JP2005336180A - グリセロールエーテル混合物、該混合物を含有する化粧品組成物及びその製造方法 - Google Patents

グリセロールエーテル混合物、該混合物を含有する化粧品組成物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 記載なし
【解決手段】 本発明は、a)少なくとも1つのC12-22グリセロールモノアルキルエーテル、b)少なくとも1つのC12-22グリセロールジアルキルエーテル、及び、任意にc)少なくとも1つのC12-22グリセロールトリアルキルエーテル、及び/又はd)少なくとも1つのC12-22脂肪アルコール、から本質的になり、成分a)及びb)は合わせて該グリセロールエーテル混合物の少なくとも50重量%を構成し、成分a)と成分b)の重量比率は3:1〜1:2の範囲内であるグリセロールエーテル混合物に関する。本発明はまた、該グリセロールエーテル混合物の製造方法及び該グリセロールエーテル混合物を含む化粧品組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、グリセロールエーテル混合物、その製造方法及びこのグリセロールエーテル混合物を含有する化粧品組成物に関する。
化粧品組成物におけるグリセロールモノアルキルエーテルの使用については、原理上、既知である。そこで、 EP 0 599 433 A1 には、水性又はアルコール性脱臭溶液中の脱臭成分として、C6-18の、好ましくはC6-12のアルキル基を有するグリセロールモノアルキルエーテルが記載されている。 DE 100 47 759 A1 においては、お手拭中の抗菌成分として、C6-18グリセロールモノアルキルエーテルを用いている。この場合でも、より短鎖のグリセロールモノアルキルエーテルが好適である。
それらのエーテル構造に基づき、部分グリセロールエーテルは、酸性制汗剤塩(アルミニウム又はアルミニウム/ジルコニウムの塩)による加水分解的な或いは触媒的な分解反応に対して安定であり、これは、制汗分野における原料としてそれらを使用するための重要な尺度である、
これまで、グリセロールエーテルは、化粧品組成物用の乳化剤又はコンシステンシー調整剤として、少しの重要性しかもたらさなかった。含水制汗剤/脱臭エマルジョンにおいて、セテアリル、ステアリル及びベヘニルアルコールなどの脂肪アルコール、脂肪酸エステル、並びにグリセロールモノステアレートなどのトリグリセリドは、通常、補助乳化剤として又はコンシステンシー調整剤として使用される。それらの化学構造に基づき、脂肪アルコール及びヒドロキシ脂肪酸は安定であるのに対し、脂肪酸エステル及びグリセロールモノステアレートなどのトリグリセリドはそうでない。
安定で、粘度安定性だが、心地良い感覚のエマルジョンの性能に関連する開発は、特に制汗/脱臭分野において、開発者にとり大きな課題である。高い塩含有量、低いpH、及び水中に溶解した制汗成分が組成物中で際立って粘着性の最終性質を生じさせる事実は、改善された制汗/脱臭組成物を開発するために、制汗/脱臭ワックスの分野での新しい原料による解決を要請する。
セテアリル、ステアリル及びベヘニルアルコールなどの脂肪アルコール、及び12-ヒドロキシステアリン酸などのヒドロキシ脂肪酸は、N-アクリル酸アミドポリマーと組み合わせて、水分のない制汗スティック及び軟質の固形組成物において、頻繁に使用される( US 5,429,816 A を参照)。このような系は、たとえ最適さされたエモリエント剤を使用する場合であっても、適用後に、常に最適な感覚を皮膚へ残すわけではない。
EP 0 599 433 A1 DE 100 47 759 A1 US 5,429,816 A
従って、本発明により取り組むべき課題は、広範囲の用途にわたる使用にとって適当であり、水性o/wエマルジョン又は固形の化粧品組成物の分野、特に制汗/脱臭組成物において、心地良い感覚特性を備えた安定生成物を与えるような、乳化剤又はコンシステンシー調整剤を提供することであった。
上記課題は、請求項1に記載のグリセロールエーテル混合物によって解決された。該混合物は、請求項7に記載の化粧品組成物の部分である。本発明はまた、請求項13に記載された、グリセロールエーテル混合物の製造方法に関する。好適な更なる成果は、補助的な請求項に記載されている。
従って、第一の態様では、本発明は、
a)少なくとも1つのC12-22グリセロールモノアルキルエーテル、
b)少なくとも1つのC12-22グリセロールジアルキルエーテル、及び、任意に
c)少なくとも1つのC12-22グリセロールトリアルキルエーテル、及び/又は
d)少なくとも1つのC12-22脂肪アルコール、
から本質的になるグリセロールエーテル混合物であって、成分a)及びb)は合わせて該グリセロールエーテル混合物の少なくとも50重量%を構成し、成分a)と成分b)の重量比率は3:1〜1:2の範囲内であるグリセロールエーテル混合物に関する。
驚くべきことに、上記特定の重量比率で、少なくともグリセロールのモノ−及びジアルキルエーテルからなる混合物は、極めて良好な乳化特性及びコンシステンシー付与特性を有することが判明した。これらの特性は、グリセロールのモノ−又はジアルキルエーテルをそれ自体で用いた特性より優れる。成分a)(C12-22グリセロールモノアルキルエーテル)と成分b)(C12-22グリセロールジアルキルエーテル)の重量比率が1:1〜1.3:1の範囲内である場合、特に有利な特性が得られる。
本発明によるグリセロールエーテル組成物は、上記比率で混合される成分a)及びb)のみで構成されてよい。しかしながら、C12-22グリセロールトリアルキルエーテル(成分c))及び/又はC12-22脂肪アルコール(成分d))が該混合物中に存在してもよい(一般にはその製造方法に由来して)。しかしながら、グリセロールエーテル混合物の主要部分は成分a)及びb)からなり、これらは合わせて該混合物の少なくとも50重量%、とりわけ60重量%より多く、また、特に好適な態様では70重量%より多くを構成する。成分a)〜d)の他に、少量の他の成分が該組成物中に存在してよい。これらの他の成分も、例えば製造方法を通じて、該混合物へ入ってよい。典型的な添加物質は、例えば、使用原料から生じる残留水及び不純物である。クレームされたグリセロールエーテル混合物におけるそれらの含有比率は多くて10重量%、好適には多くて5重量%である。従って、本発明との関連で「本質的になる」の用語は、クレームされたグリセロールエーテル混合物の少なくとも90重量%は成分a)及びb)、及び存在する場合には、成分c)及び/又はd)からなることを意味する。
成分a)〜d)のC12-22アルキル基は、飽和又は不飽和、分枝又は非分枝アルキル基であってよい。適当な基は、例えば、セチル、パルミトレイル、ステアリル、イソステアリル、オレイル、エライジル、ペトロセリニル、リノリル、リノレニル、エレオステアリル、アラキル、ガドレイル、ベヘニル、エルシル及びブラシジルである。例えば天然油脂から得られるようなそれらの工業用混合物も存在してよい。
C16-18アルキル基、とりわけ飽和かつ非分枝のタイプは、特に好適である。
基本的に、本発明によるグリセロールエーテル混合物の個々の成分はそれぞれ、別々に調製しその後に適当比率で一緒に混合してよい。そのような場合に、個々の成分のアルキル基は互いに異なっていてよい。しかしながら、好適な態様においては、アルキルは全成分a)〜d)について同一である。従って、成分a)及びb)、並びに任意にc)及びd)の混合物が所望の濃度分布で反応から直接得られるように、製造を行うことが好ましい。
化粧品組成物において特に適当な(補助)乳化剤又はコンシステンシー調整剤は、成分a)が35〜45重量%、成分b)が25〜45重量%、成分c)が1〜5重量%及び成分d)が8〜27重量%で本質的に構成されるグリセロールエーテル混合物である。成分a)が40重量%、成分b)が30〜40重量%、成分c)が2〜3重量%及び成分d)が13〜22重量%で本質的に構成されるグリセロールエーテル混合物は、さらに好ましい。
既に述べたように、本発明によるグリセロールエーテル混合物を、所望量での個々の成分の混合物が合成反応生成物として得られるように製造するのが好ましい。出願人の WO 03/040072 A1 に記載された方法を変形することが特に適当である。ここで、合成は主としてモノアルキルエーテルの形成に向けて行われ、ジアルキルエーテルは一般に10重量%以下、多くて16重量%の量で生成する。モノ−とジアルキルエーテルの比率を本発明に従って要する範囲にもってゆき、より高いエーテル化生成物の比率を増加させるため、抽出物中のグリセロール比率を WO 03/040072 A1 に記載の実施例と比較して減少させる。
従って、グリセロールエーテル混合物を製造するための本発明による方法において、 WO 03/040072 A1 に従う方法のように、グリセロールを塩基により脱プロトン化して生成水を連続的に反応混合物から除去し、脱プロトン化されたグリセロールをアルキルスルフェート又は硫酸アルキルエステルから選択される成分Z)と反応させ生成する固相と水相を生成するグリセロールエーテル混合物から分離する。しかしながら、 WO 03/040072 A1 とは対照的に、グリセロールを成分Z)に対し4:1〜2:1のモル比で用いる。グリセロールと成分Z)が約3:1である比率が、本発明に従う特に好適なグリセロールエーテル混合物を得るために特に好適である。
全ての他のプロセスパラメータ、加工及び精製ステップ等については、WO 03/040072 A1 への参照をなし得る。
別の実施態様では、本発明は、本発明のグリセロールエーテル混合物を乳化剤及び/又はコンシステンシー調整剤として含有する化粧品組成物に関する。
化粧品組成物の性質は特に限定されない。本発明による混合物中に存在するグリセロールエーテルは固形のワックス様化合物である。従って、グリセロールエーテル混合物は、従来の、ワックス、とりわけ乳化特性又はコンシステンシー付与特性を有するワックスを既に含んだ任意の化粧品組成物に組み込み得る。従って、適当な化粧品組成物は、無水の固形配合物、例えばスティック剤(脱臭スティック、口紅等)及び半固形剤(所謂、とりわけ脱臭製剤中で使用されるようなソフトソリッド)から水性エマルジョン(クリーム、ローション、ロールオン式脱臭剤等のためのo/wエマルジョン)まで多岐にわたる。
本発明によるグリセロールエーテル混合物は、化粧品組成物中の乳化剤又はコンシステンシー調整剤として特に適当である。化粧品組成物中に他に存在する成分、例えばエモリエント剤(油成分、脂肪、ワックス)、化粧用又は医薬用の活性成分、増粘剤、過脂化剤、フィラー、色素、顔料、安定剤(抗酸化剤、防腐剤)、UVフィルター、フィルム形成剤、膨潤剤、ヒドロトロープ及び香油は、基本的に従前どおり使用してよい。従って、それらにつきこれ以上ここで論ずることを要さない。
グリセロールエーテル混合物が化粧品組成物の0.2〜20重量%、とりわけ0.5〜5重量%を構成する際、特に好ましい結果が得られる。
基本的に、グリセロールエーテル混合物を単独の乳化剤又はコンシステンシー調整剤として用いてよいが、好適な化粧品組成物はグリセロールエーテル混合物を少なくとも1つの他の乳化剤及び/又はコンシステンシー調整剤と組み合わせて含有する。この場合、グリセロールエーテル混合物の量は、用いる他の成分に依存する。しかしながら、基本的に、グリセロールエーテル混合物は全乳化剤の総量の5〜90重量%、とりわけ10〜80重量%、好適には15〜75重量%を構成する。
本発明によるグリセロールエーテル混合物を、水素化ヒマシ油などのトリグリセリドと、ステアリルアルコール又はベヘニルアルコールなどの脂肪アルコールと、又は12-ヒドロキシステアリン酸などのヒドロキシ脂肪酸と混合して用いると、化粧品組成物のための特に良好なコンシステンシー付与特性が達成される。特に、C16-22 部分グリセロールエーテルは、様々なエモリエント剤への強いコンシステンシー付与作用を有し、その結果、無水の制汗ソフトソリッド及びスティック剤用に最適である。
本発明によるグリセロールエーテル混合物を有する化粧品配合物では、純粋なコンシステンシー付与特性のほかに、極めて均質な内部構造及び表面構造が得られる。消費者の意識によって制汗製品がますます満足するよう期待されつつある高い感覚に関する要望とともに、新規のグリセロールエーテル混合物は無水の最終配合物の全体的な感覚的印象に対して、著しく向上した作用を有する。このように、全体として、該配合物の際立って高まったスキンケアの印象につながる、より大きな皮膚の滑らかさと柔軟さが得られる。
水系の制汗/脱臭エマルジョンにおいてでさえ、極めて安定であることが判明しているラメラ相の蓄積を通じて、これらのワックスは非常に有利なコンシステンシー付与特性を示す。向上したエマルジョンの安定性に加えて、高められた保管中の粘度安定性も得られる。これらの部分グリセリドの化学構造とそれから生じるラメラ構造により、極めて優しく、しかも使用者の皮膚に対する配合物の軽い全体的感覚印象が得られる。部分グリセリドは、PITエマルジョン中で非常に良好な(補助)乳化特性も示し、それゆえに非常に安定で、薄い液状エマルジョンを与える。
従って、本発明の好適な用途は、制汗配合物の分野にある。特に好適な化粧品組成物は、少なくとも1つの脱臭性、収斂性又は抗菌性の化合物を含む事実により区別される。
本発明を、下記実施例により説明する。
〔実施例1〕
本発明によるグリセロールエーテル混合物の製造

2リットルの四口フラスコ中で、276 g (3 mol)のグリセロールを120℃へ加熱し、100 g (1.25 mol)の50%水酸化ナトリウムをゆっくりと滴下して添加し、100 mbarの真空下、120℃で凝縮することによって生成水を連続的に除去した。水分除去の終わり頃、真空を10 mbarへ減じた。380 g (1 mol)の Lanette E 粉末(セチルステアリル硫酸ナトリウム粉末)を添加し生じたNaグリセロラート中で懸濁させ、得られた懸濁液を180℃で8時間撹拌した。8時間の反応時間後には1%を十分下回るアニオン性界面活性剤含有量を測定することによって、反応を監視した。後処理を行うため、反応混合物を225 mlの水及び5 mlの50%水酸化ナトリウムと90℃の温度で混合し、次いで、混合物を相分離のために放置した。その後、形成された相は分離した。このために、下部相を濾過して沈降した硫酸ナトリウムを除去し、上部の有機層(グリセロールエーテル相)を250 mlの水によって90℃の温度で洗浄した。再び相が分離した。減圧蒸留により有機相を水から開放した。C16/18グリセロールエーテル混合物が蒸留残渣中に残った。生成物は、約40重量%のモノ−C16/18-グリセロールエーテル、約40重量%のジ-C16/18-グリセロールエーテル、約2重量%のトリ-C16/18-グリセロールエーテル及び約15重量%のC16/18脂肪アルコールを含有していた。
〔比較例1〕
比較目的でのグリセロールエーテル混合物の製造

グリセロールを3 molの代わりに0.5 mol使用し、実施例と同様にして、グリセロールモノエーテルとジエーテルを1:4の比率で含むグリセロールエーテル混合物を調製した。
〔配合例〕
化粧品組成物の製造

実施例1において調製したグリセロールエーテル混合物を用いて、様々な化粧品組成物を製造した。比較例1のグリセロールエーテル混合物、相当するモノグリセロールエーテル及び他の典型的な乳化剤又はコンシステンシー調整剤を用いて、比較用配合物を更に調製した。
化粧品製剤の組成を下記表1〜5に示す。表1は制汗クリーム及びロールオン用の配合例を含み、表2はスキンケアクリーム用の配合例を含み、表3は口紅用の配合を含み、表4はサンクリームとボディ及びフェースのケアクリーム用の配合例を含み、最後に、表5は制汗スティック及びソフトソリッド用の配合例を含む。成分の使用量を重量%で示す。表中、比較例は「C....」で示し、本発明による実施例は「E...」で示す。
配合例のいくつかにつき、その特性を試験した。
粘度測定は、表1の配合物につきブルックフィールドRVF粘度計(スピンドル5、10 r.p.m.)によって、表2の配合物につきブルックフィールドRVT粘度計(スピンドルTE、4 r.p.m. ヘリパス付き)によって、実施した。硬度測定は、Petrotest Instruments GmbH & Co. KGによるペトロテストPNR 10 針入度計(マイクロコーン:5.0 g;ドロップバー:47.5 g;測定温度:23℃;硬度=5秒での針入深さ(mm))によって実施した。
官能試験は、4人の訓練を受けた試験者により実施した。このために、配合物を試験者の前腕に付与し、次の基準を、−2〜+2の等級:構造(−2:非常に不均質〜+2:非常に均質)、粘度安定性及び安定性(−2:悪い〜+2:高い)、感覚印象(−2:悪い〜+2:非常に良好)及びオイル分泌(−2:多い〜+2:なし)で評価した。結果を個々の評価の平均として下表に示す。
Figure 2005336180
Figure 2005336180
Figure 2005336180
Figure 2005336180
Figure 2005336180

Claims (13)

  1. a)少なくとも1つのC12-22グリセロールモノアルキルエーテル、
    b)少なくとも1つのC12-22グリセロールジアルキルエーテル、及び、任意に
    c)少なくとも1つのC12-22グリセロールトリアルキルエーテル、及び/又は
    d)少なくとも1つのC12-22脂肪アルコール、
    から本質的になるグリセロールエーテル混合物であって、成分a)及びb)は合わせて該グリセロールエーテル混合物の少なくとも50重量%を構成し、成分a)と成分b)の重量比率は3:1〜1:2の範囲内であることを特徴とするグリセロールエーテル混合物。
  2. 成分a)と成分b)の重量比率は1:1〜1.3:1の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のグリセロールエーテル混合物。
  3. アルキルは、飽和又は不飽和、分枝又は非分枝、とりわけ飽和かつ非分枝の、炭素数16〜18のアルキル基を表すことを特徴とする請求項1又は2に記載のグリセロールエーテル混合物。
  4. アルキルは、成分a)〜d)の全てについて同じであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のグリセロールエーテル混合物。
  5. 35〜45重量%の成分a)、
    25〜45重量%の成分b)、
    1〜5重量%の成分c)、及び
    8〜27重量%成分d)
    から本質的になることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のグリセロールエーテル混合物。
  6. 40重量%の成分a)、
    30〜40重量%の成分b)、
    2〜3重量%の成分c)、及び
    13〜22重量%の成分d)
    から本質的になることを特徴とする請求項3又は4に記載のグリセロールエーテル混合物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のグリセロールエーテル混合物を含有することを特徴とする化粧品組成物。
  8. グリセロールエーテル混合物を乳化剤及び/又はコンシステンシー調整剤として含有することを特徴とする請求項7に記載の化粧品組成物。
  9. グリセロールエーテル混合物を0.2〜20重量%、とりわけ0.5〜5重量%の量で含有することを特徴とする請求項7又は8に記載の化粧品組成物。
  10. グリセロールエーテル混合物を少なくとも1つの他の乳化剤及び/又はコンシステンシー調整剤と組み合わせて含有することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の化粧品組成物。
  11. グリセロールエーテル混合物は、全ての乳化剤及びコンシステンシー調整剤の総量の5〜90重量%、とりわけ10〜80重量%、好ましくは15〜75重量%を構成することを特徴とする請求項9に記載の化粧品組成物。
  12. 少なくとも1つの脱臭性、収斂性又は抗菌性化合物を含有することを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の化粧品組成物。
  13. グリセロールを塩基により脱プロトン化して生成した水を連続的に反応混合物から除去し、脱プロトン化されたグリセロールをアルキルスルフェート又は硫酸アルキルエステル(アルキルは請求項1、3又は4におけると同義)から選択される成分Z)と反応させ、生成する固相及び水相を生成するグリセロールエーテル混合物から分離する、グリセロールエーテル混合物の製造方法であって、グリセロールを成分Z)に対して4:1〜2:1(とりわけ約3:1)のモル比で用いることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のグリセロールエーテル混合物の製造方法。
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