JP2005331848A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2枚偏光板方式の半透過型又は反射型の液晶表示装置において、反射表示時の視差、混色、及び輝度低下を抑制する液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 液晶表示装置10は、液晶層13を挟んで相互に対向する、前面側の上部基板12及び背面側の下部基板11と、上部基板12の前面側及び下部基板11の背面側にそれぞれ配設される上部偏光板23及び下部偏光板21と、下部偏光板21の背面側に配設される反射板22とを備える。液晶層13と反射板22との間の距離Dが、0.8mm以下である。
【選択図】 図9

Description

本発明は、液晶表示装置(LCD:liquid crystal display)に関し、更に詳細には、2枚偏光板方式の半透過型又は反射型の液晶表示装置に特に好適に適用できる液晶表示装置の構造に関する。
液晶表示装置は、光源と、光源から発せられた光の通過及び遮断を画素毎に行うライトバルブとから構成される。高密度及び高画質表示が可能なライトバルブとして、マトリクス状に配列された画素を、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)又はMIM(Metal Insulator Metal)ダイオードをスイッチング素子として駆動させるアクティブマトリクス駆動方式のものが知られている。
液晶表示装置には、バックライトを光源として備える透過型、及び、外部からの入射光を装置内部に備える反射板によって反射し、これを光源とする反射型が知られている。反射型の液晶表示装置は、バックライトを不用としたことにより、透過型の液晶表示装置と比べて低消費電力化、薄型化、及び軽量化が達成でき、主に小型で軽量が必要とされる携帯型端末に利用される。透過型の液晶表示装置は、周囲が暗い場合においても良好な視認性を維持できる特長を有する。
反射型及び透過型の双方の特長を併せ持つ液晶表示装置として、半透過型の液晶表示装置が知られている。例えば、特許文献1には、背面側の下部基板上に配設された画素電極の一部を透明な透過領域とし、他の一部を反射領域として構成した液晶表示装置が記載されている。反射領域では、画素電極が反射光を偏光させる特性を有し、反射領域には偏光板が1枚のみ配設される。このため、この形式の液晶表示装置は、1枚偏光板方式の液晶表示装置とも呼ばれる。
上記特許文献の液晶表示装置によれば、周囲が明るい場合には、バックライトを消して反射型の液晶表示装置として使用し、周囲が暗い場合には、バックライトを点灯させて透過型の液晶表示装置として使用することが出来る。このため、低消費電力といった反射型の液晶表示装置の特長と、暗い環境下での視認性向上といった透過型の液晶表示装置の特長とを兼ね備えることが出来る。
しかし、特許文献1に記載の半透過型の液晶表示装置では、反射領域では入射光が液晶層を往復して通過し、透過領域では入射光が液晶層を1回のみ通過するため、双方の領域間で液晶層を通過する光の経路差が発生する。このため、双方の領域間でリタデーションが相異し、出射光強度を最適化できないという問題がある。また、透過型又は反射型の何れかの動作に際して、コントラストが低下し、或いは白黒表示時に着色が発生する。
上記問題に対しては、反射領域と透過領域との間に大きな段差を形成し、或いは、偏光板の内側に配設される、図示しない光補償板の反射率を最適化させる等の対策が成されている。しかし、この問題は、1枚偏光板方式の液晶表示装置に本質的な問題であって、これらの対策を行うことによって問題を軽減することは出来るが、完全には除去できず、また、これらの対策によってコストが高くなる。
一方、半透過型の液晶表示装置には、上記1枚偏光板方式のもの以外に、前面側の上部基板の前面及び背面側の下部基板の背面に偏光板をそれぞれ配設し、下部基板側の偏光板の背面に更に反射板を配設した、2枚偏光板方式のものがある。2枚偏光板方式の半透過型の液晶表示装置は、透過型及び反射型の何れの動作時にも、出射光強度が最適になるような設計が可能であり、また、低コントラストや白黒表示時の着色の発生も防止できる。
特開2003−156756号公報(図1)
しかし、2枚偏光板方式の液晶表示装置では、半透過型に限らず、反射型の表示装置であっても、反射表示時に斜めから見ると表示像が2重に見える視差(パララックス)、意図しない色の表示が発生する混色、及び画素によって輝度が低下する輝度低下等の問題があった。本発明は、上記に鑑み、2枚偏光板方式の半透過型又は反射型の液晶表示装置において、反射表示時の視差、混色、及び輝度低下を抑制する液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る液晶表示装置は、液晶層を挟んで相互に対向する、前面側の第1の基板及び背面側の第2の基板と、前記第1の基板の前面側及び前記第2の基板の背面側にそれぞれ配設される第1及び第2の偏光板と、前記第2の偏光板の背面側に配設される反射板とを備える液晶表示装置において、
前記液晶層と前記反射板との間の距離Dが、0.8mm以下であることを特徴とする液晶表示装置。
本発明に係る液晶表示装置は、液晶層と反射板との間の距離Dが0.8mm以下であることによって、2枚偏光板方式の液晶表示装置で生じる2重像の間の距離を十分に小さくすることが出来る。これによって、反射表示時の視差、混色、及び輝度低下を抑制することが出来る。
本発明は、画素のピッチが0.33mm以下である液晶表示装置に適用することによって、良好な本発明の効果を得ることが出来る。この場合、前記距離Dが0.1mm以上、0.6mm以下であることによって、反射表示時の視差等をより良好に抑制することが出来る。
本発明では、画素のピッチが0.28mm以下である場合には、前記距離Dを0.7mm以下とすることによって、良好な本発明の効果を得ることが出来る。この場合、前記距離Dが0.1mm以上、0.5mm以下であることによって、反射表示時の視差等をより良好に抑制することが出来る。
本発明の好適な実施態様では、前記第1の基板が、アクティブマトリクス基板である。このアクティブマトリクス基板がカラーフィルタを備えることも出来る。この場合、第2の基板を透明基板や電極などの少ない要素で構成することが出来るので、第2の基板を更に薄くして、良好な本発明の効果を得ることが出来る。また、第2の基板の形成に必要な熱処理を大幅に減らすことができるので、熱に弱い材料を第2の基板に用いることが出来る。
第1の基板がアクティブマトリクス基板であり、このアクティブマトリクス基板がカラーフィルタを備える場合、第2の基板と第2の偏光板とを、1枚の偏光フィルムで構成することが出来る。これによって、距離Dを更に短くして、より良好な本発明の効果を得ることが出来る。本発明の好適な実施態様では、前記液晶層がネマティック型液晶層である。
本発明者は、2枚偏光板方式の半透過型及び反射型の液晶表示装置における、反射表示時の視差、混色、及び輝度低下の問題を解決するために、本発明に先立つ下記の検討を行った。図8に、検討に用いた、2枚偏光板方式の液晶表示装置における液晶パネル50を示す。液晶パネル50は液晶表示装置のライトバルブを構成し、背面側の下部基板51と、前面側の上部基板52と、下部基板51と上部基板52との間に挟持された液晶層53とを備える。下部基板51の背面には、下部基板51側から、下部偏光板54と、反射板55とが順次に配設されている。上部基板52の前面には、上部偏光板56が配設されている。同図において、d1は下部基板51の厚みを、d2は下部偏光板54の厚みを、点P1〜P5は液晶層53における各位置をそれぞれ示している。表示方式は、ノーマリホワイトのTNモードである。
本発明者は、先ず、液晶パネル50において、視差等が発生する原因について検討を行った。外部からの入射光Ia,Ibは、液晶層53を一旦通過し、反射板55の表面で反射されて反射光IIa,IIbとなり、液晶層53を再び通過する。反射板55には、通常、拡散反射するものが用いられるので、反射光は拡散光である。従って、観察者には、反射光が反射板の表面から発せられたように見える。
点P1における画素がONに、その他の画素がOFFになっている場合を考える。点P1を通過する光は、点P3で反射された反射光IIaと、点P1から入射する入射光Ibである。入射光Ibは、点P4で反射されて反射光IIbとなる。従って、観察者には反射光IIa及び反射光IIbが到達するため、点P3と点P4の両方に像が存在するように認識される。つまり、観察者には、2重像になって見えることになる。
ここで、液晶層53の厚みは通常5μm程度であって、d1又はd2と比較して十分に薄い。従って、2つの像の間の距離Lは、液晶層53の厚みを無視して、2・(D・tanθ)と近似することが出来る。Dはd1+d2であって、本発明では下部実効厚と呼ぶ。上記式より、下部実効厚Dが大きく、且つ液晶パネルの法線方向に対する角度θが大きいほど、距離Lが大きくなる。距離Lが大きくなるほど、2重像が顕著に見えるようになる。
一方、点P3で反射される入射光Iaは、液晶層の点P2における画素を通過する。カラーフィルタ層を用いた液晶表示装置では、隣接する画素は、相互に異なる色の色層で構成されているため、混色及び輝度低下等も発生する。従って、視差、混色、及び輝度低下を抑制するには距離Lを小さくする必要があり、そのためには下部実効厚Dを小さくする必要がある。
電卓等の数字表示や1行レベルの文字表示においては、1数字又は1文字あたりの表示が大きく、また、モノクロ表示を採用しているので、距離Lが若干大きくても、視差等は観察者にとっては顕著に認識されない。しかし、アクティブマトリクス型の液晶表示装置では、画素間の間隔が狭く、またカラー表示を採用しているので、視差等が観察者にとって顕著に認識される。
本発明者は、上記知見に基づき、視差等を抑制する液晶表示装置の構造として、上部基板にスイッチング素子を配設し、下部基板を小さな厚みを有するガラス又はプラスチック等で構成することとした。スイッチング素子が配設された上部基板は、例えばCOA(Color-filter on Active-matrix)基板であり、スイッチング素子がアレイ状に配設されたアクティブマトリクス(Active-matrix)上に、カラーフィルタが形成されている。
次に、どの程度の下部実効厚Dにおいて顕著な視差が発生するかを調べる実験を行い、下部実効厚Dと視差との関係を明確にした。図9に実験に用いた液晶表示装置の構成を示す。液晶表示装置10は、光源を構成するバックライト10Aと、ライトバルブを構成する液晶パネル10Bとを備える。液晶パネル10Bは、下部基板11と、COA基板として構成される上部基板12と、下部基板11及び上部基板12の間に配設された液晶層13とを備える。
下部基板11は、透明基板14と、透明基板14上に形成された対向電極15とを備える。透明基板14は、小さな厚みを有するガラス又はプラスチックから成り、機械的強度を殆ど有しない。上部基板12は、透明基板16上にアレイ状に形成されたスイッチング素子17と、スイッチング素子17上に形成されたカラーフィルタ層18と、カラーフィルタ層18上に形成された画素電極19とを備える。
スイッチング素子17、カラーフィルタ層18、及び画素電極19は、画素20毎に配設されている。スイッチング素子17は、アモルファスシリコン(a-Si)、又は多結晶シリコン(poly-Si)を用いたTFT素子、又はMIM素子等の薄膜ダイオード(TFD)から成る。下部基板11の背面には下部基板11側から、下部偏光板21と反射板22とが順次に配設されている。上部基板12の前面には、上部偏光板23が配設されている。
実験は、薄膜トランジスタ(TFT)型の液晶表示装置(TFT-LCD)を用い、下部基板11の厚みを様々な値に変化させて視差の発生を観察した。液晶表示装置の下部基板11の厚みの調整は、下部基板11における透明基板14の背面を研磨することにより行った。TFT-LCDとして、画素ピッチが0.33mmである10.4型VGA、及び画素ピッチが0.28mmである14型XGAをそれぞれ製造して、実験を行った。
画素ピッチが0.33mmの液晶表示装置についての実験の結果、下部実効厚Dが0.8mmを超えると、実用に耐えない視差が発生した。0.6mm〜0.8mmの間では、視差は若干あるものの実用に耐えうる程度であり、0.6mm未満では、実用上は全く問題がなかった。また、画素ピッチが0.28mmの液晶表示装置についての実験の結果、画素ピッチが0.33mmの液晶表示装置に比べて、下部実効厚Dを約0.1mm程度小さくする必要があることが判った。
本発明者は、次に、偏光板及び反射板の具体的な構成について検討した。上部基板12の前面に配設される上部偏光板23には、通常の偏光フィルムを用いることができ、例えば、住友化学製のSQ-1852APを用いることが出来る。上部偏光板23の前面に、更に多層膜から成る反射防止膜(AR膜)を形成することによって、直射日光下で偏光フィルム表面における反射を抑えて、表示特性を更に向上させることが出来る。
下部基板11と、下部基板11の背面に配設される下部偏光板21及び反射板22の代表的な構造を、下記(1)〜(3)に具体的に示す。(2)の構造では、輝度向上フィルムの背面、即ち輝度向上フィルムと空気との界面で光の一部が反射するため、輝度向上フィルムが反射板22として機能する。
(1) 下部基板/接着層/下部偏光板/接着層/反射板
(2) 下部基板/接着層/下部偏光板/接着層/輝度向上フィルム
(3) 下部基板/接着層/下部偏光板/接着層/輝度向上フィルム/反射板
反射板22には、光を全く透過させない全反射型、一部の光を透過させる半透過型、及び微量の光を反射させて大部分の光を透過させる微反射型等の種々のタイプのものを用いることが出来る。反射板22は、代表的には、ポリマーフィルムをベースとし、その上にアルミ等の金属、又は誘電体多層膜の蒸着を行って形成されるが、これ以外の方法によって形成しても構わない。反射板22の厚みは、代表的には50〜100μmである。
下部基板11の背面に貼り付けられた下部偏光板21及び反射板22による反射光は、ミラー反射光にならないように、拡散光にする必要がある。拡散光を得るには、反射板の表面を凹凸に形成し、或いはより簡便には接着層中に微粒子を分散させることによって実現することが出来る。
(1)の構造は、通常の所謂「反射板付偏光フィルム」を下部基板11の背面に貼り付けたものである。同構造における下部実効厚Dは、下部基板/接着層/下部偏光板/接着層の各層の厚みの和である。各層の厚みの代表的な値としては、接着層が20〜40μm、下部偏光板が100〜200μmである。従って、下部実効厚Dの代表的な値は、下部基板の厚みに140〜280μmを加えた値である。同構造では、半透過型の反射板として、例えば、住友化学工業株式会社製の製品名SJ1862AP AS-011(反射率=18.3%,透過率=21.2%)を用いることが出来る。
(2)又は(3)の構造における輝度向上フィルムには、例えばコレステリック液晶を応用した偏光分離方式高透過率偏光板を用いることができ、例えば住友スリーエム株式会社製の製品名DBEFを用いることが出来る。輝度向上フィルムの厚みは、代表的には100〜200μmである。(2)及び(3)の構造における下部実効厚Dは、輝度向上フィルムの背面で反射が起きるため、下部基板/接着層/下部偏光板/接着層/輝度向上フィルムの各層の厚みの和である。従って、下部実効厚Dの代表的な値は、下部基板11の厚みに240〜480μmを加えた値である。
下部基板11は、上部基板12を構成するCOA基板と比べて小さな厚みを有し、透明基板14は、例えばガラス又はプラスチックで構成することが出来る。プラスチック基板の材料として、例えばポリカーボネート(PC)樹脂やポリエーテルスルホン(PES)樹脂があるが、他の材料を用いることもできる。透明基板14の厚みは、代表的には0.1mm〜0.2mm程度である。
下部実効厚Dの下限は、表示特性上は特に制限はないが、入手可能な材料の観点から、実用的には100μmである。透明基板14をプラスチック基板で構成する場合には、プラスチック基板の厚みの下限は実用的に50μmであり、下部偏光板及び接着層を合わせた厚みの下限は70μmであるので、この場合の下部実効厚Dは120μmになる。
図9中に図示していないが、対向電極15の前面及び画素電極50の背面には、配向された配向膜がそれぞれ形成される。配向された配向膜は、通常のポリイミド樹脂を塗布、焼成して配向膜を形成した後に、ラビングを行うことによって形成することが出来る。或いは、低温プロセスを用いた光配向、又は、プラズマ処理等によって形成することも出来る。液晶パネル10B内への液晶注入には、通常行われているシール焼成後に液晶を真空注入する方法の他に、大気中、または真空中で、液晶滴下を行い、張りあわせ後、シールをUV硬化させる方法を用いることができる。
上述したように、2枚偏光板方式の半透過型又は反射型の液晶表示装置における、視差等の問題は、下部実効厚Dに強く依存しており、下部実効厚Dが0.8mm以下であることが好適で、特に下部実効厚Dを0.5mm以下にすることによって実用上で問題がない程度に改善されることが判った。従って、本発明者は、下部実効厚Dを0.8mm以下に、好ましくは0.5mm以下に設定することによって、2枚偏光板方式の半透過型又は反射型の液晶表示装置における、視差等を抑制することとした。
なお、液晶表示装置の表示方式としては、ネマティック液晶を用いた方式が好適であり、特にツイステッド・ネマティック(TN)方式、インプレイン・スイッチング(IPS)方式、又は垂直配向(VA)方式が特に適している。これは、液晶層の上下に偏光板が配設されることによって、高コントラストが得られ、また白黒表示時の着色を防止できるからである。
以下、図面を参照し、本発明に係る実施形態例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。本発明の第1実施形態例の液晶表示装置は、2枚偏光板方式の半透過型の液晶表示装置であって、図9に示した液晶表示装置と同様の構成を有している。図1に第1実施形態例の液晶表示装置における上部基板の断面を示す。同図では、上部基板の背面側が上側になるように示している。上部基板12はCOA基板として構成され、スイッチング素子として逆スタガー型のTFTを備える。
上部基板12は、ガラス等の絶縁性透明基板16と、透明基板16上に配設されたゲート電極31aとを備え、ゲート電極31aを覆って、ゲート絶縁膜32が形成されている。ゲート絶縁膜32上には、ゲート電極31aに対応して、半導体層33が形成されている。半導体層33の一方の端部付近の背面にはソース電極35aが、他方の端部付近の背面にはドレイン電極36aが配設されている。ソース電極35a及びドレイン電極36aと半導体層33との間のコンタクトのために、高濃度n型アモルファスシリコン(n+型a-Si)から成るオーミックコンタクト層34が形成されている。TFTのチャネル部38Aではオーミックコンタクト層34が除去され、チャネルエッチ型のTFTを構成している。
ソース電極35a、ドレイン電極36a、及び半導体層33を覆って、ゲート絶縁膜32上にパッシベーション膜37が形成されている。パッシベーション膜37上には、赤(R)、緑(G)、及び青(B)の各色層を構成するカラーフィルタ層40が、各画素表示領域に対応して形成されている。パッシベーション膜37上には、画素の有効開口領域以外に、遮光用のブラックマトリクス42が形成されている。カラーフィルタ層40とブラックマトリクス42とが接する部分では、ブラックマトリクス42の縁部がカラーフィルタ層40の縁部上に重なるように形成されている。ブラックマトリクス42は、隣り合う画素同士で連続して形成されており、この場合、下地との接触面積が増えて、ブラックマトリクス42のパターン剥がれを抑制することが出来る。
開口部45は、カラーフィルタ層40又はブラックマトリクス42に形成することができる。形成の順序としては、各色のカラーフィルタ層40を形成した後、ブラックマトリクス42を形成する。
カラーフィルタ層40の材料としては、通常用いられるアクリル系の顔料分散型感光性樹脂を用いることが出来る。顔料は、一般的な有機顔料等から適宜選択することが出来る。ブラックマトリクス42の顔料には、例えばカーボン、酸化チタン、及び黒色の有機顔料等があり、本実施形態例ではカーボンが最も好ましい。黒色の有機顔料としては、数種の色の混合物を用いることも出来る。
カラーフィルタ層40、ブラックマトリクス42、及び一部露出したパッシベーション膜37上には、オーバーコート層41が形成されている。オーバーコート層41及びパッシベーション膜37を貫通して、ドレイン電極36aに到達するコンタクトスルーホール39が形成されている。コンタクトスルーホール39の近傍には、カラーフィルタ層40が形成されておらず、開口部45を構成している。画素電極19は、オーバーコート層41上及びコンタクトスルーホール39内に連続して形成され、ドレイン電極36aに接続している。ドレイン電極36aは、画素電極19との接続のための引き出し電極として機能する。
図2(a)は、第1実施形態例の上部基板12について、1画素における各配線及び電極等を、それぞれ示す平面図である。なお、図1に示した断面は、同図のA−A’断面に相当する。同図において、画素電極19の周囲に、ゲート配線31及びソース配線35が互いに直交するように配設され、TFT38は、ゲート配線31とソース配線35との交差位置の近傍に配設されている。TFT38では、ゲート電極31aはゲート配線31に、ソース電極35aはソース配線35にそれぞれ接続されている。同図中に、ドレイン電極36a及びコンタクトスルーホール39についても示している。
図2(b)は、第1実施形態例の上部基板12について、1画素におけるカラーフィルタ層40及びブラックマトリクス42等を示す平面図である。同図において、開口部45の近傍を除き、画素電極19に略対向してカラーフィルタ層40が配設されている。画素電極19の外側には、TFT38及びゲート配線を覆って、ブラックマトリクス42が配設されている。
本実施形態例における下部基板11では、透明基板14は膜厚が0.2mmのプラスチック基板から成る。下部基板11の背面には、下部偏光板21及び反射板22の具体的な構造として、接着層(図示せず)/下部偏光板21/接着層(図示せず)/輝度向上フィルム(図示せず)/反射板22の構成を有する積層構造が形成されている。反射板22には、表面に酸化チタン等の高屈折率膜が形成された、微反射型の反射板を用いる。輝度向上フィルムには、住友スリーエム株式会社製の製品名DBEFを用いる。
本実施形態例における下部実効厚Dは、下部基板11/接着層/下部偏光板21/接着層の各層の膜厚の総和である。下部基板11の厚みが0.2mm、接着層の厚みが20μm、下部偏光板21の厚みが100μmであるので、本実施形態例における下部実効厚Dは、340μmである。上部偏光板23には、ARコートが施された偏光フィルムを用いる。
図3に、液晶表示装置10の回路構成を示す。液晶表示装置10では、複数のゲート配線31及び複数のソース配線35が相互に直交して配設されている。ゲート配線31及びソース配線35は、ゲート端子31b及びデータ端子35bにそれぞれ接続されている。ゲート端子31b及びデータ端子35bは、それぞれ表示用の外部信号処理基板と接続される。TFT38は、ゲート配線31とソース配線35との交差位置の近傍に配設され、ゲート配線31及びソース配線35は、TFT38のゲート電極及びソース電極にそれぞれ接続されている。
TFT38のドレイン電極は、液晶層13を挟む電極の一方を構成する画素電極に接続されている。液晶層13を挟む電極の他方を構成する対向電極は接地されている。ゲート端子31bは、ゲート配線31にTFT38のスイッチング駆動を行う走査信号を供給する。データ端子35bは、ソース配線35に映像信号としてのデータ信号を供給し、TFT38のスイッチング駆動によって、画素電極にデータ信号による電荷が蓄積される。
図1、及び図2(a)、(b)中には図示していないが、TFT38のドレイン電極は、付加容量電極として機能する画素容量43の一方の電極にも接続されている。画素容量43の他方の電極は、隣接するゲート配線31に接続される。
本実施形態例によれば、上部基板12をCOA基板で構成し、且つ下部実効厚Dを120μmに設定することによって、2重像の間の距離Lを十分に小さくすることが出来る。これによって、2枚偏光板方式の半透過型の液晶表示装置における、反射表示時の視差、混色、及び輝度低下を十分に抑制することが出来る。
本実施形態例で、上部基板12を構成するCOA基板は、ガラス等の透明基板上にスイッチング素子を配設し、その上にカラーフィルタ層が配設された基板であればよい。スイッチング素子の構成にも制限はなく、TFTに限らずMIMダイオード等であってもよい。TFTは、ゲート電極が下側に位置する逆スタガー型でなくとも、順スタガー型であってもよい。また、各カラーフィルタ層40は、フルカラー表示のために一般的にはR、G、及びBの3色で構成されるが、適宜変更することもできる。
また、本実施形態例の液晶表示装置では、上部基板12以外の構成については、特に制限はなく、例えば液晶材料、配向膜、透明基板、及び対向電極等については、一般的なアクティブマトリクス型の液晶表示装置の構成を用いることが出来る。
本実施形態例では、カラーフィルタ層40に開口部45が形成されているが、ブラックマトリクス42に開口部45を形成してもよい。図6は、実施形態例の変形例に係る上部基板の構成を示す断面図であり、図7は、同変形例に係る上部基板の構成を示す平面図である。図6における断面は、図7のA−A’断面である。本変形例の上部基板12では、コンタクトスルーホール39は、ブラックマトリクス42に形成された開口部45の内側に形成されている。ブラックマトリクス42は、少なくともTFTを覆うように形成されている。本変形例の上部基板12は、上記を除いては本実施形態例の上部基板12と同様の構成を有している。
なお、ブラックマトリクス42は、TFT38上以外でもゲート配線31上を覆うように形成してもよく、カラーフィルタ層40が形成されていない領域の全てに形成してもよい。開口部45では更に、断面で見たときに、一方の側がカラーフィルタ層40で他方の側がブラックマトリクス42に成るように形成されていてもよい。
図4(a)〜(d)、図5(e)〜(h)は、第1実施形態例の液晶表示装置10を製造する、各製造段階を示す断面図である。先ず、図4(a)に示すように、0.5mmの厚みを有するガラス等の絶縁性透明基板16上に、公知の方法を用いてチャネルエッチ型TFTを形成する。即ち、先ず、スパッタリング装置を用いて、透明基板16上に100〜400nmの厚さの導電層を堆積する。導電層は、例えばAl、Mo、又はCrなどの金属膜で構成される。次いで、フォトリソグラフィ法等を用いて導電層をパターニングし、ゲート配線、ゲート電極31a、及びゲート端子を形成する。
次に、プラズマCVDを用いて、窒化シリコンなどから成るゲート絶縁膜32、a-Si層、及びn+型a-Si層を、それぞれ400nm程度、300nm程度、50nm程度の厚さで連続的に堆積する。次いで、a-Si層及びn+型a-Si層を一括してパターニングし、それぞれ半導体層33及び半導体層33上に残存するn+型a-Si層に形成する。
次に、半導体層33上に残存するn+型a-Si層を覆ってゲート絶縁膜32上に、スパッタリング装置を用いて、100〜200nmの厚さでMo又はCrなどの金属膜を堆積する。次いで、フォトリソグラフィ法等を用いて金属膜のパターニングを行い、ソース電極35a、ソース配線、ドレイン電極36a、及びデータ端子に形成する。パターニングによって同時に、TFTのチャネル部38A上であって、ソース電極35a及びドレイン電極36aの下部以外のn+型a-Si層も除去して、オーミックコンタクト層34に形成する。
次に、プラズマCVDを用いて、TFTのチャネル部38A、ソース電極35a、ソース配線、ドレイン電極36a、及びデータ端子を覆って、ゲート絶縁膜32上に窒化シリコンなどの無機膜から成る、厚さが100〜200nm程度のパッシベーション膜37を成膜する。
次に、図4(b)に示すように、赤色顔料をアクリル系樹脂に分散させたネガ型光硬化性カラーレジストを、スピンコート法で基板上に塗布する。膜厚は約1.2μm程度になるようスピン回転数を調整する。次いで、ホットプレートを用いて、80℃で2分間保持するプリベークを行い、露光を行う。引き続き、TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド)液で現像し、対応する部分に赤色カラーフィルタ層40aを形成する。この際、ドレイン電極36aと画素電極19を接続するためのコンタクトスルーホール39を形成する領域には、赤色カラーフィルタ層40aを設けず開口部45を設ける。開口部45の大きさは、少なくともコンタクトスルーホール39が含まれる程度の大きさである。引き続き、クリーンオーブンで220℃で60分間保持する焼成を行い、赤色カラーフィルタ層40aを硬化させる。
次に、同様にして、図4(c)に示すように、緑色カラーフィルタ層40bの形成及び焼成による硬化を行う。次いで、図4(d)に示すように、同様に青色カラーフィルタ層40cの形成及び焼成による硬化を行う。なお、図4(c)は、図4(b)に隣接する画素について示し、図4(d)は、図4(b)、(c)に隣接する画素について示している。
次に、図5(e)に示すように、ブラックマトリクス42を形成する。ブラックマトリクス42には、アクリル樹脂にカーボン等の顔料を分散させた、感光性樹脂ブラックマトリクスを用いる。本実施形態例では、粘度が20cP程度の材料を、スピンコート法を用いて、基板上に約1.5μmの膜厚に形成する。この際に、開口部45内には形成しない。
次に、図5(f)に示すように、平坦化のために、例えばアクリル系の透明の感光性樹脂を塗布する。次いで、露光及び現像を行い、開口部45の内側にコンタクトスルーホール39を形成する。引き続き、220℃で60分間の焼成を行い、樹脂を硬化させることによって、オーバーコート層41を形成する。
次に、図5(g)に示すように、例えばノボラック系感光性樹脂レジスト44を塗布する。次いで、パターニングを行った後に、ノボラック系感光性レジスト44をマスクとしてパッシベーション膜37をエッチングして、ドレイン電極36aに到達するコンタクトスルーホール39を形成する。コンタクトスルーホール39の形成と同時に、データ端子上の不要なパッシベーション膜37と、ゲート端子上の不要なゲート絶縁膜32についても除去する。
本実施形態例では、ブラックマトリクス42の形成をカラーフィルタ層40a,40b,40cの形成後に行っているため、コンタクトスルーホール39に残渣が全く無く、パッシベーション膜37のエッチング異常が発生しない。また、画素電極19となる導電膜のスパッタリング前にコンタクトスルーホール39を開口するため、開口部が酸化や工程汚染の影響を受けない。従って、画素電極19とドレイン電極36aとの間の接続抵抗が低く、良好なアクティブマトリクス基板を得ることが出来る。
次に、図5(h)に示すように、ノボラック系感光性樹脂レジスト44を剥離した後、スパッタ法を用いて、オーバーコート層41、及びコンタクトスルーホール39表面に露出したドレイン電極36a上にITO(Indium Tin Oxide)等から成る透明導電膜を成膜する。次いで、透明導電膜をパターニングすることによって、画素電極19を形成する。画素電極19の形成に際して、膜厚が厚いほど良好なカバレッジが得られ、ドレイン電極36aとの電気的な接続が安定するが、ITO膜の加工性を考慮すると、約100nmの膜厚が適当である。
色カラーフィルタ層40a,40b,40c及びブラックマトリクス42の厚さは使用する材料等によって変わるが、一般的な材料を用いた場合、色カラーフィルタ層40a,40b,40cについては塗布時で1.0〜1.5μm程度、ブラックマトリクス42については塗布時で1.0〜2.0μm程度である。また、オーバーコート層41の厚さは、表面を平坦化できる程度であればよく、通常は塗布時で2.5〜4.5μm程度である。
次に、厚さが0.2mmのポリエーテルスルホン(PES)樹脂から成る透明基板14上に、公知の方法を用いてITO膜から成る対向電極15を形成し、下部基板11を形成する。次いで、対向電極15の前面及び画素電極19の背面に、公知の方法を用いて配向膜を形成する。配向膜には低温焼成型のポリイミド樹脂を用いる。
引き続き、下部基板11及び上部基板12を、公知の方法を用いて重ね合わせ、液晶を注入することによって液晶パネル10Bを形成する。液晶にはカイラル材をドープした通常のTN用液晶材料を用いる。液晶層13の厚み、つまりパネルギャップは5μmとする。パネル製作は、通常のパネル製作と同様に、スペーサを用いてギャップを制御し、周辺シールには熱硬化型のエポキシ樹脂を用いる。
次に、上部基板12の前面に、ARコートが施された上部偏光板23を貼り付ける。次いで、下部基板11の背面に、接着層(図示せず)/下部偏光板21/接着層(図示せず)/輝度向上フィルム(図示せず)/反射板22の構成を有する積層構造を貼り付けることによって、液晶パネル10Bを作製することができる。最後に、作製した液晶パネル10Bとバックライト10Aとを一体化させることによって、本実施形態例の液晶表示装置10を製造することが出来る。
第1実施形態例の液晶表示装置10を製造して、実施例の液晶表示装置とした。バックライト10Aとして1100cd/m2のLED型バックライトを用いた。また、上部偏光板23の偏光軸と下部偏光板21の偏光軸とを相互に直交させ、ノーマリホワイトTN型の液晶モードとして動作させた。
バックライトを点灯せず、反射型の液晶表示装置として実施例の液晶表示装置を評価したところ、液晶パネルの法線方向に対して60度以上斜めから見ても、2重像等の視差については全く観察されなかった。これにより、本実施形態例の液晶表示装置で、視差が十分に抑制されることが確認できた。コントラストは、約40であった。バックライトを点灯して、透過型の液晶表示装置として実施例の液晶表示装置を評価したところ、コントラストが190で、白輝度で83cd/m2 であった。
本発明の第2実施形態例に係る液晶表示装置について説明する。本実施形態例では、偏光フィルムを下部基板11として用い、下部偏光板21を別途配設しないことを除いては、第1実施形態例の液晶表示装置と同様の構成を有している。本実施形態例の液晶表示装置によれば、下部偏光板21を配設しないので、第1実施形態例の場合と比して下部実効厚Dを更に小さくして、視差等を更に効果的に抑制することが出来る。
本実施形態例に係る液晶表示装置の製造方法は、配向方法として、特開2000-122064号公報に記載の、キセノン原子ビームを用いた方法を用いる。この配向方法を用いることによって、通常用いられるラビング法と比べて、配向膜形成時の温度を低くして、且つ機械的なストレスを小さくすることが出来る。また、偏光板のようなフィルム上であっても安定な配向が得られる。
本実施形態例に係る液晶表示装置の製造方法では、また、特開2001-174829号公報に記載の、液晶滴下法によるパネル製作法を用いる。本実施形態例の液晶表示装置は、上記を除いては、第1実施形態例の液晶表示装置と同様の構成を有している。
本実施形態例によれば、上部基板12をCOA基板として構成することによって、下部基板11が加熱される工程を大幅に減らすことが出来る。基板が加熱される工程は、例えばCVD装置やスパッタリング装置を用いて層を堆積する工程、フォトリソグラフィ工程、及びカラーフィルタ層の焼成を行う工程などである。また、配向方法として、キセノン原子ビーム法を用いたことによって、配向膜形成時の温度を低くして、且つ機械的なストレスを小さくすることが出来る。これによって、下部基板11に熱や機械的ストレスに弱い偏光板を用いることができる。なお、配向方法として、イオンビーム配向法を用いても、フィルム上に安定した配向が得られる。
以上、本発明をその好適な実施形態例に基づいて説明したが、本発明に係る液晶表示装置は、上記実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施した液晶表示装置も、本発明の範囲に含まれる。
第1実施形態例の液晶表示装置について、上部基板の構成を示す断面図である。 図2(a)、(b)は、第1実施形態例の液晶表示装置について、上部基板の構成をそれぞれ示す平面図である。 第1実施形態例の液晶表示装置の回路構成を示す回路図である。 図4(a)〜(d)はそれぞれ、第1実施形態例の液晶表示装置を製造する各製造段階を示す断面図である。 図5(e)〜(h)はそれぞれ、第1実施形態例の液晶表示装置を製造する、図4に後続する各製造段階を示す断面図である。 変形例の液晶表示装置について、上部基板の構成を示す断面図である。 変形例の液晶表示装置について、上部基板の構成を示す平面図である。 検討に用いた液晶パネルの構成を示す断面図である。 上部基板をCOA基板で構成した、2枚偏光板方式の半透過型の液晶表示装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
10:液晶表示装置
10A:バックライト
10B:液晶パネル
11:下部基板
12:上部基板
13:液晶層
14:透明基板
15:対向電極
16:透明基板
17:スイッチング素子
18:カラーフィルタ層
19:画素電極
20:画素
21:下部偏光板
22:反射板
23:上部偏光板
31:ゲート配線
31a:ゲート電極
31b:ゲート端子
32:ゲート絶縁膜
33:半導体層
34:オーミックコンタクト層
35:ソース配線
35a:ソース電極
35b:データ端子
36a:ドレイン電極
37:パッシベーション膜
38:TFT
38A:チャネル部
39:コンタクトスルーホール
40:カラーフィルタ層
40a:赤色カラーフィルタ層
40b:緑色カラーフィルタ層
40c:青色カラーフィルタ層
41:オーバーコート層
42:ブラックマトリクス
43:画素容量
44:ノボラック系感光性樹脂レジスト
45:開口部
50:液晶パネル
51:下部基板
52:上部基板
53:液晶層
54:下部偏光板
55:反射板
56:上部偏光板
Ia,Ib:入射光
IIa,IIb:反射光

Claims (9)

  1. 液晶層を挟んで相互に対向する、前面側の第1の基板及び背面側の第2の基板と、前記第1の基板の前面側及び前記第2の基板の背面側にそれぞれ配設される第1及び第2の偏光板と、前記第2の偏光板の背面側に配設される反射板とを備える液晶表示装置において、
    前記液晶層と前記反射板との間の距離Dが、0.8mm以下であることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 画素のピッチが0.33mm以下である、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記距離Dが0.1mm以上、0.6mm以下である、請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 画素のピッチが0.28mm以下であり、前記距離Dが0.7mm以下である、請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記距離Dが0.1mm以上、0.5mm以下である、請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1の基板が、アクティブマトリクス基板である、請求項1〜5の何れか一に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1の基板がカラーフィルタを備える、請求項6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第2の基板と前記第2の偏光板とを1枚の偏光フィルムで構成する、請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 前記液晶層がネマティック型液晶層である、請求項1〜8の何れか一に記載の液晶表示装置。
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