JP2005336101A - フェニルオキサジアゾール類の製造法 - Google Patents

フェニルオキサジアゾール類の製造法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、医農薬中間体として有用なフェニルオキサジアゾール類の製造法を提供するものである。
【解決手段】
式(1)
【化1】
Figure 2005336101

(式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アルキルチオ基、またはジアルキルアミノ基を表す。)で示されるベンズアミドオキシム類をアルコール類および酸触媒存在下、オルト蟻酸エステルと反応させることにより
式(2)
【化2】
Figure 2005336101

(式中、Xは、前記と同じ意味を表わす。)で示されるフェニルオキサジアゾール類が
高収率で工業的に有利に得られる。

Description

本発明は医農薬中間体として有用なフェニルオキサジアゾール類の製造法に関する。
フェニルオキサジアゾール類は、医農薬中間体として有用な化合物であり、公知の合成方法としては、ベンズアミドオキシム類を三フッ化ホウ素エーテル錯体存在下、オルト蟻酸エチルを溶媒兼反応基質として処理する方法(特許文献1)がある。
しかし、特許文献1に記載の方法では、反応基質兼溶媒としてオルト蟻酸エチルを用いるため、多量のオルト蟻酸エチルを必要とし、かつ、目的生成物であるフェニルオキサジアゾール類の収率が80%程度と低く、フェニルオキサジアゾール類を高収率で工業的に有利に製造する方法が望まれていた。
特開昭51−105067号
本発明は、医農薬中間体として有用なフェニルオキサジアゾール類を高収率で工業的に有利に製造する方法を提供するものである。
本発明者らは、上記課題を解決するためにベンズアミドオキシム類からフェニルオキサジアゾール類を高収率で工業的に有利に製造するために反応条件、特に反応時に用いる溶媒
に着目してアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸エチルエステル、酢酸ブチルエステル等のエステル類、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類等について種々検討した結果、
式(1)
Figure 2005336101
(式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アルキルチオ基、またはジアルキルアミノ基を表す。)で示されるベンズアミドオキシム類をアルコール類および酸触媒存在下、オルト蟻酸エステルと反応させた場合においてのみ







式(2)
Figure 2005336101
(式中、Xは、前記と同じ意味を表わす。)で示されるフェニルオキサジアゾール類が
高収率で工業的に有利に得られることを見い出し、本発明を完成させた。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
本発明において、式(1)で示されるベンズアミドオキシム類としては、例えば
ニトロベンズアミドオキシム、クロロベンズアミドオキシム等が挙げられる。
本発明におけるオルト蟻酸エステルとしては、オルト蟻酸メチル、オルト蟻酸エチル、オルト蟻酸イソプロピル等が挙げられる。オルト蟻酸エステルの使用量は、式(1)で示されるベンズアミドオキシム類1モル当たり、通常、1〜20モルの範囲で用いられ、好ましくは、2〜10モルの範囲で用いられる。オルト蟻酸エステルの使用量が1モル未満では生成物の収率が低下して好ましくなく、20モルを越えると生産性が低下し、工業的製造方法としては好ましくない。
本発明において用いられるアルコール類としては、本発明の反応を阻害しない溶媒であれば、特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール等が挙げられ、その中でもプロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノールが好ましくイソプロパノールがさらに好ましく、それぞれ単独でも2種以上を組み合わせて使用することもできる。溶媒の使用量は、式(1)で示されるベンズアミドオキシム類100重量部に対して、通常10部〜2000部の範囲であり、好ましくは、100部〜1000部の範囲であり、さらに好ましくは、200部〜500部の範囲である。
本発明において用いられる酸触媒 としては、無機酸及び有機酸のいずれも使用することができる。無機酸としては、例えば、塩酸、リン酸、硫酸等の鉱酸等が挙げられ、有機酸としては、例えば、蟻酸、パラトルエンスルホン酸等が挙げられ、その中でも硫酸、塩酸、リン酸等の鉱酸が好ましく、それぞれ単独でも2種以上を組み合わせて使用することもできる。
酸触媒 の使用量は特に制限はないが、式(1)で示されるベンズアミドオキシム類に対して0.1〜50重量%、好ましくは1〜20重量%である。
本発明における反応温度は、原料や溶媒等の使用量により異なるが、通常0℃〜100℃の温度範囲でおこなわれ、好ましくは、20℃〜60℃の温度範囲である。
本発明における反応時間は、原料や溶媒等の使用量等の反応条件により異なるが、通常1〜20時間の範囲でおこなわれる。
本発明の方法により、医農薬中間体として有用なフェニルオキサジアゾール類をより高収率で工業的に有利に製造することができる。
次に、本発明の詳細を以下の実施例にて示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
p−ニトロベンズアミドオキシム10.0g(0.055mol)、オルト蟻酸エチル16.4g(0.11mol)、イソプロパノール50gを混合し、98%硫酸1.1gを20℃〜30℃で滴下した。滴下終了後、反応液を45〜50℃まで昇温し、2時間攪拌下に反応した。反応終了後LCにて分析したところ原料であるp−ニトロベンズアミドオキシムのピークは消失していた。反応終了後、5℃まで冷却し、析出した白色結晶を濾取する事により、純度99.9wt%の3−(4−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾールが10.13g得られた。収率は96.1%であった。
p−ニトロベンズアミドオキシム10.0g(0.055mol)、オルト蟻酸エチル32.7g(0.22mol)、メタノール32.8gを混合し、98%硫酸1.1gを20℃〜30℃で滴下した。滴下終了後、反応液を45〜50℃まで昇温し、同温度で5時間攪拌下に反応した。反応終了後LCにて分析したところ原料であるp−ニトロベンズアミドオキシムのピークは消失していた。反応終了後、5℃まで冷却し、析出した白色結晶を濾取する事により、純度99.9wt%の3−(4−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾールが9.70g得られた。収率は91.9%であった。
p−ニトロベンズアミドオキシム20g(0.11mol)、オルト蟻酸エチル81.9g(0.55mol)、エタノール4.1gを混合し、98%硫酸2.2gを20℃〜30℃で滴下した。滴下終了後、反応液を30℃まで昇温し、同温度で12時間攪拌下に反応した。反応終了後LCにて分析したところ原料であるp−ニトロベンズアミドオキシムのピークは消失していた。反応終了後、5℃まで冷却し、析出した白色結晶を濾取する事により、純度99.8wt%の3−(4−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾールが18.65g得られた。収率は88.4%であった。
(比較例1)
p−ニトロベンズアミドオキシム25.3g(0.14mol)をオルト蟻酸エチル166.6g(1.12mol)に混合し、この溶液に三フッ化ホウ素エーテル錯体化合物2ml加える。得られた混合物を室温で12時間攪拌下に反応した。反応終了後LCにて分析したところ原料であるp−ニトロベンズアミドオキシムのピークは消失していた。反応終了後、5℃まで冷却し、生成した白色結晶を濾取し、、乾燥して純度99.5wt%の3−(4−ニトロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾールが21.0g得られた。収率は78.5%であった。
(比較例2)
p−ニトロベンズアミドオキシム20.0g(0.11mol)、オルト蟻酸エチル32.8g(0.22mol)、酢酸エチル100gを混合し、98%硫酸8gを20℃〜30℃で滴下した。滴下終了後、反応液を同温度で攪拌したところ、反応溶液が固化した。その後、酢酸エチルを更に100g追加し、12時間反応させた。反応終了後LCにて分析したところ、原料であるp−ニトロベンズアミドオキシムの仕込み量の47%が原料のまま残存していた。
(比較例3)
p−ニトロベンズアミドオキシム20.0g(0.11mmol)、オルト蟻酸エチル32.8g(0.22mol)、メチルイソブチルケトン100gを混合し、98%硫酸8gを20℃〜30℃で滴下した。滴下終了後、反応液を同温度で12時間反応させた。反応終了後LCにて分析したところ、原料であるp−ニトロベンズアミドオキシムの仕込み量の99%が原料のまま残存していた。

Claims (3)

  1. 式(1)
    Figure 2005336101

    (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アルキルチオ基、またはジアルキルアミノ基を表す。)で示されるベンズアミドオキシム類をアルコール類および酸触媒存在下、オルト蟻酸エステルと反応させることを特徴とする
    式(2)
    Figure 2005336101

    (式中、Xは、前記と同じ意味を表わす。)で示されるフェニルオキサジアゾール類の製造方法
  2. オルト蟻酸エステルがオルト蟻酸エチルであり、アルコール類がイソプロピルアルコールであることを特徴とする請求項1に記載のフェニルオキサジアゾール類の製造方法
  3. 酸触媒が鉱酸であることを特徴とする請求項1〜2に記載のフェニルオキサジアゾール類の製造方法
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