JP2005331151A - カプラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 高圧の冷媒を供給または一旦回収して再度供給する場合であっても、入口連結部からの分離を容易に行なうことができるカプラを提供する。
【解決手段】 外気に通じる減圧室と接続室とに連通される主軸通路が内部に設けられ、カプラ本体の中央通路に進退自在に挿通されて、減圧状態では主軸通路と減圧室との連通が解除される主軸を有する。減圧状態では、前記主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じるため、カプラ内に残留した高圧の冷媒を減圧室へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ内を減圧することができる。このため、ロックスリーブを軽い操作力で操作して、入口連結部からカプラを取り外すことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷媒の供給回収源の供給用ホースに取付られ、加熱冷却機器の入口連結部に接続され、冷媒の供給回収源と加熱冷却機器とを接続するカプラに関する。
カーエアコン、給湯用ヒートポンプなどの加熱冷却用機器には冷媒を供給、回収するための入口連結部が設けられている。入口連結部は加熱冷却システム内に冷媒を注入したり、冷媒を抜き出すための口である。冷媒の供給回収源は加熱冷却システムに接続する供給用ホースを備える。カプラは供給用ホースの先端に取付けられる。カプラと入口連結部とが接続されることで、加熱冷却システムと供給回収源とが接続され、冷媒の供給または回収が行なわれる。
従来のカプラは、図13に示すように、
入口連結部5が嵌合される出口端911と、調整端912とが形成され、前記出口端911と調整端912とを連通させる中央通路924が形成されるとともに、供給回収源と接続され前記中央通路924に連通される横通路926が形成されたカプラ本体92と、
前記カプラ本体92の中央通路924に進退自在に挿通され、中央通路924のシール部材936と係合、離脱される当接手段948を有する主軸94と、
調整端912の雄ネジ部965に回転可能に係合され、カプラ本体92の軸方向に進退自在に取り付けられるとともに主軸94に連結され、前記主軸94を進退させる主軸操作部96と、
前記出口端911の径方向に進退できるように保持され、入口連結部5に係合するロック部材31と、
出口端911の外側に被せられ、カプラ本体92の前後方向にスライド自在であって、前記ロック部材31と入口連結部5との係合を維持または解除するロックスリーブ33と、
を有するカプラ91が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記従来のカプラ91を加熱冷却システムの入口連結部5に接続する場合は、入口連結部5にカプラの出口端911を被せるように押し付け、入口連結部5を出口端911に嵌合させて接続する。入口連結部5が出口端911に嵌合されると、出口端911の内側からロック部材31を支えていた支持部材32が後退する。ロック部材31は出口端911の中心方向に移動して入口連結部5に係合される。出口端911の外側のロックスリーブ33は前進し、ロック部材31を出口端911の外側から押えてロック部材31と入口連結部5との係合を維持する。
カプラ91の開閉は、主軸操作部96を回転操作させて行なう。主軸操作部96を回転操作して主軸94を進退させることにより、主軸94に設けられた当接手段948と、中央通路924のシール部材936とが係合、離脱され、中央通路924が開閉される。中央通路924を開放すると横通路926と出口端911との連通が解除され、加熱冷却システムに冷媒を供給または回収することができる。中央通路924を閉鎖すると、横通路926と出口端911との連通が阻止され、冷媒の供給または回収が停止される。
入口連結部5とカプラ91を分離する場合は、ロックスリーブ33を把持して後退させて分離させる。ロック部材31を出口端911の外側から押えていたロックスリーブ33を手指で把持して後退させることにより、ロック部材31は出口端911の外周方向に移動可能となる。出口端911の内側からロック部材31を支える支持部材32が前進し、ロック部材31を出口端911の外周方向に移動させる。ロック部材31と入口連結部5との係合が解除されて入口連結部5とカプラ91とが分離される。
特許2781463号公報
加熱冷却用機器に対して冷媒を供給または一旦回収して再度供給する場合、冷媒を高圧の状態で供給することが必要である。例えば冷媒として二酸化炭素を用いる加熱冷却用機器の場合、圧力は10Mpa程度となる。上記従来のカプラ91を用いて冷媒を供給する場合、冷媒の供給が終了してカプラ91を閉じると、カプラ91内部に高圧の冷媒が残留した状態となる。高圧の残留冷媒により、ロックスリーブ33の操作が困難となり、ロックスリーブ33を手指で把持して引いても、ロックスリーブ33を後退させることが困難となる。これは、高圧の残留冷媒の作用により、入口連結部5とロック部材31とが強く係合し、またカプラ91のロック部材31とロックスリーブ33とが強く接触するためであると考えられる。このような場合、例えばロックスリーブ33をプライヤー等で把持し、勢いをつけて強く引かなければ、入口連結部5とカプラ91とを分離させることができない。
従って上記従来のカプラ91では、高圧の冷媒を供給した場合に、カプラ内部に高圧の冷媒が残留した状態となるため、入口連結部5とカプラ91を分離することが困難であるという問題があった。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、高圧の冷媒を供給または一旦回収して再度供給した場合であっても、入口連結部からの分離を容易に行なうことができるカプラを提供することを課題とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
加熱冷却システムに設けられた入口連結部が嵌合される接続室と、
前記入口連結部に係合されるロック部材が前記接続室の径方向に進退自在に保持され、接続室の周囲にスライド自在に支持されるロックスリーブをスライド操作することによって入口連結部とロック部材との係合を解除させる固定手段と、
を有し、冷媒の供給回収源と加熱冷却システムとを接続するカプラであって、
外気に通じる減圧室が設けられ、前記接続室と減圧室とを連通させる中央通路が設けられるとともに、供給回収源と接続され前記中央通路に連通される横通路が設けられたカプラ本体と、
接続室と減圧室とに連通される主軸通路が内部に設けられ、前記カプラ本体の中央通路に進退自在に挿通され、供給回収状態では、横通路と接続室との連通が解除されるとともに主軸通路と減圧室との連通が阻止され、減圧状態では横通路と接続室との連通が阻止されるとともに主軸通路と減圧室との連通が解除される主軸とを備えた。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、供給回収状態では主軸通路が閉塞され、減圧状態では主軸通路が開放される主軸を備えた。
請求項3に記載の発明では、請求項1から2のいずれか1項に記載の発明において、
主軸に対して進退させることにより主軸通路の閉塞、開放が可能な弁体と、
前記弁体を主軸に対して進退させる弁体操作部とを備えた。
請求項4に記載の発明では、請求項1から2のいずれか1項に記載の発明において、
主軸の軸方向に沿って進退させることにより主軸通路の閉塞、開放が可能な弁体と、
前記弁体を主軸に対して進退させる弁体操作部とを備えた。
請求項5に記載の発明では、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明において、
横通路より前側の中央通路において主軸との間に確保される供給回収用間隙と、
前記供給回収用間隙内又はその周縁部においてカプラ本体に設けられた被当接部と、
主軸に設けられ、供給回収状態では、前記被当接部と離脱されて、前記供給回収用間隙を開放させ、減圧状態では、前記被当接部と当接されて、前記供給回収用間隙を閉塞させる当接部とを備えた。
請求項6に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、
主軸の外部と主軸通路とを連通させ、主軸の進退により、供給回収状態では主軸通路と減圧室との連通を阻止する位置にされ、減圧状態では主軸通路と減圧室との連通を解除する位置にされる開口部を主軸に設けた。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、
横通路と減圧室の間の中央通路において主軸との間を密閉する中央通路密閉手段と、
主軸を進退させることにより、供給回収状態では、前記中央通路密閉手段の横通路側の位置であって、且つ横通路と連通する位置とされ、減圧状態では、前記中央通路密閉手段の減圧室側の位置であって、且つ減圧室と連通する位置にされる開口部とを備えた。
請求項8に記載の発明では、請求項5から7のいずれか1項に記載の発明において、
カプラ本体の減圧室の周囲に設けられる雄ネジ部と、
前記雄ネジ部に対応する雌ネジ部が設けられ、カプラ本体に対して回転可能に係合させて主軸の軸方向に沿って進退自在に取り付けられるとともに、主軸に連結される主軸操作部とを備えた。
(定義)
ここで加熱冷却用機器とは、カーエアコンなどの空気調和用機器、給湯用のヒートポンプなどの高温生成用機器、冷凍機などの低温生成用機器を含んでいる。
加熱冷却システムとは、加熱冷却機器において低温の物体から高温の物体へ熱を運ぶシステムである。
冷媒とは、加熱冷却機器において低温の物体から高温の物体へ熱を運ぶ流体である。
カプラの供給回収状態とは、加熱冷却用機器に対して冷媒を供給または回収しうるカプラの状態である。
カプラの減圧状態とは、カプラの内部から高圧の残留冷媒を放出してカプラ内部の圧力を低下させうるカプラの状態である。
カプラの停止状態とは、加熱冷却用機器に対する冷媒の供給または回収を停止しうるとともに、カプラ内部からの高圧の残留冷媒の放出を停止しうるカプラの状態である。
(作用)
請求項1に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるとともに、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は阻止される。また、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるとともに、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じる。
請求項2に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるとともに、主軸の主軸通路を閉塞して接続室と減圧室との連通は阻止される。また、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるとともに、主軸の主軸通路を開放して接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じる。
請求項3に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるとともに、弁体操作部を操作して弁体を主軸に対して進退させることにより、主軸の主軸通路を閉塞して接続室と減圧室との連通は阻止される。また、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるとともに、弁体操作部を操作して弁体を主軸に対して進退させることにより、主軸の主軸通路を開放して接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じる。
請求項4に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるとともに、弁体操作部を操作して弁体を主軸の軸方向に沿って進退させることにより、主軸の主軸通路を閉塞して接続室と減圧室との連通は阻止される。また、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるとともに、弁体操作部を操作して弁体を主軸の軸方向に沿って進退させることにより、主軸の主軸通路を開放して接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じる。
請求項5に記載のカプラは、供給回収状態では、カプラ本体に形成された被当接部に対して、主軸に形成された当接部が主軸の進退により離脱されて、前記供給回収用間隙を開放させ、主軸通路を介した横通路と接続室との連通は解除されるとともに、接続室と減圧室との連通は阻止される。また、減圧状態では、カプラ本体に形成された被当接部に対して、主軸に形成された当接部が主軸の進退により当接されて、前記供給回収用間隙を閉塞させ、横通路と接続室との連通は阻止されるとともに、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じる。
請求項6に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるとともに、主軸の進退によって開口部は前記主軸通路と減圧室との連通を阻止する位置とされるため、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は阻止される。また、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるとともに、主軸の進退によって開口部は主軸通路と減圧室との連通を解除する位置とされるため、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じる。
請求項7に記載のカプラは、供給回収状態では、主軸の進退によって開口部は横通路と主軸通路との連通を解除する位置となるため、主軸通路を介した横通路と接続室との連通は解除される。また主軸の進退によって開口部は前記主軸通路と減圧室との連通を阻止する位置とされるため、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は阻止される。一方、減圧状態では、主軸の進退によって開口部は横通路と主軸通路との連通を阻止する位置となるため、横通路と接続室との連通は阻止される。また、主軸の進退によって開口部は主軸通路と減圧室との連通を解除する位置とされるため、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じる。
請求項8に記載のカプラは、減圧室の外側に主軸操作部が取り付けられ、減圧室の周囲に形成される雄ネジ部と、主軸操作部に形成される雌ネジ部との間に間隙が確保される。また、主軸操作部を回転させることにより、主軸は軸方向に進退される。
請求項1に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを横通路、中央通路及び接続室を介して接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は阻止されるため、冷媒を減圧室に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
一方、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じるため、カプラ内に残留した高圧の冷媒を減圧室へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ内を減圧することができる。このため、ロックスリーブを軽い操作力で操作して、入口連結部からカプラを取り外すことができる。
請求項2に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを横通路、中央通路及び接続室を介して接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、主軸の主軸通路を閉塞して接続室と減圧室との連通は阻止されるため、冷媒を減圧室に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
一方、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、主軸の主軸通路を開放して接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じるため、カプラ内に残留した高圧の冷媒を減圧室へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ内を減圧することができる。このため、ロックスリーブを軽い操作力で操作して、入口連結部からカプラを取り外すことができる。
請求項3に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを横通路、中央通路及び接続室を介して接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、弁体操作部を操作して弁体を主軸に対して進退させることにより、主軸の主軸通路を閉塞して接続室と減圧室との連通は阻止されるため、冷媒を減圧室に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
一方、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、弁体操作部を操作して弁体を主軸に対して進退させることにより、主軸の主軸通路を開放して接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じるため、カプラ内に残留した高圧の冷媒を減圧室へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ内を減圧することができる。このため、ロックスリーブを軽い操作力で操作して、入口連結部からカプラを取り外すことができる。
請求項4に記載のカプラは、供給回収状態にすれば、横通路と接続室との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを横通路、中央通路及び接続室を介して接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、弁体操作部を操作して弁体を主軸の軸方向に沿って進退させることにより、主軸の主軸通路を閉塞して接続室と減圧室との連通は阻止されるため、冷媒を減圧室に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
一方、減圧状態とすれば、横通路と接続室との連通は阻止されるため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、弁体操作部を操作して弁体を主軸の軸方向に沿って進退させることにより、主軸の主軸通路を開放して接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じるため、カプラ内に残留した高圧の冷媒を減圧室へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ内を減圧することができる。このため、ロックスリーブを軽い操作力で操作して、入口連結部からカプラを取り外すことができる。
請求項5に記載のカプラは、供給回収状態では、カプラ本体の被当接部に対して、主軸の当接部が離脱されて、前記供給回収用間隙を開放させ、横通路と接続室との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを横通路、中央通路及び接続室を介して接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は阻止されるため、冷媒を減圧室に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
一方、減圧状態とすれば、カプラ本体の被当接部に対して、主軸の当接部が当接されて、前記供給回収用間隙を閉塞させ、横通路と接続室との連通は阻止されるため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じるため、カプラ内に残留した高圧の冷媒を減圧室へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ内を減圧することができる。このため、ロックスリーブを軽い操作力で操作して、入口連結部からカプラを取り外すことができる。
請求項6に記載のカプラは、供給回収状態では、横通路と接続室との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、第1開口部は前記主軸通路と減圧室との連通を阻止する位置とされ、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は阻止されるため、冷媒を減圧室に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
一方、減圧状態では、横通路と接続室との連通は阻止されるため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、第1開口部は主軸通路と減圧室との連通を解除する位置とされるため、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じるため、カプラ内に残留した高圧の冷媒を減圧室へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ内を減圧することができる。このため、ロックスリーブを軽い操作力で操作して、入口連結部からカプラを取り外すことができる。
請求項7に記載のカプラは、供給回収状態では、主軸通路を介した横通路と接続室との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを横通路、主軸通路及び接続室を介して接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、第1開口部は前記主軸通路と減圧室との連通を阻止する位置とされ、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は阻止されるため、冷媒を減圧室に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
一方、減圧状態では、主軸通路を介した横通路と接続室との連通は阻止されるため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、第1開口部は主軸通路と減圧室との連通を解除する位置とされるため、主軸通路を介した接続室と減圧室との連通は解除され、接続室は外気に通じるため、カプラ内に残留した高圧の冷媒を減圧室へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ内を減圧することができる。このため、ロックスリーブを軽い操作力で操作して、入口連結部からカプラを取り外すことができる。また、主軸の進退だけで冷媒の供給又は回収と、カプラ内の減圧を行なうことができる。
請求項8に記載のカプラは、減圧室と主軸操作部の間に間隙が確保されるため、減圧室は外気に通じさせることができる。また、主軸操作部を回転操作することにより、主軸を軸方向に進退させて、カプラを供給回収位置又は減圧位置とすることができる。
以下、本発明を具体化した実施例を説明する。
本発明の実施例1について図1から図6に従って説明する。以下の説明では、カプラ11の接続室111が設けられる側を前側とし、減圧室112が設けられる側を後側として説明する。
図1に示すように、カプラ11はカプラ本体12、主軸14、主軸操作部16、弁体18、弁体操作部17及び固定手段を有している。
前記カプラ本体12はカプラ基部121、接続室部材122、ホース接続部材123を有している(図1参照。)。カプラ基部121の前部に接続室部材122が取り付けられ、接続室111が設けられる。接続室111は加熱冷却システムに取付られた入口連結部5が嵌合される部分である。カプラ基部121と接続室部材122との取り付けは、カプラ基部121に設けられた雄ネジ部129と接続室部材122に設けられた雌ネジ部132を係合させる。シール部材135により、雄ネジ部129と雌ネジ部132との隙間は密閉される。
カプラ基部121の後部には減圧室112が設けられる。減圧室112の後端部は開放されており、外気に通じている。減圧室112の外側の周囲には雄ネジ部131が設けられる。
カプラ基部121の内部には中央通路としての第11通路124と第12通路125とが連続して設けられる(図1参照。)。第11通路124は後記横通路としての第13通路126より前側に設けられ、第12通路125は後記横通路としての第13通路126より後側に設けられる。第11通路124と第12通路125は前記接続室111と減圧室112とを連通させるとともに、後記主軸14を挿通させる。また、カプラ基部121には横通路としての第13通路126が設けられる。第13通路126はカプラ基部121の側部から中心方向に設けられ、前記中央通路としての第11通路124及び第12通路125に連通される。第11通路124の径は後記主軸14の径より大きく、第11通路124では、主軸14を挿通させた場合に主軸14との間に冷媒を通過させることが可能な供給回収用間隙128が確保される。
前記第11通路124の接続室111側において、開口部の周縁には、被当接部としてのシール部材136が設けられる(図1参照。)。被当接部としてのシール部材136は後記主軸14の当接部148が当接される部分である。シール部材136に当接部148が当接すると、前記第11通路124は閉塞される。シール部材136から当接部148が離脱すると、前記第11通路124は開放される。
前記第12通路125の中間部において、シール部材137が設けられる(図1参照。)。シール部材137は後記主軸14を摺動させ、かつ第12通路125と主軸14との隙間を密閉する部材である。第12通路125には第1押圧ボルト134が係合される。第1押圧ボルト134は前記シール部材137を押圧してシール部材137を主軸14に密着させる部材である。第1押圧ボルト134には後記主軸14が挿通される穴が設けられている。
カプラ基部121の横通路としての第13通路126に連続するようにホース接続部材123が設けられる(図1参照。)。ホース接続部材123は冷媒の供給回収源の供給用ホース(図示省略)が接続される部分である。ホース接続部材123の内部に横通路としての第14通路127が設けられており、前記第13通路126と連通される。カプラ基部121とホース接続部材123との取り付けは、カプラ基部121の第13通路126に設けられた雌ネジ部130と、ホース接続部材123に設けられた雄ネジ部133とを係合させる。シール部材138により、雄ネジ部133と雌ネジ部130との隙間は密閉される。
主軸14は前記中央通路に挿通される部材である。主軸14は主軸主体141と主軸副体142とを有する(図1参照。)。主軸主体141の内部には主軸通路としての第15通路143が設けられている。主軸主体141の前側には当接部148が設けられる。当接部148は前記シート部材112に当接するフランジ形状である。主軸主体141の後側には、側部から第15通路143に通じる第1開口部146が設けられる。第1開口部146は、前記当接部148がシール部材136に当接している状態で、減圧室112内に位置するように設けられる。第15通路143内には、前記第1開口部146より前側に弁座149が設けられる。弁座149は後記弁体18とで弁を構成し、弁体18が当接または離脱する部分である。主軸主体141の後端部には外側に雄ネジ部150が設けられる。主軸主体141の第15通路143の後端部には雌ネジ部151が設けられる。また、主軸主体141の第15通路143の前端部には、雌ネジ部152が設けられる。
主軸副体142は、主軸主体141の前側に取り付けられ、接続室111に嵌合された入口連結部5の弁体51を押動させる部材である(図1参照。)。主軸副体142の内部には主軸通路としての第16通路144が貫通して設けられている。主軸副体142の前端には第16通路144の第2開口部147が設けられている。主軸副体142の後側には雄ネジ部153が設けられる。雄ネジ部153が前記主軸主体141の雌ネジ部152に係合して主軸副体142は主軸主体141に取り付けられる。第16通路144は前記第15通路143と連通される。
主軸操作部16はカプラ本体12の後部に取り付けられ、回転操作されることにより主軸14を進退させる部材である(図1参照。)。主軸操作部16の内部に隔壁161が設けられている。主軸操作部16の前後は開放されている。前記隔壁161より前側には前記カプラ基部121の減圧室112の周囲に設けられた雄ネジ部131に対応する雌ネジ部165が設けられる。雄ネジ部131と雌ネジ部165とを係合させ、主軸操作部16はカプラ基部121に対して回転自在に取り付けられ、主軸14の軸方向に沿って進退自在に取り付けられる。また、雄ネジ部131と雌ネジ部165とを係合させた部分にはシール部材を設けていないため、雄ネジ部131と雌ネジ部165との間に減圧用の隙間が確保される。従って、減圧用の隙間を通じて減圧室112は外気に通じる。
前記主軸操作部16の隔壁161には前記主軸主体141に取り付けるための隔壁穴部162が設けられる(図1参照。)。隔壁穴部162には前記主軸主体141の後端部に設けられた雄ネジ部150に対応する雌ネジ部164が設けられる。雄ネジ部150と雌ネジ部164とを係合させて主軸主体141に主軸操作部16が取り付けられる。また、隔壁穴部162の後側において、シール部材166が設けられる。シール部材166は隔壁穴部162と主軸主体141との隙間を密閉する部材である。主軸主体141の後端部には押圧ナット163が係合される。押圧ナット163は前記シール部材166を押圧してシール部材166を主軸主体141に密着させる部材である。
弁体18は前記主軸14の弁座149とともに弁を構成する部分である。弁体18は前記主軸14の後側において、主軸14と同一の軸線上で進退自在に取り付けられる(図1参照。)。弁体18が主軸14に対して進退し、先端部分が前記主軸主体141の弁座149に当接、離脱することにより、第15通路143を閉塞または開放する。弁体18の側部には雄ネジ部181が設けられる。雄ネジ部181は前記主軸主体141の雌ネジ部151と係合される。弁体18を軸周りに回転させることにより、弁体18は主軸14に対して進退する。弁体18の後端部には雄ネジ部182が設けられる。
前記雄ネジ部181の後側において、シール部材154が設けられる(図1参照。)。シール部材154は主軸主体141に対して弁体18を摺動させ、かつ第15通路143と弁体18との隙間を密閉する部材である。第15通路143には第2押圧ボルト155が係合される。第2押圧ボルト155は前記シール部材154を押圧してシール部材154を主軸主体141に密着させる部材である。第2押圧ボルト155には前記弁体18が挿通される穴が設けられている。
弁体操作部17は弁体18の後部に取り付けられ、弁体18を進退させる部材である(図1参照。)。弁体操作部17の内部に隔壁171が設けられている。弁体操作部17の直径は前記主軸操作部16の後部に収容できる直径である。弁体操作部17の隔壁171には前記弁体18を取り付けるための隔壁穴部172が設けられる。隔壁穴部172には前記弁体18の後端部に設けられた雄ネジ部182に対応する雌ネジ部173が設けられる。雄ネジ部182と雌ネジ部173とを係合させて弁体18に弁体操作部17が取り付けられる。
固定手段は、カプラと入口連結部5との接続を維持し、また接続を解除する部分である(図1参照。)。本実施例の固定手段はロック部材31、支持部材32、ロックスリーブ33を有し、従来公知の固定手段である。前記ロック部材31は球体である。ロック部材31は接続室111の径方向に進退自在に保持される。ロック部材31を保持する複数の保持部34は接続室部材122の同一円周上に設けられる。保持部34は接続室部材122に穿設された穴である。接続室部材122の内周側において保持部34の直径はロック部材31の直径より小さく、ロック部材31はその一部分が接続室111の内部に突出できるように保持部34に保持される。ロック部材31は後記支持部材32の支持縁部321に支えられている場合には、接続室111から退出する。反対に、支持部材32の支持縁部321の支えが無くなり、後記ロックスリーブ33によって押し付けられると、ロック部材31の一部分が接続室111に突出する。
接続室111の内部には支持部材32が前後方向に摺動自在に設けられる。支持部材32は接続室111の内側から前記ロック部材31を支える部分であり、また、入口連結部5の開口部に密着する部分である。支持部材32の外径は接続室111の内径よりやや小さく、接続室111の内側に収容される形状である。支持部材32の前部には支持縁部321が延設されて入口連結部5の端部が嵌合される空間が形成される。また、支持縁部321はロック部材31を内側から支える部材でもある。支持部材32の中央には前記主軸14が貫通する主軸用孔322が設けられる。前記主軸用孔322の周囲には冷媒が通過する冷媒用孔323が設けられる。前記支持縁部321の内側にはシール部材324が設けられており、嵌合される入口連結部5と支持部材32との隙間を密閉する。また、支持部材32の外側にはシール部材325が設けられており、接続室111と支持部材32との隙間は密閉される。支持部材32は弾性部材としてのバネ35により、前方に付勢されている。
前記ロックスリーブ33は接続室部材122の外側に摺動自在に取り付けられる。ロックスリーブ33はロック部材31と入口連結部5との係合を維持し、また、係合を解除させる部分である。ロックスリーブ33の前部の内側にはテーパ部331が設けられている。前記テーパ部331はロック部材31を押し付けてロック部材31を接続室111に突出させる部分である。テーパ部331の後方には内接部332が設けられている。内接部332は接続室111に突出させたロック部材31に当接してロック部材31が外側に移動することを阻止する部分である。ロックスリーブ33は弾性部材としてのバネ36により、前方に付勢されている。抜止め37が接続室部材122に取り付けられており、ロックスリーブ33が接続室部材122から抜脱することが阻止される。
ロック部材31が接続室部材122の内側から前記支持部材32によって支えられている場合には、ロック部材31は接続室111から退出している(図1参照。)。この状態ではロックスリーブ33のテーパ部331がロック部材31に当接し、ロックスリーブ33は後退しておりロック解除状態となる。
一方、前記支持部材32が後退してロック部材31が支持部材32によって支えられなくなった場合には、ロック部材31は接続室111の内側に移動可能となる。ロックスリーブ33はバネ36により前方に付勢されているため、ロックスリーブ33はロック部材31を内側に移動させながら、前方に摺動し、ロック状態となる。ロック状態ではロック部材31に内接部332が当接し、ロック部材31が外側に移動することを阻止する(図3参照。)。
次に実施例1に係るカプラ11を用いて加熱冷却システムに冷媒を供給する場合について説明する。加熱冷却システムに冷媒を供給する場合、冷媒の供給回収源に取り付けられた供給用ホースの先端が、カプラ11のホース接続部材123に取り付けられる。本実施例に係るカプラ11では、主軸操作部16及び弁体操作部17を操作して主軸14及び弁体18の位置を変化させることにより、カプラ11は停止状態、供給回収状態、減圧状態に操作される。
まず図1に示すように、カプラ11は停止状態にされる。この状態でカプラ11が供給用ホース(図示省略)に取り付けられる。停止状態では主軸14は後退した位置である。主軸14の当接部148とカプラ基部121の被当接部とを当接させ、中央通路としての第11通路124を閉塞させている。横通路と接続室111との連通は阻止されている。一方、停止状態では弁体18は前進した位置である。弁体18は主軸通路としての第15通路143に設けられた弁座149に当接され、主軸通路が閉塞されている。主軸通路と減圧室112との連通は阻止されている。
次に図2に示すように、カプラ11は供給回収状態にされる。この状態でカプラ11内及び供給用ホース内の空気等を排出させるエアパージ作業を行なう。エアパージ作業は加熱冷却システムに冷媒以外の空気等を混入させないために行なう作業である。供給回収状態では主軸14は前進した位置である。主軸14の当接部148とカプラ基部121の被当接部とを離脱させ、中央通路としての第11通路124を開放させている。横通路と接続室111との連通は解除されている。矢印で示したように冷媒とともに空気等が横通路から接続室111に入り、支持部材32の冷媒用孔323を通過して接続室111の外に排出される。一方、供給回収状態では弁体18は停止状態と同様に前進した位置である。弁体18は主軸通路としての第15通路143に設けられた弁座149に当接され、主軸通路が閉塞されている。主軸通路と減圧室112との連通は阻止されている。エアパージ作業は短時間でよく、カプラ11を供給回収状態から停止状態に戻してエアパージ作業を終了する。
次に図3に示すように、エアパージ作業終了後、カプラ11を停止状態にした状態で、カプラ11と加熱冷却システムに設けられた入口連結部5とを接続させる。カプラ11と入口連結部5とを接続する場合は、入口連結部5にカプラ11の接続室111を被せるように押し付け、入口連結部5を接続室111に嵌合させて接続する。入口連結部5が接続室111に嵌合されると、入口連結部5が支持部材32に当接され、支持部材32がバネ35の弾発力に反して後退する。支持部材32の支持縁部321は接続室111の内側からロック部材31を支える部材であり、支持部材32が後退することでロック部材31は接続室111の内側方向に移動可能となる。一方、ロックスリーブ33はバネ36により前方に付勢されており、ロック部材31が接続室111の内側方向に移動可能とされると、ロックスリーブ33はテーパ部331でロック部材31を内側に押し付けながら、前方に摺動する。ロック部材31は接続室111の内側に突出し、入口連結部5のロック用溝部に係合される。ロックスリーブ33の内接部332がロック部材31に当接すると、ロック部材31が接続室111の外側方向に移動することを阻止し、ロック状態となる。ロック状態ではカプラ11と入口連結部5との接続が維持される。
次に図4に示すように、カプラ11と入口連結部5とを接続させた状態で、カプラ11を供給回収状態とする。主軸14を前進させることにより主軸副体142の先端部が入口連結部5の弁体51を押動させ、入口連結部5の弁座54と離脱させる。これにより入口連結部5が開放され、加熱冷却システムとカプラ11の接続室111とが連通される。矢印で示すように冷媒は横通路から接続室111に入り、支持部材32の冷媒用孔323を通過し、入口連結部5から加熱冷却システム内に供給される。
次に図5に示すように、冷媒の供給が完了すれば、カプラ11を供給回収状態から停止状態に戻して冷媒の供給を終了する。主軸14を後退させることにより主軸副体142の先端部が入口連結部5の弁体51から離れ、弁体51が弁座54と当接する。これにより入口連結部5が閉塞され、加熱冷却システムとカプラ11の接続室111との連通が阻止される。この状態では、カプラ11の接続室111内には冷媒が残留しており、カプラ11の接続室111内は非常に高圧になっている。高圧の残留冷媒の作用により、入口連結部5とロック部材31とが強く係合し、またカプラ11のロック部材31とロックスリーブ33とが強く接触している。このため、この状態ではロックスリーブ33を手指で把持して引いても、ロックスリーブ33を後退させることは困難である。
次に図6に示すように、カプラ11を減圧状態とする。減圧状態とすることにより、カプラ11の内部に残留した高圧の冷媒を排出して減圧し、カプラ11と入口連結部5との接続を容易にする。減圧状態では主軸14は後退した位置である。主軸14の当接部148とカプラ基部121の被当接部とを当接させ、中央通路としての第11通路124を閉塞させている。横通路と接続室111との連通は阻止されている。一方、減圧状態では弁体18は後退した位置である。弁体18は主軸通路としての第15通路143に設けられた弁座149から離脱され、主軸通路が開放されている。主軸通路と減圧室112との連通は解除されている。矢印で示すように接続室111の高圧冷媒は主軸通路から第1開口部146を通って減圧室112に入る。また、カプラ基部121の雄ネジ部131と主軸操作部16の雌ネジ部165とを係合させた部分にはシール部材を設けていないため、雄ネジ部131と雌ネジ部165との間に確保された減圧用の隙間を通じて冷媒は外気に排出される。
図6において、入口連結部5とカプラ11を分離させる場合は、ロックスリーブ33を把持し、後退させる。ロック部材31を接続室111の外側から押えていたロックスリーブ33を手指で把持して後退させ、内接部332がロック部材31を通過することにより、ロックスリーブ33はロック解除状態となる。ロック解除状態では、ロック部材31は接続室111の外側方向に移動可能となる。
一方、図6において、支持部材32はバネ35により前方に付勢されているため、ロック部材31が接続室111の外側方向に移動可能となると、支持部材32は前方に移動し、支持縁部321がロック部材31を接続室111の外側方向に移動させる。ロック部材31が入口連結部5のロック用溝部52から離れると、入口連結部5とカプラ11は分離可能となる。また、支持部材32は前方に付勢されているため、支持部材32が入口連結部5を押し出すこととなり、入口連結部5とカプラ11は分離される。
実施例1に係るカプラ11では、以下の効果を有する。
(1)カプラ11を供給回収状態とすることにより、主軸14の当接部148とカプラ基部121の被当接部とを離脱させ、中央通路としての第11通路124を開放させる。横通路と接続室111との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを横通路、中央通路及び接続室111を介して接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、主軸通路を介した接続室111と減圧室112との連通は阻止されるため、冷媒を減圧室112に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
(2)カプラ11を減圧状態とすることにより、主軸14の当接部148とカプラ基部121の被当接部とを当接させて、中央通路としての第11通路124を閉塞させる。横通路と接続室111との連通は阻止されるため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、主軸通路を介した接続室111と減圧室112との連通は解除され、接続室111は外気に通じるため、カプラ11内に残留した高圧冷媒を減圧室112へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ11内を減圧することができる。このため、ロックスリーブ33を軽い操作力で操作して、入口連結部5からカプラ11を取り外すことができる。
(3)雄ネジ部131と雌ネジ部165との間に確保された減圧用の隙間を通じて冷媒は外気に排出されるため、カプラ11内に残留した高圧冷媒の勢いを弱めて分散して排出することができる。このため、例えば、1箇所の孔から高圧冷媒を排出する構成とした場合は、カプラ11を減圧状態とした時にその孔から高圧冷媒が噴出して作業者の目などに当たるおそれがあり、危険であるが、減圧用の隙間から高圧冷媒を分散して排出するため、冷媒の勢いを弱めて安全に排出することができる。
(4)カプラ11の内部を減圧するために外気に排出する冷媒は微量である。微量の冷媒を排出することにより、カプラ11と入口連結部5との分離を容易に行なうことができる。
(5)弁体操作部17を回転させることにより弁体18を進退させ、弁体18と弁座149を当接、離脱させることができる。このため、カプラ11内部が高圧状態であっても軽い操作力で弁体18を操作でき、カプラ11を減圧状態にしてカプラ11の内部を減圧させることができる。
(6)工具等を用いることなく弁体操作部17を操作し、カプラ11の内部を減圧させてカプラ11と入口連結部5とを分離させることができるため、作業スペースが少なく、工具を用いる場所が少ない場所に入口連結部5が設けられている場合であっても、カプラ11を接続して使用し、カプラ11と入口連結部5とを分離させることができる。例えば、カーエアコンのように作業スペースが少ない場所であってもカプラ11を使用して冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
次に、本発明の実施例2に係るカプラ21について図7から図12を参照して説明する。以下の説明では、カプラ21の接続室211が設けられる側を前側とし、減圧室212が設けられる側を後側として説明する。実施例2では、主軸操作部26の操作のみで供給回収状態、減圧状態及び停止状態に操作される点が前記実施例1に係るカプラ11と大きく異なっている。前記実施例1に係るカプラ11と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図7に示すように、カプラ21はカプラ本体22、主軸24、主軸操作部26及び固定手段を有している。
前記カプラ本体22はカプラ基部221、接続室部材122、ホース接続部材123を有している。カプラ基部221の前部に接続室部材122が取り付けられ、接続室211が設けられる(図7参照。)。
カプラ基部221の後部には減圧室212が設けられる。減圧室212の後端部は開放されており、外気に通じている。減圧室212の外側の周囲には雄ネジ部227が設けられる(図7参照。)。
カプラ基部221の内部には中央通路2としての第21通路224と第22通路225とが連続して設けられる。第21通路224はカプラ基部221の前側に設けられ、第22通路225はカプラ基部221の後側に設けられる。第21通路224と第22通路225は前記接続室211と減圧室212とを連通させるとともに、後記主軸24を挿通させる。また、カプラ基部221には横通路としての第23通路226が設けられる。第23通路226はカプラ基部221の側部から中心方向に設けられ、前記第21通路224に連通される(図7参照。)。
前記第21通路224の中間部において、中央通路密閉手段としてのシール部材228が設けられる。シール部材228は後記主軸24を摺動させ、かつ第21通路224と主軸24との隙間を密閉する部材である(図7参照。)。
前記第22通路225の中間部において、中央通路密閉手段としてのシール部材229が設けられる。シール部材229は後記主軸24を摺動させ、かつ第22通路225と主軸24との隙間を密閉する部材である(図7参照。)。
カプラ基部221の第23通路226に連続するようにホース接続部材123が設けられる。ホース接続部材123の内部に横通路としての第14通路127が設けられており、前記第23通路226と連通される(図7参照。)。
主軸24は前記中央通路2に挿通される部材である。主軸24の内部には主軸通路243が設けられている。主軸24の前側には当接部248が設けられる。当接部248は前記第21通路224の前側に当接して主軸24の後退を停止させる部材である。主軸24の前側であって、前記当接部248の前側には、側部から前記主軸通路243に通じる開口部としての第22開口部247が設けられる。主軸24の後側には、側部から前記主軸通路243に通じる開口部としての第21開口部246が設けられる(図7参照。)。
前記第21開口部246は、主軸24が前後方向に移動する距離(ストローク)の範囲内で、主軸通路243を減圧室212及び横通路に連通させる位置に設けられる。すなわち、後記主軸操作部26を操作することにより、主軸24を後退させて前記当接部248が前記第21通路224の前側に当接する状態で、少なくとも中央通路密閉手段としてのシール部材229の後側であって、主軸通路243と減圧室212とを連通させる位置になるように設けられる。また、同時に前記第21開口部246は、主軸24を前進させた状態で、少なくとも中央通路密閉手段としてのシール部材229の前側であって、主軸通路243と横通路とを連通させる位置になるように設けられる(図7参照。)。
主軸通路243の後部には雌ネジ部249が設けられる。また、主軸通路243の後端部にはシール部材265が設けられる。シール部材265は後記第21押圧ボルト264と主軸24との隙間を密閉する部材である(図7参照。)。
主軸操作部26はカプラ本体22の後部に取り付けられ、回転操作されることにより主軸24を進退させる部材である。主軸操作部26の後部に隔壁261が設けられている。主軸操作部26の前側は開放されている。前記隔壁261より前側には前記カプラ基部221の減圧室212の周囲に設けられた雄ネジ部227に対応する雌ネジ部263が設けられる。雄ネジ部227と雌ネジ部263とを係合させ、主軸操作部26はカプラ基部221に対して回転自在に取り付けられ、主軸24の軸方向に沿って進退自在に取り付けられる。また、雄ネジ部227と雌ネジ部263とを係合させた部分にはシール部材を設けていないため、雄ネジ部227と雌ネジ部263との間に減圧用の隙間が確保される。従って、減圧用の隙間を通じて減圧室212は外気に通じる(図7参照。)。
前記主軸操作部26の隔壁261には前記主軸24に取り付けるための隔壁穴部262が設けられる。隔壁穴部262に第21押圧ボルト264を貫通させ、主軸操作部26に主軸24取り付ける。第21押圧ボルト264は主軸24を主軸操作部26に取り付けるとともに、前記シール部材265を押圧してシール部材265を主軸24、主軸操作部26及び第21押圧ボルト264に密着させて隙間を密閉させる部材である(図7参照。)。
次に実施例2に係るカプラ21を用いて加熱冷却システムに冷媒を供給する場合について説明する。加熱冷却システムに冷媒を供給する場合、冷媒の供給回収源に取り付けられた供給用ホースの先端が、カプラ21のホース接続部材123に取り付けられる。実施例2に係るカプラ21では、主軸操作部26を操作して主軸24の位置を変化させることにより、カプラ21は停止状態、供給回収状態、減圧状態に操作される。
まず図7に示すように、カプラ21は停止状態にされる。この状態でカプラ21が供給用ホースに取り付けられる。停止状態では主軸24は後退した位置である。主軸24の当接部248とカプラ基部221の第21通路224の前側とが当接し、主軸24は最も後退した状態である。第21開口部246はシール部材229の後側に位置している。この状態では、シール部材228により横通路と接続室211との連通は阻止されており、シール部材229により横通路と減圧室212との連通は阻止されている。
次に図8に示すように、カプラ21は供給回収状態にされる。この状態でカプラ21内及び供給用ホース内の空気等を排出させるエアパージ作業を行なう。供給回収状態では主軸24は前進した位置である。第21開口部246はシール部材229の前側に位置している。この状態では、横通路と主軸通路243は第21開口部246を通じて連通しており、横通路と接続室211との連通は解除されている。矢印で示したように冷媒とともに空気等が横通路から接続室211に入り、支持部材32の冷媒用孔323を通過して接続室211の外に排出される。シール部材229により横通路と減圧室212との連通は阻止されており、主軸通路243と減圧室212との連通は阻止されている。エアパージ作業は短時間でよく、カプラ21を供給回収状態から停止状態に戻してエアパージ作業を終了する。
次に図9に示すように、エアパージ作業終了後、カプラ21を停止状態にした状態で、カプラ21と加熱冷却システムに設けられた入口連結部5とを接続させる。
次に図10に示すように、カプラ21と入口連結部5とを接続させた状態で、カプラ21を供給回収状態とする。主軸24を前進させることにより先端部が入口連結部5の弁体51を押動させ、入口連結部5の弁座54と離脱させる。これにより入口連結部5が開放され、加熱冷却システムとカプラ21の接続室211とが連通される。矢印で示したように冷媒は横通路から主軸通路243を通じて接続室211に入り、入口連結部5から加熱冷却システム内に供給される。
次に図11に示すように、冷媒の供給が完了すれば、カプラ21を供給回収状態から停止状態に戻して冷媒の供給を終了する。主軸24を後退させることにより先端部が入口連結部5の弁体51から離れ、弁体51が弁座54と当接する。これにより入口連結部5が閉塞され、加熱冷却システムとカプラ21の接続室211との連通が阻止される。この状態では、カプラ21の接続室211内には冷媒が残留しており、カプラ21の接続室211内は非常に高圧になっている。高圧の残留冷媒の作用により、入口連結部5とロック部材31とが強く係合し、またカプラ21のロック部材31とロックスリーブ33とが強く接触している。このため、この状態ではロックスリーブ33を手指で把持して引いても、ロックスリーブ33を後退させることは困難である。
次に図12に示すように、カプラ21を減圧状態とする。減圧状態とすることにより、カプラ21の内部に残留した高圧の冷媒を排出して減圧し、カプラ21と入口連結部5との接続を容易にする。減圧状態では主軸24は後退した位置である。主軸24の当接部248とカプラ基部221の第21通路224の前側とが当接し、主軸24は最も後退した状態である。第21開口部246はシール部材229の後側に位置している。この状態では、減圧室212と主軸通路243は第21開口部246を通じて連通している。このため、矢印で示したように接続室211の高圧冷媒は主軸通路243から第21開口部246を通って減圧室212に入る。また、カプラ基部221の雄ネジ部227と主軸操作部26の雌ネジ部263とを係合させた部分にはシール部材を設けていないため、雄ネジ部227と雌ネジ部263との間に確保された減圧用の隙間を通じて冷媒は外気に排出される。
入口連結部5とカプラ21を分離させる場合は、ロックスリーブ33を把持し、後退させる。カプラ21内に残留した高圧冷媒を減圧室212へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ21内を減圧させた状態では、ロックスリーブ33を軽い操作力で操作して、入口連結部5からカプラ21を取り外すことができる。
実施例2に係るカプラ21では、以下の効果を有する。
(7)カプラ21を供給回収状態とすることにより、第21開口部246はシール部材229の前側に位置し、横通路と主軸通路243は第21開口部246を通じて連通する。横通路と接続室211との連通は解除されるため、供給回収源と加熱冷却システムとを横通路、主軸通路243及び接続室111を介して接続することができ、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。また、シール部材229により横通路と減圧室212との連通は阻止されており、主軸通路243と減圧室212との連通は阻止されているため、冷媒を減圧室212に送ることなく、冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
(8)カプラ21を減圧状態とすることにより、シール部材228により横通路と接続室211との連通は阻止され、シール部材229により横通路と減圧室212との連通は阻止されているため、冷媒の供給又は回収を停止することができる。また、第21開口部246はシール部材229の後側に位置し、減圧室212と主軸通路243は第21開口部246を通じて連通しているため、主軸通路243を介した接続室211と減圧室212との連通は解除され、接続室211は外気に通じる。このため、カプラ21内に残留した高圧冷媒を減圧室212へ逃がし、更に外気に漏出させてカプラ21内を減圧することができる。このため、ロックスリーブ33を軽い操作力で操作して、入口連結部5からカプラ21を取り外すことができる。
(9)雄ネジ部227と雌ネジ部263との間に確保された減圧用の隙間を通じて冷媒は外気に排出されるため、カプラ21内に残留した高圧冷媒の勢いを弱めて分散して排出することができる。このため、例えば、1箇所の孔から高圧冷媒を排出する構成とした場合は、カプラ21を減圧状態とした時にその孔から高圧冷媒が噴出して作業者の目などに当たるおそれがあり、危険であるが、減圧用の隙間から高圧冷媒を分散して排出するため、冷媒の勢いを弱めて安全に排出することができる。
(10)主軸操作部26の操作のみでカプラ21を供給回収状態、減圧状態、停止状態とすることができる。
(11)主軸操作部26の操作のみでカプラ21を供給回収状態から停止状態、減圧状態とすることができるため、主軸操作部26を操作して供給回収状態から停止状態に戻し、主軸操作部26をそのまま操作することによって停止状態から減圧状態とすることができる。連続した操作によってカプラ21の内部の減圧を行なうことができるため、操作が分かりやすく、操作が容易である。
(12)カプラ21の内部を減圧するために外気に排出する冷媒は微量である。微量の冷媒を排出することにより、カプラ21と入口連結部5との分離を容易に行なうことができる。
(13)主軸操作部26を回転操作することにより主軸24を進退させることができる。このため、カプラ21内部が高圧状態であっても軽い操作力で主軸24を操作でき、カプラ21を減圧状態にしてカプラ21の内部を減圧させることができる。
(14)工具等を用いることなく主軸操作部26を操作し、カプラ21の内部を減圧させてカプラ21と入口連結部5とを分離させることができるため、作業スペースが少なく、工具を用いる場所が少ない場所に入口連結部5が設けられている場合であっても、カプラ21を接続して使用し、カプラ21と入口連結部5とを分離させることができる。例えば、カーエアコンのように作業スペースが少ない場所であってもカプラ21を使用して冷媒の供給又は回収を行なうことができる。
尚、実施例は上記の形態に限定されるものではない。例えば、次のように変更してもよい。
減圧室212の雄ネジ部227と、主軸操作部26の雌ネジ部263とを多条ネジとすることにより、カプラ21を供給回収状態から停止状態、減圧状態とするために必要な主軸操作部26の操作を回転角度360度以下(1回転弱)の回転操作としてもよい。この場合、カプラ21を供給回収状態から停止状態、減圧状態へと迅速に操作ができる効果がある。また、主軸操作部26をどの位置まで回転させるとカプラ21が供給回収状態、停止状態、減圧状態のいずれとなるかを示した表示(例えば、周面に設けた目盛り、色分け、文字などの表示)を設ける場合、360度以下の回転で操作を行えることにより、その表示を読み取り易く設けることができる効果がある。すなわち、主軸操作部26の周面に表示を設けても、回転角度360度より大きい回転操作が必要な場合は、同じ表示が複数回現れることとなり、カプラ21の状態と表示との関係が不明確になる。しかし、360度以下の回転(1回転弱)で操作を行なえることにより、表示は1回づつ現れることとなり、カプラ21の状態と表示との関係が明確になる。このため、操作が分かりやすく、操作が容易となる効果もある。
前記各実施例から把握できる請求項記載以外の発明について、以下にその効果とともに記載する。
請求項8に記載のカプラにおいて、カプラ本体の減圧室の周囲に設けられる雄ネジ部と、主軸操作部に設けられ前記雄ネジ部に対応する雌ネジ部とを多条ネジとし、カプラを供給回収状態から停止状態、減圧状態とするために必要な主軸操作部の操作を回転角度360度以下の回転操作とする。多条ネジは必要に応じて2条ネジ、3条ネジなどを選択することができる。この場合、カプラを供給回収状態から停止状態、減圧状態へと迅速に操作ができ、主軸操作部に示す表示を読み取り易く設けることができるとともに、操作が分かりやすく、操作が容易なカプラとすることができる。
実施例1に係るカプラ11であって、停止状態にあるカプラ11の一部を破断した拡大側面図である。 実施例1に係るカプラ11であって、供給回収状態として供給用ホース内のエアパージ作業を行なうカプラ11の一部を破断した拡大側面図である。 実施例1に係るカプラ11であって、停止状態として入口連結部5と接続されるカプラ11の一部を破断した拡大側面図である。 実施例1に係るカプラ11であって、供給回収状態として冷媒の供給を行なうカプラ11の一部を破断した拡大側面図である。 実施例1に係るカプラ11であって、停止状態として冷媒の供給を停止したカプラ11の一部を破断した拡大側面図である。 実施例1に係るカプラ11であって、減圧状態として内部の減圧を行なうカプラ11の一部を破断した拡大側面図である。 実施例2に係るカプラ21であって、停止状態にあるカプラ21の一部を破断した拡大側面図である。 実施例2に係るカプラ21であって、供給回収状態として供給用ホース内のエアパージ作業を行なうカプラ21の一部を破断した拡大側面図である。 実施例2に係るカプラ21であって、停止状態として入口連結部5と接続されるカプラ21の一部を破断した拡大側面図である。 実施例2に係るカプラ21であって、供給回収状態として冷媒の供給を行なうカプラ21の一部を破断した拡大側面図である。 実施例2に係るカプラ21であって、停止状態として冷媒の供給を停止したカプラ21の一部を破断した拡大側面図である。 実施例2に係るカプラ21であって、減圧状態として内部の減圧を行なうカプラ21の一部を破断した拡大側面図である。 従来のカプラ91の一部を破断した拡大側面図である。
符号の説明
(実施例1)
11 カプラ
111 接続室
112 減圧室
12 カプラ本体
121 カプラ基部
122 接続室部材
123 ホース接続部材
124 中央通路としての第11通路
125 中央通路としての第12通路
126 横通路としての第13通路
127 横通路としての第14通路
128 供給回収用間隙
129 雄ネジ部
130 雌ネジ部
131 雄ネジ部
132 雌ネジ部
133 雄ネジ部
134 第1押圧ボルト
135 シール部材
136 被当接部としてのシール部材
137 シール部材
138 シール部材
14 主軸
141 主軸主体
142 主軸副体
143 主軸通路としての第15通路
144 主軸通路としての第16通路
146 第1開口部
147 第2開口部
148 当接部
149 弁座
150 雄ネジ部
151 雌ネジ部
152 雌ネジ部
153 雄ネジ部
154 シール部材
155 第2押圧ボルト
16 主軸操作部
161 隔壁
162 隔壁穴部
163 押圧ナット
164 雌ネジ部
165 雌ネジ部
166 シール部材
17 弁体操作部
171 隔壁
172 隔壁穴部
173 雌ネジ部
18 弁体
181 雄ネジ部
182 雄ネジ部
3 固定手段
31 ロック部材
32 支持部材
321 支持縁部
322 主軸用孔
323 冷媒用孔
324 シール部材
325 シール部材
33 ロックスリーブ
331 テーパ部
332 内接部
34 保持部
35 弾性部材としてのバネ
36 弾性部材としてのバネ
37 抜止め
5 入口連結部
51 弁体
52 ロック用溝部
54 弁座
(実施例2)
212 カプラ
211 接続室
212 減圧室
22 カプラ本体
221 カプラ基部
224 中央通路としての第21通路
225 中央通路としての第22通路
226 横通路としての第23通路
227 雄ネジ部
228 中央通路密閉手段としてのシール部材
229 中央通路密閉手段としてのシール部材
24 主軸
243 主軸通路
246 第21開口部
247 第22開口部
248 当接部
249 雌ネジ部
26 主軸操作部
261 隔壁
262 隔壁穴部
263 雌ネジ部
264 第21押圧ボルト
265 シール部材

Claims (8)

  1. 加熱冷却システムに設けられた入口連結部が嵌合される接続室と、
    前記入口連結部に係合されるロック部材が前記接続室の径方向に進退自在に保持され、接続室の周囲にスライド自在に支持されるロックスリーブをスライド操作することによって入口連結部とロック部材との係合を解除させる固定手段と、
    を有し、冷媒の供給回収源と加熱冷却システムとを接続するカプラであって、
    外気に通じる減圧室が設けられ、前記接続室と減圧室とを連通させる中央通路が設けられるとともに、供給回収源と接続され前記中央通路に連通される横通路が設けられたカプラ本体と、
    接続室と減圧室とに連通される主軸通路が内部に設けられ、前記カプラ本体の中央通路に進退自在に挿通され、供給回収状態では、横通路と接続室との連通が解除されるとともに主軸通路と減圧室との連通が阻止され、減圧状態では横通路と接続室との連通が阻止されるとともに主軸通路と減圧室との連通が解除される主軸と、
    を有することを特徴とするカプラ。
  2. 供給回収状態では主軸通路が閉塞され、減圧状態では主軸通路が開放される主軸を有することを特徴とする請求項1に記載のカプラ。
  3. 主軸に対して進退させることにより主軸通路の閉塞、開放が可能な弁体と、
    前記弁体を主軸に対して進退させる弁体操作部と、
    を有することを特徴とする請求項1から2のいずれか1項に記載のカプラ。
  4. 主軸の軸方向に沿って進退させることにより主軸通路の閉塞、開放が可能な弁体と、
    前記弁体を主軸に対して進退させる弁体操作部と、
    を有することを特徴とする請求項1から2のいずれか1項に記載のカプラ。
  5. 横通路より前側の中央通路において主軸との間に確保される供給回収用間隙と、
    前記供給回収用間隙内又はその周縁部においてカプラ本体に設けられた被当接部と、
    主軸に設けられ、供給回収状態では、前記被当接部と離脱されて、前記供給回収用間隙を開放させ、減圧状態では、前記被当接部と当接されて、前記供給回収用間隙を閉塞させる当接部と、
    を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のカプラ。
  6. 主軸の外部と主軸通路とを連通させ、主軸の進退により、供給回収状態では主軸通路と減圧室との連通を阻止する位置にされ、減圧状態では主軸通路と減圧室との連通を解除する位置にされる開口部を主軸に設けたことを特徴とする請求項1に記載のカプラ。
  7. 横通路と減圧室の間の中央通路において主軸との間を密閉する中央通路密閉手段と、
    主軸を進退させることにより、供給回収状態では、前記中央通路密閉手段の横通路側の位置であって、且つ横通路と連通する位置とされ、減圧状態では、前記中央通路密閉手段の減圧室側の位置であって、且つ減圧室と連通する位置にされる開口部と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載のカプラ。
  8. カプラ本体の減圧室の周囲に設けられる雄ネジ部と、
    前記雄ネジ部に対応する雌ネジ部が設けられ、カプラ本体に対して回転可能に係合させて主軸の軸方向に沿って進退自在に取り付けられるとともに、主軸に連結される主軸操作部と、
    を有することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のカプラ。
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