JP2005340052A - 車両用灯具 - Google Patents

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靖之 天野
Takayuki Suzuki
貴之 鈴木
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和典 夏目
Nobutaka Tezuka
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Abstract

【課題】 発光素子を光源とする車両用灯具において、所要の配光性能を確保可能とした上で、点灯時および非点灯時の見映えを向上させる。
【解決手段】 発光素子22の前方側に配置された透光部材24における前面24bの一部を、複数の平面部Z1〜Z12が互いに隣接するように配置されてなる略多面体形状とする。これら各平面部Z1〜Z12の向きは、透光部材24に入射して該平面部から出射する発光素子22からの光によって形成される配光パターンを、これら各配光パターン相互間で互いに部分的に重複させる向きに設定し、所要の配光性能を確保する。そして、点灯時には、観察方向に対応した特定の平面部のみが光って見えるようにし、キラキラ感のある見映えを演出する。また、非点灯時には、観察方向や灯具外部からの入射光の向きによって、特定の平面部のみがその全域にわたって光って見えるようにし、宝石のような見映えを演出する。
【選択図】 図4

Description

本願発明は、発光ダイオード等の発光素子を光源とする車両用灯具に関するものである。
近年、発光ダイオード等の発光素子を光源とする車両用灯具が多く採用されている。
例えば「特許文献1」には、灯具前後方向に延びる光軸上に発光素子が配置されるとともに、この発光素子の前方側に複数のレンズ素子を有する透光部材が配置された構成の車両用灯具が記載されている。この車両用灯具においては、その透光部材の後面に形成された複数のレンズ素子が、発光素子からの光を光軸と略平行な光として入射させるフレネルレンズとして構成されている。
特開昭61−253703号公報
上記「特許文献1」に記載されているような透光部材を用いるようにすれば、発光素子からの光を灯具正面方向へ向けて効率良く照射することが可能となるが、車両用灯具を前方から観察したとき、その透光部材は同心円状の模様で平面的に光って見えるに過ぎず、その光り方に意外性がないので、点灯時の見映えがあまり良くなく、また、非点灯時の見映えも平凡なものとなってしまう、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子を光源とする車両用灯具において、所要の配光性能を確保可能とした上で、点灯時および非点灯時の見映えを向上させることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、透光部材の表面形状に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
灯具前後方向に延びる光軸上に配置された発光素子と、この発光素子の前方側に配置された透光部材と、を備えてなる車両用灯具において、
上記透光部材の前面の少なくとも一部が、複数の平面部が互いに隣接するように配置されてなる略多面体形状を有しており、
上記各平面部の向きが、上記透光部材に入射して該平面部から出射する上記発光素子からの光によって形成される配光パターンを、これら各配光パターン相互間で互いに部分的に重複させる向きに設定されている、ことを特徴とするものである。
上記「車両用灯具」は、特定種類の車両用灯具に限定されるものではなく、例えば、テールランプやストップランプ等が採用可能である。また、この「車両用灯具」は、発光素子および透光部材を1組だけ備えた構成であってもよいし、これらを複数組備えた構成であってもよい。さらに、発光素子および透光部材を複数組備えた構成とした場合には、これら各組の透光部材を一体で形成することも可能である。
上記「発光素子」とは、略点状に発光する発光部を有する素子状の光源を意味するものであって、その種類は特に限定されるものではなく、例えば、発光ダイオードやレーザダイオード等が採用可能である。
上記「透光部材」は、透光性を有する部材であれば、その材質は特に限定されるものではなく、例えば、透明な合成樹脂で構成されたものやガラスで構成されたもの等が採用可能である。
上記複数の「平面部」は、互いに隣接するように配置されているが、その具体的な配置は略多面体形状を構成し得るものであれば特に限定されるものではなく、例えば、連鎖状に配置されたもの、あるいは面状に拡がるように配置されたもの等が採用可能である。また、これら各「平面部」の大きさや外形形状等についても、特に限定されるものではない。さらに、これら各「平面部」の向きについても、該平面部からの出射光によって形成される配光パターンを、これら各配光パターン相互間で互いに部分的に重複させる向きに設定されていれば、その具体的な向きは特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用灯具は、灯具前後方向に延びる光軸上に発光素子が配置されるとともに、この発光素子の前方側に透光部材が配置されているが、この透光部材は、その前面の少なくとも一部が、複数の平面部が互いに隣接するように配置されてなる略多面体形状を有しており、これら各平面部の向きは、透光部材に入射して該平面部から出射する発光素子からの光によって形成される配光パターンを、これら各配光パターン相互間で互いに部分的に重複させる向きに設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、各平面部の向きが、該平面部からの出射光によって形成される配光パターンを、これら各配光パターン相互間で互いに部分的に重複させる向きに設定されていることにより、透光部材の前面の少なくとも一部が略多面体形状を有しているにもかかわらず、暗部を発生させてしまうことなく一連の配光パターンを形成することができ、これにより所要の配光性能を確保することができる。
また、点灯状態にある車両用灯具を前方から観察したとき、略多面体形状を構成している複数の平面部のうち、観察方向に対応した特定の平面部のみが光って見え、かつ、観察方向が変化することにより、光って見える平面部の位置も変化するので、キラキラ感のある見映えを演出することができる。その際、複数の配光パターンは互いに部分的に重複するように形成されているので、観察者の視点移動に伴って、いずれかの平面部が常に光って見えるようにすることができる。
さらに、非点灯状態にある車両用灯具を前方から観察したときには、その透光部材の一部が灯具外部から入射する光を反射させて光って見えることとなるが、本願発明においては、観察方向や灯具外部からの入射光の向きによって特定の平面部のみが光って見え、かつ、この特定の平面部はその全域にわたって光って見えるので、これにより宝石のような見映えを演出することができる。
このように本願発明によれば、発光素子を光源とする車両用灯具において、所要の配光性能を確保可能とした上で、点灯時および非点灯時の見映えを向上させることができる。
上記構成において、複数の平面部が光軸を囲むようにして環状に配置された構成とすれば、部分的に重複する複数の配光パターンを形成することが容易に可能となる。また、このように環状に配置することにより、点灯時に光って見える平面部および非点灯時に外部光の反射により光って見える平面部を、観察者の視点移動に伴って環状方向に順次移動させることができるので、キラキラ感のある見映えおよび宝石調の見映えを効果的に演出することができる。ここで「環状」の具体的な形状は特に限定されるものではなく、例えば、円環状、楕円環状、矩形環状等が採用可能である。
その際、これら各平面部を、略扇形の外形形状を有する構成とすれば、非点灯時の光り方を実際の宝石により近いものとすることができる。
また、この場合において、透光部材の前面における光軸近傍の中心領域を、凸曲面形状を有する構成とすれば、この中心領域を、その周囲の略多面体形状を構成している各平面部とは全く異なる印象で光って見えるようにすることができるので、点灯時の見映えをより高めることができる。しかも、非点灯時には、透光部材の前面の中央部にその周辺部とは異なる種類の宝石が埋め込まれているような印象を観察者に与えることができるので、宝石調の見映えを一層効果的に演出することができる。
ここで、上記「凸曲面形状」の具体的な形状は特に限定されるものではなく、例えば、球面形状や楕円球面形状等が採用可能である。その際、この凸曲面形状を横長の楕円球面形状に設定すれば、多くの車両用灯具に要求される横長の配光パターンを容易に形成することが可能となり、これにより各平面部の向きを設定する際の配光性能面での制約を小さくして、意匠上の自由度を高めることができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す正面図であり、図2は、その平断面図であり、図3は、図1のIII-III 線断面図である。
これらの図に示すように、この車両用灯具10は、車両の右後端部に配置されるテールランプであって、ランプボディ12と、このランプボディ12の前端開口部(車両としては「後端開口部」、以下同様)に配置された素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、3個の灯具ユニット20が車幅方向に所定間隔をおいて配置された状態で収容された構成となっている。
透光カバー14は、その下端部から上端部へ向けて灯具後方側へ僅かに傾斜するとともに、その車幅方向内側端部から車幅方向外側端部へ向けて灯具後方側へ僅かに傾斜するように形成されている。
各灯具ユニット20は、灯具前後方向に延びる光軸Ax上に前方へ向けて配置された発光素子22と、この発光素子22の前方側に配置された透光部材24とからなっている。
これら各灯具ユニット20は、いずれも同様の構成を有しており、その透光部材24は、インナパネル16に支持されている。このインナパネル16は、合成樹脂成形品であって、その車幅方向3箇所に各灯具ユニット20の透光部材24を支持するためのマウント部16aが形成されており、また、その周縁部においてランプボディ12と透光カバー14とにより挟持されている。各灯具ユニット20の発光素子22は、ランプボディ12の後端部に取り付けられた光源支持基板18に支持されている。そして、これらインナパネル16および光源支持基板18は、透光カバー14の表面形状に沿って階段状に形成されている。
図4は、1つの灯具ユニット20を詳細に示す斜視図である。
同図にも示すように、発光素子22は、0.3〜3mm四方程度の大きさの発光チップ22aが封止樹脂部材22bにより半球状に覆われてなる赤色発光ダイオードであって、その発光中心(すなわち発光チップ22aの中心)を光軸Ax上に位置させた状態で光源支持基板18に固定されている。
透光部材24は、略円板状に形成された透明な合成樹脂成形品であって、その中心軸線を光軸Axと一致させるようにして配置されている。
この透光部材24の後面24aは、光軸Axと直交する円形の平面で構成されている。一方、この透光部材24の前面24bは、その光軸Ax近傍の中心領域24bAが凸曲面形状を有しており、この中心領域24bAを囲む周辺領域24bBが略多面体形状を有している。
中心領域24bAは、その外形形状は円形であるが、その表面形状を構成する凸曲面は横長の楕円球面に設定されている。
一方、周辺領域24bBの略多面体形状は、円環状に配置された12個の平面部Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9、Z10、Z11、Z12で構成されている。これら12個の平面部Z1〜Z12は、いずれも略扇形の外形形状を有しており、互いに略同じ大きさに設定されている。
これら各平面部Z1〜Z12の向きは、透光部材24に入射して該平面部Z1〜Z12から出射する発光素子22からの光によって形成される配光パターンを、これら各配光パターン相互間で互いに部分的に重複させるよう、互いに異なる所定の向きに設定されている。
図5は、灯具ユニット20を点灯させたときに、該灯具ユニット20の前方3mの位置に配置された仮想鉛直スクリーンSC上に形成される配光パターンを、透光部材24と共に、該仮想鉛直スクリーンSCの裏側から透視的に見た状態で示す図である。
同図に示すように、灯具ユニット20からの光照射により形成される配光パターンは、略横長楕円形の配光パターンP0と、略扇形の12個の配光パターンP1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9、P10、P11、P12との合成配光パターンとして形成されている。
配光パターンP0は、透光部材24に入射してその前面24bの中心領域24bAから出射する発光素子22からの光によって形成される配光パターンである。この配光パターンP0は、中心領域24bAの表面形状が横長の楕円球面で構成されていることから、光軸Axと仮想鉛直スクリーンSCとの交点であるH−Vを中心とする略横長楕円形の配光パターンとして形成されている。
12個の配光パターンP1〜P12は、透光部材24に入射してその前面24bの周辺領域24bBを構成する12個の平面部Z1〜Z12から出射する発光素子22からの光によって形成される配光パターンである。その際、仮想鉛直スクリーンSC上において12個の配光パターンP1〜P12が形成される位置は、円環状に配置された12個の平面部Z1〜Z12を上下方向に押し潰したような配置となっている。ただし、12個の配光パターンP1〜P12は、12個の平面部Z1〜Z12の配置と異なり、互いに隣接する配光パターン相互間において部分的に重複するように形成されている。
例えば、12個の配光パターンP1〜P12のうち3個の配光パターンP1〜P3を取り出して説明すると以下のとおりである。
すなわち、周辺領域24bBの上端部右側に位置する平面部Z1からの出射光により形成される配光パターンP1は、H−Vの右上方に形成されるが、その際、H−Vを通る鉛直線であるV−V線を跨ぐように形成されている。また、この平面部Z1に対して時計回り方向に隣接する平面部Z2からの出射光により形成される配光パターンP2は、配光パターンP1に対して時計回り方向に隣接する位置に形成されるが、その一部は配光パターンP1と重複するように形成されている。さらに、この平面部Z2に対して時計回り方向に隣接する平面部Z3からの出射光により形成される配光パターンP3は、配光パターンP2に対して時計回り方向に隣接する位置に形成されるが、その一部は配光パターンP2と重複するように形成されており、またH−Vを通る水平線であるH−H線を跨ぐように形成されている。
そして、12個の配光パターンP1〜P12のうち3個の配光パターンP4〜P6は、3個の配光パターンP1〜P3とH−H線に関して上下対称の位置関係で形成されている。また、12個の配光パターンP1〜P12のうち残り6個の配光パターンP7〜P12は、6個の配光パターンP1〜P6とV−V線に関して左右対称の位置関係で形成されている。
このように、12個の配光パターンP1〜P12は、互いに隣接する配光パターン相互間において部分的に重複するように形成されているが、その際、これら各配光パターンP1〜P12は、配光パターンP0とも部分的に重複するように形成されている。
これを実現するため、12個の平面部Z1〜Z12は、いずれもその内周縁から外周縁へ向けて後方側へ傾斜した平面として構成されており、かつ、図4に示すように、平面部Z3、Z10は僅かに上向きに形成されており、その上方側に隣接する平面部Z2、Z11は平面部Z3、Z10よりも上向きに形成されており、その上方側に隣接する平面部Z1、Z12は平面部Z2、Z11よりもさらに上向きに形成されており、また、平面部Z4、Z9は僅かに下向きに形成されており、その下方側に隣接する平面部Z5、Z8は平面部Z4、Z9よりも下向きに形成されており、その下方側に隣接する平面部Z6、Z7は平面部Z5、Z8よりもさらに下向きに形成されている。このため、平面部Z3、Z4、Z9、Z10と平面部Z2、Z5、Z8、Z11との間には段差が形成され、また、平面部Z2、Z5、Z8、Z11と平面部Z1、Z6、Z7、Z12との間にも段差が形成されている。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用灯具10においては、その各灯具ユニット20が、灯具前後方向に延びる光軸Ax上に配置された発光素子22とその前方側に配置された透光部材24とからなっているが、この透光部材24は、その前面24bの一部が、複数の平面部Z1〜Z12が互いに隣接するように配置されてなる略多面体形状を有しており、これら各平面部Z1〜Z12の向きは、透光部材24に入射して該平面部Z1〜Z12から出射する発光素子22からの光によって形成される配光パターンP1〜P12を、これら各配光パターンP1〜P12相互間で互いに部分的に重複させる向きに設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、各平面部Z1〜Z12の向きが、該平面部Z1〜Z12からの出射光によって形成される配光パターンP1〜P12を、これら各配光パターンP1〜P12相互間で互いに部分的に重複させる向きに設定されていることにより、透光部材24の前面24bの一部が略多面体形状に設定されているにもかかわらず、暗部を発生させてしまうことなく一連の配光パターンP1〜P12を形成することができ、これにより所要の配光性能を確保することができる。
また、点灯状態にある灯具ユニット20を前方から観察したとき、略多面体形状を構成している複数の平面部Z1〜Z12のうち、観察方向に対応した特定の平面部のみが光って見え、かつ、観察方向が変化することにより、光って見える平面部の位置も変化するので、キラキラ感のある見映えを演出することができる。その際、複数の配光パターンP1〜P12は部分的に重複するように形成されているので、観察者の視点移動に伴って、いずれかの平面部Z1〜Z12が常に光って見えるようにすることができる。
さらに、非点灯状態にある灯具ユニット20を前方から観察したとき、その透光部材24の前面24bは、観察方向や灯具外部からの入射光の向きによって、特定の平面部のみが光って見えるようにすることができる。例えば、図6(a)に示すように平面部Z12のみが光って見えたり、同図(b)に示すように平面部Z2のみが光って見えるようにすることができ、しかも、これら各平面部Z12、Z2が、その全域にわたって光って見えるようにすることができる。そしてこれにより宝石のような見映えを演出することができる。
このように本実施形態によれば、所要の配光性能を確保可能とした上で、点灯時および非点灯時の見映えを向上させることができる。
特に本実施形態においては、複数の平面部Z1〜Z12が光軸Axを囲むようにして環状に配置されているので、部分的に重複する複数の配光パターンP1〜P12を形成することが容易に可能となる。また、このように環状に配置することにより、点灯時に光って見える平面部および非点灯時に外部光の反射により光って見える平面部を、観察者の視点移動に伴って環状方向に順次移動させることができるので、キラキラ感のある見映えおよび宝石調の見映えを効果的に演出することができる。
その際、これら各平面部Z1〜Z12は略扇形の外形形状を有しているので、非点灯時の光り方を実際の宝石により近いものとすることができる。
また、透光部材24の前面24bにおける光軸Ax近傍の中心領域24bAは凸曲面形状を有しているので、この中心領域24bAを、その周囲の略多面体形状を構成している各平面部Z1〜Z12とは全く異なる印象で光って見えるようにすることができ、これにより点灯時の見映えをより高めることができる。しかも、非点灯時には、透光部材24の前面24bの中央部にその周辺部とは異なる種類の宝石が埋め込まれているような印象を観察者に与えることができるので、宝石調の見映えを一層効果的に演出することができる。
特に本実施形態においては、中心領域24bAの表面形状を構成する凸曲面が横長の楕円球面に設定されているので、テールランプとしての車両用灯具10に要求される横長の配光パターンを容易に形成することが可能となり、これにより略多面体形状を構成する各平面部Z1〜Z12の向きを設定する際の配光性能面での制約を小さくして、意匠上の自由度を高めることができる。
ところで、上記実施形態に係る車両用灯具10においては、各灯具ユニット20の透光部材24の前面24bにおいて略多面体形状を構成する12個の平面部Z1〜Z12が略同一の外形形状を有しているものとして説明したが、これらを互いに異なる外形形状を有するものとすることも可能であり、また12個以外の個数に設定することも可能である。
また、上記実施形態に係る車両用灯具10においては、3個の灯具ユニット20が車幅方向に所定間隔をおいて配置されているものとして説明したが、これ以外の個数あるいは配置で構成されていてもよいことはもちろんである。
さらに、上記実施形態に係る車両用灯具10においては、各灯具ユニット20の透光部材24がいずれも同様の構成を有しているものとして説明したが、各灯具ユニット20相互間で透光部材24の構成を互いに異なったものとしてもよい。
また、上記実施形態に係る車両用灯具10においては、各灯具ユニット20の光軸Axが車両前後方向に延びているものとして説明したが、車両前後方向とは異なる方向に延びている構成としてもよい。
なお、上記実施形態においては、車両用灯具10がテールランプであるものとして説明したが、これ以外の車両用灯具(例えば、ストップランプ、テール&ストップランプ、クリアランスランプ、ターンシグナルランプ等)である場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより、これらと同様の作用効果を得ることができる。
本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す正面図 上記車両用灯具を示す平断面図 図1のIII-III 線断面図 上記車両用灯具を構成する灯具ユニットを詳細に示す斜視図 上記灯具ユニットを点灯させたときに、該灯具ユニットの前方3mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、該灯具ユニットの透光部材と共に、該仮想鉛直スクリーンの裏側から透視的に見た状態で示す図 非点灯状態にある上記灯具ユニットの透光部材を斜め前方から観察したときの様子を示す斜視図
符号の説明
10 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
16 インナパネル
16a マウント部
18 光源支持基板
20 灯具ユニット
22 発光素子
22a 発光チップ
22b 封止樹脂部材
24 透光部材
24a 後面
24b 前面
24bA 中心領域
24bB 周辺領域
Ax 光軸
P0、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9、P10、P11、P12 配光パターン
SC 仮想鉛直スクリーン
Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9、Z10、Z11、Z12 平面部

Claims (4)

  1. 灯具前後方向に延びる光軸上に配置された発光素子と、この発光素子の前方側に配置された透光部材と、を備えてなる車両用灯具において、
    上記透光部材の前面の少なくとも一部が、複数の平面部が互いに隣接するように配置されてなる略多面体形状を有しており、
    上記各平面部の向きが、上記透光部材に入射して該平面部から出射する上記発光素子からの光によって形成される配光パターンを、これら各配光パターン相互間で互いに部分的に重複させる向きに設定されている、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記複数の平面部が、上記光軸を囲むようにして環状に配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 上記各平面部が、略扇形の外形形状を有している、ことを特徴とする請求項2記載の車両用灯具。
  4. 上記透光部材の前面における上記光軸近傍の中心領域が、凸曲面形状を有している、ことを特徴とする請求項2または3記載の車両用灯具。
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