JP2005339921A - 半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置 - Google Patents

半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置 Download PDF

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尚司 飯田
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Abstract

【課題】円筒状フィルタが軟X線に暴露されることなく、また軟X線がガイド容器外部へ漏洩することのない半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置を提供する。
【解決手段】円筒状フィルタ5を備えた清浄空気生成部1、軟X線照射部2およびイオン化した清浄空気噴出し部3が、ガイド容器4内において送風方向に直列に配置されると共に、前記清浄空気生成部1は、遮蔽部材36で軟X線21に暴露されるのが阻止され、且つ清浄空気噴出し部3は、イオン化した清浄空気28のみを噴出し、軟X線21のガイド容器4外部への漏洩を阻止する構造を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体および液晶製造工程において、半導体基板および液晶基板表面に付着した静電気を除去する半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置に関するものである。
従来、半導体および液晶製造工程においては、半導体基板および液晶基板の加工・ハンドリング工程で、該基板表面に静電気を帯電し、該静電気で半導体および液晶の回路が静電破壊を起こすトラブルが多発している。
そして、前記トラブル対策として、半導体および液晶製造装置において、基板表面上に静電気を除去するためのイオナイザーが設置されている。前記イオナイザーには、高電圧で空気をイオン化する電気式イオナイザーと、軟X線を空気に照射して、空気をイオン化する軟X線式イオナイザーがある。
前記電気式イオナイザーは、取り扱いが簡単であるが、長時間の高圧放電で電極が摩耗し、電極の交換が必要なだけでなく、塵が発生し、基板に付着するという課題があった。更に、電気イオナイザーから発生する高周波ノイズが他の装置へ悪影響を及ぼすという課題があった。
また、軟X線式イオナイザーは、軟X線が人体に影響を及ぼすため、軟X線が外部に漏洩しないよう構成する必要があるという課題があった。しかしながら、下記の特許文献1に開示された帯電物体の中和方法においては、外部に漏洩しないように配慮されておらず、またフィルタが軟X線に暴露されて劣化するという課題があった。
特許第2749202号公報
本発明が解決しようとする課題は、軟X線式イオナイザーを使用するが、軟X線が外部に漏洩しないよう構成すると共に、円筒状フィルタが軟X線に暴露されず劣化する虞れのない半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置を提供しようとする点である。
本発明は、円筒状フィルタを備えた清浄空気生成部、軟X線照射部およびイオン化した清浄空気噴出し部が、ガイド容器において送風方向に直列に配置されると共に、前記清浄空気生成部は、遮蔽部材で軟X線に暴露されるのが阻止され、且つ清浄空気噴出し部は、イオン化した清浄空気のみを噴出し、軟X線のガイド容器外への漏洩を阻止するという構造を備えることにより、上記課題を解決した。
本発明は上記のようであるから、円筒状フィルタから噴出した清浄空気は、下流側の照射通路において軟X線によってイオン化され、該イオン化した清浄空気が噴出し部から基板上に噴出し、該基板表面の静電気を中和・除去するので、半導体基板および液晶基板の加工・ハンドリング工程で、前記基板の回路が静電破壊を起こすことがなく、製品の品質向上に寄与することができる。
また、前記噴出し部からは、イオン化した清浄空気のみを噴出するので、軟X線がガイド容器外部に漏洩することなく、安全である。
更に、円筒状フィルタは直接軟X線に照射されないよう遮蔽部材が設置されているので、該円筒状フィルタが劣化する虞れはない。
円筒状フィルタを備えた清浄空気生成部、軟X線照射部およびイオン化した清浄空気噴出し部が、ガイド容器内において送風方向に直列に配置されると共に、前記清浄空気生成部は、遮蔽部材で軟X線に暴露されるのが阻止され、且つ清浄空気噴出し部は、イオン化した清浄空気のみを噴出し、軟X線のガイド容器外部への漏洩を阻止することにより、円筒状フィルタの劣化防止と、軟X線による人体への影響をなくし、安全な半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置を実現した。
本発明の実施例1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例1を側面側から見た縦断面図、図2は同正面側から見た縦断面図である。軟X線の照射により、イオン化した清浄空気を効率よく、静電除去装置外に噴出すには、イオンが再結合(再結合時間:15m/secから30m/sec)する前に、静電除去装置外へ噴出す必要がある。そして、このような観点から、本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置は、図1・図2に示すように、清浄空気生成部1、軟X線照射部2およびイオン化した清浄空気噴出し部3をガイド容器4において、送風方向に直列に配置することにより、前記軟X線照射部2とイオン化した清浄空気噴出し部3を極力近づけ、イオン化した清浄空気が短時間で前記ガイド容器4外に、軟X線を漏洩することなく、噴出すことができるよう構成されている。
前記清浄空気生成部1は、半導体、または液晶基板Bの巾と略同一長さの円筒状フィルタ5により形成され、且つ該円筒状フィルタ5は、濾材6を円筒状に成型して中空部を通気空間7とすると共に、一方側端部に空気供給口8を穿設した空気供給管取付リング9を固定し、且つ他方側端部に密閉栓10を密着固定して形成されている。そして、前記円筒状フィルタ5の空気供給管取付リング9には、図示していない送風機により圧縮空気を送気する圧縮空気供給管11の先端部が連結されている。なお、前記円筒状フィルタ5は、特に限定する必要はないが、好ましくは本特許出願人の特許出願に係る特願2003−23768により製造することが推奨される。
前記ガイド容器4は、断面略ベース状の長筒体12により形成されている。すなわち、ガイド容器4は、断面略ベース状の長筒体12の両側端部に側壁板13・14をそれぞれ固設し、且つ上流側に径大な湾曲面板15を備えて、該湾曲面板15の内側部に、前記円筒状フィルタ5から排気された清浄空気16の排気空間17を設け、且つ前記湾曲面板15の前・後面部に、送風方向に行くに従って間隔が漸次小巾となるよう傾斜板18・19を連設して、該傾斜板18・19間に、前記軟X線照射部2を構成する軟X線式イオナイザー20から照射された軟X線21の照射通路22を設けると共に、前記傾斜板18・19の下流端部にイオン化した清浄空気噴出し部3が設けられている。
前記清浄空気生成部1は、前記構成より成るガイド容器4の排気空間17に面する一方の側壁板13に、前記円筒状フィルタ5の空気供給管取付リング9の外周面が密に貫通固定されると共に、前記ガイド容器4の前記排気空間17に面する他方の側壁板14の内側面に、前記円筒状フィルタ5の他方側端部の密閉栓10が当接固定されて形成されている。
また、前記軟X線照射部2は、前記構成より成るガイド容器4の照射通路22に面する前記一方の側壁板13に、軟X線式イオナイザー20を貫通固定して形成されている。なお、図中、23は電源24からの電力を前記軟X線式イオナイザー20に供給するケーブルであり、更に、図中、25は、前記軟X線式イオナイザー20に突設された照射ガイドリングで、該軟X線式イオナイザー20から照射される軟X線21の照射角度を調整するものである。
前記イオン化した清浄空気噴出し部3は、前記ガイド容器4を構成する傾斜板18・19の両下端部を垂直に折曲して小巾の隙間部26を設けると共に、該隙間部26に封止片27を固設し、更に、該封止片27にイオン化した清浄空気28を噴出す噴出し口29が複数個所定間隔を有して開口され、更に前記封止片27のやや上流部に、前記噴出し口29からの軟X線21のガイド容器4外への漏洩を阻止する遮蔽ロッド30を備えて形成されている。
すなわち、前記円筒状フィルタ5からの清浄空気16が、照射通路22内において、軟X線21に照射されてイオン化した清浄空気28のみを、前記各噴出し口29から噴出し、軟X線21が前記ガイド容器4外へ漏洩するのを阻止する遮蔽ロッド30が、前記封止片27のやや上流側に設けられている。
そして、前記遮蔽ロッド30は、前記封止片27と同一長さに形成され、且つ前記ガイド容器4の下流部の狭閉部31に嵌合する棒材32の外周面であって、前記各噴出し口29に対面する位置に、該噴出し口29と同一長さの小径部33をそれぞれ凹設すると共に、該小径部33以外は大径部34として形成されている。なお、前記棒材32は、本実施例においては、断面逆三角形状に形成されているが、断面円形状、または多角形状に形成してもよい。
従って、前記遮蔽ロッド30の大径部34は、封止片27上において蓋の役目を果たして、イオン化した清浄空気28のガイド容器4外への噴出が阻止されるが、小径部33は封止片27上において蓋の役目を果たしていないので、前記大径部34と小径部33間の隙間35部分を経て、各噴出し口29から前記イオン化した清浄空気28の噴出が可能であると同時に、前記小径部33は前記軟X線21の照射通路22と90度位相を異にするので、軟X線21の直進性が阻止され、該軟X線21が各噴出し口29からガイド容器4外へ漏洩することはない。
前記ガイド容器4内の円筒状フィルタ5の通気空間7から、清浄空気16を排気する排気空間17には、前記円筒状フィルタ5が軟X線式イオナイザー20からの軟X線21の直接の照射を防止する遮蔽部材36が、該円筒状フィルタ5を包み込むように被覆して配設され、更に前記清浄空気16の充分な排気空間17を確保するため、ガイド容器4の上流側は、前記円筒状フィルタ5の2倍程度の径を有するよう形成される。
前記遮蔽部材36は、円筒状の内側カバー37と外側カバー38とが、内側カバー37と外側カバー38間に間隔部39を有して同心円状に配設されると共に、該内側カバー37と外側カバー38には、前記円筒状フィルタ5からの清浄空気16の通路となる横長状の通気スリット40・41が、複数個それぞれ送風方向に連通しないよう千鳥状に開口されて、前記軟X線21の直進性を阻止すると共に、該清浄空気16を強制的に蛇行して流動し、乱流するよう形成されている。
そして、前記構成より成る遮蔽部材36は、内側カバー37と円筒状フィルタ5間に間隔部42を有して同心円状に配設されて、前記ガイド容器4の両側壁板13・14に前記遮蔽部材36の両端部が固定されて取付けられている。
前記構成より成る本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例1の作用について説明する。清浄空気生成部1を構成する円筒状フィルタ5の通気空間7内に圧縮空気供給管11から圧縮空気43を導入すると、該圧縮空気43は、前記円筒状フィルタ5の他方側端部が密閉栓10により閉塞されているため、通気空間7内において乱流して、濾材6により濾過されて、前記円筒状フィルタ5の全周面より清浄空気16となって、先ず、排気空間17内に設置された遮蔽部材36の内側カバー37と該円筒状フィルタ5との間隔部42内に噴出する。
そして、前記間隔部42内に噴出した清浄空気16は、前記内側カバー37の通気スリット40から、該内側カバー37と外側カバー38の間隔部39へ噴出し、更に該外側カバー38の通気スリット41から遮蔽部材36外の排気空間17へ噴出し、該排気空間17の上流側から噴出した清浄空気16は、湾曲面板15の内周壁面によって反転して、前記排気空間17の上流側以外から噴出した清浄空気16と共に、下流側の軟X線照射部2を構成する照射通路22内に流入する。
前記遮蔽部材36を設けることにより、円筒状フィルタ5の全周面から噴出した清浄空気16は、遮蔽部材36を構成する内・外側カバー37・38内において乱流して、均一な流速となって前記照射通路22内に流入するのである。
一方、電源24を投入し軟X線式イオナイザー20に通電すると、該軟X線式イオナイザー20より軟X線21が、前記照射通路22内へ照射される。そして、前記照射通路22内に流入した清浄空気16は、前記軟X線21によりイオン化44(+イオン、−イオン)される。
前記軟X線21の照射通路22において、前記円筒状フィルタ5からの清浄空気16が、該軟X線21の照射によりイオン化44されて、イオン化した清浄空気28となるが、該イオン化した清浄空気28は、下流側に行くに従って間隔が漸次小径となるよう形成された照射通路22によって更に圧力が強められ、イオン化した清浄空気噴出し部3を構成する下流側の封止片27方向へ圧力を高めて送気される。
前記封止片27方向へ圧力を高めて送気されたイオン化した清浄空気28は、遮蔽ロッド30の各大径部34によってガイド容器4外への噴出が阻止されるが、傾斜部18・19と小径部33の隙間35を経て噴出し口29より均一な流速で基板B上に噴出し、該イオン化した清浄空気28が噴出し口29より均一な流速で基板B上に噴出し、該基板B表面の静電気を中和・除去するのである。
前記イオン化した清浄空気28を、噴出し口29から長手方向に均一に噴出させるために、円筒状フィルタ5内の圧力が、ガイド容器4内の圧力より高くなるように噴出し口29の開口巾が設定される。
前記のように、複数個の通気スリット40・41を内側カバー37と外側カバー38に、それぞれ直径方向に連通しないよう千鳥状に開口して形成された遮蔽部材36が、円筒状フィルタ5を包み込むような構造を採用しているため、前記円筒状フィルタ5の濾材6が軟X線21に暴露されず、前記濾材6が劣化することがない。
更に、前記照射通路22と各噴出し口29間には、小径部33と大径部34とを備えた遮蔽ロッド30が配設されて、軟X線21の照射方向とイオン化された清浄空気32の排気方向が90度位相を異にするので、軟X線21の直進性が阻止され、人体にとって有害な軟X線21が、ガイド容器4の外部に漏洩することがない。
図6は、本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例2を示す側面側から見た縦断面図である。前記実施例1においては、円筒状フィルタ5が、遮蔽部材36に包み込まれているように被覆されているのに対し、実施例2の遮蔽部材51は、排気空間17と照射通路22とを区画するよう設けて形成されている。
前記実施例2による遮蔽部材51は、図6に示すように、排気空間17と照射通路22間に第1のカバー52と第2のカバー53とが間隔部54を備えて、ガイド容器4の両側壁板13・14と傾斜板18・19とに固着されると共に、前記第1のカバー52と第2のカバー53に、前記実施例1におけると同様、複数個の通気スリット55・56が送風方向に連通しないよう千鳥状に開口されて、前記清浄空気16の直進性を阻止して、該清浄空気16を強制的に蛇行して流動するように形成されている。そして、その他の構成は実施例1と同一である。
前記構成より成る本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例2の作用について説明する。円筒状フィルタ5の通気空間7内に圧縮空気供給管11から圧縮空気43を導入すると、該圧縮空気43は、前記円筒状フィルタ5の他方側端部が密閉栓10により閉塞されているため、通気空間7内において乱流して、濾材6により濾過されて、前記円筒状フィルタ5の全周面より清浄空気16となって、排気空間17内に噴出する。
そして、前記排気空間17内に噴出した清浄空気16は、湾曲面板15の内周壁面によって反転して下流側の照射通路22へ送気されるが、該排気空間17と照射通路22間には遮蔽部材51が設けられているため、先ず清浄空気16は第1のカバー52の通気スリット55から、該第1のカバー52と第2のカバー53間の間隔部54内に噴出して、更に第2のカバー53の通気スリット56から下流側へ噴出し、照射通路22内に流入する。前記遮蔽部材51を設けることにより、円筒状フィルタ5の全周面から噴出した清浄空気16は、該遮蔽部材51を構成する第1・第2の下方カバー52・53において乱流して、均一な流速となって前記照射通路22内に流入するのである。そして、その他の作用は、実施例1と同一であるので、説明を省略する。
本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例1を側面側から見た縦断面図である。 同正面側から見た縦断面図である。 本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例1におけるイオン化した清浄空気噴出し部付近の縦断面図である。 本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例1におけるイオン化した清浄空気噴出し部を構成する遮蔽ロッドの一部斜視図である。 本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例1における遮蔽部材の一部斜視図である。 本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の実施例2を側面側から見た縦断面図である。 本発明半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置の使用状態を示す要部の斜視図である。
符号の説明
1 清浄空気生成部
2 軟X線照射部
3 イオン化した清浄空気噴出し部
4 ガイド容器
5 円筒状フィルタ
6 濾材
7 通気空間
9 空気供給管取付リング
10 密閉栓
11 圧縮空気供給管
12 長筒体
13・14 側壁板
15 湾曲面板
16 清浄空気
17 排気空間
18・19 傾斜板
20 軟X線式イオナイザー
21 軟X線
22 照射通路
27 封止片
28 イオン化した清浄空気
29 噴出し口
30 遮蔽ロッド
33 小径部
34 大径部
36 遮蔽部材
37 内側カバー
38 外側カバー
40・41 通気スリット
44 イオン化
51 遮蔽部材
52 第1のカバー
53 第2のカバー
55・56 通気スリット
B 基板

Claims (3)

  1. 円筒状フィルタを備えた清浄空気生成部、軟X線照射部およびイオン化した清浄空気噴出し部が、ガイド容器内において送風方向に直列に配置されると共に、前記清浄空気生成部は、遮蔽部材で軟X線に暴露されるのが阻止され、且つ清浄空気噴出し部は、イオン化した清浄空気のみを噴出し、軟X線のガイド容器外への漏洩を阻止する構造を備えたことを特徴とする半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置。
  2. 断面略ベース状に形成された長筒状のガイド容器内の上流部長手方向に円筒状フィルタを設置して、該円筒状フィルタの外周に排気空間を設けて清浄空気生成部を形成すると共に、前記ガイド容器の前記清浄空気生成部と下流側に設けられたイオン化した清浄空気噴出し部間に軟X線の照射通路が形成されるよう、軟X線イオナイザーを側壁板に設置して軟X線照射部が形成され、
    前記円筒状フィルタは、濾材を円筒状に成型して長手方向の通気空間を備え、且つ一方側端部が前記ガイド容器の一方の側壁板に取付けられた圧縮空気供給管に連結され、且つ他方側端部は、前記ガイド容器の他方の側壁板に密閉固定されると共に、前記円筒状フィルタは、前記ガイド容器内において、送風方向に直通しないよう通気スリットが複数個開口された同心円状の多重カバーより成る遮蔽部材で被覆され、更に、前記照射通路において、前記円筒状フィルタで清浄化され、前記遮蔽部材を通して噴出された清浄空気を前記軟X線でイオン化し、
    前記イオン化した清浄空気噴出し部は、前記ガイド容器の下流部に、前記イオン化した清浄空気を噴出す噴出し口が複数個開口され、且つ該噴出し口の上流側に、前記噴出し口に対応する部分を小径部として通気可能とした遮蔽ロッドを配設して形成されたことを特徴とする半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置。
  3. 断面略ベース状に形成された長筒状のガイド容器内の上流部長手方向に円筒状フィルタを設置して、該円筒状フィルタの外周に排気空間を設けて清浄空気生成部を形成すると共に、前記ガイド容器の前記清浄空気生成部と下流側に設けられたイオン化した清浄空気噴出し部間に軟X線の照射通路が形成されるよう、軟X線イオナイザーを側壁板に設置して軟X線照射部が形成され、
    前記円筒状フィルタは、濾材を円筒状に成型して長手方向の通気空間を備え、且つ一方側端部が前記ガイド容器の一方の側壁板に取付けられた圧縮空気供給管に連結され、且つ他方側端部は、前記ガイド容器の他方の側壁板に密閉固定されると共に、前記円筒状フィルタは、送風方向に直通しないよう通気スリットが複数個開口された多重カバーより成る遮蔽部材で区画され、更に、前記照射通路において、前記円筒状フィルタで清浄化され、前記遮蔽部材を通して噴出された清浄空気を前記軟X線でイオン化し、
    前記イオン化した清浄空気噴出し部は、前記ガイド容器の下流部に、前記イオン化した清浄空気を噴出す噴出し口が複数個開口され、且つ該噴出し口の上流側に、前記噴出し口に対応する部分を小径部として通気可能とした遮蔽ロッドを配設して形成されたことを特徴とする半導体および液晶製造工程における半導体基板および液晶基板表面の静電除去装置。
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