JP2003241905A - 記憶装置、データ記憶方法及び制御装置 - Google Patents

記憶装置、データ記憶方法及び制御装置

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JP2003241905A
JP2003241905A JP2002039330A JP2002039330A JP2003241905A JP 2003241905 A JP2003241905 A JP 2003241905A JP 2002039330 A JP2002039330 A JP 2002039330A JP 2002039330 A JP2002039330 A JP 2002039330A JP 2003241905 A JP2003241905 A JP 2003241905A
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Hiroki Kanai
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】記憶装置をコントロールし全体として1つの記
憶装置のように機能させるいわゆるディスクアレイ装置
においてデータを送る伝送手段の性能が低いと、制御ユ
ニット間のデータの転送が遅くディスクアレイ装置全体
の性能が低下する。このようなディスクアレイ装置の性
能を向上する。 【解決手段】、複数の該ユニット140を接続するデー
タ伝送手段112を備える記憶装置であって、一のユニ
ットの記憶手段170に、他のユニット140の記憶手
段に記憶されたデータの複数を記憶し、該一のユニット
140の制御装置が該他のユニット140の記憶手段に
記憶されたデータの読出し要求を外部から受信したと
き、該一のユニット140の記憶手段に記憶した該複製
を該外部に送信することを特徴とする。これにより、複
数の記憶手段に同一のデータを複製して記憶させている
ので、データ伝送手段112へのアクセス頻度を少なく
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の制御手段を
制御する記憶装置の制御装置に関する。また、このよう
な制御装置の制御方法及びこのような制御装置を備えた
記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の記憶手段をコントロール
し、全体として1つの記憶装置のように機能させる、い
わゆるディスクアレイ装置が知られている。このような
ディスクアレイ装置として、特開2001−25600
3号公報に記載されたような、複数のユニットを結合さ
せてディスクアレイ装置を構成するものが提案されてい
る。
【0003】図15は、複数のユニットを結合させたデ
ィスクアレイ装置を備えたコンピュータシステムの概略
図である。このシステムは、主として、ホスト110、
SAN112及びディスクアレイ装置130を備えてい
る。ディスクアレイ装置130は、複数の制御ユニット
140とデータ伝送手段180とを備えている。各制御
ユニット140は、コントローラ150と磁気ディスク
170とを有している。コントローラ150内のメモリ
には、どのようなデータがどこに格納されているのかを
対応させるためのテーブルがある。データ伝送手段18
0は、制御ユニット140同士を接続し、制御ユニット
間での情報の伝達を可能としている。
【0004】次に、ホスト110Aが制御ユニット14
0Aに対してデータの読出しを要求する場合について説
明する。ホスト110Aから読出し要求を受信した制御
ユニット140Aのコントローラ150Aのプロセサ
は、コントローラ150Aのメモリにアクセスし、テー
ブルに基づいて、要求されたデータがどこに格納されて
いるかを調べる。要求されたデータが制御ユニット14
0Aのキャッシュメモリ又は磁気ディスク170Aに存
在する場合は、そのデータをホスト110Aに送る。一
方、要求されたデータが他の制御ユニット(例えば、制
御ユニット140Bのキャッシュメモリ又は磁気ディス
ク)に存在する場合は、データ伝送手段180を介し
て、そのデータを制御ユニット140Aのキャッシュメ
モリに転送し、そのデータをホスト110Aに送る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、要求されたデ
ータが他の制御ユニットに存在する場合、要求されたデ
ータは、このデータを格納する制御ユニットから、デー
タ伝送手段180を介して、読出し要求を受信した制御
ユニットに送信され、その後に、ホスト110に転送さ
れることになる。そのため、データ伝送手段180の性
能が低いと、制御ユニット間のデータの転送が遅く、ホ
ストへ要求されたデータを送るのが遅くなるので、ディ
スクアレイ装置全体としての性能が低くなる。一方、デ
ータ伝送手段180は高価であるため、制御ユニット間
のデータの転送を早めるために高性能なデータ伝送手段
を用いると、ディスクアレイ装置のコストが高くなる。
【0006】そこで、本発明は、このようなディスクア
レイ装置等の記憶装置の性能を向上させることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの主たる発明は、記憶手段と該記憶手段に対するデー
タの入出力を制御する制御装置とを有するユニットを複
数備え、複数の該ユニットを接続するデータ伝送手段を
備える記憶装置であって、一のユニットの記憶手段に、
他のユニットの記憶手段に記憶されたデータの複製を記
憶し、該一のユニットの制御装置が該他のユニットの記
憶手段に記憶されたデータの読出し要求を外部から受信
したとき、該一のユニットの記憶手段に記憶した該複製
を該外部に送信することを特徴とする記憶装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施形態1) <開示の概要>本明細書及び添付図面の記載により、少
なくとも、以下の事項が明らかとなる。記憶手段と該記
憶手段に対するデータの入出力を制御する制御装置とを
有するユニットを複数備え、複数の該ユニットを接続す
るデータ伝送手段を備える記憶装置であって、一のユニ
ットの記憶手段に、他のユニットの記憶手段に記憶され
たデータの複製を記憶し、該一のユニットの制御装置が
該他のユニットの記憶手段に記憶されたデータの読出し
要求を外部から受信したとき、該一のユニットの記憶手
段に記憶した該複製を該外部に送信することを特徴とす
る記憶装置。このような記憶装置によれば、複数の記憶
手段に同一のデータを複製して記憶させているので、デ
ータ伝送手段へのアクセス頻度を少なくすることができ
る。その結果、データ読出し時における記憶装置の性能
を高めることができる。
【0009】また、かかる記憶装置において、前記一の
ユニットの記憶手段に記憶されたデータの格納位置と、
前記他のユニットの記憶手段に記憶されたデータの格納
位置とを対応付けた情報を有し、該一のユニットの制御
装置が該他のユニットの記憶手段に記憶されたデータの
読出し要求を前記外部から受信したとき、該情報に基づ
いて、該読出し要求を受けたデータに対応する格納位置
に記憶された前記複製のデータを該外部に送信すること
が望ましい。このような記憶装置によれば、複数の記憶
手段に同一のデータを複製して記憶させているので、デ
ータ伝送手段へのアクセス頻度を少なくすることができ
る。
【0010】また、かかる記憶装置において、前記他の
ユニットの制御手段は、該他のユニットの記憶手段に記
憶された前記データに対する書込み要求を前記外部から
受信したとき、書込み要求があった旨の通知を前記一の
ユニットに対して送信することが望ましい。このような
記憶装置によれば、複製された同一のデータ間での整合
性を維持することができる。
【0011】また、かかる記憶装置において、前記他の
ユニットの制御手段が、前記外部に対して、書込み処理
の終了を通知するのは、前記書込み要求があった旨の通
知を前記一の制御装置に送信した後であることが望まし
い。このような記憶装置によれば、複製された同一のデ
ータ間での整合性を維持することができる。
【0012】また、かかる記憶装置において、前記他の
ユニットの記憶手段に記憶されたデータに対して書込み
を行うとき、該他のユニットの制御装置は、前記一のユ
ニットに対して、書込みの内容を送信し、該一のユニッ
トの制御装置は、該他のユニットから、書込みの内容を
受信し、該一のユニットの制御装置は、受信した書込み
の内容を前記複製に対して書込むことが望ましい。この
ような記憶装置によれば、複製された同一のデータ間で
の整合性を維持することができる。
【0013】また、記憶手段と該記憶手段に対するデー
タの入出力を制御する制御装置とを有するユニットを複
数備え、複数の該ユニットを接続するデータ伝送手段を
備える記憶装置のデータ記憶方法であって、一のユニッ
トの記憶手段に、他のユニットの記憶手段に記憶された
データの複製を記憶し、該一のユニットの制御装置が該
他のユニットの記憶手段に記憶されたデータの読出し要
求を外部から受信したとき、該一のユニットの制御装置
が制御する記憶手段に記憶する該複製を該外部に送信す
ることを特徴とするデータ記憶方法。このような制御方
法によれば、複数の記憶手段に同一のデータを複製して
記憶させているので、データ伝送手段へのアクセス頻度
を少なくすることができる。その結果、データ読出し時
における記憶装置の性能を高めることができる。
【0014】また、記憶手段に対するデータの入出力を
制御し、他の記憶手段のデータの入出力を制御する他の
制御装置とデータ伝送手段を介して接続される制御装置
であって、該他の記憶手段に記憶されたデータの複製
を、該データ伝送手段を介して、自らが制御する該記憶
手段に記憶し、該他の記憶手段に記憶されたデータの読
出し要求を外部から受信したとき、該外部に対し、該複
製を送信することを特徴とする制御装置。このような制
御装置によれば、複数の記憶手段に同一のデータを複製
して記憶させているので、データ伝送手段へのアクセス
頻度を少なくすることができる。その結果、データ読出
し時における記憶装置の性能を高めることができる。
【0015】また、かかる制御装置において、前記記憶
手段を備えていることが望ましい。このような制御装置
によれば、記憶手段と一体化させてモジュールとするこ
とができる。
【0016】<本システムの構成>図1は、本実施形態
のコンピュータシステムの概略図である。前述の従来の
コンピュータシステムと比較すると、特に、それぞれの
制御ユニットの磁気ディスクに、同一のデータを多重し
て記憶させている点で異なっている。本システムは、主
として、ホスト10、SAN12、保守端末16及びデ
ィスクアレイ装置30を備えている。
【0017】ホスト10は、上位装置として機能し、例
えば汎用コンピュータやパーソナルコンピュータなどで
構成される。また、ホスト10は、本システムでは、複
数台設けられている。なお、ホスト10は、メインフレ
ームとして複数の論理ブロックを有していても良いし、
オープンシステムを構築するためのプラットフォームで
も良い。また、複数のホスト10が、メインフレームと
オープンシステムの混在系であって良い。
【0018】SAN12は、ストレージ・エリア・ネッ
トワークである。SAN12は、ホスト10とディスク
アレイ装置30との間に設けられ、ファイバチャネルな
どのインターフェースを介して、両者の間のデータの転
送を行う。また、SAN12は、ホスト10とディスク
アレイ装置30との間に複数の転送経路(アクセスルー
ト)を構築している。なお、一般に、SAN12はファ
イバチャネルを使用し、チャネル14も同様にファイバ
チャネルを使用する。ファイバチャネルは、チャネルの
ポート毎の識別番号としてワールドワイドネイム(WW
N)を備えている。また、ファイバチャネルを用いる代
わりに、イーサーネットを用いる場合もあるが、この場
合も同様の識別子を備える。ファイバチャネルの上位プ
ロトコルにスカジイ(SCSI)を用いた場合、ボリウ
ム識別番号としてSCSIIDを備えている。例えばチ
ャネルにファイバチャネル、その上位レイヤプロトコル
にSCSIを用いる場合、ホスト10は、ポート番号と
してWWNを用い、各チャネル上に配置したボリウムの
識別番号としてSCSIIDを用いてアクセス先のボリ
ウムを指定し、アクセス要求を行う。
【0019】保守端末16は、ディスクアレイ装置30
の各種設定、管理又は監視を行うためのものである。そ
して、保守端末16には、このような機能を実行するた
めのプログラムが組み込まれている。保守端末16は、
例えば、汎用コンピュータやパーソナルコンピュータな
どで構成される。保守端末16は、LAN又は専用線に
より、ディスクアレイ装置30と接続している。なお、
保守端末16には、ディスクアレイ装置30とLANな
どを介して接続している端末に対し、リモート操作が可
能な他の端末も含まれる。
【0020】ディスクアレイ装置30は、下位装置とし
ての記憶装置として機能する。ディスクアレイ装置30
は、ホスト10からデータの書込み要求を受信したと
き、ホスト10から受信した書込みデータを記憶する。
また、ディスクアレイ装置30は、ホスト10からデー
タの読出し要求を受信したとき、記憶しているデータを
ホスト10に送信する。ディスクアレイ装置30は、複
数の制御ユニット40とデータ伝送手段80とを備えて
いる。
【0021】各制御ユニット40は、コントローラ50
と磁気ディスク70とを有している。コントローラ50
は、磁気ディスクに対するデータの入出力を制御する。
各コントローラ50は、プロセサ52とメモリ54とキ
ャッシュメモリ56とを有する。各メモリ54は、ボリ
ウム管理テーブルと、排他管理テーブルと、ボリウム管
理プログラムと、排他管理プログラムと、処理プログラ
ムとを格納している(メモリ54B及びメモリ54C
も、不図示であるが、メモリ54Aと同様である)。こ
れらのテーブル及びプログラムについては、後述する。
磁気ディスク70は、記憶手段として機能し、種々の情
報を記憶する。
【0022】本実施形態では、各制御ユニット40の各
磁気ディスク70の一部のボリウムから共有ボリウムを
構成し、共有ボリウムとして割り当てられた各磁気ディ
スクのボリウムに同一のデータを複製している。つま
り、ある磁気ディスク70が、他の制御ユニットの磁気
ディスクに格納されたデータと同一のデータを複製して
記憶している。例えば、同図において、共有ボリウム1
はボリウム1Aとボリウム1Bとボリウム1Cから構成
され、ボリウム1Aとボリウム1Bとボリウム1Cは同
一のデータを格納している。そして、ボリウム1Aに記
憶されたデータはボリウム1Bとボリウム1Cとに複製
を記憶し、ボリウム1Bに記憶されたデータはボリウム
1Cとボリウム1Aとに複製を記憶し、ボリウム1Cに
記憶されたデータはボリウム1Aとボリウム1Bとに複
製を記憶する。なお、共有ボリウム2のボリウム2Aと
ボリウム2Bとボリウム2Cに関しても同様である。
【0023】データ伝送手段80は、制御ユニット40
同士を接続し、制御ユニット間での情報の伝達を可能と
している。データ伝送手段80は、例えばスイッチによ
り構成される。
【0024】なお、本実施形態では、コントローラ50
と磁気ディスク70が、1つのモジュールとして同一の
筐体に構成されている。しかし、これに限られるもので
はない。例えば、コントローラ50と磁気ディスク70
を別の筐体にしても良いし、他の形態であっても良い。
要するに、コントローラ50と磁気ディスク70が、後
述する機能を有していれば良い。
【0025】また、本実施形態では、1つの制御ユニッ
ト40は、1つのモジュールとしてディスクアレイ装置
30の筐体の中に構成されている。しかし、これに限ら
れるものではない。例えば、1つの制御ユニット40を
1つの筐体として構成しても良いし、他の形態であって
も良い。要するに、制御ユニット40が、下記に説明さ
れる機能を有していれば良い。
【0026】<ボリウム管理テーブル>図2は、図1の
メモリ54内に格納されているボリウム管理テーブルの
説明図である。なお、ボリウム管理テーブルは、各制御
ユニット40のコントローラ50のメモリ54にそれぞ
れ格納されている。
【0027】ボリウム管理テーブルは、『共有ボリウム
識別番号』、『チャネル番号』、『ボリウムの識別番
号』及び『制御ユニットの識別番号』を関連付けたデー
タである。『共有ボリウム識別番号』とは、各磁気ディ
スクのボリウムに同一のデータを記憶させる際に、その
共有単位毎につけられる識別子である。なお、共有ボリ
ウム識別番号は、ディスクアレイ装置30内において、
ユニークな識別子である。『チャネル番号』とは、ホス
トと接続するチャネル毎につけられる識別子である。例
えば、チャネル番号として、ワールドワイドネイム(W
WN)が用いられる。なお、チャネル番号は、ディスク
アレイ装置30内において、ユニークな識別子である。
『ボリウムの識別番号』とは、ホストが認識するチャネ
ル上のボリウム番号である。例えば、ボリウムの識別番
号としてSCSIIDが用いられる。『制御ユニットの
識別番号』とは、当該ボリウムを配置した制御ユニット
の識別子である。
【0028】なお、ボリウム管理テーブルは、図に示さ
れた要素を必須の構成とするものではない。例えば、
『共有ボリウム識別番号』と『ボリウム識別番号』を関
連付けたデータであっても良いし、『アドレス番号』等
の他の情報を関連付けたデータであっても良い。
【0029】<データの読出し処理(排他処理なし)>
次に、ホスト10が、データの読出しを要求する場合に
ついて説明する。ただし、ここでは排他処理(後述)が
行われていない状態とする。
【0030】データの読出し要求が、ホスト10からチ
ャネルを介して、制御ユニット40に送られる。読出し
要求を受信した制御ユニット40のコントローラ50の
プロセサ52は、メモリ54にアクセスし、ボリウム管
理テーブルを参照する。そして、ボリウム管理テーブル
に基づいて、ホストが指定したボリウムが、共有ボリウ
ム内にあるかを調べる。要求されたデータが共有ボリウ
ム内に存在する場合は、制御ユニット40の磁気ディス
ク70に同一のデータ(複製)が記憶されているので、
そのデータをホスト10に送信する。なお、要求された
データが、共有ボリウム内になく、且つ、他の制御ユニ
ットに存在する場合は、データ伝送手段80を介して、
そのデータを制御ユニット40Aのキャッシュメモリに
転送し、そのデータをホスト10Aに送る。
【0031】具体例として、ホスト10Aが、チャネル
♯Aを介して、ボリウム1Bのデータの読出しを要求す
る場合について説明する。
【0032】この場合、データの読出し要求が、ホスト
10Aからチャネル♯Aを介して、制御ユニット40A
に送られる。コントローラ50Aのプロセサ52Aは、
メモリ54Aに格納されているボリウム管理テーブルを
参照する。そして、ボリウム管理テーブルに基づいて、
ホスト10Aから指定されたボリウム1Bが共有ボリウ
ム1として各制御ユニットの磁気ディスクに共有されて
いることが、認識される。さらに、共有ボリウム1のボ
リウム1Aに、ボリウム1Bと同一のデータが格納され
ていることも認識される。そこで、ディスクアレイ装置
30は、ボリウム1Bのデータの読出しを要求したホス
ト10Aに対して、ボリウム1Aに格納されているデー
タを送る。つまり、このような場合、データ伝送手段8
0を介さずに、ホストから要求されたデータを送ること
ができる。
【0033】なお、上記のようなデータの読出し処理
は、各制御ユニット40の各メモリ54内のボリウム管
理プログラムや処理プログラムを実行することによって
行われる。
【0034】本実施形態では、それぞれの制御ユニット
40の磁気ディスク70に同一のデータを記憶させてい
るので、データ伝送手段80へのアクセス頻度を少なく
することができる。その結果、データ読出し時における
ディスクアレイ装置の性能を高めることができる。
【0035】なお、本実施形態では、ホスト10Aは制
御ユニット40Aにデータを要求するだけで制御ユニッ
ト40Bのデータが送られてくるので、ディスクアレイ
装置が複数の制御ユニットを備えていても、全体として
1つの制御ユニットと同様にみなすことができる。した
がって、ディスクアレイ装置の制御ユニットの増設が容
易になるので、小規模な構成から大規模な構成までのス
ケーラビリティのある構成のディスクアレイ装置を提供
することができる。
【0036】<排他管理テーブル>上記のように、デー
タの読出しは、各磁気ディスクが同一のデータを格納し
ているので、独立して行うことができる場合がある。し
かし、データの書込みの場合、共有ボリウム内のデータ
の一貫性を保持する必要がある。そこで、本実施形態で
は、共有ボリウムに格納されたデータの整合性を保つた
め、排他的な処理を行うための排他管理テーブルを設け
ている。
【0037】図3は、図1のメモリ54内に格納されて
いる排他管理テーブルの説明図である。なお、排他管理
テーブルは、各制御ユニット40のコントローラ50の
メモリ54にそれぞれ格納されている。
【0038】排他管理テーブルは、『共有ボリウム識別
番号』、『排他対象アドレス』、『更新データ格納ユニ
ット』、『キャッシュアドレス』及び『データ更新有効
フラグ』を関連付けたデータである。『共有ボリウム識
別番号』は、前述のボリウム管理テーブルと同様であ
る。『排他対象アドレス』とは、排他処理の対象として
指定するアドレス先である。排他対象アドレスとして排
他管理テーブルに登録されると、後述するように、その
アドレスへのデータの書込みが制限される。『更新デー
タ格納ユニット』とは、ホストから書込み要求があった
ときに、その書込みデータ(更新データ)を記憶したキ
ャッシュメモリを有する制御ユニットの識別子である。
【0039】例えば、ホスト10から書込み要求があ
り、当該書込みデータをキャッシュメモリ56Aに記憶
したときは、『更新データ格納ユニット』には制御ユニ
ット40Aを識別するためのデータが登録される。『キ
ャッシュアドレス』は、キャッシュメモリ56に書込み
データを記憶したときのキャッシュメモリ56上のアド
レス先である。『更新フラグ』は、データの更新が可能
かどうかを識別するためのフラグである。更新フラグが
有効であるときは、排他管理テーブルの例えば『更新デ
ータ格納ユニット』や『キャッシュアドレス』等のデー
タを変更することが可能である。また、更新フラグが無
効であるときは、排他管理テーブルのデータの変更は禁
止される。なお、後述する通り、更新フラグが無効であ
るときは、各制御ユニットの磁気ディスクに同一データ
を更新処理している最中である。
【0040】なお、排他管理テーブルは、共有ボリウム
内の同一データの整合性を保持するため、後述する通
り、各制御ユニットにおいて同期をとっている。
【0041】<データの書込み処理>次に、ホスト10
が、データの書込みを要求する場合について説明する。
図4は、データの書込み処理に関するフロー図である。
【0042】データの書込み要求が、ホスト10からチ
ャネルを介して、制御ユニット40に送られる(S10
1)。書込み要求を受信した制御ユニット40のコント
ローラ50のプロセサ52は、メモリ54にアクセス
し、排他管理テーブルを参照する(S102)。そし
て、排他管理テーブルに基づいて、ホストが書込み先と
して指定したアドレスが、排他中であるかを調べる(S
103)。書込み先が排他管理テーブルに登録されてい
れば、当該書込み先が排他中であると認識されるので、
排他管理テーブルの更新処理(後述)が行われる(S2
00)。書込み先が排他管理テーブルに登録されていな
ければ、当該書込み先は排他中ではないと認識されるの
で、他の制御ユニットに書込み要求があった旨を通知
し、全ての制御ユニット40の排他管理テーブルに当該
書込み先を登録する(S104)。この結果、例えば、
他のホストから同じアドレスを指定する書込み要求があ
っても、上記S103において、排他中であると認識さ
れることになる。また、ホストに書込み処理の終了を報
告する前に、他の制御ユニットに書込み要求があった旨
を通知し、全ての制御ユニット40の排他管理テーブル
の登録を行っているので、各制御ユニット40の間で排
他管理テーブルの同期をとることができる。次に、書込
み要求を受信した制御ユニット40のキャッシュメモリ
56に書込みの要求のあったデータ(書込みデータ)を
記憶する(S105)。キャッシュメモリ56に書込み
データを記憶したら、ホストに対して、書込み処理の終
了を報告する(S106)。その後、磁気ディスクの指
定アドレスにキャッシュメモリ56に記憶された書込み
データを書込むとともに、他の制御ユニットの磁気ディ
スクにも同一のデータを書込む(共有ボリウム更新処理
(S107))。これにより、共有ボリウム内のデータ
の一貫性が保持される。なお、各制御ユニットの磁気デ
ィスクに同一データを書込む処理については、後述す
る。
【0043】具体例として、ホスト10Aが、ボリウム
1Aの指定アドレスに対して、データの書込みを要求す
る場合について説明する。
【0044】この場合、データの書込み要求が、制御ユ
ニット40Aに送られる。プロセサ52Aは、メモリ5
4Aに格納されている排他管理テーブルを参照する。そ
して、排他管理テーブルに基づいて、ボリウム1Aの指
定アドレスに該当する共有ボリウムのアドレスが、排他
中であるかを調べる。なお、排他中であるときの処理
は、後述する。当該アドレスが排他中でなければ、書込
み要求があった旨を他の制御ユニット40B、40Cに
通知する。そして、全ての制御ユニット40A〜40C
の排他管理テーブルに対し、『共有ボリウム識別番号』
としてボリウム1Aが所属する共有ボリウム1を登録
し、『排他対象アドレス』としてボリウム1Aの指定ア
ドレスに該当する共有ボリウムのアドレス(例えば0x00
000016-0x00000019)を登録し、『更新データ格納ユニ
ット』としてボリウム1Aが所属する制御ユニット40
Aを登録し、『キャッシュアドレス』として制御ユニッ
ト40Aのキャッシュメモリ56Aのアドレス(書込み
データを一時記憶するアドレス)を登録し、『更新フラ
グ』を無効として登録する。全ての制御ユニット40A
〜40Cの排他管理テーブルに登録を行っているので、
各制御ユニットの排他管理テーブルの同期をとることが
できる。次に、キャッシュメモリ56Aの所定のアドレ
ス(0x12340016-0x12340019)に書込みデータを記憶す
る。キャッシュメモリ56Aに書込みデータを記憶した
ら、ホストに対して、書込み処理の終了を報告する。そ
の後、ボリウム1Aの指定アドレスに対して、キャッシ
ュメモリ56Aに記憶された書込みデータを書込む。さ
らに、共有ボリウム1内のデータの一貫性を保持するた
め、後述する通り、同一の書込みデータが、ボリウム1
Bとボリウム1Cの所定のアドレスに書込まれる(つま
り、ボリウム1Aのデータの複製が、ボリウム1Bとボ
リウム1Cに記憶される)。
【0045】なお、上記のようなデータの書込み処理
は、各制御ユニット40の各メモリ54内の排他管理プ
ログラムや処理プログラムを実行することによって行わ
れる。
【0046】本実施形態では、排他管理テーブルを設け
ることにより、共有ボリウムに格納されたデータの整合
性を保つことができる。また、キャッシュメモリに書込
みデータを記憶した後にディスクアレイ装置がホストに
対して書込み処理の終了を報告するため、データ伝送手
段を介して書込みデータを送信する前にディスクアレイ
装置がホストに対して報告を行うので、ホストに対する
応答が速くなる。
【0047】<排他管理テーブルの更新処理>次に、排
他管理テーブルの更新処理について説明する。排他管理
テーブルの更新処理は、上述のS103において書込み
先として指定されたアドレスが排他中であった場合に行
われる。図5は、排他管理テーブルの更新処理に関する
フロー図である。
【0048】書込み先が排他管理テーブルに登録されて
いるので(S103)、排他管理テーブルの更新処理に
移行する(S200)。制御ユニット40のプロセサ5
2は、排他管理テーブルの登録内容のうち、更新フラグ
を調べる(S201)。更新フラグが有効であれば、排
他管理テーブルの『更新データ格納ユニット』として登
録されている制御ユニット40にアクセスし、更新要求
を行う(S202)。なお、制御ユニット40へのアク
セスは、プロセサ52間の通信等で行う。そして、『更
新データ格納ユニット』として登録されている制御ユニ
ット40から、排他管理テーブルの更新が可能であると
の応答があれば(S203)、全ての制御ユニット40
の排他管理テーブルに、新たに書込み先に対応する『更
新データ格納ユニット』と『キャッシュアドレス』とを
登録する(S204)。一方、S201において更新フ
ラグが無効である場合、又は、S203において排他管
理テーブルの更新が不可である場合、排他管理テーブル
の登録内容を変更することができないので、共有ボリウ
ムの更新処理(後述)が終了するまで待機する(S20
5)。共有ボリウム更新処理が終了すれば、後述する通
り、更新処理が終わった書込み要求に関するデータが削
除されているので、排他されていた書込み要求を新たに
排他管理テーブルに登録することができる(S20
6)。なお、S204の排他管理テーブルの変更や、S
206の排他管理テーブルの登録は、各制御ユニット4
0の排他管理テーブルの同期をとるため、全ての制御ユ
ニット40の排他管理テーブルに行う。
【0049】具体例として、排他管理テーブルが図3に
示す通りの状態であるときに、ホスト10Aが、ボリウ
ム2Aの指定アドレスに対して、データの書込みを要求
する場合について説明する。ただし、ボリウム2Aの指
定アドレスに対応する共有ボリウムのアドレスは、排他
対象アドレスとなっているものとする。
【0050】この場合、制御ユニット40Aのプロセサ
52Aは、メモリ54Aの排他管理テーブルを参照す
る。書込み先が排他管理テーブルに登録されているの
で、排他管理テーブルの更新処理に移行する。プロセサ
52Aは、排他管理テーブルの登録内容のうち、更新フ
ラグを調べ、更新フラグが有効であることを確認する。
そこで、制御ユニット40Aのプロセサ52Aは、『更
新データ格納ユニット』に登録されている制御ユニット
40Cのプロセサ52Cに対し、更新要求を行う。プロ
セサ52Aがプロセサ52Cから排他管理テーブルの更
新が可能との応答を受けたときは、全ての制御ユニット
40A〜40Cの排他管理テーブルに対し、『更新デー
タ格納ユニット』の『40C』を『40A』に登録内容
を変更し、『キャッシュアドレス』の登録内容も制御ユ
ニット40Aのキャッシュメモリ56Aに対応するよう
に変更する。
【0051】なお、上記のような排他管理テーブルの更
新処理は、各制御ユニット40の各メモリ54内の排他
管理プログラムや処理プログラムを実行することによっ
て行われる。
【0052】<共有ボリウムの更新処理>次に、上述の
S107の共有ボリウムの更新処理について説明する。
共有ボリウムの更新処理とは、上述のS105のキャッ
シュメモリ56に記憶された書込みデータを、各制御ユ
ニットのそれぞれの磁気ディスクに同一データを書込む
処理である。つまり、共有ボリウムの更新処理は、共有
ボリウム内のデータの一貫性を保持するための処理であ
る。図6は、共有ボリウムの更新処理に関するフロー図
である。
【0053】共有ボリウムの更新処理が開始されると、
全ての制御ユニットの排他管理テーブルの更新フラグが
無効となる(S301)。これにより、これから共有ボ
リウムの更新処理を行うデータは、更新処理を行ってい
る間に、新たに更新されることはない。次に、排他管理
テーブルの『更新データ格納ユニット』に登録されてい
る制御ユニット40が、他の制御ユニットにデータ伝送
手段80を介して、キャッシュメモリ56に記憶されて
いる書込みデータを送信する(S302)。これによ
り、全ての制御ユニット40のキャッシュメモリ56に
は、共有ボリウムに書込みを行うための同一のデータが
記憶される(S303)。そして、各制御ユニット40
は、それぞれの磁気ディスク70に書込みデータの記憶
を行う。この結果、各制御ユニットの磁気ディスク70
に同一のデータが記憶されることになる。その後、全て
の制御ユニットの排他管理テーブルから、この書込み処
理に関するデータを削除する(S304)。これによ
り、この書込み要求の対象となった共有ボリウムのアド
レスは、排他処理の対象から外れることになる。
【0054】本実施形態では、排他管理テーブルに更新
フラグを設けたので、各制御ユニットの磁気ディスクに
同一データを更新処理している最中に、当該データに対
して更新処理が発生した場合でも、データの整合性を保
つことができる。
【0055】<データの読出し処理(排他処理あり)>
次に、ホスト10が、データの読出しを要求する場合に
ついて説明する。図7は、データの読出し処理に関する
フロー図である。
【0056】データの読出し要求が、ホスト10からチ
ャネルを介して、制御ユニット40に送られる(S40
1)。読出し要求を受信した制御ユニット40のコント
ローラ50のプロセサ52は、メモリ54にアクセス
し、排他管理テーブルを参照する(S402)。そし
て、排他管理テーブルに基づいて、ホストが読出し先と
して指定したアドレスが、排他中であるかを調べる(S
403)。書込み先が排他管理テーブルに登録されてい
なければ、当該読出し先は排他中ではないと認識され
る。この場合の読出し処理は、排他処理の無いときのデ
ータの読出し処理として、既に説明済みなので省略する
(S404)。読出し先が排他管理テーブルに登録され
ていれば、当該読出し先が排他中であると認識される。
この場合、排他管理テーブルの『更新データ格納ユニッ
ト』として登録された制御ユニットのキャッシュメモリ
が、更新する書込みデータ(すなわち最新のデータ)を
格納している。したがって、排他管理テーブルの『更新
データ格納ユニット』に登録された制御ユニットのキャ
ッシュメモリから、データ伝送手段80を介して、読出
し要求を受信した制御ユニットのキャッシュメモリに読
出しデータをコピーする(S411)。なお、読出しデ
ータをコピーする主体は、読出し要求を受信した制御ユ
ニットでも良いし、排他管理テーブルの『更新データ格
納ユニット』に登録された制御ユニットでも良い。キャ
ッシュメモリに読出しデータをコピーしたら、ホストに
対して、読出しデータを送信し(S405)、読出し処
理を終了する。
【0057】具体例として、ホスト10Aが、ボリウム
1Aの指定アドレスに対して、データの読出しを要求す
る場合について説明する。ただし、ボリウム1Aの指定
アドレスに対応する共有ボリウムのアドレスは、排他対
象アドレスとなっているものとする。
【0058】この場合、データの読出し要求が、制御ユ
ニット40Aに対して送られる。プロセサ52Aは、メ
モリ54Aに格納されている排他管理テーブルを参照す
る。そして、排他管理テーブルに基づいて、ボリウム1
Aの指定アドレスに該当する共有ボリウムのアドレス
が、排他中であるかを調べる。ここでは図3に示す通り
に排他中であるものとする。そこで、プロセサ52A
は、排他管理テーブルの『更新データ格納ユニット』に
登録されている制御ユニット40Bのプロセサ52Bに
対し、キャッシュメモリ56Bの所定のアドレス(0x56
78000-0X56781024)に格納されているデータのコピーを
要求する(なお、データのコピーは、プロセサ52Aが
プロセサ52Bに要求することに限られるものではな
く、プロセサ52Aが直接キャッシュメモリ56Bから
読出しを行うことによって実行しても良い。要は、キャ
ッシュメモリ56Bの所定のデータが、キャッシュメモ
リ56Aにコピーできれば良いのである)。キャッシュ
メモリ56Bからキャッシュメモリ56Aに当該データ
がコピーされたら、プロセサ52Aは、ホスト10Aに
対して、読出しデータを送信し、読出し処理を終了す
る。
【0059】なお、上記のような読出し処理は、各制御
ユニット40の各メモリ54内のボリウム管理テーブ
ル、排他管理プログラム及び処理プログラムを実行する
ことによって行われる。
【0060】本実施形態によれば、排他中の読出し処理
であっても、最新のデータを読込むことが可能であり、
データの整合性を保つことができる。
【0061】<共有ボリウムの作成>次に、保守端末1
6が、ディスクアレイ装置30に対して、共有ボリウム
の設定を行う場合について説明する。図8は、共有ボリ
ウムの設定に関するフロー図である。
【0062】保守端末16が共有ボリウムの作成を要求
すると、保守端末16で入力されたデータに基づいて、
指定された制御ユニットのボリウム管理テーブルに、共
有ボリウム識別番号を登録する(S501)。そして、
制御ユニット40に対して、共有ボリウムを構成するボ
リウムを割り当てる(S502)。その後、作成したボ
リウムに関する情報を、ボリウム管理テーブルに登録す
る(S503)。次に、作成した共有ボリウムが、新規
であるかどうかを判断する(S504)。作成した共有
ボリウムが新規であれば、さらに他の制御ユニット40
に対して共有ボリウムとしてボリウムを割り当てるかを
判断する(S506)。作成した共有ボリウムが既に存
在するのであれば、同じ共有ボリウムとなる他のボリウ
ムから、この作成処理によって新たに割り当てられたボ
リウムに同じデータをコピーする(複製を記憶する)
(S505)。コピー終了後、さらに他の制御ユニット
40に対して共有ボリウムとしてボリウムを割り当てる
かを判断する(S506)。ボリウムの割り当てが終了
すれば、共有ボリウム作成処理は終了する。
【0063】図9は、共有ボリウムの設定を保守端末1
6で行う場合の作成画面である。図9(A)は作成時の
画面900Aを示し、図9(B)は作成結果の画面90
0Bを示している。
【0064】画面900Aにおいて、901は、共有ボ
リウムの一部となるボリウムを設定する領域である。こ
こでは、チャネル番号『♯B』に対し、『100GB』
のボリウムの設定を行っている。また、画面900Aに
おいて、902は、共有ボリウムを設定又は特定する領
域である。ここでは、『共有ボリウム2』を設定してい
る。ここで入力された共有ボリウムに基づいて、上述の
S504の判断を行うことになる。また、画面900A
において、903は、設定内容の確定を行う領域であ
る。領域903において、『NO』を選択すれば、領域
901及び領域902で設定した内容がキャンセルされ
る。また、領域903において、『YES』を選択すれ
ば、領域901及び領域902で設定した内容で、共有
ボリウムの作成処理が行われる。
【0065】画面900Bは、領域903において『Y
ES』を選択した後に表示される結果表示画面である。
画面900Bの中央上段は、画面900Aにおいて作成
した新規のボリウムに関する情報を表示している。ここ
では、『チャネル♯B』に対応して『ボリウム2B』が
新たに作成されたことを示している。また、画面900
Bの中央下段は、共有ボリウムに関する情報を表示して
いる。ここでは、既に『共有ボリウム2』が存在してお
り、この共有ボリウムに対して『ボリウム2A』と『ボ
リウム2C』が既に割り当てられていたので、共有ボリ
ウム2と対象となるボリウム(ボリウム2A〜2C)を
関連付けて表示している。ただし、結果表示画面は、こ
れに限られるものではない。例えば、図2に示すような
ボリウム管理テーブルをそのまま表示するような形態で
あっても良い。
【0066】なお、共有ボリウムが既に設定されている
場合であって、画面900Aの領域901において新た
に作成するボリウムの容量が、この共有ボリウムに対応
する容量と異なる場合は、エラーが表示される。
【0067】上記の共有ボリウムの作成処理は、端末装
置16によって行われるものとして説明されたが、これ
に限られるものではない。例えば、上記の共有ボリウム
の作成処理をホスト10等から行っても良い。また、上
記のような共有ボリウムの作成処理は、各制御ユニット
40の各メモリ54内のボリウム管理テーブルや処理プ
ログラムを実行することによって行われる。
【0068】(他の実施形態)以上、一実施形態に基づ
き、本発明に係る記憶装置等を説明した。しかし、上述
の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのもので
あって、本発明を限定して解釈するためのものではな
い。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することな
く、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物
が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる
実施形態であっても、本発明に係る記憶装置等に含まれ
るものである。
【0069】<全体構成について>図10は、別の実施
形態のコンピュータシステムの概略図である。このよう
に、ホストとディスクアレイ装置30との間を、スイッ
チを主体とした中継器によって構成しても良い。また、
これらに限られるものではなく、例えば、スイッチをル
ープ構成にしても良く、他の構成でも良い。また、同図
に示す通り、各制御ユニットのボリウムが、複数の磁気
ディスクにまたがって構成されても良い。さらに、各制
御ユニットのボリウムが、RAIDを構成するようにし
ても良い。
【0070】また、図11は、さらに別の実施形態のコ
ンピュータシステムの概略図である。このように、スイ
ッチを介さずに、ホストとディスクアレイ装置との間を
接続する構成であっても良い。従来のディスクアレイ装
置は、特に、このような接続を行うと、データ伝送手段
80のアクセス頻度が多くなるので、ディスクアレイ装
置の性能が低下していた。しかし、本実施形態のディス
クアレイ装置であれば、データ伝送手段80のアクセス
頻度を少なくすることができるので、このようなホスト
との接続を行っても、ディスクアレイ装置の性能の低下
を抑えることができる。
【0071】<コントローラについて>前述の実施形態
では、コントローラ50の概略を説明したが、これに限
られるものではない。例えば、コントローラ50は、以
下のような構成であっても良い。要は、制御ユニット4
0が、前述の実施形態において説明した機能を果たせば
良いのである。
【0072】図12は、別の実施形態のコントローラ5
0の構成の概略図である。前述の実施形態と同じ構成要
素については、本実施形態では説明を省略する。同図に
おいて、コントローラ50は、チャネル制御部62と、
制御メモリ54と、キャッシュメモリ56と、ディスク
制御部64とを有する。チャネル制御部62は、ホスト
10に対する入出力を制御する。ディスク制御部64
は、ディスクに対する入出力を制御する。本実施形態の
ように、コントローラ50が、複数のチャネルを制御
し、複数の磁気ディスクを制御するような形態であって
も良い。
【0073】図13は、さらに別の実施形態のコントロ
ーラの構成の概略図である。図12と比較すると、キャ
ッシュメモリが『ボリウム管理テーブル』と『排他管理
テーブル』とを記憶している点で異なる。このような構
成であっても、コントローラは、前述の実施形態と同様
の機能を果たすことができる。
【0074】<データ伝送手段について>また、図14
は、別の実施形態のデータ伝送手段の構成図である。前
述の実施形態と比較すると、『ボリウム管理テーブル』
と『排他管理テーブル』が、データ伝送手段に格納され
ている点が異なる。このように、データ伝送手段にボリ
ウム管理テーブルや排他管理テーブルを設ければ、テー
ブルの一元管理が可能となるので、複数のテーブルの同
期をとらずにすみ、処理が簡略化できる。
【0075】<テーブルについて>前述の実施形態にお
いて、ボリウム管理テーブル(図2)及び排他管理テー
ブル(図3)について説明したが、これらのテーブル
は、この構成に限られるものではない。例えば、他の項
目を備えても良いし、適宜項目を削除しても良い。要す
るに、コントローラが、上述した実施形態の機能を果た
すことができれば良いのである。
【0076】<排他管理テーブルの更新について>前述
の実施形態では、排他管理テーブルの更新処理におい
て、『更新データ格納ユニット』と『キャッシュアドレ
ス』とを登録していた(S204参照)。しかし、これ
に限られるものではない。要するに、共有ボリウム内に
格納されている同一データの整合性が取れるのであれ
ば、良いのである。例えば、排他中に新たな書込みがあ
った場合、既に登録されているキャッシュアドレスに格
納されているデータを新たなデータに書き替えれば、排
他管理テーブルの『更新データユニット』や『キャッシ
ュアドレス』の登録内容はそのままであっても良い。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、複数の記憶手段に同一
のデータを複製して記憶させているので、データ伝送手
段へのアクセス頻度を少なくすることができる。その結
果、データ読出し時における記憶装置の性能を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のコンピュータシステムの概略図で
ある。
【図2】図1のメモリ54内に格納されているボリウム
管理テーブルの説明図である。
【図3】図1のメモリ54内に格納されている排他管理
テーブルの説明図である。
【図4】データの書込み処理に関するフロー図である。
【図5】排他管理テーブルの更新処理に関するフロー図
である。
【図6】共有ボリウムの更新処理に関するフロー図であ
る。
【図7】データの読出し処理に関するフロー図である。
【図8】共有ボリウムの設定に関するフロー図である。
【図9】共有ボリウムの設定を保守端末16で行う場合
の作成画面である。
【図10】別の実施形態のコンピュータシステムの概略
図である。
【図11】さらに別の実施形態のコンピュータシステム
の概略図である。
【図12】別の実施形態のコントローラ50の構成の概
略図である。
【図13】さらに別の実施形態のコントローラの構成の
概略図である。
【図14】別の実施形態のデータ伝送手段の構成図であ
る。
【図15】従来のディスクアレイ装置を備えたコンピュ
ータシステムの概略図である。
【符号の説明】
10 ホスト 12 SAN 14 チャネル 16 保守端末 30 ディスクアレイ装置 40 制御ユニット 50 コントローラ 52 プロセサ 54 メモリ 56 キャッシュメモリ 62 チャネル制御部 64 ディスク制御部 70 磁気ディスク 80 データ伝送手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶手段と該記憶手段に対するデータの
    入出力を制御する制御装置とを有するユニットを複数備
    え、複数の該ユニットを接続するデータ伝送手段を備え
    る記憶装置であって、 一のユニットの記憶手段に、他のユニットの記憶手段に
    記憶されたデータの複製を記憶し、 該一のユニットの制御装置が該他のユニットの記憶手段
    に記憶されたデータの読出し要求を外部から受信したと
    き、該一のユニットの記憶手段に記憶した該複製を該外
    部に送信することを特徴とする記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記憶装置であって、 前記一のユニットの記憶手段に記憶されたデータの格納
    位置と、前記他のユニットの記憶手段に記憶されたデー
    タの格納位置とを対応付けた情報を有し、 該一のユニットの制御装置が該他のユニットの記憶手段
    に記憶されたデータの読出し要求を前記外部から受信し
    たとき、該情報に基づいて、該読出し要求を受けたデー
    タに対応する格納位置に記憶された前記複製のデータを
    該外部に送信することを特徴とする記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の記憶装置であっ
    て、 前記他のユニットの制御手段は、該他のユニットの記憶
    手段に記憶された前記データに対する書込み要求を前記
    外部から受信したとき、書込み要求があった旨の通知を
    前記一のユニットに対して送信することを特徴とする記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の記憶装置であって、 前記他のユニットの制御手段が、前記外部に対して、書
    込み処理の終了を通知するのは、 前記書込み要求があった旨の通知を前記一の制御装置に
    送信した後であることを特徴とする制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の記憶装
    置であって、 前記他のユニットの記憶手段に記憶されたデータに対し
    て書込みを行うとき、 該他のユニットの制御装置は、前記一のユニットに対し
    て、書込みの内容を送信し、 該一のユニットの制御装置は、該他のユニットから、書
    込みの内容を受信し、 該一のユニットの制御装置は、受信した書込みの内容を
    前記複製に対して書込むことを特徴とする記憶装置。
  6. 【請求項6】 記憶手段と該記憶手段に対するデータの
    入出力を制御する制御装置とを有するユニットを複数備
    え、複数の該ユニットを接続するデータ伝送手段を備え
    る記憶装置のデータ記憶方法であって、 一のユニットの記憶手段に、他のユニットの記憶手段に
    記憶されたデータの複製を記憶し、 該一のユニットの制御装置が該他のユニットの記憶手段
    に記憶されたデータの読出し要求を外部から受信したと
    き、該一のユニットの制御装置が制御する記憶手段に記
    憶する該複製を該外部に送信することを特徴とするデー
    タ記憶方法。
  7. 【請求項7】 記憶手段に対するデータの入出力を制御
    し、他の記憶手段のデータの入出力を制御する他の制御
    装置とデータ伝送手段を介して接続される制御装置であ
    って、 該他の記憶手段に記憶されたデータの複製を、該データ
    伝送手段を介して、自らが制御する該記憶手段に記憶
    し、 該他の記憶手段に記憶されたデータの読出し要求を外部
    から受信したとき、該外部に対し、該複製を送信するこ
    とを特徴とする制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の制御装置であって、 前記記憶手段を備えていることを特徴とする制御装置。
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