JP2005327659A - 放電灯点灯装置、放電灯点灯回路及び放電灯点灯方法 - Google Patents

放電灯点灯装置、放電灯点灯回路及び放電灯点灯方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外部電極式の放電灯に印加する矩形波電圧を制御して、放電灯の発光効率を向上する放電灯点灯装置、放電灯点灯回路及び放電灯点灯方法を提供する。
【解決手段】正電圧が+V1(1kV)、負電圧が−V2(−0.8kV)の矩形波電圧を、正電圧V1が放電灯2の内部電極21に、負電圧−V2が外部電極22に印加させるように放電灯点灯回路1を放電灯2に接続する。外部電極22に対する内部電極21の電圧の正負電圧レベルを非対称とし、正電圧+V1の絶対値V1よりも、負電圧−V2の絶対値V2を小さくすることにより、両電極間を流れる電流波形を対称にすることができる。これにより、拡散放電を維持することができ、収縮放電の発生を防止できるため、多くの電流が流れているにも拘わらず希ガスが励起されずに発光しないという現象を防止して発光効率を向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置の背面光源として用いられる外部電極式の放電灯の放電灯点灯装置、放電灯点灯回路及び放電灯点灯方法に関する。
近年、液晶ディスプレイのバックライトとして、希ガスを封入した発光管の外面に誘電体層を形成し、該発光管の外部に電極を備える外部電極式の放電灯の研究が活発に行われている。放電媒体として希ガスを用いる放電灯は水銀が不要であるため、水銀温度の上昇に伴う発光効率の低下を招くことがなく、また、環境上も好ましい。
外部電極式の放電灯の発光は、誘電体バリア放電を用いており、発光管の内部及び外部に形成された内部電極及び外部電極間に矩形波電圧を印加することにより行われる。すなわち、放電灯の発光は、矩形波電圧の印加により発光管の外面の誘電体層を充電し、矩形波電圧が反転したときに生じる放電電流により、発光管に封入された希ガスが紫外線を発生し、発光体の内面に形成された蛍光体が前記紫外線を可視光に変換することにより行われる。このため、放電灯の電極間に印加される電圧は、高周波の矩形波電圧が用いられる(特許文献1参照)。
特開2001−267093号公報(図5〜図8)
しかしながら、特許文献1の放電灯点灯装置にあっては、外部電極に対して内部電極に印加される矩形波電圧が正負対称波形であるため、内部電極及び外部電極夫々は発光管の内部及び外部に形成されているという構造上の相違により、印加された電圧に応じた電流が流れず、放電管を流れる電流は正負非対称となる。
一般的に電流が多いほど収縮放電は発生しやすくなる。これは、放電空間中の荷電粒子が増加し、電荷分布に不均一が発生するため、電子が最も移動し安い経路を選択的に通るためである。
このため、電流が多く流れる期間では、発光管内部で収縮放電が発生し、紫外線の放射量が減少するため、発光効率が低下するという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、外部電極に対する内部電極の電圧値を、負電圧の絶対値が正電圧の絶対値よりも小さくし、正負電圧を非対称にすることにより、従来に比較して発光効率が向上した放電灯点灯装置、放電灯点灯回路及び放電灯点灯方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、負電圧の絶対値を正電圧の絶対値の0.8以上0.9以下にすることにより、収縮放電を防止し、従来に比較して、発光効率が向上した放電灯点灯装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、放電灯点灯回路がトランスによる昇圧手段を有し、正電圧である期間を負電圧である期間よりも短くすることにより、磁気飽和を防止して、従来に比較して、発光効率が向上した放電灯点灯装置を提供することにある。
本発明に係る放電灯点灯装置は、希ガスが封入された発光管の内部及び外部夫々に形成された内部電極及び外部電極を有する放電灯と、該放電灯の前記内部電極及び外部電極間に矩形波電圧を印加する放電灯点灯回路とを備える放電灯点灯装置において、前記放電灯点灯回路は、外部電極に対する内部電極の電圧値における負電圧の絶対値が、正電圧の絶対値の0.8以上0.9以下である矩形波電圧を生成し、前記外部電極と前記内部電極間に印加する点灯回路を備えることを特徴とする。
本発明に係る放電灯点灯装置は、前記放電灯点灯回路がトランスによる昇圧手段を有し、前記正電圧である期間が負電圧である期間よりも短いことを特徴とする。
本発明に係る放電灯点灯装置は、前記希ガスがキセノンであることを特徴とする。
本発明に係る放電灯点灯回路は、放電灯点灯回路において、前記放電灯点灯回路は、負電圧の絶対値が、正電圧の絶対値の0.8以上0.9以下である矩形波電圧を生成する点灯回路を備えることを特徴とする。
本発明に係る放電灯点灯方法は、希ガスが封入された発光管の内部及び外部夫々に形成された内部電極及び外部電極を有する放電灯の前記内部電極及び外部電極間に矩形波電圧を印加する放電灯点灯方法において、外部電極に対する内部電極の電圧値が、負電圧の絶対値が正電圧の絶対値の0.8以上0.9以下であることを特徴とする。
本発明に係る放電灯点灯方法は、前記希ガスがキセノンであることを特徴とする。
本発明にあっては、外部電極に対する内部電極の電圧が正電位である場合は、外部電極から内部電極に向かって電子が流れる。外部電極は、誘電体層として作用する発光管の外部に設けられているため、外部電極から流出する電子は、発光管を介して発光管内部を流れる。このため、外部電極からは電子が飛び出しにくい。一方、外部電極に対する内部電極の電圧が負電位である場合は、内部電極から外部電極に向かって電子が流れる。内部電極は、発光管の内部に設けられているため、金属である内部電極から直接電子が飛び出し、そのまま発光管内部を流れる。すなわち、内部電極からは電子が飛び出し易い。従って、電極間に印加される正負電圧が対称である場合には、外部電極に対する内部電極の電圧が負電圧である場合のほうが、正電圧である場合に比べて電流が多く流れる。外部電極に対する内部電極の電圧値を、負電圧の絶対値を正電圧の絶対値の0.8以上0.9以下にすることにより、拡散放電を維持しつつ収縮放電を防止することができる。すなわち、負電圧の絶対値が正電圧の絶対値の0.9以上になると、内部電極から外部電極へ向かって流れる電流に比べて、外部電極から内部電極へ向かって流れる電流が多くなり、電流の増加に伴って収縮放電が発生する。収縮放電は拡散放電に比べて紫外線の発生量が少ないため発光効率が低下する。一方、負電圧の絶対値が正電圧の絶対値の0.8以下になると、絶縁破壊が十分に行われず、外部電極及び内部電極間に電流が流れなくなり、放電灯のちらつきが生じる場合、又は点灯しない場合がある。
また、本発明にあっては、前記正電圧である期間を負電圧である期間よりも短くすることにより、外部電極に対する内部電極の電圧値を、負電圧の絶対値が正電圧の絶対値よりも小さくした場合であっても、外部電極に対する内部電極の電圧が負電位である期間に供給される電力を、正電位である期間に供給される電力と同程度にすることが可能となり、正負両極性の矩形波電圧を生成するために用いるトランスの磁気飽和を防止することができる。
さらに本発明にあっては、前記希ガスがキセノンであることにより、キセノンのエキシマ発光により紫外線が多く放出され、発光効率が向上する。
本発明にあっては、発光効率を向上することができる。
また、本発明にあっては、拡散放電を維持しつつ収縮放電を防止して発光効率を向上させるとともに、放電灯の発光のちらつき、特に調光時の放電灯のちらつき又は消灯を防止することができる。
また、本発明にあっては、トランスを用いて正負非対称の矩形波電圧を生成することができる。
(実施の形態1)
図1は本発明に係る放電灯点灯装置10の構成を示すブロック図である。放電灯点灯装置10は、放電灯点灯回路1及び放電灯2を備えている。放電灯点灯回路1は、直流電源回路11、12、制御回路13、及び発振回路14を備えている。直流電源回路11は、直流電源から入力された直流電圧Edを正電圧+V1(+1kV)に変換して出力するDC/DCコンバータであり、出力端は、制御回路13のS1端に接続されている。
同様に、直流電源回路12は、入力された直流電圧Edを負電圧−V2(−0.8kV)に変換して出力するDC/DCコンバータであり、出力端は、制御回路13のS2端に接続されている。直流電源回路11、12の接地端は放電灯点灯回路1の出力端GNDに接続されている。
発振回路14は、例えば、30kHzの周波数を有する矩形波信号を生成し、生成した矩形波信号を制御回路13へ出力する。
制御回路13は、S1端子及びS2端子夫々に切替えて接続される共通端子S3を有するスイッチ部を備え、発振回路14から入力された矩形波信号に基づき、該矩形波信号の立上がり時にS3端子はS1端子に接続され、前記矩形波信号の立下がり時にS3端子はS2端子に接続され、以降同様の切替え動作を行う。
制御回路13のS3端子は、放電灯点灯回路1の出力端Voutに接続され、出力端Voutは後述する放電灯2の内部電極21に接続される。放電灯点灯回路1の出力端GNDは、後述する放電灯2の外部電極22に接続されている。これにより、放電灯点灯回路1の出力端VoutとGNDとの間には、30kHzの周波数を有し、正電圧が+V1、負電圧が−V2である矩形波電圧が生成され内部電極―外部電極間に印加される。
図2は放電灯の構成の一例を示す構成図であり、同図(a)は側断面図、同図(b)は中央部分における軸断面図である。放電灯2は、可視光(380nm〜770nm)における透過率が優れたホウケイ酸ガラス、ソーダガラスなどで形成された円筒状の発光管23に、放電媒体として希ガスであるキセノンガス25が封入されている。発光管23の一端側の内部には、タングステン、ニッケルなどの金属製の内部電極21が配置され、リード線26により、発光管23の外部に電気的に導出されている。一方、発光管23の外面には、アルミニウム、銅などの金属製の複数の外部電極22が発光管23の長手方向に離散的に配置されている。
次に、発光管23の一端に内部電極21を備え、発光管23の外部に外部電極22を備える外部電極式の放電灯2の発光について説明する。放電灯点灯回路1の出力端Vout及びGND間の矩形波電圧が、内部電極21と外部電極22との間に印加されことにより、パルス電流が充放電される。発光管23は誘電体として作用するため、誘電体バリア放電を用いた点灯動作においては、正弦波電圧よりも矩形波電圧で点灯することにより、キセノンのエキシマ発光が増加し、紫外線が多く放出されるため、発光効率が良くなる。
前記矩形波電圧の立上がり時には、急峻な充電電流が流れ、前記充電電流に応じて両電極間を移動した電子が、発光管23の内部に封入された希ガス25と衝突する。移動電子が衝突した希ガス25は、励起されたエネルギーにより紫外線を発光する。該紫外線が、発光管23の内壁面に形成された蛍光体層24に衝突すると、蛍光体層24は、紫外線を可視光に変換する。これにより、前記充電電流が流れた時に、放電灯2は発光する。
一方、前記矩形波電圧の立下がり時には、両電極間に蓄積された電荷エネルギーを放電し、両電極間の電位を反転する方向に急峻な充電電流が流れ、前記充電電流に応じて両電極間を移動した電子が、発光管23の内部に封入された希ガス25と衝突する。これにより、上述と同様に、前記充電電流が流れた時に、放電灯2は発光し、以下、印加された矩形波電圧の立上がり時及び立下がり時に発光動作を繰り返す。
印加される矩形波電圧の電圧値は、内部電極21と外部電極22との間で絶縁破壊を発生させ、拡散放電が維持される大きさ以上に設定する。
次に実施の形態1における動作について説明する。図3は放電灯点灯回路1の動作を示す説明図である。放電灯点灯回路1は、期間T1においてGND端に対するVout端の電圧が+V1(例えば、+1kV)である矩形波電圧を出力する。これにより、放電灯2には、外部電極22に対する内部電極21の電圧が+V1である矩形波電圧が印加される。
上述のように放電灯2の内部電極21は正電位となり、外部電極22は負電位となるため、矩形波電圧V1の立上がり時には、放電灯2に対する急峻な充電電流が内部電極21から外部電極22の方向へ流れる。すなわち、発光管23の内部を移動する電子は、外部電極から飛び出し、発光管23を介して内部電極21の方向へ移動する。
前記充電電流により、発光管23の内部を移動する電子が希ガス25を励起し、紫外線を発生させる。該紫外線は、蛍光体層24と衝突して可視光に変換され、放電灯2は発光する。
一方、期間T2(T1=T2)において、放電灯点灯回路1は、GND端に対するVout端の電圧が−V2(例えば、−0.8kV)である矩形波電圧を出力する。これにより、放電灯2には、外部電極22に対する内部電極21の電圧が−V2である矩形波電圧が印加される。
期間T2においては、放電灯2の内部電極21は負電位となり、外部電極22は正電位となるため、矩形波電圧V1の立下がり時(矩形波電圧V2の立上がり時)には、放電灯2に対する急峻な充電電流が外部電極22から内部電極21の方向へ流れる。すなわち、発光管23の内部を移動する電子は、内部電極から飛び出し、発光管23の内部を移動する。
内部電極21から電子が飛び出す場合は、発光管23の内部に内部電極21が形成されているため、電極から直接電子が飛び出すことができる。一方、外部電極22から電子が飛び出す場合は、発光管23を介して発光管23の内部へ移動するため、内部電極21から電子が飛び出す場合に比べて、両電極間において絶縁破壊が生じにくく、電流が流れにくい。このため、外部電極22に対する内部電極21の正負両極性の電圧が、V1>V2の関係となるように構成することにより、内部電極21と外部電極22との間で交互に流れる電流値を等しくすることができる。
これにより、矩形波電圧V1の立下がり時の充電電流は、矩形波電圧V1の立上がり時に流れた電流と同等の電流が流れ、該電流により発光管23の内部を移動する電子が希ガス25を励起し、紫外線を発生させる。該紫外線は、蛍光体層24と衝突して可視光に変換され、放電灯2は、矩形波電圧V1の立上がり時と同等の輝度で発光する。
外部電極22に対する内部電極21の電圧の正負電圧レベルを非対称とし、正電圧+V1の絶対値V1よりも、負電圧−V2の絶対値V2を小さくすることにより、両電極間を流れる電流波形を対称にすることができる。これにより、拡散放電を維持することができ、収縮放電の発生を防止できる。収縮放電は拡散放電に比べて、紫外線の放射効率が低く、拡散放電を維持することにより発光効率を向上することができる。
<実施例1>
放電灯の長さが200mm、内径が2.0mm、外径が2.6mm、分圧100−200Torrのキセノンガス、バッファガスとしてアルゴンガス、ネオンガス、クリプトンガス又はその混合ガスを封入した放電灯に周波数30kHzの矩形波電圧を印加する。印加する矩形波電圧は、外部電極に対する内部電極の正電圧を+V1(1kV)、負電圧を−V2として、放電灯を点灯させ、電圧比V2/V1に対する発光効率を測定する。
<実施例2>
放電灯の長さが300mm、内径が3.0mm、外径が4.0mm、分圧100−200Torrのキセノンガス、バッファガスとしてアルゴンガス、ネオンガス、クリプトンガス又はその混合ガスを封入した放電灯に周波数30kHzの矩形波電圧を印加する。印加する矩形波電圧は、外部電極に対する内部電極の正電圧を+V1(1kV)、負電圧を−V2として、放電灯を点灯させ、電圧比V2/V1に対する発光効率を測定する。
<比較例1>
放電灯の長さが200mm、内径が2.0mm、外径が2.6mm、分圧100−200Torrのキセノンガス、バッファガスとしてアルゴンガス、ネオンガス、クリプトンガス又はその混合ガスを封入した放電灯に周波数30kHzの矩形波電圧を印加する。印加する矩形波電圧は、外部電極に対する内部電極の正電圧+V1(1kV)と負電圧−V2とを等しくして(V1=V2)、放電灯を点灯させ、発光効率を測定する。
<比較例2>
放電灯の長さが300mm、内径が3.0mm、外径が4.0mm、分圧100−200Torrのキセノンガス、バッファガスとしてアルゴンガス、ネオンガス、クリプトンガス又はその混合ガスを封入した放電灯に周波数30kHzの矩形波電圧を印加する。印加する矩形波電圧は、外部電極に対する内部電極の正電圧+V1(1kV)と負電圧−V2とを等しくして(V1=V2)、放電灯を点灯させ、発光効率を測定する。
上述した実施例1及び2並びに比較例1及び2について発光効率の測定結果を表1に示す。
Figure 2005327659
表1より、電圧V1に対する電圧V2の比が、0.8以上0.9以下の範囲においては、電圧V1と電圧V2とを等しく印加した場合に比べて、放電灯の発光効率が10%乃至20%向上する。
また、電圧V1に対する電圧V2の比が、0.8より小さくなると、放電灯のちらつきが発生する。
また、電圧V1に対する電圧V2の比が、0.9より大きくなると、発光効率の向上が見られない。
実施の形態1においては、放電灯が、発光管の内部に1つの内部電極と、発光管の外部に複数の外部電極とを備える構成を示したが、内部電極が複数配置された形態の放電灯、外部電極が1つ配置された形態の放電灯であってもよく、図2に示した構成に限定されるものではない。例えば、内部電極21が発光管23の一端側に配置され、かつ1つの外部電極22が発光管23の外面に配置された放電灯51(図4(a))、内部電極21が発光管23の両端側に配置され、かつ複数の外部電極22が発光管23の外面に配置された放電灯52(図4(b))、内部電極21が発光管23の両端側に配置され、1つの外部電極22が発光管23の外面に配置された放電灯53(図4(c))であってもよい。なお、放電灯51、52、53の中央部分における軸断面は、図2(b)と同様であるため省略する。もちろん、内部電極が3つ以上有するような放電灯であってもよい。
また、放電灯の外部電極の形状についても、図2に示した平面形状のものに限定されるものではない。例えば、管軸方向の断面が凹状の外部電極22が、発光管23の外部に、発光管23の円周方向を部分的に覆うように配置された放電灯54(図5(a):上断面図、図5(b):軸断面図)、外部電極22が発光管23の外面に螺旋状に配置された放電灯55(図6(a):側断面図、図6(b):軸断面図)であってもよい。
また、発光管23は直線状に限らず、L字状、U字状など他の形状であってもよい。
実施の形態1において、制御回路13は、スイッチ部を備える構成であったが、これに限らず、直流電源回路11、12の出力を交互に切り替えるものであれば、いずれの構成であってもよく、例えば、トランジスタ、FETなどを用いたスイッチング回路であってもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明に係る放電灯点灯装置30の構成を示すブロック図である。図中2は放電灯であり、放電灯2は内部電極21及び外部電極22を備える。放電灯点灯回路3は、駆動回路31、トランス32、トランジスタTR1、及びトランジスタTR2を備える。
駆動回路31において発振回路311は、所定の周波数を有する矩形波パルス信号を発生して、制御回路312へ出力する。
制御回路312は、入力された矩形波パルスに基づいて、図示しないカウンタが、パルス数を計数し、計数値に応じてドライブ信号P1、P2を夫々トランジスタTR1、TR2のベースへ出力する。
トランジスタTR1のコレクタは、トランス32の一次巻線の一端に接続され、トランジスタTR2のコレクタは、トランス32の一次巻線の他端に接続されている。
トランス32は、一次巻線の巻数がN1とN2とに分岐できる点に、直流電源Edが接続されている。巻線比N2/N1は0.8である。トランス32の一次巻線の前記一端は、巻数N1の巻線側の端部であり、トランス32の一次巻線の前記他端は、巻数N2の巻線側の端部である。
トランス32の二次巻線の一端は、放電灯2の内部電極21に接続され、前記二次巻線の他端は、放電灯2の外部電極22に接続されている。
次に放電灯点灯回路3の動作について説明する。図8は放電灯点灯回路3の動作を示す説明図である。
発振回路311が所定の周波数の矩形波パルス信号Sを制御回路312へ出力する。制御回路312は、矩形波パルス信号Sを受け取ると、矩形波のドライブ信号P1をトランジスタTR1のベースへ出力するとともに、図示しないカウンタが矩形波パルス信号Sを計数する。計数値が「6」に達すると(期間D1)、ドライブ信号P1を接地レベルに立下げるとともに、ドライブ信号P2をトランジスタTR2のベースへ出力する。
前記カウンタの計数値が「10」に達すると(期間D2、期間比D2/D1は0.8)、ドライブ信号P2を接地レベルに立下げるとともに、ドライブ信号P1をトランジスタTR1のベースへ出力する。以下、同様の動作を繰り返す。
期間D1においては、トランジスタTR1のベースには、ドライブ信号D1が出力され、トランジスタTR2のベース接地レベルになるため、トランジスタTR1はオン状態になり、トランジスタTR2はオフ状態になる。
期間D2においては、トランジスタTR2のベースには、ドライブ信号D2が出力され、トランジスタTR1のベース接地レベルになるため、トランジスタTR2はオン状態になり、トランジスタTR1はオフ状態になる。
以下、同様の動作を繰り返すことにより、トランジスタTR1は、期間D1の間オン状態となり(この間においてトランジスタTR2はオフ状態)、トランジスタTR2は、期間D2の間オン状態となる(この間においてトランジスタTR1はオフ状態)。
トランジスタTR1がオン状態においては、放電灯2の外部電極に対する内部電極の電圧Vtは、−V2となり、トランジスタTR2がオン状態においては、電圧Vtは+V1となる。電圧比V2/V1は、トランス32の一次巻線の巻数比N2/N1で決定され、0.8となる。
また、期間D2とD1の比D2/D1は0.8であるから、期間D1及びD2にトランス32の巻線に印加される矩形波電圧により生じる磁束は等しくなりトランス32の磁気飽和を防止することができる。
実施の形態2においては、トランジスタTR1、TR2を用いる構成であるが、これに限らず、FETであってもよい。また、トランジスタTR1、TR2のベースへ出力するドライブ信号D1、D2は、矩形波パルス信号Sを計数して生成する構成であったが、これに限らず、分周回路などを用いる構成でもよい。
本発明は、従来に比較して、発光効率を向上することができるとともに、調光時などにおける放電灯のちらつきを防止することができ、液晶表示装置の光源として用いられる外部電極式の放電灯を点灯させるのに有用である。
本発明に係る放電灯点灯装置の構成を示すブロック図 放電灯の構成の一例を示す構成図 放電灯点灯装置の動作を示す説明図 放電灯の構成の一例を示す構成図 放電灯の構成の一例を示す構成図 放電灯の構成の一例を示す構成図 本発明に係る放電灯点灯装置の構成を示すブロック図 放電灯点灯装置の動作を示す説明図
符号の説明
1 放電灯点灯回路
2 放電灯
3 放電灯点灯回路
10 放電灯点灯装置
11 直流電源回路
12 直流電源回路
13 制御回路
14 発振回路
21 内部電極
22 外部電極
23 発光管
30 放電灯点灯装置
31 駆動回路
32 トランス
311 発振回路
312 制御回路

Claims (6)

  1. 希ガスが封入された発光管の内部及び外部夫々に形成された内部電極及び外部電極を有する放電灯と、該放電灯の前記内部電極及び外部電極間に矩形波電圧を印加する放電灯点灯回路とを備える放電灯点灯装置において、
    前記放電灯点灯回路は、
    外部電極に対する内部電極の電圧値における負電圧の絶対値が、正電圧の絶対値の0.8以上0.9以下である矩形波電圧を生成し、前記外部電極と前記内部電極間に印加する点灯回路を備える、
    ことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 前記放電灯点灯回路がトランスによる昇圧手段を有し、前記正電圧である期間が負電圧である期間よりも短いことを特徴とする請求項1に記載された放電灯点灯装置。
  3. 前記希ガスがキセノンであることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載された放電灯点灯装置。
  4. 放電灯点灯回路において、
    前記放電灯点灯回路は、
    負電圧の絶対値が、正電圧の絶対値の0.8以上0.9以下である矩形波電圧を生成する点灯回路を備える、
    ことを特徴とする放電灯点灯回路。
  5. 希ガスが封入された発光管の内部及び外部夫々に形成された内部電極及び外部電極を有する放電灯の前記内部電極及び外部電極間に矩形波電圧を印加する放電灯点灯方法において、
    外部電極に対する内部電極の電圧値が、負電圧の絶対値が正電圧の絶対値の0.8以上0.9以下であることを特徴とする放電灯点灯方法。
  6. 前記希ガスがキセノンであることを特徴とする請求項5に記載された放電灯点灯方法。
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