JP2005332235A - 日本語入力変換方法および日本語入力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話等の電子機器において、少ないキー数および操作回数で容易に文字入力のできる操作性に優れた日本語入力変換方法および日本語入力変換装置を得ることを目的とする。
【解決手段】1つの数字と複数のアルファベットが振り当てられた複数の操作キーを用いた日本語の入力変換方法であって、前記操作キーにより数字情報を入力する入力工程と、前記入力された数字情報を、前記操作キーに振り当てられた数字とアルファベットとの組み合わせに基づいてアルファベット情報に変換し、該アルファベット情報をローマ字かな変換によりかな文字情報に変換する第1の変換工程と、前記入力された数字情報から前記かな文字情報を漢字かな混じり文字情報に変換する第2の変換工程と、を含む。
【選択図】 図2
【解決手段】1つの数字と複数のアルファベットが振り当てられた複数の操作キーを用いた日本語の入力変換方法であって、前記操作キーにより数字情報を入力する入力工程と、前記入力された数字情報を、前記操作キーに振り当てられた数字とアルファベットとの組み合わせに基づいてアルファベット情報に変換し、該アルファベット情報をローマ字かな変換によりかな文字情報に変換する第1の変換工程と、前記入力された数字情報から前記かな文字情報を漢字かな混じり文字情報に変換する第2の変換工程と、を含む。
【選択図】 図2
Description
本発明は、日本語入力変換方法および日本語入力変換装置に関し、特に携帯電話などの各種モバイル機器のように少ないキーで文字入力を行う場合の日本語入力変換方法および日本語入力変換装置に関するものである。
近年、小型の携帯情報端末や携帯電話などが広く普及している。携帯情報端末は個人の情報管理ツールやメール端末として利用されているが、最近は携帯電話などの通信用情報機器においても、本来の音声通話だけではなく電子メール等による文字情報のやり取りが盛んに行われるようになっている。このような文字情報を入力するために、たとえば携帯電話では、更に電話機の操作面に多数のキーをレイアウトすることが不可能であることから、電話番号入力用のテンキーに複数のひらがなを振り当て、この電話番号入力用のテンキーを用いて文字入力がされている。
このようなテンキーを用いた文字入力方式としては、マルチタップ方式、T9(登録商標)方式、ポケベル方式、1つのキーに複数のアルファベットが割り当てられたテンキーにより日本語のローマ字入力方式が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
ここで、マルチタップ方式は、0〜9の数字が振り当てられたテンキーに、1のキーにア行、2のキーにカ行、3のキーにサ行、というようにひらがな文字をさらに振り当て、キーの押下回数により1のキーであれば「あ→い→う→え→お」と文字を遷移させて入力文字を選択する方式である。また、T9(登録商標)方式は、マルチタップ方式の連続打鍵の先頭だけを入力し、そのキーに振り当てられた文字の組み合わせから単語を推測して表示する入力方式である。
また、ポケベル方式は、2つの数字入力で1つの文字を表示させる。たとえば「ア」は11、「イ」は12、「ウ」は13、「エ」は14、「オ」は15、そして、「カ」は21、「キ」は22……と、常に2つの数字キーの組み合わせで、かな文字1文字を表現する。
そして、特許文献1において提案されている入力方式は、英語を構成するアルファベット、計26文字とは別に、日本語の50音を構成する母音/子音を表現するアルファベット文字、計14文字を新しくキーに割り当て、所望のかな文字をローマ字入力方式に従った操作によって入力するものである。この場合は、濁点、半濁点、拗音の表現には別途キーが必要である。
しかしながら、上記従来のマルチタップ方式では、1文字入力当たり1回〜5回のキー操作が必要であり、文字当たりのキーストローク数が多いという問題がある。また、上記従来のT9方式では、1文字当たりのキーストローク数は1回であるが、同じ子音列をもつ別の単語が存在する場合が多く、単語当たりの候補数が多いという問題がある。たとえば、「彼も」と入力したい場合、「辛み」、「車」、「衣」などの単語も候補として表示される。
また、上記特許文献1の入力方式では、1文字入力当たりのキー操作は2回〜5回であるが、合計15の入力キーが必要となり、また、濁音・半濁音・拗音などの入力方法が特殊であり、キー操作が煩雑となるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、携帯電話等の電子機器において、少ないキー数および操作回数で容易に文字入力のできる操作性に優れた日本語入力変換方法および日本語入力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる日本語入力変換方法は、1つの数字と複数のアルファベットが振り当てられた複数の操作キーを用いた日本語の入力変換方法であって、操作キーにより数字情報を入力する入力工程と、入力された数字情報を、操作キーに振り当てられた数字とアルファベットとの組み合わせに基づいてアルファベット情報に変換し、該アルファベット情報をローマ字かな変換によりかな文字情報に変換する第1の変換工程と、入力された数字情報から該かな文字情報を漢字かな混じり文字情報に変換する第2の変換工程と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、日本語の文字情報を入力するに際して、日本語をローマ字変換したアルファベットを、操作キーに振り当てられた数字に変換して数字情報として入力を行う。これにより、日本語の1音節の全てが2〜3キーの入力で表現される。また、2〜3の数字キーの連続で表現される日本語の音節の種類は、ほぼ常に1もしくは2、最大でも3以下に抑えられる。
この発明によれば、少数の入力キーを用いて文字入力を行う場合において、現在十分に普及しているアルファベットキー配列を用いながら、少ないキー数および操作回数で容易に文字入力のできる操作性に優れた日本語入力変換方法および日本語入力変換装置を得ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる日本語入力変換方法および日本語入力変換装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
図1は、本発明を適用して構成した本実施の形態にかかる携帯端末10の外観を示す図である。図1において、携帯端末10では、筐体の上部にディスプレイ11が設けられ、筐体の中央部に選択・決定キー12が設けられ、筐体の下部に0〜9に数字が振り当てられた数字キー13やその他の入力キーが設けられている。数字キー13には、図1に示すように複数のアルファベットや「@」、「#」などが割り当てられている。
図2はディスプレイ11の一例を示す図である。図2においては、ディスプレイ11は、入力文字列表示領域111と、数字列表示領域112と、ひらがな列表示領域113と、変換候補群表示領域115と、推測候補群表示領域117と、を有している。このようなディスプレイ11は、主として以下の機能を有している。
・入力済みの日本語文字列等を入力文字列表示領域に表示する。
・ユーザが入力した数字列を数字列表示領域112に表示する。
・ユーザが入力した数字列に対応するひらがな列をひらがな列表示領域113に表示する。
・ユーザが入力した数字列から求められる変換候補群114を変換候補群表示領域115に表示する。
・ユーザが入力した数字列から求められる推測候補群116を推測候補群表示領域117に表示する。
なお、推測候補群は数字キー13と1:1に対応して設定されており、推測候補は対応する数字キーの配列に準じて表示される。
・入力済みの日本語文字列等を入力文字列表示領域に表示する。
・ユーザが入力した数字列を数字列表示領域112に表示する。
・ユーザが入力した数字列に対応するひらがな列をひらがな列表示領域113に表示する。
・ユーザが入力した数字列から求められる変換候補群114を変換候補群表示領域115に表示する。
・ユーザが入力した数字列から求められる推測候補群116を推測候補群表示領域117に表示する。
なお、推測候補群は数字キー13と1:1に対応して設定されており、推測候補は対応する数字キーの配列に準じて表示される。
選択・決定キー12は、ディスプレイ11に表示された推測候補や変換候補からユーザの意図に沿うものを選択し決定するためのキーである。数字キー13は、ユーザが数字列を入力するためのキーである。また、ある特定のキーを押した後に続けて押すことにより、または長押し等により推測候補を決定する。
図3は、携帯端末10の備える機能構成を説明する概略構成図である。携帯端末10は、入力部20と、メモリ21と、変換部22と、表示部23と、制御部24と、を備えて構成される。入力部20は、日本語をローマ字表示するための複数のアルファベットと、この複数のアルファベットに対応する数字がそれぞれ振り当てられた複数の数字キー13を備える。ユーザは、入力文字をローマ字に変換した後、このローマ字のアルファベットを、数字キー13に振り当てられた数字とアルファベットとの組み合わせに基づいて変換し、その数字情報を入力する。メモリ21は、入力部20により入力された数字情報(数字または数字列)を記憶する。変換部22は、メモリ21に記憶された数字情報を、数字キー13に振り当てられた数字とアルファベットとの組み合わせに基づいてかな文字に変換し、さらに該かな文字を日本語の単語に変換する。表示部23は、入力部20により入力される数字情報と、変換部22における変換途中および変換後の文字情報と、を表示する。制御部24は、携帯端末全般の制御を行う。
また、この携帯端末においては上記の機能の制御の一部をソフトウェアで実現することが可能であり、図4にそのソフトウェアの概要を示す。以下、図4に示したソフトウェアの概要について説明する。図4において、変換を呼び出すモジュール30は、ユーザが日本語入力を指示すると変換コントローラを呼び出すものである。
変換コントローラ31は以下のものを保持する。
・ユーザが入力した入力数字列。
・変換候補列テーブル。
・推測候補テーブル。
・ユーザが入力した入力数字列。
・変換候補列テーブル。
・推測候補テーブル。
ここで、変換コントローラ31が有する変換候補列テーブルは、数字列を日本語変換した変換候補列を複数持つものである。図5に変換候補列テーブルの一例を示す。また、変換コントローラが有する推測候補テーブルは、次に入力されうる数字キー13ごとに、対応する候補群を持つものである。図6に推測候補テーブルの一例を示す。
また、変換コントローラ31は、以下の機能を有する。
・文字入力を開始する。
・数字入力を受け付ける。
・推測候補決定を受け付ける。
・変換候補決定を受け付ける。
・文字入力を開始する。
・数字入力を受け付ける。
・推測候補決定を受け付ける。
・変換候補決定を受け付ける。
ディスプレイドライバ32は以下の機能を有する。
・ユーザが入力した入力数字列。
・入力数字列に対応するひらがな候補列。
・推測候補の表示。
・変換候補の表示。
・ユーザが入力した入力数字列。
・入力数字列に対応するひらがな候補列。
・推測候補の表示。
・変換候補の表示。
キー入力ドライバ33は以下の機能を有する。
・ユーザの数字入力の検出。
・推測候補の選択・決定の検出。
・変換候補の選択・決定の検出。
・ユーザの数字入力の検出。
・推測候補の選択・決定の検出。
・変換候補の選択・決定の検出。
単語辞書34は数字列とそれに対応する単語と品詞のテーブルを保持し、変換コントローラ31は該単語辞書を参照することにより、数字列に対応する単語と品詞の候補群と、数字列から始まる単語と品詞の候補群と、を得ることができる。
文法辞書35は単語群や品詞群が連続する確率のテーブルを保持し、変換コントローラ31は該文法辞書を参照することにより、単語群や品詞群に対応する発生確率を得ることができる。
つぎに、ユーザによる携帯端末のオペレーションの概要を図7を参照しながら説明する。図7は、ユーザが携帯端末に日本語文字情報を入力する際の動作を説明するシーケンス図である。
まず、携帯端末10はユーザに対して日本語入力の開始を指示する(ステップS101)。ユーザは、携帯端末10からの日本語入力の指示を確認して、携帯端末10に日本語をローマ字に変換しさらにこれを対応する数字に変換した数字列を入力する(ステップS102)。つぎに、携帯端末10は入力された数字列を日本語に変換し、または入力された数字列から単語を推測し、ユーザにその変換候補群または推測候補群を提示する(ステップS103)。ユーザは、変換候補群または推測候補群から自分が入力している単語や文章を探し(ステップS104)、変換候補群または推測候補群に自分の入力している単語が存在する場合には、その候補を選択・決定する(ステップS105)。携帯端末10は、ユーザにより選択・決定された変換候補または推測候補について単語または文章の決定処理を行い(ステップS106)、決定結果をユーザに提示する(ステップS112)。
また、変換候補群または推測候補群に自分の入力している単語または文章が存在しない場合は、ユーザは単語の続きを入力するために、前回と同様に日本語をローマ字に変換しさらにこれを対応する数字に変換した数字列を入力する(ステップS107)。そして、携帯端末10は、入力された数字列を日本語に変換し、または入力された数字列から単語を推測し、ユーザにその変換候補群または推測候補群を提示する(ステップS108)。ユーザは、変換候補群または推測候補群から自分が入力している単語や文章を探し(ステップS109)、変換候補群または推測候補群に自分の入力している単語が存在する場合には、その候補を選択・決定する(ステップS110)。携帯端末は、ユーザにより選択・決定された候補について単語の決定処理を行い(ステップS111)、決定結果をユーザに提示する(ステップS112)。
また、この場合も変換候補群または推測候補群に自分の入力している単語が存在しない場合は、変換・推測候補群に自分の入力している単語が提示されるまで上記の動作を繰り返す。以上の動作を繰り返すことにより、ユーザは所望の携帯端末10に日本語文字情報を入力することができる。
本発明においてはユーザが携帯端末10に日本語を入力するときに、上述したように日本語をローマ字に変換して、それを数字列に変換して入力する。数字列に変換するとは、ローマ字のアルファベットを、図1に示す各数字キー13のアルファベットの振り当てに従って数字キーの数字列に変換することである。
図1に示す携帯端末10の数字キー13とローマ字のアルファベットの対応において、日本語の音節と数字列との対応の一例を図8の音節数字列対応表に示す。図8を参照すると、たとえば「こんにちは」を入力する場合は、これのローマ字表記は「konnitiha」なので、これに対応する数字列は「566648442」となる。本発明においては、この日本語の音節と数字列との対応は1対1である必要はなく、種々の形態を取ることが可能である。また、ユーザや携帯端末のメーカーが設定可能な形態としてもよい。
また、本発明においては、携帯端末10がユーザに提示する推測候補群116は数字キー13と1:1で対応している。ユーザは、推測候補群116から所望の推測候補を選択・決定するときに、たとえば、選択する推測候補に対応する数字キー13を所定時間だけ長押しすることにより選択した候補の決定を行う。すなわち、図1に示すアルファベット配列に記載される数字キー13とアルファベットの対応において、図1に示すように推測候補群116が提示されている場合には、「2」の数字キー13を所定時間だけ長押しすると推測候補「運ばない」が選択され、「3」の数字キー13を長押しすると推測候補「運べ」が選択される。また、「4」の数字キー13を所定時間だけ長押しすると推測候補「運びます」が選択され、「6」の数字キー13を長押しすると推測候補「運ぼう」が選択される。そして、「8」の数字キー13を所定時間だけ長押しすると推測候補「運ぶ」が選択される。なお、本発明においては、数字キー13を所定時間だけ長押しする代わりに、所定の操作キーを押したあとに推測候補に対応する数字キー13を押すことにより選択した候補の決定を行う、などとすることも可能である。
本発明に関連する範囲での携帯端末内部の動作としては、入力された数字列から日本語への推測・変換が主となる。そして、本発明においては、入力された数字列を日本語に推測・変換するフェーズにおいて、適切な辞書の構成法を提案する。すなわち、単語辞書として、全ての単語についてその単語の漢字かな混じり表記と、その単語の音節をローマ字化しさらにたとえば12キーに変換した読み(数字列)と、その品詞(またはその他の文法的な情報)を所定の形式のテーブルに登録、記憶する。
このような単語辞書のテーブルの一例を図9に示す。図9に示す単語辞書のテーブルにおいては、数字列「33」に対応する漢字かな混じり表記は「で」であり、これの品詞は「助詞」である。また、数字列「4256」に対応する漢字かな交じり表記は「箱」であり、これの品詞は「名詞」である。また、数字列「425622624」に対応する漢字かな混じり表記は「運ばない」であり、これの品詞は「動詞」である。
このような本発明における辞書構成を適用すれば、入力された数字列から日本語へのかな漢字変換及び入力途中の単語の推測については、既存のロジックが使用可能である。推測ロジックとして辞書内の前方一致検索、かな漢字変換ロジックとして文節数最小最長一致法+品詞bigram+ビタビアルゴリズムによるかな漢字変換、を用いた動作の一例を以下に示す。ただし、本記述では記述簡略化のために動詞と助動詞を連続して辞書に登録しているが、本来は活用語幹と活用語尾に分割されて登録されることが好ましい。また、辞書の学習等は本発明とは直接関係ないので記述していないが、本来は、推測・変換候補の選択・決定においてその推測履歴・変換履歴を保存しておき、推測・変換時に過去の履歴を参照することが好ましい。
まず、ユーザが携帯端末10に対して日本語入力の開始を指示する。携帯端末10では、ユーザからの日本語入力の開始の指示を受けて、変換を呼び出すモジュール30が、変換コントローラ31に文字入力の開始を要求する。変換コントローラ31は、変換を呼び出すモジュール30からの文字入力の開始の要求を受けて、入力数字列、変換候補群および推測候補群を初期化する。この初期化により、ディスプレイ11における表示もクリアされる。これにより、ユーザが日本語入力を行うための準備が整う。
つぎに、ユーザが日本語を数字列に変換し、数字キー13を用いて該数字列を携帯端末10に入力すると、キー入力ドライバ33は、変換コントローラ31に入力数字を渡す。変換コントローラ31は、入力数字列の末尾に入力数字を追加して入力数字列を作成し、ディスプレイドライバ32に対してディスプレイ11での該入力数字列の表示を要求する。ディスプレイドライバ32は、変換コントローラ31からの要求に応じてディスプレイ11の数字列表示領域112に数字列の表示を行う。
つぎに、変換コントローラ31は、図8に示したような日本語の音節と数字列との対応に従って入力数字列からひらがな列を作成し、ディスプレイドライバ32に対して該ひらがな列のディスプレイ11での表示を要求する。ディスプレイドライバ32は、変換コントローラ31からの要求に応じてディスプレイ11のひらがな列表示領域113にひらがな列の表示を行う。そして、変換コントローラ31は、ひらがな列から変換候補群114を作成し、該変換候補群114におけるそれぞれの変換候補のエントリについて、変換候補群114の末尾の数字列に入力数字を追加した数字列を生成し、その数字列に対応する単語、及びその数字列から始まる単語と品詞の候補群を単語辞書34に問い合わせる。
ここで、単語辞書34に該当する単語が存在する場合は、その全ての単語について変換候補群114に追加する。また、その数字列から始まる単語と品詞の候補群を推測候補群116に追加する。一方、該当する単語、すなわち数字列に対応する単語も数字列から始まる単語も単語辞書34に存在しない場合は、その変換候補のエントリを変換候補群114から削除する。
また、変換コントローラ31は、変換候補群114のそれぞれのエントリについて、文法辞書35にその変換候補の発生確率を問い合わせ、発生確率の低いエントリを削除する。図10に文法辞書35の一例を示す。図10に示す文法辞書は、先行品詞とそれに続く後続品詞、およびその組み合わせの発生確率が格納されている。
また、変換コントローラ31は、ディスプレイドライバ32に対して変換候補群114の表示を要求する。ディスプレイドライバ32は、変換コントローラ31からの要求に応じてディスプレイ11の変換候補群表示領域115に変換候補群114の表示を行う。また、変換コントローラ31は、ディスプレイドライバ32に対して推測候補群116の表示を要求する。ディスプレイドライバ32は、変換コントローラ31からの要求に応じてディスプレイ11の推測候補群表示領域117に推測候補群116の表示を行う。
つぎに、ユーザが変換候補群114の表示を確認して、選択・決定キー12を用いて所望の変換候補を選択・決定すると、キー入力ドライバ33は変換コントローラ31にユーザが決定した変換候補を渡す。そして、変換コントローラ31は、変換候補群114から推測候補に接続不可能なエントリを削除する。また、変換コントローラ31は、推測候補を変換候補群114の各候補群の末尾に追加する。このような処理を繰り返すことによりユーザが入力した所定の文字列を正確且つ効率的に変換、表示することができる。
つぎに、より具体的な例について説明する。上述した手順に従って、たとえば入力数字列「928274425878623342569642562」をユーザが入力すると、図2に示すように数字列表示領域112に、ユーザが入力した数字列が表示され、ひらがな列表示領域113にユーザが入力した数字列に対応するひらがな列が表示される。そして、単語辞書34及び文法辞書35を用いてひらがな列を漢字かな混じり表示に変換した単語ごとの候補が作成され、図11に示すように入力数字列と変換候補との対応候補が作成される。そして、これを基に図5に示すような変換候補テーブルと、図6に示すような推測候補テーブルと、が作成される。そして、図2に示すように変換候補群がディスプレイ11の変換候補群表示領域115に表示され、推測候補群116がディスプレイ11の推測候補群表示領域117に表示される。
ここで、上記の「928274425878623342569642562」をユーザが入力する過程において、任意の時点で、あるいはユーザが一文字入力するごとに、途中まで入力された数字列に対して、数字列、対応するひらがな列、変換候補群114、推測候補群116を表示してもよい。
ユーザが、たとえば変換候補の中から「私は車で箱を運ぶ」という文章を選択し、さらに数字キー「8」を長押しすることで「運ぶ」という推測候補を決定することで、「私は車で箱を運ぶ」という文章の入力が完了する。そして、入力が完了した文章は、ディスプレイ11の入力文字列表示領域111に表示される。
つぎに、上述したような本発明にかかる携帯端末10の有する効果について説明する。まず、本発明にかかる携帯端末10は、少ないキーストローク数(キー入力回数)で日本語情報を入力することが可能であるという効果がある。従来のマルチタップ方式、T9(登録商標)方式、ポケベル方式、および特開2000−341761号公報(特許文献1)において提案された各入力方法におけるキーストローク数を図12に示す。図12において、「+1」は、先行する文字の打鍵数に一回キー入力して濁音/拗音化することを示している。図12より、本発明にかかる携帯端末10においては、T9(登録商標)方式と同程度のキーストローク数で入力ができることがわかる。すなわち、本発明にかかる携帯端末10においては、少ないキー数および操作回数で容易に文字入力ができる。
ローマ字は日本語の1音節の全てを2〜3文字で示す。そして、本発明にかかる携帯端末10では日本語の1音節の全てを2〜3キーの入力で表現する。一方で日本語の音節は濁音や拗音まで含めて100種余り存在し、全てを12キーで表現するには、最小でも2回のタッチが必要である。これらのことより、本発明にかかる携帯端末10においては、ほぼ最小に近いキーストロークで日本語文字の入力が可能であるといえる。また、上述した推測候補の確定に所定キーの長押しを採用すれば、選択してから確定する従来の手法よりも推測可能な候補は少なくなるがキーストローク数をさらに削減することができる。したがって、本発明にかかる携帯端末10は、少ないキーストローク数により日本語情報の入力を行うことが可能であり、操作性に優れた日本語入力変換方法および日本語入力変換装置を提供できるという効果を有する。
また、上述した本発明にかかる携帯端末10では入力数字列に対する候補数を少なく抑えることができる。従来のマルチタップ方式、ポケベル方式、および特開2000−341761号公報(特許文献1)において提案された各入力方法においては、同音異義語のみが変換候補となる。これは上述した携帯端末10においても同様である。しかしながら、T9(登録商標)方式では同子音を持つ単語が全て候補となりうる。たとえば「車」という文字を入力したい場合には、T9(登録商標)方式では「切り身」、「胡桃」、「衣」、「絡む」等の単語も変換候補となる。また、「箱」という文字を入力したい場合には、「墓」、「引き」、「フケ」、「他」、「矛」等の単語も変換候補となる。
一方、本発明にかかる携帯端末10では、数字列が等しい全ての単語が変換候補となり得る。「私は車で箱を運ぶ」と同じ数字列を取りうる文字列群を図13に示す。図13からわかるように、文字列群が意味を成す単語から構成される確率は低い。
本発明においては、かな漢字変換が必然的に抱える同音異義語の変換候補数を除けば、本手法に由来する変換候補数は、ほぼ常に1もしくは2、最大でも3以下に抑えられると考えられ、これは実用上十分に低い値であるといえる。この理由を以下に示す。日本語における母音である「AEIOUY」は、全て異なるキー上に分散しており、数字列が等しい単語は、お互いに母音は等しくなければならない。また、同一キー上に存在する子音の数は多くとも3通りであり、且つ、出現頻度の高い子音の組み合わせは「gとh」、「mとn」、「rとs」、「wとz」の4種であるため、数字列が等しい単語は、単語間で子音が異なる場合にはこの4種の組み合わせのどれかでなければならない。以上のような理由により、音節数が1か2程度の単語での候補数は、音節数をnとして、最大で2のn乗個程度であり、また、音節数が3以上の単語間でその数字列が等しくなるのはほぼ偶然と言える。
本発明においては、同音異義語については、かな漢字変換ロジックとして既存の文法辞書が使用可能である以上、多くとも既存の手法と同程度の候補数を示す。
したがって、本発明にかかる携帯端末10は、少ないキーストローク数により日本語情報を入力しつつ、入力数字列に対する候補数を少なく抑えることができ、操作性に優れた日本語入力変換方法および日本語入力変換装置を提供できるという効果を有する。
また、上述した本発明にかかる携帯端末10では、連文節変換や推測変換が可能である。図13に示すように、入力数字列を一旦ひらがなに直しただけでは、候補数は指数関数的に増大する。そこで、本発明では、かな漢字変換における形態素解析に用いる辞書の読みに数字列を直接使用することで、日本語として意味を成さないひらがな列を候補とすることを回避している。これにより、本発明においては、効率的な連文節変換が可能である。
また、同様に推測変換の候補を作成する場合も日本語として意味を成さないひらがな列を候補とすることを回避しているため、効率的な推測変換が可能である。そして、各推測変換候補が、各数字キーに1:1で対応しており、該数字キーの長押しにより推測候補の確定を行うことにより、選択してから確定する従来の手法よりもキーストローク数を削減することができ、効率のよい推測変換候補の確定を行うことができる。
以上、本発明にかかる携帯端末10によれば、12キーを用いて文字入力を行う携帯端末において、現在十分に普及しているアルファベットキー配列を用いながら、少ないキー数および操作回数で容易に文字入力のできる操作性に優れた日本語入力変換方法および日本語入力変換装置を得ることができるという効果を奏する。
なお、本発明は、携帯電話機などの携帯電子機器に用いて好適であるが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、数字キーを用いて文字入力を行う機器であれば、種々の機器に広く適用可能である。また、本発明においては、数字キーの数も12に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
以上のように、本発明にかかる日本語入力変換方法は、少ないキー数および操作回数での日本語文字入力に有用であり、特に、携帯電話等の小型化が要求される携帯電子機器に適している。
10 携帯端末
11 ディスプレイ
12 選択・決定キー
13 数字キー
20 入力部
21 メモリ
22 変換部
23 表示部
24 制御部
30 変換を呼び出すモジュール
31 変換コントローラ
32 ディスプレイドライバ
33 キー入力ドライバ
34 単語辞書
35 文法辞書
111 入力文字列表示領域
112 数字列表示領域
113 ひらがな列表示領域
114 変換候補群
115 変換候補群表示領域
116 推測候補群
117 推測候補群表示領域
11 ディスプレイ
12 選択・決定キー
13 数字キー
20 入力部
21 メモリ
22 変換部
23 表示部
24 制御部
30 変換を呼び出すモジュール
31 変換コントローラ
32 ディスプレイドライバ
33 キー入力ドライバ
34 単語辞書
35 文法辞書
111 入力文字列表示領域
112 数字列表示領域
113 ひらがな列表示領域
114 変換候補群
115 変換候補群表示領域
116 推測候補群
117 推測候補群表示領域
Claims (12)
- 1つの数字と複数のアルファベットが振り当てられた複数の操作キーを用いた日本語の入力変換方法であって、
前記操作キーにより数字情報を入力する入力工程と、
前記入力された数字情報を、前記操作キーに振り当てられた数字とアルファベットとの組み合わせに基づいてアルファベット情報に変換し、該アルファベット情報をローマ字かな変換によりかな文字情報に変換する第1の変換工程と、
前記入力された数字情報から前記かな文字情報を漢字かな混じり文字情報に変換する第2の変換工程と、
を含むことを特徴とする日本語入力変換方法。 - 前記変換工程において、前記かな文字情報を漢字かな混じり文字情報に変換した複数の変換候補を作成し、該変換候補の中から所望の変換候補を選択することを特徴とする請求項1に記載の日本語入力変換方法。
- 前記変換候補が文節単位または連文節単位で作成されることを特徴とする請求項2に記載の日本語入力変換方法。
- 前記変換工程において、前記かな文字を漢字かな混じり文字情報に変換し、該変換した漢字かな混じり文字情報に含まれる単語から始まる日本語の複数の推測候補を作成し、該推測候補の中から所望の推測候補を選択することを特徴とする請求項1に記載の日本語入力変換方法。
- 前記推測候補が文節単位または連文節単位で作成されることを特徴とする請求項4に記載の日本語入力変換方法。
- 前記変換工程において、前記数字情報と、該数字情報に対応する漢字かな混じり文字情報およびその品詞情報と、の対応情報を参照して前記数字情報を漢字かな混じり文字情報に変換することを特徴とする請求項1に記載の日本語入力変換方法。
- 1つの数字と複数のアルファベットが振り当てられた複数の操作キーにより数字情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された数字情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された数字情報を、前記操作キーに振り当てられた数字とアルファベットとの組み合わせに基づいてアルファベット情報に変換し、該アルファベット情報をローマ字かな変換によりかな文字情報に変換する第1の変換手段と、
前記入力された数字情報から前記かな文字情報を漢字かな混じり文字情報に変換する第2の変換手段と、
前記入力手段により入力される数字情報と、前記変換手段における変換途中および変換後の文字情報と、を表示する表示手段と、
前記各手段の制御を行う制御手段と、
を含むことを特徴とする日本語入力変換装置。 - 前記変換手段が前記かな文字情報を漢字かな混じり文字情報に変換した複数の変換候補を作成し、該複数の変換候補から所望の変換候補を選択・決定することにより前記数字情報を漢字かな混じり文字情報に変換することを特徴とする請求項7に記載の日本語入力変換装置。
- 前記変換候補を文節単位または連文節単位で作成することを特徴とする請求項8に記載の日本語入力変換装置。
- 前記変換手段が、前記漢字かな混じり文字情報に変換した際に、該変換した漢字かな混じり文字情報に含まれる単語から始まる複数の推測候補を作成し、該推測候補の中から所望の推測候補を選択・決定することにより前記入力数字を漢字かな混じり文字情報に変換することを特徴とする請求項7に記載の日本語入力変換装置。
- 前記推測候補が文節単位または連文節単位で作成されることを特徴とする請求項10に記載の日本語入力変換装置。
- 前記変換手段が、前記数字情報と、該数字情報に対応する漢字かな混じり文字情報およびその品詞情報と、を含む単語辞書機能を有し、該単語辞書機能を用いて前記数字情報を漢字かな混じり文字情報に変換すること、
を特徴とする請求項7〜11のいずれか1つに記載の日本語入力変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004150447A JP2005332235A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | 日本語入力変換方法および日本語入力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004150447A JP2005332235A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | 日本語入力変換方法および日本語入力変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005332235A true JP2005332235A (ja) | 2005-12-02 |
Family
ID=35486851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004150447A Pending JP2005332235A (ja) | 2004-05-20 | 2004-05-20 | 日本語入力変換方法および日本語入力変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005332235A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007206978A (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-16 | Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc | 携帯端末、文字入力方法及び文字入力プログラム |
JP2009020866A (ja) * | 2007-04-30 | 2009-01-29 | Jen-Te Chen | タイミング・シーケンス多義エンコーディングを採用するデコーディング方法とその装置 |
-
2004
- 2004-05-20 JP JP2004150447A patent/JP2005332235A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007206978A (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-16 | Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc | 携帯端末、文字入力方法及び文字入力プログラム |
JP2009020866A (ja) * | 2007-04-30 | 2009-01-29 | Jen-Te Chen | タイミング・シーケンス多義エンコーディングを採用するデコーディング方法とその装置 |
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