JP2005327571A - イオン交換樹脂カラムおよび燃料電池発電システム - Google Patents

イオン交換樹脂カラムおよび燃料電池発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】イオン交換樹脂がイオン交換により体積収縮しても、イオン交換樹脂カラム内に空隙が形成されず、その結果、イオン交換樹脂の流出や目皿の閉塞の恐れのないイオン交換樹脂カラムを提供する。また、該イオン交換樹脂カラムを備えた燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】溶液S1中のイオンとイオン交換を行うイオン交換樹脂104、105と、イオン交換樹脂104、105を収容し、溶液が通過するイオン交換器101と、イオン交換器の内壁に対し移動して、イオン交換樹脂を押す第1の通液性板102とを備えるイオン交換樹脂カラム。および、該イオン交換樹脂カラムと、原料燃料とイオン交換樹脂カラムを通過した溶液との改質反応により燃料ガスを生成する改質装置1と、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的反応により発電する発電装置とを備える燃料電池発電システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、イオン交換樹脂カラムおよび燃料電池発電システムに関し、特に、イオン交換樹脂の流動化を抑えたイオン交換樹脂カラムに関する。
都市ガス、LPG(Liquified Petroleum Gas)、消化ガス、メタノール、GTL(Gas To Liquid)や灯油のような原料燃料から水素に富む燃料ガスを改質装置で生成し、生成した燃料ガスを燃料電池に供給して空気等の酸素を含む酸化剤ガスとの電気化学的反応により発電する燃料電池発電システムにおいて、原料燃料の改質方法として水蒸気改質法またはオートサーマル法を用いる場合、原料燃料と共に改質用水を改質装置に供給する。改質装置に供給する改質用水は、固形物だけでなく、硫黄等改質触媒を被毒する不純物や塩素等の改質装置材料を腐食させる不純物、カルシウム等の流路を閉塞させる蒸発残留物質などの溶解性不純物を除去する水処理が必要がある。
従来の燃料電池発電システムでは、図4に示すように、改質用水S1の処理装置として、固形物フィルタ(不図示)と、ビーズ状の陽イオン交換樹脂104と陰イオン交換樹脂105とを混合充填した、いわゆる混床型イオン交換樹脂カラム387を直列に設置するのが一般的であった。なお、イオン交換樹脂カラム387は、上下にイオン交換樹脂の流出を防ぐための目皿103、110が設置され、目皿103、110の間の空間にビーズ状のイオン交換樹脂104、105が充填されるようになっていた。
しかし、イオン交換樹脂104、105はイオン交換により体積収縮する特性があるので、イオン交換樹脂104、105の充填において空隙がないように充填したとしても、その後の使用によりイオン交換樹脂カラム387内に空隙310が形成されてしまう。その結果、イオン交換樹脂カラム387内のイオン交換樹脂104、105が流動するようになるため、イオン交換樹脂104、105の粒径の元々小さいものや、流動に伴うイオン交換樹脂104、105間の摩擦により粉化してできたイオン交換樹脂104、105の欠片等が流出し、また、そのために目皿103、110を閉塞させる恐れがあった。特に、陽イオン交換樹脂104として強酸性型陽イオン交換樹脂を使用する場合、スルホン酸基として硫黄が含まれているので、流出した陽イオン交換樹脂104が改質触媒の硫黄被毒を引き起こすという問題があった。また、陽イオン交換樹脂104の比重が陰イオン交換樹脂105の比重より通常は大きいので、イオン交換樹脂カラム387内に空隙310が形成されると、比重の差に従い、陽イオン交換樹脂104が下部に、陰イオン交換樹脂105が上部にと分離してしまうことがある。このように分離してしまうと、混床型イオン交換樹脂カラム387としてのイオン交換性能が低下し、その結果、所定の水質が得られなくなるという問題もあった。
そこで本発明は、イオン交換樹脂がイオン交換により体積収縮しても、イオン交換樹脂カラム内に空隙が形成されず、その結果、イオン交換樹脂の粉化、流出や目皿の閉塞の恐れのないイオン交換樹脂カラムを提供することを目的とする。また、該イオン交換樹脂カラムを備えた燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係るイオン交換樹脂カラムは、例えば図1に示すように、溶液S1中のイオンとイオン交換を行うイオン交換樹脂104、105と;イオン交換樹脂104、105を収容し、溶液S1が通過するイオン交換器101と;イオン交換器101の内壁に対し移動して、イオン交換樹脂104、105を押す第1の通液性板102とを備える。
このように構成すると、イオン交換によりイオン交換樹脂の体積が収縮しても、第1の通液性板が移動してイオン交換樹脂を押すので、イオン交換樹脂カラム内に空隙が形成されない。そのため、イオン交換樹脂が流動しないので、イオン交換樹脂の流出や目皿の閉塞が防止され、イオン交換樹脂間の摩擦による粉化が抑制される。したがって、運転効率が安定し、また、メンテナンス期間を延ばすことができる。
また、請求項2に記載の発明に係るイオン交換樹脂カラムは、例えば図1に示すように、 溶液S1中のイオンとイオン交換を行うイオン交換樹脂104、105と;イオン交換樹脂104、105を収容し、溶液S1が通過するイオン交換器101と;イオン交換器101内に収容されるイオン交換樹脂104、105を、2以上の空間に区分する、通液性の区分材108a、108bとを備える。
このように構成すると、イオン交換樹脂が区分材で区分された小さな空間に収容されるので、イオン交換によりイオン交換樹脂が収縮しても、形成される空隙が小さく、イオン交換樹脂の流動が起こりにくい。そのため、イオン交換樹脂間の摩擦による粉化が抑制され、イオン交換樹脂の流出や目皿の閉塞が防止される。したがって、運転効率が安定し、また、メンテナンス期間を延ばすことができる。
また、請求項3に記載の発明に係るイオン交換樹脂カラムは、例えば図2に示すように、請求項2に記載のイオン交換樹脂カラム287において、区分材が、通液性袋109である。
このように構成すると、イオン交換樹脂が通液性の袋に入れられているので、イオン交換樹脂の流動が起こりにくく、イオン交換樹脂間の摩擦による粉化が抑制され、また、イオン交換樹脂が袋に入れられているので、イオン交換樹脂の入れ替え等のときに、扱い易い。更に、固形の不純物がイオン交換樹脂カラムに流れ込んでも、前記袋の表面で捕捉されるので、イオン交換樹脂が固形の不純物により汚染されることがなくなる。
また、請求項4に記載の発明に係るイオン交換樹脂カラムは、例えば図1に示すように、請求項2に記載のイオン交換樹脂カラム187において、区分材が、イオン交換器101に対して移動可能な第2の通液性板108a、108bである。
このように構成すると、区分材としての第2の通液性板も移動するので、第2の通液性板により小さく区分されたイオン交換樹脂カラムの各空間内に空隙が形成されない。よって、イオン交換樹脂の流動が起こりにくく、イオン交換樹脂の流出や目皿の閉塞が防止され、イオン交換樹脂間の摩擦による粉化が抑制される。
また、請求項5に記載の発明に係るイオン交換樹脂カラムは、例えば図1に示すように、 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のイオン交換樹脂カラム187において、イオン交換樹脂は、陽イオン交換樹脂104と陰イオン交換樹脂105との混合体である。
このように構成すると、イオン交換樹脂が流動しにくいイオン交換樹脂カラムでは、比重差による陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂との分離が起こりにくいので、混床型イオン交換樹脂カラムとしてのイオン交換性能が低下しにくいイオン交換樹脂カラムとなる。
また、請求項6に記載の発明に係る燃料電池システムは、例えば図3に示すように、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のイオン交換樹脂カラム87と;原料燃料Fとイオン交換樹脂カラム87を通過した溶液W2との改質反応により燃料ガスHを生成する改質装置1と;燃料ガスHと酸化剤ガスGとの電気化学的反応により発電する燃料電池30とを備える。
このように構成すると、イオン交換樹脂の流出や目皿の閉塞が防止されるイオン交換樹脂カラムを備え、イオン交換樹脂カラムで処理された処理水を改質装置に供給するので、安定した水質の水を用いた改質反応により燃料ガスを生成することができる。よって、燃料ガスが安定的に生成される。該燃料ガスを燃料電池に供給して発電を行うことにより、運転効率の高い燃料電池発電システムとなる。また、イオン交換樹脂からイオン交換樹脂が流出しないので、イオン交換樹脂をろ過するためのフィルタが不要になり、あるいは、フィルタの清掃間隔を延ばせるので、メンテナンス間隔の長い燃料電池発電システムとなる。
本発明によれば、イオン交換樹脂がイオン交換により体積収縮しても、イオン交換樹脂カラム内に空隙が形成されず、その結果、イオン交換樹脂の流出や目皿の閉塞の恐れのないイオン交換樹脂カラムを提供することができる。したがって、イオン交換樹脂カラムの運転効率が安定し、メンテナンス期間を延ばすことができる。また、該イオン交換樹脂カラムを燃料電池発電システムに備えることにより、安定した水質の水を用いた改質反応により安定的に燃料ガスが生成され、その結果、運転効率の高い、また、メンテナンス間隔の長い燃料電池発電システムが提供される。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する装置等には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1(a)に本発明の第1の実施の形態であるイオン交換樹脂カラム187の模式的断面図を示す。イオン交換樹脂カラム187は、円筒形の容器であるイオン交換器101の中に、陽イオン交換樹脂104と陰イオン交換樹脂105とが収容されている。イオン交換器101には、円筒形の底面101bにイオン交換前の溶液S1の入口としての入口ノズル106と、円筒形の上面101aにイオン交換後の溶液S2の出口としての出口ノズル107とが形成されている。イオン交換樹脂カラム187では、鉛直下側から上側へ溶液S1が流れる。ここで、イオン交換樹脂が存在する領域を流れる溶液は、イオン交換前の溶液S1とイオン交換後の溶液S2との混合物であるが、簡単のために溶液S1と記載する。溶液S1が下から上へ流れることにより、イオン交換器101の中に溶液が充満してガス溜りが生じないためイオン交換が効率よく行われる。しかし、溶液S1を上から下へ流す構成としてもよく、あるいは、イオン交換樹脂カラム187を横向きに置いてもよい。溶液S1を上から下へ流すことにより、イオン交換樹脂104、105の流動を抑えやすくなる。また、イオン交換器101は、円筒形であることにより、イオン交換器101内で溶液S1が均等に流れ易いので好適であるが、例えば、直方体、六角柱あるいは、ラグビーボール形などの円筒形以外の形状であってもよい。
イオン交換樹脂104、105は、目皿103の上に収容されている。目皿103は、イオン交換器101の内断面を横断する円形板であって、溶液S1が流通するための小孔が多数形成されている。目皿103は、網で構成してもよい。小孔あるいは網の目は、溶液S1に対する通液性を有するが、イオン交換樹脂104、105が流通しないように、イオン交換樹脂104、105の径より小さくし、典型的には0.2mm以下の直径を有する。イオン交換器101の底近くの、その下に入口ノズル106から流入した溶液S1がイオン交換器101の内断面に広がるためのスペースを有する位置で、目皿103はイオン交換器101に固定される。
イオン交換樹脂カラム187は、イオン交換樹脂104、105を上から押さえる第1の通液性板としての目皿102とイオン交換器101内に収容されるイオン交換樹脂104、105を上下に仕切る、上下方向に移動可能な2枚の第2の通液性板としての仕切板108a、108bを更に備える。このように、イオン交換樹脂104、105は、イオン交換器101内で流動しないようにびっしりと充填されるようになる。
目皿102は、イオン交換器101の内断面を横断する円形板で、溶液S2が流通するための小孔が多数形成されている。目皿102は、網で構成してもよい。小孔あるいは網の目は、溶液S2に対する通液性を有するが、イオン交換樹脂104、105は流通しないように、イオン交換樹脂104、105の径より小さくする。目皿102の外径はイオン交換器101の内断面より僅かに小さく形成されており、イオン交換器101の内壁に沿って上下に移動可能である。ここで、「僅かに小さく」とは、イオン交換器101の内面との間にすき間を有するが、そのすき間がイオン交換樹脂104、10が流通できない程度の大きさのすき間であることをいう。
目皿102は、比重が溶液S2よりも大きい材料で形成し、かつ、厚肉として、重量のある板とする。例えば、ステンレス鋼などの耐食性の高い金属製板とする。あるいは、網で形成してもよいが、その場合には、例えば、溶液S2の流れを妨害しないように周縁部に、錘を付加する。目皿102を重くすることにより、溶液S2の上向きの流れに逆らって、重力によりイオン交換樹脂104、105を下方へ抑えることができる。ここで、イオン交換器101内の溶液S1が上方から下方へ流れるときには、目皿102を重くしなくても、溶液S2に押されて目皿102はイオン交換樹脂104、105を押さえる働きをする。
あるいは、図1(b)に示すように、イオン交換器101の内壁面から半径方向内側にリブ111を形成し、リブ111と目皿102との間に弾性体112を配置してもよい。すなわち、リブ111は、イオン交換樹脂104、105を新たに充填したときの目皿102の位置より、弾性体112を押し縮めた厚さ分だけ高い位置に設置する。そこで、弾性体112が元の形状に延びようとする力で目皿102を下方に押し、イオン交換樹脂104、105の体積減少に伴い、目皿を下方に移動させる。弾性体112としては、弦巻ばね、板ばね、大きく弾性変形する材質で形成したブロックなどが用いられる。このように構成すると、目皿102の重量を特に重くする必要がなく、目皿102は仕切板108a、108bと同等のものを用いることができ、目皿102と仕切板108a、108bとで互換性が得られる。また、リブ111と弾性体112とは、イオン交換樹脂カラム187内の流路断面の外縁に設置されるので、溶液S2の流通をほとんど妨げない。
また、図1(c)に示すように、リブ111を形成しないで、イオン交換器101の上面101aから弾性体113で目皿102を下方に押してもよい。イオン交換樹脂104、105を新たに充填したときの目皿102の位置とイオン交換器101の上面101aとの間には、目皿102を通過した溶液S2が出口ノズル107から流出するのに集まるための空間が設けられており、上面101aと目皿102との間隔が長くなるので、弾性体113は厚く(長く)形成し易い弦巻ばねが好適に用いられる。ただし、他のばねでもブロックでもよい。
図1(a)に戻り、イオン交換樹脂カラム187の説明を続ける。目皿102、103間のイオン交換樹脂104、105を上下に区分する仕切板108a、108bが備えられる。仕切板108a、108bは、イオン交換器101の内断面を横断する円形板で、溶液S1が流通するための小孔が多数形成されている。仕切板108a、108bは、網で構成してもよい。小孔あるいは網の目は、溶液S1に対する通液性を有するが、イオン交換樹脂104、105が流通しないように、イオン交換樹脂104、105の径より小さくする。仕切板108a、108bの外径はイオン交換器101の内断面より僅かに小さく形成されており、イオン交換器101の内壁に沿って上下に移動可能である。仕切板108a、108bは、目皿102、103間を3等分する位置に配置されている。仕切板108a、108bの配置される位置は、必ずしも目皿102、103間を3等分する位置でなくてもよいが、仕切板108a、108bで区切られるイオン交換樹脂104、105を収容する空間の大きさが等しくなる方が好ましい。また、イオン交換樹脂カラム187は2枚の仕切板108a、108bを備えるが、仕切板はなくてもよいし、仕切板の枚数は1枚でもよく、3枚でも、4枚でも、5枚以上でもよい。イオン交換樹脂104、105が細かく(薄く)仕切板で区切られると、イオン交換樹脂104、105の流動がより抑えられるので好適である。ただし、仕切板108a、108bの枚数が増えることにより、同じイオン交換器101内でイオン交換樹脂104、105を収容する空間は減少する。そこで、通常はイオン交換樹脂104、105の収容される空間を2(仕切板を1枚)とし、好ましくは空間を3(仕切板を2枚)、より好ましくは空間を4(仕切板を3枚)とする。
陽イオン交換樹脂104としては、平均粒径0.6mm程度、密度1.2g/ml程度のH型ビーズ状強酸性陽イオン交換樹脂が好適に用いられる。
陰イオン交換樹脂105としては、平均粒径0.6mm程度、密度1.1g/ml程度のOH型ビーズ状強塩基性陰イオン交換樹脂が好適に用いられる。
なお、図1(d)に示すように、イオン交換樹脂カラム187は、目皿102の上方にイオン交換器101に固定した目皿110を更に備えてもよい。目皿110を備えることにより、設計値以上の大量の溶液S1をイオン交換樹脂カラム187に流通した場合において、溶液S1に目皿102が押し上げられたとしても、押し上げられる量を制限することが可能になる。そのために、目皿102が傾斜した結果としてイオン交換樹脂104、105が出口ノズル107を通じて流出することが防止される。
続いて、イオン交換樹脂カラム187の作用について説明する。溶液S1は、入口ノズル106よりイオン交換器101内に流入する。イオン交換器101に流入した溶液S1には、種々のイオン化した物質、すなわちイオンを含んでいる。イオンとは、ナトリウムNa、マグネシウムMg++、鉄Fe++等の金属類を代表とする陽イオンと、塩素Cl、F等の陰イオンである。
イオン交換器101に流入した溶液S1は、目皿103の下部の空間でイオン交換器101の断面に広がり、目皿103の小孔を流通して、陽イオン交換樹脂104と陰イオン交換樹脂105とが混在する空間に入る。そこで、溶液S1は、陽イオン交換樹脂104と陰イオン交換樹脂105とのすき間をすり抜けながら、上方に流れる。そのときに、溶液S1は陽イオン交換樹脂104および陰イオン交換樹脂105と接触し、溶液S1中のイオンがイオン交換樹脂104、105とイオン交換し、除去される。具体的には、イオンの内、陽イオンは陽イオン交換樹脂104に捕捉され、Hイオンに交換されて、陰イオンは陰イオン交換樹脂105に捕捉され、OHイオンに交換されて、HイオンとOHイオンとが中和して水(HO)になる。このように、溶液S1中のイオンは、陽イオン交換樹脂104と陰イオン交換樹脂105に捕捉され、溶液S1から除去される。イオンが除去された溶液S2は、クリーンな溶液として供される。典型的には、溶液S1は原水であり、溶液S2は純水である。なお、溶液S1としては、上記の例に限られず、いかなる溶液を用いてもよい。
陽イオン交換樹脂104と陰イオン交換樹脂105とは、イオン交換することにより体積が減少する。イオン交換樹脂104、105の体積が減少すると、目皿102が下方に移動し、イオン交換樹脂104、105が存在する目皿102、103間の容積が減少する。特に、イオン交換樹脂104、105の間に仕切板108a、108bが配置されると、仕切板108a、108bも上側のイオン交換樹脂104、105により下方に押され、下側に移動するので、僅かな空間の累積のためにより大きな空間が形成されることも防止される。よって、イオン交換樹脂104、105が流動する空間が形成されない。したがって、イオン交換樹脂104、105が流動しない。そのために、小さな粒径のイオン交換樹脂104、105が混在しても、目皿103および仕切板108a、108bの小孔より流出することがない。また、イオン交換樹脂104、105の流動によるイオン交換樹脂104、105間の摩擦のために粉化することがない。したがって、イオン交換された溶液S2にイオン交換樹脂が流出することもなく、目皿102あるいは仕切板108a、108bの目詰まりも生じない。
ここで、目皿102あるいは仕切板108a、108bが「移動」するとは、イオン交換樹脂104、105の経時的な体積減少に伴い、下方に極僅かずつ移動する場合を含んでおり、必ずしも目に見える移動を指すのではない。前述のように、弾性体112、113により押されて、僅かずつ移動する場合も、「移動」に含まれる。
イオン交換された溶液S2は、目皿102の小孔を流通し、出口ノズル107を通じてイオン交換樹脂カラム187から流出する。前述のように、溶液S2には、イオン交換樹脂104、105が含まれないので、後段での使用において、イオン交換樹脂104、105による障害が発生することがない。
次に、図2を参照して、本発明の第2の実施の形態であるイオン交換樹脂カラム287について説明をする。図2は、イオン交換樹脂カラム287の模式的断面図である。イオン交換樹脂カラム287においては、イオン交換樹脂104、105は、いくつかの通液性の袋109に分けて詰められた上で、イオン交換器101に収容されている。イオン交換樹脂104、105は、袋109に詰められることにより、流動することがなくなる。逆に言うと、イオン交換樹脂104、105が動かないように、きつく袋109に詰める。
イオン交換樹脂カラム287では、溶液S1とのイオン交換の結果、イオン交換樹脂104、105の体積が減少しても、イオン交換樹脂104、105が袋109に詰められているので、形成される空隙は袋の中のイオン交換樹脂104、105により生ずるものだけで小さく、流動することがほとんどない。したがって、イオン交換樹脂104、105の粉化が生じず、小さな粒径のイオン交換樹脂104、105が流出せず、すなわちイオン交換樹脂104、105が溶液S2と共に流出することがなく、目皿110が目詰まりすることもない。
イオン交換樹脂カラム287では、下流側の目皿として、イオン交換器101に固定された目皿110を備える。よって、製作精度の要求される、イオン交換樹脂カラム187の目皿102(図1参照)の製作が不要となる。加えて、イオン交換樹脂カラム287において、イオン交換樹脂104、105を詰めた袋109の収容される空間を上下に区分する仕切板を備えてもよい。その際、区分された空間にイオン交換樹脂104、105を詰めた袋109が1だけ収容されるようにしてもよいし、複数収容されてもよい。あるいは、移動可能な目皿102(図1参照)を備えてもよい。移動可能な目皿102(図1参照)を備えると、袋109によるイオン交換樹脂104、105の流動防止効果に加え、全体として下方に抑えられるので、更に、イオン交換樹脂104、105の流動が防止される。更に、イオン交換樹脂カラム287において、イオン交換樹脂104、105を詰めた袋109の収容される空間を上下に区分する、移動可能な仕切板108a、108b(図1参照)を備えると、更にイオン交換樹脂104、105の流動が抑えられる。
次に、図3の模式的ブロック図を参照して、本発明の第3の実施の形態である燃料電池発電システムについて説明する。燃料電池発電システムは、改質装置1と、燃料電池30と、気液接触塔70と、冷却水熱交換器10と、燃料ガス熱交換器16と、気液分離器45、89と、ブロワ84と、ポンプ82a、85a、18と、本発明によるイオン交換樹脂カラム(例えば、図1に示すイオン交換樹脂カラム187)を用いた純水装置86とを備える。
改質装置1は、天然ガス、ナフサ、メタノール、灯油のような原料燃料Fを導入するノズル(不図示)と、純水装置86から送出される改質装置供給水W2を導入するノズル(不図示)と、燃料電池30から排出されるアノードオフガスAを導入するノズル(不図示)と、空気4を導入するノズル(不図示)と、改質装置1にて生成される燃料ガスとしての改質ガスHを導出するノズル(不図示)と、燃焼排ガスE2を排出するノズル(不図示)とを有し、更に、改質装置1は、起動時や改質反応に必要な改質熱が不足する時に燃焼させる補助燃料としての燃焼燃料5を導入するノズル(不図示)とを有する。改質装置1で生成された改質ガスHを導出するノズル(不図示)は、配管3に連通し、燃料ガス熱交換器16、気液分離器45を経て、燃料電池30の燃料極32と接続されている。なお、2つの機器等が「接続される」とは、配管を介して接続される場合を含む。
燃料電池30は、例えば積層型の固体高分子形燃料電池を使用することができ、冷却水流路31と燃料極32と空気極33とを有する。空気極33には、気液接触塔70から送出される酸化剤ガスGを導入するノズル(不図示)と、カソードオフガスE1を排出するノズル(不図示)が配置される。冷却水流路31には、ポンプ18から圧送され供給される冷却水としてのスタック冷却水Cを導入するノズル(不図示)と、スタック冷却水Cを流出するノズル(不図示)が配置される。燃料極32には、改質装置1で生成されて供給される改質ガスHを導入するノズル(不図示)と、アノードオフガスAを排出するノズル(不図示)が配置される。
燃料電池30は、改質ガスHと酸化剤ガスGとの電気化学的反応により電力を出力し、水を発生する。この電気化学的反応は、発熱反応であり、冷却するためにスタック冷却水Cが導入されている。なお、固体高分子形燃料電池を用いる場合には、プロトン交換膜(不図示)の電気伝導度を高く維持するために空気極33に供給する酸化剤ガスGを所定の露点まで加湿する必要がある。要求される酸化剤ガスGの露点は使用する燃料電池の作動温度等運転条件によって変わるが、50〜80℃の範囲であるのが一般的である。
燃料電池30の空気極33から排出されたカソードオフガスE1を搬送する配管22と、改質装置1から排出された燃焼排ガスE2を搬送する配管6とは分岐管にて合流し、排熱及び水分を保有するガスとしての混合ガスEを搬送する配管63となる。配管63は、混合ガス熱交換器83に連接し、更に、気液分離器89を経て、系外90への排気口(不図示)に至る。なお、混合ガス熱交換器83と気液分離器89との間に、冷却器91を備え、気液分離器89に送られる混合ガスEの温度を更に低下させてもよい。
燃料電池30の燃料極32から排出されたアノードオフガスAを搬送する配管21は、改質装置1に連接し、アノードオフガスAは改質装置1で原料燃料Fと純水(改質装置供給水)W2との改質反応の反応熱を供給するために燃焼される。燃料電池30での電気化学的反応では、改質ガスH中の水素が総て消費されることはなく、水素が残留しているので、その水素を燃焼させて、改質反応に要求される熱を供給するためである。
燃料電池30の冷却水流路31には、スタック冷却水Cが流れ、燃料電池30を冷却しつつ、改質ガスHと酸化剤ガスGとの電気化学的反応により発生した熱を吸収する。冷却水流路31から排出されるスタック冷却水Cが流れる流路には、冷却水熱交換器10と燃料ガス熱交換器16とポンプ18とが、この順序で配置され、冷却水Cの流路は、これらの機器を経由して冷却水流路31に戻る循環経路とされる。これらの装置は、配管23により接続されている。なお、ポンプ108は、スタック冷却水Cを圧送して循環させるもので、燃料ガス熱交換器16と燃料電池30との間でなくても、循環するスタック冷却水Cの経路上に配置されればよい。
冷却水熱交換器10は、スタック冷却水Cと排熱回収用の液体との熱交換する熱交換器であり、燃料電池30で温度上昇したスタック冷却水Cの温度を下げる。温度差の比較的小さな液体同士で熱交換を行うためにプレート型熱交換器が好適に用いられる。スタック冷却水Cから排熱回収用の液体へ排熱を回収し、排熱回収用の液体を熱源として利用する。なお、冷却水熱交換器10では、排熱を回収しなくてもよく、スタック冷却水Cと空気などの気体で熱交換してもよい。
燃料ガス熱交換器16は、スタック冷却水Cと、改質装置1から送出される改質ガスHとを熱交換する熱交換器で、燃料電池30に供給される改質ガスHとスタック冷却水Cを同じ温度にする。燃料ガス熱交換器16には、多管式熱交換器が好適に用いられる。更に好適には、改質ガスHとの流路には、フィンを設けた管を備える多管式熱交換器とする。燃料ガス熱交換器16の改質ガスHの出口ノズル(不図示)は、気液分離器45を経て、燃料電池30の燃料極32に接続される。燃料ガス熱交換器16のスタック冷却水Cの出口ノズル(不図示)は、燃料電池30の冷却水流路31に接続される。
気液分離器45は、改質ガスH中の水分を分離する装置で、気液分離器45には分離された回収水R1を気液接触塔70に導入する配管42が接続される。また、気液分離器89は、混合排ガスE中の水分を分離する装置で、気液分離器89には分離された回収水R2を気液接触塔70に導入する配管67が接続される。
気液接触塔70は、その下部に、気液分離器45、89から送出された回収水R1、R2が入る回収水入口73と、導入された回収水R1、R2を回収水W1として貯留する貯液部71と、回収水W1をポンプ82a、85aの吸い込み口に供給するための回収水出口74と、所定の水位レベルを超える回収水W1が溢れ出て流れ込む溢流管75と、回収水W1が溢流管75に溢れて流れ込む溢流口76とを有する。更に溢流口76の上方には酸化剤ガスGが入り込む酸化剤ガス入口72を有する。所定の水位レベルとは、溢流口76が設定された水位レベルである。回収水W1は溢流管75から気液接触塔70の系外に流れ出る。なお、本実施の形態で例示する酸化剤ガス入口72は、大気開放されており、大気中の空気を酸化剤ガスGとして用いる。
気液接触塔70は、その上部に、酸化剤ガスGが燃料電池30の空気極33に向けて流れ出る酸化剤ガス出口77と、混合ガス熱交換器83から戻った、循環する回収水である循環水W3が注入される回収水注入口78と、回収水注入口78に注入された循環水W3を細かい水滴として気液接触塔70内に撒き散らす水分散器79とを有する。
気液接触塔70は、その上部と下部の間に、注入された循環水W3と酸化剤ガスGとの気液接触を促進するための充填物を充填した充填部80と、充填部80を支持する充填物支持板81とを有する。
回収水吸引口74の先には、ポンプ82a及び混合ガス熱交換器83を経て、気液接触塔70上部の水分散器79に至る配管82が接続される。このように、貯液部71から回収水吸引口74、ポンプ82a、混合ガス熱交換器83、回収水注入口78、水分散器79、充填部80を経て貯液部71に循環水W3(回収水W1)を循環する循環経路が構成される。
混合ガス熱交換器83は、温度差の比較的少ない、混合ガスEである気体と循環水W3である液体との熱交換をするので、プレート型熱交換器が好適に用いられる。あるいは、多管式熱交換器が好適に用いられる。更に好適には、混合ガスGの流路にフィンを備えた多管式熱交換器が用いられる。
回収水吸引口74からの配管82には、ポンプ82aへの流路中で分岐管65が設けられ、分岐された配管85にポンプ85aが接続され、気液接触塔70内の回収水W1の一部を改質装置供給水W2用として純水装置86に送る。純水装置86はイオン交換樹脂カラム87を備えており、回収水W1を純水に精製する。純水装置86の出口ノズル(不図示)は、改質装置1に接続されており、純水に精製された改質装置供給水W2が改質装置1に送られる。また、イオン交換樹脂(不図示)が改質装置供給水W2に混入することを防止するために、イオン交換樹脂カラム87の下流側にフィルタ88を設置してもよい。ただし、前述のように、本発明に係るイオン交換樹脂カラム87では、イオン交換樹脂の流出が防止されているので、フィルタ88を設置しなくてもよく、あるいは、フィルタを設置しても、フィルタの清掃等の手間が少なくてすむ。酸化剤ガスGに粉塵等の固形汚染物質が多量に含まれる場合には、イオン交換樹脂カラム87の上流側に固形物フィルタを追加することもできる。
本実施の形態では、ポンプ85aを用いて改質装置供給水W1を純水装置86へ送っているが、これに代えて、ポンプ82aの下流側に純水装置86の入口とを連結する分岐管65を設け、循環する循環水W3の一部を分岐して改質装置供給水W1として純水装置86へ送ることもできる。この場合には、改質装置供給水W2用のポンプ85aを省き構成部材を削減することができる。しかし、ポンプ82aとポンプ85aの2台のポンプを備えることで、酸化剤ガスGの加湿用の循環水W3の循環量と、改質装置供給水W2の供給量との調整がスムースに行われ、また、システムとしての信頼性も向上する。
気液接触塔70の酸化剤ガス出口77に、配管66が連接され、酸化剤ガスGを燃料電池30に圧送するブロワ84に接続される。ブロワ84により気液接触塔70内の酸化剤ガスGが吸引される。酸化剤ガス入口72から吸引された酸化剤ガスGと、回収水注入口78から注入された循環水W3は、充填部80にて向流接触する。ブロワ84の出口は、配管66を介して燃料電池30の空気極33に接続される。ブロワ84にて酸化剤ガスGを昇圧して、燃料電池30の空気極33に供給する。
また、気液接触塔70内の貯液部71は、酸化剤ガス入口72により大気開放状態を維持することにより大気圧の状態にあるので、気液分離器45、89とのレベル差によって気液分離器45、89から回収水R1、R2を貯液部71へ導入することができる。したがって、回収水R1、R2を液送する送液ポンプ等を不要にすることができる。さらに、余剰の回収水W1は、追加の送液ポンプや液面センサ等の系外排出機器を用いることなく、貯液部71内に配置する溢流管75の底部排出口から燃料電池発電システムの系外へ排出できる利点もある。
続いて、図3に示す燃料電池発電システムの作用を説明する。
改質装置1では、原料燃料Fと純水である改質装置供給水W2との改質反応により、水素を主成分とする水素含有ガスとしての改質ガスHを生成する。通常、改質装置供給水W2が必要量以上に供給されるので、改質ガスHは水分を多く含む。改質装置1は、さらに空気4(燃焼用空気)と、燃料極32から排出されるアノードオフガスAを、燃焼部(不図示)に導入して燃焼させ、原料燃料Fの改質反応のための改質熱を発生させ、燃焼排ガスE2を排出する。改質装置1で生成された改質ガスHは、燃料ガス熱交換器16に送出され、燃料ガス熱交換器16でスタック冷却水Cにより冷却され、温度及び露点が適宜調整される。燃料ガス熱交換器16に入る前の改質ガスHの温度は、65〜100℃、燃料ガス熱交換器16を出る改質ガスHの温度は、50〜70℃である。冷却された改質ガスHでは、水分が凝縮し、気液分離器45において回収水R1が分離される。気液分離器45で回収水R1が分離された改質ガスHは、燃料電池30の燃料極32に供給される。
気液接触塔70に吸引された酸化剤ガスGは、充填部80へ導かれ、充填部80を通過中に循環水W3と気液接触し、循環水W3によって洗浄されると共に、昇温及び加湿される。洗浄、昇温、加湿が終了した酸化剤ガスGは、気液接触塔70から流出する。なお、気液接触塔70に入る酸化剤ガスGの温度は、5〜40℃であり、気液接触塔70を流出する酸化剤ガスGの温度は、50〜65℃である。気液接触塔70を流出した酸化剤ガスGは、ブロワ84によって昇圧され、燃料電池30の空気極33に供給される。
燃料電池30は、空気極33に供給された酸化剤ガスGと、燃料極32に供給された改質ガスHとの、電気化学的反応により電力を出力し、燃料極32からアノードオフガスAを、空気極33からカソードオフガスE1を排出する。なお、改質ガスHは水素を主成分としており、酸化剤ガスGとの電気化学的反応で、水分を多く生じ、オフガスとして排出する。燃料極32から排出されたアノードオフガスAは改質装置1に送出され、改質反応の改質熱を発生させるために燃焼される。改質装置1は、アノードオフガスAの燃焼により発生する燃焼排ガスE2を排出する。燃焼排ガスE2とカソードオフガスE1と混合し、水分を含む混合ガスEとなる。
混合ガスEは、混合ガス熱交換器83へ供給される。混合ガス熱交換器83では、混合ガスE中の顕熱及び潜熱の一部が、熱交換により、気液接触塔70から供給された循環水W3に回収される。混合ガス熱交換器83に入る前の混合ガスEの温度は、60〜80℃であり、混合ガス熱交換器83を出る混合ガスEの温度は、35〜55℃である。また、この場合の混合ガス熱交換器83に入る前の循環水W3の温度は、30〜50℃であり、混合ガス熱交換器83を出る循環水W3の温度は、55〜70℃である。混合ガス熱交換器83にて冷却された混合ガスE中に凝縮した水分は回収水R2として気液分離器89で分離される。水分が分離された混合ガスEは、系外90に排ガスとして放出される。なお、冷却器91で混合ガスEを更に冷却すると、より多くの水分が凝縮するので、気液分離器89で回収される水分量が増加する。
スタック冷却水Cは、燃料ガス熱交換器16で改質ガスHと温度調整した後に、ポンプ18へ導かれ、ポンプ18により昇圧される。昇圧されたスタック冷却水Cは、燃料電池30の冷却水流路31に送られ、燃料電池30を冷却し、改質ガスHと酸化剤ガスGとの電気化学的反応により発生した熱を吸収する。冷却水流路31を出たスタック冷却水Cは、冷却水熱交換器10に導入される。冷却水熱交換器10で、排熱回収用の液体と熱交換することにより、スタック冷却水Cは冷却される。温度が低下したスタック冷却水Cは、再び燃料ガス熱交換器16へ送られる。ここで、燃料電池30の電気化学的反応で生じた熱を排熱回収用の液体で回収することにより、熱として利用できるので、燃料電池発電システムの全体としての効率が高くなる。
燃料ガス熱交換器16で冷却された改質ガスH中に凝縮し気液分離器45によって分離された回収水R1は、気液接触塔70に導入される。混合ガス熱交換器83で冷却された混合ガスE中に凝縮し気液分離器89によって分離された回収水R2は、気液接触塔70に導入される。これらの導入された回収水R1、R2は、一緒になって回収水W1として気液接触塔70の貯液部71に貯留される。燃料電池発電システムでは回収水W1を利用することで、外部からの水の供給が不要となり、燃料電池発電システムの水自立が達成される。なお、回収水W1は、シリカ等の蒸発残留物をほとんど含まないので、改質装置供給水W2及び酸化剤ガスGを加湿する水(循環する回収水W3)として、極めて好適である。
気液接触塔70内の回収水W1は、回収水吸引口74からポンプ82aにより吸い込まれ、加圧された後、混合ガス熱交換器83で混合ガスEにより加熱される。加熱された循環水W3は、気液接触塔70に注入され、水分散器79によって充填部80に分散して撒かれ、そこで酸化剤ガスGと気液接触し、酸化剤ガスGを加湿、昇温、洗浄する。一方、循環水W3は、酸化剤ガスGによって脱炭酸され、冷却される。脱炭酸され、冷却された循環水W3は、再び貯液部71に戻り、貯留される。したがって、貯液部71に貯留される回収水W1は、脱炭酸されたものとなる。なお、循環水W3の脱炭酸処理工程により少量の炭酸ガスが酸化剤ガスGに混入するが、炭酸ガスが燃料電池30内の空気極触媒(不図示)に対する触媒被毒作用をほとんど有しないので、燃料電池30の劣化や寿命に影響することはない。
また、回収水W1の一部は、改質装置供給水W2として使用される。回収水W1は、回収水吸引口74からポンプ85aにより吸い込まれ、純水装置86に圧送される。純水装置86のイオン交換樹脂カラム87にてイオン交換され、イオン化された物質が除去されることにより純水に精製された改質装置供給水W2は、改質装置1に供給され、燃料改質反応に用いられる。ここで、回収水W1が予め脱炭酸されているので、イオン交換樹脂カラム87内に収容されているイオン交換樹脂(不図示)の寿命を延ばすことができる。また、前述のとおりにイオン交換樹脂が流出することが防止され、イオン交換樹脂カラム下流のフィルタ88の清掃期間を延ばすことができる。あるいは、イオン交換樹脂カラムからイオン交換樹脂が流出しないので、イオン交換樹脂をろ過するためのフィルタが不要になる。したがって、純水装置86のメンテナンス期間を延ばすことができる。更に、イオン交換樹脂の流出や目皿の閉塞が防止されるイオン交換樹脂カラム87を備え、イオン交換樹脂カラム87で処理された改質装置供給水W2を改質装置1に供給するので、安定した水質の純水を用いた改質反応により改質ガスHを生成することができる。よって、改質ガスHが安定的に生成される。安定的に供給される改質ガスHを燃料電池30に供給して発電を行うことにより、運転効率の高い燃料電池発電システムとなる。
なお、燃料電池発電システムの構成は図3に示したものには限られず、種々の構成がある。いずれの燃料電池発電システムにおいても、本発明に係るイオン交換樹脂カラムを備えることにより、改質供給水としての純水を製造する純水装置において、イオン交換樹脂が流出しないので、メンテナンス期間が延長されるという効果、および、安定した水質の純水が安定的に改質装置に供給されるので、燃料電池システムの運転効率が高くなるという効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態であるイオン交換樹脂カラムの模式的断面図である。 本発明の第2の実施の形態であるイオン交換樹脂カラムの模式的断面図である。 燃料電池発電システムを説明する模式的ブロック図である。 従来のイオン交換樹脂カラムの模式的断面図である。
符号の説明
1 改質装置
3 改質ガス(燃料ガス)配管
4 空気
5 燃焼燃料
6 燃焼排ガス配管
10 冷却水熱交換器
16 燃料ガス熱交換器
18 ポンプ
21〜23 配管
30 燃料電池
31 冷却水流路
32 燃料極
33 空気極
45、89 気液分離器
65 分岐管
66 配管
70 気液接触塔
71 貯液部
72 酸化剤ガス入口
73 回収水入口
74 回収水吸引口
75 溢流管
76 溢流口
77 酸化剤ガス出口
78 回収水注入口
79 水分散器
80 充填部
81 充填物支持板
82、85 配管
82a、85a ポンプ
83 混合ガス熱交換器
84 ブロワ
86 純水装置
87 イオン交換樹脂カラム
88 フィルタ
90 系外
91 冷却器
101 イオン交換器
102、103、110 目皿
104 陽イオン交換樹脂
105 陰イオン交換樹脂
106 入口ノズル
107 出口ノズル
108a、b 仕切板
109 袋
111 リブ
112、113 弾性体
187、287、387 イオン交換樹脂カラム
310 空間
A アノードオフガス
C スタック冷却水
E 混合ガス
E1 カソードオフガス
E2 燃焼排ガス
F 原料燃料
G 酸化剤ガス
H 改質ガス(燃料ガス)
R1、R2 回収水
S1、S2 溶液
W1 回収水
W2 改質装置供給水
W3 循環水

Claims (6)

  1. 溶液中のイオンとイオン交換を行うイオン交換樹脂と;
    前記イオン交換樹脂を収容し、溶液が通過するイオン交換器と;
    前記イオン交換器の内壁に対し移動して、前記イオン交換樹脂を押す第1の通液性板とを備える;
    イオン交換樹脂カラム。
  2. 溶液中のイオンとイオン交換を行うイオン交換樹脂と;
    前記イオン交換樹脂を収容し、溶液が通過するイオン交換器と;
    前記イオン交換器内に収容される前記イオン交換樹脂を、2以上の空間に区分する、通液性の区分材とを備える;
    イオン交換樹脂カラム。
  3. 前記区分材が、通液性袋である;
    請求項2に記載のイオン交換樹脂カラム。
  4. 前記区分材が、前記イオン交換器に対して移動可能な第2の通液性板である;
    請求項2に記載のイオン交換樹脂カラム。
  5. 前記イオン交換樹脂は、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂との混合体である;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のイオン交換樹脂カラム。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のイオン交換樹脂カラムと;
    原料燃料と前記イオン交換樹脂カラムを通過した溶液との改質反応により燃料ガスを生成する改質装置と;
    前記燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学的反応により発電する燃料電池とを備える;
    燃料電池発電システム。

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