JP2005334256A - 超音波発生装置、及びこの超音波発生装置を用いた超音波毛髪処理装置 - Google Patents

超音波発生装置、及びこの超音波発生装置を用いた超音波毛髪処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】超音波発生装置において、低ワット、短時間の超音波処理により、むらのない超音波を被処理物に効率よく伝達させ、かつ処理の領域や空間に制約のない超音波処理が実現できる。
【解決手段】超音波発生装置1は、超音波を発生させる超音波振動子2及び超音波振動子2からの超音波振動を増幅するホーン3を有する振動ブロック6と、振動ブロック6を駆動する駆動回路4と、振動ブロック6を保持する保持機構5とを備える。ホーン3の表面には、凹凸部7が形成されている。ホーン3の凹凸部7に被処理物が入り込むため、凹凸部7に入り込んだ被処理物に超音波振動を直接に与えることができる。また、ホーン3の長軸方向の超音波振動が凹凸部7の存在により径方向の超音波振動に変換されるため、ホーン3の凹凸部7に接触させた被処理物へ超音波振動を直接に与えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は超音波領域での振動エネルギーを利用して、ホーンに接触させた被処理物に超音波を作用させて、加工、接合、洗浄、剤浸透促進、攪拌、分散、乳化、霧化などの超音波処理を行う超音波発生装置、及びこの超音波発生装置を用いて毛髪のスタイリングや毛髪処理剤の浸透促進などを行う超音波毛髪処理装置に関するものである。
従来から、超音波を被処理物に作用させて、被処理物に加工、接合、洗浄、剤浸透促進、攪拌、分散、乳化、霧化などの超音波処理を行う超音波発生装置としては、図26に示す構成のものがある。超音波発生装置100は、超音波振動子である磁歪変換素子101を発振器102により駆動して超音波を発生させ、その超音波振動を棒状に加工した弾性体から成るホーン103に与えて超音波を増幅し、ホーン103の超音波作用面を被処理物に接触させて、被処理物に対して加工、接合、洗浄、剤浸透促進、攪拌、分散、乳化、霧化などの超音波処理を行うようになっている。
ホーン103は、コーン104を介して磁歪変換素子101に接続されており、磁歪変換素子101及び発振器102は振動子ケース105に収納されている。図26では、ホーン103の先端に工具106を取付けており、工具106を被加工材107に接触させることにより、被加工材107が砥粒108と化して加工される例を示している。
このような超音波処理装置100は、磁歪変換素子101、コーン104、ホーン103、及び工具106が超音波振動を発生する1つの素子として機能し、超音波の振動方向が長軸方向(図中矢印A方向)となり、長軸方向に振幅分布を有するものとなる。また、加工圧(静圧力)がホーン103の先端方向(図中矢印B方向)に向けて加えられる。
ところが、このような超音波処理装置100においては、超音波作用面がホーン103の先端面(工具106が取付けられている箇所)でしかとれず、スポット面での超音波処理には向いているが、広域面での超音波処理を行うには、処理を繰り返すか、もしくは装置100を大型に構成しなければならないという不利点があり、低ワット、短時間で所望の超音波処理を行うことが出来ない。また、このような超音波処理装置100においては、超音波の振動方向が長軸方向であるため、超音波処理を行うためには、ホーン103を被処理物に対して垂直に接触させる必要がある。
そこで、これらのことを解決するために、図27(a)(b)のように、共振する2つの棒201,202を互いの定在波振動の節で直交させてホーン103とすることにより、棒201,202の交差部を超音波振動変換部203とし、磁歪変換素子101からの超音波振動方向を超音波振動変換部203にて変換することにより、長軸方向と直交する方向に超音波放射面204を設ける構成が知られている。しかし、この構成においては、超音波放射面204が結局ホーン103の大きさに制約されるため、狭域な空間で超音波処理を行うことができないという問題がある。
また、従来から、超音波毛髪処理装置としては、図28(a)(b)(c)に示す構成のものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。超音波毛髪処理装置300は、超音波振動子301から発生した超音波振動を筒状に加工した弾性体からなるロッド302に与え、ロッド302に毛髪303を接触させて毛髪303に変形を与えるようになっている。このような超音波毛髪処理装置300では、毛髪303に対する熱・乾燥ダメージが軽微で、毛髪303を曲げたり伸ばしたりすることができる。
ところが、このような超音波毛髪処理装置300においては、ロッド302に巻きつけた毛髪303に対する超音波伝達エネルギーの効率が低いため、十分なセット効果を得るためには消費電力が大きくなり、家庭用には不向きな面がある。また、超音波の発生機構上、その超音波振動はロッド302の先端部が最大、根元部が最小となるなど、ロッド302上の振動振幅は不均一であるため、ロッド302に接触させた毛髪303は超音波を発振させると直ぐに根元方向へ引き寄せられてしまう。さらに、毛髪処理には大きなワットが必要なため、仮にロッド302に毛髪を接触させていない無負荷状態になる場合は、過度に振動が増大し、ロッド302にかかる応力が大きくなり、ロッド302自身が破損する恐れがある。
そこで、これらのことを解決するために、図29に示すように、ロッド401にスリット状の穴402を設け振動方向を高効率に変換する構成や(例えば、特許文献3参照)、図30(a)(b)(c)(d)に示すように、スリット状の穴402を設けたロッド401にチューブ状の弾性体403を被せ、弾性体403の上から毛髪404を接触させることにより、毛髪処理表面で振動振幅を均一になるようにした構成知られている(例えば、特許文献4参照)。しかし、これらの構成においては、低ワット・短時間で高効率にヘアセットができるものの、均一性を考慮してスリット状の穴402を多数設ける必要があることや、スリット状の穴402を設けることによってロッド401が破損する恐れがあるなど、耐久性や均一性に大きな問題がある。
特開平8−299046号公報 特開平9−262123号公報 特再平11−000034号公報 特開2000−41725号公報
以上のように、従来の超音波処理装置においては、低ワット・短時間の超音波処理により、むらのない超音波を被処理物に効率良く伝達させることができず、また、処理の領域や空間に大きな制約があった。また、従来の超音波毛髪処理装置においては、低ワット・短時間の毛髪処理により、むらのない超音波を毛髪に効率良く伝達させることができず、加熱及び過乾燥による毛髪の痛みを少なくすることが困難であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、低ワット、短時間の超音波処理により、むらのない超音波を被処理物に効率よく伝達させ、かつ処理の領域や空間に制約のない超音波処理が実現できる超音波発生装置、及び低ワット・短時間の毛髪処理により、加熱及び過乾燥による毛髪の痛みがなく、むらのない毛髪処理が実現できる超音波毛髪処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、超音波を発生させる振動子及び該振動子に接続されて該振動子からの超音波振動を増幅するホーンを有する振動ブロックと、振動ブロックを駆動する駆動回路と、振動ブロックを保持する保持機構とを備え、ホーンに接触させた被処理物に超音波処理を行う超音波発生装置であって、ホーンの表面に、振動ブロックで決まる共振周波数での半波長分の長さよりも小さいピッチを持ち、振動ブロックの位置による重さの変化が小さい凹凸部が形成されているものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の超音波発生装置において、ホーンの長軸方向の超音波振動を被処理物に与えるものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の超音波発生装置において、ホーンのねじり方向の超音波振動を被処理物に与えるものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載の超音波発生装置において、振動ブロックは、超音波振動における定在波を発生するものである。
請求項5の発明は、請求項1に記載の超音波発生装置において、ホーンは中空であるものである。
請求項6の発明は、請求項1に記載の超音波発生装置において、振動ブロックは超音波振動における節平面を有し、この節平面もしくは節平面内の点を振動ブロックと保持機構との固定点とするものである。
請求項7の発明は、請求項1に記載の超音波発生装置において、ホーン表面の凹凸部は、その凹凸の大きさ、凹凸の形状、凹凸の位置のうち少なくとも一つを変えて超音波作用力を調整できるものである。
請求項8の発明は、請求項5に記載の超音波発生装置において、ホーンは、その肉厚を任意に変えて超音波作用力を調整でき、又は超音波作用力の小さい箇所を補うことができるものである。
請求項9の発明は、請求項5に記載の超音波発生装置において、ホーン表面に、スリット状の穴が形成されているものである。
請求項10の発明は、請求項4に記載の超音波発生装置において、定在波の半波長分の長さが振動ブロックの長さと略等しくなる場合の周波数を最低周波数として、さらに定在波の波長の奇数倍の長さが振動ブロックの長さと略等しくなる場合の周波数から任意の周波数で超音波振動を発生でき、そのうち任意の周波数の超音波振動に切り替え可能であるものである。
請求項11の発明は、請求項1に記載の超音波発生装置において、超音波振動子とホーンとは、ボルトにより固定されるものである。
請求項12の発明は、請求項1乃至請求項11の何れかに記載の超音波発生装置を備え、ホーンに接触させた毛髪に超音波を作用させて毛髪のスタイリングや毛髪処理剤の浸透促進を行う超音波毛髪処理装置である。
請求項1の発明によれば、超音波処理部となるホーン表面に凹凸が形成されているため、この凹凸部分に被処理物が入り込み、被処理物に直接超音波振動を与えることができる。また、凹凸部分が振動することにより、凹凸部分に入り込めなかった被処理物にも凹凸部分の振動による超音波振動が伝わる。さらに、凹凸の存在により、従来においては超音波振動によりホーン表面を滑って根元方向に移動してしまう毛髪等の被処理物を、一定位置に維持固定させておくことができ、これにより、超音波振動のエネルギーを被処理物内に高効率に伝達させることができると共に、従来において被処理物を滑らすことに使用されていた無駄なエネルギーを被処理物への超音波処理に使うことができる。また、凹凸の存在により、ホーンの長軸方向の超音波振動が径方向へ変換され、これにより、ホーンに接触させた被処理物へ超音波振動を直接伝達させることができるようになる。従って、低ワット、短時間の超音波処理により、むらのない超音波を被処理物に効率よく伝達させることができ、また、処理の領域や空間に制約を受けない超音波処理が実現できる。
請求項2の発明によれば、ホーンの長軸方向の超音波振動を有効に利用することで、可聴領域を避けておよそ20kHzから60kHz程度の超音波振動を利用でき、低い超音波出力で高い超音波処理能力を得ることができる。
請求項3の発明によれば、ホーンのねじり方向の超音波振動を有効に利用することで、可聴領域を避けておよそ20kHzから60kHz程度の超音波振動を利用でき、低い超音波出力で高い超音波処理能力を得ることができる。
請求項4の発明によれば、振動ブロックすなわち振動子と超音波ホーンとで定在波を発生させることにより、高効率に超音波を伝達でき、さらに超音波の波長を数cm〜数十cmと長くとれる。これにより同一周波数で最も振動振幅を大きくできる1/2λ〜1λ程度の超音波を利用しても、超音波処理面積を大きく確保することが可能になる。
請求項5の発明によれば、ホーンの超音波処理部面積を維持しながら、断面積を小さくすることができ、超音波振動を有効に増幅させることができる。
請求項6の発明によれば、超音波振動の節を振動ブロックと保持機構との固定点とすることにより、超音波振動が保持機構に伝達されることを抑制できる。
請求項7の発明によれば、超音波処理の目的や用途に合わせて、超音波作用力を調整して、適切な超音波処理を行うことができる。
請求項8の発明によれば、ホーンの断面積が小さいほど振動振幅が増幅されることを利用し、振動振幅が比較的小さい箇所の断面積を小さくすることにより、又は振動振幅の大きい箇所の断面積を大きくすることにより、振動振幅を均一化できる。
請求項9の発明によれば、スリット状の穴が形成されている周辺部分が径方向への振動をするため、定在波の節部分等の振動振幅を補うことができる。
請求項10の発明によれば、一般に、低い周波数の振動は大きな振動振幅を数少なく発生し、高い周波数の振動は小さな振動振幅を数多く発生するため、被処理物の状態や目的の処理に対して最適な周波数を選択して、適切な超音波処理を行うことができる。
請求項11の発明によれば、強力な超音波振動を高効率に振動子からホーンに伝達でき、これにより、超音波振動を高効率に被処理物へ伝達させることができる。さらに、振動子をランジュバン型に結合することにより、セラミック等の圧電振動子を少量にでき、比較的安値で振動子を構成することができる。
請求項12の発明によれば、毛髪処理部となるホーン表面に凹凸が形成されているため、この凹凸部分に毛髪が入り込み、毛髪に直接超音波振動を与えることができる。また、凹凸部分が振動することにより、凹凸部分に入り込めなかった毛髪にも凹凸部分の振動による超音波振動が伝わる。さらに、凹凸の存在により、従来においては超音波振動によりホーン表面を滑って根元方向に移動してしまう毛髪を、一定位置に維持固定させておくことができ、これにより、超音波振動のエネルギーを毛髪内に高効率に伝達させることができると共に、従来において毛髪を滑らすことに使用されていた無駄なエネルギーを毛髪処理に使うことができる。また、凹凸の存在により、ホーンの長軸方向の超音波振動が径方向へ変換され、これにより、ホーンに接触させた毛髪へ超音波振動を直接伝達させることができるようになる。従って、低ワット・短時間の毛髪処理により、加熱及び過乾燥による毛髪の痛みがなく、むらのない毛髪処理が実現できる。また、毛髪処理において、上記請求項1乃至請求項11の発明と同等の効果が得られる。
以下、本発明を具体化した実施形態による超音波発生装置及びこの超音波発生装置を用いた超音波毛髪処理装置について図面を参照して説明する。なお、図面では超音波振動の伝達方向を便宜上矢印の方向で示し、超音波の強さを矢印の大きさや太さで示している。また、超音波の縦波等の振動を、表現上、横波で記述、図示している部分もある。
図1(a)(b)は、超音波発生装置の構成を示す。超音波発生装置1は、超音波領域での振動エネルギーを利用して、超音波を被処理物に作用させて、被処理物に加工、接合、洗浄、剤浸透促進、攪拌、分散、乳化、霧化などの超音波処理を行う装置である。
超音波発生装置1は、超音波を発生させる超音波振動子2と、超音波振動子2に接続されて超音波振動子2からの超音波振動を増幅するホーン3と、超音波振動子2を駆動する駆動回路4と、超音波振動子2及びホーン3を保持する保持機構5とを備える。超音波振動子2とホーン3とで構成されるものを振動ブロック6と呼称する。超音波発生装置1は、駆動回路4が保持機構5の外部に接続される外付け型(図1(a)参照)又は、駆動回路4が保持機構5の内部に配置される内蔵型(図1(b)参照)に構成することができる。
超音波振動子2は、駆動回路4から出力される高周波電気信号によって駆動されて、超音波振動を発生する。ホーン3は、被処理物に超音波を作用させる超音波処理部となる部分であり、棒状の弾性体から成る。ホーン3は、超音波振動子2の超音波振動が伝達され、その超音波振動によって共振振動を生じることによって、増幅された超音波振動を発生する。超音波振動子2とホーン3は、機械的に結合されて振動ブロック6とされており、一つの振動体となって超音波振動する。ホーン3の表面には、多数の凹凸からなる凹凸部7が形成されている。凹凸部7の各凹凸は、振動ブロック6の重さや形状等により決まる共振周波数での半波長分の長さよりも十分小さいピッチで形成されており、振動ブロック6の位置による重さの変化が十分小さい任意形状とされる。超音波発生装置1は、ホーン3の凹凸部7を被処理物に接触させてホーン3の超音波振動を被処理物に与えることにより、被処理物に超音波処理を行う。
図2(a)(b)は、振動ブロック6の超音波振動の振動方向を示す。振動ブロック6は、超音波振動子2が高周波電気信号によって駆動されることにより、図2(a)に示すように、ホーン3の長軸方向(図中矢印P方向)の超音波振動を発生する。このとき、振動ブロック6に凹凸部7が形成されていることにより、振動ブロック6を伝播する振動波が回折、反射等を起こし、その結果、凹凸部7が形成されている領域において、ホーン3の長軸方向の超音波振動の一部が径方向(長軸方向と直交する方向)(図中矢印Q方向)の超音波振動に変換される。従って、ホーン3の凹凸部7を被処理物に接触させることにより、ホーン3の長軸方向の超音波振動及び径方向の超音波振動を被処理物に与えることが可能である。
また、振動ブロック6は、超音波振動子2の駆動を制御することにより、図2(b)に示すように、ホーン3のねじり方向(図中矢印R方向)の超音波振動を発生することも可能である。このような超音波振動によれば、ホーン3の凹凸部7を被処理物に接触させることにより、ホーン3のねじり方向の超音波振動を被処理物に与えることが可能である。
図3(a)(b)(c)(d)は、超音波発生装置1による被処理物への超音波処理の例を示す。超音波発生装置1は、図3(a)に示すように、ホーン3の凹凸部7を被処理物である被加工物11に接触させて、ホーン3の超音波振動を被加工物11に作用させることにより、被加工物11を加工する用途に使用される。また、超音波発生装置1は、図3(b)に示すように、ホーン3の超音波振動を利用して、被処理物である被洗浄物12に液体13を作用させることにより、被洗浄物12を洗浄する用途に使用される。また、超音波発生装置1は、図3(c)に示すように、ホーン3の超音波振動を利用して、液体15を霧化・分散させる用途に使用される。また、超音波発生装置1は、図3(d)に示すように、ホーン3の凹凸部7を液体16の中に入れて、ホーン3の超音波振動を液体16に作用させることにより、液体16及び液体16に混合されている混合物17を攪拌する用途に使用される。
図4(a)(b)(c)は、被加工物11の加工における超音波振動の作用を示す。ホーン3の凹凸部7を被加工物11に接触させると、凹凸部7の各凹凸部分に被加工物11が入り込む。このため、凹凸部7の各凹凸部分に入り込んだ被加工物11には、矢印Sで示すホーン3の長軸方向の超音波振動が直接与えられる。また、凹凸部7の各凹凸部分が矢印Tで示すホーン3の長軸方向に超音波振動することにより、凹凸部分に入り込めなかった被加工物11にも凹凸部分による矢印Tで示す方向の超音波振動が伝わる。さらに、凹凸部7の存在により、矢印Sで示すホーン3の長軸方向の超音波振動の一部が矢印Uで示す径方向の超音波振動に変換されるため、ホーン3に接触させた被加工物11に矢印Uで示す径方向の超音波振動が直接伝達される。
図5は、被洗浄物12の洗浄における超音波振動の作用を示す。ホーン3の凹凸部7に液体13を接触させると、凹凸部7の各凹凸部分に液体13が入り込むと共に各凹凸部分の表面に液体13が被着し、液体13が矢印Sで示すホーン3の長軸方向の超音波振動の作用によって凹凸部7から噴出される。また、凹凸部7の各凹凸部分のホーン3の長軸方向の振動によっても、さらに、径方向に変換された超音波振動によっても、液体13が矢印Sで示すホーン3の長軸方向の超音波振動の作用によって凹凸部7から噴出される。この噴出される液体13を被洗浄物12に当てることにより、被洗浄物12の汚れ14が液体によって洗い落とされる。ことのき、矢印Vで示す径方向の超音波振動が液体13中を伝播して被洗浄物12の汚れ14に作用することによって、汚れ14が効果的に洗い落とされる。
図6は、液体15の霧化・分散における超音波振動の作用を示す。ホーン3の凹凸部7に液体15を接触させると、凹凸部7の各凹凸部分に液体15が入り込むと共に各凹凸部分の表面に液体15が被着し、液体15が矢印Sで示すホーン3の長軸方向の超音波振動の作用によって空気中に霧化・分散される。このとき、矢印Wで示す径方向の超音波振動が霧化・分散された液体15中を伝播することにより、効果的に液体15が霧化・分散される。
このように、超音波発生装置1によれば、ホーン3の凹凸部7の各凹凸部分に被処理物が入り込むことにより、被処理物に直接超音波振動を与えることができる。また、凹凸部7の各凹凸部分も超音波振動するため、凹凸部分に入り込めなかった被処理物にも凹凸部分の超音波振動が伝わる。さらに、凹凸の存在により、ホーン3の長軸方向の振動が径方向へ変換され、ホーン3に接触させた被処理物へ超音波振動を直接伝達させることができる。
従って、このような超音波発生装置1によれば、低ワット、短時間の超音波処理により、むらのない超音波を被処理物に効率よく伝達させることができ、また、処理の領域や空間に制約を受けない超音波処理が実現できる。特に、ホーン3の長軸方向の超音波振動及びねじり方向の超音波振動を有効に利用することで、可聴領域を避けておよそ20kHzから60kHz程度の超音波振動を利用でき、低い超音波出力で高い超音波処理能力を得ることができる。
図7(a)(b)は、超音波毛髪処理装置の構成を示す。超音波毛髪処理装置20は、超音波領域での振動エネルギーを利用して、超音波を毛髪に作用させて、毛髪のスタイリングや毛髪処理剤の浸透促進などを行う装置である。
超音波毛髪処理装置20は、上述の超音波発生装置1を用いている。すなわち、超音波毛髪処理装置20は、上述の超音波振動子2、ホーン3、駆動回路4、及び保持機構5を備えており、これらに加えて毛髪保持機構21をさらに備える。超音波毛髪処理装置20は、駆動回路4が保持機構5の外部に接続される外付け型(図7(a)参照)、又は、駆動回路4が保持機構5の内部に配置される内蔵型(図7(b)参照)に構成することができる。
超音波毛髪処理装置20では、ホーン3は、毛髪に超音波を作用させる毛髪処理部となる。毛髪保持機構21は、軸部22を中心として回動自在になっており、ホーン3との間で毛髪を保持するものである。毛髪保持機構21は超音波を伝導させる材質で構成されている。超音波毛髪処理装置20は、ホーン3の凹凸部7に毛髪を巻き付け、毛髪保持機構21により毛髪30を保持し、ホーン3の超音波振動を毛髪に与えることにより、毛髪のスタイリングや毛髪処理剤の浸透等の毛髪処理を行う。
図8(a)(b)は、ホーン3への毛髪の巻き付け例を示す。図8(a)に示す例では、毛髪30は、ホーン3に巻き付けて毛髪保持機構21で保持されており、図8(b)に示す例では、毛髪30は、ホーン3に巻き付けて毛髪保持機構21で保持した上から、さらにホーン3及び毛髪保持機構21の外側に巻き付けられている。
図9(a)(b)(c)は、ホーン3に巻き付けられた毛髪30への超音波振動の作用を示す。ホーン3に巻き付けられた毛髪30は、ホーン3の凹凸部7の各凹凸部分に入り込む。このため、凹凸部7の各凹凸部分に入り込んだ毛髪30には、矢印Sで示すホーン3の長軸方向の超音波振動が直接与えられる。また、凹凸部7の各凹凸部分が矢印Tで示すホーン3の長軸方向に超音波振動することにより、凹凸部分に入り込めなかった毛髪30にも凹凸部分による矢印Tで示す方向の超音波振動が伝わる。さらに、凹凸部7の存在により、従来においては超音波振動によりホーン3の表面を滑って根元方向に移動してしまう毛髪30が一定位置に維持固定され、これにより、超音波振動のエネルギーが毛髪30に高効率に伝達されると共に、従来において毛髪30を滑らすことに使用されていた無駄なエネルギーが毛髪処理に使われる。また、凹凸部7の存在により、矢印Sで示すホーン3の長軸方向の超音波振動の一部が矢印Uで示す径方向の超音波振動に変換されるため、ホーン3に接触させた毛髪30に矢印Uで示す径方向の超音波振動が直接伝達される。
上記図8(b)に示すように、毛髪30を毛髪保持機構21の外側へ巻き付ける場合には、毛髪保持機構21の外側へも超音波を伝達させる必要がある。従って、毛髪保持機構21は、超音波を伝達させる材質で構成するのが好ましく、特に、超音波を伝達しやすい、例えば樹脂等の材質で構成するのが好ましい。
図10は、毛髪保持機構21の外側に巻き付けられた毛髪30への超音波振動の作用を示す。矢印Vで示す径方向の超音波振動がホーン3と毛髪保持機構21との間に介在する毛髪30を伝播し、さらに、毛髪保持機構21内を伝播して、毛髪保持機構21の外側に巻き付けられた毛髪30に伝達される。
このような超音波毛髪処理装置20によれば、低ワット・短時間の毛髪処理により、加熱及び過乾燥による毛髪の痛みがなく、むらのない毛髪処理が実現できる。特に、ホーン3の長軸方向の超音波振動及びねじり方向の超音波振動を有効に利用することで、可聴領域を避けておよそ20kHzから60kHz程度の超音波振動を利用でき、低い超音波出力で高い毛髪処理能力を得ることができる。また、毛髪保持機構21を超音波の伝達しやすい材質で構成することにより、毛髪保持機構21の外側へ巻き付けた毛髪30へも毛髪処理を行うことができる。
図11(a)(b)は、上記超音波発生装置1及び/又は超音波毛髪処理装置20における振動ブロック6の構成及び振動ブロック6で発生する超音波振動波の例を示す。振動ブロック6は、数十kHzクラスの超音波振動を利用して、超音波振動の定在波を発生させるのが好ましい。超音波振動の定在波は、振動ブロック6の超音波振動の周波数を選択することにより、定在波波長の異なる複数のものを発生することが可能であり、何れの定在波においても、定在波の半波長(1/2λ)の整数倍の長さが振動ブロック6の長さと略等しくなる。従って、振動ブロック6の超音波振動の周波数は、これら超音波定在波を発生し得る周波数のうち任意の周波数が選択され、より好ましくは、定在波の波長λの奇数倍の長さが振動ブロック6の長さと略等しくなる周波数が選択される。
図11(a)に示す例では、振動ブロック6は、振動励起部6aと振動処理部6bとが略同じ長さであり、振動ブロック6の超音波振動の周波数は、定在波の半波長(1/2λ)の長さが振動ブロック6全体の長さと略等しくなる周波数を選択するのが好ましい。このような例によれば、振動励起部6aと振動処理部6bの境界部分が定在波の節となり、振動ブロック6の両端が定在波の腹となる。定在波の節とは、理論的には振動振幅がゼロの点または面であり、定在波の腹とは、理論的には振動振幅の変位が最大となる点または面である。
また、図11(b)に示す例では、振動ブロック6は、振動処理部6bが振動励起部6aの略3倍の長さであり、振動ブロック6の超音波振動の周波数は、定在波の波長λの奇数倍(1λ、3λ、5λ、・・・)の長さが振動ブロック6全体の長さと略等しくなる周波数の中から、何れかの周波数を選択するのが好ましい。このような例によっても、振動励起部6aと振動処理部6bの境界部分が定在波の節となり、振動ブロック6の両端が定在波の腹となる。
このように、超音波振動の定在波を発生させることにより、高効率に超音波を伝達でき、さらに超音波の波長を数cm〜数十cmと長くとれる。これにより、同一周波数で最も振動振幅を大きくできる1/2λ〜1λ程度の超音波を利用しても、超音波処理面積や毛髪巻きつけ面積を大きく確保することが可能になる。特に、上記図11(b)に示すように、振動処理部6bを振動励起部6aの略3倍の長さにし、波長λの長さが振動ブロック6全体の長さと略等しくなる周波数を選択することにより、振動励起部6aは1/4λ、振動処理部6bは3/4波長となり、最も振動振幅を大きくとれて、かつ超音波処理面も長く確保することができ、これにより、小型で高効率に超音波振動を行うことができ、効率よく超音波を伝達させることができる。
また、低い周波数は大きな振動振幅を数少なく、高い周波数は小さな振動振幅を数多く発生しており、毛髪の状態や、目的の処理に対して最適な周波数を選択することができる。また、一般的には、数十kHz帯の低い周波数は加工用、数MHzの高い周波数は浸透促進用に利用されることが多いことから、低い周波数は加工、接合、強固汚れ洗浄、攪拌、分散、乳化、毛髪スタイリング等、高い周波数は表面汚れ洗浄、剤の浸透促進、霧化等に用いられることが望ましい。
また、振動ブロック6のホーン3の形状は、超音波振動の節平面での断面積よりも先端での断面積を小さくした形状とするのが好ましい。このような形状とすることにより、超音波を集束させて、超音波発生装置1及び/又は超音波毛髪処理装置20の使用目的に応じて所望の超音波振動の振動振幅を得ることができる。
図12(a)乃至(e)は、ホーン3の形状における超音波振動の節平面での断面積よりも先端での断面積を小さくした例を示す。図12(a)に示すホーン3は、断面積の異なる一様断面棒を縦続接続した段付きステップ形状にしたものである。また、図12(b)に示すホーン3は、超音波振動子2との接合面から凹凸部7に至るまでの領域において外形面が懸垂面状とされるコニカル形状にしたものであり、図12(c)に示すホーン3は、超音波振動子2との接合面からホーン3の先端までの全領域に亘って外形面が懸垂面状とされるコニカル形状にしたものである。さらに、図12(d)に示すホーン3は、超音波振動子2との接合面から凹凸部7に至るまでの領域において断面積が指数関数状に表されるエクスポーネンシャル形状にしたものであり、図12(e)に示すホーン3は、超音波振動子2との接合面からホーン3の先端までの全領域に亘って断面積が指数関数状に表されるエクスポーネンシャル形状にしたものである。
また、ホーン3の形状は、超音波振動子2との接合面からホーン3の先端に向かって湾曲した形状に適宜設計が可能であり、上記の形状の他にも、断面積が双曲線関数で表されるカテノイダル形状や、フーリエ級数で表されるフーリエ形状等にもできる。
これらの形状のホーン3の特徴としては、エクスポーネンシャル状のホーン3は、加工が困難であるが、高い増幅度が得られる。懸垂状(コニカル)のホーン3は、エクスポーネンシャル状のホーン3と比較すると、増幅度は低いが、加工が比較的容易であり、かつ振動応力に対する耐久性が高い。また、段付きステップ形状のホーン3は、最も増幅度が高いが、加工が困難で、かつ振動応力に対する耐久性が低い。
図13は、ホーン3の断面構造を示す。ホーン3は、中空であるのが好ましい。図示の例では、定在波の節平面では中実であり、節平面から先端に渡って中空であると共に、先端において開口している。ホーン3を中空の筒型にすることにより、ホーン3の超音波処理面積や毛髪巻きつけ部面積を維持しながら、断面積を小さくすることができ、超音波振動を有効に増幅させることができる。
さらに、ホーン3は、超音波振動の振幅の大きい箇所の断面積(肉厚)を大きくし、又は振幅の小さい箇所の断面積(肉厚)を小さくするのが好ましく、図示の例では、超音波振動の節となる箇所の肉厚d1が腹となる箇所の肉厚d2よりも小さくされている。ホーン3は、断面積が小さいほど、振動振幅を大きく増幅する。従って、超音波振動の振幅の大きい箇所の断面積(肉厚)を大きくすることによって、又は振幅の小さい箇所の断面積(肉厚)を小さくすることによって、振動振幅が比較的小さい箇所の振動振幅を補い、振動振幅を均一化することができる。
図14(a)(b)(c)は、保持機構5による振動ブロック6の保持構造を示す。振動ブロック6は、上述のように超音波振動の定在波を発生し、超音波定在波振動の節平面を少なくとも1平面以上有している。振動ブロック6は、図14(a)(b)に示すように、節平面となる箇所を保持機構5により保持して、節平面となる箇所を保持機構5との機械的固定点とするのが好ましい。振動ブロック6は、ホーン3の節平面となる箇所に形成された保持凸部31を保持機構5に形成された保持凹部32に係合することにより、保持機構5に固定保持される。保持凸部31と保持凹部32との間には、弾性体33が挟まれる。また、図14(c)に示すように、ホーン3の節平面となる箇所に形成された保持凹部34に保持機構5に形成された保持凸部35を係合することにより、振動ブロック6を保持機構5に固定保持してもよい。保持凹部34と保持凸部35との間には、弾性体33が挟まれる。
このように、超音波振動の節を振動ブロック6と保持機構5との機械的固定点とすることにより、超音波振動が保持機構5に伝達されることを抑えることができる。なお、節平面にある程度残留する振動を補償するため、振動ブロック6の保持凸部31と保持機構5の保持凹部32との間、又は、振動ブロック6の保持凹部34と保持機構5の保持凸部35との間に弾性体33を挟んで、弾性的に固定することが望ましい。
図15(a)(b)、図16(a)(b)(c)、図17(a)(b)は、振動ブロック6の超音波振動の方向と、その振動方向に好適なホーン3の凹凸部7の形状の例を示す。ホーン3の凹凸部7の形状は、振動ブロック6の超音波振動の方向と略直角に凹凸を伸ばした形状が好ましい。例えば、図15(a)(b)に示すように、振動ブロック6が矢印Pで示すホーン3の長軸方向に超音波振動をする場合は、ホーン3の長軸方向に対して直角方向に凹凸を伸ばすことが有効である。また、図16(a)(b)(c)に示すように、振動ブロック6が矢印Rで示す純粋なねじり方向(回転方向)に振動する場合は、ホーン3の長軸方向に対して平行に凹凸を伸ばすことが有効である。さらに、図17(a)(b)に示すように、振動ブロック6が矢印Qで示す長軸方向を含んだねじり方向に振動する場合は、らせん状に凹凸を伸ばすことが有効である。凹凸部7の各凹凸が超音波振動の方向と略直角に伸びて形成されていることにより、ホーン3に接触させた被処理物や毛髪が振動方向へ滑ってしまうことを最も有効な形で防ぎ、超音波振動を高効率に被処理物や毛髪へ与えることが可能となる。
図18(a)(b)(c)(d)は、ホーン3の凹凸部7の形状の例を示す。図18(a)に示すホーン3は、ホーン3の周に沿って環状に凹凸を形成したものである。図18(b)に示すホーン3は、螺旋状に凹凸を形成したものであり、図18(c)に示すホーン3は、網目状に凹凸を形成したものである。図18(d)に示すホーン3は、斑状に凹凸を形成したものである。これら凹凸形状の異なるホーン3を用いることにより、被処理物や毛髪への超音波作用力を調整することができる。また、凹凸の大きさや凹凸の位置等を変えることによっても、被処理物や毛髪への超音波作用力を調整することができる。これにより、超音波処理や毛髪処理の目的や用途に応じて、凹凸部7の凹凸の大きさ、凹凸の形状、凹凸の位置を変えることにより、適切な超音波処理や毛髪処理を行うことができる。
図19(a)(b)(c)は、ホーン3の別の構成例を示す。図19(a)に示すように、ホーン3には、スリット状の穴51を形成してもよい。このような構成によれば、図19(b)に示すように、ホーン3が長軸方向に縮むと穴51の周辺の梁部52が径方向外側へ撓み、図19(c)に示すように、ホーン3が長軸方向に伸びると梁部52が径方向中心側へ引き寄せられる。従って、ホーン3が長軸方向に超音波振動することに応じて梁部52が径方向に振動し、振動振幅を増大させることができる。
スリット状の穴51は、定在波の節となる箇所等の振動振幅が小さい箇所に設けるのが好ましい。定在波の節位置付近では超音波振動が小さいため、振動エネルギーを被処理物や毛髪に伝える量が少なく、定在波の腹位置付近では、超音波振動が大きいため、振動エネルギーを被処理物や毛髪に伝える量が多くなり、その結果、ホーンに接触させた被処理物や毛髪に対する処理効果に不均一が生じることになる。スリット状の穴51を定在波の節となる箇所に設けることにより、定在波の節部分等の振動振幅を補うことができ、振動振幅を均一化することができる。
スリット状の穴51の長さは、梁振動モードにおける共振周波数がホーン3の振動周波数に合うように設計してもよい。こうすることにより、梁部52の超音波振動を増大させることができる。また、スリット状の穴51の長さは、梁振動モードにおける共振周波数がホーン3の振動周波数とは大きく外れるように設計してもよい。こうすることにより、梁部52の共振による応力集中を防ぎ、梁部52の破損を防ぐことができる。また、スリット状の穴51の長さは、適宜、有効な長さを選択して設計することが望ましい。また、スリット状の穴51の位置や形状、大きさを任意に変更することにより、超音波作用力を変化もしくは、超音波作用力の小さい箇所のエネルギーを補うことができる。
図20(a)(b)(c)は、振動ブロック6の別の構成例を示す。振動ブロック6は、図20(a)(b)に示すように、超音波振動子2及びホーン3に加え、ホーン3を被覆する被覆体55をさらに備えている。図20(a)に示す振動ブロック6は、凹凸部7のみを有するホーン3に被覆体55を被覆したものであり、図20(b)に示す振動ブロック6は、凹凸部7に加えスリット状の穴51を有するホーン3に被覆体55を被覆したものである。被覆体55は、図20(a)(b)に示す振動ブロック6において同様の構成であり、超音波を伝える弾性物質から成っている。被覆体55は、ホーン3に比較して弾性率の小さいゴム等の物質によって形成するのが好ましい。また、被覆体55は、図20(c)に示すように、例えばチューブ状にして、ホーン3に着脱可能とする構成が好ましい。被覆体55をチューブ状にすることにより、ホーン3の先端側から被覆体55を被せるだけで容易に被覆体55をホーン3に装着できる。
このように、ホーン3に被覆体55を被覆することにより、ホーン3の超音波振動はホーン3よりも弾性率の小さい物質を介して被処理物や毛髪に作用することになる。これにより、超音波振動のむらを抑制して、超音波を被処理物や毛髪に均一に伝達させることができ、むらのない均一な超音波処理及び毛髪処理が行える。また、被覆体55により超音波振動の振幅が抑制されるため、ホーン3の過剰な振動振幅によりホーン3が破壊してしまうことや、過剰な振動エネルギーを被処理物や毛髪に与えてしまうことを防ぐことができる。しかも、被覆体55の存在により、ホーン3に人体が直接に接する危険性も回避でき、安全に使用することができる。
なお、ホーン3と被覆体55との間に空気層が存在すると、超音波振動が著しく減衰してしまい、被処理物や毛髪に十分な振動エネルギーを伝達させることができなくなるため、被覆体55自身に水分を含ませるか、又はホーン3と被覆体55と間に液状の物質を介在させることが好ましい。こうすることにより、ホーン3と被覆体55との間での超音波振動の伝達ロスがなくなり、高効率に超音波を被処理物や毛髪に伝達させることができる。また、被覆体55は、着脱可能であるため、被覆体55だけを超音波処理や毛髪処理の目的や用途に応じて設計することができ、また、消耗品として利用することもできる。
図21(a)乃至(d)は、超音波振動子2とホーン3との接続構造を示す。超音波振動子2とホーン3は、図21(a)乃至(c)に示すように、ボルト61を用いて波長調整機構62及び伝導性金属シート63と共にボルト締めにより接続固定されている。超音波振動子2を貼り付け等の方法でホーン3に接合すると、強力な超音波振動圧力により接合面が剥離し、超音波振動を超音波振動子2からホーン3に十分に伝達させることができなくなり、効率が低下する虞がある。しかし、本発明のように、ボルト61を用いてボルト締めにより超音波振動子2とホーン3とを接合することにより、強力な超音波振動を高効率にホーン3へ伝達させることができる。超音波振動子2は、ランジュバン型振動子を用いるのが好ましく、超音波振動子2をランジュバン型に結合することにより、セラミック等の圧電素子を少量にでき、比較的安値で超音波振動子2を構成することができる。
また、超音波振動子2のホーン3に接続される側の電極は、マイナス(グランド)側であることが望ましく、図21(d)に示すように、ホーン3に直接リード線65等を接続することも可能である。ホーン3に接続される側の電極をマイナス(グランド)側とすることにより、人体その他電気的弱部への感電を防ぐことができる。また、セラミック等の圧電素子をニッケル、ベリリウム等の電極で挟むと、高い導電率を有するため、なお望ましく、また、圧電素子は、偶数枚設置することが望ましい。
ホーン3や波長調整機構62は、軽金属又は軽合金から構成されており、表面光沢処理されたアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることが好ましい。ホーン3や波長調整機構62を軽金属又は軽合金とすることにより、加工が比較的容易で、比重の面からも軽量となるため、比較的安値で装置を製作することができる。また、表面光沢処理によれば、防錆や美観の利点もある。一方、強度を要する場合は、チタン合金を用いることができる。チタン合金は、アルミニウムと比べて重く、加工も容易ではないが、強度を持たせることが可能となる。
図22は、上記超音波発生装置1及び/又は超音波毛髪処理装置20の別の構成例を示す。なお、超音波毛髪処理装置20を図示して説明しているが、超音波発生装置1についても同様である。超音波毛髪処理装置20は、凹凸部7の形状の異なる複数種のホーン3a,3b,3cが着脱可能な構造となっており、これら複数種のホーン3a,3b,3cが適宜付け替え可能とされている。ホーン3a,3b,3cの着脱構造は、ボルト61により着脱可能とする構造が好ましい。なお、1波長以上の超音波定在波を発生させて駆動する場合は、振動時の機械的応力に耐えるために、ホーン3a,3b,3cの着脱部分は超音波定在波振動の振幅における腹位置にすることが望ましい。
このように、複数種のホーン3a,3b,3cを着脱して適宜付け替え可能とすることにより、各個人や目的それぞれに適したホーン3a,3b,3cを適宜選択して使用することができ、適切な超音波処理や毛髪処理を行うことができる。また、保持機構4も、ホーン3a,3b,3cの着脱を容易にする構造とすることが望ましい。こうすることにより、用途別や使用人物別よってホーン3a,3b,3cを取り替える際、又は超音波発生装置1及び/又は超音波毛髪処理装置20の一部が故障した際に、ホーン3a,3b,3cを容易に取り替えることが可能となる。
図23(a)(b)、図24(a)(b)、図25(a)(b)は、上記超音波発生装置1及び/又は超音波毛髪処理装置20のさらに別の構成例を示す。なお、超音波毛髪処理装置20を図示して説明しているが、超音波発生装置1についても同様である。超音波毛髪処理装置20は、超音波出力、周波数、間欠発振周波数を任意制御でき、これにより、超音波作用力を任意に変更することができる。
図23(a)に示す超音波毛髪処理装置20は、ホーン3の内部にヒータ81が設けられており、温度制御回路部82によってヒータ81を駆動し、ホーン3の温度を任意に制御できるようになっている。ヒータ81は、ペルチェ素子であってもよい。このように、ホーン3の温度を制御することにより、被処理物や毛髪への超音波作用力を高め、又は任意制御することができる。図23(b)に示す超音波毛髪処理装置20は、変換効率制御回路部83を備えている。変換効率制御回路部83は、超音波振動子2とホーン3の電気−音響変換効率を任意制御し、又は超音波振動子2の発振周波数を任意制御し、これにより、ホーン3の超音波振動の自己損失による発熱を任意制御し、ホーン3の温度を任意に制御する。このように、ホーン3の温度は、ホーン3の超音波振動の自己損失による発熱を積極的に利用して制御することもできる。
図24(a)に示す超音波毛髪処理装置20は、発振周波数制御回路部84を備えている。発振周波数制御回路部84は、超音波振動子2の超音波発振周波数を任意制御し、これにより、被処理物や毛髪への超音波作用力を任意制御する。一般的には、数十kHz帯の低い周波数は加工用、数MHzの高い周波数は浸透促進用に利用されることが多い。従って、低い周波数は加工、接合、強固汚れ洗浄、攪拌、分散、乳化、毛髪スタイリング等、高い周波数は表面汚れ洗浄、剤の浸透促進、霧化等に用いられることが望ましく、発振周波数制御回路部84により超音波振動子2の超音波発振周波数を制御することにより、超音波処理の目的によって超音波振動子2の超音波発振周波数を使い分けることができる。図24(b)に示す超音波毛髪処理装置20は、超音波出力制御回路部85を備えている。超音波出力制御回路部85は、超音波振動子2の超音波出力強度を任意制御し、これにより、被処理物や毛髪への超音波作用力を任意制御する。
図25(a)に示す超音波毛髪処理装置20は、間欠発振周波数制御回路部86を備えている。図25(b)に示すように、超音波振動子2は、超音波発振周波数f1で発振されると共に、この周波数f1での超音波発振が間欠周波数f2でオン/オフされる。間欠発振周波数制御回路部86は、超音波振動子2の間欠発振周波数f2を任意制御し、これにより、被処理物や毛髪への超音波作用力を任意制御する。超音波発振を間欠的に行うことにより、振動ブロック6の発熱や摩耗が抑えられる。
上記図23(a)(b)、図24(a)(b)、図25(a)(b)に示す超音波毛髪処理装置20によれば、被処理物や毛髪の種類、部位、処理目的、季節や気温、好みや体調等により、被処理物や毛髪への超音波作用力を制御できる。さらに、紫外線照射の併用等ができる構成を設けることによっても、被処理物や毛髪への超音波作用力を高め、又は任意制御することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態において、凹凸部7は、凹凸が少なくとも1個以上あればよい。また、凹凸部7は、ホーン3の全長に亘って形成されていてもよいし、ホーン3の一部のみに形成されていてもよい。ホーン3の長さや太さは、どのような寸法であってもよい。
(a)は本発明の一実施形態に係る駆動回路外付け型の超音波発生装置の構成を示す一部破断した平面図、(b)は同駆動回路内蔵型の超音波発生装置の構成を示す一部破断した平面図。 (a)は同超音波発生装置の振動ブロックの長軸方向の超音波振動を示す図、(b)はねじり方向の超音波振動を示す図。 (a)は同超音波発生装置による被加工物を加工する例を示す図、(b)は被洗浄物を洗浄する例を示す図、(c)液体を霧化・分散する例を示す図、(d)は液体を攪拌する例を示す図。 (a)は同超音波発生装置による加工における被加工物への超音波振動の作用を説明する説明図、(b)は(a)の部分拡大図、(c)は(b)の部分拡大図。 同超音波発生装置による洗浄における被洗浄物への超音波振動の作用を説明する説明図。 同超音波発生装置による霧化・分散における霧化・分散される液体への超音波振動の作用を説明する説明図。 (a)は本発明の一実施形態に係る駆動回路外付け型の超音波毛髪処理装置の構成を示す一部破断した平面図、(b)は同駆動回路内蔵型の超音波毛髪処理装置の構成を示す一部破断した平面図。 (a)は同超音波毛髪処理装置のホーンのみに毛髪を巻き付けた例を示す図、(b)はホーンに加え毛髪保持機構の外側にも毛髪を巻き付け例を示す図。 (a)は同超音波毛髪処理装置のホーンに巻き付けられた毛髪への超音波振動の作用を説明する説明図、(b)は(a)の部分拡大図、(c)は(b)の部分拡大図。 同超音波毛髪処理装置の毛髪保持機構の外側に巻き付けられた毛髪への超音波振動の作用を説明する説明図。 (a)(b)はそれぞれ本発明の超音波発生装置及び/又は超音波毛髪処理装置における振動ブロックの構成例、及び振動ブロックで発生する超音波振動波の例を示す図。 (a)(b)(c)(d)(e)はそれぞれ同振動ブロックのホーンの超音波振動の節平面での断面積よりも先端での断面積を小さくした構成例を示す平面図である。 同振動ブロックのホーンの断面構造を説明する図。 (a)は同振動ブロックの保持機構による保持構造を示す一部破断した平面図、(b)は(a)の部分拡大図、(c)は同保持構造の別の例を示す部分拡大図。 (a)は同振動ブロックが長軸方向に超音波振動する場合に好適なホーンの凹凸形状の例を示す平面図、(b)は同超音波振動方向とホーンの凹凸形状との関係を説明する(a)の部分拡大図。 (a)は同振動ブロックがねじり方向に超音波振動する場合に好適なホーンの凹凸形状の例を示す平面図、(b)は同超音波振動方向とホーンの凹凸形状との関係を説明する(a)の断面図、(c)は同超音波振動方向とホーンの凹凸形状との関係を説明する(a)の部分拡大図。 (a)は同振動ブロックが長軸方向を含んだねじり方向に超音波振動する場合に好適なホーンの凹凸形状の例を示す平面図、(b)は同超音波振動方向とホーンの凹凸形状との関係を説明する(a)の部分拡大図。 (a)(b)(c)(d)はそれぞれ同振動ブロックのホーンの凹凸部の形状の別の例を示す平面図。 (a)は、同ホーンにスリット状の穴を設けた構成例を示す平面図、(b)は同ホーンが縮んだ状態での様子を説明する(a)の部分拡大図、(c)は同ホーンが伸びた状態での様子を説明する(a)の部分拡大図。 (a)は凹凸部のみを有するホーンに被覆体により被覆した構成例を示す平面図、(b)は凹凸部に加えスリット状の穴を有するホーンに被覆体により被覆した構成例を示す平面図、(c)はホーンへの被覆体の着脱方法を説明する平面図。 (a)は同ホーンと超音波振動子との接続構造を説明するホーンと超音波振動子が接続された状態を示す平面図、(b)は同ホーンと超音波振動子が接続される前の状態を示す平面図、(c)は同斜視図、(d)は同ホーンと電極との配線接続構造を示す平面図。 本発明の超音波毛髪処理装置の複数種のホーンを付け替え可能とした構成例を説明する図。 (a)は同超音波毛髪処理装置のヒータによりホーンの温度を制御可能とした構成例を示す図、(b)は同超音波振動子とホーンの電気−音響変換効率を制御することによりホーンの温度を制御可能とした構成例を示す図。 (a)は同超音波毛髪処理装置の超音波振動子の超音波発振周波数を制御することにより毛髪への超音波作用力を制御可能とした構成例を示す図、(b)同超音波振動子の超音波出力強度を制御することにより毛髪への超音波作用力を制御可能とした構成例を示す図。 (a)は同超音波毛髪処理装置の超音波振動子の間欠発振周波数を制御することにより毛髪への超音波作用力を制御可能とした構成例を示す図、(b)は同超音波振動子の超音波発振周波数と間欠発振周波数との関係を示す図。 従来の超音波発生装置の構成を説明する図。 (a)(b)は従来の別の超音波発生装置を説明する図。 (a)は従来の超音波毛髪処理装置の構成を示す断面図、(b)は同ロッドに毛髪を巻き付けた状態を示す部分拡大図、(c)は同毛髪処理後の変形された毛髪を示す図。 別の従来の超音波毛髪処理装置を示す図。 (a)はさらに別の従来の超音波毛髪処理装置を示す平面図、(b)は同超音波振動のイメージを示す部分拡大した斜視図、(c)は同超音波振動のイメージを示す一部破断した部分拡大した平面図、(d)はロッドに毛髪を巻き付けた状態を示す部分拡大した斜視図。
符号の説明
1 超音波発生装置
2 超音波振動子
3,3a,3b,3c ホーン
4 駆動回路
5 保持機構
6 振動ブロック
6a 振動励起部
6b 振動処理部
7 凹凸部
11 被加工物
12 被洗浄物
13 液体
14 汚れ
15,16 液体
17 混合物
20 超音波毛髪処理装置
21 毛髪保持機構
30 毛髪
51 スリット状の穴
52 梁部
55 被覆体
61 ボルト
62 波長調整機構
63 伝導性金属シート

Claims (12)

  1. 超音波を発生させる振動子及び該振動子に接続されて該振動子からの超音波振動を増幅するホーンを有する振動ブロックと、前記振動ブロックを駆動する駆動回路と、前記振動ブロックを保持する保持機構とを備え、前記ホーンに接触させた被処理物に超音波処理を行う超音波発生装置であって、
    前記ホーンの表面に、前記振動ブロックで決まる共振周波数での半波長分の長さよりも小さいピッチを持ち、前記振動ブロックの位置による重さの変化が小さい凹凸部が形成されていることを特徴とする超音波発生装置。
  2. 前記ホーンの長軸方向の超音波振動を前記被処理物に与えることを特徴とする請求項1に記載の超音波発生装置。
  3. 前記ホーンのねじり方向の超音波振動を前記被処理物に与えることを特徴とする請求項1に記載の超音波発生装置。
  4. 前記振動ブロックは、超音波振動における定在波を発生することを特徴とする請求項1に記載の超音波発生装置。
  5. 前記ホーンは中空であることを特徴とする請求項1に記載の超音波発生装置。
  6. 前記振動ブロックは超音波振動における節平面を有し、この節平面もしくは節平面内の点を前記振動ブロックと前記保持機構との固定点とすることを特徴とする請求項1に記載の超音波発生装置。
  7. 前記ホーン表面の凹凸部は、その凹凸の大きさ、凹凸の形状、凹凸の位置のうち少なくとも一つを変えて超音波作用力を調整できることを特徴とする請求項1に記載の超音波発生装置。
  8. 前記ホーンは、その肉厚を任意に変えて超音波作用力を調整でき、又は超音波作用力の小さい箇所を補うことができることを特徴とする請求項5に記載の超音波発生装置。
  9. 前記ホーン表面に、スリット状の穴が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の超音波発生装置。
  10. 前記定在波の半波長分の長さが前記振動ブロックの長さと略等しくなる場合の周波数を最低周波数として、さらに前記定在波の波長の奇数倍の長さが前記振動ブロックの長さと略等しくなる場合の周波数から任意の周波数で超音波振動を発生でき、そのうち任意の周波数の超音波振動に切り替え可能であることを特徴とする請求項4に記載の超音波発生装置。
  11. 前記超音波振動子と前記ホーンとは、ボルトにより固定されることを特徴とする請求項1に記載の超音波発生装置。
  12. 請求項1乃至請求項11の何れかに記載の超音波発生装置を備え、前記ホーンに接触させた毛髪に超音波を作用させて毛髪のスタイリングや毛髪処理剤の浸透促進を行うことを特徴とする超音波毛髪処理装置。
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