JP2005333159A - 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体発光素子 Download PDF

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Abstract

【課題】発光効率の向上と動作電圧の低減を実現し得る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を提供することを目的とする。
【解決手段】基板と、窒化ガリウム系化合物半導体からなるn型コンタクト層および活性層とを備え、前記n型コンタクト層と前記基板との間と、前記活性層と前記n型コンタクト層との間のいずれか一方またはその両方に、窒化ガリウム系化合物半導体からなる半導体積層構造を備えており、前記半導体積層構造は、アンドープのGaNからなる第一のn型層と、前記第一のn型層に接して形成され、かつn型不純物がドープされたAlxGa1-xN(但し、0≦x≦1)からなる第二のn型層と、を少なくとも含む構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は発光ダイオード、レーザダイオード等の光デバイスに利用される窒化ガリウム系化合物半導体発光素子に関する。
窒化ガリウム系化合物半導体は、可視光発光デバイスや高温動作電子デバイス用の半導体材料として多用されるようになっており、青色や緑色の発光ダイオードの分野での実用化や青紫色のレーザダイオードの分野での展開が進んでいる。特に、発光ダイオードの分野においては、従来用いられていたSiCからなる青色の発光素子よりも数十倍から約100倍の発光効率の向上が達成されており、高効率の発光が必要とされていた屋外用のディスプレイ装置にも好適に用いることができるため、多くの注目を集めている。
発光ダイオードやレーザダイオードに用いられるものを含め、可視光で発光可能な窒化ガリウム系化合物半導体発光素子は、基本的には、InGaNからなる活性層を、活性層よりもバンドギャップの大きなGaNやAlGaN等からなるp型およびn型のクラッド層で挟んだダブルヘテロ構造を含むものが主流である。p型クラッド層には、これに接してGaNからなるp型コンタクト層が接合形成され、n型クラッド層には、これに接してGaNからなるn型コンタクト層が接合形成される。これらの積層構造は、サファイアやSiC等からなる基板上に、有機金属気相成長法や分子線エピタキシー法等の結晶成長方法により成長形成される窒化ガリウム系化合物半導体の薄膜をもって作製されるのが近来では主流である。
最近実用化されている青色や緑色等の発光ダイオードに用いられる窒化ガリウム系化合物半導体も上記の積層構造を基本的に有しており、基板にはサファイアが用いられ、基板上にn型コンタクト層、n型クラッド層、活性層、p型クラッド層、p型コンタクト層を順次積層させた構成とされている(以下、活性層に対し、n型コンタクト層およびn型クラッド層が形成された側をn側、p型クラッド層およびp型コンタクト層が形成された側をp側ということがある。)。さらに、p型コンタクト層にはその表面にp側電極が形成され、n型コンタクト層には、p型コンタクト層の側から積層方向と逆の方向にp型コンタクト層、p型クラッド層、活性層およびn型コンタクト層の一部を除去して露出させた表面にn側電極が形成されている。そして、p側電極とn側電極とに電圧を印加させて、活性層に対してp型コンタクト層の側から正孔を、n型コンタクト層の側から電子を注入させるようになっている。活性層においては、注入された正孔と電子の再結合により、基本的には活性層のバンドギャップエネルギーに対応する発光が得られる。
ところで、基板に絶縁性のサファイアを用いた場合に代表されるように、p側電極とn側電極を基板の同一面側に設ける構成とした発光素子においては、電圧を印加した際に、n側電極からn型コンタクト層に注入された電子が、n型コンタクト層やn型クラッド層の中で積層方向とほぼ垂直な方向、すなわち面方向に移動する過程を含むこととなる。
ここで、窒化ガリウム系化合物半導体の場合、他の3−5族化合物半導体に比して抵抗率が高いため電流が流れにくく、電子が移動しにくいという特徴がある。したがって、電極からn型コンタクト層へ注入された電子は、n型コンタクト層から活性層へかけて抵抗が小さくなるように移動することとなり、活性層の下で電極に近い領域に集中する傾向にある。このため、活性層においては、n型コンタクト層に近い領域に発光が集中してしまい、活性層から面内均一な発光が得られにくいという問題があった。
そこで、この問題を解決するために、n型コンタクト層と活性層との間に、n型コンタクト層よりも電子濃度の高い層を形成し、この層において電子を面内均一に広げて活性層へ面内均一に電子を注入し得る構造が提案された。このような構造は、例えば特許文献1に示されている。
図8は、前記公報において開示された従来の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を示す断面図を示している。図8において、基板41の上に、バッファ層42を介してn型コンタクト層43が形成されている。n型コンタクト層43の上には、n型コンタクト層43よりも電子濃度の高いn型高濃度層403が形成されている。そして、n型高濃度層403の上には、n型クラッド層44、活性層45、p型クラッド層46、p型コンタクト層47が形成されている。p型コンタクト層47の表面にはp側電極49が形成され、p型コンタクト層47、p型クラッド層46、活性層45、n型クラッド層44、およびn型高濃度層403の一部を積層方向と反対の方向に除去して露出されたn型コンタクト層43の表面には、n側電極48が形成されている。このように、n型コンタクト層43とn型クラッド層44の間に、n型コンタクト層43よりも電子濃度の高いn型高濃度層403を設けることで、n側電極48からn型コンタクト層43に注入された電子が、n型高濃度層403の中で均一に広がりやすくなるため、活性層45から均一な面発光が得られるとされている。
特開平8−23124号公報
上記構造による改善を含め、窒化ガリウム系化合物半導体発光素子においては、発光出力を高め、動作電圧の低減を図るための種々の改善が行われた結果、従来のSiCからなる青色の発光素子に比して、約100倍の発光効率の向上が達成され、実用化されるに至った。しかしながら、屋外用の大型ディスプレイ装置や各種光源等、多くの応用分野での展開が進むにつれ、視認性の向上や消費電力の低減を図るために、さらなる発光効率の向上および動作電圧の低減が望まれるようになってきた。
本発明において解決すべき課題は、さらなる発光効率の向上と動作電圧の低減を実現し得る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を提供することである。
本発明者らは、窒化ガリウム系化合物半導体発光素子において、特に基板と活性層の間に設けるn型の窒化ガリウム系化合物半導体からなる半導体積層構造について鋭意研究を行った。その結果、活性層と基板との間に、電子を注入するための電極を形成するn型コンタクト層における電子の移動度よりも高い移動度を有する半導体積層構造を設けることにより、発光効率の向上と動作電圧の低減が図れることを見いだした。
すなわち、本発明は、基板と、上面にn型電極を有し、前記基板の上方に配置されたn型コンタクト層と、前記n型コンタクト層の上方に配置された活性層と、を少なくとも有する窒化ガリウム系化合物半導体発光素子であって、前記n型コンタクト層と前記基板との間と、前記活性層と前記n型コンタクト層との間のいずれか一方またはその両方に、窒化ガリウム系化合物半導体からなる半導体積層構造を備えており、前記半導体積層構造の中における電子の面方向の移動度が、前記n型コンタクト層の中における電子の面方向の移動度よりも高く、前記n型コンタクト層の表面と前記半導体積層構造の距離が0.01μm〜0.3μmの範囲であることを特徴とするものである。そして、前記半導体積層構造は、アンドープのGaNからなる第一のn型層と、前記第一のn型層に接して形成され、かつn型不純物がドープされたAlxGa1-xN(但し、0≦x≦1)からなる第二のn型層と、を少なくとも含むことを特徴とする(以下、本明細書において、AlxGa1-xNまたは同様に添字を伴った表現により示される窒化ガリウム系化合物半導体を単にAlGaNということがある。)。
また、本発明においては、前記半導体積層構造は、アンドープのGaNからなる第一のn型層とn型不純物がドープされた第二のn型層とからなる対が2以上積層された多層構造を含むこととすることもできる。
このような構成によれば、n側電極からn型コンタクト層へ注入された電子がn側の層構造の中で容易に移動しやすくなり、n側の層構造の面内の全体に広がりやすくなるため、活性層への電子の注入の均一性を改善させることが可能となる。
本発明によれば、従来の構造による窒化ガリウム系化合物半導体発光素子に比べてさらなる発光効率の向上と動作電圧の低減を実現し得るため、発光ダイオードに用いる場合においては、視認性の向上や消費電力の低減が望まれる屋外用のディスプレイ装置や各種光源等にも好適に適用することが可能となるという有利な効果が得られる。また、レーザダイオードに用いる場合においても、活性層への電子の注入の効率が向上するため、発光効率を高め、動作電圧を低減することができるという有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明は、基板と、上面にn型電極を有し、前記基板の上方に配置されたn型コンタクト層と、前記n型コンタクト層の上方に配置された活性層と、を少なくとも有する窒化ガリウム系化合物半導体発光素子であって、前記n型コンタクト層と前記基板との間と、前記活性層と前記n型コンタクト層との間のいずれか一方またはその両方に、窒化ガリウム系化合物半導体からなる半導体積層構造を備えており、前記半導体積層構造の中における電子の面方向の移動度が、前記n型コンタクト層の中における電子の面方向の移動度よりも高く、前記n型コンタクト層の表面と前記半導体積層構造の距離が0.01μm〜0.3μmの範囲であることを特徴とするものであり、n型コンタクト層における面方向の移動度よりも高い電子の移動度を有する半導体積層構造をn側の層構造の中に設けることにより、n側の層構造の中における電子の広がりを向上させることができるという作用を有する。ここで、n型コンタクト層とは、発光素子へ電気的に接続されて電子を注入するためのn側電極が形成された層を意味する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記半導体積層構造は、アンドープのGaNからなる第一のn型層と、前記第一のn型層に接して形成され、かつn型不純物がドープされたAlxGa1-xN(但し、0≦x≦1)からなる第二のn型層と、を少なくとも含むことを特徴とするものであり、アンドープのGaNからなる第一のn型層とn型不純物がドープされたAlGaNからなる第二のn型層との接合により、これらの半導体積層構造の中で電子が移動しやすくなるという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記半導体積層構造は、アンドープのGaNからなる第一のn型層とn型不純物がドープされた第二のn型層とからなる対が2以上積層された多層構造を含むことを特徴とするものであり、第一のn型層と第二のn型層との接合を多層化することにより、これらの半導体積層構造の中で電子がより一層移動しやすくなるという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記半導体積層構造は、前記第二のn型層に接して形成されたアンドープのGaNからなる第三のn型層をさらに含むことを特徴とする、第二のn型層に接してさらにアンドープのGaNからなる第三のn型層と形成することにより、これらの半導体積層構造の中で電子がより一層移動しやすくなるという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれかに記載の発明において、前記第二のn型層は、電子濃度が4×1018/cm3以上1×1020/cm3以下の範囲となるように調整されていることを特徴とするものであり、第二のn型層における電子濃度を特定することで、第二のn型層と前記第一のn型層または/および第三のn型層との接合により形成される半導体積層構造の中で電子が移動しやすくなるとともに、半導体積層構造の結晶性を良好に保持することができるという作用を有する。
請求項6に記載の発明は、請求項2から5のいずれかに記載の発明において、前記第二のn型層は、膜厚を10nm〜100nmの範囲に調整されていることを特徴とするものであり、第二のn型層の膜厚を特定することで、第一のn型層への電子の供給量を適当に確保することができるという作用を有する。
請求項7に記載の発明は、請求項2から6のいずれかに記載の発明において、前記第二のn型層は、膜厚を1nm〜100nmの範囲に調整されていることを特徴とするものであり、第一のn型層の膜厚を特定することで、半導体積層構造の中での電子の移動のしやすさを確保するとともに、半導体積層構造の直列抵抗が過度に増大するのを防止することができるという作用を有する。
請求項8に記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、前記第二のn型層は、前記第一のn型層または/および前記第三のn型層と接する側に、アンドープのAlxGa1-xN(但し、0≦x≦1)からなる不純物拡散防止領域を層状に備えていることを特徴とするものであり、前記第二のn型層からn型不純物が前記第一のn型層へ拡散して第一のn型層における電子の移動度が低下するのを防止することができるという作用を有する。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記不純物拡散防止領域の層厚は、1nm〜10nmの範囲に調整されていることを特徴とするものであり、不純物拡散防止領域の層厚を特定の範囲に調整することで、n型不純物の第一のn型層への拡散を適切に防止するとともに、第二のn型層における直列抵抗の増大を防止することができるという作用を有する。
以下に、本発明の実施の形態の具体例を、図1から図7を参照しながら説明する。これらの図において、同一要素および同一部材は、同一符号で示されている。
(実施の形態1)
図1に、本発明の第一の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を示す断面図を示す。
図1において、基板1の上に、バッファ層2を介して、n型コンタクト層3aと、半導体積層構造300と、n型コンタクト層3bと、n型クラッド層4と、活性層5と、p型クラッド層6と、p型コンタクト層7と、が順次積層されている。p型コンタクト層7の表面上にはp側電極9が形成されており、p型コンタクト層7の表面側から、p型コンタクト層7とp型クラッド層6と活性層5とn型クラッド層4の一部をエッチングにより除去して露出されたn型コンタクト層3bの表面上には、n側電極8が形成されている。
基板1には、サファイア、GaN、SiC、スピネル(MgAl2O)等を使用することができる。
バッファ層2には、GaN、AlN、AlGaN、AlInN等を用いることができ、例えば、900℃以下の温度で、数nmから数十nmの厚さで形成されたものを好ましく用いることができる。ここで、バッファ層2は、基板1とその上に形成される窒化ガリウム系化合物半導体からなる積層構造との間の格子不整合を緩和する作用を有するものであるため、GaNのように、その上に形成される窒化ガリウム系化合物半導体との格子定数が近い基板を用いる場合には、成長方法や成長条件にもよるが、バッファ層2の形成を省略することも可能である。
n型コンタクト層3aおよびn型コンタクト層3bは、窒化ガリウム系化合物半導体で形成され、特にGaNやAlGaNで形成されることが好ましい。窒化ガリウム系化合物半導体は、n型不純物をドープしないアンドープの状態でもn型導電型を示す傾向があるが、特にn側電極8を設けるためのn型コンタクト層として用いる場合には、SiやGe等のn型不純物をドープしたGaNを用いると、電子濃度の高いn型層が得られ、n側電極8との接触抵抗を小さくすることが可能である。
n型コンタクト層3bの表面上に形成されるn側電極8には、n型コンタクト層3bとのオーミック性の良いAl、Ti、Au等の金属を単層、複層または合金の状態で用いることができる。
n型クラッド層4は、窒化ガリウム系化合物半導体で形成され、SiやGe等のn型不純物がドープされたAlaGa1-aN(但し、0≦a≦1)で形成されることが好ましいが、発光ダイオードに用いる発光素子の場合には、n型クラッド層4の形成を省略することも可能である。
n型クラッド層4の上に形成される活性層5は、n型クラッド層4のバンドギャップよりも小さいバンドギャップを有する窒化ガリウム系化合物半導体で形成される。特に、インジウムを含む窒化ガリウム系化合物半導体、すなわちInpAlqGa1-p-qN(但し、0<p≦1、0≦q≦1、0<p+q≦0)で形成され、その中でもInrGa1-rN(但し、0<r<1)で形成されることが好ましい(以下、本明細書において、InrGa1-rNまたは同様に添字を伴った表現により示される窒化ガリウム系化合物半導体を単にInGaNということがある。)。活性層5は、n型不純物とp型不純物を同時に、またはそれらのいずれか一方のみをドープすることにより所望の発光波長を得る構成とすることもできるが、膜厚を約10nm以下と薄くした層を用いて量子井戸構造とした構成とすることにより、色純度が良くかつ発光効率の高い活性層5とすることが発光効率の向上の点で特に好ましい。活性層5を量子井戸構造とする場合、InGaNからなる井戸層を、井戸層よりもバンドギャップの大きな障壁層で挟んだ単一量子井戸構造としても良く、この場合には、障壁層を活性層の両側に形成されるp型およびn型クラッド層で兼用することが可能である。また、井戸層と障壁層とを交互に積層させた多重量子井戸構造としても良い。
活性層5の上には、p型クラッド層6が形成されている。p型クラッド層6は、活性層5のバンドギャップよりも大きいバンドギャップを有する窒化ガリウム系化合物半導体で形成され、特にMg等のp型不純物がドープされたAlbGa1-bN(但し、0≦b≦1)で形成されることが好ましい。通常、p型クラッド層6は、結晶性良く形成させるために、活性層5の成長に適した温度よりも高い成長温度で形成されることが多く、このため、活性層5の成長後、p型クラッド層6の成長温度にまで昇温させる間において、活性層5を構成するインジウムや窒素等の構成元素の解離等により活性層5の結晶性の劣化が生じることがある。そこで、p型クラッド層6の活性層5に接する側の一部を、活性層5を成長後に昇温させながら連続して成長形成し、p型クラッド層6の成長温度において、引き続いて残りのp型クラッド層6を成長させると、活性層5の結晶性の劣化を効果的に防止することが可能となる。このとき、昇温させながら成長させるp型クラッド層6の一部は、AlcGa1-cN(但し、0≦c<1、c<b)、特にGaNで形成されることが好ましい。活性層5に接して形成されクラッド層としての作用を十分達成することができると同時に、活性層5の構成元素の解離等による結晶性の劣化を防止する効果を高めることができるからである。
p型クラッド層6の上には、p型コンタクト層7が形成されている。p型コンタクト層7は、p型不純物をドープした窒化ガリウム系化合物半導体で形成される。特に、p型コンタクト層7の表面上に形成されるp側電極9との接触抵抗を低減させるために、Mg等のp型不純物をドープしたIndGa1-dN(0≦d≦0)で形成することが好ましい。
ここで、半導体積層構造300は、活性層5と基板1との間のn側の積層構造の中に形成されており、特に本実施の形態においては、n側電極8が表面に形成されたn型コンタクト層3bと基板1との間に形成された構成とされている。
図2は、本発明の第一の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一部の概略を示す断面図であり、n型コンタクト層3aから活性層5までの層構造を示している。本実施の形態においては、半導体積層構造300は、n型コンタクト層3bと基板1との間に形成されている。
半導体積層構造300は、アンドープのGaNからなる第一のn型層31と、第一のn型層31に接して形成され、かつn型不純物がドープされたAlGaNからなる第二のn型層32とを含む構成とされている。本発明においては、第一のn型層31はアンドープのGaNからなり、第二のn型層32はSiやGe等のn型不純物をドープしたAlGaNからなることを必須とする。
アンドープのGaNからなる第一のn型層31とn型不純物をドープしたAlGaNと積層させた半導体積層構造300をn側の層構造の中に形成することで、半導体積層構造300の中で電子が移動しやすくなる理由については明らかではないが、以下のように推測することができる。
すなわち、n型不純物をドープした窒化ガリウム系化合物半導体においては、他の3−5族化合物半導体と同様に、n型層中での電子の移動度は、電子を生じてイオン化したn型不純物による散乱により大きく影響されることが多いと考えられる。
ここで、本発明のように、n型不純物をドープしないでアンドープとしたGaNからなる第一のn型層31とn型不純物をドープしたAlGaNからなる第二のn型層32とを接合させて形成した構成として半導体積層構造300を形成すると、n型不純物をドープした第二のn型層32においてn型不純物のイオン化によって生じた電子が、第二のn型層32よりもバンドギャップの小さい第一のn型層31の中にも蓄積されて存在するようになると考えられる。アンドープのGaNにおいては、電子の移動度に影響を及ぼすイオン化した不純物の数がn型不純物をドープしたn型層に比べ非常に少ないため、通常、電子の移動度はn型不純物をドープしたn型層に比べ非常に高くなる。
したがって、もともとアンドープで形成され、電子濃度の低い第一のn型層31に、これに接合して形成され、かつn型不純物がドープされ電子濃度の高い第二のn型層32から電子が供給されて、移動度が高められた電子の数が非常に多くなるため、結局、全体としてこの半導体積層構造300中で電子が移動しやすくなるものと考えられる。
これらの作用により、n側電極8からn型コンタクト層3bに注入された電子は、n側電極8の直下のn型コンタクト層3bを介して半導体積層構造300に供給され、電子の移動度が高められた第一のn型層31とn型不純物がドープされた第二のn型層32との積層構造の中で、層構造の面内の全体に均一に広げられ、半導体積層構造300からn型コンタクト層3bおよびn型クラッド層4を介して、活性層5へ注入される。この結果、活性層5から面内均一な発光が得られ、発光効率が向上するとともに、半導体積層構造300を含むn側の層構造の中で電子が移動しやすくなることによりn側の層構造における直列抵抗が低減されて、動作電圧を低減することが可能となる。
ここで、p側からp型層の一部をエッチングにより除去させて露出されたn型コンタクト層にn側電極を形成する構成とする場合、n側電極から注入された後活性層へ注入されるまでの電子の流れは、n側電極の近傍の狭い領域に集中する傾向にあり、電子はn側電極の直下から、比較的抵抗の高いn型コンタクト層の中を面内で積層方向と垂直な方向に進み、エッチングで除去されていない活性層の下部に到達する。このためn型コンタクト層における面方向における直列抵抗が高くなる傾向にあった。また、n側電極から注入された電子が面方向に移動する際の直列抵抗を低減することも困難な傾向にあった。
これに対し、本実施の形態のように、半導体積層構造300をn型コンタクト層3bの下方、すなわち、n型コンタクト層3bと基板1との間に形成することにより、n側電極8から注入された電子がこの半導体積層構造300の中で層構造の面内の全体に広がりやすくなることで、面方向における直列抵抗を低減できることができる。この場合、p側からのエッチングの深さを適宜調整して、n側電極8が形成されるn型コンタクト層3bの表面と半導体積層構造300との距離を0.01μm〜0.3μmの範囲になるようにすると、n側電極8から半導体層構造300への電子の供給がされやすくなるので上述の効果を奏しやすくなる。
本実施の形態においては、半導体積層構造300を、n型コンタクト層3bと接する側から順に、第一のn型層31と第二のn型層32とを2回繰り返して積層させた構成としたが、この繰り返しの回数は、第一のn型層31および第二のn型層32の膜厚にもよるが、1回以上300回以下の範囲とすることが好ましい。繰り返しの回数を多くして多層化する場合には膜厚を適宜薄くして、層構造に欠陥やクラックが発生するのを防止することが、製造歩留まりを高くできるという点で好ましい。
また、本実施の形態においては、基板1に近い側から第二のn型層32と第一のn型層31との対を2回積層させており、この積層の繰り返しの最初の層は、n型不純物をドープした第二のn型層32とされているが、さらに第二のn型層32に接してアンドープのGaNからなる第三のn型層を形成する、すなわち、基板1に近い側の第二のn型層32とn型コンタクト層3aとに接して第三のn型層を形成する構成としても良い。積層の最初の第二のn型層32で生じた電子が、これに接して形成された第三のn型層にも存在するようになり、上述と同様の効果により、この半導体積層構造の中で電子がさらに移動しやすくなるからである。
なお、本実施の形態においては、n型コンタクト層3aをn型コンタクト層3bと同じ窒化ガリウム系化合物半導体、すなわちSiをドープして電子濃度を高めたGaNとすることが好ましいとしたが、n型コンタクト層3aにn側電極8が接することがない構成とする場合には、n型コンタクト層3aをアンドープのGaNやAlGaNで形成し、その上に形成する窒化ガリウム系化合物半導体の積層構造の下地層として用いることも可能である。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第二の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を示す断面図を示しており、図1と同一の符号は、同一の部材を示している。
図3において、基板1の上に、バッファ層2を介して、n型コンタクト層3aと、半導体積層構造300と、n型コンタクト層3bと、n型クラッド層4と、活性層5と、p型クラッド層6と、p型コンタクト層7と、が実施の形態1における図1に示す窒化ガリウム系化合物半導体発光素子と同様に順次積層されている。p型コンタクト層7の表面上にはp側電極9が、n型コンタクト層3aの露出された表面上にはn側電極8が形成されている。
図3に示す基板1、バッファ層2、n型コンタクト層3a、半導体積層構造300、n型コンタクト層3b、n型クラッド層4、活性層5、p型クラッド層6、p型コンタクト層7、p側電極9およびn側電極8の構成については、上記実施の形態1における図1に関して説明したものと同様であるが、本実施の形態の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子が、上記実施の形態1のものと異なるのは、半導体積層構造300が、n側電極8が形成されたn型コンタクト層3aと活性層5との間に形成されている点である。
図4は、本発明の第二の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一部の構造を示す断面図であり、n型コンタクト層3aから活性層5までの層構造を示している。上述したように、半導体積層構造300は、n型コンタクト層3aと活性層5との間に形成されている。
半導体積層構造300は、n型コンタクト層3aに近い側から、アンドープのGaNからなる第一のn型層31と、第一のn型層31に接して形成され、かつn型不純物がドープされたAlGaNからなる第二のn型層32とを含む構成とされている。本発明において、第一のn型層31はアンドープのGaNからなり、第二のn型層32はSiやGe等のn型不純物をドープしたAlGaNからなることを必須とすることは、実施の形態1の構成と同様である。
本実施の形態においても、アンドープのGaNからなる第一のn型層31とn型不純物をドープしたAlGaNと積層させた半導体積層構造300をn側の層構造の中に形成することで、半導体積層構造300の中で電子が移動しやすくなる理由については、上記実施の形態1において説明した推測とほぼ同様の理由によるものと考えられる。
したがって、本実施の形態においては、n側電極8からn型コンタクト層3aに注入された電子は、n型コンタクト層3aの上に形成された半導体積層構造300に供給され、電子の移動度が高められた第一のn型層31とn型不純物がドープされた第二のn型層32との積層構造の中で、層構造の面内の全体に均一に広げられ、半導体積層構造300からn型コンタクト層3bおよびn型クラッド層4を介して、活性層5へ注入される。この結果、活性層5から面内均一な発光が得られ、発光効率が向上するとともに、半導体積層構造300を含むn型層の中で電子が移動しやすくなることによりn型層における直接抵抗が低減されて、動作電圧を低減することが可能となる。
なお、第一のn型層31と第二のn型層32の積層の繰り返しの回数、膜厚に関しては、実施の形態1の構成と同様とすることができる。
また、本実施の形態においても、第一のn型層31と第二のn型層32の積層の繰り返しの最後の層、すなわち、n型コンタクト層3bに接する側の層は、n型不純物をドープした第二のn型層32とされているが、さらに第二のn型層32に接してアンドープのGaNからなる第三のn型層を形成しても良い。
さらにまた、本実施の形態においても上記実施の形態1における図1と同様に、n型コンタクト層3aをn型コンタクト層3bと同じ窒化ガリウム系化合物半導体、すなわちSiをドープして電子濃度を高めたGaNとすることとしたが、n型コンタクト層3bにn側電極8が接することがない構成とする場合には、n型コンタクト層3bの形成を省略することも可能である。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第三の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を示す断面図を示しており、図1と同一の符号は、同一の部材を示している。
図5において、基板1の上に、バッファ層2を介して、n型コンタクト層3aと、半導体積層構造300と、n型コンタクト層3bと、半導体積層構造301と、n型コンタクト層3cと、n型クラッド層4と、活性層5と、p型クラッド層6と、p型コンタクト層7と、が順次積層されている。p型コンタクト層7の表面上にはp側電極9が、n型コンタクト層3bの露出された表面上にはn側電極8が形成されている。ここで、n型コンタクト層3bの上に形成される半導体積層構造301は、上記実施の形態2においてn型コンタクト層3bの下に形成される半導体積層構造300と同様の構成とされる。
図5に示す基板1、バッファ層2、n型コンタクト層3a、半導体積層構造300および301、n型コンタクト層3b、n型クラッド層4、活性層5、p型クラッド層6、p型コンタクト層7、p側電極9およびn側電極8の構成については、上記実施の形態1または実施の形態2における図1または図2に関して説明したものと同様であるが、本実施の形態の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子が、上記実施の形態1または実施の形態2のものと異なるのは、半導体積層構造300および301が、n側電極8が形成されたn型コンタクト層3bと基板1との間およびn型コンタクト層3bと活性層5との間にそれぞれ形成されている点である。
図6は、本発明の第三の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一部の構造を示す断面図であり、n型コンタクト層3aから活性層5までの層構造を示している。上述したように、半導体積層構造300および301は、それぞれn型コンタクト層3bと基板1の間およびn型コンタクト層3bと活性層5との間に形成されている。
半導体積層構造300および301はいずれも、n型コンタクト層3bに近い側から、アンドープのGaNからなる第一のn型層31と、第一のn型層31に接して形成され、かつn型不純物がドープされたAlGaNからなる第二のn型層32とを含む構成とされている。本発明においても、第一のn型層31はアンドープのGaNからなり、第二のn型層32はSiやGe等のn型不純物をドープしたAlGaNからなることを必須とすることは、上記実施の形態1の構成と同様である。
本実施の形態においても、アンドープのGaNからなる第一のn型層31とn型不純物をドープしたAlGaNと積層させた半導体積層構造300および301をn側の層構造の中に形成することで、半導体積層構造300および301の中で電子が移動しやすくなる理由については、上記実施の形態1において説明した推測とほぼ同様の理由によるものと思われる。
したがって、本実施の形態においては、n側電極8からn型コンタクト層3bに注入された電子のうち、n型コンタクト層3bを介して下方へ向かう電子は、n型コンタクト層3bの下に形成された半導体積層構造300に供給され、層構造の面内の全体に均一に広げられ、半導体積層構造300からn型コンタクト層3bを介して、半導体積層構造301へ注入され、n型コンタクト層3bを介して上方へ向かい半導体積層構造301へ注入された電子とともに、この半導体積層構造301でさらに面内全体に広げられ、n型コンタクト層3cおよびn型クラッド層4を介して活性層5へ注入されることとなる。この結果、活性層5から面内均一な発光が得られ、発光効率が向上するとともに、半導体積層構造300および301を含むn型層の中で電子が移動しやすくなることによりn側の層構造における直列抵抗が低減されて、動作電圧を低減することが可能となる。
なお、第一のn型層31と第二のn型層32の積層の繰り返しの回数、膜厚に関しては、実施の形態1の構成と同様とすることができる。
また、本実施の形態においても、n型コンタクト層3bに近い側からの第一のn型層31と第二のn型層32の積層の繰り返しにおける最後の層は、n型不純物をドープした第二のn型層32とされているが、さらに第二のn型層32に接してアンドープのGaNからなる第三のn型層を形成しても良い。
さらにまた、本実施の形態において、n型コンタクト層3aおよびn型コンタクト層3cは、n型コンタクト層3bと同じ窒化ガリウム系化合物半導体、すなわちSiをドープして電子濃度を高めたGaNとすることとしたが、n型コンタクト層3aにn側電極8が接することがない構成とする場合には、上記実施の形態1で説明したように、n型コンタクト層3aをアンドープのGaNやAlGaNで形成し、その上に形成する窒化ガリウム系化合物半導体の積層構造の下地層として用いることも可能であり、n型コンタクト層3cにn側電極8が接することがない構成とする場合には、上記実施の形態2で説明したように、n型コンタクト層3cの形成を省略することも可能である。
なお、上記実施の形態1ないし3においては、n側電極8を形成するn型コンタクト層の表面は、層の面方向とほぼ平行となるような構成とされているが、n型コンタクト層の表面が、例えば、上記実施の形態3において、n型コンタクト層3cからn型コンタクト層3aにかけて傾斜する面となるように、p側からのp型層のエッチングによる除去を行い、露出したn型コンタクト層3cからn型コンタクト層3aにかけてn側電極8を形成すると、n型コンタクト層3c、半導体積層構造301、n型コンタクト層3b、半導体積層構造300およびn型コンタクト層3aにn側電極8から直接電子が注入されることとなり、これらn側の層構造の中での電子の広がりやすさをさらに高めることが可能となる。
本発明者らの知見によれば、半導体積層構造300および301を構成する第二のn型層32は、電子濃度が4×1018/cm3以上1×1020/cm3以下の範囲となるように調整されていることが望ましいことがわかった。電子濃度が4×1018/cm3よりも小さいと、半導体積層構造300および301の中での十分な電子の広がりが得られにくくなる傾向にある。これは、第二のn型層32に接して形成される第一のn型層31に蓄積される電子の量が小さくなるからであると考えられる。一方、1×1020/cm3よりも大きくなると、第二のn型層32の結晶性が悪くなる傾向にあり、この上に形成される積層構造の結晶性も悪くなる傾向にある。
さらに、第二のn型層32は、膜厚を10nm〜100nmの範囲に調整されていることが好ましい。第二のn型層32の膜厚が10nmよりも小さくなると、第一のn型層31に供給することができる電子の量が減少するからである。一方、第一のn型層31への電子の供給に寄与する第二のn型層32の膜厚は、通常、100nmまでと考えられるので、100nmよりも厚くなると、第一のn型層31への電子の供給に寄与しない部分が増大することとなるので好ましくない。
さらに、第一のn型層31は、膜厚を1nm〜100nmの範囲に調整されていることが好ましい。第一のn型層31の膜厚が1nmよりも小さくなると、半導体積層構造300および301の中での十分な電子の広がりが得られにくくなる傾向にある。これは、第二のn型層32から供給される電子を蓄積することが困難になるためであると考えられる。一方、第二のn型層32から供給される電子は、第一のn型層31において第二のn型層32と接する近傍に集中して存在すると考えられるため、第一のn型層31の膜厚をむやみに厚くしても電子の広がりやすさには寄与しないと考えられる。本発明者らの知見によれば、100nmよりも厚くなると、電子の移動度が高まって層構造の中で電子が広がりやすくなることによるn側の層構造における面内の直列抵抗の低減の効果よりも、電子が第一のn型層31を垂直に横切って移動する際の直列抵抗の増大のほうが大きくなる傾向にある。
(実施の形態4)
本実施の形態における窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造は、上記実施の形態1において示した図1のものとほぼ同様である。本実施の形態の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子が上記実施の形態のものと異なる点は、半導体積層構造300において、n型不純物をドープした第二のn型層32が、第一のn型層31と接する側に、n型不純物をドープしないでアンドープとした不純物拡散防止領域を層状に備えている点である。以下、図7を用いて本実施の形態を説明する。
図7は、本発明の第四の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一部の構造を示す断面図を示しており、図1と同一の符号は、同一の部材を示している。
図7において、n型不純物がドープされたAlxGa1-xNからなる第二のn型層32の片側または両側にアンドープのGaNからなる第一のn型層31が形成されているとともに、第二のn型層32において、第一のn型層31と接する側の一部に、アンドープのAlxGa1-xNからなる不純物拡散防止領域34が設けられている。
ここで、n型不純物をドープした第二のn型層32においてn型不純物のイオン化によって生じた電子が、第二のn型層32に接して形成された第一のn型層31の中にも蓄積されて存在するようになり、電子の移動度に影響を及ぼすイオン化した不純物の数が非常に少ない第一のn型層31においては、電子の移動度はn型不純物をドープしたn型層に比べ非常に高くなることは、上記実施の形態1において説明したとおりである。
したがって、第一のn型層31における電子の移動度を高く保持するためには、第二のn型層32にドープされたn型不純物が第一のn型層31に拡散等により混入するのを防止することが重要となる。
そこで、図7に示すように、n型不純物がドープされた第二のn型層32において、第一のn型層31と接する側の一部に、n型不純物をドープしない不純物拡散防止領域34を設けると、第一のn型層31へのn型不純物の混入による移動度の低下が防止され、第一のn型層31における電子の移動度を高く保持することができるようになる。この構成は、第二のn型層32にn型不純物を高濃度にドープする場合に特に有用である。
不純物拡散防止領域34の層厚は、1nm〜5nmの範囲に調整されていることが好ましい。1nmよりも薄いと、第一のn型層31へのn型不純物の混入を防止する効果が低減するからであり、5nmよりも厚いと、第二のn型層32から第一のn型層31への電子の供給が困難となる傾向にあるからである。
なお、本実施の形態の構成は、上記実施の形態1ないし3おける半導体積層構造300および301にも適用することが可能である。
以下、本発明の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の製造方法の具体例について図面を参照しながら説明する。以下の実施例は、主として有機金属気相成長法を用いた窒化ガリウム系化合物半導体の成長方法を示すものであるが、成長方法はこれに限定されるものではなく、分子線エピタキシー法や有機金属分子線エピタキシー法等を用いることも可能である。
(実施例1)
本実施例においては、図1に示す窒化ガリウム系化合物半導体発光素子を作製した。
まず、表面を鏡面に仕上げられたサファイアの基板1を反応管内の基板ホルダーに載置した後、基板1の表面温度を1100℃に10分間保ち、水素ガスを流しながら基板を加熱することにより、基板1の表面に付着している有機物等の汚れや水分を取り除くためのクリーニングを行った。
次に、基板1の表面温度を600℃にまで降下させ、主キャリアガスとしての窒素ガスと、アンモニアと、トリメチルアルミニウム(TMA)を含むTMA用のキャリアガスを流しながら、AlNからなるバッファ層2を25nmの厚さで成長させた。
次に、TMAのキャリアガスのみを止めて1050℃まで昇温させた後、主キャリアガスとして窒素ガスと水素ガスを流しながら、新たにトリメチルガリウム(TMG)を含むTMG用のキャリアガスと、Si源であるSiH(モノシラン)ガスと、を流しながら成長させて、SiをドープしたGaNからなるn型コンタクト層3aを1.5μmの厚さで成長させた。
n型コンタクト層3aを成長形成後、引き続き基板温度を1050℃に保持して、半導体積層構造300を成長させた。半導体積層構造300の形成においては、まず、主キャリアガスとして窒素ガスと水素ガスを流しながら、新たにTMG用のキャリアガスと、TMA用のキャリアガスと、SiHガスと、を流しながら成長させて、SiをドープしたAl0.1Ga0.9Nからなる第二のn型層32を30nmの厚さで成長させた。この第二のn型層32の電子濃度は約6×1018/cm3であった。次に、同一の基板温度において、新たにTMG用のキャリアガスを流しながら成長させて、アンドープのGaNからなる第一のn型層31を20nmの厚さで成長させた。そして、この後、同様にして第二のn型層32と第一のn型層31を繰り返し積層させた。このようにして、第二のn型層32と第一のn型層31とからなる対が2回積層された半導体積層構造300を形成させた。
半導体積層構造300を形成した後、TMA用のキャリアガスを止め、引き続き基板温度を1050℃に保持して、新たにTMG用のキャリアガスと、SiHガスと、を流しながら成長させて、SiをドープしたGaNからなるn型コンタクト層3bを0.5μmの厚さで成長させた。
n型コンタクト層3bを成長後、TMG用のキャリアガスを止め、引き続き基板温度を1050℃に保持して、新たにTMG用のキャリアガスと、TMA用のキャリアガスと、SiHガスと、を流しながら成長させて、SiをドープしたAl0.01Ga0.99Nからなるn型クラッド層4を0.05μmの厚さで成長させた。
n型クラッド層4を成長後、TMG用のキャリアガスとTMA用のキャリアガスとSiHガスとを止め、基板温度を750℃にまで降下させ、750℃において、主キャリアガスとして窒素ガスを流し、新たにTMG用のキャリアガスと、TMI用のキャリアガスと、を流しながらアンドープのIn0.4Ga0.6Nからなる単一量子井戸構造の活性層5を5nmの厚さで成長させた。
活性層5を成長後、TMI用のキャリアガスを止め、TMG用のキャリアガスを流しながら基板温度を1050℃に向けて昇温させながら、引き続きアンドープのGaNを4nmの厚さで成長させ、基板温度が1050℃に達したら、新たに主キャリアガスとしての窒素ガスと水素ガスと、TMA用のキャリアガスと、Mg源であるCp2Mg用のキャリアガスと、を流しながら成長させて、MgをドープさせたAl0.15Ga0.85Nを0.1μmの厚さで成長させた。この後、TMG用のキャリアガスとTMG用のキャリアガスとを止め、基板温度を1050℃に保持し、MgをドープさせたAl0.15Ga0.85Nからアンドープで形成したGaNにMgを拡散させた。このようにして、MgをドープさせたGaNとMgをドープさせたAlGaNとからなるp型クラッド層6を約0.1μmの厚さで形成させた。
p型クラッド層6を形成後、基板温度を1050℃に保持し、新たにTMG用のキャリアガスと、Cp2Mg用のキャリアガスと、を流しながら成長させて、MgをドープさせたGaNからなるp型コンタクト層7を0.1μmの厚さで成長させた。
p型コンタクト層7を成長後、TMG用のキャリアガスとCp2Mg用のキャリアガスとを止め、主キャリアガスとアンモニアをそのまま流しながら室温程度にまで冷却させて、ウェハーを反応管から取り出した。
次に、p型コンタクト層7の表面上にCVD法によりSiO2膜を堆積させた後、フォトリソグラフィにより所定の形状にパターンニングしてエッチング用のマスクを形成させた。そして、反応性イオンエッチング法により、p型コンタクト層7とp型クラッド層6と活性層5とn型クラッド層4の一部を約0.55μmの深さで積層方向と逆の方向に向かって除去させて、n型コンタクト層3bの表面を露出させた。そして、フォトリソグラフィーと蒸着法により露出させたn型コンタクト層3bの表面上にAlからなるn側電極8を蒸着形成させた。さらに、同様にしてp型コンタクト層7の表面上にNiとAuとからなるp側電極9を蒸着形成させた。
この後、サファイアの基板1の裏面を研磨して100μm程度にまで薄くし、スクライブによりチップ状に分離した。このようにして、図1に示す窒化ガリウム系化合物半導体発光素子が得られた。
このチップを電極形成面側を上向きにしてステムの接着した後、チップのn側電極とp側電極をそれぞれステム上の電極にワイヤで結線し、その後樹脂モールドして発光ダイオードを作製した。この発光ダイオードを20mAの順方向電流で駆動したところ、ピーク発光波長480nmの青色で発光した。このときの発光出力は1210μWであり、順方向動作電圧は3.4Vであった。
(実施例2)
本実施例においては、n型コンタクト層3aを1.95μm、n型コンタクト層3bを0.05μmの厚さで形成し、半導体積層構造300における第一のn型層31と第二のn型層32の積層の順序を逆にして形成した以外は上記実施例1と同様にして、図3に示す窒化ガリウム系化合物半導体発光素子を作製した。さらに、この後、上記実施例1と同様にして発光ダイオードを作製し、20mAの順方向電流で駆動したところ、ピーク波長480nmの青色で発光した。このときの発光出力は1180μWであり、順方向動作電圧は3.5Vであった。
(実施例3)
本実施例において、n型コンタクト層3aを1.50μm、n型コンタクト層3bを0.35μm、n型コンタクト層3cを0.05μmの厚さで形成し、半導体積層構造300を上記実施例1と同じ条件で、半導体積層構造301を上記実施例2の半導体積層構造300と同じ条件で、かつ、それぞれn型コンタクト層3aとnコンタクト層3bの間およびn型コンタクト層3bとn型コンタクト層3cの間に形成した以外は上記実施例1と同様にして、図5に示す窒化ガリウム系化合物半導体発光素子を作製した。さらに、この後、上記実施例1と同様にして発光ダイオードを作製し、20mAの順方向電流で駆動したところ、ピーク波長480nmの青色で発光した。このときの発光出力は1290μWであり、順方向動作電圧は3.3Vであった。
(比較例)
比較のために、図8に示す窒化ガリウム系化合物半導体発光素子を作製した。
具体的には、n型コンタクト層43を上記実施例1のn型コンタクト層3aと同じ条件で、2.0μmの厚さで形成し、n型高濃度層403を、n型コンタクト層43よりも高い電子濃度となるようにSiをドープしたGaNで形成し、n型クラッド層44を、上記実施例1のn型クラッド層4と同じ条件で形成した。そして、バッファ層42、活性層45、p型クラッド層46、p型コンタクト層47、n側電極48およびp側電極49の形成を、上記実施例1におけるバッファ層2、活性層5、p型クラッド層6、p型コンタクト層7、n側電極8およびp側電極9の形成と同じ条件で行った。このようにして得られた窒化ガリウム系化合物半導体発光素子を用いて、上記実施例1と同様にして発光ダイオードを作製し、20mAの順方向電流で駆動したところ、ピーク発光波長480nmの青色で発光したが、このときの発光出力は1020μWと低下する傾向が見られ、順方向動作電圧は3.7Vと、上記実施例の発光ダイオードよりも高かった。
発光効率を高め、動作電圧を低減することが必要な半導体発光素子に好適である。
本発明の第一の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を示す断面図 本発明の第一の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一部の構造を示す断面図 本発明の第二の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を示す断面図 本発明の第二の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一部の構造を示す断面図 本発明の第三の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を示す断面図 本発明の第三の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一部の構造を示す断面図 本発明の第四の実施の形態に係る窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の一部の構造を示す断面図 従来の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構造を示す断面図
符号の説明
1 基板
2 バッファ層
3a,3b,3c n型コンタクト層
4 n型クラッド層
5 活性層
6 p型クラッド層
7 p型コンタクト層
8 n側電極
9 p側電極
31 第一のn型層
32 第二のn型層
33 第三のn型層
34 不純物拡散防止領域
300,301 半導体積層構造

Claims (9)

  1. 基板と、上面にn型電極を有し、前記基板の上方に配置されたn型コンタクト層と、前記n型コンタクト層の上方に配置された活性層と、を少なくとも有する窒化ガリウム系化合物半導体発光素子であって、前記n型コンタクト層と前記基板との間と、前記活性層と前記n型コンタクト層との間のいずれか一方またはその両方に、窒化ガリウム系化合物半導体からなる半導体積層構造を備えており、前記半導体積層構造の中における電子の面方向の移動度が、前記n型コンタクト層の中における電子の面方向の移動度よりも高く、前記n型コンタクト層の表面と前記半導体積層構造の距離が0.01μm〜0.3μmの範囲であることを特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
  2. 前記半導体積層構造は、アンドープのGaNからなる第一のn型層と、前記第一のn型層に接して形成され、かつn型不純物がドープされたAlxGa1-xN(但し、0≦x≦1)からなる第二のn型層と、を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
  3. 前記半導体積層構造は、アンドープのGaNからなる第一のn型層とn型不純物がドープされた第二のn型層とからなる対が2以上積層された多層構造を含むことを特徴とする請求項2に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
  4. 前記半導体積層構造は、前記第二のn型層に接して形成されたアンドープのGaNからなる第三のn型層をさらに含むことを特徴とする請求項2または3記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
  5. 前記第二のn型層は、電子濃度が4×1018/cm3以上1×1020/cm3以下の範囲となるように調整されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
  6. 前記第二のn型層は、膜厚を10nm〜100nmの範囲に調整されていることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
  7. 前記第一のn型層は、膜厚を1nm〜100nmの範囲に調整されていることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
  8. 前記第二のn型層は、前記第一のn型層または/および前記第三のn型層と接する側に、アンドープのAlxGa1-xN(但し、0≦x≦1)からなる不純物拡散防止領域を層状に備えていることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
  9. 前記不純物拡散防止領域の厚さは、1nm〜5nmの範囲に調整されていることを特徴とする請求項8に記載の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子。
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