JP2005339191A - Worm保証付きリモートコピー - Google Patents

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Abstract

【課題】
記憶装置システムA内のデータを記憶装置システムBにリモートコピーする場合、対象となるデータがWORMデータであるか否かを意識したリモートコピーは行われていない。
【解決手段】
記憶装置システムA内のボリュームに格納されているデータを記憶装置システムB内のボリュームにコピーするよう設定する場合、記憶装置システムA内の第1の制御装置は、記憶装置システムA内のボリュームに、参照と更新ができる属性か、参照ができ更新ができない属性の、いずれの属性が付加されているかを判断する。そして、当該ボリュームが、参照ができ更新ができない属性が付加されたボリュームである場合、第1の制御装置は、記憶装置システムB内のボリュームに参照ができ更新ができない旨の属性を付加するよう記憶装置システムB内の第2の制御装置に指示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、計算機システムを構成する記憶装置システムに関し、特に記憶装置システムが有するリモートコピー機能とWORM機能に関する。
リモートコピーとは、複数の記憶装置システム(ここで、記憶装置システムとは、データを記録する記憶装置と、記憶装置を制御する制御装置を含む。以下同様。)間で、ホストコンピュータを経由せずにデータのミラーリングを行う技術である。論理ボリュームA(1)を有する記憶装置システムAと論理ボリュームB(1)を有する記憶装置システムBがFibre ChannelやIP等のネットワークまたは専用回線で接続されている場合を例に、リモートコピーについて説明する。
リモートコピーを行うことにより、論理ボリュームA(1)、論理ボリュームB(1)に記録される内容は、同一に保たれる。ホストコンピュータは、記憶装置システムAに接続され、論理ボリュームA(1)に記録されているデータの参照や更新を行い、論理ボリュームA(1)、論理ボリュームB(1)をリモートコピーのペアに設定する。ホストコンピュータが論理ボリュームA(1)に記録されているデータの更新を行うコマンドを記憶装置システムAに発行したとき、記憶装置システムAは、論理ボリュームA(1)の更新を行うと共に、記憶装置システムBに対しても論理ボリュームA(1)で更新されたデータを送信し、記憶装置システムBは、論理ボリュームB(1)に記録されているデータを更新する。このようにして、論理ボリュームA(1)と論理ボリュームB(1)に記録されるデータは同一であることが保たれる。
複数の記憶装置システムを互いに遠隔地に配置し、リモートコピーを行うことにより、災害時に計算機システムの運用を継続させ、迅速に復旧させる。さらに、リモートコピーを行うことにより、ある記憶装置システム内に記録されたデータの運用を別の記憶装置システムに引き継ぐことができる。ある記憶装置システム内に記録されたデータの運用を別の記憶装置システムに引き継ぐ方法としては、あらかじめ定めた時刻に記憶装置システムを停止させて別の記憶装置システムにデータの運用を引き継ぐ方法や無停止で別の記憶装置システムにデータの運用を引き継ぐ方法がある。リモートコピーの詳細は、特許文献1に開示されている。
WORMとは、Write Once Read Manyの略であり、一度記録したデータは更新を行うことができず、参照のみ行える、データの性質である。WORMの性質を持つデータは、データが記録後に改竄されていないことの証明や、誤操作によるデータ消去の防止に有効である。以下、WORMの性質を持つデータをWORMデータと呼ぶ。WORMデータの実現方法としては、Write Once CDのように、物理的な性質としてWORMの性質を有する記録装置を用いる方法と、物理的には何度も更新可能な磁気ディスク等を内蔵した記憶装置に、データの更新を禁止する装置またはプログラムを追加することによって実現する方法がある。後者については、非特許文献1に開示されている。
米国特許第5,742,792号明細書 「Hitachi LDEV Guard」, Hitachi Data Systems Corporation, 2003年10月
従来技術では、記憶装置システムA内のデータを記憶装置システムBにリモートコピーする場合、対象となるデータがWORMデータであるか否かを意識したリモートコピーは行われていない。従って、例えばリモートコピー中に、災害によって記憶装置システムAが故障し、記憶装置システムBにリモートコピーされたデータを用いてシステムの運用を継続しなければならない場合、記憶装置システムBに記録されているデータは、WORMデータではないため、データの改竄が可能となり、記録後に改竄が行われていないことの証明ができなくなる。また、別の記憶装置システムに計画的に記憶装置システム内のデータの運用を引き継ぐ際も同様の問題が起きる。
そこで、データだけでなくWORMの性質も複製することができる、即ち、複製先のデータにも複製元のデータと同様にWORMの性質を持たせることが可能なWORMデータのリモートコピー機能を有するシステムを開示する。
記憶装置システムA内のボリュームに格納されているデータを記憶装置システムB内のボリュームにコピーするよう設定する場合、記憶装置システムA内の第1の制御装置は、記憶装置システムA内のボリュームに、参照と更新ができる属性か、参照ができ更新ができない属性の、いずれの属性が付加されているかを判断する。そして、当該ボリュームが、参照ができ更新ができない属性が付加されたボリュームである場合、第1の制御装置は、記憶装置システムB内のボリュームに参照ができ更新ができない旨の属性を付加するよう、記憶装置システムB内の第2の制御装置に指示する。
複数の記憶装置システム間で、リモートコピーを行う際、データだけでなくWORMの性質も他の記憶装置システムに複製することができる、即ち、複製先のデータにも複製元のデータと同様にWORMの性質を持たせることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、本発明は、本実施形態に限られるものではない。
図1は、本実施形態を適用するシステムの構成の一例を示した図である。
本発明を適用するシステムは、記憶装置システムA110と、記憶装置システムB111と、管理端末101と、クライアント102と、管理端末101と記憶装置システムA110と記憶装置システムB111とを接続するLAN103と、クライアント102と記憶装置システムA110と記憶装置システムB111とを接続するSAN104とにより構成される。
記憶装置システムA110は、コントローラ126と、ディスクドライバ群127とを有する。記憶装置システムA110は、SAN104と接続されるクライアント102から、記憶装置システムA110内の論理ボリュームへのI/O要求を受け付ける。
記憶装置システムB111は、記憶装置システムA110と同様の構成を有し、クライアント102から、記憶装置システムB111内の論理ボリュームへのI/O要求を受け付ける。本実施形態では、記憶装置システムB111は、記憶装置システムA110と同じ構成としたが、記憶装置システムA110と全く同じ装置である必要はない。
ディスクドライバ群127は、複数のハードディスクを有し、複数のハードディスクは、I/F120と接続される。ディスクドライバ群127内の記憶領域は、複数の論理ボリュームに分割される。論理ボリューム122は、複数の論理ボリュームのうちのひとつである。論理ボリュームとハードディスクの対応関係等を示すボリューム管理情報A124は、ディスクドライバ群127内の記憶領域121に記録される。本実施形態では、ボリューム管理情報A124は、ディスクドライバ群127内の記憶領域121に記録するとしたが、コントローラ126上のフラッシュメモリ等、ディスクドライバ群127内の記憶領域121以外に記録してもよい。
本実施形態では、ボリューム管理情報A124とボリューム管理情報B125に、それぞれ、記憶装置システムA110内の論理ボリューム122と、記憶装置システムB111内の論理ボリューム123とがリモートコピーペアであり、論理ボリューム122が正ボリューム、論理ボリューム123が副ボリュームであると記録されているとする。ここで、リモートコピーペアとは、正ボリュームと副ボリュームから構成されるリモートコピーの複写元と複写先の組である。リモートコピーペアは、LAN103に接続される管理端末101が、記憶装置システムA110および記憶装置システムB111に対し、正ボリュームと副ボリュームを構成する論理ボリュームを指定することで設定される。
コントローラ126は、制御装置114と、制御装置114で実行されるプログラムが格納されるメモリ115と、キャッシュ119と、SAN104と接続されるI/F112と、LAN103と接続されるI/F113と、ディスクドライバ群127と接続されるI/F120とを有する。メモリ115には、入出力処理プログラム116と、リモートコピープログラム117と、構成管理プログラム118とが格納される。
入出力処理プログラム116は、クライアント102から受信した論理ボリュームへのI/Oコマンドを、ボリューム管理情報を用いて、ドライブ装置127内の各ハードディスクへのI/Oコマンドに変換する処理を実行するためのプログラムである。
構成管理プログラム118は、管理端末101から、リモートコピーペアの設定の指示を受け、リモートコピーペアを設定する処理を実行するためのプログラムである。リモートコピーペアの設定の詳細については、後述する。
リモートコピープログラム117は、リモートコピーペアが設定された場合に、設定されたリモートコピーペア間でのリモートコピー機能を提供する処理を実行するためのプログラムである。ここで、リモートコピー機能とは、リモートコピーペアが設定された場合、正ボリュームに格納されているデータを副ボリュームにコピーすること、および、リモートコピーペア設定後に、クライアント102からの指示により正ボリュームに書き込まれるデータを副ボリュームにコピーする機能をいう。クライアント102からの正ボリューム122に対してのライト要求は、リモートコピー機能によって、副ボリューム123に対しても同様に実行される。従って、副ボリューム123は、リモートコピーペアを組む正ボリューム122の複製(ミラー)となる。
図2は、ボリューム管理情報A124の一例を示した図である。ボリューム管理情報A124は、ボリューム管理テーブルA224と、WORMが設定されたボリュームに対応するボリュームごとに用意されたWORM属性300および400とを記憶し、管理する。ボリューム管理テーブルA224とWORM属性についての詳細は、後述する。尚、ボリューム管理情報A124は、本実施形態のボリューム管理情報に限られるものではなく、他の情報を含んでいてもよい。また、本実施形態では、WORM属性は、ボリュームにWORMが設定されると、記憶装置システム各々の構成管理プログラムにより、WORMが設定されたボリュームに対応するWORM属性300または400が作成されるとするが、あらかじめ、全ボリュームに対応するWORM属性300または400が用意されていてもよい。
図3は、ボリューム管理テーブルA224の一例を示した図である。ボリューム管理テーブルA224は、ボリューム番号201と、容量202と、I/O制御種別203と、WORM単位204と、リモートコピー属性205と、リモートコピー状態206とを記憶し、管理する。
ボリューム番号201は、論理ボリュームの番号を示す。
容量202は、論理ボリュームの記憶容量を示す。
I/O制御種別203には、通常またはWORMのいずれかの属性が管理端末101もしくはクライアント102により設定される。クライアント102は、I/O制御種別203に通常が設定された論理ボリュームについては、全てのセクタに対する参照、更新が共に可能である。一方、クライアント102は、I/O制御種別203にWORMが設定された論理ボリュームについては、WORM単位204および図4または図5に示すWORM属性に設定された条件に基づいて、全てのセクタまたは一部の特定のセクタやファイルに対する更新が制限される。
WORM単位204には、WORMが設定された論理ボリュームの更新を制限する単位が管理端末101もしくはクライアント102により設定される。本実施形態では、ファイル、セクタ、ボリュームを単位の例として挙げたが、論理ボリューム内の特定の部分を指定する単位であれば、WORM単位204として適用することができる。WORM単位204としてボリュームを設定した場合、当該ボリュームの全てのセクタに対する更新が禁止される。WORM単位204としてセクタを設定した場合は、当該ボリュームに対応するWORM属性300において更新禁止領域として設定されたセクタに対する更新が禁止される。WORM単位204として、ファイルを設定した場合は、当該ボリュームに対応するWORM属性400において更新禁止ファイルとして設定されたファイルに対する更新が禁止される。ただし、WORM単位204としてファイルを指定する場合、図1の記憶装置システムA110、記憶装置システムB111がファイルサーバ機能を持つか、またはSAN104上に記憶装置システムA110、記憶装置システムB111と通信するファイルサーバが存在しなければならない。
リモートコピー属性205は,当該論理ボリュームがリモートコピーペアを構成しているか否かを示す。リモートコピーペアを構成している場合、当該論理ボリュームが正ボリュームまたは副ボリュームのいずれであるかが記録される。尚、図示しないが、リモートコピーペアを構成している場合、リモートコピー属性205には、ペア相手の論理ボリュームのボリューム番号や該論理ボリュームを有する記憶装置のIdentification(ID)等の付加情報も含まれる。記憶装置のIdentification(ID)としては、例えば、Fibre Channel規格のWorld Wide Name(WWN)等がある。ここで、正ボリュームと副ボリュームが共にWORMの属性であるリモートコピーペアを、WORMリモートコピーペアと呼ぶ。WORMリモートコピーペアを組むことで、正論理ボリュームのWORMの属性を副ボリュームに引き継ぐことができる。
リモートコピー状態206には、論理ボリュームがリモートコピーペアを構成している場合、リモートコピーの状態が記録される。状態の種類や遷移については,図7の説明とともに後述する。
図4は、論理ボリュームごとにボリューム管理情報A124に備えられているWORM属性の一例を示した図である。図4に示すWORM属性は、図3の各ボリュームのうち、I/O制御種別がWORMでWORM単位204としてセクタが指定されたボリュームの属性情報である。
WORM属性300に含まれるWORMセクタ範囲310には、更新禁止領域を示す情報が複数含まれる。更新禁止領域を示す情報は、開始番地311と終了番地312の組とライトフラグ313のONまたはOFFによって構成されており、これらの情報は、管理端末101またはクライアント102により指定される。ライトフラグ313は、当該更新禁止領域に対し、1回の更新または書き込みができるか否かを示す。ONは、当該更新禁止領域に対し、1回の書き込みまたは更新ができ、OFFは、書き込みおよび更新ができないことを示す。さらに、ライトフラグ313がONの場合、WORM属性300は、当該更新禁止領域に対応するライト管理ビットマップ314を有し、ライト管理ビットマップ314を用いて、当該更新禁止領域内の各セクタに対し、1回の書き込みまたは更新が行われたか否かを管理する。開始番地311と終了番地312で指定された当該更新禁止領域内のすべてのセクタに1回の更新または書き込みが実行されると、入出力処理プログラム116は、ライトフラグをOFFに切り替える。
尚、図3の各ボリュームのうち、I/O制御種別がWORMで、WORM単位204としてボリュームが指定されている場合は、図4のWORMセクタ範囲310に当該ボリュームの全記憶領域が登録される。
WORM属性300に含まれるイベントログ320には、リモートコピーに関するイベントのログが記録される。ここで、リモートコピーに関するイベントとは、例えば、図7に示すリモートコピー状態の遷移がある。また、イベントログには、例えば、通番321、イベント発生時刻322、イベント内容323が含まれる。
図5は、論理ボリュームごとにボリューム管理情報A124に備えられているWORM属性の他の一例を示した図である。図5に示すWORM属性は、図3の各ボリュームのうち、I/O制御種別がWORMでWORM単位204としてファイルが指定されたボリュームの属性情報である。
WORM属性400に含まれるWORMファイル集合410には、更新禁止ファイルを示す情報が複数含まれる。更新禁止ファイルを示す情報は、パス名411と、ライトフラグ412のONまたはOFFによって構成されており、これらの情報は、管理端末101またはクライアント102により指定される。ライトフラグ412は、当該ファイルに対し、1回の書き込みまたは更新ができるか否かを示す。ONは、当該ファイルに1回の書き込みまたは更新ができ、OFFは、当該ファイルに書き込みおよび更新ができないことを示す。さらに、ライトフラグ412がONの場合、WORM属性400は、当該ファイルが格納される記憶領域に対応するライト管理ビットマップ413を有し、ファイルが格納される記憶領域内の各セクタに対し、1回の書き込みまたは更新が行われたか否かを管理する。パス名で指定された、ファイルが格納される記憶領域内のセクタすべてに1回の更新または書き込みが実行されると、入出力処理プログラム116は、ライトフラグをOFFに切り替える。
イベントログ420には、図4のイベントログ320と同様に、リモートコピーに関す
るイベントのログが記録される。
尚、本実施形態では、ボリュームに対しWORMを設定する方法として、2つのタイプがある。
タイプ1では、すでにデータが書き込まれている記憶領域に対し、WORMが設定される。そして、WORM設定後は、当該記憶領域に対するデータの書き込みおよび更新は禁止される。
タイプ2では、記憶領域にWORMが設定されると、その後、1回のみデータの書き込み若しくは更新が許可される。しかし、データの書き込み若しくは更新が許可されるのは1回のみで、その後は、当該記憶領域に対する書き込み及び更新共に禁止される。
いずれのタイプの方法でWORMが設定されるかは、管理端末101またはクライアント102から構成管理プログラム118の指示によって決まる。
尚、タイプ1の方法のみでWORMが設定される場合には、WORM単位204がセクタ、ボリューム、ファイル等、いずれの場合も、ライトフラグおよびライト管理ビットマップは不要となる。
図6は、図1の記憶装置システムA110および記憶装置システムB111に対して、LAN103に接続された管理端末101がリモートコピーペアの設定を行う処理の一例を示す図である。以下、リモートコピーペア設定500の各ステップについて説明する。
ステップ501において、ユーザは、管理端末101から、記憶装置システムA110と記憶装置システムB111に対して、リモートコピーペア作成の指示を行う。ユーザからの指定には、正ボリュームとなる記憶装置システムA110内のボリュームの識別情報と、副ボリュームとなる記憶装置システムB111内のボリュームの識別情報が含まれる。
ステップ502において、記憶装置システムB111の構成管理プログラム118は、ボリューム管理情報B124に含まれる、I/O制御種別203を参照し、副ボリュームとして指定された論理ボリュームがWORM属性であるか否かを判定する。副ボリュームとして指定された論理ボリュームがWORM属性である場合、ステップ504において、構成管理プログラム118は、指示の不正をユーザに通知し、異常終了となる。これは、リモートコピーの設定前から副ボリュームがWORMであれば、正ボリュームから複写されたデータを保存できない場合があるからである。副ボリュームとして指定された論理ボリュームがWORM属性でない場合、記憶装置システムB111の構成管理プログラム118は、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118に副ボリュームとして指定された論理ボリュームがWORM属性でない旨を通知する。
ステップ503において、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118は、ボリューム管理情報A124に含まれる、I/O制御種別203を参照し、正ボリュームとして指定された論理ボリュームがWORM属性であるか否かを判定する。正ボリュームとして指定された論理ボリュームがWORM属性である場合、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118は、ステップ505において、副ボリュームのI/O制御種別203をWORMに設定する。このとき、正ボリュームを持つ記憶装置システムA110の構成管理プログラム118が、LAN103またはSAN104を通じて副ボリュームを持つ記憶装置システムB111の構成管理プログラム118と通信を行い、副ボリュームをWORMに設定する指示を行う。記憶装置システムB111の構成管理プログラム118は、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118からの指示に応じて、副ボリュームのI/O制御種別203をWORMに設定する。記憶装置システムB111の構成管理プログラム118は、正ボリュームのWORM単位204に基づき、副ボリュームに指定されたボリュームに対応するWORM属性300または400を作成し、WORM単位204を正ボリュームと同じに設定する。WORMの属性に設定され、かつ、リモートコピー属性205が副であるボリュームには、正ボリュームからのデータを複写するための更新処理のみが許可され、クライアント102からの更新は禁止される。
ステップ506では、記憶装置システムA110および記憶装置システムB111のそれぞれの構成管理プログラム118が、ステップ501でユーザから指定を受けた正ボリューム、副ボリュームのIDをリモートコピー属性205に書き込み、リモートコピーペア設定の完了を各々の構成管理プログラムが管理端末に対して送信し、ユーザに通知し、リモートコピーペア設定を正常終了する(ステップ507)。
以上のように、リモートコピーペア設定500において、正ボリュームとしてWORM属性が設定されているボリュームが指定された場合に、副ボリュームに自動的にWORM属性を設定することで、ユーザが意識することなく自動的にWORMリモートコピーペアの設定を行える。
ここでは、記憶装置システムA110内の論理ボリュームのいずれかを正ボリューム、記憶装置システムB111内の論理ボリュームのいずれかを副ボリュームとして、リモートコピーペアの設定を行うとしたが、同様の方法で、記憶装置システムB111内の論理ボリュームのいずれかを正ボリューム、記憶装置システムA110内の論理ボリュームのいずれかを副ボリュームとして、リモートコピーペアの設定を行うことができる。
図7は、LAN103に接続された管理端末101が、記憶装置システムA110内の論理ボリュームのI/O制御種別をWORMに変更するWORM設定処理の一例を示す図である。記憶装置システムB111に対しても同様の方法で、記憶装置システムB内の論理ボリュームのI/O制御種別をWORMに変更する処理を実行できる。以下、WORM設定処理600の各ステップについて説明する。
ステップ601において、ユーザは、管理端末101から、記憶装置システムA110の構成管理プログラムに対し、I/O制御種別をWORMに設定する論理ボリュームを指定する。
ステップ602において、図1の記憶装置システムA110の構成管理プログラム118は、ボリューム管理テーブルA124に含まれる図3のリモートコピー属性205を参照し、ユーザが指定した論理ボリュームが副ボリュームかを判定する。論理ボリュームのリモートコピー属性が副であれば、記憶装置システムAの構成管理プログラム118は、ステップ604において指定の不正をユーザに通知し、異常終了となる。これは、副ボリュームのみがWORM属性となると、正ボリュームから複写されたデータを保存できないケースが生ずるからである。
ステップ603において、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118は、ユーザが指定した論理ボリュームのリモートコピー属性が正であった場合、ステップ605において、ユーザが指定した論理ボリュームのI/O制御種別203をWORMに設定すると共に、図6のステップ505と同様の方法でユーザが指定した論理ボリュームとリモートコピーペアを構成する副ボリュームのI/O制御種別203をWORMに設定する。これにより、リモートコピーペアはWORMリモートコピーペアに自動的に変更されたことになる。
ステップ603において、ユーザが指定した論理ボリュームがリモートコピーペアを構成しない場合は、ステップ6051で、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118は、ユーザが指定した論理ボリュームのI/O制御種別203をWORMに設定する。
尚、記憶装置システムの構成管理プログラム118は、記憶装置システム内のボリュームのI/O制御種別203をWORMに設定した場合、WORMに設定されたボリュームに対応するWORM属性300または400を作成する。
ステップ606において、記憶装置システムAの構成管理プログラム118は、WORM設定の完了をユーザに通知し,WORM設定を正常終了する(ステップ607)。
WORM設定600において、リモートコピーペアの正ボリュームをWORMに設定した場合、副ボリュームにも自動的にWORM属性を設定することで、リモートコピーペアは、ユーザが意識することなく自動的にWORMリモートコピーペアに変更される。
次に、図4又は図5に示すWORM属性内に記録される、イベントログについて説明する。ボリュームに対しWORMを設定する処理、クライアント102または管理端末101からリモートコピーペアの設定等の指示を受け付け実行する処理について、構成管理プログラム118は、イベントログを作成し、WORM属性に記録する。例えば、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118は、クライアント102または管理装置101から正ボリュームのデータを記憶装置システムB111内の副ボリュームにコピーするよう指示され、指示を実行する際、その旨のイベントログを作成して、ボリューム管理情報A124に記憶する。
さらに、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118は、イベントログの記録対象となったボリュームがペアを構成している場合には、記憶装置システムB111の構成管理テーブル118に対し、記憶装置システムA110の構成管理プログラム118が作成したイベントログをボリューム管理情報Bに記憶するよう指示する。このような処理を行うことで、リモートコピーペアである正副ボリューム各々に対応するWORM属性に記憶されるイベントログの整合性が保たれる。
図8は、クライアント102が論理ボリュームへのライト要求を記憶装置システムA110に発行した場合の処理の一例を示した図である。ここでは、WORM単位がセクタの場合を例に、コマンド処理800を説明する。まず、タイプ1の方法でWORMが設定されている場合を例に説明する。
ステップ801において、入出力プログラム116は、クライアント102から送信されてメモリ115上のコマンドキューに格納されたコマンドのうち1コマンドをコマンドキューから取り出す。
ステップ802において、入出力プログラム116は、コマンド種別を示すフィールドからセクタの更新を行うコマンドかどうかを判定し、該当すればステップ803に、読み込み等セクタの更新に該当しないコマンドであればステップ806に遷移する。
ステップ803において、入出力プログラム116はコマンドが対象とするボリュームの図4のWORM属性300を参照し、コマンドが対象とするセクタがWORMセクタ範囲310に含まれるかどうかを判定し、該当すればステップ804に、該当しなければステップ806に遷移する。
ステップ804において、入出力プログラム116はコマンドが対象とするボリュームの図2のリモートコピー属性205を参照し、リモートコピーペアの副ボリュームかどうかを判定し、該当すればステップ805に、該当しなければ更新禁止セクタに対する不正な更新コマンドと判断してステップ807に遷移する。
ステップ805において、入出力プログラム116は、リモートコピーペアを構成する正ボリュームからのリモートコピーによるコマンドかどうかを判定する。
判定する方式の一つとして、コマンドを発行した装置のSAN I/Fの識別子を用いる方式がある。例えば、Fibre Channelであれば、各I/FはWWN(World Wide Name)と呼ばれる識別子を持つ。他のネットワーク方式においても、同様の識別子がある。コマンドには、コマンドの発行元の装置のSAN I/Fの識別子が格納された領域がある。図1の構成管理プログラム118がリモートコピーペアを設定する際にボリューム管理情報B125に正ボリューム122を持つ記憶装置システムA110のI/F112のWWNを記録しておく。ステップ805において、入出力プログラム116は、コマンドに格納された識別子とボリューム管理情報B125に記録された識別子を照合し、副ボリュームへの更新コマンドが正ボリュームからのリモートコピーによるコマンドかどうかを判定することができる。
別の方式として、正ボリュームを持つ記憶装置システムのリモートコピープログラム117が、副ボリュームを持つ記憶装置システムのリモートコピープログラムにコマンドを送信する際に、正規のリモートコピーコマンドであることを示すコードを付加する方式が考えられる。データが正しい送信元からのものであることを証明する技術として、メッセージ認証コードなどが知られている。
ステップ805において、正規のリモートコピーコマンドと判定されればステップ806に、そうでなければステップ807に遷移する。ステップ806では通常のコマンド処理が実行され、装置の障害やコマンドの異常等がなければステップ809を実行し正常終了810する。ステップ807ではコマンドは異常終了808する。
次に、タイプ2の方法でWORMが設定されている場合について、タイプ1の場合との違いを説明する。ステップ804でNOと判定された後に、入出力処理プログラム116は、WORM属性300を参照し、データを更新しようとするセクタのライトフラグがONか否かを判定する。ライトフラグがONである場合は、入出力プログラム116は、セクタのビットマップを参照し、データを更新しようとするセクタに1回の書き込みが行われていなければ、ステップ806に遷移する。ライトフラグがOFFまたは、ライトフラグがONであってもセクタのビットマップを参照し、データを更新しようとするセクタに1回の書き込みが行われていれば、ステップ807に進む。
また、リモートコピープログラム117に、正ボリュームを持つ記憶装置システムのみが生成することができる電子署名やメッセージ認証コードを、正ボリュームから副ボリュームへ送信する複写データに付加するプログラムと、副ボリュームを持つ記憶装置システムにおいて、複写データに付与されていた電子署名やメッセージ認証コードの検証を行うプログラムと、電子署名やメッセージ認証コードの検証に基づき、認証に失敗した場合は、複写データによる副ボリュームの更新を禁止するプログラムとを追加することで、WORMリモートコピーペアの副ボリュームに、正ボリュームを有する記憶装置システムからの正ボリュームに格納されているデータの複写データ以外の不正なデータによる更新が行われないようより確実に制御することができる。
図9は、図3のボリューム管理テーブルA224のリモートコピー状態206の遷移の一例を示す図である。
リモートコピー状態206には、無と、コピー中、ペアと、分割、通信エラーと、ペア解除のいずれかが設定される。
無は、当該ボリュームがリモートコピーペアを形成していないボリュームである状態を示す(状態701)。
コピー中は、副ボリュームのデータを正ボリュームと同一にするため、正ボリュームのデータが副ボリュームにコピーされている状態を示す(状態702)。状態702では、正ボリュームと副ボリュームで、データだけでなく、両ボリュームのWORM属性も同一にする。正ボリュームのWORM属性300または400が、リモートコピープログラム117によって記憶装置システムA110から記憶装置システムB111に送信され、副ボリュームのWORM属性300または400に複写される。
ペアは、正ボリュームに対するクライアント102からのライト要求によるデータの更新が、副ボリュームに対しても実行されている状態を示す(状態703)。また、状態703では、クライアント102から記憶装置システムA110へのライト要求によるデータの更新だけでなく、正ボリュームに対するWORM属性の更新も副ボリュームに対して実行される。さらに、このとき、管理端末101やクライアント102が正ボリュームを持つ記憶装置システムA110および正ボリュームに対応する副ボリュームをもつ記憶装置システムB111に対し、正副ボリュームの運用の切り替えを指示することにより、ボリュームの運用を切り替えることができる。
分割は、正ボリュームに対するクライアント102からのライト要求によるデータの更新を、副ボリュームに対して実行しない状態を示す(状態704)。
通信エラーは、通信障害やWORMリモートコピーペアを形成するいずれかの記憶装置に故障が発生した状態を示す(状態705)。
ペア解除は、リモートコピーペアを解除する状態を示す(状態706)。
次に、状態から状態への遷移過程について、説明する。
状態701から、状態702への遷移は、図6に示すリモートコピーペア設定500により行われる(遷移711)。遷移711で、リモートコピーペアを形成するために実行される正ボリュームから副ボリュームへのデータのコピーを初期コピーと呼ぶ。
状態702で正ボリュームから副ボリュームへのコピーが完了すると、状態703となる(遷移712)。状態702で、正ボリュームから副ボリュームへのデータのコピー中に通信障害等が発生し、コピーの継続ができない状態になると、状態705となる(遷移717)。
状態703で、管理端末101またはクライアント102が記憶装置システムA110に指示することにより、状態704となる(遷移714)。また、状態703で、通信障害等が発生し、リモートコピーペアの継続ができない状態になると、状態705となる(遷移715)。
状態704で、管理端末101またはクライアント102が記憶装置システムA110に指示することにより、状態702となる(遷移713)。遷移713では、分割(状態704)中に正ボリュームに対して実行されたデータの更新を副ボリュームにも反映すべく、分割中に正ボリュームに格納された更新データを副ボリュームにコピーする。このコピー処理により正ボリュームと副ボリュームのデータを一致させることを再同期という。再同期には、正ボリュームと副ボリュームのWORM属性300または400を一致させる処理を含む。また、管理端末101またはクライアント102が記憶装置システムA110に指示することにより、状態706となる(遷移719)。
状態705で、エラー要因が解消すると、状態702となる(遷移716)。遷移716では、エラー中(状態705)に正ボリュームに対して実行されたデータの更新を副ボリュームにも反映すべく、エラー中に正ボリュームに格納された更新データを副ボリュームにコピーする。このコピー処理により正ボリュームと副ボリュームのデータを一致させることを再同期という。再同期には、正ボリュームと副ボリュームのWORM属性300または400を一致させる処理を含む。また、状態705は、管理端末101またはクライアント102が指示することにより、状態706となる(遷移718)。
状態706となるとWORMリモートコピーペアを形成する両ボリュームの対応するリモートコピー属性205およびリモートコピー状態206は“無”になる。また、両ボリュームのI/O制御種別203はWORMとなる。状態706となると、状態706となるまでに一度でも状態703となったことがあれば、副ボリュームへは正ボリュームのWORM属性およびデータが引き継がれている。しかし、完全ではなく、最後に遷移714により状態704となった時点、または遷移715により状態705となった時点で正ボリュームに格納されていたデータ、正ボリュームに設定されていたWORM属性は引き継がれるが、それ以降については保証されていない。どの時点までのWORM属性およびデータが引き継がれたかは、副ボリュームであったボリュームのイベントログ320(図4)またはイベントログ420(図5)によって確認することができる。ペア解除後の元正ボリュームと元副ボリュームは、いずれのI/O制御種別もWORMであるため、図6のリモートコピーペア設定500の説明で示した制限によって、再びWORMリモートコピーペアを形成することはできない。
本実施形態では、I/O制御種別がWORMである正ボリュームに指定されたボリュームに格納されるデータを、状態702で初期コピーすると共に、副ボリュームに指定されたボリュームのI/O制御種別をWORMに設定する。また、状態703でのミラーや状態702での再同期の際、副ボリュームへのリモートコピープログラム以外による更新を禁止し、不正な改竄を防止することによって、副ボリュームに、正ボリュームと同様の、最初に記録されたデータが改竄されていないことを証明できる性質を持たせることができるWORMリモートコピーを実現する。
また、状態703において正ボリュームと副ボリュームを交代することによって、交代前に正ボリュームであった論理ボリュームと同等の非改竄証明能力を維持しつつ、交代前に副ボリュームであった論理ボリュームを用いてシステムの運用を継続することができる。
また、正ボリュームを持つ記憶装置の障害やリモートコピーを行う通信路の障害により、正ボリュームと副ボリュームの同一性が保たれなくなった場合にも、WORM属性が含むイベントログ320、420(図4または図5)内にリモートコピーの状態遷移を記録しておくことでログに記録が残っているある時点までの正ボリュームのデータおよびWORM属性が、副ボリュームに記録されていることを証明することができ、副ボリュームを用いてシステムの運用を継続することができる。また、図6のリモートコピーペア設定500の説明で示したように、図1の構成管理プログラム118がリモートコピーペア形成を指示されたボリュームのI/O制御種別を用いて正ボリュームに指定された論理ボリュームがWORMであるか否かを判定することで、自動的にWORMリモートコピーペアを形成することができる。
また、図7のWORM設定600の説明で示したように、図1の構成管理プログラム118がI/O制御種別をWORMに変更することをユーザから指示された論理ボリュームのリモートコピー属性を判定することで、自動的にWORMリモートコピーペアを形成することができる。
本実施形態では、リモートコピーの対象として論理ボリュームを例にとったが、物理ボリュームやファイルシステム内のディレクトリ、ファイル等を対象としたリモートコピーにも、WORMを実現するために本実施形態と同様の方法が適用可能である。
本発明を実施するシステムの構成の一例を示す図である。 ボリューム管理情報の一例を示す図である。 ボリューム管理テーブルの一例を示す図である。 あるボリュームのWORM属性の一例を示す図である。 あるボリュームのWORM属性の一例を示す図である。 記憶装置の構成管理プログラムがリモートコピーペアを設定する処理の一例を示す図である。 記憶装置の構成管理プログラムがボリュームのI/O制御種別をWORMに設定する処理の一例を示す図である。 コマンド処理の一例を示す図である。 リモートコピーにおける状態遷移の一例を示す図である。
符号の説明
102 クライアント
104 SAN
110 記憶装置A
111 記憶装置B
117 リモートコピープログラム
122 論理ボリューム(正ボリューム)
123 論理ボリューム(副ボリューム)
124 ボリューム管理情報A
125 ボリューム管理情報B
300 WORM属性
320 イベントログ
400 WORM属性
420 イベントログ

Claims (20)

  1. 第1の記憶装置と前記第1の記憶装置を制御する第1の制御装置とを有する第1の記憶装置システムと、
    第2の記憶装置と前記第2の記憶装置を制御する第2の制御装置とを有する第2の記憶装置システムとを有するシステムであって、
    前記第1の記憶装置システムと前記第2の記憶装置システムとは、接続されており、
    前記第1の記憶装置と前記第2の記憶装置には、それぞれ、参照と更新ができる属性と参照ができ更新ができない属性のいずれかが付加されたボリュームが含まれており、
    前記第1の制御装置は、正ボリュームの指定を受信し、
    前記第2の制御装置は、前記正ボリュームに格納されるデータのコピーを格納する副ボリュームの指定を受信し、
    前記第1の制御装置は、前記正ボリュームとして指定されたボリュームが、参照と更新ができる属性か、参照ができ更新ができない属性の、いずれの属性が付加されているかを判断し、
    前記正ボリュームとして指定されたボリュームに、参照ができ更新ができない属性が付加されたボリュームである場合、前記副ボリュームとして指定されたボリュームに参照ができ更新ができない属性を付加するよう前記第2の制御装置に指示することを特徴とするシステム。
  2. 請求項1記載のシステムであって、
    前記第2の制御装置は、
    前記副ボリュームとして指定されたボリュームに、参照と更新ができる属性か、参照ができ更新ができない属性のいずれの属性が付加されているかを判断し、
    前記副ボリュームとして指定されたボリュームが、参照ができ更新ができない属性が付加されたボリュームである場合、副ボリュームとしての指定を受けつけることができない旨を出力することを特徴とするシステム。
  3. 請求項1記載のシステムであって、
    前記第1の記憶装置システムおよび前記第2の記憶装置システムは、それぞれ、
    前記第1の記憶装置内または前記第2の記憶装置内のボリュームが、
    正ボリュームであるか、副ボリュームであるか、若しくは正ボリュームでも副ボリュームでもないか、及び参照と更新ができる属性が付加されているボリュームか、参照ができ更新ができない属性が付加されているボリュームかを管理することを特徴とするシステム。
  4. 請求項3記載のシステムであって、
    前記第1の記憶装置システムと、前記第2の記憶装置システムは、各々、前記第1の記憶装置内または前記第2の記憶装置内のボリュームが、
    正ボリュームであるか、副ボリュームであるか、若しくは正ボリュームでも副ボリュームでもないか、及び参照と更新ができる属性が付加されている属性が付加されているボリュームか、参照ができ更新ができない属性が付加されているボリュームかを記録したボリューム管理情報を有することを特徴とするシステム。
  5. 請求項4記載のシステムであって、
    前記第1の制御装置及び前記第2の制御装置は各々、
    正ボリュームの指定または副ボリュームの指定を受信した場合、もしくは、
    参照ができ更新ができない属性をボリュームに付加するよう指示された場合、
    前記ボリューム管理情報を書き換えることを特徴とするシステム。
  6. 請求項4記載のシステムであって、
    前記ボリューム管理情報は更に、参照ができ更新ができない属性が付加されているボリュームについて、
    該ボリューム内の記憶領域に対して、参照ができ更新ができない属性を付加する単位を記録していることを特徴とするシステム。
  7. 請求項6記載のシステムであって、
    前記第1の制御装置および前記第2の制御装置は、それぞれ、
    ボリューム内の前記単位ごとに、参照ができ更新ができない属性を有する記憶領域であるか、参照と更新ができる属性を有する記憶領域であるかを管理することを特徴とするシステム。
  8. 請求項7記載のシステムであって、
    前記単位はボリューム内の一部記憶領域であることを特徴とするシステム。
  9. 請求項7記載のシステムであって、
    前記単位はボリューム内に格納されたファイルであることを特徴とするシステム。
  10. 請求項1記載のシステムであって、
    前記第2の制御装置は、
    副ボリュームとして指定され、かつ参照ができ更新ができない属性が付加されたボリュームに対して、
    前記第1の制御装置からの更新を受け付けることを特徴とするシステム。
  11. 請求項1記載のシステムであって、
    前記第1の制御装置は、
    参照ができ更新ができない属性を付加するボリュームの指定を受信し、
    指定されたボリュームが副ボリュームとして設定されていた場合、
    前記指定を受け付けることができない旨を出力することを特徴とするシステム。
  12. 請求項11記載のシステムであって、
    前記第1の制御装置は、
    指定されたボリュームが、正ボリュームとして設定されていた場合、
    指定されたボリュームに格納されるデータのコピー先である副ボリュームに、参照でき更新ができない属性を付加するよう前記第2の制御装置に指示することを特徴とするシステム。
  13. 請求項1記載のシステムであって、
    前記第1の制御装置は、前記第1の記憶装置に格納されるボリュームに対し、参照でき更新ができない属性を設定した時点から、前記第1の記憶装置に格納されるボリュームに対して実行される処理の記録をとり、
    当該ボリュームが正ボリュームとして指定されている場合は、前記第1の記憶装置に格納されるボリュームに対して実行される処理の記録を前記第2の制御装置に送信することを特徴とするシステム。
  14. 第1の記憶装置と前記第1の記憶装置を制御する第1の制御装置とを有する第1の記憶装置システムと、
    第2の記憶装置と前記第2の記憶装置を制御する第2の制御装置とを有し、前記第1の記憶装置システムと接続される第2の記憶装置システムとで実行されるプログラムであって、
    前記第1の記憶装置システムが正ボリュームの指定を受信するためのコードと、
    前記第2の記憶装置システムが、正ボリュームとして指定されるボリュームに格納されるデータのコピーを格納する副ボリュームの指定を受信するためのコードと、
    前記正ボリュームとして指定されたボリュームに、参照と更新ができる属性か、参照ができ更新ができない属性のいずれの属性が付加されているかを判断するためのコードと、
    前記正ボリュームとして指定されたボリュームが、参照ができ更新ができない属性のボリュームである場合、副ボリュームとして指定されるボリュームに参照ができ更新ができない旨の属性を付加するためのコードを有することを特徴とするシステムのプログラム。
  15. 請求項14記載のシステムのプログラムであって、
    さらに、副ボリュームとして指定されたボリュームに、参照と更新ができる属性か、参照ができ更新ができない属性のいずれの属性が付加されているかを判断するためのコードと、
    副ボリュームとして指定されたボリュームが、参照ができ更新ができない属性のボリュームである場合、前記副ボリュームの指定を受け付けることができない旨を出力するためのコードとを有することを特徴とするシステムのプログラム。
  16. 請求項14記載のシステムのプログラムであって、
    さらに、前記第1の記憶装置内のボリュームのうち、参照ができ更新ができない属性を付加するボリュームの指定を受信するためのコードと、
    指定されたボリュームが副ボリュームとして設定されていた場合、参照ができ更新ができない属性を前記指定されたボリュームに付加できない旨を出力するためのコードとを有することを特徴とするシステムのプログラム。
  17. 請求項16記載のシステムのプログラムであって、
    さらに、参照ができ更新ができない属性を付加するよう指定されたボリュームが、正ボリュームとして設定されているボリュームである場合、
    指定されたボリュームに格納されるデータのコピー先である副ボリュームに、参照ができ更新ができない属性を付加するためのコードを有することを特徴とするシステムのプログラム。
  18. 管理端末と、
    第1の記憶装置と前記第1の記憶装置を制御する第1の制御装置とを有する第1の記憶装置システムと、
    第2の記憶装置と前記第2の記憶装置を制御する第2の制御装置とを有する第2の記憶装置システムとを有するシステムであって、
    前記第1の記憶装置システムと前記第2の記憶装置システムは、接続されており、
    前記第1の記憶装置と前記第2の記憶装置には、それぞれ、参照と更新ができる属性のボリュームと、参照ができ更新ができない属性のいずれかが付加されたボリュームが含まれており、
    前記管理端末は、正ボリュームを前記第1の制御装置に指定し、正ボリュームに格納されるデータのコピーを格納する副ボリュームを前記第2の制御装置に指定し、
    前記第1の制御装置は、前記正ボリュームとして指定されたボリュームに、参照と更新ができる属性か、参照ができ更新ができない属性のいずれの属性が付加されているかを判断し、
    前記正ボリュームとして指定されたボリュームが、参照ができ更新ができない属性のボリュームである場合、前記副ボリュームとして指定されたボリュームに、参照ができ更新ができない属性を付加するよう前記第2の制御装置に指示することを特徴とするシステム。
  19. 請求項18記載のシステムであって、
    前記第2の制御装置は、前記副ボリュームとして指定されたボリュームに、参照と更新ができる属性か、参照ができ更新ができない属性のいずれの属性が付加されているかを判断し、
    前記副ボリュームとして指定されたボリュームが、参照ができ更新ができない属性が付加されたのボリュームである場合、
    前記管理端末に、前記副ボリュームとしての指定を受け付けることができない旨を通知することを特徴とするシステム。
  20. 請求項18記載のシステムであって、
    前記管理端末は、
    前記第1の記憶装置内のボリュームのうち、参照ができ更新ができない属性を付加するボリュームを指定し、
    前記第1の制御装置は、指定されたボリュームが副ボリュームである場合、前記指定を受け付けることができない旨を前記管理端末に通知し、
    指定されたボリュームが、正ボリュームである場合、前記指定されたボリュームに格納されるデータのコピー先である副ボリュームに、参照ができ更新ができない属性を付加するよう前記第2の制御装置に指示することを特徴とするシステム。
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