JP2005328035A - 半導体装置 - Google Patents

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学 今橋
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弘義 小倉
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Abstract

【課題】チップ面積の増大を抑制すると共に誤作動の発生を抑制可能な入出力保護回路を備える、安定した半導体装置を提供する。
【解決手段】第1導電型半導体領域201上に形成され出力パッドを有する半導体装置のサージ吸収部は、第2導電型島状半導体領域206aと、そのの底部と第1導電型半導体領域201との間に形成された第2導電型埋め込み層207aと、第2導電型島状半導体領域206a上に形成され且つ第1導電型半導体領域201と同電位に接続された第1導電型不純物層208と、第1導電型不純物層208上に形成され且つ出力パッドに電気的に接続された第2導電型不純物層209と、第1導電型不純物層208を包囲し且つ第2導電型埋め込み層207aまで達する環状第2導電型層211とを備え、環状第2導電型層211は所定の電位に接続されていると共に第2導電型島状半導体領域206aよりも高い濃度の第2導電型不純物を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に静電気サージ等による内部素子の破壊から半導体装置を保護する静電保護半導体装置に関するものである。
近年、半導体集積回路装置の高集積化及び低消費電力化に伴って、誘導性負荷を駆動するドライバについても高集積化及び低消費電力化が求められるようになってきた。
ここで、誘導性負荷とは、外部から電圧を印加することによって電流が流れると共に、外部から印加された電圧とは逆極性の誘起電圧を発生する負荷である。具体例としては、モーター等がある。
しかし、誘導性負荷を駆動するドライバが形成されている半導体装置においては、誘導性負荷を駆動する素子及びその端子に直接繋がる素子における誤動作を防止する必要がある。
この目的を達成するための技術の例としては、駆動素子とその他の回路素子との間に島領域を設け、該島領域の電位を高電位に保持することで誤動作を防止するという技術が特許文献1に開示されている。また、駆動素子から十分離した場所にサージ保護素子を配置するという技術が特許文献2に開示されている。
以下、特許文献1に記載された誤動作を防止する技術について、図面を参照しながら説明する。
図8は、特許文献1に記載の半導体装置についての等価回路図である。
該半導体装置は、誘導性負荷(図示省略)に対して電気的に接続されている出力パッド11と、出力パッド11に電気的に接続され且つ電流を供給するドライバ素子12とを備えている。また、出力パッド11とドライバ素子12との間に位置する接続点N11において、負サージ吸収部13と正サージ吸収部14とが電気的に接続されている。
ここで、負サージ吸収部13には、負サージ保護用ダイオード15とGND(グランド)端子16とが備えられ、負サージ保護用ダイオード15は、カソード15Kが接続点N11に電気的に接続されていると共に、アノード15AがGND端子16に接続されている。このような構成により、出力パッド11が負電位になってサージが発生した際には、負サージ保護用ダイオード15が動作し、負サージを吸収する。
また、正サージ吸収部14には、正サージ保護用ダイオード17と電源端子18とが備えられ、正サージ保護用ダイオード17は、カソード17Kが電源端子18に接続されていると共に、アノード17Aが接続点N11に電気的に接続されている。このような構成により、出力パッド11が正電位になってサージが発生した際には、正サージ保護用ダイオード17が動作し、正サージを吸収する。
次に、図9及び図10は、半導体装置における負サージ吸収部13及びその周辺部分の構成を示す図であり、図9には断面図、図10には平面図を示している。ここで、出力パッド11及びドライバ素子12等のような図8に表されている他の構成要素は、半導体装置内における図9及び図10には表されていない位置に設けられている。
図9に示した半導体装置20において、P型半導体基板21上にN型エピタキシャル層22が形成されており、N型エピタキシャル層22の表面における所定の位置にLOCOS(local oxidation of silicon )膜23が形成されている。また、P型分離層24によって、複数の領域に区画されている。具体的には、保護用ダイオード領域25、周辺N領域26及び制御回路領域27等に区画されている。
ここで、P型分離層24は、N型エピタキシャル層22の表面付近に形成された高濃度P型層24aと、高濃度P型層24aの下部に形成されたP型上側分離層24bと、P型上側分離層24bの下部に、P型半導体基板21及びN型エピタキシャル層22に亘って形成されたP型下側分離層24cとから構成されている。
また、保護用ダイオード領域25、周辺N領域26及び制御回路領域27において、P型半導体基板21とN型エピタキシャル層22との界面近傍に、N型埋め込み層28が形成されている。
また、N型エピタキシャル層22の表面に、保護用ダイオード領域25及び周辺N領域26においては高濃度N型層29が形成されていると共に、制御回路領域27においてはP型抵抗層30が形成されている。
また、N型エピタキシャル層22及びその表面に形成されている構成要素を覆うように層間絶縁膜31が形成されている。更に、層間絶縁膜31には開口が設けられ、保護用ダイオード領域25における高濃度P型層24a及び高濃度N型層29と、周辺N領域26における高濃度N型層29と、P型抵抗層30とに対して電気的な接続を行なうコンタクト32が形成されている。
尚、図9中には接続点N11、一定電位V、GND電位等が図示されているが、これらはいずれも、半導体装置の各部からそれぞれに対して電気的に接続されていることを示すのみであり、装置の構造を示すものではない。
また、図10に示すように、P型分離層24は、保護用ダイオード領域25、周辺N領域26及び制御回路領域27をそれぞれ囲うように区画している。尚、図10において、LOCOS膜23及び層間絶縁膜31については省略している。
制御回路領域27においては、P型抵抗層30を用いた抵抗素子の他、トランジスタ33等の必要とする電気素子が形成されている。
ここで、保護用ダイオード領域25において、P型分離層24上に設けられたコンタクト32はGNDに接地されていると共に、高濃度N型層29は接続点N11に電気的に接続されている。また、周辺N領域26において、高濃度N型層29はGND電位よりも高い一定電位に接続されている。
このような構成となっていることから、保護用ダイオード領域25において、負サージ保護用ダイオード15が構成されている(図8を合わせて参照)。具体的には、P型分離層24及びP型半導体基板21をアノード15A、N型埋め込み層28、N型エピタキシャル層22及び高濃度N型層29をカソード15Kとする負サージ保護用ダイオード15が構成されている。
誘導性負荷に電気的に接続された出力パッド11が負電位になった場合、周辺N領域26と、P型半導体基板21及び保護用ダイオード領域25におけるP型分離層24と、保護用ダイオード領域25における高濃度N型層29とによって構成される寄生NPNトランジスタ51が動作する。この結果、主に寄生NPNトランジスタ51のコレクタとなる周辺N領域26から電流が供給されるため、P型半導体基板21に流れる電流は小さくなる。
また、制御回路領域27のP型抵抗層30から保護用ダイオード領域25における高濃度N型層29までに亘って寄生サイリスタ52が構成されており、このために制御回路領域27は誤動作する可能性がある。しかし、寄生サイリスタ52は動作しにくい構成となっている。
具体的には、周辺N領域26におけるP型半導体基板21がP型ゲート部となるため、周辺N領域26が形成されていることからP型ゲート部の幅が広くなっている。この結果、寄生サイリスタ52の一部分であるNPNトランジスタの電流増幅率が小さくなっている。以上の結果、寄生サイリスタ52は動作しにくく、出力パッド11が負電位となってサージが発生した場合にも、制御回路領域27の誤動作を防止できるようになっている。
次に、図11は特許文献2に記載の半導体装置についての等価回路図である。
該半導体装置は、誘導性負荷に対して電気的に接続されている入出力パッド11aと、制御回路19とを備えている。また、入出力パッド11aと制御回路19との間に位置する接続点N21において、負サージ吸収部13と正サージ吸収部14とが電気的に接続されている。
ここで、負サージ吸収部13及び正サージ吸収部14は、詳しい説明は省略するが、図8に示した特許文献1の技術の場合と同様に、順に負サージ及び正サージを吸収する機能を有する。
また、該半導体装置にはドライバ素子12も備えられている。ここで、ドライバ素子12は、負サージ保護用ダイオード15とは十分な距離Aだけ離れた位置に配置されている。
また、図12は、図11の等価回路図を実現する該半導体装置の平面構成を例示する図であり、負サージ吸収部13を示している。
図12に示すように、該半導体装置はP型分離層24によって区画された領域を有しており、図10の半導体装置と同様の保護ダイオード領域25及び制御回路領域27とが形成されている。
つまり、P型分離層24と、N型埋め込み層28及び高濃度N型層29とを含む負サージ保護用ダイオード15が形成されていると共に、高濃度N型層29は、入出力パッド11aと制御回路19とを電気的に接続する配線上の接続点N21に対して電気的に接続されている。
また、保護ダイオード領域25から十分な距離Aを離れた位置に、P型分離領域24に囲まれたドライバ素子12が配置されている。
ここで、ドライバ素子12が負電位となってサージが発生した場合に、N型埋め込み層28及び高濃度N型層29等をコレクタ、P型分離領域24等をベース、ドライバ素子12のN型エピタキシャル層をエミッタとする寄生NPNトランジスタが動作する可能性がある。しかし、負サージ保護用ダイオード15とドライバ素子12とが十分に離れた配置されているため、ベース部分に相当するP型分離領域の抵抗が大きく、前記の寄生NPNトランジスタは動作しない。この結果、制御回路領域27の誤動作は防止されている。
特開昭61−189662号公報 特開平10−256484号公報
しかしながら、以上に説明した従来技術においては、次のような課題があった。
特許文献1に記載された技術においては、実動作に無関係な第3の島を新たに必要とする。つまり、保護用ダイオード領域25を第1の島領域、制御回路領域27を第2の島領域とするとき、実動作に必要なこれら2つの島領域の間に、第3の島領域として周辺N領域26を形成する必要がある。
このため、第3の島領域に相当するだけチップ面積が増大し、半導体装置の集積度を低下させる。
また、特許文献2に記載された技術においては、ドライバ素子12と、入出力パッド11aに接続される負サージ保護用ダイオード15との間の距離Aを十分に取る必要がある。このため、ドライバ素子12の周辺には素子を配置することができず、素子を配置しない領域が生じることによって半導体装置の集積度を低下させる場合がある。
更に、入出力パッド11aのみをドライバ素子12の近傍に配置したとしても、接続する配線は複雑になり、配線がチップ上に占める面積も増大する。これらから、チップ面積の増大が発生し、半導体装置の集積度を低下させることなる。
また、上記のような課題は、出力パッド11又は入出力パッド11aが正電位となった場合(正サージが発生した場合)にドライバ素子12を保護するための正サージ吸収部14についても同様に存在する。
以上の課題に鑑み、本発明の半導体装置の目的は、チップ面積の増大を抑制すると共に誤作動の発生を抑制することが可能である入出力保護回路を備えた安定した半導体装置を提供することである。
以上の目的を達成するため、本発明の半導体装置は、出力パッドと、出力パッドに接続されたドライバ素子と、ドライバ素子をサージから保護するためのサージ吸収部とを第1導電型半導体領域上に備える半導体装置であって、サージ吸収部は、第1導電型半導体領域上に形成された第2導電型島状半導体領域と、第2導電型島状半導体領域の底部と第1導電型半導体領域との間に形成された第2導電型埋め込み層と、第2導電型島状半導体領域上に形成され且つ第1導電型半導体領域と同電位に接続された第1導電型不純物層と、第1導電型不純物層上に形成され且つ出力パッドに電気的に接続された第2導電型不純物層と、第2導電型島状半導体領域に、第1導電型不純物層を包囲すると共に第2導電型埋め込み層まで達するように形成された環状第2導電型層とを備え、環状第2導電型層は、所定の電位に接続されていると共に、第2導電型島状半導体領域よりも高い濃度の第2導電型不純物を含むような構成となっている。
本発明の半導体装置によると、第1導電型不純物層及び第2導電型不純物層によって保護用ダイオードが構成されている。
また、少なくとも、第1導電型不純物層と、第2導電型不純物層と、環状第2導電型層及び第2導電型島状半導体領域の2つを含む領域とによって保護トランジスタ(PNPトランジスタ又はNPNトランジスタ)が構成されている。
これらの保護用ダイオード及び保護トランジスタにより、出力パッドにおける電位が変化した際及び半導体装置に対して外部からサージが印加された場合に、ドライバ素子を保護することができる。
この際、動作電流の大半は第2導電型島状半導体領域及びその内部を流れ、第1導電型半導体領域にはほとんど流れないため、第2導電型島状半導体領域及びその周辺において構成される寄生サイリスタの動作を防ぐことができ、ラッチアップ等の誤作動を防ぐことができる。
また、サージ吸収の動作は第2導電型島状半導体領域の内部において行なわれるため、第2導電型島状半導体領域の周辺における回路の配置に関して制限が課されることはない。このため、回路の設計についての自由度が増し、ラッチアップ等の誤動作の抑制とチップの面積の縮小とを両立することができる。
ここで、サージ吸収部は、ドライバ素子を負サージから保護するための負サージ吸収部であり、第1導電型はP型であると共に第2導電型はN型であり、所定の電位はグランド電位以上の電位であっても良い。以下、この場合について詳しく述べる。
このような場合、第1導電型不純物層はアノード層、第2導電型不純物層はカソード層であり、該カソード層及びアノード層によって、負サージに対する保護用ダイオードが構成されている。また、アノード層及びP型半導体領域は、グランド電位とすることができる。
また、カソード層をエミッタ、アノード層をベース、N型島状半導体領域及び環状N型層をコレクタとするNPNトランジスタが構成され、NPN保護トランジスタとして機能する。つまり、出力パッドに接続されている負荷の動作によって出力パッドが負電位になった場合又は負サージ(静電気等による負のサージ電圧)が半導体装置に入った場合等に、該NPNトランジスタの動作によって負サージを吸収し、ドライバ素子を保護することができる。
このように負サージを吸収する際、動作電流の大半は所定の電位に接続されたN型島状半導体領域及びその内部を経由して流れ、P型半導体領域に流れる電流は僅かである。このため、負サージ吸収部及びその周辺に配置された制御回路等を構成する半導体素子によって寄生的に構成されるサイリスタの動作を防ぐことができる。つまり、ラッチアップ現象を抑制し、ラッチアップ現象に起因する半導体装置の誤作動を防ぐことができ、これによって、該誤作動による半導体装置に対するダメージを防ぐことができる。
また、このように負サージを吸収するための動作はN型島状半導体領域の内部において行なわれ、N型島状半導体領域の外部には影響しない。このため、本発明の半導体装置によると、保護用ダイオードの周辺における回路の配置に関する制限を排除している。この結果、回路の設計についての自由度が増し、ラッチアップ等の誤動作の抑制とチップの面積縮小とを両立することができる。
尚、環状N型層が接続されている所定の電位は、電源電位であることが好ましい。
このようにすると、ラッチアップ現象を確実に抑制することができる。これは、次の理由による。
出力パッドが負電位となると、前記のように構成されるNPN保護トランジスタが動作して、環状N型層からN型埋め込み層に向かって電流が流れる。このとき、環状N型層及びN型埋め込み層が有する抵抗によって電圧が降下する。この結果として、P型半導体領域に対して順方向接合電圧以上の電位差が生まれる程度にまでN型埋め込み層等における電位が下がったとすると、寄生的に構成されているサイリスタが動作し、ラッチアップ現象が発生する。
そこで、環状N型層がグランド電位よりも高い電位に接続することにより、前記のような電圧降下によっても、サイリスタが動作するような低い電位にまでN型埋め込み層の電位が下がるのを防ぐことができる。この際、グランド電位よりも高い電位として、電源電位を利用することにより、ラッチアップ抑制の効果を確実に得ることができる。
また、所定の電位は、グランド電位であることが好ましい。
つまり、具体例としては、環状N型層が接続されている所定の電位は、グランド電位であることが好ましい。
このようにすると、グランド電位から供給される電流により負サージを吸収してドライバ素子を保護することができる。これと共に、環状N型層が電源電位に接続されている場合とは異なり寄生動作による電流には電源電位が関与しないことから、消費電流の増加を防ぐことができる。
また、第2導電型不純物層の周囲及び底部を包囲するように形成され且つ第2導電型不純物層よりも低い濃度の第2導電型不純物を含む高抵抗層を備えていることが好ましい。
つまり、具体例としては、カソード層の周囲及び底部を包囲するように形成され且つカソード層よりも低い濃度のN型不純物を含む高抵抗層を備えていることが好ましい。
このようにすると、高抵抗層の不純物濃度はカソード層の不純物濃度よりも低いことから、カソード層とアノード層との直接の接続に比べて、高抵抗層とアノード層との接合の濃度は低い。このため、カソード層が直接アノード層と接合している場合に比べ、カソード層の電位が上昇した時に空乏層の伸びが大きくなる。この結果、保護用ダイオードの逆耐圧を高めることができる。
以上から、より保証耐圧の高いドライバ素子において、保護用ダイオード、つまり、負サージ吸収部としての機能を確実に果たすことができる。なお、保証耐圧とは動作を保証する最大電圧のことである。
更に、不純物濃度が低いことから、保護用ダイオードに対して直列に、高い抵抗が接続されたことになる。このため、保護用ダイオードに流れるサージ電流を抑制することができ、ラッチアップ防止の効果に加えて保護用ダイオード自身を保護することができる。このため、半導体装置全体としての総合的なサージ保護能力が向上する。
また、第2導電型不純物層の底部と第2導電型埋め込み層との間に、第1導電型不純物層よりも高い濃度の第1導電型不純物を含む第1導電型埋め込み層を備えていることが好ましい。
つまり、具体例としては、カソード層の底部とN型埋め込み層との間に、アノード層よりも高い濃度のP型不純物を含むP型埋め込み層を備えていることが好ましい。
このようにすると、縦方向のNPNトランジスタの電流増幅率を抑制して、下層部のP型半導体領域を通じてサージ電流が流れるのを抑制することができるため、ラッチアップ現象の抑制をより確実に実現することができる。以下に、より詳しく説明する。
P型埋め込み層を形成することにより、カソード層、アノード層及びN型埋め込み層によって構成される寄生NPNトランジスタのベース領域における不純物濃度を上げることができる。このことから、該寄生NPNトランジスタの電流増幅率(hFE)を低下させ、流れる電流を抑制することができるため、N型埋め込み層における電位の低下を抑制することができる。
この結果、該NPNトランジスタにP型半導体領域を加えたNPNP構造を有する寄生サイリスタの動作を抑制し、ラッチアップ現象の防止をより確実に実現することができる。
更に、N型埋め込み層とカソード層との間におけるP型不純物の濃度が上がることから、N型埋め込み層とカソード層との間におけるパンチスルー耐圧を上げることができる。このため、N型埋め込み層及びN型島状半導体領域の電位をより高くすることができ、設計の自由度が高くなる。
また、環状第2導電型層上の全域に亘って環状に配置された複数のコンタクトを備え、環状第2導電型層は、該複数のコンタクトを介して前記所定の電位に接続されていることが好ましい。
つまり、具体例としては、環状N型層上の全域に亘って環状に配置された複数のコンタクトを備え、環状N型層は、該複数のコンタクトを介して所定の電位に接続されていることが好ましい。
このようにすると、環状N型層における電位を環の各部において均一にすることができる。これにより、どちらの方向に対しても環状N型層をコレクタとする横方向のトランジスタ動作によってサージ電流を吸収し、ラッチアップ現象を抑制することができる。
また、第2導電型不純物層のうちの少なくとも一方と、出力パッドとの間に、抵抗素子が形成されていることが好ましい。
つまり、具体例としては、カソード層と、出力パッドとの間に、抵抗素子が形成されていることが好ましい。
このようにすると、保護用ダイオードと直列に抵抗素子が接続されていることから、保護用ダイオードに流れるサージ電流を抑制することができる。この結果、負サージ吸収部の周辺部に形成された制御回路を保護することができるのに加え、保護ダイオード自身を保護することができる。このため、半導体装置全体としての総合的なサージ保護能力を高めることができる。
また、本発明の半導体装置において、サージ吸収部は、ドライバ素子を正サージから保護するための正サージ吸収部であり、第1導電型はN型であると共に第2導電型はP型であってもよい。
このようにすると、チップ面積の増大を抑制しながら、半導体装置を正サージから保護することができる。これは、先に説明した第1導電型がP型で且つ第2導電型がN型である場合と同様の、但し電流の流れる向き等が逆になった対照的な半導体装置の動作によって行なわれる。そこで、以下には第1導電型がN型で且つ第2導電型がP型である場合について、概略を説明する。
具体的には、このような場合、第1導電型不純物層はカソード層、第2導電型不純物層はアノード層であり、カソード層及びアノード層によって正サージに対する保護用ダイオードが構成されている。また、カソード層及びN型半導体領域は、電源電位とすることができる。
また、アノード層をエミッタ、カソード層をベース、P型島状半導体領域及び環状P型層をコレクタとするPNPトランジスタが構成され、ドライバ素子を正サージから保護するPNP保護トランジスタとして動作する。
この際、動作電流の大半は所定の電位に接続されたP型島状半導体領域及びその内部を経由して流れるため、半導体装置内に寄生的に構成されるサイリスタの動作を防ぐことができ、結果として装置の誤動作を防ぐことができる。
更に、正サージ吸収の動作はP型島状半導体領域の内部において行なわれる。このため、保護用ダイオードの周辺における回路の配置に関する制限を排除しており、チップの面積を縮小することができる。
また、環状P型層が接続されている所定の電位は、電源電位であることが好ましい。
このようにすると、先に説明したのと同様に、消費電力の増加を防ぎながら、正サージに対する保護を行なうことができる。
また、環状P型層が接続されている所定の電位は、グランド電位であることも好ましい。
このようにすると、先に説明したのと同様に、ラッチアップ現象を確実に抑制することができる。
また、アノード層の周囲及び底部を包囲するように、アノード層よりも低い濃度のP型不純物が導入された、高抵抗層を備えていることが好ましい。
このようにすると、保護用ダイオードの逆耐圧を高めることができるため、ドライバ素子の保証耐圧が高い場合にも、正サージ吸収部としての機能を確実に果たすことができる。
更に、保護用ダイオードに対して直列に、高い抵抗が接続されたことになるため、保護用ダイオード自身を保護することができ、半導体装置全体としての総合的なサージ保護能力が向上する。
また、アノード層の底部とP型埋め込み層との間に、カソード層よりも高い濃度のN型不純物を含むN型埋め込み層を備えていることも好ましい。
このようにすると、縦方向のPNPトランジスタの電流増幅率を抑制し、下層部のN型半導体領域を通じてサージ電流が流れるのを抑制することができるため、ラッチアップ現象の抑制をより確実に実現することができる。
また、環状P型層上の全域に亘って環状に配置された複数のコンタクトを備え、環状P型層は、該複数のコンタクトを介して所定の電位に接続されていることが好ましい。
このようにすると、どちらの方向に対しても環状P型層をコレクタとする横方向のトランジスタ動作によってサージ電流を吸収し、ラッチアップ現象を抑制することができる。
また、アノード層と、出力パッドとの間に、抵抗素子が形成されていることが好ましい。
このようにすると、保護用ダイオードと直列に抵抗素子が接続されていることから、保護用ダイオードに流れるサージ電流を抑制することができる。この結果、正サージ吸収部の周辺部に形成された制御回路を保護することができるのに加え、保護ダイオード自身を保護することができる。このため、半導体装置全体としての総合的なサージ保護能力を高めることができる。
本発明の半導体装置によると、出力パッドとドライバ素子との間に位置する接続点に対して電気的に接続されたサージ吸収部により、出力パッドにサージが印加された場合又は出力パッドの電位が変化した場合に、ドライバ素子をサージから保護することができる。
ここで、サージ吸収部は、保護用ダイオードと、該保護用ダイオードを平面的に囲う環状層と、保護用ダイオードの下部に形成された埋め込み層とを備えており、サージ吸収のための動作電流は下層部の半導体領域をほとんど流れない。
この結果、サージ吸収部及びその周辺に形成される制御用回路を構成する半導体素子によって構成される寄生サイリスタが動作するのを防ぐことができるため、ラッチアップ現象等を抑制し、半導体装置の誤動作を防止することができる。
また、保護用ダイオードの周辺にレイアウトする制御回路等の回路の配置についての制約が除かれているため、回路を自由に設計し、チップ面積を縮小することができる。
このことから、安価で且つ安定した半導体装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体装置において形成される回路の等価回路図である。該半導体装置は、誘導性負荷(図示省略)に電気的に接続されている出力パッド101と、出力パッド101に電気的に接続され且つ電流を供給するドライバ素子102とを備えている。また、出力パッド101とドライバ素子102との間に位置する接続点N1において、負サージ吸収部103と正サージ吸収部104とが電気的に接続されている。
ここで、負サージ吸収部103には、負サージ保護用ダイオード105とGND端子106とが備えられ、負サージ保護用ダイオード105は、カソード105Kが接続点N1に電気的に接続されていると共に、アノード105AがGND端子106に電気的に接続されている。このような構成により、出力パッド101が負電位になってサージが発生した際には、負サージ保護用ダイオード105が動作し、負サージを吸収する。
また、正サージ吸収部104には、正サージ保護用ダイオード107と電源端子108とが備えられ、正サージ保護用ダイオード107は、カソード107Kが電源端子108に電気的に接続されていると共に、アノード107Aが接続点N1に電気的に接続されている。このような構成により、出力パッド101が正電位になってサージが発生した際には、正サージ保護用ダイオード107が動作し、正サージを吸収する。
次に、本実施形態に係る半導体装置における負サージ吸収部103及びその周辺部分の構成を断面図として図2に示すと共に、平面図として図3に示す。但し、図3において、幾つかの構成要素(後に説明するLOCOS膜202、金属電極210及び層間絶縁膜215等)については省略し、内部の構成を示している。また、本実施形態においては、第1導電型がP型で且つ第2導電型がN型である場合について説明する。
尚、ここで、出力パッド101及びドライバ素子102等のような図1に表されている他の構成要素は、半導体装置内における図2及び図3には表されていない位置に設けられている。
図2及び図3に示す半導体装置200において、P型半導体領域としてのP型半導体基板201上にLOCOS膜202が形成されていると共にP型分離層203が形成され、P型半導体基板201は複数の領域に区画されている。具体的には、保護用ダイオード領域204及び制御回路領域205等に区画されている(図3に示すように、制御回路領域205は、更に複数の領域に区画されていても良い)。
ここで、P型分離層203は、P型半導体基板201の表面付近に形成された高濃度P型層203a(P型不純物が例えば1×1020/cm3 の濃度に導入されている)と、高濃度P型層203aの下部に形成されたP型上側分離層203b(P型不純物が例えば5×1016/cm3 の濃度に導入されている)とから構成されている。ただし、表面付近に設けられる高濃度P型層203aは、P型半導体基板201の見かけ上の抵抗成分を小さくするため又はチャンネルストッパとしての機能を持たせるために形成されており、分離層としては必須の構成要素ではない。
また、LOCOS膜202はフィールド酸化膜として利用され、LOCOS膜202の開口部はP型半導体基板201に対して不純物を導入するために用いられる。
また、P型半導体基板上に形成されたN型島状半導体領域として、保護用ダイオード領域204に第1のNウェル206aが形成されている。これと共に、制御回路領域205には第2のNウェル206bが形成されている(いずれも、N型不純物の濃度は例えば2×1015/cm3 である)。更に、第1のNウェル206a及び第2のNウェル206bの底部と、P型半導体基板201との間に、第1のN型埋め込み層207a及び第2のN型埋め込み層207b(N型不純物が例えば2×1018/cm3 の濃度で導入されている)がそれぞれ形成されている。
また、第1のNウェル206aの表面付近に、P型不純物を低濃度(例えば5×1016/cm3 )に導入することによってアノード層208が形成されている。更に、アノード層208の表面付近にアノード層208よりも高濃度(例えば1×1020/cm3 )のP型不純物を導入することにより、アノードコンタクト層208aが形成されている。
また、アノード層208の表面付近において、アノードコンタクト層208aと重ならない位置に高濃度(例えば1×1020/cm3 )のN型不純物を導入することにより、カソード層209が形成されている。
尚、図1に示した負サージ保護用ダイオード105は、図2におけるアノード層208及びアノードコンタクト層208aをアノード105A、カソード層209をカソード105Kとして形成されている。
また、アノードコンタクト層208a及びカソード層209に接続するように、それぞれ金属電極210が形成されている。これにより、アノードコンタクト層208aはP型半導体基板201と同電位になるGND電位に電気的に接続されている。これと共に、カソード層209は、図1に示したように接続点N1に電気的に接続されている。
また、アノード層208の周囲に、アノード層208を包囲する平面形状を有すると共に、第1のNウェル206aの表面から第1のN型埋め込み層207aまで達する環状N型層211が形成されている。これは、第1のNウェル206aに対してN型不純物を第1のNウェル206aに比べて高い濃度(例えば1×1019/cm3 )に導入することによって形成されている。
また、環状N型層211の表面付近に、環状N型層211よりも高濃度(例えば1×1020/cm3 )にN型不純物を導入することにより、N型コンタクト層211aが形成されている。更に、金属電極210がN型コンタクト層211aに接続するようにも形成され、これを介して環状N型層211は所定の一定電位Vに電気的に接続されている。
また、制御回路領域205には必要に応じた半導体素子が形成される。図2においては、半導体素子の一例として第2のNウェル206bの表面付近に形成されたP型抵抗層212(P型不純物が例えば1×1018/cm3 の濃度で導入されている)が示されている。図3においては、P型抵抗層212の他にトランジスタ213が構成されている。
また、図3に示すように、環状N型層211、アノードコンタクト層208a及びカソード層209上には、それぞれ電気的接続を得るためのコンタクト214が配列されている。
また、所定の位置に開口を有し且つP型半導体基板201を覆う層間絶縁膜215が形成されている(図3においては省略)。
尚、図2において、接続点N1、グランド電位及び一定電位V等を示しているが、これらは、半導体装置200のうち、図2には表されていない位置に形成された接続点N1、グランド電位及び一定電位V等に対して電気的な接続が行なわれていることを示しているのみであり、実際の構造を示すものではない。
ここで、半導体装置200において、アノード層208及びアノードコンタクト層208aをアノード、カソード層209をカソードとして構成された負サージ保護用ダイオード105は、第1のN型埋め込み層207aに達する環状N型層211によって周囲を囲まれている。これと共に、第1のN型埋め込み層207aによって下部についても囲まれており、このことから負サージ保護用ダイオード105はN型の層によって完全に囲まれている。
以上に説明したような構成となっている第1の実施形態に係る半導体装置の動作について、以下に説明する。
半導体装置200において、寄生NPNトランジスタ220が構成されている。具体的には、寄生NPNトランジスタ220は、エミッタであるカソード層209と、ベースであるアノード層208及びアノードコンタクト層208aと、コレクタである第1のNウェル206a、環状N型層211、N型コンタクト層211a及びN型埋め込み層207aとから構成されている。
また、半導体装置200において、PNPN構造の寄生サイリスタ221も構成されている。具体的には、寄生サイリスタ221は、アノード領域であるP型抵抗層212と、第2のNウェル206bと、ゲート領域であるP型分離203及びP型半導体基板201と、カソード領域である第1のNウェル206a、環状N型層211、N型コンタクト層211a及びN型埋め込み層207aとから構成されている。
図1に示す誘導性負荷に接続された出力パッド101が負電位となった場合、半導体装置200において、寄生NPNトランジスタ220が動作して一定電位Vから電流を供給し、ドライバ素子102を保護することができる。
この際、寄生サイリスタ221のゲート領域(P型分離203等)と、カソード領域(環状N型層211等)とが同電位又は逆バイアスとなっているから、寄生サイリスタ221は動作できない。これは、N型コンタクト層211aがグランド電位以上の一定電位Vに電気的に接続されていることから寄生サイリスタ221のカソード領域がグランド電位以上の一定電位となっていることと、P型分離層203はP型半導体基板201と同じグランド電位であることによる。
このように、寄生NPNトランジスタ220の動作によって保護用ダイオード領域204においてドライバ素子102を保護することができると共に、寄生サイリスタ221が動作しないことから、制御回路領域205等における誤動作(ラッチアップ等)を抑制することができる。
また、本実施形態における負サージ保護用ダイオード105は、P型分離層203によって囲われた一つのN型島状半導体領域(第1のNウェル206a)内に形成されるため、必要とする素子面積の増大が抑制されている。更に、保護用ダイオード領域204の周囲に形成する回路等についての制限を伴わないため、回路の設計自由度が向上している。このことによっても、チップ面積の増大を抑制することができる。
以上のことから、本実施形態の半導体装置によると、チップ面積の増大を抑制すると共に、誤作動の発生を防止することができる。
ここで、N型コンタクト層211aが電気的に接続されている一定電位Vが、グランド電位以上の電位である場合を考える。
出力パッド101が負電位となった場合、寄生NPNトランジスタ220が動作し、環状N型層211からN型埋め込み層207aに向かって電流が流れる。このとき、環状N型層211及びN型埋め込み層207aが有する抵抗により電圧降下が発生する。この結果、P型半導体基板201とN型埋め込み層207aとの間の順方向接合電圧以上の電位差が生まれる程度にまでN型埋め込み層207aの電位が降下したとする場合が考えられる。このような場合、寄生サイリスタ221におけるゲート領域(P型分離203等)と、カソード領域(環状N型層211等)とが順バイアスになり、寄生サイリスタ221が動作して誤作動の原因となる。
そこで、一定電位Vがグランド電位以上の電位となっていると、環状N型層211及びN型埋め込み層207aを電流が流れることによって電圧降下が生じた後にも、N型埋め込み層207aの電位を寄生サイリスタ221の動作を抑制することができる程度の電位とすることができる。この結果、制御回路領域205等におけるラッチアップ等の誤作動を確実に防止することができる。例えば、N型コンタクト層211aを電源電位に対して電気的に接続することにより、一定電位Vを電源電位とする。これにより、グランド電位よりも高電位である一定電位Vを容易に実現することができる。
次に、一定電位Vがグランド電位である場合を考える。
一定電位Vがグランド電位以上の電位である場合、例えば電源電圧VCC等である場合には、半導体装置の電源端子から電流が供給され、寄生動作によって環状N型層211からN型埋め込み層207aに向かって電流が流れる。この結果、半導体装置の消費電流が大きくなる。
これに対し、一定電位Vがグランド電位である場合、グランド電位から電流が供給されるため、半導体装置の電源端子からは寄生動作による電流が流れない。この結果、ラッチアップ等をある程度防ぐことができるのに加えて、半導体装置の消費電流の増加を防ぐことができる。一定電位Vがグランド電位である場合には、このような利点がある。
また、図3に示すように、本実施形態の半導体装置200において、環状N型層211上に形成されたコンタクト214は、環状N型層211上の全域に亘って環状に配置されている。このようにすると、環状N型層211において、電位が平面上の位置に依存せず均一になる。この結果、環状N型層211を含む領域をコレクタとする寄生NPNトランジスタ220がどちらの方向に対しても均一に動作することができる。更に、過大なサージ電流を吸収することができる。
以上から、環状N型層211上に全域に亘って環状にコンタクトを配置することにより、回路の誤作動を防止する効果が確実に実現できる。
また、半導体装置200を製造する際、アノード層208と、P型上側分離層203bとは同一の工程において、例えば不純物拡散層等として同時に形成することができる。同様に、カソード層209と、N型コンタクト層211aとについても、同一の種類の拡散層等として形成することができる。更に同様に、アノードコンタクト層208aと、高濃度P型層203aについても、同一の種類の拡散層等として形成することができる。
また、半導体装置200においてNMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor )を形成する場合、アノード層208及びP型上側分離層203bと、NMOSFET(n-channel MOSFET)を形成するためのP型ウェルとは同一の種類の拡散層として形成することができる。
このようなことから、本実施形態における保護用ダイオード領域204は、従来の半導体装置の製造工程に対して新規な工程を追加する必要性を回避し、製造コストの増加を抑えることができる。
また、第1のN型埋め込み層207a等の埋め込み層は、イオン導入を行なう際に、エネルギーレベルの大きい高エネルギー注入を行なうことによって形成することができる。イオンを導入する深さ(埋め込み層の位置する深さ)は、エネルギーレベルを調整することによって制御することができる。
また、P型分離層203は、本実施形態において必須の構成要素ではなく、省略することも可能である。この場合、P型基板201上に形成されたNウェルが各々島領域として機能する。このようにすると、P型分離層203を形成するためのコストが不要になるから、半導体装置200の製造コストが低減される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。
本実施形態においても、図1に示した等価回路図に相当する回路を形成する。第1の実施形態との違いは負サージ吸収部104の構成であるため、これについて詳しく説明する。
図4は、第2の実施形態に係る半導体装置200aの断面を表す図であり、半導体装置200aは、断面図2に表した第1の実施形態の半導体装置200に対して幾つかの構成要素が追加された構造を有していることを示している。そこで、図4の半導体装置200aにおいて、図2に示した半導体装置200と同じ構成要素については同じ符号を付すことによって説明を省略し、主に相違点について詳しく説明することにする。
尚、半導体装置200aの平面構成については図3と同様である。
まず、図4の半導体装置200aにおいては、図2の半導体装置200の構成に加えて、カソード層209の周囲を平面的に包囲し且つ底部についても包囲する形状のN型高抵抗層231が形成されている。これは、低濃度(例えば、2×1017/cm3 )のN型不純物を導入することによって形成されている。
このようなN型高抵抗層231は、カソード層209よりも不純物の濃度が低いことからアノード層208との接合の濃度が低い。このため、カソードの電位が上昇したとき、アノード層208とカソード層209とが直接接合している場合に比べて空乏層が大きく伸びることができる。この結果、N型高抵抗層231が形成されていることにより、保護用ダイオード105の逆耐圧が向上する。従って、より高い保証耐圧を有するドライバ素子102を用いた場合にも、保護能力を発揮することができる。
また、N型高抵抗層231は、不純物濃度が低いために抵抗が高い。このため、保護用ダイオード105に対して高い抵抗を直列に接続していることになり、保護用ダイオード105に流れるサージ電流を抑制することができる。この結果として、保護用ダイオード領域204の周辺部に形成する制御回路等を保護するのに加え、保護用ダイオード105自体を保護することができる。従って、半導体装置200aのサージに対する耐性を総合的に向上させることができる。
尚、保護用ダイオード105のサージに対する耐性は、平面形状の面積が小さいほど低くなる。このため、平面形状の面積が小さい保護用ダイオード105を形成する場合に、つまり、カソード層209等の平面形状の面積が小さい場合に、特にN型高抵抗層231を形成する効果が顕著である。
また、図4の半導体装置200aにおいては、図2の半導体装置200の構成に加えて、カソード層209の底部と第1のN型埋め込み層207aとの間に、P型埋め込み層232が形成されている。これは、前記の位置に対してP型不純物を所定の濃度(例えば、2×1017/cm3 )をもって導入することにより形成されている。
図2の半導体装置200においては、カソード層209、アノード層208及び第1のN型埋め込み層207aによって、縦型の寄生NPNトランジスタが構成されている。これに対し、図4の半導体装置200aにおいては、P型埋め込み層232が形成されていることにより、前記寄生NPNトランジスタのベース領域の濃度が上がっていることになる。
この結果、前記寄生NPNトランジスタの電流増幅率(hFE)を低下させ、流れる電流を抑制することによって、第1のN型埋め込み層207aの電位が降下するのを抑制することができる。
つまり、P型埋め込み層232を挿入することによって第1のN型埋め込み層207aの電圧降下を抑制し、前記寄生NPNトランジスタにP型半導体基板201を加えて構成される寄生サイリスタ(NPNP構造)の動作をより良く抑制することができる。従って、ラッチアップ現象の抑制をより確実に行なうことができる。
また、第1のN型埋め込み層207aとカソード層209との間におけるP型不純物の濃度が上がるため、第1のN型埋め込み層207aとカソード層209との間におけるパンチスルー耐性を上げることができる。これにより、第1のN型埋め込み層207a、更には環状N型層211の電位をより高い電位にすることができるため、設計の自由度が増すことになる。
また、図4の半導体装置200aにおいては、図2の半導体装置200の構成に加えて、P型上側分離層203の下にP型下側分離層233が形成されている。これは、P型不純物が高濃度(例えば、2×1017/cm3 )に導入された層である。このため、半導体装置200aにおけるP型分離層203は、高濃度P型層203aと、P型上側分離層203bと、P型下側分離層233とから構成されている。
P型分離層203としては、このような構成とすることもできる。
尚、半導体装置200aを製造する際、P型埋め込み層232と、P型下側分離層233とは同一の工程において、例えば不純物拡散層等として同時に形成することができる。
また、半導体装置200aにおいてPMOSFET(p-channel MOSFET)を形成する場合、N型高抵抗層231は、PMOSFETを形成するためのN型ウェルと同時に同種の拡散層等として形成することができる。
このように、本実施形態の半導体装置200aにおいて、第1の実施形態の半導体装置200に加えて形成するN型高抵抗層231、P型埋め込み層232及びP型下側分離層233は、ドライバ素子102及び制御素子としてCMOSFET(Complementary MOSFET)を形成する場合には、いずれも新規な製造工程を追加する必要を回避しながら形成することができる。
以上のように、本実施形態の半導体装置によると、第1の実施形態の半導体装置と同様の効果をより顕著に発揮することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。
本実施形態においても、図1に示した等価回路図に相当する回路を形成する。第1及び第2の実施形態との違いは負サージ吸収部104の構成であるため、これについて詳しく説明する。
図5は、第3の実施形態に係る半導体装置200bの断面図を表す図である。半導体装置200bは、第1の実施形態の半導体装置200と共通の構造を含んでいるため、本実施形態においては半導体装置200bと半導体装置200とにおいて異なる点を主に説明する。
尚、半導体装置200bの平面構成については図3と同様である。
第1の実施形態の半導体装置200においては、P型半導体基板201に対してNウェル(第1のNウェル206a及び第2のNウェル206b等)を形成することによってN型島状半導体領域を形成している。これに対し、本実施形態の半導体装置200bにおいては、P型半導体領域としてのP型半導体基板201上にN型エピタキシャル層251を形成し、該N型エピタキシャル層251をP型分離層203によって区画することによって、PN型島状半導体領域を形成している。具体的には、N型エピタキシャル層251上に、第1の実施形態の場合と同様に、保護用ダイオード領域204及び制御回路領域205等が区画されている。尚、N型エピタキシャル層251には、例えば2×1015/cm3 の濃度でN型不純物が含有されている。
ここで、P型分離層203は、第2の実施形態の場合と同様に三層の構造となっている。つまり、高濃度P型層203a、P型上側分離層203b及びP型下側分離層233からなっている。また、P型分離層203は、P型半導体基板201に達するように形成されている。
以上に説明した点の他は、本実施形態の半導体装置200bは、第1の実施形態の半導体装置200と同様の構造を有している。そのため、図2と図5において共通の構成要素に同一の符号を付すことによって詳しい説明は省略する。
このような構造を有することにより、半導体装置200bは、半導体装置200と同様に、チップ面積の増加を抑制すると共に誤作動の発生を防止することができる。
つまり、出力パッド101が負電位となった場合、半導体装置200bにおいて、寄生NPNトランジスタ220が動作して一定電位Vから電流を供給し、ドライバ素子102を保護することができる。これと共に、寄生サイリスタ221の動作を抑制することができるから、ラッチアップ等の誤動作を抑制することができる。更に、負サージ保護用ダイオード105は、P型分離層203によって囲われた一つのN型島状半導体領域内に形成されるため、必要とする素子面積の増大が抑制されている。
以上のことから、本実施形態の半導体装置によると、チップ面積の増大を抑制すると共に、誤作動の発生を防止することができる。
尚、寄生NPNトランジスタ220は、具体的には、エミッタであるカソード層209と、ベースであるアノード層208及びアノードコンタクト層208aと、コレクタであるN型エピタキシャル層251、環状N型層211、N型コンタクト層211a及びN型埋め込み層207aとから構成されている。
また、寄生サイリスタ221は、具体的には、アノード領域であるP型抵抗層212と、N型エピタキシャル層251と、ゲート領域であるP型分離203及びP型半導体基板201と、カソード領域であるN型エピタキシャル層251、環状N型層211、N型コンタクト層211a及びN型埋め込み層207aとから構成されている。
また、第3の実施形態において、第1のN型埋め込み層207a、第2のN型埋め込み層207b、P型下側分離層233及びP型埋め込み層232は、N型エピタキシャル層201の成長前に、所定の方法で形成してもよい。
また、本実施形態の半導体装置200bにおいても、第2の実施形態の半導体装置200aと同様に、N型高抵抗層231及びP型埋め込み層232を備えていても良い。この構成を図6に示す。
カソード層209の周囲を平面的に包囲し且つ底部についても包囲する形状のN型高抵抗層231が形成されている場合、第2の実施形態の場合と同様に、より高い保証耐圧を有するドライバ素子102を用いた場合にも保護能力を発揮することができる。また、半導体装置200bのサージに対する耐性を総合的に向上させることができる。
また、カソード層209の底部と第1のN型埋め込み層207aとの間にP型埋め込み層232が形成されている場合、第2の実施形態の場合と同様に、ラッチアップ現象の抑制をより確実に行なうことができる。
尚、以上に説明した第1〜第3の実施形態においては、第1導電型がP型で且つ第2導電型がN型であると共に、サージ吸収部が負サージ吸収部103(図1参照)である場合について説明した。
しかし、これとは逆に、第1導電型がN型で且つ第2導電型がP型であると共に、サージ吸収部が正サージ吸収部104である場合にも本発明を用いることができる。この場合、第1導電型半導体領域に相当するN型半導体基板等と、第1導電型不純物層に相当するカソードコンタクト層とは、電源電圧に電気的に接続することができる。
これにより、これまでに説明した場合とは電流の流れる方向等が逆である対照的な動作によって正サージを吸収すると共に、ラッチアップ等の誤作動を抑制することができる。また、この際、チップ面積の増加は抑制されている。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。
図7は、第4の実施形態係る半導体装置において形成する回路の等価回路図である。これは、図1の等価回路図に示す構成に対して、第1の保護抵抗111及び第2の保護抵抗112を追加した構成である。
具体的には、第1の保護抵抗111は、負サージ吸収部103における負サージ保護用ダイオード105のカソード105Kと、接続点N1との間に接続されている。これは、P型拡散抵抗又は絶縁膜上に形成されるポリシリコン抵抗等を用いて構成することができる。また、第1の保護抵抗111の抵抗値については、以下のように決定する。
出力パッド101に負のサージが印加された際、グランド電位から負サージ保護用ダイオード105を介してサージ電流が流れる。そこで、このサージ電流によって第1の保護抵抗111において発生する電圧が、正サージ保護用ダイオード107の逆方向破壊電圧を超えることなく且つサージ電流を制限しない程度の抵抗値とすると、適切な第1の保護抵抗111の抵抗値となる。具体的には、例えば、50〜300Ωである。
ここで、負サージ吸収部103及び正サージ吸収部104の構成については、第1〜第3の実施形態のいずれかにおいて説明した半導体装置と同様の構成とすることができる。
このため、第1〜第3の実施形態の半導体装置と同様に、本実施形態の半導体装置においても、出力パッド101にサージが印加された場合等にドライバ素子102を保護することができる。これと共に、寄生サイリスタの動作を抑制することができるため、ラッチアップ等の半導体装置の誤作動を防ぐことができる。更に、チップ面積の増加を抑制することができると共に、製造コストの増加も抑制することができる。
以上に加えて、本実施形態の半導体装置においては、以下に説明するように、サージに対する保護をより確実に行なうことができる。
図1の等価回路図に示す回路の場合には、出力パッド101に正サージが印加されたとき、負サージ保護用ダイオード105のカソード105Kとアノード105Aとの間に耐圧以上の電圧が加わることが予想される。このようなことが起こると、負サージ保護用ダイオード105のカソード105Kにおける電界が高くなり、負サージ保護用ダイオード105が破壊されることが考えられる。
しかし、図7に示す本実施形態の回路の場合、出力パッド101と負サージ保護用ダイオード105との間に第1の保護抵抗111が挿入されている。このため、第1の保護抵抗111において電圧降下が発生し、カソード105Kに加わる電圧を制限することができる。これにより、カソード105Kに加わる電圧を負サージ保護用ダイオード105の破壊電圧以下に制限することにより、負サージ保護用ダイオード105が正サージによって破壊されるのを防ぐことができる。
また、第2の保護抵抗112についても、第1の保護抵抗111と同様に構成し、また、正サージ吸収部104において流れる正サージに応じて値を決定すればよい。これにより、正サージ保護用ダイオード107が負サージによって破壊されるのを防ぐことができる。
以上のように、本実施形態の半導体装置は、出力パッド101の電位が変動した場合にも誤作動を防止されていると共に、正負いずれのサージによる破壊も抑制されている半導体装置となっている。
以上に説明したように、本発明によると、保護ダイオードを有することによる素子面積の増大及び設計の自由度の低下を抑制し、これによってチップ面積の増大を抑制しながら、半導体装置におけるサージからの保護及び誤作動の抑制を実現することができ、半導体装置として有用である。
図1は、本発明の第1、第2及び第3の実施形態に係る半導体装置おいて形成される回路の等価回路図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置200における負サージ吸収部103及びその周辺の断面を示す図である。 図3は、本発明の第1、第2及び第3の実施形態に係る半導体装置200における負サージ吸収部103及びその周辺の平面構成を示す図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置200aにおける負サージ吸収部103及びその周辺の断面を示す図である。 図5は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置200bにおける負サージ吸収部103及びその周辺の断面を示す図である。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置200bにおける負サージ吸収部103及びその周辺の断面を示す図であり、P型埋め込み層232及びN型高抵抗層231を形成した場合を示す図である。 図7は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置おいて形成される回路の等価回路図である。 図8は、従来の半導体装置おいて形成される回路の等価回路図である。 図9は、従来の半導体装置における負サージ吸収部13及びその周辺の断面を示す図である。 図10は、従来の半導体装置の負サージ吸収部13及びその周辺の平面構成を示す図である。 図11は、従来の半導体装置おいて形成される回路の等価回路図である。 図12は、従来の半導体装置における負サージ吸収部13及びその周辺の断面を示す図である。
符号の説明
101 出力パッド
102 ドライバ素子
103 負サージ吸収部
104 正サージ吸収部
105 負サージ保護用ダイオード
106 グランド端子
107 正サージ保護用ダイオード
108 電源端子
111 第1の保護抵抗
112 第2の保護抵抗
200、200a、200b 半導体装置
201 P型半導体基板
202 LOCOS膜
203 P型分離層
203a 高濃度P型層
203b P型上側分離層
204 保護用ダイオード領域
205 制御回路領域
206a 第1のNウェル
206b 第2のNウェル
207a 第1のN型埋め込み層
207b 第2のN型埋め込み層
208 アノード層
208a アノードコンタクト層
209 カソード層
210 金属電極
211 環状N型層
211a N型コンタクト層
212 P型高抵抗層
213 トランジスタ
214 コンタクト
215 層間絶縁膜
220 寄生NPNトランジスタ
221 寄生サイリスタ
231 N型高抵抗層
232 P型埋め込み層
233 P型下側分離層
251 N型エピタキシャル層

Claims (9)

  1. 出力パッドと、前記出力パッドに接続されたドライバ素子と、前記ドライバ素子をサージから保護するためのサージ吸収部とを第1導電型半導体領域上に備える半導体装置であって、
    前記サージ吸収部は、
    前記第1導電型半導体領域上に形成された第2導電型島状半導体領域と、
    前記第2導電型島状半導体領域の底部と前記第1導電型半導体領域との間に形成された第2導電型埋め込み層と、
    前記第2導電型島状半導体領域上に形成され且つ前記第1導電型半導体領域と同電位に接続された第1導電型不純物層と、
    前記第1導電型不純物層上に形成され且つ前記出力パッドに電気的に接続された第2導電型不純物層と、
    前記第2導電型島状半導体領域に、前記第1導電型不純物層を包囲すると共に前記第2導電型埋め込み層まで達するように形成された環状第2導電型層とを備え、
    前記環状第2導電型層は、所定の電位に接続されていると共に、前記第2導電型島状半導体領域よりも高い濃度の第2導電型不純物を含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記サージ吸収部は、前記ドライバ素子を負サージから保護するための負サージ吸収部であり、
    第1導電型はP型であると共に第2導電型はN型であり、
    前記所定の電位はグランド電位以上の電位であることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1において、
    前記サージ吸収部は、前記ドライバ素子を正サージから保護するための正サージ吸収部であり、
    第1導電型はN型であると共に第2導電型はP型であり、
    前記所定の電位は電源電位以下の電位であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つにおいて、
    前記所定の電位は、電源電位であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一つにおいて、
    前記所定の電位は、グランド電位であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つにおいて、
    前記第2導電型不純物層の周囲及び底部を包囲するように形成され且つ前記第2導電型不純物層よりも低い濃度の第2導電型不純物を含む高抵抗層を備えていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つにおいて、
    前記第2導電型不純物層の底部と前記第2導電型埋め込み層との間に、第1導電型不純物層よりも高い濃度の第1導電型不純物を含む第1導電型埋め込み層を備えていることを特長とする半導体装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つにおいて、
    前記環状第2導電型層上の全域に亘って環状に配置された複数のコンタクトを備え、
    前記環状第2導電型層は、前記複数のコンタクトを介して前記所定の電位に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つにおいて、
    前記第2導電型不純物層のうちの少なくとも一方と、前記出力パッドとの間に、抵抗素子が形成されていることを特徴とする半導体装置。
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