JP2005327719A - 誘電障壁放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 新規な誘電障壁放電(DBD)ランプを提供する。
【解決手段】 DBDランプの放電器(2)は、放電空間(13)内に蛍光体層(25)を含んでおり、内面(15)を持つ外側管状部分(8)、及び外面(17)を持つ内側管状部分(9)を有する。外側管状部分(8)は内側管状部分(9)を取り囲んでいる。この態様では、ほぼ環状の放電空間(13)が外側管状部分(8)と内側管状部分(9)との間に画成される。内側管状部分(9)はその全周に沿って多数の突出部(20)を含んでいる。突出部(20)はほぼ環状の放電空間(13)の中へ延在する。第1組の相互接続された電極(16,18)及び第2組の相互接続された電極(16,18)も設けられる。これらの電極(16,18)は少なくとも1つの誘電体層によって放電空間(13)から隔離され、該誘電体層の少なくとも1つは内側管状部分(9)の壁によって構成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は誘電障壁放電(dielectric barrier discharge)ランプに関するものである。
当該技術分野で知られている様々な低圧力放電ランプの内の大半はいわゆるコンパクト蛍光ランプである。これらのランプはガス充填材を有し、ガス充填材はまた少量の水銀を含有している。水銀は非常に有毒な物質であるので、新規な種類のランプが最近になって開発されている。水銀入り蛍光ランプの代わりに用いるのに有望な一種類のランプはいわゆる誘電障壁放電ランプ(簡略して云えば、DBDランプ)である。このランプは、水銀を除いたことに加えて、寿命が長く、ウォームアップ時間が無視し得るほどであり、更に周囲温度に左右されないと云う利点を有する。これらの利点の内の後者の2つについては、DBDランプは白熱ランプに匹敵する。
例えば、米国特許第6060828号に詳しく説明されているように、DBDランプの動作原理は、希ガス(典型的には、キセノン)におけるガス放電に基づいている。この放電は一対の電極を介して維持され、該一対の電極の内の少なくとも一方は誘電体層で覆われている。kHzの範囲内の周波数を持つ数kVの交流電圧が該電極対に印加される。しばしば、第1の極性を持つ複数の電極が、反対の極性を持つ単一の電極に対して関連付けられる。放電の際に、エキシマー(励起された分子)がガス中に生成され、準安定のエキシマーが分解されるとき電磁波が放出される。エキシマーからの電磁放射が、水銀充填蛍光ランプにおいて生じるものと同様な物理的過程で、適当な蛍光体によって可視光に変換される。この種の放電は、誘電抑制式(dielectricallyimpeted)放電とも称される。
前に述べたように、DBDランプは、誘電体によって放電ガスから分離された少なくとも1組の電極を有していなければならない。放電器の壁自体を誘電体として用いることが知られている。様々な放電器−電極構造がこの要件を満足させるために提案されている。米国特許第5994849号には、放電器の壁を誘電体として作用させる平面状構造が開示されている。互いに反対の極性を持つ電極が互いに対して交互に位置決めされている。この配置構成は、放電空間が少なくとも1つの側から電極によって覆われないという利点を有するが、電極相互間に電界を設定するために使用されるエネルギの大部分が放電器の外側で散逸される。他方、平面状ランプ構造は、伝統的な白熱電球用に設計された既存の大半のランプ・ソケット及びランプ・ハウジングに使用することができない。
効率を増大させるため、放電器内に電極を設置し、また放電器の外側で生じる誘電損失を低下させることが提案されている。米国特許第6034470号及び同第6304028号には、2つの異なるDBDランプ構造が開示されてり、それらは共に、放電ガス雰囲気を閉じ込める放電器内に電極の組が配置されている。電極は薄い誘電体層で覆われている。しかしながら、これらのランプ構造のどれも、低コスト大量生産に適していない。というのは、薄い誘電体層のために追加の処理工程が必要となるためであり、また薄い誘電体層は早期老化を生じやすく、これによりそれらの絶縁特性が急速に破壊されるからである。
米国特許第5763999号及び米国特許出願公告第2002/0067130A1号には、長くした環状の放電器を持つDBD光源構造が開示されている。環状の放電器は本質的に二重壁の円筒形の器であり、その器では、放電空間が異なる直径を持つ2つの同心の円筒体の間に画成されている。第1組の電極が環状の放電器によって取り囲まれていて、この第1組の電極は小さい方の円筒体の内側にあり、これに対し、第2組の電極が放電器の外面上に、すなわち、大きい方の円筒体の外側に配置されている。
この既知の配置構成は、電極のどの組も放電空間から何らかの特別な絶縁を必要としないと云う利点があり、これは放電器の壁が安定で信頼性のある絶縁を提供しているからである。しかしながら、外部の電極は視覚的に魅力のないものであり、また光の一部を阻止し、更に、それらに高電圧が供給されるので外部接点から絶縁する必要もある。
また米国特許第6246171B1号に、米国特許第5994849号で提案されているものと同様に、電極の第1及び第2の組の両方が放電器壁の同じ側に配置される放電器−電極構造が開示されている。しかしながら、この構造は、放電空間内の電界の強度が比較的小さく、これはランプの効率に悪影響を及ぼすと云う固有の欠点を有している。対照的に、漂遊電界(すなわち、放電空間の外側にあり、従って放電のためには役に立たない磁界)が比較的大きい。従って、米国特許第6246171B1号ではまた、環状の放電器のためではなく平坦な放射器のためであるけれども、上述の解決策と同様に、放電器の2つの対向する面上に電極を配置し、対向する面相互の間に放電空間を画成することを提案している。このようにすると、放電空間に侵入する電界の部分が一層大きくなり、放電に貢献する効果が一層大きくなる。しかしながら、この配置構成もまた、電極がそれらを適用した側から目に見えると云う欠点がある。
米国特許第6060828号 米国特許第5994849号 米国特許第6034470号 米国特許第6304028号 米国特許第5763999号 米国特許出願公開第2002/0067130A1号 米国特許第5994849号 米国特許第6246171号
従って、ランプの審美的な外観を損なわない改善した放電器−電極構造を持つDBDランプ構造が必要である。また、放電空間内の電界が均一で大きく、これによって障壁放電に効果的に貢献することを保証するような改善した放電器−電極構造も必要である。改善した電極−放電器構成に加えて、製造が比較的簡単であり、且つ電極についての経費のかかる薄膜誘電体層絶縁とその関連した複雑な製造設備とを必要としないDBDランプを提供することが要求されている。更に、放電器壁上に直接に適用するのが容易であり、しかも漂遊電界が小さくなるようにした複数組の電極を容易に支持する放電器を提供することが要求されている。
本発明の一実施形態では、誘電障壁放電(DBD)ランプを提供する。このDBDランプは、放電ガスを充填した放電空間を画成する放電器を有する。放電器は更に、放電空間内に蛍光体層を含んでいる。放電器は、内面を持つ外側管状部分と、外面を持つ内側管状部分とを有する。外側管状部分は内側管状部分を取り囲んでいる。この態様では、外側管状部分の内面と内側管状部分の外面との間にほぼ環状の放電空間が画成される。内側管状部分は、その全周に沿って多数の突出部を含んでいる。これらの突出部はほぼ環状の放電空間の中へ延在している。また、第1組の相互接続された電極及び第2組の相互接続された電極も設けられている。これらの電極は少なくとも1つの誘電体層によって放電空間から隔離されており、これらの誘電体層の少なくとも1つは内側管状部分の壁によって構成される。
本発明の別の面では、DBDランプ用の放電器を提供する。この放電器は、封止した放電空間を画成し、放電空間には放電ガスを充填することができる。放電器は、内面を持つ外側管状部分と、外面を持つ内側管状部分とを有する。外側管状部分は内側管状部分を取り囲んでおり、これにより外側管状部分の内面と内側管状部分の外面との間にほぼ環状の放電空間が画成される。内側管状部分は、その全周に沿って多数の突出部を含んでいる。これらの突出部はほぼ環状の放電空間の中へ延在している。
開示したDBDランプは、電極もまた放電空間の中へ延在し、これにより電界の力線が放電空間の中へ延在して、ランプが良好な効率を持つように保証する。電極は放電器の外側に配置し、しかもランプの外面を覆わないようにすることができる。更に、何ら電極用の封止した導線貫通部又は誘電体被覆層被膜が必要とされない。更に重要なことは、電極が内側管の内部に留まっていて、本質的に目立たず、従ってランプの全体の審美的な外観が乱されないことである。このランプは一様な大きな照明面を提供することができる。
本発明について添付の図面を参照して以下に説明する。
先ず図1を参照して説明すると、低圧力放電ランプ1を示している。このランプは誘電障壁放電ランプ(以後、「DBDランプ」とも称する)であり、その放電器2は、図示の実施形態では、外部から見ることができる管状形状の外囲部を持つが、実際には以下に図2〜図4を参照して説明するように一層複雑な形状を持つ。放電器2はランプ基部3によって機械的に支持されている。ランプ基部3はまた、標準的なねじ込みソケットに対応するランプ1の接触端子4及び5を保持する。ランプ基部はまた、概略的にのみ示す交流電源装置7を収容している。交流電源装置7は、50〜200kHzの交流周波数を持つ1〜5kVの交流電圧を送り出す既知の種類のものであり、より詳しい説明の必要はない。DBDランプ用の電源装置の動作原理は、例えば、米国特許第5604410号に記載されている。図1の実施形態に示されているように、ランプ基部3には通気スロット6を設けてもよい。
ここで、提案したDBDランプは、いわゆる差込み型ランプである場合、交流電源装置を含む必要がないことに留意されたい。その場合、不可欠な電子部品(これらは放電管自体よりも寿命が長いことがある)は、差込み型ランプ基部を受け入れるソケットの中に含まれる。典型的には、ランプの始動のために必要とされるいわゆる電子式安定器はしばしばランプから分離される。
DBDランプ1の放電器2の内部構造について図2〜図4を参照して説明する。放電器2の壁は放電空間13を画成し、放電空間13には放電ガスが充填される。図示の実施形態では、放電器2の外囲部の形状は外側管状部分8及び端部分11によって決定され、端部分11は外側管状部分8を一端(図2では上端)から閉止する。外側管状部分8は内面15を持つ。
図2に最も良く示されているように、放電器は、外面17を持つ内側管状部分9も含んでいるので、二重壁構造に類似している。外側管状部分8と内側管状部分9とは、外側管状部分8が内側管状部分9を取り囲んでいると云う意味で、互いにほぼ同心である。内側及び外側管状部分9及び8はそれらの共通の端12で接合されている。この態様では、放電空間13は、事実上、外側管状部分8の内面15と内側管状部分9の外面17との間に画成される。端12での接合部は封止されており、これにより放電空間13も封止されている。この態様では、ほぼ環状の放電空間13が外側管状部分8の内面15と内側管状部分9の外面17との間に画成される。
放電器2はガラスで作られる。内側管状部分9の壁厚dは約0.5mmである。以下に説明するように、内側管状部分9の壁はまた誘電障壁放電における誘電体としての役目を果たす。従って、内側管状部分9には比較的薄い壁を使用することが望ましい。放電器2の内側管状部分9は、以下により詳しく説明するように、波形に形成されており、それは、適切に成形されたモールドを用いて、該モールドの中に軟化したガラス円筒体を真空又は過大な圧力によって押し込むことにより、製造することができる。
標準的なガラス球製造技術により放電器2を製造できるようにするために、内側管状部分9にはまた、図3及び図3に示されているように、排気管10を設けてもよい。この排気管10は放電空間13と連通し、また放電空間13は排気した後に公知のように排気管10を介して低圧力の放電ガスで充填することができる。図2では、排気管10は未だ開放されているが、完成品のランプ1では、排気管10はまた公知の態様でチップオフ(tip off) されて、低圧力を維持すると共に放電空間13を封止する。前に述べたように、外側管状部分8の一端は端部分11により閉止されている。排気管10は内側管状部分9の中心主軸線に沿って延在しており、これにより排気管10の自由端は外側管状部分8の閉止端に対向している。
可視光を供給するために、内面15と端部分11の内面とが蛍光体層25で被覆される。この蛍光体層25は、封止された放電空間13内にある。ランプの効率は、外面17も蛍光体層で被覆するか、又は図3に示されているように反射層24で被覆すると、改善することができる。反射層24は紫外線又は可視光波長範囲で反射性であり、一方では放電から放出される紫外線を蛍光体層25へ向けて反射し、また他方では可視光を放電器2から外向きに反射することができる。例えば、紫外線反射層はTi Oとすることができる。
誘電障壁放電(「誘電抑制型放電」とも称される)は第1組の相互接続された電極16と第2組の相互接続された電極18とによって発生される。用語「相互接続された」とは、電極が共通の電位にあること、すなわち、一組内の電極が互いに接続されていることを表す。
第1組の電極16及び第2組の電極18は細長の導体として形成される。例えば、これらの細長の導体は金属条片又は金属帯で形成することができ、これらは内側管状部分9の主軸線にほぼ平行に延在する。このような電極は、タンポン印刷(tampon printing) し又は薄い箔条片をガラス面上に接着すること等のような任意の適当な方法により、内側管状部分9のガラス面上に適用することができる。しかしながら、電極16及び18は細いワイヤで形成してもよい。
提案した放電器設計では、内側管状部分9はその全周に沿って多数の突出部20を含んでいる。突出部20はほぼ環状の放電空間13の中へ延在する。図2〜図4に示されている実施形態では、内側管状部分9は波形の表面を有している。突出部20は実際には多数の波形部21によって形成される。図4に最も良く見られるように、これらの波形部21は内側管状部分の主軸線Aにほぼ平行であり、主軸線Aは管状の放電器2の主軸線でもあり、排気管10(図4に示していない)とほぼ一致する。
図3から最も良く認識されるように、波形部21は、内側管状部分9が主軸線Aに直角な横断面において波状の輪郭を持っている事実の直接的な結果である。図3に示されている実施形態では、この波状の形はほぼ正弦波形であるが、他の波形も本発明の目的のために等しく適用可能である。
正弦波の形であることにより、突出部20は、より適切には波形部21は、凸面22及び凹面23を持つ。凸面22は環状の放電空間13の方へ向いており、これに対し凹面23は内側管状部分9の内部の方へ向いている。図3の拡大詳細図に最も良く見られるように、電極16及び18は突出部20内の凹面23に配置されている。その結果、電極16及び18は放電空間13によってより良く囲まれており、放電空間内の電界は実質的に増大する。
外側管状部分8の内面15と内側管状部分9の外面17との間の最小距離は約0.5mm(端12に沿った領域を考慮していない)であるが、他の実施形態では変えてもよく、好ましくは、3〜11mmの間で変える。「最小距離」とは、突出部20の頂部と内面15との間の平均距離を意味する。
全ての突出部20は第1組の電極と第2組の電極とを交互に支持する。この態様では、電極16及び18は内側管状部分9の内面に沿ってほぼ一様に且つ互いに交互に配設される。図示の実施形態では、相異なる組の2つの隣接する電極の間の距離Dは約3〜5mmである。この距離はまた放電ギャップと称され、その値はまた放電器内の放電過程の一般的なパラメータに影響を及ぼす。
他方、電極16及び18は放電器2の壁によって放電空間13から隔離される。より正確に述べると、内側管状部分9の壁が誘電体層として作用する。図3に最も良く見られるように、第1組及び第2組の電極16及び18は両者とも放電器2の外部に配置される。ここで、用語「外部」とは、電極16及び18が、放電器2によって画成された封止された空間の外側にあることを表す。これは、電極16及び18が薄い誘電体層によって放電空間13から分離されているだけでなく、実際には放電空間13から電極を分離するのが放電器2の壁(本例では、内側管状部分9)であること、すなわち、両組の電極16及び18について、放電器2の壁が誘電抑制型放電の誘電体層として働くことを意味している。従って、更に別の誘電体層をガラス壁と電極との間に又は電極を覆うように設ける必要はない。とはいえ、このような誘電体の使用はある特定の実施形態では排除されない。
前に述べたように、取り得る一実施形態では、内側管状部分9における放電器2の壁厚dは約0.5mmである。この厚さは二律背反的なランプ1の全電気パラメータと放電器2の機械的特性とを考慮して定められる。
図2及び図3に示されているように、蛍光体層25は外側管状部分8の内面15を被覆する。このような蛍光体層25の組成は公知である。この蛍光体層25はエキシマーの下方遷移による紫外線放射を可視光に変換する。また、同様な蛍光体層で内側管状部分9の外面17を被覆することも可能である。この代わりに、図面に示されている実施形態におけるように、紫外波長又は可視波長範囲のいずれかにおいて、或いは両波長範囲において反射を行う反射層24で、内側管状部分9の外面17を被覆してもよい。このような反射層24はまた、ランプ1の発光効率を改善する。蛍光体層25及び反射層24は、それらが端12において一緒に封止される前に、放電器の管状部分に適用される。
図5及び図6は放電器2の更に別の実施形態を例示している。図5に示されている実施形態では、突出部20がまた放電器2の主軸線にほぼ平行な波形部21として、但し異なる形状で、形成されている。この場合、波形部21の側面31及び32が放電器の中心に対してほぼ半径方向に延在しており、また電極16及び18が波形部21の頂部ではなく、側面31及び32上に設けられている。この態様では、電極16及び18の間の電界33はより均一になる。同時に、1つの突出部20内にある電極対はコンデンサとして働き、これにより電極を所望の電位にするのが容易になる。
図6に示されている実施形態では、突出部20はほぼ半円形であり、また中空の管状の電極16及び18が突出部20をほぼ完全に埋めている。このような電極構成は条片状電極の縁における誘電損失を低減し、同時に電界の大部分を放電空間13内へ差し向ける。
図示した全ての実施形態において、内側管状部分の壁厚は、殆ど製造の観点から、ほぼ一定にすることが好ましい。
放電空間13内の電界の強さは、図3に示されているように突出部の高さhが壁厚dよりも大きい場合に実際に有効に増大させることができる。突出部20の高さは壁厚dの値の少なくとも2倍、好ましくは5〜10倍にするのが有利である。例えば、0.5mmの壁厚dの場合、突出部20の高さhは2〜4mmであってよい。電界の数値を用いたシミュレーションによれば、図3に示されている放電器−電極構造の場合、電極形状、距離、電圧等のような全ての他のパラメータが同じであるとして、(米国特許第59994849号の6a図に開示されているものと同様な)平面内電極構造と比べて、放電空間内の電界強度が2倍になることが示された。
最後に、電界についてのパラメータ及び放電空間13内での誘電障壁放電の効率が多数の他の因子、例えば、励起周波数、励起信号の形状、ガス圧力及び組成などに依存することに留意されたい。これらの因子は当該分野において周知であり、本発明の一部を構成しない。
本発明は図示し且つ開示した実施形態に制限されず、他の要素、改良及び変形もまた発明の範囲内にある。例えば、当業者には明白なように、電界及び均一さを増大させる目的のために適切である多数の他の形の突出部がある。放電器の全体的な形状は厳密に円筒形である必要はなく、例えば、円錐形や円錐台形の設計も適している。伝統的な電球の形に一層類似するランプでも、内側管状部分が外球の中にその細い方の端部で嵌合する限り、提案した放電器設計を用いて製造することができる。例えば、必ずしも外側管状部分と内側管状部分とは全体的な形が同じである必要はない。放電器の形は製造に容易な任意の形であってよく、ただ環状の放電空間の平均「厚さ」、すなわち、内側及び外側管状部分の間の距離が多少とも一定であることが好ましい。放電器の排気管はまた異なる形及び位置にしてよく、例えば、放電器の外側管状部分の頂部に配置し、且つ短いスタブのみを残すように切断してもよい。また、電極の形状及び材料は変えてもよい。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
本質的に管状又は円筒状の放電器を持つ誘電障壁放電ランプの側面図である。 図1に示されたランプのものと類似した放電器の断面図である。 図2の平面III−IIIにおける放電器の断面図、並びに電極及び様々な層を示す拡大詳細図である。 電極を備えた放電器の一部切断した斜視図である。 異なる形に形成した突出部を持つ別の実施形態の放電器の、図3のものと類似した部分断面図である。 異なる形に形成した突出部を持つ更に別の実施形態の放電器の、図5のものと類似した図である。
符号の説明
1 低圧力放電ランプ
2 放電器
3 ランプ基部
4、5 接触端子
6 通気スロット
7 交流電源装置
8 外側管状部分
9 内側管状部分
10 排気管
11 端部分
12 共通の端
13 放電空間
15 内面
16 第1組の相互接続された電極
17 外面
18 第2組の相互接続された電極
20 突出部
21 波形部
22 凸面
23 凹面
24 反射層
25 蛍光体層
31、32 側面
33 電界

Claims (10)

  1. a)放電ガスを充填した放電空間(13)を画成する放電器(2)であって、当該放電器(2)は更に前記放電空間(13)内に蛍光体層(25)を含んでおり、更に、当該放電器(2)は、内面(15)を持つ外側管状部分(8)、及び外面(17)を持つ内側管状部分(9)を有しており、前記外側管状部分(8)は前記内側管状部分(9)を取り囲んでおり、前記外側管状部分(8)の前記内面(15)と前記内側管状部分(9)の前記外面(17)との間にほぼ環状の放電空間(13)が画成されている、放電器(2)と、
    b)第1組の相互接続された電極(16,18)及び第2組の相互接続された電極(16,18)であって、これらの電極(16,18)は少なくとも1つの誘電体層によって前記放電空間(13)から隔離され、該誘電体層の少なくとも1つは前記内側管状部分(9)の壁によって構成されている、第1組の相互接続された電極(16,18)及び第2組の相互接続された電極(16,18)と、を有し、
    前記内側管状部分(9)がその全周に沿って多数の突出部(20)を含んでおり、これらの突出部(20)が前記ほぼ環状の放電空間(13)の中へ延在していることを特徴とする、誘電障壁放電ランプ(1)。
  2. 前記内側管状部分(9)は波形の表面を有しており、それらの波形部(21)は前記内側管状部分の主軸線(A)にほぼ平行である、請求項1記載のランプ。
  3. 前記内側管状部分(9)は前記主軸線Aに直角な横断面において波状の輪郭を持っている、請求項2記載のランプ。
  4. 前記突出部(20)の凸面(22)が前記環状の放電空間(13)の方へ向いているのに対し、前記突出部(20)の凹面(23)が前記内側管状部分(9)の内部の方へ向いており、また前記電極(16,18)が前記突出部(20)内の前記凹面(23)に配置されている、請求項3記載のランプ。
  5. 前記内側管状部分(9)はほぼ一定の壁厚(d)を持ち、前記突出部(20)の高さ(h)が前記壁厚(d)よりも大きい、請求項4記載のランプ。
  6. 前記第1組及び第2組の電極(16,18)は、前記内側管状部分(9)の主軸線(A)に平行に延在する細長の導体として形成されている、請求項1記載のランプ。
  7. 前記蛍光体層(25)は、前記内側管状部分(9)の前記外面(17)又は前記外側管状部分(8)の前記内面(15)のいずれかを被覆している、請求項1記載のランプ。
  8. 前記内側管状部分(9)の前記外面(17)は、紫外又は可視波長範囲のいずれかで反射する反射層(24)を含んでいる、請求項1記載のランプ。
  9. 前記内側管状部分(9)の前記壁厚(d)は約0.5mmである、請求項1記載のランプ。
  10. 前記内側管状部分(9)は、前記放電空間(13)と連通する排気管(10)を含んでいる、請求項1記載のランプ。
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