JP2005344753A - フレキシブルホース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アウターホース1の内周面1bと対向当接するインナーホース2の外面部2′と内面部2″とを滑り性及び耐塩素性に優れたオレフィン系樹脂で形成することにより、アウターホース1の内周面1aに対してインナーホース2の外面部2′が滑り易くなると共に、内面部2″が水道水に残留する塩酸や次亜塩素酸に対して安定して耐久性がある。
【選択図】 図1
Description
詳しくは、屈曲可能な金属製のアウターホースに、弾性変形可能な合成樹脂製のインナーホースを挿通して組み付けた二重管構造のフレキシブルホースに関する。
また、合成樹脂からなり内部に流体を流通させるチューブ状のインナーホース(フレキシブル内管)と、その外側の可撓性を有する金属製のアウターホース(フレキシブル外管)を備えた2重管構造のシャワーホース等として好適なフレキシブルホースもある(例えば、特許文献2参照)。
そして、これらインナーホースは、安価で安定性に優れていることから、主に軟質塩化ビニルの押出成形で単層構造に形成されている。
更に、軟質塩化ビニルの安定化助剤として配合されたホスファイト中にフェノールが残存すると共に、該ホスファィトの加水分解でフエノールが生成されるため、このホース内に水道水を通水すると、塩素で水道水を消毒する際に生じる塩酸や次亜塩素酸が上記フェノールと反応してクロル化され、このクロル化で生じるクロルフェノールやジクロルフェノールなどが臭気の原因となるという問題があった。
特に、クロルフェノールやジクロルフェノールの臭気はフェノールの500倍あり、低濃度でも臭気を感じた。
また、軟質塩化ビニル製のインナーホースは、燃やすと大量のダイオキシンなどの有害物質を生成する共に、可塑剤に含まれる難揮発性のDOP(ジオクチルフタレート)がフタル酸エステル類であって環境ホルモンの疑いがあるという問題もある。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、インナーホースの物理強度と柔軟性を高めることを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の発明の目的に加えて、十分な接着強度が得られしかも柔軟で折れ難いインナーホースを得ることを目的としたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記インナーホースが、オレフィン系樹脂としてポリエチレンからなる外層及び内層と、このポリエチレンとの相溶性が良くて柔軟なスチレン系エラストマーからなる中間層とを一体に積層した構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に、前記インナーホースの外層、中間層及び内層を共押出成形により形成した構成を加えたことを特徴とする。
従って、アウターホースとインナーホースとの摺動性を向上させながら臭気の発生を防止することができる。
その結果、インナーホースが軟質塩化ビニルで単層構造に成形される従来のものに比べ、アウターホース内へインナーホースを容易に挿入でき、組み付け時の作業性が著しく向上して、製造コストの低減化が図れると共に、シャワーホースのように加熱された流体が通過してもアウターホースとの摺動性が低下せず、十分に曲げられて使用勝手が良いと共に、外側面及び内側面に汚れが付き難く雑菌などが繁殖せず、衛生的である。
更に、インナーホース内に水道水が通水されても軟質塩化ビニルのようにフェノールが抽出されず、臭気の原因であるクロルフェノールやジクロルフェノールの発生も防止されるため、臭気を気にすることなく安心して使用でき、水道法に規定された「給水装置に係わる器具等の溶出試験」におけるフェノールの抽出量を0.005ppm以下に抑えてクリアできる。
また、焼却時のダイオキシンや環境ホルモンの疑いのあるDOPも発生せず、安全である。
従って、インナーホースの物理強度と柔軟性を高めることができる。
従って、十分な接着強度が得られしかも柔軟で折れ難いインナーホースを得ることができる。
この実施例1は、図1に示す如く、本発明のフレキシブルホースAが、金属製の帯状材1aからなる屈曲可能な金属製のアウターホース1の内部に、外層2aと中間層2bと内層2cを共押出し成形した弾性変形可能な合成樹脂製のインナーホース2を挿通して組み付けた場合を示すものである。
このようにポリプロピレンやパラフィンオイルなどを配合することにより、SEBSのみで成形するものに比べて、成形性や柔軟性が改善される。
先ず、アウターホース1の内周面1bと対向当接するインナーホース2の外面部2′と内面部2″とを滑り性及び耐塩素性に優れたオレフィン系樹脂で形成したため、これらアウターホース1の内周面1aとインナーホース2の外面部2′とが滑り易くなって摺動性が向上し、アウターホース1内へインナーホース2を挿入する際に、両者の抵抗抵抗が小さくなって容易に挿入できると共に、シャワーホースのように加熱された流体が通過してもアウターホース1とインナーホース2の摺動性が低下して屈曲し難くならず、性能が低下しない。
1a 帯状材 1b 内周面
2 インナーホース 2′ 外面部
2″ 内面部 2a 外層
2b 中間層 2c 内層
Claims (3)
- 屈曲可能な金属製のアウターホース(1)に、弾性変形可能な合成樹脂製のインナーホース(2)を挿通して組み付けたフレキシブルホースにおいて、
前記アウターホース(1)の内周面(1b)と対向当接するインナーホース(2)の外面部(2′)と、その反対側の内面部(2″)とを、滑り性及び耐塩素性に優れたオレフィン系樹脂で形成したことを特徴とするフレキシブルホース。 - 前記インナーホース(2)が、オレフィン系樹脂としてポリエチレンからなる外層(2a)及び内層(2c)と、このポリエチレンとの相溶性が良くて柔軟なスチレン系エラストマーからなる中間層(2b)とを一体に積層した請求項1記載のフレキシブルホース。
- 前記インナーホース(2)の外層(2a)、中間層(2b)及び内層(2c)を共押出成形により形成した請求項2記載のフレキシブルホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004162060A JP2005344753A (ja) | 2004-05-31 | 2004-05-31 | フレキシブルホース |
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JP2004162060A JP2005344753A (ja) | 2004-05-31 | 2004-05-31 | フレキシブルホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005344753A true JP2005344753A (ja) | 2005-12-15 |
Family
ID=35497327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004162060A Pending JP2005344753A (ja) | 2004-05-31 | 2004-05-31 | フレキシブルホース |
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009047268A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Bridgestone Corp | 給水・給湯用ホ−ス |
JP2010071382A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Bridgestone Corp | 給水給湯用ホース |
JP2010084836A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Bridgestone Corp | 給水・給湯用ホ−ス |
JP2010255671A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Tigers Polymer Corp | 合成樹脂製可撓管 |
CN113276381A (zh) * | 2020-02-19 | 2021-08-20 | 矢崎总业株式会社 | 螺旋管的制造方法 |
-
2004
- 2004-05-31 JP JP2004162060A patent/JP2005344753A/ja active Pending
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