前記貯蔵室と前記暖気通路との間に空気を循環させるための吸込口が設けられる技術3に記載の恒温恒湿装置。
この構成により、簡易な構成で、循環用ファンの回転により、貯蔵室と暖気通路との間に空気を循環させることができる。
(技術5)前記貯蔵室は、上下方向に間隔を空けて複数段の棚板を配置可能であり、前記ファンカバーには、最上段の前記棚板に対応する領域に、前記ショートサイクル用吸込口を含む前記吸込口が設けられず、他の前記棚板に対応する領域に、前記吸込口が設けられる技術5に記載の恒温恒湿装置。
この構成により、暖気通路からの空気が、最上段の棚板の領域に届く量を抑えることができ、最上段の棚板の領域が相対的に高温となる事態を抑制できる。
(技術6)前記ファンの周辺に加湿器を備え、前記ファンカバーは、前記貯蔵室と前記加湿器との間に延在し、前記ファンカバーには、前記ファンによる空気が、前記加湿器の周囲に相対的に多く流れるように、前記加湿器に対向する領域に、前記ショートサイクル用吸込口が設けられると共に、前記加湿器に対向する領域に隣接する領域には、前記ショートサイクル用吸込口を含む前記吸込口が設けられない技術3から5のいずれか一項に記載の恒温恒湿装置。
この構成により、加湿器に近接する領域を適切に加温できる。
(技術7)貯蔵室と、ヒーターを有する暖気通路と、前記貯蔵室に隣接する循環用のファンと、前記貯蔵室と前記暖気通路との間に配置されるファンカバーとを備え、前記ファンにより吸い込んだ前記貯蔵室内の空気を、前記暖気通路及び前記ヒーターを介して前記貯蔵室に供給する恒温恒湿装置において、前記ヒーター、及び前記暖気通路が、前記貯蔵室の上部に配置され、前記ファンカバーの前記ファンの取付位置の下部にショートサイクル用吸込口を備える恒温恒湿装置。
この構成により、加温ヒーター、及び暖気通路が、貯蔵室の上部に配置された構成の下、貯蔵室内の温度を均一化させるのに好適な構成が得られる。
以上のように、本開示の恒温恒湿装置は、貯蔵室の環境を均一化する用途に適用可能である。
1、1A~1C 食品(貯蔵物)
2 断熱箱体
3 本体
4 扉
10 恒温恒湿装置
22 貯蔵室
24 ファンカバー(ショートサイクル発生機構)
25 循環用ファン
26 加湿器
28 加温ヒーター
31 吹出ダクト(ダクト空間)
32 吹出ダクト板
32A 吹出口
32B 風向板
42 棚板
100 制御装置
111 第1吸込口
112 第2吸込口(ショートサイクル用吸込口、ショートサイクル発生機構)
112A 離間側第2吸込口
112B 近接側第2吸込口
151 案内部材
152 平板部
153 第1端部
154 第2端部
156 位置決め部
TC 冷気通路
TW 暖気通路
S 所定領域
PC 案内部材の前後中心

Claims (7)

  1. 貯蔵室と、ヒーターを有する暖気通路と、前記貯蔵室に隣接する循環用のファンと、前記貯蔵室と前記暖気通路との間に配置されるファンカバーとを備え、前記ファンにより吸い込んだ前記貯蔵室内の空気を、前記暖気通路及び前記ヒーターを介して前記貯蔵室に供給する恒温恒湿装置において、
    前記ヒーターを介さずに、前記暖気通路と前記貯蔵室とを連通させるショートサイクル発生機構を備える
    恒温恒湿装置。
  2. 前記ファンは、前記貯蔵室に対して水平方向一方側に配置され、
    前記暖気通路からの空気は、上方から前記貯蔵室の水平方向他方側へ流入し、
    前記ショートサイクル発生機構は、前記貯蔵室における水平方向一方側かつ下部に位置する所定領域に、前記ファンが送風した空気の一部を、前記ヒーターを介さずに前記ファンに戻すショートサイクルの流れを発生させる
    請求項1に記載の恒温恒湿装置。
  3. 前記ファンカバーには、前記ショートサイクルの流れを発生させるショートサイクル用吸込口が設けられている
    請求項2に記載の恒温恒湿装置。
  4. 前記ファンカバーには、前記貯蔵室と前記暖気通路との間に空気を循環させるための吸込口が設けられる
    請求項3に記載の恒温恒湿装置。
  5. 前記貯蔵室は、上下方向に間隔を空けて複数段の棚板を配置可能であり、
    前記ファンカバーには、最上段の前記棚板に対応する領域に、前記ショートサイクル用吸込口を含む前記吸込口が設けられず、他の前記棚板に対応する領域に、前記吸込口が設けられる
    請求項4に記載の恒温恒湿装置。
  6. 前記ファンの周辺に加湿器を備え、
    前記ファンカバーは、前記貯蔵室と前記加湿器との間に延在し、
    前記ファンカバーには、前記ファンによる空気が、前記加湿器の周囲に相対的に多く流れるように、前記加湿器に対向する領域に、前記ショートサイクル用吸込口が設けられると共に、前記加湿器に対向する領域に隣接する領域には、前記ショートサイクル用吸込口を含む前記吸込口が設けられていない
    請求項3から5のいずれか一項に記載の恒温恒湿装置。
  7. 貯蔵室と、ヒーターを有する暖気通路と、前記貯蔵室に隣接する循環用のファンと、前記貯蔵室と前記暖気通路との間に配置されるファンカバーとを備え、前記ファンにより吸い込んだ前記貯蔵室内の空気を、前記暖気通路及び前記ヒーターを介して前記貯蔵室に供給する恒温恒湿装置において、
    前記ヒーター、及び前記暖気通路が、前記貯蔵室の上部に配置され、前記ファンカバーの前記ファンの取付位置の下部にショートサイクル用吸込口を備える
    恒温恒湿装置。
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