JP2005331353A - 位置決めシステム及び位置決め方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 レーダ装置が搭載された車輌とターゲットとの位置決め精度を向上し、かつ、位置決め作業の効率化を図ること。
【解決手段】 車輌100に搭載されたレーダ装置101のビーム軸を調整するにあたり、車輌100と、レーダ装置101からのビームが入射する入射面1aを有するターゲット1と、の相対的な位置決めを行う位置決めシステムAであって、カメラ11により車輌100の平面視画像を撮影し、撮影された車輌100の平面視画像に基づいて、ビーム軸の正規方向を特定する特定し、特定された正規方向と入射面1aとが直交するように、ターゲット1を移動させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 車輌100に搭載されたレーダ装置101のビーム軸を調整するにあたり、車輌100と、レーダ装置101からのビームが入射する入射面1aを有するターゲット1と、の相対的な位置決めを行う位置決めシステムAであって、カメラ11により車輌100の平面視画像を撮影し、撮影された車輌100の平面視画像に基づいて、ビーム軸の正規方向を特定する特定し、特定された正規方向と入射面1aとが直交するように、ターゲット1を移動させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車輌に搭載されたレーダ装置のビーム軸の調整技術に関するものである。
オートクルーズ機能や障害物との衝突予知機能を実現するため、車輌にレーダ装置を設けることが普及しつつある。一般にレーダ装置は車輌の前方に配置され、車輌の前方へビームを送信し、その反射波を受信することで車輌前方の障害物の検知や障害物との距離の計測等を行う。ここで、レーダ装置から送信されるビームが設計通りの方向(以下、正規方向という。)を向いていなければ障害物の検知等の精度に影響を与えることになる。このため、レーダ装置を車輌に取り付けるにあたっては、レーダ装置から送信されるビームのビーム軸が正規方向を向いているか否かを検査し、ズレが生じている場合にはレーダ装置の取付位置を調整する等して、ビーム軸を調整する作業が行われている。
ビーム軸の調整方法は種々の方法が提案されており、例えば、障害物として仮想されるターゲットに対してレーダ装置からビームを送信し、その反射波を受信することでビーム軸のズレを検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。また、ターゲットを電界強度測定装置から構成し、レーダ装置から送信されるビームの電界強度を測定することでビーム軸のズレを検出する方法も提案されている。
ここで、ビーム軸の調整作業を行う前提として、レーダ装置が搭載される車輌とターゲットとが相対的に適切に位置決めされている必要がある。つまり、その車輌のビーム軸の正規方向に対して、ターゲットにおけるビームの入射面が直交するように位置していなければ、上述した従来例によるビーム軸の調整作業を行っても、ビーム軸は正規方向に対してズレが生じたままとなる畏れがある。従来、車輌とターゲットとの位置決めは作業者の感覚により行われており、位置決めの精度が必ずしもよくないと共に、作業の効率化が図れていない。
従って、本発明の目的は、レーダ装置が搭載された車輌とターゲットとの位置決め精度を向上し、かつ、位置決め作業の効率化を図ることにある。
本発明によれば、車輌に搭載されたレーダ装置のビーム軸を調整するにあたり、前記車輌と、前記レーダ装置からのビームが入射する入射面を有するターゲットと、の相対的な位置決めを行う位置決めシステムであって、前記車輌の平面視画像を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された前記車輌の平面視画像に基づいて、前記ビーム軸の正規方向を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された前記正規方向と、前記入射面とが直交するように、前記ターゲット又は前記車輌の少なくともいずれか一方を移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする位置決めシステムが提供される。
このシステムでは、車輌の平面視画像を撮影し、その平面視画像に基づいてその車輌におけるビーム軸の正規方向が特定される。そして、特定された正規方向とターゲットの入射面とが直交するようにターゲット又は車輌の少なくともいずれか一方が移動される。車輌の平面視画像に基づきビーム軸の正規方向が特定され、ターゲット又は車輌の少なくともいずれか一方を移動することで両者の位置合わせが行えるので、従来のように作業者の感覚に依存する場合よりも位置決め精度を向上し、かつ、位置決め精度のバラツキを抑制できる。更に、位置決めを自動化できるので位置決め作業の効率化を図ることができる。
本発明において、前記撮影手段は、前記車輌及び前記ターゲットの平面視画像を撮影し、前記特定手段は、更に、前記ターゲットの平面視画像に基づいて、前記入射面の向きを特定し、前記移動手段は、前記特定手段により特定された前記正規方向と前記入射面の向きとに基づいて、前記正規方向と前記入射面とが直交するように、前記ターゲット又は前記車輌の少なくともいずれか一方を移動させてもよい。この構成によれば、平面視画像にターゲットの画像も含まれるので、車輌とターゲットとの相対的な位置関係が平面視画像から明らかになる。従って、ターゲットと車輌との位置合わせの精度をより向上できる。
また、本発明において、前記移動手段は、前記ターゲットを移動させてもよい。車輌を移動するよりもターゲットを移動する方が簡易な構成で足り、システムの簡易化、経済化を図ることができる。
この場合、前記移動手段は、前記正規方向と前記入射面とが直交するように、前記ターゲットを回動して前記入射面の向きを変化させる回動装置を備えることもできる。ターゲットを回動させて入射面の向きを変化させることで、簡易に車輌とターゲットとの位置決めを行うことができる。
また、この場合、前記移動手段は、前記正規方向が前記入射面の中心を通過するように、前記ターゲットを所定軌道上で移動させる移動装置を備えることもできる。ターゲットを所定軌道上で移動させることで、ビーム軸の正規方向と入射面との中心位置がずれている場合においても、その位置合わせを簡易に行うことができる。
本発明において、前記正規方向としては、例えば、車輌の中心軸線方向が挙げられる。
また、本発明によれば、車輌に搭載されたレーダ装置のビーム軸を調整するにあたり、前記車輌と、前記レーダ装置からのビームが入射する入射面を有するターゲットと、の相対的な位置決めを行う位置決め方法であって、前記車輌の平面視画像を撮影する撮影工程と、前記撮影手段により撮影された前記車輌の平面視画像に基づいて、前記ビーム軸の正規方向を特定する特定工程と、前記特定工程により特定された前記正規方向と前記入射面とが直交するように、前記ターゲット又は前記車輌の少なくともいずれか一方を移動させる移動工程と、を備えたことを特徴とする位置決め方法が提供される。
この方法では、車輌の平面視画像を撮影し、その平面視画像に基づいてその車輌におけるビーム軸の正規方向が特定される。そして、特定された正規方向とターゲットの入射面とが直交するようにターゲット又は車輌の少なくともいずれか一方が移動される。車輌の平面視画像に基づきビーム軸の正規方向が特定され、ターゲット又は車輌の少なくともいずれか一方を移動することで両者の位置合わせが行えるので、従来のように作業者の感覚に依存する場合よりも位置決め精度を向上し、かつ、位置決め精度のバラツキを抑制できる。更に、位置決めを自動化できるので位置決め作業の効率化を図ることができる。
以上述べた通り本発明によれば、レーダ装置が搭載された車輌とターゲットとの位置決め精度を向上し、かつ、位置決め作業の効率化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の一実施形態に係る位置決めシステムAの側面視図、図1(b)は位置決めシステムAの平面視図である。位置決めシステムAは、車輌100に搭載されたレーダ装置101のビーム軸を調整する作業場の天井から吊り下げられたカメラ11と、レーダ装置101からのビームが入射するターゲット1を移動させる移動ユニット12と、を備える。
レーダ装置101は車輌100の前方中央部(例えばバンパ部)に配設されており、略水平に車輌100の前方へビームを送信する。本実施形態の場合、レーダ装置101のビーム軸の正規方向は車輌100の中心軸線方向であることを想定している。同図の状態ではレーダ装置101は未だ車輌100に対して仮設された状態にあり、後述する車輌100とターゲット1との位置決め後に行われるビーム軸の調整作業により車輌100に対して固定されることになる。
ターゲット1はレーダ装置101からのビームが入射する入射面1aを有する。このターゲット1の種類はビーム軸の調整方法によって異なるが、例えば、レーダ装置101からビームを送信してその反射波をレーダ装置101で受信することでビーム軸のズレを検出する調整方法を採用した場合、入射面1aはビームの反射面を構成することになる。また、ターゲット1を電界強度測定装置から構成し、レーダ装置101から送信されるビームの電界強度を測定することでビーム軸のズレを検出する調整方法を採用した場合、入射面1aは電界強度測定装置のビームの入射面を構成することになる。いずれの調整方法の場合においても、入射面1aはレーダ装置101から送信されるビームが照射される面となる。ターゲット1は、車輌100の前方において車輌100から所定距離離間して位置している。また、入射面1aの中心位置の高さは、レーダ装置101のビームの送信部と略同じ高さに設定されている。
カメラ11は作業場の床上の所定の範囲を撮影範囲として、その平面視画像を撮影するデジタルカメラである。作業場に配置され、ビーム軸の調整作業の対象となる車輌100の全部又は一部の平面視画像がこのカメラ11により、撮影されることになる。本実施形態の場合、ターゲット1の入射面1aもカメラ11の撮影範囲に入るようにカメラ11の撮影範囲が設定されている。
移動ユニット12は、車輌100とターゲット1との位置決めを行う際に、ターゲット1を移動させるユニットである。本実施形態の場合、移動ユニット12はターゲット1を回動すると共に、移動ユニット12は作業場の床に布設されたレール13に案内されて所定軌道上を移動する。レール13は概ね車輌100の車幅方向に直線的に布設されており、移動ユニット12は水平面上を直線的に平行移動する。図2(a)は移動ユニット12の概略を示す構成図である。
移動ユニット12は、ビーム軸の正規方向と入射面1aとが直交するように、ターゲット1を回動して入射面1aの向きを変化させる回動装置を備える。本実施形態の場合、この回動装置は、モータ121と、モータ121の出力軸に取り付けられたプーリ121aと、プーリ121aとターゲット1から下方に突出した回動軸1bに取り付けられたプーリ1cとの間に張設されたベルト121bと、から構成されている。しかして、モータ121を正転、逆転することでその駆動力がベルト121bを介して回動軸1bに伝達され、ターゲット1が鉛直軸回りに、つまり、水平面上を回動することになる。モータ121は例えばステッピングモータを採用することができ、回転量が制御可能なものであれば何でもよい。また、本実施形態ではベルト伝動機構によりターゲット1を回動するようにしているが、歯車機構等、他の駆動形式でもよい。
次に、移動ユニット12は、ビーム軸の正規方向が入射面1aの中心を通過するように、ターゲット1をレール13により規定される軌道上で移動させる移動装置を備える。本実施形態の場合、この移動装置は、モータ122と、モータ122の出力軸に取り付けられたプーリ122aと、プーリ122aと回転軸123に取り付けられたプーリ123aとの間に張設されたベルト122bと、を備える。回転軸123にはレール13上を転動する、断面H型の車輪124が取り付けられている。しかして、モータ122を正転、逆転することでその駆動力がベルト122bを介して回転軸123に伝達され、車輪124が回転し、移動ユニット12がレール13上を走行することになる。モータ122は例えばステッピングモータを採用することができ、回転量が制御可能なものであれば何でもよい。また、本実施形態ではベルト伝動機構により車輪124を回動するようにしているが、歯車機構等、他の駆動形式でもよい。
次に、位置決めシステムAの制御回路について説明する。図2(b)は位置決めシステムAの制御回路のブロック図である。位置決めシステムAの制御回路は、移動ユニット12に取り付けてもよいし、外部に設けてもよい。また、パソコンを利用してもよい。制御回路はシステム全体を制御し、特に後述する位置決め処理を実行するCPU51を備える。CPU51はインターフェース54を介してカメラ11と接続されており、カメラ11に対する撮影指示を行い、また、カメラ11により撮影された画像データを取得する。CPU51は、また、インターフェース55を介してモータ駆動回路56a及び56bに接続されている。モータ駆動回路56a及び56bには、それぞれ上述したモータ122とモータ121とが接続されており、CPU51はインターフェース55を介してモータ駆動回路56a及び56bに駆動命令を出力することでモータ122とモータ121の回転制御を行う。RAM52は可変的なデータを記憶すると共に、CPU51のワークエリアとして機能する。ROM53は固定的なデータを記憶し、特に後述する位置決め処理のプログラムを記憶する。RAM52及びROM53は必ずしもこれらに限られず、他の記憶手段を採用してもよい。
次に、係る構成からなる位置決めシステムAによる位置決め処理の例について説明する。ここでは、車輌100とターゲット1との位置関係が図4(a)に示す状態にある場合を想定する。同図の例ではビーム軸の正規方向(本実施形態では車輌100の車輌100の中心軸線方向)がターゲット1の入射面1aと直交しておらず、しかも大きくズレている。図3は位置決めシステムAによる位置決め処理のフローチャートであり、CPU51が実行する。
S1ではカメラ11により車輌100及びターゲット1の平面視画像を撮影する。図4(b)は車輌100及びターゲット1の撮影画像の例を示す図である。同図に示すように車輌100及びターゲット1はその全体が撮影されている必要はない。車輌100についてはビーム軸の正規方向が特定できる程度に、また、ターゲット1については入射面1aの向きを特定できる程度に、撮影されていれば足りる。
S2ではS1で撮影した平面視画像に基づいて、ビーム軸の正規方向と入射面1aの向きとを特定する処理を行う。ここでは画像処理技術によりビーム軸の正規方向と入射面1aの向きとを特定することができる。まず、ビーム軸の正規方向については、例えば、平面視画像中から車輌100の輪郭を抽出して特定することができる。本実施形態の場合、ビーム軸の正規方向を車輌100の中心軸線方向としているので、車輌100のボディラインを抽出してその中心線を求めればよい。また、入射面1aの向きについても同様に入射面1aの輪郭を抽出して入射面1aの面方向のラインを求めればよい。なお、車輌100やターゲット1に、ビーム軸の正規方向や入射面1aの向きを示すアライメントマークを予め施しておき、平面視画像中のアライメントマークに注目することでビーム軸の正規方向や入射面1aの向きを特定するようにしてもよい。
S3ではS2で特定したビーム軸の正規方向と入射面1aの向きとに基づいて移動ユニット12の移動量を算出する。ここでは、まず、ビーム軸の正規方向と入射面1aとが直交するために必要な、モータ121によるターゲット1の回動量を求める。本例の場合、図4(b)に示すように、ビーム軸の正規方向は入射面1aと直交する方向から角度αだけズレている。従って、モータ121によるターゲット1の回動量は角度αとなる。続いて、ビーム軸の正規方向が入射面1aの中心を通過するのに必要な、モータ122によるターゲット1の平行移動量を算出する。図4(b)に示すように、ビーム軸の正規方向と入射面1aのラインとの交点位置は、入射面1aの中心から距離dだけズレている。モータ122によるターゲット1の平行移動量は距離dとなる。
S4ではS2で算出した移動量に基づいて、モータ駆動回路56a及び56bに駆動命令を出力し、ターゲット1を移動させる。この結果、図5(a)に示すようにターゲット1が角度αだけ回動し、入射面1aの向きが変化して、ビーム軸の正規方向と入射面1aの面方向とが直交する。更に、図5(b)に示すようにターゲット1がレール13に沿って距離dだけ移動する。以上により、ビーム軸の正規方向と入射面1aとが直交し、かつ、ビーム軸の正規方向が入射面1aの中心を通過することになり、車輌100とターゲット1との位置決めが終了する。この後、ビーム軸の調整作業が行われることになる。
このように本実施形態では、車輌100の平面視画像に基づきビーム軸の正規方向が特定され、ターゲット1を移動することで車輌100とターゲット1の位置合わせが行えるので、従来のように作業者の感覚に依存する場合よりも位置決め精度を向上し、かつ、位置決め精度のバラツキを抑制できる。更に、位置決めを自動化できるので位置決め作業の効率化を図ることができる。
また、本実施形態ではカメラ11により撮影される平面視画像にターゲット1の画像も含まれるので、車輌100とターゲット1との相対的な位置関係が平面視画像から明らかになり、ターゲット1と車輌100との位置合わせの精度をより向上できる。
また、本実施形態ではターゲット1を回動させて入射面1aの向きを変化させることで、簡易に車輌100とターゲット1との位置決め、特に、ビーム軸の正規方向と入射面1aとを直交させることができる。更に、ターゲット1をレール13に沿って平行移動させることで、ビーム軸の正規方向と入射面1aとの中心位置がずれている場合においても、その位置合わせを簡易に行うことができる。
<他の実施形態>
上記実施形態では、ターゲット1を移動することで車輌100とターゲット1との位置合わせを行ったが、車輌100を移動するか、或いは、車輌100とターゲット1の双方を移動して両者の位置合わせを行うようにしてもよい。車輌100の移動手段としては、例えば、車輌100をその場回転させるターンテーブル装置や、車輌100を平行移動させるスライド装置等の採用を挙げられる。尤も、上記実施形態のように、車輌100を移動するよりもターゲット1を移動する方が簡易な構成で足り、システムの簡易化、経済化を図ることができる。
上記実施形態では、ターゲット1を移動することで車輌100とターゲット1との位置合わせを行ったが、車輌100を移動するか、或いは、車輌100とターゲット1の双方を移動して両者の位置合わせを行うようにしてもよい。車輌100の移動手段としては、例えば、車輌100をその場回転させるターンテーブル装置や、車輌100を平行移動させるスライド装置等の採用を挙げられる。尤も、上記実施形態のように、車輌100を移動するよりもターゲット1を移動する方が簡易な構成で足り、システムの簡易化、経済化を図ることができる。
上記実施形態では、カメラ11により車輌100とターゲット1との平面視画像を撮影したが、車輌100の平面視画像のみを撮影するようにしてもよい。以下、この場合の例を図6及び図7を参照して説明する。図6(a)は、作業場の床上にアライメントマーク200a及び200bを布設した例を示す図である。アライメントマーク200aは移動ユニット12の移動方向(つまり、レール13の方向)と平行な直線であり、アライメントマーク200bはアライメントマーク200aと直交する直線である。しかして、カメラ11の撮影範囲にはこのアライメントマーク200a及び200bも含まれるようにし、移動ユニット12の初期位置T(入射面1aの中心位置)とアライメントマーク200a及び200bとの位置関係を予め把握しておく。同図の例では、初期位置Tがアライメントマーク200bの延長線上に位置しており、アライメントマーク200aと200bとの交点からの距離がdTとなっている。
そして、カメラ11により撮影された車輌100とアライメントマーク200a及び200bの平面視画像において、ビーム軸の正規方向とアライメントマーク200a及び200bとの位置関係を特定すれば、ビーム軸の正規方向と移動ユニット12の初期位置Tとの位置関係も特定でき、移動ユニット12の移動量を算出することができる。例えば、図6(b)に示すように、正規方向とアライメントマーク200bとがなす角度αにより、モータ121によるターゲット1の回動量は角度αにすればよい。また、同図に示すように正規方向とアライメントマーク200aとの交点と、アライメントマーク200aと200bとの交点との距離dY、上述した距離dT並びに角度αに基づいて、モータ122によるターゲット1の平行移動量(=dY+dT・tanθ)が求められる。
次に、図7(a)は、カメラ11の撮影範囲を作業場の床上に対して固定とし、仮想的な座標軸X−Yを設定した例を示す図である。この場合、仮想的な座標軸X−Yにおける、入射面1aの中心位置の座標T(Xt、Yt)を予め求めておく。同図の例では、撮影範囲の左下隅を原点とした座標軸X−Yを想定している。しかして、車輌100の平面視画像からビーム軸の正規方向を仮想的な座標軸X−Y上で特定し、入射面1aの中心位置の座標T(Xt、Yt)と比較することで移動ユニット12の移動量を算出することができる。例えば、図7(b)に示すように、座標軸X−Y上における正規方向の直線がX軸となす角度α(つまり、正規方向の直線の傾き)により、モータ121によるターゲット1の回動量は角度αにすればよい。また、同図に示すように正規方向の直線と座標TとのY軸方向の距離dYがモータ122によるターゲット1の平行移動量となる。
A 位置決めシステム
1 ターゲット
1a 入射面
11 カメラ
12 移動ユニット
13 レール
100 車輌
101 レーダ装置
1 ターゲット
1a 入射面
11 カメラ
12 移動ユニット
13 レール
100 車輌
101 レーダ装置
Claims (7)
- 車輌に搭載されたレーダ装置のビーム軸を調整するにあたり、前記車輌と、前記レーダ装置からのビームが入射する入射面を有するターゲットと、の相対的な位置決めを行う位置決めシステムであって、
前記車輌の平面視画像を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段により撮影された前記車輌の平面視画像に基づいて、前記ビーム軸の正規方向を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された前記正規方向と、前記入射面とが直交するように、前記ターゲット又は前記車輌の少なくともいずれか一方を移動させる移動手段と、
を備えたことを特徴とする位置決めシステム。 - 前記撮影手段は、前記車輌及び前記ターゲットの平面視画像を撮影し、
前記特定手段は、更に、前記ターゲットの平面視画像に基づいて、前記入射面の向きを特定し、
前記移動手段は、前記特定手段により特定された前記正規方向と前記入射面の向きとに基づいて、前記正規方向と前記入射面とが直交するように、前記ターゲット又は前記車輌の少なくともいずれか一方を移動させることを特徴とする請求項1に記載の位置決めシステム。 - 前記移動手段は、前記ターゲットを移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置決めシステム。
- 前記移動手段は、
前記正規方向と前記入射面とが直交するように、前記ターゲットを回動して前記入射面の向きを変化させる回動装置を備えたことを特徴とする請求項3に記載の位置決めシステム。 - 前記移動手段は、
前記正規方向が前記入射面の中心を通過するように、前記ターゲットを所定軌道上で移動させる移動装置を備えたことを特徴とする請求項4に記載の位置決めシステム。 - 前記正規方向が、車輌の中心軸線方向であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の位置決めシステム。
- 車輌に搭載されたレーダ装置のビーム軸を調整するにあたり、前記車輌と、前記レーダ装置からのビームが入射する入射面を有するターゲットと、の相対的な位置決めを行う位置決め方法であって、
前記車輌の平面視画像を撮影する撮影工程と、
前記撮影手段により撮影された前記車輌の平面視画像に基づいて、前記ビーム軸の正規方向を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された前記正規方向と前記入射面とが直交するように、前記ターゲット又は前記車輌の少なくともいずれか一方を移動させる移動工程と、
を備えたことを特徴とする位置決め方法。
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