JP2005341168A - 復号化装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、符号化データを任意の速度で高速再生し得る復号化装置を提案するものである。
【解決手段】
複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置において、記録媒体から符号化データを指定された再生速度で読み出させる読出し制御手段と、符号化データを復号化処理する複数の復号化手段と、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた個数の復号化手段に振り分ける振分け手段と、各復号化手段により復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する再生画像データ生成手段とを設けるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、復号化装置及び方法に関し、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)方式で予測符号化された動画像を高速再生する復号化装置に適用して好適なものである。
従来、動画像を効率的に圧縮する方法のひとつにMPEG方式がある。MPEG方式は、複数フレームから構成されるGOP(Group Of Picture)を単位として、フレーム相関を利用してフレーム画像を圧縮符号化するもので、各フレーム画像をそれぞれそのGOP内における順番に応じてIピクチャ、Pピクチャ又はBピクチャのいずれかのタイプの圧縮符号化画像に変換するものである。
ここでIピクチャは、フレーム内で完結するように符号化されたフレーム内符号化画像であり、Pピクチャは、時間的に先行するIピクチャ又はPピクチャから現在を予測することにより得られるフレーム間順方向予測符号化画像である。またBピクチャは、時間的に先行するIピクチャ又はPピクチャと、時間的に後行するIピクチャ又はPピクチャとから現在を予測することにより得られる双方向予測符号化画像である。
なお、以下においては、1GOPに含まれるフレーム数をN、Iピクチャ又はPピクチャが現れる周期をMで表す。従って、例えば1GOPにおけるIピクチャ(I)、Pピクチャ(P)及びBピクチャ(B)の並びが「I,B,B,P,B,B,P,B,B,P,B,B,P,B,B」である場合には、Nが15、Mが3となる。
このようにMPEG方式ではフレーム相関を利用してGOP単位で圧縮符号化処理を行うため、1倍速の処理能力を有する1個のMPEG復号器を用いての高速再生処理に制約が生じる。
例えばMPEG方式で圧縮符号化された映像を1倍速の処理能力を有するMPEG復号器を用いて高速再生する方法として、Iピクチャだけをサーチして再生する方法があるが、この方法によると、1GOP内にIピクチャが1つしかない場合に再生速度がGOP内におけるフレーム数Nに依存するという制約がある。
これはMPEG方式では、フレーム相関を利用して各フレーム画像を圧縮符号化するために、Iピクチャ以外のPピクチャやBピクチャを再生する際に、そのPピクチャやBピクチャを符号化する際に参照したPピクチャやIピクチャが予め再生されている必要があり、この結果、1倍速のMPEG復号器では処理が間に合わなくなることによる。
この場合において、従来、例えば図42に示すように、当該MPEGストリームデータを記録媒体から2倍速で読み込み(図42(A))、これを1倍速の処理能力を有するMPEG復号器を2個用いて並列処理によりGOP単位で順次交互に復号化処理を施すことで(図42(B)及び42(C))、MPEG方式で圧縮符号化された画像を2倍速で再生する(図42(D))方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
そしてこの方法を利用すれば、1GOP内に存在するIピクチャだけではなくPピクチャ及びBピクチャも復号するので、Iピクチャだけをサーチして再生する方法に比べて、動きの自然な(なめらかな)倍速再生を実現することができる利点がある。
特開平8−056334号公報
ところで、MPEG方式では、動画像を圧縮符号化する際のGOP構造として、図43(A)に示すように、各GOPをそれぞれ独立して符号化処理するクローズドGOPと、図43(B)に示すように、各GOPを直前のGOPのデータを参照して数珠つなぎに符号化処理するオープンGOPとがある。
そしてGOP構造がクローズドGOPのMPEGストリームデータの場合、符号化処理がGOP単位で完結しているため、図42(B)及び(C)のようにMPEGストリームデータをGOP単位で順次交互に2個のMPEG復号器に振り分けることによってGOP単位での復号化処理を行うことができる。
このとき、GOP構造がクローズドGOP(Closed GOP)のMPEGストリームデータだけでなく、GOP構造がオープンGOP(Open GOP)のMPEGストリームデータにも対応することができれば、よりいろいろなGOP構造のMPEGストリームデータにも対応することができるものと考えられる。
しかしながらオープンGOP構造のMPEGストリームデータの場合、各GOPがそれぞれ直前のGOPのデータをも利用して符号化処理されているため、1つのGOPのMPEGストリームデータを復号化処理するためには直前のGOPのMPEGストリームデータをも復号化処理しなければならない。
このため例えばオープンGOP構造のMPEGストリームデータを記録媒体から2倍速で読み込み、これをGOP単位で順次交互に2個の1倍速の処理能力を有するMPEG復号器によって並列処理を行ったとしても、復号化処理が間に合わないこととなる。さらに、フレーム数Nを大きくする(GOPを長くする:いわゆるLong GOP)の場合には、この復号処理の遅延はさらに増大する。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを、任意の速度で高速再生し得る復号化装置及び方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置において、記録媒体から符号化データを指定された再生速度で読み出させる読出し制御手段と、符号化データを復号化処理する複数の復号化手段と、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた個数の復号化手段に振り分ける振分け手段と、各復号化手段により復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する再生画像データ生成手段とを設けるようにした。
この結果この復号化装置では、符号化処理単位内に存在するフレーム内符号化画像の数や、符号化処理単位内におけるフレーム内符号化画像又はフレーム間順方向符号化画像の出現周期に依存することなく、任意の再生速度で符号化データを復号化処理することができる。
また本発明においては、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化方法において、記録媒体から上記符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、各系列に振り分けられた符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップとを設けるようにした。
この結果この復号化方法によれば、符号化処理単位内に存在するフレーム内符号化画像の数や、符号化処理単位内におけるフレーム内符号化画像又はフレーム間順方向符号化画像の出現周期に依存することなく、任意の再生速度で符号化データを復号化処理することができる。
さらに本発明においては、プログラムによって、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置に対して、記録媒体から符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、各上記系列に振り分けられた符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップとを実行させるようにした。
この結果このプログラムによれば、符号化処理単位内に存在するフレーム内符号化画像の数や、符号化処理単位内におけるフレーム内符号化画像又はフレーム間順方向符号化画像の出現周期に依存することなく、任意の再生速度で符号化データを復号化処理することができる。
さらに本発明においては、プログラムが記録された記録媒体によって、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置に対して、記録媒体から符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、各上記系列に振り分けられた符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップとを実行させるようにした。
この結果この記録媒体によれば、符号化処理単位内に存在するフレーム内符号化画像の数や、符号化処理単位内におけるフレーム内符号化画像又はフレーム間順方向符号化画像の出現周期に依存することなく、任意の再生速度で符号化データを復号化処理することができる。
以上のように本発明によれば、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置において、記録媒体から符号化データを指定された再生速度で読み出させる読出し制御手段と、符号化データを復号化処理する複数の復号化手段と、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた個数の復号化手段に振り分ける振分け手段と、各復号化手段により復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する再生画像データ生成手段とを設けるようにしたことにより、符号化処理単に内に存在するフレーム内符号化画像の数や、符号化処理単位内におけるフレーム内符号化画像又はフレーム間順方向符号化画像の出現周期に依存することなく、所望する再生速度で符号化データを復号化処理することができ、かくして複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを任意の速度で高速再生し得る復号化装置を実現できる。
また本発明によれば、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化方法において、記録媒体から上記符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、各系列に振り分けられた符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップとを設けるようにしたことにより、符号化処理単に内に存在するフレーム内符号化画像の数や、符号化処理単位内におけるフレーム内符号化画像又はフレーム間順方向符号化画像の出現周期に依存することなく、所望する再生速度で符号化データを復号化処理することができ、かくして複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを任意の速度で高速再生し得る復号化方法を実現できる。
さらに本発明によれば、プログラムによって、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置に対して、記録媒体から符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、各上記系列に振り分けられた符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップとを実行させるようにしたことにより、符号化処理単に内に存在するフレーム内符号化画像の数や、符号化処理単位内におけるフレーム内符号化画像又はフレーム間順方向符号化画像の出現周期に依存することなく、所望する再生速度で符号化データを復号化処理することができ、かくして複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを任意の速度で高速再生し得るプログラムを実現できる。
さらに本発明によれば、プログラムが記録された記録媒体によって、複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置に対して、記録媒体から符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、記録媒体から読み出された符号化データを、完結的に復号化処理できる所定の復号化処理単位で指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、各上記系列に振り分けられた符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、復号化処理された符号化データに基づいて、指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップとを実行させるようにしたことにより、符号化処理単に内に存在するフレーム内符号化画像の数や、符号化処理単位内におけるフレーム内符号化画像又はフレーム間順方向符号化画像の出現周期に依存することなく、所望する再生速度で符号化データを復号化処理することができ、かくして複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを任意の速度で高速再生し得る記録媒体を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)原理
例えばNを15、Mを3とし、GOP構造をオープンGOPとするMPEG方式の圧縮符号化処理では、図1に示すように、各GOP内の3番目のフレーム画像がフレーム内符号化処理されてIピクチャに変換される。また6番目、9番目、12番目及び15番目のフレーム画像は、時間的に先行するIピクチャ又はPピクチャを用いて順方向予測符号化処理されてPピクチャに変換される。
さらに、これ以外の1番目及び2番目のフレーム画像は、前のGOPの最後のPピクチャ及び自GOPのIピクチャを用いて双方向予測符号化処理されてBピクチャに変換され、以下、4番目及び5番目、7番目及び8番目、10番目及び11番目並びに13番目及び14番目のフレーム画像はそれぞれ自GOP内の前後のIピクチャ又はPピクチャを用いて双方向予測符号化処理されてBピクチャに変換される。
従って、かかる圧縮符号化処理により得られた符号化データにおける各GOPのピクチャ構造は、当該GOPを構成する各ピクチャを、そのピクチャタイプを表すアルファベット(I、P、B)と表示順(ディスプレイオーダ)を表す数字との組み合せで表すものとすると、B1、B2、I3、B4、B5、P6、B7、B8、P9、B10、B11、P12、B13、B14、P15と表すことができる。
この場合において、Bピクチャは時間的に先行するIピクチャ又はPピクチャだけでなく、時間的に後行するIピクチャ又はPピクチャをも参照して符号化及び復号化されるため、符号化や復号化の際に、その参照すべきIピクチャ又はPピクチャが予め符号化又は復号化されている必要がある。
そこでMPEG方式では、図2に示すように、GOPごとにフレーム画像をI3、B1、B2、P6、B4、B5、P9、B7、B8、P12、B10、B11、P15、B13、B14という順番(符号化順:コーディングオーダ)に並び替えて圧縮符号化処理を行い、このようにして得られた各フレーム画像の符号化データをそのピクチャ構造のままMPEGストリームデータとして記録媒体に記録し、又は復号化側に送信するようになされている。
ところで、図1について上述したように、Nが15、Mが3でGOP構造がオープンGOPのMPEGストリームデータを復号化する場合、復号化処理を行うに際して直前のGOPのデータを参照すべきピクチャはピクチャB1及びピクチャB2だけであり、これ以外のピクチャI3〜ピクチャP15については自GOPのデータのみを用いて復号することができる。またピクチャB1及びピクチャB2についても、自GOPのピクチャI3の復号化データ及び直前のGOPのP15の復号化データがあれば復号することができる。
従って、例えば図3(A)に示すような1GOPのピクチャ構造がI3,B1,B2,P6,B4,B5,P9,B7,B8,P12,B10,B11,P15,B13,B14(コーディングオーダ)というMPEGストリームデータS1について、図3(B)に示すように、任意のGOP(n)におけるピクチャB1及びピクチャB2を除いたピクチャ群(I3,P6,B4,B5,P9,B7,B8,P12,B10,B11,P15,B13,B14)の最後尾に、次のGOP(n+1)における先頭のピクチャI3〜ピクチャB2(I3,B1,B2)を付加する。このようにして生成されたI3,P6,B4,B5,P9,B7,B8,P12,B10,B11,P15,B13,B14,I3,B1,B2という構造のピクチャ群は、そのピクチャ群のMPEGストリームデータのみを用いて復号化処理することができることが分かる。なお、ディスプレイオーダで考えた場合、任意のGOP(n)におけるピクチャI3以降のピクチャ群(I3,B4,B5,P6,B7,B8,P9,B10,B11,P12,B13,B14,B15)の最後尾に、次のGOP(n+1)における先頭のピクチャB1〜ピクチャI3(B1,B2,I3)を付加することになる。
そこで、本実施の形態による再生装置は、かかる原理を利用して、例えば図3(A)のような1GOPのピクチャ構造がI3,B1,B2,P6,B4,B5,P9,B7,B8,P12,B10,B11,P15,B13,B14という復号対象のMPEGストリームデータS1について、図3(B)について上述した復号化処理がその符号化データ(MPEGストリームデータS1)だけで完結するピクチャ群(以下、これを完結ピクチャ群と呼ぶ)PSを順次生成し、これら生成した完結ピクチャ群PSを複数個のMPEG復号器によって並列的に復号化処理することで、MPEGストリームデータS1を高速再生し得るようになされた点を第1の特徴としている。
一方、このようにMPEGストリームデータS1に基づく動画像を高速再生表示する場合には、復号化したすべてのピクチャを表示するわけではない。この場合、表示しないピクチャのうち、表示するピクチャの復号化処理の際に参照するピクチャ(IピクチャやPピクチャ)については復号する必要があるが、参照しないピクチャについては、復号化する必要がない。つまり、MPEGストリームデータS1を高速再生する場合、表示するピクチャ及び当該ピクチャを復号化するために必要なピクチャについてのみ復号化処理すればよいこととなる。
そこで、本実施の形態による再生装置は、高速再生動作時には、完結ピクチャ群PSのうち、高速再生表示に利用するピクチャ及びこれを復号化するために必要なピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS1)のみを対応するMPEG復号器にそれぞれ振り分けることにより、MPEGストリームデータS1の復号化処理をより高速化させ得るようになされた点を第2の特徴としている。
この場合において、高速再生画像を表示する際、復号化したピクチャをそのまま(フレーム単位で)表示することも考えられるが、この方法によると、比較的動きが少ない静止画的な性質を持っている動画像では有利であるが、動きの激しい動画像では表示される高速再生画像の動きが滑らかさのないぎこちない動きになる問題がある。
そこで、本実施の形態による再生装置は、高速再生画像を表示する際、復号化したピクチャをフレーム単位で表示するだけではなく、フィールド単位で表示するようになされている。つまり、再生速度に応じて、表示すべきピクチャ(フレームまたはフィールド)を一定間隔で選択してこれらを順次復号化すると共に、これら復号化した各ピクチャ(フレーム)を構成する2つのフィールドを、再生速度及びフィールドオーダに応じて順次合成処理するようにして表示すべきフレーム画像を順次生成する。
このとき、復号化したピクチャをフィールド単位で表示した場合、復号化したピクチャは、時間的に先に表示される画像であるピクチャ内のトップフィールド(以下、これをピクチャ内トップフィールドと呼ぶ)と、時間的に後に表示される画像であるピクチャ内のボトムフィールド(以下、これをピクチャ内ボトムフィールドと呼ぶ)から構成されている。
そして、表示すべきフレーム画像を構成する2つのピクチャのうち、一方をトップフィールドデータとし、他方をボトムフィールドデータとした場合(図6参照)、トップフィールドデータのピクチャ内トップフィールド又はピクチャ内ボトムフィールドと、ボトムフィールドデータのピクチャ内トップフィールド又はピクチャ内ボトムフィールドとを合成処理することによって、表示すべきフレーム画像を生成し得るようになされている。
ここで、トップフィールドデータのピクチャ内トップフィールドを、表示すべきフレーム画像のトップフィールド(以下、これをフレーム画像内トップフィールドと呼ぶ)として選択した場合には、当該ピクチャ内トップフィールド間のフィールド間隔が等間隔又はほぼ等間隔になるように、フレーム画像内のボトムフィールド(以下、これをフレーム画像内ボトムフィールドと呼ぶ)を選択することによって、表示すべきフレーム画像のフィールド間の間隔を調整する。
従って、高速再生画像のすべてのフレーム画像がこのように生成されるものである場合には、表示されるフレーム画像のフレーム画像内トップフィールドとフレーム画像内ボトムフィールドとのフィールド間隔が等間隔又はほぼ等間隔の画像を表示することとなり、より滑らかに高速再生画像を表示できることとなる。
そこで、本実施の形態による再生装置は、表示すべきフレーム画像のフィールド間の間隔を等間隔又はほぼ等間隔になるように調整し、順次合成処理するようにして表示すべきフレーム画像を順次生成し得るようにした点を第3の特徴としている。
なお、トップフィールドデータのピクチャ内ボトムフィールドを、フレーム画像内トップフィールドとして選択した場合にも、上述と同様にフレーム画像内ボトムフィールドを、当該フレーム画像内トップフィールド間のフィールド間隔が等間隔又はほぼ等間隔になるように選択することによって、表示すべきフレーム画像のフィールド間の間隔を調整するようになされている。
他方、このようにして高速再生画像を生成するに際し、1フレーム分の再生画像を生成するのに最も時間を要するのは、合成する2つのピクチャの双方がBピクチャであり、かつそのうちの1つのピクチャが完結ピクチャ群PSの最後尾に付加されるピクチャB1又はピクチャB2の場合である(図24及び図25(F)参照)。
これは、完結ピクチャ群の最後尾に付加されたピクチャB1又はピクチャB2を復号化するために、実際には表示しない同じ完結ピクチャ群PS内のI3,P6,P9,P12,P15,I3のすべてのピクチャをそれぞれ復号化処理しなければならず、これに加えて実際に合成する2つのBピクチャを復号化処理しなければならないからである。
そして、このような条件のもとで1倍速の処理能力のMPEG復号器を用いて高速再生映像の1フレーム分の画像を生成するには、復号化処理すべきピクチャ数Xが、上述のように1GOPのフレーム数をN、Iピクチャ又はPピクチャが現れる周期をM(Mは2以上)として、次式
Figure 2005341168
により算出できることから、このピクチャ数Xと同じ数のフレーム期間が必要となることが分かる。
従って、高速再生画像のすべてのフレーム画像がこのように生成されるものである場合には、使用するMPEG復号器の処理能力が1倍速であるものとして、(1)式で与えられるピクチャ数と同じ個数のMPEG復号器が必要であり、逆にこの(1)式で与えられるピクチャ数と同じ個数のMPEG復号器があれば、再生表示する速度にかかわりなく、確実に高速再生画像を生成できることとなる。
そこで、本実施の形態による再生装置は、(1)式により与えられる数の1倍速の処理能力を有するMPEG復号器を予め用意し、高速再生時には、これら複数個のMPEG復号器の中から、ユーザにより指定された再生速度に応じて必要とする数のMPEG復号器のみを選択的に使用して復号化処理を行うことにより、何倍速の再生処理でも行い得るようにした点を第4の特徴としている。
以下、本実施の形態による再生装置について詳述する。
(2)第1の実施の形態
(2−1)第1の実施の形態による再生装置の構成
図4において、10は全体として本実施の形態による再生装置を示し、例えばハードディスク装置等からなる記憶部11に記憶保持されたAVコンテンツの中からユーザにより指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータ(N=15、M=3、GOP構造がオープンGOPであるものとする)を、ユーザにより指定された任意の速度で高速再生し得るようになされている。
すなわちこの再生装置10の場合、入力部12が操作されて、記憶部11が記憶保持しているAVコンテンツの中からユーザが所望するAV(Audio Video)コンテンツ及びその再生速度が指定されると、これに応じた操作信号S2がコントロール部13に与えられる。
コントロール部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM13A(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むマイクロコンピュータ構成でなり、例えば、入力部12から与えられる操作信号S2と、ROM13Aに予め格納された制御プログラムとに基づいて、記憶部11、データ振分け部14、複数のMPEG復号器15A〜15HからなるMPEG復号部15及びビデオフィルタ16をそれぞれ制御する。
かくして記憶部11は、高速再生動作時、コントロール部13の制御のもとに、そのとき記憶保持しているAVコンテンツのうちの指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3をユーザにより指定された速度で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、例えば数GOP分のMPEGストリームデータS3を記憶し得るメモリ(図示せず)を有し、コントロール部13の制御のもとに、このメモリを用いながら、記憶部11から供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3A〜S3Hを順次生成し、これらをMPEG復号部15内の対応するMPEG復号器15A〜15Hに振り分ける。
MPEG復号部15は、N=15、M=3であることから、例えば上述の(1)式に基づいて合計8個のMPEG復号器15A〜15Hから構成されている。
そしてこのMPEG復号部15では、コントロール部13の制御のもとに、8個のMPEG復号器15A〜15Hの中からデータ振分け部14によりMPEGストリームデータS3が振り分けられる2〜8個のMPEG復号器15A〜15Hのみが稼働する。そしてこれら稼働したMPEG復号器15A〜15Hは、供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3A〜S3Hを復号処理し、得られたベースバンドのストリームデータ(以下、これをベースバンドストリームデータと呼ぶ)S4A〜S4Hをビデオフィルタ16に送出する。なお、後述するように、MPEG復号器15A〜15Hは、入力される各MPEGストリームデータS3A〜S3Hをそれぞれ記憶し得るメモリ(図示せず)を有しており、このメモリを用いながら復号処理をしてもよい。
ビデオフィルタ16は、コントロール部13の制御のもとに、稼働中の各MPEG復号器15A〜15Hからそれぞれ供給されるベースバンドストリームデータS4A〜S4Hに対して、インターレースの映像にするために、フィールド単位で、かつフィールド間の間隔が等間隔になるようなフィールドを選択して合成する合成処理や必要時に例えばカラーコレクションなどのエフェクト処理等を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5を例えばプラズマディスプレイ又は液晶パネル等でなるビデオモニタ17に送出する。
この結果この合成ベースバンドストリームデータS5に基づいて、ユーザにより指定されたAVコンテンツの映像がユーザにより指定された速度でビデオモニタ17に表示される。
(2−2)高速再生動作時における再生装置の具体的処理
次に、高速再生動作時における再生装置の具体的な処理内容について説明する。
(2−2−1)2倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
2倍速再生動作時、記憶部11は、図5(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を2倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを順次循環的に第1〜第3のMPEG復号器15A〜15Cに振り分ける。従って、k=1,2,……として、第1のMPEG復号器15Aには、(3k−2)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aが振り分けられ、第2のMPEG復号器15Bには、(3k−1)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bが振り分けられ、第3のMPEG復号器15Cには、3k番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cが振り分けられる。
ただし2倍速再生動作時には、図5(E)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB2から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図5(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB2を復号化するのに必要な1番目のGOP(1)のピクチャI3、ピクチャP6、ピクチャP9、ピクチャP12及びピクチャP15並びに2番目のGOP(2)のピクチャI3、ピクチャB1及びピクチャB2の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図5(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のP6の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図5(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図5(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器が2番目のGOP(2)のピクチャB2についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図5(E)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB2のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始する。この後第1〜第3のMPEG復号器15A〜15Cから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Cについて、2倍速再生の場合では、図6(A)のピクチャの詳細構成を示した図6(B)に示すように、上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドであるピクチャのフィールドB1tとフィールドI3tを選択し、当該ピクチャ内トップフィールド間のフィールド間隔が等間隔になるように、図6(B)の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドであるピクチャのフィールドB2tを選択し、図5(E)のピクチャの詳細構成を示した図6(C)に示すように、当該ピクチャのフィールドB2tをフレーム画像内ボトムフィールドに重心移動させて、フレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を生成する。そしてこの後同様にして合成画像を順次生成して、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、2倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく2倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−2−2)3倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
3倍速再生動作時、記憶部11は、図7(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を3倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを順次循環的に第1〜第4のMPEG復号器15A〜15Dに振り分ける。従って、k=1,2,……として、第1のMPEG復号器15Aには、(4k−3)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aが振り分けられ、第2のMPEG復号器15Bには、(4k−2)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bが振り分けられ、第3のMPEG復号器15Cには、(4k−1)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cが振り分けられ、第4のMPEG復号器15Dには、4k番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dが振り分けられる。
ただし3倍速再生動作時では、図7(F)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB2から再生が開始されるため、データ振分け部14は、最初の完結ピクチャ群PSについては、2倍速再生動作時と同様の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図7(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB10の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図7(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが復号化処理を開始するタイミングから3フレーム期間分先のタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図7(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP9についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器15Dは、図7(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャB2についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器15Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図7(F)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB2のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始する。この後第1〜第4のMPEG復号器15A〜15Dから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Dについて、3倍速再生の場合では図8(A)のピクチャの詳細構成を示した図8(B)に示すように、上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドであるピクチャのフィールドB1tとフィールドI3tを選択し、当該ピクチャ内トップフィールド間のフィールド間隔が等間隔になるように、図8(B)の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドであるピクチャのフィールドB2tを選択し、図7(F)のピクチャの詳細構成を示した図8(C)に示すように、当該ピクチャのフィールドB2tをそのままフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を生成する。そしてこの後同様にして合成画像を順次生成して、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、3倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく3倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−2−3)4倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
4倍速再生動作時、記憶部11は、図9(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を4倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを2倍速再生動作時と同様に順次循環的に第1〜第3のMPEG復号器15A〜15Cに振り分ける。
ただし4倍速再生動作時には、図9(E)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャI3から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図9(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャI3を復号化するのに必要な1番目のGOP(1)のピクチャI3、ピクチャP6、ピクチャP9、ピクチャP12及びピクチャP15並びに2番目のGOP(2)のピクチャI3及びピクチャB1の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図9(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB4の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図9(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図9(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP12についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図9(E)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB1のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第3のMPEG復号器15A〜15Cから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Cについて、4倍速再生の場合では、2倍速再生動作時と同様に、図10の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、4倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく4倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−2−4)5倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
5倍速再生動作時、記憶部11は、図11(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を5倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを3倍速再生動作時と同様に順次循環的に第1〜第4のMPEG復号器15A〜15Dに振り分ける。
ただし5倍速再生動作時には、図11(F)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャI3から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図11(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、4倍速再生動作時と同様の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図11(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB1の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図11(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図11(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP12についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器15Dは、図11(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャB1についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器15Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図11(F)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB1のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第4のMPEG復号器15A〜15Dから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Dについて、5倍速再生の場合では、3倍速再生動作時と同様に、図12の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内ボトムフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、5倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく5倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−2−5)6倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
6倍速再生動作時、記憶部11は、図13(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を6倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを順次循環的に第1〜第5のMPEG復号器15A〜15Eに振り分ける。従って、k=1,2,……として、第1のMPEG復号器15Aには、(5k−4)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aが振り分けられ、第2のMPEG復号器15Bには、(5k−3)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bが振り分けられ、第3のMPEG復号器15Cには、(5k−2)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cが振り分けられ、第4のMPEG復号器15Dには、(5k−1)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dが振り分けられ、第5のMPEG復号器15Eには、5k番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eが振り分けられる。
ただし6倍速再生動作時には、図13(G)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB4から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図13(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、4倍速再生動作時と同様の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図13(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB13の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図13(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが復号化処理を開始するタイミングから2フレーム期間分先のタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図13(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP6についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器15Dは、図13(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP12についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器15Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dについてもそれぞれ所定のタイミング順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第5のMPEG復号器15Eは、図13(F)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャB1についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3E)を順次復号する。また第5のMPEG復号器15Eは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Eを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図13(G)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB1のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第5のMPEG復号器15A〜15Eから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Eについて、6倍速再生の場合では、2倍速再生動作時と同様に、図14の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図14の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、6倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく6倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−2−6)7倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
7倍速再生動作時、記憶部11は、図15(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を7倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを6倍速再生動作時と同様に順次循環的に第1〜第5のMPEG復号器15A〜15Eに振り分ける。
ただし7倍速再生動作時には、図15(G)及びに示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB4から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図15(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、4倍速動作時と同様の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図15(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のP12の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図15(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP6についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図15(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP6についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器15Dは、図15(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器15Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第5のMPEG復号器15Eは、図15(F)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが6番目のGOP(6)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3E)を順次復号する。また第5のMPEG復号器15Eは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Eを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図15(G)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB1のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第5のMPEG復号器15A〜15Eから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Eについて、7倍速再生の場合、3倍速再生動作時と同様に、図16の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図16の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内ボトムフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、7倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく7倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−2−7)8倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
8倍速再生動作時、記憶部11は、図18(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を8倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを6倍速再生動作時と同様に順次循環的に第1〜第5のMPEG復号器15A〜15Eに振り分ける。
ただし8倍速再生動作時には、図18(G)及びに示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB5から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図18(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、4倍速再生動作時と同様の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図18(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のP9の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図18(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図18(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP12についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器15Dは、図18(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器15Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第5のMPEG復号器15Eは、図18(F)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3E)を順次復号する。また第5のMPEG復号器15Eは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Eを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図18(G)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB1のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第5のMPEG復号器15A〜15Eから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Eについて、8倍速再生の場合では、2倍速再生動作時と同様に、図20の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図20の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、8倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく8倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−2−8)10倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
10倍速再生動作時、記憶部11は、図21(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を10倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを順次循環的に第1〜第5のMPEG復号器15A〜15Fに振り分ける。従って、k=1,2,……として、第1のMPEG復号器15Aには、(6k−5)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aが振り分けられ、第2のMPEG復号器15Bには、(6k−4)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bが振り分けられ、第3のMPEG復号器15Cには、(6k−3)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cが振り分けられ、第4のMPEG復号器15Dには、(6k−2)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dが振り分けられ、第4のMPEG復号器15Eには、(6k−1)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eが振り分けられ、第6のMPEG復号器15Fには、6k番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Fが振り分けられる。
ただし10倍速再生動作時には、図21(H)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャP6から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図21(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、4倍速再生動作時と同様の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図21(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のI3の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図21(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図21(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP9についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器15Dは、図21(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP12についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器15Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第5のMPEG復号器15Eは、図21(F)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3E)を順次復号する。また第5のMPEG復号器15Eは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Eを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第6のMPEG復号器15Fは、図21(G)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Fを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャB1についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3F)を順次復号する。また第6のMPEG復号器15Fは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Fについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Fを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図21(H)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB1のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第6のMPEG復号器15A〜15Fから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Eについて、10倍速再生の場合では、2倍速再生動作時と同様に、図23の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図23の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、10倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく10倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−2−9)15倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
15倍速再生動作時、記憶部11は、図24(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を15倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS3に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを順次循環的に第1〜第5のMPEG復号器15A〜15Hに振り分ける。従って、k=1,2,……として、第1のMPEG復号器15Aには、(8k−7)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aが振り分けられ、第2のMPEG復号器15Bには、(8k−6)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bが振り分けられ、第3のMPEG復号器15Cには、(8k−5)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cが振り分けられ、第4のMPEG復号器15Dには、(8k−4)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dが振り分けられ、第5のMPEG復号器15Eには、(8k−3)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eが振り分けられ、第6のMPEG復号器15Fには、(8k−2)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Fが振り分けられ、第7のMPEG復号器15Gには、(8k−1)番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Gが振り分けられ、第8のMPEG復号器15Hには、8k番目の完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Hが振り分けられる。
ただし15倍速再生動作時には、図24(I)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB8から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図24(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、4倍速再生動作時と同様の各符号化データ(MPEGストリームデータS3A)のみを第1のMPEG復号器15Aに送出する。
第1のMPEG復号器15Aは、図24(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB1の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器15Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器15Bは、図24(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器15Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器15Cは、図24(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP6についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器15Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器15Dは、図24(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP9についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器15Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第5のMPEG復号器15Eは、図24(F)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP12についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3E)を順次復号する。また第5のMPEG復号器15Eは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Eについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Eを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第6のMPEG復号器15Fは、図24(G)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Fを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが1番目のGOP(1)のピクチャP15についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3F)を順次復号する。また第6のMPEG復号器15Fは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Fについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Fを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第7のMPEG復号器15Gは、図24(H)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Fを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3G)を順次復号する。また第7のMPEG復号器15Gは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Gについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Gを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第8のMPEG復号器15Hは、図24(I)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Hを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器15Aが2番目のGOP(2)のピクチャB1についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3H)を順次復号する。また第8のMPEG復号器15Hは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS3Hについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS4Hを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図24(J)に示すように、第1のMPEG復号器15Aから2番目のGOP(2)のB1のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第8のMPEG復号器15A〜15Hから与えられるベースバンドストリームデータS4A〜S4Hについて、15倍速再生の場合では、3倍速再生動作時と同様に、図26の上段に示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図26の下段に示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内ボトムフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるように合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置10においては、15倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS5を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS5に基づく15倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(2−3)高速再生動作処理手順
ここで、上述のような高速再生動作時におけるコントロール部13の制御処理は、当該コントロール部13内のROM13Aに格納された制御プログラムに基づき、図27に示す高速再生動作処理手順RTに従って行われる。
すなわちコントロール部13は、入力部12が操作されて、再生すべきAVコンテンツ及びその再生速度が指定されると、この高速再生動作処理手順RTをステップSP0において開始し、続くステップSP1において、そのAVコンテンツにおいて高速再生表示を開始するピクチャ(すなわち高速再生動作時に最初に表示するピクチャ)を決定する。なおこの実施の形態では、このピクチャとして、例えば2〜15倍速までのいずれの高速再生動作時においても、2番目のGOP(2)のピクチャB1を決定するようになされている。
続いてコントロール部13は、ステップSP2に進んで、ユーザにより指定された再生速度に応じて、トップフィールド又はボトムフィールドとして表示すべきピクチャと、その組み合わせを算出し、決定する。従って、例えば3倍速再生が指定された場合には、図8の上段に示すように、各GOPのB1、B4、B7、B10、B13の各ピクチャがそれぞれトップフィールドとして決定されると共に、図8の下段に示すように、各GOPのB2、B5、B8、B11、B14の各ピクチャがそれぞれボトムフィールドとして決定され、これらを図7(F)のように合成することによって高速再生画像を生成することが決定される。
次いでコントロール部13は、ステップSP3に進んで、ステップSP2においてトップフィールド又はボトムフィールドとして表示することを決定したピクチャと、当該ピクチャを復号化処理する際に復号化処理が必要となるピクチャを算出する。例えば、3倍速再生が指定された場合には、図7(B)に示すように、表示開始ピクチャである2番目のGOP(2)のピクチャB1と、そのときのボトムフィールドとして表示されるGOP(2)のピクチャB2とを復号するために1番目のGOP(1)のI3,P6,P9,P12,P15の各ピクチャの復号化処理が必要であるため、これらとGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB2とが算出される。またこれ以降のピクチャについては、すべてのピクチャB1〜P15が復号化処理の必要なピクチャとして算出される。
そしてコントロール部13は、この後ステップSP4に進んで、同時に復号化処理しなければならないフレームの最大数に基づいて、そのとき使用するMPEG復号器15A〜15Hから決定する。またコントロール部13は、この後これら使用するMPEG復号器に対してMPEGストリームデータS3をどのように振り分けるかの振り分け方を算出する。
例えば3倍速再生が指定された場合には、図7(B)〜(E)において明らかなように、2番目のGOP(2)のピクチャB2を復号化処理する際に、これと同時にピクチャP15、3番目のGOP(3)のピクチャB7及び4番目のGOP(4)のピクチャI3を復号化処理しなければならないことから、4個のMPEG復号器15A〜15Dが必要であることが分かる。従って、このときコントロール部13は、8個のMPEG復号器15A〜15Hの中から4個のMPEG復号器15A〜15Dを復号化処理に使用するMPEG復号器として決定する。またコントロール部13は、この後上述の完結ピクチャ群PSを単位として、図7(B)〜(E)のようにMPEGストリームデータS3をこれら第1〜第4のMPEG復号器15A〜15Dに振り分けるように、振分け方を算出することとなる。
続いてコントロール部13は、ステップSP5に進んで、高速再生画像の表示開示時刻を適当に設定し、この後ステップSP6及びステップSP7において、ステップSP4において決定した各MPEG復号器15A〜15Hにそれぞれ順次与えられる完結ピクチャ群PSの復号化処理の開始タイミングを計算する。
すなわちコントロール部13は、ステップSP6において、ステップSP1で選択した表示開始ピクチャをステップSP5で設定した表示開始時刻に表示し、その後ステップSP2で決定した各ピクチャを順次表示するために、各MPEG復号器15A〜15Hがそれぞれ順次自己に振り分けられる各完結ピクチャ群PSの復号化処理を終了しなければならないタイミングをそれぞれ算出する。
例えば図7(F)のように高速再生画像を表示する場合、表示開示ピクチャである2番目のGOP(2)のピクチャB1の表示が開始される時点までに当該ピクチャB1及びこれと合成されるピクチャB2の復号化処理が終了していなければならない。従って、その時点がこれらピクチャB1及びピクチャB2を含む完結ピクチャ群の最も遅い復号化処理の終了タイミングとなる。そこでコントロール部13は、この時点をそのMPEG復号器15Aにおけるその完結ピクチャ群の復号化処理の終了タイミングとして算出する。
またコントロール部13は、これと同様にして、例えば図7(F)のように高速再生画像を表示するために、そのMPEG復号器15Aが自己に振り分けられる完結ピクチャ群の復号化処理を終了しなければならないタイミングをそれぞれ算出する。
さらにコントロール部13は、これと同様にして、他の各MPEG復号器15A〜15Dにそれぞれ振り分けられる完結ピクチャ群の復号化処理を終了しなければならないタイミングを算出する。
そしてコントロール部13は、この後ステップSP7に進んで、ステップSP6において算出した各MPEG復号器15A〜15Hの各復号化処理の終了タイミングと、そのタイミングで復号化処理を終了すべき完結ピクチャ群の復号化処理すべきピクチャ数分の時間とに基づいて、各MPEG復号器15A〜15Hが順次振り分けられる各完結ピクチャ群に対して復号化処理をそれぞれ開始すべき開始タイミングを順次算出する。
例えば図7(F)のように高速再生画像を表示する場合、2番目のGOP(2)のピクチャB2を含む完結ピクチャ群の復号化処理すべきピクチャ数が8(1番目のGOP(1)のI3、P6、P9、P12、P15及び2番目のGOP(2)のI3、B1、B2)であることから、その完結ピクチャ群の復号化処理の開始タイミングが、当該完結ピクチャ群の終了タイミングよりも8フレーム期間分だけ先のタイミングであることが分かる。そこでコントロール部13は、このタイミングが、対応するMPEGストリームデータの復号化処理を開始してからどれくらいの時間が経過したタイミングであるかを、各完結ピクチャ群についてそれぞれ算出する。
そしてコントロール部13は、この後ステップSP8に進んで、ステップSP7において算出した各MPEG復号器15A〜15Hが順次振り分けられる各完結ピクチャ群に対して復号化処理をそれぞれ開始すべき開始タイミングに基づいて、データ振り分け部14が読み出されるMPEGストリームデータS3に対して各MPEG復号器15A〜15Hに各完結ピクチャ群を振分ける振分け処理を開始すべき開始タイミングを算出して、記憶部11を制御して対応するMPEGストリームデータS3の読み出しを開始させると共に、データ振分け部14を制御して、このMPEGストリームデータS3を完結ピクチャ群PS単位でMPEG復号部15内の対応するMPEG復号器15A〜15Hに順次振り分ける。
例えば図7(A)のように3倍速で読み出しされる場合、図7(A)〜(E)において明らかなように、MPEG復号器15Bにおいて2番目のGOP(2)のピクチャI3の復号化が開始される時点までに当該ピクチャI3の読み出し処理が終了していなければならない。従って、その時点がこのピクチャI3を含むMPEGストリームS3の最も遅い読み出し処理タイミングとなる。そこでコントロール部13は、この時点からそのMPEGストリームS3の読み出し処理の開始タイミングを算出して、読み出し処理を開始し、MPEGストリームデータS3を完結ピクチャ群PS単位でMPEG復号部15内のMPEG復号器15A〜15Dに順次振り分ける。
またコントロール部13は、この後ステップSP9に進んで、いずれかのMPEG復号器15A〜15Hがそのとき振り分けられる完結ピクチャ群に対する復号化処理を開始すべきタイミングとなったか否かを判断する。そしてコントロール部13は、このステップSP9において否定結果を得るとステップSP11に進み、これに対して肯定結果を得るとステップSP10に進んでMPEG復号部15内の対応するMPEG復号器15A〜15Hを制御することにより復号化処理を開始させる。
またコントロール部13は、この後ステップSP11に進んで、復号化処理により得られたベースバンドストリームデータS4を出力するMPEG復号器を切り換えるべきタイミングとなったか否かを判断する。そしてコントロール部13は、このステップSP11において否定結果を得るとステップSP13に進み、これに対して肯定結果を得るとステップSP12に進んで、対応するMPEG復号器を制御することにより、ベースバンドストリームデータS4を出力すべきMPEG復号器に切り換える。
さらにコントロール部13は、この後ステップSP13に進んで、ビデオフィルタ15を制御することにより合成処理を実行し、得られた合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に出力すべきタイミングとなったか否かを判断する。そしてコントロール部13は、このステップSP13において否定結果を得るとステップSP16に進み、これに対して肯定結果を得るとステップSP14に進んで、ビデオフィルタ16を制御することにより、合成ベースバンドストリームデータS5をビデオモニタ17に出力する。
そしてコントロール部13は、この後ステップSP14に進んで、そのときベースバンドストリームデータS4を出力したMPEG復号器15A〜15H内及びビデオフィルタ16内のメモリ(図示せず)から、そのとき出力したピクチャ及び当該ピクチャを復号化処理するのに必要であったピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3)を消去させる。
続いてコントロール部13は、ステップSP16に進んで、入力部12からの操作信号S2に基づいて、ユーザが高速再生を停止すべき操作(以下、これを停止操作と呼ぶ)を行ったか否かを判断し、否定結果を得るとステップSP9に戻り、この後ステップSP9〜ステップSP16について同様の処理を繰り返す。そしてコントロール部13は、やがてユーザが停止操作を行うことによりステップSP16において肯定結果を得ると、ステップSP17に進んでこの高速再生動作処理手順RTを終了する。
このようにしてコントロール部13は、記憶部11、データ振分け部14、MPEG復号部15内の各MPEG復号器15A〜15H及びビデオフィルタ16を制御して指定されたAVコンテンツを指定された速度で再生してなる映像をビデオモニタ17に表示させ得るようになされている。
(2−4)第1の実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、この再生装置10では、ユーザにより指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を指定された再生速度で記憶部11から読み出し、当該MPEGストリームデータS3を完結的に復号化処理できる完結ピクチャ群PS単位で複数のMPEG復号器15A〜15Hに振り分けて、これら複数のMPEG復号器15A〜15Hにおいて並列的に復号化処理する。
従って、この再生装置10では、図42について上述した原理により、1GOP内に存在するIピクチャの数や、1GOP内におけるIピクチャ又はPピクチャの出現周期Mに依存することなく、任意の再生速度でMPEGストリームデータS3を復号化処理することができる。
またこの再生装置10では、このようにMPEGストリームデータS3を対応するMPEG復号器15A〜15Hに振り分ける際に、表示しないピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS3)を予め省略して各MPEG復号器15A〜15Hに振り分けるようにしているため、かかる復号化処理をより迅速に行い得、その分高速再生を確実に行うことができる。
さらにこの再生装置10では、トップフィールドデータのピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして選択し、当該ピクチャ内トップフィールド間のフィールド間隔が等間隔又はほぼ等間隔になるように、ボトムフィールドデータのピクチャ内トップフィールド又はピクチャ内ボトムフィールドのいずれかをフレーム画像内ボトムフィールドとして選択することによって、表示すべきフレーム画像のフィールド間の間隔を調整するようにしたことにより、より滑らかに高速再生画像を表示できる。
さらにこの再生装置10では、復号化処理に使用するMPEG復号器15A〜15Hとして、(1)式で与えられる数のMPEG復号器15A〜15Hを用意し、これらMPEG復号器15A〜15Hの中からユーザが指定した再生速度に応じた数のMPEG復号器15A〜15Hを選択的に使用するようにして、かかる並列処理を行うため、装置全体の大型化を防止しながら、何倍速再生にも対応することができる。
以上の構成によれば、ユーザにより指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS3を指定された再生速度で記憶部11から読み出し、当該MPEGストリームデータS3を複数のMPEG復号器15A〜15Hに振り分けて、これら複数のMPEG復号器15A〜15Hにおいて並列的に復号化処理するようにしたことにより、1GOP内に存在するIピクチャの数や、1GOP内におけるIピクチャ又はPピクチャの出現周期Mに依存することなくMPEGストリームデータS3を任意の速度で高速再生し得、かくしてGOP構造がオープンGOPであるMPEGストリームデータを任意の速度で高速再生し得る再生装置が実現できる。
(3−1)第2の実施の形態による再生装置の構成
図4との対応部分に同一符号を付して示す図28において、20は全体として第2の実施の形態による再生装置を示し、上述した第1の実施の形態による再生装置10(図4)とは、記憶部11に記憶保持されたAVコンテンツの中からユーザにより指定されるAVコンテンツのMPEGストリームデータ(N=15、M=5、GOP構造がオープンGOPであるものとする)の構成及びMPEG復号部21におけるMPEG復号器の個数が異なることを除いて同様に構成されている。
このときMPEG復号部21は、この実施の形態の場合ではN=15、M=5であることから、上述の(1)式により合計6個のMPEG復号器15A〜15Fから構成されていることになる。
(3−2−1)2倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
2倍速再生動作時、記憶部11は、図29(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS6を2倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS6に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを第1の実施の形態による2倍速動作時と同様に順次循環的に第1〜第3のMPEG復号器21A〜21Cに振り分ける。
ただし2倍速再生動作時では、図29(E)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB2並びにピクチャB3及びピクチャI4が再生されるため、データ振分け部14は、図29(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、2番目のGOP(2)のピクチャB1、ピクチャB2、ピクチャB3及びピクチャB4を復号化するのに必要な1番目のGOP(1)のピクチャI5、ピクチャP10及びピクチャP15並びに2番目のGOP(2)のピクチャI5、ピクチャB1、ピクチャB2、ピクチャB3及びピクチャB4の各符号化データ(MPEGストリームデータS6A)のみを第1のMPEG復号器21Aに送出する。
第1のMPEG復号器21Aは、図29(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB3の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器21Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器21Bは、図29(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが1番目のGOP(1)のピクチャI5についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器21Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器21Cは、図29(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが2番目のGOP(2)のピクチャB4についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器21Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図29(E)に示すように、第1のMPEG復号器21Aから2番目のGOP(2)のB4のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングから1フレーム期間分だけ先のタイミングで処理を開始し、この後第1〜第3のMPEG復号器21A〜21Cから与えられるベースバンドストリームデータS7A〜S7Cについて、2倍速再生の場合では、第1の実施の形態による2倍速動作時と同様に、図30の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図30の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして、表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS8をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置20においては、2倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS8を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS8に基づく2倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(3−2−2)3倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
3倍速再生動作時、記憶部11は、図31(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS6を3倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS6に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを第1の実施の形態による2倍速動作時と同様に順次循環的に第1〜第3のMPEG復号器21A〜21Cに振り分ける。
ただし3倍速再生動作時では、図31(E)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB2並びにピクチャB4及びピクチャI5が再生されるため、データ振分け部14は、図31(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、2番目のGOP(2)のピクチャB1、ピクチャB2及びピクチャB4を復号化するのに必要な1番目のGOP(1)のピクチャI5、ピクチャP10及びピクチャP15並びに2番目のGOP(2)のピクチャI5、ピクチャB1、ピクチャB2及びピクチャB4の各符号化データ(MPEGストリームデータS6A)のみを第1のMPEG復号器21Aに送出する。
第1のMPEG復号器21Aは、図31(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB3の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器21Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器21Bは、図31(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが1番目のGOP(1)のピクチャI5についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器21Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器21Cは、図31(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが2番目のGOP(2)のピクチャB2についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器21Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図31(E)に示すように、第1のMPEG復号器21Aから2番目のGOP(2)のB4のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングから1フレーム期間分だけ先のタイミングで処理を開始し、この後第1〜第3のMPEG復号器21A〜21Cから与えられるベースバンドストリームデータS7A〜S7Cについて、3倍速再生の場合では、第1の実施の形態による3倍速動作時と同様に、図32の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図32の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内ボトムフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS8をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置20においては、3倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS8を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS8に基づく3倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(3−2−3)4倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
5倍速再生動作時、記憶部11は、図33(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS6を4倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS6に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを第1の実施の形態による2倍速動作時と同様に順次循環的に第1〜第3のMPEG復号器21A〜21Cに振り分ける。
ただし4倍速再生動作時では、図33(E)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB3から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図33(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB3を復号化するのに必要な1番目のGOP(1)のピクチャI5、ピクチャP10及びピクチャP15並びに2番目のGOP(2)のピクチャI5、ピクチャB1及びピクチャB3の各符号化データ(MPEGストリームデータ)のみを第1のMPEG復号器21Aに送出する。
第1のMPEG復号器21Aは、図33(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB3の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器21Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aについてもそれぞれ所定のタイミングで所定の符号化データを順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器21Bは、図33(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが1番目のGOP(1)のピクチャI3についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器21Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器21Cは、図33(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが2番目のGOP(2)のピクチャB1についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器21Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cについてもそれぞれ所定のタイミングで所定の符号化データを順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図33(E)に示すように、第1のMPEG復号器21Aから2番目のGOP(2)のB3のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第3のMPEG復号器21A〜21Cから与えられるベースバンドストリームデータS7A〜S7Cについて、4倍速再生の場合では、第1の実施の形態による2倍速動作時と同様に、図34の上段に表示されたピクチャ(トップフィールド)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図34の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS8をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置20においては、4倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS8を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS8に基づく4倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(3−2−4)5倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
5倍速再生動作時、記憶部11は、図35(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS6を5倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS6に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを第1の実施の形態による3倍速動作時と同様に順次循環的に第1〜第4のMPEG復号器21A〜21Dに振り分ける。
ただし5倍速再生動作時では、図35(E)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB3から再生が開始されるため、データ振分け部14は、最初の完結ピクチャ群PSについては、3倍速動作時の場合と同様の各符号化データ(MPEGストリームデータS6A)のみを第1のMPEG復号器21Aに送出する。
第1のMPEG復号器21Aは、図35(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB6の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器21Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器21Bは、図35(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが復号化を開始するタイミングから1フレーム期間分先のタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器21Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器21Cは、図35(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器が1番目のGOP(1)のピクチャP15についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器21Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器21Dは、図35(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器が2番目のGOP(2)のピクチャB3についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器21Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図35(F)に示すように、第1のMPEG復号器21Aから2番目のGOP(2)のB3のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第3のMPEG復号器21A〜21Cから与えられるベースバンドストリームデータS7A〜S7Cについて、5倍速再生の場合、第1の実施の形態による3倍速動作時と同様に、図36の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図36の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内ボトムフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS8をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置20においては、5倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS8を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS8に基づく5倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(3−2−5)6倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
6倍速再生動作時、記憶部11は、図37(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS6を6倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS6に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを第1の実施の形態による3倍速動作時と同様に順次循環的に第1〜第4のMPEG復号器21A〜21Dに振り分ける。
ただし6倍速再生動作時では、図37(E)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB3から再生が開始されるため、データ振分け部14は、図37(B)に示すように、最初の完結ピクチャ群PSについては、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB4を復号化するのに必要な1番目のGOP(1)のピクチャI5、ピクチャP10及びピクチャP15並びに2番目のGOP(2)のピクチャI5、ピクチャB1及びピクチャB4の各符号化データ(MPEGストリームデータS6A)のみを第1のMPEG復号器21Aに送出する。
第1のMPEG復号器21Aは、図37(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aを順次蓄積すると共に、例えば1番目のGOP(1)のB13の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6A)を順次復号する。また第1のMPEG復号器21Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器21Bは、図37(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが1番目のGOP(1)のピクチャP10についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器21Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器21Cは、図37(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器が2番目のGOP(2)のピクチャI5についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器21Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cについてもそれぞれ所定のタイミングで所定の符号化データを順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器21Dは、図37(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器が2番目のGOP(2)のピクチャB4についての復号化処理を開始したタイミングの1フレーム後のタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器21Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図37(F)に示すように、第1のMPEG復号器21Aから2番目のGOP(2)のB3のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第3のMPEG復号器21A〜21Cから与えられるベースバンドストリームデータS7A〜S7Cについて、6倍速再生の場合では、第1の実施の形態による2倍速動作時と同様に、図38の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図38の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS8をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置20においては、6倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS8を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS8に基づく6倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(3−2−6)15倍速再生動作時における再生装置の具体的処理
15倍速再生動作時、記憶部11は、図39(A)に示すように、指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS6を15倍速で読み出し、これをデータ振分け部14に送出する。
データ振分け部14は、供給されるMPEGストリームデータS6に基づいて、図3について上述した完結ピクチャ群PSを順次生成し、これら完結ピクチャ群PSを第1の実施の形態による10倍速動作時と同様に順次循環的に第1〜第6のMPEG復号器21A〜21Fに振り分ける。
ただし15倍速再生動作時では、図39(G)に示すように、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB8から再生が開始されるため、データ振分け部14は、最初の完結ピクチャ群PSについては、2番目のGOP(2)のピクチャB1及びピクチャB4を復号化するのに必要な1番目のGOP(1)のピクチャI5、ピクチャP10及びピクチャP15並びに2番目のGOP(2)のピクチャI5及びピクチャB1の各符号化データ(MPEGストリームデータS6A)のみを第1のMPEG復号器21Aに送出する。
第1のMPEG復号器21Aは、図39(B)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aを順次蓄積すると共に、例えば2番目のGOP(2)のB1の符号化データが記憶部11から読み出されたタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6Aを順次復号する。また第1のMPEG復号器21Aは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Aについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Aを順次ビデオフィルタ16に送出する。
また第2のMPEG復号器21Bは、図39(C)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが1番目のGOP(1)のピクチャI5についての復号化処理を開始するタイミングと同じタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6B)を順次復号する。また第2のMPEG復号器21Bは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Bについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Bを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第3のMPEG復号器21Cは、図39(D)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが1番目のGOP(1)のピクチャP10についての復号化処理を開始するタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6C)を順次復号する。また第3のMPEG復号器21Cは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Cについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Cを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第4のMPEG復号器21Dは、図39(E)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Dを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが1番目のGOP(1)のピクチャP15についての復号化処理を開始したタイミングの1フレーム後のタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6D)を順次復号する。また第4のMPEG復号器21Dは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Dについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Dを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第5のMPEG復号器21Eは、図39(F)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Eを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが2番目のGOP(2)のピクチャI5についての復号化処理を開始したタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6E)を順次復号する。また第5のMPEG復号器21Eは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Eについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Eを順次ビデオフィルタ16に送出する。
さらに第6のMPEG復号器21Fは、図39(G)に示すように、データ振分け部14から供給される完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Fを順次蓄積すると共に、第1のMPEG復号器21Aが2番目のGOP(2)のピクチャB1についての復号化処理を開始したタイミングで復号化処理を開始し、当該完結ピクチャ群PS内の各ピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6F)を順次復号する。また第6のMPEG復号器21Fは、これ以降に与えられる完結ピクチャ群PSのMPEGストリームデータS6Fについてもそれぞれ所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータS7Fを順次ビデオフィルタ16に送出する。
ビデオフィルタ16は、図39(H)に示すように、第1のMPEG復号器21Aから2番目のGOP(2)のB1のベースバンドストリームデータが出力し終えたタイミングで処理を開始し、この後第1〜第6のMPEG復号器21A〜21Fから与えられるベースバンドストリームデータS7A〜S7Fについて、15倍速再生の場合では、第1の実施の形態による3倍速動作時と同様に、図41の上段に表示されたピクチャ(トップフィールドデータ)のピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして、図41の下段に表示されたピクチャ(ボトムフィールドデータ)のピクチャ内ボトムフィールドを、例えばフレーム画像内ボトムフィールドとして表示させるようにして合成画像を順次生成すると共に、この合成画像に対して必要に応じてエフェクト処理を施し、かくして得られた合成ベースバンドストリームデータS8をビデオモニタ17に送出する。
このようにしてこの再生装置20においては、15倍速再生された滑らかな動画像の合成ベースバンドストリームデータS8を生成し、この合成ベースバンドストリームデータS8に基づく15倍速再生動画像をビデオモニタ17に表示させる。
(3−3)第2の実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、この再生装置20では、ユーザにより指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS6を指定された再生速度で記憶部11から読み出し、当該MPEGストリームデータS6を完結的に復号化処理できる完結ピクチャ群PS単位で複数のMPEG復号器21A〜21Fに振り分けて、これら複数のMPEG復号器21A〜21Fにおいて並列的に復号化処理する。
従って、この再生装置20では、第1の実施の形態による再生装置10(図4)と同様に、図42について上述した原理により、1GOP内に存在するIピクチャの数や、1GOP内におけるIピクチャ又はPピクチャの出現周期Mに依存することなく、所望する再生速度でMPEGストリームデータS6を復号化処理することができる。
またこの再生装置20では、このようにMPEGストリームデータS6を対応するMPEG復号器21A〜21Fに振り分ける際に、表示しないピクチャの符号化データ(MPEGストリームデータS6)を予め省略して各MPEG復号器21A〜21Fに振り分けるようにしているため、かかる復号化処理をより迅速に行い得、その分高速再生を確実に行うことができる。
さらにこの再生装置20では、トップフィールドデータのピクチャ内トップフィールドを、例えばフレーム画像内トップフィールドとして選択し、当該ピクチャ内トップフィールド間のフィールド間隔が等間隔又はほぼ等間隔になるように、ボトムフィールドデータのピクチャ内トップフィールド又はピクチャ内ボトムフィールドのいずれかをフレーム画像内ボトムフィールドとして選択することによって、表示すべきフレーム画像のフィールド間の間隔を調整するようにしたことにより、より滑らかに高速再生画像を表示できる。
さらにこの再生装置20では、復号化処理に使用するMPEG復号器21A〜21Fとして、(1)式で与えられる数のMPEG復号器21A〜21Fを用意し、これらMPEG復号器21A〜21Fの中からユーザが指定した再生速度に応じた数のMPEG復号器21A〜21Fを選択的に使用するようにして、かかる並列処理を行うため、装置全体の大型化を防止しながら、何倍速再生にも対応することができる。
以上の構成によれば、ユーザにより指定されたAVコンテンツのMPEGストリームデータS6を指定された再生速度で記憶部11から読み出し、当該MPEGストリームデータS6を複数のMPEG復号器21A〜21Fに振り分けて、これら複数のMPEG復号器21A〜21Fにおいて並列的に復号化処理するようにしたことにより、1GOP内に存在するIピクチャの数や、1GOP内におけるIピクチャ又はPピクチャの出現周期Mに依存することなくMPEGストリームデータS6を任意の速度で高速再生し得、かくしてGOP構造がオープンGOPであるMPEGストリームデータを任意の速度で高速再生し得る再生装置が実現できる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、GOPのピクチャ構造におけるMPEGストリームデータを、Nを15、Mを3とした場合及びNを15、Mを5とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のGOPのピクチャ構造におけるMPEGストリームデータについても広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、指定された倍速で読み込まれたMPEGストリームデータに対して、最初の完結ピクチャ群のMPEGストリームデータを、対応するMPEG復号器において所定のタイミングで復号化を開始した場合について述べたが、本発明にはこれに限らず、指定された倍速で読み込まれたMPEGストリームデータに対して、最初の完結ピクチャ群のMPEGストリームデータの復号化を開始するタイミングは、上述のタイミング以前であるならばどのタイミングで復号化を開始するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、上述の(1)式に基づいた個数のMPEG復号器から構成されている場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばMPEGストリームデータを復号する回路であっても良く、要は所定数のMPEGストリームデータを復号する機構であれば良い。
さらに上述の実施の形態においては、データ振分け部において、MPEG復号器Aから順次完結ピクチャ群のMPEGストリームデータを振分けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、MPEG復号器A以外のMPEG復号器から順次完結ピクチャ群のMPEGストリームデータの振分けを開始するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、データ振分け部において、MPEG復号器Aから順番に順次完結ピクチャのMPEGストリームデータを振分けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば順番に関わらず復号化の終了したMPEG復号器に順次完結ピクチャのMPEGストリームデータを振分けるようにしても良く、この他種々の順番で完結ピクチャのMPEGストリームデータを振分ける場合についても広く適用することができる。
さらに上述の実施の形態においては、指定された倍速で読み込まれたMPEGストリームデータに対して、一旦データ振分け部のメモリに蓄積すると共に、所定のタイミングで当該完結ピクチャ群のMPEGストリームデータを振分け、各MPEG復号器においてそのタイミングで復号化を開始した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ振分け部から供給される完結ピクチャ群のMPEGストリームデータを一旦各MPEG復号器に順次蓄積すると共に、所定のタイミングで復号化処理を開始するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、指定された倍速で読み込まれたMPEGストリームデータに対して、一旦データ振分け部のメモリに蓄積すると共に、所定のタイミングで当該完結ピクチャ群のMPEGストリームデータを振分け、各MPEG復号器においてそのタイミングで復号化を開始した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、読み込まれたMPEGストリームデータのうちのすべてのピクチャを、所定のタイミングで分岐及び切り替えしながら順次各MPEG復号器に送出して、当該各MPEG復号器において復号化するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、指定された倍速で読み込まれたMPEGストリームデータに対して、一旦データ振分け部のメモリに蓄積すると共に、所定のタイミングで当該完結ピクチャ群のMPEGストリームデータを振分け、各MPEG復号器においてそのタイミングで復号化を開始した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該MPEGストリームデータのうちの特定のピクチャを各MPEG復号器に蓄えつつ、読み込まれたMPEGストリームデータのうちのすべてのピクチャを所定のタイミングで切り替えしながら順次各MPEG復号器に送出して、当該各MPEG復号器において必要なピクチャのみを復号化するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、データ振分け部から供給される完結ピクチャ群のMPEGストリームデータを所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータを順次ビデオフィルタに送出した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、所定のタイミングで順次復号化処理し、この結果として得られたベースバンドストリームデータを各MPEG復号器に順次蓄積すると共に、ビデオフィルタにおいて所定のタイミングで各MPEG復号器からベースバンドストリームデータを読み出して合成画像を順次生成するようにしても良い。
さらに第1の実施の形態においては、2倍速〜8倍速、10倍速及び15倍速再生動作時における再生装置の具体的処理について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば9倍速、〜14倍速再生動作時及び15倍速再生動作時以上における再生装置の具体的処理等、2倍速以上の任意の倍速再生動作時における再生装置の具体的処理について広く適用することができる。
さらに第1の実施の形態においては、表示開始ピクチャはすべて1番目のGOP(1)のピクチャB1から開始した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば5番目のGOP(5)のピクチャI3や(n+2)番目のGOP(n+2)のピクチャP6から開始する場合等この他種々のGOPのピクチャから開始する場合についても広く適用することができる。
さらに第2の実施の形態においては、2倍速〜6倍速及び15倍速再生動作時における再生装置の具体的処理について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば7倍速〜14倍速動作時及び15倍速動作時以上における再生装置の具体的処理等、2倍速以上の任意の倍速動作時における再生装置の具体的処理について広く適用することができる。
さらに第2の実施の形態においては、表示開始ピクチャはすべて1番目のGOP(1)のピクチャB1から開始した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば5番目のGOP(5)のピクチャI5や(n+2)番目のGOP(n+2)のピクチャP10から開始する場合等この他種々のGOPのピクチャから開始する場合についても広く適用することができる。
さらに、第1の実施の形態(図4)及び第2の実施の形態(図28)における記憶装置11は、ハードディスク装置以外にも、例えば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、磁気ディスク等の種々の記録媒体を含むことは言うまでもない。また、記憶装置11(あるいはビデオフィルタ16)の接続形態も、再生装置10として一体化されているに限らず、例えば外部から有線または無線で接続されている形態なども考えられる。
さらに上述の実施の形態における一連の処理は、それぞれの機能を有するハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータに対して、各種プログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能となり、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに例えば記録媒体からインストールされる。この記録媒体は、例えば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、磁気ディスク等の種々の記録媒体を含むことは言うまでもない。また例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに例えばインターネット等のネットワークを介してダウンロードすることによって、各種プログラムをインストールすることもできる。
本発明は、オープンGOPを用いたMPEG方式による復号化装置の他、これに類似する符号化又は復号化のアルゴリズムを有する方式の復号化装置に適用することができる。
オープンGOPのピクチャ構成例を示す略線図である。 MPEGストリームデータの構成例を示す略線図である。 完結ピクチャ群の構成例を示す略線図である。 第1の実施の形態による再生装置の構成を示すブロック図である。 2倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 2倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 3倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 3倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 4倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 4倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 5倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 5倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 6倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 6倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 7倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 7倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 7倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 8倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 8倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 8倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 10倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 10倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 10倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 15倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 15倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 15倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 高速再生動作処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による再生装置の構成を示すブロック図である。 2倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 2倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 3倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 3倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 4倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 4倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 5倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 5倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 6倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 6倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 15倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 15倍速再生動作時における再生装置の具体的処理を示すタイミングチャートである。 15倍速再生動作時における再生装置の合成処理を示す略線図である。 クローズドGOPにおける2倍速再生動作時の復号化処理を示すタイミングチャートである。 MPEG方式におけるGOP図の説明に供する略線図である。
符号の説明
10、20……再生装置、11……記憶装置、12……入力部、13……コントロール部、14……データ振分け部、15、21……MPEG復号部、15A〜15H、21A〜21F……MPEG復号器、16……ビデオフィルタ、17……ビデオモニタ。

Claims (12)

  1. 複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置において、
    記録媒体から上記符号化データを指定された再生速度で読み出させる読出し制御手段と、
    上記符号化データを復号化処理する複数の復号化手段と、
    上記記録媒体から読み出された上記符号化データを、完結的に上記復号化処理できる所定の復号化処理単位で上記指定された再生速度に応じた個数の上記復号化手段に振り分ける振分け手段と、
    各上記復号化手段により復号化処理された上記符号化データに基づいて、上記指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する再生画像データ生成手段と
    を具えることを特徴とする復号化装置。
  2. 上記振分け手段は、
    上記再生画像として上記表示するフレーム画像又は当該フレーム画像を上記復号化処理するのに必要なフレーム画像の上記符号化データのみを各上記復号化手段に振り分ける
    ことを特徴とする請求項1に記載の復号化装置。
  3. 上記符号化処理単位内のフレーム数と、フレーム内符号化画像又はフレーム間順方向予測符号化画像の出現周期とに基づいて算出される所定数の上記復号化手段が設けられた
    ことを特徴とする請求項2に記載の復号化装置。
  4. 上記符号化処理単位内のフレーム数はN個であり、フレーム内符号化画像又はフレーム間順方向予測符号化画像の出現周期がMの上記符号化データを復号化するときの上記所定数の復号化手段は、(N/M+3)である
    ことを特徴とする請求項3に記載の復号化装置。
  5. 上記再生画像データ生成手段は、
    復号化された複数のフレーム画像をフィールド単位で合成するようにして上記再生画像の各フレーム画像の上記画像データを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の復号化装置。
  6. 上記再生画像データ生成手段は、
    上記画像データのトップフィールドとして選択された上記復号化されたフレーム画像のトップフィールドに対して、当該復号化されたフレーム画像のトップフィールド間のフィールド間隔が等間隔又はほぼ等間隔になるように、上記復号化されたフレーム画像のトップフィールド又はボトムフィールドを上記画像データのボトムフィールドとして選択する
    ことを特徴とする請求項5に記載の復号化装置。
  7. 複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化方法において、
    記録媒体から上記符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、
    上記記録媒体から読み出された上記符号化データを、完結的に上記復号化処理できる所定の復号化処理単位で上記指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、
    各上記系列に振り分けられた上記符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、
    上記復号化処理された上記符号化データに基づいて、上記指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップと
    を具えることを特徴とする復号化方法。
  8. 上記第2のステップでは、
    上記再生画像として上記表示するフレーム画像又は当該フレーム画像を上記復号化処理するのに必要なフレーム画像の上記符号化データのみを各上記系列に振り分ける
    ことを特徴とする請求項7に記載の復号化方法。
  9. 上記第4のステップでは、
    復号化された複数のフレーム画像をフィールド単位で合成するようにして上記再生画像の各フレーム画像の上記画像データを生成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の復号化方法。
  10. 上記第4のステップでは、
    上記画像データのトップフィールドとして選択された上記復号化されたフレーム画像のトップフィールドに対して、当該復号化されたフレーム画像のトップフィールド間のフィールド間隔が等間隔になるように、上記復号化されたフレーム画像のトップフィールド又はボトムフィールドを上記画像データのボトムフィールドとして選択する
    ことを特徴とする請求項9に記載の復号化方法。
  11. 複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置に対して、
    記録媒体から上記符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、
    上記記録媒体から読み出された上記符号化データを、完結的に上記復号化処理できる所定の復号化処理単位で上記指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、
    各上記系列に振り分けられた上記符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、
    上記復号化処理された上記符号化データに基づいて、上記指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップと
    を実行させるためのプログラム。
  12. 複数フレームからなる所定の符号化処理単位で、かつ他の上記符号化処理単位のデータを参照して予測符号化することにより得られた符号化データを復号化する復号化装置に対して、
    記録媒体から上記符号化データを指定された再生速度で読み出させる第1のステップと、
    上記記録媒体から読み出された上記符号化データを、完結的に上記復号化処理できる所定の復号化処理単位で上記指定された再生速度に応じた数の系列に振り分ける第2のステップと、
    各上記系列に振り分けられた上記符号化データをそれぞれ復号化処理する第3のステップと、
    上記復号化処理された上記符号化データに基づいて、上記指定された再生速度の再生画像の画像データを生成する第4のステップと
    を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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