JP2005341173A - リモコン装置、リモコン制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数台の機器をコントロール対象とし、リモコン信号の発信元がその複数台の機器に対応して複数あり、その発信元それぞれがほぼ同時に別々の機器に対するリモコン信号の発信を行う場合であってもそれぞれの機器を円滑にリモートコントロールすること。
【解決手段】それぞれトレーラ部を含んでいる2つのリモコン信号を受信し、受信されたリモコン信号をコントロールの対象とする機器ごとに分離し、分離されたリモコン信号の最初に着信のもののトレーラ部の配置パターンを把握し、最初に着信のものでないリモコン信号を一時保持するとともにトレーラ部以外の部分の配置パターンを把握し、トレーラ部の配置パターンにトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように一時保持されたリモコン信号を出力して合成し、合成で得られた信号に基づいてリモコン信号を空間に放射する。
【選択図】図2
【解決手段】それぞれトレーラ部を含んでいる2つのリモコン信号を受信し、受信されたリモコン信号をコントロールの対象とする機器ごとに分離し、分離されたリモコン信号の最初に着信のもののトレーラ部の配置パターンを把握し、最初に着信のものでないリモコン信号を一時保持するとともにトレーラ部以外の部分の配置パターンを把握し、トレーラ部の配置パターンにトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように一時保持されたリモコン信号を出力して合成し、合成で得られた信号に基づいてリモコン信号を空間に放射する。
【選択図】図2
Description
本発明は、リモートコントロール端末からリモートコントロール対象へ送られるリモートコントロール信号を中継するリモコン装置およびリモコン制御方法に係り、特に、複数台の機器をリモートコントロール対象とするリモコン装置およびリモコン制御方法に関する。
DVD装置、VTRなど種々の機器は、通常、リモートコントロールによって操作可能にされている。一般的に、リモートコントロールの態様として、リモートコントロール信号のそもそもの発信元の数、リモートコントロール対象の数、中継部のありなしを考えることができる。下記特許文献1には、発信元が複数で対象が単一である場合のリモートコントロール信号の競合を問題として円滑に処理を図る構成が開示されている。
特開平10−224874号公報
複数台の機器をリモートコントロール対象とするリモコン装置では、リモートコントロール信号の発信元がその複数台の機器に対応して複数あり、その発信元それぞれがほぼ同時に別々の機器に対するリモートコントロール信号の発信を行うことがあり得る。このような場合、そのリモコン装置は時間的に重なった複数のリモートコントロール信号を発することになってしまい、いずれの機器側も自己に対するリモートコントロール信号とは認知しなくなる。したがって、それらの機器はリモートコントロールによる操作ができない状態になる。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、リモートコントロール端末からリモートコントロール対象へ送られるリモートコントロール信号を中継するリモコン装置およびリモコン制御方法において、複数台の機器をリモートコントロール対象とし、リモートコントロール信号の発信元がその複数台の機器に対応して複数あり、その発信元それぞれがほぼ同時に別々の機器に対するリモートコントロール信号の発信を行う場合であってもそれぞれの機器を円滑にリモートコントロールすることができるリモコン装置およびリモコン制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るリモコン装置は、時間的な重なりを有する2つのリモートコントロール信号であってそれぞれトレーラ部を含んでいるリモートコントロール信号を受信する受信部と、前記受信されたリモートコントロール信号を、そのコントロール対象とする機器ごとに分離する分離部と、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものについて前記トレーラ部の配置パターンを把握する信号パターン解析部と、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではないリモートコントロール信号を一時保持する記憶部と、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではない前記リモートコントロール信号について前記トレーラ部以外の部分の配置パターンを把握する第2の信号パターン解析部と、前記把握されたトレーラ部の配置パターンに前記把握されたトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように、前記記憶部に一時保持されたリモートコントロール信号を読み出すための読み出し指示信号を生成する遅延時間決定部と、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものと前記読み出し指示信号によって前記記録部から読み出されたリモートコントロール信号とを合成する合成部と、前記合成で得られた信号に基づいてリモートコントロール信号を空間に放射する放射部とを具備することを特徴とする。
すなわち、2つのリモートコントロール信号がそれぞれトレーラ部(実質的に信号が空白とされている期間)を有していることを利用し、先着のリモートコントロール信号のトレーラ部に、後から着信した(「後から着信した」を以後、「後着の」ともいう。)リモートコントローラ信号のトレーラ以外の期間が重なるようにこの後着のリモートコントロール信号を時間的に遅らせる。これによれば、2つのリモートコントロール信号は実質的な意味での時間的重複を避けることができる。よって、コントロール対象であるそれぞれの機器は自己に対するリモートコントロール信号であることを認知できる。したがって、発信元それぞれがほぼ同時に別々の機器に対するリモートコントロール信号の発信を行う場合であってもそれぞれの機器を円滑にリモートコントロールできるリモコン装置となる。
また、本発明に係るリモコン制御方法は、時間的な重なりを有する2つのリモートコントロール信号であってそれぞれトレーラ部を含んでいるリモートコントロール信号を受信し、前記受信されたリモートコントロール信号を、そのコントロール対象とする機器ごとに分離し、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものについて前記トレーラ部の配置パターンを把握し、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではないリモートコントロール信号を一時保持し、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではない前記リモートコントロール信号について前記トレーラ部以外の部分の配置パターンを把握し、前記把握されたトレーラ部の配置パターンに前記把握されたトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように、前記一時保持されたリモートコントロール信号を出力するための指示信号を生成し、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものと前記指示信号によって出力されたリモートコントロール信号とを合成し、前記合成で得られた信号に基づいてリモートコントロール信号を空間に放射することを特徴とする。
このリモコン制御方法は、上記のリモコン装置とほぼ同様な作用により、発信元それぞれがほぼ同時に別々の機器に対するリモートコントロール信号の発信を行う場合であってもそれぞれの機器を円滑にリモートコントロールできる。
本発明によれば、リモートコントロール端末からリモートコントロール対象へ送られるリモートコントロール信号を中継するリモコン装置およびリモコン制御方法において、複数台の機器をリモートコントロール対象とし、リモートコントロール信号の発信元がその複数台の機器に対応して複数あり、その発信元それぞれがほぼ同時に別々の機器に対するリモートコントロール信号の発信を行う場合であってもそれぞれの機器を円滑にリモートコントロールすることができる。
本発明の実施態様として、前記放射部は、前記空間に赤外線を用いて前記リモートコントロール信号を放射する、とすることができる。このリモコン装置からリモートコントロール対象へのコントロール信号伝達手段の最も一般的な例の一つである。
また、実施態様として、前記受信部は、無線により、時間的な重なりを有する前記2つのリモートコントロール信号を受信する、とすることができる。無線には、赤外線や電波などを例示することができる。また、無線ではなく有線による接続を採用することも可能である。無線でも有線でも送信元との接続方式にはLAN(local area network)のようなネットワーク技術を採用することができる。
また、実施態様として、前記遅延時間決定部は、前記把握されたトレーラ部の配置パターンのうち最初の配置パターンに前記把握されたトレーラ以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように、前記記憶部に一時保持されたリモートコントロール信号を読み出すための読み出し指示信号を生成する、としてもよい。この場合、後着のリモートコントロール信号によるコントロール対象のレスポンスを最小限の犠牲で留めることができる。すなわち、リモートコントロール操作のレスポンス特性をあまり損なわずに済む。
また、実施態様として、前記把握されたトレーラ部の配置パターンに前記把握されたトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的にすべては重ならないことを検出する検出部と、前記検出に基づいて、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではない前記リモートコントロール信号の発信元にコントロール不可の旨を送信する送信部とをさらに具備するようにしてもよい。先着のリモートコントロール信号のトレーラ部期間により後着のリモートコントローラ信号のトレーラ部以外の期間の方が長い場合には、互いに干渉しないような時間的重ね方はできない。そこでそのような場合は後着のリモートコントロール信号の発信元にコントロール不可の旨を警告の意味で送信するものである。
また、実施態様として、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものの終了時点を検知する信号終了検知部をさらに具備し、前記遅延時間決定部が、前記検知されたリモートコントロール信号終了時点よりあと、前記記憶部に一時保持されたリモートコントロール信号を一時保持される前のリモートコントロール信号の周期より短い周期で読み出すように前記読み出し指示信号を生成する、としてもよい。これは、先着のリモートコントロール信号の送出がすでに終わっていることを利用して後着のリモートコントロール信号を、その遅延を徐々に小さくするように修正するものである。このような修正により後着のリモートコントロール信号によるコントロール対象のレスポンスが改善される。特にDVD装置やVTRのリモートコントロールによる映像サーチ時などに有用である。すなわちレスポンスがよければ止めるべきシーンの位置ずれが小さくなる。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るリモコン装置を使用したリモコンのシステムを示すブロック図である。アンテナ3を有するリモコン側中継装置2、リモコン端末4、表示部5aは、例えば寝室にあり、アンテナ7を有するリモコン側中継装置6、リモコン端末8、表示部9aは、例えば子供部屋にあり、アンテナ11を有する機器側中継装置10、機器A(DVD装置)5、機器B(VTR)9は、例えばリビングにあるとして考える。表示部5aはDVD装置5の表示部であり、表示部9aはVTR9の表示部である。
動作されたDVD装置5の映像出力を表示部5aにより寝室で視聴しそのリモートコントロールをリモコン端末4で行う。リモートコントロール信号は、リモコン端末4からリモコン側中継装置2、機器側中継装置10を介してDVD装置5に伝わる。同様に、動作されたVTR9の映像出力を表示部9aにより子供部屋で視聴しそのリモートコントロールをリモコン端末8で行う。リモートコントロール信号は、リモコン端末8からリモコン側中継装置6、機器側中継装置10を介してVTR9に伝わる。
リモコン端末4からリモコン側中継装置2への間、リモコン端末8からリモコン側中継装置6への間は、それぞれ、例えば赤外線による無線の信号伝送である。リモコン側中継装置2と機器側中継装置10との間、およびリモコン側中継装置6と機器側中継装置10との間は、それぞれ、例えばアンテナ3、7、11を用いた電波による無線の信号伝送である。この電波による信号伝送は、その接続方式として例えばLANのようなネットワーク技術を利用することができる。LANのようなネットワーク技術によれば、リモコン側中継装置2とリモコン側中継装置6とは表面上競合して信号を出力することができ、機器側中継装置10ではそれらの信号を円滑に受け取ることができる。
なお、リモコン側中継装置2と機器側中継装置10との間、およびリモコン側中継装置6と機器側中継装置10との間は、電波によるほか例えば赤外線による無線信号伝送、または有線による信号伝送を採用することもできる。いずれの場合も接続方式としてLANのようなネットワーク技術を利用することができる。
機器側中継装置10からDVD装置5およびVTR9への間は、例えば赤外線による無線の信号伝送である。この信号にはDVD装置5またはVTR9へのそれぞれ個別のコントロール信号である旨の情報が含まれており、これを受信したDVD装置5またはVTR9はこの情報により自己に対するリモートコントロール信号であることを認識する。さらにこの認識を前提として所定のリモートコントロールがなされる。
図2は、図1中に示した、アンテナ11を有する機器側中継装置10の構成を示すものであり、同時に本発明の一実施形態に係るリモコン装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、このリモコン装置は、受信部12、先着信号/後着信号分離部13、信号パターン解析部14、記憶部15、信号パターン解析部16、遅延時間決定部17、切り換えタイミング信号生成部18、合成部19、変調部20、発光部(放射部)21、送信部22を有する。
受信部12は、アンテナ11により受信された、信号(リモートコントロール信号)を含む搬送波に対して復調などの処理を行う。復調などの処理がされて得られた信号は先着信号/後着信号分離部13に送られる。先着信号/後着信号分離部13は、時間的に重なりを有して2つの信号が送られてきた場合に、これらの分離を行う。図示するように、分離された信号は、先着信号/後着信号分離部13のそれぞれ別の出力口から出力される。そして、先着信号は合成部19および信号パターン解析部14に、後着信号は記憶部15および信号パターン解析部16にそれぞれ導かれる。
合成部19は、先着信号に、遅延された後着信号を合成(マルチプレクス)して出力するものである。出力された合成信号は変調部20に送られる。信号パターン解析部14は、先着信号の信号パターンを解析し、特にそのトレーラ部の配置パターンを把握するものである。得られたトレーラ部の配置パターンの情報は、遅延時間決定部17および切り換えタイミング信号生成部18に送られる。
記憶部15は、後着信号を一時保持するものである。一時保持された後着信号は、遅延時間決定部17から供給される読み出し指示信号により読み出される。この読出しにより後着信号は遅延される。遅延された後着信号は合成部19のもう一方の入力側に供給される。信号パターン解析部16は、後着信号の信号パターンを解析し、特にそのトレーラ部以外の部分の配置パターンを把握するものである。得られたトレーラ部以外の部分の配置パターンの情報は、遅延時間決定部17および切り換えタイミング信号生成部18に送られる。
遅延時間決定部17は、送られたきた、先着信号についてのトレーラ部の配置パターン情報と後着信号についてのトレーラ部以外の部分の配置パターン情報とにより、トレーラ部の配置パターンにトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように、後着信号の遅延時間を決定するものである。決定で得られた遅延時間情報は、記憶部15に対する読み出し指示信号として供給される。切り換えタイミング信号生成部18は、送られてきた、先着信号についてのトレーラ部の配置パターン情報と後着信号についてのトレーラ部以外の部分の配置パターン情報とにより、合成部19へのふたつの入力を切り換えて出力するためのタイミング信号を生成するものである。生成されたタイミング信号は合成部19への切り換え制御信号として供給される。
また、遅延時間決定部17は、トレーラ部の配置パターンにトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的にすべては重ならないことを検出する検出部としての機能も有する。この検出がされた場合には、その旨が送信部22に送られる。
変調部20は、合成されて送られてきた信号を変調するものである。変調された信号は発光部21に送られる。発光部21は、変調されて送られてきた信号により赤外線発光するものである。赤外線は空間に放射される。送信部22は、遅延時間決定部17の上記検出部としての出力に基づいて後着のリモートコントロール信号の発信元にコントロール不可の旨をアンテナ11を介して送信するものである。なお、発信元(図1におけるリモコン側中継装置2または6)では、これに基づき例えばディスプレイ(不図示)上のオンスクリーンディスプレイ、または警告音(beep音)などによりコントロール不可であることをユーザに報知することができる。
図3は、図2に示したリモコン装置の動作を説明するためのリモートコントロール信号の波形図である。以下、図3をも参照して図2に示したリモコン装置の動作を説明する。図3において、図3(a)は先着信号/後着信号分離部13により分離された先着信号(例えばDVD装置5用)を示し、図3(b)は、同様に分離された後着信号(例えばVTR9用)を示している。
図3(a)に示すように、リモートコントロール信号は所定の周期期間が定められており、その周期は例えば108msである。最初の周期期間は、リーダ部(t1からt2)、コード部(t2からt3)、およびトレーラ部(t3からt4)からなっている。リーダ部によりリモートコントロール信号の始まりを示し、コード部により実質的な情報の伝達を行う。その情報には、メーカー、機器の種類、コントロール内容、この信号の形式などの情報が含まれる。コード部の長さは一定ではなく可変長である。この可変長により残る1周期内の時間が、信号としては実質的に空白期間のトレーラ部になる。
2番目以降の周期期間は、リピート部(t4からt5、…)とトレーラ部(t5からt6、…)とからなる。リピート部は、最初の周期期間におけるコード部の情報発信がそのまま継続していることを表わす。リピート部の残り時間はトレーラ部である。2番目以降の周期期間でリピート部がなくなったときにそのリモートコントロール信号は発信が終了されたということになる。なお、機種等によっては、2番目以降の周期期間で、リピート部ではなくリーダ部およびコード部を最初の周期期間と同様に繰り返すという形式の信号が使用される場合もある。またこのような形式の違いに関する情報がコード部に含まれている場合もある。形式に関する情報がコード部に含まれている場合にはこれを利用して後着信号の遅延時間をより有利に決定することができる(後述する)。
図3(a)に示す先着信号は、信号パターン解析部14でそのトレーラ部の配置パターンが把握される。より具体的には、例えばコード部に上記形式に関する情報がない場合であっても、t3の時点で、t3からt4のトレーラ部の存在は把握できる。ただし、2周期以降でリーダ部およびコード部が繰り返されることが考えられるのでt5からt6のトレーラ部の存在は確定できない。しかし、コード部に上記形式に関する情報がなくてもt5の時点では形式も把握できるので、t5の時点でt5からt6に存在するトレーラ部の存在を確定できる。
換言すると、t3の時点で、そこまでの時間とコード部に含まれた形式に関する情報とにより、以降のすべてのトレーラ部の配置パターンが確定でき、その場合、リピート部が繰り返される場合と、リーダ部およびコード部が繰り返される場合とある。また、t3の時点で確定できなくてもほぼt5の時点では以降のすべてのトレーラ部の配置パターンが確定できる。これらの配置パターンの確定には、そのそれぞれの長さの確定が含まれる。
図3(b)は、上記のように先着信号/後着信号分離部13により分離された後着信号であり、図示するように先着信号(図3(a))と時間的な重なりがある場合を示す。そのリーダ部、コード部、トレーラ部、リピート部の配置自体は先着信号における上記説明と同じである。この後着信号は、信号パターン解析部16でそのトレーラ以外の部分の配置パターンが把握される。より具体的には、リーダ部およびコード部の長さやリピート部の長さの確定である。
この図に示す場合は、t5の時点で先着信号のトレーラ部の配置パターンが確定できたとして、先着信号の第2周期のトレーラ部に後着信号のリーダ部およびコード部を重ねるように後着信号を遅延させている(図3(c))。ここで、t5の時点では、後着信号がリピート部の繰り返される形式かリーダ部およびコード部が繰り返される形式か未確定であっても問題はない。先着信号の第2周期で重ならない以上どちらの場合もそれ以降の先着信号のトレーラ部では重なりようがないからである。
なお、より特別な場合として、t3の時点で先着信号のトレーラ部の配置パターンが確定されており、かつ後着信号のリーダ部およびコード部の長さが短くすでにそれらが終わってトレーラ部に移行している場合を挙げることができる。この場合には、先着信号の第1周期のトレーラ部に後着信号のリーダ部およびコード部を重ねるように後着信号を遅延させることが可能である。この場合もちろん、先着信号の第1周期のトレーラ部の長さより後着信号のリーダ部およびコード部の長さの方が短いことが条件にはなる。このような第1周期に重なるように後着信号を遅らせる場合には、その遅延時間はより小さく、後着のコントロール対象のレスポンスを最小限の犠牲で留めることができる。
また、例えば先着信号がリーダ部およびコード部の繰り返される形式の信号であり、確定されたそのトレーラ部の長さより後着信号のリーダ部およびコード部の長さの方が長い場合があり得る。この場合には、後着信号を遅延させてもこれらを実質的に重ならないようにすることは不可能である。このときは、後着信号の遅延として許される範囲の時間(例えば数百ms)はそのまま待ちそこまで待っても先着信号の発信が終了していないとき、トレーラ部の配置パターンにトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的に重なり得ないとして、遅延時間決定部17がその旨の出力を行う。
遅延時間決定部17のその出力は送信部22に送られる。送信部22は、すでに説明のように、後着のリモートコントロール信号の発信元にコントロール不可の旨をアンテナ11を介して送信する。なお、後着信号の遅延として許される範囲の時間内に先着の信号の発信が終了したならば、その時点から後着の信号を記憶部15から読み出す(=遅延させる)ようにすることができる。
図3(a)に示す先着信号と図3(c)に示す遅延後着信号とは、合成部19へのふたつの入力信号になる。合成部19では、切り換えタイミング信号生成部18から供給される切り換えタイミング信号によりこれらの信号の合成(マルチプレクス)を行う。合成後の信号は図3(d)に示すようになる。なお、切り換えタイミング信号生成部18が生成する切り換えタイミング信号は、図示から分かるように、先着信号(図3(a))の信号パターン、後着信号(図3(b))の信号パターン、および後着信号を遅延させる遅延時間が分かれば発生させることができる。後着信号を遅延させる遅延時間は、上記にように先着信号の信号パターンと後着信号の信号パターンとから決定することができる。
図3(d)のように得られた合成信号によれば、2つのリモートコントロール信号は実質的な意味での時間的重複を避けることができる。よって、これにより変調部20で変調され、発光部21で発光される赤外線の信号によれば、コントロール対象であるそれぞれの機器5、9は自己に対するリモートコントロール信号をそれぞれ認知できる。したがって、発信元それぞれがほぼ同時に別々の機器5、9に対するリモートコントロール信号の発信を行う場合であってもそれぞれの機器5、9を円滑にリモートコントロールできるリモコンシステムとなる。
次に、本発明の別の実施形態に係るリモコン装置について図4を参照して説明する。図4は、本発明の別の実施形態に係るリモコン装置の構成を示すブロック図であり、すでに説明した構成要素と同一のものには同一符号を付してある。その部分については説明を省略する。
この実施形態は、信号パターン解析部14に代えて信号パターン解析部/信号終了検知部14Aを用いる点が上記の実施形態との主たる違いである。その信号パターン解析部としての機能についてはすでに説明した通りである。信号終了検知部としての機能は、先着信号の発信が終了に至ったことを検知することである。この検知情報は、遅延時間決定部17Aおよび切り換えタイミング信号生成部18Aに伝えられる。
先着信号の発信が終了になった以降は、例え後着信号を遅延させなくても先着信号との実質的重なりは発生し得ない。そこで、遅延されている後着信号(遅延後着信号)の遅延を徐々に小さくするように遅延時間決定部17Aはその決定する遅延時間を調整する。また、これに対応して切り換えタイミング信号生成部18Aも切り換えタイミングを調整する。より詳細に図5を用いて説明する。
図5は、図4に示したリモコン装置の動作を説明するためのリモートコントロール信号の波形図である。以下、図5をも参照して図4に示したリモコン装置の動作を説明する。今仮に、図5(a)に示すように、先着信号の継続が3周期期間で終了したものとする。この場合、図示するように、予想される時刻に3つ目のリピート部が到来しないことにより、信号パターン解析部/信号終了検知部14Aは先着信号の終了を検知できる。
この終了情報は、遅延時間決定部17Aに送られ、遅延時間決定部17Aは、その出力を修正してこれを記憶部15への読み出し指示信号として供給する。これにより、図5(b)に示すように発生されまた発生予定の遅延後着信号は、図5(c)に示すように修正される。すなわち、終了情報がもたらされた以降では遅延後着信号の1周期期間は当初の期間より短くされる。図5(c)に示す短縮分αは1周期期間に対して例えば最大で2〜3%程度の短縮とすることができる。この短縮の程度は、所定の1周期期間における誤差として予定される範囲に留める。その範囲を超えると機器9または5側でコントロール信号として正しく認知できなくなるからである。
このような動作によれば、遅延後着信号は、その継続がある限り徐々にその遅延の程度が小さくなる。なお当然ながら、遅延がすべて解消されるまでその信号が継続した場合にはそれ以降は全く遅延のない信号として記憶部15から出力がなされる。この場合記憶部15は一時保持することなく入力信号を出力することになる。
このような修正により、後着のリモートコントロール信号によるコントロール対象のレスポンスが改善される。これは例えばDVD装置5やVTR9のリモートコントロールによる映像サーチ時などに有用である。すなわち、映像サーチ時にはリモートコントロール信号が比較的長く継続して発信されており、その発信停止に対するレスポンスがよければ止めるべきシーンの位置ずれはより小さくなる。計算によれば、短縮が例えば2%としても50周期でリモートコントロール信号の1周期分の遅延は解消される。50周期は時間にして108ms×50=5.4秒である。すなわち、先着信号の終了から5秒程度の間で後着信号の遅延は解消されることがわかる。
2…リモコン側中継装置、3…アンテナ、4…リモコン(リモコン端末)、5…DVD装置(機器A)、5a…表示部、6…リモコン側中継装置、7…アンテナ、8…リモコン(リモコン端末)、9…VTR(機器B)、9a…表示部、10,10A…機器側中継装置(リモコン装置)、11…アンテナ、12…受信部、13…先着信号/後着信号分離部、14…信号パターン解析部、14A…信号パターン解析部/信号終了検知部、15…記憶部、16…信号パターン解析部、17,17A…遅延時間決定部/検出部、18,18A…切り換えタイミング信号生成部、19…合成部、20…変調部、21…発光部、22…送信部。
Claims (7)
- 時間的な重なりを有する2つのリモートコントロール信号であってそれぞれトレーラ部を含んでいるリモートコントロール信号を受信する受信部と、
前記受信されたリモートコントロール信号を、そのコントロール対象とする機器ごとに分離する分離部と、
前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものについて前記トレーラ部の配置パターンを把握する信号パターン解析部と、
前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではないリモートコントロール信号を一時保持する記憶部と、
前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではない前記リモートコントロール信号について前記トレーラ部以外の部分の配置パターンを把握する第2の信号パターン解析部と、
前記把握されたトレーラ部の配置パターンに前記把握されたトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように、前記記憶部に一時保持されたリモートコントロール信号を読み出すための読み出し指示信号を生成する遅延時間決定部と、
前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものと前記読み出し指示信号によって前記記録部から読み出されたリモートコントロール信号とを合成する合成部と、
前記合成で得られた信号に基づいてリモートコントロール信号を空間に放射する放射部と
を具備することを特徴とするリモコン装置。 - 前記放射部が、前記空間に赤外線を用いて前記リモートコントロール信号を放射することを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
- 前記受信部が、無線により、時間的な重なりを有する前記2つのリモートコントロール信号を受信することを特徴とする請求項1のリモコン装置。
- 前記遅延時間決定部が、前記把握されたトレーラ部の配置パターンのうち最初の配置パターンに前記把握されたトレーラ以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように、前記記憶部に一時保持されたリモートコントロール信号を読み出すための読み出し指示信号を生成することを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
- 前記把握されたトレーラ部の配置パターンに前記把握されたトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的にすべては重ならないことを検出する検出部と、
前記検出に基づいて、前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではない前記リモートコントロール信号の発信元にコントロール不可の旨を送信する送信部と
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。 - 前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものの終了時点を検知する信号終了検知部をさらに具備し、
前記遅延時間決定部が、前記検知されたリモートコントロール信号終了時点よりあと、前記記憶部に一時保持されたリモートコントロール信号を一時保持される前のリモートコントロール信号の周期より短い周期で読み出すように前記読み出し指示信号を生成すること
を特徴とする請求項1記載のリモコン装置。 - 時間的な重なりを有する2つのリモートコントロール信号であってそれぞれトレーラ部を含んでいるリモートコントロール信号を受信し、
前記受信されたリモートコントロール信号を、そのコントロール対象とする機器ごとに分離し、
前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものについて前記トレーラ部の配置パターンを把握し、
前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではないリモートコントロール信号を一時保持し、
前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものではない前記リモートコントロール信号について前記トレーラ部以外の部分の配置パターンを把握し、
前記把握されたトレーラ部の配置パターンに前記把握されたトレーラ部以外の部分の配置パターンが時間的に重なるように、前記一時保持されたリモートコントロール信号を出力するための指示信号を生成し、
前記分離されたリモートコントロール信号のうち最初に着信を開始したものと前記指示信号によって出力されたリモートコントロール信号とを合成し、
前記合成で得られた信号に基づいてリモートコントロール信号を空間に放射すること
を特徴とするリモコン制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004156735A JP2005341173A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | リモコン装置、リモコン制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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2004
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