JP2005330242A - W/o型エマルジョン製剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】尿素が安定に配合され、かつ使用性に優れたW/O型エマルジョン製剤を提供すること。
【解決手段】尿素を、水膨潤性粘土鉱物、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、少なくとも、複合脂質、アミノ変性高分子シリコーン、アンモニウム変性高分子シリコーン、液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールから選ばれる1種または2種以上を含む油分、水、或いは水膨潤性粘土鉱物、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、油分、水とともに配合する。特に、尿素をW/O型エマルジョン製剤全量中40質量%以下という高濃度で含有させることができ、安定で、かつ肌上でののびがよく、べたつき、ひりつき感のない使用性に優れたW/O型エマルジョン製剤が得られる。
【選択図】なし
【解決手段】尿素を、水膨潤性粘土鉱物、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、少なくとも、複合脂質、アミノ変性高分子シリコーン、アンモニウム変性高分子シリコーン、液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールから選ばれる1種または2種以上を含む油分、水、或いは水膨潤性粘土鉱物、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、油分、水とともに配合する。特に、尿素をW/O型エマルジョン製剤全量中40質量%以下という高濃度で含有させることができ、安定で、かつ肌上でののびがよく、べたつき、ひりつき感のない使用性に優れたW/O型エマルジョン製剤が得られる。
【選択図】なし
Description
本発明は、尿素が安定に配合され、かつ使用性に優れたW/O型エマルジョン製剤に関する。
尿素は一般的に水性基剤に溶解させて皮膚外用剤に配合される。その皮膚外用剤の剤型としては液剤、ゲル剤、クリーム・乳液等の乳剤(水中油型(O/W型)もしくは油中水型(W/O型)エマルジョン製剤)、エアゾール剤、軟膏剤等が良く知られている。
しかし、尿素を配合することによってその皮膚外用剤の使用性が変化して、べたついたり、ひりついたり、きしんだり、のびが悪くなったりして不快な使用感を生じることが多く、また、場合によっては、分離、離漿、凝集、沈殿、結晶析出等の製剤の安定性が悪くなったりすることで、商品価値を著しく損なうことが認められている。
尿素を配合した製剤の使用感や安定性を向上させた従来技術として、スプレー剤、クリーム剤、ゲル剤等が開発されてきた(特許文献1、2参照。)。また、薬剤は異なるが、薬物としてクロタミトンを配合した皮膚外用剤の例として、クリーム剤や乳剤性軟膏剤が開発されてきた(特許文献3、4参照。)。
ところが本発明者らが鋭意検討したところ、特許文献1にみられる尿素を配合したスプレー剤の場合は、尿素と水溶性高分子、多価アルコールを配合していることで、尿素のべたつき感やきしみ感が強く感じられる傾向にあり、製剤の使用感として好ましいものではなかった。
また、特許文献2にみられる尿素を配合したクリーム製剤はO/W型エマルジョン製剤であり、肌に塗布した際の使用感が、尿素を配合していない系に比べて、かえってべたつき感が強く感じられた。
さらに、特許文献3や特許文献4に挙げられるようなクリーム剤や乳剤性軟膏剤においても、のびやべたつきについて充分に満足する使用性が得られていないと判断した。
このような使用性を改善する為、近年、尿素含有皮膚外用剤に層状粘土鉱物を配合した特許が出願されている(特許文献5参照。)。しかし特許文献5の製剤は液剤、ゲル製剤もしくはO/W型エマルジョン製剤(いずれも連続相が水相成分)であり、尿素を溶解している水相成分が連続相にくる為、尿素のべたつきは充分に改善されるものではなかった。
ところで、本発明者等は上記のスプレー製剤、クリーム製剤(O/W型エマルジョン製剤)、ゲル製剤、液剤等、いずれも水相成分が連続相となる製剤と異なり、W/O型エマルジョン製剤にした場合には油相成分が連続相になる為、尿素を配合した時に感じるべたつき感やひりつき感をを抑えることが出来ることを期待した。
例えば、特許文献6にみられる尿素を配合したW/O型エマルジョン製剤においては、特定の多価アルコールエステル類とマイクロクリスタリンワックスを配合することによって、安定かつべたつき感の少ないW/O型エマルジョン製剤が得られると報告している。しかしワックス類を多量に配合し油相の粘稠度を高めることにより製剤としての安定性は向上しているものの、使用性に関しては尿素を配合することによるべたつき感やひりつき感よりもむしろ基剤のべたつき感が強く感じられて、充分満足できるものではなかった。
さらに、特許文献7に見られるW/O型エマルジョン製剤においても、油相成分に溶解する薬物および尿素を10%配合したW/O型エマルジョン製剤(乳液)について記載しており、痒みや炎症を抑え、保湿・保護性に優れた製剤を提供しているものの、使用性に関しては、同様にべたつき感が強く、満足できるものではなかった。
また、このような従来技術では尿素を高濃度配合して、経時による結晶析出、沈殿、凝集等のない安定なW/O型エマルジョン製剤をつくることは未だできていない。
このようにW/O型エマルジョン製剤においては、その安定性がO/W型に比べて悪い為に、製剤および配合薬物の安定化に主眼がおかれ、薬物を配合することによる不快な使用感についてはほとんど配慮されてこなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、尿素が安定に配合され、かつ使用性に優れたW/O型エマルジョン製剤を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、水膨潤性粘土鉱物、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤及び水、並びに特定の油分又は非イオン界面活性剤含有油分を配合して尿素を含有したW/O型エマルジョン製剤を調製することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記成分(1)〜(5)
(1)尿素
(2)水膨潤性粘土鉱物
(3)第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
(4)少なくとも、複合脂質、アミノ変性高分子シリコーン、アンモニウム変性高分子シリコーン、液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールから選ばれる1種または2種以上を含む油分
(5)水
を含有するW/O型エマルジョン製剤であり、
(1)尿素
(2)水膨潤性粘土鉱物
(3)第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
(4)少なくとも、複合脂質、アミノ変性高分子シリコーン、アンモニウム変性高分子シリコーン、液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールから選ばれる1種または2種以上を含む油分
(5)水
を含有するW/O型エマルジョン製剤であり、
また、下記成分(1)〜(6)
(1)尿素
(2)水膨潤性粘土鉱物
(3)第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
(4)非イオン界面活性剤
(5)油分
(6)水
を含有するW/O型エマルジョン製剤である。
(1)尿素
(2)水膨潤性粘土鉱物
(3)第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
(4)非イオン界面活性剤
(5)油分
(6)水
を含有するW/O型エマルジョン製剤である。
前記尿素は、W/O型エマルジョン製剤全量中7〜40質量%という高濃度で含有することができる。
また、水膨潤性粘土鉱物の含有量は、W/O型エマルジョン製剤全量中0.1〜15質量%であることが好ましい。
また、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は、W/O型エマルジョン製剤全量中0.001〜20質量%であることが好ましい。
本発明において、液体、固体等とは常温での状態を表す。また、本発明においては、W/O型エマルジョン製剤使用における官能の表現で「使用性」、「使用感」については両者を特に区別せずに用いている。
本発明によれば、尿素が安定に配合され、かつ使用性に優れたW/O型エマルジョン製剤が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
本発明において用いられる尿素は通常医薬品等として皮膚外用剤に用いられるものである。本発明においては、尿素を、W/O型エマルジョン製剤全量中40質量%もの高濃度で配合しても本発明の効果を発揮することができる。このように、尿素を高配合しても安定で優れた使用性の製剤が得られるところに本発明の特徴を有する。本発明に係る尿素の含有量の下限は、特に限定されるものではなく、薬効発現に充分な量であればよく、さらに、治療目的、患者の年齢、体重、疾病の進行度などに応じて適宜増減される。一般的には、W/O型エマルジョン製剤全量中0.01質量%以上含有されることが好ましい。したがって、本発明の尿素の含有量としては、W/O型エマルジョン製剤全量中0.01〜40質量%であることが好ましい。さらに、充分な薬効発現を考慮すればW/O型エマルジョン製剤全量中0.1〜40質量%が好ましい。さらに尿素配合によるべたつきを解決するという観点から見れば、W/O型エマルジョン製剤全量中7〜40質量%が好ましい。さらにつけ加えれば、W/O型エマルジョン製剤全量中20〜40質量%であっても充分安定で使用性に優れる点に特に大きな特徴を有するといえる。
本発明において用いられる水膨潤性粘土鉱物としては通常医薬品等の皮膚外用剤に用いられるものが配合される。水膨潤性粘土鉱物は、一般に下記一般式(1)または(2)
但し、X=Al、Fe3+、Mn3+、Cr3+
Y=Mg、Fe2+、Ni、Zn、Li、Mn2+
Z=K、Na、1/2Ca、1/2Mg
Y=Mg、Fe2+、Ni、Zn、Li、Mn2+
Z=K、Na、1/2Ca、1/2Mg
但し、X=Na、1/2Ca
Y=Li、またはなし
Z=F、またはなし
Y=Li、またはなし
Z=F、またはなし
で表され、具体的には化1で表されるようなモンモリロナイト(ベントナイト等)、サポナイト等、及び化2で表されるようなヘクトライト等、これら天然又は合成(合成の場合、式中の(OH)基がフッ素で置換されたもの)のスメクタイト群(市販品ではビーガム、クニピア、ラポナイト、スメクトン等がある。)およびナトリウムシリシツクマイカやナトリウム又はリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母(市販品ではダイモナイト;トビー工業(株)等がある。)等が挙げられる。
本発明における水膨潤性粘土鉱物の含有量は、W/O型エマルジョン製剤全量中0.1〜15質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.2〜10質量%である。特に0.3〜5質量%が好ましい。水膨潤性粘土鉱物の含有量は少なすぎると充分な使用性および安定性を保つことができず、逆に多すぎると粘土鉱物独特の使用感のため使用性が悪くなるため好ましくない。
本発明における尿素と水膨潤性粘土鉱物の含有比率は特に規定されないが、好ましくは質量比で300:1〜1:100であり、この配合比の範囲において、系が充分な使用性や安定性をもつことができる。さらに好ましくは50:1〜1:1である。
本発明において用いられる第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は下記一般式(3)
(一般式(3)中、R1は炭素数10〜22のアルキル基またはベンジル基、R2はメチル基または炭素数10〜22のアルキル基、R3とR4はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子またはメチルサルフェート残基を表す。)で示されるものである。
第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の具体例としては、例えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエルアンモニウムクロリド、および相当するブロミド等、さらにはジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。
本発明の実施にあたっては、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤のうち1種または2種以上が任意に選択される。
本発明における第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は、W/O型エマルジョン製剤全量中0.001〜20質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.01〜15質量%である。特に、0.1〜10質量%が好ましい。第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は少なすぎると充分な使用性および安定性を保つことができず、逆に多すぎると使用性が悪くなるため好ましくない。
さらに、本発明における第四級アンモニウム型カチオン界面活性剤は、水膨潤性粘土鉱物100gに対して40〜140ミリ当量含有することが好ましく、さらに好ましくは60〜120ミリ当量である。
本発明においては、油分が配合される。油分としては、通常医薬品、化粧品等で使用する油分から選択されて用いられる。本発明においては、油分として、複合脂質、アミノ変性高分子シリコーン、アンモニウム変性高分子シリコーン、液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールから選ばれる1種または2種以上を含む場合は、必ずしも非イオン界面活性剤を配合することなく本発明のW/O型エマルジョン製剤を調製することができる。
本発明における複合脂質としては、例えばレシチン、ケファリン、スフィゴミエリン、プラスマロゲン等の天然リン脂質、ジミリストイルレシチン、ジパルミトイルレシチン、ジステアロイルレシチン等の合成リン脂質、天然由来のレシチンの不飽和炭素鎖を水素により飽和とした水添レシチン等が挙げられる。本発明の実施にあたっては、これらのうち1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。
複合脂質の含有量は水膨潤性粘土鉱物100gに対して1〜50gが好ましく、さらに好ましくは5〜30gである。複合脂質の含有量は少なすぎると使用性の面で充分な効果が得られず、逆に多すぎても使用感のため使用性がべたつくため好ましくない。
本発明において用いられるアミノ変性高分子シリコーン及びアンモニウム変性高分子シリコーンは、下記一般式(4)
[一般式(4)中、R1はメチル基または一部がフェニル基を表し、R2はR3と同一またはメチル基または水酸基を表す。R3は式R4Z{R4は3〜6の炭素原子を有する二価のアルキレン基を表し、Zは−NR5 2、−N+R5 3A-、−NR5(CH2)aNR5 2、−NR5(CH2)aN+R5 3A-およびNR5(CH2)aN(R5)C=O(R5)(R5は水素または1〜4の炭素原子を有するアルキル基を表し、Aは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表し、aは2〜6の整数である。)からなる群から選ばれる一価の基を表す}で表されるアミノ基またはアンモニウム基を有する置換基を表し、mおよびnはそれぞれ正の整数で、m+nは3000〜20000の整数を表し、n/mは1/500〜1/10000である])で示されるものである。
本発明の実施にあたっては、これらのうち1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。
またアミノ変性高分子シリコーン及びアンモニウム変性高分子シリコーンの含有量は、それぞれW/O型エマルジョン製剤全量中0.01〜30質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜20質量%である。特に、0.1〜15質量%が好ましい。アミノ変性高分子シリコーン及びアンモニウム変性高分子シリコーンの含有量はそれぞれ少なすぎると使用性の面で充分な効果が得られず、逆に多すぎても使用感のため使用性がべたつくため好ましくない。
本発明において用いられる液体の高級脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等が挙げられる。本発明の実施にあたっては、これらのうち1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。
また、本発明において用いられる液体の高級アルコールとしては、例えば、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、ホホバアルコール等が挙げられる。本発明の実施にあたっては、これらのうち1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。
液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールの含有量は、それぞれ水膨潤性粘土鉱物100gに対して30〜400gが好ましく、さらに好ましくは50〜300gである。液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールの含有量はそれぞれ少なすぎると使用性の面で充分な効果が得られず、逆に多すぎても使用感のため使用性がべたつくため好ましくない。
本発明における前記以外の油分としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ポリシロキサン;3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等のシリコーン油;流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素油;ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等の合成エステル油;アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、グレープシード油、アーモンド油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油等の植物性油脂;タートル油、卵黄油、ミンク油等の動物性油脂;セチルアルコール、ミリスチルアルコール等の固体高級アルコール;パルミチン酸、ステアリン酸等の固体高級脂肪酸等が挙げられる。これらの油分は、必要に応じて1種または2種以上が選択されて用いられる。
本発明における油分の含有量は、W/O型エマルジョン製剤全量中10〜80質量%であることが好ましく、さらに好ましくは20〜70質量%である。特に、30〜60質量%が好ましい。油分の含有量は少なすぎると使用性の面で充分な効果が得られず、逆に多すぎても使用性がべたつくため好ましくない。
本発明に係る非イオン界面活性剤としては、通常医薬品等の皮膚外用剤に用いられるものが配合される。
非イオン界面活性剤を具体的に例示すれば、ポリオキシエチレン2〜50モル付加オレイルエーテル(以下、ポリオキシエチレンをPOEと略し、その付加モル数をPOEの後にかっこを付けて記載する。)、POE(2〜40)ステアリルエーテル、POE(2〜50)ラウリルエーテル、POE(1〜50)アルキルフェニルエーテル、POE(5〜30)ベヘニルエーテル、POE(5〜25)2−デシルペンタデシルエーテル、POE(3〜20)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(5〜25)2−オクチルドデシルエーテル等のエーテル型活性剤、およびPOE(4〜100)硬化ヒマシ油、POE(3〜60)ヒマシ油、POE(2〜150)脂肪酸モノエステル、POE(2〜150)脂肪酸ジエステル、POE(5〜20)ソルビタン脂肪酸エステル等のエステル型活性剤、さらに、POE(2〜60)グリセリルモノイソステアレート、POE(3〜60)グリセリルトリイソステアレート、POE(5〜60)硬化ヒマシ油トリイソステアレート等のエーテルエステル型活性剤等のエチレンオキシド付加型界面活性剤、およびデカグリセリルテトラオレート、ヘキサグリセリルトリイソステアレート、テトラグリセリルジイソステアレート、ジグリセリルジイソステアレート、デカグリセリルテトライソステアレート、デカグリセリルテトラステアレート、デカグリセリルヘプタオレート、デカグリセリルデカオレート、デカグリセリルデカイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノイソステアレート、グリセリルモノオレート等のグリセリン脂肪酸エステル、等の多価アルコール脂肪酸エステル型界面活性剤が挙げられる。
これらの中で、デカグリセリルテトラオレート、ヘキサグリセリルトリイソステアレート、テトラグリセリルジイソステアレート、トリグリセリルジオレート等のトリグリセリル以上のポリグリセリル脂肪酸エステル、POE(2〜12)オレイルエーテル、POE(2〜12)ステアリルエーテル、POE(2〜10)ラウリルエーテル、POE(2〜10)ノニルフェニルエーテル、POE(5〜15)ベヘニルエーテル、POE(5〜20)2−デシルペンタデシルエーテル、POE(3〜17)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(5〜16)2−オクチルデシルエーテル等のPOE付加エーテル型活性剤、およびPOE(4〜20)硬化ヒマシ油、POE(3〜15)ヒマシ油、POE(2〜14)オレイン酸モノエステル、POE(2〜20)オレイン酸ジエステル、POE(5〜10)ソルビタンオレイン酸エステル等のPOE付加エステル型活性剤、POE(2〜15)グリセリルモノイソステアレート、POE(3〜40)グリセリルトリイソステアレート等のPOE付加エーテルエステル型活性剤が好ましい。
さらに、非イオン界面活性剤の他のタイプとして、下記一般式[A]〜[D]
(一般式[A]〜[D]中、Rは炭素数1〜3のアルキル基、又はフェニル基、R’は水素、又は炭素数1〜12のアルキル基、pは1〜5の整数、mは5〜100の整数、nおよびxは1〜50の整数、tおよびyは0〜50の整数である。)で示されるポリエーテル変性シリコーン化合物が挙げられる。なお、一般式[B]中、*1はそこで連続していることを示す。また、一般式[D]中、*2はそこで連続していることを示す。
ポリエーテル変性シリコーン化合物を用いると本発明において優れた効果を発揮する。特に油分がシリコーン油又はシリコーン油を含有する油分である場合に好適である。本発明の実施にあたっては、これらのうち1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。ポリエーテル変性シリコーン化合物は市販品を用いることが可能であり、該市販品の例としてはシリコーンSC9450(信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
本発明において、非イオン界面活性剤を配合する場合の含有量、特に油分として、複合脂質、アミノ変性高分子シリコーン、アンモニウム変性高分子シリコーン、液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールから選ばれる1種または2種以上以外の油分を用いてW/O型エマルジョン製剤を調製する場合の含有量は、W/O型エマルジョン製剤全量中0.001〜30質量%であることが好ましく、この含有範囲において充分な効果を発揮する。さらに好ましい含有量は、0.01〜20質量%である。特に、0.1〜10質量%が好ましい。非イオン界面活性剤の含有量が多すぎると使用性がべたつくため好ましくない。
本発明においては、さらに水が配合される。水の含有量は任意であるが、W/O型エマルジョン製剤全量中7〜90質量%が好ましい。
本発明においては、薬剤として尿素とともに他の薬剤、例えばイオウ、クロタミトン、dl−カンフル、dl−メントール、d−カンフル、l−メントール、ハッカ油、サリチル酸メチル、酸化亜鉛等を本発明の効果を損なわない範囲で併用して用いることができる。本発明においては、これらの薬剤が配合されることにより、薬効が相加的に発揮されるとともに、これらの薬剤が配合されたW/O型エマルジョン製剤はこれらの薬剤配合によって使用性が変化することが改善される効果がある。
本発明のW/O型エマルジョン製剤には上記成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じてさらに他の成分を配合しても構わない。例えば、
塩化ベンザルコニウム等のカチオン界面活性剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、リニアドデシルベンゼン硫酸、アシルメチルタウリン等のアニオン界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミンオキサイド、アミドアミン型両性界面活性剤、アルキルベタイン、スルホベタイン、アミドベタイン等の両性界面活性剤等の界面活性剤、
無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、セリサイト、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等の粉末成分、
キシリトール、ソルビトール、マルチトール、トレハロース、エリスリトール、コンドロイチン硫酸およびその塩類、ヒアルロン酸およびその塩類、ムコイチン硫酸、カロニン酸、フィッシュコラーゲン、フィトステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、dl−ピロリドンカルボン酸塩、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ラクトース等の保湿剤、
植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等)等の天然の水溶性高分子、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等の半合成の水溶性高分子、
ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000、1000,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);カチオンポリマー等の合成の水溶性高分子、
アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ジェランガム等の増粘剤、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等の金属イオン封鎖剤と、
中性アミノ酸(例えば、グリシン、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン、アルギニン等)等のアミノ酸、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルタウリン塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸、トリメチルグリシン等のアミノ酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の有機アミン、
乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等のpH調整剤、
δ−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。また、酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等の酸化防止剤、
メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤等が挙げられる。
本発明のW/O型エマルジョン製剤は、常法のW/O型エマルジョン製剤製造法によって製造することができる。
なお、W/O型エマルジョン製剤の調製に当たって、第四級アンモニウム型カチオン界面活性剤と水膨潤性粘土鉱物は、調製時にそれぞれ油相、水相に別々に添加しても、予め両者を適当な溶媒中で反応させた後、反応物を油相に添加してもよい。本発明においては、市販されている第四級アンモニウム型カチオン界面活性剤で変性させた水膨潤性粘土鉱物を用いることもできる。該市販品としては、例えば、ベントン38(ナショナルレッド社製)等が挙げられる。
本発明のW/O型エマルジョン製剤は、べたつき、ひりつき等尿素由来の不快な使用感が緩和された製剤であり、又、従来のW/O型エマルジョン製剤に見られたワックス等の固化剤を使用することなく広い温度範囲内にて安定であり、かつ基剤がもつ皮膚への保護効果が期待でき安全性にも優れるものである。
さらに、尿素の溶解等の為に通常保湿剤を使用するが、保湿剤も尿素と同様にべたつき等の不快な使用感を有する。本発明のW/O型エマルジョン製剤においては、上記のような保湿剤由来の不快な使用感も尿素と同様に緩和するものである。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。配合量は質量%である。実施例の説明に先立ち本発明で用いた評価法について説明する。
[評価法]
(1)使用性
専門パネル10名により皮膚外用剤使用に際しての使用性を以下の評価基準に基づいて評価を行った。
[評価基準]
(1)使用性
専門パネル10名により皮膚外用剤使用に際しての使用性を以下の評価基準に基づいて評価を行った。
[評価基準]
(肌上でののび)
◎:10名中8名以上がのびがよく使用性が良好と回答した。
○:10名中6〜7名がのびがよく使用性が良好と回答した。
△:10名中4〜5名がのびがよく使用性が良好と回答した。
×:10名中3名以下がのびがよく使用性が良好と回答した。
◎:10名中8名以上がのびがよく使用性が良好と回答した。
○:10名中6〜7名がのびがよく使用性が良好と回答した。
△:10名中4〜5名がのびがよく使用性が良好と回答した。
×:10名中3名以下がのびがよく使用性が良好と回答した。
(べたつき)
◎:10名中8名以上がべたつきがない又は少ないと回答した。
○:10名中6〜7名がべたつきがない又は少ないと回答した。
△:10名中4〜5名がべたつきがない又は少ないと回答した。
×:10名中3名以下がべたつきがない又は少ないと回答した。
◎:10名中8名以上がべたつきがない又は少ないと回答した。
○:10名中6〜7名がべたつきがない又は少ないと回答した。
△:10名中4〜5名がべたつきがない又は少ないと回答した。
×:10名中3名以下がべたつきがない又は少ないと回答した。
(ひりつき感)
◎:10名中8名以上がひりつき感がない又はほとんどないと回答した。
○:10名中6〜7名がひりつき感がない又はほとんどないと回答した。
△:10名中4〜5名がひりつき感がない又はほとんどないと回答した。
×:10名中3名以下がひりつき感がない又はほとんどないと回答した。
◎:10名中8名以上がひりつき感がない又はほとんどないと回答した。
○:10名中6〜7名がひりつき感がない又はほとんどないと回答した。
△:10名中4〜5名がひりつき感がない又はほとんどないと回答した。
×:10名中3名以下がひりつき感がない又はほとんどないと回答した。
(2)安定性
試料を50℃、37℃、室温、0℃の恒温槽にそれぞれ保存し、1ヶ月後の外観変化を下記の評価基準によって評価した。
[評価基準]
○:分離、離漿、凝集、沈殿、結晶析出等なんらの変化も見られない。
×:分離、離漿、凝集、沈殿、結晶析出等なんらかの変化が見られる。
試料を50℃、37℃、室温、0℃の恒温槽にそれぞれ保存し、1ヶ月後の外観変化を下記の評価基準によって評価した。
[評価基準]
○:分離、離漿、凝集、沈殿、結晶析出等なんらの変化も見られない。
×:分離、離漿、凝集、沈殿、結晶析出等なんらかの変化が見られる。
[実施例1〜8、比較例1〜3]
表1、2に示した成分、配合量の処方(配合量合計100質量%)の製剤を以下の方法で調製した。
表1、2に示した成分、配合量の処方(配合量合計100質量%)の製剤を以下の方法で調製した。
(調製法)
実施例1は、油相成分にジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、水添レシチンを加熱溶解したものに、水相成分に尿素およびビーガムを撹拌混合したものをディスパーホモジナイザー攪拌下で徐添加してW/O型エマルジョン製剤を調製した。また、実施例1以外の実施例及び比較例については、前記実施例1の方法に準じて調製した。
実施例1は、油相成分にジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、水添レシチンを加熱溶解したものに、水相成分に尿素およびビーガムを撹拌混合したものをディスパーホモジナイザー攪拌下で徐添加してW/O型エマルジョン製剤を調製した。また、実施例1以外の実施例及び比較例については、前記実施例1の方法に準じて調製した。
表1中、
(注1)市販水膨潤性粘土鉱物(RT.Vanderbilt社製)
(注2)ベントン38(モンモリロナイト100gを100ミリ当量のジステアリルジメチルアンモニウムクロリドで処理した有機変性粘土鉱物)(ナショナルレッド社製)
(注3)シリコーンSC9450N(信越化学工業(株)製)
(注4)一般式(4)において、R1およびR2はメチル基、R3は−(CH2)3N(CH3)2、m=10000、n=5
(注5)一般式(4)において、R1の10%がフェニル基で残りはメチル基、R2はメチル基、R3は−(CH2)3N+(CH3)3Cl−、m=5000、n=5
(注1)市販水膨潤性粘土鉱物(RT.Vanderbilt社製)
(注2)ベントン38(モンモリロナイト100gを100ミリ当量のジステアリルジメチルアンモニウムクロリドで処理した有機変性粘土鉱物)(ナショナルレッド社製)
(注3)シリコーンSC9450N(信越化学工業(株)製)
(注4)一般式(4)において、R1およびR2はメチル基、R3は−(CH2)3N(CH3)2、m=10000、n=5
(注5)一般式(4)において、R1の10%がフェニル基で残りはメチル基、R2はメチル基、R3は−(CH2)3N+(CH3)3Cl−、m=5000、n=5
上記表1及び2の実施例1〜8、比較例1〜3のW/O型エマルジョン製剤及びO/W型エマルジョン製剤につき効果試験を行い、その評価結果を同じ表1及び表2に示した。
表1から分かるように、本発明に係る必須構成成分を配合した実施例1〜8のW/O型エマルジョン製剤は、いずれも優れた効果を有するものであった。
これらに対して、本発明の構成要件を欠く比較例1〜3のW/O型エマルジョン製剤及びO/W型エマルジョン製剤は、いずれも本発明の効果を発揮し得ないものであった。
以下、さらに本発明W/O型エマルジョン製剤の実施例を示す。なお、製造は実施例1の方法に準じて行った。また、前記効果試験をこれらにおいて行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。
〔実施例9〕にきび治療クリーム
成分 配合量(質量%)
尿素 7.0
イオウ 8.0
流動パラフィン 12.0
ホホバ油 2.5
セバシン酸ジエチル 11.5
デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
第四級アンモニウム型カチオン界面活性剤変性粘土鉱物(注1) 0.8
POE(10)グリセリルトリイソステアレート 0.2
スフィゴミエリン 0.5
エチルパラベン 0.2
グリセリン 5.0
コラーゲン 0.5
水 残余
合計100.0
成分 配合量(質量%)
尿素 7.0
イオウ 8.0
流動パラフィン 12.0
ホホバ油 2.5
セバシン酸ジエチル 11.5
デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
第四級アンモニウム型カチオン界面活性剤変性粘土鉱物(注1) 0.8
POE(10)グリセリルトリイソステアレート 0.2
スフィゴミエリン 0.5
エチルパラベン 0.2
グリセリン 5.0
コラーゲン 0.5
水 残余
合計100.0
(注1)ベントン38(ナショナルレッド社製)
〔実施例10〕かゆみ止めクリーム
成分 配合量(質量%)
尿素 30.0
クロタミトン 10.0
dl−カンフル 8.0
スクワラン 28.0
トリイソオクタン酸グリセリン 2.0
ワセリン 1.0
マイクロクリスタリンワックス 1.0
第四級アンモニウム型カチオン界面活性剤変性粘土鉱物(注1) 0.5
POE(14)ジオレイン酸エステル 0.05
ドコサヘキサエン酸 0.5
デカグリセリルテトラオレート 0.05
ブチルパラベン 0.1
グリセリン 2.0
水 残余
合計100.0
成分 配合量(質量%)
尿素 30.0
クロタミトン 10.0
dl−カンフル 8.0
スクワラン 28.0
トリイソオクタン酸グリセリン 2.0
ワセリン 1.0
マイクロクリスタリンワックス 1.0
第四級アンモニウム型カチオン界面活性剤変性粘土鉱物(注1) 0.5
POE(14)ジオレイン酸エステル 0.05
ドコサヘキサエン酸 0.5
デカグリセリルテトラオレート 0.05
ブチルパラベン 0.1
グリセリン 2.0
水 残余
合計100.0
(注1)ベントン38(ナショナルレッド社製)
〔実施例11〕消炎鎮痛乳液
成分 配合量(質量%)
尿素 20.0
サリチル酸メチル 8.0
L−メントール 7.0
スクワラン 10.0
アジピン酸ジイソプロピル 2.0
ワセリン 3.0
ジメチルポリシロキサン(5cs) 30.0
アミノ変性高分子シリコーン(注1) 2.0
水添レシチン 0.5
オレイン酸 1.0
POE・メチルポリシロキサン共重合体(注2) 2.5
ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド 0.2
エチルパラベン 0.2
ポリエチレングリコール1500 1.0
プロピレングリコール 5.0
スメクトン 0.3
水 残余
合計100.0
成分 配合量(質量%)
尿素 20.0
サリチル酸メチル 8.0
L−メントール 7.0
スクワラン 10.0
アジピン酸ジイソプロピル 2.0
ワセリン 3.0
ジメチルポリシロキサン(5cs) 30.0
アミノ変性高分子シリコーン(注1) 2.0
水添レシチン 0.5
オレイン酸 1.0
POE・メチルポリシロキサン共重合体(注2) 2.5
ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド 0.2
エチルパラベン 0.2
ポリエチレングリコール1500 1.0
プロピレングリコール 5.0
スメクトン 0.3
水 残余
合計100.0
(注1)一般式(4)においてR1およびR2はメチル基、R3は−(CH2)3N(CH3)(CH2)2N(CH3)2、m=10,000、n=2)
(注2)シリコーンSC9450N(信越化学工業(株)製)
(注2)シリコーンSC9450N(信越化学工業(株)製)
〔実施例12〕抗炎症クリーム
成分 配合量(質量%)
尿素 10.0
酸化亜鉛 9.0
ビーガム(注1) 2.0
ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド 0.4
アンモニウム変性高分子シリコーン(注2) 0.6
イソステアリルアルコール 2.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 25.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.5
エデト酸ナトリウム 0.03
グリセリン 5.0
1,3ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水 残余
合計100.0
成分 配合量(質量%)
尿素 10.0
酸化亜鉛 9.0
ビーガム(注1) 2.0
ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド 0.4
アンモニウム変性高分子シリコーン(注2) 0.6
イソステアリルアルコール 2.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 25.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.5
エデト酸ナトリウム 0.03
グリセリン 5.0
1,3ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水 残余
合計100.0
(注1)市販水膨潤性粘土鉱物(RT.Vanderbilt社製)
(注2)一般式(4)において、R1の10%がフェニル基で残りはメチル基、R2はメチル基、R3は−(CH2)3N+(CH3)3Cl−、m=5000、n=5
(注2)一般式(4)において、R1の10%がフェニル基で残りはメチル基、R2はメチル基、R3は−(CH2)3N+(CH3)3Cl−、m=5000、n=5
Claims (5)
- 下記成分(1)〜(5)を含有するW/O型エマルジョン製剤。
(1)尿素
(2)水膨潤性粘土鉱物
(3)第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
(4)少なくとも、複合脂質、アミノ変性高分子シリコーン、アンモニウム変性高分子シリコーン、液体の高級脂肪酸及び液体の高級アルコールから選ばれる1種または2種以上を含む油分
(5)水 - 下記成分(1)〜(6)を含有するW/O型エマルジョン製剤。
(1)尿素
(2)水膨潤性粘土鉱物
(3)第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
(4)非イオン界面活性剤
(5)油分
(6)水 - 尿素の含有量がW/O型エマルジョン製剤全量中7〜40質量%である請求項1又は2記載のW/O型エマルジョン製剤。
- 水膨潤性粘土鉱物の含有量がW/O型エマルジョン製剤全量中0.1〜15質量%である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のW/O型エマルジョン製剤。
- 第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量がW/O型エマルジョン製剤全量中0.001〜20質量%である請求項1乃至4のいずれか一項に記載のW/O型エマルジョン製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004151323A JP2005330242A (ja) | 2004-05-21 | 2004-05-21 | W/o型エマルジョン製剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004151323A JP2005330242A (ja) | 2004-05-21 | 2004-05-21 | W/o型エマルジョン製剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005330242A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008084805A1 (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-17 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | 外用組成物 |
JP2021134158A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 久光製薬株式会社 | マッサージ用エアゾール製剤 |
WO2023020299A1 (zh) * | 2021-08-19 | 2023-02-23 | 上海家化联合股份有限公司 | 承载尿素或其衍生物的稳定组合物 |
-
2004
- 2004-05-21 JP JP2004151323A patent/JP2005330242A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008084805A1 (ja) * | 2007-01-12 | 2008-07-17 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | 外用組成物 |
JP2021134158A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 久光製薬株式会社 | マッサージ用エアゾール製剤 |
JP7352489B2 (ja) | 2020-02-26 | 2023-09-28 | 久光製薬株式会社 | マッサージ用エアゾール製剤 |
WO2023020299A1 (zh) * | 2021-08-19 | 2023-02-23 | 上海家化联合股份有限公司 | 承载尿素或其衍生物的稳定组合物 |
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