JP2005330918A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジンの駆動状態からエンジン本体を停止させた直後に、エンジンを再始動させる場合に、この再始動が迅速にできるようにする。
【解決手段】 吸気通路13に二次空気24を供給するアイドル調節弁25と、燃料噴射弁18とアイドル調節弁25を制御する制御装置39とを設ける。エンジン本体2が停止したとき、制御装置39によるイニシャライズ制御により、アイドル調節弁25を一旦全閉状態とし、この全閉状態でイニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にさせる。イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置43を設ける。エンジン1を始動させたとき、記憶装置43により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、アイドル調節弁25をイニシャライズ制御し、このイニシャライズ制御において、アイドル調節弁25が全閉状態となるまで燃料噴射弁18による燃料17の供給を停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジン本体から延出する吸気管内に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁を設けたエンジンにおいて、このエンジンの始動時に、上記アイドル調節弁により大気側から二次空気が上記吸気管内に供給されるようにしたエンジンに関するものである。
エンジンには、従来、特許文献1で示されるものがある。この公報のものによれば、上記エンジンは、駆動力を出力可能とするエンジン本体と、このエンジン本体から延出する吸気管と、この吸気管内の吸気通路の開度を調整可能とするスロットル弁と、上記エンジン本体内に燃料を供給可能とする燃料噴射弁と、上記吸気通路に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁と、上記燃料噴射弁とアイドル調節弁の各弁動作を電子的に制御する制御装置とを備えている。
上記エンジン本体が停止したとき、上記制御装置によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁は一旦閉弁動作させられて全閉状態とされ、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値が定められた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁が開弁動作させられるようになっている。
上記エンジンの駆動時には、大気側からの空気が上記吸気通路を通り上記エンジン本体内に供給されると共に、上記燃料噴射弁により燃料が供給されて燃焼に供され、その熱エネルギーによりエンジン本体から駆動力が出力される。
また、上記スロットル弁を開、閉弁動作させることにより上記吸気通路の開度(スロットル開度)を調整し、これら吸気通路とスロットル弁とを通し大気側から空気の所望量を上記エンジン本体に吸入させることにより、高、低速などエンジンの駆動状態が調整可能とされている。
上記エンジンの駆動時において、上記スロットル開度を小さくしたアイドル状態では、上記エンジン本体内への空気の供給量が不足することがある。この場合、エンジンを目標回転数にさせるための制御装置によるフィードバック制御により、上記アイドル調節弁が開弁動作させられる。すると、上記エンジン本体内に大気側から上記アイドル調節弁を通り二次空気が供給されて、空気の供給量不足が解消される。これにより、上記アイドル状態が維持される。
ここで、エンジンの構成の簡素化のため、上記アイドル調節弁には開度検出センサーは設けられていない。このため、エンジンの駆動状態で、アイドル調節弁が実際にいずれの開度にあるかを検出することはできない。よって、一旦、エンジン本体を停止させた後の再始動後におけるエンジンの駆動状態において、上記アイドル調節弁の開、閉弁動作についての制御が再び適正に実行されるよう、メインスイッチのオフによりエンジン本体が停止したとき、一旦、次のようにイニシャライズ制御が行われる。
即ち、上記エンジン本体が停止したとき、上記イニシャライズ制御により、まず、上記アイドル調節弁が一旦閉弁動作させられて全閉状態とされ、この閉弁状態で上記イニシャライズ制御の基準値が定められる。また、上記アイドル調節弁が所定の初期開度となるまで、開弁動作させられる。そして、この初期開度の確保により、その後におけるエンジンの再始動時には、上記アイドル調節弁を通しエンジン本体に二次空気が供給され、このため、この再始動が円滑になされる。そして、上記初期開度が確保されたとき、上記イニシャライズ制御が完了する。そして、その後のエンジンの駆動状態において、アイドル調整弁の制御は、上記基準値に基づくことにより、適正に実行される。
特開平11−270391号公報
ところで、上記したように、エンジンの駆動状態からメインスイッチをオフしてエンジン本体が停止し、これに伴い、アイドル調節弁が一旦全閉状態となるようイニシャライズ制御させられているとする。ここで、上記したようにエンジン本体が停止した直後に、上記メインスイッチをオンし、かつ、スターターのオンにより上記エンジン本体を駆動させ、つまり、上記エンジンを再始動させたときには、次のような状況になることが考えられる。
即ち、上記アイドル調節弁のイニシャライズ制御では、上記エンジン本体が停止した直後から、上記アイドル調節弁は全閉に向けて閉弁動作し始める。一方、上記エンジン本体が停止した直後に、上記エンジンを再始動させようとして上記スターターをオンしたとする。すると、上記したアイドル調節弁の閉弁動作と並行して、上記スターターのオンに伴いエンジン本体内で最初の混合気の燃焼、つまり、初爆が行われることとなる。そして、この初爆の後に、上記したように閉弁動作していたアイドル調節弁が全閉状態となる。
すると、上記エンジン本体内への二次空気の吸入が遮断される。このため、上記初爆直後の空気量が不足して、このエンジンが不意に停止(エンスト)することが考えられる。そして、このエンストは、エンジンの再始動に時間を要することとなって、好ましくない。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、エンジンの駆動状態からエンジン本体を停止させた直後に、エンジンを再始動させる場合に、この再始動が迅速にできるようにすることである。
請求項1の発明は、図1―5に例示するように、駆動力を出力可能とするエンジン本体2と、このエンジン本体2から延出する吸気管12と、この吸気管12内の吸気通路13の開度を調整可能とするスロットル弁14と、上記エンジン本体2内に燃料17を供給可能とする燃料噴射弁18と、上記吸気通路13に大気側からの二次空気24を供給可能とするアイドル調節弁25と、上記燃料噴射弁18とアイドル調節弁25の各弁動作を電子的に制御する制御装置39とを設け、上記エンジン本体2が停止したとき、上記制御装置39によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁25を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁25を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
上記イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置43を設け、上記エンジン1を始動させたとき、上記記憶装置43により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、上記アイドル調節弁25を上記イニシャライズ制御し、このイニシャライズ制御において上記アイドル調節弁25が全閉状態となるまで、上記燃料噴射弁18による燃料17の供給を停止させるようにしたものである。
請求項2の発明は、図6に例示するように、駆動力を出力可能とするエンジン本体2と、このエンジン本体2から延出する吸気管12と、この吸気管12内の吸気通路13の開度を調整可能とするスロットル弁14と、上記エンジン本体2内に燃料17を供給可能とする燃料噴射弁18と、上記吸気通路13に大気側からの二次空気24を供給可能とするアイドル調節弁25と、上記燃料噴射弁18とアイドル調節弁25の各弁動作を電子的に制御する制御装置39とを設け、上記エンジン本体2が停止したとき、上記制御装置39によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁25を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁25を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
上記イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置43を設け、上記エンジン1を始動させたとき、上記記憶装置43により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、上記エンジン1の始動から所定時間が経過するまで、上記燃料噴射弁18による燃料17の供給を停止させるようにしたものである。
請求項3の発明は、図7に例示するように、駆動力を出力可能とするエンジン本体2と、このエンジン本体2から延出する吸気管12と、この吸気管12内の吸気通路13の開度を調整可能とするスロットル弁14と、上記エンジン本体2内に燃料17を供給可能とする燃料噴射弁18と、上記吸気通路13に大気側からの二次空気24を供給可能とするアイドル調節弁25と、上記燃料噴射弁18とアイドル調節弁25の各弁動作を電子的に制御する制御装置39とを設け、上記エンジン本体2が停止したとき、上記制御装置39によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁25を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁25を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
上記エンジン1を始動させたとき、上記アイドル調節弁25を上記イニシャライズ制御し、このイニシャライズ制御において上記アイドル調節弁25が全閉状態となるまで、上記燃料噴射弁18による燃料17の供給を停止させるようにしたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、駆動力を出力可能とするエンジン本体と、このエンジン本体から延出する吸気管と、この吸気管内の吸気通路の開度を調整可能とするスロットル弁と、上記エンジン本体内に燃料を供給可能とする燃料噴射弁と、上記吸気通路に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁と、上記燃料噴射弁とアイドル調節弁の各弁動作を電子的に制御する制御装置とを設け、上記エンジン本体が停止したとき、上記制御装置によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
上記イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置を設け、上記エンジンを始動させたとき、上記記憶装置により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、上記アイドル調節弁を上記イニシャライズ制御し、このイニシャライズ制御において上記アイドル調節弁が全閉状態となるまで、上記燃料噴射弁による燃料の供給を停止させるようにしている。
ここで、上記したように、エンジンの駆動状態からエンジン本体が停止したとする。すると、アイドル調節弁がイニシャライズ制御される。この場合、上記エンジン本体が停止した直後に、このエンジン本体を駆動させることによって、上記エンジンを再始動させたとしても、従来のようにエンジンがエンストするということは、次のように防止される。
即ち、上記エンジンの駆動状態からエンジン本体が停止した直後に、このエンジンを再始動させるとき、上記イニシャライズ制御が途中であるとすれば、このイニシャライズ制御の完了については上記記憶装置には記憶されない。このため、上記エンジンの再始動時、上記記憶装置の記憶の内容は、例えばイニシャライズ制御の完了という予定されていた内容とは異なることとなって、異常と判断される。すると、上記したように改めて、アイドル調節弁がイニシャライズ制御される。
そして、上記イニシャライズ制御において、上記アイドル調節弁が全閉状態となるまでは、上記燃料噴射弁からエンジン本体への燃料の供給が停止される。つまり、上記アイドル調節弁が全閉状態となる以前にエンジン本体内で初爆が生じるということは防止される。
よって、上記アイドル調節弁が全閉になることに基づき、このアイドル調節弁の全閉状態以前における初爆について空気量が不足する、ということは未然に防止される。この結果、エンジンのエンストが防止され、エンジンの再始動が迅速にできる。
請求項2の発明は、駆動力を出力可能とするエンジン本体と、このエンジン本体から延出する吸気管と、この吸気管内の吸気通路の開度を調整可能とするスロットル弁と、上記エンジン本体内に燃料を供給可能とする燃料噴射弁と、上記吸気通路に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁と、上記燃料噴射弁とアイドル調節弁の各弁動作を電子的に制御する制御装置とを設け、上記エンジン本体が停止したとき、上記制御装置によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
上記イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置を設け、上記エンジンを始動させたとき、上記記憶装置により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、上記エンジンの始動から所定時間が経過するまで、上記燃料噴射弁による燃料の供給を停止させるようにしている。
ここで、上記したように、エンジンの駆動状態からエンジン本体が停止したとする。すると、アイドル調節弁がイニシャライズ制御される。この場合、上記エンジン本体が停止した直後に、このエンジン本体を駆動させることによって、上記エンジンを再始動させたとしても、従来のようにエンジンがエンストするということは、次のように防止される。
即ち、上記エンジンの駆動状態からエンジン本体が停止した直後に、このエンジンを再始動させるとき、上記イニシャライズ制御が途中であるとすれば、このイニシャライズ制御の完了については上記記憶装置には記憶されない。このため、上記エンジンの再始動時、上記記憶装置の記憶の内容は、例えばイニシャライズ制御の完了という予定されていた内容とは異なることとなって、異常と判断される。すると、上記したように所定時間が経過するまで、上記燃料噴射弁からエンジン本体への燃料の供給が停止される。つまり、上記アイドル調節弁が全閉状態となる以前に、エンジン本体内で初爆が生じるということは防止される。
よって、上記アイドル調節弁が全閉になることに基づき、このアイドル調節弁の全閉状態以前における初爆について空気量が不足する、ということは未然に防止される。この結果、エンジンのエンストが防止され、エンジンの再始動が迅速にできる。
請求項3の発明は、駆動力を出力可能とするエンジン本体と、このエンジン本体から延出する吸気管と、この吸気管内の吸気通路の開度を調整可能とするスロットル弁と、上記エンジン本体内に燃料を供給可能とする燃料噴射弁と、上記吸気通路に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁と、上記燃料噴射弁とアイドル調節弁の各弁動作を電子的に制御する制御装置とを設け、上記エンジン本体が停止したとき、上記制御装置によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
上記エンジンを始動させたとき、上記アイドル調節弁を上記イニシャライズ制御し、このイニシャライズ制御において上記アイドル調節弁が全閉状態となるまで、上記燃料噴射弁による燃料の供給を停止させるようにしている。
ここで、上記したように、エンジンの駆動状態からエンジン本体が停止したとすると、アイドル調節弁がイニシャライズ制御される。この場合、上記エンジン本体が停止した直後に、このエンジン本体を駆動させることによって、上記エンジンを再始動させたとしても、従来のようにエンジンがエンストするということは、次のように防止される。
即ち、上記エンジンの駆動状態からエンジン本体が停止した直後に、このエンジンを再始動させるとき、上記イニシャライズ制御が途中であるか否かにかかわらず、改めて、アイドル調節弁がイニシャライズ制御される。
そして、上記イニシャライズ制御において、上記アイドル調節弁が全閉状態となるまでは、上記燃料噴射弁からエンジン本体への燃料の供給が停止される。つまり、上記アイドル調節弁が全閉状態となる以前にエンジン本体内で初爆が生じるということは防止される。
よって、上記アイドル調節弁が全閉になることに基づき、このアイドル調節弁の全閉状態以前における初爆について空気量が不足する、ということは未然に防止される。この結果、エンジンのエンストが防止され、エンジンの再始動が迅速にできる。
本発明のエンジンに関し、エンジンの駆動状態からエンジン本体を停止させた直後に、エンジンを再始動させる場合に、この再始動が迅速にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、エンジンには、駆動力を出力可能とするエンジン本体と、このエンジン本体から延出する吸気管と、この吸気管内の吸気通路の開度を調整可能とするスロットル弁と、上記エンジン本体内に燃料を供給可能とする燃料噴射弁と、上記吸気通路に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁と、上記燃料噴射弁とアイドル調節弁の各弁動作を電子的に制御する制御装置とが設けられる。
上記エンジン本体が停止したとき、上記制御装置によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁が一旦閉弁動作させられて全閉状態とされ、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値が定められた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁が開弁動作させられる。
上記イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置が設けられ、上記エンジンを始動させたとき、上記記憶装置により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、上記アイドル調節弁が上記イニシャライズ制御され、このイニシャライズ制御において上記アイドル調節弁が全閉状態となるまで、上記燃料噴射弁による燃料の供給が停止させられるようになっている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1―5に従って説明する。
図1において、符号1は船外機などの乗り物に搭載される4サイクル多気筒エンジン(内燃機関)であり、このエンジン1は駆動力を出力可能とするエンジン本体2を備えている。このエンジン本体2は、クランク軸3を支持するクランクケース4、このクランクケース4から突出するシリンダ5、このシリンダ5に嵌入されるピストン6、上記クランク軸3とピストン6とを互いに連動連結する連接棒7、動弁機構8、および点火プラグ9を備えている。
エンジン1は、上記エンジン本体2から延出する吸気管12と、この吸気管12内の吸気通路13の開度(スロットル開度)を調整するスロットル弁14とを備え、大気側からの空気15が上記スロットル弁14と吸気通路13とを順次流動して、上記エンジン本体2内の燃焼室に吸入可能とされている。
上記エンジン1は、上記吸気通路13を通し上記エンジン本体2内に燃料17を噴射して供給可能とするソレノイド作動式の燃料噴射弁18と、燃料タンク19内の燃料17を加圧して上記燃料噴射弁18に供給するプライマリーポンプ20、低圧ポンプ21、高圧ポンプ22と、上記燃料17を濾過する燃料フィルター23とを備えている。
図1,2において、上記吸気通路13に対し、大気側からの二次空気24を適宜供給可能とするアイドル調節弁25が設けられている。このアイドル調節弁25は、ISC弁(アイドル スピード コントロール弁)といわれるもので、上記吸気管12に固着される弁箱26と、この弁箱26に形成される弁座27と、この弁座27を開閉可能とする弁体28と、この弁体28が閉弁動作するようこの弁体28を弾性的に付勢するばね29と、上記弁体28を開、閉弁動作させるよう駆動するアクチュエータであるステップモータ30とを備えている。このステップモータ30を正転(R)させれば、上記弁体28が開弁動作して、上記弁座27が開かれる。一方、上記ステッピングモータ30を逆転(Rと逆)させれば、上記弁体28が閉弁動作して、上記弁座27が閉じられる。
上記エンジン本体2のクランク軸3を連動連結させる始動電動機であるスターター32が設けられ、このスターター32の駆動により、上記クランク軸3がクランキングされて、エンジン1の始動が可能とされる。
上記クランク軸3のクランク角を検出するクランク角検出センサー34と、上記スロットル弁14のスロットル開度を検出する開度検出センサー35と、上記吸気通路13の負圧を検出する負圧検出センサー36とが設けられている。
上記エンジン1を電子的に制御するエンジン制御装置39が設けられている。この制御装置39に上記点火プラグ9、燃料噴射弁18、プライマリーポンプ20、低圧ポンプ21、高圧ポンプ22、アイドル調節弁25のステップモータ30、スターター32、および各センサー34―36が電気的に接続されている。また、上記制御装置39に電力を供給可能とするバッテリ40がメインスイッチ41を介し接続されている。このメインスイッチ41をオン状態に保持する自己保持回路42が設けられ、この自己保持回路42はメインリレイで構成されている。また、上記制御装置39は、後述のイニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置43を備え、この記憶装置43はEEP ROMで構成される。
上記制御装置39の制御によるエンジン1の駆動時には、大気側からの空気15が上記吸気通路13を通り上記エンジン本体2内に供給されると共に、上記燃料噴射弁18により燃料17が供給されて燃焼に供され、その熱エネルギーによりエンジン本体2から駆動力が出力される。
また、上記スロットル弁14を開、閉弁動作させることにより上記吸気通路13の開度(スロットル開度)を調整し、これら吸気通路13とスロットル弁14とを通し大気側から空気15の所望量を上記エンジン本体2に吸入させることにより、高、低速などエンジン1の駆動状態が調整可能とされている。
上記エンジン1の駆動時において、上記スロットル開度を小さくしたアイドル状態では、上記エンジン本体2内への空気15の供給量が不足することがある。この場合、エンジン1を目標回転数にさせるための制御装置39によるフィードバック制御により、上記アイドル調節弁25が開弁動作させられる。すると、上記エンジン本体2内に大気側から上記アイドル調節弁25を通り二次空気24が供給されて、空気15,24の供給量不足が解消される。これにより、上記アイドル状態が維持される。
ここで、エンジン1の構成の簡素化のため、上記アイドル調節弁25には開度検出センサーは設けられていない。このため、エンジン1の駆動状態で、アイドル調節弁25が実際にいずれの開度にあるかを検出することはできない。よって、一旦、エンジン本体2を停止させた後の再始動後におけるエンジン1の駆動状態において、上記アイドル調節弁25の開、閉弁動作についての制御が再び適正に実行されるよう、メインスイッチ41のオフによりエンジン本体2が停止したとき、一旦、次のようにイニシャライズ制御が行われる。
即ち、上記エンジン本体2が停止したとき、上記イニシャライズ制御により、まず、上記アイドル調節弁25が一旦閉弁動作させられて全閉状態とされ、この閉弁状態で上記イニシャライズ制御の基準値が定められる。また、上記アイドル調節弁25が所定の初期開度となるまで、開弁動作させられる。そして、この初期開度の確保により、その後におけるエンジン1の再始動時には、上記アイドル調節弁25を通しエンジン本体2に二次空気24が供給され、このため、この再始動が円滑になされる。そして、上記初期開度が確保されたとき、上記イニシャライズ制御が完了する。そして、その後のエンジン1の駆動状態において、アイドル調整弁の制御は、上記基準値に基づくことにより、適正に実行される。
図3―5において、上記制御装置39による制御につき、より詳しく説明する。
図3は、上記制御装置39による制御についてのフローチャートを示し、図中符号Sはプログラムの各ステップを示している。図4は、エンジン1の通常の駆動状態であるときのタイムチャートを示し、図5は、エンジン1が他の駆動状態であるときのタイムチャートを示している。この図5において、図4と符号が重複する部分については、その詳しい説明を省略する。
図3,4において、上記メインスイッチ41をオンすると(図3のS1、図4のa)、上記バッテリ40により上記制御装置39の電源電圧が0Vから12Vまで上昇して、この制御装置39が起動する(図3のS2)。すると、上記記憶装置43の記憶の内容が、予定されていた内容と異なるなど異常であるか否かが判断される(図3のS3)。より具体的には、従前のイニシャライズ制御が完了したとしてROMが記憶すべき値以外の値であれば、これは上記した“異常”に相当する。これとは逆に、上記イニシャライズ制御が完了したとしてROMが記憶すべき値と同じ値であれば、これは“異常”ではなく、つまり、正常と判断される。上記イニシャライズ制御が完了したとしてROMが記憶すべき値とは、上記アイドル調節弁25が初期開度状態にあることを示す値である(図4のa、ISC開度)。
図3のS3において、上記記憶装置43の記憶の内容が異常でなく、正常と判断されたとする。この判断の場合に、上記スターター32を駆動させる(図4のb―c)。すると、上記燃料噴射弁18が燃料17を噴射して(図3のS4)、この燃料17がエンジン本体2内に供給され、このエンジン本体2の駆動によりエンジン1が始動させられる(図4のb―c)。
ここで、上記したように、エンジン1は多気筒である。このため、このエンジン1の始動時には、一般に、1個のパルサーコイルの初回の検出信号により各気筒の識別が行われる。次に、上記パルサーコイルの検出信号により、上記各気筒に対し燃料噴射弁18により、順次、燃料17の供給が行われる。しかし、この場合には、各気筒の識別のために燃料17の供給に遅れが生じ、上記スターター32の駆動によるクランキングからエンジン1が始動するまでに長い時間がかかると考えられる。
そこで、この実施例では、上記パルサーコイルによる初回の検出信号によって、各気筒の識別を行うと共に、各燃料噴射弁18に燃料17の予噴射をさせるようにしている。これによれば、上記クランキングからエンジン1が始動するまでの時間が短縮される。
また、上記の場合、メインスイッチ41のオンによる制御装置39の起動により、まず、各気筒の識別以前に、寒冷地などの環境条件が検出される。そして、この検出信号に基づいて、上記燃料噴射弁18による燃料17の噴射量が定められ、また、いずれの気筒の燃料噴射弁18を予噴射させるかが定められる。このため、上記構成によれば、上記環境条件に合致した始動ができ、つまり、エンジン1の始動が迅速にできる。
一方、上記したようにエンジン1を始動させようとして、上記スターター32を駆動させると、上記制御装置39の電源電圧は一旦大きく降下することがある(図4のb)。すると、この電圧降下により、上記制御装置39が一時的にオフされることがある。そこで、上記スターター32を駆動させてから所定時間(図4のb―d)後に、上記アイドル調節弁25を作動開始させることとしている。また、このアイドル調節弁25の作動開始の際、上記記憶装置43に記憶された内容がクリアされる。
上記エンジン1が始動されたとき(図4のb)、エンジン1を目標回転数にさせるための制御装置39によるフィードバック制御により、上記アイドル調節弁25が開弁動作する(図4のd―c)。すると、このアイドル調節弁25を通り上記吸気通路13を通しエンジン本体2内に二次空気24が供給される。これにより、上記エンジン本体2内への吸入空気15,24の量が不足するということが防止され、上記エンジン1の始動が円滑になされる。その後は、このエンジン1に通常の駆動状態が維持される(図4のc―e)。
上記エンジン1の駆動状態から、このエンジン1を停止させようとして、上記メインスイッチ41をオフすると(図3のS5、図4のe)、上記燃料噴射弁18による燃料17の噴射が停止し(図3のS6)、エンジン本体2が徐々に停止する(図4のe―f)。ここで、上記メインスイッチ41をオフしても、上記制御装置39の電源電圧は自己保持回路42により所定期間保持される(図4のf―g)。そして、上記エンジン本体2が停止すると(図3のS7、図4のf)、その後、上記制御装置39によるアイドル調節弁25の制御が再び正しく実行できるようにするため、上記イニシャライズ制御が開始される(図3のS8、図4のf)。
上記イニシャライズ制御では、まず、上記エンジン本体2の停止により、上記アイドル調節弁25が一旦閉弁動作させられて全閉状態とされる(図4のh)。この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値が定められる。そして、この基準値に基づくことにより、その後のエンジン1の駆動状態において、アイドル調節弁25の制御が適正に実行される。
また、上記アイドル調節弁25が所定の初期開度となるまで、このアイドル調節弁25が開弁動作させられる(図4のh―i)。つまり、このアイドル調節弁25の開弁動作で、上記エンジン1の再始動時に、エンジン本体2内に上記アイドル調節弁25を通し二次空気24が供給される。これにより、上記エンジン本体2内には、全体として十分の空気15,24が供給されて、円滑な始動ができることとされる。そして、上記したようにアイドル調節弁25に初期開度が確保されたとき、上記イニシャライズ制御が完了する(図3のS9、図4のi)。
次に、上記イニシャライズ制御が完了したことが記憶装置43に書き込まれる。より具体的には、上記アイドル調節弁25が所定の初期開度とされたという値が、上記記憶装置43に書き込まれて記憶させられる(図3のS10)。その後、上記自己保持回路42が自動的にオフされて、上記制御装置39がオフされる(図3のS11、図4のg)。
一方、上記したように、メインスイッチ41のオフ(図3のS5、図4,5のe)により、エンジン本体2が停止すると(図4,5のf)、アイドル調節弁25のイニシャライズ制御が開始される(図3のS8、図4,5のf)。そして、このイニシャライズ制御の途中で、上記エンジン1を再始動させようとして、上記メインスイッチ41をオンし(図3のS1―S3、図5のj)、かつ、スターター32をオンしたとする(図5のj)。
すると、図3のS3において、上記記憶装置43の記憶の内容が異常か否かが判断される。この際、上記イニシャライズ制御は途中であるため、このイニシャライズ制御の完了については、上記記憶装置43には記憶されない。このため、図3のS3において、上記記憶装置43の記憶の内容は、イニシャライズ制御の完了という予定されていた内容とは異なることとなって、異常と判断される。よって、上記アイドル調節弁25は、改めてイニシャライズ制御される(図3のS12,13、図5のj―m)。
上記イニシャライズ制御として、まず、上記S12において、上記アイドル調節弁25の開度が全開状態(100%)であると仮定される。次に、このアイドル調節弁25が全閉状態(0%)に達すると予想されるまでの作動パルス数が上記アイドル調節弁25のステップモータ30に与えられる。そして、このアイドル調節弁25の閉弁動作が開始される(図3のS12、図5のj)。
上記S12におけるプログラム上で、上記アイドル調節弁25が閉弁動作中において、上記アイドル調節弁25は事実上、全閉状態とされる(図5のl)。その後は、上記アイドル調節弁25の事実上の閉弁動作は停止した状態に維持される(図5のl―k)。一方、上記イニシャライズ制御によれば、上記アイドル調節弁25が上記した仮定の全開状態から予想される全閉状態になるまでは、このアイドル調節弁25の閉弁動作が続けられる(図3のS13、図5のj―kにおける破線)。
上記S12におけるプログラム上で、上記アイドル調節弁25が全閉状態(図5のk)となるまでは、上記エンジン1を再始動させようとして、上記スターター32のオンを続けても(図5のj―m)、上記燃料噴射弁18の噴射は停止させられる。つまり、上記イニシャライズ制御において上記アイドル調節弁25が全閉状態となるまでは(図5のk)、上記燃料噴射弁18からエンジン本体2内への燃料17の供給が停止されて、エンジン本体2での初爆が防止される(図3のS14)。
次に、上記アイドル調節弁25が初期開度となるまで、このアイドル調節弁25が開弁動作させられる(図5のn)。この場合、上記エンジン本体2は駆動中であるため、その後は、上記スロットル弁14の開、閉作動により、上記エンジン本体2が駆動させられて、エンジン1は通常運転とされる(図3のc―e、図5のm以降)。
上記構成によれば、イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置43を設け、上記エンジン1を始動させたとき、上記記憶装置43により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、上記アイドル調節弁25を上記イニシャライズ制御し、このイニシャライズ制御において上記アイドル調節弁25が全閉状態となるまで、上記燃料噴射弁18による燃料17の供給を停止させるようにしている。
ここで、上記したように、エンジン1の駆動状態からメインスイッチ41をオフしてエンジン本体2が停止したとする。すると、アイドル調節弁25がイニシャライズ制御される。この場合、上記エンジン本体2が停止した直後に、上記メインスイッチ41をオンし、かつ、スターター32をオンすることにより上記エンジン本体2を駆動させ、これによって、上記エンジン1を再始動させたとしても、従来のようにエンジン1がエンストするということは、次のように防止される。
即ち、上記エンジン1の駆動状態からエンジン本体2が停止した直後に、このエンジン1を再始動させるとき、上記イニシャライズ制御が途中であるとすれば、このイニシャライズ制御の完了については上記記憶装置43には記憶されない。このため、上記エンジン1の再始動時、上記記憶装置43の記憶の内容は、イニシャライズ制御の完了という予定されていた内容とは異なることとなって、異常と判断される。すると、上記したように、改めて、アイドル調節弁25がイニシャライズ制御される。
そして、上記イニシャライズ制御において、上記アイドル調節弁25が全閉状態となるまでは、上記燃料噴射弁18からエンジン本体2への燃料17の供給が停止される。つまり、上記アイドル調節弁25が全閉状態となる以前にエンジン本体2内で初爆が生じるということは防止される。
よって、上記アイドル調節弁25が全閉になることに基づき、このアイドル調節弁25の全閉状態以前における初爆について空気量が不足する、ということは未然に防止される。この結果、エンジン1のエンストが防止され、エンジン1の再始動が迅速にできる。
なお、上記記憶装置43により記憶されている内容が異常とは、上記したようにイニシャライズ制御の完了が記憶されていないという場合の他、上記内容が、予定されていた何らかの記憶データと異なる、というような場合を含むものとする。また、以上は図示の例によるが、上記メインスイッチ41は、キルスイッチを含む概念である。
以下の各図は、実施例2,3を示している。これら各実施例は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、各実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図6に従って説明する。
図6において、前記S13に代えて、S15がプログラムされている。このS15は、S12においてスターター32のオンにより、エンジン1が始動させられ、これと共にアイドル調節弁25が仮定の全開状態から閉弁動作が開始されるとき、上記エンジン1の始動から所定時間が経過するまで、上記燃料噴射弁18による燃料17の供給が停止させられる。
ここで、上記したように、エンジン1の駆動状態からメインスイッチ41をオフしてエンジン本体2が停止したとする。すると、アイドル調節弁25がイニシャライズ制御される。この場合、上記エンジン本体2が停止した直後に、上記メインスイッチ41をオンし、かつ、スターター32をオンすることにより上記エンジン本体2を駆動させ、これによって、上記エンジン1を再始動させたとしても、従来のようにエンジン1がエンストするということは、次のように防止される。
即ち、上記エンジン1の駆動状態からエンジン本体2が停止した直後に、このエンジン1を再始動させるとき、上記イニシャライズ制御が途中であるとすれば、このイニシャライズ制御の完了については上記記憶装置43には記憶されない。このため、上記エンジン1の再始動時、上記記憶装置43の記憶の内容は、イニシャライズ制御の完了という予定されていた内容とは異なることとなって、異常と判断される。すると、上記したように、所定時間が経過するまで、上記燃料噴射弁18からエンジン本体2への燃料17の供給が停止される。つまり、上記アイドル調節弁25が全閉状態となる以前に、エンジン本体2内で初爆が生じるということは防止される。
よって、上記アイドル調節弁25が全閉になることに基づき、このアイドル調節弁25の全閉状態以前における初爆について空気量が不足する、ということは未然に防止される。この結果、エンジン1のエンストが防止され、エンジン1の再始動が迅速にできる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例3を添付の図7に従って説明する。
図7において、前記S3とS12とが削除されており、メインスイッチ41のオンで(S1)、制御装置39を起動させると、直ちに、アイドル調節弁25のイニシャライズ制御が実行される(S13)。また、このイニシャライズ制御においてアイドル調節弁25が全閉状態となるまでは、上記燃料噴射弁18による燃料17の供給が停止させられる(S14)。
ここで、上記したように、エンジン1の駆動状態からメインスイッチ41をオフしてエンジン本体2が停止したとすると、アイドル調節弁25がイニシャライズ制御される。この場合、上記エンジン本体2が停止した直後に、上記メインスイッチ41をオンし、かつ、スターター32をオンすることにより上記エンジン本体2を駆動させ、これによって、上記エンジン1を再始動させたとしても、従来のようにエンジン1がエンストするということは、次のように防止される。
即ち、上記エンジン1の駆動状態からエンジン本体2が停止した直後に、このエンジン1を再始動させるとき、上記イニシャライズ制御が途中であるか否かにかかわらず、改めて、アイドル調節弁25がイニシャライズ制御される。
そして、上記イニシャライズ制御において、上記アイドル調節弁25が全閉状態となるまでは、上記燃料噴射弁18からエンジン本体2への燃料17の供給が停止される。つまり、上記アイドル調節弁25が全閉状態となる以前にエンジン本体2内で初爆が生じるということは防止される。
よって、上記アイドル調節弁25が全閉になることに基づき、このアイドル調節弁25の全閉状態以前における初爆について空気量が不足する、ということは未然に防止される。この結果、エンジン1のエンストが防止され、エンジン1の再始動が迅速にできる。
実施例1を示し、エンジンの全体線図である。 実施例1を示し、アイドル調節弁の断面図である。 実施例1を示し、制御装置のフローチャート図である。 実施例1を示し、エンジンの通常の駆動状態を示すタイムチャート図である。 実施例1を示し、エンジンの他の駆動状態を示すタイムチャート図である。 実施例2を示し、図3に相当する図である。 実施例3を示し、図3に相当する図である。
符号の説明
1 エンジン
2 エンジン本体
12 吸気管
13 吸気通路
14 スロットル弁
15 空気
17 燃料
18 燃料噴射弁
24 二次空気
25 アイドル調節弁
32 スターター
39 制御装置
40 バッテリ
41 メインスイッチ
42 自己保持回路
43 記憶装置

Claims (3)

  1. 駆動力を出力可能とするエンジン本体と、このエンジン本体から延出する吸気管と、この吸気管内の吸気通路の開度を調整可能とするスロットル弁と、上記エンジン本体内に燃料を供給可能とする燃料噴射弁と、上記吸気通路に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁と、上記燃料噴射弁とアイドル調節弁の各弁動作を電子的に制御する制御装置とを設け、上記エンジン本体が停止したとき、上記制御装置によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
    上記イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置を設け、上記エンジンを始動させたとき、上記記憶装置により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、上記アイドル調節弁を上記イニシャライズ制御し、このイニシャライズ制御において上記アイドル調節弁が全閉状態となるまで、上記燃料噴射弁による燃料の供給を停止させるようにしたことを特徴とするエンジン。
  2. 駆動力を出力可能とするエンジン本体と、このエンジン本体から延出する吸気管と、この吸気管内の吸気通路の開度を調整可能とするスロットル弁と、上記エンジン本体内に燃料を供給可能とする燃料噴射弁と、上記吸気通路に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁と、上記燃料噴射弁とアイドル調節弁の各弁動作を電子的に制御する制御装置とを設け、上記エンジン本体が停止したとき、上記制御装置によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
    上記イニシャライズ制御の完了を記憶する記憶装置を設け、上記エンジンを始動させたとき、上記記憶装置により記憶されている内容が予定されていた内容と異なるなど異常である場合には、上記エンジンの始動から所定時間が経過するまで、上記燃料噴射弁による燃料の供給を停止させるようにしたことを特徴とするエンジン。
  3. 駆動力を出力可能とするエンジン本体と、このエンジン本体から延出する吸気管と、この吸気管内の吸気通路の開度を調整可能とするスロットル弁と、上記エンジン本体内に燃料を供給可能とする燃料噴射弁と、上記吸気通路に大気側からの二次空気を供給可能とするアイドル調節弁と、上記燃料噴射弁とアイドル調節弁の各弁動作を電子的に制御する制御装置とを設け、上記エンジン本体が停止したとき、上記制御装置によるイニシャライズ制御により、上記アイドル調節弁を一旦閉弁動作させて全閉状態とし、この全閉状態で上記イニシャライズ制御の基準値を定めた後、所定の初期開度にまで上記アイドル調節弁を開弁動作させるようにしたエンジンにおいて、
    上記エンジンを始動させたとき、上記アイドル調節弁を上記イニシャライズ制御し、このイニシャライズ制御において上記アイドル調節弁が全閉状態となるまで、上記燃料噴射弁による燃料の供給を停止させるようにしたことを特徴とするエンジン。
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