JP2005336183A - 誘導ジチオールの調製 - Google Patents

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Abstract

【課題】技術的に簡単で経済的に実行可能で、出来る限り環境に優しく、容易に実行可能な誘導ジチオールの調製。
【解決手段】誘導ジチオールが高収率で高純度で得られる、式(II)で示されるジチオカルバミン酸と式(III)で示される化合物との反応で誘導された式(I)で示されるジチオールの調製法の提供。
N−(C=S)−S−S−(CH−S−S−(C=S)−NR(I)
(R,R;水素、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、フェニル、置換フェニル、アルキルアリール、含窒素でC4〜8の複素環式環、n;2〜8)
[RN−(C=S)−S]Me(II)
(R,R;(I)の定義、Meがアルカリ金属もしくはアンモニウムイオンの時Z=1、アルカリ土類金属の時Z=2) MeSS−(CH−SSOMe(III) (M、M;1価の金属イオン、アンモニウムイオン、n;(I)の定義)
【選択図】なし

Description

本発明はジチオカルバミン酸で誘導されたジチオールを調製する方法に関する。
ジチオカルバミン酸で誘導されたジチオールの調製は原則的には知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1はとりわけ、Bunte塩を介してジチオカルバミン酸で誘導されたジチオールの合成を開示している。39ページ、第3節上に、このような合成が以下のように、化合物1,4−ビス(ヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−イルチオカルボニル−ジチオ)−2−ブテンの例を使用して説明されている:0.1モルの1,4−ジクロロブテン−2を水性エタノール中でチオ硫酸ナトリウム五水和物と沸騰温度で反応させ、次にエタノールを留去する。次に、更なる水、酢酸ナトリウム三水和物0.3モルおよびホルムアルデヒド約0.23モルをBunte塩の水溶液に添加する。次にナトリウムヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−イルチオカルボチオレートの水溶液をこの混合物に室温で0.5時間にわたり滴下し、混合物を室温で更に1.5時間撹拌する。有機溶媒は反応物中に存在しない。油状反応生成物を反応の終結時にクロロホルムで抽出し、有機相を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。1,4−ビス(ヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−イルチオカルボニルジチオ)−2−ブテンを得るために、クロロホルムを蒸発させる。この方法の1つの欠点は、酢酸ナトリウムによる排水の高い汚染、すなわち高濃度の酢酸ナトリウムのために、排水が高い化学的酸素要求量(COD)を有することである。従って、71%の報告収率における前記の例においては、約4.2モルの酢酸ナトリウムが調製生成物1モルに対して使用され、それは、エコロジーの観点から非常に不都合な比率を構成する。以下に詳細に説明される式(I)の本発明の化合物に比較した、1,6−ジクロロヘキサンから出発する特許文献1の一般的情報を再検討すると、濾過困難で、洗浄困難な生成物が不十分な収率で、時々は不十分な純度(有効物質含量)で更に得られた(実施例17および18参照)(特許文献1参照)。
ジチオカルバミン酸で誘導されたジチオールの調製に関し、特許文献2は例えば特許文献3を参照している(特許文献2および3参照)。特許文献3は非常に一般的な方法で、ジベンジルジチオカルバミン酸で誘導されたジチオールの調製の合成経路として、水溶液中での1,2−ジクロロエタンのチオ硫酸ナトリウムとの反応およびその後の、生成されたビス−Bunte塩のジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウムとの反応を開示している(4ページ、50行〜56行)(特許文献3参照)。有利に使用することができる反応パラメーターについての注意はない。合成の実施例も引用されていない。以下に詳細に説明される式(I)の本発明の化合物に関する1,6−ジクロロヘキサンの例を使用する特許文献3の一般的合成情報の再検討における社内実験は、不十分な収率および時々は更に不十分な純度(有効物質含量)の、濾過が困難で、洗浄が困難な生成物を与えた(実施例19および20参照)(特許文献3参照)。
高収率でそして高純度で式(I)の本発明の化合物を与える、工業的に簡単で、環境に優しく、そして容易に実行可能な製法の説明は何も存在しない。
ドイツ特許第22 56 511号明細書 欧州特許第530 590号明細書 欧州特許第432 417号明細書
高収率および純度で生成物を与える式(I)の化合物の、技術的に簡単で、経済的に実行可能でそして出来る限り環境に優しく、そして容易に実行可能な製法を提供することが本発明の目的である。
先行技術の製法によると設定された目的を達成することはできない。
従って、本発明は
式(I)
N−(C=S)−S−S−(CH−S−S−(C=S)−NR
(I)
[式中、RおよびR基はそれぞれ独立に水素、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、フェニルもしくは置換フェニルまたはアルキルアリールであるかあるいは、特定の窒素原子と一緒になって4〜8個の炭素原子を有する複素環式環を形成し、そしてnは2〜8の整数である]
の化合物を調製する方法を提供し、
それは0℃〜90℃の反応温度で、7〜14のpH範囲で、水、カルボニル化合物および有機溶媒の存在下で、式(III)
MeSS−(CH−SSOMe (III)
[式中、MeおよびMeは同一であるかもしくは異なりそしてそれぞれ1価の金属イオンもしくはアンモニウムイオンであり、そしてnは式(I)中に定義されたとおりである]の化合物に基づく理論値の少なくとも80%の収率まで、式(II)
[RN−(C=S)−S]Me (II)
[式中、RおよびRはそれぞれ式(I)に定義されたとおりであり、そしてMeがアルカリ金属もしくはアンモニウムイオンである時はz=1であり、そしてMeがアルカリ土類金属イオンである時はz=2である]
の化合物が式(III)の化合物と反応され、
そこで式(II)の化合物が、使用される式(III)の化合物のモルに基づき180〜250モル%の量で、カルボニル化合物が、使用される式(III)の化合物のモルに基づき5〜600モル%の量で、そして有機溶媒が式(I)の化合物の理論的期待量の100重量部に基づき2〜100 000重量部の量で使用されることを特徴とする。
式(I)および(II)中のRおよびR基は好ましくは水素、3〜24個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝アルキル、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル、7〜26個の炭素原子を有するアラルキル、場合によりハロゲン原子、ニトロおよび/もしくはOH基により置換されたフェニル、または7〜26個の炭素原子を有するアルキルアリールであるか、あるいは特定の窒素原子と一緒に、4〜8個の炭素原子を有する複素環式環を形成する。
アルキル基の例はメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−アミル、ヘキシル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシルもしくはドコシルである。シクロアルキル基の例はシクロプロピル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、シクロヘプチルもしくはシクロオクチルである。アラルキル基の例はベンジルもしくはフェニルエチルである。アルキルアリール基の例はトルエンもしくはキシレンである。
式(I)および(II)中のアミノ基RNの例は公式的には(formally)、アミン類のジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ−i−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−i−ブチルアミン、ジ−tert−ブチルアミン、ジオクチルアミン、ジ−2−エチルヘキシルアミン、ジノニルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジフェニルアミン、ジベンジルアミン、メチルフェニルアミン、エチルフェニルアミン、フェニルシクロヘキシルアミン、フェニルベンジルアミンもしくはベンジルシクロヘキシルアミンから、または工業脂肪アミン、例えばココナツアミン、牛脂アミンもしくはオレイルアミン(この主題に関しては、Ullmanns Encycklopaedie der technischen Chemie,p.448,Verlag Chemie,1976を参照されたい)。から、または環式アミン類のピロリジン、2,5−ジメチルピロリジン、ピペリジン、2−メチルピペリジン、モルホリン、2,6−ジメチルモルホリン、ヘキサヒドロ−1H−アゼピン、ヘキサヒドロ−1−(2H)−アゾシンもしくはオクタヒドロ−1H−アゾシンから誘導することができる。
式(I)および(II)中の好ましいアミノ基RNは公式的には、脂肪アミンのココナツアミン、牛脂アミンもしくはオレイルアミンまたはそれらの混合物から、あるいはジシクロヘキシルアミンもしくはジベンジルアミンから、もっとも好ましくはジベンジルアミンから誘導される。
式(I)中の連続番号nは整数、好ましくは4〜8である。連続番号n=6が非常に特に好ましい。
式(II)の化合物において、Meはz=2の時はアルカリ土類金属イオンと定義され、z=1の時はアルカリ金属もしくはアンモニウムイオン、好ましくはアルカリ金属イオンと定義される。アルカリ土類金属イオンの群から、カルシウムおよびバリウムイオンが好ましく、バリウムイオンが非常に特に好ましい。アルカリ金属イオンの群からは、ナトリウムおよびカリウムイオンが好ましく、ナトリウムイオンが非常に特に好ましい。
式(II)の化合物は典型的には、使用される式(III)の化合物のモルに基づき、約180〜250モル%、好ましくは190〜240モル%、もっとも好ましくは200〜230モル%の量で本発明に従う方法に使用される。
アンモニアもしくはアミンおよび二硫化炭素からの式(II)の化合物の調製は原則的には知られている(例えばHouben−Weyl,Methoden der organischen Chemie(有機化学の方法),第9巻,823ページ〜、Georg Thieme Verlag,Stuttgart(1955)、Ullmanns Encyklopaedie der technischen Chemie,第4新規改定、拡大版、21巻、89ページ〜、Verlag Chemie,Weinheim(1982);ドイツ特許第22 56 511号明細書、38ページ参照)。
式(III)の化合物の調製は原則的には例えば、特許公開物欧州特許第70 143号、ドイツ特許第22 56 511号、欧州特許第385 972号および欧州特許第432 417号明細書から知られる。
本発明に従う製法としては式(II)および(III)の化合物(例えば、ベルギーのFlexsysからのDuralink(R))は単離塩の形態で、あるいはまたそれらの反応溶液の形態で使用することができる。必要な場合は、先行技術に従って調製された式(II)および(III)の化合物を本発明に従う方法のための使用の前に適切な方法で精製しなければならない。
新規の製法(出願番号102004018193号を有するドイツ特許出願明細書を参照されたい)において、式(III)の化合物を有利には、更なる精製をせずに、それらの反応溶液の形態で直接、本発明に従う方法のために使用することができる。式(III)の化合物のこの新規の製法においては、親化合物のα,ω−ジハロアルカンを、3〜9.8のpH範囲でアルコールおよび/もしくはグリコールの添加なしの水中で約80℃〜150℃の反応温度でチオスルフェートイオンと反応させる。
式(III)中の連続番号nは式(I)におけるものと同様な定義を有する。MeおよびMeは式(III)において同一であるかもしくは異なり、それぞれ1価の金属イオンもしくはアンモニウムイオンである。MeおよびMeは好ましくは同一であり、それぞれアルカリ金属もしくはアンモニウムイオン、好ましくはアルカリ金属イオンである。アルカリ金属イオンのうちでは、ナトリウムおよびカリウムイオンが好ましく、ナトリウムイオンが非常に特に好ましい。
本発明に従う方法に有用なカルボニル化合物は完全にもしくは一部のみ水溶性のアルデヒドおよび/もしくはケトンであることができる。アルデヒドの群からの有用な例はホルムアルデヒド、アセトアルデヒドもしくはプロピオンアルデヒド、好ましくはホルムアルデヒドである。もちろんアルデヒドの任意の混合物を使用することもできる。ケトンの群からの有用な例はアセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトンもしくはメチルプロピルケトン、好ましくはメチルエチルケトンである。もちろんケトンの任意の混合物を使用することもできる。
同様に、本発明のアルデヒドおよびケトン相互の任意の混合物を使用することもできる。
本発明の反応温度において本発明のアルデヒドおよび/もしくはケトンの蒸気圧が高い場合は、蒸発の結果として反応混合物がこれらのカルボニル化合物中に欠乏しないように、オートクレーブ中で作業することが有利である。
本発明のカルボニル化合物はそれ自体で、すなわち気体もしくは液体形態で、または市販の水溶液として使用される(Ullmanns Encyklopaedie der technischen Chemie,第4新規改定、拡大版、11巻、696ページ〜、Verlag Chemie,Weinheim(1976)参照)。
本発明のカルボニル化合物のうちて、特にその水溶液形態の本発明に従う製法のためのホルムアルデヒドが非常に特に好ましい。
本発明に従う方法に有用な有機溶媒は芳香族溶媒のベンゼン、トルエン、キシレン、エチル−もしくはジエチルベンゼン、テトラリン、クロロ−もしくはジクロロベンゼンまたはアニソールの群からのものである。もちろん芳香族溶媒の任意の混合物を使用することもできる。
脂肪族溶媒の群からの有用な例は、5〜12個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタンもしくはオクタンまたはそれらの混合物である。しかし、主として脂肪族炭化水素から成る炭化水素混合物、例えば約40℃〜70℃の沸騰範囲を有する石油エーテル、約70℃〜90℃の沸騰範囲を有する軽石油もしくは約90℃〜180℃の沸騰範囲を有する中間石油(medium petroleum)から成る炭化水素混合物を使用することもできる。
環式脂肪族溶媒の群からの有用な例は5〜10個の炭素原子を有する環式脂肪族炭化水素(例えばシクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、シクロヘプタンもしくはデカリン)である。もちろん、環式脂肪族炭化水素の任意の混合物を使用することもできる。
エーテルの群からの有用な例はジエチルエーテル、ジ−i−プロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテルもしくはジ−sec−ブチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテルもしくはそれらの混合物である。
本発明に従うと、水中に完全にもしくは一部溶解された式(III)の化合物および、同様に水中に完全にもしくは一部溶解された式(II)の塩を連続的方法で相互に反応させることができる、すなわち2種の反応物および本発明の成分を反応管中もしくは1槽もしくは複数槽バッテリー中に連続的に導入し、反応させる。最初に反応容器中の水中に完全にもしくは一部溶解された式(III)の化合物を本発明の成分と一緒に充填し、そして固体形態もしくは水中に完全にもしくは一部溶解した式(II)の化合物を連続的にもしくは分割して添加することが好ましい。最初に充填された式(III)の化合物に対する式(II)の化合物の添加速度は選択される反応温度、選択されるバッチサイズおよび利用可能な反応容器の冷却能に左右され、予備実験により容易に決定することができる。大量の反応熱を冷却により除去することができる時は、ごく少量の反応熱を除去することができる場合より高い計量速度(metering rate)を選択することができる。例えば水性および有機溶媒を含んで成る最初の充填物中への、例えば水中に完全に溶解された式(II)の化合物および式(III)の完全にもしくは一部溶解された化合物の典型的な計量時間は例えば0.25〜5時間、好ましくは0.5〜3時間である。更により長い計量時間としては、技術的には限度はないが、それらは一般に経済的に実行可能ではない。もちろん、更に、反対の方法で実施することもできる、すなわち、水中に完全にもしくは一部溶解され、本発明の成分と一緒に最初に充填された式(II)の化合物に、固体形態のもしくは水中に完全にもしくは一部溶解された式(III)の化合物を連続的にもしくは分割して添加することができる。
添加される反応物を完全に溶解された形態の最初に充填された反応物に添加することが好ましい。
本発明のカルボニル化合物は使用される式(III)の化合物のモルに基づき約5〜600モル%の量で使用される。もっとも好ましいカルボニル化合物の量は予備実験により容易に決定することができる。式(II)の化合物が最初の充填物中の式(III)の化合物に添加される好ましい調製法において、使用される式(III)の化合物のモルに基づき約5〜300モル%、好ましくは10〜200モル%のカルボニル化合物が長い反応時間、すなわち式(II)の化合物の水溶液の添加の終結から計算して10時間を超える反応後の時間において使用される。より短時間の反応時間、すなわち式(II)の化合物の水溶液の添加終結から計算して約0.5〜約10時間の反応後時間においては、使用される式(III)の化合物のモルに基づき25〜600モル%、好ましくは37〜550モル%、もっとも好ましくは50〜500モル%のカルボニル化合物が使用される。
水中の式(III)の化合物の溶解度はカチオンMeおよびMeのタイプ、連続番号nおよび水溶媒の温度に左右される。選択される水温におけるこれらの化合物の溶解度は実験により容易に見いだすことができる。温度上昇とともに、水中の式(III)の化合物の溶解度は一般的に増加する。ヘキサメチレン1,6−ビスチオスルフェートの二ナトリウム塩二水和物の場合は、まだ約70℃で約51%水溶液を調製することができる。
水中の式(II)の化合物の溶解度はRおよびR基、カチオンMeのタイプおよび水溶媒の温度に左右される。選択される水温におけるこれらの化合物の溶解度は実験により容易に見いだすことができる。温度上昇とともに水中の式(II)の化合物の溶解度は一般的に増加する。ジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウムの場合には、約20℃で約17〜21%の水溶液を容易に調製することができる。
非常に低濃度の式(II)および(III)の化合物の水溶液の使用は何の技術的制約をもたないが、本発明に従う方法としてはただ非経済的であり、最少量の排水の観点から好都合ではない。
本発明に従う方法は約0℃〜90℃、好ましくは5℃〜85℃、もっとも好ましくは10℃〜80℃の反応温度で、そして約7〜14、好ましくは8〜14、もっとも好ましくは8.5〜13.5のpH範囲で、そして使用される式(III)の化合物に基づき、理論値の少なくとも80%、好ましくは理論値の少なくとも85%の収率までで実施される。
本発明のpH範囲におけるpH値は現在のpH状態に応じて、好ましくは酸により、好ましくは無機酸(例えば塩酸もしくは硫酸もしくはそれらの混合物)により、または塩基により、好ましくは無機塩基(例えば水酸化ナトリウム溶液もしくは水酸化カリウム溶液もしくはそれらの混合物)により確立、調整される。水中に溶解された式(II)および(III)の化合物のpHに応じて、いくつかの条件下では、本発明のpH範囲はそれ自体で確立されるので(実施例2参照)、本発明のpH範囲を特に確立することは必要ではない。もちろん、本発明の範疇内で、好ましい製法においては、7未満のpHにおいてすら、供給物中に配置された式(II)の化合物とともに最初の充填物中に配置された式(III)の化合物の反応を開始することができ、その場合、重要な因子は式(II)のアルカリ化合物が式(III)の化合物を含んで成る最初の充填物に添加される時に、水性反応混合物のpHが8〜14の好ましいpH範囲に非常に急速に上昇することであり、さもないと、これらのpH範囲は無機酸もしくは塩基の添加により適切に確立しなければならない。本発明に従って使用される式(II)の化合物の量の100重量部に基づき最大20重量部、好ましくは最大10重量部の添加後に、8の好ましいpH範囲の下限に好ましくは到達しなければならない。式(III)の化合物に対する式(II)の化合物の添加後に、反応は好ましくは約9〜13の最適pH範囲内で終結される。
本発明の好ましい態様において、約9〜13の最適pH範囲は有利には、炭酸水素カリウムもしくは炭酸水素ナトリウムにより、好ましくは炭酸水素ナトリウムにより確立される。使用される炭酸水素カリウムもしくは炭酸水素ナトリウムの量は式(I)の化合物の理論的期待量の100重量部に基づき、約1〜300重量部、好ましくは25〜200重量部、もっとも好ましくは50〜150重量部である。炭酸水素アルカリ金属塩の本発明の量を最初に、固体形態の式(III)の化合物の水溶液/水性分散物と一緒に、反応の開始直前に一度に充填するかあるいは、最初に水溶液として充填するか、あるいは反応中に固体形態であるいはまた水溶液として分割してあるいはまた連続的に反応混合物に添加することができる。炭酸水素アルカリ金属塩の本発明の量を一度に添加して、式(II)の化合物の水溶液が供給される直前に本発明の成分および式(III)の化合物を含んで成る最初の充填物中の最適なpH範囲を確立することが好ましい。これは典型的に約7〜9の範囲のpHを確立する。式(II)の化合物の供給期間中、反応混合物のpHは急速に上昇し、次に、その後の継続される撹拌時間を含む供給の完了時に、約9〜13の最適なpH範囲内にある。
本発明に従う調製法のための有機溶媒は式(I)の化合物の理論的期待量の100重量部に基づき約2〜100 000重量部、好ましくは3〜10 000重量部、もっとも好ましくは4〜2000重量部の量で使用される。溶媒のこれらの量に関しては、2種の処理の変法が存在する。第1の処理の変法においては、ごく少量の溶媒が使用される、すなわち溶媒の量が余りに少量なので、全体として形成する式(I)の化合物の量の僅かな量のみが反応条件下で選択される溶媒中に溶解される。これはスラーリ法として知られ、すなわち特に反応の終結時に液相に加えて固相が存在する。第2の処理変法においては、大量の溶媒が使用され、すなわち溶媒の量が十分に大量であるので、形成される式(I)の化合物の全体量が反応条件下で選択される溶媒中に溶解される。これは溶液法として知られ、すなわち反応中およびその終結時に液相のみが存在する。2種の変法は以下に詳細に説明される。
スラーリ法において、本発明の有機溶媒は式(I)の化合物の理論的期待量の100重量部に基づき、約2〜100重量部、好ましくは3〜95重量部、もっとも好ましくは4〜90重量部の量で使用される。
スラーリ法に対する溶媒のもっとも好ましい量は予備実験により容易に決定することができる。それは溶媒のタイプおよび、式(I)の化合物のごく少量が反応終結時に有機溶媒中に溶解されているような反応温度に応じて選択することができる。大部分の式(I)の化合物はそれらの形成後非溶解で、すなわち液相中の固体として存在しなければならない。本発明との関連で、スラーリ法の反応終結時に有機溶媒中に溶解された式(I)の化合物の量は固−液分離(例えば濾過、吸引濾過もしくは遠心分離による)により単離可能な生成物の100重量部に基づき、最大15重量部、好ましくは最大10重量部でなければならない。
スラーリ法においては、少量の式(I)の化合物が反応条件下で選択される溶媒に溶解する時に好ましい。われわれの算定に従うと、この量は固−液分離により単離可能な生成物の100重量部に基づき、少なくとも0.01重量部、好ましくは少なくとも0.1重量部である。
スラーリ法に対して好ましい溶媒はトルエン、ヘキサン、約70〜90℃の沸騰範囲を有する軽石油、シクロヘキサンもしくはメチルtert−ブチルエーテルである。しかし、これらの溶媒の相互との混合物もまた工程溶媒として有用である。溶媒としてトルエンが非常に特に好ましい。
スラーリ法において、本発明の反応温度は約0℃〜60℃、好ましくは5℃〜55℃、もっとも好ましくは10℃〜50℃の選択温度範囲内にある。
スラーリ法において式(I)の沈殿化合物は好ましくは固−液分離により、例えば濾過(例えばフィルタープレス)により、遠心分離により、もしくは吸引濾過により除去される。式(I)の固形化合物が母液から除去された後に、それらは脱イオン水で洗浄され、適切な方法で乾燥される。
ジエンゴムのための加硫剤として式(I)の化合物を使用するために、それらは典型的には、粉砕され、場合により、粉塵抑制の目的で、式(I)の化合物の性能特性に何の不都合な作用をももたない適切な油、例えば鉱油と混合される。
それに対し、溶液法においては、本発明の有機溶媒は式(I)の化合物の理論的期待量の100重量部に基づき、約105〜100 000重量部、好ましくは120〜10 000重量部、もっとも好ましくは150〜2000重量部の量で使用される。
本発明に従う溶液法に必要な最少溶媒量は予備実験により容易に決定することができる。それは溶媒のタイプおよび、形成される式(I)の化合物の量が反応終結時に有機溶媒中に完全に溶解されているような反応温度に応じて選択することができる。
溶液法に対し好ましい溶媒はトルエン、キシレンもしくはクロロベンゼンである。しかし、工程溶媒としてこれらの溶媒の相互との混合物を使用することもできる。溶媒としてトルエンもしくはクロロベンゼンが非常に特に好ましい。
溶液法において、本発明の反応の温度は約0℃〜90℃、好ましくは5℃〜85℃、もっとも好ましくは10℃〜80℃の温度範囲内にある。
溶液法において、有機相は反応終結時に水相から除去される。所望される場合は、分離された有機相を水で洗浄することができる。式(I)の化合物を得るためには有機の工程溶媒を好ましくは減圧下で蒸発させ、次に生成された粘性油を結晶化にもたらすことができるが、それは一般に非常に困難で時間がかかる。スラーリ法におけるように、次に式(I)の化合物を粉砕し、粉塵抑制の目的で適切な油と混合することができる。粉砕および油処理の複雑な工程段階を回避するために、工程溶媒およびその中に溶解された式(I)の化合物から成る有機溶液を有利には支持体(support)と接触させ、次に有機溶媒を蒸発させることができる。接触は例えば、支持体を最初に適切な混合容器(例えば、Loedigeミキサー)中に充填し、次に有機溶媒を支持体上に微細分散形態で噴霧し、その経過中に溶媒が同時に蒸発し、式(I)の化合物でコートされた支持体をもたらすような方法で実施することができる。その経過中、支持体の温度が約20℃〜80℃の範囲内、好ましくは30℃〜70℃の範囲内にある、減圧下での、溶媒を蒸発させることが好ましい。
式(I)の化合物を含んで成る本発明の有機溶液と接触させるために有用な支持体は例えば、シリケート、粘土、カオリン、珪土、タルク、チョーク、金属酸化物、金属炭酸化物、珪藻土、炭素黒および/もしくはシリカである。珪藻土、炭素黒および/もしくはシリカを使用することが好ましい。炭素黒のうちでは、>30ml/100g、好ましくは>50ml/100gのDBP数を有するものが好ましい。炭素黒は粉末形態もしくはビーズ形態で使用することができる。ビーズ形態の炭素黒を使用することが好ましい。シリカのうちでは、高−分散性等級を使用することが好ましい。高−分散性シリカは例えば、シリケートの溶液を沈殿させることにより、もしくはハロゲン化ケイ素の火炎加水分解(flame hydrolysis)により調製され、20〜400m/g(BET表面積)、好ましくは100〜250m/g、もっとも好ましくは120〜200m/gの比表面積および10〜400nmの一次粒子サイズを有する。シリカは粉末の形態、顆粒の形態、そして微細顆粒の形態で使用することができる。微細顆粒を使用することが好ましい。
支持体に適用することができる式(I)の化合物に使用することができる支持体の質量比は約7:3〜3:7、好ましくは6:4〜4:6である。
本明細書に記載された、式(I)の化合物による支持体の被膜と併せた本発明に従う溶液法は、複雑な粉砕および、例えばジエンゴムに対する例えば加硫剤としての使用のための式(I)の化合物の油処理を必要としない。支持体上の有効物質含量を考慮すると、式(I)の化合物で被覆された支持体は、式(I)の化合物自体のように、加硫化のためにそれ自体を使用することができる。
以下の実施例において、pHはそれぞれの場合に、pH電極で決定された。
実施例1
内部温度計、気泡カウンターの付いた還流コンデンサーおよびpH電極を備えた窒素パージされ、撹拌される2lの4首フラスコ装置に最初に脱イオン水300gに溶解されたヘキサメチレン1,6−ビスチオスルフェートの二ナトリウム塩二水和物(Duralink(R)HTS、ベルギーのFlexsysからの98%製品)99.6g(0.25モル)を充填した。撹拌装置のスイッチを入れた。炭酸水素ナトリウム21.0g(0.25モル)、ホルムアルデヒド水溶液(36〜38%)21.0g(0.25モル)およびトルエン43.3g(1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの理論的期待収量の100重量部に基づき25重量部)を添加した。反応容器の上部空き高は窒素で再度短期間パージした。次に、炭酸水素ナトリウムが溶解後に、23℃の内部反応容器温度で、約22℃の温度を有するジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウム溶液(NaBEC溶液)の供給を開始した。その過程中反応温度を冷却により約23℃に維持しながら、総量で、864g(0.5モル)のNaBEC水溶液(17.1%)を0.5時間にわたり均一に滴下した。次に混合物をこの温度で更に22時間撹拌した。NaBEC供給開始の直前の、pHは約8.4であった。NaBEC溶液供給の経過中、pHは非常に急激に上昇し、NaBEC供給の終結時には約11.1の値に達した。継続撹拌時間の終結時には、pHはまだ約11.1であった。沈殿固体を吸引濾過により非常に容易に単離することができた。吸引フィルター上の固体を脱イオン水総量3lで分割洗浄し、それは非常に容易に進行した。生成物を真空乾燥室内で約50℃で約150ミリバールで一定重量まで乾燥した。1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの収率は使用されたヘキサメチレン1,6−ビスチオスルフェートの二ナトリウム塩二水和物に基づき約96%であった。生成された生成物の融点は約93℃であり、含量(HPLC、外部標準)は約99%であった。強熱残分(750℃/2時間)は約0.02重量%であると決定された。
実施例2
炭酸水素ナトリウムを使用せず、約22℃の温度を有するNaBEC溶液(19.1%、773.3g)を1時間以内に均一に滴下したことを除き、実施例1の方法を繰り返した。NaBEC供給開始直前に、pHは約8.6であった。NaBEC溶液供給経過中、pHは非常に急激に上昇し、NaBEC供給の終結時には約12.5の値に達した。継続撹拌時間の終結時には、pHは約12.4であった。形成された反応生成物を吸引濾過により非常に容易に単離し、次に何の問題もなくそれを洗浄することができた。1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの収率は使用されたヘキサメチレン1,6−ビスチオスルフェートの二ナトリウム塩二水和物に基づき約94%であった。含量(HPLC、外部標準)は約98%であり、融点は約92℃であった。強熱残分(750℃/2時間)は約0.05重量%であると決定された。
実施例3
方法は実施例1と同様であった。最初に、充填するべき供給原料すべてを炭酸水素ナトリウムと別に、最初にフラスコに充填した。この最初の充填物のpHは約20℃の45%水酸化ナトリウム溶液で約13に調整した(45%水酸化ナトリウム溶液約13.1gの使用)。次に約22℃の温度を有するNaBEC溶液(19.1%、773.3g)を1時間以内に均一に滴下した。NaBEC供給中、そしてその後の22時間の反応後に、反応混合物のpHはpH調整計量ポンプによる5%水酸化ナトリウム溶液の添加によりpH13に維持された。形成した反応生成物を吸引濾過により容易に単離し、次に何の問題もなくそれを洗浄することができた。1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの収率は使用されたヘキサメチレン1,6−ビスチオスルフェートの二ナトリウム塩二水和物に基づき約94%であった。含量(HPLC、外部標準)は約97%であり、融点は約92℃であった。
実施例4
内部温度計、気泡カウンターの付いた還流コンデンサーおよびpH電極を備えた窒素パージされ撹拌された2lの4首フラスコ装置に最初にチオ硫酸ナトリウム五水和物136.5g(0.55モル)および脱イオン水300gを充填した。撹拌装置のスイッチを入れた。チオ硫酸塩が溶解後、1,6−ジクロロヘキサン38.8g(0.25モル)を添加した。弱酸性の混合物を2.5%水酸化ナトリウム溶液でpH7.2±0.1に調整した。反応容器を窒素で再度短時間パージし、次に混合物を9時間還流下沸騰させ、反応混合物のpHを計量ポンプによる(pH電極により制御)2.5%水酸化ナトリウム溶液の添加によりこの期間中7.2±0.1に維持した。反応の6時間および8時間後それぞれの場合に、気泡カウンターを還流コンデンサーから短時間外した。次に、逆流しなかったあらゆる1,6−ジクロロヘキサンをフラスコ中に逆噴射するために、上部からそれぞれ約5mlの脱塩水を洗浄ボトルで還流コンデンサー中に噴霧した。反応時間終結後、約15mlの2.5%水酸化ナトリウム溶液をpH調整に使用した。短時間の冷却後、少量の試料を反応混合物から採取して、ガスクロマトグラフィー(GC)により1,6−ジクロロヘキサンの転化を測定した。内部標準によるGC分析は<10ppmの1,6−ジクロロヘキサンの残留含量を与え、それは>99.9%の1,6−ジクロロヘキサンの転化に相当する。室温に冷却された反応混合物をホルムアルデヒド水溶液(36〜38%)21.0g(0.25モル)、炭酸水素ナトリウム21.0g(0.25モル)およびトルエン43.3g(1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの理論的期待収量の100重量部に基づき5重量部)と混合した。反応容器の上部空き高を再度短時間窒素でパージした。炭酸水素塩が溶解するとすぐに、約22℃の温度を有するジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウム溶液(NaBEC溶液)(19.1%)773.3g(0.5モル)の供給が約23℃の内部反応容器温度で開始された。1時間にわたるNaBEC溶液の均一な供給中に内部反応容器温度は約23℃に維持された。供給終結時に、混合物を更に22時間約23℃で撹拌した。NaBEC供給開始の直前のpHは約8.3であった。NaBEC供給の開始時には、pHは非常に急激に上昇し、NaBEC供給の終結時には約10.7の値に達した。継続した撹拌時間の終結時には、pHは同様に約10.7であった。沈殿した固体を吸引濾過により非常に容易に単離することができた。吸引フィルター上の生成物を脱塩水総量2lにより分割洗浄し、それは非常に容易に進行した。生成物を真空乾燥室内で50℃、そして約150ミリバールで一定重量まで乾燥した。収率は使用された1,6−ジクロロヘキサンに基づく理論値の約91%であった。1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの含量はHPLC(外部標準)により約96%と決定された。融点は約92℃であった。生成物の強熱残分(750℃/2時間)は約0.2重量%であると決定された。
実施例5〜7
方法は実施例1と同様であった。しかし、トルエンの量、反応温度および供給時間が変更された。供給終結時の継続撹拌時間はそれぞれ5時間であった。ジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウム溶液(NaBEC溶液)の供給温度はそれぞれの場合に約22℃であった。吸引濾過により生成された反応生成物を除去することは非常に容易に可能であった。その後の洗浄は脱イオン水により分割して実施され、非常に容易に進行した。
表1
実施例5 実施例6 実施例7
反応温度(℃) 23 23 40
NaBEC溶液
供給時間(時間) 0.5 1 0.5
使用量(g) 815 901 815
濃度(%) 18.1 16.4 18.1
トルエン量(g) 26.0 87.0 17.3
(重量部)1) 15.0 50.2 10.0
Duralink(R)HTSに基づく
1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオ
カルバモイルジチオ)ヘキサンの収率(%) 97 92 95
含量、HPLC 2) (%) 97 99 99
1)1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの理論的期待収量の100重量部に基づく、
2)外部標準

実施例8〜10
方法は、異なる反応温度下で異なる溶媒を使用したことを除いて実施例1と同様であった。それぞれの場合にジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウム溶液(NaBEC溶液)の供給物は約22℃の温度を有した。反応生成物を単離し、洗浄することは非常に容易に可能であった。
表2
実施例8 実施例9 実施例10
反応温度(℃) 40 23 23
溶媒 n−ヘキサン クロロベンゼン シクロヘキサン
溶媒の量(g) 33 11.1 54.5
(重量部)1) 19.0 6.4 31.5
NaBEC溶液
供給時間(時間) 0.5 1 1
使用量(g) 815 1019 1019
濃度(%) 18.1 14.5 14.5
Duralink(R)HTSに
基づく1,6−ビス(N,N−
ジベンジルチオカルバモイル
ジチオ)ヘキサンの収率(%) 94 95 95
含量、HPLC2)(%) 99 99 99
融点(℃) 94 93 93
1)1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの理論的期待収量の100重量部に基づく、
2)外部標準

実施例9において、クロロベンゼンをより急速に置き換えるために、反応生成物を最初に吸引フィルター上でメタノールで洗浄した。その時のみ脱イオン水で洗浄した。実施例8および10において、反応生成物は脱イオン水のみの吸引フィルター上で洗浄した。
実施例11および12
方法は、使用されたホルムアルデヒドの量が変更され、NaBEC溶液添加後の継続撹拌時間がそれぞれの場合に1時間に短縮されたことを除いて実施例1に対応した。それぞれの場合に、ジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウム溶液(NaBEC溶液)の供給物は約22℃の温度を有した。反応生成物を脱イオン水で分割して吸引フィルター上で洗浄し、それは非常に容易に進行した。
表3
実施例11 実施例12
ホルムアルデヒド溶液(37〜38%)
の量(g) 21 84
Duralink(R)HTSに基づく
ホルムアルデヒド(モル%) 105 420
NaBEC溶液
供給時間(時間) 1 1
使用量(g) 890 890
濃度(%) 16.6 16.6
Duralink(R)HTSに基づく
1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオ
カルバモイルジチオ)ヘキサンの収率(%) 87 93
含量、HPLC1)(%) 99 99
融点(℃) 93 93
1)外部標準

実施例13
内部温度計、還流コンデンサーおよびpH電極を備えた窒素パージされ撹拌された4lの4首フラスコ装置に最初に脱イオン水240g、ヘキサメチレン1,6−ビスチオスルフェートの二ナトリウム塩二水和物(ベルギーのFlexsysからのDuralink(R)HTS、98%)79.7g(0.20モル)、炭酸水素ナトリウム16.8g(0.20モル)、ホルムアルデヒド水溶液(35.8%)16.8g(0.20モル)およびトルエン779g(1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの理論的期待収量の100重量部に基づき562重量部)を充填した。反応容器を窒素で再度短時間パージし、次に50℃に加熱した。50℃の内部反応容器温度において、約22℃の温度を有するジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウム(NaBEC)溶液の供給を開始した。NaBEC水溶液(16.4%)の総量で721g(0.4モル)を1時間にわたり均一に滴下し、その経過中、反応温度はまだ50℃に維持された。次に混合物をこの温度で更に5時間撹拌した。NaBEC供給開始の直前のpHは約8.5であった。NaBEC供給の開始時に、pHは非常に急激に上昇し、NaBEC供給の終結時には約10.8の値に達した。継続した撹拌時間の終結時には、50℃におけるpHはまだ約10.8であり、形成されたすべての反応生成物がトルエンに完全に溶解した。相分離後に、それぞれ脱イオン水約50mlで有機相を4回洗浄し、次にトルエンを約50℃の浴温度で減圧下で回転蒸発装置上の蒸発により濃縮した。生成された粘性油を結晶化させることは困難を伴って可能であった。最終的に得られた結晶を約50℃、そして約150ミリバールの真空乾燥室内で一定重量まで乾燥した。収率は使用されたヘキサメチレン1,6−ビスチオスルフェートの二ナトリウム塩二水和物に基づき約95%であった。生成物の融点は約92℃、1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの含量は約98%(HPLC、外部標準)、強熱残分(750℃/2時間)は0.01重量%であると決定された。
実施例14および15
方法は、反応が23℃と70℃の反応温度で実施されたことを除いて実施例13と同様であった。ジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウム溶液(NaBEC溶液)の供給物はそれぞれの場合に約22℃の温度を有した。
表4
実施例14 実施例15
反応温度(℃) 23 70
NaBEC溶液
使用量(g) 720.5 695.1
濃度(%) 16.4 17.0
Duralink(R)HTSに基づく
1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオ
カルバモイルジチオ)ヘキサンの収率(%) 97 89
含量、HPLC1)(%) 99 97
融点(℃) 93 92
1)外部標準

注意:双方の実施例において、形成された反応生成物はすべて特定の反応温度における反応の終結時にトルエン中に溶解された。処理後にそれぞれの場合に得られた粘性油は非常に緩徐にのみ結晶化した。
実施例16
Zeosil(R)1165MPシリカ(Rhodia Silica Systemsの製品)50gを最初に1lの丸底フラスコに充填し、次に1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの約14.8%溶液(トルエン中)の総量337.8gを少量に分割して混合し、ウオータージェットポンプの真空上のそして、製品温度を50℃を超えて上昇させずに、各部分の混合後に75℃の最高浴温度の回転蒸発装置上で溶媒を蒸発させた。次にコートされたシリカを約50℃で約150ミリバールの真空乾燥室内で一定重量まで乾燥した。コートされた、実質的に塊のない、自由流動性の、実質的に粉塵のない微細顆粒を得、その1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの含量は約48%(HPLC、外部標準)であった。
実施例17および18
(ドイツ特許第22 56 511号明細書、39ページと同様な比較例)
内部温度計および還流コンデンサーを備えた、窒素パージされ撹拌された2lの4首フラスコ装置に最初に脱イオン水300gおよびヘキサメチレン1,6−ビスチオスルフェートの二ナトリウム塩二水和物(ベルギーのFlexsysからのDuralink(R)HTS、98%製品)99.6g(0.25モル)を充填した。酢酸ナトリウム三水和物102.1g(0.75モル)およびホルムアルデヒド水溶液(36.5%)48.0g(0.583モル)を添加した。すべての酢酸ナトリウム三水和物が溶解した後に、約22℃の温度をもつジベンジルジチオカルバミン酸ナトリウム水溶液(NaBEC水溶液)(15.2%)971.7g(0.5モル)を1時間にわたり、約23℃の内部反応容器温度で均一に滴下した。実施例17において、pHはNaBEC供給開始直前に8.7であり、供給終結時には12.4であった。実施例18の場合には、供給開始直前のpHは9.4であり、供給終結時には12.4であった。混合物は実施例17において更に5時間、そして実施例18においては更に22時間、約22℃で撹拌した。それぞれの場合に白色で極めて微細な固体を濾過単離し、それぞれの場合に総量4lの脱イオン水で分割して完全に洗浄した。結晶の高度な微細性のために、生成物の単離および洗浄は非常に労力を費やし、困難であった。洗浄された反応生成物を真空乾燥室内で約50℃で約150ミリバールで乾燥した。
表5
実施例17 実施例18
(対照) (対照)
継続撹拌時間(時間) 5 22
Duralink(R)HTSに基づく
1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオ
カルバモイルジチオ)ヘキサンの収率(%) 82 86
含量、HPLC1)(%) 93 97
融点(℃) 85 89
強熱残分(750℃/2時間)(重量%) 0.3 0.3
1)外部標準

評価:本発明の実施例1に比較して、先行技術に従うと、より低い収率、より低い有効物質含量およびより低い融点が得られることが見られる。
実施例19および20
(欧州特許第432 417号明細書4ページ、50行からに類似の比較例)
本発明の手段の適用を伴わないこと、すなわちホルムアルデヒド、炭酸水素ナトリウムおよびトルエンの使用を伴わないことを除くと、方法は実施例1と同様であった。実施例19において、pHはNaBEC溶液の供給開始直前に約8.6であり、供給の終結時には約9.3であり、そして5時間の継続撹拌時間の終結時には約9.7であった。実施例20においてpHはNaBEC溶液の供給開始直前に約8.7であり、供給の終結時には約9.5であり、22時間の継続撹拌時間の終結時には約9.9であった。微細結晶のために実施例19および20で得られた反応生成物は洗浄が非常に困難で長時間を要した。
表6
実施例19 実施例20
(対照) (対照)
NaBEC溶液
供給時間(時間) 0.5 0.5
使用量(g) 777.3 777.3
濃度(%) 19.1 19.1
継続撹拌時間(h) 5 22
Duralink(R)HTSに基づく
1,6−ビス(N,N−ジベンジルチオ
カルバモイルジチオ)ヘキサンの収率(%) 74 78
含量、HPLC1)(%) 96 91
融点(℃) 81〜84 80〜90
強熱残分(750℃/2時間)(重量%) 0.15 0.98
1)外部標準

評価:先行技術に従うと、その洗浄が非常に困難で、非常に遅い、非常に微細な生成物が低収率で得られる。実施例20における低収率、有効物質の低含量および生成物の幅広い融点範囲は本発明の実施例1および2と直接比較すると特に明白になる。

Claims (4)

  1. 式(I)
    N−(C=S)−S−S−(CH−S−S−(C=S)−NR
    (I)
    [式中、RおよびR基はそれぞれ独立に水素、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、フェニルもしくは置換フェニルまたはアルキルアリールであるかあるいは、特定の窒素原子と一緒になって4〜8個の炭素原子を有する複素環式環を形成し、そしてnは2〜8の整数である]
    の化合物を調製する方法であって、
    0℃〜90℃の反応温度で、7〜14のpH範囲で、水、カルボニル化合物および有機溶媒の存在下で、式(III)
    MeSS−(CH−SSOMe (III)
    [式中、MeおよびMeは同一であるかもしくは異なりそしてそれぞれ1価の金属イオンもしくはアンモニウムイオンであり、そしてnは式(I)中に定義されたとおりである]の塩に基づく理論値の少なくとも80%の収率まで、
    式(II)
    [RN−(C=S)−S]Me (II)
    [式中、RおよびR基がそれぞれ式(I)に定義されたとおりであり、そしてMeがアルカリ金属もしくはアンモニウムイオンである時はz=1であり、そしてMeがアルカリ土類金属イオンである時はz=2である]
    の化合物が式(III)の化合物と反応され、
    そこで式(II)の化合物が、使用される式(III)の化合物のモルに基づき180〜250モル%の量で、カルボニル化合物が、使用される式(III)の化合物のモルに基づき5〜600モル%の量で、そして有機溶媒が、式(I)の化合物の理論的期待量の100重量部に基づき2〜100 000重量部の量で使用されることを特徴とする、方法。
  2. 有機溶媒が式(I)の化合物の理論的期待量の100重量部に基づき2〜100重量部の量で使用され、0℃〜60℃の範囲の反応温度が用いられ、そこで反応終結時に有機溶媒中に溶解された式(I)の化合物の量が固液分離により単離可能な式(I)の化合物の100重量部に基づき最大15重量部であることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 有機溶媒が式(I)の化合物の理論的期待量100重量部に基づき105〜100 000重量部の量で使用され、そして0℃〜90℃の範囲の反応温度が用いられ、そこで式(I)の化合物が反応終結時に有機溶媒中に完全に溶解されていることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. 生成された反応溶液が支持体(support)と接触され、次に有機溶媒が蒸発されることを特徴とする、請求項3記載の方法。
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