JP2005331543A - 光ファイバ芯線落とし込み装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外径の細い光ファイバケーブルを製作可能とした光ファイバ芯線落とし込み装置を提供すること。
【解決手段】光ファイバ芯線をスロットロッド13の外周面に形成された螺旋溝13aに落とし込むための装置。スロットロッド13を挿通させるスロットロッド挿通穴17bが形成され、スロットロッド13の周りに相対回転可能に支持された回動支持部材17と、回動支持部材17に装着されて螺旋溝13aの幅方向に短径軸を有する断面形状楕円形の貫通穴を有する光ファイバ芯線挿入パイプ15とを備えている。光ファイバ芯線挿入パイプ15の光ファイバ芯線の挿入方向下流側の一端が螺旋溝13aに挿入されて、光ファイバ芯線挿入パイプ15によって光ファイバ芯線を案内しながら光ファイバ芯線を螺旋溝13aに落とし込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ芯線落とし込み装置の改良に関し、より詳細には、外径の小さな光ファイバケーブルを製作可能とした光ファイバ芯線落とし込み装置に関する。
従来、高速通信に用いられる光ファイバケーブルは、光ファイバケーブル用スロットロッド(以下、『光ファイバケーブル用スロットロッド』或いは単に『スロットロッド』と記述する。)の外周面に形成された螺旋溝内に光ファイバ芯線を落とし込んだ後、スロットロッドの表面に粗巻紐を巻き付けて光ファイバ芯線を螺旋溝内に固定している。尚、『芯線』は別名『心線』とも呼ばれる。スロットロッドは、抗張力部材の周囲に成形した断面形状円形のロッドの外周面に複数本の螺旋溝を凹設したものであり、螺旋溝の形状には、S方向巻き、Z方向巻き、そしてSZ方向巻き、の3種類がある。
スロットロッドの螺旋溝内に光ファイバ芯線を落とし込む光ファイバ芯線落とし込み装置としては、走行するスロットロッドの周りに相対回転可能に支持された光ファイバ芯線挿入パイプに光ファイバ芯線を挿通して、光ファイバ芯線挿入パイプによって光ファイバ芯線を案内して螺旋溝内に光ファイバ芯線を落とし込むようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この光ファイバ芯線落とし込み装置は、走行するスロットロッドの周りを相対回転可能に配設された支持手段に、断面円形の貫通穴を有する光ファイバ芯線挿入パイプを装着し、光ファイバ芯線が挿通された光ファイバ芯線挿入パイプの先端をスロットロッドの螺旋溝に挿入して、光ファイバ芯線挿入パイプによって光ファイバ芯線を確実に案内して螺旋溝内に落とし込むようになっている。
特開平11−337792号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら、光ファイバ芯線挿入パイプの先端を螺旋溝内に挿入するためには、螺旋溝の幅を光ファイバ芯線挿入パイプの外径よりも大きくする必要があるので、スロットロッドの外径は螺旋溝の幅に制約されて小さくすることが難しく、従って、光ファイバケーブルを細くすることが困難であった。また、光ファイバ芯線挿入パイプは支持手段に固定されているので、スロットロッドに形成された螺旋溝の幅や位置などに誤差があると、光ファイバ芯線挿入パイプの先端と螺旋溝が当接して光ファイバ芯線が収容される螺旋溝の内壁や光ファイバ芯線挿入パイプの先端が損傷し、伝送損失が増大する虞があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、光ファイバ芯線挿入パイプの貫通穴を断面形状楕円形にすると共に、その短径軸を螺旋溝の幅方向に向けて光ファイバ芯線挿入パイプの先端をスロットロッドの螺旋溝に挿入して配置することにより螺旋溝の幅を狭くして外径の細い光ファイバケーブルを製作可能とした光ファイバ芯線落とし込み装置を提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係る光ファイバ芯線落とし込み装置は、下記(1)、(2)、(3)、および(4)を特徴としている。
(1) 螺旋溝が外周面に形成された光ファイバケーブル用スロットロッドを挿通させるスロットロッド挿通穴が形成されると共に前記光ファイバケーブル用スロットロッドの周りに相対回転可能に支持された回動支持部材と、光ファイバ芯線を挿通させる貫通穴が設けられ前記光ファイバ芯線の挿入方向下流側の一端が前記螺旋溝に挿入されて前記回動支持部材に装着された光ファイバ芯線挿入パイプと、を備え、前記光ファイバ芯線挿入パイプによって前記光ファイバ芯線を案内しながら前記光ファイバ芯線を前記螺旋溝に落とし込む光ファイバ芯線落とし込み装置であって、
前記光ファイバ芯線挿入パイプの前記貫通穴は、その断面形状が前記螺旋溝の幅方向に短径軸を有する楕円形状であること。
(2) 上記(1)の光ファイバ芯線落とし込み装置が、前記光ファイバケーブル用スロットロッドの中心と前記光ファイバ芯線挿入パイプの下流側先端における前記螺旋溝の中心とを結ぶ線に平行な揺動軸心を中心として揺動可能とされて前記回動支持部材に配設されたパイプホルダを更に備え、
前記光ファイバ芯線挿入パイプの前記貫通穴の長径軸を前記揺動軸心に一致させて、前記光ファイバ芯線挿入パイプの上流側の他端を前記パイプホルダに固着したこと。
(3) 上記(1)または上記(2)の光ファイバ芯線落とし込み装置の前記パイプホルダが、前記光ファイバ芯線挿入パイプを挿入して固定する断面楕円形のパイプ挿入穴と、前記パイプ挿入穴の長径軸の延長線上の両端に形成された一対の支持ピンと、を有し、
一対の前記支持ピンが、前記光ファイバケーブル用スロットロッドの中心と前記光ファイバ芯線挿入パイプの下流側先端における前記螺旋溝の中心とを結ぶ線に平行とされて前記回動支持部材に設けられたピン支持穴に嵌合して、前記光ファイバ芯線挿入パイプが一対の前記支持ピンを中心として揺動自在に前記回動支持部材に配設されたこと。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの光ファイバ芯線落とし込み装置の前記光ファイバ芯線挿入パイプが、前記パイプホルダの前記パイプ挿入穴に挿入されると共に、前記光ファイバ芯線挿入パイプに固定された磁石の磁力により前記パイプホルダに固着されること。
上記(1)に記載した構成の光ファイバ芯線落とし込み装置によれば、光ファイバ芯線挿入パイプは、断面形状楕円形の貫通穴の短径軸が螺旋溝の幅方向に向けられて下流側の一端が螺旋溝に挿入されているので、幅の狭い螺旋溝にも光ファイバ芯線挿入パイプの一端を挿入することが可能となる。これにより、スロットロッドの外径を細くして細い光ファイバケーブルの製作が可能となる。従って、一定の断面積内に多数の光ファイバケーブルを高密度で効率よく配置することができる。
上記(2)に記載した構成の光ファイバ芯線落とし込み装置によれば、スロットロッドの中心と光ファイバ芯線挿入パイプの下流側先端における螺旋溝の中心とを結ぶ線に平行な揺動軸心を中心として揺動可能とされて回動支持部材に配設されたパイプホルダに、光ファイバ芯線挿入パイプの貫通穴の長径軸を揺動軸心に一致させて、光ファイバ芯線挿入パイプの上流側の他端を固着したので、光ファイバ芯線挿入パイプはパイプホルダの揺動軸心を中心として揺動することができる。これにより、下流側の一端が螺旋溝内に挿入された光ファイバ芯線挿入パイプは、螺旋溝に沿って揺動して確実に光ファイバ芯線を螺旋溝内に落とし込むことができる。
上記(3)に記載した構成の光ファイバ芯線落とし込み装置によれば、光ファイバ芯線挿入パイプを挿入して固定する断面楕円形のパイプ挿入穴および該パイプ挿入穴の長径軸の延長線上の両端に一対の支持ピンが形成されたパイプホルダを、スロットロッドの中心と光ファイバ芯線挿入パイプの下流側先端における螺旋溝の中心とを結ぶ線に平行とされて回動支持部材に設けられたピン支持穴に嵌合して、パイプホルダを一対の支持ピンを中心として揺動自在に配設したので、パイプホルダに固定された光ファイバ芯線挿入パイプを簡単な機構により螺旋溝に追従させて揺動させることができる。
上記(4)に記載した構成の光ファイバ芯線落とし込み装置によれば、光ファイバ芯線挿入パイプは、パイプホルダのパイプ挿入穴に挿入され、光ファイバ芯線挿入パイプに固定された磁石の磁力によりパイプホルダに固着されるので、光ファイバ芯線挿入パイプの長手方向の位置決め(換言すれば、光ファイバ芯線挿入パイプが螺旋溝内に挿入される長さ)を行ないながら、簡単かつ確実にパイプホルダに固着することができる。また、光ファイバ芯線挿入パイプの複雑な固定装置が不要となり、回動支持部材を小型化することができる。
本発明の光ファイバ芯線落とし込み装置によれば、幅の狭い螺旋溝にも光ファイバ芯線挿入パイプの下流側の一端を挿入することが可能となり、スロットロッドの外径を細くして細い光ファイバケーブルを製作することができる。これにより、一定の断面積内に多数の光ファイバケーブルを高密度で効率よく配置することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である光ファイバ芯線落とし込み装置の縦断面図である。 図2(a)〜図2(c)は、図1におけるパイプホルダを示し、図2(a)は正面図、図2(b)は平面図、そして図2(c)は図2(a)におけるIIc−IIc矢視縦断面図である。図3(a)〜図3(c)は、図1における磁石が固定された光ファイバ芯線挿入パイプを示し、図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)におけるIIIb−IIIb矢視部分破断側面図、そして図3(c)は図3(b)におけるIIIc−IIIc矢視縦断面図である。図4は、図1における回動支持部材の上流側端面の要部拡大図である。そして図5は、図1におけるパイプホルダのパイプ挿入穴に光ファイバ芯線挿入パイプが嵌合した状態を示す正面図である。
図1に示されるように、光ファイバ芯線落とし込み装置100は、光ファイバ芯線11をスロットロッド13の外周面に形成された螺旋溝13a内に落とし込む光ファイバ芯線挿入パイプ15と、光ファイバ芯線挿入パイプ15をスロットロッド13の軸線Cの周りに相対回転可能に支持する回動支持部材17と、スロットロッド13の表面に粗巻紐19を巻き付ける粗巻紐巻付け装置21と、を備えている。
図1および図3に示されるように、光ファイバ芯線挿入パイプ15は、断面形状楕円形の貫通穴15aが軸方向に形成された金属製の筒状部材であり、スロットロッド13の軸線Cに対して傾斜して回動支持部材17に支持されて複数配設されている。具体的には、複数の光ファイバ芯線挿入パイプ15が、スロットロッド13の周囲に略等間隔でスロットロッド13の螺旋溝13aに対応して配置されており、光ファイバ芯線11の挿入方向上流側に向かうに従って次第にスロットロッド13の軸線Cから半径方向に離間するように傾斜して配設されている。光ファイバ芯線挿入パイプ15の上流側の端部はテーパ状に拡開された芯線導入部15bが形成されており、光ファイバ芯線11を容易に挿通できるようになっている。
光ファイバ芯線挿入パイプ15の芯線導入部15b側の端部には、リング状ストッパである磁石25が嵌合して固着されており、磁石25が磁力によりパイプホルダ23(後述)に吸着することによって回動支持部材17に固定されて、光ファイバ芯線挿入パイプ15のスロットロッド13に対する長手方向の位置決めがなされる。これにより、光ファイバ芯線挿入パイプ15の下流側の一端15cは、スロットロッド13の螺旋溝13a内に規定された深さで挿入される。磁石25は、光ファイバ芯線11をスロットロッド13の螺旋溝13a内に落とし込む作業中に光ファイバ芯線挿入パイプ15がパイプホルダ23(即ち、回動支持部材17)から離脱しない程度の磁力を有するものであれば特に限定されず、例えばSm−Co磁石などのように比較的加工が容易なものであってもよい。
回動支持部材17は、中央部に円錐台形状凸部17aが設けられた略円盤状部材であり、略円盤形状に形成された回転目板31の穴31aから円錐台形状凸部17aを凸設させてねじ33により回転目板31に固定されている。回転目板31は、転がり軸受け29を介して基台27に回動自在に配設されている。これにより回動支持部材17は、スロットロッド13の周りを相対回転することができる。
回動支持部材17は、スロットロッド13を挿通させるためのスロットロッド挿通穴17bと、光ファイバ芯線挿入パイプ15を挿通させて収容する複数のパイプ収容穴17cと、が設けられている。スロットロッド挿通穴17bは回動支持部材17の回転軸線Cを通って形成されており、回動支持部材17がスロットロッド挿通穴17bに挿通され矢印A方向に走行するスロットロッド13の周囲を相対回転可能に構成されている。
パイプ収容穴17cは、光ファイバ芯線11の上流側に向かうに従って次第に軸線Cから離間するように傾斜してスロットロッド挿通穴17bの周囲に円周方向に略等間隔で複数が配置されており、回動支持部材17の上流側側面17dからスロットロッド挿通穴17bに貫通して形成されている。パイプ収容穴17cは、挿通された光ファイバ芯線挿入パイプ15がパイプ収容穴17c内で揺動可能な大きさとなっている。また、パイプ収容穴17cの上流側側面17dには、光ファイバ芯線挿入パイプ15が固着されるパイプホルダ23が揺動自在に取り付けられている。
図2に示されるように、パイプホルダ23は鉄などの磁性体金属により製作されており、その中心に断面楕円形のパイプ挿入穴23aが形成された略円盤状の本体23cと、パイプ挿入穴23aの長径軸LAの延長線上の両端に形成された一対の支持ピン23bと、を備える。本体23cは、パイプホルダ23を回動支持部材17に取り付けたとき、外側となる面が平面23dとされ、反対側の面が円弧状面23eとなっている。パイプ挿入穴23aは、光ファイバ芯線挿入パイプ15の外径よりも僅かに大きい楕円穴であり、パイプ挿入穴23aに光ファイバ芯線挿入パイプ15が遊嵌されて、光ファイバ芯線挿入パイプ15がパイプ挿入穴23a内で僅かに揺動できるようになっている。
図4に示されるように、回動支持部材17の上流側側面17dには、パイプ収容穴17cと同じ軸心を有する断面形状円形のホルダ室17eと、ホルダ室17eの直径線上の両側に設けられた一対のピン支持穴17fとが凹設されており、ホルダ室17eにパイプホルダ23の本体23cを収容すると共に、ピン支持穴17fに一対の支持ピン23bを収容する。一対の支持ピン23bは、ねじ35により上流側側面17dに固定された押さえ板37によって開放側が押さえられてピン支持穴17f内で揺動自在に配設されている(図1参照)。一対のピン支持穴17fの中心を結ぶ線、換言すれば、パイプホルダ23のパイプ挿入穴23aの長径軸LAは、スロットロッド挿通穴17bに挿通されたスロットロッド13の中心SCと光ファイバ芯線挿入パイプ15の下流側先端15cにおける螺旋溝13aの幅方向の中心GCとを結ぶ線LB上に配置されている。
これにより、パイプホルダ23、およびパイプホルダ23に固定された光ファイバ芯線挿入パイプ15は、スロットロッド13の中心SCと光ファイバ芯線挿入パイプ15の下流側先端15cにおける螺旋溝13aの幅方向の中心GCとを結ぶ線LBを揺動中心として揺動可能である。また、光ファイバ芯線挿入パイプ15の下流側の一端15cは、楕円形の貫通穴15aの短径軸SAをスロットロッド13の螺旋溝13aの幅方向に向けて螺旋溝13aに挿入されている。
尚、図1においては、理解を容易にするためにパイプ収容穴17c、光ファイバ芯線挿入パイプ15、パイプホルダ23などはひとつだけ示したが、スロットロッド13に形成された螺旋溝13aの数に対応して複数、例えば4個が円周方向に等間隔で配置されている。
図1に示されるように、粗巻紐巻付け装置21は、螺旋溝13a内に光ファイバ芯線11が落とし込まれた後、スロットロッド13の外周に粗巻紐19を巻き付けるためのものであって、スロットロッド13は、粗巻紐巻付け装置21の挿通穴21aに挿通して矢印A方向に走行しながらリール(不図示)から供給される粗巻紐19が巻き付けられる。
本実施形態の作用を説明する。本発明の実施形態である光ファイバ芯線落とし込み装置100は、図1に示されるように、スロットロッド13が、筒状の保護パイプ39、回動支持部材17のスロットロッド挿通穴17bを通って矢印A方向に送り出される。一方、光ファイバ芯線11は、光ファイバ芯線挿入パイプ15の貫通穴15aに挿通されて図1において右上方から左下方に向かって送られ、螺旋溝13aに挿入された下流側の一端15cから送り出されてスロットロッド13の螺旋溝13a内に落とし込まれる。
光ファイバ芯線挿入パイプ15の断面形状楕円形の貫通穴15aの内径と、貫通穴15aに挿通された光ファイバ芯線11の外径と、の隙間は、貫通穴15aの短径軸SA上が最も狭い。貫通穴15aの長径軸LA上の最も広い隙間は、従来用いられていた断面丸穴の光ファイバ芯線挿入パイプにおける貫通穴と光ファイバ芯線11の外径との隙間と略同じ隙間となるように設定されている。即ち、貫通穴15aの長径は従来の断面丸穴の貫通穴の直径と同じであり、貫通穴15aの短径は従来の断面丸穴の貫通穴の直径よりも小さい。また、断面形状楕円形の貫通穴15aの断面積に対する光ファイバ芯線11の断面積の比(占有率)は、従来の断面丸穴の貫通穴の断面積に対する光ファイバ芯線11の断面積の比よりも大きい。
断面形状楕円形の貫通穴15aを有する光ファイバ芯線挿入パイプ15の下流側の一端15cは、その短径軸SAが螺旋溝13aの幅方向に向けられて螺旋溝13aに挿入されている。従って、螺旋溝13aの幅を最小幅とすることができ、これによってスロットロッド13の外径も細くして、細い光ファイバケーブルの製作が可能となる。
スロットロッド13の矢印A方向への走行に伴って螺旋溝13aは、スロットロッド13の円周方向に往復して変位する。スロットロッド13の周りに回動自在に配設された回動支持部材17に装着された光ファイバ芯線挿入パイプ15は、その下流側の一端15cが螺旋溝13aに挿入されているので、螺旋溝13aの円周方向の変位に追従して回動支持部材17と共にスロットロッド13の周りを回動しながら光ファイバ芯線11を螺旋溝13a内に落とし込む。
このとき、光ファイバ芯線挿入パイプ15が固着されたパイプホルダ23は、一対の支持ピン23bにより揺動可能に支持されているので、光ファイバ芯線挿入パイプ15はスロットロッド13の中心SCと光ファイバ芯線挿入パイプ15の下流側先端15cにおける螺旋溝13aの幅方向の中心GCとを結ぶ線LBを揺動中心として揺動する。また、図5に示されるように、光ファイバ芯線挿入パイプ15は、パイプホルダ23のパイプ挿入穴23aと光ファイバ芯線挿入パイプ15との隙間の範囲内で自由に回動することかでき、光ファイバ芯線挿入パイプ15に作用する力を軽減すると共に、光ファイバ芯線挿入パイプ15が螺旋溝13aの内面に強く摺接することによる傷付けを防止することができ、伝送損失の増大を抑制することができる。
また、光ファイバ芯線挿入パイプ15は、磁石25によってパイプホルダ23に固着されるので、パイプホルダ23に形成された断面楕円形のパイプ挿入穴23aに光ファイバ芯線挿入パイプ15を挿入するだけの簡単な操作により、光ファイバ芯線挿入パイプ15の貫通穴15aを所定の方向(即ち、楕円形の貫通穴15aの短径軸SAを螺旋溝13aの幅方向に向ける)に向けて確実かつ容易に取り付けることができ、取付け作業性を向上させることができる。また、光ファイバ芯線挿入パイプ固定機構を簡単化することができ、回動支持部材17の小型化が可能となる。更に、光ファイバ芯線挿入パイプ15の固定位置を目視により確認することができる。
光ファイバ芯線落とし込み装置100によれば、螺旋溝13aが外周面に形成されたスロットロッド13を挿通させるスロットロッド挿通穴17bが形成されると共にスロットロッド13の周りに相対回転可能に支持された回動支持部材17と、断面形状楕円形の貫通穴15aが形成され、光ファイバ芯線11の挿入方向下流側の一端15cが螺旋溝13aに挿入された状態で回動支持部材17に装着された光ファイバ芯線挿入パイプ15と、を備える。光ファイバ芯線挿入パイプ15は、断面形状楕円形の貫通穴15aの短径軸SAが螺旋溝13aの幅方向に向けられて下流側の一端15cが螺旋溝13aに挿入されているので、幅の狭い螺旋溝13aにも光ファイバ芯線挿入パイプ15の一端15cを挿入することが可能となる。これにより、スロットロッド13の外径を細くして細い光ファイバケーブルの製作が可能となる。従って、一定の断面積内に多数の光ファイバケーブルを高密度で効率よく配置することができる。
また、光ファイバ芯線落とし込み装置100によれば、スロットロッド13の中心SCと光ファイバ芯線挿入パイプ15の下流側先端15cにおける螺旋溝13aの中心GCとを結ぶ線LBに平行な揺動軸心を中心として揺動可能とされて回動支持部材17に配設されたパイプホルダ23に、光ファイバ芯線挿入パイプ15の貫通穴15aの長径軸LAを揺動軸心に一致させて、光ファイバ芯線挿入パイプ15の上流側の他端を固着したので、光ファイバ芯線挿入パイプ15はパイプホルダ23の揺動軸心を中心として揺動することができる。これにより、下流側の一端15cが螺旋溝13a内に挿入された光ファイバ芯線挿入パイプ15は、螺旋溝13aに沿って揺動して確実に光ファイバ芯線11を螺旋溝13a内に落とし込むことができる。
更に、光ファイバ芯線落とし込み装置100によれば、光ファイバ芯線挿入パイプ15を挿入して固定する断面楕円形のパイプ挿入穴23aおよび該パイプ挿入穴23aの長径軸LAの延長線上の両端に一対の支持ピン23bが形成されたパイプホルダ23を、スロットロッド13の中心SCと光ファイバ芯線挿入パイプ15の下流側先端15cにおける螺旋溝13aの中心GCとを結ぶ線LBに平行とされて回動支持部材17に設けられたピン支持穴17fに嵌合して、パイプホルダ23を一対の支持ピン23bを中心として揺動自在に配設したので、パイプホルダ23に固定された光ファイバ芯線挿入パイプ15を簡単な機構により螺旋溝13aに追従させて揺動させることができる。
また、光ファイバ芯線落とし込み装置100によれば、光ファイバ芯線挿入パイプ15は、パイプホルダ23のパイプ挿入穴23aに挿入され、光ファイバ芯線挿入パイプ15に固定された磁石25の磁力によりパイプホルダ23に固着されるので、光ファイバ芯線挿入パイプ15の長手方向の位置決め(換言すれば、光ファイバ芯線挿入パイプ15が螺旋溝13a内に挿入される長さ)を行ないながら、簡単かつ確実にパイプホルダ23に固着することができる。また、光ファイバ芯線挿入パイプ15の複雑な固定装置が不要となり、回動支持部材17を小型化することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明の一実施形態である光ファイバ芯線落とし込み装置の縦断面図である。 図1におけるパイプホルダを示し、(a)は正面図、(b)は平面図、そして(c)は図2(a)におけるIIc−IIc矢視縦断面図である。 図1における磁石が固定された光ファイバ芯線挿入パイプを示し、(a)は正面図、(b)は図3(a)におけるIIIb−IIIb矢視部分破断側面図、そして(c)は図3(b)におけるIIIc−IIIc矢視縦断面図である。 図1における回動支持部材の上流側端面の要部拡大図である。 図1におけるパイプホルダのパイプ挿入穴に光ファイバ芯線挿入パイプが嵌合した状態を示す正面図である。
符号の説明
100: 光ファイバ芯線落とし込み装置
11: 光ファイバ芯線
13: スロットロッド(光ファイバケーブル用スロットロッド)
13a:螺旋溝
15: 光ファイバ芯線挿入パイプ
15c:下流側の一端
17: 回動支持部材
17b:スロットロッド挿通穴
23: パイプホルダ
25: 磁石
23a:パイプ挿入穴
23b:一対の支持ピン
SA: 短径軸
LA: 長径軸
15a:貫通穴
17f:ピン支持穴
GC: 螺旋溝の中心
SC: 光ファイバケーブル用スロットロッドの中心
LB: 光ファイバケーブル用スロットロッドの中心と螺旋溝の中心とを結ぶ線

Claims (4)

  1. 螺旋溝が外周面に形成された光ファイバケーブル用スロットロッドを挿通させるスロットロッド挿通穴が形成されると共に前記光ファイバケーブル用スロットロッドの周りに相対回転可能に支持された回動支持部材と、光ファイバ芯線を挿通させる貫通穴が設けられ前記光ファイバ芯線の挿入方向下流側の一端が前記螺旋溝に挿入されて前記回動支持部材に装着された光ファイバ芯線挿入パイプと、を備え、前記光ファイバ芯線挿入パイプによって前記光ファイバ芯線を案内しながら前記光ファイバ芯線を前記螺旋溝に落とし込む光ファイバ芯線落とし込み装置であって、
    前記光ファイバ芯線挿入パイプの前記貫通穴は、その断面形状が前記螺旋溝の幅方向に短径軸を有する楕円形状であることを特徴とする光ファイバ芯線落とし込み装置。
  2. 前記光ファイバケーブル用スロットロッドの中心と前記光ファイバ芯線挿入パイプの下流側先端における前記螺旋溝の中心とを結ぶ線に平行な揺動軸心を中心として揺動可能とされて前記回動支持部材に配設されたパイプホルダを更に備え、
    前記光ファイバ芯線挿入パイプの前記貫通穴の長径軸を前記揺動軸心に一致させて、前記光ファイバ芯線挿入パイプの上流側の他端を前記パイプホルダに固着したことを特徴とする請求項1に記載した光ファイバ芯線落とし込み装置。
  3. 前記パイプホルダが、前記光ファイバ芯線挿入パイプを挿入して固定する断面楕円形のパイプ挿入穴と、前記パイプ挿入穴の長径軸の延長線上の両端に形成された一対の支持ピンと、を有し、
    一対の前記支持ピンが、前記光ファイバケーブル用スロットロッドの中心と前記光ファイバ芯線挿入パイプの下流側先端における前記螺旋溝の中心とを結ぶ線に平行とされて前記回動支持部材に設けられたピン支持穴に嵌合して、前記光ファイバ芯線挿入パイプが一対の前記支持ピンを中心として揺動自在に前記回動支持部材に配設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載した光ファイバ芯線落とし込み装置。
  4. 前記光ファイバ芯線挿入パイプが、前記パイプホルダの前記パイプ挿入穴に挿入されると共に、前記光ファイバ芯線挿入パイプに固定された磁石の磁力により前記パイプホルダに固着されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載した光ファイバ芯線落とし込み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015155949A (ja) * 2014-02-20 2015-08-27 株式会社フジクラ 光ケーブルの製造方法

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