JP2005332763A - ワイヤーハーネス布線治具およびワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品 - Google Patents
ワイヤーハーネス布線治具およびワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】異なる太さの電線束のそれぞれに対して、略U字状の電線受け部の内幅を適応させることができるワイヤーハーネス布線治具とワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品を提供する。
【解決手段】ワイヤーハーネス布線板上に立設される支柱部12と、該支柱部12の上端部側に設けられ、略U字状の電線受け部13とを有する布線治具本体14と、前記電線受け部13の略U字状間に配置可能な複数の幅調整部を有し、前記電線受け部13に着脱自在に装着され、前記電線受け部13の内幅を調整する幅調整部品15を備え、前記幅調整部品15は、横断面が多角形状をなし、略U字状の電線受け部13の柱状部13aが挿通される挿通孔16が前記横断面に垂直に設けられ、前記挿通孔16は幅調整部となる側面から所望の距離だけ離間している、角柱状部材からなる。
【選択図】図1
【解決手段】ワイヤーハーネス布線板上に立設される支柱部12と、該支柱部12の上端部側に設けられ、略U字状の電線受け部13とを有する布線治具本体14と、前記電線受け部13の略U字状間に配置可能な複数の幅調整部を有し、前記電線受け部13に着脱自在に装着され、前記電線受け部13の内幅を調整する幅調整部品15を備え、前記幅調整部品15は、横断面が多角形状をなし、略U字状の電線受け部13の柱状部13aが挿通される挿通孔16が前記横断面に垂直に設けられ、前記挿通孔16は幅調整部となる側面から所望の距離だけ離間している、角柱状部材からなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワイヤーハーネス布線治具およびワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品に関する。
ワイヤーハーネスの組み立てはワイヤーハーネス布線板上でなされ、該布線板上に立設した布線治具に複数本の電線が配索されてなる電線束を支持しながら、所要の形態に布線し、所要の枝形状を有する電線束を形成している。
図7(a)、(b)に示すように、従来の布線治具1は、電線束6を受け止めるための略U字状の電線受け部2とこの電線受け部2を支持する支柱部3とを有している。支柱部3は2個のナット4で布線板5に固定されている。この電線受け部2は、電線束6の最大の太さ(最多の電線通過本数)に合わせて、その略U字状の幅寸法D0 が設定されている。したがって、図7(a)に示すように、最大の太さの電線束6を受け止める場合、略U字状の電線受け部2の中心(言い換えると、支柱部3の中心線)上に電線束6の中心軸が位置している。
ところで、ワイヤーハーネスの電線束6は、その仕様等によって電線数がまちまちで、各種の太さのものがある。図7(b)に示すように、電線束6の太さD1 が電線受け部2の内幅寸法D0 よりも小さいと、布線作業時に受ける力により電線束6が電線受け部2の一方の側に寄せられ、略U字状の電線受け部2の中心と電線束6の中心軸が位置ずれ(ずれ量δ=(D0 −D1 )/2)してしまう。
上述のように、電線受け部2の中心と電線束6の中心軸が位置ずれすると、例えば以下のような問題が生じる。
上述のように、電線受け部2の中心と電線束6の中心軸が位置ずれすると、例えば以下のような問題が生じる。
即ち、図8(a)に示すように、幹線の電線束6aから枝線の電線束6bを分岐し、枝線の電線束6bに部品7を取り付ける場合、部品7の取付位置は電線束6aの中心軸を基準にして所定の距離L0 だけ離間するように設定される。布線板上では、布線治具の電線受け部2の中心と部品取付位置の間の距離が前記所定の距離L0 に設定される。
図8(a)では、電線受け部2は略U字状の3本の柱状部2aからなっており、幹線の電線束6aは片側が一本の柱状部2aで、他の側が2本の柱状部2aで受け止められ、電線束6aの太さD1 と電線束6aを受け止める電線受け部2の内幅寸法D0 が一致している。このように、幹線の電線束6aの太さD1 が電線受け部2の略U字状の内幅寸法D0 にほぼ等しい場合には、電線受け部2に受け止められた電線束6aの中心軸と電線受け部2の中心が一致し、部品7は枝線の電線束6bの所定位置に取り付けられる。
しかしながら、図8(b)に示すように、幹線の電線束6aの太さD1 が電線受け部2の内幅寸法D0 よりも細い場合には、幹線の電線束6aは布線作業時に枝線の電線束6bに引っ張られて、電線束6aの中心軸が移動して電線受け部2の中心よりも部品取付位置側に偏り、布線板上の部品7の取付位置と幹線の電線束6aの中心軸との距離L1 が所定の距離L0 よりも短くなり、部品7の取付位置の精度が悪くなる。そうすると、例えば部品7が相手側へ固定される場合、ワイヤーハーネスを組付けることができないといった問題が生じる。
図8(a)では、電線受け部2は略U字状の3本の柱状部2aからなっており、幹線の電線束6aは片側が一本の柱状部2aで、他の側が2本の柱状部2aで受け止められ、電線束6aの太さD1 と電線束6aを受け止める電線受け部2の内幅寸法D0 が一致している。このように、幹線の電線束6aの太さD1 が電線受け部2の略U字状の内幅寸法D0 にほぼ等しい場合には、電線受け部2に受け止められた電線束6aの中心軸と電線受け部2の中心が一致し、部品7は枝線の電線束6bの所定位置に取り付けられる。
しかしながら、図8(b)に示すように、幹線の電線束6aの太さD1 が電線受け部2の内幅寸法D0 よりも細い場合には、幹線の電線束6aは布線作業時に枝線の電線束6bに引っ張られて、電線束6aの中心軸が移動して電線受け部2の中心よりも部品取付位置側に偏り、布線板上の部品7の取付位置と幹線の電線束6aの中心軸との距離L1 が所定の距離L0 よりも短くなり、部品7の取付位置の精度が悪くなる。そうすると、例えば部品7が相手側へ固定される場合、ワイヤーハーネスを組付けることができないといった問題が生じる。
そこで、異なる太さの電線束に対して、布線治具の電線受け部の中心と受け止められた電線束の中心軸を一致させるためには、異なる太さのそれぞれ電線束に対応する略U字状の内幅寸法の電線受け部を備えた布線治具を多数用意することが必要になり、多種類の布線治具を用意しなければならないという問題が生じた。
この問題を解決するために、図9に示すように、電線受け部2の内幅寸法を調整することができる布線治具8が提案されている。この布線治具8は、従来から用いられている布線治具に相当する布線治具本体9の略U字状の電線受け部2に,その内幅寸法を調整するための略U字状の内幅dのアダプタ10を嵌め込んだものである。このアダプタ10の内幅dを支持される電線束6aの太さに合わせることにより、電線受け部2の中心と電線束6aの中心軸を一致させることができるので、アダプタ10を換えるだけで、一種類の布線治具本体9で異なる太さの電線束6aに対応することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−69721号公報
この問題を解決するために、図9に示すように、電線受け部2の内幅寸法を調整することができる布線治具8が提案されている。この布線治具8は、従来から用いられている布線治具に相当する布線治具本体9の略U字状の電線受け部2に,その内幅寸法を調整するための略U字状の内幅dのアダプタ10を嵌め込んだものである。このアダプタ10の内幅dを支持される電線束6aの太さに合わせることにより、電線受け部2の中心と電線束6aの中心軸を一致させることができるので、アダプタ10を換えるだけで、一種類の布線治具本体9で異なる太さの電線束6aに対応することができる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述のアダプタ10を嵌め込んだ布線治具8では、異なる太さの電線束6aそれぞれに対応する複数のアダプタ10を用意しなければならないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、異なる太さの電線束のそれぞれに対して、略U字状の電線受け部の内幅を簡単に適応させることができるワイヤーハーネス布線治具とワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品を提供することである。
そこで、本発明の目的は、異なる太さの電線束のそれぞれに対して、略U字状の電線受け部の内幅を簡単に適応させることができるワイヤーハーネス布線治具とワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品を提供することである。
請求項1記載の発明は、ワイヤーハーネス布線板上に配置されてワイヤーハーネス布線作業に用いられ、ワイヤーハーネスを構成する複数の電線が布線されて形成された電線束を受け止めるワイヤーハーネス布線治具であって、ワイヤーハーネス布線板上に立設される支柱部と、前記支柱部の上端部側に設けられ、略U字状に形成された電線受け部とを有する布線治具本体と、前記電線受け部の略U字状間に配置可能な複数の幅調整部を有し、前記略U字状の電線受け部に着脱自在に装着され、前記電線受け部の内幅を調整する幅調整部品とを備えたことを特徴とするワイヤーハーネス布線治具である。
また、請求項2記載の発明は、ワイヤーハーネスを構成する複数の電線からなる電線束を受け止めるための電線受け部が対となる柱状部の下部同士を曲がり部で連結して略U字状に設けられ、前記柱状部の一つに着脱自在に装着されて、前記電線受け部の内幅を調整するワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品であって、長手方向に延びる柱状体をなし、前記電線受け部の内幅を調整する複数の幅調整部が前記柱状体の外表面の一部に長手方向にわたって形成され、前記電線受け部の柱状部に挿通される挿通孔が前記電線束の太さから定まる所定距離だけ前記幅調整部から離間して前記柱状部に長手方向にわたって設けられていることを特徴とするワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品である。
なお、前記略U字状の電線受け部において、略U字状に立ち上がる柱状部は2本とは限らず、3本以上の場合も含むものとする。
なお、前記略U字状の電線受け部において、略U字状に立ち上がる柱状部は2本とは限らず、3本以上の場合も含むものとする。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記ワイヤーハーネス布線治具の電線受け部の曲がり部に着脱自在に装着可能な溝部を有することを特徴とするワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品である。
請求項1記載の発明では、電線受け部の略U字状間に配置する幅調整部を代えることにより、一種類の幅調整部品で電線受け部の略U字状の内幅を複数の大きさに調整することができる。
また、請求項2記載の発明では、挿通孔に略U字状の電線受け部の一つの柱状部を挿通し、電線受け部の内側に向ける幅調整部を代えることにより、略U字状の電線受け部の内幅を複数の大きさに調整することができる。
さらに、請求項3記載の発明では、布線作業において電線束を電線受け部から取り外す際に、電線束に引きずられても、電線受け部の曲がり部から外れにくくなる。
請求項1記載の発明によれば、一種類の幅調整部品で異なる太さの電線束を電線受け部で受け止め、異なる太さの電線束を作業性よく、かつ精度よく布線することができるという優れた効果がある。
また、請求項2記載の発明によれば、電線受け部の内側に向ける幅調整部を代えて、電線受け部の一つの柱状部を挿通孔に挿通することにより、電線受け部の略U字状の内幅を異なる電線束の太さに合うように容易に調整することができるという優れた効果がある。
さらに、請求項3記載の発明によれば、布線作業において電線束を電線受け部から取り外す際に、幅調整部品が電線束とともに電線受け部から外れるのを防止することができるという優れた効果がある。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかるワイヤーハーネス布線治具の一実施形態の正面図であり、図2(a)〜(c)はそれぞれ、前記実施形態に用いた幅調整部品の平面図、正面図および側面図である。
図1は、本発明にかかるワイヤーハーネス布線治具の一実施形態の正面図であり、図2(a)〜(c)はそれぞれ、前記実施形態に用いた幅調整部品の平面図、正面図および側面図である。
図1に示すように、本実施形態の布線治具11は、布線板上に立設される支柱部12の上端に略U字状をなす電線受け部13が設けられた布線治具本体14と、電線受け部13の2本の柱状部13aに着脱自在に装着される幅調整部品15とからなる。布線治具本体14は従来の布線治具と同等のものである。
幅調整部品15は、図2(a)〜(c)に示すように、横断面が長方形断面の角柱状体をなし、角柱状体の角部にはRがつけられている。また、幅調整部品15は、電線受け部13の柱状部13aが挿通される挿通孔16が前記長方形断面に垂直に設けられている。挿通孔16は、長方形断面の短辺をなす側面15aからの距離はW1 、側面15bからの距離はW2 であって、側面15a、15bから異なる距離に設けられている。さらに、幅調整部品15は底部に、柱状部13aの下部の曲がり部が嵌め込まれる溝17が長辺方向に設けられており、挿通孔16の挿通口と溝17は逆T字状につながっている。なお、溝17と挿通孔16とは、電線受け部13の曲がり部が嵌め込み可能に、R部を介してつながっている。そうして、溝17は、開口部が狭く設けられ、本実施の形態では柱状部13aの径よりも狭く設けられている。
幅調整部品15の柱状部13aへの装着は、底部の溝17を押し開くようにして柱状部13aを挿通孔16の挿通口に挿通し、さらに柱状部13aの下部の略U字状曲がり部を溝17に嵌め込んでおこなう。この状態で、幅調整部品15は、溝17の開口部が狭くなっているので、柱状部13aから容易に脱落することなく、かつ着脱自在に装着される。また、幅調整部品15では、長方形断面の短辺が形成する側面15a、15bが幅調整部になっており、側面15a、15bのうち、所望の側面を電線受け部13の内側に向けて装着することにより、電線受け部13の内幅を所望の幅に調整することができる。
さらに、2本の柱状部13aへ装着された幅調整部品15間に電線束を配線する際には、幅調整部品15の角部にはRがついているため、電線束は幅調整部品15間をスムーズに動き、電線束に加わる張力を小さくすることができる。
さらに、2本の柱状部13aへ装着された幅調整部品15間に電線束を配線する際には、幅調整部品15の角部にはRがついているため、電線束は幅調整部品15間をスムーズに動き、電線束に加わる張力を小さくすることができる。
幅調整部品15の挿通孔16は、前記長方形断面の短辺が形成する側面15a、15bから後記の所定の距離W1 、W2 (>W1 )だけ離間した位置に設けられている。なお、距離W1 、W2 は側面15a、15bと挿通孔16の(中心ではなく)内壁との距離である。
前記距離W1 、W2 は、電線受け部13に受け止められる電線束の太さをD1 、D2 (<D1 )として、電線受け部13の内幅を中心対称にD1 、D2 に狭めるように設定する。即ち、略U字状の電線受け部13の内幅(2本の柱状部13a間の内幅)をD0 として、W1 =(D0 −D1 )/2、W2 =(D0 −D2 )/2とする。
前記距離W1 、W2 は、電線受け部13に受け止められる電線束の太さをD1 、D2 (<D1 )として、電線受け部13の内幅を中心対称にD1 、D2 に狭めるように設定する。即ち、略U字状の電線受け部13の内幅(2本の柱状部13a間の内幅)をD0 として、W1 =(D0 −D1 )/2、W2 =(D0 −D2 )/2とする。
図3(a)、(b)により、本実施形態の布線治具11を用いて幹線の太さの異なる電線束5a(太さ:D1 、D2 (<D1 ))から分岐した枝線の電線束5bに部品7を取り付ける布線作業について説明する。なお、電線束5bの部品7を取り付ける位置は、電線束5aの太さにかかわらず、その中心からL0 だけ離間した位置とする。また、電線受け部13は略U字状をなす3本の柱状部13a、13b、13cからなり、電線束5aは片側が1本の柱状部13a、他の側が2本の柱状部13b、13cで受け止められ、後者の2本の柱状部13b、13cの間から電線束5bが分岐している。電線束5aを受け止める柱状部13aと2本の柱状部13b、13cとの内幅は、D0 とする。
図3(a)は、電線受け部13で太さD1 の電線束5aを受け止めた場合を示す。即ち、幅調整部品15は、側面15aを内側にして柱状部13a、13b、13cに装着され、電線受け部13の電線束5aを受け止める内幅は、D1 に調整されて狭められている。
上述のように受け止められた電線束5aの中心軸は、電線受け部13の中心と一致し、電線束5aの中心軸と部品7との距離は所定のL0 となる。
上述のように受け止められた電線束5aの中心軸は、電線受け部13の中心と一致し、電線束5aの中心軸と部品7との距離は所定のL0 となる。
また、図3(b)は、電線受け部13で太さD2 の電線束5aを受け止めた場合を示す。即ち、幅調整部品15は、側面15bを内側にして柱状部13a、13b、13cに装着され、電線受け部13の電線束5aを受け止める内幅は、D2 に調整されて狭められている。
上述のように受け止められた電線束5aの中心軸は、電線受け部13の中心と一致し、電線束5aの中心軸と部品6との距離は所定のL0 となる。
上述のように受け止められた電線束5aの中心軸は、電線受け部13の中心と一致し、電線束5aの中心軸と部品6との距離は所定のL0 となる。
本実施形態の布線治具11が従来例と異なる特徴的なことは、幅調整部品15が長方形断面の角柱状をなし、長方形断面の短辺が形成する側面15a、15bが幅調整部になっていることである。そうして、電線受け部13に装着された幅調整部品15の電線受け部13の内側に向く側面を側面15aまたは側面15bにすることにより、電線受け部13の内幅を変えることができることである。
したがって、本実施形態によれば、一種類の幅調整部品15で略U字状の電線受け部13の内幅を中心対称に2通りに設定でき、幅調整部品15を装着しない場合を含めて、太さの異なる3種類の電線束5aをそれらの中心軸を電線受け部13の中心と一致させて受け止め、ワイヤーハーネスを精度よく布線することができる。
したがって、本実施形態によれば、一種類の幅調整部品15で略U字状の電線受け部13の内幅を中心対称に2通りに設定でき、幅調整部品15を装着しない場合を含めて、太さの異なる3種類の電線束5aをそれらの中心軸を電線受け部13の中心と一致させて受け止め、ワイヤーハーネスを精度よく布線することができる。
図4は、幅調整部品15の他の実施形態の平面図である。本実施形態の幅調整部品15は、前記実施形態と同様に横断面が長方形断面の角柱状体をなし、電線受け部13の柱状部13aが挿通される挿通孔16が長方形断面に垂直に設けられている。また、角柱状体の底部には、柱状部13aの下部の曲がり部が嵌め込まれる溝17が長辺方向および短辺方向に設けられており、溝17と挿通孔16はT字状につながっている。なお、溝17と挿通孔16とは、電線受け部13の曲がり部が嵌め込み可能に、R部を介してつながっている。そうして、溝17は、開口部が狭く設けられ、柱状部13aの径よりも狭く設けられている。
本実施形態では、挿通孔16は、長方形断面の短辺が形成する側面15a、15b(幅調整部)から所望の距離W1 、W2 (>W1 )だけ離間した位置に設けられており、かつ、長辺の形成する側面15c、15d(幅調整部)から所望の距離W3 、W4 (>W3 )だけ離間した位置に設けられている。
前記距離Wn (n:1〜4)は、電線受け部13に受け止められる電線束5aの太さをDn (n:1〜4)として、電線受け部13の内幅を中心対称にDn (n:1〜4)に狭めるように設定する。即ち、略U字状の電線受け部13の内幅をD0 として、Wn =(D0 −Dn )/2とする。
前記距離Wn (n:1〜4)は、電線受け部13に受け止められる電線束5aの太さをDn (n:1〜4)として、電線受け部13の内幅を中心対称にDn (n:1〜4)に狭めるように設定する。即ち、略U字状の電線受け部13の内幅をD0 として、Wn =(D0 −Dn )/2とする。
そうして、太さD1 の電線束5aを受け止めるときは、側面15aを内側にして幅調整部品15を電線受け部13に装着し、太さD2 の電線束5aを受け止めるときは、側面15bを内側にして幅調整部品15を電線受け部13に装着する。また、太さD3 の電線束5aを受け止めるときは、側面15cを内側にして、太さD4 の電線束5aを受け止めるときは、側面15dを内側にして幅調整部品15を電線受け部13に装着する。したがって、本実施形態の一種類の幅調整部品15により、4種類の太さの電線束5aを中心軸と電線受け部13の中心とを一致させて受け止めることができる。
なお、電線束5aの中心軸と電線受け部13の中心とを一致させる必要のない場合には、挿通孔16と幅調整部となる側面15a、15b、15c、15dとの離間距離を適宜設定し、幅調整部品15を略U字状の電線受け部13の片側、図3においては柱状部13aのみ、または柱状部13bと13cのみに装着し、電線束5aを略U字状の電線受け部13の片側に寄せて受け止めてもよい。
なお、幅調整部品は上記実施形態に限定されることはなく、例えば、横断面が5角形、6角形などの4角形以外の多角形断面の角柱状部材であってもよい。
また、幅調整部品15は柱状部材であって、その横断面が図5(a)に示すように、短辺部分が部分円形状の長方形状(トラック状)であり、部分円形状の短辺が形成する側面15eが幅調整部であってもよく、また、横断面が図5(b)に示すように楕円形状であり、挿通孔16が長軸上に設けられ、長軸の両端部分が形成する側面15eが幅調整部であってもよく、さらに、横断面が図5(c)に示すように円形状であり、一つの直径の両端部分が形成する側面15eが幅調整部であって、その直径上に挿通孔16が設けられてもよい。このように、幅調整部品15の幅調整部15eが、長手方向に延びる柱状体の部分円形状などのRがついた外表面(側面)であると、電線束を布線する際に、電線束はR部に当接するので、電線束に加わる張力を小さくすることができる。
また、幅調整部品15は柱状部材であって、その横断面が図5(a)に示すように、短辺部分が部分円形状の長方形状(トラック状)であり、部分円形状の短辺が形成する側面15eが幅調整部であってもよく、また、横断面が図5(b)に示すように楕円形状であり、挿通孔16が長軸上に設けられ、長軸の両端部分が形成する側面15eが幅調整部であってもよく、さらに、横断面が図5(c)に示すように円形状であり、一つの直径の両端部分が形成する側面15eが幅調整部であって、その直径上に挿通孔16が設けられてもよい。このように、幅調整部品15の幅調整部15eが、長手方向に延びる柱状体の部分円形状などのRがついた外表面(側面)であると、電線束を布線する際に、電線束はR部に当接するので、電線束に加わる張力を小さくすることができる。
また、幅調整部品15の(電線受け部の柱状部の下部の曲がり部が嵌め込まれる)溝17は、図6に示すように、ヒンジ部17aを有して開閉可能であり、閉じてロックできる構造であってもよい。このような構造の溝17を有する幅調整部品15では、電線束を布線治具の電線受け部から取り外す際に、幅調整部品15が電線受け部の柱状部から外れるのを確実に防ぐことができる。
5a、5b 電線束
7 部品
11 布線治具
12 支柱部
13 電線受け部
13a、13b,13c柱状部
14 布線治具本体
15 幅調整部品
15a、15b、15c、15d、15e
側面(幅調整部)
16 挿通孔
17 溝
17a ヒンジ部
7 部品
11 布線治具
12 支柱部
13 電線受け部
13a、13b,13c柱状部
14 布線治具本体
15 幅調整部品
15a、15b、15c、15d、15e
側面(幅調整部)
16 挿通孔
17 溝
17a ヒンジ部
Claims (3)
- ワイヤーハーネス布線板上に配置されてワイヤーハーネス布線作業に用いられ、ワイヤーハーネスを構成する複数の電線が布線されて形成された電線束を受け止めるワイヤーハーネス布線治具であって、
ワイヤーハーネス布線板上に立設される支柱部と、前記支柱部の上端部側に設けられ、略U字状に形成された電線受け部とを有する布線治具本体と、
前記電線受け部の略U字状間に配置可能な複数の幅調整部を有し、前記略U字状の電線受け部に着脱自在に装着され、前記電線受け部の内幅を調整する幅調整部品とを備えたことを特徴とするワイヤーハーネス布線治具。 - ワイヤーハーネスを構成する複数の電線からなる電線束を受け止めるための電線受け部が対となる柱状部の下部同士を曲がり部で連結して略U字状に設けられ、前記柱状部の一つに着脱自在に装着されて、前記電線受け部の内幅を調整するワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品であって、
長手方向に延びる柱状体をなし、前記電線受け部の内幅を調整する複数の幅調整部が前記柱状体の外表面の一部に長手方向にわたって形成され、前記電線受け部の柱状部に挿通される挿通孔が前記電線束の太さから定まる所定距離だけ前記幅調整部から離間して前記柱状部に長手方向にわたって設けられていることを特徴とするワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品。 - 前記ワイヤーハーネス布線治具の電線受け部の曲がり部に着脱自在に装着可能は溝部を有することを特徴とする請求項2に記載のワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品。
Priority Applications (1)
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JP2004152089A JP2005332763A (ja) | 2004-05-21 | 2004-05-21 | ワイヤーハーネス布線治具およびワイヤーハーネス布線治具用幅調整部品 |
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JP2007188688A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 電線保持具 |
WO2010041480A1 (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-15 | 住友電装株式会社 | 電線保持バー |
KR101728538B1 (ko) * | 2015-12-24 | 2017-04-20 | 주식회사 경신 | 터미널 지그의 와이어 테이핑용 보호 캡 |
-
2004
- 2004-05-21 JP JP2004152089A patent/JP2005332763A/ja active Pending
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KR101728538B1 (ko) * | 2015-12-24 | 2017-04-20 | 주식회사 경신 | 터미널 지그의 와이어 테이핑용 보호 캡 |
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