JP2005330614A - 繊維機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機台6の長手方向に走行する複数の作業台車21・22を備えるとともに、機台6と作業台車21・22との間を接続する動力供給線を保護するために屈曲性保護具31・32を機台6の長手方向に延在して設けた繊維機械において、屈曲性保護具31・32の長さを長く確保して作業台車21・22の往復動範囲を大きく確保した場合でも、複数の作業台車21・22の屈曲性保護具31・32同士の干渉を回避可能な簡素な構成を提供する。
【解決手段】 案内部材41・42が、機台6の長手方向に延在する案内空間51・52を複数列形成するように設けられ、各作業台車21・22の屈曲性保護具31・32が、複数列の案内空間51・52に振り分けて配置されている。また、作業台車21・22の下部には、案内空間51・52と上下方向で対面する位置に、他の作業台車の屈曲性保護具31・32が通過可能な切欠部19が設けられている。
【選択図】 図3


Description

本発明は、複数台の作業台車を備えるとともに、その作業台車に動力などを供給する動力供給線を接続し、更にその動力供給線を保護するための屈曲性保護具を備えた繊維機械の構成に関する。
特許文献1は繊維機械としての紡績機を開示しており、この紡績機では、運転中に紡績糸が切断したり、スラブ等の糸欠点を検出して強制的に切断するときには、自走してその錘の前に停止した糸継ぎ台車(作業台車に相当)により、巻取りパッケージから引き出した下糸と、紡績部材側の上糸とを、ノッターやスプライサー等により糸継ぎしている。なお特許文献1は、この糸継ぎ台車が2台配備された構成についても言及している。
また、特許文献2に開示される紡績機では、上記のような作業台車を2台配設し、それぞれの作業台車に電気や圧縮空気等を供給するための供給ライン(動力供給線に相当)を保護するために、機台と各作業台車とを屈曲性保護具を介して連結した構成となっている。また、この機台の一端には、メンテナンスドックを配設している。そして、2台の作業台車を前記メンテナンスドックに移動させる場合にそれぞれの屈曲性保護具が干渉するのを回避するために、屈曲性保護具の機台側端部が、機台に対して反転可能に枢支されるようになっている。
特開平11−107078号公報(段落番号0002、0007) 特開2004−52179号公報(図13)
しかし、上記特許文献2の構成は、屈曲性保護具の機台側端部を反転可能に枢支しなければならない点で、構造が複雑化してしまっている。また、一方の作業台車の屈曲性保護具が反転可能であったとしても、両屈曲性保護具間の干渉が完全に解消される訳でもない。
本発明はこの点に鑑みてされたものであり、その目的は、屈曲性保護具の長さを長く確保して作業台車の往復動範囲を大きく確保した場合でも、複数の作業台車の屈曲性保護具同士の干渉を回避可能な簡素な構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
◆本発明の観点によれば、以下のように構成する、繊維機械が提供される。機台の長手方向に沿って走行可能な複数の作業台車と、前記機台と前記作業台車との間を接続する動力供給線と、前記動力供給線を保護するために前記機台の長手方向に延在するとともにその一端が前記機台に連結された屈曲性保護具と、を備える。案内部材が、前記機台の長手方向に延在する案内空間を複数列形成するように設けられている。各作業台車の前記屈曲性保護具が、前記複数列の案内空間に振り分けて配置されている。
ここで「動力供給線」とは、給電線、エア供給ホース、制御信号線等、作業台車の走行や作業に必要なエネルギーを供給する線又は信号を伝達する線のことをいう。
これにより、簡単な構成で、複数の作業台車の屈曲性保護具同士の干渉を確実に回避できる。従って、作業台車の走行可能範囲を容易に拡げることができる。
◆前記の繊維機械においては、以下のように構成することが好ましい。前記案内部材は前記案内空間を2列形成するように設けられている。隣り合う前記作業台車のうち、一方の作業台車の前記屈曲性保護具は、前記2列のうち一方の案内空間に配置される。他方の作業台車の前記屈曲性保護具は、前記2列のうち他方の案内空間に配置される。
これにより、案内空間を2列のみ構成する簡素な構成で、屈曲性保護具同士の干渉を回避できる。
◆前記の繊維機械においては、前記作業台車は3台以上配設されていることが好ましい。
これにより、案内空間を2列設けるだけで、3台以上の作業台車の屈曲性保護具同士の干渉を簡単に回避できる。また、案内空間を2列設けるだけなので、案内部材を簡素化でき、案内空間を設けるために必要なスペースもコンパクトにできる。
◆前記の繊維機械においては、前記作業台車には、前記案内空間と対面する位置に、他の作業台車の前記屈曲性保護具を通過させることが可能な切欠部が設けられていることが好ましい。
これにより、屈曲性保護具と作業台車との干渉も回避可能になる。従って、作業台車の走行可能範囲を更に拡げることができる。
◆前記の繊維機械においては、前記案内空間における前記屈曲性保護具の規制面と、前記切欠部の前記規制面と対向する端部との間の距離は、前記屈曲性保護具の最小曲げ直径よりも大きくなっていることが好ましい。
これにより、屈曲性保護具が作業台車の切欠部を確実に通過できる。即ち、屈曲性保護具の反転湾曲部が切欠部に引っ掛かる等の事態を回避できる。
◆前記の繊維機械においては、以下のように構成することが好ましい。前記作業台車は、前記機台端部のメンテナンス位置に移動させてメンテナンスを行うことができるように構成する。少なくとも前記メンテナンス位置に最も近い作業台車の屈曲性保護具の反転湾曲部は、当該作業台車に接続する端部よりも、前記メンテナンス位置からみて遠い位置に配置される。
なお、「機台端部のメンテナンス位置」とは、機台端部にメンテナンス位置が設けられている場合のほか、機台端部の、作業台車が搬出される位置を指し、機体端部から外れた位置でメンテナンスを行う場合も含む。
これにより、反転湾曲部が機台中央側に配置されるから、作業台車が機台の端近くに移動した場合でも、反転湾曲部が機台の端部からハミ出すことが回避される。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る紡績機の全体的な構成を示した正面図、図2は図1の2−2線断面拡大矢視図、図3は2台の糸継台車とそれに接続される屈曲性保護具の配置を示す要部斜視図である。図4は第1糸継台車をメンテナンス台車へ移動させた状態を示す正面図、図5は屈曲性保護具の接続の向きを逆にした比較例を示す正面図である。
図1において、本発明の一実施形態としての紡績機(繊維機械)1は、機台6の長手方向に多数の紡績ユニット2を並設している。それぞれの紡績ユニット2は、図示しない紡績部材から紡出された糸10を、巻取装置13で巻き取ってパッケージを形成するように構成している。機台6の一端には制御ボックスを内蔵した原動ボックス3が備えられるとともに、機台の他端側にはブロワボックス4が備えられている。
図1の2−2線断面矢視図たる図2、及び、要部斜視図としての図3に示すように、機台6は糸10の走行路側を開放した断面C字状に構成されており、その内部に細長い走行空間15が形成されている。そして、この走行空間15の内部に、機台6の長手方向に沿うように2本の軌道(上レール11、下レール12)が互いに平行に設けられる。この軌道11・12に沿って往復移動可能に、2台の自走式の糸継台車(作業台車)21・22が備えられる。糸継台車21・22のそれぞれは、筐体23と、その筐体23を走行させるための走行駆動輪24を有するとともに、前記筐体23にはスプライサやノッタなどの糸継装置25や、前記紡績部材及び巻取装置13側から糸端を引き出して糸継装置25に受け渡すための可動式の吸引パイプ26等が備えられている。なお、図3においては、糸継装置25や吸引パイプ26の図示を省略している。
以上の構成で、紡績ユニット2の何れかにおいて糸切れが発生したときには、第1糸継台車21及び第2糸継台車22の何れかが、制御ボックスからの制御信号に基づいて、図略の電動モータにより前記走行駆動輪24を駆動して当該紡績ユニット2まで自走して停止し、上記の吸引パイプ26や糸継装置25を駆動して糸継作業を行うように構成している。
各糸継台車21・22に対応して、紡績機1の機台に固定した図示しないターミナルから給電線やエアホース、制御信号線等の動力供給線61・62が引き出され、当該動力供給線61・62が図1に示すようにそれぞれの糸継台車21・22に接続される。この結果、2台の糸継台車21・22のそれぞれに対し、前記走行駆動輪24による自走用あるいは糸継装置25による糸継作業用の電力や、前記吸引パイプ26による糸端吸引のための真空エアや、前記制御ボックスからの制御信号が、機台6側から供給されるようになっている。なお、本実施形態で動力供給線とは、給電線、制御信号線など、糸継台車21・22の走行や糸継動作に必要な動力を供給したり信号を伝達したりする線のことをいう。
また、これらの動力供給線61・62を保護するために、各糸継台車21・22に対応して、屈曲性保護具31・32が設けられる。この屈曲性保護具31・32は、中空状の多数のリンクを所定の角度範囲で回動自在に連結しながら線状に連ねた構成となっており、内部に条体(例えば、導電線、ホース等、上記の動力供給線61・62を構成する線)を収納して保護することができる。そして、各リンクが他のリンクに対して回動することで、屈曲性保護具31・32はある方向に屈曲を呈することができる。
そして、本実施形態において屈曲性保護具31・32は、図1や図3などに示すように、その一端(固定端)が機台6側の前記ターミナルに連結されるとともに機台6の長手方向に延在され、適宜の位置で上向きに折れ曲がって反転湾曲部(Uターン部)Rを形成した後、他端(自由端)が糸継台車21・22に連結される。
図2に示すように、前記下レール12の近傍には、2本の細長い案内部材41・42が前記機台6の長手方向に延在するように設けられている。第1案内部材41は、底板43と、当該底板43の両端から上向きに突出する側板44・45とを有しており、前記走行空間15の床側に固定されている。上記側板44・45の間に、第1糸継台車21に接続する屈曲性保護具31を案内する第1案内空間51が形成されている。
第2案内部材42は第1案内部材41に隣接するようにして前記走行空間15の床側に固定して設けられており、底板46と、当該底板の一端から上向きに突出する側板47を有している。そして、この側板47と第1案内部材41の側板45との間に、第2糸継台車22に接続する屈曲性保護具32を案内する第2案内空間52が形成されている。
こうして設けられる2つの案内空間51・52は、それぞれが上側を開放させるとともに、2列並んで平行に形成されている。そして上述したように、この2列の案内空間51・52に、2台の糸継台車21・22の屈曲性保護具31・32が振り分けられて配置されている。従って、2本の屈曲性保護具31・32の接触は回避され、屈曲性保護具31・32が相互に擦れ合ったり引っ掛かったりするトラブルが回避される。なお、案内部材41・42の底板43・46の上面は、屈曲性保護具31・32を載置させるようにして接触し、屈曲性保護具31の垂れ下がりを規制する規制面として機能している。
また、前記案内部材41・42は前記案内空間51・52を2列形成するように設けられている。そして、第1糸継台車21の屈曲性保護具31は前記2列のうちの第1案内空間51に配置される一方、第2糸継台車22の屈曲性保護具32は第2案内空間52に配置されている。従って、互いに隣り合う2台の糸継台車21・22において、屈曲性保護具31・32同士の干渉が確実に回避される。
なお、上記実施形態の紡績機1では2台の糸継台車21・22を有するように構成したが、例えば4台の糸継台車を有していても良い。即ち、機台6の端部から第1糸継台車、第2糸継台車、第3糸継台車、第4糸継台車と並べ、4本の屈曲性保護具をそれぞれの糸継台車に接続する構成である。この場合も前記案内空間51・52は2列設け、第1糸継台車と第3糸継台車の屈曲性保護具を第1案内空間51に、第2糸継台車と第4糸継台車の屈曲性保護具を第2案内空間52に、それぞれ配置することが考えられる。このように、隣り合う糸継台車の屈曲性保護具同士を互いに異なる案内空間に配置することで、多数(3台以上)の糸継台車の屈曲性保護具を相互干渉を回避しながら配置することができる。また、案内空間51・52は2列設けるだけで良いので、案内空間51・52を設けるためのスペースもコンパクトにできる。
次に、各糸継台車21・22に設けられている切欠部19について説明する。即ち、図2には第1糸継台車21が示されるが、その筐体23は前記案内部材41・42の上側を覆うように設けられている。そしてこの筐体23の下部には、前記2列の案内空間51・52と上下方向で対面する位置に切欠部19が設けられている。この切欠部19は機台6の長手方向(第1糸継台車21の走行方向)に貫通するように形成されており、この切欠部19を、前記第2案内空間52に配置される第2糸継台車22の屈曲性保護具32が通過できるようになっている。従って、第1糸継台車21が第2糸継台車22の屈曲性保護具32と干渉しなくなり、第1糸継台車21の走行可能範囲を拡大できる。
なお第2糸継台車22においても同様に筐体23において、前記2列の案内空間51・52と上下方向で対面する位置に切欠部19が設けられており(図3)、この切欠部19を、前記第1案内空間51に配置される第1糸継台車21の屈曲性保護具31が通過できるようになっている。従って、第2糸継台車22が第1糸継台車21の屈曲性保護具31と干渉しなくなり、第2糸継台車22の走行可能範囲を拡大できる。
なお、各糸継台車21・22において、前記案内空間51・52における屈曲性保護具に接触する規制面(前記底板43・46の上面)と、前記切欠部19の上側の端部(前記規制面と対向する天井面)との間の距離(図2に示す距離H)は、前記屈曲性保護具31・32の最小曲げ直径Dよりも大きく設定されている。この結果、各屈曲性保護具31・32の反転湾曲部Rについても、糸継台車21・22の切欠部19をスムーズに通過させることができる。
次に、糸継台車21・22のメンテナンスのための構成について図1を参照して説明する。即ち、機台6の一端(原動ボックス3側の端部)にはメンテナンス台車55が着脱可能に構成されている。また、前記原動ボックス3は第1糸継台車21の通過可能な内部通路56を形成しており、この内部通路56は、前記機台6に設けられた糸継台車21・22の走行空間15と連続している。また、機台6に設けられた上レール11及び下レール12は、原動ボックス3の前記内部通路56にも延長して敷設されている。なお明確には図示していないが、前述の案内部材41・42も、原動ボックス3の前記内部通路56まで延長して設けられている。
前記メンテナンス台車55は上レール11’及び下レール12’を備えており、機台6の一端にメンテナンス台車55を接続したときに、機台6側の上レール11及び下レール12と、それぞれ図示しない連結機構を介して連結できるようになっている。
この構成で、メンテナンス台車55を図4に示すように機台6の端部に接続するとともに、紡績ユニット2の並べられている領域を抜け、原動ボックス3の内部通路56を通過させ、メンテナンス台車55の位置(メンテナンス位置)まで手動で第1糸継台車21を移動させる。これにより、第1糸継台車21に対するメンテナンス作業が容易な状態とできる。
なお図示しないが、機台6の他端側にも全く同様の構成のメンテナンス台車55をもう1台連結可能となっており、ブロワボックス4には内部通路57が形成されている。従って、第2糸継台車22は機台6の他端側に移動させてメンテナンスを行うことができるようになっている。
本実施形態では図2で示すように、第1糸継台車21は機台6によってC字状に囲まれた走行空間15を走行するように構成しているとともに、その走行空間15の解放側には各紡績ユニット2における糸10の走行路が並べて配置されている。従って、紡績ユニット2が配設されている領域で糸継台車21を停止させてメンテナンス作業を行うのは、外部からの糸継台車21へのアクセスがしにくいため大変困難である。この点本実施形態では、必要に応じて機台6の端部にメンテナンス台車55を接続して、第1糸継台車21をそのメンテナンス台車55まで移動させてメンテナンス作業を行うように構成しているので、第1糸継台車21に対し外部から簡単にアクセスでき、点検や修理などの作業が大変容易となっている。
そして図1で示すように、第1糸継台車21において、前記屈曲性保護具31の反転湾曲部Rは、当該第1糸継台車21に接続する自由端よりも、機台6端部(前記メンテナンス位置)からみて遠い位置に配置されていることが好ましい。このように屈曲性保護具31の第1糸継台車21への接続向きを定めることにより、機台6端部からの屈曲性保護具31のハミ出しが回避される。これを仮に、図5の比較例のように屈曲性保護具31を第1糸継台車21に対し逆向きに接続すると、第1糸継台車21をメンテナンス台車55まで移動できるようにするため屈曲性保護具31の長さを長く確保する観点から、機台6端部の紡績ユニット2付近に第1糸継台車21が位置するときに前記反転湾曲部Rが原動ボックス3の内部通路56から突出して、紡績機1の近くを通る作業者の歩行、作業の邪魔になる可能性がある。この点、図1のように屈曲性保護具31の接続向きを設定した場合、第1糸継台車21の往復動範囲を前記メンテナンス位置を含んで大きなものとすべく屈曲性保護具31の長さを長くした場合でも、前記反転湾曲部Rが機台6端部から遠い側にあるので、当該反転湾曲部Rが機台からハミ出す心配がない。また、屈曲性保護具31が他の第2糸継台車22の屈曲性保護具32と干渉することは前述の構成によって回避でき、更には前記切欠部19が第2糸継台車22に設けられているので、第1糸継台車21の屈曲性保護具31が第2糸継台車22と干渉することもないのである。
以上に本発明の好ましい実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変形して実施することができる。
(1)本実施形態では案内空間が2列となるように構成したが、3列以上の案内空間を構成するように案内部材を配置しても良い。
(2)複数列の案内空間を構成するものであれば案内部材の形状は任意であり、例えば上記の2つの案内部材を一体化した形状の1本の案内部材を配設する構成であっても良い。また、底板のない3枚の側板を等間隔で並べて立設する構成であっても良い。
(3)機台6の一端に第1糸継台車21を、他端に第2糸継台車22をそれぞれ移動させてそれぞれメンテナンスを行う構成のほか、機台6の一端側に2台の糸継台車21・22の両方を移動させてメンテナンスを行う構成とすることもできる。この場合は、前記メンテナンス台車55を、2台の糸継台車21・22分のスペースを確保できるように、上レール11’及び下レール12’を長く構成する。また、機台6の端部に糸継台車21・22を移動させるための構成としては、メンテナンス台車55を接続する構成に限られない。例えば、メンテナンス用の上レール及び下レールを機台6の端部に脱着自在とする構成のほか、メンテナンス用の上レール及び下レールを機台6側から伸縮可能に構成し、紡績機1の通常の稼動時は機台6側に収納しておく一方、メンテナンス時に伸長させる構成が考えられる。
(4)複数台の糸継台車21・22は、上下の対の凸状のレール11・12上を走行する構成に限らず、例えば床面に設けた溝に沿って走行する構成が考えられる。
(5)本実施形態では作業台車としての糸継台車21・22に屈曲性保護具31・32を接続した構成としたが、例えば、満巻となったパッケージを玉揚げする複数の玉揚台車のそれぞれに屈曲性保護具を接続し、その屈曲性保護具を複数列の案内空間に振り分けて配置した構成とすることも可能である。更には本発明は紡績機に限定されず、何らかの作業を行う作業台車が複数備えられた繊維機械全般に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る紡績機の全体的な構成を示した正面図。 図1の2−2線断面拡大矢視図。 2台の糸継台車とそれに接続される屈曲性保護具の配置を示す要部斜視図。 第1糸継台車をメンテナンス台車へ移動させた状態を示す正面図。 屈曲性保護具の接続の向きを逆にした比較例を示す正面図。
符号の説明
1 紡績機(繊維機械)
19 糸継台車の切欠部
21・22 糸継台車(作業台車)
31・32 屈曲性保護具
41・42 案内部材
51・52 案内空間
61・62 動力供給線
R 屈曲性保護具の反転湾曲部

Claims (6)

  1. 機台の長手方向に沿って走行可能な複数の作業台車と、
    前記機台と前記作業台車との間を接続する動力供給線と、
    前記動力供給線を保護するために前記機台の長手方向に延在するとともにその一端が前記機台に連結された屈曲性保護具と、を備える繊維機械において、
    案内部材が、前記機台の長手方向に延在する案内空間を複数列形成するように設けられており、
    各作業台車の前記屈曲性保護具が、前記複数列の案内空間に振り分けて配置されていることを特徴とする、繊維機械。
  2. 請求項1に記載の繊維機械であって、
    前記案内部材は前記案内空間を2列形成するように設けられており、
    隣り合う前記作業台車のうち、一方の作業台車の前記屈曲性保護具は、前記2列のうち一方の案内空間に配置され、
    他方の作業台車の前記屈曲性保護具は、前記2列のうち他方の案内空間に配置されることを特徴とする、繊維機械。
  3. 請求項2に記載の繊維機械であって、前記作業台車は3台以上配設されていることを特徴とする繊維機械。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の繊維機械であって、前記作業台車には、前記案内空間と対面する位置に、他の作業台車の前記屈曲性保護具を通過させることが可能な切欠部が設けられていることを特徴とする繊維機械。
  5. 請求項4に記載の繊維機械であって、
    前記案内空間における前記屈曲性保護具の規制面と、前記切欠部の前記規制面と対向する端部との間の距離は、前記屈曲性保護具の最小曲げ直径よりも大きくなっていることを特徴とする、繊維機械。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の繊維機械であって、
    前記作業台車は、前記機台端部のメンテナンス位置に移動させてメンテナンスを行うことができるように構成するとともに、
    少なくとも前記メンテナンス位置に最も近い作業台車の屈曲性保護具の反転湾曲部は、当該作業台車に接続する端部よりも、前記メンテナンス位置からみて遠い位置に配置されることを特徴とする、繊維機械。
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