JP2005341637A - ケーブル保護部材類の接続・分岐ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】
垂直方向の配線又は配管経路を有するケーブル類を収容するケーブル保護部材類を前記経路に沿って接続又は分岐できる接続・分岐ボックスの提供である。
【解決手段】
ケーブルKなどを内部に収容保護するトラフ(ケーブル保護部材類)T1 ,T2 を接続又は分岐させるための接続・分岐ボックスB1 であって、一面に正方形状の開口11を有する四角箱状のボックス本体10と、閉塞板部21により前記開口11を閉塞して前記ボックス本体10に取着される蓋体20とから成り、前記ボックス本体10には、四つの周壁板部12の少なくとも一つに水平方向に配設されるトラフT1 が連結される第1連結口C1 が設けられていると共に、前記蓋体20の閉塞板部21には、自身の中心23から偏在した位置に、垂直方向に配設される別のトラフT2 が連結される第2連結口C2 が設けられた構成とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ケーブル配線を内部に収容保護するトラフ、ダクト、モール、電線管などのケーブル保護部材、給排水管を内部に収容保護する給排水管ダクト、エアコン冷媒管を保護する冷媒管保護ダクト又は空調用のダクトなどのケーブル保護部材類を接続又は分岐させるための接続・分岐ボックスに関するものである。
従来より、ケーブル配線を内部に収容保護するトラフ、ダクト、モール、電線管などのケーブル保護部材を接続又は分岐させるには、例えば特許文献1に示されるように、専用の接続・分岐ボックスが使用されていた。この接続・分岐ボックスは、一面(多くは上面)が開口した箱状のボックス本体と、前記開口を閉塞する蓋体とで構成され、ボックス本体の各周壁板部に前記ケーブル保護部材を連結するための連結口が設けられて、水平方向に配設するケーブル保護部材どうしを連結したり、分岐させたりしている。
しかし、ケーブル保護部材類に収容されるケーブル類の配線又は配管経路は、水平方向に限られず、鉄道、高速道路などの沿線に沿って配線又は配管を行う場合においては上下方向に沿ってケーブル類を配線又は配管せざるを得ないことも多い。この場合には、前記接続・分岐ボックスを使用せずに、別途、各保護部材に対応した上下曲り部材を用いて配線経路の変更を行っていた。
しかし、前記接続・分岐ボックスの他に別途、前記した上下曲がり部材を製作して用意することは、敷設作業の面でも、コストの面でも不経済であった。特に、壁際の入隅部においては、例えば水平壁から垂直壁の間における種々のケーブル類の配線又は配管経路が存在し、種々の配線経路に対応した入隅部専用の複数の接続・分岐ボックスを製作しなければならないという問題もあった。
特開2003−232127号公報
本発明は、垂直方向の配線又は配管経路を有するケーブル類を収容するケーブル保護部材類を前記経路に沿って接続又は分岐できる接続・分岐ボックスの提供を課題としている。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、ケーブル配線を内部に収容保護するトラフ、ダクト、モール、電線管などのケーブル保護部材、給排水管を内部に収容保護する給排水管ダクト、エアコン冷媒管を保護する冷媒管保護ダクト又は空調用のダクトなどのケーブル保護部材類を接続又は分岐させるための接続・分岐ボックスであって、一面に開口を有する箱状のボックス本体と、閉塞板部により前記開口を閉塞して前記ボックス本体に取着される蓋体とから成り、前記ボックス本体には、その周壁板部の少なくとも一つに水平方向に配設されるケーブル保護部材類が連結される第1連結口が設けられていると共に、前記蓋体の閉塞板部には、自身の中心から偏在した位置に、垂直方向に配設される別のケーブル保護部材類が連結される第2連結口が設けられた構成であることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ボックス本体の開口を上方に向けて使用することにより、ボックス本体の第1連結口には、水平方向に沿って配設されるケーブル保護部材類を連結することができると共に、蓋体の閉塞板部に形成された第2連結口には,垂直方向に沿って配設されるケーブル保護部材類を連結できる。この結果、水平壁と垂直壁の間においてケーブル保護部材類を接続したり、分岐させたりできる。
また、前記蓋体の閉塞板部には、自身の中心から偏在した位置に、垂直方向に配設される別のケーブル保護部材類が連結される第2連結口が設けられているので、前記ボックス本体に対する蓋体の取着方向を変更することにより、ボックス本体の第1連結口に対する蓋体の第2連結口の配置位置が変更される。これにより、一つの接続・分岐ボックスによって、二つの垂直壁の交差形態の異なる左右の各入隅部などにおいて、水平壁と垂直壁の間において複数の配線・配管経路が存在する場合において、複数の前記経路に対応してケーブル保護部材類を配設できる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ボックス本体は、四角箱状であることを特徴としている。このため、入隅部などのように三つの平面が互いに直交して交差する部分において配線・配管経路を水平から垂直に変更する頻度は比較的多く、この場合において水平配設されるケーブル保護部材類を特定の垂直壁に沿わせて配設可能となって、発生頻度の比較的高い前記配線・配線経路の変更に対して対応可能となる。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ボックス本体の開口は正方形状であって、正方形状の閉塞板部を備えた蓋体により閉塞されることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、蓋体を90°ずつ回転させることにより、ボックス本体に対して四つの異なる方向に蓋体を取着できて、上下方向に配設されるケーブル保護部材類の横断面視における配置方向の選択範囲が広くなるため、一つの接続・分岐ボックスによって、水平壁と垂直壁の間に存在する複数の配線・配管経路に対して一層対応し易くなる。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記ケーブル保護部材類の横断面形状は、横断面視において設置面に対する設置方向が特定された形状であることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、ケーブル保護部材類の横断面形状は、横断面視において設置面に対する設置方向が特定された形状であるため、接続・分岐ボックスを介して上下方向に配設される第1ケーブル保護部材類は、水平方向に配設される別の第2ケーブル保護部材類の配設方向と直交する垂直壁に、そのまま直角に折り曲げた形態で配設することもできるし、第2ケーブル保護部材類の配設方向に沿った垂直壁に、恰も90°だけ捩じられた形態で配設することもできる。
また、請求項5の発明は、請求項2ないし4のいずれかの発明において、前記ボックス本体の四つの周壁板部のうち隣接する二つにそれぞれ第1連結口が設けられているために、一つの接続・分岐ボックスによって、水平面内及び垂直面内の双方においてケーブル保護部材類の接続又は分岐を行える。更には、水平方向に配設されるケーブル保護部材類に対して別のケーブル保護部材類を捩られた形態で垂直方向に配設することもできる。
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記第1又は第2の各連結口のうち使用しない連結口は、閉塞板で閉塞されることを特徴としているため、常にボックス本体を密閉した状態で使用可能となる。
本発明に係る接続・分岐ボックスによれば、ボックス本体の四つの周壁板部の少なくとも一つに、水平方向に配設されるケーブル保護部材類を連結する第1連結口が形成されていると共に、ボックス本体の開口を閉塞する蓋体の閉塞板部には、その中心から偏在して垂直方向に配設される別のケーブル保護部材類を連結する第2連結口が形成されているので、水平面と垂直面との間においてケーブル保護部材類を接続したり分岐したりできる。
また、ボックス本体に対する蓋体の取着方向を変更することにより、ボックス本体の第1連結口に対する蓋体の第2連結口の配置位置が変更されるため、一つの接続・分岐ボックスによって、二つの垂直壁の交差形態の異なる左右の各入隅部などにおいてケーブル保護部材類の配設作業が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態、及び他の形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
図1ないし図5には、本発明の第1実施例の接続・分岐ボックス(以下、「接続ボックス」と略す)B1 を使用して、入隅部N1 において水平配設されるトラフT1 と、垂直壁W1 (W2 )に沿って垂直配置されるトラフT2 との異なる接続形態を示している。最初に、図6〜図9を参照にして、前記接続ボックスB1 の構成と、該接続ボックスB1 に対するトラフT1 (T2 )の接続構造について説明する。
図6は、接続ボックスB1 を構成するボックス本体10と蓋体20、並びにボックス本体10及び蓋体20にトラフT1 (T2 )を接続するための連結具Aの斜視図であり、図7は、蓋体20を裏面から見た斜視図であり、図8は、ボックス本体10の開口11を蓋体20で閉塞した状態の平面図であり、図9は、図8のX−X線拡大断面図である。接続ボックスB1 は、上面に正方形状の開口11を有する四角箱状を呈していて、四つの周壁板部12の一つに上端縁12aに開口した正方形状をした第1連結口C1 が形成されていて、周壁板部12における前記第1連結口C1 の周縁には、当該第1連結口C1 に連結具Aを固定するビス13を螺入するための四つのビス螺入孔14が形成されている。連結具Aは、前記第1連結口C1 に水平配設されるトラフT1 を前記第1連結口C1 に連結したり、或いは後述の蓋体20の第2連結口C2 に垂直配設される別のトラフT2 を連結するための部材である。また、ボックス本体10の四つの各コーナー部の内側には、補強用の支柱部15がそれぞれ形成されて、各支柱部15の上端面15aは、ボックス本体10の上端面10aよりも僅かに低い位置に形成され、各支柱部15の上端部には、それぞれ雌ねじ筒16が埋設されている(図9参照)。
また、蓋体20は、ボックス本体10の上面の開口11を閉塞する正方形状の閉塞板部21と、該閉塞板部21の全周に亘って形成されたフランジ板部22とで構成される。ボックス本体10の開口11を蓋体20で閉塞した状態で、蓋体20のフランジ板部22は、ボックス本体10の各周壁板部12の外側に僅かの隙間を有して配置されるために、平面視において、蓋体20は、ボックス本体10に対して僅かに相似大形となっている。図8に示されるように、蓋体20には、その中心23(二本の対角線の交差点)に対して大きく偏在した位置に長方形状の第2連結口C2 が形成されている。第2連結口C2 は、ボックス本体10に形成された第1連結口C1 に対応するもので、蓋体20の一つの端縁に開口し、しかも各辺が蓋体の各辺に平行となって形成されている。また、第1連結口C1 と同様に、蓋体20の閉塞板部21における第2連結口C2 の周縁には、当該部分に連結具Aを固定するビス24を螺入するためのビス螺入孔25が形成されている。
このように、ボックス本体10の上面の正方形状の開口11は蓋体20により閉塞され、しかも前記蓋体20には、その中心23から大きく偏在した位置に第2連結口C2 が形成されているために、ボックス本体10に対して蓋体20の取着方向を四つの中から自在に選択できる。そして、ボックス本体10に対する蓋体の取着方向を変更すると、ボックス本体10の周壁板部12に形成された第1連結口C1 に対する蓋体20の第2連結口C2 の位置が自在に変更されて、後述のように、水平配設されるトラフT1 に対する垂直配設される別のトラフT2 の平面視における配設形態(配設位置)を自在に選択できる。
ここで、図6及び図8において、長方形状の第2連結口C2 の幅(対向端縁がいずれも開口していない各端縁間の寸法)L1 は、ボックス本体10の第1連結口C1 の幅と同一寸法であるが、奥行長(対向端縁の一方が開口している各端縁間の寸法)L2 は、第1連結口C1 の奥行長L3 よりも短くなっており、この理由は、以下の通りである。即ち、第1及び第2の各連結口C1 ,C2 には、いずれも同一サイズのトラフT1 (T2 )が接続されるのであるが、図1及び図3に示されるように、ボックス本体10の開口11を蓋体20で閉塞した状態において、第1連結口C1 の上端部は、蓋体20のフランジ板部22で部分的に覆われて、連結具Aは、その上端縁が蓋体20のフランジ板部22の下端面に近接した状態でボックス本体10の周壁板部12に固定される。これに対して、蓋体20の第2連結口C2 の部分に連結具Aを固定した状態では、第2連結口C2 の開口側には、連結具Aと干渉するものは存在しないこと、及び本発明の課題からして接続ボックスB1 に下端部が連結されて垂直配置されるトラフT2 は、入隅部N1 ,N2 を構成する垂直壁W1 ,W2 に沿って配設されることが多く、トラフT2 を垂直壁W1 ,W2 に沿って配設するには、接続ボックスB1 の特定の端縁に可能な限り近い状態で配設することが望ましいことのために、第2連結口C2 の奥行長L2 は、第1連結口C1 の奥行長L3 よりも短くしてある。
また、図7及び図9に示されるように、蓋体20の裏面における前記フランジ板部22の内側には、該フランジ板部22と平行となってパッキン溝形成板部26が全周に形成されていて、両板部22,26の間が、パッキン27を挿入するパッキン溝28となっている。蓋体20の各コーナー部には、ボックス本体10の開口11を閉塞した蓋体20を該ボックス本体10に固定するためのビス29の挿通孔31が設けられている。前記ビス29は、ボックス本体10の各支柱部15の上端部に埋設された雌ねじ筒16に螺合される。
次に、トラフT1 (T2 )の構成と、該トラフT1 (T2 )をボックス本体10の第1連結口C1 又は蓋体20の第2連結口C2 に連結するための連結具Aの構成について、簡単に説明する。図10は、トラフT1 (T2 )及び該トラフT1 (T2 )を接続ボックスB1 に連結するための連結具Aの分解斜視図であり、図11は、連結具AにトラフT1 のベース部41が連結された状態の一部を破断した斜視図であり、図12は、連結具Aに対するトラフT1 の連結部の横断面図である。図10ないし図12において、トラフT1 は、ベース部41と、該ベース部41の上面開口を閉塞するカバー部42とから成り、ベース部41及びカバー部42は、いずれも長手方向に沿って凹凸状に形成されることにより、垂直荷重、曲げ、捩りなどに対する強度が高められている。ベース部41の外側の凸部43の両端部(上面開口に臨む部分)は、いずれも他の部分よりも横断面において相似小形に形成されて、カバー部42の外側の凸部44における下面開口に臨む端部で覆われる被嵌合部45となっている。このため、ベース部41の外側の凸部43における前記被嵌合部45と他の部分との接続部は段差状に形成されて、当該接続部にカバー部42の外側の凸部44の下端面が当接する当接面46となっている。
また、ベース部41の被嵌合部45の上端部には、カバー部42の外側の凸部44の内周面における下面開口に臨む部分に形成された係止部47と係止する被係止部48が外方に突出して形成されている。この構造によって、図12に示されるように、ベース部41の上面開口をカバー部42で閉塞すると、カバー部42の下端部が僅かに拡開した後に原形状に復元することにより、カバー部42の凸部44の下端部によって、ベース部41の被嵌合部45が外側から嵌合されて、カバー部42の下端面が、ベース部41の当接面46に当接する。この状態においては、カバー部42の外側の凸部44の両端部に形成された係止部47が、ベース部41の被嵌合部45の外側に形成された被係止部48に係止することにより、ベース部41に対してカバー部42が簡単には外れなくなる。
また、図10ないし図12に示されるように、連結具Aは、水平配設されるトラフT1 をボックス本体10に連結したり、垂直配設されるトラフT2 を蓋体20に連結するためのものであって、トラフT1 (T2 )のベース部41を連結するベース部側分割体51と、同じくカバー部42を連結するためのカバー部側分割体52とから成る。各分割体51,52は、トラフT1 (T2 )を構成するベース部41とカバー部42との分割方向に沿って二分割されているが、ベース部側分割体51がカバー部側分割体52よりも大きくなるように、非等分に分割されている。ベース部側及びカバー部側の各分割体51,52は、合体されることにより、トラフT1 (T2 )の内部開口に対応する開口53(図11参照)を有する基板部54(55)と、該基板部54(55)の開口に臨む部分に該基板部54(55)に対して垂直となって一体に形成されて、トラフT1 (T2 )の内部に挿入される挿入板部56(57)と、該挿入板部56(57)の突出方向の略中央部の外周面に外側に向けて突出して形成され、トラフT1 (T2 )の内側の各凹部(外側の凸部43,44が形成されることにより、結果として内部に形成される凹部)49,50(図12参照)に嵌入される嵌入部58(59)とで構成される。上記したように、各分割体51,52が非等分に分割されることにより、ベース部側分割体51の嵌入部58は、略U字状をなしていて、トラフT1 (T2 )のベース部41の凹部49のほぼ全周に亘って嵌入されるが、カバー部側分割体52の嵌入部59は、トラフT1 (T2 )のカバー部42の凹部50の周方向の両端部を除く中央部のみに嵌入される(図12参照)。また、ベース部側分割体51の略U字状の挿入板部56には、周方向の両端部を除いた部分に嵌入部58が形成されることにより、該嵌入部58の両端面は、トラフT1 (T2 )の内側の凹部49に形成された段差部60(図12参照)に当接して、該嵌入部58に対してトラフT1 (T2 )のベース部41が外れるのを防止する外止め部61となっている。各基板部54,55は、一体に接続することにより、ボックス本体10の第1連結口C1 及び蓋体20の第2連結口C2 を閉塞可能な大きさの正方形状となる。
また、各基板部54,55の接続部は、相互に逆方向の段差状に形成されて、ベース部側分割体51の基板部54の段差部の内側に形成された係合凹部71に、カバー部側分割体52の基板部55の段差部の内側に形成された係合凸部72が係合することにより、図11に示されるように、各基板部54,55は、段差部において一体に接続される。各基板部54,55が一体に接続されることにより正方形状となって、一体に接続された各基板部54,55の各コーナー部には、ボックス本体10の周壁板部12に形成された前記ビス螺入孔14又は蓋体20の閉塞板部21に形成された前記ビス螺入孔25と同一位置にビス挿通孔62が形成されている。よって、各ビス挿通孔62に挿通した各ビス13,24をボックス本体10の各ビス螺入孔14又は蓋体20のビス螺入孔25に螺入すると、図1及び図3に示されるように、ボックス本体10の周壁板部12又は蓋体20の閉塞板部21に連結具Aが取付けられる。また、ベース部側分割体51の嵌入部58には、基板部54から嵌入部58と反対側に突出して、第1及び第2の各連結口C1 ,C2 の内周面に当てがわれて、ボックス本体10及び蓋体20に対する連結具Aの位置止めを行う位置決め片64(図6及び図10参照)が形成されている。
このため、ボックス本体10の周壁板部12及び蓋体20の閉塞板部21に取付けられた連結具Aに対して、最初にトラフT1 (T2 )のベース部41の開口側が僅かに拡開するようにして、該ベース部41を押し込んで、トラフT1 (T2 )のベース部41の内側の凹部49にベース部側分割体51の嵌入部58を相対的に嵌入させると、前記ベース部41の開口側の端部が原形状に復元して、前記嵌入部58の両端の外止め部61がベース部41の内側の凹部49の段差部60に当接することにより、連結具Aに対してベース部41が連結される。その後に、連結具Aに連結されたベース部41に対してカバー部42を覆蓋させると、上記したように、ベース部41の被嵌合部45の外側にカバー部42の凸部44の下端部が嵌合されて、カバー部42の係止部47とベース部41の被係止部48との係止によって、ベース部41に対してカバー部42が連結されると共に、ベース部41に連結されたカバー部42の内側の凹部50内に、カバー部側分割体52の嵌入部59が嵌入されて、連結具Aに対してカバー部42も連結される。
このため、接続ボックスB1 を構成するボックス本体10の第1連結口C1 及び蓋体20の第2連結口C2 には、それぞれ連結具Aを介して同一サイズのトラフT1 ,T2 が連結される。この結果、水平配設されてボックス本体10の周壁板部12に連結されたトラフT1 と、垂直配置されて蓋体20に連結されたトラフT2 とは、接続ボックスB1 を介して接続され、しかもボックス本体10に対する蓋体20の配置方向(位置)の変更により、第1連結口C1 に対する第2連結口C2 の位置が変更されるため、二つの垂直壁の交差形態の異なる左右の各入隅部N1 ,N2 (図5参照)などにおいて垂直配置されるトラフT2 の平面視における配置方向を変更できる。
図1は、入隅部N1 において水平配設されたトラフT1 と、該トラフT1 の配設方向と直交する垂直壁W1 に垂直配設された別のトラフT2 とを接続ボックスB1 を介して接続した状態の斜視図であり、図2は、同じく断面図であり、図3は、入隅部N1 において水平配設されたトラフT1 と、該トラフT1 の配設方向と平行な垂直壁W2 に垂直配設された別のトラフT2 とを接続ボックスB1 を介して接続した状態の斜視図であり、図4は、同じく断面図であり、図5(イ)〜(ハ)は、それぞれ入隅部N1 ,N2 における2本のトラフT1 ,T2 の接続形態を示す概略平面図である。図1、図2及び図5(イ)に示されるように、蓋体20に形成された第2連結口C2 の開口縁と、ボックス本体10の周壁板部12に形成された第1連結口C1 の上縁の開口縁とが対向するように、ボックス本体10に対して蓋体20を配置すると、例えば壁際の入隅部N1 において、水平方向に配設されたトラフT1 の配設方向と直交する垂直壁W1 に沿ってトラフT2 を垂直方向に配設した形態で、トラフT1 ,同T2 を接続ボックスB1 で接続できる。この二本のトラフT1 ,T2 の接続形態は、水平方向に配設されるトラフT1 をそのまま直角に折り曲げてトラフT2 を垂直に配設した形態、即ち、同一垂直面内において二本のトラフT1 ,T2 を接続する形態であって、最も一般的なトラフの接続形態である。
これに対して、図3、図4及び図5(ロ)に示される二本のトラフT1 ,T2 の接続形態は、蓋体20に形成された第2連結口C2 の開口縁と、ボックス本体10の周壁板部12に形成された第1連結口C1 の上縁の開口縁とが隣接するように、ボックス本体10に対して蓋体20を配置して、入隅部N1 において、水平方向に配設されたトラフT1 と平行な垂直壁W2 に沿って別のトラフT2 を垂直方向に配設して、二本のトラフT1 ,T2 を同一の接続ボックスB1 で接続した形態である。この接続形態では、二本のトラフT1 ,T2 は、同一垂直面内には配設されておらず、接続ボックスB1 の部分で恰も捩じられるようにして、接続ボックスB1 を介して接続された形態である。何らかの理由により、トラフT2 を入隅部N1 を構成する第1垂直壁W1 に沿って配設できない場合において多大な効果が発揮される。
更に、図5(ハ)の接続形態は、前記入隅部N1 に対して左右対象の関係にある別の入隅部N2 において、垂直配設されるトラフT2 を上記とは逆の方向に恰も捩じったようにして配設して、垂直壁W3 に沿ってトラフT2 を垂直配設する形態である。本配設形態は、ボックス本体10に対する蓋体20の配置方向を、図5(ロ)の配置に対して180°反転させることにより行える。なお、図1ないし図4において、Fは水平面を示し、Kは、トラフT1 (T2 )内に収容保護されたケーブルを示す。
図13(イ),(ロ)は、それぞれ本発明の第2実施例の接続ボックスB2 の異なる使用形態の斜視図である。接続ボックスB2 は、前記接続ボックスB1 においてボックス本体10の隣接する周壁板部12にそれぞれ第1及び第3の各連結口C1 ,C3 を形成した構成である。このため、上記した三つの接続形態で二本のトラフT1 ,T2 を接続する場合には、図13(イ)に示されるように、ボックス本体10に形成された第3連結口C3 を閉塞板63で閉塞して使用すればよい。また、従来のように、水平配設される二本のトラフを接続する場合には、図13(ロ)に示されるように、蓋体20に形成された第2連結口C2 を閉塞板63で閉塞して使用すればよい。更に、ボックス本体10に形成された第1及び第3の各連結口C1 ,C3 と、蓋体20に形成された第2連結口C2 との計3個の連結口C1 〜C3 を使用して3本のトラフを分岐配設すると、収容保護するケーブルの分岐配線が可能となる。
また、上記各実施例1,2は、ボックス本体B1 ,B2 が正方形状の開口11を有する四角箱状であるために、入隅部などのように三つの平面が互いに直交して交差する部分において配線・配管経路を水平から垂直に変更する頻度は比較的多く、この場合において水平配設されるケーブル保護部材類を特定の垂直壁に沿わせて配設可能となって、発生頻度の比較的高い前記配線・配線経路の変更に対して対応可能となる利点があるが、本発明のボックス本体の形状は四角箱状に限定されない。例えば、ボックス本体が六角箱状の偶数角形箱状の場合には、図1及び図5(イ)に示されるように、ケーブル類保護部材類をそのままの「捩じられない形状」で配設することが可能であると共に、六角箱状のボックス本体の周壁に形成された二つの連結口を利用して、ケーブル類を水平面内において斜め方向に配線・配管することも可能となる。
また、上記実施例1,2の各接続ボックスB1 ,B2 の上面の開口11は、四辺で構成されて、各辺の長さが等しい「本来の正方形」であるが、「本来の正方形」の各コーナー部が面取りされた「面取り正方形」のものであっても、「請求項2」で定められる「正方形状」に該当するものである。上面開口を「面取り正方形」にすると、接続ボックス全体として見た場合には、コーナー部において垂直稜線を構成する二つの平面が鈍角状に交差するため、作業者などが当たっても身体などが損傷されにくい利点がある。
更に、ボックス本体の開口が正方形状の場合には、蓋体を90°ずつ回転させることにより、ボックス本体に対して四つの異なる方向(位置)に蓋体を取着できて、垂直方向に沿って配設されるケーブル保護部材類の平面視における配置方向の選択範囲が広くなる利点があるが、ボックス本体の開口は正方形状に限られず、長方形状であっても、同様にして垂直方向に配設されるケーブル保護部材類の平面視における配置方向を複数にすることができる。
なお、本発明に係る接続ボックスによって接続可能なケーブル保護部材類としては、上記トラフに限られず、他のケーブル保護部材類としては、ダクト、モール、電線管などの他のケーブル保護部材、給排水管を内部に収容保護する給排水管ダクト、エアコン冷媒管を保護する冷媒管保護ダクト又は空調用のダクトなどが挙げられる。
入隅部N1 において水平配設されたトラフT1 と、該トラフT1 の配設方向と直交する垂直壁W1 に垂直配設された別のトラフT2 とを接続ボックスB1 を介して接続した状態の斜視図である。 同じく断面図である。 入隅部N1 において水平配設されたトラフT1 と、該トラフT1 の配設方向と平行な垂直壁W2 に垂直配設された別のトラフT2 とを接続ボックスB1 を介して接続した状態の斜視図である。 同じく断面図である。 (イ)〜(ハ)は、それぞれ入隅部N1 (N2 )における2本のトラフT1 ,T2 の接続形態を示す概略平面図である。 接続ボックスB1 を構成するボックス本体10と蓋体20、並びにボックス本体10及び蓋体20にトラフT1 (T2 )を接続するための連結具Aの斜視図である。 蓋体20を裏面から見た斜視図である。 ボックス本体10の開口11を蓋体20で閉塞した状態の平面図である。 図8のX−X線拡大断面図である。 トラフT1 (T2 )及び該トラフT1 (T2 )を接続ボックスB1 に連結するための連結具Aの分解斜視図である。 連結具AにトラフT1 のベース部41が連結された状態の一部を破断した斜視図である。 連結具Aに対するトラフT1 の連結部の横断面図である。 (イ),(ロ)は、それぞれ本発明の別の接続ボックスB2 の異なる使用形態の斜視図である。
1 ,B2 :接続ボックス
1 〜C3 :連結口
1 ,N2 :入隅部
1 ,T2 :トラフ(ケーブル保護部材類)
1 〜W3 :垂直壁
10:ボックス本体
11:ボックス本体の開口
12:周壁板部
20:蓋体
21:閉塞板部
23:閉塞板部の中心
41:トラフのベース部
42:トラフのカバー部
63:閉塞板

Claims (6)

  1. ケーブル配線を内部に収容保護するトラフ、ダクト、モール、電線管などのケーブル保護部材、給排水管を内部に収容保護する給排水管ダクト、エアコン冷媒管を保護する冷媒管保護ダクト又は空調用のダクトなどのケーブル保護部材類を接続又は分岐させるための接続・分岐ボックスであって、
    一面に開口を有する箱状のボックス本体と、閉塞板部により前記開口を閉塞して前記ボックス本体に取着される蓋体とから成り、
    前記ボックス本体には、その周壁板部の少なくとも一つに水平方向に配設されるケーブル保護部材類が連結される第1連結口が設けられ、前記蓋体の閉塞板部には、自身の中心から偏在した位置に、垂直方向に配設される別のケーブル保護部材類が連結される第2連結口が設けられ、
    前記蓋体は、前記ボックス本体に対する取着方向の変更により、前記第1連結口に対する前記第2連結口の配置位置が変更可能であることを特徴とするケーブル保護部材類の接続・分岐ボックス。
  2. 前記ボックス本体は、四角箱状であることを特徴とする請求項1に記載のケーブル保護部材類の接続・分岐ボックス。
  3. 前記ボックス本体の開口は正方形状であって、正方形状の閉塞板部を備えた蓋体により閉塞されることを特徴とする請求項2に記載のケーブル保護部材類の接続・分岐ボックス。
  4. 前記ケーブル保護部材類の横断面形状は、設置面に対する設置方向が特定された形状であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれに記載のケーブル保護部材類の接続・分岐ボックス。
  5. 前記ボックス本体の四つの周壁板部のうち隣接する二つにそれぞれ第1連結口が設けられて、水平面内及び垂直面内の双方においてケーブル保護部材類の接続又は分岐を行える構成であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のケーブル保護部材類の接続・分岐ボックス。
  6. 前記第1又は第2の各連結口のうち使用しない連結口は、閉塞板で閉塞されることを特徴とする請求項5に記載のケーブル保護部材類の接続・分岐ボックス。
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