JP2005343852A - 骨靭性向上用素材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 骨破断強度のみならず骨靭性をも向上させて骨の脆弱化や骨折を予防することができる骨靭性向上用素材を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる骨靭性向上用素材は、コラーゲンおよび/またはゼラチンを、脊椎動物・魚類・甲殻類の筋肉または臓器、放線菌、Bacillus属細菌、Pseudomonos属細菌、糸状菌、担子菌、黄色コウジカビ、酵母からなる群より選ばれた少なくとも1つに由来するプロテアーゼのうちの1種以上で加水分解してなるペプチドを有効成分とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、骨の靭性を向上させて骨を強化させるための骨靭性向上用素材に関する。
骨組織は骨細胞、骨芽細胞および破骨細胞などの骨構成細胞とその間を埋める大量の骨基質から構成されている。さらに、骨基質はコラーゲンを主体とする有機性成分とヒドロキシアパタイトと呼ばれるリン酸カルシウム結晶を主体とする無機性成分でできている。骨は支持組織であると同時にカルシウムの貯蔵庫としての機能をもっている。すなわち、成長が停止した後も活発な破骨細胞の骨吸収と骨芽細胞の骨形成により再構築(リモデリング)を繰り返し、両過程間の動的平衡によってその形態と強度を維持している。この平衡関係が崩れたときに、骨粗鬆症をはじめとする様々な骨疾患が生じる。
骨粗鬆症は骨量の持続的な低下と骨強度の低下を特徴とする疾患であり、医学的には「低骨量と骨組織の微小構造の破綻によって特徴づけられる疾患であり、骨の脆弱性亢進と骨折危険率の増大に結びつく疾患」と定義され、我が国においては1000万人を超す患者が存在すると推定されている。骨粗鬆症が進行すると、疼痛、関節痛、歩行障害や病的な骨折を伴うことが多く、日常生活に支障をきたす脊椎骨折や大腿骨頸部骨折を起こし易いことがこの疾患の大きな問題になっている。特に、高齢者では大腿骨頸部骨折で入院した場合、約40%の患者が退院できず寝たきりの状態となり、骨折後1年以内に10〜20%の患者が死亡するといわれている。
骨粗鬆症の発症には、骨代謝に関係するホルモンバランスの変化、老化および栄養状態の低下などが原因すると考えられている。そこで、従来、骨粗鬆症の治療にあたっては、例えば、エストロゲン、カルシトニン、ビタミンDなどの薬剤が用いられているが、長期にわたり大量に服用する場合が多く、性器出血、高カルシウム血症および高カルシウム尿症とそれに伴う尿路結石などの副作用や治療抵抗性の発現が問題となっている。なお、高齢者や閉経後女性の骨粗鬆症に対してはカルシウム補充療法が有効であることが知られているが、これだけでは顕著な改善効果は得られにくいのが現状である。
このように、骨粗鬆症の治療には長い期間を必要とするため、食品としても利用可能な素材を用いた安全性の高い薬剤開発が要望されており、この要望に答えるものとして、コラーゲンまたはゼラチンをブロメライン、パパイン、フィシンなどの植物由来の蛋白質分解酵素で処理して得られる酵素分解物を有効成分とする骨粗鬆症予防・治療剤が提案されている(特許文献1参照)。この骨粗鬆症予防・治療剤は、骨の破断強度の低下を抑制することにより、骨粗鬆症を予防・治療しようとするものである。
特開平11−12192号公報
しかしながら、骨の脆弱化や骨折をより効果的に予防するためには、骨の破断強度を向上させることだけでは不充分であり、破断強度と併せて、基質の改善、とりわけ骨靭性(すなわち、骨のしなやかさ)をも向上させることが重要であると考えられる。ここで、「骨靭性」とは、一定の重量負荷をかけて骨が破断するまでに要するエネルギー量(破断エネルギー量)で表されるものであり、これに対し、「破断強度」は、一定の重量負荷をかけたときに骨が破断せずに耐えうる力の最大値で表されるものである。前記特許文献1においては、骨靭性については全く言及されておらず、本発明者が確認したところ、前記特許文献1で開示されている骨粗鬆症予防・治療剤は、骨の破断強度は向上させうるものの、骨靭性については充分な向上効果が期待できるものではなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、骨破断強度のみならず骨靭性をも向上させて骨の脆弱化や骨折を予防することができる骨靭性向上用素材を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った。その結果、骨靭性を向上させるには、骨組織中のコラーゲン含量、とりわけ無機成分(すなわち、カルシウム、マグネシウム、およびリン)含量に対するコラーゲン含量の重量比を増加させればよいことを見出した。そして、コラーゲン含量を効果的に増加させうる素材として、コラーゲンまたはゼラチンを種々のプロテアーゼで加水分解して得られる様々なペプチドを検討したところ、コラーゲンおよび/またはゼラチンを特定の動物の筋肉や臓器もしくは特定の微生物に由来するプロテアーゼで加水分解してなるペプチドが、コラーゲン含量ひいては無機成分含量に対するコラーゲン含量の重量比を増加させるのに有効であることを見出し、とりわけ、前記プロテアーゼとして黄色コウジカビまたはBacillus属細菌に由来するプロテアーゼを用いてコラーゲンおよび/またはゼラチンを加水分解してなるペプチドは、特に、コラーゲン含量を極めて顕著に増加させ、無機成分含量に対するコラーゲン含量の重量比を大幅に向上させることを見出した。
また、本発明者は、骨組織中のカルシウム(Ca)とリン(P)とのモル比(Ca/P)が1.67以上であると、骨破断強度をより向上させることができるとともに、エストロゲン欠乏した状態であっても骨形成マーカーの低下が抑制され、骨形成が阻害されることがないという効果も得られることを見出し、前述した特定の動物の筋肉や臓器もしくは特定の微生物に由来するプロテアーゼ、好ましくは黄色コウジカビまたはBacillus属細菌に由来するプロテアーゼを用いて得られるペプチドを摂取することにより、この骨組織中のカルシウム(Ca)とリン(P)とのモル比(Ca/P)を容易に前記範囲にすることが可能になることをも見出した。
本発明はこれらの知見により完成したものである。
すなわち、本発明にかかる骨靭性向上用素材は、コラーゲンおよび/またはゼラチンを、脊椎動物・魚類・甲殻類の筋肉または臓器、放線菌、Bacillus属細菌、Pseudomonos属細菌、糸状菌、担子菌、黄色コウジカビ、酵母からなる群より選ばれた少なくとも1つに由来するプロテアーゼのうちの1種以上で加水分解してなるペプチドを有効成分とする。
本発明によれば、骨破断強度のみならず骨靭性をも向上させて骨の脆弱化や骨折を予防することができる。
以下、本発明にかかる骨靭性向上用素材について詳しく説明するが、本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更実施し得る。
本発明の骨靭性向上用素材は、コラーゲンおよび/またはゼラチンを、脊椎動物・魚類・甲殻類の筋肉または臓器、放線菌、Bacillus属細菌、Pseudomonos属細菌、糸状菌、担子菌、黄色コウジカビ、酵母からなる群より選ばれた少なくとも1つに由来するプロテアーゼ(以下「特定プロテアーゼ」と称することもある)のうちの1種以上で加水分解してなるペプチド(以下「加水分解ペプチド」と称することもある)を有効成分とするものである。本発明においては、前記特定プロテアーゼを加水分解酵素として選択することが重要であり、これにより得られる特定の加水分解ペプチドを摂取することにより、骨組織中のコラーゲン含量、とりわけ骨組織中の無機成分であるカルシウム・マグネシウム・リンの合計含量に対するコラーゲン含量の重量比を増加させることができ、その結果、骨靭性(すなわち、破断エネルギー)を格段に向上させることができるのである。これは、前記加水分解ペプチドを摂取すると、これが腸管から吸収されたのち、骨組織中で骨芽細胞にシグナルとして作用し、コラーゲンの合成・分泌を促進するからであると推察される。
前記加水分解ペプチドの好ましい態様は、骨組織中のカルシウム(Ca)とリン(P)とのモル比(Ca/P)を1.67以上にするものである。すなわち、カルシウム(Ca)とリン(P)の結晶形態は水酸アパタイト(HA)が安定であるが、骨組織中のアパタイトはカルシウム欠損水酸アパタイトの結晶形態をとり、そのCa/Pモル比は、通常、健康な骨であっても化学量論的水酸アパタイト(sHA)のCa/Pモル比(1.67)未満(具体的には1.66程度)であることが知られているところ、前記加水分解ペプチドを摂取すると、容易に骨組織中のCa/Pモル比を1.67以上にすることが可能になる。このように骨組織中のCa/Pモル比が1.67以上であると、骨破断強度が格段に向上するとともに、エストロゲン欠乏した状態であっても骨形成マーカーの低下が抑制され、骨形成が阻害されることがないという効果も期待できる。これは、前記加水分解ペプチドを摂取すると、これが腸管から吸収されたのち、骨組織中で骨芽細胞にシグナルとして作用し、コラーゲンの合成・分泌とともに、骨形成マーカーであるオステオカルシンの合成・分泌を促進し、その結果、新生された骨組織中において、CaとPの結晶形態が化学量論的水酸アパタイト(sHA)の形態をとり、しかも過剰のCaが新生されたコラーゲンもしくは分泌・沈着したオステオカルシン分子中のグルタミン酸残基のγ−カルボキシル基と結合した構造を形成することとなるからであると推察される。
前記コラーゲンとしては、特に限定されるものではなく、例えば、魚類、ほ乳類、家禽類などの鱗、皮膚、骨、腱などの生体組織に由来するあらゆるコラーゲン等を挙げることができる。また、前記ゼラチンとしては、前記コラーゲンの熱変性物等が挙げられる。これらコラーゲンおよびゼラチンは、1種のみを用いてもよいし2種以上を併用してもよく、また、コラーゲンとゼラチンを併用することもできる。
前記特定プロテアーゼは、前述したように、脊椎動物・魚類・甲殻類の筋肉または臓器、放線菌、Bacillus属細菌、Pseudomonos属細菌、糸状菌、担子菌、黄色コウジカビ、酵母からなる群より選ばれた1つに由来するプロテアーゼであるが、これら特定プロテアーゼの中でも特に、黄色コウジカビまたはBacillus属細菌に由来するプロテアーゼが好ましい。すなわち、本発明においては、前記コラーゲンおよび/またはゼラチンを黄色コウジカビまたはBacillus属細菌に由来するプロテアーゼのうちの1種以上で加水分解してなるペプチドを有効成分とすることが好ましいのである。これは、黄色コウジカビまたはBacillus属細菌に由来するプロテアーゼを用いてコラーゲンおよび/またはゼラチンを加水分解してなるペプチドは、前記加水分解ペプチドの中でもとりわけ、コラーゲン含量を増加させ無機成分含量に対するコラーゲン含量の重量比を向上させるという点で優れた性能を発揮するものであり、その結果、より優れた骨靭性(すなわち、破断エネルギー)の向上効果が得られるからである。また、黄色コウジカビまたはBacillus属細菌に由来するプロテアーゼを用いてコラーゲンおよび/またはゼラチンを加水分解してなるペプチドは、前記加水分解ペプチドの中でも、極めて容易に骨組織中のCa/Pモル比を1.67以上にすることが可能になるものであり、骨破断強度の向上効果やエストロゲン欠乏した状態において骨形成マーカーの低下を抑制して骨形成が阻害されないようにする効果についても、より優れた結果が得られるものである。なお、前記特定プロテアーゼは、1種のみを用いても2種以上を併用してもよく、例えば、特に好ましい黄色コウジカビ由来のプロテアーゼとBacillus属細菌由来のプロテアーゼとを併用することもできる。
前記Bacillus属(バチルス属)細菌としては、例えば、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus coagulans J4、Bacillus lentus、Bacillus licheniformis、Bacillus polymixa、Bacillus stearothermophilus、Bacillus subtilis、Bacillus thermoproteolyticus等が好ましく挙げられる。
前記コラーゲンおよび/またはゼラチンを前記特定プロテアーゼで加水分解して前記加水分解ペプチドを得るに際しては、加水分解の反応条件(具体的には、例えば、酵素添加量、反応温度、反応pHおよび反応時間など)は特に限定されるわけではなく、原料とするコラーゲンやゼラチンの種類等に応じて、適宜設定すればよい。例えば、豚皮由来コラーゲンの熱変性物であるゼラチンを加水分解する場合には、乾燥ゼラチン重量に対して10〜10000ppmの量で前記特定プロテアーゼを添加し、pH3.0〜8.0、温度40〜60℃で30〜180分間反応させることにより、酵素加水分解処理を施すことができる。
前記加水分解ペプチドは、前記加水分解反応を行った後、前記特定プロテアーゼを失活させる処理を施したものであることが好ましい。特定プロテアーゼを失活させる方法としては、特に限定はされないが、例えば、70〜100℃で5〜60分間程度加熱する方法等を挙げることができる。
前記加水分解ペプチドは、前記加水分解の後、得られた加水分解物をさらに発酵させる処理を施したものであってもよい。発酵方法としては、従来公知の各種発酵方法を採用すればよく、特に限定されるわけではない。具体的には、例えば、前述した特定プロテアーゼを失活させる処理を施した後、糖分とともに食用の酵母や乳酸菌などの発酵微生物等を添加し、25〜35℃で4〜48時間発酵させるようにすればよい。前記食用の酵母や乳酸菌としては、特に限定はされないが、例えば、アルコール飲料、発酵乳食品、パン等の生産において用いられる各種酵母および乳酸菌等が挙げられる。
前記加水分解ペプチドは、前記加水分解により得られた加水分解物を分画・精製したものであってもよい。分画・精製の方法としては、特に制限はなく、例えば、限外濾過や、ゲル濾過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、アフィニティクロマトグラフィー等の各種液体クロマトグラフィーや、これらを組み合わせた方法等のような従来公知の方法によればよい。
前記加水分解ペプチドの重量平均分子量は、特に制限されないが、250〜9,500であることが好ましい。
本発明の骨靭性向上用素材中に占める前記加水分解ペプチドの含有量は、特に制限されないが、例えば、0.005重量%以上の範囲とするのが好ましい。
本発明の骨靭性向上用素材は、有効成分である前記加水分解ペプチド以外にも、薬剤学的に許容される他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、特に限定はされないが、例えば、水、ゼラチン、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、ラクトース、植物油等の担体;生理食塩水やリンゲル液などの水溶性溶剤、植物油や脂肪酸エステルなどの非水溶性溶剤等の希釈剤;ブドウ糖や塩化ナトリウム等の等張化剤;溶解補助剤;安定化剤;防腐剤;懸濁化剤;乳化分散剤;従来から骨粗鬆症治療に用いられてきた各種薬剤(例えばビタミンDやカルシウム剤など);等が挙げられる。これら他の成分の含有量は、有効成分となる前記加水分解ペプチドにより発揮される本発明の効果を損なわない範囲で適宜設定すればよい。
本発明の骨靭性向上用素材は、そのまま骨疾患の予防・治療薬として使用してもよいし、例えば、他の成分として前述した坦体や乳化分散剤等によって、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、懸濁液、エマルジョン剤、シロップ剤、粉剤等の経口剤や注射剤等の形態に製剤化し、予防・治療薬として用いるようにしてもよい。また、本発明の骨靭性向上用素材は、例えば、清涼飲料、乳酸飲料、調味料、スープ、チーズ、ハム、菓子類などの様々な食品中に添加して、機能性食品や特定保健用食品等として用いてもよい。
本発明の骨靭性向上用素材の摂取方法は、特に制限されず、経口摂取でもよいし、注射(皮下、静脈内等)や直腸投与等の非経口投与でもよいが、経口摂取が好適である。
本発明の骨靭性向上用素材を投与・摂取する場合の投与・摂取量は、例えば、患者の症状、年齢、体重などに応じて適宜決定すればよく、特に制限されないが、成人に対する一日量の目安としては、有効成分(前記加水分解ペプチド)で0.1〜10gの範囲が好ましい。
以下に、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、各実施例で得られた粉末化したペプチドの重量平均分子量は、下記の方法で測定した。
<重量平均分子量の測定>
パギイ法(高速液体クロマトグラフィーを用いたゲル濾過法によってクロマトグラムを求め、分子量分布を推定する方法)で測定した。具体的な操作は以下のとおりである。
(1)試料0.2gを100mLメスフラスコに取り、溶離液(0.1mol/Lリン酸二水素カリウム溶液と0.1mol/Lリン酸水素二ナトリウム溶液の等量混合液)を加え、1時間膨潤させた後、40℃で60分間加温して溶かす。室温まで冷却したあと、溶離液を標線まで加える。
(2)得られた溶液を溶離液で正確に10倍希釈し、検液とする。
(3)検液を用い、ゲル濾過法によってクロマトグラムを求める。
カラム:Shodex Asahipak GS 620 7Gを2本直列
溶離液の流速:1.0mL/分
カラムの温度:50℃
検出方法:測定波長230nmの吸光度
(4)保存時間を横軸にとり、対応した230nmの吸光度値を縦軸にして、試料の分子分布曲線を作成し、重量平均分子量を算出する。
〔実施例1〕
魚由来コラーゲン(I型コラーゲン)の熱変性物であるゼラチン1kgを75℃の温水4kgに溶解させ、60℃に温度調整したのち、Bacillus属細菌(Bacillus licheniformis)由来プロテアーゼ10gを添加し、pH5.0〜6.0、温度45〜55℃で120分間保持することにより加水分解処理を行なった。次いで、加水分解処理で得られた溶液を85℃で10分間加熱してBacillus属細菌由来プロテアーゼを失活させ、その後、60℃に冷却し、活性炭とろ過助剤(珪藻土)とを用いてろ過し、得られた母液に120℃で3秒間高温殺菌処理した。そして、殺菌後の母液を噴霧乾燥することにより、粉末化したペプチド(重量平均分子量5,000、水分量5重量%)700gを得、これを本発明の骨靭性向上用素材とした。
〔実施例2〕
豚皮由来コラーゲン(I型コラーゲン)の熱変性物であるゼラチン1kgを75℃の温水4kgに溶解させ、60℃に温度調整したのち、黄色コウジカビ由来プロテアーゼ10gを添加し、pH5.0〜6.0、温度45〜55℃で120分間保持することにより加水分解処理を行なった。次いで、加水分解処理で得られた溶液を85℃で10分間加熱して黄色コウジカビ由来プロテアーゼを失活させ、その後、60℃に冷却し、活性炭とろ過助剤(珪藻土)とを用いてろ過し、得られた母液に120℃で3秒間高温殺菌処理した。そして、殺菌後の母液を噴霧乾燥することにより、粉末化したペプチド(重量平均分子量3,000、水分量5重量%)700gを得、これを本発明の骨靭性向上用素材とした。
〔評価1〕
実施例1および実施例2で得られた骨靭性向上用素材の骨に対する影響を骨粗鬆症モデル動物を用いた以下の試験にて調べた。
ウィスター系雌ラット(6週齢、初体重150g)28頭を固形飼料で3日間飼育した後、20%カゼイン食に切り替えて1週間飼育した。その後、体重を揃えて、4頭(第1群)には偽手術を、24頭(第2群〜第4群、各群8頭ずつ)には閉経後骨粗鬆症モデルとなるよう左右の卵巣摘出手術を、それぞれ施した。手術後、15%カゼイン食(0.2%Ca)で10日間飼育して回復させたのち、各群ごとに表1に示す組成の食餌に切り替えて12週間飼育した。この間、摂食量は制限せず、イオン交換水は自由摂取させた。なお、各ラットの飼育は、食餌の種類以外は全く同一の環境で行った。
表1中の数値の単位はいずれも「g」であり、各成分の詳細は下記の通りである。
・カゼイン(オリエンタル酵母工業(株)製)
・デンプン(オリエンタル酵母工業(株)製)
・コーン油(ボーソー油脂社製)
・セルロース(オリエンタル酵母工業(株)製)
・ミネラル混合物(オリエンタル酵母工業(株)製「AIN−76」:Caフリー)
・ビタミン混合物(オリエンタル酵母工業(株)製「A.E.Harper’57」:山口配合)
・カルシウム(CaHPO・2HO、和光純薬製)
Figure 2005343852
各群ごとに表1に示す組成の食餌に切り替えた日を0週目として、4週目、8週目、12週目に、各ラットの尾静脈から採血し、骨形成マーカーとして血清オステオカルシンのGLA蛋白質(OC−GLA)濃度を次のようにして測定した。すなわち、TaKaRa社製のEIA測定キット(コード「MK121」)を用い、採血から得られた血清を3倍に希釈した試料を、特異的なモノクローナル抗体をコーティングした96穴プレートにて、ビオチン化したGLA型オステオカルシンと競合させたのち、アビジン化ペルオキシダーゼで可視化し、マイクロプレートリーダーで450nmにて比色定量した。結果を表2に示す。
Figure 2005343852
表2の結果から、第2群〜第4群では、卵巣摘出によりエストロゲンが欠乏した状態にあるために骨吸収抑制作用が解除され、既存骨組織中のOC−GLAの血清中への経時的溶出が生じるが、本発明の骨靭性向上用素材を含む食餌を与えた第3群および第4群は、4週以降、とりわけ骨吸収が優勢となる8週目では血清中のOC−GLA量の減少を緩和し、血清中のOC−GLA量を一定に保つことができている。これに対し、通常のカゼイン食を与えた第2群では、骨のリモデリングに伴うOC−GLA量の変動が大きく、特に8週目では顕著に低下している。このことから、本発明の骨靭性向上用素材を摂取すると、エストロゲン欠乏した状態であっても骨形成マーカーの低下が抑制され、骨形成が阻害されることがない、ことが判った。
次に、各群ごとに表1に示す組成の食餌に切り替えてから12週間飼育後、各ラットの大腿骨を取り出し、骨破断特性測定装置(Rheolometer製「MAX RX−1600」)およびマイクロコンピュータ(NEC製「PC−9801RX」)を用い、3点曲げ試験により大腿骨中間部の最大曲げ荷重量と破断エネルギーを測定した。測定は、支点間距離20mm、破断速度10mm/分、負荷重量2kgで行った。結果を表3に示す。なお、結果は、各ラットの体重を考慮し、得られた実測値を体重100gあたりに換算した値で示した。
Figure 2005343852
表3の結果から、本発明の骨靭性向上用素材を含む食餌を与えた第3群および第4群は、通常のカゼイン食を与えた第2群に比べ、最大曲げ荷重量および破断エネルギーが統計的に有意に向上していることが明らかである。
また、上記測定後の大腿骨を用いて、以下の方法でコラーゲン含量とカルシウム・マグネシウム・リン含量を測定した。結果を表4に示す。
<コラーゲン含量> 大腿骨の粉末100mgを6N塩酸で110℃、24時間加水分解し、得られた加水分解液を濾過したのち、濾液を濃縮乾固した。次いで、得られた乾固物を炭酸カリウム水溶液で中和して25mLに定容し、その0.2mLを用いてFirschein&Shill法にてヒドロキシプロリンを比色定量して求めた。
<カルシウム・マグネシウム・リン含量> 大腿骨を凍結乾燥後、クロロホルム/メタノール混合液で脱脂した。その後、溶媒を除去したのち、粉砕した。得られた粉末50mgを硝酸加熱分解し、100mLに定容したのち、カルシウム・マグネシウム・リン酸を誘導プラズマ発光分光法(ICP、セイコー社製「1200」使用)にて定量した。
Figure 2005343852
表4の結果から、カルシウムとリンとのモル比(Ca/P(モル比))は、通常のカゼイン食を与えた第1群および第2群では1.67未満であるのに対し、本発明の骨靭性向上用素材を含む食餌を与えた第3群および第4群では1.67以上となっていることが判る。また、無機成分であるカルシウム・マグネシウム・リンの合計含量に対するコラーゲン含量の重量比(コラーゲン含量/Ca+Mg+Pの合計含量(重量比))は、第1群を100%として相対比で見ると、本発明の骨靭性向上用素材を含む食餌を与えた第3群および第4群はそれぞれ117.5%および123.5%となっており、通常のカゼイン食を与えた第2群(108%)と比べても大幅に増加していることが判る。
〔評価2〕
足や腰の関節に痛みやしびれを訴えていた被験者68人に、実施例1で得られた骨靭性向上用素材を1日10gずつ30日間経口摂取(摂取方法は、コーヒー等の飲料やヨーグルト・味噌汁等の食品に混ぜるなど、任意の方法で良いものとした)して貰い、その効果を聞き取り調査した。その結果、39人(57%)の被験者が「関節の痛みが和らいだ」と答え、7人(10%)の被験者が「しびれを感じることが少なくなった」「関節がスムーズに動くようになった」と答えた。また、骨靭性向上用素材の摂取前後の被験者68人の骨密度を測定したところ、骨靭性向上用素材の摂取によって4人(6%)の被験者に骨密度の向上が認められた。
〔参考例〕
実施例1および2で得られた本発明の骨靭性向上用素材(粉末化したペプチド)を各種用途に用いる場合の処方例を記載するが、これらに限定されるものではない。
(参考例1)
下記配合成分を混合し、打錠成型器を用いて、チュアブルタイプのタブレットを調製した。
実施例1の骨靭性向上用素材 50.0kg
アスコルビン酸 10.0kg
三共フーズ(株)製「ミクロカルマグ」4.6kg
(株)林原商事製「マビット」 19.0kg
結晶セルロース 10.0kg
乳化剤 3.2kg
アスパルテーム 0.5kg
発酵乳パウダー 1.4kg
粉末香料 1.0kg
クエン酸 0.3kg
合計100.0kg
(参考例2)
下記配合成分を混合して、100〜140mLのお湯に溶解させて飲用する粉末コンソメスープを調製した。
実施例2の骨靭性向上用素材 35.0kg
チキンエキスパウダー 25.0kg
食塩 18.0kg
ブドウ糖 7.7kg
乳酸カルシウム 7.0kg
グルタミン酸ナトリウム 4.0kg
オニオンエキスパウダー 1.0kg
HVP 1.0kg
ビーフフレーバー 0.5kg
5’−リボヌクレオチド2ナトリウム 0.5kg
ホワイトペッパー 0.2kg
ターメリック 0.1kg
合計100.0kg
(参考例3)
下記配合成分を混合して、100〜150mLの水に溶解させて飲用する粉末ジュースを調製した。
実施例1の骨靭性向上用素材 40.4kg
アスコルビン酸ナトリウム 1.2kg
エリスリトール 52.0kg
アセスルファムK 0.1kg
アスパルテーム 0.1kg
クエン酸ナトリウム 0.8kg
クエン酸(結晶) 4.6kg
マスカットフレーバー 0.8kg
合計100.0kg
(参考例4)
下記配合成分のうちの精製水に他の配合成分を溶解させ、pH3.5、B’×9%に調製したのち、110℃で30秒加熱殺菌処理を施し、10℃に冷却してから紙パックに無菌充填して、清涼飲料水を調製した。
実施例1の骨靭性向上用素材 2.5kg
ビタミンミックスD 0.1kg
エリスリトール 5.5kg
アセスルファムK 0.015kg
アスパルテーム 0.005kg
クエン酸(結晶) 0.6kg
フルーツミックスフレーバー 0.16L
ライチフレーバー 0.04L
精製水 残量(合計が100.0Lになるように設定)
合計100.0L
(参考例5)
まず、下記配合成分のうちの精製水(B)に実施例2の骨靭性向上用素材および酸処理豚皮ゼラチンを浸漬して30分間膨潤させたのち、80℃の湯煎で加熱し、80℃に到達してから30分間保持することにより完全に溶解させ、ゼラチン溶液とした。次に、下記配合成分のうちの精製水(A)にミルクオリゴ糖、粉末麦芽還元糖、エリスリトール、および難消化性デキストリンを溶解させ、煮詰めた後、アスパルテーム、前記ゼラチン溶液、予め精製水(A)の一部に溶解させて溶液としたクエン酸(結晶)、ペパーミントフレーバー、ミントフレーバー、レモンフレーバー、およびベニバナ黄色素を添加し、B’×79〜81%に調製したのち、80℃で30分間保持することにより脱泡し、スターチモールドに充填して室温で24時間乾燥させ、グミゼリーを調製した。
実施例2の骨靭性向上用素材 5.0kg
ミルクオリゴ糖 41.0kg
粉末麦芽還元糖 31.0kg
エリスリトール 5.0kg
難消化性デキストリン 5.0kg
アスパルテーム 0.05kg
酸処理豚皮ゼラチン(250ブルーム)7.0kg
クエン酸(結晶) 1.2kg
ペパーミントフレーバー 0.6L
ミントフレーバー 0.2L
レモンフレーバー 0.7L
ベニバナ黄色素 適量
精製水(A) 20.0kg
精製水(B) 18.0kg
合計100.0L
本発明にかかる骨靭性向上用素材は、骨疾患の予防・治療を目的とした予防・治療薬、機能性食品(サプリメント)、特定保健用食品、健康食品・飲料等の素材として好適に使用することができる。

Claims (3)

  1. コラーゲンおよび/またはゼラチンを、脊椎動物・魚類・甲殻類の筋肉または臓器、放線菌、Bacillus属細菌、Pseudomonos属細菌、糸状菌、担子菌、黄色コウジカビ、酵母からなる群より選ばれた少なくとも1つに由来するプロテアーゼのうちの1種以上で加水分解してなるペプチドを有効成分とする、骨靭性向上用素材。
  2. 前記プロテアーゼが、黄色コウジカビまたはBacillus属細菌に由来するプロテアーゼである、請求項1に記載の骨靭性向上用素材。
  3. 骨組織中のカルシウム(Ca)とリン(P)とのモル比(Ca/P)を1.67以上にする、請求項1または2に記載の骨靭性向上用素材。
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