JPH11305947A - 磁気ディスク制御装置によるリモート転送方法 - Google Patents

磁気ディスク制御装置によるリモート転送方法

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JPH11305947A
JPH11305947A JP10107958A JP10795898A JPH11305947A JP H11305947 A JPH11305947 A JP H11305947A JP 10107958 A JP10107958 A JP 10107958A JP 10795898 A JP10795898 A JP 10795898A JP H11305947 A JPH11305947 A JP H11305947A
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JP10107958A
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Naomi Fujimoto
直美 藤本
Hiromi Sugawara
広美 菅原
Takaaki Yamato
貴明 大和
Yumi Murotake
由美 室武
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副センタ側ホストが副センタ側磁気ディスク
装置のデータ更新状態を常時把握可能にして、副センタ
が正センタをバックアップする際に副センタ側ホストが
正センタをバックアップする状態に速やかに移行できる
ようにする。 【解決手段】 正センタ側ホストがリモート転送を行な
うように指示するコマンドに、副センタにおいて所定の
アテンション情報をFCUからホストへ通知するアテン
ション報告を行なうように指示するためのアテンション
報告指示情報を付加し、正センタ側FCUが、アテンシ
ョン報告指示情報を参照してアテンション報告指示を認
識した場合には、その旨を、通信用制御データとして、
副センタ側FCUへの転送データに付加し、副センタ側
FCUが、正センタ側FCUからの通信用制御データを
参照してアテンション報告指示を認識した場合には、所
定のアテンション情報を、副センタ側FCUから副セン
タ側ホストへ通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図6〜図14) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 〔A〕第1実施形態の説明(図1,図2,図7,図8,
図11) 〔B〕第2実施形態の説明(図3,図7,図8) 〔C〕第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた構
成の説明 〔D〕第3実施形態の説明(図4,図5,図10〜図1
4) 〔E〕その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、本来の業務を行な
う正センタ(業務システム)の設置場所とは別の遠隔地
に副センタ(バックアップシステム)を設置し正センタ
の業務を副センタによりバックアップ可能に構成したシ
ステムに適用される方法に関し、特に、通常運用時に正
センタの磁気ディスク装置と副センタの磁気ディスク装
置とに常に等価なボリュームを構築すべく、正センタの
磁気ディスク制御装置と副センタの磁気ディスク制御装
置との間でデータを送受信するための方法、即ち、磁気
ディスク制御装置によるリモート転送方法に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、本来の業務を行なう正センタ(業
務システム)の動作が地震等の災害や突発的な故障によ
り停止した場合にそなえ、図6に示すように、正センタ
1Aの設置場所とは別の遠隔地に副センタ(バックアッ
プシステム)1Bを設置することが一般的になってい
る。
【0004】このように、遠隔地における副センタ1B
により正センタ1Aの業務をバックアップ可能にしたシ
ステムの構成について、図6を参照しながら説明する。
なお、図6において、正センタ1Aと副センタ1Bとで
同じ機能を果たす構成要素には同じ数字を符号として付
与し、また、正センタ1Aに属する構成要素を示す符号
には“A”を付し、副センタ1Bに属する構成要素を示
す符号には“B”を付している。
【0005】正センタ1Aは、ホスト(CPU)2A,
磁気ディスク制御装置〔以下、FCU(File Control U
nit)という〕3A,磁気ディスク装置4Aおよびアダプ
タ5Aを有して構成されている。ホスト2Aは、本来の
業務のための処理を行なうもので、アダプタ5Aを介し
て通信回線6に接続されている。FCU3Aは、ホスト
2Aと磁気ディスク装置4Aとの間に介装され、ホスト
2Aからの入出力信号(以下、単にI/Oと呼ぶ場合が
ある)に応じて磁気ディスク装置4Aに対する書込/読
出制御を行なうものである。
【0006】副センタ1Bも、正センタ1Aと同様、ホ
スト(CPU)2B,FCU3B,磁気ディスク装置4
Bおよびアダプタ5Bを有して構成されている。ホスト
2Bは、バックアップ時に正センタ1Aから業務のため
の処理を引き継いで行なうもので、アダプタ5Bを介し
て通信回線6に接続されている。FCU3Bは、ホスト
2Bと磁気ディスク装置4Bとの間に介装され、ホスト
2Bからの入出力信号に応じて磁気ディスク装置4Bに
対する書込/読出制御を行なうものである。
【0007】そして、正センタ1Aにおいて、業務の実
行に伴い磁気ディスク装置4Aのデータが変更された場
合には、変更されたデータについての情報が、ホスト2
Aおよびアダプタ5Aを通じて通信回線6へ送り出さ
れ、この通信回線6を介して副センタ1Bへ送信され
る。その情報は、副センタ1Bにおいて、通信回線6か
らアダプタ5Bを通じてホスト2Bで受信され、このホ
スト2Bは、FCU3Bに対してI/Oを出力すること
により、磁気ディスク装置4Bのデータに対して正セン
タ1Aの磁気ディスク装置4Aのデータと同一の変更を
施す。これにより、正センタ1Aの磁気ディスク装置4
Aと副センタ1Bの磁気ディスク装置4Bとには常に同
じデータが保持される。つまり、常時、副センタ1Bの
磁気ディスク装置4Bには、正センタ1Aの磁気ディス
ク装置4Aと等価なボリューム(リモートシャドウボリ
ューム)が構築される。
【0008】従って、万一、正センタ1Aの動作が地震
等の災害や突発的な故障によって停止した場合、副セン
タ1B内には正センタ1Aにおけるボリュームと等価な
ボリュームが磁気ディスク装置4Bにより保持されてい
るので、副センタ1Bは、直ちに正センタ1Aの動作を
引き継いで行ない、正センタ1Aによる業務をバックア
ップすることができる。
【0009】しかしながら、ホスト2Aは本来の業務の
ための処理を行なっており元々負荷が大きいため、上述
のように正センタ1Aのホスト2Aが副センタ1Bへの
データ転送を行なう場合、あまり大きなデータを転送で
きず効率のよい転送を行なうことができなかった。そこ
で、正センタ1Aおよび副センタ1Bのそれぞれにおい
て、図6に示すFCU3Aおよび3Bに代え、図7に示
すように、リモート転送機能を有するFCU(以下、リ
モートFCUという)10Aおよび10Bをそなえ、こ
れらのリモートFCU10A,10Bの間を通信回線6
により接続したシステムが提案され用いられている。こ
のシステムでは、正センタ1Aから副センタ1Bへのデ
ータ転送(リモート転送)が、リモートFCU10Aに
よって行なわれるので、ホスト2Aの負荷が分散され、
データ転送を効率よく行なえるようになる。
【0010】なお、図7における矢印は、正センタ1A
のホスト2Aがデータバックアップを伴う書込処理を行
なった場合のデータの流れを示している。また、リモー
トFCU10A,10B間を接続する通信回線6として
は例えばATM回線が用いられる。さらに、ホスト2
A,2BとリモートFCU10A,10Bとの間はチャ
ネルインタフェースにより接続されるほか、リモートF
CU10A,10Bと磁気ディスク装置(ボリューム)
4A,4Bとの間はSCSIインタフェースにより接続
される。
【0011】上述したリモートFCU10A,10Bの
構成を、図8により説明する。図8に示すように、リモ
ートFCU10A,10Bのそれぞれは、CA(Channel
Adapter)11,RM(Resource Manager)12,TS
(Table Storage)13,RA(Remort Adapter)14,C
FE(Cache Function Engine)15,SS(Shared Stor
age)16,DA(Device Adapter)17およびC−BUS
(Control-BUS)18を有して構成されている。
【0012】ここで、CA11は、ホスト2A,2Bと
のインタフェース制御を担当するモジュールであり、R
M12は、基本動作に関する、サブシステム内の資源管
理を担当するモジュールであり、TS13は、サブシス
テム内の資源管理用のテーブルとして使用されるメモリ
である。RA14は、回線制御装置(図示省略)を使用
し、通信回線6を介して他のリモートFCU10Aまた
は10Bとのデータの送受信を担当するモジュールであ
り、CFE15は、SS16におけるキャッシュメモリ
の管理を担当するモジュールである。なお、ここでは、
キャッシュメモリなどを含む共用メモリ部を総称してS
S(符号16)と呼んでいる。
【0013】DA17は、下位装置である磁気ディスク
装置(ボリューム)4A,4Bとのインタフェース制御
を担当するモジュールであり、C−BUS18は、上述
した各機能モジュール(符号11〜17)が互いにコミ
ュニケーションを行なうためのルートで、モジュール間
の制御情報の送受信に使用されるものである。次に、上
述のごとく構成されたリモートFCU10A,10Bに
よって行なわれる、正センタ1Aおよび副センタ1B内
に等価なボリュームを構築するためのリモート転送手順
(正センタ1Aと副センタ1Bとの間のパケット送受信
の一例)について、図9〜図11を参照しながら説明す
る。これらの図9〜図11は、正センタ1A側のホスト
2Aからの起動による、正センタ1Aと副センタ1Bと
の間におけるデータ送受信(リモート転送)の一連の流
れを説明するためのシーケンス図である。
【0014】図9に示すように、正センタ1Aにおいて
は、DX(Define Extent),LR(Locate Record),WCK
D(Write Count,Key,Data)からなるCCW(Channel Com
mandWord)チェインが、ホスト2Aのチャネル(CH)
からリモートFCU10AのCA11に対し発行される
(矢印A11,A12,A15参照)。このとき、正セ
ンタ1Aのホスト2Aがデータバックアップを伴う書込
処理を行なう場合、リモートシャドウボリュームを対象
とする書込命令(副センタ1Bの磁気ディスク装置4B
へのバックアップ書込命令)の起動が、ホスト2Aから
リモートFCU10AのCA11へ、CCWのDXによ
り行なわれる(矢印A11参照)。このDXは、続くア
クセスコマンドの動作範囲を規定する。
【0015】この起動により、CA11は、チャネルか
ら、CCWのDXコマンドパラメータを受け取り、その
内容から、リモート転送指定であることを認識する。続
いて、CA11は、CCWのLRコマンドとLRコマン
ドパラメータとを受け取る(矢印A12参照)。LR
は、書込処理のための情報で、書込対象となるトラック
のアドレスおよびサーチ開始レコードアドレスなどを規
定する。
【0016】CA11は、DXコマンドパラメータとL
RコマンドパラメータとをTS13の制御テーブルに書
き込み、その情報をもとに、CFE15からSS16の
キャッシュ領域を割り当ててもらう(矢印A13,A1
4参照)。なお、キャッシュ領域上に該当トラックが存
在しない場合は、一旦、CA11はホスト2Aから切り
離れ、DA17による、そのトラックをSS16のキャ
ッシュ領域上に読み込む動作(ステージング)が行なわ
れる。
【0017】正センタ1A側のCA11は、割り当てら
れたキャッシュ領域を用いて、続くCCWのWCKDを
受信し(矢印A15参照)、書込処理を実行し、キャッ
シュ領域上にトラックを形成する(矢印A16参照)。
そして、CA11は、データ転送を開始するために必要
な情報をTS13の制御テーブルに記し(矢印A17参
照)、転送開始をRM12に要求する(矢印A18参
照)。
【0018】以上の処理を終了すると、CA11は、副
センタ1Bへのデータ転送終了の通知を待つため、一
旦、ホスト2Aから切り離れる(矢印A19参照)。一
方、正センタ1A側のRA14は、RM12からのデー
タ転送処理開始の起動指示(矢印A20参照)により、
TS13から制御テーブルを読み込み転送データの情報
を得る(矢印A21参照)。その情報をもとに、RA1
4は、CFE15からSS16のキャッシュ領域を割り
当ててもらい(矢印A22,A23参照)、そのキャッ
シュ領域からデータを読み込み送信処理を行なう(矢印
A24〜A27)。
【0019】このとき、RA14から通信回線6へ送り
出す転送データは、トラック単位であり、RA14は、
この対象トラック内のデータを、通信用制御データと実
データとからなるパケットに区切り、各々のパケット
に、共通のオペレーションナンバを付加し、最後のパケ
ットには、最終を示すフラグを付加し、副センタ1Bに
送信する。なお、図9では、オペレーションナンバ(A
1)を付加した4つのパケット(1)〜(4)を送信す
る例が図示されている。
【0020】正センタ1A側のRA14は、全てのデー
タを送信し終えると、送信先である副センタ1B側のR
A14から処理終了を記す応答パケットが戻るまでの時
間(応答監視時間;図14のT1参照)を監視し、設定
時間内に応答パケットが戻ってくるか否かを判断しなが
ら待機する。正センタ1A側のSS16におけるキャッ
シュ領域に格納されたデータは、適宜、DA17によ
り、正センタ1A側のボリューム(磁気ディスク装置4
A)へ書き込まれる(矢印A28参照)。
【0021】一方、図10に示すように、副センタ1B
におけるRA14は、通信回線6から最初のパケット
(1)を受信すると(矢印A29参照)、続いて送信さ
れてくるパケット(2)〜(4)を受信しつつ(矢印A
32〜A34)、パケット(1)に付与された通信用制
御データに基づいて、今回の受信データがボリューム
(磁気ディスク4B)へ書き込むべきものであることを
認識するとともに、その通信用制御データをTS13の
制御テーブルに書き込み、その情報をもとに、CFE1
5からSS16のキャッシュ領域を割り当ててもらう
(矢印A30,A31参照)。なお、キャッシュ領域上
に該当トラックが存在しない場合は、一旦、RA14は
通信回線6から切り離れ、DA17による、そのトラッ
クをSS16のキャッシュ領域上に読み込む動作(ステ
ージング)が行なわれる。
【0022】副センタ1B側のRA14は、最終パケッ
トを示すフラグが付加されたパケット(4)を認識した
時点で、正センタ1A側のRA14から貰うべきパケッ
トを全て受信したと判断し、受信したパケット(1)〜
(4)を実データのSS16のキャッシュ領域に書き込
む処理を開始し、キャッシュ領域上にトラックを形成す
る(矢印A35参照)。
【0023】書込処理を終えた副センタ1B側のRA1
4は、正センタ1Aに、処理終了を記した応答パケット
を送り返す(矢印A36参照)。この応答パケットに
は、オペレーションナンバ(A1)が付加されている。
その後、副センタ1B側のRA14は、TS13の制御
テーブルに、終了位置等の情報を書き込み、RM12に
対し、副センタ1Bにおける書込処理終了の報告を行な
う(矢印A37参照)。
【0024】副センタ1B側のSS16におけるキャッ
シュ領域に格納されたデータは、適宜、副センタ1B側
のDA17により、副センタ1B側のボリューム(磁気
ディスク装置4B)へ書き込まれる(矢印A38参
照)。そして、図11に示すように、正センタ1A側に
おけるRA14は、通信回線6から応答パケットを受信
すると(矢印A39参照)、応答パケットに記されたオ
ペレーションナンバに基づいて応答パケットの正当性を
判断する。そして、RA14は、副センタ1Bへのパケ
ットの転送が正しく行なえたものと判断した場合、パケ
ットの内容に応じた終了処理を行ない、RM12に処理
終了の報告を行なう(矢印A40参照)。
【0025】なお、RA14によりエラーが発生したも
のと判断された場合には、RA14は、そのエラーの内
容を反映させてRM12に処理終了の報告を行なう。ま
た、RA14が、応答監視時間のタイムアウトを検出し
た場合や、転送の異常を検出した場合は、設定されたリ
トライ回数をもとにデータ再転送を行なう。この後、R
M14は、CA11と再結合し(矢印A41参照)、副
センタ1B側へのデータ転送が全て終了したことを正セ
ンタ1A側のホスト2Aに報告するよう、CA11に指
示する。そして、CA11は、正センタ1A側のホスト
2Aに処理終了を報告し(矢印A43,A44参照)、
RM12に処理が終了したことを通知する(矢印A4
5)。
【0026】以上が、リモートFCU10A,10Bに
よる、1I/O(1組のCCWチェイン)についての正
センタ1Aから副センタ1Bへのリモート転送の一連の
流れであり、上述のようなリモート転送を行なうことに
より、正センタ1A内でホスト2Aによりボリュームの
書込等の変更が行なわれても、常時、正センタ1Aおよ
び副センタ1B内に等価なボリュームが構築される。
【0027】ところで、図12に示すように、正センタ
1Aがデータベース(DB)20を有しこのデータベー
ス20の更新を行ないながら業務を実行する場合、デー
タベース20の更新に伴う差分ログを、正センタ1Aの
磁気ディスク装置4Aに書き込むとともに上述したリモ
ート転送手順に従って副センタ1Bの磁気ディスク装置
4Bにも書き込み、正センタ1Aおよび副センタ1Bに
おいて等価なボリュームとして保存することも一般的に
行なわれている。
【0028】このような場合、ホスト2A内には、デー
タベース20の更新に伴う差分ログを一時的に書き込む
差分ログバッファ19がそなえられている。この差分ロ
グバッファ19は、例えば4トラック分のデータを保持
可能なバッファを2組そなえて構成されている。そし
て、一方の組に4トラック分の差分ログが蓄積される
と、ホスト2Aは、データバックアップを伴う書込処理
を行ない、蓄積された差分ログを正センタ1Aの磁気デ
ィスク装置4Aおよび副センタ1Bの磁気ディスク装置
4Bに書き込んでいる。
【0029】このとき、差分ログバッファ19の容量を
考慮し、差分ログバッファ19が枯渇するのを防止する
ため、即ち、差分ログバッファ19において差分ログを
書き込むための空き領域が無くなるのを防止するため、
後述するごとく1I/O(1組のCCWチェイン)に応
じた書込処理の時間を監視している。図13は、図9に
対応するもので、正センタ1Aにおいて、データベース
20の変更に伴い、差分ログをデータバックアップ(リ
モート転送)しながら磁気ディスク装置4Aに書き込む
場合の一連の流れを説明するためのシーケンス図であ
る。
【0030】正センタ1Aのホスト2Aにおいて、デー
タベース20の変更に伴い4トラック分の差分ログが差
分ログバッファ19に蓄積されると、図13に示すよう
に、ホスト2Aは、DX,LR,WCKDからなるCC
Wチェインを、リモートFCU10AのCA11に対し
発行する(矢印A11,A12,A15参照)。このと
き、リモートFCU10Aでの処理動作は、図13に示
す通り、図9に示した例(矢印A11〜A28参照)と
同様であるので、その説明は省略する。
【0031】ただし、差分ログのリモート転送を行なう
場合、CA11がホスト2Aから切り離れると(矢印A
19参照)、図13や図14に示すように、RM12
は、差分ログバッファ19が枯渇し差分ログがオーバフ
ローするのを防止するために、1I/O毎の書込処理の
時間〔即ち、データ転送処理開始の起動指示(矢印A2
0参照)をRA14へ出力した後、RA14から処理終
了が報告されるまで(図11の矢印A40参照)の時間
T0〕を監視する。
【0032】そして、監視時間T0が所定時間を超える
場合(つまり書込処理時間が間延びし差分ログバッファ
19でオーバフローが生じる可能性がある場合)、正セ
ンタ1AのRM12はI/Oエラーを正センタ1Aのホ
スト2Aに通知する。この通知を受けたホスト2Aは、
処理を蓄積運用に切り換え、差分ログを差分ログバッフ
ァ19以外のところに蓄積するようにしている。ここ
で、前記所定時間は5秒程度であり、万一、書込処理の
時間が5秒を超え差分ログバッファ19でオーバフロー
が生じると、正センタ1A側でシステムダウンが生じる
おそれがある。
【0033】なお、図13に示す処理動作以降の副セン
タ1Bおよび正センタ1Aでの処理動作は、それぞれ図
10および図11にて前述した動作と同じである。図1
4において、LCは、図7,図8や図12では図示を省
略した集線装置(Line Concentrator)である。また、図
14に示すように、正センタ1A側のRA14は、前述
したように、全データ送信後、副センタ1B側のRA1
4からの応答パケットが戻るまでの時間T1を監視する
ほか、副センタ1B側のRA14は、最初のパケットを
受信してから最後のパケットを受信するまでの時間T2
を監視している。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなリモート
転送時に、副センタ1BにおけるリモートFCU10B
は、磁気ディスク装置4Bへのデータ書込制御や正セン
タ1Aの応答を行なっているが、上位装置であるホスト
2Bに対しリモート転送に関する情報の通知を行なって
いない。
【0035】このため、正センタ1Aのホスト2Aによ
り、データバックアップを伴う書込処理が起動され正セ
ンタ1A(リモートFCU10A)と副センタ1B(リ
モートFCU10B)との間でデータの送受信が正常に
行なわれたとしても、副センタ1Bのホスト2Bは、正
センタ1Aおよび副センタ1Bでのデータ更新状態(更
新の終了,正センタ1Aにおけるデータ更新の位置な
ど)を認識することができない。
【0036】従って、副センタ1Bのホスト2Bが正セ
ンタ1Aをバックアップするために正センタ1Aから業
務を引き継いで動作を開始した場合、このホスト2B
は、副センタ1B側の磁気ディスク装置4Bにおけるデ
ータ更新状態(データ更新の有無やデータ更新位置)を
直ちに把握できず、正センタ1Aをバックアップする状
態に速やかに移行することができない。
【0037】また、通信回線6の障害等により正センタ
1Aと副センタ1Bとの間でリモート転送を行なえなく
なった場合、正センタ1Aでのデータ更新状態を副セン
タ1Bへ転送できなくなり、正センタ1Aと副センタ1
Bとのボリュームの等価性が崩れる。このため、通信回
線6の障害を修復した後には、正センタ1Aと副センタ
1Bとのボリュームの等価性を回復するための処理を行
なう必要がある。
【0038】等価性回復処理を開始するに当たっては、
従来、通信回線6の障害が復旧した旨を、人手(電話
等)により正センタ1Aから副センタ1Bへ通知し、そ
の通知を受けると、人手により、ボリューム(磁気ディ
スク装置4B)のバックアップ処理の開始指示を行な
う。そして、ボリュームのバックアップ処理を終了した
旨を、やはり人手(電話等)により副センタ1B側から
正センタ1Aへ通知し、その通知を受けると、人手によ
り、等価性回復処理の開始指示を行なっている。
【0039】上述のように、従来、副センタ1B側でリ
モートFCU10Bが通信回線6の障害復旧を自動的に
認識することができず、また、正センタ1A側でリモー
トFCU10Aが副センタ1Bでのバックアップ処理の
終了を自動的に認識することができないため、バックア
ップ処理や等価性回復処理を自動化できず、その処理の
効率が大幅に低下するという課題があった。
【0040】一方、図12〜図14を参照しながら説明
したリモート転送手段では、差分ログバッファ19が枯
渇し差分ログがオーバフローするのを防止するために、
RM12により、1I/O毎の書込処理の時間T0を監
視し、この監視時間T0が所定時間を超える場合には、
ホスト2Aが処理を蓄積運用に移行させている。ところ
が、正センタ1Aから副センタ1Bへ、差分ログではな
い一般ファイル等を対象としたリモート転送を行なう場
合、差分ログバッファ19の容量を考慮する必要がなく
なるため、上述のようなI/O時間監視を行なっている
と、リモート転送処理を終了しないまま、監視時間T0
が前記所定時間に達し処理が蓄積運用に切り換えられて
しまうという不具合を生じる。
【0041】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、副センタ側ホストがデータ更新状態を常時把
握可能にして、副センタが正センタをバックアップする
際に副センタ側ホストが正センタをバックアップする状
態に速やかに移行できるようにした、磁気ディスク制御
装置によるリモート転送方法を提供することを第1の目
的とする。
【0042】また、本発明の第2の目的は、副センタ側
で通信回線の障害復旧を自動的に認識でき、且つ、正セ
ンタ側で副センタでのバックアップ処理の終了を自動的
に認識できるようにして、バックアップ処理や等価性回
復処理を自動化し、処理効率の向上をはかった、磁気デ
ィスク制御装置によるリモート転送方法を提供すること
である。
【0043】さらに、本発明の第3の目的は、一般ファ
イル等のリモート転送時にはI/O時間監視を抑止でき
るようにして、転送途中で処理を蓄積運用に切り換えて
しまうような不具合の発生を防止し、一般ファイル等を
対象としたリモート転送を実現するとともに処理効率の
向上をはかった、磁気ディスク制御装置によるリモート
転送方法を提供することである。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気ディスク制御装置によるリモート転送
方法(請求項1)は、本来の業務を行なう正センタの設
置場所とは別の遠隔地に副センタを設置し正センタの業
務を副センタによりバックアップ可能に構成したシステ
ムにおいて、通常運用時に正センタ側磁気ディスク装置
と副センタ側磁気ディスク装置とに常に等価なボリュー
ムを構築すべく、正センタ側磁気ディスク制御装置と副
センタ側磁気ディスク制御装置との間で通信回線を介し
てデータを送受信するためのものであって、正センタ側
ホストが正センタ側磁気ディスク制御装置に対し副セン
タ側磁気ディスク制御装置へリモート転送を行なうよう
に指示するコマンドに、所定のアテンション情報を副セ
ンタ側磁気ディスク制御装置から副センタ側ホストへ通
知するアテンション報告を行なうように指示するための
アテンション報告指示情報を付加し、正センタ側磁気デ
ィスク制御装置が、前記コマンドの前記アテンション報
告指示情報を参照して副センタ側ホストへのアテンショ
ン報告指示を認識した場合には、その旨を、通信用制御
データとして、副センタ側磁気ディスク制御装置への転
送データに付加し、副センタ側磁気ディスク制御装置
が、正センタ側磁気ディスク制御装置からの前記転送デ
ータの前記通信用制御データを参照して副センタ側ホス
トへのアテンション報告指示を認識した場合には、前記
所定のアテンション情報を、副センタ側磁気ディスク制
御装置から副センタ側ホストへ通知することを特徴とし
ている。
【0045】このとき、前記コマンドを、データバック
アップを伴うファイル更新処理を正センタ側磁気ディス
ク制御装置に指示するための起動コマンドとし、前記所
定のアテンション情報として、前記ファイル更新処理に
関する情報を通知してもよく(請求項2)、このファイ
ル更新処理に関する情報として、正センタでのファイル
更新終了情報(請求項3)や、正センタおよび副センタ
でのファイル更新位置(請求項4)を通知してもよい。
【0046】また、副センタ側ホストが副センタ側磁気
ディスク制御装置に対し正センタ側磁気ディスク制御装
置へリモート転送を行なうように指示するコマンドに、
所定のアテンション情報を正センタ側磁気ディスク制御
装置から正センタ側ホストへ通知するアテンション報告
を行なうように指示するためのアテンション報告指示情
報を付加し、正センタと副センタとの間で障害が発生し
前記ボリュームの等価性回復処理を行なう必要が生じた
場合、正センタ側ホストが、前記コマンドの前記アテン
ション報告指示情報を用いて、前記障害の復旧を前記所
定のアテンション情報として副センタ側ホストへ通知す
るように正センタ側磁気ディスク制御装置に指示し、副
センタ側ホストが、正センタ側ホストからの前記障害の
復旧の通知を受けボリュームのバックアップ処理を完了
すると、前記コマンドの前記アテンション報告指示情報
を用いて、前記バックアップ処理の完了を前記所定のア
テンション情報として正センタ側ホストへ通知するよう
に副センタ側磁気ディスク制御装置に指示してもよい
(請求項5)。
【0047】なお、前記コマンドとして、サブシステム
コントロールコマンドを用いてもよい(請求項6)。さ
らに、前記所定のアテンション情報として、前記障害の
復旧および前記バックアップ処理の完了を含む状態情報
を通知する際には、前記コマンドとして、サブシステム
コントロールコマンドを用い、前記所定のアテンション
情報として、正センタ側でのデータバックアップを伴う
ファイル更新処理に関する情報を通知する際には、前記
コマンドとして、前記ファイル更新処理を正センタ側磁
気ディスク制御装置に指示するための起動コマンドを用
い、前記所定のアテンション情報に、当該アテンション
情報が前記サブシステムコントロールコマンドによるも
のであるか前記起動コマンドによるものであるかを示す
モード情報を付加してもよい(請求項7)。
【0048】上述した本発明の磁気ディスク制御装置に
よるリモート転送方法(請求項1〜4,6)では、正セ
ンタ側磁気ディスク制御装置により、正センタ側ホスト
からのコマンドのアテンション報告指示情報を参照して
副センタ側ホストへのアテンション報告指示が認識され
ると、その旨が、通信用制御データとして、副センタ側
磁気ディスク制御装置への転送データに付加される。そ
して、副センタ側磁気ディスク制御装置により、正セン
タ側磁気ディスク制御装置からの転送データの通信用制
御データを参照して副センタ側ホストへのアテンション
報告指示が認識されると、所定のアテンション情報が、
副センタ側磁気ディスク制御装置から副センタ側ホスト
へ通知される。このとき、所定のアテンション情報を、
正センタ側でのファイル更新処理に関する情報(正セン
タでのファイル更新終了情報,正センタおよび副センタ
でのファイル更新位置)とすれば、副センタ側ホスト
は、データ更新状態を常時把握することができる。
【0049】また、正センタと副センタとの間で障害が
発生しボリュームの等価性回復処理を行なう必要が生じ
た場合、コマンドのアテンション報告指示情報を用いる
ことにより、障害の復旧が所定のアテンション情報とし
て正センタ側から副センタ側ホストへ通知され、さら
に、バックアップ処理の完了も所定のアテンション情報
として副センタ側から正センタ側ホストへ通知される。
従って、副センタ側で通信回線の障害復旧を自動的に認
識でき、且つ、正センタ側で副センタでのバックアップ
処理の終了を自動的に認識することができる(請求項
5,6)。
【0050】さらに、障害の復旧およびバックアップ処
理の完了を含む状態情報をサブシステムコントロールコ
マンドにより通知し、ファイル更新処理に関する情報を
起動コマンドにより通知し、アテンション情報がサブシ
ステムコントロールコマンドと起動コマンドとのいずれ
によるものであるかをモード情報により指示することに
より、アテンション情報を受けたホストは、モード情報
を参照するだけで、そのアテンション情報が状態情報で
あるかファイル更新処理に関する情報であるかを直ちに
認識することができる(請求項7)。
【0051】一方、本発明の磁気ディスク制御装置によ
るリモート転送方法(請求項8)は、本来の業務を行な
う正センタの設置場所とは別の遠隔地に副センタを設置
し正センタの業務を副センタによりバックアップ可能に
構成したシステムにおいて、通常運用時に正センタ側磁
気ディスク装置と副センタ側磁気ディスク装置とに常に
等価なボリュームを構築すべく、正センタ側磁気ディス
ク制御装置と副センタ側磁気ディスク制御装置との間で
通信回線を介してデータを送受信するためのものであっ
て、正センタ側磁気ディスク制御装置が、副センタ側磁
気ディスク制御装置へのデータ転送の開始後、当該デー
タ転送による全データを受信した旨を通知する応答情報
を副センタ側磁気ディスク制御装置から受け取るまでの
時間監視を行なう機能を有する場合、正センタ側ホスト
が正センタ側磁気ディスク制御装置に対し副センタ側磁
気ディスク制御装置へリモート転送を行なうように指示
するコマンドに、正センタ側磁気ディスク制御装置によ
る前記時間監視を抑止するように指示するための時間監
視抑止指示情報を付加し、正センタ側磁気ディスク制御
装置が、前記コマンドの前記時間監視抑止指示情報を参
照して、前記時間監視を行なうか否かを認識し、前記時
間監視の実行/抑止の切換を行なうことを特徴としてい
る。
【0052】上述した本発明の磁気ディスク制御装置に
よるリモート転送方法(請求項8)では、正センタ側磁
気ディスク制御装置により、正センタ側ホストからのコ
マンドの時間監視抑止指示情報を参照して時間監視を抑
止すべき旨が認識されると、その時間監視が抑止され
る。従って、一般ファイル等のリモート転送時にはI/
O時間監視を抑止することができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 〔A〕第1実施形態の説明 本発明の第1実施形態としての磁気ディスク制御装置に
よるリモート転送方法が適用されるシステムは、図7に
示したものと同様であり、第1実施形態における磁気デ
ィスク制御装置つまりリモートFCU10A,10B
は、図8に示したものと同様であるので、これらのシス
テムやリモートFCU10A,10Bについての詳細な
説明は省略する。
【0054】ただし、第1実施形態では、正センタ1A
と副センタ1Bとの間においてリモート転送を行なう際
に正センタ1A側から副センタ1B側のホスト2Bへア
テンション報告を行なう手段がそなえられている。本実
施形態において、この手段は、書込処理の起動コマンド
であるCCWのDXに、所定のアテンション情報を副セ
ンタ1B側のリモートFCU10Bから副センタ1B側
のホスト2Bへ通知するアテンション報告を行なうよう
に指示するためのアテンション報告指示情報(アテンシ
ョン報告指示ビット/モード)を付加することにより構
成されている。
【0055】ここで、書込処理の起動コマンドは、デー
タバックアップを伴うファイル更新処理を正センタ1A
側のリモートFCU10Aに指示するためのもので、リ
モートFCU10Aに対して、正センタ1A側の磁気デ
ィスク装置4Aにおけるデータを更新するように指示す
るとともに、副センタ1B側のリモートFCU10Bへ
リモート転送を行なうように指示するものである。
【0056】このように、本実施形態では、副センタ1
B側のホスト2Bへのアテンション報告指示のモードを
設けることにより、副センタ1B側のホスト2Bへ所定
のアテンション情報を通知する手段が構成されている。
また、アテンション情報にも、DXコマンド処理におけ
るアテンション報告指示であることを示すモードが設ら
れ、アテンション報告を受けたホスト2Bが、そのアテ
ンション報告がDXコマンドのアテンション報告指示に
よるものであることを認識できるようになっている。
【0057】さらに、本実施形態では、後述するごと
く、所定のアテンション情報として、ファイル更新処理
に関する情報、例えば、正センタ1Aでのファイル更新
終了や正センタ1Aおよび副センタ1Bでのファイル更
新開始位置(CCHHR:Cylinder Head Record)が、
副センタ1B側のホスト2Bへ通知される。これによ
り、アテンション報告を受けたホスト2Bが、正センタ
1Aでのファイル更新終了や正センタ1Aおよび副セン
タ1Bでのファイル更新開始位置を認識できるようにな
っている。
【0058】上述した本実施形態の特徴的な機能/構成
は、いずれも、図9〜図11により前述したリモート転
送を実現するためのファームウェア(プログラム)に、
若干の変更を施すことによって容易に実現される。次
に、本発明の第1実施形態において行なわれる、正セン
タ1Aおよび副センタ1B内に等価なボリュームを構築
するためのリモート転送手順(正センタ1Aと副センタ
1Bとの間のパケット送受信の一例)について、図1,
図2および図11を参照しながら説明する。
【0059】なお、図1,図2および図11は、正セン
タ1A側のホスト2Aからの起動による、正センタ1A
と副センタ1Bとの間におけるデータ送受信(リモート
転送)の一連の流れを説明するためのもので、図1は正
センタ1Aから副センタ1Bへのデータ転送手順を説明
するためのシーケンス図、図2は副センタ1B側での処
理手順を説明するためのシーケンス図、図11は副セン
タ1Bからの応答に応じて行なわれる正センタ1A側で
の処理手順を説明するためのシーケンス図である。ま
た、図1および図2は前述した図9および図10に対応
するもので、図1および図2中において、図9および図
10にて説明した動作と同じ動作を示す矢印には、図9
および図10と同じ符号が付されている。
【0060】本実施形態においても、図1に示すよう
に、正センタ1Aにおいては、DX(Define Extent),L
R(Locate Record),WCKD(Write Count,Key,Data)か
らなるCCW(Channel Command Word)チェインが、ホス
ト2Aのチャネル(CH)からリモートFCU10Aの
CA11に対し発行される(矢印A11′,A12,A
15参照)。
【0061】このとき、正センタ1Aのホスト2Aがデ
ータバックアップを伴う書込処理(ファイル更新処理)
を行なう場合、リモートシャドウボリュームを対象とす
る書込命令(副センタ1Bの磁気ディスク装置4Bへの
バックアップ書込命令)の起動が、ホスト2Aからリモ
ートFCU10AのCA11へ、CCWのDXにより行
なわれる(矢印A11′参照)。このDXは、続くアク
セスコマンドの動作範囲を規定する。
【0062】この起動により、CA11は、チャネルか
ら、CCWのDXコマンドパラメータを受け取り、その
内容から、リモート転送指定であることを認識する。こ
のとき、本実施形態では、前述した通り、ホスト2Aに
より、CCWのDXに、副センタ1B側でホスト2Bへ
のアテンション報告を行なうようにアテンション報告指
示情報モードを設定しておくことで、CA11は、この
書込処理が“副センタ1Bのホスト2Bへのアテンショ
ン報告指示”を伴うものであることも認識する。
【0063】続いて、図9にて説明した手順と同様、C
A11は、CCWのLRコマンドとLRコマンドパラメ
ータとを受け取る(矢印A12参照)。LRは、書込処
理のための情報で、書込対象となるトラックのアドレス
およびサーチ開始レコードアドレスなどを規定する。以
降、本実施形態でも、矢印A13〜A23,A24′,
A25〜A28で示すように、図9にて説明した処理と
同様の処理が行なわれる。
【0064】ただし、本実施形態では、RA14が最初
のパケット(1)を送信する際(矢印A24′参照)、
このパケット(1)の通信用制御データに、今回の転送
データが“副センタ1Bのホスト2Bへのアテンション
報告指示”を伴うものである旨を付加される。一方、図
2に示すように、副センタ1BにおけるRA14は、通
信回線6から最初のパケット(1)を受信すると(矢印
A29′参照)、続いて送信されてくるパケット(2)
〜(4)を受信しつつ(矢印A32〜A34)、パケッ
ト(1)に付与された通信用制御データに基づいて、今
回の受信データがボリューム(磁気ディスク4B)へ書
き込むべきものであることを認識する。このとき、RA
14は、今回の受信データが“副センタ1Bのホスト2
Bへのアテンション報告指示”を伴うものであることも
認識する。
【0065】また、図10にて説明した処理と同様、R
A14は、通信用制御データをTS13の制御テーブル
に書き込み、その情報をもとに、CFE15からSS1
6のキャッシュ領域を割り当ててもらう(矢印A30,
A31参照)。なお、キャッシュ領域上に該当トラック
が存在しない場合は、一旦、RA14は通信回線6から
切り離れ、DA17による、そのトラックをSS16の
キャッシュ領域上に読み込む動作(ステージング)が行
なわれる。
【0066】副センタ1B側のRA14は、最終パケッ
トを示すフラグが付加されたパケット(4)を認識した
時点で、正センタ1A側のRA14から貰うべきパケッ
トを全て受信したと判断し、受信したパケット(1)〜
(4)を実データのSS16のキャッシュ領域に書き込
む処理を開始し、キャッシュ領域上にトラックを形成す
る(矢印A35参照)。
【0067】書込処理を終えた副センタ1B側のRA1
4は、TS13の制御テーブルに終了位置等の情報を書
き込み、RM12に対し、副センタ1Bにおける書込処
理終了報告を行なうと同時に、今回の書込処理が“副セ
ンタ1Bのホスト2Bへのアテンション報告指示”を伴
うものであることも通知する(矢印A51参照)。副セ
ンタ1B側のSS16のキャッシュ領域に格納されたデ
ータは、適宜、副センタ1B側のDA17により、副セ
ンタ1B側のボリューム(磁気ディスク装置4B)へ書
き込まれる(矢印A52参照)。
【0068】この後、RM12は、副センタ1B側のC
A11と結合し(矢印A53参照)、副センタ1B側の
ホスト2Bへのアテンション報告の指示があることを通
知する(矢印A54参照)。CA11は、副センタ1B
側のチャネルと結合し(矢印A55参照)、副センタ1
B側のホスト2Bにアテンション報告を行なう。このと
き、アテンション情報として、LRで指定されたCCH
HR(ファイル更新開始位置)をTS13の制御テーブ
ルから読み込み、チャネルを介してホスト2Bに報告す
る(矢印A56参照)。
【0069】アテンション通知を受けた副センタ1B側
のホスト2Bは、このアテンション報告情報のモードに
より、DXコマンド処理におけるアテンション報告指示
であることを認識することが可能となり、これらの情報
の履歴を採る。ホスト2Bへのアテンション報告が成功
すると、CA11は、RM12にアテンション報告が成
功したことを通知し(矢印A57参照)、この通知を受
けたRM12は、RA14にアテンション報告を終了し
たことを通知する(矢印A58)。副センタ1B側のR
A14は、正センタ1Aに、処理終了を記した応答パケ
ットを送り返す。(矢印A59参照)。この応答パケッ
トには、オペレーションナンバ(A1)が付加されてい
る。
【0070】そして、図11に示すように、正センタ1
A側におけるRA14は、通信回線6から応答パケット
を受信すると(矢印A39参照)、正センタ1A側にお
いては、以降、前述したと同様の処理が行なわれる。こ
のように、本発明の第1実施形態としてのリモート転送
方法によれば、正センタ1Aと副センタ1Bとの間にお
いてリモート転送を行なう際、副センタ1B側のホスト
2Bへのアテンション報告指示を、書込処理の起動コマ
ンドであるDXのビットにより行なうことができ、正セ
ンタ1Aでのファイル更新終了を、副センタ1B側のホ
スト2Bへ通知することが可能になり、処理効率の向上
に寄与する。
【0071】また、このとき、報告するアテンション情
報の内容に、LRパラメータで指定されたCCHHRを
載せることにより、副センタ1B側のホスト2Bは、正
センタ1Aにおけるファイルの更新開始位置を認識する
ことが可能になり、副センタ1B側のホスト2Bは、そ
の履歴を管理し、その履歴に基づきファイルの更新を行
なうなど、処理効率を大幅に向上させることができる。
【0072】さらに、副センタ1B側のホスト2Bは正
センタ1A側でのファイル更新処理に関する情報をアテ
ンション情報として常時把握できるので、副センタ1B
が正センタ1Aをバックアップする際に副センタ1B側
のホスト2Bが正センタ1Aをバックアップする状態に
速やかに移行でき、処理効率を大幅に向上させることが
できる。
【0073】なお、正センタ1A側のホスト2Aからア
テンション報告指示を行なうコマンドとして、サブシス
テムコントロールコマンド(以下、SSCコマンドとい
う)を用いてもよい。 〔B〕第2実施形態の説明 本発明の第2実施形態としての磁気ディスク制御装置に
よるリモート転送方法が適用されるシステムも、図7に
示したものと同様であり、第2実施形態における磁気デ
ィスク制御装置つまりリモートFCU10A,10B
は、図8に示したものと同様であるので、これらのシス
テムやリモートFCU10A,10Bについての詳細な
説明は省略する。
【0074】ただし、第2実施形態では、正センタ1A
と副センタ1Bとの間においてリモート転送を行なう際
に、正センタ1A側から副センタ1B側のホスト2Bへ
アテンション報告を行なう手段と、副センタ1B側から
正センタ1A側のホスト2Aへアテンション報告を行な
う手段とがそなえられている。そして、第2実施形態で
は、アテンション報告指示を通知する手段としてSSC
コマンドが用いられている。正センタ1A側のホスト2
Aから発行されるSSCコマンドには、所定のアテンシ
ョン情報を副センタ1B側のリモートFCU10Bから
副センタ1B側のホスト2Bへ通知するアテンション報
告を行なうように指示するためのアテンション報告指示
情報(アテンション報告指示ビット/モード)が付加さ
れる。同様に、副センタ1B側のホスト2Bから発行さ
れるSSCコマンドには、所定のアテンション情報を正
センタ1A側のリモートFCU10Aから正センタ1A
側のホスト2Aへ通知するアテンション報告を行なうよ
うに指示するためのアテンション報告指示情報(アテン
ション報告指示ビット/モード)が付加される。
【0075】このように、本実施形態では、正センタ1
A側のホスト2Aもしくは副センタ1B側のホスト2B
へのアテンション報告指示のモードを設けることによ
り、正センタ1A側のホスト2Aもしくは副センタ1B
側のホスト2Bへ所定のアテンション情報を通知する手
段が構成されている。また、アテンション情報にも、S
SCコマンド処理におけるアテンション報告指示である
ことを示すモードが設られ、アテンション報告を受けた
ホスト2Aまたは2Bが、そのアテンション報告がSS
Cコマンドのアテンション報告指示によるものであるこ
とを認識できるようになっている。
【0076】さらに、本実施形態では、正センタ1Aと
副センタ1Bとの間で障害が発生しボリュームの等価性
回復処理を行なう必要が生じた場合に、後述するごと
く、障害の復旧が、所定のアテンション情報として正セ
ンタ1Aから副センタ1B側のホスト2Bへ通知される
とともに、障害の復旧通知を受けて行なわれたボリュー
ムのバックアップ処理を完了した旨が、所定のアテンシ
ョン情報として副センタ1Bから正センタ1A側のホス
ト2Aへ通知される。これにより、副センタ1Bでは、
障害の復旧通知をトリガとしてボリューム(磁気ディス
ク装置4B)のバックアップ処理を開始することが可能
になるほか、正センタ1A側では、バックアップ処理の
完了通知をトリガとしてボリューム等価性回復処理を開
始することが可能になる。
【0077】次に、本発明の第2実施形態のごとくアテ
ンション報告指示がSSCコマンドで指定された場合に
おける、通信回線6の障害修復後からボリューム等価性
回復処理を開始するまでのリモート転送手順について、
図3に示すシーケンス図を参照しながら説明する。正セ
ンタ1Aと副センタ1Bとの間の通信回線6で障害が発
生しボリュームの等価性回復処理を行なう必要が生じた
場合、その障害が修復されると、図3に示すように、正
センタ1Aにおいては、ホスト2AからリモートFCU
10Aに対して、副センタ1B側のホスト2Bへのアテ
ンション報告指示(障害修復を示すアテンション報告を
指示するもの)が、CCWのSSCコマンドにより行な
われる(矢印B11参照)。
【0078】SSCコマンドによる起動を認識したCA
11は、そのSSCコマンドのパラメータをチェックし
(矢印B12参照)、問題がなければ、SSCコマンド
処理を開始するために必要な情報をTS13の制御テー
ブルに書き込むとともに(矢印B14参照)、RM12
にSSCコマンド処理の起動を通知する(矢印B13参
照)。その後、CA11は、RM12からSSCコマン
ド処理の動作可能な報告を受理すると、ホスト2Aから
切り離れる(矢印B15参照)。
【0079】続いて、CA11は、ホスト2Aからサブ
システムライト(以下、SSW)コマンドを受信し(矢
印B16参照)、さらに続く、そのSSWコマンドのパ
ラメータを受け取って(矢印B17参照)TS13の制
御テーブルに書き込むとともに(矢印B19参照)、処
理開始をRM12に依頼する(矢印B18参照)。この
ような処理を終了すると、CA11は、ホスト2Aと切
り離れる(矢印B20参照)。
【0080】RA14は、RM12からのSSCコマン
ド処理開始の起動指示を受けると(矢印B21参照)、
TS13の制御テーブルを読み込み、“副センタ1B側
のホスト2Bへのアテンション報告指示”であることを
認識し、転送データの情報を得る(矢印B22参照)。
そして、RM14は、その情報をもとに、データを読み
込み、通信用制御データと実データとから成るパケット
を作成し、副センタ1Bへの送信処理を行なう(矢印B
23参照)。
【0081】一方、副センタ1Bにおいて、RA14
は、通信回線6からパケットを受信すると(矢印B23
参照)、パケットをチェックし、パケット内容から“ア
テンション報告指示”を伴うものであることを認識す
る。さらに、RA14は、パケット内のSSWパラメー
タのチェックを行ない、問題がなければ、TS13の制
御テーブルに書き込むとともにSSCコマンド処理開始
をRM12に依頼する(矢印B24参照)。
【0082】RM12は、RA14からの通知により、
“アテンション報告指示”を伴うSSCコマンド処理で
あることを認識すると、副センタ1B側のCA11と結
合してその旨を通知する(矢印B25参照)。そして、
CA11は、副センタ1B側のチャネルと結合し(矢印
B26参照)、副センタ1B側のホスト2Bに、アテン
ション報告を行ない、アテンション情報(障害の復旧)
を、TS13の制御テーブルから読み込み、チャネルを
介してホスト2Bに報告する(矢印B27参照)。アテ
ンション報告を終えると、CA11は、RM12に対し
て終了通知を行なう(矢印B28参照)。
【0083】アテンション報告を受けたホスト2Bは、
そのアテンション報告の情報(モード)により、SSC
コマンド処理におけるアテンション報告指示であること
を認識し、ボリューム(磁気ディスク装置4B)のバッ
クアップ処理を開始する。ボリュームのバックアップ完
了後、副センタ1B側のホスト2BからリモートFCU
10Bに対して、正センタ1A側のホスト2Aへのアテ
ンション報告指示(副センタ1Bにおけるボリュームの
バックアップ処理完了を示すアテンション報告を指示す
るもの)が、CCWのSSCコマンドにより行なわれる
(矢印B29参照)。
【0084】SSCコマンドによる起動を認識したCA
11は、そのSSCコマンドのパラメータをチェックし
(矢印B30参照)、問題がなければ、SSCコマンド
処理を開始するために必要な情報をTS13の制御テー
ブルに書き込むとともに(矢印B32参照)、RM12
にSSCコマンド処理の起動を通知する(矢印B31参
照)。その後、CA11は、RM12からSSCコマン
ド処理の動作可能な報告を受理すると、ホスト2Bから
切り離れる(矢印B33参照)。
【0085】続いて、CA11は、ホスト2BからSS
Wコマンドを受信し(矢印B34参照)、さらに続く、
そのSSWコマンドのパラメータを受け取って(矢印B
35参照)TS13の制御テーブルに書き込むとともに
(矢印B37参照)、処理開始をRM12に依頼する
(矢印B36参照)。このような処理を終了すると、C
A11は、ホスト2Bと切り離れる(矢印B38参
照)。
【0086】RA14は、RM12からのSSCコマン
ド処理開始の起動指示を受けると(矢印B39参照)、
TS13の制御テーブルを読み込み、“正センタ1A側
のホスト2Aへの、副センタ1Bでのバックアップ処理
完了を示すアテンション報告指示”であることを認識
し、転送データの情報を得る(矢印B40参照)。そし
て、RA14は、その情報をもとに、データを読み込
み、通信用制御データと実データとから成るパケットを
作成し、正センタ1Aへの送信処理を行なう(矢印B4
1参照)。
【0087】この後、正センタ1Aにおいて、RA14
は、通信回線6からパケットを受信すると(矢印B41
参照)、パケットをチェックし、パケット内容から“副
センタ1Bでのバックアップ処理完了を示すアテンショ
ン報告指示”を伴うものであることを認識する。さら
に、RA14は、パケット内のSSWパラメータのチェ
ックを行ない、問題がなければ、TS13の制御テーブ
ルに書き込むとともにSSCコマンド処理開始をRM1
2に依頼する(矢印B42参照)。
【0088】RM12は、RA14からの通知により、
“副センタ1Bでのバックアップ処理完了を示すアテン
ション報告指示”を伴うSSCコマンド処理であること
を認識すると、正センタ1A側のCA11と結合してそ
の旨を通知する(矢印B43参照)。そして、CA11
は、正センタ1A側のチャネルと結合し(矢印B44参
照)、正センタ1A側のホスト2Aに、アテンション報
告を行ない、アテンション情報(ボリュームのバックア
ップ処理の完了)を、TS13の制御テーブルから読み
込み、チャネルを介してホスト2Aに報告する(矢印B
45参照)。アテンション報告を終えると、CA11
は、RM12に対して終了通知を行なう(矢印B46参
照)。
【0089】アテンション報告を受けたホスト2Aは、
そのアテンション報告により、副センタ1Bでのボリュ
ームのバックアップ処理が完了したことを認識し、副セ
ンタ1Bにおけるボリューム(磁気ディスク装置4B)
のバックアップ処理を開始する(矢印B47参照)。こ
のように、本発明の第2実施形態としてのリモート転送
方法によれば、アテンション報告指示機能をSSCコマ
ンドに設けることにより、回線障害などでリモート転送
が実行不能となり正センタ1Aと副センタ1Bとでボリ
ュームの等価性が崩れた場合:副センタ1B側で通信回
線6の障害復旧を自動的に認識でき、且つ、正センタ1
A側で副センタ1Bでのバックアップ処理の完了を自動
的に認識でき、障害修復後のバックアップ処理やボリュ
ーム等価性回復処理を自動化することが可能となり、処
理効率を大幅に向上させることができる。
【0090】〔C〕第1実施形態と第2実施形態とを組
み合わせた構成の説明 なお、上述した第1実施形態と第2実施形態とを組み合
わてアテンション報告指示を行なうように構成すること
もできる。つまり、正センタ1Aから副センタ1B側の
ホスト2Bへアテンション情報としてファイル更新処理
に関する情報を通知する場合には、第1実施形態で説明
したごとくCCWのDXを用いてアテンション報告指示
を行なう一方、正センタ1Aと副センタ1Bとの間で状
態情報(例えば、障害復旧やバックアップ処理完了とい
った情報)を送信する場合には、第2実施形態で説明し
たごとくCCWのSSCコマンドを用いてアテンション
報告指示を行なう。
【0091】このとき、第1実施形態および第2実施形
態のそれぞれで上述したように、アテンション情報に、
当該アテンション報告の指示がDXによるものである
か、SSCコマンドによるものであるかを示すモードを
設けておく。これにより、アテンション情報を受けたホ
スト2Aもしくは2Bは、モード情報を参照するだけ
で、そのアテンション情報が状態情報(アテンション報
告指示がSSCコマンドによる場合)であるかファイル
更新処理に関する情報(アテンション報告指示がDXに
よる場合)であるかを直ちに認識できる。従って、ホス
ト2Aや2Bは、そのモード情報に応じた処理へ速やか
に移行でき、処理効率を大幅に向上させることができ
る。
【0092】〔D〕第3実施形態の説明 本発明の第3実施形態としての磁気ディスク制御装置に
よるリモート転送方法が適用されるシステムは、図12
に示したものと同様であり、第3実施形態における磁気
ディスク制御装置つまりリモートFCU10A,10B
は、図8に示したものと同様であるので、これらのシス
テムやリモートFCU10A,10Bについての詳細な
説明は省略する。
【0093】第3実施形態では、図12を参照しながら
前述した通り、正センタ1Aがデータベース(DB)2
0を有しこのデータベース20の更新を行ないながら業
務を実行しており、データベース20の更新に伴う差分
ログを、正センタ1Aの磁気ディスク装置4Aに書き込
むとともにリモート転送によって副センタ1Bの磁気デ
ィスク装置4Bにも書き込み、正センタ1Aおよび副セ
ンタ1Bにおいて等価なボリュームとして保存してい
る。そして、ホスト2A内には、データベース20の更
新に伴う差分ログを一時的に書き込む差分ログバッファ
19がそなえられている。この差分ログバッファ19の
構成は前述した通りであるので、その説明は省略する。
【0094】このとき、差分ログバッファ19の容量を
考慮し、差分ログバッファ19が枯渇するのを防止する
ため、即ち、差分ログバッファ19において差分ログを
書き込むための空き領域が無くなるのを防止するため、
この第3実施形態においても、正センタ1A側のリモー
トFCU10AにおけるRM12は、1I/O(1組の
CCWチェイン)に応じた書込処理の時間を監視するI
/O時間監視機能を有している。
【0095】なお、ここで監視される時間は、図14に
時間T0として図示したごとく、正センタ1A側のリモ
ートFCU10Aが、副センタ1B側のリモートFCU
10Bへのデータ転送の開始後、そのデータ転送による
全データを受信した旨を通知する応答情報をリモートF
CU10Bから受け取るまでの時間である。ただし、第
3実施形態では、正センタ1Aと副センタ1Bとの間に
おいてリモート転送を行なう際に、前述したRM12に
よるI/O時間監視の抑止を指示する手段がそなえられ
ている。
【0096】本実施形態において、この手段は、書込処
理の起動コマンドであるCCWのDXに、正センタ1A
側のRM12によるI/O時間監視を抑止するように指
示するための時間監視抑止指示情報(時間監視抑止指示
ビット/モード)を付加することにより構成されてい
る。ここで、書込処理の起動コマンドは、第1実施形態
で前述した通り、データバックアップを伴うファイル更
新処理を正センタ1A側のリモートFCU10Aに指示
するためのもので、リモートFCU10Aに対して、正
センタ1A側の磁気ディスク装置4Aにおけるデータを
更新するように指示するとともに、副センタ1B側のリ
モートFCU10Bへリモート転送を行なうように指示
するものである。
【0097】このように、本実施形態では、副センタ1
B側のホスト2Bへの時間監視抑止指示のモードを設け
ることにより、リモートFCU10AのRM12による
I/Oの時間監視の抑止を指示する手段が構成されてい
るので、後述するごとく、正センタ1A側のリモートF
CU10Aが、DXの時間監視抑止指示ビットを参照し
て、I/Oの時間監視を行なうか否かを認識し、時間監
視の実行/抑止の切換を行なう。これにより、一般ファ
イル等を副センタ1Bへリモート転送する際、その転送
途中で処理が蓄積運用に切り換えられてしまうような不
具合の発生が防止される。
【0098】上述した本実施形態の特徴的な機能/構成
は、いずれも、図13により前述したリモート転送を実
現するためのファームウェア(プログラム)に、若干の
変更を施すことによって容易に実現される。次に、本発
明の第3実施形態において行なわれる、正センタ1Aお
よび副センタ1B内に等価なボリュームを構築するため
のリモート転送手順(正センタ1Aと副センタ1Bとの
間のパケット送受信の一例)について、図4,図10お
よび図11を参照しながら説明する。
【0099】なお、図4,図10および図11は、正セ
ンタ1A側のホスト2Aからの起動による、正センタ1
Aと副センタ1Bとの間におけるデータ送受信(リモー
ト転送)の一連の流れを説明するためのもので、図4
は、一般ファイルを正センタ1Aから副センタ1Bへリ
モート転送する際の手順を説明するためのシーケンス
図、図10は副センタ1B側での処理手順を説明するた
めのシーケンス図、図11は副センタ1Bからの応答に
応じて行なわれる正センタ1A側での処理手順を説明す
るためのシーケンス図である。また、図4は前述した図
13(図9)に対応するもので、図4中において、図1
3(図9)にて説明した動作と同じ動作を示す矢印に
は、図13(図9)と同じ符号が付されている。
【0100】本実施形態においても、図4に示すよう
に、正センタ1Aにおいては、DX(Define Extent),L
R(Locate Record),WCKD(Write Count,Key,Data)か
らなるCCW(Channel Command Word)チェインが、ホス
ト2Aのチャネル(CH)からリモートFCU10Aの
CA11に対し発行される(矢印A11″,A12,A
15参照)。
【0101】このとき、正センタ1Aのホスト2Aが、
一般ファイルについて、データバックアップを伴う書込
処理(ファイル更新処理)を行なう場合、リモートシャ
ドウボリュームを対象とする書込命令(副センタ1Bの
磁気ディスク装置4Bへのバックアップ書込命令)の起
動が、ホスト2AからリモートFCU10AのCA11
へ、CCWのDXにより行なわれる(矢印A11″参
照)。このDXは、続くアクセスコマンドの動作範囲を
規定する。
【0102】この起動により、CA11は、チャネルか
ら、CCWのDXコマンドパラメータを受け取り、その
内容から、リモート転送指定であることを認識する。こ
のとき、本実施形態では、前述した通り、ホスト2Aに
より、CCWのDXに、正センタ1A側のリモートFC
U10A(RM12)によるI/O時間監視を抑止する
ように時間監視抑止指示モードを設定しておくことで、
CA11は、この書込処理を、I/O時間監視を抑止し
ながら行なうことも認識する。
【0103】続いて、図13(図9)にて説明した手順
と同様、CA11は、CCWのLRコマンドとLRコマ
ンドパラメータとを受け取る(矢印A12参照)。LR
は、書込処理のための情報で、書込対象となるトラック
のアドレスおよびサーチ開始レコードアドレスなどを規
定する。以降、本実施形態でも、矢印A13〜A28で
示すように、図13にて説明した処理と同様の処理が行
なわれる。
【0104】ただし、本実施形態では、RM12は、C
A11からの転送開始要求(矢印A18参照)により、
RA14にデータ転送処理開始の起動を行なうと同時
に、TS13の制御テーブルから、リモート転送である
こと、および、I/O時間監視抑止モードであることを
認識し、図13および図14で説明したようなI/Oの
時間監視を抑止し、一般ファイルをリモート転送し続け
る。従って、図14に示すごとく行なわれていた時間T
0の監視が、I/O時間監視抑止モードでは、図5に示
すように実行されなくなる。
【0105】なお、第3実施形態では、転送パケットの
数を、図4や図5に示すように第1実施形態や第2実施
形態と同じ4としているが、実際には、これに限定され
るものではなく、より多くの数であってもよい。また、
差分ログをリモート転送する際には、I/O時間監視を
抑止しないように時間監視抑止指示モードを設定するこ
とで、図13および図14にて説明したように、I/O
時間監視を行ないながらリモート転送が行なわれる。
【0106】このように、本発明の第3実施形態として
のリモート転送方法によれば、一般ファイル等のように
容量の多いデータをリモート転送する時にはI/O時間
監視を抑止することができ、転送途中で処理を蓄積運用
に切り換えてしまうような不具合の発生が確実に防止さ
れ、一般ファイル等を対象としたリモート転送を実現で
きるとともに処理効率を大幅に向上させることができ
る。
【0107】〔E〕その他 なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。
【0108】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の磁気ディ
スク制御装置によるリモート転送方法によれば、以下の
ような効果ないし利点を得ることができる。 (1)副センタ側ホストは正センタ側でのファイル更新
処理に関する情報(正センタでのファイル更新終了情
報,正センタおよび副センタでのファイル更新位置)を
アテンション情報として常時把握することができる。従
って、副センタが正センタをバックアップする際に副セ
ンタ側ホストが正センタをバックアップする状態に速や
かに移行でき、処理効率を大幅に向上させることができ
る(請求項1〜4,6)。
【0109】(2)副センタ側で通信回線の障害復旧を
自動的に認識でき、且つ、正センタ側で副センタでのバ
ックアップ処理の終了を自動的に認識でき、バックアッ
プ処理や等価性回復処理を自動化し、処理効率を大幅に
向上させることができる(請求項5,6)。 (3)アテンション情報を受けたホストは、モード情報
を参照するだけで、そのアテンション情報が状態情報で
あるかファイル更新処理に関する情報であるかを直ちに
認識できるので、ホストは、そのモード情報に応じた処
理へ速やかに移行でき、処理効率を大幅に向上させるこ
とができる(請求項7)。
【0110】(4)一般ファイル等のリモート転送時に
はI/O時間監視を抑止することができ、転送途中で処
理を蓄積運用に切り換えてしまうような不具合の発生が
確実に防止され、一般ファイル等を対象としたリモート
転送を実現できるとともに処理効率を大幅に向上させる
ことができる(請求項8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての磁気ディスク制
御装置によるリモート転送方法の手順(正センタから副
センタへのデータ転送手順)を説明するためのシーケン
ス図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての磁気ディスク制
御装置によるリモート転送方法の手順(副センタ側での
処理手順)を説明するためのシーケンス図である。
【図3】本発明の第2実施形態としての磁気ディスク制
御装置によるリモート転送方法の手順(通信回線の障害
修復後からボリューム等価性回復処理を開始するまでの
リモート転送手順)を説明するためのシーケンス図であ
る。
【図4】本発明の第3実施形態としての磁気ディスク制
御装置によるリモート転送方法の手順(一般ファイルを
正センタから副センタへリモート転送する際の手順)を
説明するためのシーケンス図である。
【図5】第3実施形態による時間監視状態を説明するた
めの図である。
【図6】本来の業務を行なう正センタとバックアップ用
の副センタとをそなえたシステムの従来構成を示すブロ
ック図である。
【図7】正センタおよび副センタにおけるリモートFC
U間を通信回線により接続したシステムの一般的構成の
一例を示すブロック図である。
【図8】一般的なリモートFCUの構成を示すブロック
図である。
【図9】一般的なリモートFCUによるリモート転送手
順(正センタから副センタへのデータ転送手順)を説明
するためのシーケンス図である。
【図10】一般的なリモートFCUによるリモート転送
手順(副センタ側での処理手順)を説明するためのシー
ケンス図である。
【図11】一般的なリモートFCUによるリモート転送
手順(副センタからの応答に応じて行なわれる正センタ
側での処理手順)を説明するためのシーケンス図であ
る。
【図12】正センタおよび副センタにおけるリモートF
CU間を通信回線により接続したシステムの一般的構成
の他例を示すブロック図である。
【図13】図12に示すシステムでの、リモートFCU
によるリモート転送手順(正センタから副センタへのデ
ータ転送手順)を説明するためのシーケンス図である。
【図14】図12に示すシステムでの時間監視状態を説
明するための図である。
【符号の説明】
1A 正センタ(業務システム) 1B 副センタ(バックアップシステム) 2A 正センタ側ホスト(CPU) 2B 副センタ側ホスト(CPU) 4A 正センタ側磁気ディスク装置(ボリューム) 4B 副センタ側磁気ディスク装置(ボリューム) 6 通信回線 10A 正センタ側リモートFCU(正センタ側磁気デ
ィスク制御装置) 10B 副センタ側リモートFCU(副センタ側磁気デ
ィスク制御装置) 11 CA(Channel Adapter) 12 RM(Resource Manager) 13 TS(Table Storage) 14 RA(Remote Adapter) 15 CFE(Cache Function Engine) 16 SS(Shared Storage) 17 DA(Device Adapter) 18 C−BUS(Control-BUS) 19 差分ログバッファ 20 データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大和 貴明 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目4番19 号 株式会社富士通プログラム技研内 (72)発明者 室武 由美 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目4番19 号 株式会社富士通プログラム技研内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本来の業務を行なう正センタの設置場所
    とは別の遠隔地に副センタを設置し該正センタの業務を
    該副センタによりバックアップ可能に構成したシステム
    において、通常運用時に正センタ側磁気ディスク装置と
    副センタ側磁気ディスク装置とに常に等価なボリューム
    を構築すべく、正センタ側磁気ディスク制御装置と副セ
    ンタ側磁気ディスク制御装置との間で通信回線を介して
    データを送受信するためのリモート転送方法であって、 該正センタ側ホストが該正センタ側磁気ディスク制御装
    置に対し該副センタ側磁気ディスク制御装置へリモート
    転送を行なうように指示するコマンドに、所定のアテン
    ション情報を該副センタ側磁気ディスク制御装置から該
    副センタ側ホストへ通知するアテンション報告を行なう
    ように指示するためのアテンション報告指示情報を付加
    し、 該正センタ側磁気ディスク制御装置が、前記コマンドの
    前記アテンション報告指示情報を参照して該副センタ側
    ホストへのアテンション報告指示を認識した場合には、
    その旨を、通信用制御データとして、該副センタ側磁気
    ディスク制御装置への転送データに付加し、 該副センタ側磁気ディスク制御装置が、該正センタ側磁
    気ディスク制御装置からの前記転送データの前記通信用
    制御データを参照して該副センタ側ホストへのアテンシ
    ョン報告指示を認識した場合には、前記所定のアテンシ
    ョン情報を、該副センタ側磁気ディスク制御装置から該
    副センタ側ホストへ通知することを特徴とする、磁気デ
    ィスク制御装置によるリモート転送方法。
  2. 【請求項2】 前記コマンドが、データバックアップを
    伴うファイル更新処理を該正センタ側磁気ディスク制御
    装置に指示するための起動コマンドであり、前記所定の
    アテンション情報が前記ファイル更新処理に関する情報
    であることを特徴とする、請求項1記載の磁気ディスク
    制御装置によるリモート転送方法。
  3. 【請求項3】 前記ファイル更新処理に関する情報が、
    該正センタでのファイル更新終了情報であることを特徴
    とする、請求項2記載の磁気ディスク制御装置によるリ
    モート転送方法。
  4. 【請求項4】 前記ファイル更新処理に関する情報が、
    該正センタおよび該副センタでのファイル更新位置であ
    ることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の
    磁気ディスク制御装置によるリモート転送方法。
  5. 【請求項5】 該副センタ側ホストが該副センタ側磁気
    ディスク制御装置に対し該正センタ側磁気ディスク制御
    装置へリモート転送を行なうように指示するコマンド
    に、所定のアテンション情報を該正センタ側磁気ディス
    ク制御装置から該正センタ側ホストへ通知するアテンシ
    ョン報告を行なうように指示するためのアテンション報
    告指示情報を付加し、 該正センタと該副センタとの間で障害が発生し、前記ボ
    リュームの等価性回復処理を行なう必要が生じた場合、 該正センタ側ホストが、前記コマンドの前記アテンショ
    ン報告指示情報を用いて、前記障害の復旧を前記所定の
    アテンション情報として該副センタ側ホストへ通知する
    ように該正センタ側磁気ディスク制御装置に指示し、 該副センタ側ホストが、該正センタ側ホストからの前記
    障害の復旧の通知を受けボリュームのバックアップ処理
    を完了すると、前記コマンドの前記アテンション報告指
    示情報を用いて、前記バックアップ処理の完了を前記所
    定のアテンション情報として該正センタ側ホストへ通知
    するように該副センタ側磁気ディスク制御装置に指示す
    ることを特徴とする、請求項1記載の磁気ディスク制御
    装置によるリモート転送方法。
  6. 【請求項6】 前記コマンドが、いずれもサブシステム
    コントロールコマンドであることを特徴とする、請求項
    1または請求項5に記載の磁気ディスク制御装置による
    リモート転送方法。
  7. 【請求項7】 前記所定のアテンション情報として、前
    記障害の復旧および前記バックアップ処理の完了を含む
    状態情報を通知する際には、前記コマンドとして、サブ
    システムコントロールコマンドを用い、 前記所定のアテンション情報として、該正センタ側での
    データバックアップを伴うファイル更新処理に関する情
    報を通知する際には、前記コマンドとして、前記ファイ
    ル更新処理を該正センタ側磁気ディスク制御装置に指示
    するための起動コマンドを用い、 前記所定のアテンション情報に、当該アテンション情報
    が前記サブシステムコントロールコマンドによるもので
    あるか前記起動コマンドによるものであるかを示すモー
    ド情報を付加することを特徴とする、請求項5記載の磁
    気ディスク制御装置によるリモート転送方法。
  8. 【請求項8】 本来の業務を行なう正センタの設置場所
    とは別の遠隔地に副センタを設置し該正センタの業務を
    該副センタによりバックアップ可能に構成したシステム
    において、通常運用時に該正センタ側磁気ディスク装置
    と該副センタ側磁気ディスク装置とに常に等価なボリュ
    ームを構築すべく、該正センタ側磁気ディスク制御装置
    と該副センタ側磁気ディスク制御装置との間で通信回線
    を介してデータを送受信するためのリモート転送方法で
    あって、 該正センタ側磁気ディスク制御装置が、該副センタ側磁
    気ディスク制御装置へのデータ転送の開始後、当該デー
    タ転送による全データを受信した旨を通知する応答情報
    を該副センタ側磁気ディスク制御装置から受け取るまで
    の時間監視を行なう機能を有する場合、 該正センタ側ホストが該正センタ側磁気ディスク制御装
    置に対し該副センタ側磁気ディスク制御装置へリモート
    転送を行なうように指示するコマンドに、該正センタ側
    磁気ディスク制御装置による前記時間監視を抑止するよ
    うに指示するための時間監視抑止指示情報を付加し、 該正センタ側磁気ディスク制御装置が、前記コマンドの
    前記時間監視抑止指示情報を参照して、前記時間監視を
    行なうか否かを認識し、前記時間監視の実行/抑止の切
    換を行なうことを特徴とする、磁気ディスク制御装置に
    よるリモート転送方法。
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JP2004523017A (ja) * 2000-06-05 2004-07-29 ミラリンク コーポレイション 柔軟なリモート・データ・ミラーリング
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